- 1純愛ダヨ…22/11/12(土) 12:47:10
- 2二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 12:48:45
息抜きじゃない方のSSは貼らんでええのんか〜♡
- 3二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 12:52:01
期待シテルヨ
- 4純愛ダヨ…22/11/12(土) 12:52:30
ファミレスの窓に、勢いはないが雨が当たっては伝い落ちていくのを横目にウタは目の前にいるルフィに対して口を開いた。
「それで?最近様子がおかしいけどどうしたの?」
「えっ、と…」
随分と弱気なルフィだが、これは今この場に限った事ではない。最近ずっとなのだ。
幼馴染である為にその様子にすぐ気付いたウタはこうしてルフィに「好きなのを奢る」という言葉と共にファミレスに連れてこうして尋問をしていた。 - 5二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 12:55:16
ちゃんとルウタですよね…?
- 6二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 12:57:24
- 7二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:00:10
モブウタなら先に言っておいてほしい…
最悪荒れる可能性もあるし… - 8二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:01:29
ルフィへの矢印重めのウタって言ってんだからモブウタはないだろ
- 9二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:01:34
展開明かしたくないのかもだけどCPは言っておいたほうがいいぞ
- 10純愛ダヨ…22/11/12(土) 13:01:46
「言いにくいの?」
「…だってよ、迷惑かけたくないし……」
「…はあ、今更でしょ?何年の付き合いよ?」
お互いが初めての友達だったルフィとウタは学年も、時には学校も離れていたが、仲は自他共に認める程いいと言っていいし、時にはバカな事しながらはしゃぐのが心地良い関係だった。
「私はシャンクス達とかもいるけど、アンタ今一人暮らしでしょ?なら頼りなよ、ね?」
「…実は」
カラン、と飲み物の氷をストローでつつきつつ、ルフィは最近の悩みをウタにポツリポツリと、それこそ今降る雨の様に語り出した。 - 11二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:02:07
一応スレ主の名前では純愛と書いてあるから・・・
でもモブを登場させる以上 そのモブがどのような存在なのか先に明言した方が荒れないと思う - 12二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:02:47
どゆこと?解説くれ
- 13ウタ→ル.ガ強メダヨ22/11/12(土) 13:07:33
「ストーカー!?」
「バカッ、声がデケェ!!」
「ご、ごめん…」
慌てて口を抑え、周りを見渡す。幸い、雨のせいで客足の伸びないファミレスにいるのは自分達くらいだった様で、ホッと肩を落としつつ、ルフィの方へとウタは向き直った。
「それ、エースさんやサボさんには?」
「言えねえよ…心配かけたくねえし」
「…ガープさん」
「もっと無理だろ…」
うーむ、と腕を組みウタは頭を捻る。
ルフィにとっては血は繋がらなくても兄弟と言っていい関係の二人はダメ。
この手に関して強いだろう警察官のガープさんもダメ。恐らくこっちは心配をかけたくない以前に「軟弱者」だの言われたくないのが強いのだろう。可愛い孫がそんな目に遭ってるならば、そんな事はあり得ないというのに… - 14二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:09:04
モブ出すだけで荒らそうとするな。
モブの脳破壊とかいくらでもあったろうが。 - 15二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:09:57
13の気の利いたコテハンの通りでさァ
後はスレ主を信じましょう - 16純愛ダヨ…22/11/12(土) 13:16:17
「ガープさんに言った方が確実だと思うけどなあ…」
「……」
「一応、被害はどんなものか聞いてもいい?大丈夫?」
「うん…」
そうしてルフィが話した内容としては
・道を歩いていると時折、尾けられている様な気配がする。
・気味の悪い手紙が送られてくる。
・手紙の内容は明らかに人に話してない様なプライベートなものが含まれている。
・手紙だけじゃなくて隠し撮りと思われる写真まで送られてくる。
…というものだった。
「こっわ!?え、こわ……!?」
「おれ、どうしたら良いかなァ…」
そう頭を抱えるルフィ。最適解が警察や身内への相談なのはきっとルフィ自身気付いているのだろうが、優しい彼だからこそ周りを巻き込みたくなくて閉口するしかなかったのだろう。 - 17純愛ダヨ…22/11/12(土) 13:27:43
「そっか…大変だったね……うーん、暫くウチに泊まる?匿うくらい構わないけど…」
「だ、ダメだ…もしかしたら、ウタが巻き込まれるかも知れねえ…」
「流石にそこまでは……あり得る、のかな?」
