- 1ビッグ・アルバトロス22/11/06(日) 16:55:05
木主です。
Part1
【CP/閲注/現パロSS】ルフィ「ウタ!お前の歌声はおれが絶対ェ守ってやる!」|あにまん掲示板ttps://twitter.com/zfzkb0mpl8acv8c/status/1579328733827469313?s=46&t=oE-vL7005YVUEnUJW8ljfw(直リン禁…bbs.animanch.com↑114レス〜から胸糞系の描写が挟まったため、そうした描写が苦手な方への対策として2スレ目に移行しました
※エッチ系ラブコメ
※微キャラ崩壊
※エロ描写あり
↓サムネイルとしてインスピレーション元(ttps://twitter.com/zfzkb0mpl8acv8c/status/1579328733827469313?s=46&t=oE-vL7005YVUEnUJW8ljfw)の方から直接支援絵を貰いました。マジで感謝です(_ _)
- 2ビッグ・アルバトロス22/11/06(日) 16:55:33
あらすじ
国中に名が知れ渡るほどの大物マフィアであるシャンクスを父に持つウタは、周囲から孤立し、自分にとって何よりも大切な、"世界一の歌手になって、世界中のみんなを幸せにする歌を届ける夢"が否定されることを我慢し続ける毎日を送っていた。
そんな折、2歳年下の幼馴染であるルフィが、ウタの傷ついた心中を察し、彼女を勇気付けようと近付いてくる。「一人で生きなければならない」という自身のプライドから、一度はルフィを遠ざけようとするウタだったが、温かい彼の言葉に、抑えつけていた胸の苦しみが溢れ出し、彼に対して本音を吐露する。
ウタの本音を聞いたルフィは語る。
"おれは好きだからいつもお前の歌を聴いてる"
"ウタは頑張ってる。だからお前ェの夢は絶対叶う!"
と。
自分の歌を正直に聴いてくれる、たった一人のかけがえのない存在に気付いたウタは、次第に心に光を取り戻していく。
その後、ルフィはウタと固く約束を誓う。
"お前ェの歌声はおれが絶対ェ守ってやる!"
"お互いに夢を叶えるまで絶対ェに諦めたり、立ち止まったりしねェ!"
と。
ルフィの姿が見えなくなったあと、ウタの心には太陽のような彼に対する、心臓とも、心とも違う、"恋心"が確かに生まれていた。
……12年後、ウタは立派なシンガーソングライターとして大成し、超大手音楽レーベルである"トットムジカ"にて、メジャーデビューを控えていた。ところが、ウタは会社の社長であるムジカ社長から、度を超えた数々の行為を受け、精神状態が限界寸前まで追い込まれ、再びの苦難に陥っていた。そんなウタの元に、どこか懐かしく、太陽のような温かさを感じる声が聞こえてきて……。 - 3ビッグ・アルバトロス22/11/06(日) 16:55:54
〈登場人物〉
ウタ
"世界一の歌手になって、世界中のみんなを幸せにする歌を届けること"
を夢見る少女。超大手音楽レーベル"トット・ムジカ"に所属しており、メジャーデビューを間近に控えている。
父親が大物マフィアであるシャンクスである影響もあり、かなりの不幸体質で、日々強いストレスに見舞われている。
過去のある出来事と"約束"からルフィに対して強い恋心を抱いており、再び再会することを待ち望んでいる。12年間ルフィと会わなかったことによって積もりに積もった恋心は、時に暴走しがちで……。
ウタちゃんはルフィに守られたい(重要)
ウタちゃんはルフィとえっちなことがしたい(もっと重要)
ルフィ
"この国で一番偉ェやつになる"
ことを夢見る、太陽のような明るさを持つ少年。12年前にウタと"ウタの歌声を絶対守る" "二人とも夢は絶対諦めない"という約束を交わした。
常人離れした身体能力を持っており、年上の人間はおろか、熊や虎ですら殴り倒すと噂されている。
何やらウタが所属する"トットムジカ"に用があって訪れたみたいだが……。
どうしうもないほど鈍い(重要)
ムジカ社長(ムジカ聖)
音楽レーベル"トット・ムジカ"の社長。優れたプロデュース能力と経営能力の手腕を持つ一方、劣悪なセクハラやパワハラを行うことで有名で、裏社会との繋がりといった黒い噂も絶えない。一方的にウタに対して好意を抱き、一線を超えた関係を迫ろうとする、どうしようもないクズ。
ゴードン
ウタのマネージャー。ウタのことを子供のように大事にしており、いつも彼女のことを気遣っている。
ムジカ社長の仕打ちで顔に大きな傷跡が残っている。
シャンクス
国中に名が知れ渡るほどの大物マフィア。ウタが中学生になった頃に突然姿をくらましてしまう。何か理由があるようだが……。 - 4二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 16:57:20
- 5二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:09:41
待機!
- 6二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:10:43
保守
- 7二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:14:41
10まで
- 8二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:15:40
ほ
- 9二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:15:54
保守
- 10二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:16:41
ほ
- 11二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:31:46
直接支援絵!?マジかよすごっ!!
- 12二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:21:24
期待
- 13木主です。22/11/06(日) 22:00:11
お待たせしましたー!今戻りましたー!
外だとIP規制で投下できなくて遅れてしまったー!大変すまぬ!
24時からはみんな最新話の話したいだろうから23時半目安に書ききった分だけ投下します!
ちなみに前回から時間飛んでるけど載っける場所間違えたとかじゃないので安心してください! - 14二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:01:34
これ【もく】さんか?凄いなスレ主
- 15二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:10:30
このレスは削除されています
- 16二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:36:19
このレスは削除されています
- 17二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:36:40
このレスは削除されています
- 18二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:37:57
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:40:24
- 20二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:42:00
文豪用SS生成サイト「Telegraph」
TitleにSS名、Your story…に本文を入力しPUBLISHを選択するとSSが出来るのでURLをスレに貼ればOK - 21二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:44:10
あーでもTelegraphでもあんまり直接描写書くとそのレス番だけ消されるっぽいかもしんないから貼るときはh抜いといたほうがいいかも
某尻スレで起きてたっぽいし - 22木主です。22/11/06(日) 22:47:22
(…………ダメかな)
んでも何ヶ月か前にえっちぃSS貼ったスレ落とされた経験あるから、せっかくご本人様に反応貰ったからには、今回こそはスレ落としたくないからねぇ
了解した!じゃあムフフなシーンが来たらTelegraphに一旦投下して、その後pixivにR15指定で載っける感じで行きます!
なんで一旦ムフフシーンのレスは消しちゃいますね - 23二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:40:03
あれ?消えてる
- 24木主です。22/11/06(日) 23:41:13
- 25二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:43:59
了解です!!SSの更新楽しみに待ってます!!
- 26二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:44:15
ムフフのテレグラも期待するぞスレ主
- 27二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 03:36:39
ホホホ
ぶち保守しますよ - 28二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:26:36
このスレを全力で保守しろォ!!
