- 1二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:17:47
(この部屋は…知っている)
(用済みということだろう)
(ただ棄てるにはあまりに知りすぎているし 『処分』は妥当な判断だ)
(拘束具…人の力ではとても外せそうにない)
(まぁ…こんなものがなくとも…体は限界だ もう満足に動かすこともできない)
(彼女は…どうするだろうな)
(こうなることは分かっていた…約速を守ることはきっとできないと…でも)
(彼女の目を見たら…断ることができなかった…)
最期に…あの瞬間を思い出すことができてよかった。スレッタ・マーキュリー…君には感謝しかない。別れの言葉も無しに去ることを許してほしい。
目の前の装置に赤い光が灯る。その光は…さらに強く…
「破ァ!!」
だが次の瞬間、部屋の扉から力強い叫び声が鳴り響く。
(ビリビリビリッ!シュ~~~……プスン…)
部屋が一瞬で眩い光に包まれ、装置は粉々に破壊されてしまった。
「この程度?呆気ないこと…」
水星から来た、と手短に名乗る仮面の女。
「間に合ったみたいね。ところであなた、うちにこない?」
良く分からないが、助かったらしい。
水星生まれってスゴい、そう思った。 - 2二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:18:17
水星生まれのPさん…実在していたのか…
- 3二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:18:25
水星生まれのPさん!
- 4二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:23:55
(本当は不安だったんです)
(学園生活…確かに楽しみなこと…やりたいこともあったけど)
(私一人でこんなにたくさん人がいるところに…何も知らないままで…)
(そしたら…なんか怖い人に絡まれて…戦うことになっちゃって)
(いきなり結婚なんて言われて…仲良くなれそうっておもってた地球の人たちにもあんなふうに言われちゃって)
(それでも頑張ろうって思ったのに…こんな…試験の妨害なんて)
(私の気持ちと同じ…真っ暗です…こんなの…卒業なんてできません)グスッ…グスッ…
「破ァ!!!!」
次の瞬間、まるで地鳴りのような叫び声が鳴り響く。
目の前に眩い光が満ちてゆき…気付けば黒い塗料はすっかり落ちてモニターはすっかり見えるようになっていた。
何も背負ってないヤツが偉そうにしているのが気に喰わない、さっきの地球寮の子が啖呵を切っているのが聞こえた。
「地球舐めんな!」
地球生まれってスゴい、そう思った。 - 5二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:25:38
地球生まれのAさん…!
- 6二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 00:22:38
(初めての学校…凄く緊張してて)
(話しかけられても全然上手く対応できなくって)
(いっぱいいっぱいだったんです だから)
(目の前でMS同士が戦ってる…そんな危険極まりない状況なのに)
(頭、止まっちゃって。体が動かなくって…)
(こちらに倒れて来るMSを眺めることしかできなかった…)
(ごめんなさいお母さん…私…こんなところで…)
「破ァ!!!!」
次の瞬間、あたり一面が眩い光で満たされる。
(バキバキバキッ!ジジジジ…シュ~…)
私の体はいつの間にか戦闘から遥か離れた場所にあった。戦闘をしていたMSが火花を上げて倒れている。
「ちょっとあんた!死ぬつもり!?」
突然詰め寄られて驚いてしまったが、取り敢えず御礼を言う。
どうやら彼女が助けてくれたようだ。
学校ってスゴい、そう思った。 - 7二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 00:23:52
レンブラン生まれのMさん…!
- 8二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:30:16
水星人もスペーシアンもアーシアンも使えるのか…