カフェオレのカップを傾けて、ウタはルフィを改めてみる。普段の彼と比べれば明らかに元気がなく、俯いている。余程悩み、そして恐怖した事だろう。
「…分かった。とりあえず私からはエースさん達には話さないでおくよ。でも、コビー君辺りに話すのはどうかな?」
「コビー?」
そうしてウタの口から出たのは、ルフィの友達であるコビーの名前だ。彼は警察官志望だった筈だから事を荒立てる事はしたがらないルフィからすれば、素人である自分達より専門的な意見もくれるだろうし、口も固いはずだ。というのがウタの提案だった。
「友達なら帰り道に着いてきてもらう事も出来るだろうしね、どう?話せそう?」
「…おう、頑張ってみる」
「ん、えらいぞ!…じゃ、帰りに夕食用に何か買って帰ろうか」
「え…」
「どうせ碌なの食べれてないでしょ?迎えにホンゴウさん来てもらうから、大丈夫」
図星だった。最近はストーカーの行為によって追い詰められていたので、好きな食事にあまり手がつかない。現にこうしてファミレスに呼ばれて奢ってもらえるという状況下でもルフィは飲み物以外頼んでなかった。 - 18二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:30:10
なんかウタ妙に怪しいけどストーカー自体はモブがやってるのかな
- 19純愛ダヨ…22/11/12(土) 13:32:10
「ありがとうなウタ」
「良いって良いって〜幼馴染でしょ?」
「おう、大事な幼馴染だ」
歳上である為か、昔からウタはルフィの世話を焼きたがる。今回に限った事ではないのだ。
だからこそ、ウタに対してルフィは姉がいたらこんな感じかもしれないとエースやサボ同様に心を開いているのである。
「何が食べたいとかある?」
「なんでもいいぞ!ウタのメシは美味えから」
「それが一番困るんだけど〜」
笑い合いながら、二人はファミレスを出てスーパーに向かう。
宣言通り、ウタがルフィの分のジュースを奢って。 - 20二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:35:46
いまんとこ普通に親身なお姉ちゃんウタだな
- 21純愛ダヨ…22/11/12(土) 13:42:40
「おじゃましま〜す」
「おう、いらっしゃい。あんま片付いてねえけどな…」
「余裕がないんでしょ、仕方ないよ…軽く作っちゃうから休んでて」
「本当にありがとうな」
手をヒラヒラと降りつつ、ウタはルフィの家のキッチンに買い物袋と共に入っていく。
食事がとれてなかった人間に、幾ら好物とはいえガッツリ肉を食べさせるわけにもいかないので、消化にいいうどん…かき卵系のスープにネギと、細切れの鶏肉を入れて作る事にした。
一人暮らしのルフィもだが、男所帯の中紅一点だったウタもまた家事は全般こなせる。
特に難しくもない料理だし、手際良く出来上がったかき卵うどんを盛り付けつつ、ウタは軽くキッチンを見渡し、その視線はキッチンの端に置かれている蓋付のゴミ箱に向かられて、止まった。
「………」 - 22二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 13:56:43
ん?どうしてゴミ箱が気になるんですかね?
- 23純愛ダヨ…22/11/12(土) 13:59:38
「ぷはー!美味かったー!ごちそうさま!!」
「はいはい、お粗末様でした」
二人で夕食を終え、食器を片付ける。その後、ウタは携帯で連絡を取りに部屋を出て、少ししてから戻りソファでテレビを見ながら休んでいたルフィの隣に腰掛けた。
「ホンゴウさんの仕事が終わったら迎えに来るらしいから暫く居座るね〜」
「おう…ふあ……」
ふと、ルフィが大きくあくびをした。
「眠いのルフィ?」
「ん〜…そうかもしれねえ」
「気ぃ張ってたんだもんね、ずっと…」
普段なら食べてすぐ寝ると牛になるよ、なんて茶化したりしたが、ルフィが置かれた状況を考えれば仕方のない事だった。
「仕方ないなァ、大サービスね!」
「ぅわ!」
グイッとルフィの身を引っ張り、無理矢理膝枕をするウタ。あまりの勢いにパチクリと目を瞬かせるルフィを見て、彼女は吹き出した。
「ぷはっ、アホ面…!」
「んな、アホじゃ、ねえ…!」
「はいはい、とりあえず寝てなよ。少ししたらちゃんと起こすからさ」
「……悪い」
「そこはありがとう、だよ」
「…あり、が、と……」
短く、幾つか言葉を交わしていればルフィはすぐに眠りについた。ウタがいた事で気が抜けたか、それとも久しぶりのあったかい食事か…もしかしたら両方かもしれない。 - 24純愛ダヨ…22/11/12(土) 14:05:23
ウタは少しの間、ルフィの顔や髪を撫でつつ、目を細める。
彼自身が気付いているかわからないが、目元には濃く隈があり、食事だけでなく睡眠もちゃんととれていなかった事が分かる。
「…大丈夫だよ、ルフィ」
努めて、優しい声だった。ルフィ本人は夢の中だが、語りかける様に、優しく、優しく…
「大丈夫、大丈夫だからね…私が……」
眠る彼を起こさない様に気をつけて撫でながらそう繰り返してから、ウタはルフィの頭を膝から退かして立ち上がる。その目は、先程彼に向けられていたものとは同じと思えない程に冷たいものだった。
そうして静かに、ウタは自分の荷物からある物を取り出し、ルフィの家を我が物顔で歩きつつ、掃除道具などを置いているところから目的の物…ゴム手袋を一対拝借してからそれをはめ…慣れた様に作業を行い始めた。 - 25二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 14:06:53
あっ、料理だけじゃなくてお掃除してくれるんれすね!
