- 1GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 20:13:56
前スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 イベントスレ第102層|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/1219602/ここは「ここだけダンジョンのある世界の掲示板」のイベントスレになります書き込みの方針は以下でお願いします何もなし o…bbs.animanch.comここは「ここだけダンジョンのある世界の掲示板」のイベントスレになります
書き込みの方針は以下でお願いします
何もなし or ※付き →メタ会話
「」→セリフ
()→心情
【】→状況描写
《前スレのあらすじ》
〈白龍公〉との決戦、絶望の顕現とも思えるようなその波動にもがきながらも冒険者たちは前を向く
自分達が最後の「希望」なのだと信じて
- 2鋼鉄人22/11/06(日) 20:21:25
たて乙です! お白許
- 3〈焦狒〉22/11/06(日) 20:21:35
スレ立てお疲れ様です
- 4〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/06(日) 20:22:08
スレ立て乙です
- 5弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 20:22:14
立て乙でござるよー
- 6魔刀剣士22/11/06(日) 20:22:41
スレ立てお疲れさまです
- 7〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 20:23:14
立て乙です!
- 8栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 20:23:38
立て乙です!
前スレ>160
【忘れる。 魔剣『 』を】
【忘れる。 剣『 』を】
【忘れ、忘れ、忘れ】
【────誰かに、優しく撫でられた──気がする】
「未剣『宵闇』──ッ!」
【何もない空を、刀を握るように掴む】
【そうすれば、そこには虚無の刀があった】
【「無」の深淵であっても。……否、「無」の深淵であるからこそ、その刀は消えることはない】
【虚無に呑み込まれかねないもの。しかしここが「無」の深淵であるならば、誤差だろう】
【それは、日が没した後。
月が姿を見せる少し前の暗い空】
【暗闇に覆い隠され、その姿は見えないけれど───確かにそこにある月の様に。誰にも察知できない、虚無の業物】
dice1d300=131 (131)
- 9重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 20:24:45
立て乙ですー!
もう鬼化の思考鈍化のデメリットが踏み倒せるレベルに頭が空っぽになってる - 10〈征天〉22/11/06(日) 20:26:18
立て乙です
【暁の光を纏い、征天は宙を奔る】
【忘却の最中にあって、その技の冴えは衰えを知らず】
【星の煌めきの如く激しく躍動する──】
「『空裂飛遊星』──」
「──『竜征群』!!!」
【力強く空を蹴り、勢いを増し白龍公の元へ襲来する】
【飛来する最中、幾度も空間を蹴り付け"打撃"を射出し】
【大群を成す衝撃波と共に蹴撃を見舞う──】 - 11酒呑み騎士22/11/06(日) 20:26:50
立て乙です
「あー…」
【酒呑みは消えた───お得意の空間転移を使い白龍公の頭上に移動する、剣を縦に構え通常では使え無い筈の"植物魔法"の魔力を漂わせ瞬き一つの時間で複雑な韻を片手で結ぶ】
「───『日置桜』ッ!!』
【白龍公の頭にめがけて炎魔法と植物魔法の複合魔法を纏い酒呑み騎士の体重が乗った大剣が落ちる】 - 12首無し騎士22/11/06(日) 20:27:35
立て乙です
【騎士が剣を上段に構える】
【瞬間、周囲の光が──音が───奪われ消えゆく────】
【───────────】
【────────】
【──────】
【────音と光が再び戦場に現れる】
【何が起きた…?騎士は何をした…?】
【騎士を見る──上段に構えた剣は既に振り下ろされている】
【剣の先を見る──斬撃は既に放たれている──】
【放たれた斬撃は膨大な魔力を纏い眼前の龍を……忘却の王を滅しようと白龍公に襲いかかった】 - 13魔刀剣士22/11/06(日) 20:27:43
あの、ちょっと質問なんですけど。忘れたいことがある時は死ぬ前に忘れたほうがいいですかね?
(…我ながらとんでもない質問内容だな…) - 14〈疾風〉22/11/06(日) 20:28:44
たて乙です!
【地を蹴る、姿が消える。高く長く響く加速音と紫の光が河と乱舞する。
手に握るは『薄羽紫』。限りなく薄く鋭い、藤紫の刃。斬ったことを斬られた者自身にを気づかせない程に、斬った者にもその存在を伝えぬほどに】
『ぐずぐずしてると置いていくわよ!』
【自身の速さが、声を歪めて置いていく】
【刹那に一、瞬に数十、秒に数百――冴えた剣技ではない、だた無限に薄く鋭い刃を限りなく疾く何度も振るう。神速の世界の殺戮が、竜の全身を奔った】 - 15白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 20:29:09
立て乙です。
【突き立てられた剣、しかし白龍公の巨体では威力の余波含めて針の剣にも等しい。】
【返す掌打で白騎士と霊体たちはいとも容易く吹き飛ばされた。】
「クッ!」
【直撃する瞬間に結界の防御が間に合ったおかげで大損害は免れたが、壁を透過して忘却の指先が脳髄へ触れる感覚を覚え、堪らず顔を顰める。】
【空中で体勢を立て直し、忘れ去られる前に出来る限りの神聖術を戦闘領域にて展開すべく詠唱を開始した。】
『円の都、東方より来りて西方に座す。』
『樹々に列するは雨の冠、傾くは石の錫杖、是青天に差す。』
『風吹きて耐え、罪ありし者は絶え!』
『聖域(サンクチュアリ)!!』 - 16〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/06(日) 20:30:21
【屍のようだ】
- 17GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 20:32:41
それでは第二段階の方に、ちなみにダイス値は上がっていきます
【ある者は戦い方を忘れ、ある者は自我を忘れ、ある者は大切な記憶を忘れ】
【白く、白く、白く】
【暗く、暗く、暗く】
【全てが無に還っていく、全てが世界から隔たれていく】
【生き残りの二人は誰よりも〈忘却〉を引き受け、討伐軍が十二分に戦えるよう龍に立ち向かった】
【─────が、それでも足りない】
「ケイくん、そろそろ私は「支配領域魔術」に取り掛かる」
「君に……任せていいかい?」
【背中合わせに轍を残す騎士は軽く頷く】
「手早く済ませろよ、マーリン」
「ハハハッ、手厳しいなぁ……」
【マーリンは一度戦線を離れ詠唱を開始する、完全封印のための準備に入るようだ】
【しかし文明敵対種はそれに構うことなく虚無の波動を轟かせる、この禁足地でさえ「無」の存在に近しくなってきている】
「……頼んだぞ」
第二段階ダイス dice1d2000=723 (723)
えーとですね、全滅間近は記憶の振り分けが出来ないレベルで記憶が失われていきます
ちなみに復活時は〈忘却〉で忘れたことは全部甦ります、なのでどっちにしろ忘れられないですね
- 18転換◆u6dVBsXy1E22/11/06(日) 20:33:37
申し訳ない、出遅れました
一回目ダイス
dice1d350=260 (260)
【体の一部、体組織の操作に若干の不備が生ずる。流体すべてで思考する人外にとっての忘却は、体の動かし方の不具合に直結する】
「ああ、さすがに効いてきたね」
【植物の体が解ける。生命を分解・再構築する秘奥など、この頭で維持できる代物ではない。なので脳漿をぶちまけて、今ある手札のみで再整理する】
「だから、シンプルにしようか」
【████年前のように、暴虐に、残酷に。脳の栓を外す】
「制限を外そう、好きなだけ増えるといい」
【体積が激増する。カタチあるもの全てが加速度的に削られ、新たなる灰色となって組み変わる。司令塔となる《転換》は溶け、手綱を外し、新たに増えた”自分”が解放感にゲタゲタと笑う】
【有機無機魔を問わず喰らい、己を複製し、使い時を過てば星を染める大厄災】
【増えた己が声を揃える、一つ一つが自我を持つ脳細胞のようなもの、それは群れにして個である】
『グレイ・グーと言うらしいね』
【拳の形にすらならない、スライムのような塊が伸びる】
【気体を食らい、魔力を食らい、いま最も大きい力である、忘却の竜すら貪り、増殖のみを求める】
【山脈を削る、緩慢にして絶大の質量が繰り出された】
- 19重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 20:35:53
「」
【いつの間にか推進機が発現している】
「」
【発現の仕方も終わらせ方も既に忘れてただただ白龍公の顔に張り付いた黒騎士はその両眼に向かって金棒を振り下ろし突き刺す】 - 20〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 20:37:06
【記憶の大海から有効打になり得る魔術を探している】
- 21魔刀剣士22/11/06(日) 20:38:09
>>前192 ※ちょっとダイス高かったからなんかしらやろう、まだ初めだし強がってみせろ
【心が燃える。強い脅威を前に、共鳴する心が強く奮い立つ】
【命が燃える。迫る空虚を前に、並ぶ生命が熱く鼓動を打つ】
【魂が燃える。襲い来る理不尽を前に、負けるものかと誇りを叫ぶ!】
「――俺は消えない! 相棒が俺を護ってくれる限り!」
『…私は消えない。主が、私を繋いでくれる限り!』
【お互いの存在を確かめるように刀を強く握る】
【そこには、いつもと変わらない温かい魂の感触があった】
- 22魔刀剣士22/11/06(日) 20:40:21
- 23栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 20:41:58
【忘れる。初めに決闘したのは豬キ豢句小蝟壼クォだっけ】
【忘れる。次に決闘したのは隕狗衍繧峨〓螯ケだったかな】
【忘れ、忘れ、忘れ】
【─────何かが近づいてくる、靴の音がする──気がする】
「─────ォ■■■■■!!!」
【轤ュ驩ア遶さんに習い、者にした竜の咆哮が響き渡る】
【一閃】
【否、閃きなどなく】
【白龍公の身体が切り裂かれた】
【血が噴き出たかどうかすら、分からないけれど。騎士は空を握って刀を振るう】
【今この騎士が手にする刃は虚無。故にこそ、概念と相対して尚その剣は届き得ていた】
dice1d300=57 (57)
- 24〈征天〉22/11/06(日) 20:43:29
「……ぐっ……」
【頭が揺れる。存在が揺らぎ希薄になっていく】
【たとえ己が誓いを忘れずとも、世界そのものから己が忘れ去られる──そんな結末も、あるいはあり得るのだろう】
「──うおぉぉぉぉぉ!!!!」
【咆哮。我此処に有りと、世界に知らしめる】
【拳を、脚を振るう。矢継ぎ早に技を繰り出す】
【正拳の突き、その余波ですら大気を揺らす】
【脚の軌跡、そこに真空が生じる】
【時に拳を解き、獣の爪を模した打撃を】
【時に激しく回転を加え、打ち貫く蹴撃を】
【──数々の技。最早その名すら覚えてない】
【だがその真髄は、この身に刻まれている】
dice1d250=78 (78)
- 25栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 20:44:00
そういえばもうダイス値の減少は無い扱いですかね? それとも関係なく減少ですか?
