CP 閲覧注意 ウタ「いいとこだったね、エレジア」

  • 1二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 07:58:17

    爽やかな風を浴びながら嬉しそうにいう。
    「そうだな…」
    「ん?どうしたのシャンクス?少し元気ないみたい」
    いつもと違う雰囲気を感じ取ったウタは不安そうに問いかけた。
    「いや少し考えて事をしててな」
    シャンクスの頭の中にあったのは“トットムジカ”と呼ばれる楽譜だった。
    (あんな危ないもんがあるなんて知らなかった…ウタが歌う前にゴードンが見つけて封印してくれて助かったな…)
    もしウタがトットムジカを歌っていたらエレジアは壊滅していたかも知れない。
    それどころが自分達も無事じゃなかったかも…
    そんな不安がぐるぐる頭を回っていた。
    「ふーん。変なシャンクス」

  • 2二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 07:59:11

    📜🔫🐉よくやった!!見つけて正解だった
    🍲
    🔥

  • 3二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 07:59:24

    あ 察し

  • 4二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:01:44

    ウタがウタウタの実の能力者である以上ウタウタ関連のことを事前に調べておくべきだと思うですがね…まあトットムジカがあまり知られてない可能性もあるし、結果論としか言えませんが…

  • 5二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:02:08

    閲注が怖すぎる

  • 6二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:04:10

    スレ画でちょっと察した

  • 7二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:07:15

    閲覧注意のせいで最悪なこと想像してしまったけどハズレる事を願ってる

  • 8二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:12:02

    未だに不安の抜けないシャンクスを他所にウタは叫び出す。
    「あっ!フーシャ村が見えてきたよ!シャンクス!ルフィにエレジアの話してあげよー!」
    ウタはいつも通りルフィに自慢話をする事で頭がいっぱいだった。
    何を話そうか、その後どうからかってやろうか、そんなことを考えているとフーシャ村にはあっという間に着いた。
    「おかえりー!今日はどんな冒険してきたんだ?」
    ルフィは元気に船の方へ問いかける。
    それを聞いたウタが船から飛び降りてくる。
    「ルフィ!そんなに聞きたいの?仕方ないね!話してあげる!」
    「なんだよ!お前!自慢話したいだけだろ!でもいいぞ!聞いてやるよ!」
    ギャーギャー騒ぎ出す二人。
    「ウタ、ルフィ、先にいつもの酒場行ってるから、勝負がついたらこい」
    そういうと赤髪海賊団の面々はマキノの元へ向かった。

  • 9二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:15:37

    元ネタのスレみたことあるようなないような

  • 10二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:16:57

    >>4

    外部の人間で知ってる描写あったのガープセンゴク五老星しか居ないので結果論ですね

  • 11二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:18:05

    ごめん何故かこの後の展開が分かった…

  • 12二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:19:37

    「で、私は国中から歓迎されたってわけ!」
    「ウタはすげーな!ウタの歌はすごくうまいもんな!」
    いつものように突っかかってくるかと思ったら思いの外褒められてウタは少し動揺した。
    「ル ルフィも大分上手くなってきてるよ!」
    「本当か?よーしまだまだ頑張るぞ!」
    「私が認めれるくらい上手くなったらデュエットしてあげる!」
    「デュエット?」
    「二人で歌うってことよ!」
    「いいな!それ!気に入った!」

  • 13二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:26:02

    ところ変わってマキノの酒場。
    「というわけで危ない所だったんだよ」
    「まあ、そんな物騒なものが」
    「これからの冒険は今まで以上に気を引き締めないとな ウタを危険に晒すわけにはいかねえ」
    「そうですね 頑張ってください」
    笑顔で応援するマキノ。
    「もはや心休まるのはこの村だけかもな」
    「大頭!何弱気になってんだよ!」
    「ハハハ!」
    酒場にはのどかな時間が流れていた。

    その頃ルフィはウタに歌を習っていた。
    「うーんやっぱ難しいな…」
    「もーすぐ弱音吐く!」
    「弱音じゃねえ!」
    そんなやりとりをしてるとルフィは何か古ぼけた紙を見つけた。
    「ん?なんだこれ?楽譜?」

