[ss]二人はプリンセス

  • 1121/10/25(月) 17:30:30

    ·カワカミプリンセスの育成ストーリーの少年少女の話です
    ·ウマ要素少ないです

    少年「おい!急げよ!プリファイ始まっちまうだろ!」
    少女「ごめんってば~。ケンちゃん朝強いよね。毎週こうして見るようになってから一回も寝坊してないでしょ。」
    少年「当然だろ!俺たちが目指してるのはあのカワカミプリンセスだぜ?プリファイを毎週リアルタイムで見るくらいしねぇとな!」

    日曜日の朝に少年の家に集まってプリファイを見るようになってから三年が経つ。部屋にはプリファイとカワカミプリンセスのDVDやブルーレイが棚にずらりと並べられていた。

    少年「かぁーっ。やっぱりかっけぇぜプリファイは!」
    少女「ゼッタイダメダーに追い詰められたときはどうなるかと思ったけど王子様との絆があんなふうになって逆転しちゃうなんてね~!」

    少年はクローゼットに駆け寄り一着の洋服を取り出す。それは濃いピンクに菱形がついたドレス、カワカミプリンセスモチーフで作られたプリファイの公式グッズ。背中のファスナーを無視してスカート部分から勢い良く被りポーズを取る。

    少年「華麗に!優雅に!勇ましく!」
    少女「カッコいい~!空手やってるだけあるね~!私もやろ~っと。」

    少女もクローゼットからピンクのドレスを取り出し勢い良く被りポーズを決める。

    少女「華麗に!優雅に!勇ましく!」
    少年「めっちゃカッコいいぜー!」

  • 2121/10/25(月) 17:31:20

    気づけば日がてっぺんまで登っていた。

    少年「あ、やべ。そろそろ俺塾行かなきゃなんねぇんだ。」
    少女「私も部活の練習があるんだ~。じゃあ今日はここで解散だね。」
    少年「…おう。忘れ物すんなよ、気をつけて行けよ。」
    少女「うん。ありがとう~。」

    少女がいなくなってから少年はドレスを脱ごうとする。しかし少しキツくてうまく脱げない。

    少年「また身体大きくなったのかよ…」

    ふと鏡に目をやるとピンクのドレスに似合わない男の体躯が映っている。似合わない─

    少年「いや、姫らしさは心の持ちようだってカワカミプリンセスも言ってたんだ。俺だって似合わないなんて、姫じゃないなんてことはない、ないんだ…」

    少年は言い聞かせるように、かすれた声でプリファイのオープニングを口ずさみながらドレスを脱いで塾へと向かった。

  • 3121/10/25(月) 17:32:29

    次の日の帰り道、少年と少女は共に帰っていた。
    少年「今朝のプリンセスの走り見たか!?いやー惜しかったぜ…」
    少女「見たよ~、負けちゃったけどプリンセスらしい走りでカッコ良かったな~。」

    学校では二人が積極的に会話するわけではなく、かといって避けるわけでもなく過ごしている。二人は仲が良いことも姫を目指しているのも隠しておらず、むしろ広まっていた。にもかかわらず二人を隔てていたのは偏に性差であった。

    少年「…な、お前は…進路希望の紙…何にした?」
    少女「…あ~…私ね、トレーナーになりたいなって思ってるんだ。」
    少年「え…?」
    トレーナー。ウマ娘を指導し、支え、勝利へと導く職。どちらかと言えば支える側の職業である。
    少年「なっ、お前姫になるんじゃなかったのかよ!」
    少女「ううん、別にそれを諦めたわけじゃないよ!」
    少年「じゃあどうだっていうんだよ!!」
    少年が語気を強める。『姫らしさとは心の持ちよう』であると少年もわかっていた。けして彼女が夢を違えたわけではないことも。それでも未だ具体的な『姫』のビジョンを持たない少年にとっては酷く裏切りに感じられた。

  • 4121/10/25(月) 17:33:06

    少女「………!」
    少女は大きく動揺した。受け入れてくれると思っていた彼にかつての幼少の頃のように夢を挫かれた気がしたのである。
    少年「─あっ、いや、俺は…俺は…」
    少年はハッと正気に帰る。こんなことを言いたかったわけではない。もう昔のように夢を否定しないと決めていたのに─
    少年「チクショウ…!」
    少女「まっ、待ってケンちゃん!」
    少年は逃げるように走り去る。こんなハズじゃなかったのに─こんなのは…『姫らしくない』。