- 26弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 20:44:42
【忘却により余分が失われた心はどこまでも軽く】
【呼応して剣客の動きはますます加速していく】
「(速く。速く。更に先へ先へ先へ。)」
【股下から切り上げ、滑走しながら両の足の剣を断ち、叩き付けられる尻尾を回転して避けつつ百連撃で深く切り込む】
【しかし、どれも深くまでは届かない。《█却》によって攻撃は“忘れた”ことにされてしまう】
(ならば拙者は更に先へ進むのみ。█却すら追いつけぬほど速く! 前へ前へ前へ!)
トヘ
【地を裂き空へと跳ね上がる斬戟を十重に】
ハタエ
【流星のように打ち下ろす唐竹を二十重に】
カソクシテ、カソクシテ、カソクシテ、カソクシテ、カソクシテ
【《█却の吐息》を幾百の剣閃が打ち払い】
カソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテ
【打ち下ろされる惨爪を幾千の剣戟が粉に】
「世界を置き去りにしてでも、虚空の果てへ――!」
dice1d400=392 (392)
- 27GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 20:45:08
- 28弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 20:46:18
あ、400にしちゃったけど舞弥まあいいや
- 29〈焦狒〉22/11/06(日) 20:47:00
「ぬぅ……!」
【古刺客を、心が遠のいていくような感覚が襲った】
【いや、心だけではない。古刺客には、自身が世界から置いていかれるような心地がしていた】
【そしてそれは、きっと錯覚ではない】
【だが、それでも】
「───オオオッ!!」
【その技は曇らない。曇ることは、許されない。内の炎がある限りは】
【一、十、百、千】
【白き龍王の周囲を疾走し、体の上駆け抜けながら、両手の得物を、風の鉤爪を振るい続け、只管に斬り刻む。それら一つ一つが、尽く竜種の身体構造上の急所を正確に捉えていた】
【その様はさながら、〈白龍公〉の周囲に嵐が吹き荒れているようだった】
【一方で、その黒装束の下からは、いよいよ黄昏色の炎が溢れていた】
【傷口から血潮が流れ出るかのように、世界を焦がす『想いの炎』が立ち昇る】
dice1d300=25 (25)
- 30酒呑み騎士22/11/06(日) 20:47:06
dice1d250=6 (6)
「次……飲みなきゃな…」
【懐から新たな酒瓶を取り出し浴びるように飲む】
【剣には希少魔法属性である〈夢〉を纏わせもう一度頭に剣を突き立て走らせる】
(あぁあの家に帰…何だそれ…あの依頼は興味深かった…のか?いや…今はコイツを斬れりゃそれで良い)
「───『睡鯨』」
- 31鋼鉄人22/11/06(日) 20:47:27
【" "は殴る】
【殴る】
【殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る】
【殴り、殴って、殴り続け───】
【───殴ろうとして、" "は腕が砕け散っていたことに気が付いた】
【忘れ去っていたのかどうかは、分からない】
【だがまだ脚があると、蹴り飛ばそうとして───その脚ですら、とうに使い切っていた事に気が付いた】
【四肢が砕け散った" "を狙ったわけでもない白龍の腕が、胴だけになった金属塊を"ついでに"撃ち落とす】
【地に堕ちる】
【" "は滅ぼす者であり、滅ぼされる者だ】
【加え、自滅すら厭わなかったのである。この結末は必然であろう】
【より強き怪物に" "は撃ち負け、滅ぼされるのだ】
【握りしめた、たった一つのモノが何であったかすら忘れ去り】
【握りしめる手すら失った" "は───】
【───ひとり、地に伏せる】
dice1d400=325 (325)
- 32重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 20:48:11
- 33白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 20:49:11
『大樹と石へ座す者よ!』
『壁の彼方、物見の塔、番えの城門、槍満ちる倉、是即ち砦!』
『雨散りて果てず、風待ちて遂に届くことなし!』
『城塞の意志(バスティオン・ウィル)!』
【現状持ち得る最上の防御手段、城塞の意志(バスティオン・ウィル)。英雄登竜門の一撃を防いだものの上位系。】
【これを「忘れてしまう」前に唱えられたのはせめてもの幸運であった。】
【先の聖域と合わせて展開される光のドームはまさしく難攻不落の城塞と呼んでいいだろう。】
(だが…いつまで持つか………!?)
【冷や汗が伝う。もう二つほど唱えるべき呪文があるはずなのだが、それがどうしても思い出せない。】
【思い出せないことを忘れないだけ、まだマシと思うべきなのだろうか。】
「弓兵隊!前へ!」
【守護者たちへ命じて白龍公への飽和射撃を実行させる。】
【だが、彼らの反応も僅かに遅くなってきている。実体化させられるのもそう長くない。】
(………何か切り札が要る…!この状況を覆せるだけの打撃力が…!)
- 34白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 20:49:38
dice1d300=276 (276)
- 35重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 20:49:44
※ダイスワスレdice1d200=192 (192)
- 36〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 20:51:07
「ははは、ねえ、試してもいいかい?あんたは身のうちに起こり続けていることを忘れられるかい?」
【嗤いながら肉薄する蛇を纏った女に、竜の巨腕が振り下ろされる】
【地響きと共に〈酒樽蛇〉の姿がその下へ消え、一瞬の静けさが覆い】
「困るねえ、言葉も忘れて答えられないかい?」
【竜の指の間から蛇が溢れ出す。絡みつき、這い登り、無数に立てられた牙が鱗の前に砕けたった一本が突き刺さる】
【だがその一本が命取り。死なぬ者が死を請うた、いかなる薬も効かぬ恐るべき蛇毒が入り込む】
【そして一本の指を骨が砕ける鈍い音と共にあらぬ方向へ捻じ曲げて、よろりと〈酒樽蛇〉がその下から這い出した】
「流石に…っ、効いたね、こっちも」
【常人ならば致命傷を負って呻く。不死蛇の名を持つ〈酒樽蛇〉でなければ死んでいる】
「私の目の前から失せろ」
【竜に相対するのもまた竜だ。忘却がなぜ竜であるのかは知らないが】
【あるいは知っていたが忘れたか】
【刻一刻と人の形を失い、竜に置換されつつある〈熱輝爪〉は怒りを感じていた】
【最も原初の破壊である熱の化身、暴威を持って蹂躙し君臨する傲慢な竜に置換されつつある思考は己を見下ろす白い竜を断じる】
「見下ろすな、無礼者め」
「焼くぞ」
【その巨腕と比べればあまりに小さく矮小な人の腕―わずかに鱗に覆われつつある―が熱で輝く爪を持って迎え打つ】
【それはその存在ごと巨腕を溶断し、白き巨竜の腕の一部を炭化させ黒く染めた】
「ひれ伏せ」
【熱で揺らめき見えぬ女の、竜の瞳だけが鮮烈に怒りで煌めいていた】 - 37〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 20:52:44
- 38酒呑み騎士22/11/06(日) 20:56:41
鯖不安定だな…怖い
- 39〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 20:58:33
「『災禍目録』第七章三節及び『天魔大全』768頁及び『統神記』より概念抜粋及び『サフィーラ』第六八話より術式融合。」
「第二式。〈天罰雷霆〉発動まで12秒」
【構築されるは降り続ける雷の地の具現化、空統べる天魔王の拍手、大神の最強武装、そして愚者へと放たれた神雷の四種を融合させた魔術】
【空に穴が開く。元より女は法廷の主。"裁き"や"審判"と言った属性への親和性は抜群だ。凝縮された雷の属性を帯びた魔力が"物質化"した状態で落ち、〈白龍公〉の全身を砕かんと猛る】
「対象への効果を確認。最終危険度を設定完了。これより第三式の構築へと移ります」
【"女"は気付かない。自分が既に焼死体などではない事を。焼けた肌が剥がれ落ちた下には白い肌。翠色に輝く長髪は宝石の如く。それは罪すらも忘却したが故に副作用でもあった】
【回帰を果たした女が清らかなる状態でその本領を振るう。それは堕ちる前の日常風景で──】
- 40転換◆u6dVBsXy1E22/11/06(日) 20:59:34
dice1d350=41 (41)
【灰色の突起が、竜を押し飛ばす】
【二本腕という制約も、触腕を伸ばすという意図も要らず、欲しいだけ手を伸ばす】
【幾万の触手を千の個が操作する。目の前の強靭な生命を貪るため】
『熱が来た、遠ざかろう』『火を食べ―――あ』『死んだ』『お前が喰え』『喉奥の熱源』『引きずり出そう』『まだ殖える』『翼を千切ろう』『爪が良い』『鱗』『腑はまだ?』
【形容するならば灰色の波濤、触れた龍を削り、身を削られ、身を膨らませ、忘却により崩れる人型さえも意に介さず、灰の波が竜を貪食する】
- 41〈疾風〉22/11/06(日) 21:00:28
- 42首無し騎士22/11/06(日) 21:00:41
【騎士は剣を振るい続ける】
【鱗を裂き肉を斬り色を忘れた世界を鮮血で再び染めていく】
【戦い方は───】
(覚えている…)
【為すべき事も───】
(覚えている…)
【己が何者で…何をしたのかを───】
(覚えている…)
【剣を再び正面に構える】
【剣は許さない──龍の存在を】
【剣は許さない──王の存在を】
【騎士は赦さない───己の罪を】
【罪深き刃が振るわれる度に白龍公は深い傷を負う】
【付けられた傷は着実にそして確実に龍の命を蝕んで行く】
dice1d450=92 (92)
- 43〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 21:01:33
- 44魔刀剣士22/11/06(日) 21:08:55
※やりたいことはいまのうちにやります! ました!
