- 1二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 19:40:33
「親愛なる強者」って言ってるけど(俺調べで)ヤエノがそう呼ぶのはバンブーだけなんだよね!!!
※CP風味注意
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「…私も同じように、親愛なる強者を失ったとしたら…その時、私は___」
不意に嫌な光景が脳裏をよぎる。
もし、あの人が___バンブーさんが、いきなり走れなくなってしまったら。
いつだって、あの人は前を向いていた。
けれど彼女が、前を向けなくなってしまったら。
「…嫌だ」
あの日の安田記念が忘れられない。
『やっぱりオグリ先輩はすごいっス…!!!完敗っス…!!!すごい悔しいっスけど…!だけど…!』
『何故貴方は、それほどまでに……瞳を輝かせることが、できるのですか?』
その時発した言葉は、純粋な疑問だった。
『___強大で、途方もないからこそ、サイコーなんじゃないっスか!』
貴方は明るく、そう答えてくれた。
『だって、オグリ先輩が強ければ強いほど!アタシが迫れば!アタシが勝てば!それはサイコーに熱い挑戦と勝負になるッ!!!』
貴方のその価値観に、私は目を覚まされた。
貴方と同じレースを走るたび、私の心は踊る。
貴方は私に”夢”をくれる。
まだ共に走っていたい。
___あぁ、そうか。
「この蹄板は、私にとっての彼女を失った人の___」 - 2二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 19:40:47
年末の有馬記念。
「………バンブーさん」
「ヤエノ___」
「改めて、ここで言わせていただきましょうか」
それは私の覚悟の証。
「___我が親愛なる友にして、”敬愛する強者___」
私に取っての貴方は、貴方に取っての”サイコーのライバル”…
”夢”そのもの。
「サイコーのレースにしよう、ヤエノ!」
貴方は今日も、いつも通りの熱さに溢れた笑みでそう言う。
その笑みが、熱さが。
貴方自身が、私の中でいつも燃えている。
貴方は長距離なんて走れないだろう。
それでも、”夢”のレースをしに、ここへやってきた。
なら、情けも手加減もいらない。
ただ全力で、走るだけ。
___そして、”夢”のレースが終わる。
「はぁ…!もう、ホント___サイコーだぁ!!!」
勝者より、誰より”サイコー”の笑みを浮かべる彼女。
「…また走りたいな。こんなレースを、また」
隣で銀色の髪を靡かせそう言う人物。
…いつかは”壁”と認識したオグリキャップだ。
「ええ。そう思わせてこそが___」
「”夢”を与えるウマ娘、バンブーメモリーなのです」 - 3二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 19:41:01
- 4二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 19:47:51
いいですよね、ヤエバン……
- 5二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 19:51:15
“夢”への解釈が尊い…たとえ強者の壁があったとしても、適性の壁があったとしても、苦難乗り越え夢を掲げ続けることの素敵さ…その想いが伝わっていくんだなって…