    家に帰って真っ先にクローゼットを開きピンクのドレスを取り出す。これを着れば、着れば…きっと俺は姫になれるんだ。
    少年はいつもとは異なり丁寧にドレスに身体を入れた。それは母を求める子のように。
    鏡の前に立つと映るのはパツパツのドレスと男性。それでも。
    少年「それでも俺は姫なんだ…!」
    ビリッ。
    嫌な音がする。見れば右肩と左の脇の辺りが破けていた。当然だった。キツくなった小さな服を無理矢理着ればどうなるか想像はついたハズなのに。
    少年は力が抜け崩れ落ちる。最早かつて抱いた姫への…プリンセスへの夢は霞となって消え失せた。

    その日から二人の距離は大きく離れた。毎週日曜日の習慣は脆くも崩れ、集まらず、そしてプリファイを見ることもしなかった。
    登下校を共にすることも無くなり、学校では関わる頻度はさして変わっていないのについに破局か、等とからかわれていた。少年も少女も軽く笑って流すだけで反応は全くといっていいほどせず、次第にその風潮も消えていった。

  • 5121/10/25(月) 17:33:47

    一月程経ったある日のこと。
    今日も少年は塾で怒られた帰り道であった。
    少年「身が入ってないって何だよ…ちゃんと話は聞いてるし課題も完璧だってのに…確かに成績は落ちてるけどさ…」
    トボトボと歩きながら愚痴を呟く。原因はわかっている。けれどもうどうしようもないことだ。
    ふと少年の目に入ったのは懐かしい公園。少女をいじめていた黒歴史が思い出される場所であり、そして憧れのカワカミプリンセスと出会った場所でもあった。
    引き寄せられるように公園に入りベンチに座る。思い返せば思い返す程自分があまりに姫でなかったかを思い知らされる。
    少年「姫らしさとは心の持ちよう…か」
    将来も、自分の身体の変化も、唯一無二の友にすら向き合うことができなかった自分が姫であるとは到底思えなかった。

    「あの…貴方大丈夫ですの?」

  • 6121/10/25(月) 17:34:34

    聞き覚えのある声に顔を上げるとそこには長い髪のウマ娘─憧れのカワカミプリンセスが立っていた。
    カワカミ「あら?貴方どこかでお会いしたことがあるような…」
    少年「プ、プリンセス!?」
    カワカミ「ええ!私はカワカミプリンセスですわ!知って貰えているなんて嬉しいです!」
    少年「あ、あー…俺だよ、カワカミプリンセス」
    カワカミ「?…もしやこれは噂に聞くナンパでは!?ごめんなさい私もう心に決めた王子様が…!」
    少年「ち、違ぇよ!昔お姫様になれるって言ってくれただろ!」
    カワカミプリンセスはポカンとすると少年をまじまじと見る。そしてポンと手をたたいた。
    カワカミ「まあ!あの時の男の子でしたのね!失礼しましたわ…」
    カワカミは申し訳なさそうに耳を伏せた。

  • 7121/10/25(月) 17:35:11

    カワカミ「それで、どうしてここで項垂れていたのです?何でもないという風ではありませんでしたし…もし良ければ姫が相談に乗ってあげますわよ?」
    少年の顔が一瞬光を取り戻す。けれどスッと元の落ちこみ顔に戻ってしまった。
    少年「…今の俺はプリンセスに相談していい奴じゃないんだ…俺は…俺が自分で何とかしないと…」
    カワカミ「…隣、失礼しますわね。」
    カワカミは困った顔をしてベンチに腰かける。
    カワカミ「私は察しが悪い方だと思いますから的外れなことかも知れませんけど。貴方の悩みはあの三つ編みの女の子に関するものではなくて?」
    少年がビクリと反応する。
    カワカミ「私はかつて貴方の声に背中を押されたことがありましたわ。ですから…今悩む貴方の助けになりたいと思っています。…話してはいただけませんか?」
    憧れのプリンセスにこんな顔をさせてしまう自分が心底嫌になる。けれど。
    少年「じゃあ…プリンセス、聞いてくれるか?」
    カワカミ「…!勿論ですわ!ドンと来いですわ!」