【心を燃やし、少しでも忘却の力に抗おうとする】
【隻腕の騎士、獣の騎士。頼もしい強い姿。一人一人の姿を、確かめるように思い浮かべては忘れていく】
『く…触れるな! 私の心に…っ!』
「…―く、負け、るかぁ! 七添溌軌!」
【矢雨の騎士、剣雷の騎士。激しい嵐のような想い。一人一人の言葉を、刻みつけるように思い返しては落としていく】
【空中に浮かぶ波紋を、足跡に遺して空を駆ける】
【斬撃に乗って走る特殊な歩法により、滑るような加速を得ながら強く空を踏む】
【斬撃も脚力も強化された今の状態だからこそ可能な、力技の走り】
『彼らの…ために…!』
「――届け、ぇ! 『六環纏花』!!」
【太陽の騎士、湖の騎士。誇り高き光を、一人一人の願いを、掴むように思い出しては溢していく】
【放つ斬撃を纏い、流れに乗って加速を続ける回転斬り】
【今の力で放てば、その斬撃はたちまち巨大な渦浪の回転鋸と化して忘却を刻む】
【――その精度に、陰りはない。記憶を失いながらも、集中を切らさずに最善の技を繰り出す】
『――…彼らが、護ってくれているのか? 私達を…』
「…わからない。けれど…! 今すべきことは、はっきりわかる!」
「彼らをの心を連れて――奴を斬る! …『一統弧月』ッ!」
【勢いを更に強く、意思は更に鋭く。力を、想いを、誓いを込めて、魂を燃やして刀を振るう】
【全ての力を、心を、集中し、集約し、収斂し――最高まで研ぎ澄まされた刃に、静謐な波紋が映る】
【赤い月を思わせる緋色の軌跡が鋭く刻まれ、極限まで圧縮された斬撃が一直線に放たれた】
- 45〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 21:10:47
「まだ、見下ろすか
この―――塵芥め」
【相手が何であるかを忘れた女に竜の双翼が生える。自身の怒りの理由も分からぬままに、置換された竜の部分が『それ』に見下されることを拒む】
【凄まじい音を立てて空気を打ち据えた焔の翼が、絶望的な彼我の差を縮め、同じ高さで竜の視線がぶつかり合う】
「まだ、燃えていないものがあったか」
【もはや思考の連続性は失われつつあり、相手を敵と認識しなくなった言葉が紡がれて】
【まるで落日、滅びを纏う爪がその額を上から地へと叩き伏せた】
※ヒュドゥーラさんは足元で地道に指を砕いたり鱗を引きちぎったりしてるので割愛 - 46重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 21:13:15
【身を包む感覚が変わる】
【周りの風景の動きが鈍る】
「■■■■■ーーッ!!!!」
【言葉にならない方向を上げながら無事な右腕と折れた左腕で白龍公の脚に突き刺した骨砕蛛棒を殴りつけ更に奥へ奥へとめり込ませていく!】
- 47GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 21:15:42
目標値を二度達成しているのでこの時点でトゥルー確定です
しかし第三段階もやります!ここまで来たら全勝目指しましょう!
【この禁足地ももうすぐ消え尽きるだろう、視界をふと周囲に向ければこの深淵も無へと書き換えられている】
【この滅びは抗いようの無い「絶対」のものだと誰もが理解する】
【しかし討伐軍は死力を尽くしてその場に立つ、世界に「終わり」を迎えさせないために、今を生きようとするためにその力を振り絞る】
【だが絶望は終わらない】
【外は夜だろうか、暗闇が落ちてくる世界にそんなことを思ってしまう】
「闇が迫るが……ここで力尽きるわけにはいかないんだ、私たち《円卓》は彼に……《聖剣王》に『希望』を託されたのだから……!」
【星見の魔術師マーリンは「支配領域魔術」の完成を急ぐ、概念を支配する文明敵対種に唯一対抗する方法】
【1000年前は不完全に終わった極大魔術による「概念干渉」、名は『星海の台』】
「彼の『コールヴランド』が無い今、お前を倒せるのはこれだけだ……」
【千里眼を通して『忘却の瞳』と向き合う、彼に気づいた亡国の王は咆哮と共に「災害」のような波動をぶつけ、冒険者諸とも滅亡させるつもりのようだ】
「させん!」
【騎士ケイは目の前に立ち塞がり、城の幻影を呼び出して災害を押し返す】
「……『忘れじの王城キャメロット』!」
「この城だけは……俺たちが《円卓》となったこの城だけは……お前に蝕まれようとも命尽きるまで忘れん!」
【七国大戦時代、ログレスの滅びに唯一抗った騎士たちの王城キャメロット】
【偉大なる城は白き王の息吹を押し返す壁となりて〈忘却〉に抗う、彼が『偽王城』と呼ばれる所以は此処に在った】
「まだ……まだ「生きること」は忘れるなよ……!現代の冒険者たちよ!」
第三段階 dice1d3000=2388 (2388)
- 48〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/06(日) 21:16:39
【余波で死んじゃいそうです】
- 49魔刀剣士22/11/06(日) 21:16:51
本気出して来たなぁ〈白龍公〉殿ぉ
- 50〈焦狒〉22/11/06(日) 21:18:28
【──瞬間、がむしゃらに刃を振るっていた古刺客の視界が、加速した】
【手足が軽い。腕を振るうのが、足を踏み出すのが、次の一手を思考するのが、速い】
「……『誰だか知らんが』、礼を言っとこう」
【この強化を施してくれた、恐らくはまさに今同じ戦場で戦っているのであろう者に向けて呟く】
【聴こえているかは、分からないが】
「───ハアアアア───!!」
【そして、『誰か』のものであった仮初めの聖剣を抜き払い、〈白龍公〉の心臓がある筈の部分に突き立て、風の力を解放した】
【模倣といえども、それは聖剣。西風の女神の加護を受けた、世界を守護する神器。そこから迸った聖なる翠緑の旋風は、世界を蝕む白龍の王の心臓を掻き回す】
- 51〈疾風〉22/11/06(日) 21:20:03
女神「トゥルー確定したからいいよね」
- 52魔刀剣士22/11/06(日) 21:20:22
まいっかがんばろ dice1d400=232 (232)
- 53首無し騎士22/11/06(日) 21:20:37
dice1d450=83 (83)
- 54GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 21:20:49
全滅するからって丁寧に殺しにかかるんじゃねぇ
- 55〈疾風〉22/11/06(日) 21:21:13
dice1d400=196 (196)
- 56〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 21:22:16
- 57〈焦狒〉22/11/06(日) 21:24:23
dice1d300=162 (162)
アハハハハ完全に忘れてた
一回目
dice1d350=324 (324)
dice1d150=73 (73)
二回目
dice1d350=111 (111)
dice1d150=60 (60)
三回目
dice1d350=159 (159)
dice1d150=102 (102)
- 58〈焦狒〉22/11/06(日) 21:25:32
ゆるされよゆるされよ
中身の記憶力の低さをゆるされよ - 59〈征天〉22/11/06(日) 21:25:56
「……クッ」
「クハッ── ハハハハハハハハ!!!」
【吠える龍に相対し、獰猛に笑う】
【最早自身が──〈征天〉という存在が──心ある人であったことすら忘れかけていた】
【その刹那】
【──仲間の力を、感じた】
「──ああ。いつも世話をかけるな、〈疾風〉」
【思考が加速する。霞が晴れ、明瞭な視界で敵を捉える】
【失った記憶が戻るわけではない。だが、今この場において成すべきことを今一度見定めた】
【段々と、その動きは精細を欠く。技の体を失っていく。だが、それでもなお"加速"と共に駆け抜ける】
【未だ倒れぬ大敵を打ち果たすため、その命を燃やし尽くす】
【己が名は、〈征天〉である故に】
dice1d250=164 (164)
- 60重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 21:26:25
- 61〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 21:26:27
ほら今までとはギミックが違うから…!
- 62〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 21:26:47
- 63栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 21:26:59
【「無」を握り締め、ただひたすらに振るい続ける】
【その刀は、この世に存在しない。それ故にあらゆる理をすり抜け断ち切る】
【けれど、それを握る者は違う】
【蒼の鎧に身を纏い、空を駆ける騎士は現に立つもの】
【概念としか言いようがない波を断ち切っても、己自身を守らなければ意味がなく──】
【忘れる。そういえば、霆「謠帙&繧と戦ったときも同じような負け方だったかな】
【忘れる。こんな、何もできない負け方は蜈?Ζ繝ウ縺輔sのとき以来だ。いや、繧キ繧コ繧ッさんのときくらいだっけ】
【忘れ、忘れ、忘れ】
【─────誰かが、隣に立っている──気がする】
dice1d300=113 (113)
- 64白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 21:27:03
「無論………!!」
【過去に聳える巨城に続き、白騎士は光のドームを更に拡大・拡張させた。】
【重鎧剛蛇へ自身の防壁を分け与えたように、防壁を城全体を二重に被覆するようにして展開。】
「だがしかし、守っているだけでは足りない!何か策があるのでしょう!?」
「防御の再展開はもうできません…!今あるものを切り貼りするのがやっと…!」
dice1d250=63 (63)
- 65弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 21:27:09
- 66弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 21:27:55
今回概ねダイス強者ザムライだ……
- 67〈焦狒〉22/11/06(日) 21:28:57
「ぬ───」
【心臓部に張り付いていた古刺客に、その息吹を回避することはできなかった】
【敢なく吹き飛ばされ、『偽王城』に叩きつけられる】
「……………!!」
【咄嗟に『風避けの加護』を発動すると共に受け身を取ったが、そのダメージは甚大だった。古刺客は、地に落ちる。その手にしていた模倣の聖剣は、何処かの地面に落ちて刺さった】
【しかしまだ、立つ】
【まだ、倒れるわけにはいかないからだ】
【想いを、消させるわけにはいかないからだ】
【黄昏色の炎は遂に、その全身を包むほどに火勢を増していた】
【今の古刺客の姿は、顔に被った猿の頭骨を模した仮面と合わせ、まるで火葬されている最中のようだった】 - 68GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 21:29:18
全滅はまだですね、描写を少し挟んでから描写をお願いします
トドメ描写の方は全滅後に幾つか描写を挟んでからやりますね - 69〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 21:29:39
【知識を総動員する。読み解いた魔導書の中でも最悪一歩手前の魔術を頭に思い浮かべ、それらを慎重に且つ迅速に融合させて行く】
【補助によって魔法の構築速度が飛躍的に加速する。魔力が定められた円環を辿り陣を描き始める】
【放たれた波動が四重奏の絶対防御を貫通し、女の身体を抉り取るが意に介さずにひたすらに魔術を組み上げる】
「『災禍目録』第七章第七節及び『天魔大全』666頁及び」
【魔術世界において重要視される七を二重に重ねた節。其処に記されしは双神龍の威吹の具現化である。】
【悪魔の数字と見做されし頁に記されるのは空ソノモノを喰らう王ですらない天魔すら恐れる災いの業である】
「『ムーンリットの秘密』零話及び『ズヴェズダ』未知章より術式融合」
【女が魔術を行使する上で重要となる月に関しての秘中の秘を記せし魔導の深層。星々の秘密について記されし禁忌の書の最凶を束ねる】
「第三式。〈星月光明〉発動まで600秒──否。0秒!」
【全てを削り取る暖かな光が〈白龍公〉目掛けて降り注ぐ。雪のように。月光のように】
- 70〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 21:31:27
- 71鋼鉄人22/11/06(日) 21:32:16
【……" "は、砕けた四肢を周囲の物質で歪に再鋳造した】
【忘却の空に全てを奪われた" "に残ったのは、ちっぽけな"想い"一つである】
【それこそが、" "が始まりに抱いたモノ】
【全ての根源。今もなお、愚かしくも立ち上がろうとする意志の源泉】
【" "が" "を名乗ると決めたその日に、胸の奥で灯った小さな焔】
【───「"あの子"を、目の前でピンチになっている人を護る」という、何よりも硬く、強い決意】
【歪な腕の先端にある、奇怪な" "を握りしめる】
【もはや技すら忘れた" "は、踏みしめた大地を大きく砕きながら跳び上がり】
【白き龍に向けて───右脚による蹴りを放った】
【叫ぶ。己の内にある最後の力を籠めた最初の技の名を】
【音なき声で、振り絞るように】
「 ぁイ ーッ ーーーーーーッ!!!!」
dice1d400=98 (98)
- 72重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 21:35:06
- 73〈疾風〉22/11/06(日) 21:36:58
【旋風が巨山の如き竜体を駆け上がる】
「味方だけだと思ったら大間違い――」
【白龍公のまるで島のように大きな羽に手が添えられる。〈疾風〉は文明敵対種に向けて、変異固有スキルを発動した】
「加速>>物理速度――対象内部!」
【その瞬間、翻る巨翼の『骨の一本』のみが本来の動きを遥かに超えて加速され――】
【ばぎい"っ、と音をたててそこから骨の先が飛び出し、竜の翼があらぬ方向へとねじ曲がった】
加速のいけないつかいかた
- 74酒呑み騎士22/11/06(日) 21:38:33
時間的に申し訳無いですが最低限の投下になります
最後までいたかったですでは
【腕が壊れようと、視界が血で滲もうと幸せの記憶を奪われようと、男は止まらなかった】
「『 』!!」
dice1d250=50 (50)
- 75『偽・風聖剣』22/11/06(日) 21:38:51
【『忘れ去られたように』、地面に刺さっている】
【だが、なにゆえか消えてはいない】
トドメ描写の時用の伏線のようななにか - 76GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 21:39:36
- 77鋼鉄人22/11/06(日) 21:40:11
OKです!