  • 14二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:26:52

    そのクソ楽譜破れルフィ

  • 15二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:28:24

    ヤッパイタカ

  • 16二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:29:10

    やめてくれ…

  • 17二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:36:54

    「ウタ!この歌歌って見てくれよ!」
    「ん?初めて見る曲なんだろう?」
    「なんか宝の地図みたいでかっこいいだろ!なあ!頼むよ!」
    「わかった!わかった!!ルフィも子供ね」
    「なんだよ!」
    「じゃあいくよ!ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」
    ウタが歌い出すと突然どこからともなく魔王が姿を現した。

  • 18二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:37:39

    \(^o^)/

  • 19二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:38:12
  • 20二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:38:17

    英雄ガープ…帰ってきて…

  • 21二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:38:21

    ルフィめちゃくちゃ至近距離…

  • 22二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:38:22

    これウタよりルフィの方が心に傷がつくやつじゃね

  • 23二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:39:14

    久しぶりに顔出してみれば…なにをやっとるんじゃー‼︎

  • 24二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:41:36

    >>23

    覇気だけが全てを凌駕するとか言って現実世界からの攻撃だけで倒しそう()

  • 25二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:48:16

    酒場にいた赤髪海賊団はすぐに異変に気づいた。
    「オイ!どうなってやがるトットムジカはエレジアにあるはずじゃ…」
    慌てて駆け出すシャンクス。
    「理由はわからねえが今はアレを止めるのが先決だ」
    「野朗共!気合い入れろよ!」
    すぐにルフィの元へ到達する。
    「ルフィここから逃げろ!なるべく遠くへだ!」
    「でもよ!ウタが!」
    「いいから早くしろ!死にたいのか!」
    しかし魔王の力は圧倒的だった。
    なすすべもなく壊滅に追い込まれていくゴア王国。

  • 26二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:50:40

    これ歌ってって頼んだルフィも真相知ったら・・・

  • 27二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:52:51

    >>26

    一粒で何度でも美味しいだろ

  • 28二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 08:52:53

    まだ顕現させていなかった時にそういう楽譜の存在をウタに知らせておくべきだった

  • 29二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:01:11

    フーシャ村が無事ならまあまだ・・・

  • 30二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:07:39

    「ったくなんてデタラメな強さだよ」
    「こっちの攻撃が全く通られねぇ」
    防戦一方の赤髪海賊団。
    「ウター!もうやめてくれよ!!」
    「ルフィ!?なんで戻ってきた!?」
    「さっき村の人たちの話を聞いてわかったんだ!おれの頼んだあの歌のせいなんだろ!」
    どうやら酒場での話はもうすでに色んなところに広まっていたようだ。
    「もうやめてくれよ!謝るからよ!」
    ルフィは必死に呼びかける。
    そんな呼びかけも虚しくトットムジカはルフィに狙いを定めた。
    「うわぁああ!」

  • 31二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:10:51

    予想される展開がまずい・・・

  • 32二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:23:07

    しかし、ビームを貫いたのはルフィではなかった。
    「シャン…クス…?」
    シャンクスの腹には大きな風穴が開いており口から大量の血が流れてる。
    「悪いなルフィ…今回の件はお前もウタも悪くねえ おれの監督責任って奴なのによ」
    そいうと自分の麦わら帽子をルフィに被せる。
    「ウタのことを頼んだぞ」
    ニッコリ笑うとシャンクスはその場に倒れ込んだ。
    「大頭の意志を告げ!」
    「死んでもルフィを守るんだ!」
    動揺を隠せないまま赤髪海賊団は応戦を続ける。
    「もういいよ!おれのことなんか助けなくていいからみんな死なないでくれええ!」
    ルフィの呼びかけも虚しく赤髪海賊団はその日完全崩壊に陥った。
    ルフィとウタを残して。

  • 33二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:37:23

    保守

  • 34二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:39:36

    これ 真実を知った時のウタ ものすっごい憎悪をルフィに抱きそうなんだけど大丈夫なのか

  • 35二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:39:57

    なんで創作でも曇らされるん?

    いいぞもっとやれ

  • 36二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:41:39

    人の心ないんか?(いいぞ)

  • 37二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:48:02

    皮肉なことに赤髪海賊団が壊滅したと同時に魔王は消えた。
    ウタが現る。
    ルフィはウタを必死に抱き寄せて泣きついていた。
    もはや言葉にはできない。
    フーシャ村はおろかゴア王国は完全に壊滅状態。
    マキノも、もういなかった。
    辺り一面は火の海。
    メラメラと燃える瓦礫の山が皮肉にもルフィとウタを優しく照らす。
    「ルフィ…ごめんね」
    「ウタ!?目が覚めたのか!その…これは…」
    「うん。知ってるよ。私が殺しちゃったんでしょ?シャンクスとみんな」
    「え?」

  • 38二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:54:56

    ゴア王国が壊滅…?
    エースもサボも?ダダンも?

