【CP】ウタ「お互い告白してキスしないと出られない部屋?」

  • 1122/11/05(土) 20:20:05

    とある島でルフィと普通にお買い物してたはずなのに、気付いたら私たちは何も無い変な部屋に閉じ込められていた。

    どうやらここには窓も机もイスも無い、本当に何も無い部屋みたい。
    唯一あるのは無機質で味気ないドアだけ。

    ただ、そのドアは何しても開かなかった。そしてドア近くには変な注意書きが書いてあった。
    …それを見てから私は気が気じゃないんだけど。

    ウタ「…"お互いに告白してキスしないと出られない部屋"だって」

    ルフィ「なんだそれ」

    ウタ「さぁ…?多分そのまんまの意味なんじゃないの?」

    ルフィ「告白してちゅーすりゃいいのか?」

    ウタ「だと思うけど…」

    ルフィ「変なの」

    ウタ「……。ねぇルフィ。ルフィならこのドア壊せないかな?まずそれを試してみようよ」

    ルフィ「うし、じゃやってみっか!」

  • 2二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:21:44
  • 3122/11/05(土) 20:23:07

    ルフィ「ダメだー!全然壊れねェ!どうなってんだ!?」

    ウタ「嘘!?ルフィでも壊せないの!?そんな事ある!?」

    ルフィ「あーちくしょー……なんかハラ減ってきたよおれ…」

    ウタ「……」

    確かにあれだけ大暴れすればお腹も空くだろうけど、この部屋には食べ物も飲み物も何も無い。

    2人とも死んじゃう前に何とかして脱出しないとダメだ。

    …でもどうやって?
    本当に告白してちゅーしないとダメなの?
    確かに私はルフィの事は好き。
    キスもいっぱいしたいと思う。

    でも結局今日だって買い出しってウソ言ってデートに連れ出してる。
    もし私たちが恋人同士だったらそんな下らないウソつかなくても普通にデート出来たはずなのに。
    どうしても告白出来ないからとそんな卑怯な手を使ってしまった。

    …そんなズルい私がルフィに告白?
    本当に告白なんか出来るの?

    でもやらないといつかルフィが死んじゃう。

    でも……それでも…やる勇気が出ない。

  • 4122/11/05(土) 20:26:06

    バカ。迷ってる場合じゃないでしょ、私。
    なんとかして告白しないと助からない…。
    ……覚悟を決めよう…。

    ウタ「……。ねぇルフィ」

    ルフィ「ん?」

    ウタ「ルフィは…好きな人とか、いる?」

    ルフィ「おれはみんなが好きだ」

    ウタ「……。そうじゃないの」

    ルフィ「…?」

    ウタ「家族とか、仲間とか、友達とか…そういうのじゃない」

    ウタ「そういう意味の"好き"じゃない」

    ルフィ「……」

    ウタ「その……。私はルフィの事…好き、だよ…」

    ウタ「……。うん、すごく…すごく好き…」

    ルフィ「…」

    ウタ「…ルフィはどう?私の事…好きかな?」

  • 5122/11/05(土) 20:29:11

    ルフィ「…おれはウタの事が好きだ」

    ウタ「……それはさ、幼馴染みとして?それとも1人の女の子として?」

    ルフィ「……」

    ウタ「…私は…ルフィの事1人の男の人として好き、だよ」

    ウタ「……ルフィとなら…キスしたいよ」

    ウタ「ルフィじゃなきゃ…こんな事言わないよ」

    ルフィ「……。ウタ、ちょっと目ェ閉じてろ」

    ウタ「えっ…あ、ちょっ」

    私の言葉は最後まで言えなかった。

    目の前にルフィの顔があって、ルフィの温もりが唇から伝わってきて、思いまで伝わってきた。

    ルフィの思いを受け入れて、私は自然とルフィの背中に手を回した。
    そしたらルフィも私の身体を包んでくれた。

    今までしてきたどのハグよりもずっと温かくて、嬉しくて、優しくて……思い出に残るような幸せな時間だった。

  • 6122/11/05(土) 20:32:20

    気が付くと私たちはサニー号の近くに帰ってきていた。
    当然だけど振り返って見ても部屋なんかどこにもない。閉じ込められる前に歩いていた普通の町が広がっているだけ。
    ルフィもホントに不思議そうな顔をしていた。