- 78〈征天〉22/11/06(日) 21:40:37
大丈夫です
- 79〈焦狒〉22/11/06(日) 21:41:02
大丈夫です
- 80〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 21:41:24
大丈夫です
- 81首無し騎士22/11/06(日) 21:41:24
「『生きる事を忘れるな』か…死人に言う台詞ではないな…ふふ…」
【騎士は僅かに微笑むと王城に背を向け龍と相対する】
(こういう時にこそ…年寄りが前に出ねばな…未来ある若者を矢面に立たせれば私が恥をかく…といっても既に突っ込んでいる者もいるな…)
【剣を振る】
【世界が切り裂かれる】
【それは波動を喰らい】
【威力を増し】
【龍の元へと届く】
- 82重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 21:42:02
大丈夫です!
- 84首無し騎士22/11/06(日) 21:42:53
大丈夫です!
- 85栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 21:42:53
大丈夫です!
- 86〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 21:43:16
まだ描写書けてないですが時間押してたら消しときます
- 87転換◆u6dVBsXy1E22/11/06(日) 21:43:44
dice1d350=310 (310)
大丈夫です!
『表面だけではいつ食えるか分からんぞ』『早くしよう』『どうする』『決まってる』
【竜の翼、皮膜を溶かし、鱗を剥がし、爪を砕いて取り込む灰色の波は、忘却の波動を受け鬱陶しげに身を震わせる】
【島すら思わせる竜の巨体、ならばと灰色の津波が引き、空に向かって一塊に伸びる】
『潰して』『砕いて』『啜ろう』
【天を閉ざすほどの大質量、山岳が降り注ぐと錯覚するほどの灰の液が竜の背を叩き砕いた】
- 88〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/06(日) 21:44:27
大丈夫です
- 89弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 21:44:39
カソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテ
【暗中に翻る剣閃。棚引く雲掻き乱す凌閃。】
カソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテ
【大河押し別つ雄閃。城刻み山嶺断つ巌閃。】
カソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテカソクシテ
【……最果ての先で虚空裂き深淵穿つ冥閃。】
「――――――。……ぁ、ごふ…っ?」
【止むことの無かった彼の剣が、止まる】
【ギルドの仲間のことを忘れた】
【自らの故郷と過去を忘れた】
【走り方を忘れた】
【息の仕方を忘れた】
【心臓さえ、その動き方を忘れ】
【もう、残された物はただ一つ】
【突き動かされるように、紡がれる調べ】
「――――ぁ」
「『私は剣の道しか選べない』
『私は剣』」
『██████████、███████████』
『虚空の果てを求め続ける』
『……そう願ったのを█████』――――!」
・・
「――██【███】!」
【そして――――】
- 90弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 21:44:58
了解でござる!
- 91魔刀剣士22/11/06(日) 21:47:12
>>44 ※ちょっと頭から抜けてた表現を修正。おのれ白龍公
『――…彼らが、守ってくれているのか?私達を…』
「…彼らが共に戦ってくれるなら…俺のやるべきことは、はっきりわかる!」
※みたいな感じでお願いします
- 92魔刀剣士22/11/06(日) 21:49:02
【誰のために戦っていたのだろうか】
【何のために戦っていたのだろうか】
【何を望んで戦っていたのだろうか】
「……わからない、けど…」
『敵は、わかる』
【目の前には、敵がいる】
【味方との繋がりがある】
【確かに触れている、心を合わせた相棒が、ここにいる】
「それだけで、構わない」
『――戦える』
【ただ、剣を振るう。技の名前も忘れても、体に刻まれた動きは陰らない】
【一天涜渦。渦巻く斬撃を、紅く光る叢雲のように周囲に流し、刀を振るって一点に降り注がせる】
【次撥破開。敵の元に集まった斬撃波を打ち、撃ち砕く衝撃波に変えて響かせる】
【三昇龍牙。再び流れる斬撃を手繰り、衝撃波を刀に纏い、捻るように突き上げて龍の形の斬撃を放つ】
【加速した世界の中、何もかもを忘れたようにただ刀を振るう】
【強く握った刀からは、柄に巻きつけた護符が戦い続ける力を与えてくれる】
【共鳴した命が受け取った力を燃やし、共鳴する魂が速さを更なる精度に変えて研ぎ澄ます】
「―――」『…――』
【ただ、仲間から受け取った力と、仲間に分け与えた繋がりだけは、忘れないように強く握りしめて】
【より強く、速く、鋭く…更なる先を求めて、紅い軌跡を刻んだ】
- 93〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 21:49:38
【ぼこりぼこり、巨大な白竜の体の一部が歪に歪んで引きちぎれ、そこから無数の蛇と一人の女が血に全身を染めて現れる】
【骨を砕き、肉を裂き、竜の身内をちぎり取り、巨体の一分にも満たぬ人の大きさではあるが蛇のごとくにその身を蝕み喰らっていた〈酒樽蛇〉は、開けた視界に映るものに息を呑む】
【〈熱輝爪〉、そう呼ばれた女はいなかった。忘却の果てに人の形を失った、炎を纏う、爪に鮮烈な輝きを宿す赤い竜が白い忘却の竜に食らいついている】
【その熱はまるで太陽が直にその場にあるかのごとく、大気を焦がし輝かせ、あらゆるものを溶かし灰にして――】
「おい、しっかりしな!――っ」
【呼びかける蛇の女も、もはやその名前が出てこない】 - 94〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 21:50:14
ギリセーフ
こちら大丈夫です - 95魔刀剣士22/11/06(日) 21:50:33
了解です、大丈夫です!
- 96魔刀剣士22/11/06(日) 21:52:26
だいぶ真っ白になってるけど戦うことは忘れない男
死ぬ瞬間まで戦うんじゃないかな - 97白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 21:53:15
白騎士はこういった局面への決定打を有していないのでスルーで結構です。
- 98GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 21:55:04
それでは全滅描写に入らせていただきますね
【冒険者たちの攻撃は届いた、届いたはずだった】
【魔術師の準備段階も十全に整っていたはずだった】
【兆候】
【胎動】
【封界】
【忘却】
【─────はずだった、何が足りなかったのか、何が遅かったのか、何が何が何が何が何が】
【その“何か”が何だったのかは忘れてしまった】
「……!」
【始めに影響が出たのは《円卓》の生き残りの二人だった、この文明敵対種の〈忘却〉を押し返せる存在がその場に膝をつく】
「ッ……!何、故だ……!」
「全てが……整ったはずだ……なのに……!」
【討伐軍の面々は記憶が消されて倒れていく】
【戦い方も、呼吸の仕方も、心臓の動かし方も、生き方も忘れていく】
「終わる……わけには……!」
【騎士と魔術師は無念を抱え息を止めて、鼓動を失っていく】
【〈白龍公〉は再び世に「忘却」を与えていく、多次元世界に渡るその魔の手はあらゆるものを「無」へと導いていった】 - 99〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 21:55:28
せっかくなので人の形を喪失した暴走形態
ほっとくと周りごとメルトダウンさせる危険状態ですがこのあと死ぬので問題ありません - 100████◆SokSKYnF1222/11/06(日) 21:58:03
【██████████】
- 101〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 22:04:13
【停止結界、反転障壁、無限距離。およそ一つだけで並みのモンスターなら完封する防御魔術を三つ重ね、更にその効果を四乗する】
【通常の概念では突破は不可能である。それは神格級であろうとも同じで───だが、〈忘却〉が通常の概念ではないと忘れただけなのだ】
【認識していれば対策の仕様はあった。対〈忘却〉に特化させた概念結界を構築だって出来た筈だ。だがそれは不可能であった】
【そもそも認識する事自体が不可能だったのだから仕方がない。絶対防御はその効力を全て喪失して、】
「あぁ、私が、消える。助けて、助けてよ■■■」
【消えてゆく。積み上げた魔術の知識。読み漁った魔導書の秘奥。そして愛しき■との想い出】
【幸福の絶頂が崩される。呆気なく、簡単に、もう愛しき人の名前を思い出す事すら出来ない───】
- 102魔刀剣士22/11/06(日) 22:04:16
「――」
【一歩、踏み出す。歩き方を忘れた】
「 」
【ひとつ、言葉にならない意気を吐く。呼吸を忘れた】
【見据える。距離を忘れた】
【想像する。思考を忘れた】
【届けと願う。感情を忘れた】
『…主』
【それでも、手に触れる存在だけは忘れない】
【忘れたく、なかった】
【何故かわからないまま、動かし方を忘れた筈の腕を振り上げ】
【命が、白に呑まれる】
【――体が、掻き消えた】
- 103白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 22:04:33
「なん…だ…と……?」
【意変異気がついた時にはもう遅かった。】
【呼気が遠のき、視界が薄れ、世界のすべてから一人切り離されたかのような感覚に陥る。】
【いや、これを感覚と呼んでいいのだろうか?定義は?定義とは?私は何を語っているのだ?わたしとは…】
【力の入れ方がわからない、立つ方すら。】
【がらんと音を立てて剣と盾が落下した。結界の消失と共に頭蓋を忘却の指先が締め上げる。】
「…………ミザリー様。」
【最後に漏れ出た言葉、あるいはただ一つの望み。】
【それだけを胸に抱き締めて一角獣の心臓はそれとなしに止まった。】
- 104重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 22:06:15
- 105魔刀剣士22/11/06(日) 22:06:22
刀状態の神剣は意志をそのまま声に出力する能力で喋ってるので、全てを忘れてても想いだけで声を出せます
だから今実は思考して喋れてる状態ってわけではないよって話 - 106〈疾風〉22/11/06(日) 22:06:28
【去ったのは、そこにいた誰か】
【残されたのは、一陣の風】 - 107〈焦狒〉22/11/06(日) 22:06:39
【炎に包まれながらも、戦い続けていた古刺客】
【今や深手を負った老骨に鞭を打ち、より疾くより強くより深く、〈白龍公〉に刃を振るっていた】
【けれどもそれを、押し寄せた『忘却』が呑み込んだ】
「………!!」
「……まだ……じゃ……!」
【鼓動が止まり、呼吸の仕方を忘れ、それでもまだ、倒れない。為すべきことを為すのだと、立ち続ける】
【けれどもその『忘却』の力は、ヒトが抗えるものではなかった】
【ヒトの想いが、抗えるものではなかった】
(まだ、倒れん───倒れられん───!!)
