海賊と呼ばれた男に俺はなる！

[1 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 20:58:59]

[SS]海賊と呼ばれた男に俺はなる！｜あにまん掲示板

このスレの続きです

[2 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 20:59:38]

おつ

[3 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 21:00:38]

おつおつ

[4 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 21:02:34]

おつ

[5 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 21:06:18]

石油配給公団が解散される前に解散準備委員会が開かれる事になった

それにGHQがメジャーの代表を参加させるようにとの要請があり委員会はそれを認めた

「我々は石油配給公団が解散される前に主張したい事がある･･･この元売会社の資格要件を認めてもらいたい」

[6 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 21:13:50]

その要件とは次の五つであった
1・輸入基地施設を有するもの
2・販売能力を有するもの
3・輸入機関を有するもの
4・特約店を有するもの
5・将来、輸入販売においてメジャーと提携を有するもの

「･･････この要件はすぐに結論が出せるものではない、一時委員会は中断する」

[7 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 21:27:04]

「メジャーの連中は日本の石油業界を乗っ取ろうとしているのは明らかだ！！この資格要件の5が通ったら俺達は元売会社になれねえ！元売会社になるにはメジャーの軍門に下るしかなくなる！」

メジャーは次々と日本の石油会社との提携を進めていた

ルフィの所にはゲダツ以外にも多くのメジャー系列の会社が提携の話を持ち込んでいたがルフィはあくまで独立を主張し経営に口出しされる形での提携を全て断っていた

[9 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 21:38:38]

「資格要件の4の特約店を有するもの、とする条件も問題だ！特約店を持ってねえ俺たちは元売会社になれねえ事になる！」

麦わら商店は輸入した石油を小売店を通さず直接販売する事で比較的安価に石油を消費者に供給していた

つまりこの要件は麦わら商店を狙い撃ちしたものであった

「シュロロロロ！麦わらとは戦前からやり合っているんだ、メジャーの影響力があれば無力化するくらいわけないぜ！」

[10 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 21:57:19]

一月後、解散準備委員会が再び開かれた

「今回はゲダツが提出した元売業者の資格要件を認めるかどうかを採決する」

ゲダツは石油顧問団のトップの一人である、そして石油顧問団のバックにはGHQがいる委員会の面々は資格要件を認めるしかないだろうと考えていた

[11 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 22:09:52]

ウェルゴが採決を取ろうとした時、突然商工省のドルトンが発言を求めて立ち上がった

「お待ち下さい、商工省石油課としましては元売会社の資格要件は1と2を満たせば十分と考えております、それ以外は全く不要です･･･これは門戸解放の原則に反し自由主義経済の原則にも反します。あと石油をメジャーに支配されるのは嫌だ」

[12 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 22:16:04]

「おいこのカバ！ゲダツはメジャーだけじゃなくGHQにも影響力を持っているんだぞ！理想論を振りかざすのは結構だがあまり委員会を混乱させるんじゃねえ！！」

「･･････この資格要件は十分な要素を満たしている思う、石油資源がほとんどない日本では石油の輸入は絶対不可欠だ、それには我々との提携が絶対必要になる」

[13 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 22:22:40]

「それは貿易で行えば良い事です、貿易は国際ビジネスの基本です、提携するのは必要条件ではありません。私は原理原則を捻じ曲げる事で将来の日本の石油産業に禍根を残したくはありません」

「確かにドルトンと言う者の意見は正論だ！俺とした事が！(うっかり)･･････この資格要件は取り下げよう」

[14 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 22:40:36]

「商店省のドルトンとか言うやつはすごい男だ！今まで俺たちは商工省に散々煮湯を飲まされてきたが中には骨がある素晴らしいやつもいるんだな！」

「チクショウ･･････！なんとかゲダツを説得したのに失敗するだなんて･･････！」

[15 1 22/11/16(水) 22:42:17]

本日はここまでです
前スレが感想であっという間埋まって嬉しい･･･！

[16 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 22:46:09]

元ネタ知らないからハラハラするぜ…あと線の細くなったシーザーに毎回新鮮に驚く

[17 1 22/11/16(水) 22:48:18]