- 29二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:27:03
可愛い
- 30二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:27:13
保守
- 31二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:27:29
ほ
- 32二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:42:29
木主も絵描けるんか………
ご本人様といい良質な神絵がどんどん投下されてくのヤバいな - 33二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:58:30
前見たのは本文URL載せた誘導用のURLのTelegraph貼る方法
- 34木主です。22/11/07(月) 09:04:51
━━━━━━━━━
「ウタアアアアアア!!会いに来たぞおおお!!」
耳が壊れそうになるくらいの騒がしい声とともに、事務室の扉が爆発でも起きたみたいな轟音と共に強引に開かれる。
ドア前に立っていた少年の姿は、私が知っているその姿とは全く違っていた。スラリと伸びる背丈の頂点には、あどけない少年らしさを残しつつ、鼻筋が綺麗な整った顔が、水に濡れて色っぽく乗っかっている。男らしい大きな肩幅は、道行く男性たちのそれよりも遥かに逞しくて、穴の隙間からちらりと見える彼の腕には、何者からも守り抜いてくれそうな彫りの深い強靱な筋肉の影が覗かせている。
それでも……それでも私が何よりも大好きだった……心を明るく照らしてくれる太陽みたいなその笑顔は、昔から何も変わらない面影を確かに残していた。
突然の再会に、頭の中が何も考えられないくらい真っ白になってしまって、その場で何も出来ずに呆然と立ち尽くしてしまう。その間、少年とゴードンの会話が、環境音のように耳の中を左から右へかけ抜けていった。 - 35二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 10:32:50
期待
- 36木主です。22/11/07(月) 10:34:57
「だ、誰だね君は!?急に大きな声で入ってきて!?まずは名前くらい名乗るべきじゃないかね!?」
「おっ、すまねェ、おっさん!おれの名前はモンキー・D・ルフィ!いつか"この国で一番偉ェ男"になって、世界をひっくり返す男だ!今日はウタに会いにここに来た!!」ドンッ!!
「な、何を訳を分からないことを急に口走ってるのかね君は!?……ん……ま、待て?"モンキー・D・ルフィ"だと!?ま、まさか君がウタのアシスタント募集に応募連絡を入れてくれた子かね!?」
「……んー???……すまねェ、それはよく分かんねェんだけどよ、ウタの写真が載ってるポスターに書いてあった番号に電話かけたのは覚えてるぞ!!話長くて途中から寝てたから何も覚えてねェけどな!にっしっしっ!」
「な……舐めてるのかね仕事を!?説明もろくに聞かずここに来たのか!?」
「おう!」ニカーッ
「気持ちいい返事をするんじゃない!そもそも君!待ち合わせ時刻に1時間も遅刻してるでは無いか!?時間厳守と言ったはずだが!?第一なんだねその格好は!?スーツで来なかったのには大目をつぶるとして、何をどうやったらそこまでボロボロの格好になるんだ!?」
「いや、それがよぉ、おっさん。ここに繋がる連絡橋が大雨で通行止めでよぉ、仕方ねェから川ん中泳いでここまで来たんだ。服は破けるし、溺れかけるしで、散々だった……うん。でもそのおかげで時間には間に合っただろ!おっさん!」
「だから!間に合って!ないんだ!1時間!前に!集合時刻は!過ぎた!……もういい!君と話していたら埒が明かない!君、連れの男友達がいると言っていたね!?彼はどこかね??話を変わらせてくれ!!」
「え?知らねェぞ、おれ。あいつまだここ来てねェのか?……おっかしいなぁ、おれよりも二時間くらい早くに家出たって連絡来てたのになぁ…………またあいつどっかで迷子になってるのか?」
「……な、何なのだね!?君たちは!?私を冷やかしに来たのかね!?あんまりやる気が無いのなら今すぐ帰って━━━━━」
「ねぇ……ルフィ……ルフィ……だよ…ね?」 - 37木主です。22/11/07(月) 13:59:29
「お〜!ウタ!久しぶりだな!元気にしてたか?」
……ルフィは、まるで昨日会ったかのように私を当たり前に迎い入れてくれる。
……あまりにも都合のいい展開に私はこれが夢なんじゃないかと疑い、右側のほっぺたをグイッと強く引っ張る。
……痛い。でもまだ信じられない。私はルフィに対してヘンテコな質問を投げかけてしまう。
「…本当に……本当にルフィなんだよね?偽物じゃないよね?」
それに対してルフィは、きょとんとした表情を浮かべ、当たり前だとでも言いたげな口調で言葉を返す。
「??……何言ってんだお前ェ、おれに本物も偽物もねェだろ。おれはおれだ。」
本当……本当なんだっ……これって夢じゃないんだ……
私の心の中にある宝箱が開くと、ルフィとの日々がアルバムのように溢れ出て、これまで経験した嫌な思いをした出来事をかき消していく。
ルフィと喋りたい。ルフィと一緒にいたい。ルフィに抱きしめてもらいたい。ルフィと離れたくない。ルフィとキスしたい。ルフィに……守ってもらいたい。
……頭の中でルフィに言いたい言葉がいくつもいくつも浮かんで、頭の中を埋めつくしていく。でも、そのどれもがルフィに伝えられずにシャボン玉みたいに消えていってしまう。
だって……
「嘘……嘘嘘嘘嘘……エグッ…うぅ〜〜ゥ……うゥゥ〜…ウッ……る……グズッ…るふ……」
言葉が出ないよ。
言葉が喋れないよ。
心の中がぐちゃぐちゃになって、何を言っていいかすら分からないの。
手で拭っても拭っても目から涙が溢れ続け、息が詰まってしまい、ぐじゅぐじゅとした音を部屋中に響かせてしまう。
私はしばらく何も出来ないまま、目を真っ赤にしてただただ泣き続け、ついに最初に言いたい言葉を一つ決めるとルフィの顔を見て、こう叫んだ。 - 38木主です。22/11/07(月) 13:59:52
「ルフィぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!」
私はルフィの名前をめいいっぱい叫びながら、彼の身体に全速力で駆けて、無我夢中で強く抱きつく。背中に両腕を回して、上半身を密着させ、彼の胸の中に顔をうずめる。二度と離したくなかった。二度と離れたくなかった。
3年前から大切に愛用していた純白色のショートワンピースが、ルフィの服についた泥で汚れてていく。でも、それも悪くないって思えた。だって12年前から汚れ続けた私の心が、今雲間から覗く黄色く光る太陽に照らされて雪解けし、洗い流されていく気がしたから。 - 39二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 14:00:30
このレスは削除されています
- 40二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 14:46:35
これだけでも尊い…
- 41二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 14:53:44
純愛ルウタ
私の好きな言葉です - 42二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:41:16
思わず笑顔になっちまうぜ
- 43二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:37:28
「うおっと!急に抱きつくなよなぁ、ウタ!危ねぇ危ねぇ」
ルフィは私の勢いに押されて後ろに倒れそうになった所を踏ん張って耐え、私の背中と腰あたりに両手を回すと、 ガッチリと私の身体をホールドし、空中で私の体重を支えてくれる。その後、私の足を地上に戻すと、背中に回していた手を、私の頭に乗せて軽くポンッポンッと叩いてくれた。
久しぶりに感じる人の温もり、人の優しさ。その全てが想い人からもらえる幸せを、全身で噛み締める。
「うゥ〜〜……アグッ…会いたかったァ!!!……会いたかったよッ!!!……エグッ…ウゥずっとずっとルフィのこと待ってた!!!……」
「あははっ、なんだお前ェ涙なんか流して、そんなにおれのこと恋しかっ━━━━」
「恋しかったに決まってるでしょ!?!?バカ!!アホルフィ!!!!」
ルフィへの想いが強すぎて、勢い余って声が裏返ってしまう。今の私は、時の歌姫なんて高尚なものではなく、ただただ大好きな人にキャンキャンと泣きわめいて甘える幼児みたいだ。
私はルフィの背中に回していた手を外して、今度はルフィの胸を自分の拳でぽかぽかと殴り始める。それが懐かしい口喧嘩のゴングとなった。
「最低最低最低ッ!!私のこと12年も無視して!あんたなんか幼馴染失格よ!バカぁ!」
「はぁ!?なんだそれ!?急に抱きつかれて怒られといてそれは理不尽すぎるぞウタ!?第一あん時はお前ェの方からいなくなったんだろうが!?」
「うるさいうるさいうるさいっ!!もうあんたなんか罰ゲーム決定なんだから!!ほら!!私のこともっと強く抱きしめなさい!!」
「……いやなんでそうなるんだよ」
「いいからやりなさい!!……これは罰ゲームなんだから言い訳なしよ……私のこと待たせすぎた罰なんだから……お願いルフィ……」ウルウル
「……全然意味わかんねェけど……ウタがして欲しいなら何でもやってやるよ」 - 44木主です。をつけ忘れた木主です22/11/07(月) 19:46:50
しょうもない口喧嘩をした後、ルフィは私のことを痛くならない程度に、さっきよりも力を入れて抱き締めてくれる。ルフィの男らしい胸板と力強い両手に囲まれた空間にいる私は、まるで甲冑を纏った王子様に抱かれるお姫様。
あぁ……私守られてる……ルフィに守られちゃってる。
……幸せ……幸せすぎる。これが幸せ……。
……今にも幸せが胸の中から爆発しちゃいそう。
あぁ……ルフィ……ルフィ……ルフィ!!!!!