- 26純愛ダヨ…22/11/12(土) 14:18:35
「…フィ…ル……ルフィ?」
「んが?」
「やっと起きた、おはよ」
起きたルフィが時計を見ると、あれから2時間ほど経っていた様で、随分としっかり寝ていた事に驚いてから膝枕をしていたウタに向き直り謝った。
「悪いウタ…!足痺れてないか?」
「これくらい平気だって!…うん、ちょっと顔色良くなったみたいだね」
そう微笑むウタにルフィは改めて礼を言った。
本当に、ウタには世話になりっぱなしだ。
「ホンゴウさん、そろそろ来るみたいだからさ。起こそうと思って」
「あ、そ、そうなのか!?じゃあちょっと早めに外に出ようって、うお!?」
感謝しているのも束の間で、彼女が随分ギリギリまで自分を寝かせていてくれた事に慌てて外へと向かおうとするが、焦り過ぎて、彼女の荷物に足が引っかかってしまう。 - 27純愛ダヨ…22/11/12(土) 14:23:11
「大丈夫ルフィ?!」
「す、すまん…大丈夫、て、ん?」
そうしてルフィが拾い上げたのは、ルフィが足をぶつけた事で中途半端に開いていた鞄から出てきたウタの荷物だ。ただ、それは彼女の私物としては少し無骨に思えて、なんとなく違和感があった。
「なあ、ウタ…このドライバーなんだ?」
ルフィがそう指で差したのは、ホームセンターなどで買える様な普通のドライバーセットだった。プラスやマイナス、細めの太めのが数本入っているそれを見てウタはあっけらかんと答えた。
「配信に使う道具の調整に使うんだよ。ライトとか、そういうののネジ留めに使うの」
ウタは自身が作曲した曲や、ダンスなどの配信を行なっている。その人気は活動期間がまだ短いながらもすごいもので、飛ぶ鳥を落とす勢いと言ってよかった。
「へえ、色々あんだな…」
そんなウタの配信の、道具に使うという言葉にルフィは納得しつつウタにドライバーセットを手渡した。これ以上彼女の荷物を見てしまうのは良くないと思ったからだ。
そうしてウタもまた、ありがとうと短く礼を言ってから鞄にそれをしまい、今度こそしっかりと鞄の口を閉じた。 - 28二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 14:24:11
ふ、不穏
- 29純愛ダヨ…22/11/12(土) 14:31:41
ルフィの家を出ると、外には既にホンゴウの車があったので、ウタは最後までルフィに手を振り、ルフィもまたウタに手を振って見送った。
車の中で、ウタはホンゴウに迎えに来てくれた事への礼をいう。
「…あと、ごめんねホンゴウさん、今日ちょっとこれから私の部屋に誰も近寄らない様にしてもらっていい?」
「ん?いいけど、また配信か?」
「今日は違うよ。ただちょっと確認したい事とか調べ物があるからね…あ、それとも乙女の秘密がきになっちゃう?」
「バカ言ってんじゃねえよ…ったく、わかった。他の奴らにもそう伝えておくよ」
「ありがとう…あと掃除に使いたいから新聞紙ちょっと貰ってもいい?」
「ああ」
そこで会話は終わり、ウタは外を見る。暗く厚い雲が空を覆っていて、雨は降ったまま…当たり前だが太陽は見えなかった。 - 30純愛ダヨ…22/11/12(土) 14:49:23
帰宅して、部屋に戻ったウタは、深く息を吐いた。
まさかルフィの口から「ストーカー」という単語を聞く事になるとは思ってなかったのだ。
だが、やる事はせねばならない。ウタは鞄を開けて、荷物を出して整理しつつ…回収したビニール袋に詰めてあるソレらを睨む。
仕方ない……そう思ってまた今度は私物の手袋をはめつつ、ソレらからある物を取り出す。そんな処理を一つ一つ行っていき、自室にあるパソコンと愛用のヘッドホンを繋いで……聞いた。
【ただいまー。って言っても一人なんだけどな…】
【今日は…豚肉にすっか!明日は牛肉〜♪】
それは明らかに自分の大切な幼馴染の声だった。他の物を聴いてみれば、寝息だったり、シャワーの音だろう水音もする。そんな物が、幾つも…
「………はァ」
ヘッドホンの接続をパソコンから携帯に切り替え、今度は音楽を聞き出す。自身が作曲した物ではないが気に入っている曲で…アップテンポで、激しめの曲だった。それを聞きつつも、ウタの表情は凪いでいた。
その後指を軽く鳴らし、椅子の上で片膝を抱えつつ、ウタはパソコンの画面を見つめる。キーボードを打つ音が、部屋に響き出した。 - 31純愛ダヨ…22/11/12(土) 15:12:45
「ふわぁ…」
「なんだ?今日はウタが寝不足か?」