  • 39二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 10:02:15

    海賊王の子がナレ死…

  • 40二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 10:09:00

    「ルフィがね、必死に呼びかけてくれたから私意識は取り戻せたんだよ、でも自由は利かなくて…シャンクス…みんな…ごめんなさい!ごめんなさい!」
    「何言ってんだ!悪いのはおれだ!おれがあんなの頼まなきゃ…」
    「違う!ルフィは悪くない!悪いのは私!」
    「おれだ!」
    この勝負だけは負けられなかった。
    大切な人にこんなに大きな業を背負わせるわけにはいかない。
    自分が背負わないと。
    二人とも顔がぐちゃぐちゃになる程泣いていた。
    抱き合っていた。
    そしてそのうち泣き疲れて寝てしまった。
    「おい!エース!おれたちの他にも生き残りがいたぞ!どうする?」
    「どーしろってんだよそんなの!おれたちは自分達のことでいっぱいいっぱいだ」
    「でも、おれたちのより年下っぽいぞほってはおけないだろ」

  • 41二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 10:09:58

    なにっ

  • 42二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 10:11:01

    きたか...ヒグマ

  • 43二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 10:43:19

    良かった、エースとサボは無事だったぽいな…
    ダダンたちは生き残ってくれてるのか…?

  • 44二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 11:18:05

    「ったく!仕方ねえとりあえず運んでやるぞ ここは危険だ!運んでやるぞ」
    「ははっ!そう言ってくれると思ったぞ!」
    「こんなことしてるの暇なねえのに…ダダンの奴は無事か?」
    エースとサボは二人を比較的火の回っていないゴルボ山の中枢へと運んで行った。
    「ここまでくれば安全だろ よしいくぞ!」
    「おい!ここに置いてくのかよ!」
    「別にこれ以上してやる義理はねーだろ」
    「そうだけど…でもほら!人手は多い方がいいだろ?」
    「…っち わかったよ」
    エースは頭をポリポリ掻いてサボ共に二人が起きるのを待つことにした。

  • 45二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 11:32:42

    これマキノさんも死んだのか…

  • 46二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 12:42:51

    ゼハハハ...
    待ってくれよ....あんまりだろう...

  • 47二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 12:45:58

    ゴア王国が滅んだのは結構だがフーシャ村もそりゃタダじゃ済まないか

  • 48二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 14:59:02

    先に起きたのはウタだった
    「シャンクス!!」
    父の名を叫ぶと飛び起きる。
    つられるようにルフィが起きる。
    「おい!エース!起きたぞ!」
    「ん?やっとか」
    ウタは縮こまってブツブツと謝り出した。
    「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
    「だから悪いのはおれだよ!泣くなよウタァ」
    ルフィは怯えたようにウタに抱きつく。
    「おいおい…なんだコイツら泣き出しぞ?」
    「やっぱ放っておこうぜ!おれは泣き虫も弱虫も嫌いなんだ」
    「なんだと!おれもウタも泣き虫でも弱虫でもないぞ!」
    そういうルフィはガタガタと震えてウタから離れようとしない。
    ウタもしっかりとルフィを抱き返しガタガタ震えている。
    「おいおいやめろよエース…こりゃ相当訳ありだぞ」

  • 49二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 15:23:31

    「訳あり…? じゃあお前らもしかして昨日の大災害について何か知ってるのか?」
    「し 知らねえ!!」
    「お前嘘下手だな」
    しばらく沈黙が続いた。
    その後にウタが切り出す。
    「私のせいなの…」
    「違う!おれのせいだ!」
    ルフィとウタの話にエースとサボは混乱を隠せない。
    「お前らみたいなガキが?」
    エースは純粋に疑問を投げかける。
    「おい!こっちだって色々被害被ってんだ!タチの悪い冗談言うならただじゃ置かないぞ!」
    サボが怒鳴りつけると二人の震えは強くなった。
    「ごめんなさい!もう殺して下さいごめんなさいもう殺して下さい」
    「やめろよ!ウタを殺すな!おれのせいなんだよ!」
    「「…」」
    エースとサボはそれ以上深くは聞かなかった。

  • 50二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 15:27:55

    めちゃくちゃ面白いな……

  • 51二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 17:40:23

    ほう...つづけて?

