閲覧 ルウタ注意】《SS》天竜人「こいつら買うえ〜」四体目

  • 1愛ある罰22/11/20(日) 09:28:21
  • 2二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 09:28:47

  • 3愛ある罰22/11/20(日) 09:29:17



    軽くおさらい

    ・ルウタ 樽レース中に人攫いに捕まる。

    ・天竜人(買主)に買われる

    ・聖地で暮らすこととなる

    ・左手の甲に”烙印”として”新時代のマーク”を押される

    ・脱出を図るも失敗(重傷を負う)

    ・爆発する腕輪によって互いが互いの”足枷”に

    ・八年過ぎたが、肉体しか成長していない

    ・ウタの歌声を”音貝”に録音させる

    ・エレジアにて、ウタの独占ライブ開催

    ・ルフィはウタのボディーガード

  • 4愛ある罰22/11/20(日) 09:29:41



    おさらい2

    ・ウタとルフィ 海賊と観客に襲われる

    ・付き人である”黒服の男”が銃殺される

    ・逃亡の中、海賊の船長と遭遇

    ・ルフィ 戦いの中 成長し、勝利

    ・ルフィ 時間稼ぎ 崖に落ちる

    ・ウタ ゴードンに匿われる

    ・見つかった所に、ルフィが到着

    ・”意志の力”と”思いの力”で、覇気習得

    ・海楼石外れ、ウタ 能力解放

    ・船で他の島へ行こうとする イマココ

  • 5愛ある罰22/11/20(日) 09:30:02



    現在の二人の状況

    腕輪を外し、自由の身に!!!!


    ____但し、ウタの心に変化が……

  • 6愛ある罰22/11/20(日) 09:30:45



    今までの200なら……

    ・ルウタは幸せになれる

    ・ハッピーエンド

    ・ルウタはラブラブ

  • 7愛ある罰22/11/20(日) 09:31:55



    ____船は二人を乗せ、動き出した。


    二人は停泊所まで見送りに来てくれたエレジアの人達に手を振り、別れを告げた。

    「 ありがとう!!!! 」バイバイ

    『 みんなー!!元気で!!!!』バイバイ


    国民達は船が見えなくなるまで手を振り続けてくれた。


    ____手を振る影には、もう会えないだろう。

  • 8愛ある罰22/11/20(日) 09:33:42


    ____静かな船の上。


    「よく頑張ったな! ウタ!」


    『でしょ♡ご褒美にもっとなでて♡』


    「このくらいが、いいんだよな!」ナデナデ


    『えへへ♡』パタパタ



    『……ルフィ大好きだよ。』


    『あんたの敵は私が全員ぶっ飛ばすから。』


    「?」


    彼女は”いつもの”口調で語ったが、その覚悟は本物だった。

  • 9愛ある罰22/11/20(日) 09:34:13



    ____ルフィ。

    私が、”生き続けた”理由はあんたとずっと一緒にいたかったからなんだよ。

    ずっと”二人で幸せになりたい”と思ってたんだよ。

    ……だから、たどり着いた島で私が”何をしても”

    …私の傍から離れないで。

  • 10愛ある罰22/11/20(日) 09:35:10



    ____曇り空の下、島は見えた…が、


    『……なにあの”雷”…』

    ”赤と黒の雷”が行く手に待ち構えていた。

    「ただの雷じゃねーぞ。 なんだあれ? 」

    その雷は”誰か”の、”怒り”で降り注いでいるようにも、”悲しみの涙”として降り注いでいるようにも見えた。

    『やっぱり航海士を連れて”操っておけば”よかった。』

    「…?どういうことだ? 」

    …船はその場では止まらない。

    波に後押しされ、二人は雷の元へと運ばれた。

    「『 うわあああああああ!!!! 』」

  • 11愛ある罰22/11/20(日) 09:35:54



    ____雷は、”落ちなかった”。

    それどころか、雷は波を刺激することで、船から島へと続く”一本の安全な海流を作り出した”。


    ____”誰か”が二人を祝福したかのように、その海流は作られ、”誰か”の心を表していたような黒い曇りの空が、青一色の晴天へと変わった。


    ____”誰か”の心は……晴れていた。

  • 12愛ある罰22/11/20(日) 09:39:50



    〜第二部完〜


    書き忘れ設定

    ・ウタ

    ライブ時に渡された”烙印”隠しのアームカバーを左手に着用中。

    ・ルフィ

    ウタに”烙印”を見せないためと、”お揃い”にするためにアームカバーを装着。

  • 13二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 09:42:57

    シャンクスに見聞色の覇気で見つかったんかね...

  • 14二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 10:09:50

    幸せになってほしいな~

  • 15二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 11:07:55

    スレ画のウタコラすこ
    前スレでウタウタ使った際にルフィとゴードンをウタワールドに入れさえしなかったのはやっぱ見られたくもないって事なんかね
    rip.エレジアに来てた観客

  • 16二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 15:31:01

    保守

  • 17二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 15:39:27

    新スレ来てたか
    外の海はウタとルフィを巡って絶賛戦争中なんだよな

  • 18二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 16:05:00

    >>17

    そう考えると、一線超えちゃってた方が生きやすくはありそうなのか

  • 19二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 20:12:26

    極限状態だったから食った時点でニ化する程の精神力があって、元々のルフィの才能と自由を与えるニカの力の相乗効果で一気に覇気まで習得できたのかな?
    でも途中の海賊との戦いの時に見聞色っぽい描写もあったし…もしかしてこの世界のルフィはニンゲンゴサイ族に半文浸かってる?

  • 20愛ある罰22/11/20(日) 20:21:48



    ごめんなさい!
    今後の展開用のコラ作成に時間がかかってしまい今日の更新は出来そうにないです。

    三章のプロローグすら書けずに、大変申し訳ございません。

    ↓詫びコラ

  • 21二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 20:27:52

    >>20

    いつまでも待ち続けるぞ!

    それはそれとしてコラ部分が分からぬ…

  • 22二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 20:34:19

    >>20>>21

    左上~ルフィの帽子についてた時間の表示と天気予報が消えてるみたいだな

    きれいに消えたな!!!

  • 23愛ある罰22/11/20(日) 20:34:36

    >>21


    左上の時間と天気予報を消しました

  • 24愛ある罰22/11/20(日) 23:37:55



    ____聖地マリージョア

    《……大変な事態になってしまった。》

    二人をよく知っている”少し偉そう”な男は、エレジアで起きた一連の事件の報告を”誰かから”電伝虫で受けていた。

    《…この二枚の写真と、賞金は”生け捕りのみ”と書いた この文書を政府に送れ。》

    暗い部屋の中、”少し偉そう”な男は自分の付き人に、命令していた。

    付き人に渡された二枚の写真には、”直近の成長した”黒髪の男と紅白髪の女がそれぞれ写っていた。




    顔写真 賞金 生け捕りのみ……

    …これらが指す答えは……

  • 25愛ある罰22/11/20(日) 23:41:12



    ____その文書が届くよりも早く、世界中にエレジアで起きた事件が書かれた新聞が既に出回った。

    《”顔無き歌姫 UTA” 初ライブで観客を襲う!!!!》

    ____政府にとって都合の良い事件に書き換えられて……

    …その内容の辻褄合わせのためか、ルフィとウタの”奴隷時代”は隠され、政府の都合のいいように過去を改ざんさせられていた。

    当然、市民が天竜人に怒りを抱えていたことなど書かれてはいない。

    ”ウタウタの実の能力者” と判明した UTA(実名 ウタ)と、その仲間のルフィが 観客達を”突如”襲い、全員の精神を破壊させた”危険人物”としか書かれていなかったのだ。