ウタがルフィに相談を持ちかけられてから少し経ち、帰り道を共にしているルフィとウタは雑談をしながら帰路についていた。
「うん、ちょっと……そういえばルフィ、ストーカー に関しては最近どう? 」
「最近か?最近はなんかすごい平穏だ!手紙もないしコビー達と一緒に歩かなくても視線を感じねえ!」
「そっか、よかった」
「色々話聞いてくれてありがとうな!助かった!」
「いいよ、私達の仲じゃん?…ふあ……」
ルフィの言葉に嘘はなさそうで、隈も以前程ではなくなっている。改善されつつある証拠だろう。
ただ、その代わりの様に欠伸を零すウタに、ルフィは心配そうだった。
「お前も無理すんなよ…?」
「当たり前だよ。歌手は体力勝負だしね…」
「世話になった分、ウタも頼ってくれ。ちゃんと返すからさ」
「ふふ、ありがと……ちゃんと事態が落ち着いたらエースさん達も誘って焼肉でも行こうか」
「なぬ!肉!?うひょ〜〜楽しみだな〜!!」
肉の単語で分かりやすく元気になったルフィに少し呆れつつも、以前のルフィらしさが戻ってきている事に、笑みを隠しきれずにいた。 - 32二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:21:57
這い寄りそう
- 33二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:22:28
ルフィランドは元気になったんれすね!よかったのれす!
- 34二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:23:34
こいつ仕事人したんだ!
- 35二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:24:49
消した!今ストーカーを消した!
- 36二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:24:54
- 37二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 15:38:13
ウタはやっぱりストーカーはしてなかったんだ!(対処法に目を逸らして
- 38純愛ダヨ…22/11/12(土) 15:59:51
その日の夜、激しい雨の中、傘もささずに走っていた。まるで何かから逃げる様に…
服が雨水を吸い、ドンドン重くなっているがそれどころではなかった。どうして自分がこんな目にと雨と共に涙が流れて、落ちていく。
チラリと後ろを向けば…
「………」
「ひ、ぃ…っ…」
いる。黒いレインコートを羽織り、自身とつかず離れずを繰り返しながらついてくるものが。
「な、んで…なんで!?…誰か!」
声を荒げるが、まるで世界から無視されているかの様に、何も事態は変わらない。
ただ、確実に追い詰められている。
異変は前から始まっていた…急に変な手紙が届き出した。手紙は新聞紙を切り貼りした様な、お手本の様な怪文書。自身への愛を綴って、私生活を知っているかの様な文と、隠し撮りと思われる写真。
あまりにも、それは最近身に覚えのあるものだった。
怖い、怖い、怖い、怖い!怖い!!怖い!!!
苦しい呼吸のまま、偶々見つけた灯りに縋る様にそこへと逃げ込んだ。 - 39二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:11:21
やり返してるのか…
- 40二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:12:28
- 41二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:15:18
純愛なんだよな!?俺はスレ主を信じるぞ
- 42二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:16:37
愛するものを守るために悪を討つ美しい行動ですよ
- 43二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 16:21:11
この子強すぎるし怖すぎんよ…
- 44純愛ダヨ…22/11/12(土) 16:36:50
自身が逃げ込んだのは女子トイレだった。一番奥の個室に飛び込み鍵をかけて息を殺した。
カチカチと歯が鳴るのは寒さ故か恐怖か…
「⬛︎⬛︎ちゃーん?」
「ッ!!」
ビクッと肩が跳ねる。トイレに入ってきた…!
