- 1二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:20:26
陽は高く昇っているというのに、暗すぎる視界。
彼女はカーテンを閉め切り、布団にくるまっている。
「ルフィ……あれ…この声誰…?!……教授か……業務連絡だしいいかな……」
彼女はイヤホンを耳に装着し、盗聴を行う。
「…………ん♡……すごい……ルフィの鼻息が耳元で聞こえて……♡」
耳元で鳴り響く音に一人興奮し、頬を赤らめる。
彼女の名はウタ。数年前からネットで歌動画を配信しており、今や世界一の歌姫と言われる、世界的な有名人だ。
「…あぁもう!!………ルフィ♡ルフィ♡早く帰ってきてよォ♡」
しかし、その肩書きの威厳を一切感じないような様子で、ウタはベットで足をばたつかせる。
「えへへ///これ巻き付けちゃお♡あ〜♡これがあればルフィが居なくても幸せな気分になれちゃう……♡」
身体に巻き付け、愛おしそうに眺めるのは、彼女の足首から部屋の隅の杭にかけて伸びた長い長い鎖。
一体なぜこのような光景ができているのか?
きっかけは今から3年前に遡る──── - 2二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:21:15
🍲
- 3二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:21:42
- 4二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:21:47
這い寄る?それとも這い寄られた?
- 5二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:22:27
ウタ〜〜!遊びに来たぞ〜!!」
今と変わらない秋晴れの日、ドンドンドン!とマンションの隣部屋を叩く1人の少年。
彼の名は、モンキー・D・ルフィ。
明るく快活な人柄で、多くの人から好かれている。そして、今呼びかけている部屋の少女と交際中だ。
「あっ!ルフィ♡もう来てくれたんだ!ほら、部屋入って入って♡」
「おう!お邪魔しまーっす!!」 - 6二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:22:51
cpがついてない…これは!?
- 7二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:22:55
ーーー
ー
「そしたら昨日よ、肉が腐っちまってて……」
「あはははっ!それはルフィが悪いって!」
ウタの自室へと連れられたルフィは、楽しく談笑をしていた。
「そうかァ?!ウタはどうなんだ?今日なんかあったか?」
その質問にウタは目から生気を無くし、答える。
「………………。これ見る?」
「なっ…………お前こんな写真いつ撮って……」
ウタがスマホを操作し、ルフィへと見せつけたのはとある1枚の写真。
「いつ撮ったなんてどうでもいいでしょ!!誰よこいつら!ルフィ……答えてよ!!」 - 8二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:23:25
- 9二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:25:15
- 10二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:25:26
- 11二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:26:21
付き合ってから2年経つが、ルフィはなぜウタが友人との縁を切り、自分にだけ甘えてくるのかさっぱり理解できない。
ウタは自分と付き合う前は友人は多い方だったし、とても楽しそうに見えた。
どうして突然……?自分以外の人とでもウタには笑っていて欲しいのに。
「…………それにさ、ルフィ。これは?」
そう呟きながらウタは、うっとりと自分の腕にあるアームカバーを眺める。
「私と誓い合った夢のマークでしょ?……ちゃんと肌身離さず付けよって言ったのに!最近忘れてるでしょ?!」
「いや……でもそれ男のおれにはあんま似合わないっていうか……」
「なんでよ!!付き合ってすぐ私がプレゼントしたのに!…………それに私ルフィが傍にいないときはずーっとこれ見てルフィのこと考えてるんだよ?!」 - 12二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:27:20
- 13二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:27:51
愛がマッハ・バイスしてる…
- 14二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:31:03
「……ごめんよウタ……おれが悪かったから……」
「きゃっ♡もうルフィ!急に抱きしめないでよ♡」
ルフィに抱きしめられ、先程とは打って変わってウタは頬を赤らめ表情が溶ける。
「悪かった……今日付き合ってちょうど2年の記念日だろ?なのに怒らせちまって。」
「いや、そんなことないよ。ってか、記念日覚えててくれたの?……えへへ///嬉しい♡」
「なら良かった……ほら、プレゼントやるよ!!」
ルフィは持ってきたリュックから新型の配信機器を取り出した。
「わぁすごいっ!これ私にくれるの?」
「そうだぞ!バイト代で買ったからさ、これ使ってもっと配信頑張れよ!!」
「うん♡うん♡ありがとう、ルフィ♡そうだ!私からもプレゼントというか、普段の気持ちを伝えたいの!いい?」
すっかりご機嫌になった彼女を前に、ルフィは油断していた────
「おう!全然いいぞ!!ウタ。」 - 15二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:32:20
「じゃあこれ……ルフィ、覚えてるかな?」
そういってウタが部屋の宝箱から取り出したのは、1本のナイフ。
あっ。これは確か…………
『おれは遊び半分なんかじゃない!もうあったまきた!!証拠を見せてやる!!!!』
『おう!やってみろ!』
『ふん!』ブス…ッ!!
