一応CP 超絶短編 『ルフィは本当に来るの?』

  • 1愛ある罰22/11/05(土) 12:33:18

    キャラ崩壊
    都合のいい原作改変



    ____大海賊時代
    富や名声、力を求め野望ある者達は、海へと繰り出していた。

    そんな時代が今……終わりを迎えていた

  • 2愛ある罰22/11/05(土) 12:33:45

    ____レッドフォース号

    『🎶〜』

    その甲板上で紅白髪の彼女は歌っていた。
    彼女の名は”ウタ”
    海賊により実の両親と離れ離れになって以降、とある海賊団に拾われ、その海賊たちに愛されながら彼女なりの人生を送ってきた

    『……シャンクス、本当にルフィは来るの?』

    「…ふふ。」

    彼女の問いに対し、子供をなだめるような優しい笑顔で返すこの男。

    四皇 ”赤髪”のシャンクス

  • 3二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 12:34:11

    🍲🐉!!

  • 4愛ある罰22/11/05(土) 12:34:14

    二つ名通り赤い髪と、左目の三本傷が特徴的なこの男。
    この男こそが先程言った”彼女を育てた海賊”だ。

    ____二人の始まりはいつだったか…

    海上で他の海賊との交戦後、後に”幹部”と呼ばれる彼らと共に、敵船から奪った戦果を見て小躍りしていた。
    赤髪の海賊はふと気づいた。
    喜ぶ彼らの笑い声の中に、赤ん坊の泣き声が混ざっていたのだ。

  • 5愛ある罰22/11/05(土) 12:36:27

    「……あ”〜!!!!」パカッ

    『オギャー!!オギャー!!』

    なんと、敵船から奪った宝物の中には、赤と白に別れた髪をした”赤ん坊”がいた

    見つけた彼らは困り果てた。
    敵の海賊団がどこかから連れ出したのは確かだが、連れ去った場所が分からなければ、親の元に帰すことも出来ない。
    ____なにより、今のこの子をあやすことさえ、彼らには困難であった

  • 6愛ある罰22/11/05(土) 12:42:03

    赤髪の海賊は泣きじゃくる小さな命に対し、どこかで覚えた子守唄を歌い出した。

    音程は取れておらず、仲間にも下手だと思われていたが、幼子は……笑った

    ふと、赤髪の海賊は思い出した。
    宝箱の中で見つけられた赤ん坊。

    かつては自分もその境遇であったことを。

    「これも何かの縁か……」

    彼は決めた。この船でこの幼子を育てることを。
    彼の仲間たちもその提案に同調した。

  • 7二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 12:45:44

    初対面だがおれはもうこのSSが好きだ

  • 8愛ある罰22/11/05(土) 12:49:13

    それが”赤髪海賊団”と彼女の出会いだった

    『”…ふふ。”』

    『じゃないよーー!!!!』バンッ!!

    「わっ!!痛いじゃないかウタ……」

    彼女の平手打ちは”四皇”と呼ばれる屈強な海賊に分類されている彼の頬に、赤い膨らみを作らせた

    『”愛ある罰”だよ!それよりも!ルフィは本当にここに来るの!?』

    「……ああ。来るさ。あいつなら……」ニッ

  • 9愛ある罰22/11/05(土) 12:54:29

    先程から二人が話している人物
    ____”ルフィ”

    彼は現在、麦わら大海賊団の船長”麦わら”のルフィとして、赤髪の船長と同様 世界からは”四皇”と呼ばれている

    そして、その中で”最も海賊王に近い男”とも____

    赤髪海賊団とルフィの出会いは、およそ13年前……

  • 10愛ある罰22/11/05(土) 13:01:56

    ____レッドフォース号

    8歳となった少女”ウタ”
    彼女は大砲の上に座り、つまらなさそうに、水平線の向こうをただ見つめていた

    「ウタ!」

    ただ、”父親”でもある、赤髪の船長が呼びかけると、彼女は笑顔で振り返った。

    『……あ!かわいい!!』ピョッ!!