グググググッ
「……おっ?いだっ!いでででででっっ!!痛ェぞウタ!背骨折れそうだから1回手離せ!ああああ!!!」
「やだ!離さない!もう離すもんか!あんたは私に抱きつかれたままタヒねばいい!」
「何さらっと怖ェこと言ってんだお前ェ!?」
その後、呆然としていたゴードンが我に返って止めに入るまで、30分に渡って、私から離れようとするルフィと、ルフィを離したくない私のキャットファイトが続いた。
- 45二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:53:03
- 46二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:58:16
- 47二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:58:21
- 48二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:06:24
このレスは削除されています
- 49二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:29:26
ガープさん 一緒にムジカ聖を殺しましょう
- 50木主です。22/11/07(月) 21:16:51
- 51二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:18:43
- 52二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:21:40
もうルフィがムジカ聖を殴る場面が思い浮かぶ
シャボンディ諸島の時みたいに - 53木主です。22/11/07(月) 21:56:58
━━━━━━━━
「ねぇ……さっきどさくさに紛れてお尻触ったでしょ」
「いや触ってねェけど」
「嘘つき!さっき腰まで手回してたのに触らない訳ないじゃない!ルフィのケダモノ!」
「知るか!!お前ェのケツなんか興味ねェ!!」
「はぁ!?ひっどぉ〜い!!私のお尻に魅力がないって言いたいわけ!?これでも自分ではナイスボディだと思ってるのに!!あったまきた!!じゃあ触ってみなさいよ!!ほら!!」
「はぁ!?そんなんで触るわけねェだろ!!」
「えぇ〜?女の子のお尻一つ触れないなんて、だっさwwもしかしてルフィって女の子とそういうのしたことない男なわけ?プププ〜ww男としてとんだ敗北者ねwww」
「ムギギギギギ……!!うるせェ!!女のケツ触たことないからってないからなんだってんだ!!それに勝敗ごとはこれとは関係ねェだろ!!」
「出た〜ww負け惜しみぃ〜ww」
「いい加減にしないかね!君たち!見てるこっちが胃もたれしてくる!」
……さっきまでのしんみりした雰囲気はどこへいったのやら。一緒に仲良く口喧嘩をした私たちは、すっかり昔みたいな下らないじゃれ付きを繰り広げる仲へと戻っていた。
……左手以外は。
……えへへ♡…「私が暴れるから」って理由で合法的にずっと手繋げるのは、ルフィにしてはナイスアイデアじゃない♡?
……ん〜…いざとなったらこの手引いてさっきみたいに抱きしめて守ってくれるのかなぁ……?キャ〜〜♡!!それ!!最高っじゃない♡!?
…………子供みたいな妄想力を頭の中で全力全開で展開していると、ゴードンが話を切り出す。
「そうか……なるほど……もしかしなくても、ウタがずっと言っていた"幼馴染"とは、ルフィくん、君のことか……どおりで最初からウタに馴れ馴れしい態度を取るわけだ」
「おう!昔っからこいつの歌うとこおれ大好きでなぁ!よく二人きりになった時にこいつが私の歌聴いてって頼み込むもんだから毎回おれだけがウタのワブッ!ムググッムグッヤメロウタ!!グムムッ」 - 54木主です。22/11/07(月) 22:17:35
ずっとルフィに喋らせてると、私の恥ずかしい過去とか言わなくてもいいことまで全部喋ってしまいそうなので、身を乗り出して右手でルフィの口を塞ぐ
……というか、昔のこと話されると恥ずかしいのもあるけど、何より私がルフィに恋しちゃった部分が他人に知られるのは、ゴードンだろうがなんか嫌!
あの思い出は私だけが覚えてるのがいい!!