    …まるでさっきの事が夢だったみたい。

    でも私はちょっとだけ晴れやかな気分になれたから、ルフィと手を繋いで船へ帰る事が出来た。

    そのせいでナミにからかわれたけど、私は別に気にしない。だってルフィとキスが出来たから。
    今、私は最強だから。

    キスをしたお陰で仲のいい幼馴染みから恋人へ大きくステップアップしたけど、私たちは今までとあんまり変わらずに日々を過ごしている。

    変わった事と言えば、あれ以来ルフィからよくキスをされるようになった。
    それこそおはようのキスからおやすみのキスまで、1日に何回も何回もしようとしてくる。
    ……もしかしたら私はルフィの変なスイッチでも押しちゃったのかな?
    まぁ幸せだから良いんだけどさ。

    ただ私は1つだけあの部屋に言いたい事がある。
    どうしても言いたい文句がある。

    "私は本当はもっと時間かけてゆっくりと関係を進めたかった"って。

    ルフィ×ウタ編おわり

  • 7122/11/05(土) 20:35:16

    ナミ「アンタに付いて行ったからこんな事になったんじゃない!」

    ゾロ「知るか!おれは真っ直ぐ歩いてただけじゃねェか!」

    ナミ「あれだけ蛇行してて何が真っ直ぐよ!本物の蛇だってきっともう少し真っ直ぐ進めるわ!」

    ゾロ「うるせェ!」

    ゾロが買い出しを手伝ってくれた所までは良かったんだけど、肝心の荷物持ちがどんどん適当に進むもんだから慌てて追いかけてたらいつの間にか変な部屋に閉じ込められてしまった。

    急いでドアを開けようとしても開かないし、ドアを壊そうとしてもゾロの刀や私の天候棒では壊せなかった。

    そんなはずない。いくらなんでも無傷なんて事あるはずない。
    私はともかくこの常識外れの強さを持つゾロが斬れないドアなんてある訳ない。

    でも実際斬れてないから本当にヤバい。
    なんとかして脱出しないと2人ともマズイ。

    …それで焦って冒頭のケンカになったという訳。

    ナミ「アンタ剣豪でしょ!これくらい何とかしなさいよ!」

    ゾロ「今やってんだろ!」

  • 8122/11/05(土) 20:38:07

    それと私が焦っている理由はもう1つある。
    ドア近くに書かれた"お互いに告白してキスしないと出られない部屋"というバカみたいな文言のせい。

    私がピッキングしようにも鍵穴がないからどうしようもない。
    だから万が一ゾロがドアをどうにも出来なかった場合、この指示に頼る他ない。

    ……でもゾロがどれだけやってもダメそう。
    言葉にも態度にも絶対出さないけど目つきがどんどん険しくなってるし…。

    アンタ今、"効いてる気がしない"って思ってるんでしょ。
    それくらい顔見れば分かるっての。

    ナミ「…もういいわ。ありがと、ゾロ」

    ゾロ「諦めんのか?」

    ナミ「いいえ。先にアレ試すわよ」

    ゾロ「……」

    ナミ「…それでダメなら本当にお手上げかもね」

    ゾロ「……。わかった」

  • 9122/11/05(土) 20:41:06

    そういえば昨日、船に帰って来た時ウタの様子がおかしかった事に気付いたけど、多分私たちと同じ目にあったんだ。

    あの時からかって本当にごめん。
    今私もめちゃくちゃ追い詰められてる。

    ……でも告白、かぁ…。

    何を話そう。どうやって話そう。
    どう告白してもこれからの関係が大きく変わりそうな気がする。
    …でもこういう時はその場の勢いに任せた方がいい、よね。