【その場に倒れ伏しても肉体が死んでも、なお心だけはだけは其処にあった古刺客は】
【──遂に、戦い方まで忘れた】
「─────────────────────」
【後にはただ、静寂だけが残った】
- 108〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/06(日) 22:07:22
──────心臓が止まった
- 109鋼鉄人22/11/06(日) 22:07:29
- 110『偽・風聖剣』22/11/06(日) 22:08:47
【そこにあるのか、それとも消えたか】
【それすら、『忘れ去られた』】 - 111栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 22:08:49
- 112首無し騎士22/11/06(日) 22:09:58
- 113転換◆u6dVBsXy1E22/11/06(日) 22:11:09
『精神防壁を』『増殖を継続し』『捕食と回復を』『浸透部切除』『失敗』『外部接続を遮断』『抑制手段の確保に成功』『忘却、失敗』『自己保存不能』『バックアップを―――』
【思考ある限り、自己増殖を繰り返す筈の灰が、完全に沈黙した】
- 114〈征天〉22/11/06(日) 22:11:38
「まだだ──!」
【拳を握り締める。脚を踏み出す】
【血が激る──血?】
【なんだ、それは】
「────ッ」
【己の名も。誇りも。志を同じくする仲間も。何一つ忘れてなどいない】
【俺の責務を全うしなければ】
【責務。戦え。戦え。戦え──】
【拳から力が抜けていく。踏み出した脚は体重を支えきれず崩れ落ちた】
【征天の心は、挫けてなどいない】
【だが、彼は──自分の生よりも、責務に重きを置いていた】
【故に、忘れた。生きるため"だけ"の行いを。心臓の鼓動すらも】
【己が死しては、戦うことすらできないというのに】
【──戦う意志だけが残った抜け殻が、力無く倒れ伏し】
【やがて、僅か残った想いすらも忘れ去られた】
- 115〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 22:11:42
「はは…助かったのか、そうじゃないのか…わからないねえ」
【ゆらゆらと、女が倒れたそれに近づく】
【人のような、竜のような。力を忘れ、ほんの少し姿をかつてに近づけて、冷たく転がる名も忘れた友人の上にどさりと体を投げ出して】
「どのみち…あのままじゃ……あんたのほうが……」
【そのまま、折り重なった蛇と竜は動かなくなった】 - 116GM◆c3dIEriojQ22/11/06(日) 22:27:42
また衝合……?もうすぐ決着だからもってくれ!
では復活描写です
『─────名を呼んでくれ』
【何だったろうか】
『─────とき、その名を呼んでくれ』
【誰だったろうか】
【無に還られた世界の中で、魔術師の懐から鍵が浮かび上がる】
【〈白龍公〉はそれに触れようとしても届かない、その存在を忘れられない】
【『冥界の鍵』、かの冥王の命を果たした証であるそれは〈忘却〉の世界と“何者”かを繋げる】
【扉は開かれる】
『希望を忘れたとき、その名を呼んでくれ』
【call“VRAND”、隠されたその名を呼ぶ】
【勇敢な者たちを率いるその名を呼べ(valiant)
真なる王の証たるその名を呼べ(regalia)
世に平穏をもたらすその名を呼べ(ataraxia)
数多の人々を繋ぐその名を呼べ(nexus)
時代の夜明けを告げるその名を呼べ(dawn)】
【その剣の“真名”は────】
「エクスカリバー、私が守ってきた剣の名だ」
【王の誇りを現した金色の髪、赤き人の血を宿した紅き目に導かれ、命の時が止まった人々は再び立ち上がる】
【忘れ去られた世界に光が包まれる、この世界の全てに「希望」が甦る】
【《聖剣王》アルトリウスと共に】 - 117栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 22:36:11
【何も無い】
【何も無い】
【そこには、何も】
「おはようさん、ごきげんいかがどすか?」
「あなたは、だれ?」
「そやなぁ、あんたはんの師匠……かなぁ」
「ぼくは、だれ?」
「栗鼠の騎士、やね。あんたはんは栗鼠で、うちを守ってくれた騎士やから……栗鼠の騎士」
「そう、なんだ?」
「そう、あんたはんは騎士くんやさかい。しっかり覚えとき。
……あらくたいやり方なるけど、帰したるさかい。ぎょーさんおきばりやす」
「うん、がんばる」
「ほな、おはようおかえり」 - 118弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 22:38:50
【最初に感じたのは、光】
「――――、――――。」
【体が循環を、鼓動を、呼吸を思い出す】
「――――ぁ」
【手をゆっくりと握ると、返ってくるのは慣れ親しんだ刀の柄の感触】
【ゆっくりと、時間を掛けて体の動かし方を確認するように立ち上がる】
【懐からこぼれ落ちた“ぬいぐるみ”を咄嗟に受け止め、ちょっと苦笑い】
【深呼吸を一つ】
【そうして、彼はその《王》の存在に気付く】
「――――生き返った気分でござるな」
【誰何の声は無い】
【決してこの王気を見違えるものか】
- 119『偽・風聖剣』22/11/06(日) 22:40:15
【そこにあるのか、それとも無いのか】
【忘却の彼方に押し流された聖剣の贋作を】
【誰かが、握った】 - 120〈疾風〉22/11/06(日) 22:42:28
「誰だか知らないけど、どうも!」
【声だけを置いて駆ける】
【戻り来たるは一人の命】
【残されたのは、一陣の風】 - 121〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 22:45:08
【瞼を開く。幸福の絶頂から転がり落ちるような苦痛と絶望の物語を思い出す】
「私は───原罪者」
【幸せだった。恵まれていた。満ち足りていた。何一つ不幸などなかった】
【不幸になった。全て奪われた。常に飢え続けた。幸福は一つしかなかった】
【全てを〈忘却〉して、回帰して、幸せになった美しさ身体が原罪に染まり始める。宝石のように輝いていた髪は燃え尽き、白く滑らかな肌は焼け爛れた】
「これが私。醜くて罪深い魔女の末路」
【受け容れる。犯した罪を認め、ひたすらに厳しかった現実を知り、その上で無慙無愧】
【何も後悔などない。何も恥じる事はない。例えどれだけ落ちぶれようが、星に付き添い続けた月だけはいつまでも輝いている】
「私は、もう一度、貴方に逢いたい」
【"焼死体"が立ち上がった】
- 122鋼鉄人22/11/06(日) 22:46:00
【声がする】
【"彼"を呼ぶ、声が】
【"剣”の声が】
【その剣は───】
【───忘却の空より来たりて】
【無間を裂き───】
【───消えぬ想いを胸に秘め】
【主の下に行き───】
【───彼は悪を断つ刃を執る】
『───さぁ主様。我が名を』
『貴方だけが呼べる、我が真名を───』
「───行くぞ、S.S.S.ーーーーッ!!!!!」 - 123〈焦狒〉22/11/06(日) 22:48:00
- 124重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 22:49:09
「ここは…私は……」【真っ白な空間に一人立つ重鎧】
「そうですか…私は…もう…最期まで自身の記憶は埋まりませんでしたが…」【奥に見える扉へ向かった直後に】 「あ…お姉ちゃん…ごめんね…私はだめだった」【後ろから肩を叩かれ振り返れば自身の最古の友人で実の姉のように慕っていたサキュバスの姿が】
『まだ…まだ来ちゃだめ…貴方は…生きて』
「…って…えっ……!?」【その細腕からは想像もつかない力で引き倒されるように扉とは逆方向へ投げ飛ばされ…急速に扉が…お姉ちゃんが遠ざかっていき…】
【足元には歪なトーテムの残骸が転がっている】
「お姉ちゃんに助けられたのはこれで…何度目かな」
【黄泉がえりの直後歪なトーテムの効果で肉体の強化を受けた重鎧は黒騎士装甲の奥で蛇眼をバチバチ光らせ歪金棒を拾い上げて構える】
- 125〈征天〉22/11/06(日) 22:49:59
「──ハ」
【目を開き、戦士は立ち上がる】
「そういえば……弟子たちに、買い物を頼まれていたな」
【これが終わったら、急いで向かわなければ──我が弟子ながら、彼らは怒らせるととても恐ろしいのだ】
【──そんな大切なことすら、容易に忘れていたのかと自嘲しながら】
「《暁の冠》……!」
【自他を鼓舞する暁の光を、再展開する】
【その立ち姿は、構えは──正しく彼のもの】
「さあ。《遥けき夜明け》の名に懸けて──」
「──闇を、払うぞ」
- 126〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 22:50:11
「起きろ呑んだくれ、焼かれたいのか」
【懐かしい声がして、蛇を纏う女が目を開ける】
「ああ、なんだい。元気そうじゃないか――ドラグーン」
【忘却に消された名を口にする。目の前の友人はいつもどおりの不機嫌な顔、肌に浮き出た鱗や鉤爪はもはやなく】
【裾を払って立ち上がり、体を伸ばして】
「完全復活だねえ、それでどうする?」
【指の関節を鳴らしながらの問に、いつも通りの頼もしい答え】
「決まっている――焼く」 - 127〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/06(日) 22:50:53
【心臓は動き出した。脳も回り始め、神経が応答する。思考も走り出し、忘れていた記憶が溢れ出す】
【塩漬けはゆっくりと上半身を起こした】
「酔いそうだな……いや、酔いから一気に覚めたんだな」
【自分の事も、嫁の事も、至宝詩編の仲間の事も、昔の仲間の事も、戦いの経験も知識も、それ以外の全てを思い出す】
【大地を踏みしめ、立ち上がった】
「忘れたくなかった事もよ、忘れたかった事もよ……こっちは色々あんだよ。とてもいい気分で、最悪な気分じゃねぇか……この借りは、キッチリ返させてもらうぜっ!」
【両腰のバックから取り出したのは、5mを超す巨大片刃斧と、長大な槍だった】