……そんな独占欲丸出しなわがままで、私はルフィが窒息寸前になるまで口を塞いでやった。
すると、ゴードンが見たこともないような、優しい微笑みを浮かべて、私に向けて優しく言葉をかける。
「……ウタがここまで人前で素直な笑顔を見せるのは本当に珍しい。そうか、それだけ、ルフィ君は君にとって大切な人ってことなのかね、ウタ?」
私はそれを聞くと、ラブコメ漫画顔負けに顔からボンッと蒸気が上がり、茹で上がったカニみたいに顔が真っ赤に熱くなってしまう。
「ねぇ、そ、それ…ちょっと答えるの無理///…ていうか…ゴードン……あんま言わないでそれ///……恥ずかしいから///……」
「ん???」
まずい。
ルフィは気付いてないみたいだけど、絶対今の反応でゴードンにルフィのこと好きなのバレた。
……うぅ〜、女子校にいた時も思ったけど、やっぱり他人に好きな人知られるのってめちゃくちゃ恥ずかしい……
私はカタツムリのようにちじこまって、紅くなった顔面を二人から隠した。すると、焦った様子でゴードンが話を進める。
「な、なるほど……。と、とりあえずだ、二人とも積もりに積もった話したいことが沢山あるだろう?今日はもう遅いから二人で一緒に帰りなさい。」 - 55木主です。22/11/07(月) 22:30:10
思ってもいなかった提案に、私は驚いて顔を上げる。
そっか、このまま一緒に帰れれば、ルフィと再会してすぐデートに持ち込めるのかぁ……♡
最初はそんな感じで喜んでいたけど、ふと不安になることが頭をよぎる。
いくら嬉しくなったからって、今の私はメジャーデビュー目前の新進気鋭アーティスト。本来ならこんな談笑なんてしてる暇なんてなく、レコーディング、撮影、動画配信、雑誌取材……これらに追われながら仕事にすしずめにならなきゃならない人だ。
だから私は迷ってしまう、ルフィを取るか仕事をとるかこの究極の選択肢二つに。私は眉を、困った形にしながら、ゴードンに相談してみる。
「でも……ゴードン私まだ仕事が……」
「……ウタ、君はまだ若い。若いんだ。だから、どうでもいい仕事は全て私に押し付けて、好きな時間をもっと色々なことに使いなさい。若者に色々な経験をさせる時間を作るのが大人の役目だ。私のことなんか気にしなくていい。そうだ!とりあえず、各所に何とか頼み込んで予定をずらせば今日から三日は空けられるはずだ。その間たっぷりルフィくんと遊んできなさい。」
……ゴードンはきっと無理をしている。私が承けている予定をひとつズラすだけでもすごく大変なのに。
……でもゴードンのこの優しさを無下にすることなんて出来ない。
私はゴードンの提案に甘えさせてもらおうと心に決めた。
「……うん。そういうことなら分かった。じゃ、行こっか、ルフィ。」
「お?いいぞ。……手は繋いだままか?」
「当然ね。だって、私暴れちゃうから♪」
「……なんかお前ェ今日テンション変だぞ?」
「うるさい黙ってて」 - 56二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:54:33
- 57二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:57:24
かわいい
- 58木主です。22/11/07(月) 23:01:27
ルフィとちょっとした小競り合いをした後、私たちは部屋のソファから立ち上がって、二人三脚みたいに歩調を合わせて部屋の入口まで向かい、出口の扉を開く。
そして、ルフィが外に出たタイミングで、ゴードンに振り返って声をかけた
「あ、そうだ」
「ゴードン……いつもありがとね。」
私はゴードンに感謝の言葉をかけた。いつも素直になれない分、今日はとびっきりの笑顔で言えたと思う。
……だからだろうか、扉が閉まる直前、私たちを見送るゴードンの顔は月に照らされたように明るい顔に見えた。
「ルフィくん……君ならできるはずだ……どうかウタのことをここから救って幸せにしてやってくれ……」 - 59二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 23:13:15
ゴードンさんも報われてくれ…
- 60木主です。22/11/07(月) 23:29:23
- 61二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 00:50:36
今週の表紙いいよね
- 62二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 07:16:10
幼馴染としてイチャついてる感じがしてとてもいい……
- 63二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 07:19:58
二人でいれば最強て感じがして大好き
- 64木主です。22/11/08(火) 08:47:08
「ウタぁ〜おれ腹減って限界だぁ〜どっか食いに行きてェ〜」
「ん〜そうだね〜。久しぶりにルフィと色々話もしたいしどっか食べにいこっか」
雨上がりのアスファルトの上は夜露に濡れてて、月の明かりを反射して煌めきながらゆらゆらと揺れている。ルフィと手をつないで共に歩く都市は、まるで二人っきりで大海原を航海しているみたいな気分に私をさせる。ルフィは私の提案を聞いて、ヨダレを垂らしながら犬みたいにハスハスして喜んだ。
「おぉ〜!!ウタと飯行くのなんて久しぶりだなぁ!!……ん〜何食おっかなぁ〜。あれもいいしこれもいいけどよぉ……う〜んやっぱおれはあれだ!!おれの食べてェもんは……!!」
「待って!ルフィが食べたいもの当てたい!」
「ん?当てて何になるんだ?」
「んふ♡ 私がどんだけすごいかをルフィに見せてあげたいだけよ。……そうだなぁ……じゃあ私が"せーの"って言ったらルフィは食べたいもの口に出して!私も同時に言って完璧に言い当ててあげるから!」
「なるほどなぁ……。そういうことなら乗った!!」
「準備はいい?じゃあいくよ!せーの!」
「「焼肉!!!」」 - 65木主です。22/11/08(火) 09:02:14
ルフィと私の声は一寸の狂いもなくリズムが重なり合う。二人で奏でるデュエットは、私の高音とルフィの低音が重なり合って綺麗なハーモニーを作り出していた。
「やったぁ〜♡!やっぱりルフィの肉好きは相変わらずだねぇ〜!」
「おぉ〜ウタお前ェすげぇなぁ!超能力者みてェだ!」
「ふふ〜ん♡すごいでしょ〜♡ま、このすっごい特技は私に183連敗中で傷ついてるルフィちゃんには使ってあげないから安心することねw」
「あ??何言ってんだ違うだろ……おれが183連勝中だ !!」
「は!?あんたこそ何言ってんの!?そもそもあんた私との勝負に勝ったことなんて一回もないじゃない!!」
「お前ェこそおれに勝ったことなんて一回もないだろ!!嘘つくのはずりぃぞウタ!!」
「最低っ!!人を嘘つき呼ばわり!?あんたが鳥みたいな脳してるから覚えてないだけじゃないの!?」
「あんだとォ〜!?」
「何よぉ〜!?」
「「ん〜〜〜〜!!!」」
私たちは人目も気にせず、つないだ手を前後にブンブンと振り回しながらお互いの肩をぶつけ合って下らない喧嘩をする。周りの人は、多分小動物同士の喧嘩を見るみたいに生暖かく私たちの行動を見守っていただろう。
……この恋人ごっこがいつまでも続くといいのになぁ。
私はルフィとのこの一時が名残惜しくなって、どさくさに紛れて手のつなぎ方を恋人つなぎに変えて、ルフィの熱をより左手から感じようとする。
肌をひんやりと撫でる夜の寒さは、彼の熱を堪能するのに丁度よかった。 - 66二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:17:28
さりげなく恋人つなぎにしてるの好き
- 67二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:08:38
ルウタてぇてぇ…
- 68二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:20:11
- 69二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:31:31
- 70二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 12:55:15
もう付き合えお前ら……
- 71二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 18:44:52
「恋人ごっこ」かぁ………
- 72木主です。22/11/08(火) 19:43:35
「ねぇねぇ!見てルフィ!月が赤いよ!!」
「お!お〜!!すっげェ〜!!本当に月が赤ェな!!!」
どうやら今日は"皆既月食"という現象が起きているらしく、太陽の光が地球に遮られて、月が赤黒く光っているのが見える。
すっごく神秘的な現象。道行く人が思わず立ち止まって写真を撮る気持ちがよく伝わるほど珍しいものが見れた。
……こんな千載一遇のタイミングをルフィと共有できるなんて……やっぱりこれは脈アリってことなんじゃ……♡?うふふふ♡♡
……そんなピンク色の妄想を頭の中で繰り広げていると、ルフィが赤い月を見て何かを考え込みながら、私の方を見つめて、疑問を口にする。
「なぁ、ウタ。ちょっと聞きたいことあるんだけどよ……」
「ん?何?」
「……お前さ……シャンクスはどうしたんだよ?」
「………………。」
…………。そっか。あの月、赤いもんね……ルフィが疑問に思うのも無理は無いね。
…………。
「色々あったけど、お前シャンクスとすげェ仲良かったよなぁ。でもよぉ、さっきから聞いてる感じお前一人暮らしっぽいからさ、シャンクスはどこいったんだろうと思━━━━」
