- 1二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:48:41
- 2二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:49:38
前世で貴方の娘でしたわ!
- 3二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:50:13
腹違いの妹ですわ!!
- 4二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:53:28
you're my father...
- 5二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:02:16
no!
- 6二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:15:45
それがいつからだったかなんて、とっくの昔に忘れてしまった。初めてその姿を見かけた時から? 初めて声をかけて貰った時から? それとも、憧れの感情を、直接伝えた時?
その憧れの感情は少しずつ形を変えていって、いつしかその淡い想いの虜になっていく。慌ててはダメ、急いではダメ、そんな気持ちを必死に自分に言い聞かせても、不意に口をついて飛び出しそうになってしまう。気付かれたくない、けれど気付いて欲しい。そんな想いが、プリンセスの心を締め付ける。
プリンセスは、真っ直ぐな少女だ。だから、気持ちの機微がすぐに表に出た。当然、周囲もすぐに気付く。
「ちょっとカワカミ! 何なのよ、そのひどい顔! またアタシに何か隠してるんじゃないでしょうね!?」
「カワカミ……貴方、恋をしているわね?」
プリンセスは、自分を偽るのが苦手だったし、それは姫としてあるべき姿ではないと思っていた。だから、心配してくれた人達に、素直に打ち明けた。胸に秘めた、その想いを。それを聞いた彼女達は、迷わず姫の背中を押した。
「そういう事ね。なら、とっておきの魔法をかけてあげる。グランマの一番好きな"人と人の心を結ぶ魔法"よ。心の中で呪文を唱えて、後はカワカミの気持ちを言葉に乗せて届ければ良いの……頑張りなさいよ、カワカミ」
「貴方はただ、貴方のハートに従うだけで良い。そうすれば自ずと道は開かれる……その先にあるのはミラクル? それともディスティニー? 答えはどちらもNO。その先は……貴方の目で確かめなさい」
背中を押された拍子に飛び出した脚は、少しずつ早く、早く、カワカミらしく真っ直ぐに、憧れの人の下へその身体を運んでいく。風を切って、逸る気持ちを抑えながら。
「キングさんっ!!」
プリンセスの声に振り向いた彼女は、プリンセスが一番大好きな微笑みで応えた。一流と呼ぶに相応しい、気高く、優しい微笑みだった。溢れそうな想いを、一瞬こらえようと息を呑んだ。けれど、プリンセスはもう迷わない。親友の教えてくれた呪文を唱えて、その想いを、ただ真っ直ぐに────
「……伝えたい事がありますの」
- 7二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:16:02
真剣な表情のプリンセスに、彼女もまた、真っ直ぐに向き合った。そして。
「キングさん、私は……私は、貴方のことが────」
ただひたすらに、真っ直ぐに告げられた想いに、彼女が一瞬驚きで目を見開いたのは言うまでもない。そして、彼女を慕い続けたプリンセスでさえ見た事のない、頬を夕焼け色に染めた彼女の表情に、プリンセスもまたつられて頬を染めた。
その内、彼女はプリンセスの手をそっと取ると、その手の甲にキスをした。そして、返事の言葉。プリンセスの瞳に溢れ出した涙を、彼女はそっと拭った。気高い王の胸の中で、姫は世界で一番幸せな笑みを浮かべるのだった。 - 8二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:17:13
どうした急に
- 9二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:20:29
カワカミとキング好きだからSSこさえてみたけど、王子様以外の人に告白するカワカミって結構難しいわね。
- 10二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:52:33
カワカミ→←キングのSS初めて見たかもしれん。
- 11二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:55:12
ほーーーーん
いきなりSSが来るからびっくりし - 12二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:57:39
- 13二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:59:25
途中のセリフはスイーピーとパールさんか
いいね - 14二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 08:55:42
>カワカミ……貴方、恋をしているわね?
パールさんは間違い無くこういう言い回しをする
- 15二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 10:23:58
キングに対しては憧れ寄りの描写が強いからかねぇ……それはそれとしてキンカワは良い
- 16二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 10:28:15
- 17二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 15:33:36
尊いからね、仕方ないね
- 18二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:03:19
目が覚めた時、横から抱きつかれている事にはもう慣れた。天真爛漫なルームメイトが、それはもう毎晩のように自分のベッドではなくこちらのベッドに入り込み、横からぎゅっと抱きしめて眠るからだ。もう何度も言って聞かせたのだが結局治らなかったし、ニコニコと笑う彼女を見ているとなんだか注意する気も無くなっていくので、それはもう気にしない事にした。
今日、そんなルームメイトは高知へ遠征に出ていて留守にしている。たまには一人の時間も悪くないと思っていたが、今ではルームメイトが居なくても私は一人じゃなかった。
「……し、失礼致しますわ」
そう言って、遠慮がちにベッドへ上がった姫がそっと身体を横たえる。緊張の混ざる赤らめた顔を見ていると、鼓動の音が今にも聞こえてきそうだった。
「そんなに端で寝ていると落ちるわよ」
そう言って、姫の身体を両の腕で抱き寄せる。それまであちこち泳いでいた目がこちらを向いて、思い切り見開いた。素直な所が、とても可愛らしく思える。目の前で口角を上げた私の表情に安心したのか、姫もまた、私をそっと両の手で包む。身体から伝わる暖かさが、少しずつ緊張を解していく。不意に、姫が口を開いた。
「……キングさん、私……お願いがありますの」
「何かしら」
姫の長い髪をそっと撫でながら応えると、姫は小さな声で、けれど私の耳にしっかりと届くように唇を動かす。
「お、おやすみの、キス、を……」
その願いに、私はまず微笑みで応える。そして、顔にかかる前髪をそっと指先で払って、顔を近づけた。姫は一瞬目を見開き、そして瞳を閉じた。少しだけ震えていた唇は、重なり合ったそれに震えを取り払われて、お互いの愛情を共有する。緊張の糸が切れ、力なく横たわる彼女にもう一度微笑みを返す。
「おやすみなさい」
嬉しそうにはにかんだ姫が瞳を閉じるのを見届けて、私もまた夢の世界へと旅立って行くのだった。 - 19二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:04:08
ウララ不在のキングの部屋にカワカミが泊まりに来たらこんな一幕があるんじゃないかと妄想しましたまる。
お目汚し失礼。 - 20二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:05:04
なんか凄いのがきてて凄いです
- 21二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:16:26
キングが優しくカワカミのお願い受け入れるのすごくすごい好き
- 22二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 09:30:18
カワカミは恋心に葛藤しそうだけど最終的にはこうストレートに告白しそうな雰囲気あるわ。