    ナミ「……」

    ゾロ「……」

    ナミ「……。ゾロ、いつも私を助けてくれてありがとう」

    ゾロ「……」

    ナミ「ぶっきらぼうだしやり方が雑だけど仲間の事を本当に大切に思ってくれてるの、私は分かってるつもりだから」

    ゾロ「……」

    ナミ「…アンタのそういうとこは好き」

    ナミ「ただ方向音痴だけはどうにかしてよね」

  • 10122/11/05(土) 20:44:23

    ゾロ「……。お前の事は…まぁ嫌いじゃねェ」

    ナミ「なによそれ。告白のつもり?」

    ゾロ「……」

    ナミ「……。まぁ良いわ、ほらキスして?」

    言うだけ言って目を閉じる。
    全部ゾロに任せるなんて…やっぱりズルいやり方かな。
    だってどうしても自分からやる勇気が出ないからこういうやり方を選ぶのは仕方ない事なんだ。
    そう自分に言い聞かせる。

    そのまましばらく待っていたら唇に不器用でガサツで、でもどこか優しさを感じるキスが届いた。
    雰囲気も何もないなぁ…。

    …けど。

    ナミ「…ウソ!開かないじゃない!なによこれ!」

    ゾロ「ああ!?何でだよ!」

    ナミ「もしかしてアンタの告白が悪かったんじゃないの!?"嫌いじゃない"って言い方はダメだったのかも!」

    ゾロ「冗談じゃねェ!」

    ナミ「このままじゃラチが明かないわ!もう1回試すわよ!」

    ゾロ「ふざけんな!」

  • 11122/11/05(土) 20:47:34

    その後色々あってようやくドアが開いて、私たちは何とか脱出する事が出来た。

    ヘトヘトに疲れた私たちは黙って船に帰ってふて寝した。もう忘れよう。悪い夢だったんだ。

    目が覚めたあと、私はゾロと相談してあれを無かった事にしようと決めた。
    あんなの変な状況で変な告白して変なキスをしちゃっただけの事だからって。

    ……けどどうしてもお互い意識してしまう所がある。無かった事にしたはずなのに。

    ふとした時に目が合ったり、偶然手が触れ合ったり、会話する時に意外と近い距離感に気付いたり。
    そんな下らない事でいちいちドキドキする。

    たかが変な状況で変な告白して変なキスをしちゃっただけの事、なのにね。

    それもこれも全部アンタのせいよ。
    ゾロが素直に告白しないから結局5回もキスなんかする羽目になったんだから。

    …でも、アンタが私に何て言って告白したのかは誰にも話すつもりはない。
    これだけは私の胸の内に大事にしまっておくわ。

    …いつかアンタをからかう時の為に、ね。

    ゾロ×ナミ編おわり

  • 12122/11/05(土) 20:50:08

    ロビン「開かない?」

    フランキー「ああ。おれがやって無理なんじゃ誰がやっても開かねェだろうな…クソ、どうなってやがんだ?」

    とある島でフランキーと一緒に買い出しに出掛けて、そろそろ帰ろうかとお店を出たはずなのに…。
    何故か私たちは何も無い部屋に閉じ込められていた。

    ドアの解錠をフランキーに任せて、その間に私は部屋を探ってみる。
    食料なし、水なし、窓なし…。能力を使おうとしたけれど、部屋の外に目も耳も咲かせられない。
    脱出の出来ない白い壁に囲まれただけの密室。
    このままここで餓死したら私たちは行方不明者にでもなるのかしら。

    フランキーにしては珍しく悪戦苦闘していたみたいだから様子を伺ったら"開かない"と返された。
    正直言って彼に開けられないドアがあるとは思えない。……ならこれは何かの能力かしら?

    ただ、理由が分からない。
    例えば私の逮捕に巻き込まれたのならフランキーに申し訳ない。けれど仮にそうだとしたら海軍なり役人なりがここに居ない事の説明が出来ない。
    それなら、いったん衰弱させた後に捕まえるつもりなの?