「⬛︎⬛︎ちゃん知らないかもだけどね?ここ、管理人さんがだいぶ高年齢の方で色々管理が出来てない部分あるんだ〜…例えばね〜?」
ガンッと自身が入っている別の個室のドアを叩く音がした。
「お金の都合で【何かあっても】駆けつけてくれる警備員さんがいないとか〜」
ガンッ!、音が近付いてくる。
「辺りの監視カメラ、壊れてるのに替えてないままだから【何かあっても】記録には残らないとか〜」
ガンッ!!隣の個室。
「電球も替えてないからさ〜この辺りを走ったら目につく様な明るい場所はここだけ…とかね?」
ガンッ!!!!と自身がいる個室のドアを殴られ、そしてその言葉で自覚した。
誘い込まれた、追い込まれた。
此処に自分の意思で逃げたんじゃない…相手の思うツボだった…!! - 45純愛ダヨ…22/11/12(土) 16:43:17
「ねえ、出ておいでよ?ラブレター気に入らなかった?いつも破いて捨てるもんね?知ってるよ?知ってる。でも安心してね?大好きだから。最近ご飯食べてないよね?レシート見たけど飲み物ばっかり…倒れちゃうよ?心配だな?ね、出ておいで。眠れてないよね?化粧で誤魔化してるでしょ?知ってるよ?知ってる。あんな男見てないで私でいいじゃん?それとも恥ずかしい?誰にも言えてないもんね?知ってるよ?知ってる。かわいいね?ねえ?ねえ?ねえねえねえねえねえ…」
「出 て お い で よ」
「っ、あ、あぁぁあああぁああああ!?!!」
絶叫をあげて、自身が持っていたスタンガンを手に個室を出て、相手に襲いかかった。
それ以外にこの場から逃げられる方法などないと思っていたのだ。 - 46純愛ダヨ…22/11/12(土) 17:29:48
「はい引っかかったー」
「ぇ、きゃあ!?」
しかし、スタンガンを持つ手を捻り上げられ、そのまま壁に抑えつけられる。女がその時聞いた声は今まで聞いた粘着質なものとは明らかに違う乾いたもので、押さえ付けられた拍子に落ちたスタンガンを「おっと…」と声を漏らして片手で受け止めるその姿さえ、先程までの恐ろしい空気を霧散させる程の軽いものだった。
「いやあ…やっぱり持ってたかァ……ナイフとかじゃないだけマシかなー…」
「か、返しなさいよ!」
「え、あー、いいけど」
素直な返事とは裏腹に、片手で器用にスタンガンの蓋を開けて、ご丁寧に中の電源を抜いてしまう。カツンッと音と共に落ちた電源を足蹴して遠くへと床を滑らせるその手腕はあまりにも慣れていた。
「流石に普通に使える状態で返すのは無理だからね?分かるでしょ?」
「うるさい!!離して!!」
「なんで?」
なんで?そんな普通に子供が大人に聞くような純粋な疑問の声に女は言葉に詰まる。
「…ねえ、怖かったよね?知らないやつに追いかけられるのも、自分が誰にも見せていないのを知られるのも、それを送りつけられるのも」
「な、何言って…当たり前じゃ…!」
「分かってるのに、なんでルフィにしたの?」
そこでようやく、レインコートのフードと、念のため付けていたウィッグを外した…ウタは、そうして、女に、ルフィのストーカーを真っ直ぐ見据えた。 - 47二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 17:31:01
このレスは削除されています
- 48純愛ダヨ…22/11/12(土) 17:47:57
「……まぁいいや、話が通じる相手だったならまずこんな方法しないよね」
「あ、あんた、な……」
まさか自分がここ最近されていたストーカーの正体が自身の意中の相手の幼馴染とかいう邪魔な存在だった事に驚きを隠せないでいる女に…ウタは幾つかの物を手袋をつけたまま取り出す。
それは、見たままではどの家庭でも見かける様なコンセントプラグや、延長ケーブル。あの日、ウタがルフィの家から回収したものだった。
「!…それ」
「分かるよね?これ?」
バラバラと床に雑に落とす。
正しくはこれ事態はなんて事ないプラグとケーブルでしかないから…問題は
「んで、こっちがあなたが仕込んだ中身〜」
そうしてまるで手品の様に次々出しては同じように床に落としていくのは、それらに仕込まれていた盗聴器だった。
「ルフィが寝てる時にね。色々見て回ったよ…随分仕掛けたね?ベッド裏やら洗濯機の横…家のコンセントを挿すところにこれらを仕込めば、普段は見ない場所な上に家電も問題なく使えるから違和感を覚えない」
「く、ぅ…」
「まぁでも仕掛けた時点で不法侵入だから。んでコレは…寧ろ私はコレを一番に警戒したかな〜?お陰ですぐだった」
そうして出てきたのは小さなボタンの様なもの。しかし赤い光が明滅している。スイッチを切れば、それは消えた。
「あるよね、自分の物がなくなったりした時見つけられる様にするプチ発信器みたいなの…最近のこんなに小さいんだね。ビックリ」
「……」
「これをゴミ袋に仕込めば、どれがルフィの捨てたゴミか一発で分かると…うん、色々考えたねー……シンプルにひく…」 - 49純愛ダヨ…22/11/12(土) 18:07:16
どこか遠い目をするウタに対して、女は抵抗しようと身を捩るが何故か全然振り解けない。
「あ、あと無理だからね。そういう体勢と力のかけ方してるから諦めて」
「っ、け、警察にいったってその時はアンタからのストーカー被害を訴えてやるから!!」
