ここだけドング魔導世界スレその5

  • 1ぼっち22/11/22(火) 19:32:44
  • 2ぼっち22/11/22(火) 19:33:40

    この世界の魔法エネルギー:ドング

    世界を構成する七大要素であるドングの属性:闇、地、時、魂、熱、鉄、血

    使用法:人によって扱える属性は異なる、空気中のドングを集めて使う(ほとんどの人間が操れない)

    ドングを扱える許容量:才能のない人間100、 才能のある人間150
    1000以上のドングを扱える者たち:王家の血筋、魔族、才能があるやつで修行しまくった人

    〈魔法とそれに使用されるドング量の具体例〉
    100ドングで巨大なゴーレム生成
    100ドングで鉄の密度を変えられる
    1000ドングで地震を起こせる

  • 3ぼっち22/11/22(火) 19:34:56

    魔術派閥は大きく3つに分かれている


    ①アカデミア<学問派>

    ドングを学問として考える組織。巨大な教育機関でもある。ドングを集めやすくする魔道具を作っている


    目標は根源への接続


    大多数はただの学生や教師で、根源って何ぞや? と思っている

    属性によって学科が別で、たとえば血属性主義の一派は歪な生物を生成して迷惑をかけているらしい

    根源到達を考えているのはごく一部の人達だけ


    根源とは神の座であり、そこに至ることでこの世界のトングの属性を定めることができる。根源に至り、属性を新しく作った者は神王と呼ばれる


    ドングの多い王族との関係:王族たちは新たな王の誕生を阻止するためにアカデミアを滅ぼそうとしている。現在は時の要素を決めた神王が即位している


    魔術師の位階は六つに分かれており、位階を上げる条件はドングの許容量の増加である


    <魔術師の位階>

    ガラス

    ポーン

    ナイト

    ビショップ

    エルダー

    キャンセラー

  • 4ぼっち22/11/22(火) 19:36:40

    ②星喰学派<禁術派>

    目的は魔族になること

    共食いをすることでドングを増やす禁術【マッドネス】を使う


    魔族になる方法:ドング許容量が一定(666)を超えると、魔族に進化する道が開ける

    生まれつきのドング許容量がゼロでも、マッドネスを666回行えば...つまり666人の人間や魔術師を犠牲にすれば、魔族になることができる

    ドング量の莫大な王族直系なら1人、分系なら5人ほどの犠牲でいけたりするらしい


    ③王族

    現在の王は時属性の王

    そのドング許容量は20000

    妻がひとり、息子がふたり、娘がふたりいる

    最も魔法の才能があるのは二男で、これが跡継ぎと目されているけれど、次女はそれが気に入らないらしい


    王の目的:人類の発展及び宇宙への進出

    でも宇宙開発に関しては、アカデミアからも星喰学派からも一般国民の皆様からも大ブーイングらしい

  • 5ぼっち22/11/22(火) 19:37:49

    魔術師キャラを作るときのテンプレ

    dice1d7=■で属性

    それぞれの数字が闇、地、時、魂、熱、鉄、血にそれぞれ対応する

    dice1d100=■が20以下なら多属性持ち

    dice1d6=■を振って出た数だけ属性を追加しよう


    dice10d20=■で初期トング量

    100で一般的魔術師、150越えたらエリートさん

  • 6ぼっち22/11/22(火) 19:39:16

    種族ダイス:dice1d8=■

    純粋なその種族ということにするか、その種族の血が入っている人間ということにするかはお好みでどうぞ


    1.ノーマルの人間

    特にこれといって言うべきこともない普通の人

    2.エルフ族

    尖った耳が特徴、ドング量で肌の色が変わる

    (普通以上は白、少ないときは褐色になる)

    3.レプタリアン族

    恐竜の特徴を持った人型の種族

    魔物狩りをしながら生活している

    4.妖精種

    林檎ほどの大きさの青い炎のような見た目の種族

    炎の中に羽のある人のような本体がある

    5.獣人族

    身体能力に優れた半人半獣の種族

    人寄りか獣寄りかは個人差がある

    6.鉱石人族

    鉱石の原石に顔や手足がついている種族

    鉱石を継ぎ足すことで体の形状を変えられる

    7.魚人族

    人の骨格にエラや鱗、ヒレがついている種族

    陽気な性格で歌が上手い

    8.巨人族

    多腕有角の巨大な種族

    極めて寿命が長いがその性格は温厚

    9.有翼種

    背中に鳥やコウモリのような翼を持つ種族

    種族のほとんどが美形の珍しい種族

  • 7ぼっち22/11/22(火) 19:40:28

    寮ダイス:dice1d6=■

    アカデミアの学生はそれぞれの資質に応じた寮に入りそこで生活する。ハ○ポタのグリフィ○ドールとかス○ザリンみたいな感覚と思っていい


    1、月寮

    冒険心や未知の分野への知識欲を持つ者が入る寮

    卒業後は研究者になるものが多い

    2、日寮

    好戦的で実践を好む生徒達が入りやすい寮

    寮生は明るい性格が多いため常に賑やか

    3、深森寮

    植物が好きでのんびり屋な生徒が多い寮

    農業系の魔術が得意で寮内でも植物を育てている

    4、禿鷲寮

    人間心理を読み取る力に優れた者が多い寮

    周囲から冷淡だと誤解されやすい人間も多い

    5、紅玉寮

    リーダー気質な生徒の多い寮

    王に対して憧れや尊敬を抱くものが多い

    6、蒼玉寮

    人騒がせな変人が多い寮

    芸能系、アート系の活動が盛んな寮でもある

  • 8ぼっち22/11/22(火) 19:42:35

    テンプレは……だいたいこんな感じかな、たぶん……。

    他にも出自ダイスとか、魔法の杖ダイスとか、学力/体力ダイスとか、性別ダイスとか年齢ダイスとか、いろいろ好きなダイスを考えて、自分のキャラを掘り下げてみるのもいい……。

    ああ、もちろん、アカデミアに所属するか、星喰学派に所属するかをダイスに委ねてもいいし……。

    いっそのこと、魔法使いですらなくして、市井で魔法と縁を持たない暮らしをしてみるのもいいと思う……。

    外国に行ったり……別大陸に行ったり……いっそ、魔物として生まれたっていいかもしれない……。

    わりと、自由だ……>>1でも書いた通り、好きに生きよう……。

    がんばれー……!

  • 9二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 19:51:11

    このレスは削除されています

  • 10ぼっち22/11/22(火) 19:56:31

    【最後に……私自身のプロフも置いておくよ……】

    通称:ぼっち
    本名:エメラチェリー・ラダー(Emeraldcherry Ladder)
    属性:鉄
    ドング許容量:146
    魔法行使アイテム:トング
    移動用多脚ゴーレム「ロースティッド・アーモンド号」を所有
    高身長で細身。祖先に巨人族の人がいたかも
    アカデミア学生、蒼玉寮の三人部屋に暮らしてる
    実家はパン屋。ごく普通の中流家庭出身
    学力88、体力22(100段階評価)
    パーティーを組むとサポータータイプ
    特に罠(トラップ)の扱いに優れる
    吃り癖があり、人付き合いに苦手意識を持つ
    ただしお仕事(接客業)であれば、緊張なく取り組めるようだ
    絵がうまく、少女漫画風の絵を描く
    ファッションへの興味が強い
    賭け事には向いてない
    大の甘党
    星喰学派だがマッドネスはまだ
    プレッチリー・フリーラックスの指導を受ける
    暗殺者・諜報員としての適性が高いと見なされている
    春休みにクルキアラ、ホットオセアン、ジュマンジを巡る旅をする
    400年級の食人鬼を討伐
    フリーラックスの指示でパライソルに出向き、そこで2000人以上を煽動して殺し合わせ、ギャング組織を壊滅させる
    現在はロス・サントスに滞在中

  • 11ぼっち22/11/23(水) 17:54:06

    さて、前スレからの続きだ……!

    お金に余裕があるから……普段やらないような贅沢を……一心不乱の贅沢をやってみるぞ……!

    ロス・サントス1と名高い……超高級ホテルに泊まってやるんだ……!

    聞いた話では……お貴族様も泊まっていかれることがあるという……格式高いところだ……。

    ……しょ、正直、緊張はする……。

    これまで……いろんな旅館を利用してはきたが……お高いところでも、せいぜいが「庶民向けの中での」、高いところ止まりだったからな……。

    まず、入口をくぐる時点で、ドレスコードありなのが怖い……。

    い、いいい、いちおう、私の持ってる中でも、お高いコートを着て来たが……こ、これで大丈夫だよね……?

    帽子も……コートの色に合わせて……質素すぎず、派手すぎず……。

    あ、足元も気を付けなきゃ……靴は……エルダーグボたんの革で作ったやつがあるから、これ履いてこ……。

    ううう、自然な品のよさを出すのって……難しいな……!

    ……よ、よし、準備完了……!

    いざ、チェックイン……お、お邪魔しまーす……!

    フロント( ^ω^ )「いらっしゃいませ。ロス・サントス新世界ホテルへようこそ、旅のお嬢様」

    う、うううっ、受付の人からして、ピカピカのタキシードを折り目正しく着こなした、とてつもない紳士だ……!

    たとえ覇種の魔物と戦ったとしても、ぐちゃぐちゃに引き裂かれるところが想像できない……こ、これがジェントル界の強者……!

    フロント( ^ω^ )「じじ~……………………」

    み、見られている……入念にチェックされている……私が、このホテルの敷居をまたぐ資格を持つ淑女であるかどうか……レディちからを測られている……!

    フロント( ^ω^ )「じじじじ~~……………………」


    紳士アイによる私の評価(おしゃれさんのため、最低保証30):dice1d100=74 (74)

    ホテルのロビーの混み具合(多いほど大勢の人で賑わっている):dice1d100=49 (49)

  • 12二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 01:31:59

    ぼっちか

  • 13ぼっち22/11/24(木) 19:12:17

    フロント( ゚ε゚;)「ムムムムムムムムムムムム……」

    ど、どうだ……どうなんだ……?(ドキドキドキドキ)

    フロント( ^ω^ )「んんんん────ムンッ!」

    …………ッ!?(ビクッ)

    フロント( ´∀` )b「74点! 子爵級のマドモアゼルとお見受けしました。どうぞお通りください」

    よ、よかった……セーフだ……!

    でも、子爵級……? ど、どれっくらいだ、それ……?

    なんかすごそーな感じはするけど……わ、私、平民だから、ピンとこないな……。

    宿泊客1( ´∀`)「ほほう? 平民のお嬢さんで、子爵級と認定される方が現れましたか」

    宿泊客2( ノ^ω^)ノ「大富豪のご子息でも、騎士以上の評価を得られることは稀なのに。これはいいものを見せていただきました」

    宿泊客3(*`▽´*)「このホテルで、平民が爵位レベルと認められたのは3年ぶりよ。あなた、存分に誇るといいわ」

    ……よ、よくわからないけど、かなり立派な名誉をいただいたっぽい……。

    え、えへへ、けっこう、嬉しいな……♪

    フロント( ^ω^ )「お嬢様、お部屋にご案内いたします。こちらへどうぞ」

    あ、お、お願いします……。

    フロント(*´ω`*)「当ホテルはお客様方に最高の部屋をご用意するだけでなく、数々の素晴らしい共用施設をご用意しております」

    フロント( =^ω^)「サービスもロス・サントス1を自負しておりますが、他の国の最高級ホテルと比べてもけっして劣ることのない極上の時間をご提供いたします」

    フロント( ^ω^ )「今、特におすすめなのは──」

    dice1d4=1 (1)

    1、世界中の芸術品を集めた大展示室

    2、1年中水泳が楽しめる巨大な温水プール

    3、一流パティシエが作るスイーツバイキング

    4、生のジュ・ドゥルー・デル食べ放題

  • 14ぼっち22/11/25(金) 19:40:24

    フロント( =^ω^)「西館の催物会場で、世界中の芸術品を集めた大展覧会が開かれております」

    フロント(*´ω`*)「何千年も前の歴史的逸品から、新人作家のフレッシュな作品まで、絵画や彫刻が300点以上。これだけのコレクションは、他のホテルでは見られますまい」

    フロント( ´∀` )b「宿泊客の皆様は24時間、お好きなときに観覧が可能です。興味がおありでしたら、ぜひご覧ください」

    ほほう……ほほう……それは耳よりなお話だ……。

    入国してすぐ、絵を描いたかと思うと……ホテルでは一流作品を見放題とは……さすがは芸術の国、ロス・サントスだ……。

    絵を描くのが趣味で……綺麗なものやおしゃれなものが好きな私としては……見逃せないね、そういうの……!


    ……で、そんなこんなで、部屋に荷物を置いた私は……さっそく、催物会場にやってきましたー……!

    おおう……おおおおう……これは、これは確かに、よそではまず見られそうにない……スゴいラインナップだ……!

    ……あ、これは……”紡ぐ西風”の肖像画だ……。

    本名不明の英雄だけど、美形って評判で、よく肖像画が描かれてるんだよね……。

    ただ、現存してる肖像画は、どれも顔が違うから……みんな想像で描かれたものなんだろうなぁ……。

    それでも、うん……美しい……人間の想像力の勝利だな……。

    あっちは……青銅製の、鉄の王の胸像か……。

    鉄の王は……うちの国の王様だった人だけど……カッコいいエピソードが多いから、外国でも人気あるんだよね……。

    力強く、男らしい顔立ち……金属で作られてるから、よけい迫力があるな……自然と、視線を引き寄せられる感じがして……まるで、磁力でも放ってるかのようだ……。

    うん、うん、どれも見ごたえがある……。

    …………ん?

    何だかあっちで、大勢の人が集まってるぞ……? あれが、この催しの目玉ってわけかな……?