「知らない。」
「え?」 - 73木主です。22/11/08(火) 19:43:53
つないだ手と手の間に一瞬冷たい風が吹き込み、一瞬だけ体温が奪われる。
しつこいほど明るく照らされたネオンの街並みを、暗闇に浮かぶ赤い目玉がギロギロとこちらを睨んでくる。
……私はそれから逃れたい。
……それを忘れたい。
……ルフィとの幸せな思い出に全部塗り替えてしまいたい。
……私は明るい笑顔をルフィに向けながら、さっきよりも強く手を握りしめて、伝えた。
「……ねぇ、ルフィ!焼肉楽しみだね!!……ちなみにぃ〜ルフィは何食べたいの?」
「あ、あぁ……おれは……カルビかなやっぱ」
「えぇ〜カルビかぁ〜wwルフィってば男のガキンチョって感じの趣味全然変わってないよねwwまぁ、そこがむしろルフィっぽくて安心するんだけど」
「そうだな……そうかもしれねェ」
……せっかくルフィと楽しいひと時を堪能してるんだもん。
……今は辛い思い出を頭に甦らせないで欲しい。
だって、私は赤色の光よりも黄白の光に照らされていたいんだもん。 - 74二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 23:49:22
ほ
- 75二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 23:50:17
ルフィ早く救ってやってくれ
- 76木主です。22/11/09(水) 00:16:22
- 77二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 07:48:08
期待して待つ
- 78二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 07:50:02
ほしゅ
- 79二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:00:09
アッヒャッヒャ
- 80木主です。22/11/09(水) 08:27:52
━━━━━━━
「てめェら出禁だ!!ゴラァ!!!」
焼肉屋の店長と思わしきスキンヘッド頭の男性に私たちは怒鳴られる。私は特に気にしてはいなかったから無関心な顔をしてその経緯を見つめていたけど、まだ食べ足りないっぽいルフィはそれに食い下がった。
「何だよおっさん!!まだおれは食えるのによぉ!!」
「"勝負"とか言い訳してどんだけ食う気だてめェら!!!ウチの店潰す気か!!いいからけぇれ!!!」
店長は店のドアをぴしゃりと閉めると、店の中からClosedの看板をひっくり返し、怪獣みたいな足取りでドタドタと店の奥へと向かう足音を外に響かせながら消えていった。
……まぁ、確かにルフィとどっちの方がたくさん食べれるかって勝負はしたけども……さすがにおかわり100回以上は食べすぎたかなぁ。う〜ん、やっぱ多少お金持っちゃったから金銭感覚狂うなぁ。
……私は明日のお腹の胃もたれを心配しながらそんなことを思った。
「くっそぉケチな店だなぁ!!……まぁ、そこそこ食えたし、まぁまぁ満足出来たからおれは十分だ!!ウタは……」
「…………。」
「……ウタ?何か機嫌悪そうだけど大丈夫か?」
「別にぃ〜……」
左手の甲に印字されたマークをじっと見つめながら、店に入るまでつないでいたルフィの右手をぼーっと回想する。
彼の温もりはもう数時間たって無くなってしまったけど、あの守られている感覚は未だにまだ残っている。……とても恋しく、虚しく、胸を締め付けてやまないあの感覚。
……まだルフィと一緒にいたい。何ならずっと一緒にいたい。永遠に一緒にいて、私を守りながら人生を二人で添い遂げたい。
……でも一緒に同棲してる訳じゃないからそんなの無理だって分かってる。分かってるのに……心は物寂しさをずっとずっと訴えてくる。
深夜の都市は、残酷にもその光を一つずつ消していき、私たちが安寧して留まる場所を無くしていく。 - 81二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:53:48
100皿は多いな・・・
- 82木主です。22/11/09(水) 15:51:35
ちょっと今日明日忙しくて更新鈍りそうなんで、見かけた時に保守して下さるとめちゃくちゃ助かります🙏
- 83二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 18:40:04
ひしゅ
- 84二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 18:46:32
もっとイチャイチャしろ
- 85二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 23:16:21
- 86二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 23:18:33
これは神の末裔
- 87二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 01:03:10
- 88二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 01:11:17
ほしゅ
- 89二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 01:11:29
保守
- 90木主です。22/11/10(木) 01:15:59
- 91二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 06:24:46
ほ
- 92木主です。22/11/10(木) 08:30:40
「……そろそろ……帰らないとね」
「おう、それもそうだな。もうじき終電の時間だし、あんまりゆったりはしてられねェかもな」
シンデレラのように刻々と迫ってくる別れの時間に胸を苦しくさせながら、私は自分の声色とルフィの声色のコントラスト差にブルーな気持ちになっていく。
……やっぱりルフィは私ほどは相手のこと気にしてないみたい。
……それもそっか。私の片想いだもんね。あの時あの瞬間に女の子が恋に落ちて、それを律儀に12年間も守り続けるなんて、普通男の子は気付かないもん。
……私は自分の思いの丈を胸で押し殺しながら話を続ける。
「……また……私たち会えるかな?」
「何言ってんだお前ェ、会えるに決まってるだろ。さっき電話番号もRINEも交換したよな??あれ?おれたち交換したよなさっき?」
……ルフィは分かってない。
私はもっとあなたと会いたい。あなたといたい。
連絡をして、待ち合わせをして、どこかで落ち合って。
そんな友達みたいな関係、満足出来ない。
……でも私は意気地無しだ。
昔から何も変わってない。
相手に想いを伝えること一つ勇気を出せない。
私は変に明るいテンションで、別れの挨拶を口にしてしまう。
「……そっか……それもそうだよね!!……うん…………じゃあ、ルフィまた会おうね」
「おう!また会えるの楽しみにしてるぞウタ!!」 - 93木主です。22/11/10(木) 08:30:56
……ルフィが行っちゃう。
……このままでいいの、私?
……こんなに……こんなにあっさりと別れていいの?
……12年振りに再会したのよ?次はいつ会えるか分からないんだよ?
自問自答と、思いの殴り合いの果てに、私は少女の姿をした私の姿に背中を押されて、勝負に出る。
「……ねぇ、ルフィ。最後にもう一回抱きしめて」 - 94二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 12:57:00
早くえっちなことしろ!
- 95二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 13:05:12
カムバック!ルフィ!
- 96二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 13:21:17
行くなルフィ!
- 97木主です。22/11/10(木) 14:05:31
「……なんかお前ェ、昔よりすげェ距離感近くねってねェか?おれの気のせい?」
「気のせいだから……早くぅ……」
私は上目遣いで彼に甘えるようにハグを所望する。
上から目線の幼馴染が、12年たって下から目線になっててるんだから、ルフィはきっと面を食らっちゃってるだろう。
でも、私は知ってる。彼はそんなことで私のことを見限るような人じゃないって……。
「わかったわかった……ほらよ」
彼はやれやれといった様子で私に近づくと私の首の下あたりと背中の真ん中辺りに、彼の細く、それでいて筋肉質な腕を回してくれる。
優しく力を込めるて、ぎゅっと自分の身体の方へ私を寄せていく。
私もそれに合わせて彼の首の後ろに両手を回し、少し背伸びをして、自分の顔をルフィの顔の横にくっつける。
私の柔らかい部分と彼の硬い部分が胸の当たりでぶつかって、私のが奥に押し込まれて柔らかく潰れる。
お互いの鼻息が耳を掠める感覚がする。
冷たい都会に似つかない温かさ。私はやっぱりこれを求めている。
胸の鼓動がまた高まってくるのを感じた。
お互いにくっついた胸を通して、それが伝わってしまいそうなほどに。
私はルフィの耳元に囁くように自分が思った等身大の感想を言ってみる。
「あったかい……」
「おう!ウタもあったかけェぞ!」 - 98木主です。22/11/10(木) 14:05:49
〜〜〜〜〜ッ///!!!!もうッ///!!!!