  • 26愛ある罰22/11/20(日) 23:41:51



    ____これを見たものたちは、どう思い、どう感じただろうか。

    希望を届ける歌姫が、観客を絶望に堕としたことに。

    ”無抵抗”の観客達を、二人の悪魔が襲ったことを。



    ____十年前の戦争の原因が、詫びることなく、のうのうと生きていたことに。

  • 27愛ある罰22/11/20(日) 23:42:51



    ____”安全な海流”に流される船の上。

    『ルフィ〜怖かった♡』ギュー♡

    雷が消えると、再びウタはルフィに甘えて甘えて、また甘えていた。

    「よしよし。危なかったな〜」ナデナデ

    ルフィもまた、何度も甘えてくるウタを受け入れ、慰めた。

    今の二人は、好きな時間に好きなだけ抱きつくことも、頭を撫で続けてることもできていた。

    もう、二人を縛る存在はいないのだから。

  • 28愛ある罰22/11/20(日) 23:45:15



    ____島の浜辺。

    たどり着いた島は、地面の面積ならエレジアより小さいが、”一つの国”として立派に機能しているようだ。

    正体がバレないように、頭に布を被った二人は街へと足を運んだ。

    この国の中心街の風景を見た事で、二人は”この国の規模”をより実感することとなった。

    『……人が多いな。』ボソッ

    「いいじゃねーか!楽しそうで!」

    『………ルフィは賑やかな”国”が好きなんだね。』







    『____”参考にするよ”。』

  • 29二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 23:47:23

    観客、一時的に眠っただけじゃなくて精神崩壊してたか……
    (ウタが受けた”苦痛”をそのまま体験させられ続けたもんな)

    それをエレジアが隠すこともできないし、事実だけ見れば指名手配というか賞金首になっちまうわな……

  • 30二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 00:46:01

    新聞を見たらゴードンを始めとしたエレジアの人間達が真実と世間にばら撒かれた事実が異なると知れば何かしら行動を起こす可能性あり。
    ルフィとウタの手配書が出回るとなれば、シャンクス・ガープも動くだろう。
    ドラゴン?あいつは事実確認云々とか言って動かないでしょう

  • 31二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 00:48:26

    オンリーアライブにするからドフラミンゴの時みたいに誤報ってするんじゃないの?

  • 32二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 06:58:33

  • 33愛ある罰22/11/21(月) 06:59:23



    ____夕方。

    『……もう、こんな時間だね。船に戻ろう。』

    「じゃあ 船まで競走だ!」

    『うん! 負けないよ!』トコトコトコ…



    ____浜辺

    「 はぁ…負けた……」

    『楽しかったね!』

    『____ねぇルフィ、勝ったから一つ命令していい?』

    「なんだ?」

    『私に膝枕させて♡』

  • 34愛ある罰22/11/21(月) 07:00:42



    ____船内、寝室。

    敗者であるルフィは、勝者であるウタの膝の上に頭を乗せていた。

    『…気分はどう?』

    顔を見れば分かることをなぜ彼女は聞いたのか…

    それは、ルフィの顔が見れなかったからだ。

    「うーん。ウタの顔が見えねェ。」

    彼女の”凶暴に育った果実”に視界の七割を奪われていたため、ウタの顔が見れなかったのだ。

    ウタは膝にルフィの頭が乗るだけで満足できたが、ルフィは、ウタの顔が見れなかったことが不満なようだ。

  • 35愛ある罰22/11/21(月) 07:02:41



    『んッ…これで見えるかな?』ギュッ♡

    ウタは自身の両手で、豊満な胸を押し潰した。

    「ん〜。やっぱ見えねェ。」

    『…だよね…困ったな。』ポヨン♡

    ウタは両手を胸から離すと、手探りでルフィの頬を優しく撫で始めた。

    『代わりに私の手で、いっぱい感じて♡』サワサワ

    「……すぅ…」


    ウタの優しさに触れ 安堵したためか、ルフィは眠りについてしまった。



    ____彼女の”目的”は達成された。


    『ルフィ。ちょっと出かけてくるね♡』


    『____明日はきっと いい日になるよ♡』

  • 36二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 08:57:25

    ほんとぉ?

  • 37二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 09:00:55

    よくよく考えたらウタだけじゃなくてルフィの倫理観も壊れてないとおかしくね?
    ウタのやることが何かは知らないけど賛同するじゃないか?

  • 38二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 09:19:13

    >>37

    さりげなく観客殺してたしルフィもどこか壊れてそう

  • 39二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 09:20:08

    >>38

    世界破壊しようとこの二人が幸せならいいか…(よくない)

  • 40二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 09:22:30

    >>37

    「俺が大丈夫だったからアイツらも大丈夫だよな!」みたいな感覚で襲ってきた人を崖から落としてたし...

  • 41愛ある罰22/11/21(月) 16:42:45



    ____昼間の彼女は、ルフィと一緒だったというのに、どこか上の空だった。

    ……それは街の中で”あるもの”を探していたからだ。

    ”島中に響く音声放送スピーカー”と、それに連動している”電伝虫”。

    前者は早々に見つかった。
    幸いにも、この国には音声放送用のスピーカーが、あちらこちらに設置されていた。

    ……だが、後者は当然、街を歩くだけでは見つからなかった。

    ____だから、ウタは所在を聞きに、ある場所に来ていた。



    全てを知る国王の住する城へと。

  • 42愛ある罰22/11/21(月) 16:43:58



    ____彼女は既に城内に足を踏み入れていた。

    そして、彼女の目の前には”冠”を被った男が一人。

    《何者だ!?衛兵は何をやっている!?》

    『…”何者”か。 知ってるといいんだけど。』

    不敵な彼女は、被っている布を絨毯が敷かれた床に置き、素顔を晒した。

    《…貴様……》

    国王は彼女を知っていた。

    ”紅白髪” ”ヘッドホン” ”特徴的な後ろ髪”

    《___間違い…ない。貴様”ウタ”か!?》

    『…そっちの名も知れ渡ったんだ。』

    『よかった!』ニコッ

  • 43愛ある罰22/11/21(月) 16:44:22



    『で、私を見てどう思___』
    《衛兵!!!!早くこいつを捕まえろ!!!!》

    国王は声を荒らげ叫んだ。
    それは、彼女に恐怖していたからでは無い。

    彼女を討伐することで、自身の名をあげようとしていたのだ。

    『…』

    武器を持たず、非力に見える彼女は、武器を持った十数人の衛兵に囲まれた。

    『___やっぱり、そうなるか。』

    《さぁ、もう一人の所在を教えろ。二人仲良く殺してやる。》

    ”言動” ”態度” 。

    その全てが、彼女が最近出会った”国王”と、かけ離れていた。

  • 44愛ある罰22/11/21(月) 16:44:52



    『____ルフィにも手を出すんだ…』

    《当然だ!貴様らは大量殺戮者だからな!》

    ウタはその言葉に否定しなかった。
    彼女はそれでもいいと思っているのだから。

    ____ルフィを守れるなら、どう呼ばれても良かったのだ。


    『…もういいや。』

    彼女が手を振り上げると、

    《……な、何をしている!?》

    全ての衛兵が、国王に銃口を向けた。

  • 45愛ある罰22/11/21(月) 16:45:25



    ____衛兵は最初から機能していた。

    城の前にも、国王のいる部屋の近くにも、衛兵は立ち その場を守っていた。

    なら、なぜ彼女は衛兵に捕まることなく国王の元にたどりつけたのか。

    …なぜ彼女の言いなりになっているのか。

    彼女の能力をよく知るものならこの一言で分かるだろう。



    ”彼女は歌いながら歩いていた”