    だとするとドアの横に書かれた注意書きの意味も分からない。

  • 13二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:51:57

    あかんにやにやする

  • 141◆zPjbxAsIrlaH22/11/05(土) 20:53:23

    ロビン「フランキー。この注意書きだけど」

    フランキー「いや、そいつァ最終手段だ。おれなんかがお前の唇を奪って良い訳ねェ」

    ロビン「…」

    フランキー「よし、工具がダメなら実力行使だ!」

    そう言ってフランキーはあらゆる武器を試したけれど、穴が空くどころかドアも壁も傷一つ付かない。
    …こんな事有り得るのかしら。

    フランキー「ラディカルビームもダメなのかよ…クソッ!」

    彼は悪態と共にドアを蹴ったけど、案の定無傷。
    …となるとさっきの注意書きを試すしかなさそう。

    ロビン「やっぱり、告白をしてキスをするしかないみたいね」

    フランキー「……。ああ、お前にゃ悪いが…」

    ロビン「……」

    フランキー「ロビン、ここから出る為だ。…許せ」

  • 15122/11/05(土) 20:56:24

    なるほど。この前船に帰ってきたウタとナミの様子が少しおかしかったのはきっと"これ"に巻き込まれたのね。
    となるとウタはルフィ、ナミはゾロがお相手かしら?

    ウタは前々からルフィの事が好きだったみたいだからある意味幸運だったのかもしれないけれど、ゾロとナミは……どうなのだろう。
    特に古参のゾロとナミは私の知らない部分がそれなりにあるもの。
    …なんて、関係のない事をすぐ考え込んでしまうのは私の悪いクセね。

    早く仲間たちの元へ戻る為にもここは告白をしてキスをするべきよ。
    ……でも何を告白すればいいのかしら?
    日頃なかなか口に出せない感謝でも大丈夫かしら。

    ロビン「……。フランキー、いつもあなたには感謝してるわ」

    ロビン「あの時みんなと一緒に私の為に闘ってくれてありがとう」

    ロビン「助けてくれてありがとう」

    フランキー「……」

    ロビン「あなたの事は大好きよ」

    ロビン「もちろんみんなの事も大好き」

    ロビン「あなたは…大切な私の仲間よ」

  • 16122/11/05(土) 20:59:06

    フランキー「情熱的な告白ありがとよ」

    ロビン「……」

    フランキー「おれもロビンの事は好きだぜ」

    フランキー「お前は周りの事をちゃんと見て、ちゃんと話して、優しく包んでやれる」

    フランキー「お前からは何か不思議な…そうだな、母性みたいなもんを感じるよ」

    ロビン「……」

    フランキー「おれはそういう優しいお前が好きなんだ」

    フランキー「もちろんアイツらの事も好きだ」

    フランキー「…お前もおれの大切な仲間なんだよ」

    彼はそう言って私とキスをするべく片膝立ちなって、私の顎をクイと上げた。
    さすがに気恥ずかしくて目を閉じてしまったけれど、彼は本当に優しいキスをしてくれた。

    私の正直な気持ちをあなたに伝えるつもりはない。
    でも相手があなたで良かったと思っているわ、フランキー。

  • 17122/11/05(土) 21:02:06

    気付けばさっきまで居た道に立っていて、私たちはそのまま無言で船に帰った。
    帰りの道中も船に着いてからも無言のまま。

    気まずかった訳じゃない。
    怒っている訳じゃない。
    まして嫌だった訳じゃない。

    …むしろその逆。
    お互い胸に抱いてしまった感情に向き合わない為に無言を貫いたのだと、そう思う。
    だってそう思わないと"気付いてしまう"から。
    なんとも意外なものね。
    私にこんな感情があったなんて思いもしなかった。