そういうクリティカルな発言を、急に言うのは反則だって!!
もっと好きになっちゃうじゃん……///!!
私は沸騰寸前の自分の身体を更に熱くしていく。
……どうしよう伝えてちゃおっか。
……「あなたのことが昔からずっと好き」って一言言うだけだし。
……今ここで伝えてしまったらきっとこのモヤモヤとした心が晴れる。もう悩む必要なんてない。
……でも、もし……もしルフィとの関係が崩れてしまったら。
……ルフィに否定されてしまったら。
……今とは違う形に変容してしまったら。
……私はそれがとてつもなく怖い。
……いやだよ。あなたは私の最後の太陽。
太陽がなければ月は光を失って暗闇だけが残っちゃう。
…………。
『お前ェの歌声は絶対おれが守ってやる!!』
………………。
「……ねぇ、ルフィ……私伝えたいことがあって…………」 - 99二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 14:24:05
- 100二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 16:02:18
保守
- 101二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 19:00:06
期待して待つ
- 102二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 23:32:32
ほs
- 103木主です。22/11/11(金) 00:00:28
こんばんわ〜
今帰ったんですが、ベロンベロンに酔ってて狂った文章書きそうなんで明日に更新回します〜
保守してくれた方ありがとうございます🤝 - 104二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 00:26:48
おれはまつ
きみの神文
おれはまつ - 105二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 06:58:53
守
- 106二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 06:59:47
hs
- 107二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 10:15:29
物語の展開的にここら辺で邪魔が入りそうな気がしてお腹痛い。でもこの邪魔者をルフィの圧倒的太陽属性で焼き尽くして欲しいから俺はこの痛みを耐える
- 108二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 11:50:58
保守
- 109木主です。22/11/11(金) 13:24:48
「ん?なんだ?」
ルフィと目と目が合う瞬間、周りの時がまるでコマ送りになる様にスローモーションになる。
風に吹かれた緑葉は空中で止まり、道行く人々は波みたいな群れの形状をそのままに、身体をマネキンみたいに膠着させる。
今動いているのは、私の口だけ。
『好き』
その一言をただ言うためだけに、世界の全てが静止し、固唾を飲んで私の行方を見守る。
冷や汗が頬を伝う。
今にも破裂しそうなくらい胸の鼓動がドクドクと鳴る。
喉までその言葉が出かかっては戻るを繰り返す。
近くのビルに設置された時計が、チクタクッと時の経過を告げる。
…………。
…………ッ……だめッ……やっぱ無理。
「…………ごめん、今は言えないや。また今度ね。」
……ガキね。
私はそう言ってルフィの胸板を押しのけて離れてしまう。
彼の身体が離れていく。彼の温もりが私から消え去っていく。
やっぱり私には今の関係を変える勇気なんてなかった。
『ごめん』
ただその一言がルフィから返ってくるのが怖くて、私は一歩を踏み出せなかった。
……私は、昔からずっと大人にはなれてないみたい。 - 110木主です。22/11/11(金) 13:51:10
「……ウタ」
「じゃ、じゃあ!!バイバイね!!私こっちだから!!またね!!」
私は空元気で彼に返事をして、彼の姿を見ないように後ろ向きで別れのハンドサインを送る。
…………。
きっとこれで良かった。
ルフィにはきっと私見たいな汚れまみれの女より、もっと純白で素敵な女性と出会って、幸せな人生を送るんだ。
私だけが彼を独り占めして、守って幸せにしてくれるだなんて贅沢が過ぎる。身に余る。
思いは伝えない方がいい。
もう一度彼の温もりを知ってしまうと、もう後戻り出来ない気がしたから。
私はあるだけの言い訳を自分の心に武装して、逃げるように彼から離れる。
でも、私は忘れてた。
あの12年前、あの瞬間。
彼は守ってくれる盾だけじゃなくて、不条理を破る矛も持っていたってこと。
「……ちょっと待て。」
逃げ去ろうとする私の右手をルフィの左手が力強く掴む。 - 111二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 14:05:06
おっとぉ
- 112二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 14:43:40
キ、キターーーーー!!!
- 113二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 20:24:50
期待保守
- 114木主です。22/11/11(金) 23:45:05
こんばんは
ちょっと物語上のルフィくんが勝手に動いた影響で、本来のプロットからちょいちょい書き直してるので、明日までお待ちください!
明日明後日は休日だからいっぱい更新したい……(願望) - 115二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 23:50:00
お待ちしております
- 116二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 00:28:38
保守
- 117二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 07:18:03
期待保守
- 118二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 08:50:36
ワクワクドキドキ
- 119木主です。22/11/12(土) 12:50:37
「……何よ。離しなさいよ。私帰りたいんだけど。」
「……どうしても帰りたいなら、最後に顔を見せてから帰れ。」
ルフィはいつにも増して真剣な声色で私にそう言う。いつもの明るい太陽みたいな声とはまた違う、暑苦しいくらいに熱のこもった声。
いつもならその熱意に押されてルフィの言うことを素直に聞いていただろう。
でも、今は自分の顔に浮かんでいるあられもない表情をルフィには見せたくない。みっともないから。
だから私はそれに冷たく反抗する。
「……何でそんなことしなきゃいけないのよ?」
「……だってお前ェ、今無理して笑ってるだろ。分かりやすいんだよ、お前ェの態度。」
……図星だ。
図星すぎて恥ずかしいくらい。
なんで毎回毎回こういう時に限って私の心を的確に当ててくるんだろうか。私にはもうそういう能力としか思えない。そう、彼はきっと妖怪サトリみたいに私の心を全て見透かしてるに違いない。
……想い人に心の中を全て把握されるなんて最低。
……まったく、この男はどれだけ私の心を弄べば気が済むのだろうか。
……私の心はもう彼のせいでズタズタだ。
……もう、ほっといて欲しかった。
「……どうだっていい!!もう帰してよ!!」
私は半ば強引にルフィの手を振りほどき、大声で牽制すると、早歩きで帰路に向かう。
ルフィはそれを見てすかさず、私の前に立ち塞がると、鬼のような圧を発しながら私を元の場所へ押し返す様にジリジリと迫ってくる。私がそれにたじろぐのを見ると、彼は、自分の左手の指を私の左手の指と指の間に絡ませ、上の方へとグイッと持ち上げる。そして右手で私の肩部分を押して私の身体を後ろの方に押していくと、既に店仕舞いした後の落書きだらけのシャッターに私をドンッと押し付ける。背中に刺すような冷たさを感じるのもつかの間、彼は私の肩から右手を外し、私の左頬スレスレに肘ごと右脚をくっ付けてくる。さらに、右脚と左脚の間に、彼の膝部分が侵入してきて、いよいよ移動することすらままならなくなってしまった。
これはいわゆる"壁ドン"ってやつ。
ガッチリと拘束された私に、もう逃げ場など無くなってしまった。私は無様にも彼に見せたくない顔を、鼻息すら感じるほどに間近でマジマジと見られる。
私は彼に対してヤケクソ気味に罵倒のセリフを吐き捨てた。 - 120木主です。22/11/12(土) 12:50:52
「……ッ!!最低ッ!!離しなさいよ!!このケダモノッ!!」