懐かしいな。……たしかシャンクスの会社に入りたくて大怪我したやつか。
ルフィは幼い頃の記憶を思い出し、目元の傷をそっと撫でる。
あの後ナイフはシャンクスが回収して捨てたと思っていたが、ウタが持ってたのか。
「なんだ〜!そのナイフどこにいったのかと思っ…………」
ルフィは言葉を言い終わる前に、ウタが始めた行動にギョッと驚いた。
「じゃあルフィ…………私の気持ち、ちゃんと見ててね…………?」
そう呟きナイフを目元に振り上げるウタ。
不思議なことに、その顔は幸せに満ち溢れている。
「やめろ!……おいっ!!………いったいお前なにして…………………」
ブスッ……! 鈍い音が部屋に響いた─── - 16二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:32:50
「あ“ぁぁぁぁあぁ!!!!…痛い…い“だいっ!!……い“ぃだいよぉ…………!!!!」
「馬鹿野郎!!おまえ……おまえ…なにしてんだ!!」
ドクドクと恋人から流れる鮮やかな血。今までの平和な光景からの変化に、ルフィは動転していた。
「ぐぅ……いだい…けど…ルフィ♡こ……れが私の気持ちだよ……♡」
「なんでそんなこと……こんな危ないことすんなよ…………!!今救急車呼んだからな!頑張って耐えろよ……」
「……ぅ…痛い…あ、そうだル“フィ……これ見てよ……♡」
苦痛の中で甘い声を上げ、ウタは上のシャツを脱ぎ、下着を露わにする。
「おい!なんで服脱いで…………」
服を脱いだウタを見たルフィの表情が固まる。
ウタの身体の胸付近には………… - 17二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:33:25
「…………………………?!
お前これ…絵か…?そうだよな?!…………おい!!」
ルフィと同じ痛々しい火傷跡が広がっていた。
「ふふふ♡絵なわけないでしょ?ルフィとお揃いの傷だよ♡毎日少〜しずつ火で炙ったの!この記念日に間に合うようにね♡……それに今目元の傷までお揃いになれそうだよ!」
あははっ!といつものように笑うが、目の焦点がまともではない。
しばらくルフィは固まっていたが、ハッとしてウタのブラジャーを剥ぎ取り傷を確認する。
「きゃん♡ルフィ、私たちまだ高校生なのにエッ○はダメだよ♡」
「お前……おまえ!……こ…こんなことして……」
そこには確かにルフィと同じ傷が広がっている。
でも、自分の傷は単なる事故によりできたものであり、自らつけた訳じゃない。
なぜウタがこんなこと……?なんのために?
理解が追いつかない。
「もう♡そろそろ救急車来ちゃうから服は着るね♡」
元の服装に戻り、目元の傷を押さえつけるウタ。
その後救急車が来て、搬送されるウタをただルフィはぽかんと眺めるだけだった──── - 18二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:34:09
- 19二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:34:23
Omg
- 20二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:35:30
ーーー
ー
それから1週間が経過した。ウタは現在入院中。その間、ルフィは学校を休み1人で自室にこもっている。
ウタは失明は免れたものの、ルフィと同じ縫い跡が残ってしまったらしい。
胸の傷も同様に、一生残ってしまうようだ……
「クソ……なんでだよ……!ウタ……」
いったいどうしてウタがこんなこと……?