  • 8121/10/25(月) 17:35:39

    カワカミ「うーん…困りますわね…男性のそういうのは…ちょっとわかりませんわ…トレーナーさんなら知っているのでしょうけど…」
    カワカミは耳を伏せたまま少年の話を聞いていく。
    カワカミ「将来のビジョン…自分の『姫』がイメージ出来なくなった…諦めないという前に望む形が分からなくなってしまったということですわね…」
    カワカミは耳をピクリと震わせる。
    カワカミ「…!不安定になっているところに大事な人と自分との差を感じてしまったと…」
    何かを決意したようにスックとプリンセスが立ち上がる。
    少年「…プリンセス?」
    カワカミ「近々私が走るレースがありますの。そこで私の『姫』を再び貴方に見せつけて差し上げますわ!」
    少年「いや、俺は何度もプリンセスの走りは見に行ってるから別に…」
    カワカミ「いいえ!いつもも全力ですが今回は三倍増しで私にとっての姫というものを表現して見せますわ!当然、三つ編みの彼女を誘って見にきて下さいまし!」
    少年「な、そんな、俺はあいつに見せる顔が…」
    カワカミ「…話を聞いて、貴方にとって彼女はかけがえのない存在だと感じましたわ。このままにしてしまうのはきっとお互いにとって望むところではないでしょう?」
    少年「ああそうだ、俺はこんな別れは望んでないんだ。諦めてちゃいけないんだ!」
    少年の目に光が灯る。
    少年「……ありがとう…プリンセスっ。」
    プリンセスは優しい笑みを浮かべた。

  • 9121/10/25(月) 17:36:10

    少しすると車が公園の前に止まり、中から男性が出てくる。カワカミは真っ直ぐ少年の眼を見つめる。
    カワカミ「…応援、してますわ。私も全力でぶちかましてやりますわね!」
    プリンセスが男性の方へ駆け寄ると男性はこちらを見て会釈をした。
    少年「…よし。あいつ今家にいるよな…いくか!」


    カワカミ「トレーナーさんー!どうしましょう!いえ、全力で走るだけなのですけれど!あんな大口叩いて大丈夫だったでしょうかー!」
    トレーナー「落ち着いてプリンセス。君ならできる。」
    カワカミ「……そう、ですわね。ええ、少し取り乱しましたが、私は姫ですもの。私の足跡を一つの道として見てくださっている方に最高にカッコいいプリンセスを見せてみせますわ!」
    トレーナー「ああ。ぶちかまそう!プリンセス!」
    カワカミ(私の最後の走り─支えてくださった方々にも、王子様〈トレーナーさん〉にも、そして私自身にも恥じない走りをしてみせますわ─!)

  • 10121/10/25(月) 17:36:51

    ピンポーン。
    日も落ちかけた時間に彼女の家を訪れるのは初めてだった。自分の門限も破ってしまっている。けれど今できるだけ早く会うべきだと勘が告げていた。
    インターホンから『はい』と少女の母の声がする。少年は早口で名乗ろうとした。
    少年「あの、えっと俺ケン─」
    インターホンがプツリと切れた音がした。拒絶されたのだと思った。考えてもみれば家族に俺が暴言を吐いたことを言っていてもおかしくない。間に合わなかったのか、と思うと家の中からドタドタと走る音が聞こえ玄関扉が開いた。
    少女「ケ、ケンちゃん…!?どうしたの?」
    彼女は心底驚いた顔と少し上擦った声で聞いてくる。
    少年「えっ、いや、あー…」
    久々に会ったばかりに少し気が緩み言葉が出てこなくなる。謝罪の方法も誘い方もシュミレーションしていたのにお空の彼方に飛んでいってしまった。
    少女「ケンちゃん…?」
    少年「あ、あのな!」
    少女「う、うん!」
    少年「今度のプリンセスのレース一緒に見に行かないか!」
    少女「……!うん!行く!」
    謝罪もしていないのに少女は二つ返事で了承する。
    少年「お、おう。そんだけだ!じゃあな!当日俺の家に集合だからな!」
    少年は顔を真っ赤にして逃げるように駆け出した。少女はそんな少年に向かって笑顔で手を大きく振りつづけた。