  • 46愛ある罰22/11/21(月) 16:46:09



    《……衛兵に何をした!》

    『…”操ってるだけ”だよ。』

    『……放送用の電伝虫の場所さえ言ってくれれば命は助けてあげる。』


    《分かった!これだ!これだろ!》

    国王は羽織っていたマントから、電伝虫を取り出した。


    『……ありがとう!……じゃあお礼に…』





    『歌ってあげる。』

  • 47二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 16:55:02

    …強

  • 48愛ある罰22/11/21(月) 16:56:42



    ____まだ、時刻は夕方。

    国民はまだ一人も寝付いていないだろう。

    つまり……全ての国民が、

    【⠀🎶〜____ 】

    彼女の歌の虜となり、”歌の世界”へと誘われた。


    ____その世界は”絶望”そのものだった。

    絶えず国民の悲鳴が聞こえ、”一人の女性”に記憶を”書き換え”られていた。


    ____その女こそ、この世界の”神様”である。

  • 49愛ある罰22/11/21(月) 16:57:22



    ____彼女の能力は変化していた。

    ”こうありたい” ”こうしたい”という想いから、彼女の能力はより”異質”な方向へと成長していた。

    彼女は、”歌の世界”に入った人間の脳内に直接介入することができるようになった。

    《……私はこの国の住民。》

    『それでルフィとウタをどう思う?』

    《憎むべき……いいえ、なんとも思いません。》

    ……つまり、”人間を”書き換えることも、脳内を”塗り替える”こともできるようになったのだ。

  • 50愛ある罰22/11/21(月) 16:57:59



    『よくできたね!じゃあ、後十回!脳に”教育”しておこうか。』

    《……あ…ああ。》

    ……”教育”。
    脳に負担をかけ、現実世界でも書き換えたことを忘れないようにしているのだ。

    ____そして、それを彼女は”例外なく”全国民に対して、同時に実行していた。

    悲鳴で構成された交奏曲が、”歌と絶望の世界”に鳴り響いた。


    『……ルフィ。明日が楽しみだね。』


    ____彼女は”魔王”に近しい存在となってしまった。

  • 51愛ある罰22/11/21(月) 16:59:13



    『……帰……らな…きゃ…』トコ…トコ

    ”全て”を終わらせた彼女は、ルフィの居る船へと戻ろうとしていた。

    『……あと…もう少し…』トコ……トコ

    (ルフィが目を覚まして、私が傍にいなかったら、ルフィは心配しちゃう……)

    『帰るんだ……ルフィの元へ……』グテッ

    その言葉を最後に、船のすぐ近くの砂浜で、彼女は眠りについてしまった。


    そして、眠りについた彼女の傍に一つの人影がやってきた。


    「…………」

    『……ルフィ♡』ムニャムニャ

  • 52愛ある罰22/11/21(月) 17:14:00



    ウタが”歌の世界”で出来ること。

    ・記憶の書き換え

    相手の記憶を見て、記憶を都合のいいように書き換えられる。
    書き換えるときに刺激を与えることで、”精神が肉体に戻った時”、現実世界の脳にも影響が出るようにしている。


    ・記憶の塗り替え

    書き換えは、記憶の一部を変えることだけだが、”塗り替え”は ほぼ全ての記憶を変え、”別の人間”として生まれ変わらせる。

  • 53愛ある罰22/11/21(月) 17:14:42



    精神が”歌の世界”で、教育される

    教育内容を精神が覚える

    肉体に精神が戻る

    学習した内容が脳へと、伝達される

    現実世界でも、教育内容を忘れられない。

    ウタがプログラムした通りの”人形”になる。

  • 54愛ある罰22/11/21(月) 17:16:14



    没案

    ・”歌の世界”のウタの見た目が九歳。


    ”歌の世界”のウタが九歳の理由は、その年から海楼石で能力をずっと封じられていたため。

    能力で産まれた精神世界のウタは、開くことの無い”歌の世界”に閉じ込められていた。

    そのため、長年の間 ”精神世界のウタ”と”現実世界のウタ”が同調できていなかった。

    精神体と肉体がリンクしていない期間が長かったため、精神体だけが成長できずにあの頃の姿のままとなっている。

  • 55二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 17:18:48

    悪魔の実の能力は本人の使い方によってかわるから良いねこの設定

  • 56二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 17:32:34

    あれ、不穏な雰囲気・・・

  • 57二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 17:38:44

    ウタがワンダみたいになってる…

  • 58愛ある罰22/11/21(月) 17:43:16

    >>55

    ありがとうございます。


    悪魔の実は”こういうこともできる!”

    って能力者本人が思えば、なんでもできそうな気がしてきました。

  • 59二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 17:43:57

    やっべぇー超続きが気になる幕切れ

  • 60二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 17:56:24

    んー…
    51の人影はルフィじゃないぽい?誰だろうな

  • 61二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 17:57:29

    少なくとも敵ではない?

  • 62二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 18:09:24

    >>23

    遅れてすまんが話作れるうえにコラまで作れるのか

    すごいな…

  • 63愛ある罰22/11/21(月) 19:52:32


    みなさん感想などありがとうございます。


    >>57

    確かに!そしてこの後の展開も……


    >>62

    ありがとうございます。ただ、もうコラのアイデアが切れました。

  • 64二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 21:07:31

    没案も素晴らしいと思います

  • 65愛ある罰22/11/21(月) 21:46:53



    ____朝。

    『……むにゃ……ん?』バタッ

    彼女はベッドの上にいた。

    『…あれ、ルフィ。』

    当然 横には彼が眠っていた。

    『…あれ?昨日ベッドに戻ることが出来たんだっけ? ……まぁいいや。』


    『おはよう ルフィ♡ 早起き勝負また私の勝ちだね!!』バッ!!

  • 66愛ある罰22/11/21(月) 21:48:16



    「………………おはようウタ。」

    ____ルフィ いい匂い。

    今日は海の匂いも少し混じってる。
    ……船で眠ったから?

    「……なぁウタ。昨日……」

    『ルフィ!!早速街に出よう!!』


    『今日はいい日になる予感がするの♡』

  • 67愛ある罰22/11/21(月) 22:14:16



    ____街。

    「……ウタ。何も被らなくても大丈夫なのか?」トコトコ

    『大丈夫だよ。私を信じて♡』トコトコ

    二人は、頭に布をかぶらず、顔を堂々と晒した状態で街を歩いていた。
    …それも、互いの手を繋いだ状態で。


    『 ほら、誰も私達のことを襲わないでしょ。 』

    「 う〜ん。」

    『……じゃあ試してみる?』

  • 68愛ある罰22/11/21(月) 22:14:49



    ウタは、街の人に近づいた。

    …ルフィはその様子を見て、彼女のことを心配していたからか、体が震えていた。

    『こんにちは。私は”あの” ウタとルフィ。』

    『”私達のことをどう思う?”』

    街の人間は、すぐに”定型文”のように答えた


    《”なんとも思いません”》


    『……だってさ。他の人にも聞いてみる?』

  • 69愛ある罰22/11/21(月) 22:15:37

    >>64


    ありがとうございます!