自分がなにかしてしまったのだろうか…
『あ……あのさ!…えっと…ルフィ!!私ルフィが好きなの!付き合って!』
2年前、まだ中学2年生だった頃の記憶を思い出す。
小さい頃から自分とずーっと遊んでいた幼なじみに告白された。
当時、恋心が分からなかった自分に、それを芽生えさせてくれた。
人付き合いの楽しさは友情だけではないと気づかせてくれた、大事な大事な彼女。
そのために、努力してウタと同じ高校に通うことができたのだ。
そんな人間が一生残る傷をつけてしまった……
「おれが……おれが悪いんだ……ちくしょう!!」
呻きながら髪を掻きむしるルフィ。この1週間、彼はひたすらに自分を責め続けていた。 - 21二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:36:12
「……ルフィ。ここにいたのか。」
「シャンクス……!」
部屋のドアが開き、ルフィの憧れの男が入ってきた。
「シャンクス……ウタは…ウタはまだ大丈夫じゃねェのか?」
ルフィは泣きそうにながらウタの安否を確認する。
「あと10日程で退院できるそうだ。安心しろ。…………傷の方は聞いたと思うが、やはり残ってしまうようだ……」
「そっか…………なぁシャンクス、ウタはなんであんなことしたか聞いたか?」
「………………ウタはな、最近ルフィが冷たくて不安だったと。お前との強い繋がりが欲しかったそうだ。」
「…………?」
ルフィはシャンクスの言葉をまったく理解できない。
繋がり?自分と遊んだりデートするだけでは足りないのか? - 22二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:37:16
「ウタはな…あの子は元々寂しがり屋なんだ。……俺が仕事で中々家に帰れないのもあるだろうが、自分が好きな人と離れるのは嫌だと小さい頃からよく話していた。」
「それでな、ルフィ。お前はガープさんから将来のためにと高校入学と同時に一人暮らしをしているだろ?」
「あぁ、そうだぞ。」
ルフィは今まで祖父と二人暮しだったが、シャンクスの言う通り今は1人で暮らしている。
「今、ウタはお前の隣の部屋で同じく1人で暮らしるよな。」
「……そうだな。」
──『ルフィ♡私今日から隣人さんだよー!』
『えぇぇ〜〜?!』
今から半年前の出来事を振り返る。
あのときはもちろん驚きと嬉しさでいっぱいだった。
「でもそれ、ウタからおれみたいにシャンクスから将来のために家出されたって聞いたぞ?」
「……本当はな、ルフィ。あれはウタから提案したことなんだ。……ルフィの近くに住みたいと言って。」
「そうなのか?!」 - 23二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:37:41
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:38:16
「あぁ。ルフィと俺の家は近所だったが、お前が少し離れたこのマンションに引っ越すと聞いてからな。
今言ったろ?ウタは好きな人から離れたくないと。」
「そっか…………」
ルフィは妙な気分に陥った。
ウタに嫌われたわけではない。そのことはとても安心できる。
でも……その好意が誤った方向に進んでしまったのは確かだ。
なら、自分は今後どうすればいい?
ウタと別れる?それは自分だって嫌だし、ウタが何するか分からない。
今まで通りウタと付き合う?再び同じことを起こしてしまうかもしれない。
では……彼女の言う通り友達と縁を切り、ウタだけを想い生活する…………?
自由を好む彼には、とても受け入れ難いものだった。
「俺だってウタがお前に依存しすぎているのは分かっている……だがな、ルフィ。だからこそなんだ。あの子のためにも、もっと強い
『繋がり』を作ってやってくれよ?」 - 25二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:38:53
ーーー
ー
「………………」
シャンクスと話してから3日後、ルフィは部屋に籠り考えにふけていた。
『繋がりを作ってやってくれよ?』
シャンクスの言葉が頭の中で響く。
……繋がりとはいったいどうすればいい?
何をすればこれ以上ウタが傷つかず笑っていてくれるだろうか。
「……くっそ〜!考えても全然分かんねェ!!まずは飯だ!」
ルフィはいつも通り大きな声で叫んだ。
しかし目元は疲れ切っていて、普段の元気な彼とは少し違和感を感じる。
「よっしゃ!肉焼くぞ〜!肉!」
台所に行き、大好物の肉をフライパンの上で焼き始める。
今まで料理の腕は散々だったが、ウタに教えられたこともあり多少は出来るようになっていた。
「ん〜まそ〜!!いい匂い!まだかな〜!」
そのまま彼は火の勢いを調節しようと目線を下げる。 - 26二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:39:39
ルフィも寂しがり屋ではあるんだが・・・
- 27二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:39:47
火。
『……毎日少〜しずつ火で炙ったの!』
「な……ぁ……やめろ……」
ルフィはあのときのウタの発言を思い出す。
『あははっ♡熱い…あ“づぃ…………ルフィ……』
『熱い“っ“!!……あ“ぁぁあ“!ぁっ!!熱っ“!ぐぅ“!っあ“!』
『へへへ♡ちゃんと火傷跡できてきたよ……♡』
実際の現場は見ていないのに、次々にその光景を想像してしまう。
「ウタ……やめろよ……!!……うぅ…」
ルフィは脳内の光景に耐えられず、自分の頭を殴りつける。
そのまま胃の中身が喉に上がってくるのを感じる。
「ウ……うぷっ!……ゲェェエェェ!!……ケホッ…オェェェェ!!」
流し場で吐くと同時、
彼の中でプツンっという音が響く。 - 28二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:40:26
「そっか……!しししっ!!そうだよなァウタ!」
自分のベットの上でにししっと笑うルフィ。
「シャンクス!『繋がり』がなにかやっと分かったよ!」
「ウタも楽しみに待っとけよ!!」 - 29二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:41:17
- 30二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:42:28
あかん(あかん)
- 31二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:42:44
- 32二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:43:22
「…………はっ!」
目が覚めた私は、慌てて周囲を見渡す。
ここって私の寝室じゃん…なんでルフィは私を気絶させたの……?