    どれどれ……あれは──?

    dice1d4=3 (3)

    1、ゴルデミリオンから脱落したダイヤモンドで作られた髑髏の彫刻

    2、星喰学派の芸術家が人血で描いたという壮大な地獄絵。高さ5メートル、幅18メートル

    3、闇の王より古い時代の魔族の棺。黄金、宝石、その他正体不明の素材を組み合わせて作られている

    4、期待の新人画家「エメラチェリー・ラダー」の水彩画

  • 15二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 02:17:09

    ……中身は?

  • 16ぼっち22/11/26(土) 18:57:47

    ガイド( =^ω^)「こちら、2000+dice1d9999=4265 (4265)  年前のまぞくの黄金棺でございます」

    ガイド(*ノ´∀`*)ノ「高級貴族のためのもので、黄金、ルビー、オリハルコン、超金剛石、あと正体不明の素材で組み立てられております」

    ガイド( -∀-)「全体を高密度のドングが循環する構造になっており、外側からはどうやっても破壊できません。旧魔族文明の技術力の高さがうかがえますね」

    ガイド(〃´ω`〃)「でも、その頑丈さよりも見ていただきたいのは、この惚れ惚れするような細工の美しさです」

    ガイド(*σ>∀<)σ「ふたに紅稲とじゃがいも公爵! 牛と交差した2本の鎌! 農業に秀でた貴族の紋章ですね」

    ガイド( -∀・)「右側面には3対の腕を持つ黒い炎のような生き物が、さまざまな武器を持って整列しています。おそらく彼らは、このような姿をした種族だったのでしょう」

    ガイド( ノ^ω^)ノ「左側面には、優美なつるバラが彫られていますが、このつたがよく見ると『あなたをお慕いしていました』を意味する文字を形作っているんですねー」

    ガイド(*´ω`*)「大昔のまぞくの方にも、奥ゆかしい人がおられたと見えます」

    ガイド( ^ω^ )「この独特の浮き彫りは『クップ技法』と呼ばれ、ロス・サントスの芸術家を中心に真似られるようになり……」

    ……ふむ、ふむふむ……とても勉強になるな……。

    しかし、この棺……本当に美しい……旧魔族の芸術家……腕前もセンスも、今に通用するほど優れていたらしいな……。

    確か、原初の魔族は、ごくわずかを残して、滅ぼされたのだったっけ……。

    これほどのものを産み出す種族が……歴史の流れの中で、その文化ごと失われるというのは……悲しいものがあるな……。

    ガイド( ^ω^ )「で、この棺。中身が気になる方もおられると思いますがー……」

    dice1d4=3 (3)

    1、( ^ω^ )「ふたを開けると見られるんですよ……『遺骨』!」

    2、( =^ω^)「まったく腐敗してない遺体が入っていたので、そちらはロス・サントス大学で厳重に確保・収容・保護されています」

    3、(〃´ω`〃)「中でたまにゴソゴソ音がするんで、たぶん持ち主がまだ生きた状態で中におられるんだと思います」

    4、(*>∀<*)ノ「500年前まで『私』が入ってたんですがねー、目が冴えちゃったんで出てきました!」

  • 17二次元好きの匿名さん22/11/27(日) 05:31:07

    メッセージ見るにヤンデレに閉じ込められたのだろうか……

  • 18ぼっち22/11/27(日) 18:23:45

    ガイド( -∀・)「皆さん、ちょっと静粛に。耳をすませてみてもらえますか……?」


    棺「……(ボソボソ)……(ボソボソボソボソ)」


    マダム( ゚ロ゚)「まあ! 何か人の声のようなものが聞こえるわ!」

    ガイド( ^ω^ )「その通り。この棺には中に誰かが潜んでいるのです」

    ガイド( ノ^ω^)ノ「遺跡からdice1d100=43 (43)  (最低保証50)年前に発掘されたときからこうだったそうです。誰かがずっと閉じこもり、出てくることを拒否しています」

    ガイド(;^ω^)「歴史学者たちは何度も、力ずくでふたを開けようとしましたが、どうしても不可能でした。中の人への説得も試みましたが、聞く耳持たないようです」

    ガイド(〃´ω`〃)「こんな狭い中にずっといる理由は何なのか? 水も食事もなしに、どうやって生き続けているのか? そもそも出られるのか出られないのか」

    ガイド( ´~`)「そして、この中にいるのはどんな人なのか? すべては謎のままです。もしかしたら、永遠に解明されないことなのかもしれません」

    ふーむ、奇妙な歴史ロマンだ……。

    そしてまぞく……こんな小さな箱の中で、6000年以上も生き続ける奇怪な生き物……。

    やはり現代のヒトとは、カラダの作りも心のあり方も、全然違うのだろうな……。

    会えるものなら、会ってみたい……話せるものなら、話してみたい……こういう気持ちも、「感動」の一種なのだろうか……。

    やはり、このホテルに泊まって……この展覧会を見に来たのは正解だったな……。

    (不思議な気分で、黄金棺を眺め続ける私)

    (……で、現代の人間はけっして知ることのできない、この棺の目的と持ち主の意図は……?)

    dice1d4=3 (3)

    1、「何万年もあとの医療技術なら、この人の病を治せるでしょう」(生命維持装置兼未来行きタイムマシン)

    2、「最強の力を持つこの怪物を倒すことは何者にもできない。敬意を込めて、美しい檻に永遠に封印しよう」(開けたら世界滅ぶ系)

    3、「孤独が好き。静寂が好き。私はずっとここでのんびり過ごすんだ(〃´ω`〃)」(数百万年の寿命を持つまぞくにとっての漫喫的なお店)

    4、(*´ω`*)「あなた、これでずっとふたりっきりですね」( ゚ε゚;)「マジかお前」(ラブラブ夫婦の水入らず余生過ごしハウス)

  • 19ぼっち22/11/28(月) 21:49:51

    ~~6265年前~~

    まぞく客( =^ω^)「ちょっと暇できたし、個室喫茶店でまったりするかー」

    まぞく店員(*´ω`*)「いらっしゃいませー。ご希望のお部屋はお決まりですか?」

    まぞく客(*σ>∀<)σ「えーと、禁煙のコフィン型ルームで、ドリンクバーソフトクリームバー付き漫画読み放題セットお願いします」

    まぞく店員(*´ω`*)「かしこまりましたー。長時間のご利用でしたら、パック料金をおすすめしておりますが」

    まぞく客(* ゚∀゚)「あ、それじゃ、この20000年コースで!」

    まぞく店員(*´ω`*)「かしこまりましたー。■■番コフィンに席をお取りしました。ごゆっくりどうぞー」


    まぞく客(〃´ω`〃)「……ふー、静かで狭くて落ち着くなぁ……あ、この殺し屋マンガの127025巻出てるのか……この際だし、最初から一気読みするかー」

    まぞく客(*ノ´∀`*)ノ「永久ドング式ドリンクバーで、棺から出なくても飲み物ゲットできるの便利だよねー。コーヒーとメロンソーダ混ぜたろ」

    まぞく客( ・◇・)「ん? なんか外で物音がするな……他の客が騒いでんのかな?」

    まぞく客( ´~`)「ま、非常事態なら警報とか鳴るやろ。パック時間の残りは、14000年ぐらいかな……まだまだゆっくりするベー」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    うーん、気になる……本当に、何を目的に、この棺に生きたままおさまったんだろうな……。

    未来の世界に想いを馳せてのことだろうか……? それとも、何か壮大な使命があって、重要人物を保存したとか……?

    正解を見つけられないというのは……もどかしいなぁ……今、この瞬間に中の人が出てきて、すべてを語ってくれたりしないかなぁ……?

    まあ、さすがに無理だろうけどね……。

    (後ろ髪を引かれるような気分で、黄金棺のそばを離れる私)

    (このあとはどうする?)

    dice1d4=2 (2)

    1、素晴らしい芸術を見て心高ぶる。また創作活動に取り組みたい!

    2、なんでかあの棺を見てるとコーヒー飲みたくなってきた。ホテルのカフェで休もうか

    3、明日はスイーツ店巡りしたいから、その情報収集を試みたい

    4、通りすがりの悪役令嬢に絡まれる

  • 20ぼっち22/11/29(火) 22:46:46

    [棺] <……コーヒーウマー……トッテモマンダーム……

    ……気のせいかな? この棺を見ていると、徐々にノドが乾いてくるような……。

    そういえば、ロス・サントスに入国してから、あまり水分をとっていないな……。

    目ぼしいものは見たし……少し休みたい……喫茶室で香りのいいコーヒーでも飲んで、くつろぐとしようか……。

    (そんなこんなで、ホテルのカフェにやってきたのだ)

    ふふーん……清潔で、落ち着いた雰囲気の喫茶室だ……。

    座席はふかふか……足もゆったり伸ばせる……蓄音機から流れる音楽は、スローテンポのジャズ……。

    はー……力が抜ける……これは気楽に過ごせる、いい空間だな……。

    ウェイター(*´ω`*)「いらっしゃいませお嬢様。ご注文は何になさりますか?」

    おっと、だらっとする前に、頼むものは決めておかないとね……。

    今の気分はコーヒーだけど……さてさて、メニューは……と……。

    ……あ、ここ、ひと口にコーヒーと言っても、けっこう種類あるぞ……。

    どれにしようかな……?

    dice1d12=1 (1)

    1、ブレンド(ホット) 2、アイスコーヒー 3、エスプレッソ 4、カフェ・ラテ

    5、カフェ・オレ 6、カフェ・ショコラ 7、ウインナーコーヒー 8、キャラメルマキアート

    9、コーヒーフロート 10、ココア 11、カプチーノ 12、アイリッシュコーヒー(アルコール入り)


    ……ついでだし、軽食ももらおうかな……。

    おやつ感覚で、甘いもの……。

    dice1d12=10 (10)

    1、ドーナツ 2、ショートケーキ 3、ホットケーキ 4、ソフトクリーム

    5、プリン 6、ワッフル 7、チーズケーキ 8、アップルパイ

    9、フルーツパフェ 10、カヌレ 11、イチジクのタルト 12、ハニートースト(1斤)

  • 21ぼっち22/11/30(水) 21:44:53

    こういうときは……奇をてらう必要なんてないんだ……。

    いっちばんシンプルなやつを……そのお店の、基本がわかるようなものを注文すればいい……。

    と、いうわけで、ブレンドのホット……ひとつ……。

    お菓子は……あ、カヌレがあるな……。

    私の実家のパン屋でも、よく並べてたっけ……そういや、最近、食べてないなぁ……。

    よし、これに決定……カヌレ、ふたつください……。

    ウェイター(*´ω`*)「かしこまりましたー。少々お待ちください」

    (コポコポコポ…トポトポ…シューッ…グイングイン…メギャヨ…)

    ウェイター(*´ω`*)「お待たせしましたー。ブレンドコーヒーとカヌレになりまーす」

    おっ……きましたきましたよ……。

    コーヒーは……お店によって、本当に千差万別……。

    豆の種類、焙煎、挽き方……そして淹れ方……どんなやり方を選択するかで……個性の伸び方が、変わってくる……。

    ここのお店のコーヒーは……どんな子かなぁ……?

    がっつり刺激的な男の子の味わいか……ソフトで落ち着ける女の子の味わいか……?

    (香りをじっくり吸い込んでから、カップに口付ける)

    (私の舌による評価は──)

    苦味(100ほど強い):dice1d100=19 (19)

    酸味(100ほど強い):dice1d100=97 (97)

    コク(1ほど軽い。100ほど深い):dice1d100=56 (56)

    香り(1ほど華やか。100ほどスモーキー):dice1d100=18 (18)

  • 22ぼっち22/11/30(水) 22:42:03

    ……おぉう……。

    ちょっと、口に含んだだけでも……舌にピリッとくる……かなり、酸味が強いコーヒーだな……。

    逆に……苦味はほとんどない……コクのバランスはいいな……重すぎず、軽すぎずだ……。

    そして……鼻に抜ける、柑橘のような甘酸っぱい香り……。

    これはたぶん……豆を、かなりの浅炒りにしてると見たね……。

    この加減を狙って作ったのなら……ここの焙煎職人は……いい腕をしている……。

    (ちび、ちび、ぐっ、ゴクッ)

    うん、うん……やっぱり、コーヒーなのに……コーヒーとは思えないぐらい、フルーティーな印象だ……。

    じっくり口の中で味わうより……さらっとノドに通すのに向いているんじゃないかな……。

    甘党の私が……砂糖もミルクも入れずに……フツーに飲み進めてしまっている……なかなかあることじゃないぞ……。

    ……おっと、いけない。カヌレもいただかなくては……。

    飲み物が上品で、後味スッキリだから……スイーツの方は、自分を主張する、しっかりした食べごたえのやつが向いてるんじゃないかな……?

    カヌレは……表面ガリッと、中はモチモチの……不思議な食感の菓子パンだ……材料が卵多めで、カスタードっぽい風味がして……なんとも言えず美味いんだ……。

    ……ん、合う……やはり、この爽やかなコーヒーとの相性はいいぞ……。

    カヌレのしっとり、こってり感を……コーヒーがリセットして……どちらも飽きることなく、楽しみ続けられる……。

    うん、いい……すごくいい……これは……クセになるかもしれない……。

    (大満足のコーヒーブレイクを楽しむ私)

    (このあとはどうする?)

    dice1d4=1 (1)

    1、……ちょっと眠くなってきた。お昼寝したい

    2、なんか、マッサージをやってる部屋を見つけた。疲れたし、頼んでみようかな?

    3、あ、そういやこの国名物のジュ・ドゥルー・デルをまだ食べてない! 食べに行きたい!