「……やっぱり泣いてんじゃねェか」
想いを素直に伝えられなくて、目から滴り落ち続ける涙すら拭えずに、私はただただ彼の言葉をくしゃくしゃの顔で受け止めるしか無かった。 - 121二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 14:16:39
ルフィさん大胆
- 122木主です。22/11/12(土) 14:39:42
「もうぅ!!なんでいつもこうなのよ!!あんたいつも勝手!!私の気持ちなんて無視してズカズカと心の中に入ってくる!!昔からなんっも変わってない!!あんたなんか嫌い!!嫌い!!大嫌い!!」
私は自分が動ける範囲でめいいっぱいにもがき、暴れ、彼の拘束からどうにか逃れようとする。
それでも、そこから到底逃げられそうにない。そもそも拘束はいっこうに外れそうにないし、少しでも逃れそうな経路が見つかってもルフィがあの手この手で全力で阻止し、元の場所に強引に戻してくる。
お陰でずっとお互いのおでこが擦れ合うくらい顔が近い。
恥ずかしさと愛憎で頭がどうにかなってしまいそうだった。
「何とでも言え!!おれはお前ェが本音吐くまで絶対ェこの体勢を崩さねェ!!一日だろうが一週間だろうが絶対ェ止めねぇ!!餓死しそうになったらさすがに帰るけどな!!」
ルフィはいつにも増して強引な口調でそう大声で叫ぶ。私の背にあるシャッターが彼の大声で小刻みに震えるのが肌で感じとれるくらいに大きな声。
仕事帰りのサラリーマンと思わしきスーツ達がこちらをちらりと見て写真を撮って巣に帰っていく姿が見える。
私は段々と頭に血が上ってきて、頭に浮かんできたことをそのままに投げつけるほどに理性が消えかけていくのを感じた。
「なにがあんたをそこまでさせるのよ……!?なにが目的なのよ……!?意味わかんないッ!!!あんたの考えることなんて昔から何一つわかんないッ!!!」
否定に次ぐ否定の言葉。
その言葉を吐く度に自己肯定感がどんどん下がってく。自分でも最低だって思う。
もしかしたら無意識にルフィに嫌われることで愛想をつかしてもらいたかったのかもしれない。
本当は好きなのに……。愛して愛してやまないのに。
「うるせェ!!ただ気に入らねェだけだ!!誰にも言わずに一人で泣くなんてみっともねェマネしてるやつ見過ごせるか!!お前ェだって昔からなんも変わってねェだろ!!思い詰めるくらい辛いならとっとと言えって昔二人で約束した仲だろうがァァ!!!!!バカ野郎ォォ!!!!!」 - 123木主です。22/11/12(土) 14:39:53
その言葉を聞いて、私の頭の中で何かがプツンッと切れる音がした。本当に突然に。
締め付けいた紐が一気に綻びて、喉から言いたかった言葉が溢れ出していく。
顔が真っ赤に赤くなってるのが自分でも分かるほどに熱い。
私は、歌を歌ってる時でも滅多にしないほどの荒々しいがなり声で声を荒らげる、
「じゃあ言ってあげるわよ!!!!バカ!!!!」
頭の中で血がギュルギュルと煮えたぎり続ける私は、投げやりに大声でそう言うと、ついに心の中に秘めていた思いをルフィに対して打ち明けた。 - 124木主です。22/11/12(土) 14:40:38
「…………あんたのことが12年前からずっと好き!!!!!」
- 125二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:10:00
言ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
- 126二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:17:51
よっしゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!
- 127二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:27:09
- 128二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:40:38
えんだああああああああいやあああああああああ
- 129二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:02:22
いやだからなんか言えよ!
- 130木主です。22/11/12(土) 16:35:18
「……好き!!!!!好きで好きでたまらない!!!!……好きで何が悪い!?!?!?子供の時に離れてからもずっと忘れられなかったし、頭の片隅にはあんたがずっといた!!!!!これからもずっと一緒にいたいし、離れたくないし、私のことを近くでずっと守って欲しい!!!!!だから私と付き合いなさいよ!!!!!……ほら!!これで満足!?!?!?」
私はありったけの思いを全部吐き出すとすぐに顔面蒼白になり、><の形に目をギュッとつむり後悔する。
どうしよう……!全部言っちゃった!
怖い!怖い!ルフィになんて言われるか怖くてたまらない。
目の前のルフィの顔すら見れないほどに恐怖に包まれる心地が襲う。
私の五感の中だけで聴覚だけが敏感に働き、他の一切が失われる。
しかし、暗闇の中、聞き耳をたてる私に入り込んできたルフィの声は思った以上に、「当たり前だろ」とでも言いたげな平凡なテンションの言葉だった。
「……なぁんだそんなことか」
「……え?」
私は目を開いた。
飛び込んでくる顔はルフィのいつも通りの飛びっきりの笑顔。
まるで宇宙空間から日常に戻ったような気分が私を襲う。
しかし、ルフィの次なる行動は私のその気分をすぐに打ち壊していく。
シャッターから右手を外したルフィは、その右手を私の顎にあて、クイッと私の顔を自分の覗きやすい角度にすると、ヨシっとでも言いたげに準備を終えた表情をして私に声をかける。
「ウタ、悪ぃけどちょっと我慢しろよ」
ルフィの顔が私に近づく。
それが、ルフィの唇と私の唇が近付くことを意味するのを理解するのに少しかかった。
私はルフィが今しがたやろうとしていることにほんの直前で気付き、あたふたと慌てる。
顔が真っ赤に熱を帯び、自分でも聞いた事のないような甲高い声でルフィに静止を促す。
「ちょ……ちょっと……ルフィ……ま///……ンムッ……♡」
- 131木主です。22/11/12(土) 16:35:34
……ネオンライトに照らされて出来た、二人の男女の影が重なり合う。
都市部のガヤは既になりを潜めていて、静かな都市の商店街の小路で、二人が奏でる水音だけが静かに、繊細に、響き渡る。
大事にとっておいた私のファーストキスは、想い人の手によって呆気なく奪われてしまった。 - 132二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:37:46
きったぁぁぁぁぁ!!!
- 133二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:38:35
- 134二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:42:23
新時代の到来だ
- 135二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 17:31:39
抱けーーーーーーっ!!!!!
- 136二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 17:32:23
このレスは削除されています
- 137二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 18:11:48
こいつら新時代するんだ!!!
- 138二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 21:30:34
うおぉぉォォォォーーーーーーーーーー!!!私は最強ーーーーーーーーーー!!!!!!
- 139二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 21:42:11
いいぞ! これが新時代だ!
- 140二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 22:58:32
「ハ……ハムッ…ンチュッ♡……プハッ…ま…まって…る…るふぃ……チュ♡…あ…あたゃまが…おかしくにゃ……ンクッ♡!……ンムゥ♡……ンチュウ…」
な……なんでこうなったぁ〜!?!?
ル、ルフィにキスされてる!?
めちゃくちゃキスしちゃってる!?
しかもフレンチキスじゃない!?
舌は絡ませてないけど……めちゃくちゃ上唇も下唇も啄まれてるんだけど!?
初めてにしては濃厚すぎじゃない!?
いやルフィのためにとっておいたファーストキスだけど……ハレンチ過ぎだよ!!!!