  • 70二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:16:27

    おお…見事な洗脳術

  • 71愛ある罰22/11/21(月) 22:41:56



    彼女はルフィの前で何人にも自分達のことをどう思うか聞いていた。
    返ってきた言葉はただ一つ。

    《”なんとも思いません”》

    『いい人達だよね! ここなら安全に暮らせそうだし、ここで暮らさない?』

    「ウタが幸せならそれでいいぞ。」

    即答。
    ウタがルフィの幸せを願うように、
    ルフィもウタの幸せを願っていたからだろう。

    『……いいの?』


    『…嬉しい』ポロッ…

  • 72愛ある罰22/11/21(月) 22:43:44



    「……おれさ、本当は自由になったら海に出て、ウタと色んな島を冒険したかったんだ。」

    嬉し泣きをしているウタを横に、ルフィは突然”夢”を語り出した。

    「……でも、エレジアで気づいたんだ。ウタを傷つける奴らにしか会えないなら、冒険なんかしなくていいって」

    『……ルフィ?』

    「……ウタ、教えてくれよ。」






    「この島の人たちを”操る前”。 こいつらはウタのことを恨んでいたのか?」

  • 73二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:45:28

    なんか不安になってきた

  • 74二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:50:01

    まずいですよ!

  • 75二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:50:53

    まあ普通に殺そうとしてたし、正当防衛って事でヨシ‼︎

  • 76二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:53:28

    始めてだよ
    ルフィも闇落ちしててくれなんて思ったのは

  • 77二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:59:21

    これ、操る前から恨んでたのならこいつら皆殺しにするんじゃない?ルフィ
    何が起こるかわからないから

  • 78愛ある罰22/11/21(月) 23:05:00



    『…どうして、知ってるの?』

    彼女は誤魔化さなかった。
    誤魔化しなど効かないと分かっていたからでは無い。
    ルフィの質問に嘘で答えたくなかったからだ。

    「昨日の夜。起きたらウタがいなかったから、怖くなって探しに出たんだ。 そしたら、浜辺にウタが倒れていた。」

    (……そっか、私をベッドに運んでくれたのは…)

    「そして思い出したんだ。昨日の昼、ウタが街で”上を向いて”何かを探していたことを。」

    「スピーカーだろ。 国中に”歌声”が聞こえるようにするためには必要だからな。」

  • 79愛ある罰22/11/21(月) 23:05:41



    『……』

    「そして、おれが眠った後に”一人で”街に出た。 能力で住民を”操る”ために」

    彼の推理はそこで終わった。

    『すごいよルフィ!よくここまで分かってくれたね♡』

    「ウタの事が好きだからな。」

    『えへへ♡ じゃあ最初の質問に答えてあげる』

  • 80愛ある罰22/11/21(月) 23:06:25



    『……恨んでたよ。』

    彼女は急に真剣な口振りへと変わった。

    『……私のことも、ルフィのことも。』

    『…武器を持たない私に、銃を向けたんだよ。』

    「……」

    『…”恨むべき存在”とも言われた。』

    『……私たち!何も悪いことしてこなかったよね!』グスッ

    彼女はいつの間にか泣いていた。
    その涙は決して演技などでは無い。

  • 81二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 23:24:36

    あぁ…脳が破壊される…

  • 82愛ある罰22/11/21(月) 23:41:22


    全てを知ったルフィは優しく、ウタの身体を抱きしめた。


    「…ごめんなァ。辛いこと言わせて。」ギュー


    「ウタは悪くない。」


    『……ルフィ…』ポロポロ


    「ウタは何年も、ずっと我慢していたんだ。だから、”自由”にやりたいことをやればいい。」


    「ウタが”何をやっても” おれは”ずっと”ウタの味方だ。」


    『……ぐすっ…』ポロポロ…


    「…だから、もう一つ教えてくれよ」



    「ウタは何をしたい?」

  • 83愛ある罰22/11/21(月) 23:45:24


    ____私は……


    『ずっとルフィと一緒にいたい!!』


    『ルフィと二人で、仲良く暮らしたぃぃ!!』ポロポロ



    「そっか! おれもおなじだ!」


    「ずっと一緒だぞウタ。」

    『うん、離れないでよ ルフィ。』



    『ルフィのためなら、どんなやつも”操る”から。』あはは!


    「おれも、ウタのためならどんなやつだってぶっ飛ばしてやる。」にしし!



    ____ここに、”魔王”と”魔神”が誕生した。

  • 84二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 23:46:21

    純愛ですねー

  • 85愛ある罰22/11/21(月) 23:46:58



    今日の分の更新終了。

    ルフィが麦わら帽子被っていない設定なので、使えるコラ画が限られるのは厳しいですね。

    何かいいイベント考えます。

  • 86二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 23:47:20

    2人に手を出さなきゃ安全なはずだよな……。
    操られた国民はかわいそうだが……。

  • 87二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 23:47:27

    仮にルウタに恨みぶつけたらそこが赤黒い雷の降り続ける地獄になると思うんだけどまあ怒り立った民衆にはそんな理屈通用しないよなあ…
    それに比べてエレジアの人たちがいい人達過ぎる
    流石トップがあのゴードンなだけあるわ

  • 88愛ある罰22/11/22(火) 00:06:56

    >>84


    純愛ですね(白目)


    >>86


    このまま二人が、エスカレートしないことを願いましょう。


    >>87


    ”観客を一方的に精神崩壊させた”と報道されてしまったので、恨んだり、恐怖する人間は多そうですね。

  • 89二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 01:14:03

    言うなれば、ここが2人にとっての王国になるんかな
    それはそれで良いんだけど。こうも歪んでしまった2人を見て赤髪や英雄は何を思うだろうか。
    救い出す事が出来なかった贖罪としてそのまま放置するか。
    親や保護者としての責任として2人に嫌われる覚悟で道を正そうとするか(ただし、魔王と魔神が降臨します)

  • 90二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 01:17:58

    …まあ二人がやりたいことやれてるならいいか!
    俺ブラウザ閉じて寝るよ

  • 91二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 01:23:58

    ふたりぼっちのルフィとウタ
    狂気的で哀れで共依存してますが甘美ですね…

  • 92二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 03:54:14

    まって!!こういうのイカレきった共依存大好き!!
    性癖の核を刺激された気分だ!!!!