>>16

このスレから拾わせていただきました(ダイマ)

シーザーサラダ流行れ流行れ･･･

【閲覧注意】ここだけシーザーが｜あにまん掲示板

[18 1 22/11/16(水) 23:02:59]

あと感想があったら下せえ･･･俺のモチベが上がります

[19 二次元好きの匿名さん 22/11/16(水) 23:40:27]

どのキャラも魅力的で場面や配役に合ってると思う。

[20 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 10:12:00]

保守

[21 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 19:27:42]

シーザーがイメチェンしてるのはある意味所属を変えたという意味でわかりやすいから面白いね。

[22 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 20:31:45]

「とうとう正式に元売業者になれたぞ！これでようやく俺たちは自由に石油を販売出来るんだ！」

麦わら商店が元売業者の指定を受けてほどなく、石油配給公団は解散となった、これにより国家の下における石油産業の統制は完全に終わりを告げた

元売業者の指定を受けた翌日、麦わら商店にゲダツが尋ねてきた

「今の俺は立場上麦わら商店とは対立する事になったが今回は個人的にお祝いに来た、麦わらのルフィ･･･元売業者の指定おめでとう！！！」

[23 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 20:39:59]

ゲダツは花束にカードを添えてルフィを祝福してくれた

カードには「麦わら商店の未来が素晴らしいものである事を祈る」と書かれていた

「敵対するのに祝福してくれるなんて･･･ありがとうゲダツ･･･！」

「これからは同じリングで戦う事になった、互いにベストを尽くして戦おう」

二人は固い握手をして別れた

[24 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 20:51:56]

とうとう元売業者に指定された各社は活動を始めたがスタートは平等ではなかった

当時日本に輸入される石油はアメリカ軍の予算から支出したガリオア資金によって輸入されたものだった

政府はこの石油を一定の配分で元売業者に払い下げる事にしたが配分で揉めた

「石油配分だが･･･メジャーが68%、日本の石油業者が32%で分け合うようにしたい」

[25 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 20:58:09]

「ンンンンンンンンンン！(それでは足りない！我々の取り分は80%にしていただきたい！)」「ゲダツ様！唇を噛んでは喋れませぬ！」

「(うっかり)」

「ま･･･待て･･･それを認めると日本の石油産業は完全にメジャーのものになってしまう･･････！」

これには政府も必死に抵抗して最終的にはメジャー73%、日本の石油業者27%になった

[26 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 21:09:00]

この比率は最初の一カ月としその後は各社の販売実績によって修正される事になっていた

「とうとう本業だった麦わら商店の仕事に戻れるんだな･･･！野郎ども！石油を売りまくるぞ！」

各地で細々ラジオ修理をやっていた出張所は一斉に麦わら石油の看板を掲げた

かつてメジャーを追い落とした麦わら商店がついに本格的に石油販売に乗り出した

[27 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 21:12:10]

「「「「「「「「「おう！！」」」」」」」」

かつて大陸で石油を売りまくった麦わら商店の力は全く衰えてなかった

高い販売実績を叩き出し毎月修正される配給比率をじわじわと上げていった

[31 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 21:37:08]

「ヤハハハハハ！やはり麦わら商店は手強い･･･！他の石油会社との統合を急ぐぞ･･･今の日本政府は外資導入を促進している、日本の石油会社の力が弱い内に有利な形で提携を進めるのだ」

当時の日本は政府･財界ともに外資導入を促進していた

ただ当時の日本の経済力は弱く従属した形で提携をした会社も少なくなかった

特に石油業界はその典型であった

[32 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 21:38:36]

「えっ･･･2万トンの石油をもらうのに製油所と貯油タンクを施設もろとも提供しなきゃいけないんですか･･･？」

「中には半分以上の株式を譲渡して完全に名実ともに子会社となたった石油会社もあるのだぞ･･･？それに比べれば良い方だろう･･･？」

[33 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 21:45:42]