「いや別に?私あなたを警察に突き出す気はないよ」
「は…」
淡々としたウタの態度、しかしじゃあ何がしたいのかという不可解さに女は不気味と思う他なかった。
「だってルフィが嫌がってるし…警察に突き出しちゃったらガープさんにバレるじゃん?…まぁ別にあなたを別口で逮捕させる事も出来るけど?」
「私に対する脅迫とかで」その言葉に女は心臓が跳ねる思いだった。どこまで、どこまでコイツは自分を知っているんだろうか…
「私は顔出しで配信してるしね…すぐに調べたんだ。そしたらルフィがストーカー被害にあう時期より少し前から新しく増えた私のアンチの人がいて…その中でも過激かつ、女性と思われる文……あとはそこから芋づる式に、snsのアカウント見つけたりね?」
「あ、ぁ…」
「いやあ、あなたが送った文凄いよね?これ画面向こうで生きてる人が読むって思って書いてる??よかったね、私は基本こういうのは放置主義で。じゃなかったら今頃こっちの方で警察に駆け込まれてるよ…」
まあ、しないんだけども。そうため息をつくウタだが、やはり逃す気は一切感じない程しっかりと女を拘束していた。 - 50二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 18:26:54
つよつよウタちゃんホント好き
- 51二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 18:36:26
見聞色極めた人間が居るな…
- 52純愛ダヨ…22/11/12(土) 18:55:39
「ねえ、やめてくれない?本当にルフィが可哀想だしさ…私としてもこんな事しないで済むならそうしたかったし」
「どうせアンタだって彼が好きなんでしょ!?私が邪魔だからこんな風に怖がらせて…!!」
「あ、本当に話聞かない…だめだこれ…」
怖がらせて、なんて言われているがこうして報復ついでに作戦を実行していて、恐怖してたのはウタも同じである。
この女を今回の様に追いかけたのは2回や3回ではない。ただシャンクス達には夜のランニングと称して外に出て、ルフィの家の近くで怪しい人物を見つけ次第、やり返してみたのだが…何せ毎日の様にいるので毎日の様にやり返すしかない。
お陰で寝不足だし、今日の雨でレインコートを着ていたとはいえすっかり濡れ鼠であった。
この執念の相手に、説得は無理だとは思っていたけど出来れば穏便に、楽に済ませたかったのだ。それもこれも、ルフィが穏便にと願ったからだ。
「好きとかなんだとか言われても…私は別にただのルフィの幼馴染だよ」
「嘘だ!!!!離せ!!離せェ!!!」
「…はあ、うるさい」
今まで平坦な声色だったのに、急に地を這うような声になる。取り押さえられてるのもあるが、ウタの方が身長が高いから女を見下ろす形になるがその目もまたゾッとする様な冷たさがある。
これがあの画面の中でファンに笑顔と愛想を振り撒き、幼馴染だからといってルフィの前で気の抜けた顔をしていた人物と本当に同じだろうかと女は怯えたがそんな事はどうでも良かったウタは口を開く。
「あなたの所為で、ルフィが傷ついて、怯えて、元気がないのが私には、大問題なの」 - 53二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 19:09:19
大事な人を傷つける輩は許さない
これはシャンクスの娘 - 54純愛ダヨ…22/11/12(土) 19:20:29
「アイツは、本当に優しくて…身内となれば自分より周りのことばっかりなんだよ」
「私みたいなのにもさ、平等に、太陽みたいにあったかい奴なんだ…」
「だからあんたみたいな奴に、そんな私達の大事なルフィを曇らされたらたまったもんじゃないの、分かる?」
ギリ…と腕をおさえる力が強くなる。小さく呻く女に対して特に心配するでも反省するでもなくウタは話続ける。
「ルフィから手を引いてくれるなら、警察には突き出さないであげる。こんな怖い思いも二度とさせないであげる。何がイヤなの?こんな事したのに償わなくていいよって譲歩してるんだよ??」
「ぅ、あ、いたっ…」
「他でもない被害者のルフィが嫌がってるから止めてるの、我慢してるの…私からすればあなたなんて心底どうでも良い。【どうなろうと】どうでも良いんだよ…ねえ?」
怒りを滲ませ、威圧感のある声を向けるウタに、また気圧され、このトイレに飛び込んだ時の様に歯が噛み合わなくなる。
だが、知ったことかとウタは女に顔を近づけて怯えきったその顔を睨みつけて、父親直伝の威圧のかけ方をして…言った。
「ルフィの前から……失せろ」 - 55二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 19:24:03
やっぱり失せろは技だったんだ、、、
- 56純愛ダヨ…22/11/12(土) 19:32:32
数日後…
「「「「カンパーイ!!」」」」
そこそこ良い値段のする焼肉店の個室、そこでカーンッという景気の良い音と共にグラスを当てて乾杯をあげたのはウタとルフィ、そしてエースとサボだった。
あれから、数日と続いた雨に打たれながら寝不足が続いたウタは、やはりというか、とうとう風邪をひいた。今回はその回復祝いという事になっている。
「無理すんなったのによー」