- 128白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 22:52:42
「…………?」
【瞼の上から感じ取った光に表情筋が微かな反射反応を起こす。それが世界へと帰還して最初の感覚だった。】
【言葉が胸の奥でぽつぽつと湧き出でる。少しずつ。やがて無数の言葉がそれぞれに反響し合う。】
「……………これが『切り札』ですか。もう少し早かったら華やかにお迎えできたのですがね。」
【口が音として言葉を紡ぐ。ただそれだけのことなのに随分と久しいことをしたかのような感慨があった。】
【ふらつきながらも立ち上がった白騎士と呼応して転がっていた剣と盾が駿馬の如くその手へと参じる。】
【割れる装甲。赤い光。】
「ですが、お待ちしてました。ここからです。」
- 129魔刀剣士22/11/06(日) 22:53:12
【忘れていた熱を、取り戻す】
【忘れていた鼓動を取り戻す】
【忘れていた呼吸を取り戻す】
『――主!』
「…ああ、もう大丈夫だ。…綺麗な、光だね」
『うん。…本当に、奇麗だ』
【けれど。…もしも、希望に形があるとしたら】
【それはきっと、お互いのことだ】
【燃える希望は、未だに手に繋いて持っていた】
【いのちの色に染まった刀が、共鳴し増大する力を放ち、強く鼓動を打つ】
【魂の火が、再び燃える。この希望は消えない】
「…ありがとう。そして頼む、一緒に戦おう」
『聖剣の騎士王よ。我らの身は御許に、ただ一振りの剣に』
【紅い軌跡を力強く振るい、刀に流れる波紋を映す】
【戦った騎士たちの想いを込めるように、思いを込めて…刀に鋭い力を宿した】
- 130首無し騎士22/11/06(日) 22:53:13
【光に包まれた世界で闇は騎士に寄り添う】
【目を醒ませ…■■■■■■■よ…貴公が何者かを教えてやろう…】
【…………………】
【お前は剣の握り方を忘れても尚…私を手放さなかった…素晴らしい事だ…さあ…目を醒ませ…貴公が何者なのか…何を為したのか…全て教えたぞ…】
【…………………】
【騎士が───目覚めた───】
(思い出した…私が何者かを…何故此処に居るのかも…)
【騎士は剣を握る手に力を込め立ち上がる】
【鎧を胴に】
【兜を頭に】
【剣を手に】
【褪せぬ忠誠を心に】
【全てを思い出す】
【騎士は何も語らず】
【剣を構える】
- 131『■■■■の騎士』22/11/06(日) 22:54:47
- 132栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 22:57:51
【光が満ちる】
【暖かくて、優しくて、勇気溢れるような、背中を押してくれるような光が──】
【[何も起きない]。『しかし』……死者と生者、その狭間に有る者は?】【捻れた木造の彫刻が、壊れた】
【───世界に、孔が開く】
ロ バ ・ エ ル ・ カ リ イ エ
『私の腕から全ては溢れ、虚へ』
【蒼鎧の、獣の騎士が立つ】【何も無い】
【その手に、剣を握る】【何もない】
【重魔剣『旱星』を握り、それを虚へと溶かす】【あり得ない】
【同時に、凍剣『氷月』を握る。また虚無に溶かして】【できない】
【また、剣を握る】【何もない】
【虚無に溶かされた剣の数々は、その全てが同時に存在する】【存在していない】
「不思議な、感覚ですね」
【栗鼠の騎士は、極彩の剣を構えた】
- 133GM◆bUIvceTvlJPJ22/11/06(日) 23:01:19
「さあ決着の時だ、〈白龍公〉」
【『聖剣王』の隣には千里眼の魔術師『星見の魔術師』、誇り高き王の導き手『偽王城』】
【創設期の旧ランカー《円卓の轍》がここに復活した】
「1000年前、その時点で私たちの命は尽きていたはずなんだ」
【時間魔術『ゲーティアの円環』、その力によって魔術師は無限に近しい魔力を集約させる】
「情けなくも生き永らえた、俺たちの最後の意地を見せてやろう」
【偽王城は再びキャメロットの城を顕現させる、希望と共に甦った仲間の槍、ベイリンの《聖槍》を構える】
「行くぞ冒険者たちよ、我らは希望と共にある」
【騎士たちの王は「エクスカリバー」と呼ばれたその剣に世界の光が集っていく】
トドメ描写になります!
極大魔術、奥義、大技を思う存分にどうぞ! - 134〈焦狒〉22/11/06(日) 23:03:09
「───────」
【そのぼんやりとした人影を見て、古刺客は仮面の下で目を見開いた】
「……なにゆえ、手前がここに居る」
【古刺客は、その顔を知っていたからだ】
【神経質そうな、硬い表情。如何にも四角四面だといった趣の、遊びのなさそうな男】
【今や記憶は戻っているが、何もかも忘れていたとしても自分は同じ感想を抱いただろう】
【全く以て、いけ好かない奴だった】
【そいつは、かつての知り合いだった】
【───『当代最強』などという、けったいな名で呼ばれていた男だった】
- 135〈疾風〉22/11/06(日) 23:07:51
「さあ行くよ、最大加速――!」
【駆け出し、一陣の風となり、更にそれすら追い越して。円を描く軌道で加速し続けながら、次々と味方に触れ、最後に自分の胸に手を当てる】
【最後に踏み切ったその姿は一瞬で巨竜の真上まで、上への動きを加速されて到達し】
『加速>>>>物理速度』
『加速>>>>反応速度』
『加速>>>>思考速度』
『加速>>>>魔法速度』
『加速>>>>落下速度』
『加速>>>>詠唱車』
【まるで何箇所もから合唱のように響く声と共にあらゆる速度が引き上げられ、魔導具で辛うじて空気との摩擦から身を守り、流星よりも疾く巨竜の額を爪先が撃ち抜いた】
※スピード画とんでもないことになってますが要は加速落下キック
あと触られたことにして加速もらって大丈夫ですよ!
- 136転換◆u6dVBsXy1E22/11/06(日) 23:09:23
【光溢れる中、人型を取り戻す影がひとつ】
「………ん、やばいね」
【増殖制限を外し、何もかもを喰らおうとした忘却時の自分の行動に瞠目する。今の自分であればまず取らぬ手だ】
「ホント、昔は尖ってたねぇ……」
【悪い気分ではない、過去と今を比べ、変化を実感する。それこそが己の快なのだから】
『───封』
【広がろうとしていた灰色の波がぎゅるりと縮み、掌へ吸い込まれる】
【喰らった竜の力諸共、少女の体躯へと還元される】
【ごきん、べきりと骨がなる。過度に収束した力が、出口を求めて荒れ狂っている】
「さ、ブッ殺そうか」
- 137〈征天〉22/11/06(日) 23:11:57
- 138〈征天〉22/11/06(日) 23:15:12
【これは、征天の編み出した”最高の技”】
【如何なる艱難をも打ち砕き】
【やがてこの”天”すら征さんとする彼の魂の具現】
【雑念を廃し、明鏡止水の心に至り。五感──否、六感。あるいはその先、未だ未知なる覚に至るまで開花させる】
【拡張された知覚、その全てを以て観測した"敵"は──決して。この拳から逃れることはできない】
「──奥義。『破界震』──ッ!!!」
【それは──体中に満ちる力の一欠片に至るまで、"ただ一撃を放つためだけに"専念させ放たれる至高の一撃】
【────即ち、”全身全霊を込めた正拳突き”である】
【その一撃は、因果すら歪め】
【寸分違わず十全に、"敵"を捉える】
【打ち込まれた拳は、白龍公の身体を易々と貫き波紋を呼ぶ。それは空間──あるいは、"世界"にすら罅を入れ】
【如何なる回避も、防御も、あまつさえ僅か踏み留まることすら許さずに】
【その存在そのものに至るまで、破壊する──】
- 139鋼鉄人22/11/06(日) 23:15:32
【青年は再鋳造された体で、剣を手に立ち上がる】
【疲労が抜けきったわけではない。万全の状態とは、とても言えないだろう】
【だがそれが何だというのだ。このくらいは、足を止める理由にも成りはしない】
【万感の想いを込めて、拳を握る】
『「──────変、身ッ!」』
【合体機構魔剣が、十八の魔剣へと展開し、鋼と焔を纏う青年の更なる鎧へとその身を変えていく】
【変身なのだ】
【剣と人が一つになる変身】
【───"ヒーロー"への変身】
【剣と、鋼と、焔を纏った《英雄/ヒーロー》は、此処に再誕した】
【"ヒーロー"は護る者であり、護られる者である】
【"ヒーロー"は正義の味方であり、悪の敵である】
【"ヒーロー"は、"怪物"を打倒する者である】
【さぁ征くのだ】
【忘れぬ想いを胸に】
【消えぬ灯火を握りしめ】
【あの"怪物"を打倒する為に】
【───《英雄/ヒーロー》は《怪物/悪》を討つものなのだから】
- 140〈焦狒〉22/11/06(日) 23:16:07
【騎士は古刺客の顔を一瞥し、すぐに〈白龍公〉に視線を戻した】
【そして何も言わずに聖剣を構え、駆け出す】
【今はただ戦えと、そう言うように】
「……ふん……」
「手前はそういう奴じゃったな……」
【古刺客もすぐに、後を追うように駆け出した】
【〈疾風〉の変異固有スキルを受け、二人の総てが加速する】
「……すまんな」
【古刺客は、〈疾風〉に礼を言った】
【騎士の方は、言葉はなかった】
【或いは、現在の状態では喋れないのか】
【騎士は、背中から翠緑の聖風で形成された竜の翼を出現させ、勢いそのままに地を蹴り飛び立つ】
【それと同期するように、古刺客の気配がこの世界から消失した】
- 141〈征天〉22/11/06(日) 23:16:44
あ、復活描写の時にしれっとバフ掛け直してるのでこちらも好きに受け取ってしまってください
- 142弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 23:16:51
【《涅槃寂静》をヒュヒュン…と左右に軽く切り払ってから、クルリと刃を回して鞘に納刀】
「いざいざ、覚悟召されよ過去の妄念!」
「是れより放つは我らの秘奥! そして、千の年月を耐え永らえた《円卓》たちの集大成と知れ!」
【遠くの白龍公に向けて、抜刀術の構え】
【その口元には弓のような笑みが浮かぶ】
【そうして再び紡がれるのは、彼の“最高の瞬間”を再現する、ことば】
「『私は剣の道しか選べない』――!」
【彼には奥義と呼べる技は是れだけしか無く、】
「『私は剣』
『多くの仲間と笑い合い、多くの出会いに見送られ』
『虚空の果てを求め続ける』」