「えっ…ちょっと何これ……!」
ふと足元を見ると、鎖の伸びた錠が足首に付いていた。
「おっ……ウタ!目ェ覚めたか?!」
私が声を上げるとルフィが部屋へと入ってくる。
なんで鎖なんて足に付けて……いったい何がしたいの?
次々に聞きたいことが浮かんでくる。
「ねぇルフィ、どうしちゃったの?彼女の足にこんなもの付けるなんてダメだよ……」
「しししっ!これはな、おれとウタの新しい『繋がり』だ!」
いつも通り明るい声で笑うルフィ。
でも、今は目だけがなぜか笑っていない。
「…………何言ってんの?」
「だからよっ!これでウタを繋げておくんだ!そうすりゃおれもお前も寂しくないだろ?
これからはず〜〜〜っと一緒だからな!」
埒が明かない…いったいルフィは何がしたいの? - 33二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:43:58
「ちなみにここの隣のおれが住んでた部屋は解約したから、ウタと今日から二人暮しだな!
ここさ、お前の配信のために防音室になってんだろ?!だから助けを呼んでも誰も来ねェから!」
そう淡々と状況を説明し始めるルフィ。
怖い。まるでルフィではない何がルフィを装ってるみたいな……初めての恐怖を覚える。
「もちろんだけど外に出さねェからな!高校も行かせねェ!もうウタは卒業まで半年もないし、今から全部休んでも卒業できるから安心しろよ!な?課題とかはおれが全部取ってきてやるし!」
「嫌だ……嫌だよルフィ…怖い…ルフィが私が火傷跡作ったり、目元刺したのに悲しんでたのはシャンクスから聞いたから……ね……?」
そう訴えかけても、ルフィは笑うだけ。
「別に悲しくねェぞ!ウタなおれが大好きでお揃いにしてくれたんだろ?ならおれも嬉しいし、それには応えなきゃな!」 - 34二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:45:30
あれから、私はルフィに監禁された日々が始まった。
元から大学に通うつもりはなかったし、歌の配信もできるから特に影響はないけど……
「ウター!!ただいまー!」
「うん…おかえりなさい。」
「ちゃーんと今日は誰とも喋んなかったぞ!ずっとウタのこと考えてた!!」
あれからルフィはLINEもインスタも私以外は全員削除したし、アームカバーを付けて登校してくれてる。
「昼ご飯もちゃんと作って食えたみたいで良かった!じゃあ少し早いけど風呂入るか!」
「そうしよっか……」 - 35二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:45:56
幸い、鎖は外以外ならどこへでも移動できるように長めに作られている。
一緒にお風呂とか、昔は夢にまで見たことなのに…今の関係じゃ全然楽しくない。
「ねぇルフィ、私もう危ないことしないからさ、いい加減鎖外し…………痛いっ…!」
ずっと笑顔だったのに、ルフィに急に影がかかると同時に顔を殴られた。
「そんなことするわけねェだろ!!おれはお前の望み通りウタのことだけ考えて生活してるんだぞ!ちゃんとおれの想いも感じてくれよ。」
「ごめん……そうだよね…」
もうこんな生活嫌だよ……!ルフィに愛されてることはたっくさん感じられるけど、もっと違うやり方で…ずーっとルフィに縛られて……
ルフィに愛されて縛られてる…………?