  • 93愛ある罰22/11/22(火) 07:08:25



    ルフィ 17歳 ウタ 19歳

    二人は”ようやく”手に入れた自由を満喫していた。

    ____街の中心街

    『先に離した方が負けだよ♡』ギュー

    「ししし!絶対に負けねェ!!」ギュー

    二人は”自我を忘れた人間達”の前で、”抱き合い勝負”をしていた。


    『 ……落ち着く。』

    『……こんなに落ち着いたの、いつ以来だろう。』

  • 94愛ある罰22/11/22(火) 07:09:43



    「……」バッ

    『………かったあ♡』グテー

    疲れた(?)ルフィが、先に手を離したためウタの勝利となった。

    『……ふぅ。 じゃあ罰ゲームね。』

    「……あぁ…」ゼェ…ゼェ…


    『これから一緒に街を歩こう。』


    『昨日と違って今日は、いっぱい楽しむんだ。』

  • 95愛ある罰22/11/22(火) 07:12:07


    二人は商店街を歩き回った。


    『どう!似合う?』バッ


    勢いよく試着室のカーテンを空けると、ウタの服装は ダサ…”個性的”な服装に変わっていた。


    「ししし!ウタはなんでも似合うぞ!」


    現在 この店には、二人しかいない。

    それでも彼女が試着室を利用したのは、裸を見せるのが恥ずかしいからでは無い。


    服装を変えた時のルフィの反応を見たかったからだ。

  • 96愛ある罰22/11/22(火) 07:12:32



    店内を見て回ると____

    『 あ! 見てルフィ! ”麦わら帽子”だ』

    色も形も少し違うが、それは二人にとって”憧れ”の人物が被っていた帽子によく似ていた。

    「『……シャンクス…』」

    二人は今、彼がどうしているかも、”何をしていたか”さえ全く知らない。

    情報を知ることなど、許されてはいなかったのだから。

  • 97愛ある罰22/11/22(火) 07:13:03



    『ルフィ。これ あんたへのプレゼントにするよ。』

    ウタはルフィに初めての”プレゼント”を渡そうと計画した。

    『……今夜 裁縫が得意な人を”操って”シャンクスの麦わら帽子と同じデザインにさせて、 明日渡すね。』

    「いいのか!ありがとう!」

    『えへへ ♡じゃあお返しに頭なでて♡』




    ____そうだ…ついでに住民からシャンクスの情報を聞こう。
    全ての住民に”歌の世界”で聞けば、何か知ってる人が一人はいるはず…

  • 98愛ある罰22/11/22(火) 07:21:57



    ____頭を撫で終えた後。

    「じゃあ、これやるよ!」

    ルフィはウタに、棚からとった”水色のブレスレット”を渡した。

    『うわぁ!綺麗♡ 』

    『大切にするね!!』

    「ししし! よろこんでくれてよかった!」


    二人は”ずっとやりたかったこと”を、やり続けていた。

  • 99二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 09:43:02

    うーん
    二人が幸せそうならヨシ!

  • 100二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 12:26:03

    平和だなぁ...

  • 101二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 12:32:24

    天竜人の被害者が天竜人エミュしだすやつ…

  • 102愛ある罰22/11/22(火) 16:41:23



    ____レストラン。

    エレジアで貰った食料が尽きたため、二人は”初めて”レストランに足を踏み入れた。

    「……この中から、自分でメシを選ぶのか。 」ペラペラ

    『____みたいだね… 』

    そう……

    ”マキノさんの酒場”みたいだね……


    《……ご注文をどうぞ…》

    しばらくすると、二人の前に、声に感情が一切入っていない”制服を着た人形”がやって来た。


    「 じゃあおれ ”ピラフ” !」

    『私はこの ”パンケーキ”!!』

    ____”それ”に対し二人は楽しそうに注文をした。

  • 103愛ある罰22/11/22(火) 16:41:50



    「 うんめーな!! 」ガツガツガツガツ!!

    『 うん!!全部美味しいよ!! 』ガツッガツッ!!!!

    二人はメニューの端から端まで、全てを頼む勢いで注文し、食べ続けていた。

    『_もう!口元汚れてるよ!!』ペロッ♡

    「ウタだってそうだろ!!」ハムッ♡


    ____小休憩として、互いの口元をついばみながら。

  • 104愛ある罰22/11/22(火) 16:44:43


    「 ぷはー! 、食べた 食べた!!」


    『どれも美味しかったね!!』マンプク



    二人のお腹は、食と幸せで満たされていた。


    『……ねぇルフィ。お腹さすってくれない?』


    「こうか?」


    ルフィは満腹になり、脹れたウタのお腹を手のひらでさすった。


    『…うん。ありがとう。 不思議だけど、ルフィにされると”幸せ”になれるんだ。』


    「ウタが喜ぶなら いつまでもやってやるよ」ししし!

  • 105愛ある罰22/11/22(火) 16:46:27



    《では、お会計を。》

    感情を出さない”人形”は、食べ終わった二人の前に現れ、支払いを要求した。

    「 ”後で宝払い”はできねェのか? 」

    ____無言。
    どうやら、今すぐ支払わなければならないようだ。
    しかし、今の二人には 資金も宝もない。

    「どうするウ__」
    『🎶〜』

    立ち上がったウタは、”人形”の耳元で歌った。

    ____”再教育”するために。

    『…ごめんねルフィ。 ルフィの質問に答えないなんて”教育”が足りなかったよ…』




    『……こんな店忘れて、次の店に行こ♡』

  • 106愛ある罰22/11/22(火) 16:52:44


    >>101


    うおっ!?もう見抜かれてる!?


    今回のSSでやりたかった内の一つが、他のキャラみたいに、


    奴隷時代に自分達がされたことを二人は誰かにやるのかな…?

    というものでした。


    実際にやらせてみると、”感情を出さない”という、かつて二人がしてきたことを、無理矢理させてますね。


    ……あと当然のように 支配も。

  • 107二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 16:58:38

    支配される側だったルフィとウタが、いつの間にか支配する側になっているという...

  • 108二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 16:59:43

    結局あのキブリ聖は、何がしたかったんや?
    こうなる事も見越してた?

  • 109愛ある罰22/11/22(火) 17:07:35

    >>108


    後々、二人の物語のキリがいいところで、幕間として書こうと思っています。

  • 110二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 17:13:24

    >>109

    了解です‼︎楽しみにしてます!!

  • 111愛ある罰22/11/22(火) 19:27:38



    ____店外。

    『あー!!』ビクッ!!

    「どうした?」

    『さっきので、能力使い始めちゃった!』

    『疲れて眠る前に、住民を”操って”麦わら帽子を作らせなきゃいけないのに!!』バタバタ!!

    「じゃあ、今すぐ電伝虫に歌えばいいだろ。」

    『だめ!!ルフィを”あの世界”に入れたくないの!!』


    『…ルフィはどうやったら”歌わずに”眠ってくれる?』

    ウタは少しかがみ、上目遣いで彼に問いた。

  • 112愛ある罰22/11/22(火) 19:28:33


    「そうだなー…」


    「また膝枕してくれよ。」


    黒髪の彼は、昨日のウタの膝枕が気に入ったようだ。


    『いいの!?やるやる!!』パタパタ


    ____民家のベッド。


    『気持ちいい…?』サワサワ


    ウタは、ルフィの頭を膝に乗せて頬を優しく撫でていた。

  • 113愛ある罰22/11/22(火) 19:34:08



    「……ん…」

    …昨日とは違い、膨れたウタのお腹が、ルフィの頭に当たっていた。

    「…おちつく……」

    ルフィは彼女のお腹に頭を探りつけていた。
    初めて感じたその感触が、ルフィに安らぎを与えていたのだ。

    「………すぅ…」グーッ

    『…おやすみルフィ♡』



    『あんた”だけ”はいい夢見てね。』

  • 114二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 19:35:50

    もうウタワールドは処刑場になってるからな……

  • 115二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 19:49:05

    これいつか海軍来てボコられるんじゃ…

  • 116二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 19:50:03

    >>115

    ワンチャン闇落ちシャンクスも登場するかもしれない

  • 117二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 19:51:16

    これがウタバースオブマッドネスちゃんですか…

  • 118愛ある罰22/11/22(火) 20:16:33


    ____”夢の世界”


    膝枕でルフィを眠らせた直後に、ウタは放送用電伝虫に向かって歌っていた。


    …つまり、既に全住民がこの世界に入っていた。


    『裁縫ができる人 手上げて!!!!』バッ!!


    彼女は見本を見せるかのように、勢いよく手を上げて見せた。


    スッ… スッ。


    大多数の人間がいる中、手を上げたのは服屋の店員の二人だけだった。

  • 119愛ある罰22/11/22(火) 20:17:32



    (今 私が肉体を操るより、完成図を”覚えさせて”能力が解除された後に作らせた方が上手に作れそう。)

    『じゃあ私が眠ったら、制作よろしくね。』

    『これが”完成図”。心にしっかりと記憶してね。』

    《…あ、ああ……あ…》ミチッ…ミチッ…

    この世界の神様であるウタは、二人に”負担”をかけて、完成図を忘れさせないよう、二人の心に刻み込ませた。

  • 120愛ある罰22/11/22(火) 20:18:54



    ____後は…

    『…ねぇ。この中で”シャンクス”って海賊の居場所を知ってる人は居る?』

    …………返答はない。

    『…そっか。 じゃあ”シャンクス”について知ってる人は いる?』

    今度の質問に関しては、手が次々に上がった。

    『よかった。じゃあ記憶みせてね。』ニコッ


    ……その行動は軽率だった。




    ____彼女は知らなくてよかった”真実”を知ってしまうのだから。

  • 121愛ある罰22/11/22(火) 20:52:08



    ____何……これ?

    彼女は住民の記憶を見てしまった。
    そして、知ってしまった。


    自分たちが行方不明になったせいで、シャンクスが危険を犯して二人を探していたことを。

    そして、世間では生死不明となっていることを。

  • 122愛ある罰22/11/22(火) 20:53:27



    『…………』

    私達のせいで……

    …これは、ルフィには教えられない。

    ……でも、ルフィに聞かれたら?