    4、カフェ店長(*´ω`*)「実は開発したばかりのまだメニューに載せてないスイーツがありまして。サービスしますので、召し上がっていかれませんか」

  • 23ぼっち22/12/01(木) 21:29:10

    ……ふう、堪能した……。

    やはり、疲れているときに、コーヒーと……甘味を口に入れるのは……いいものだな……。

    しかし……しかし、それでも……体の奥底から、じわーっとにじみ出てくるような疲れは……失われない……。

    ……ううん……それどころか……お腹が満足したら、急に眠気がやってきたぞ……。

    コーヒーは、眠気覚ましに飲まれることが多いが……今回ばかりは……その効き目も及ばないらしい……。

    単純に、カフェインのパワーより、疲れの方が勝っているんだろうなぁ……。

    まあ、仕方ない……国境をまたぐ旅をしてきたからなぁ……あまり意識はしてなかったが……そりゃ、体もヘトヘトになるよな……。

    これはもう……ホテルという施設で行うべき、最重要アクション……「休養」をするしかあるまい……!

    「あたたかいふとんで、ゆっくり寝る! こんな幸せなことが他にあるか」って……昔のメガネかけた人も言ってた……。

    寝よう……うん、そうしよう……眠気に完全敗北して、寝具に身を委ねよう……。

    心と体をゆっくり休めて……リフレッシュするんだ……。

    せっかく、最高級ホテルに来たのに……それをするのを怠るなんて、あってはならないことだ……。

    ……と、いうわけで、寝よう……。

    私の泊まるお部屋のベッドは……。

    dice1d4=2 (2)

    1、ゆったりダブルベッド。羽毛布団でかろやか

    2、ベッドは普通のセミダブルだけど、ベランダにハンモックあるじゃん!

    3、ワビサビの心。TATAMI&フートンで寝ておれ

    4、部屋ぐらいの大きさがある丸いベッド。スイッチ入れたら回転する。気分を高めるお香やミラーボール、YES/NO枕がある……いらない……

  • 24ぼっち22/12/02(金) 18:05:53

    ふんふんふふーんふんふふーん……♪

    軽やかな足取りで、自分の部屋に戻ってきたぞ……。

    喫茶店や廊下で……眠り込んでしまうほど……私は反レディ的な存在ではないのだ……。

    ……しかし……やはり、ハイグレードなホテルだ……部屋も広々している……。

    アカデミアの寮の、私が暮らしてる3人部屋の……3倍はあるんじゃないかな……? つまり、実質、9人部屋だ……。

    ……それを、私ひとりで占拠する……ふふ、うひひ、素晴らしい贅沢だね……優越感がすごいよ……!

    おっと、それより、ベッドだベッド……そろそろ、眠気が抗いがたいレベルになってるからな……。

    ……ほほう、ほほう……このベッドは……セミダブルサイズかな? 大きくて、のびのび寝られそうだ……。

    シーツはシワひとつないし……下のマットも分厚くて、スプリングがきいていそうだ……ではいざ、ダイブといこうかなー……!

    …………ん?

    ま、待て、待つんだ私……! あの、窓の外に見えるのは……ベランダで風に揺れている、あの大きなバナナ型のシルエットは……!

    もしかして……伝説のお昼寝用具、ハンモックじゃないか……!?

    柱と柱の間に吊られた布に横たわって……揺りかごのように、微妙なスウィング感を楽しみながら寝るという……。

    噂には聞いていたが、まさか実在するとは!

    ……ピッチリとシーツのととのえられたベッドで寝るのは、やっぱり夜がいいよな……今、お昼寝するなら……このハンモックを、ぜひ試したい……!

    というわけで……ベランダにGO……! ハンモックによじ登り……身を横たえるぞ……!

    ……お、おおお……揺れる……ぶよーん、って感じで、背中が沈んだあと……左右に揺れるぞ……!

    た、楽しいな、これ……! 布1枚だけど、体が沈み込むから、案外寝心地はいい……。

    赤ちゃんの頃に……戻ったみたいな心地だな……なんとも落ち着く……。

    風も緩やか……気温もぬくい……遠くから、果物の匂いがうっすら流れてくる……気持ちいいな……。

    …………スヤァ…………。

    (ハンモックで、リゾート気分のお昼寝を堪能する私)

    (目を覚ましたのは、15+dice1d6=2 (2)  時であった)

  • 25ぼっち22/12/03(土) 23:01:09

    グゥースカ……グゥースカ……スピヨスピヨ……プシュルルルー……。

    ……むにゃむにゃ……えへへ……んにゃっ。

    いけない……ちょっと肌寒くなって……目が覚めてしまった……。

    ……いや、お昼寝だから……寝過ぎてもダメだよね……。

    今は……ええと、17時……? 午後5時か……。

    ほどよく、夕方だな……太陽が、だいぶ傾いてる……きれいな夕焼けだー……。

    ……うん、一番ちょうどいいタイミングで起きれたのかも。これ以上遅いと、起きてすぐに夕食なんてことになってたかもだし。

    ぐいーんと、背伸びして~……あー、肩と背中が、ゴキゴキっていった……筋肉、すごい固まってる……。

    ……うん。

    夕食には、まだ早いし……その前にお風呂に入って、体を温めてこようっと……。

    ………………………………………………。

    (かぽーん)

    ……ういー……。

    アカデミアの大浴場にも、負けず劣らず……広くて、いいお風呂場だ……。

    ……豪華さという点では、こっちの方が上かもしれないな……バラの花びら風呂なんて、私、初めて見たぞ……。

    湯の表面を埋め尽くすほどの、真っ赤な花びら……スゴい迫力だな……もちろん、入らせていただこう……。

    お、おおぉ~……濃厚すぎるほどに香る、バラの甘い香り……血や骨まで、優雅さが染み込んできそう……ふふふ、悪くない……。

    ……むっ?

    このバラ風呂以外にも……変わり種のお風呂が、あっちにあるっぽいぞ……。

    今の私は……お湯の温かさで血の巡りがよくなって、チャレンジ精神旺盛だからな……どんな珍しい風呂でも、ためらいなく、ドボンって入っちゃうよ……?

    さてさて、何風呂だい……お前さんは……?

    dice1d4=3 (3)

    1、人の頭サイズのでかい柚子がゴロゴロ入った風呂

    2、しゅわしゅわ&ほのかなアルコールの香り! ビール風呂

    3、露天風呂だ……え、野生動物も入ってくるの?

    4、ジュ・ドゥルー・デルのジュース風呂

  • 26ぼっち22/12/04(日) 22:16:00

    ……ん? この扉はなんだろ……?

    サウナかな? いや、サウナの扉はあっちにあったし……。

    よくわからないけど、入ってみよっと……ん、おおお……?

    まさかの……お外……サーモンピンクの夕焼け空と……再び、お会いしてしまった……。

    いや、もう、夕焼けじゃないな……お空、半分以上群青色だ……夕焼けの赤は、遠い山際にうっすら燃えて見える程度だ……。

    星も、瞬き始めている……きれいだなぁ……。

    う、で、でも、じっと空を眺めるのは……ちょっと肌寒い……ボーッと突っ立ってたら……風邪、引いちゃう……。

    というか、ここ……露天風呂じゃないか……! 薄暗くてわかりにくかったが……岩で組まれた、立派な湯船があるぞ……!

    景色を楽しむなら、湯に入りながらにしよう……そうしよう……。

    ……………………んあ~。ぬくい。

    あっっっついお湯に、肩まで浸かって……髪に自然のそよ風を浴びながら……星を見る……。

    くぅ~……たまらないね……!

    ここに、冷たいストレートティーでもあったら、さらにいいんだけど……。

    ね、おとなりさんも、そう思いません……?

    (リラックスした状態で、同じ湯船に浸かっている誰かに声をかける)

    (薄暗くて、顔はよくわからないが……それでも普通に同じ入浴客だろうと思っていたのだけど、どうも様子がおかしい)

    (気配はあるのに返事がないし、息の仕方がなんだか、このホテルに泊まれるようなセレブっぽくない。というか、獣っぽい)

    (……あれ? これ、もしかして動物かな?)

    (そう思い至った私は、目を凝らしてみた)

    (徐々に、暗さに慣れてくる。やがて、わかった。私と一緒に露天風呂を楽しんでいるこいつは──)

    dice1d10=6 (6)

    1、おさる 2、イッヌ 3、鹿 4、フラミンゴ 5、カメ

    6、カピバラ 7、ペンギン 8、ライムピッグ 9、くま

    10、ワイバーン

  • 27ぼっち22/12/05(月) 21:32:02

    ……………………。

    なんだ、このでかいハムスターは……?

    ひと抱えぐらいあるぞ……? モルモット種でも……ここまででかいのは見たことない……。

    気持ちよさそうに湯に浸かって……目を半分閉じてる……あっ……耳、プルプルさせてるや……可愛いな……。

    ……ん? もしかして……これって、昔、噂で聞いた……カピバラってやつか……?

    大型の、ネズミの仲間だけど……穏やかな気性で……温泉に入るのを好むって話だった……。

    ……お前、完ッッッ璧に、その特徴に当てはまるな……。

    そうか、これがカピバラ……初めて見た……。

    まさか、このホテルで飼われてるってわけじゃないよね……?

    野生のやつが、露天風呂の囲いを乗り越えて、湯に入りに来たのかな……。

    ……まあ、おとなしい生き物だというのなら……こっちが刺激しなければ、害もないだろう……。

    ここで会ったのも何かの縁だ……一緒にゆっくり、暖まっていこうじゃないか……。

    カピバラ(*´ω`*)「ムフー」

    ……うーむ。やっぱり可愛い……見てて飽きない……。

    風呂から出たら、こいつの絵でも描いてみるか……どんな姿だったか忘れないよう、よく見て覚えておかないとな……。

    ……探したら、ぬいぐるみとか売ってないかな……これの……。

    (そのまましばらく、生きたぬいぐるみみたいなキュートアニマルを眺めて、時を過ごした)

    (それから……)

    dice1d4=3 (3)

    1、さあ! 体もさっぱりしたし、夕食だー!

    2、カピバラ( =^ω^)「ガブゥ」

    3、なんかゆっくりしてたら、カピバラどんどん増えてきた

    4、カピバラさん、いきなり脱兎のごとく逃走。……ヤな予感がするな?

  • 28ぼっち22/12/07(水) 21:26:06

    カピバラ(*´ω`*)「1匹でチュー」

    ……………………。

    カピバラ2(*´ω`*)*´ω`*)「「2匹でチューチュー」」

    …………………………………………。

    カピバラ3(*´ω`*)*´ω`*)*´ω`*)「「「3匹そろえば!」」」

    ……き、牙をむくというのか!? まさか!?

    カピバラ1、2、3(*´ω`*)(*´ω`*)(*´ω`*)「「「……………………」」」

    ……いや、何もしてこないんかーい……!

    攻撃とかされても困るけど……もうちょっと、なんか、こう……!

    カピバラ4(*´ω`*)「あ、おいらもお邪魔しますね」

    カピバラ5(*´ω`*)「今日も1日ゴロゴロしたからお風呂が気持ちいい」

    うん、うん……うん?

    ……こいつら、おとなしいし、可愛いのはいいけど……なんか、どんどん増えていくな……?

    広々していた露天風呂が……いつの間にか茶色のモフモフ祭りだ……。

    色と質感のせいで、タワシ風呂に入ってる気分になってくる……実際カピバラって、触るとタワシみたくゴワゴワした毛してるんだよなぁ……。

    ……お前たち、こんなにたくさん、どこに隠れてたんだー……?

    野生にしては多すぎやしないか……? 毎日こうして、タダ風呂浴びに来てるのかー……? うらやましいぞこいつ……。

    (こやつらのでどころisどこ?)

    dice1d4=3 (3)

    1、ホテルで飼ってる(庭に放し飼い)

    2、野生。ホテル裏の草原にいくらでもいる

    3、野生。近隣の畑や果樹園の作物を襲う害獣

    4、名のある魔法使いの使い魔です

  • 29ぼっち22/12/08(木) 22:44:08

    ……うん、ずっとカピバラさんたちを眺めてるのも悪くないが……さすがに、これ以上はのぼせてしまいそうだ……。

    というわけで、私はそろそろあがるよ……みんな、ごゆっくりー……。

    カピバラs(・∀・)・∀・)・∀・)・∀・)「「「「サラバー」」」」

    はいはい、さらばさらば……また会えるといいなぁ……。

    ……ふぅ。そんなこんなで……ほかほか状態になった私が、大浴場をあとにするぞ……。

    このあとは、夕食かなぁ……立派なホテルだもん、いいもの出してくれるはずだよね……? 楽しみ……♪

    ……そういえば、レストランはどこだっけ。建物が広いから、どうも迷いやすい……。

    あ、あそこにいるホテルマンの人に聞いてみるか。もし、すみません……。

    従業員(*´∀`)ノ「はい、何でしょう? ああ、レストランでしたら、この廊下をまっすぐ行って、突き当たりを左ですよー」

    なるほど、助かりました……初めて泊まるホテルで、しかもとても広いので……つい、道がわからなくなってしまって……。

    従業員(*´ω`*)「ははは、当ホテルの広さは自慢のひとつですが、そういう諸刃の剣的なところもありますな」

    広いと言えば、大浴場も広くて、ゆったりできてよかったです……。

    特に露天風呂……まさか、空を見ながら……野生のカピバラと一緒に湯に浸かれるなんて、思いませんでした……。

    従業員Σ(; ゚Д゚)「えっ、カピバラ!? あいつらまた入ってきてました!?」

    従業員( `皿´ )「あれ、この辺の畑を荒らす害獣なんですよ! 作物をたらふく食ったあと、勝手に風呂にも侵入してさっぱりしていくふてぇやつらなんです!」

    従業員(; ・`ω・´)「今日こそ取っ捕まえて、毛皮のコートにしてやる! 情報ありがとうございます、ちょっと捕り物してきますね!」

    あ、あの……行っちゃった……。

    ……人間の勝手な善悪基準とはいえ……あの子たち、ワルだったんだなぁ……。

    無事に逃げ切れるんだろうか? 近隣の農家さんたちのことを考えると、捕まった方がいいんだろうけど……。

    (以下、カピバラたちの運命)

    dice1d4=2 (2)

    1、危機察知能力スゲェ! いつの間にか逃亡

    2、dice1d10=9 (9) 匹捕まって、dice1d10=6 (6) 匹取り逃がす

    3、従業員(*´ω`*)「今日のディナーは新鮮なカピバラ肉料理です」

    4、カピバラ数千匹とロス・サントス人の大戦争が始まった

  • 30ぼっち22/12/10(土) 22:45:22

    従業員(;`・ω・´)「よっしゃあ! まだ露天風呂にいやがったなカピバラども! この虫取り網をくらえ! 捕縛じゃあ!」

    カピバラ1( ; ゚Д゚)「や、やめろホテルの人! 我々の入浴は神のご意志だ! 神が望んだリラックスタイムなのだ!」

    カピバラ2(´ノω;`)「今ここで、我々が捕まってしまったら……きっと違うロス・サントスになる! 我々がいつもやってた農場襲撃が『起こらない』ということに変わってしまうんだ!」

    カピバラ3(。>д<)「作物が荒らされなくなる! 農家たちは悔し泣きをすることがなくなるんだ! 野生動物が畑のものを食うのは当たり前だということを思い出してくれ!」

    カピバラ4。゚(゚´Д`゚)゚。「我々はここで死ぬわけにはいかないんだ──ッ!」

    従業員(#゚Д゚)ノ「わからないのか? お前らは『運命』に負けたんだ! 『面倒な害獣』を駆除することこそ『運命』なんだ!」

    カピバラs( ;`Д´);`Д´);`Д´)「「「やめろオオォォォ知った風な口をきいてるんじゃないぞオオオオォォォォッ!」」」

    ────────────………………………………。

    従業員( ´∀` )b「こうして9匹ゲットできましたが、何匹かは逃げちゃいました。またホテル内でアイツら見かけたら、近くの従業員に通報お願いします」

    ……さ、さようですか……わかりました……。

    とりあえず、今日の夕食は……野菜とか穀物とか……農作物に感謝して食べることにしよう……。

    ロス・サントスのみならず……どこの国の農家さんも、同じように苦労してるんだろうなぁ……頭が上がらない……。

    (と、いうわけでおゆはんだ!)