「ごめんごめん!でももうすっかり元気だから安心してよ!なんなら今日はルフィより多めに肉食べちゃうからね!!」
「言ったな〜?なら勝負するか!」
「あはは、望むところ「やめろやめろ!!お前らおれ達の財布消し飛ばす気か!?」
割と全員に当てはまるが健啖家である2人がこのままでは自分達の食べる分までこの店の肉を食べる勢いだったので慌ててエースが止める。今回のお金はエースとサボ持ちなのである。
まぁ、勝負をしてもしなくても、ルフィはよく食べるだろうから焼石に水だろうが…
「しっかし、割と長引いてたな…治ったとはいえ改めてお大事にな、ウタ」
「ありがとうサボさん。でも本当にもう大丈夫だから安心してね」
「…そりゃ頼もしい」
笑って応えるウタに、サボもまた笑顔で応えた。 - 57純愛ダヨ…22/11/12(土) 19:40:00
〜♪
「げ、おれのか…」
急になる電話の着信音に顔を顰めたのはルフィだった。目の前の美味しそうな肉を我慢しなきゃいけないのは辛いが…泣く泣く立ち上がる。
「おれの分、残しておいてくれよ?」
「なくなってもまたエースさん達が頼んでくれるよ!ねー?」
「おまっ…仕方ねえ、分かったから早くいけ」
絶対だぞー!と、そうして部屋を出て、足音が遠くなっていくのを確認した三人……予想通り、ゴン、と鈍い音と共にテーブルに沈んだのはウタだった。
「…つかれた」
「おう、おつかれ」
「マジで今回はMVPだよ、お前は…」
へにょ…と髪を下げて全力で疲れましたオーラを出しているウタを二人は労う。実のところ、ウタだけでなくエースもサボもルフィの様子がおかしい事には気付いていたのだ。
幼馴染と、義理でも兄弟。大事な存在であるルフィの異変は皆でお見通しだった。 - 58純愛ダヨ…22/11/12(土) 19:55:32
しかし、男としてのプライドが邪魔でもしたか、サボやエース相手には強がって交わし続けたルフィに業を煮やした為に、2人よりも付き合いが長く、ルフィの根っこに存在している弱さも知っているウタが駆り出される事になった。
結果としてルフィから話を聞けたわけだが…しかしそれはウタとしては古傷に塩を塗り込まれる様な案件でしかなかった。
だが、やり遂げるしかないと思ったのだ。何故ならルフィが泣きそうな顔で相談してくれたのだから。何よりこの様な案件ならばエースやサボ以上に自分が向いていることをウタは自覚していた。
「悪かったな、色々トラウマもあんだろうに…」
「相手ぶん殴って終われるなら、おれ達も出張ったんだがな…」
「いいよ、うん……いやでもキツい。エースさんデザートも頼んで良い?」
「食え食え、ここ肉だけじゃなくてパフェとかそういうデザート類もすげえらしいから」
「ありがとう、とりあえずココからココまで」
「ちったあ遠慮しろ!!!!!!」
「回復祝いというか…慰労会なんだよな。ルフィには口が裂けても言えないが…」
本当に今回の事を簡潔に言うなら【ウタが一番キツいが、ウタにしか任せられない事】だったと言えるだろうとサボは酒のグラスを傾けた。
「風邪じゃないほうも、ちゃんと大丈夫なのかと思って聞いたが…やっぱり強がりか」
「当たり前だよォ…女の人だったけど怖いに決まってるじゃん。ストーカーなんて」
そう、ウタもまたストーカー被害に遭った事がある。それも一度や二度ではない。顔を出して活動をする身であるからこそ、尾けられたり、どこかの公衆電話からの悪戯電話に、盗撮。ルフィの様に怪文書だって送られたことがある。
心が病みそうだったし、実際一度は病んでいた時期があるとウタは思っている。しかしそんな時に支えてくれていたのがルフィだ。 - 59純愛ダヨ…22/11/12(土) 20:08:57
別にルフィはウタがストーカー被害に遭っている事を知っていたわけではない。ただそばにいた。
だが案外、人の影が近くにあるだけで抑制になったし何よりルフィは自身の父親であるシャンクス達とも仲が良いために頻繁に家に来てくれたし…そうした時にウタの歌を聴いては純粋に褒めてくれる。
それだけでどれほど救われたか。戦う勇気と立ち上がる力をもらえたか。
故に今回、ウタはエースもサボも、父親の力も借りずに一人で全てやりきった。…正しくは、少し違うのだが、その部分にも、またウタの努力が存在するのだから似たようなものだろう。
やり方も、対処も知っていたのは当たり前。
だって一通り【体験】した事だから。
どうすれば相手が嫌悪し、追い詰められるかを、ウタはその身を持って知っていた。
「…とはいえ直接対決はしたことなかったからね」
「本当にお疲れ様です…!!」
「ジュースおかわりいるか…?」
「…いる、ありがとう」
正直あの女と対峙してみて、改めて自分が体験していた事も怖かったなと思う。
風邪で体力が削れたが、それ以前に大いに気力が削れた。何故大事な幼馴染の盗聴の証拠を確認せねばいけないんだろうとか、自分のアンチを一人一人調べなきゃなんだろうとか思ったが…とりあえず全部ルフィの為。に帰結した。
「でもおれ達に最後くらい頼ってもよかったんだぜ?もしかしたら怪我したかもだろ…?」
「うーん、いや、私(女)でよかったと思う。流石に二人も女子トイレに逃げられたら入れないでしょ?」
「…まあ、な」
「何より、今回で【男に手を出すと痛い目にあう】と【女も怒らせると怖い】を両方しっかり押さえ込まないとまたどっちかに被害出そうだしさァ…」
