- 1二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:25:42
かなり短いし駄文やが思い付いたから供養代わりに捨てとくわ。
続きは無いし書かないから冒頭部分(閃ハサのハウンゼン機内の出来事部分)のみや。
それでも誰か続き書いてくれたら嬉しいから期待しとるで。
ーU.C.0075
サイド3で史上初のMSザクが開発される
ーU.C.0079〜0080
サイド3はジオン公国を名乗り地球連邦政府に宣戦布告
後に一年戦争と呼ばれるこの戦争は多大な被害と発展をもたらして終結する
ーU.C.0083
デラーズ紛争勃発
ティターンズが発足する
ーU.C.0084
ティターンズによる人為的なNT研究の促進。その一環としてGUND-ARMの研究が進められるもののティターンズに迎合しない機関の性質を疎まれ、ティターンズ将校バスク・オム大佐の作戦命令によりヴァナディース機関が粛清させられる
これ以降、GUNDフォーマットを利用したMS(GUNDARM)の開発、製造は禁止とされる
ーU.C.0087
グリプス戦役勃発
ティターンズが消滅し、ヴァナディース事変を含む多くの情報が消失する
ーU.C.0088
ハマーン・カーン率いるネオ・ジオンとの第一次抗争が勃発
ネオ・ジオンは壊滅し、クローン技術が地球連邦に吸収される
ーU.C.0093
シャア・アズナブル率いるネオ・ジオンによる第二次抗争が勃発
小惑星アクシズの地球落下はアムロ・レイの活躍により阻止される
ーU.C.0096〜0097
ラプラス事変
ラプラス碑文が公開されるものの小規模に騒がれただけで収束した
ーU.C.0105
アスティカシア高等専門学校に転入する為、スレッタ・マーキュリーは水星から月で乗り換えた輸送シャトル、ハウンゼンに乗り込んでいた
同船には12年前の第二次抗争の際に若干12歳でMSに乗り込んだハサウェイ・ノアも乗船していた…… - 2二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:26:04
①
U.C.0105
輸送シャトル ハウンゼン
「当機は間も無く、アスティカシア高等専門学校に入港します。お客様は客室乗務員がご案内するまで今しばらくそのままお待ちください」
ハウンゼン。月からアスティカシア校に向かう中規模の航行シャトルだ。目的地の特殊性から機内は広く豪華な上、通常サイズのMSならば輸送できるようになっている。Ξは乗らないだろうが……。
僕がそんな事を考えながら食事を済ませて空いた食器を乗務員に下げてもらっていると、突如機体が大きく揺れた。乗客も乗務員も悲鳴を上げている中、それぞれマスクを被り武装した人間が数人入ってきた。
リーダー格の男のカボチャのマスクには……マフティー・ナビーユ・エリンのシンボルマーク。
「我々はマフティー・エリン。アスティカシア行きのシャトルに乗っている上流階級の皆々様方には我々の活動資金の種になってもらう。大人しくしていれば危害は加えないから、黙っていろ」
マフティー・ナビーユ・エリン。
荒廃した地球環境回復のために人類全員が宇宙に出るべきだと考えているテロリストだ。活動内容は武力テロによる連邦政府閣僚の粛清。こんな、学校関係者を人質に取るようなやり方はしない。
「しかしねぇ…我々は君たちを調査する側にいるのだから…」
「よく喋る!」
学校に査察のために向かっていた保健衛生大臣がテロリストに撃たれる。機内の各所から上がる大きな悲鳴。大臣の妻はパニックになって走り出した先で頭を打って気絶して
僕と、水星で救助活動をしていた関係で死体の片付けも経験したことがあると言って志願した少女と、大臣の死体の片付けをしている横でテロリストは意気揚々と演説を打っている。
僕の目の前の少女…テロリストが読み上げた乗客リストによれば、水星の企業シン・セー代表の娘、スレッタ・マーキュリー。
この事態に彼女は怯え、泣いているが、それでもこの撃たれた大臣の遺体を布で包むのを手伝ってくれている。しっかりした子だ。
それに比べてこのマフティーを騙るテロリストは……!
大臣の妻が起き上がり、僕らが包んでいた大臣の遺体に泣き縋る。殺してと叫ぶ彼女を、テロリストは僕らを押し除けて引き金をーーー。 - 3二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:26:22
②
「いいか!マフティー・エリンがしている事なんだ!」
マフティーの名前で勝手な事を…!
カッと頭の中に血が上るのを感じる。
『やっちゃいなよーっ!!』
「やっちゃいなよ!そんな偽者なんか!」
そして二重の少女の声。
1人は懐かしい声だ。
もう1人は……近くの席に座っていた金髪の少女。その声の先は誰だ?僕か?