    (どんなものを食べるかな?)

    dice1d4=4 (4)

    1、お高そうなコース料理だ……!

    2、目の前でシェフが焼いてくれる鉄板焼き

    3、ニギ=リズシー……? 何ですかそれは!?

    4、いい加減に食うべし! ジュ・ドゥルー・デルのフルコース

  • 31ぼっち22/12/11(日) 23:21:33

    ホテル内の、レストランに向かうと……入り口のところに大きく「ジュ・ドゥルー・デルフェア、開催中!」と、書いてあった……。

    ジュ・ドゥルー・デルの、名産地である……ロス・サントス……ぜひ、味わってみたいとは……思っていた……。

    なので、ためらいなく……入店してみる……。

    テーブルに案内され……ナプキンを取り……食事の準備を、ととのえる……。

    ウェイター(*´ω`*)「ようこそおいでくださいました。本日のディナーは、ジュ・ドゥルー・デルのコースとなっております」

    ウェイター(*´ω`*)「他では味わえない本場の味を、どうぞお楽しみください」

    ・アミューズ

    ジュ・ドゥルー・デルのペーストとバゲット(ネバドロ感:dice1d100=81 (81)  )

    ・オードブル

    ジュ・ドゥルー・デルの生ハム巻き(ネバドロ感:dice1d100=29 (29)  )

    ・スープ

    ジュ・ドゥルー・デルのポタージュスープ(ネバドロ感:dice1d100=82 (82)  )

    ・ポワソン

    タラのポワレ、焼いたジュ・ドゥルー・デルを添えて(ネバドロ感:dice1d100=6 (6)  )

    ・ソルベ

    ジュ・ドゥルー・デルのソルベ(ネバドロ感:dice1d100=4 (4)  )

    ・アントレ

    牛フィレ肉のステーキ、ジュ・ドゥルー・デルのソース(ネバドロ感:dice1d100=67 (67)  )

    ・デセール

    フレッシュ・ジュ・ドゥルー・デル(ネバドロ感:100固定)

    ・カフェ・プティフール

    デミタスコーヒー、ジュ・ドゥルー・デルのひと口パイ(ネバドロ感:dice1d100=50 (50)  )

  • 32ぼっち22/12/12(月) 23:44:51

    紳士(〃´ω`〃)「うーむ、今年のジュ・ドゥルー・デルも素晴らしい甘みだ。これを食うと、ロス・サントスに来たって気分になるねぇ」ジュロロッジュズズッグジュルルルッ

    貴婦人(*´ω`*)「ええあなた、本当にそう! 特にこのスープの濃厚さったら、クセになるわね!」ズズーッ,ジュパッ,グッチュグッチュズルルッ

    紳士(〃´ω`〃)「わしはこのバゲットに乗っておる、荒く潰されて粒の残った果肉も好きでなぁ……」グッチョグッチョ,ブチュッ,グジュルルッ,ジュパッ

    ……………………。

    そこかしこで……ジュ・ドゥルー・デルを食べるときには避けられないといわれる……あの粘着質な音がする……。

    この果物……普通は、加熱して食べるもので……熱を通してあれば、派手な音はしなくなるんだが……。

    このロス・サントスは、ジュ・ドゥルー・デルの本場……新鮮さと風味のよさを活かすためか……料理にもふんだんに、生の果肉や果汁が使われている……。

    (恐る恐る、アミューズを口に運ぶ)

    …………ジュルルルルッ。

    あ、ダメだ……すすらなくても、唇に触れるだけで音がする……どうなってるんだこれ……!

    わ、私も、いい歳こいた女だ……食事のときに、あんまり粘っこい……下品な音は立てたくない……!

    じゃあ、食うのをやめるか……? いや、ノー……!

    見た感じと匂いでわかる……ここの料理、絶対美味しいもん……食べたいっ、ぜひ……!

    どうする、どうする、私……?

    魚料理についてる分は、火が通してあるから大丈夫そうだ……冷やして固めてあるソルベもいける……。

    問題は、バゲットとスープだろうな……こいつらは見た目からして、ねばドロ感がすごい……。

    というか、生のまるまる1本のジュ・ドゥルー・デルもあるじゃないか……! これは本気でどうしようもないぞ……!

    ヤバそうなのだけ残したりは、したくない……本当に、どうすべきか……?

    dice1d4=3 (3)

    1、どうにもならねえ! もう盛大に音を立てて食うぞ!

    2、鉄魔法で、音をガードできないかな?(効果:dice1d50=11 (11)  )

    3、むっ、あのご令嬢、見事な所作で音を立てずに食べている! 真似してみよう!(効果:dice1d100=50 (50)  )

    4、音を防ぐことができず、半泣きで恥ずかしそうに「美味しい美味しい」って言いながら食べる姿が、なぜかまわりにウケる

  • 33ぼっち22/12/13(火) 22:47:42

    …………む?

    このレストラン、どっちを向いても派手な水音だらけだが……あっちにいる女性の方からは、あまり音がしないぞ……?

    ジュ・ドゥルー・デルを食べてないのか? い、いや、ちゃんと食べている! 普通に、私と同じコース料理をテーブルに並べている!

    それなのに音がしない……いったい、どうやってるんだ……!?

    ご令嬢(〃´ω`〃)「……クチュ……モグゥ……」

    こ、これは……優雅さだ……!

    たぐいまれなる優雅な所作で、美しく丁寧に食事を口に運んでいるんだ!

    そうか……とんでもなく音が鳴りやすいとはいえ……ジュ・ドゥルー・デルも、所詮は食べ物だ……。

    例えるなら、焼き魚の身を崩さぬよう、骨からキレイに外そうと試みるときのように……細心の注意を払って食せば、音を立てないことも充分に可能だというわけだ!

    わ、私も……あの人を参考にして、やってみよう……!

    体の力を抜いて……美しい指使いを意識して……。

    あ、いや、むしろ見習うべきは、唇の動かし方か? 口に果汁を含んだ瞬間に、音がするわけだからな……。

    ……………………。

    (ジュルッ……ジュルルッ…………ズズズッ)

    (…………ゴクンッ)

    ……お、いいぞ……音を完全に止めることはできないが……それでも、かなり抑えることはできてる……。

    これなら、いける……あまり恥ずかしくないレベルで、ジュ・ドゥルー・デルの料理をめいっぱい堪能できるぞ……!

    これが、優雅……高貴なる食事の仕方……!

    私、もしかしたら、これまでの人生で最も……貴族という階級にいる人たちを尊敬しているかもしれない……!

    モグモグ(グチュッ)……ううん、舌の上でとろける……(ニチャッ,グチャッ)

    生なら、上質なヨーグルトのような爽やかさが……加熱してあれば、カスタードクリームのような深い味わいが楽しめる……。

    なるほど、ロス・サントスの人たちが誇るわけだ……うまうま、うまうま……(ズゾゾッ,ブチュッ,ネトッ)

    (こうして私は、旬のジュ・ドゥルー・デルを様々なスタイルで味わうことに成功した)

    (食後の満足感に浸りながら、考える……私のこのディナータイムを満足なものにしてくれた、あの高貴な女性は、いったい何者なんだろうか……?)

    dice1d4=3 (3)

    1、大商家の跡取り娘

    2、ロス・サントスの大貴族令嬢

    3、バリウラの王族……

    4、伝説の食い逃げ犯

  • 34ぼっち22/12/15(木) 22:05:13

    ご令嬢(*´ω`*)「堪能させていただきました」

    ウェイター( ^ω^ )「ご満足いただけたようで、何よりです」

    あの高貴な感じの女性が、お帰りになられる……。

    仕草……見た目……言葉遣い……どれをとっても、上流階級オーラがほとばしってる……。

    お嬢様パワーを数値にすると……ざっと95~100ってとこか……本物の貴族様って、やっぱり違うんだなぁ……。

    ……しかし、気のせいかな……あの人の顔……どこかで見たような……?

    ロス・サントス人に知り合いなんかいないはずだけど……はて?

    ウェイター( -∀-)っ「おっと、お嬢様。お忘れものがございますよ」

    ご令嬢(*´ω`*)「あら、どうもありがとうございます。私としたことが、お恥ずかしいところを……」

    ……………………。

    ……今、あの人が忘れていきそうになったのって……ブローチか……?

    チラッと見えたぞ……ストーン・カメオのブローチ……も、もも、問題は、そこに彫られていた模様だ……あ、あ、あれって……。

    ま、間違いない……! バリウラ王国のdice1d4=4 (4)  (1、メギドリウム 2、アニムスフィア 3、ソディアス 4、アトモスヴィルス)家の紋章だ……。

    私の国の、王族じゃないか……! 貴族どころの騒ぎじゃないっ……!

    そ、そうか、そうだっ……あの人の顔、どこで見たのか、思い出したぞ……新年の、王家のパレードだ……馬車の上から、民衆に手を振ってたの、覚えてる……!

    どうして、あんな大物が……こんな鄙びた、農業国のホテルにいるんだ……?

    まさか、ただジュ・ドゥルー・デルのコース料理を食べに来ただけってわけじゃないだろうし……?

    (何か、不穏な臭いがするぞ)

    (このお姫様の目的は……!?)

    dice1d4=3 (3)

    1、2年ぶりに休暇が取れたので、なーんもしなくていいド田舎に休みに来ました

    2、時の王に命じられ、ロス・サントス政府と秘密の交渉をしに来た(後ろ暗さ:dice1d100=47 (47)  )

    3、時の王を打倒したい! 国外の過激派と組んでクーデターを画策してる(現在の規模:dice1d100=79 (79)  )

    4、パライソルでギャングたちを壊滅させた超危険な星喰学派メンバーがロス・サントスに潜伏しているらしい。追いかけて捕まえなければ!(*ノ´∀`*)ノ

  • 35ぼっち22/12/17(土) 00:13:45

    ふー……。

    あの紋章は……アトモスヴィルス家だ……分家の三大貴族どころじゃない……直系のガチ王族……現王様のご息女だ……。

    雲の上のお人にも……ほどがある……。私みたいな庶民が、同じ空間で食事するなんて……本来、あり得ない感じだ……。

    軽い気持ちで、このホテルに泊まったが……うん……ここって、私が想像していたより、何倍も、何十倍も……格式高い場所だったのかもしれない……。

    ……しかし、あんな人が、なぜ……ロス・サントスに……?

    十中八九、ご公務だろうけども……バリウラとロス・サントスって、王族が出向くような深い交流、あったっけ……?

    それとも、お忍びでバカンスにでもいらっしたのかな……? 本場のジュ・ドゥルー・デルが食べたかったとか……?


    姫様(*´ω`*)(……ふふふ、うまくこの国に潜入できましたわね)

    姫様(*´ω`*)(私が独自に関係を構築している支援者が、このホテルにおりますわ……これから、その方と秘密の会談を執り行いますの!)

    姫様(*´ω`*)(議題は、そう! 我が父、時の王を王座から引きずり下ろすクーデターの計画についてですわ!)

    姫様(*´ω`*)(父は、兄上を差し置いて、溺愛している弟に王位を継がせようとしている……これはえこひいきの、間違った判断です)

    姫様(*´ω`*)(考え直すよう何度も説得しましたが、父は自分が公正に判断していると思い込んでいて、聞く耳持ってくれませんでした)

    姫様(〃´ω`〃)(こうなったらもう、武力を使って、無理矢理にでもアトモスヴィルス家の継承を正しいものにするしかありません!)

    姫様(〃´ω`〃)(私はやってみせますわ! 信頼できる仲間とともに、正義をバリウラの歴史に刻むのです!)


    (こんな思惑がお姫様にはあるようです)

    (では、彼女のロス・サントスの協力者は、どんな思惑をお持ちなのでしょう?)

    dice1d4=2 (2)

    1、姫様に忠誠を誓ってるし、彼女の主義主張に全面的に賛成してる

    2、姫様との友情は本物だが、王の判断は間違ってないと思う。なんとか軟着陸させてえなぁ

    3、このお姫様めっちゃカモだぜ! こいつに責任だけ負わせて、バリウラを食い物にしてやる!