「これは第二の敗戦だ･･･！いずれ日本の石油会社を飲み込んだら俺たちにも総攻撃を仕掛けてくるはずだ！そうなる前に対抗策を練らねえと･･･！！」

日本の石油会社と提携したメジャーはただちに重役を送り込み一年程でほぼ乗っとられた形になった

「貴様らの力など我々に比べたら無に等しいのだ」

[34 1 22/11/17(木) 21:49:26]

残りは後日やります
可愛いキャラを出したいんですがしっくりくる女キャラが思いつかなかったのでシーザーサラダで代用しました

[35 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 23:10:27]

サラダ系も選択肢として使えるのは可能性が広がって良いですね。

[36 二次元好きの匿名さん 22/11/17(木) 23:44:37]

ゲヘヘヘヘヘ！本作だと既婚者だからもう出てきたナミとウタ以外の相手で想像し放題だ！

[37 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 06:52:35]

保守

[38 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 17:05:28]

保守

[39 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 17:15:56]

やる夫ss思い出して懐かしいし内容も素直に勉強になる

[40 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 21:43:01]

メジャーの動きは電光石火であった

「日本の元売業者に発表すべき事がある、GHQはジョイント･ユース制を撤廃する事に同意した、なるべく早くこの制度を撤廃するので準備してもらいたい」

ジョイント・ユース制とは日本国内にある精製施設と石油タンクを共同使用する制度である

これを撤廃されると九州と山口にしか石油タンク施設を持たず東日本ではジョイント・ユース制に依存していた麦わら商店は東日本での販売店を失ってしまうのだ

[41 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 21:50:20]

しかし全国に多くの石油タンクを確保しているメジャーとメジャーと提携している会社は痛手でもなんでもない

これは麦わら商店を標的にした作戦だった

「GHQが同意した以上は今更変えられねえのはわかっている！･･･だがその準備期間はなるべく長く設けるべきだ！」

会議は紛糾したがある程度の猶予を設ける事に決まった

幸運だったのは製油所の共同使用の撤廃は否決された事だった

[42 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 21:56:24]

「この時間を無駄にするわけにはいけねえ！今回はギリギリ助かったが製油所の共同使用だっていつ撤廃されるか分からねえんだ！メジャーが本格的に攻撃してくる前に戦う準備をしねえと･･･！」

ルフィは製油所と石油タンク建設の用地を太平洋沿岸に探した

[46 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 22:12:47]

麦わら商店の販売実績はどんどん伸びていった

しかし破竹の勢いで他社のシェアを奪っていく麦わら商店に対し他の石油会社はスクラムを組んだ

「シュロロロロ！メジャーの傘下になったとはいえ俺はまだ石油業界に影響力があるんだぜ！元売業者の直売反対を決議して通産省に提出してやる！」

シーザーは全国石油協会を通じて圧力をかけ石油経済新聞にも麦わら商店を非難する記事を載せた

だがこれらに法的拘束力は無くルフィは完全に無視した

「ちくしょう･････････！」

[47 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 22:24:47]

「ヤハハハハハ！攻撃の手を緩めはせんぞ！」

メジャーの息がかかった石油顧問団の意見を受け入れたGHQは原油の輸入枠を広げて石油製品の輸入量を減らした

これは世界大戦後中東で油田開発が進んだことが影響していた

[48 二次元好きの匿名さん 22/11/18(金) 22:44:28]

「中東を開発したは良いがさすがにこの原油の供給は過剰だな･･････この量は我々にさえ処理出来る量を超えているぞ･･･原油は消費地で製油所を作り精製する」

エネルはこの問題を解決するために石油を消費する国に製油所を作り原油を輸入して現地で石油製品を作って販売した方が利益が大きいと考えた

「この政策の転換は俺たちにとっては打撃だ･･･！俺たちは原油から石油製品を作る製油所を持ってない･･･戦前からの製油所を持っている石油会社やメジャーと提携している会社との競争はさらに不利な状況になってきたぞ･･･！」

[49 1 22/11/18(金) 22:47:11]

本日はここまでです
また明日

[50 二次元好きの匿名さん 22/11/19(土) 00:50:46]

お疲れ