    しばらくしてやっと整理がついたらしいフランキーから恥ずかしそうに声を掛けられた。

    フランキー「……悪かったなロビン。お互いあの事は忘れちまおう」

    ロビン「ええ、それが良いでしょうね」

    今のは本心からの言葉よ。
    太陽みたいに明るいこの船に、私たちのこんな話題は持ち込むべきじゃないと考えているから。

    フランキー「……。だがな、お前が責任取れってんならおれァいつでもケジメ付けるつもりだからよ」

    ロビン「…。ありがとう、考えておくわ」

    ……あなたは本当にイイ男ね、フランキー。

    フランキー×ロビン編終わり

  • 18二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:09:20

    あ゛あ゛〜脳がとろける〜

  • 19二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:12:21

    魂がフォンデュになる

  • 20122/11/05(土) 21:15:33

    レベッカ「ねぇコビー君、ここどこだろ?」

    コビー「全くわかりません。ドアも開きませんし…」

    レベッカさんからお誘いをしてもらって、ボクたちはとある島でデートをしていた。
    ご飯を食べようとお店に入ったはずなのに何故か何も無いこの部屋に入っていた。戻ろうにもドアはビクともしない。

    ここはいったいどこなんだ?

    覇気で周りを探ってみても全く人の気配がしない。さっきまであんなにたくさんの気配があったと言うのに…。

    いやそれよりもレベッカさんを不安にさせない事の方が大事だ。落ち着け、落ち着け。

    コビー「ここがどこかわかりませんけど、きっと大丈夫ですよ。すぐにドアも開きますって」

    励まそうとしてレベッカさんに嘘をついた。
    けどボクがどれだけ力いっぱいやってもドアは開かない。
    急に不安が襲ってきたけど、それを見せる訳にはいかない。

    レベッカ「これ読んだ?ここの注意書き」

    コビー「あ、いや…読みはしましたけど…」

  • 21122/11/05(土) 21:18:31

    レベッカ「多分だけどさコビー君。そのドア、開かないんでしょ?」

    コビー「……そんな事は…」

    レベッカ「だって顔に"ヤバい、どうしよう"って書いてあるよ?」

    コビー「えっ!」

    レベッカ「ほら図星じゃん」

    コビー「う…」

    レベッカ「ね、これ試してみようよ。告白してキスって奴」

    コビー「いや……しかしですね…」

    レベッカ「コビー君は私の事キライ?」

    コビー「そんな事はありませんけど…」

    レベッカ「じゃあ告白してよ」

    コビー「……」

    前から思っていたけど、レベッカさんはめちゃくちゃ押しが強い。
    そもそも今回のデートだってレベッカさんの"デートしようよ!"の一言で決まった様なものだ。

    それを面白がったガープ中将とヘルメッポさんに言われてデートをする事になった訳だし。

  • 22122/11/05(土) 21:21:16

    じゃあボクはレベッカさんが好きじゃないのか?

    いやそんな事はない。
    本当に嫌いだったら断る事は出来た。
    でも実際ボクはこうやってデートをしている訳で…。

    多分、ガープ中将もヘルメッポさんもボクが引っ込み思案だから背中を押してくれたんだと思う。
    そうでもしないとボクから積極的にお誘いする、なんて有り得ないだろうから。

    それなら…この部屋からレベッカさんを助ける為にも、ボクの気持ちに向き合う為にも、告白はするべきだ。
    だから勇気を出そう、コビー。あの元帥にだって立ち向かったじゃないか!

    コビー「あの、ですねレベッカさん…」

    コビー「ボクは…その…」

    レベッカ「うん」

    コビー「ボクは……レベッカさんの事が…好きなんです…」

    レベッカ「コビー君…!」

    コビー「レベッカさんからデートのお誘いをして頂いた時、本当に嬉しかったんです」

    コビー「2人で町を歩いて、手を繋ぐ事が出来て、すごく楽しかったんです」

    コビー「レベッカさん。相手があなただったから、本当に心から楽しく過ごせたんです」

  • 23122/11/05(土) 21:24:20

    言えた!頑張った!
    言いたい事を言えたじゃないか!