    呼び声の主が持っていた財宝に目を輝かせ、彼女は大砲に座るのをやめ、彼の元へと向かった

  • 11愛ある罰22/11/05(土) 13:16:32

    『……ありがとうシャンクス!どう似合う?』


    財宝をアクセサリーとして身につけ、自分を飾り立てた彼女は、今の自分の見た目の感想を周りに聞いた。

    が、男しかいないためか、端的な感想のみで、彼女は少し満たされていなかった。


    《ウタ!一曲歌ってくれ!》


    彼女の変化に気づいたのか、船員達はウタの”機嫌を良くしよう”と彼女をお膳立てをして、歌うことが大好きな彼女に歌を歌わせた



    『🎶〜〜』


    船員達が楽しく彼女の歌を聞いて仲良く踊っている中____


    『? シャンクス?』


    赤髪の船長は、ひとつの小さな宝箱

    その中身を慎重に確認していた

  • 12愛ある罰22/11/05(土) 13:37:24

    その宝箱は周りのものと比べとても小さく、後ろからはよく見えなかったが、彼女には”なにかの果実”に見えた

    『…それもくれるの?』

    「いや……”娘”と言えど これだけはやれない」

    彼が”娘”の要求を断ることはとても珍しいことであった。
    それほどまで、あの果実に固執する理由は何なのだろうか
    彼女は少しだけ考えた

  • 13愛ある罰22/11/05(土) 13:37:51

    『……ケチ』

    「そう言うな、見ろ 次の拠点だ」

    見えた陸地には村があった。
    どうやら彼が率いる海賊団は、暫くあの村を拠点にするようだ

    何も無い、国の辺境の村を____

  • 14愛ある罰22/11/05(土) 13:38:52

    船は停泊所につき、船員はそれに伴う作業を早々に、手際よく始めた。

    『素敵ね……何も無くて』

    ウタは何もすることがないため、綱渡りの要領で、船の飾りの上を歩いていた。

    ____そこに、船に関心でも持ったのか、一人の少年が走りかけてきた

    バツ印が描かれた白い服を着た少年
    その少年こそが成長した彼女が話していた人物

    ____”ルフィ”

  • 15愛ある罰22/11/05(土) 13:55:19

    「お前ら海賊か?」

    ____いきなり私に向かって…なんなんだこいつは

    『そうよ。なにか文句でもある?』

    「海賊なら…出てけ!!」

    本当になんなんだこいつは

    『…なに?やるっての!?』ムキ

    「____そう言うな、ウタ。俺たちは喧嘩しに来たわけじゃない」

    「なんだ……おまえ…」

    シャンクスにビビったのか、目の前のガキの声色が無鉄砲から慎重なものへと変わった

    「俺はシャンクス。この船の船長だ」

    ____これが私たち 三人の出会いだった

  • 16二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 14:17:28

    期待

  • 17愛ある罰22/11/05(土) 15:33:23

    「シャンクス!おれも船にのせてくれ!!」

    最初の海賊嫌いはどこへ行ったのやら。
    毎日毎日、酒場で飲んでいるシャンクスを見ては、必ず自分も船に乗せるよう要求していた

    何回やってもシャンクスがいいって言うわけないのに。
    あいつは諦めが悪い……

  • 18愛ある罰22/11/05(土) 15:33:58

    同い年同士仲良くして欲しいと、シャンクスはこいつに、”私に村を案内してやれ”と言った
    ……私、こいつより二歳も年上なのに

    案内されたのは、でかい岩山
    どうやらここを登るらしい

    『服汚れるから登りたくないんだけど!!』

    「こーんな崖も登れないやつ、シャンクスの役に立てるわけないじゃん」

    ……なめないでよ

    『登れないとは言ってない!ただ服が汚れるのが嫌なだけ!!』ピョンピョン

    『あんまり遅いと、置いてくから…ね!』

  • 19愛ある罰22/11/05(土) 15:34:24

    「はぁ……はぁ……」
    『はぁ……』

    私たちはほぼ同着で崖の上へとたどり着いた

    「意外とやるじゃん…おまえ」