カボチャ男のマスクの下の目と僕の目が合う。その瞬間、僕は男の腰のホルスターの銃を掴んでそのまま発砲。カボチャ男は脚を撃ち抜かれて倒れ、そのまま引き抜いた拳銃で離れた場所にいるテロリストを撃つ。まだ後方にもいたはずだが、既にその男は手を拘束されていたアスティカシア校警備部門の新しい所長に制圧されていた。
これで解決ではない。
このシャトルの周囲にはテロリストを運んできたMS、ギャプランがまだ同行している。奴は機内の異変に気付いたはずだ。このままではこのシャトルは撃墜される。
「格納庫のMSのパイロットは誰です!力を貸してください!」
「わわ、私、私のエアリアルです!ななな、何を、どうしたら…っ!」
なんて事だ。名乗りをあげたのはスレッタ・マーキュリー。僕らの命を背負わせるにはあまりに頼りなくか細い少女だ。しかし。
「…一緒に格納庫へ!外のMSを撃退する!」 - 4二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:26:38
③
機内のテロリストを警備部の男に任せて、僕はスレッタと共に格納庫へと急いだ。エアリアル。彼女はそう呼んでいたが恐らくはガンダムタイプ。アナハイムでも連邦軍製でも無さそうだが…。
スレッタがコクピットに通信して格納庫ハッチを開けるように呼び掛けているが通信そのものが不通のようだ。
「スレッタ、よく聞け。今から格納機側のコンソールで、僕がハッチを開ける。しかしまだ気圧調整が済んでいないから僕は吹き飛ばされるだろう。君に受け止めてもらえなければね。頼んだ!」
「えっ、えぇっ!?そそそそそんな!!!」
スレッタの驚嘆の声に応える事なくエアリアルから離れて壁面のコントロールパネルを操作し、エアリアルの拘束とハッチをそれぞれ開錠する。突如船外に吐き出されていく空気に抗うために手すりに掴まったが、想像以上に激しい気圧の流れに僕はーーー。
「クソっ!こんなところで…!」
エアリアルが動くのが見える。しかし、この勢いで弾き飛ばされた僕をMSの手で受け止めたところで無事では済まない。卵を2階から落とした時、人の手ならば割らずに受け止めれても、フライパンだったら絶対に割れてしまうのだから。
「………?」
想像した衝撃がいつまでも来ないどころか身体が安定したことに気付いて目を開くと、僕はエアリアルの手の中にいた。とても信じがたい操縦技術だ。人の手のように僕を優しく受け止めたというのか。
僕は彼女に招かれるままエアリアルのコックピットの中に乗り込む。
「ああ、ありがとうございますっ!それで、次は…っ」
「良い腕だ!機外へ出ろ。MSがいるから、そいつを追い払う。できるか!?」
「わ、私と!エアリアルはっ!負けません!」 - 5二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:27:16
④
開き切った格納庫からエアリアルが飛び出す。なるほど、さっきの操縦技術がまぐれではないことがすぐに分かる、優しく繊細な操縦だ。それと同時に、極めて不思議な感覚。この機体はーーーー。
「敵機捕捉。相手は素早いぞ。翻弄されないように気を付けろ」
まだ仲間が残っているからか、シャトルを落とすわけでも離脱するわけでもなく飛行していたギャプランはシャトルを挟んだ反対側にいた事で反応が遅れたらしいが、ようやくこちらを確認して攻撃を仕掛けてきた。
「エアリアル!!」
スレッタがそう叫ぶとエアリアルの各部の装甲に張り付いていたパーツがそれぞれ分離。ファンネルのように各個が機動しながらギャプランを囲み、ビームによる波状攻撃で四肢を切断していく。
接敵からわずか10秒も経たず、ギャプランは完全に無力化された。
……こんな少女が。これは、まるでーーー。
「コイツら、恐らくマフティーじゃない。」
シャトルは無事にアスティカシア校に入港した。スレッタはエアリアルに乗ったまま、ギャプランの胴体を持って先に入港していた。
シャトルから正規の乗客が降りていく中に、僕に「やっちゃいなよ、そんな偽者なんか!」と叫んだ金髪の少女もいた。
彼女を見送っていた僕に、警備部の男が話しかけて来る。
「感じなかったんだよな。マフティーの清廉さってやつをさ」
「彼を肯定しているようにも聞こえるけど?」
僕と彼で鎮圧したテロリストたちを見張るために持っていた銃を彼に手渡す。どうやら彼がこの学校に赴任したのも、マフティーの脅威をこの学校から遠ざけるためのものらしい。
「俺はケネス・スレッグ。このアスティカシア高等専門学校の警備所長だ。お前は?」
「僕はノア」
「アスティカシア高等専門学校パイロット科教員、ハサウェイ・ノアだ」 - 6二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:29:16
- 7二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:31:05
ハサウェイの立場が原作より盤石だし、そもそも宇宙世紀は連邦っていう絶対強者がいたけどこっちではそういうのないからだいぶやりやすそうよね
- 8二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 22:34:02