【そして、是れだけで充分であった】
「『そう願ったのを、覚えている――!』」
」
・・ ハテナキヒカリ
「――――魔法【無涯光】 !!!」
【距離は置き去りにされる】
【時間は置き去りにされる】
【故に、観測不可能】
【《全てを忘却させるという理》そのものを砕く一閃が、白龍公へと放たれた】
- 143重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 23:21:12
「今なら…まだぶん回せます…!!」【重鎧剛蛇は歪金棒を構える】
【歪なトーテムのおかげか何時もよりも軽く感じる】
【黒騎士装甲の全身に歪金棒からも推進機が発現し黒煙と轟音を上げながら動力を溜めていく…】
「よくもこれまで色々なことを忘れさせましたね…!渾身の…渾身の一撃でこれまでの凶行のお返しをさせていただきます…!」
- 144〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/06(日) 23:21:46
「《黄雷》!《赤焔》!《青波》!」
【斧に普段滅多に使わない属性魔術、水と雷と炎を纏わせる】
「俺の魔力を全て持って行け! 我は砲手! 形作るはかつてない砲丸! 穿ち!砕き! 貫け! 《極大魔砲弾》っ!」
【さらに滅多に言わない詠唱で作ったのは、余りにも大きな砲弾が〈白龍公〉の頭上に発生する】
「そして、こいつが俺の最高傑作の一つだ!」
【長大な槍に刻まれたのは《伸縮》《柔軟》《強度強化》《巨大化》《超重量》の魔法。それを頭上に振り上げると、槍が柄が天高く伸び、しなっては地面に突き刺さる】
「うおりゃああああああっ!!」
【斧が投擲され〈白龍公〉に当たると大爆発を起こした】
【砲弾が〈白龍公〉上から押し潰し砕き、貫く】
【槍の穂先が地から解放され、大きく重くなり〈白龍公〉に叩きつけられた】
- 145『当代最強の騎士』22/11/06(日) 23:22:49
- 146〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 23:24:37
「開け、〈COURT〉。審判の時よ」
【自身の周りの極僅かな領域に権能を広げる。本来大地神の権能であった審判の空間を展開する】
【焼死体が振るう魔術の威力が底上げされる。その上で覚えている限り全ての魔導書の術式を束ねて融合させ、一つの極大魔術を組み上げる】
「『災禍目録』『天魔大全』『サフィーラ』『統神記』『妖華の書』『禁忌事典』『エルバルサの晩餐』『ナルウェルト』『サハクラーラ詩篇』『骨肉解読書』『龍撃魔術』『黄昏喰らうモノ』『蒼の王』『テラカトル魔術一覧』『司星精霊辞典』『ハルム・グヴェ・サラツ』『ハルム・テンク』『ハルム・クウェーラー』『輪廻の解脱』『精霊信仰の秘奥』『生贄全集』『天使の階梯』『妖精使役の禁忌』『永劫平和への道』『千年王国の礎』『怪物についての最も重要で詳しい考察』『人という獣』『ムーンリットの秘密』『ズヴェズダ』───全術式融合。術式完了まで1000年」
【矢鱈真鱈に術式を融合させる。相反する術式、矛盾する記述、乖離する基礎理論、完璧に調和させた状態で術式として完成させるならば最高効率で挑んだとしても千年は必要であろう】
「調律放棄=1年まで短縮。思考速度加速によって更に術式完了までの時間を短縮します」
【だがそれは調和させる場合の話だ。制御を全て手放した混沌の状態で発動させるのならば千年もいらない。そして加速しか思考速度で最速で組み上げられて、】
「最終式、〈原罪物語〉。術式発動」
【〈破壊〉が放たれた】
- 147二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:26:38
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- 148鋼鉄人22/11/06(日) 23:26:48
「火椿流ッ!」/『《意志を持ち》《己の真意の元》《あなたを導こう》《18の私達を従え》《多くの絶望を知りながらも》《勇気と知恵で》』
【一歩、空を踏みしめる/纏った剣が起動句を告げる】
【大気を切り裂きながら、音を超える】
「決戦ッ!!」/『《誰よりも早く立ち向かう》《希望と言う光の強さを理解するが故に》《だから私は貴方に付き従う》《平和の為に》《悪を断ち切り》《何時だって本気で力の限り立ち上がり》』
【二歩、龍の体を踏みしめる/連続するように光が18の魔剣に灯り】
【無駄な破壊の1つすらなく、力を技が制御し、更に加速する】
「闘術ッ!!!」/『《その姿は周囲に勇気を伝播させ》《物理法則など蹴飛ばしながら》《絶望の予測など何度だって覆す》《何度だって何度だって絶望に打ち克ち》《貴方は意志を貫くだろう》』
【三歩、焔が/光が軌跡となって、龍の胸目掛けて一文字を描き───】
「零式 椿───ッ!!!!」
【───最速にして最大にして最初の技が、白き龍を撃つ】 - 149白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 23:27:00
「言われなくとも!」
【剣を構え、地を蹴る、刹那。】
【赤い光を纏いし騎兵は流星とも彗星とも取れぬ速度で宙を疾駆した。】
【その軌道は白紙をペンで描き回した一枚を切り取ったようにすら見える。】
【一拍置いて白龍公の背後に現れた白騎士。】
【同時に龍の全身に切り裂かれた真紅の線もまた現れた。】
【だが追撃はまだ終わらない、剣を片手で引き、もう片手を刀身の腹へ添える。】
『――――――――宙満ちて人は知る。』
『意志の果て、恩讐の彼方、心の光、是即ち奇跡なり。』
『大いなる意志、湖の抱擁、汝最果てにて其れを待つ。』
(忘れません。どんなことがあろうと。)
『白き流星(シューティング・フォース)!』
【再び流星と為した白騎士は、しかし此度は防御に回していた力をすべて反撃へと転じ、極大の白光を纏うユニコーンとしてドラゴンへ突進した。】
【高らかに響く嘶きを引き連れて、遥かなる路を描いて、今は亡き者たちへ捧ぐ祈りとして。】
- 150『アリア』◆bUIvceTvlJPJ22/11/06(日) 23:27:27
- 151『スター』◆bUIvceTvlJPJ22/11/06(日) 23:28:00
スター
『あなたは星。一等明るく輝く星』
スター
「わたしは星。一等明るく輝く星」
【女は思い出す。自分が『スター』であることを】
『あなたは星。わたしを導く標星』
「わたしは星。あなたを導く標星」
【『アリア』と『スター』。魔神の娘とハイエルフの女。二人の声が重なっていく】
『そは怒り 天から落ちる火 尾を引いて』
「そは怒り 天から落ちる火 尾を引いて」
『「我らの敵を打ち砕く」』
【膨大な魔力が渦を巻き、練り上げられ、二人の唱和する「歌」によって形を成していく。巨大な燃え盛る星に――『スター』がもっとも得意とした魔法に、しかし二人分の力を合わせた、かつてない規模で】
『「メテオストライク!!」』
【それは、正真正銘の天災。
白竜公を巨大な隕石が直撃した!】
- 152重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 23:28:37
「でぃりゃぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
【溜めていた力を一気に解き放ち重鎧は地面に焔の轍を残しながら車輪と推進機で白龍公の元へ突進…からの勢いを殺さない反重力跳躍で飛び込み推進機の出力+跳躍の高さ+遠心力+歪なトーテムの身体強化の空中縦振り下ろしで白龍公の顔面を思いっきり叩き潰した!】
- 153栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 23:30:08
【白龍公の波動が響き渡る】【受ける者はいない】
【白龍公の爪が降りかかる】【そこには誰もいない】
【其は、全てを忘却させる概念】【此処には、何も無い】
「極剣」
【騎士は、静かに剣を振り上げて】【何もない】
【ただ、振り下ろした】【そこには、何もない】
【刹那、■閃】【閃いてなどいない】
【繰り出されるのは】【何もない】【ただの剣の一振り】【虚無】【光よりも疾き斬撃】【虚無】【舞踏の一撃】【虚無】【魔焔の斬撃】【虚無】【龍火の斬撃】【虚無】【罪の罰炎による斬撃】【虚無】【冷たい氷竜の斬撃】【虚無】【千を超える風の刃】【虚無】【覆い隠す闇の刃】【虚無】【漆黒の大嵐】【虚無】【揺蕩う鬼火の百鬼夜行】【虚無】【虚無】【虚無】【虚無】【虚無】【虚無】
【──全て、重ねて】【何も無い】
「『月の彩』」
【それは、見せる姿を日々変える月のように】
【そして、衝合により漂流し続ける月のように】
【重ねられた斬撃が事象を崩壊させる】
【衝合が起こる。世界に空いた孔を塞ぐべく、足りない空間が引き寄せられる】
【斯くして、白龍公は斬り落とされた】
- 154〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 23:30:19
【制御を取り戻した今、返って力の規模としては落ちてもいよう】
【それは弱くなったということではない。正面からただ力で殴りつけるのが破壊の最善手ではないのだ】
【ドラグーンの爪が赤く輝く。背から焔のごとき両翼が生える】
「どこから焼かれたい?」
【赫が飛翔する。散らすのではなく爪に、翼に凝集させた熱が白龍公を存在ごと溶断していく】
【べきり、鱗が砕け、骨に罅が入る】
【ごきり、肉が散り、関節が砕ける】
【露出した肉を、纏った無数の蛇が食む】
【蛇を纏った女が舞う様に繰り出す足と拳が踊るたびに、少しづつその体が破壊されていく】
「だから言っただろ、ちゃんと殺さないと―ああいや、珍しくちゃんと殺せたってのにね、お気の毒さね!」
【片足の最後の指の根元を体ごと捻って折りながら、ヒュドゥーラは笑った】
【蹂躙する側から、される側に】
【解体が始まった】 - 155二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:30:23
相変わらず近接組死にそう
- 156鋼鉄人22/11/06(日) 23:30:43
何時もの事何時もの事!
