- 1二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 22:12:53
ある日のことだ。私―――グラスワンダーはトレーニングを終えて更衣室に戻ってきた。時刻が遅めだったからか、室内に他のウマ娘の姿はない。ジャージを脱いであると、ふと部屋の隅に紙袋が置いてあることに気が付いた。気になって中身を見ると、見覚えのある紫の衣装が入っている。友人のスぺちゃんの勝負服だ。恐らくは忘れものだろう。私は袋から勝負服を取り出した。
「スぺちゃんの勝負服…」
よくよく考えれば、これだけまじまじと見たのは初めてかもしれなかった。服に染み付いた汗の匂いが鼻腔をくすぐる。スぺちゃんの匂いにあてられたのか、はたまた魔が差したと言えばいいのだろうか。私は着替えを中断しスぺちゃんの勝負服を着用した。体格が一回り小さいからかちょっとブカブカだ。いや、お尻は少しきついかもしれない。こうして勝負服を着てみると、まるでスぺちゃんに抱きしめられている様でドキドキする。もう少しこの背徳的な体験を味わいたいと思い出した時だった。
「良かった!空いてた―――グラスちゃん?」
「スぺちゃ―――――!?」
なんというタイミングの悪さだろう。忘れ物に気付いたスぺちゃんが扉をあけて現れた。スぺちゃんは自分の勝負服を着ている私を一瞥すると、満面の笑みを浮かべた。いつもと同じ笑顔なのに冷や汗が止まらない。
「ちっ違うんですこれは…!その…違います…!けっしてスぺちゃんの匂いを嗅ぎたくて着たわけでは…!!」
こんな現場を見られた羞恥心からか酷くうろたえていた私は、墓穴を掘るようなことを口走ってしまう。スぺちゃんはどこかSっぽい表情でからかうように言葉を紡ぐ。
「ねぇグラスちゃん?何で私の勝負服を着たんですか?私の匂いが好きなんですかぁ?怒らないから教えてほしいです♡」
「あ…あう…ちが…」
「ふふっ…顔真っ赤ですねぇ♡かわいい♡」
この後、魔性のウマ娘となったスぺちゃんに全てを吐かせられ抜け殻の様になったのは言うまでもない。着たいなら貸すという約束をしたのは良かったのだろうか? - 2二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 22:21:56
- 3二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 22:26:12
あのねあのね
本当に黄金世代の中でグラスが他の娘より一回り小さいのが好きなんだ
スペちゃんの勝負服がブカブカなグラスは多分可愛い - 4二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 22:44:32
女の子が服の貸し借りするのってイイな……