  • 52二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 22:34:35

    続けて...おれトイレ行ってくる...
    オェッ
    さあ続けてくれ

  • 53二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 23:06:29

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 23:55:12

    REDの二次創作ではよく地獄(本編)から地獄が派生すると聞く…

  • 55二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 23:56:11

    「怒鳴って悪かったな!おれはサボ!…こっちは」
    「エースだ」
    「お前らは?」
    「ルフィ…」
    「ウタ…」
    二人は小さく呟くとまたカタカタ震え始めた。
    強く抱きしめ合っている。
    ぐううう
    こんな時でもお腹は減るようだ。
    「なんか食べるか?」
    サボが優しく問いかけるとルフィとウタがは抱き合ったまま小さく頷いた。

  • 56二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 00:12:19

    「おい!サボ!」
    「いいだろ!死なれても後味悪いしよ」
    「もう死人なんてたくさん出てるだろ…」
    “死人”“たくさん”。
    その言葉はルフィとウタに大きくのしかかる。
    「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
    「悪いのはおれだ悪いのはおれだ…」
    二人は呪文のようにブツブツと唱え出した。
    「正直気味悪りぃ」
    エースは二人の様子を見てつぶやく。
    「おい!やめろよ」
    サボはエースを止める。

  • 57二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 01:02:20

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 01:19:04

    「ほら食えよ!元気出るぞ!」
    サボは優しく肉を渡す。
    ルフィは怯えた手で受け取り半分をウタに渡した。
    「で?お前ら何もんだ?」
    エースが問いかける。
    「私は赤髪海賊団の音楽家…だったんだけどもう赤髪海賊団はいないの…私が殺しちゃったから」
    「違う!ウタが殺したんじゃねえ!悪いのはおれだ!」
    「お前らさっきからそればっかりだな」
    「ごめんなさい…私なんて生まれてこなきゃよかったんだ」
    その言葉を聞いた瞬間エースの頭にはある記憶が駆け巡る。
    『ロジャーに子供がいたら?そんなもんすぐに消すべきだ!』『あいつへの恨みの数だけ針を刺すんだー』『死さえもったいねぇ!吊るしてサンドバックにするのはどうだ?』
    「生まれてこなきゃよかっただと!?くっだらねぇ!おれはもう帰る!」
    エースは大声を上げるとそそくさとどっかへ歩いて行ってしまった。
    「おい!エース!悪いなあいつ、少し複雑で…」

  • 59二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 06:48:05

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 07:42:37

    「複雑…?」
    「絶対誰にもいうなよ…あいつ実はゴールド・ロジャーの息子なんだ」
    「「ロジャーの!?」」
    ウタとルフィはあまりにも耳馴染みのありすぎる名前に驚く。
    「でもエースが生まれてくる前にロジャーは処刑になったからどんな奴だったかは知らない。それにロジャーの息子ってだけで悪口やら何やらで色々背負ってるみたいなんだ。世間的にはロジャーは大犯罪者…たまにおれは生まれてよかったのか?なんて呟いてるんだよ」
    「うぅ」
    ウタはもういないとはいえ、シャンクスや赤髪海賊団からたくさんの愛情をうけて育ってきた。
    だから親からの愛情を受けれない事のつらさが想像できなかった。
    「謝らなくちゃ!」
    ウタはエースの方へ駆け出した。
    「あっ!ウタ!」
    ルフィはウタの後を追う。

  • 61二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 08:00:42

    帰るとは言ったもののダダンのアジトは崩壊していてもうない。亡骸はなかったのでおそらくどこかへ逃げたのだろう。エース帰る場所は特になかったのですぐ行った石の上に座っていた。そこにウタとルフィが走ってくる。
    「あ?何しに来た?」
    「ハァ…ハァ…ごめんなさい!」
    「は?」
    「サボから色々聞いちゃったの…」
    「あのおしゃべりめ」
    「それで…その無責任な言葉だったよね。正直言ってエースの気持ちはわかんないけど辛かったのはわかるそれでその…」
    「もういい…お前もなんか合ったんだろ?話せとは言わないけどよ」
    「うん…ありがとう」