- 157〈焦狒〉22/11/06(日) 23:32:46
【十の光に貫かれた〈白龍公〉の、その背後から】
【"死"が、歩み寄る】
【世界に溶け込んだ状態から『浮上』した古刺客は、いつの間にか〈白龍公〉の首筋に立っていた】
【だが既に、古刺客は『奥義』を撃ち終えていた】
【古刺客は、〈白龍公〉の『死の点』を見出していたのだ】
【「突かれれば死ぬ」、正確には「死んだと思い込む」。そんな点】
【「自分は死んだ」】
【〈白龍公〉の肉体を形成する細胞一つ一つが、そう信じた】
【思い込みとは凄まじいもの。死んだと心の底から確信すれば、それ即ち死である】
【細胞の一片に至るまでもが、生命活動を停止していく】
【それは皮肉にも、先程〈白龍公〉が冒険者達に与えた『生の忘却』に似ていた】
「……此れで、終いじゃ」
【そうして古刺客は再び、世界に溶け込み姿を消した】
【忍び、殺す】
【それは殺し技の、基礎にして極限】
- 158首無し騎士22/11/06(日) 23:34:31
【剣が周囲の闇を奪い力を増幅させる】
【構えた剣は大上段】
【防御を捨て一撃に全てを込める】
【音よりも光よりも速く真っ直ぐに振り下ろす】
【ただ──それだけだ───】
【その時騎士の領域が瞬きの間だけ展開される】
【そこは空っぽの玉座の間】
【存在するのは白龍公と騎士のみ】
【玉座の間にヒビが走る】
【騎士の剣撃はその領域ごと白龍公を両断し破壊する───】
- 159〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 23:35:10
ヒュドラは結局首焼いても殺せなくて蓋して見なかったことにされてるからセーフ
- 160〈焦狒〉22/11/06(日) 23:35:55
即離脱したからセーフ
多分 - 161〈疾風〉22/11/06(日) 23:36:04
撃ち抜いたあと加速で逃げてます
そういうことにしといて - 162重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/06(日) 23:36:36
叩きつけた衝撃で爆発した推進機に吹き飛ばされて離脱したことにしてください…
- 163魔刀剣士22/11/06(日) 23:37:02
「最後まで、共に戦おう――閃導転変、天閃命。…青天白翼」『≪自由の白翼(アライブ・ザ・サンライズ)≫』
【青く染めた刀に白い光を宿し、その力を再び放つ】
【清浄な力が空を覆い、天高く広がってそれぞれに宿る】
【付与された力は真に各々のものとなり、それぞれに適した新たな力を形作ることもできる】
「共命魂結」『≪いのち萌ゆ、ならび咲く≫』
【桃色に染まった刀を、一度鞘に納める】
「――『無状空域』」
【斬撃が、爆発する。一瞬にして巨大に膨らんだ斬撃の波浪が、尚も加速を続けながら鋭く集束していく】
【巨大な力に反して、無形の斬撃は味方の何をも妨げない。縫うように踊り、舞うように寄り添う】
【刀の軌跡はもはや影を捉えることも出来ず、たなびく白い帯だけがその動きを表していた】
「『一統弧月』」
【集束し、集約し、集中し、収斂された斬撃が、波紋となって桃色の刀に映る】
【仲間との思いを束ねるように力を込める。全ての力を束ねるように研ぎ澄ます。全ての願いを映すように刻んで宿す】
【――紅い月を思わせる軌跡を波紋が彩る。極限まで圧縮され、鋭く研ぎ澄まされた斬撃が伸び、一直線の朱色を刻んだ】
- 164魔刀剣士22/11/06(日) 23:38:13
バフ張り直したから大丈夫、たぶん
刀相当の耐久力がくっつくはずなので、なんかこうどうにかなんないかな - 165白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/06(日) 23:38:24
超高速突進は是即ち超高速離脱とセットなので致命的にタイミングが合っていないとかでもない限り大丈夫!………なはず!
- 166首無し騎士22/11/06(日) 23:39:11
直ちに離脱しろ!首無し騎士ー!
- 167転換◆u6dVBsXy1E22/11/06(日) 23:39:30
「兵装検索───失敗、標的設定完了、検索再開」
「原種竜”テュポース”───改造開始」
【目の前の龍への最適解は何か、既にアタリはついている】
【問題は、この兵器の神話外にあるそれを手繰り寄せられるか】
【突き出された腕は、砲台を組み上げる全身は、偉大なる竜へと変じている】
「兵装作成”赤龍”───失敗」
「摂食情報、”白龍”を反転し、再接続開始───成功」
「対龍撃滅砲、仮想展開、収束開始───完了」
【赤き龍の口は、白への絶殺の意思を込め、”砲口”を突き付ける】
「”ドライグ・ゴッホ”」
【放たれるのは吐息(ブレス)にあらず】
【滅龍の意思を宿し、青く静かに揺らめく。電離気体の放射である───】
- 168鋼鉄人22/11/06(日) 23:39:53
因みに私は心臓に値する場所への飛び蹴りなので大体の攻撃にシンプルに巻き込まれる位置にいるぜ!
- 169〈征天〉22/11/06(日) 23:41:45
大丈夫大丈夫
たぶん - 170二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:43:11
大規模イベントのクライマックスとかいう熱くてかっこいいけどフレンドリーファイア採用式なら確実に近接組がじゅわっとなるフェイズ
- 171弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/06(日) 23:43:37
どこを一閃したのかまるで分からんでござる
距離無視なので多分対象以外には当たってない - 172〈征天〉22/11/06(日) 23:45:05
ゆっくり(当社比)近づいてじっくり(当社比)構えて正拳突きを直接ぶち当ててる(つまりバッチリ至近距離)けど征天殿はきっと元気です
- 173〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/06(日) 23:45:47
巻き込まれても死なない不死性ががあるので避けないヒュドゥーラさん
ドラグーンさんは多分飛んで逃げる - 174〈焦狒〉22/11/06(日) 23:46:45
あと実はしれっと隻狼ノルマを達成している
まあこの爺様は存在が隻狼ネタなんですが - 175転換◆u6dVBsXy1E22/11/06(日) 23:47:36
ギリシャ圏内じゃないと基本ダメです→テュポーンとかだいたい竜の原型だろいけるいける→ダメです、材料ないです→白い竜食ったんだから性質反転させて使い潰せばいけるいける、やれ→はい……
顧客の無茶ぶりに答えてプラズマ砲を撃ってくれる巨人兵器はいい子です - 176魔刀剣士22/11/06(日) 23:47:46
共命魂結の魔刀剣士はシンプルに肉の力で殴るスタイルなので基本的に普段とやってることが変わらないという特徴を併せ持つ♧
- 177『アリア』◆AP9IrErde222/11/06(日) 23:47:57
間に合ってないな!ヨシ!
【致命傷】 - 178栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/06(日) 23:47:58
私は虚無モードなのですり抜けまする
がんばれ生身組👍 - 179首無し騎士22/11/06(日) 23:48:21
よくよく考えたら首無し騎士は白龍公だけ一瞬領域内に引きずり込んで領域毎ぶった切ってるので別に接近してないですね
- 180GM◆bUIvceTvlJPJ22/11/06(日) 23:51:06
一応GMのトドメ描写も
描写は12時まで待ちますね、悔いが残らぬよう思いっきりやってくださいな
フレンドリーファイアは……星見がなんとかしてますよ多分
「国も無く、人も無く、魂さえ忘れた君たちに伝えよう」
「今を生きる者たちと、その道行きに祝福を!」
「支配領域魔術─────『星海の台』!」
【魔術師マーリンは無限の魔力を以て世界に干渉し、〈白龍公〉の忘却の概念と対峙しそれを掌握する】
「1000年、自殺を続けた」
「私は私が生きていることを許せなかった、だがこの宿命は全てこの時のためにある」
【世界を見渡す千里眼も今は仇敵だけを捉えていた】
「《聖槍》よ、ここに来たれ」
【自分達を庇って亡くなった友、ベイリン】
【彼の遺志が宿るその槍で今一度龍の王を穿つ!】
「征け─────『神の槍』よ!」
【決して絶えぬ流血の神槍は〈白龍公〉の中心を貫く】
「俺たち《円卓》の意思は……お前程度に屈するものではない!」
「『希望』をここに示そう、過ぎ去りし者よ」
【聖剣王の剣はその場において何よりも輝き、その光は人々の希望に変わっていく】
「─────忘れはしないさ、世界は決して『希望』を忘れない」
「もし忘れたとしても、この名は継がれる」
【その切っ先を天へと掲げる、深淵の闇は突き破られ夜明けを呼ぶ陽光が奈落の底を照らし始める】
「この名はエクスカリバー、「生きる者」たちの最後の希望だ!」
【剣が振り下ろされると極光が放たれ、希望の概念が〈白龍公〉の身を包む】
【既に〈忘却〉と同化していた龍にとってそれは致命の一撃となった】 - 181〈睡眠薬師〉22/11/06(日) 23:52:23
近接組の皆様お疲れ様です
雑にオリジナルの単語を並べて色々と混ぜ混ぜして撃っただけの描写弱者です - 182〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/06(日) 23:52:58
塩漬けは遠距離三段攻撃なので一番他人を巻き込む可能性が高いな
- 183『当代最強の騎士』22/11/06(日) 23:54:45
なんか急に出てきて滅茶苦茶近接組を巻き込みそうな技使った奴
- 184『アリア』◆AP9IrErde222/11/06(日) 23:56:52
それを言ったら超巨大メテオ落としてるこっちは中衛まで巻き込んでても可笑しくない
- 185魔刀剣士22/11/06(日) 23:56:55
無状空域はすり抜けるように流れる斬撃によって減速せずに加速を続け味方も妨害しない両方の性質を併せ持つ♥
一統弧月? あれはまあ、一瞬だから - 186GM◆bUIvceTvlJPJ22/11/06(日) 23:58:47
- 187白騎士◆YJC.vXGK8Q22/11/07(月) 00:00:08
立て乙です。
こちらの描写は終了しました。 - 188『アリア』◆AP9IrErde222/11/07(月) 00:00:11
たておつです
「私が覚えてる」「それだけは忘れない」
これがやりたかった - 189弧空剣士◆SokSKYnF1222/11/07(月) 00:00:18
- 190魔刀剣士22/11/07(月) 00:00:56
スレ立てお疲れ様です
ちょっとの間埋めずに待って思いついたら投げたりするノリ感でよいでしょうか - 191鋼鉄人22/11/07(月) 00:01:36
たて乙です!
スゲエ頑張った何時もの飛び蹴りだよ! - 192〈睡眠薬師〉22/11/07(月) 00:03:09
立て乙です!
兎に角魔導書の名前を並べるの楽しかった - 193二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 00:03:23
- 194〈熱輝爪〉〈酒樽蛇〉22/11/07(月) 00:03:24
たて乙です
こちらも終了 - 195〈塩漬け狩り〉◆sCf6qlU/Y622/11/07(月) 00:03:25
立て乙です。
ガチギレしたから魔力すっからかんになりました。 - 196〈疾風〉22/11/07(月) 00:04:03
- 197『アリア』◆AP9IrErde222/11/07(月) 00:05:31
そういや今度こいつの過去話書くときにちょろっと若塩漬けさんに言及するかもしれませんが許可もらえませんでしょうか
- 198栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg22/11/07(月) 00:05:44
立て乙です
こちらは描写完了。たぶんこのモードはもう使えないかな? - 199重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/11/07(月) 00:06:33
立て乙ですー!
こちら描写終わりました! - 200〈焦狒〉22/11/07(月) 00:06:36
立て乙です