    『当たり前でしょ。あんたが勝てることなんてひとつもないんだから……やる気があるなら、わからせてあげる』

    こうして、私たちの長い長い勝負の日々が始まった

  • 20愛ある罰22/11/05(土) 15:35:35

    身長、かわいさ、腕力、大声
    全ての勝負で私は勝った
    ____なのにこいつは諦めない

    次の勝負を持ちかけられたが、呆れた私は申し出を拒否した。

    何とかこいつの目的を村の案内に戻させた。
    最後に、こいつの言う”おまえのステージ”を案内される頃には夕焼け空になっていた。

    崖の上での語らいでは、価値観が合わないと思っていたが、シャンクス達の話題になると上手いこと盛り上がった

    「おまえ、思ったよりつまんなくねーじゃん」

    『…そっちこそ』

    いつの間にか、こいつに対して私の口角は
    上がっていた

  • 21愛ある罰22/11/05(土) 15:37:21

    辿り着いた風車小屋の窓から、私たちは暖かい夕焼け空に照らされた村を見渡した


    『____私の舞台はここにある』


    私のその言葉に満足したのか、”彼”は声を出して笑った


    『…でも、私は色々な場所を見てきたから、もっと素敵な景色も知ってるわ』


    「いいなァ〜おれも早く海賊になって」


    「海に出てェ〜」


    彼は海に憧れていた

  • 22愛ある罰22/11/05(土) 15:54:08

    ”ルフィ”は今日も酒場に来た
    シャンクスに船に乗せてもらえるよう、懇願するためだ

    私はそんなシャンクスをルフィから守るため、あいつの勝負の相手になり、シャンクスの身代わりになろうとていた

    「載せて!乗せて!乗せて!乗せて!」

    ……どうせ断られるって分かってるはずなのに…本当に諦めが悪い

    『……』

    というか____

    『コラーーーー!!!!』ガンッ

    しつこいし、うるさかった

  • 23愛ある罰22/11/05(土) 15:54:44

    『何ゴネてんのよ。今日は海で修行するんでしょ!』

    「でも船〜」

    『いいから行くよ!ルフィ』

    まったく、こいつからシャンクスを守るのには骨が折れる

    『海まで競走!負けたら罰ゲームだから〜!!』タッタッタッタッ

    「あ、待て〜!!!!」

    ____本当に骨が折れる。

  • 24二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 15:57:53

    息抜き的なスレかな

  • 25愛ある罰22/11/05(土) 16:06:28

    こいつといると…楽しかった

    こいつは私と同じ目線で競い合ってくれた

    かけっこで私が先に行っても、食らいついてどこまでも追いかけてくれる

    彼の視界から私が消えそうな位置になると、私は立ち止まり、振り返って、笑顔でルフィを待った

    ____そうすれば、ルフィはどこまでも私に食らいついてくれるから

    彼は優しかった

  • 26愛ある罰22/11/05(土) 16:11:58

    >>24

    (息抜きは”あっち”の方ですね…)

  • 27愛ある罰22/11/05(土) 16:29:52

    勝負に疲れた私たちは崖の上で夢を語り合った。

    私には夢がある。
    私の歌で世界を幸せにすること
    ____そして”新しい時代”をつくること

    彼の夢《新時代》は”まだ”形を成していなかった
    ただ世界中を冒険することでは世界は変わらないからだ。

    「そのうち決める」

    ……本当にルフィはルフィだ。
    ____褒めている訳では無いが。

    ルフィの”新時代”はどういうものになるのか
    ……この時から楽しみだった

  • 28二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 16:35:12

    このレスは削除されています

  • 29二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 16:37:40

    彼らがいるのはラフテルか?