  • 62二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 15:35:33

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 15:40:45

    …これ他に誰が生き残ってるのかね?エレジアに動物いたこと考えたらコルボ山で動物狩って生きるとかこの4人ならできそうだけど、大人いないのが怖いし
    続きがすっごい気になる

  • 64二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 20:13:18

    四人が合って数日たった。
    ウタとルフィは少しずつサボとエースに心を開き始めていたが、まだ突如震えて誤り出しり、奇声を上げて気絶したりすることが多かった。
    そんなある日のことだった。
    ウタはエースと二人きりだった。
    「ルフィの元気を出してあげたい?」
    「うん」
    「お前、自分のことはいいのかよ」
    「別に私はヘーキ」
    「そうには見えねぇけど…」

  • 65二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 20:26:23

    一方その頃。
    ルフィとサボ。
    「え?ウタのやつを元気づけたい?」
    「うん」
    「お前、自分は大丈夫なのかよ?」
    「うん」
    「そうには見えねぇけど…」
    「詳しくは知らないけどその“シャンクス”が死んじゃったのが原因なんだろ?」
    「うん…そうか!わかった!ありがとう!サボ」
    そういうとルフィは駆け出した。

  • 66二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 20:34:53

    ここで読んでもらってる人たちに愚痴っていいかわかんないけど
    オチが決まってるけど…
    キャラがそこまで動いてくれないぃー!
    クソォー!

  • 67二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 20:46:30

    >>66

    思うように書いて、どうぞ

  • 68二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 20:47:28

    >>67

    頑張ってオチまでいけるようにする!

    頑張る!

  • 69二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 20:49:42

    「オイ!…いきなりどうしたんだ?アイツ?」
    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー
    「なんだ?ウタの奴…。走ってどっかいきやがって」
    ーーーー
    ーー
    「おーい!ウター!」
    「あっ!ルフィ!」
    「探したんだぞ!見せたいものがあるんだ!」
    「ちょうど私も!」
    「じゃあ!セーので見せ合おう!」
    「せーのっ!」

  • 70二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 20:58:55

    ドシュッ!
    二人は自分の目に拾ったガラスの破片で三本の傷を入れ出した。
    「「!?」」
    「な 何やってんだよ!ウタ!」
    「そ そっちそこ…」
    「だってシャンクスがいないならおれがシャンクスにならないと」
    「それはこっちの…」
    ガタガタ震え出し怯える2人。
    大切な人が、一番の共感者が目の前で顔から血を流してる。
    その日はそこから動くことができなかった。

  • 71二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 21:19:06

    医者ぁああああ!!

  • 72二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 21:28:14

    ヒェッ……お互いのためなのが余計痛ましい……

  • 73二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 01:45:22

    頭おでんのもっとひどいバージョンの状態になってる……

  • 74二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 10:21:44

    ガタガタと震えながら何も言えずただ突っ立ている。
    異変に気づいたサボとエースが駆けつけてすぐさま治療をした。
    とは言っても大した物資はないので、布切れで傷を止血して包帯のように巻きつけただけだ。
    ウタとルフィは膝を抱えて小さくなってカタカタ震えている。
    離れないように肩と肩を寄せ合わせて…
    エースとサボは何かあったのかを何度か尋ねたが、ウタもルフィも何も答えようとしなかった。

  • 75二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 10:33:08

    ウタとルフィはより一層“繋がり”が強くなっていた。
    もはやサボとエースが入る隙はない。
    片時も離れようとしなくなった。
    それでも沈黙に耐えられないサボが
    「お前ら好きなもんとかあるのか?」
    と優しく尋ねる。
    「歌…」
    「へー!歌!いいな!歌ってみてくれよ」
    「うん」
    歌ったら少しはルフィが元気になってくれるかも…
    そう思ったらウタは歌ってみることにした。
    「このか…ウ…ウゲエエ」
    歌い出しと同時にウタは吐き出してしまった。
    「ウタ!大丈夫か!?ウタ!?」
    ガタガタ震え出すルフィ。
    歌ったことでシャンクスを殺してしまったトラウマ。
    ウタは大好きだった歌が全く歌えなくなってしまっていた。

  • 76二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 10:37:03

    好きな歌が吐くほどのトラウマって…嫌いじゃないよこういうの

  • 77二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 10:39:39

    さすがに可哀想すぎない...晴れんのかこれ?