あれ?……………………それって………………
♡ - 36二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:46:49
「ウタ〜!たっだいまー!今日はさ……」
「あっ♡おかえりなさーい♡ルフィ!」
「おう!今日は元気だな!……おれの気持ちがちゃんと伝わったか?」
ルフィの言葉に、激しく首を縦に振る。
「うん♡ルフィは私のこと大好きだもんね♡私も同じくらい好きだもん♡」
「そっか!ならもう鎖は外してもいいな…」
ルフィはそのまま私の足元に目線を移す。
「やだやだ!外さないでよ♡」
「いいのか?昨日外してって言ってたじゃねェか。」
「うん♡だってこれ、私とルフィの『繋がり』なんでしょ?……繋がりだよ?繋がり♡私とルフィの愛の♡愛の結晶じゃん♡えへへ///
それって…!それってもうさぁ♡ルフィとの子どもみたいなもんでしょ♡」
「……そっか!ウタが気に入ったなら全然いいぞ!おれも嬉しい!!」
そのままギューッとルフィに抱き締められる。
あぁ……♡これからもずーっとルフィと一緒なんて…♡ - 37二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:47:01
なんかやばいこと考えたなこいつ
- 38二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:47:25
このレスは削除されています
- 39二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:47:37
こうして今の日常が完成したのである。
その中で、ウタは配信を続けている。
ルフィがいない間の寂しさを紛らわすために。
「…ふぅ〜……どうだった?今の新しいラブソング!」
えへへ…すっごいみんな喜んでる…私のルフィへの愛を込めた歌を♡
チャット欄は肯定的なコメントで溢れかえるが、彼女は見逃さなかった。
『え〜またラブソングかよ〜なんか歌詞も重いんだよな No.220』
『3年前?ウタのラブソングが増えたのって。もう飽きてきたよ No.965』
ウタはこの2つのコメントを見て、一瞬で頭に血が上るのを感じる。
なに?こいつら。私とルフィの愛をバカにしているのか?
「みんなありがとう……!
ねぇ…No.220、965の2人。あんたら私と夫の愛をなんだと思ってんの?もう私の配信も歌も聞かなくていいから。ブロックするね…!」
当然のようにルフィを夫と述べるウタだが、もちろんまだ結婚はしていない。
そのまま怒りに任せてウタはその2名のアカウントをブロックした。
「ったく、私とルフィの愛を否定するからいけないんだよ……!
え?No.40さん、ルフィがどんな人か教えて欲しいって?しょうがないなぁ……♡」 - 40二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:48:16
なんかココ湿度高くない?
- 41二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:48:22
ーーー
ー
「…………でさ!すっごくすっごくすっごくかっこいいでしょ〜!ルフィは♡」
ウタはルフィを語り始めてから約6時間が経過していたが、そんなことはお構いなしだ。
初めの1時間までは聞いているファンが多かったが、その後だんだんと減っていき今聞いているのは尋ねたNo.40のみとなっていた。
「あっ!もうこんな時間!うわ…ファンの方もう1人しかいないじゃん…最後まで聞いてくれてありがとね!それじゃそろそろルフィが帰ってくるか……」
『ウタ。俺だ。シャンクスだ。No.40』
「え……?シャンクス?」 - 42二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:49:06
思わぬ出来事にウタは動揺を隠せない。
『ここ3年間顔すら合わせられていないからな、仕事の合間をぬって配信だけ見に来たんだ。
マンションの部屋を解約したと聞いたし、そこはルフィの部屋か?ついに同居を始めたのか? No.40』
「うん!そうだよ!ルフィが私を好きすぎるから……♡」
『……そうか。ルフィならお前とでも安心だ。
そういえばウタ、お前高校の最後の方は休んでいたと聞いたが本当なのか?無事卒業はできたようだが、それは父親としては看過できない。 No.40』
「ふふ…♡理由はこれだよ♡」
嬉々として自分の足に付く鎖をジャラリと音を鳴らしカメラに見せつけるウタ。
『……?おい、ウタ。いったいそれはなんだ!