    ……私はルフィに嘘をつきたくない。

    ……ルフィから逃げたくない…



    ____なら、忘れよう。

    ”私達のせい”でこうなってしまったということだけを____


    彼女は自身の頭に手をかけ……

    『うあぁぁぁぁぁ!!!!』バリバリ!!


    ……”負担”をかけた。

  • 123愛ある罰22/11/22(火) 21:08:07



    ____朝。

    『…ん……朝?』バサッ

    起きると横には未だ眠りについているルフィが居た。

    どうやら、能力を使い切った後、彼女は昨日の民家に戻り、そこで眠っていたようだ。

    『……おかしいな…能力使ってた時の記憶がもやもやしてる。』

    いつもの彼女なら、夢の記憶を全て覚えているはずだ。

    『…何かあった…? 』

    私が自分の記憶を消したってことは……

    『……シャンクスについて知らない方がいい事でもあったのかな…?』

  • 124二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 21:14:47

    シャンクス・・・

  • 125二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 21:20:08

    まあだからといってルフィとウタに八つ当たり
    して良い理由にならんしね。

  • 126二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 21:23:07

    あんなことやってたから忘れがちだけど精神年齢成長してないからな、大切な人の死なんて受け入れられるわけがないよね、死んだと決まってはいないけど

  • 127二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 21:31:29

    シャンクスは変わり果てた2人を見てどう思うんだろう?泣き崩れるのはわかるけど

  • 128愛ある罰22/11/22(火) 22:03:22



    ____レストラン。

    目覚めた二人は、昨日の店で朝食を食べていた。

    「……」ガツガツガツガツ…

    『……』ムシャ……ムシャ…


    ”シャンクス” ”__不明”

    この二つの単語が、彼女の脳内を駆け巡っていた。


    「…ウタ 何かあったのか?全然食べてねェぞ。」

    『……え!?…うん、シャンクスの事が気になって…』

  • 129愛ある罰22/11/22(火) 22:05:45



    「……ウタはどうしたいんだ?」

    ____ルフィはいつも私の気持ちを優先してくれる。

    ……でも、今の私の気持ちは、自分でも…

    『…分からない。』

    『…どうしたいのか自分でも、まだ分からないんだ…』ショボン

    「そっか! 」ギュー

    「今は 自由なんだから、ゆっくり考えればいいんだ!」

    ルフィは優しくウタを抱き、彼女の気持ちを慰めた。

  • 130愛ある罰22/11/22(火) 22:06:33



    ____しばらくした後……

    バッ!!!!

    『え!? 上からなにか落ちてきた!?』

    店外に出てみると、道にいくつもの新聞が落ちていた。

    『……いろんな情報が載ってるね。』ペラペラ

    「…ん? これだけ色が違うな…」


    ルフィが拾ったのは、薄茶色の二枚の紙だった。

    その紙には、”よく知る顔”の写真が貼られていた。

    「おいウタ!この紙 おれ達の顔がはられてるぞ!!」

  • 131二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 22:10:46

    手配書だ
    この国以外に安全な場所なくなっちゃったな

  • 132愛ある罰22/11/22(火) 22:44:08



    ____聖地マリージョア

    一人の”人間”は、二枚の紙を見ていた。

    《…なんだ…この”二つ名”は………》

    彼は、二人の手配書を用意させようとしていた人物だった。

    だが、この手配書は 彼の指示したものとは、少しズレていた。

    《…私が ”ALIVE ONLY”と指示してしまったからか…? ……いや、この写真のせいなのか
    ?》

  • 133愛ある罰22/11/22(火) 22:44:50



    ____その写真に写っている人物は、感情が顔に出ていなかった。

    正面を向き、撮影用電伝虫の目に”無表情の顔”を向けているその姿。

    まさに”人形”。


    …その写真が撮られたのは、”その人物達”がエレジアに行く前日だった。


    ……忘れてはいけない。

    ……忘れられない。

    ……その日まで”その人物達”はどういう存在として、生きていたのかを。

  • 134二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 22:46:08

    このレスは削除されています

  • 135愛ある罰22/11/22(火) 22:47:58



    ____再び舞台は二人の元へ。

    「……なんだよ…これ」
    『……』

    …事実確認の為には、その紙を見る必要があった。

    ……写っているのは、醜い顔をしている自分達。

    ……そしてその下には……



    ・ALIVE ONLY・
    ・”双子奴隷”ウタ・
    B 510,010,000 -


    ・ALIVE ONLY・
    ・”双子奴隷”ルフィ・
    B 510,010,000-

  • 136二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 22:54:05

    うわ、奴隷って情報まで広まっちまったのか……烙印隠しの意味ねぇ

  • 137二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 22:54:26

  • 138二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 22:57:45

    あーあ、シャンクスの地雷をタップダンスしてくこの所行よ

  • 139二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 22:59:14

    シンプルに血の気が引いた

  • 140愛ある罰22/11/22(火) 23:04:55


    『…やっと忘れられそうだったのに……』


    「…」


    『……うっ…ううっ…』


    『もう、私達は”奴隷”じゃないのに!!!!!!』


    「…うっ…!!」ズキッ!!


    烙印を押された時点で、二人の人生は決まっていたのかもしれない…


    …そこから逃れる術は、最初からなかったのかもしれない。

  • 141愛ある罰22/11/22(火) 23:07:55


    息を乱し 涙を流し続ける二人は、立ち続けることができずに、地面に膝をつかせた。


    『…うぅ……ちがう!!!!あたしたちはどれいじゃない!!!!』


    「…はぁ…はぁ……ウタ……しっかり…」


    『ねぇ るふぃ!!あたしたちどれいじゃないよね!! ちがうよね!?』


    「…おれたちは……うぅ…」



    『…やだぁ!!やだぁ!!』






    『やだよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!』


    「あああぁぁぁぁぁあ!!!!!!」




    二人は国中に聞こえる声で叫んでも、誰も気にしない。

    誰も、気にかけない。


    そういう国にしてしまったのは、今 泣き叫んでいる二人自身なのだから。

  • 142二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:08:08

    奴隷であることを世界中に知られたついでに5億は人の心案件
    赤髪英雄ドラゴンぶち切れ...

  • 143二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:08:47

    初回で5億ってだいぶやべえな

  • 144二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:09:46

    >>142

    赤髪はもう…

  • 145二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:10:33

    だったらもう壊そう…一旦全部

  • 146二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:11:59

    >>141

    国民を洗脳してもしなくても地獄とか人の心ないんか?(白目)

  • 147愛ある罰22/11/22(火) 23:15:28



    本日分の更新終了。

    二人の懸賞金が高いのは、キブリ聖が”身柄の報酬として払いたい額”だからです。

    10,010,000
    の意味は

    10(ど) 0(れ)1(い)です。

    05,005,000
    にして、二人合わせて (どれい)にしようか迷いましたが、打ちやすい方で設定しました。

  • 148二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:17:47

    ひでぇ理由の額だ……2人セットで10億だすえ~ってことか、納得。
    10億ともなれば賞金稼ぎがあっちこっち駆けずり回って探しにくるよなー……。

  • 149二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:24:26

    >>132

    なぜこいつが困惑してる?