「色々考えてたんだな…因みにストーカー女は今…」 - 60純愛ダヨ…22/11/12(土) 20:21:57
エースの質問にウタは自身の携帯を取り出して、チラッと確認する。
「んー、大学で何故か【ストーカーをした事がある】噂が流れてて孤立してるっぽいね〜不思議だね〜」
「いやいや、不思議ってお前…」
「私は本当何もしてないよ。【偶然】この女の人とおんなじ大学にいる【偶々】私のファン【らしい】人達が勝手にそんな噂流してるだけだから〜」
「えげつねえな…」
「お願いも何もしてないのにね。時折、正義感で暴走しちゃう人はいるよね…怖い怖い」
おれ達はお前が怖いよ。それをそれぞれ喉元まで出かかったのを焼けたお肉と一緒にエースとサボは飲み込んだ。折角いい肉なのに美味しくなかった。
「…まぁ、ルフィに笑顔が戻ってよかったよ。私は本当に、それだけで充分かな」
「…そうかい、そりゃ殊勝なことで」
「それだけ好きなら告白でもすりゃいいのによ。おれやサボはウタなら義妹に歓迎するぜ?」
「あははっ…いいよ、私はイカロスにはなりたくないからね」
イカロス?と首を捻るエースに、ウタは太陽に近づき過ぎて、蝋の翼が溶けて落ちた奴だと簡潔に話した。ルフィは大事だし、好きだ。
でも熱に焦がされそうな隣に行きたいわけではない。いつか誰かとルフィが愛し合うまでは、姉でも友達でも良いから楽しく遊んだり笑い合えるポジションをもらえれば充分なのだ。 - 61二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 20:43:33
ストーカーのSNSアカウントを特定するためにアンチ総浚いするの本当にきついだろうな
中身しっかり確認しないと判断つかないだろうから読まざるを得ないし - 62純愛ダヨ…22/11/12(土) 20:44:49
「はあ〜〜こんなに尽くしてくれてんだからルフィも受け入れてくれると思うがね」
「それは恩の押し売りでしょ?私はルフィと対等でいたいの。ずっと」
「恋人も夫婦も充分対等な関係だろ」
「ないない、そもそもルフィがそういう目で、私を見るわけないじゃん…」
「自己肯定感ひっくいな相変わらず…」
調子に乗らないようにしてるだけ、と話しウタは黙々と肉を焼いて食べ、タブレットで肉の追加をしていく。その時だった。
「ただいま!おれの肉は!?」
「今新しいの頼んだよ」
「あったのは全部食ったのかよォ!!ひでえ!!」
ルフィが戻ってきて、自分がいた時にあった分がなくなった事に拗ねてウタに飛びついた。ウタは新しいの頼んだって言ってるのにと呆れつつもルフィを宥めてジュースを渡したり、そのジュースを喜んで受け取るルフィに「子供だ」と吹き出す。
ルフィはそんなウタに対して怒っている様で、心の底から楽しそうに、無邪気に絡んでいた。
そんな二人を見てから、顔を合わせるエースとサボは全くおんなじ表情をしていた。
「付き合う気ないのか…アレで?」
「ねえらしいぞ、本人達的には…いや、ルフィは知らん。聞いたことない」
「…酒飲める様になったら真っ先に吐かせるか〜」
ルフィが成人するのが待ち遠しい。というか、それまでずっとこれが続くのかと何処か遠い目をした二人はとりあえず、食後のドリンクにコーヒーを選択するのであった。
fin. - 63二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 20:46:25
オレ一線引いてるつもりで引けてないツヨツヨ重いウタちゃん スキ
- 64純愛ダヨ…22/11/12(土) 20:46:38
はい終わりー!
書きたいところ書けてスッキリした!!
読んでくれた人ありがとうね!!
じゃ!元のssの方も頑張らないとだし明日RED周回だから!! - 65二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 20:55:58
- 66二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 21:23:26
乙!
話の緩急が上手くて話にのめり込んでしまった
このウタちゃんは強いな…大好物だ
自分もトラウマ持ってるけどルフィのために戦うのがカッコいいな
最後の平和な団欒の描写がサスペンスものの後日談感あって凄く好き
果たしてウタの想いはルフィに届くのかな - 67二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 21:55:23
おつかれさまなのれす!
最初の不穏な雰囲気から対決、慰労会と緩急のある話の展開がすごいよかったのれす!おはなしがうまかったれす!!
つよつよウタランドだけどつよくなれたのはルフィランドのおかげっていうのがとても素晴らしいれすね……。
ルフィランドが意識した途端にスピードゴールインするに決まっているのれす!!!間違いないのれす!!! - 68二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 02:10:24
強い女ウタちゃん良き
とりあえずルフィが二十歳になったら早急に酒飲ませて本心炙り出してやってくれ~