    4、協力者( -∀-)「時の王ー、娘さんこんなこと考えてるで」 王(^ω^ )「いつもスパイご苦労さん」

  • 36二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 16:23:55

    弟が優秀なのか兄に問題があるのか……
    兄でも過不足なく王やれるけど弟の方が優秀だからって理由だと厄介だ

  • 37ぼっち22/12/17(土) 23:33:07

    >>36

    Wikiによると……「第2王子は全属性を使える天才」「第1王子は時属性は第2王子以上の天才だが、時の王が時魔術でやるべきこと全部やったのでもうやることがない」だそうだ……。

    性格は、第1王子がめんどくさがり屋……第2王子が臆病者で、王位は兄や姉が優先されるべきだと思っている……だって……。

    ……………………。

    誰が悪いかって……たぶん……時の王だな……。

    自分ができるからって……子供の将来の仕事……取るなよ……! そのせいで継承の順番も……狂っちゃってるし……!

    これだから……宇宙進出なんて、唐変木なこと計画してるやつは……ダメなんだ……!

    そして……今回、クーデターを計画している王女様は……お兄ちゃん大好きっ子で、弟が嫌いな第2王女様だ……。

    アトモスヴィルス家には、第1王女様もおられるが……性質的に、こういうことやらかしそうなのは……どう考えても第2王女様の方だった……。

    第1王女様って、家族大好きっ子で……兄のためとはいえ、弟や父親を追い落としたりなんかは……しそうにないんだよね……。

    ……あ。以上のことは、メタ的な解説だ……私(エメラチェリー・ラダー)は、そんな王家の内情とか……まったく知らないよ……。

    そして、以下はそんなバリウラ王国の王族事情に巻き込まれる……かわいそうなロス・サントス人のご紹介だ……。

    友情に篤いのは美徳だけど……それはそれとして厄介ごとにも捕まりやすいんだね……。


    性別:dice1d2=2 (2)

    (1、男 2、女)

    年齢:dice1d100=79 (79)  (最低保証18)

    ドング許容量:dice1d200=191 (191)

    属性:dice1d7=6 (6)

    (闇、地、時、魂、熱、鉄、血)

    職業:dice1d5=4 (4)

    (1、政治家 2、軍人 3、宗教家 4、学者 5、ギャング)

    ロス・サントスでの知名度:dice1d100=16 (16)

    バリウラ王国での知名度:dice1d100=59 (59)

    経済力:dice1d100=44 (44)

    コネ:dice1d100=62 (62)

  • 38ぼっち22/12/18(日) 22:54:30

    姫様( `Д´)/「──と、いうわけですの! 何としても父から実権を奪い、王冠と王笏が正しい後継者に渡るようにしなければなりませんわ!」

    姫様(〃´ω`〃)「そのために、教授! あなたのお力をお借りしたいのです! ぜひクーデター軍の幹部となって、私を助けてください!」

    教授( ;´・ω・`)「……そうは言うけどね、見ての通り、私はもうかなりのおばあちゃんだよ。前線で戦ったりするのは難しいねぇ」

    教授( ´-ω-)「あなたの活動を支援するお金もないし、それほど注目を集めるような研究もしてないから、顔も名前も知られてなくて、旗印にもなれない」

    教授(o´・ω・`o)「そんな大計画に混ぜてもらっても、役に立てるとは思えないんだけどねぇ……?」

    姫様(〃´ω`〃)「そんなことありませんわ! あなたには深い見識があります! あなたがアカデミアで教鞭を取っておられたときから、私はそこに注目しておりました!」

    姫様(*´ω`*)「世界情勢を広く見て、社会の先を予測する眼力! 無数の要素を論理的に組み合わせて、戦略上最適な手段を提案できるエレガントな思考!」

    姫様( ´∀` )b「今の私が必要としているのはそれなのです! 兵を動かし、最短でゴール(王)にたどり着く道筋を描き出せる、有能な参謀としての能力の持ち主!」

    姫様( ゚∀゚)「私の意思は固いのです、教授。信頼できる計画が誰からも得られないならば、無計画に突っ込んで、無駄な犠牲を出して、捕まっておしまいになるでしょう」

    姫様(〃´ω`〃)「かつての教え子の命を救うためと思って、どうか、私の手を取ってくださいまし!」

    教授( ; ゚Д゚)(……この子、猪突猛進過ぎる……)

    教授( ;´・ω・`)(あんまり賛同はできないけど、突っぱねると本当に無意味に死にそう……若い子がそんな風になるのは、さすがに夢見が悪いねぇ)

    教授( ´-ω-)(さて、どうしよう……)

    (教授おばあちゃんの方針)

    dice1d4=4 (4)

    1、とりあえず情報集めて、計画立てられるか試すだけ試してあげるよ

    2、従うふりして、何とか第1王子様に連絡を取れれば……!

    3、私がクーデターの一番上に立って、この子は部下という形にしよう。最悪の場合でも、この子は見逃してもらえるように

    4、エメラチェリー・ラダー( ;´・ω・`)(やべぇ、とんでもないこと盗み聞きしちゃった)

  • 39ぼっち22/12/19(月) 23:21:14

    姫様( ゚∀゚)ワイワイ 教授(´・ω・`)ガヤガヤ

    ……………………。

    ふ、ふふふ。

    ……す、すすす、すごいこと聞いちゃった……。

    あの王女様……く、くく、クーデター企ててるのか……!

    冗談……とかじゃ、ないよね……声の調子が、真剣そのものだし……。

    でも……でも……そんな重大なこと話し合うんなら、もうちょっとまわりに気を使っていただきたい……!

    偶然……聞いちゃったじゃないか……! 完全部外者で……バリウラ王国国民の、私が……!

    dice1d4=1 (1)

    1、よりによって、姫様たちがホテルの遊戯室なんてオープンなところで話してたせいでこんなことに……!

    2、ホテルの庭で夜の散歩をしてたら、薄暗い木の影で話し声がしていたので、挨拶をしてみようと近付いてみたらこんなことに……!

    3、ホテルのV.I.P.用談話室の前を通りかかったら、扉が少し開いていたので、ふとした好奇心からそーっと中の様子をうかがってみたらこんなことに……!

    4、王女様がどんな暮らししてるのか気になったから、尾行して泊まってる部屋を突き止めて天井裏に潜り込んで室内の様子を3時間に渡って観察していたらこんなことに……!


    どうする……? どうする……?

    見なかった、聞かなかった、ってことにはできないぞ……。私の国のことだもん……。

    時の王は、宇宙開発なんてふざけた趣味を持ってる以外は、非の打ち所のない王様だ……まだしばらく、続投して欲しい……。

    むしろ、非正規の方法でいきなり代替わりして……社会が混乱する方が……困る……!

    止めなければ……! どうにかして……あの姫様の野望を、実際の行動を起こす前に挫いてしまわなければ!

    でも、どうすればいいの……? いや、マジでこれ、私の手には余り過ぎる問題では……!?

    (以下、私の行動の方向性)

    攻撃性(1ほど穏便に、100ほど暴力的な感じで):dice1d100=80 (80)

    直接性(1ほどまわりから攻める、100ほど姫様たちに直接何かする):dice1d100=33 (33)

    隠密性(1ほど派手に動く、100ほど静かに闇に紛れて):dice1d100=28 (28)

  • 40二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 08:34:03

    めっちゃ攻撃的やん 流石ギャングを壊滅させた危険な星喰学派

  • 41ぼっち22/12/21(水) 23:44:51

    寝る前に、かるーくダーツなんかして遊ぼうかって思っただけなのに……遊戯室に入った途端にこれですよ……!

    私がダーツコーナーで遊び始めても……構わず話し続けてるし……それくらい、あの人たち、自分たちの世界に入り込んでるのか……?

    それとも、私という生き物が……影が薄くて、見えてないとでもいうのか……?

    まあ、それくらい近距離で、国際的な大陰謀を聞いてしまった……詳細までバッチリだ……。

    姫様にお誘いされているあの老婦人は……話の内容からすると、ロス・サントス大学の社会学教授みたいだね……。

    いろんな国の政治と経済……人の動きに詳しくて……その知識が、バリウラでのクーデターに使えると、姫様に思われたらしい……。

    実現性や、成功率はわからないが……姫様があそこまで気焔をあげているんだ……勝算は、あるんだろう……。

    ……フリーラックス先生に、相談する手紙を書くべきか……? いや、それじゃ間に合わないな……。

    頼れる仲間も……いない……私ひとりで、何とかしなくちゃ……。

    ………………。

    よし。


    (翌日)


    姫様(〃´ω`〃)「さーて、今日も引き続き、教授の勧誘頑張りますわよー」

    姫様( ´∀` )b「昨日はちょっとしぶられましたが、もう少し押せばうなずいてくれそうな雰囲気でした! グイグイ行って、絶対に仲間に引き入れてみせますわ!」

    教授(´・ω・`)「姫様……少し話が」

    姫様(*σ>∀<)σ「あ、教授! あなたの方から来てくれるとは! さてはクーデターにご一緒してくれるという待ちかねたお返事をいただけますの?」

    教授( ´-ω-)「……………………」

    教授(;ω;)「今朝、ロス・サントス大学が……爆破されたわ……」

    姫様( ゚□゚)「  」

    教授( ;´・ω・`)「休日だったので、人的被害はなかったけど、建物がdice1d100=74 (74)  %ほど焼けて吹き飛んで……大騒ぎに……」

    姫様(;゚Д゚)「え……え?」

  • 42ぼっち22/12/22(木) 23:40:50

    (その日の早朝・午前4時)

    おはようございまーす……エメラチェリー・ラダーでーす……。

    まだ日の出前ですが……ホテルをそっと抜け出して……ロス・サントス大学にやって来ました……。

    ホテルから遠くない場所でよかった……これが国の反対側だったりしたら、また別のやり方考えないといけなくなってたぞ……。

    ……さて。

    夜が明けて、人が出歩き始める前に……仕掛けをやっちゃいますか……。

    必要なものは……液体ダイアグナルを入れたワインボトルと……ゼンマイ仕掛けの発火装置だ……。

    これを適当に、建物の前に置いて……ゼンマイを巻いて、数十分後に爆発するようにする……。

    ……ひと瓶だけだと、不発になる可能性もあるな……念のため、同じ仕掛けを3、4つ、バラバラの場所に置いておくか……。

    人が怪我しない程度の、軽い火事を起こせればいいんだ……あの老教授に、恐怖を与えることができればね……。

    火を出したあとで、「お前がバリウラに行けば、次は人のいる場所がこうなる」みたいな手紙を送りつけてやるんだ……。

    そうすれば、きっと、ビビって……クーデター参加なんか、やめてくれるさ……。

    ……教授に断られれば、あの姫様の計画も、かなり遅れるはず……。

    そうして稼いだ時間で、フリーラックス先生に手紙を出して、相談して……星喰学派の組織力で、何とかしてもらう……ふふ、我ながら、完璧な計画だ……!

    (なお、その日の風向きや空気の乾き具合は、私の想像を遥かに越えて、火が燃え上がるのに適していたようで)

    (たった4本の火炎瓶から巻き起こった炎は、あっという間にロス・サントス大学全体を覆い尽くし、その施設の3/4を灰塵に変えた)

    (これを見た私は……)

    dice1d4=2 (2)

    1、と、とりあえず初志貫徹……教授に脅しの手紙出しとく……

    2、この規模の事件なら……教授と姫様両方に手紙出してもよさそうだな……

    3、「大学の放火事件、バリウラの革命家たちの仕業らしいですよ奥さん!( ^ω^ )」と噂を流す

    4、私は何もやらなかった……! 記憶にフタをして沈黙する責任放棄スタイル

  • 43ぼっち22/12/23(金) 22:45:41

    よし……事件の衝撃が薄れないうちに……お手紙執筆タイムだ……。

    アシがつかないように……どこででも売られてる安物のわら半紙に……サインペンで書くとしよう……。

    もちろん、筆跡も……手がかりにならないよう……金釘流になるように意識してと……。

    …………(ぼっち執筆中)…………φ(..)

    よし、できた……!

    教授宛ての手紙には……当初の予定どおり、「クーデターに参加したら人のいるところが大学のようになるぞ」と、脅迫するような内容だ……。

    姫様宛ては……dice1d4=1 (1) な感じで……。

    1、「お前の考えは全部お見通しだ」みたいな内容の、時の王からの手紙

    2、「私を信じるなら余計なことはするな」みたいな内容の、第1王子からの手紙

    3、「無関係な私にすらあっさり知られてしまうんだから、あなたには陰謀の才能ないよ」みたいな内容の、謎の人物からの手紙

    4、「爆発倶楽部参上!!!!」とだけ大きく書かれた手紙


    (そして、これらの手紙はその日のうちに、教授と第2王女のもとへ届けられた)

    (ふたりの反応は……)

    教授

    恐怖:dice1d100=83 (83)  +30

    怒り:dice1d100=5 (5)

    安堵:dice1d100=42 (42)  +30


    姫様

    恐怖:dice1d100=58 (58)

    怒り:dice1d100=12 (12)

    諦め:dice1d100=18 (18)

  • 44ぼっち22/12/24(土) 22:53:09

    教授((( ;゚Д゚)))「あ、あああっ……知られていたっ……私と姫様のつながりも、このクーデター計画もっ……!」

    教授(;ω;)「恐ろしい、恐ろしい……まだ、協力するかどうかの返事すらしていないのに……私が勧誘されているというだけで、大学を灰にした……」

    教授。゚(゚´Д`゚)゚。「そんな手を平気で使うような王に、太刀打ちできるわけがないわ! 姫様! この計画、白紙にしましょう!」

    (目に涙を浮かべながら訴える教授。その心中は時の王への恐怖で満ちていたが、片隅にはホッとしたような安らぎもあった)

    (もともと彼女は、クーデターへの参加に気乗りしていなかったのである。大学の火事と脅迫の手紙は、計画への参加を断る絶好の口実だった)

    (そして、主導者である第2王女は──)

    姫様(; ・`ω・´)「むむむ……してやられましたわ。父に私の行動が知られていたなんて」

    姫様( ´-ω-)「そういえば、父は優れた時魔術師。眉唾ですが、未来も過去も見通せるとか。情報を知るということにかけては、この世の誰よりも卓越しているのかも」

    姫様(ーдー)「恐ろしい……恐ろしい……」

    姫様(*σ>∀<)σ「ですが! 私の反抗心を折るには! ぜぇんぜん、これっぽっちも足りないんですわよねぇ!!!」←諦め度18/100

    教授(;゚Д゚)「!?!?」

    (警告を受けての姫様のムーブメントは……?)

    dice1d4=4 (4)

    1、面従腹背。クーデターはやめて帰国しますが、個人力を鍛えて単独での暗殺をいつかやりますわ!