  • 11121/10/25(月) 17:37:17

    学校では相変わらず少年も少女も会話は最低限であり、関わりが増えたわけでもなかった。けれど間違いなく二人の雰囲気は柔らかくなったと感じられていた。

    そしてカワカミプリンセスのレース当日。少年は身支度をとうに済ませ、一着のドレスを前に座っていた。母親に頼み込み裁縫セットを貸して貰い、家庭科で学んだ記憶を掘り起こしながら破れた部分を縫い合わせていく。出来上がった縫い目は少し雑で粗い。それでもこのドレスは今少年にとって、背中を大きく押してくれる王子様のような存在であった。
    インターホンがなる。少年は手早くハンガーにかけクローゼットに入れる。並んだ二着のピンクのドレスを見て決意を新たに少女の元へ向かった。

  • 12121/10/25(月) 17:37:41

    カワカミプリンセスが走るレース場に着くとそれはものすごい熱気であった。老若男女問わず盛り上がっていたが、特に若い男性や女性が多かった。
    少年「すっげぇ…最近のプリンセスのレースってこんなに盛り上がってたっけ…」
    少年は口を開けたまま盛り上がりに動揺していた。
    少女「…もしかしてケンちゃん、知らないの?」
    少年「何がだよ?」
    少女は息を呑むとキッと口を開く。
    少女「プリンセスね、今日がラストランなんだよ。」
    少年「え?」
    プリンセスはあの日そんなことは言っていなかった。確かにこのところ一位はとれなくなっていたかもしれないけど、決して悪い成績だったワケじゃ─
    少年は考えをそこで止める。自分の頬を両手でパンっと叩いた。
    少年「ああ、そうなんだ。ならこの盛り上がりも納得だな。…よし行こうぜ、俺達の憧れのプリンセスを見に!」
    少女は少し驚いて、少年の前をむいた目を見て少し微笑む。
    少女「…うん!」
    少年少女は観客席に小走りで駆けていった。

  • 13121/10/25(月) 17:38:11

    レースは圧倒的だった。並み居る期待の新世代達に苦戦を強いられるかと思われていたが、レース終盤カワカミプリンセスは中団から恐るべき速さで先頭に躍り出た。その後は7バ身もの差をつけて勝利した。
    それはあまりにカッコよく、勇ましく、そして華麗な『姫』の走りであった。

    カワカミ「みなさん、私は、カワカミプリンセスは本日をもってレース場を去りますわ!…私の姫としての在り方に色んな風に思った方がいらしたと思います。けれど!私は今までの自分の走りを誇りに思い、そして私の目指す姫に近づけたと思っています。ですから…ですから…私〈姫〉は永遠に不滅ですわー!」
    カワカミプリンセスは涙を浮かべながらスカートを摘み観客席にお辞儀をした。

  • 14121/10/25(月) 17:38:42

    少女「…すごかったね~!プリンセス!」
    少年「…ああ!最強の姫だったな!」
    少年も少女も涙と鼻水を流しながら帰路につく。
    一目会いたいと思ったもののプリンセスは忙しそうにしていたし、充分過ぎるほどの力を貰ったから、今は先にしなければならないことがあった。
    少年「なぁ!」
    少女「…なぁに、ケンちゃん。」
    少女は覚悟を決めた顔で少年の言葉を待っていた。
    少年「悪かった!ごめん。お前の夢を否定するようなこと言って、お前の夢を応援してやれなくてごめん!」
    頭を深々と下げる。これ以上ないほど誠意を込めたつもりの一礼だった。
    少女「…許さない。」
    空気がピリつく。
    今、彼女は許さないと言った。…当たり前だ。かつてのみならずまた彼女の夢を自分勝手に認めなかった。それでも…
    少女「許さないよ。私、昔ケンちゃんにお姫様になれないって言われたのずっと喉に刺さってるんだ。わたしはやっぱりお姫様になれないんじゃないかって。」