  • 30愛ある罰22/11/05(土) 17:32:48

    今日のルフィは柄にもなく”絵”を描いていた

    「……できた!!」

    上機嫌で私に画用紙に描いた絵を見せてきたが、それがなんなのか分からなかった

    『なにこれ?』

    「シャンクスの帽子だ!」

    数十秒頭の中で考えて、ようやく理解出来る程、実物からかけはなれた絵だった

    「やるよ! これを俺たちの”新時代のマーク”にしよう!」

    『……ぷっ! いいわ!そうしよう!』

  • 31愛ある罰22/11/05(土) 17:33:15

    勝負の日々は続いた

    結果は私の274連勝…になっている

    ____続ければ続けるほど、”ズル”をしても私は、ルフィに勝つのに苦労し始めた。

    「くっそ〜!ギリギリだったのに!!」

    『出た!負け惜しみィ〜!』ニギニギ

    ____本当に”負け惜しみ”だよ

  • 32愛ある罰22/11/05(土) 17:33:45

    ____ある時、三人で森の中

    「シャンクス!その帽子いいよなぁ!」

    「なんだルフィ?欲しいのか?」

    「…悪いがルフィ。いくらお前でもこの帽子をやるわけにはいかないよ。」

    『そんなに大切な帽子だったんだ…』

    『じゃあ、私とその帽子どっちが大切?』

    「こらこら、大人を困らすな〜」

    『むーっ。ちゃんと答えてよ!』

    「ケチシャンクス!」

    「……ふっ。」

  • 33二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 17:34:11

    このレスは削除されています

  • 34愛ある罰22/11/05(土) 17:34:25

    「そういえば、おれ 夢を決めたんだ!」

    『へぇ〜どんなの?』

    「お、ルフィ!俺にも聞かせろ〜」

    「おれは____」

    『____ふふっ。あんた”らしい”わね』

    「だろ!……あれ、シャンクス何泣いてんだ?」

    シャンクスは何故か泣いていた。
    そして笑ってもいた。
    ____あれはなんだったんだろう

  • 35二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 17:34:26

    このレスは削除されています

  • 36愛ある罰22/11/05(土) 17:35:17

    ____いつまでも平和では無かった

    ”あの日”は始まりから騒がしかった

    「おいルフィ!そんなとこで何やってる?」

    ルフィは私達の船の上で、一人立っていた

    「おれは遊び半分で海賊になろうとしているんじゃない!これが証拠だ!」

    『ルフィ何やろうとしてんの?』

    「だっはっは!ルフィ、やれるもんならやってみろ」

    「……ふん!!」ブスッ

    少年は自身の目の下を、刃物で切り裂いた

    『えっ!?ルフィ!?』

    「いっでぇーーーぇ!!」

    「バッ…バカ野郎!!!!」

  • 37愛ある罰22/11/05(土) 17:35:50

    ルフィの手当てが済んだら、みんなはルフィの勇気を称える”名目で”早速酒場で飲み始めた

    「あーいたくなかった!」

    『嘘つかないでよ!!あんなに吠えてたくせに!』

    「まったく!!どんなことしても、船に乗せる気はないからな」

    【⠀ガッ!!】

    と音と共に、外れた 入口の扉が廊下を滑る

  • 38愛ある罰22/11/05(土) 17:36:35

    《邪魔するぜ》
    扉を破壊した本人の声だった
    ____山賊

    店に酒が残ってないことを知ると、彼らは不満げに酒場を後にした
    ____シャンクスに酒をかけた後に

    みんなは笑って終わらせたが
    私もルフィも怒ってしまった。
    だが、怒りの対象は違う
    私は酒をかけた山賊に対して
    ルフィは黙っていたシャンクス達に怒っている