    レベッカ「気持ちを聞かせてくれてありがとう、コビー君。…すっごく嬉しい」

    レベッカ「えへへ、何か照れちゃうね……」

    レベッカ「…じゃあ、次は私の番」

    コビー「…はい」

    レベッカ「……。最初はね、ルーシーの話ができるお友達の1人だと思ってたんだ」

    レベッカ「でもね。ちょっと寒い時に温かい飲み物用意してくれたり、私の話聞く時に少し屈んで目を合わせてくれたり、一緒に歩く時にこっそり歩幅を合わせてくれたりしたでしょ?」

    レベッカ「コビー君のそういう優しい所に1つ気がつく度にちょっとずつ好きになってて」

    レベッカ「気付いたら頭の中がコビー君でいっぱいになっちゃったんだ」

    レベッカ「私はそんな優しいコビー君の事が好きだよ」

    レベッカ「…でもこれからもっと好きになるよ」

    そう言ってレベッカさんはゆっくりと目を閉じた。…ここでボクが頑張らなきゃさっきの告白の意味が無くなる。
    勇気を出してそっと肩を抱いて、ボクはレベッカさんと初めてのキスをした。

  • 24122/11/05(土) 21:27:27

    ボクたちはお互い初めてのキスを捧げ合って、想いを伝え合った。
    目を閉じていてもレベッカさんの温もりと唇の柔らかさが分かる。分かってしまう。

    …ふと気が付くと周りから囃し立てるような声が聞こえてきた。
    慌てて目を開くとさっき入ろうとしていたお店の中でボクらはキスをしていた。

    そんな!どうして!
    なんでこのタイミングで戻るんですか!?

    コビー「わ!すみません!」

    レベッカ「えへへ、ちゅーしちゃったね♡」

    コビー「人が!人が見てますから!離して下さい!抱き着かないで下さいよ!」

    レベッカ「ダメ♡」

    コビー「どうしてですか!」

    レベッカ「だって私、ドレスローザの女だよ?」

    コビー「…はい?」

    レベッカ「ドレスローザって国はね」

    "愛と情熱の国なんだよ♡"

    グイッと抱き寄せられて耳元でそう囁かれて、ドキドキのし過ぎでボクは意識が遠くなってしまった。

    コビー×レベッカ編おわり

  • 25122/11/05(土) 21:30:06

    ヤマトを見掛けたから連れて帰ろうと思って殴り合いしてたはすはずが、いつの間にか変な部屋に閉じ込められていた。
    …なにこれ誰かの何かの能力?

    ドア近くに書かれた"お互いに告白してキスしないと出られない部屋"という文字にブチ切れてあらゆる攻撃をドアと壁にしてみるけど全く効果がない。

    それはバカも同じだった様でヤマトがどれだけやっても無駄だった。
    これならどうだと2人掛りで変身して攻撃をしてもやっぱりダメだった。

    ヤマト「はぁ…はぁ…ダメか…」

    うるティ「クソッ!これでも開かねェのか!」

    ヤマト「どうなってるんだ…ボクらがここまでやっても効かないなんて有り得るのか?」

    うるティ「知るか!何とかして開けんだよ!」

    ヤマト「…いやいったん落ち着こう、うるティ。休憩も大事だ」

    うるティ「指図すんなウルトラバカ野郎!」

    ヤマト「周りを見てみなよ、ここには水も食料も何もないんだよ。無駄に体力を消耗するよりいったん休んで冷静に考えた方が良いと思う」

    うるティ「…それはそうだけど……」

  • 26122/11/05(土) 21:33:06

    ヤマトの言う事も一理ある。
    一理あるけどコイツとキスなんて絶対イヤだ。
    そもそも私たちは女同士だし、告白しろったって別にヤマトの事は好きな訳ない。
    ……と言う事は何か別の策を練るしかない。
    それも衰弱死する前に。時間は限られてる。
    早く考えないと私の大切なファーストキスがバカに奪われる。