  • 15121/10/25(月) 17:39:03

    少女は真顔で少年が今まで聞いたことも無いような真剣な声で話している。
    少女「でも、でも私嬉しかったんだ。お姫様を目指す仲間がいて。それがたとえ私の夢を一度否定したケンちゃんでも。」
    少年「…!」
    少女「やっぱり私はプリンセスみたいに強くなくて、大きくなるにつれて姫を目指すことも姫になるのも難しいなって思ってた。そんなときにケンちゃんがプリンセスの真似して言ってくれたんだよ。」
    『プリンセスとは諦めない者。プリンセスらしさとは心の持ちよう。ですわ!だぜ!お前もなれるだろ!』
    少年「あ…」
    少女はレースを見た後の涙とは違う涙を眼に溜めながら宣言する。
    少女「私は姫を目指す。…そして私を姫として支えてくれる王子様はね、ケンちゃんだと思ってたんだ。だから、許さない。許してほしかったら、私、これからも姫を目指すから、姫になりたいから、私の王子様でいて。」

  • 16121/10/25(月) 17:39:28

    少年はその言葉を噛み締める。
    『王子様』。俺は─
    少年「俺は、俺も姫を目指し続けるよ。やっぱりお姫様になりたいから。カッコよくて、華麗なお姫様に。だけどさ、このところ声はガラガラになって低くなり始めるしガタイは良くなるしで全然自分をお姫様だって認められなくなったんだ。」
    少女は頷きながらじっと少年の眼を見る。
    少年「でも、お前は俺のことカッコいいって。姫だって言ってくれたんだ。お前といる間は俺は姫を目指すことに疑いを持たなかったんだ。だから─」
    少年は息を大きく吸って叫んだ。
    少年「俺にとってお前は…王子様なんだ。だから、お互いに王子様とお姫様にならないか!そしたら、二人とも姫を目指し続けられるから!」
    叫びが周辺に響き渡る。一世一代の告白の音は広まり、次第に消えていった。

  • 17121/10/25(月) 17:40:21

    少女「わ…っ!?本当?…そうなんだ、そうなんだね!私ケンちゃんの王子様でお姫様なんだ!うふふ!」
    少女は驚きこそすれ困惑せず、嬉しそうに跳ね回る。
    少年「…嫌がらないんだな。」
    少女「勿論!私もケンちゃんも姫を目指す仲間でしょ?二人とも姫になれるならそれがいちばんだから!」
    少年「そっか…」
    少女「あ、でももう私の夢を否定しないでほしいな。あと悩んでるなら相談してほしかったよ~。」
    少年「ご、ごめん。」

    少女「ふふ、じゃあ早く帰ってケンちゃんの家でプリンセスのニュース見なきゃ!」
    少年「あ!そうだな!急ぐぞ!」
    少女「あ、待ってよ~!ケンちゃ~ん!」

    姫らしさとは心の持ちよう。諦めない者。だからきっと努力すれば誰だって─

  • 18121/10/25(月) 17:40:44

    終わりです。長文失礼しました。

  • 19二次元好きの匿名さん21/10/25(月) 17:45:22

    ウマ娘はたくさんの人に夢を与えてくれる存在……こんなストーリーもあるのだなぁとただただ感心させられた……いい、よかったです

  • 20二次元好きの匿名さん21/10/25(月) 17:54:00

    プリンセスとトレーナーの、レースでの物語は終わったけど、意志を引き継いで今度は彼らの物語が始まるんやなって………泣きそう。ありがとう。

  • 21二次元好きの匿名さん21/10/25(月) 18:58:47

    あえてモブ一般市民を取り上げるセンスが良いですね!貴重なシチュのSS供給感謝です!

  • 22二次元好きの匿名さん21/10/25(月) 19:00:04

    いつか読みたかったテーマのSSだ……

  • 23二次元好きの匿名さん21/10/25(月) 21:56:38

    ウマ娘とかトレーナー以外をメインに据えたssももっと欲しい…

  • 24二次元好きの匿名さん21/10/26(火) 00:56:11

    コメント嬉しい…ありがとう…

  • 25二次元好きの匿名さん21/10/26(火) 10:37:35

    >>17

    少女「わ…っ!?本当?…そうなんだ、そうなんだね!私ケンちゃんの王子様でお姫様なんだ!うふふ!」

    少女は驚きこそすれ困惑せず、嬉しそうに跳ね回る。


    ここにちょっと富野節を感じてしまった

    好きです

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