  • 39愛ある罰22/11/05(土) 17:37:01

    『あのね、ルフィ!シャンクスは…って何こんな時に食べてんのよ?』

    その果実をよく見ると、初めてこの村に来た時に、シャンクスが大事そうに抱えていた宝箱
    その中身の果実によく似ていた

    「!!お前何食べてる!!その宝箱の中身を食べたのか!?」

    どうやら中身は”悪魔の実”だったようだ
    ……良かった。あの日貰っていたら私は体が破裂していたかもしれない

  • 40二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 17:37:12

    スレ主あっちのスレに全安価のキモ画像貼られてるから消してきてくれ

  • 41愛ある罰22/11/05(土) 17:37:35

    ____航海帰り

    今日もマキノさんの酒場に行ったが

    『あれ?誰もいない』

    テーブルの上が片付いていないことから、何かあったのかもしれない。
    そう言ってシャンクス達は私をここに置いてどこかへ行ってしまった

    ____留守番には慣れている
    私は静かに自分の世界に浸って、彼らの帰りを待った

  • 42愛ある罰22/11/05(土) 17:40:20

    >>40

    削除しました


    スパム対策を怠ってしまい大変申し訳ございませんでした

  • 43二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 17:41:53

    >>42

    ありがとう

    気にすんな楽にいこう

  • 44二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 17:41:56

    >>42

    ありがとうございます 100%スパムが悪いのでスレ主が気に止む必要ないです

    応援してます

  • 45愛ある罰22/11/05(土) 17:42:12

    >>29

    今の所、水先星《ロードスター》島辺りの海の上の設定です。

  • 46二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:30:21

    たもつ

  • 47愛ある罰22/11/06(日) 06:03:35

  • 48愛ある罰22/11/06(日) 08:27:24

    ____夕暮れ

    目覚めると、シャンクスがルフィを連れて帰ってきた。

    『お帰り!シャンク…ス』

    私は驚愕した
    ……無かったのだ。シャンクスの左腕が

    「うぅ…ウタ。ごめん、おれのせいで、シャンクスが!」

    横でルフィは泣きじゃくっていたが、シャンクスは腕を失ったことを気にしていないようで、ずっと笑顔でいた。

  • 49愛ある罰22/11/06(日) 08:27:49

    事の経緯を聞いた。
    どうやらルフィを守るためにシャンクスは腕を____

    「俺のせいで……ウタ!ごめ……」

    『ッ!』

    何度も何度も”なぜか私に謝る”こいつの口を無理やり閉ざした

    「 んあ?(ウタ?)」

  • 50愛ある罰22/11/06(日) 08:28:28

    『…なんで私に謝ってるの?』

    「だって、おれのせいでシャンクスが!でも!おまえに嫌われたくなくて!」

    …?どうやら、シャンクスをこんな状態にしてしまった事で、私が嫌うと思われているようだ

    『…嫌わないよ。』

    『それより!シャンクスが笑ってるのになんであんたは泣き続けてるの!あんたにこんな顔をしてもらうために、助けたわけじゃない!あんたに、生きてて欲しかったから、シャンクスはあんたを助けたんだよ!』

    「う…」グスッ

    『いい!シャンクスと私のことを思うなら、生き続けること!忘れないで!助けて貰って、恩返しのつもりで 死のうとするなんて、”弱い奴”のやることなんだから!!!!』

    『……分かった?』グスッ

    いつの間にか…私達は泣いていた

    「…うん。」

  • 51愛ある罰22/11/06(日) 08:29:58

    ____船出の日

    船の近くで、シャンクスとルフィは二人だけで話していた。
    どうやら、海賊には自分でなるらしい。

    「…なる!おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて!世界一の財宝を見つけて!ぜーったいなってやる!海賊王に!!!!」