    2、面従腹背。クーデターはやめて帰国しますが、財界やギルド、アカデミアなんかとコネを作って、真っ当な政治力で父を追い落としますわ!

    3、今日をもって私は王女の立場を捨てます。バリウラの外でザ・ニュー王家を興し、一国の主として父に挑みますわ!

    4、禁断のコネ、星喰学派を頼りますわ。なんでも連中は、「マッドネス」という無限に強くなれる秘術を扱うそうですわね?

  • 45ぼっち22/12/26(月) 20:33:31

    姫様( ´-ω-)「教授。あなたには申し訳ないことをしましたわ。私がこの話をしなければ、大学は焼かれたりしなかったでしょうに」

    姫様( -∀-)「こうなってなお、あなたをクーデターに誘おうという根気は私にはありません。さようなら、私のことは今日限りでお忘れください」

    教授( ;´・ω・`)「私はつくづく無力だわ。……これからどうするのか、あなたに尋ねることもしない方がいいのでしょうね」

    姫様( ´~`)「はい。もし、誰かからさりげなく私のことを聞かれたら、『予定を取り止めて国に帰った』とお答えください。それであなたに危険はなくなるはずです」

    ……そう言って第2王女は……遊戯室を出ていった……。

    いや、またしてもこんな公共の場で話すな……! 前も思ったけど……人に聞かれないよう考えろって……!

    それとも、今の話は、聞かれた方がいいと思って口に出したのか……?

    まあ、どちらにせよ、我が国の高貴なる方々の争いは、ひとまず鎮火したのかな……?

    ロス・サントス大学には悪いことをしたが……私も暗躍したかいがあったというものだ……。


    姫様(´・ω・`)(さて。こうなってはなりふりかまっていられませんわ。人を集めてクーデターでは、父は先んじて阻止してくるとわかってしまいました)

    姫様(ノ`Д´)ノ(父に勝つには、『群』ではなく『個』! 私個人が魔法使いとして、時の王以上の存在になるしかありません!)

    姫様(。>д<)(普通の修行では時間が足りない。もっと手早く、一気にパワーアップしなければ追いつけません)

    姫様(#`皿´)(不本意ではありますが、頼るしかありませんわね……人食いの怪物魔法使いたち……星喰学派に!)

    (第2王女はこうして、秘密裏に星喰学派に連絡を取った)

    (その相手は……?)

    dice1d4=1 (1)

    1、政治にもアカデミアにも関係せず市井で食人をしている野良星喰学派さん

    2、王家打倒を夢見るアカデミア所属一般星喰学派さん

    3、フリーラックス先生

    4、フリーラックス先生「お姫様から弟子入り志願のお手紙来た……あ、ロス・サントスに滞在中? ちょうど弟子がそこにいるし交流させるか!」

  • 46ぼっち22/12/27(火) 22:55:00

    (完全野良……もちろん、アカデミアの星喰学派の威光なんてものも通用しませんっ……!)

    (気ままに人を喰って……気ままに強くなり続けてるやつ……! 雰囲気的には、夏の旅行で遭遇した、廃砦の食人鬼さんが近いか……?)

    (……というか、そもそも姫様……あなた、どうしてこんなのに連絡つけられるんですか……!?)

    (仮にも一国のお姫様と……人食いの組織にも属していないフリーの獣みたいなやつ……縁が結びつきようがない気がするのですが……!?)

    dice1d4=1 (1)

    1、風の噂で聞いた(一方的に存在を知ってるだけ。詳しいところは不明)

    2、姫様配下の諜報員が最近見つけてきた(姫様の合図ひとつでいつでも捕まえられる)

    3、アカデミアに通っているときに、友人から紹介してもらった(ある程度交流あり)

    4、向こうから売り込んできてた(お役に立ちますぜグヘヘ!)


    (その星喰学派のプロフィールは?)

    性別:dice1d2=2 (2)

    (1、男 2、女)

    年齢:dice1d1000=151 (151)  (最低保証18)

    ドング許容量:dice1d2000=1613 (1613)

    (最低保証200。666を越えると魔族化している)

    属性:dice1d7=3 (3)

    (闇、地、時、魂、熱、鉄、血)

    精神的傾向

    健康に長生きしたい:dice1d100=24 (24)

    強くなりたい:dice1d100=23 (23)

    お金や権力が欲しい:dice1d100=52 (52)

    ラブイズパワー(*´ω`*):dice1d100=19 (19)

  • 47ぼっち22/12/27(火) 23:06:30

    (今まで私のまわりに現れた魔法使いの中で、ぶっちぎりに強い……!)

    (そして、精神的には……かなり欲望が低いな……一番強いのが金銭欲や権力欲だけど、これも人並みレベルだ……)

    (とりあえず、他のもろもろも確認しておこう……)

    ・スペック

    パワー:dice1d5=5 (5)

    スピード:dice1d5=3 (3)

    精密動作性:dice1d5=3 (3)

    射程距離:dice1d5=3 (3)

    持続力:dice1d5=2 (2)

    成長性:dice1d5=5 (5)

    思考力(最低保証3):dice1d5=1 (1)

    (1で超ニガテ、3で普通、5で超スゴイ)


    ・人間状態 dice1d3=2 (2)

    1、妙齢の美女

    2、合法ロリ

    3、一見すると学生風


    ・まぞくスタイル dice1d4=4 (4)

    1、ヒト型に魔物っぽい飾りがほんの少しつく程度

    2、人間と動物の混ざった感じ

    3、なんか鉱物とか人工物っぽい

    4、もう完全に化け物


    ・イメージカラー

    R:dice1d255=57 (57)

    G:dice1d255=154 (154)

    B:dice1d255=242 (242)

  • 48ぼっち22/12/28(水) 23:55:18

    (空色をした女の子で……真の姿は怪物か……この世界の実力者は、ロリが多いのだろうか……?)

    (すごくバランスのいいパラメータで……特に破壊に特化しているらしい……)

    (しかも、成長性高いから、ほっとくとまだまだパワーアップしていく……ふふ、普通に怖いぞ……)


    姫様(*´ω`*)「そしてそんなやつと、私はこれから接触するのですわ」

    姫様(*σ>∀<)σ「向こうは人の道に外れた犯罪者であり、もはや人間ですらないようですが、だからこそ味方にすれば頼りになりましょう」

    姫様(´・ω・`)「失敗すれば……私は危険にさらされるかもしれませんが。だからといって、何もしないという選択肢は選びたくありません」

    姫様(*ノ´∀`*)ノ「すべては、お兄様を至尊の座に押し上げるため! 星喰学派のちびっ子さん、力をお貸しくださいましー!」

    星喰ロリ( ・ω・)「……………………」


    姫様と星喰ロリが面会する場所(要するにロリの潜伏場所):dice1d4=1 (1)  

    (1、スラム街 2、普通の農家 3、神殿 4、美術館)

    星喰ロリの社会へのスタンス:dice1d100=49 (49)

    (100ほど自由で派手に動いてる。1ほど隠密してなるべく存在を知られないよう隠れてる)

    星喰ロリから姫様への印象:dice1d100=93 (93)

    (100ほど好感。1ほどごはん)

    姫様から星喰ロリへの印象:dice1d100=46 (46)

    (100ほどかわいい! 1ほど革命の道具)



    私が姫様→星喰ロリのアプローチを把握してるかどうか:dice1d100=81 (81)

    (100ほどバッチリ把握。1ほどよくわかってない)

  • 49ぼっち22/12/29(木) 23:03:29

    ……私が、あのお姫様にやった妨害は……うまくいった、と思う……。
    少なくとも、あの老教授は、クーデターに参加しなかった……。
    姫様も、警告を真剣に受け止めただろうし……もうおかしなことはしないはず……うん……常識的に考えて……そのはずなんだけど……。
    ……なんか、虫が報せたというか。ちょっと、嫌な予感がしたから……ホテルを出たお姫様のあとを尾けてみたんだ……。
    ……どうして……どうしてスラムに行く……?
    高貴な人の訪れるべき場所ではないよ、こんなとこ……!? 臭いし……汚いし……危ないし……!
    ああ、早くもゴロツキっぽい連中に囲まれた……。
    ど、どうしよう……? 助けに入るべき……? でも、お姫様、ずいぶん落ち着いてるけど……。
    姫様(*ノ´∀`*)ノ「たのもー。ここにいる、『ミスティー・パーク』という人にお会いしたいですわ」
    ……んん……? 何か交渉してる……?
    人の名前を出して、面会を求めたのか……? チンピラたちの態度が変わったぞ……。
    誰と会うんだ……? こんなところに、大国の王様を打倒できるような人材が潜んでいるとは思えないけど……?
    ……あ、誰か来た……ボロを着た、ちっちゃい女の子だ……。
    ……どう見てもストリートチルドレンな幼女に、チンピラたちが頭を下げて道を譲るのは……奇妙な光景だな……。
    青ロリ(。-ω-)「……………………」
    姫様(*´ω`*)「お初にお目にかかりますわ。私はバリウラ王国第2王女の(ボソボソ)と申します。……あなたが『ミスティー・パーク』シャーロット・ブルーですわね?」
    ……うう、バレないように少し離れてるから、声が聞き取りづらい……!
    でも、あの子供が姫様の目当ての人材なのは、間違いないみたいだな……。
    ミスティー・パーク……シャーロット・ブルー……どっちも私には、聞き覚えがないけど……。

  • 50ぼっち22/12/29(木) 23:32:54

    狭くて汚い路地裏の、薄暗がりの中で……小綺麗な格好のお姫様と、こども浮浪者がお話を始めた……。

    幼女が、チンピラたちに「帰っていいよ」って言ったから……今はあのふたりだけでコミュニケーションしてる……。

    話しかけるのは、ほとんど姫様からで……幼女は聞き役に徹してるな……姫様、声が大きいから、よく聞こえるぞ……。

    姫様(*´ω`*)「……と、いうわけで、私、なんとしても父を打倒しなくてはなりませんの! そのために、あなたの力をお借りしたいんですわ!」

    姫様(*ノ´∀`*)ノ「魔族化するほどに力を蓄えた星喰学派でありながら、実力を隠して市井に溶け込むことに成功している、強さと思慮深さを兼ね備えたあなたが欲しい!」

    姫様(〃´ω`〃)「お望みの報酬は何でも用意するつもりでおります。どうか仲間になってはもらえないでしょうか!?」

    ……………………えっ。

    星喰って、えっ……あ、あのちびっ子が……?

    確かになんか、その、並々ならぬ雰囲気はあるけど……え、ホント? あの子、メスガキ先生と同じカテゴリ?

    青ロリ(。-ω-)「……いい、よ──協力、しよう──あなたの野望に、ついて、いって、あげる……」

    姫様(*ノ´∀`*)ノ「ああ、ああ! 本当ですか!? 心から感謝いたしますわ!」

    青ロリ(。-ω-)「……何でも──好きな対価を、渡すと言った──その約束を違わないなら──私も、あなたに尽くそう……」

    姫様(*σ>∀<)σ「ええ、ええ、もちろん、どんな報酬でもお支払いいたしますとも! 何が欲しいのですか?」

    青ロリ(。-ω-)「……私は──……」

    (姫様への好感度93のやつが求めるものとは……?)

    dice1d4=1 (1)

    1、「あなたと結婚することを求める」

    2、「あなたと子供を作ることを求める」

    3、「あなたに取り憑き、これから一生昼も夜もともにいることを求める」

    4、「あなたの望みが叶ったとき、あなたに私を食べてもらうことを求める」

  • 51二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 01:09:07

    (相対的に)一番マトモな選択肢だな!ヨシ!

  • 52ぼっち22/12/31(土) 01:14:28

    青ロリ(。-ω-)「……私は──高貴に生まれつきながら──その根拠である血筋を打倒しようという──あなたの、個人としてのありようが気に入った……」

    青ロリ(。-ω-)「……あなたの望みを叶える代わりに──あなた自身を、私に捧げなさい……」

    姫様( ・ω・)「……? つまり?」

    青ロリ(〃-ω-〃)「……結婚を──求める──」

    青ロリ(〃-ω-〃)「……生涯、私を愛し──私に愛されることを──誓いなさい……」

    姫様(;゚Д゚)「!?!?」

    …………(;゚Д゚)…………!?

    なんか、なんかすごい話になってきたぞ……!?

    え、これ、私が聞いちゃっていいやつ?

    国際的な陰謀だと思ったから首を突っ込んだけど……アカデミアの校舎裏で、男の子と女の子が甘酸っぱく思いのたけを打ち明けるのと同じ現場の空気になってるぞ!?

    いや、ヤバげな陰謀のための取引であることにも代わりはないんだけど……!

    あと、女の子同士だし……片っぽ王族で、片っぽ浮浪児の星喰学派だしで……いろいろと前例がない組み合わせすぎて……どう反応していいのか、わからない……!