No.40』
会う機会は少ないが、大切な娘の体に異物が取り付けられていることを見せつけられ、動転している様子がコメントからでも伝わってくる。 - 43二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:49:50
「なにって…これは私とルフィの『繋がり』だよ!シャンクスがルフィに作るよう提案したんでしょ?なんでそんなに焦ってるみたいに……
これがあるから私はルフィと離れてても平気なんだよ♡大好きなの♡」
ギューっと鎖を抱き締めるウタ。しかしシャンクスはその様子を画面越しに見ての焦るどころの騒ぎではない。
『そういう意味で話したわけじゃない!ウタ、ルフィから離れて、今度2人で話をさせてくれ…! No.40』
「なに言ってんの?!ルフィと離れるわけないじゃん!……ルフィと同じ部屋に住んでるけど、ルフィが大学生になってマンションは変えたから!探しても無駄だからね……」
「ウター!たっだいまぁー!!」
そして、ついにウタの父親以上に大好きになってしまった人が帰宅してくる。 - 44二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:51:15
「じゃあね、シャンクス。私とルフィを引き離そうと提案するなんてそんな人とは思わなかった。たまに連絡ぐらいはしてあげるからさ、もう配信には来ないでね……!」
そうしてウタはシャンクスのアカウントをブロックし、配信を終了した。
「おっ!配信やってたのか。そういやウタ、この前のラブソング海外でも売れたらしいなー!」
そう話し、ルフィはアームカバーの付いた腕でウタの髪を撫でる。
「うん♡すごいでしょ!今日もラブソングできちゃってさ、いっぱい褒められたよ♡
もちろんルフィのこと考えて作ったんだ!だからさ、ご褒美にチューしてよ♡」
「良かったな!チューくらいいくらでもしてやる!」
「んっ…んむっ…ちゅっ…んんっ……♡」
あ〜♡もうルフィとのキス最っ高♡脳みそ溶けちゃいそう♡ルフィルフィルフィ♡
やっ♡ルフィの唾が私の口の中に入って…♡
「……っぷはっ!どうだ気持ちいいか?」
「うん♡やっぱルフィのこと……ひょへっ♡ん♡もう♡」
話してる途中なのに、ルフィの手が私に届き、胸を揉まれる。
「もうっ♡今日はシたいの?まぁ私は毎日でもいいけどさ……♡
まずは一緒にお風呂入ろ…♡」 - 45二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:51:44
- 46二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:53:05
以上になります。
ムハハハ!!油断したなァ!!
現パロルウタとはこういうものでいいんだ!!通常イチャラブなど存在させん!! - 47二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:53:29
このレスは削除されています
- 48二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:53:46
220と965を選んだのには理由がありますか?
- 49二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:54:07
二人にとっちゃ天国だな!!ヨシ!!
- 50二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:54:28
適当だ…!意味は特にないですね
- 51二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:55:05
何故か懐かしいものを感じた
- 52二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:57:23
これぞ王道
これぞ純愛 - 53二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:57:33
本人たちが幸せそうならいいけど...いいのかこれ?
- 54二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:58:40
まあ2人が幸せならいいじゃないか
シャンクスはまあうん…頑張れ! - 55二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 17:59:47
やったぜ、ヤンデレルフィとヤンデレウタだ。
- 56二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 18:00:24
いいのだ これでいいのだ
- 57二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 18:07:38
現パロルウタ高校生逆レルート→這い寄る
New!
現パロルウタ高校生共依存ルート→繋ぎ(繋げる?) - 58二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 18:27:20
- 59二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 18:31:51
ルフィとウタはこれで良い(?)にしてもシャンクスはガチ泣きもんだろこれ…
- 60二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 18:33:06
とんでもないヤンデレ地雷クソ女だ!!!
だから良い - 61二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 18:33:41
ルフィもルフィなんだよなあ…
- 62二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 18:36:06
- 63二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 19:03:04
支部に出して欲しいことを教える
可能ならRシーンを盛ってほしいことも教える - 64二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 20:00:35
なぜルウタは共依存も逆レも甘々も似合うのだろうか
素晴らしいSSをありがとうございました - 65二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 20:55:00
ひぇっ
- 66二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 20:56:04
多分あれやろなぁ・・・
- 67二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 21:45:07
良き
- 68二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 21:47:01
両ヤンデレは最高だな!!
- 69二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 22:33:39
こういうのをあにまん民は求めているのさ…!
支部でr18描写見たいのォ… - 70二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 22:53:37
やはり両重いは素晴らしい...!
- 71二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 08:56:23
一瞬だけウタがまともになったからシャンクスの助言が無ければお互い病んだ状態から抜け出せるって勘違いしかけたけど、
ウタがまともになったのは病んだルフィの行動が原因だから無理か - 72二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 10:17:28
- 73二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 10:18:12
- 74二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 10:20:38
- 75二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 10:21:17
じゃあやっぱいいや
- 76二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 10:27:15
- 77二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 20:43:59
ほしゅ
- 78二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 06:39:01
ほしゅ