    奴隷と思っていなかったのか?

  • 150二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:25:42

    世界はどうしてこんなにも2人に優しくないのか

  • 151二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:26:48

    もういっそ滅べこんな世界

  • 152二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:29:27

    多分二人のことよく見てたであろうマキノさんの心情がすごく知りたい。生死不明から明確にはなったけど……みたいな状況だから

  • 153二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 23:40:57

    >>149

    双子だと番いにできないから?

  • 154二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 00:05:30

    手配書を指示しているのはマリージョアの“人間”だから…
    キブリ聖とは別の“人間”かもしれないね

  • 155二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:46:25

    やった!!!双子奴隷だ!!!?
    最高!!!!
    いままで見てきたどのスレよりも興奮してる

  • 156二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:51:28

    うわー世界が2人に牙をむいてきたよ〜。
    どうなっちゃうんだろうこれから

  • 157愛ある罰22/11/23(水) 05:59:09


    数日前。

    ____世界経済新聞社。

    《なんだ?新しい手配書を”数万部”刷れ!?》

    その鳥男は、世界政府から渡された指示書と”支払報酬額”を驚愕の目で見ていた。

    初版で数万部。 そして その懸賞金額。
    ……”ALIVE ONLY”
    指示通りに刷れば、1,000万B という高額すぎる”報酬額”。

    何もかもが”異質”だったのだ。

    《…ん!?こいつらエレジアで観客を襲った二人じゃねェか!!》


    《………………………………そうか!!!!》

    ”今ある情報”を揃えた上で……合致した。


    《前に政府のヤツらから貰った、二人の過去の経歴は全て嘘!!》


    《本当はこいつら 天竜人の”奴隷”だったんだな!!!!》


    《だから長年、誰にも見つからずに”行方不明”になっていたのか!!!!》

  • 158愛ある罰22/11/23(水) 05:59:51



    《エレジアのニュースは”ついさっき”ニュース・クーに渡しちまった!!今更 二人の”本当の”過去に 刷り直すことができねェ!!》

    《おれに面白くねェ情報操作させやがって!!!!》ガンッ!!!!

    叫び続ける鳥男は、政府からの指示書を再び持ち上げ、まじまじと見ていた。

    《……”未熟双子”? つまんねェ2つ名だな!!》


    《そうだ!!これに変えよう!!》



    《”双子奴隷”だ!!!!》バン!!


    彼の些細な抵抗が、追われる身となる 二人の心を深く傷つけた。

  • 159愛ある罰22/11/23(水) 06:00:15



    ___”双子奴隷”のいる島。

    二人はもはや、動けなかった。

    地べたに這いつくばり、”互いの顔を見ることなく”涙を流し続けていた。

    『………ちがうのに…』

    「…………」


    『…あたしたちは……どれ…い……』

    「…ちが……っ…………」

    ____声も涙も……枯れていた。

    …二人がここでどんなに苦しんでも、状況は何一つ変わらない。

    ____二人にとってここは、本当に酷い世界だ。

  • 160二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 06:02:45

    お前の仕業か……!!

  • 161愛ある罰22/11/23(水) 06:14:05


    ____数時間後。

    二人は立ち上がり、力強く抱きしめ合っていた。

    『……ルフィ。決めたよ。』

    『海に出る。 シャンクス達を探すために。』

    『着いてきてくれる?』

    「当たり前だろ。 ずっと一緒だ。」


    『大好きだよ ルフィ。』

    「大好きだぞ ウタ。」

    終始二人は、真剣な口振りで話していた。

  • 162愛ある罰22/11/23(水) 06:15:20



    二人の目はどこか遠くを睨みつけていた。

    視界には入らない、どこか遠くにいる 敵。

    抱きしめている”大切な人”に悲しい思いをさせた 絶対に許せない ”敵”。

    二人は、”そいつら”に宣戦布告でも するかのように、 力強い眼光で 遠くを睨み続けていた。

    二人がどこを向いていたって、宣戦布告になるだろう。



    ____二人がどこを向いたって、必ずその先には”敵”はいるのだから……

  • 163オウゴンニシハイサレロ22/11/23(水) 06:35:33

    でもここまで落ちきった世界にとっての敵が迎える結末はどれもこれも悲惨なんだぜ?

  • 164愛ある罰22/11/23(水) 06:40:35


    服屋から 完成した”麦わら帽子”を受け取り、二人は船のある砂浜へと戻った。


    『はい これ。』


    ウタは受け取った麦わら帽子を ルフィに被せた。


    『似合ってるよ ルフィ♡』キュン♡


    「ししし! そうか!」



    『”あの中”に、航海術を持ってる人がいなくて残念だったね。』


    「 いなくても おれ達なら、なんとかなるだろ! 」


    『うん! そうだね! 』

  • 165愛ある罰22/11/23(水) 06:42:08



    『……じゃあ 行こうか。 航海の旅に!』

    「 おう! 待ってろよ シャンクス!!」


    ルフィ 17歳 ウタ19歳


    二人は帆を上げ、海へと漕ぎ出した。


    ____壊れた”人形”を直すことなく、捨て置いて……



    ”二人が去った街”。


    《……あ…》 《…………》

    《…んにち…は》《……う…も》

  • 166二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 07:18:33

    Gルートか…

  • 167二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 07:43:56

    行く先々でこんな町が量産されていくならこの賞金も納得になってしまう

  • 168二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 08:23:08

    クソバードめ…

  • 169二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 10:48:13

    お前なんてことしてくれるん

  • 170二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 11:04:29

    >>167

    結果的にこうなってしまったのかな…

  • 171二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 13:40:28

    あの…この二人がハッピーエンドになる結末が見えないんですけど、、スレ主信じてるぞ

  • 172二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 13:42:48

    とりあえず一旦フーシャ村に帰るか赤髪海賊団に会うかして精神年齢相応のことしないときつそう。それ見てる周りの人は地獄だけど

  • 173愛ある罰22/11/23(水) 17:01:54

    >>171



    『信じられる? 信じられる?』

  • 174二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 17:28:34

    >>173

    信じられぬ...!!ポロ

  • 175二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 18:18:30

    人形連中はかなり精度の高いゲームのNPCみたいな感じなんか?
    人形になる前の情報に基づく行動はするけど、想定外の状況は止まっちゃう訳だし、新しい情報はインプット自体ができないのかな?
    この状態で全く知らない他人が来たり、子供が生まれたりすると末恐ろしく感じるな

  • 176愛ある罰22/11/23(水) 18:18:52

    ____どこかの海。


    青い空と青い海に挟まれ、二人を乗せた船は優しい波に運ばれ、順調に次の島へと向かっていた。


    『うーん…』


    「 何 悩んでんだ?」


    『”敵”を操るために歌うと、一緒にいるルフィまで 眠るよね?』


    「そうだな。」


    『私はルフィに、”歌の世界”に入って欲しくないんだ…』


    『…ルフィと一緒に戦うには、どうしたらいいんだろう…』

  • 177愛ある罰22/11/23(水) 18:32:08


    『…あ! 耳栓を使えばいいのか!』


    「 やだ! 」


    『…え?』


    「おれはウタの歌を聴きてェ!! 」


    『…もう♡ 』


    『”二人きり”の時に、あんたのためだけに歌ってあげるから…戦う時だけ我慢して……ね♡』


    ウタは ルフィの耳元に近づき、甘い声で囁いた。


    「わかった。」

  • 178愛ある罰22/11/23(水) 18:48:49

    >>175


    正直、そこまで考えてないです。


    ・”負荷”に耐えきれなかったら、脳や精神が欠けてしまう。(治らない)