    姫様(;゚Д゚)「あ、えと、うーんと」

    青ロリ(。-ω-)「……契約をするなら──今、答えを決めて欲しい──返事は、いかに……?」

    (姫様、このロリ告白にどうお答えなさいますか?)

    dice1d4=3 (3)

    1、ま、ままままずはお友達からでえええぇぇぇっ!!!(///ω///)

    2、わ、わかりました。目的が叶ったら結婚いたしましょう!(この人より強くなったら、この人即座に抹殺しよう)

    3、ノブレスオブリージュ! 野望のためならこの身、捧げることもためらいませんわ!(≧口≦)ノ

    4、男の子は男の子と、女の子は女の子と恋愛すべきだと常々思ってましたの( ^ω^ )

  • 53ぼっち22/12/31(土) 23:03:24

    姫様(; ・`ω・´)「…………もしも、このクーデターが成功したなら。あなたは最高の功労者ですわね」

    姫様(*`Д´*)「働きにはその大きさにふさわしい報酬でもって報いなければなりません。私の身という支払いで時の王の排除が叶うなら、安いぐらいですわ」

    姫様( 〃▽〃)「いいでしょう、シャーロット・ブルー。私はあなたの伴侶になります。その代わり、結果を出さねば、絶対に許しませんわ」

    青ロリ(。-ω-)「……素晴らしい……」

    青ロリ(。-ω-)「……その決断力──ますます──惚れた……」

    青ロリ(。-ω-)「……やろう──私たちで──王を倒し──あなたの兄を──新しい王とする──そして、それが済んだら──ふたりで、仲睦まじく、暮らしましょう……」

    青ロリ( 〃-ω-〃)「……では──ひざまづいて──今、ここに──誓いの、口付けを……」

    姫様(///ω///)「……………………」

    ……え、えっ、うわ、ちょっ……こ、こここ、これはさすがにっ、直視するの駄目なやつううぅぅっ!!!

    善悪とか必要不必要とかじゃなく、見たら単純に失礼に当たるやつ! 第三者はいませんっ……この場には若いおふたりしかいませんっ……どうぞごゆっくりいぃっ……!

    ……………………。

    ……………………(ちらっ)。

    …………まだ終わってないいぃぃっ…………!

    青ロリ( 〃-ω-)「……ふう──ここに──夫婦の契約は、成った……」

    青ロリ(。-ω-)「……では、ええと──我が伴侶よ──これからあなたを、星喰の秘術で、強くしていく──覚悟は、いい……?」

    姫様( 〃`Д´)ノ「ええ! 最初から私、不退転の決意ですのよ!」

    青ロリ(。-ω-)「……よし──では……」

    dice1d4=2 (2)

    1、生肉をたらふく食べる訓練から始めよう

    2、適当に魔法使いハントに出掛けよう

    3、さっきからずっとそこで覗いてるやつ捕まえよう

    4、……今日ぐらいは、ふたりきりでベッドで過ごすのもいいと思うの

  • 54ぼっち23/01/01(日) 00:01:57

    2023年……あけましておめでとう……!
    今年もよろしく……!

  • 55ぼっち23/01/02(月) 22:45:04

    青ロリ(。-ω-)「……我が伴侶を──星喰の方法で強くするには──とにもかくにも──魔法使いの死体がいる……」

    姫様(; ・`ω・´)「いきなり物騒ですわね……でも、俗に人食いと呼ばれてるあなたたちですもの、そういう話にはなるだろうと思ってはいましたわ」

    姫様(´・ω・`)「やっぱり、あの……強くなる秘術って、人間を食べる系のやつですの?」

    青ロリ(。-ω-)「……ざっつ・らいと──魔法使いを食べることで──ドング許容量をアップさせる禁術──その名も『マッドネス』……」

    青ロリ(。-ω-)「……あなたには──それをしてもらうことになる──時の王と争うなら──ものすごい人数、食べないと──ダメ……」

    姫様(;゚∇゚)「一国の姫でありながら、大量殺人鬼にならねばならないとは……私の選んだ道はとことんに極端ですわね」

    青ロリ(。-ω-)「……この、ロス・サントスにも──魔法使いはたくさん、いる──適当に、目立たないように──さらって、殺して──食べまくろう……」

    姫様( *・ω・)ノ「OKですわ、マイハニー! ホテルのレストランに頼んで、お肉に合うドレッシングたくさん買っておきますわ!」

    ……さて。

    そろそろ、監視してるどころじゃない展開になってきたぞ……。

    いい加減、止めないとマジでヤバい……王女のクーデターもダメだけど……王女の人食いはもっともっとダメだ……。

    どうすればいい? 力ずくか? 説得か……?

    ……まず……実力的には、私はあの幼女に勝てっこない……。

    説得も無理だ……あそこまで覚悟決めてる人が、理屈によっても感情によっても、言葉で揺らがされるとは思えない……。

    ならば……私の取るべき手は……!

    dice1d4=3 (3)

    1、ロス・サントスの星喰学派組織にタレ込む

    2、ふたりの行き先に先回りして、魔法使いを避難させ続ける

    3、姫様には「不慮の事故」に遭っていただく

    4、「バリウラ王国第2王女殿下に熱愛発覚!? ロス・サントスでの禁断のアバンチュール」と題した号外をバラ撒く

  • 56ぼっち23/01/04(水) 20:41:38

    ……星喰に頼ったあのお姫様に、王族としての真っ当な未来があるとは思えない……。

    私にできることは……もう、あの人が、バリウラ王国に関わることができなくする以外に……ないように思う……。

    あなたが、人食いの殺人者になる前に……息の根を、止める……!

    許せ……許せ……貴きアトモスヴィルス家の血よ……無能な私の、選択肢の乏しさを許してほしい……。

    ……………………。

    …………さて。

    あの姫様だけなら……殺害難易度はそれほど、高くない……。

    問題は、ターゲットの横にぴったりくっついている、あの青ロリだ……。

    なんというか……あくまで勘だが……あれはたぶん、私が今までに出会ったことのないレベルの化け物な気がする……。

    あのちびっ子の目をかい潜って、姫様を襲撃できる自信が、まったくない……。

    遠距離狙撃でも……地雷でも……ワイヤートラップでも……攻撃を当てられるビジョンが思い浮かばない……。

    でも、無理筋しかなくても……何とかして、やらなきゃ……!

    どうする……? 基本、こっちが狙ってることがバレたらアウトって感じのゲームだが……いや、ホントどうすればいいのこれ……!?

    (私の最初の一手は……?)

    dice1d4=1 (1)

    1、スラムの狭い路地にいる今だけがチャンス。事故に見せかけて瓦礫をふたりの上から落とす

    2、スラムの狭い路地にいる今だけがチャンス。広い範囲で火をつけて蒸し焼きにする

    3、物売りのふりして、毒薬入りの飲み物を売りつけるとか……できないかな……?

    4、「姫様! 私だけに愛を誓うと言ってくださったのは嘘だったのですか!?」……なーんて……

  • 57ぼっち23/01/06(金) 00:26:39

    ここはほどよく……スラム街だ……。

    道幅は狭く……左右には、ボロボロの廃墟じみた建物が並んでいる……。

    ロス・サントスらしく……背の高いビルは少ないが……それでも、4、5階建てのものも、ちらほらある……。

    なので。きっと、こういう事故も起きやすいんじゃないかな……。

    ──『成型(モルディング)』……!

    (建物の外壁やベランダの金属部品に、柔らかくなる魔法をかける)

    (ボルトやナット、鉄骨、フレーム……頑丈でなくてはならない部分が、飴細工のようにぐんにゃりと変形)

    (自重を支えきれなくなった構造物──およそdice1d3000=2786 (2786)  kgが、「バキッ」と音を立てて脱落する)

    狙いは……よし……! 見事、姫様とあの青ロリを押し潰すような軌道で落ちていくぞ……!

    姫様の方だけでもいい! 回避や防御が間に合わず、頭蓋骨ドカーンと叩き割られてしまえ……!

    (私のこの暗殺の試み、その成果は……?)

    dice1d100=41 (41)

    1~30、瓦礫はふたりに命中しない。それどころか時が巻き戻り、もとの位置に回復した

    31~60、瓦礫はふたりに命中しない。見えない力で紙屑のようにぐちゃぐちゃに引き裂かれて、周囲にばらまかれた

    61~90、瓦礫はふたりに命中しない。青ロリの体から素早く伸びたまぞく的な触手によりキャッチされた

    91~97、姫様「あっ」プチッ

    98~99、青ロリ「あっ」プチッ

    100、姫様&青ロリ「「あっ」」プチプチッ

  • 58二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 14:44:11

    うーむ重量ダイスは良い感じに跳ねたんだが

  • 59ぼっち23/01/07(土) 17:57:18

    (バコッ)……あ。
    手抜き建築だったんだろうか……? かなり大きなベランダがまるごと外れて、落っこちていったぞ……。
    ちょっと予想外な超巨大落下物になってしまったが……結果的にはOK……あれなら、ふたりまとめて押し潰せる……!
    勝ったッ……ロス・サントス編、完ッ……!
    姫様(;゚Д゚)「きゃ、きゃあああぁぁぁっ!? 何か落ちてきますわ!?」
    青ロリ(。-ω-)「……………………」
    (2800kg近い瓦礫が、地面に暗い影を広げながら、猛烈な速度で小さなふたりに覆い被さっていく)
    (どう考えても直撃コース……だったはずなのに……)
    (幼女が、陰気な視線を瓦礫に向けた途端、それは空間に縫いつけられたかのように動きを止めた)
    青ロリ(。-ω-)「……《ねじれた夜空(スパゲッティ・ユニバース)》……」
    (そして、さらに異常なことに、巨大なベランダだったそれは、複雑に変形を始めた)
    (まるで見えない巨人の手によって捏ね回されるかのように──薄いちり紙ほどの強度しかないかのように……ぐちゃぐちゃにねじれ、丸まり、引き伸ばされ)
    (ブチブチと音を立ててちぎれ、最後には細かい破片となって、そこら中にばらまかれた)
    青ロリ(。-ω-)「……マイダーリン──もう、大丈夫──危ないものは──お片付け、しておいたよ……」
    姫様(;゚Д゚)「えっ、あっ、ええっ……す、すげーですわ、マイハニー……! 何しましたの、今の?」
    青ロリ(。-ω-)「……こう、あの物体の──時間軸パラメータを、空間パラメータに振り分け直して──重力のムラを作って、引き裂いた、感じ……」
    姫様(*゚ω゚)「…………?」
    青ロリ(。-ω-)「……無理して──わからなくても、いい──成長すれば、あなたにも──自然と、できるようになるかも、知れないものだし……」
    青ロリ(。-ω-)「……さあ、行こう──ああいう事故がまた起きても──守ってあげるけど──それが必要なくなるぐらい、マッドネスして──強くなろうね……」
    (そんなことを言い合いながら、去っていくふたり。それを物陰から、こっそりと見送る私)
    う、うう、さ、作戦失敗……!
    あんなことできるって、あの幼女、やっぱりとんでもない大魔法使いだぞ……!
    発言からすると、属性はおそらく、時だろう……それがわかったからって、どう対処すればいいのかは、まったくわからないけども……。

  • 60ぼっち23/01/07(土) 18:07:26

    ……とにかく、事故死プランその1はうまくいかなかった……次は、次はどうする……!?

    時間はない……あいつら、このあとすぐにでも、魔法使いをハントしてマッドネスし始める気でいる……放っておけばおくだけ、死人が増える……!

    ……あるいは、多少の犠牲をよしとして……時間をかけて、他の手段を考えるべきか……?

    ……まあそもそも……私だけでどーにかしないといけないっていう、今の状態が論外といえば論外なわけで……。

    知らない人たちが死ぬことに目をつぶって、誰かに助けを求めるというのは……絶対になし、って選択肢ではないよ、な……?

    ……………………。

    (どうするかな?)

    dice1d4=4 (4)

    1、ちょ、ちょっと危険だけど、拙速を尊ぶべきだ……私だけであのふたりを追う!

    2、ぶっちゃけ私、無関係過ぎる……ギルド経由でバリウラ王家に手紙を出して、何とかしてもらおう……(その間に出る一般魔法使いの被害:dice1d1000=626 (626)  人)

    3、一番速く連絡がつくのは……やっぱりフリーラックス先生しかいねえ! お手紙出すよ!(その間に出る一般魔法使いの被害:dice1d10=7 (7)  人)

    4、🦔「パライソルの件の火消しが済んだから迎えに来たぞ」ふ、フリーラックス先生ええぇぇっ!(*ノ´∀`*)ノ

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 21:14:40

    このレスは削除されています

  • 62二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 21:15:31

    やっとパライソルの火消しが済んだのにすぐさま特大の火事場に叩き込まれるフリーラックス先生……

  • 63ぼっち23/01/09(月) 20:37:04

    🦔「ふんふんふふふーん♪ わし、頑張ったぞ~。パライソルの争乱でざわつく星喰仲間たちをなだめになだめて、やっと興味を失わせることができた!」

    🦔「これでやっと、あの加減を知らないバカをアカデミアに戻らせることができるわい。まったく、こういうくだらん尻拭いはもうごめんじゃ」

    🦔「次からはもう少し考えて行動しろと、きつく言ってやらねば……おーい、ラダー! 迎えに来たぞ~!」

    わぁい! フリーラックス先生! フリーラックス先生えぇーっ! ちょうどいいところに!

    実は今、すっごい面倒ごとに巻き込まれてるんです! どうかお願いします、お助けください!

    🦔「お前殴っていい?」

    (……ぼっち説明中……)

    ──というわけで、バリウラ王家第2王女様が、ちびっこと愛を誓って星喰学派への華麗なる転身を遂げ、クーデターをやらかそうとしてるんです!

    まだマッドネスはしてませんが、まさにこれから人肉を食うためにどこぞにゴーゴゴーなさって……何とかして止めたいんですがどうすればいいでしょう!?