    あいつが一通り叫んだ後、シャンクスは大切な宝物____”麦わら帽子”をルフィに預けてた

  • 52愛ある罰22/11/06(日) 08:30:57

    ____そして、船出の時

    「…ウタ。ルフィとの別れだぞ。何か言わなくていいのか?」

    『…うん』グスッ

    『ルフィ〜〜!!!!』

    「ウタ!!!!」

    『次会う時、どれくらい強くなったか試してあげる!ルフィ〜〜!!!!』バイバイ

    「ああ!!!!約束だ〜〜!!!!」

    こうして、”麦わら帽子の少年”は、赤髪の親子に期待をかけられたのだった。

    ウタには彼の創る”新時代”への期待
    そしてシャンクスには____

  • 53愛ある罰22/11/06(日) 08:34:09

    ____時は13年後へと戻る

    赤髪の親子の期待通り、彼は成長し、世界を変える一歩手前まで到達していた

    そして、ログポースが指し示す航海の果て

    水先星《ロードスター》島

    赤髪海賊団はその付近の海上で彼の乗る船を待った。

    必ず彼らの船はここに来るのだから

    「……来たぞ!!」

    赤髪の船長は、何かを察知したのか、喜び、声を上げる

    それを聞いた紅白髪の彼女は、父の見つめる方角を見つめ続け、待った

    ____やがて来る、彼を

  • 54愛ある罰22/11/06(日) 08:35:16

    『…ん?あれかな?』

    あの船は見覚えがある。確か、彼の仲間の手配書にあった顔だ。

    『仲間が船なんだ〜。ルフィが選んだ仲間は面白いなぁ』

    獅子のような、船の頭飾りの上にはひとつの人影が見える

    ____麦わら帽子を被った人影が

    『…ルフィ〜〜!!!!』

    彼女は水平線の彼方からやってくる船

    そして、そこに立つ人影に手を振り続けた




    『どれくらい強くなったか 試してあげる〜〜!!!!!!!!!』ニコニコ

    END

  • 55二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 08:40:19


    ウタはフランキーに対する認識から天然なんかな?
    あの世界割と殺伐としてるせいで古い手配書のことよく覚えてないのが多かっりするかな?

  • 56愛ある罰22/11/06(日) 08:46:32

    >>55

    おつありです。


    ウタは一味の手配書は毎回手に入れて保管していますが、フランキーの写真は毎回毎回メカっぽく

    (人⇒将軍⇒サニー号)になっています。


    なので、船にもなれる”そういう人物”だと彼女は思っています

  • 57二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 09:20:52

    思った以上に長く続いて嬉しかった
    このウタはなんとなくルフィも喜びそうなくらい強くなってそう

  • 58二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 09:28:17

    >>56

    そういやガーレラの連中もフランキーをついにロボットになっちまったって驚いていたけど

    あの世界よほど活動期間が長くないと一般人からすると船の形状はあんまり認識してなくて海賊旗で判断してる可能性あるから同じ勘違いしてる人はいる可能性あるか‥

    一般人のルフィの認識がかなり無茶苦茶だった訳だから、そんなもんか。

  • 59二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:37:03

    何かあった世界が映画だとしたら
    何もなければこうなってたんだよなぁ!!

  • 60二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:58:20

    >>59

    わしが観たフィルムレッドはこっちだったかもしれん

  • 61二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 01:53:05

    素晴らしかった

  • 62愛ある罰22/11/07(月) 06:22:33

    >>59

    >>60

    >>61

    ありがとうございます!!



    ・余談


    この作品は、”風のゆくえ”の歌詞の


    「水平線の彼方 その影に手を振るよ」


    から発想を受けて、毎日聞く度にあまりにも悲しい気持ちになるので、少しでも悲しみを塗り替えるために作りました。


    >>54


    彼女は水平線の彼方からやってくる船

    そして、そこに立つ人影に手を振り続けた


    は、上の歌詞の対比のつもりでした。

  • 63二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:24:45

    風のゆくえは聞くと辛くなりますよね…
    とても良かったです!ありがとうございました!

  • 64二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 23:16:27

    はー、なるほどよく作り込んでますね

    あにまん掲示板のワンピースカテゴリに張り付いていてほんと良かった

オススメ

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