泣いたライスシャワー 【日本昔話SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 22:10:34

    とある山の中に、一人のライスシャワーが住んでいました。ライスシャワーはずっと人間と仲良くなりたいと思っていました。

    そこで、「心のやさしいウマ娘のおうちです。皆来てくれると嬉しいな。おいしいお菓子もお茶もあるからね」という立て札を書き、家の前に立ててきました。

    しかし、人間たちは疑い、誰一人としてライスシャワーの家に遊びに来ることはありませんでした。
    ライスは非常に悲しみ、信用してもらえないことを悔しがり、せっかく立てた立て札を引き抜いてしまいました。

    一人悲しみに暮れていた頃、友達のミホノブルボンがライスの元を訪れました。ライスの話を聞いたブルボンはあることを考えました。

    それは、「ミホノブルボンが人間の村へ出かけて大暴れをする。そこへライスシャワーが出てきて、ミホノブルボンをこらしめる。そうすれば人間たちにもライスシャワーがやさしいウマ娘だということがわかるだろう」という策でした。

    しかし、これではブルボンに申し訳ないと思うライスでしたが、ブルボンは強引にライスを連れ、人間達が住む村へと向かいました。

    ブルボンが村の子供達を襲い、ライスは懸命に子供達を守りました。

    作戦は成功し、おかげでライスシャワーは人間と仲良くなり、村人達はライスシャワーの家に遊びに来るようになりました。

    人間の友達が出来たライスは毎日毎日遊び続け、充実した毎日を送りました。

    ただ、ライスシャワーには一つ気になることがありました。それは、親友であるミホノブルボンがあれから一度も遊びに来ないことです。今村人と仲良く暮らせているのはブルボンのおかげであるので、ライスは近況報告もかねて彼女の家を訪ねることにしました。

    しかし、ブルボンの家の戸は固く締まっており、戸の脇に貼り紙が貼ってありました。

    それは「ライスシャワー、貴方は人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、私が貴方とこのまま付き合っていると、貴方も悪いウマ娘だと思われるかもしれません。それで、私は旅に出る事にしました。いつまでも貴方を忘れません。さようなら。体を大事にしてください。貴方はどこまでも私のヒーローです」というミホノブルボンからの置手紙でした。

    ライスシャワーは黙ってそれを2度も3度も読み上げ、涙を流しました。

    おわり

  • 2二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 22:16:21

    乙!
    ちょっと元ネタそのまますぎる気がする…
    もうちょっとウマ娘要素入れて改変してくれたほうが面白そう

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 22:22:42

    >>2

    現代風改変がどうにも思いつかず……。実質そのままになりました

  • 4二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 22:33:44

    良いね

  • 5二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 22:34:14

    ただハッピーエンドも見たかった

オススメ

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