  • 78二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 15:28:26

    「ったく…なんだよ…」
    エースはもうわけがわからなかった。
    「わっはっはっは!生きておったか!さすがじゃ!」
    エースとルフィには聞き覚えのある声。
    「ゲ!ジジイ!」
    「じいちゃん…」
    ガープだ。
    「おい!ルフィ!随分と元気がないのう…」
    「…」
    ルフィの異常をすぐさま感じ取ったガープはルフィをヒョイっと持ち上げた。
    「ちょっとルフィを借りてくぞ!」
    「やめろよ!じいちゃん!おれはウタといるんだ!」
    「やめて!ルフィに手を出さないで!」
    慌てるルフィとウタ。
    「オイ!エースとそこの小僧!その女の子を抑えておけ!」
    「んでだよ…」
    「わしの言うことが聞けんのか?」
    「わかったよ!サボ!」
    「ちょっとエース!?」
    「離して私はルフィと一緒にいるんだ!!ルフィー!!」
    「ウター!!」
    二人の叫びも虚しくルフィ森の奥へと連れてかれてしまった。

  • 79二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 15:31:24

    こういう時のガープの安心感ヤバい

  • 80二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 15:37:36

    ある程度三人から離れたガープはルフィを岩陰にちょいっと座らせる。
    「で…何があったんじゃ?」
    「おれのせいでシャンクスや皆んなが死んじゃったんだ…おれがウタに変な歌歌わせて…それで…」
    「トットムジカか…」
    少しの沈黙が続きルフィの被っている帽子を見つめる。
    「赤髪のか?」
    「うん」
    「何か託されたんじゃな?」
    「うん」
    ルフィは泣きじゃくりながら答える。
    「じゃあしっかりやらんかい!」
    ガープはルフィの頭に思いっきりゲンコツを突っ込んだ。
    「痛てぇ!何すんだよ!」
    「託されたんもんはしっかりやり通すのが男じゃ!いつまでもくよくよするな!」
    「…」
    ルフィは少し黙ってシャンクスから託された帽子を見つめる。
    見つめながら思い出す。
    『ウタのことを頼んだぞ』
    『私が認めれるくらい上手くなったらデュエットしてあげる!』

  • 81二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 15:57:33

    なんとかオチまで見えてきました。
    今日の夜には終われると思います!

  • 82二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 22:15:44

    「じいちゃん!ありがとう!」
    ルフィはそう言うと三人のところへ駆けて戻った。
    「わしは孫を立派な海兵にしたかったのになぁ…これも運命なのか?ロジャー」
    ガープは呟きながら小さくなっていく孫の背中と麦わら帽子を見つめていた。
    「エース!サボ!おれに修行を付けてくれ!」
    「なんだよ?急に…」
    「おれはもう泣かねえんだ!シャンクスのために!」
    そしてルフィはウタの方をみる。

  • 83二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 22:16:16

    「ウタ!安心しろ!次はお前がどんなになっても、おれが止めてやるし、どんな相手からでもおれが守ってやる!」
    決意に満ちた顔だった。
    ルフィに負けられない。
    私も進まなきゃ…
    「大丈夫!私も一緒に強くやるから」
    涙を流しながらウタは拳を突き出す。
    ルフィはウタに拳を合わせる。

  • 84二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 22:16:42

    ルフィはウタに内緒でもう一つ練習していることがあった。
    歌だ。
    ウタとのあの約束を守るために。
    しかし、ウタはそのことに薄々気付いていた。
    だから自分も歌えるように一生懸命努力する。
    最初は息が詰まりそうだった。
    押し潰されそうだった。
    それでも進もうと努力する。
    そして10年が経つ。

  • 85二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 22:17:06

    かつてフーシャ村があった港。
    一隻の小船に二人の男女の姿があった。
    「いよいよ出港だね!」
    「エースとサボにはいつ会えるかな?」
    「シャンクスに見てもらわなきゃだね!」
    「おう!立派な海賊にならなきゃな!」
    二人の船長がデュエットを歌いながら意気揚々と旅する海賊団がグランドラインで名を挙げるのは少し先の話。

  • 86二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 22:28:40
  • 87二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 03:03:56

    お疲れ様です。
    前作よりは希望がある感じで良かった…

オススメ

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