    うるティ「クソ…わかったよ、一度状況を整理するでありんす」

    ヤマト「ああ」

    うるティ「まず私らは鬼ヶ島で殴り合いしてたはずがいつの間にかここに閉じ込められてた」

    ヤマト「うん、それで脱出しようとドアを見たら妙な注意書きがあって、それでドアを壊そうとしたけど全く効かなかった…」

    うるティ「……」

    ヤマト「なぁうるティ」

    うるティ「やめろ。それ以上言うなでありんす」

    ヤマト「先に例の条件を試してみないか」

    うるティ「やめろって言ったろ!」

    ヤマト「それでダメならまた改めて別の作戦を考えよう。ボクだってこんなとこで死にたくはないんだよ」

    うるティ「……」

  • 27122/11/05(土) 21:36:03

    うるティ「でも告白って…」

    ヤマト「まぁやるだけやってみようよ」

    うるティ「私はお前なんか嫌いだよ」

    ヤマト「……知ってる」

    うるティ「……」

    ヤマト「…ねぇ、今のも告白にならないかな?」

    うるティ「……。まぁ確かに"愛の告白"とは書いてねェし…」

    ヤマト「それならお互いの気持ちを話してみようか。ちょっと手借りるよ」

    うるティ「……。わざわざお前と手を握る必要なんかないだろ」

    ヤマト「気分だよ、気分」

    うるティ「……」

    ヤマト「さぁ、気持ちを告白してくれ」

    うるティ「…ああ」

  • 28122/11/05(土) 21:39:21

    うるティ「……。私はお前が嫌いだよ。お前の事情は知ってるけど、それでもカイドウ様にあんなに迷惑かけてるから嫌い」

    ヤマト「……」

    うるティ「お互いたった1人の家族だろ。なのになんで仲良く出来ないんだろうって小さい頃からずっと思ってた」

    うるティ「昔は好きだったけど……お前さえマトモだったらカイドウ様もあんなに苦労しないで済んだのになって今でも思う。……はいこれで告白終わり」

    ヤマト「……。うん、次はボクの番だね」

    うるティ「……」

    ヤマト「…ボクはうるティの事は好きだよ。昔からずっと妹みたいに思ってた」

    ヤマト「それが今じゃお互いこんな事になるなんてね。出来れば小さい頃みたいな関係に戻ってみたいよ」

    ヤマト「父が"カイドウ"でさえなければ…ボクたちはずっと…小さい頃みたいな良い関係のままだったのかもしれないのにね。……本当に残念でならない」

    うるティ「……お前…」

    ヤマト「……。告白は終わり。準備はいいね?」

    うるティ「…来いよ」

  • 29122/11/05(土) 21:42:15

    私の初めてのキスをバカ息子に奪われて、やっと部屋から出られた。

    出られた事を認識したヤマトはすぐに逃げて行ったけど、なんかもう追いかける気にもならなかった。

    "小さい頃みたいな良い関係"をぶっ壊したのはお前なのに、なにが"残念"だよ。
    全部お前のせいじゃねェか。

    …でも、それでも。
    アイツとキスをした唇がずっと熱い…。
    脱出の為の尊い犠牲だったと頭では分かってるけど、心はどうしようもない。無かった事に出来ない。

    ……私は意外とウブだったのかな?
    今となっては別にどうでもいいけどさ。
    ただ、今はとにかくぺーたんに会いたい…。
    会ってお姉ちゃんを慰めて欲しい。

    じゃないと変な気持ちを抱えたままになりそう。

    ……もしかしてヤマトがすぐに逃げたのも私と同じ理由だったりして?
    いや、こんな気持ちも考えも絶対間違ってる。
    お前の事本当の意味で好きになりそうだなんて。

    だとしたらヤマト、お前マジで責任取れよ。

    ……私をこんな風にした責任をさ。


    ー全部おわりー

  • 30二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:50:24

    最後意外な組み合わせでしたありがとうございます

オススメ

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