    ・ウタの”教育内容”だけは忘れられず、何があっても、それを第一優先にされる(今回の場合は”無関心”)


    くらいしか、考えていませんでした。

  • 179愛ある罰22/11/23(水) 20:21:55



    『……まだ、島が見えないね。』

    「だなー。」

    空が晴天なため 周りが良く見えていたが、視界には”青”しかなく、島など 見当たらなかった。

    『……ひま…』

    『……そうだ。』


    『ルフィ♡ 膝枕して♡』

    「お! いいぞ! 来い ウタ!」

    『わーーい♡』パタパタ

  • 180愛ある罰22/11/23(水) 20:24:21


    ______膝枕中。


    『____ねぇルフィ。』


    「?」


    『…次の島の人達も、私達のことを恨んでいるのかな?』




    『……恨んでたら”良いな”。 』


    『 そしたら、好きなだけ歌えるから。 』


    「 ウタの歌が聴けるなんて、幸せなやつらだな!! 」


    『…ふふっ。 なら、毎日好きなだけ聞ける ルフィは世界一の幸せ者だね♡』

  • 181二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 20:40:48

    >恨んでたら”良いな”。

    もはや普通の暮らしを望んでおらぬ…!助からぬ…!

  • 182二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 20:41:36

    >>178

    回答ありがとうございます。

    傍目では普通でルフィとウタ関連の話題にだけ碌に反応しないだけなら思ったより問題なさそうですね。

  • 183二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 20:51:42

    『パタパタ』って擬音大好き、可愛い

  • 184愛ある罰22/11/23(水) 20:53:55


    『____あ!!』


    『ルフィ!!見つけた!! 島だよ 島!!!!』


    彼女の視線の先には、先の島より大きく より栄えていそうな島国があった。


    『……”楽しみ”』ゾクゾク


    そこが、次のウタの ”ライブ会場”であった。


    『みんなが”歓声”を上げてくれるといいな…』


    彼女の言う”歓声”は ”夢の世界”で響き渡る、住民たちの、叫びと苦痛の声のことである。



    「 自信もてよ!! ウタなら絶対にできる!!!!」


    「おれはウタを信じてる!!」

  • 185二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 21:34:43

    ルフィさんのイカレ具合もそろそろ拝めそうで

  • 186愛ある罰22/11/23(水) 22:12:47
  • 187愛ある罰22/11/23(水) 22:13:24



    ____幕間。

    ”誰か”の記憶。

    私も元々は、他の天竜人と同じように 奴隷を手に入れ、”それ”を使い捨てしていた。

    その行為に対して何も思わずに、のうのうと暮らしていた。


    変わり始めたのは、約二十年前だった。

    ___聖が 人間屋から、二人の奴隷を連れてきた。

    長い金髪の女と 緑色の髪をした男だった。

    この時の私は何も思わずに、二人が連れて行かれる光景をただ見ていた。

  • 188愛ある罰22/11/23(水) 22:13:49



    更にそれから二年後。

    二年前、___聖が連れてきた二人の内の一人。
    金髪の女が、死んだということを聞いた。


    …いつの間にか”お似合い”だと思ってしまっていた あの二人。

    その内の一人が死んでしまった。

    その事実に、何故か私の心が傷ついた。

    ____私が今まで 奴隷達にやってきたことは、こんなにも愚かなことなのかと 分かってしまった。

  • 189二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 22:14:08

    >>187

    んあぁ!!

    テゾーロ…ステラ…

  • 190愛ある罰22/11/23(水) 22:14:19



    その五年後の ”奴隷解放”によって、運良く私の奴隷達は 全て解放された。

    ____以降の私は、”商品”として売られてしまった ”人間”の男女をセットで買い、教養を与え 時期が経つと 散歩という形で外出させ、そのまま安全な島に送り出した。

    ……それを、私は何年も繰り返してきた。

    ____例え、他の天竜人に 馬鹿 と言われようとも。

  • 191愛ある罰22/11/23(水) 22:14:43



    ____そして、約九年前。

    オークションで”あの二人”と出会った。

    あんなに小さい二人が、”商品”として売られ、観客共に値段だけを叫ばれる風景に 私は我慢ならなかった。

    だから競い合わぬよう 、高額で一気に落札した。

    店の外を出る際は、二人の”将来”を守るために 暗幕用の布で顔を覆わせ、互いの名を呼ばせないようにした。

  • 192愛ある罰22/11/23(水) 22:15:12



    二人を聖地に連れてきた後は、二人の好きな絵を描かせた。

    ____私は驚いた。

    二人とも同じ絵を描いたのだ。

    だから、”烙印”にその絵を用いることにした。

    きっと喜ぶだろうと思っていた。

    ……だが なぜか、不評だった。

    やはり、”烙印”は肌を焼かれるから 嫌なのだろうか。

    ____ただ、これをしておかないと、他の天竜人に見つかった時 大変なことになってしまう。

  • 193愛ある罰22/11/23(水) 22:15:37



    ____”烙印”を入れておいてよかった。

    二人は脱走したところを、ロズワード聖に見つかってしまった。

    幸い 外傷のみで、臓器への被害はなかったようだ。

    ____だが、これを見過ごすわけにはいかない。

    もしも、”烙印”が無かったらあのまま殺されていたのだから。

    私は”鎖”をより強固なものにした。

  • 194愛ある罰22/11/23(水) 22:15:58



    より強い”鎖”を採り入れた結果、二人は抵抗することもやめ、とても大人しくなった。


    ……その日の夜。

    ____地下室から、とても心地よい歌声が聞こえた。

    少女が少年に対して、子守唄を歌っていた。


    あの子の才能は素晴らしい。

    そうだ、将来のために、”教師”を招き 歌声を育成しよう。

  • 195愛ある罰22/11/23(水) 22:16:20



    何年も練習を続けさせた。

    彼女の歌声はより良いものへと 成長し続けていた。

    ……この歌声を 多くの人間に聞かせるにはどうすればいいか…


    ____”音貝”の話を聞いた私は 大量に用意させ 録音が終わったものを、加盟国 非加盟国関係なく 世界中にばらまかせた。

    ”UTA” という偽名を使って……

  • 196愛ある罰22/11/23(水) 22:16:42



    やはり、彼女の歌声の評価は素晴らしいものだった。

    世界からは、”顔のない歌姫”と呼ばれ 世界中に希望を届けているとも言われているようだ。


    ____そして、エレジアからは是非 この島でライブを開催してほしいとの 連絡が来ていた。

  • 197愛ある罰22/11/23(水) 22:17:08



    ____私はこれで、”商品”だった二人が”地位”を得て エレジアで、音楽に囲まれながら新しい人生を送れると思っていた。


    ……現実は、そう甘くはなかった。

    世界は”何も悪くない”二人に対して 牙を向けてしまった。


    ___世界がこんなに冷たいものなら、私が二人を守ろう。

    あの二人が幸せでなくても、生きていられるなら その生が終わるまで 聖地に閉じ込め続けよう。

    ____それが、あの”金髪の女”を見殺しにした 私の罪滅ぼしだ。

  • 198二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 22:19:00

    キブリってそういうことか...

  • 199二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 22:19:30

    キブリ聖の優しいけどズレてる感じ好き

  • 200二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 22:20:32

    200ならルウタは幸せに生きる。

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