……私はルフィからの快楽でどうにかなってしまいそうな身体の疼きを凌ぐために、彼の背中に手を回し、ボロボロになった服を破けそうになるくらい引っ張る。
もう頭の中は大パニック。盆と正月と宇宙人襲来が一気にやってきた感じ。
家で一人で慰める時にすら出ない、トロトロのメスの声が抑えきれずにずっと出続けてしまう。
筋肉の塊に押さえつけられてなすがままにキスをされ続ける被支配感。
力では絶対に勝てないと感じる屈服感。
初めて感じるオスへの完全な敗北感。
今の状況では私から何を言っても負け惜しみになってしまいそうなほどにルフィが優位。……ちょっと強引なのは反則な気がするけど。
それと……なんだか守られてる気もする。
まるでガラス細工を優しく丁重に扱って貰えるように、ルフィの一手一足に優しさも感じる。
そっか、これがキス……これが接吻。
チューがこんなに気持ちいいものだったなんて……。
初めての相手が私の大好きな人でほんとに良かった……。
ファーストキスの味が焼肉後の油っぽいものだったのだけは減点対象だけど、そんなのどうどうでも良くなるくらい人生で一番の快楽を感じた瞬間だった。
「プハッ!!………………ァ♡……アウ♡……るふぃ〜……♡」トロ~ッ
唇が離れたことで、私はようやく新鮮な外の空気を吸うことが叶う。
数時間にも感じた甘いひと時は、ルフィが口を離したことで終わりを迎える。
二人の繋がりが離れたことへの不満足感。でも、二人の口の間には白い唾液で作られた糸が確かに繋がってる。
……きっと漫画だったら私の目はハートになってしまってるだろう。
……それを自覚できるほど、私はルフィに対して名残惜しそうな目線を向けた。 - 141二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 23:08:46
よっしゃ!そのまま新時代しろ!
- 142二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 23:09:30
- 143二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 23:22:20
来るなよ赤犬!!今俺らはここで新時代を見届けるんだ!!
- 144木主です。22/11/13(日) 00:00:15
ルフィは私のことを真っ直ぐ見つめながら私のクシャクシャな告白に答え始める。
「……昔マキノとシャンクスがおれに言ってたんだ。唇と唇を合わせるのは、"永遠に良い仲が続くおまじない"だって。"ツキアウ"ってのがおれにはよく分かんねェけどさ、それが"ずっと一緒にいる"って意味ならおれがお前に言う答えはひとつだ」
ルフィは目を閉じて口からすーっと息を吸い込み、カッと目を開くと私の目を一直線に見つめながら、シンプルな答えを私に言った。
「ウタ、おれと付き合おう。」 - 145二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 00:01:16
さすがルフィさんだぜ
- 146二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 00:20:42
- 147二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 00:26:53
おめでとう!!
- 148二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 00:45:22
- 149二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 03:01:33
このレスは削除されています
- 150二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 03:13:43
どのやり方が不満なのかは知らないが取り敢えず早漏なのは分かった👍
- 151木主です。22/11/13(日) 09:51:58
……これ夢じゃないよね?
ずっと妄想してきたことが現実になって私はぽかんとした表情を浮かべながら目の前のゆらゆらと揺れる現実を見つめる。
"付き合う"……"ツキアウ"……"るふぃとつきあう"
……え?
……じゃあそういうこと?
……私は、私とルフィの関係性を改めて問い直す様に声をかける。
「ね、ねぇ……そ、それってさ……私たち"恋人"になったってこと?……"彼氏と彼女"の関係になったってこと……?」
「……ん?コイビト?……カレシ?……カノジョ?…………ん〜。よくわかんねェけど、おれはお前ェのそばにずっといてェし、守ってやりてェって思ってるから、多分そういうことなんじゃねェか?だからおれ、お前ェの手伝いしにここに来たんだしよ。」
そう言うと、ルフィはプラプラと歩きながら、近くにあったガードレールに手をかけて、ぴょんっと軽い身のこなしをしながらそこに座る。
……なんか歯切れ悪いなぁ。
私はここに来てふわんふわんとした言葉を発するルフィに対してふくれ面をしながら今思った素直な言葉をルフィに対して投げかける。
「……なんか煮え切らないわね。なんでそんなんでさっきの告白にオーケーだしたのよ……」
「だっておれもお前ェのこと好きだし」
……よ、喜んでない。
ルフィが唐突にクリティカルな発言するのなんてもう慣れっこなんだから。
何だか後ろに結んだ髪がぴょこぴょこしてる気がするけど、これはただの生理現象なんだから。
……ルフィに"好き"と面と向かって言われて嬉しいことを心の中で必死で誤魔化していると、ルフィは私に対してさらに言葉を畳み掛ける。
「……とにかくよ、何に悩んでたのかは知らねェけど、おれはお前を絶対に見捨てたりしねェから安心しろ!そもそも、昔にそういう約束したしな!それをおれは守る!ただそれだけだ!にっしっし!」 - 152木主です。22/11/13(日) 09:53:53
あっけらかんとした飾り気のない調子でルフィがそう言う。
でも、私にはそれがすっごく嬉しかった。
ルフィは昔となんも変わらない。
……だからこそ私の胸の氷をまたこうして溶かしてくれたんだから。
「そっか……嬉しい。」
私はルフィにゆっくりと近づいて、ガードレールに座る彼の首へ両手を回して、抱きしめる。
ルフィはそれに合わせて何も言わずに私の腰へ優しく手を回してくれる。
今日だけで何度もしたハグ。
でも今してるハグはそれまでのものと明らかに何か違う。
たぶん、それは私の長年の悩みが無くなって清々しい気持ちだからだと思う。
私は今の自分たちの状況を噛み締めるように、一言ルフィに聞く。
「私たち……本当に恋人になったのね。」
「……そうだな」
終電の時間が迫り、都市の電灯は私たちを明るく照らす所ただひとつになる。
でももう一個だけ……もう一個だけ、帰る前にわがまま言っちゃってもいいかな。
「ねぇ、ルフィ……もっかい"おまじない"しよっか」
私は彼の返事を待たずに彼の唇にもう一回口付けをした。
To be continued…… - 153木主です。22/11/13(日) 11:09:36
- 154二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 11:19:03
- 155二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 12:56:24
- 156二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 14:14:32
良いルウタSSや
- 157二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 15:54:03
ふーん、えっちじゃん
- 158二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 15:57:14
目茶苦茶盛り上がる展開なんだけどルフィの台詞に「ェ」が多すぎてちょっと目が滑る
- 159木主です。22/11/13(日) 17:38:35
- 160二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 17:49:32
俺の脳が良質な栄養補給にとても喜んでる
- 161二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 22:09:01
- 162木主です。22/11/13(日) 22:55:15
- 163二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 01:49:21
一応保守
- 164二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 07:15:31
h
- 165二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 15:05:39
期待保守
- 166二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 20:17:22
ほしゅ
- 167二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 20:18:14
絵が可愛い…
- 168木主です。22/11/14(月) 21:01:49
- 169二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 21:33:38
あら多才
- 170二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 21:35:21
天才はいる、悔しいが。
- 171二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 21:36:13
あらかわいい
- 172木主です。22/11/14(月) 22:36:23
- 173二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 22:37:52
そういや本筋とは関係ないけどファンタスティック迷子はどこいるんやろな
- 174木主です。22/11/14(月) 22:39:13
- 175二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 22:45:16
- 176木主です。22/11/14(月) 22:57:48
スーパーお人好し版ペローナ or ウィッカみたいな人が道を間違えまくるファンタスティック迷子をひっぱたいて終電間際までに頑張って連れて行ってくれたのでしょう()