｢デートをするわよ。｣side.M(SS)

[1 ✌️ 22/11/07(月) 02:08:52]

｢デートするわよ。｣side.S(SS)｜あにまん掲示板

↑のミオリネ視点です

スレッタが地球寮に住みだしてから、毎日地球寮にスレッタのことを見に行く。

花嫁として花婿の手綱をしっかり握っておかないと。最初は自分にそう言い聞かせながらスレッタのことを見ていたが、スレッタに地球寮の友人ができ気になる異性も現れると心がザワザワすることが増えた。

ベッドに突っ伏して考えた結果一つの結論にたどり着く。

｢...やっぱりデートするしかないわね｣

翌日早速誘ってみる。

[2 ✌️ 22/11/07(月) 02:09:31]

｢スレッタ、デートをするわよ｣
彼女は呆けていたがすぐに
｢え、、えぇええ～！？いきなりなんですか！？｣
と驚いていた。私は冷静に前日考えた理由を話す。
｢やりたいことリストに入ってるって、前に教えてくれたの思い出しただけよ。それに私は貴女の花嫁なのよ？デートくらいして当たり前でしょ？｣
よし、自然に言えた。スレッタは黙って見つめてくる。...何か言ってよ...｡
｢...なによ。エランとはできて私とはできないってワケ？｣
私は不安になってそんなことを聞いてしまっていた。
｢い、、、いき、ます、、｣
よかった、断られたらどうしようと思っていたのでホッと胸を撫で下ろす。
｢そ。じゃあ細かい日程は後で連絡するわね。それとエアリアルはいつでも出せるように準備しておいて。｣
｢は、、はい、、でもどうしてエアリアルもなんです...？｣
当然の疑問だ。
｢...デートに使うの。悪い？｣
それだけ答える。
｢そんなことないです...｣
｢じゃ、また後でね。｣
それだけ言い残して部屋から出る。私のデートプラン。それはエランとのデートの記憶を上書きするためのものだった。内容はどうあれスレッタとデートしたのが許せず、心がザワザワしていた。
その日のうちにスレッタとエランがデートをした試験区域の貸切を申請、すぐに通った。

[3 ✌️ 22/11/07(月) 02:09:53]

～数日後～

試験区域で待っているとエアリアルが入ったコンテナが運ばれてくる。エアリアルがコンテナから出てくると私の前で停止する。
｢ミオリネさ～～ん｣
エアリアルから降りながら手を振るスレッタ。可愛い。
｢来たわね。それじゃ始めるわよ。デート。｣
｢はい！で、、なにをするんですか...？｣
掌に乗り降りようとする彼女の手を握ったままコックピットに戻る。
｢...私のモビルスーツ操縦練習よ｣
エアリアルのコックピットに乗り込みながらそう彼女に告げた。
｢そ、それがデートでいいんですか...？｣
｢私がいいからいいの。ほら、はやくコックピットに座って。動かしてみなさい。それとコツとか教えなさいよね。｣
とりあえずシートの横にしがみついてみたがうまく姿勢を維持できず腕がプルプルしてきた。
｢は、はいぃ...｣

スレッタはエアリアルの操縦レバーを握りゆっくり歩かせながら色々説明してくれた。一通り説明を聞いてから遂にアレを実行することにした。
｢...じゃあ今度は私が操縦するからスレッタはそのまま見てて｣
そう言って彼女の膝の上に座ると、
｢みみみみミオリネねさん！！？｣
彼女は驚いていたが、私はドキドキが止まらなかった。
｢...私だって恥ずかしいんだからね...｣
操縦レバーを握る私の手にスレッタが手を重ねてそっと動かす。

｢...スレッタ。私なりにその、、デートしてみたつもりなんだけど...どうだったかしら...｣
一通り試験区域を回ってからスレッタに聞いてみた
｢...すっごく楽しかったですよ、ありがとうございます...ミオリネさん｣
...喜んでくれて嬉しい。彼女のデートの思い出は上書きできただろうか。そんなことを考えているとグエルが試験区域に飛び込んできた。何かを叫んでいるみたいだ。
｢ｯﾁ...スレッタ、逃げるわよ！｣
｢は、はいっ！｣
エアリアルのスラスターを吹かして低空飛行で試験区域の出口に飛び込んでいくのだった。

[4 ✌️ 22/11/07(月) 02:12:30]

6話のエランデート後～の話だと思ってみてください
スレミオミオスレ民だけど今日の放送で不穏要素やらエラスレやらで頭やられた

[5 二次元好きの匿名さん 22/11/07(月) 02:40:56]

ぴすぴす

[6 二次元好きの匿名さん 22/11/07(月) 03:04:18]

素晴らしい、傷付いた心が癒やされたのです

[7 二次元好きの匿名さん 22/11/07(月) 07:14:11]

ささやかさというか慎ましさというか、そういう感じのデートでいいね…

[8 二次元好きの匿名さん 22/11/07(月) 07:53:38]

ショッピングとか図書館デートとか、そんなんじゃなくていいんだ
ただ二人の時間を過ごせればそれでデートなんだ...