- 1二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 21:01:19
……ゴロゴロ……ドカーン!
「ひゃあんっ!」
ぐいぐい、と彼女はトレ公の方に身を寄せる。ホラー映画鑑賞会のとき、大丈夫だと言っていたのはなんだったのかとも思いたくなるほどに、今の彼女はまるで小動物のようにトレ公の腕にしがみついている。
表情だけではない。耳はへにゃりと畳まれ尻尾は前に回して、抱え込んでいる。
トレ公が何故しっぽを前に? と聞くと、どうやらミホノブルボンに教わったらしいこと彼女は告げた。もうひとつ、雷鳴が鳴り響く。
「……ひぃっ!」
ぎゅっと、ヒシアマゾンはトレ公の腕を掴んで顔を寄せてくる。彼女の涙がじわりとシャツを濡らす。トレ公はそんな彼女の背中をさすった。
とりあえずこれで落ち着くだろう、とその程度の思慮だったが、意外と効果があったらしくさすり続けるようにヒシアマゾンからの要望があった。
しばらく背中をさすってしていると雷雨が収まった。どうやら短く激しく振るタイプだったらしい。トレ公はそのことを伝えようとするが、当のヒシアマゾンはトレ公の膝に頭を落とし、そのまま眠ってしまっていた。
その寝顔は安らかなものだったと後に語られ、それを言う度にヒシアマゾンはトレ公の背中をバンバンと照れ隠しじみて叩くようになってしまったとか。 - 2二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 21:10:30
アマさん好き…雷怖がるのも照れるのも可愛い…
- 3二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 21:14:14
アマさんかわいい
それはそれとしておのれブルボンパパ - 4二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 21:15:01
姐さんかわいい!
- 5二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 21:16:31
普段頼られる側の姐さんがトレ公を頼るのいいですわね…
- 6二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 21:22:35