    🦔「おなかいたい」

    🦔「とりあえず……その青い幼女は、十中八九魔族じゃね。感覚的に判断するが、ドング量も1500以上はありそうじゃ」

    🦔「わしとお前で……えええ……何とかなるじゃろか、これ……ガーキンのやつとはレベルが違う相手じゃぞ……?」

    私も無茶言ってるとは思いますが、とりあえず阻止はしないと……何か、アイデアはありますでしょうか、先生……?

    🦔「そうじゃなあ……」

    dice1d4=2 (2)

    1、ロス・サントスにも星喰学派の支部はある。そこで仲間をかき集めよう

    2、魔法防御が間に合わないぐらいの、超遠距離超高速狙撃で始末するしかない

    3、魔法防御が意味をなさないぐらいの、超広範囲巻き添え系攻撃で始末するしかない

    4、ハントされる魔法使いの肉体に毒を仕込む

  • 64ぼっち23/01/10(火) 20:54:24

    🦔「……時魔法使いは。熟練者ならば、時間を巻き戻すこともできたりする」

    🦔「戦って致命傷を負わせることができても、時を巻き戻してダメージをなかったことにしたりする。7属性の中でも、とびきり厄介なやつらと言っていいじゃろう」

    🦔「しかも、見たところ、あの幼女はドング量でも我々より格上。正面からぶつかった場合、わしらでは火力でも防御力でも回復力でも、勝てるところがない」

    ……つまり、本当にどうしようもない?

    🦔「……いや……そうとも限らんな。少しばかり賭けになるが、試してみるべき戦術がひとつある。……静かについてこい」

    (そう言って先生は、姫様と青い幼女を追った)

    (スラムを出たところで、ふたりから距離を取り始める。徐々に離れて……しかし、見失うことだけはしないように)

    (畑の多いロス・サントスは見晴らしがよく、かなり離れても相手を目視し続けることは可能だった。小高い丘の上から、馬車道を歩くふたりの小さな背中が見える)

    (今は、ざっと500+dice1d2000=333 (333)  mほど隔たりがあるだろうか。肉眼で見るの、少しキツくなってきたな)

    🦔「よし。こんだけ離れれば、たぶん気付かれまい」

    🦔「おい、バカ弟子。熟練の時魔法使いを殺すときのコツを教えてやる。『相手の意識の外から』『一撃で即死させる』だ」

    🦔「時を巻き戻せてダメージをなかったことにできると言っても、それは時を巻き戻す魔法を使えることが前提となる。一発で死んじまったらもう無理ってわけだ」

    🦔「強力な防御魔法も、展開する前にこっちが攻撃をぶつけられるなら意味を持たん。……そのコツをしっかり意識した上で、今からやつを始末するぞ」

    えっと……つまり……ええと……。

    狙撃でもするんですか? ここから、あの幼女を?

    🦔「いかにも、その通りじゃ。ふん、遠距離狙撃に関しちゃ、鉄属性魔法使いの右に出るものはおらんということを見せてやろうじゃないか」

    🦔「ただ、アクロバットな仕事になるからな……お前の協力もいる。いいか、わしの言う通りに動け」

  • 65ぼっち23/01/10(火) 21:27:43

    🦔「これから使う魔術は、《電磁狙撃(レール・ガン)》という」
    🦔「《狙撃弾(スナイプ)》の発展系で、ドングを電磁気力に変換し、弾丸を加速させて発射する。初速は……8km/秒ぐらいになるかの」
    🦔「命中すれば、たとえ魔族でも即死は免れまい」
    🦔「超強力な攻撃魔法じゃが……これに弱点があるとすると、わしの全ドングを弾丸の発射につぎ込むんで、狙いをつける余裕がまったくないってとこじゃな」
    えっ、ちょっ……そ、そ、そんなの、どう使うんです……!? どんなに威力があっても、当てられないのでは意味がないのでは!?
    🦔「うむ。だからお前に協力してもらうと言ったぞ。わしは弾丸の加速に意識を集中するから、その弾丸の狙いを定める仕事はお前に任せる」
    ふぇっ!?
    🦔「お前がスコープを覗き込んで、引き金を引け。お前が持ち込んできた厄介ごとじゃ、そうやってお前の手でケリをつけろ」
    え、え、えええええ~っ……!?
    (もう、その、有無を言わせない感じの指示だった)
    (いや、まあ、それしかやりようがないってのはわかるんだけど。責任重大で怖いのも仕方ないよね? やるけど。やらないとまずいから頑張るけど!)
    🦔「威力がある分、反動もでかいからな。鉄魔法でアンカーを作って、自分の体を狙撃姿勢で地面に固定しろ」
    🦔「弾が風に流されるとか、重力で沈み込むとかは考えなくていい。800mちょいの距離なら、そういうことが影響する前に標的まで届くから」
    🦔「……よし。準備できたな? 呪文、唱えるぞ。──《電磁狙撃(レール・ガン)》」
    (膝立ちになってトングを構える私の頭の上にしがみついたフリーラックス先生が、その高等攻撃魔法を発動させた)
    (目の前に握り拳ほどの金属球が現れ、猛烈に回転し始める。その周囲でパチパチと紫色の毛糸のような静電気がはじけて、空気をニンニクのような香りに変える)
    (私はその迫力にビビりながらも、何とかその向こうの青い幼女の背中を注視した)
    (狙うのは胴体の真ん中。心臓のあるあたり。……一回、二回と深呼吸をし、息を止める)
    ……発射。
    (カチン、とトングを閉じる。すると、目の前の金属球が消え失せ──《電磁狙撃(レール・ガン)》は833mの距離を貫いていった)

  • 66ぼっち23/01/10(火) 21:44:43

    (発射音はなかった。というより、弾丸の速度が音速を遥かに超えており、引き金を引いた時点ではそれが鳴ったことを感じられなかった)

    (腕からビリビリと反動が伝わり、暴走牛に体当たりされたみたいな衝撃が全身を襲った。それでも私は目を閉じなかった)

    (金属球はフリーラックス先生の言う通り、ほぼ直線の軌道で青い幼女に向かった)

    (その直線に接する空気も爆発的にエネルギーを伝える。衝撃波が金属球にまとわりつく。弾丸の触れる一点のみならず、その周囲にまで破壊がばらまかれる)

    (それが《電磁狙撃(レール・ガン)》のふざけた性能だった。フリーラックス先生、あなたはどういう気持ちで、こんな凶悪魔法をお考えになられたのですか)

    (ターゲットは、弾丸の接近に気付くことはなかった。発射されてから到達まで、1秒の10分の1もかかってないだろうそれに気付けというのが酷と言えば酷だ)

    (そして──そして、結果として──)

    弾丸によって、青ロリが受けた被害:dice6d3=3 2 1 3 2 1 (12)

    (弾丸そのものと衝撃波に襲われたので、複数判定するものとする。1はかすり傷。2は大ダメージ。3で致命傷)


    なお、弾丸の余波で、姫様が受けた被害:dice1d3=3 (3)

    (ダメージ内容は上と同じ)

  • 67二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 17:51:38

    お見事……

  • 68ぼっち23/01/11(水) 22:23:25

    (標的2名、農道を横切る小川を渡る木製の橋の上に到達)
    (青い幼女、右斜め後ろを歩く姫様の方をしばしば振り返る。このときもなにか、会話をしようと後ろを向いたところだった)
    青ロリ(。-ω-)「……1キロほど先にある──小さなコテージに──魔法使いがひとり、住んでいる……」
    青ロリ(。-ω-)「……あなたには──その人を食べてもらう──最初は忌避感があるかもしれないけど──マッドネスがうまくいくよう、私がフォローするから……」
    青ロリ( ゚ロ゚)「……まずは、血を飲──」
    (突然、幼女の腹に大きな穴が空く。右脇腹のわずかな皮膚と肋骨だけを残して、胴体が上下に切断されそうになるほど、肉が大量にえぐり取られる)
    (自分の身に起きたことを理解する前に……痛みすら感じる前に……弾丸のあとについてきた衝撃波が、さらに彼女を打ち据える)
    (爆発的な空気の振動は、小さな肉体の内側に作用する。複数の骨が砕け、皮膚を破って外側に飛び出す。眼球は眼窩の奥に押し込まれ、その勢いで脳を挽き潰す)
    (急激な内圧の上昇によって、傷口、目、鼻、口から、血が一気に噴き出す。脳細胞やいくつかの内臓もペースト状になり、同じ挙動を示す)
    (それらすべては、一瞬よりも短い時間に発生したため、はたからは青い幼女が突然爆発したように見えただろう)
    (姫様も同じ。自分の結婚相手が、前触れもなく血と挽き肉の花火と化した。そして、すぐそばにいた彼女は、避けることもままならず、その爆発に巻き込まれた)
    (橋の上でなぎ倒され、清らかな水の流れる川に落下する。浅瀬に尻もちをついた彼女は、呆然とした様子で橋げたを見上げる)
    姫様( ; ゚Д゚)「あ、……あっ……マイ、ハニー……?」
    (血まみれになって、震える唇から声を搾り出す)
    (悲しみも恐怖も、その声色からは感じ取れない。姫様自身、何が起きたのか理解できていないのだ。婚約者が死んだのか生きているのかさえもわかっていない)

  • 69ぼっち23/01/11(水) 22:53:49

    (そして、何が起きたのかを確かめるために、橋の上に戻ることも彼女にはできない)

    (次に彼女の口からこぼれ出たのは、声ではなく血だった)

    (姫様の体を汚す大量の血潮は、ほとんどが青い幼女のものだったが、姫様の体から出たものもそれなりに含まれていた)

    (奇妙な熱さを感じて、彼女は自分の胸を見下ろした。ちょうど、鎖骨の下あたりに、何か白っぽい枝のようなものが突き刺さっている)

    (それは、青い幼女の肋骨の一部だった。折れて鋭くなった骨は、爆発の際に矢のような勢いで飛んで、姫様の肺と気管、そしていくつかの重要な血管を貫いたのだ)

    姫様(; ゚Д゚)「……私の力で……父に勝ちたかった……父が、考えて決めたことを……私の才能と行動で、へし折ることができると……信じていました」

    姫様(;ω;)「信念を持って、前に進み続ける限り……希望はあるはずだと……思って…………お…………お兄様」

    (がくりと頭が垂れ、それきり動かなくなる。尊き血の流れのひとつが、治めるべき母国から遠く離れたロス・サントスの地で絶えたのだった)

    (橋の上と下。ふたつの死体は、もう何も口をきかない。さらさらと川の流れる音だけが、彼女たちを包んでいた──)


    🦔「……よっしゃ、命中ー。うまくやったな、ラダー!」

    🦔「あのちびっこ魔族だけでなく、クソみたいな歩く火種の第2王女も、ひとまとめにくたばったようじゃ」

    🦔「これであとは、この件がわしらの仕業とバレさえしなけりゃ、すべては解決したと見なしてよかろう」

    🦔「やれやれ、最初にお前から話を聞いたときはどうなるかと思ったが、無事に済んでよかったよかった!」

    ………………………………。

    🦔「ん? なんじゃ、妙に静かじゃな? ……あ、《電磁狙撃(レール・ガン)》の反動で悶絶しとるんか」

    🦔「まあ、大砲を片手で持って撃ったみたいなもんじゃからな! そりゃきつかろうて」

    ……そ、それにしたって……こ、ここ、こんなに痺れるなんて……予想外です……お、お、おおお~……!

    (思わずトングを取り落とし、悶絶する私)

    (このときの私のダメージは、どれくらいかというと……)

    dice1d4=1 (1)

    1、しばらくしたら痺れも治った。私、丈夫!

    2、アシヲクジキマシター!

    3、右手の骨が折れました(;ω;)

    4、両腕プラス体のあちこちの骨がdice1d10=6 (6)  ヵ所折れました。゚(゚´Д`゚)゚。

  • 70ぼっち23/01/12(木) 18:17:23

    ううぅ~……指が……指がジーンって……!

    深呼吸して……グー、パー、グー、パーして……あー、よーし、よしよし……感覚戻ってきた……。

    🦔「おっ、手ェ動かせるんか? 正直、腕骨折するぐらいの重圧がかかったはずなんじゃがな」

    ……!? 先生……そうなるとわかってて、私にあのトンデモ狙撃魔法の発射役をやらせたと!?

    🦔「あの連中、ここで潰さんとダメなん明らかじゃったろ? 放置してそのあとに起きる惨事を考えたら、お前の骨折ぐらい必要経費じゃわい」

    🦔「むしろ骨折どころか捻挫もしてないっぽいお前がちと怖い。ちょっと前まで貧弱の化身だったはずじゃなかったか?」

    た、旅慣れたおかげで、筋力とか骨密度がアップしたのではないかと……前は教室のすみっことかに陣取っていた私なのに、なぜこうもアウトドア派に……。

    🦔「ま、そのへんはいい傾向じゃな。……で、そんなグイグイ強くなっているお前に、ちょっとした提案があるんじゃが」

    ……? はて、何でしょう?

    🦔「あそこに、わしらの手によって命を刈られた新鮮な魔法使いの死体がふたつある。片や、ドング量1000越えと思われる魔族。片や、バリウラのお姫様じゃ」

    ……………………。

    🦔「いい機会じゃし、お前、そろそろマッドネスしたらどうじゃ。星喰学派で、人殺しにも忌避感ない。そんなお前に、あれを食わずに放置する理由はなかろう?」

    ……………………。

    🦔「わかりやすくパワーアップできるぞ~。ホレ、腐らんうちに血肉を回収しに行こうではないか。マッドネスの儀式は、わしがしっかりサポートしてやるぞ?」

    …………わ、わ、私は…………。

    (マッドネスを)

    dice1d2=2 (2)

    1、しまぁす!

    2、まだ怖い……

  • 71二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 18:21:18

    国家レベルの謀略よりは怖くないよ!?

  • 72ぼっち23/01/14(土) 19:16:31

    ……………………。

    🦔「おい、なんでちょっと後ずさりした」

    ……そ、その……ま、まだちょっと決意が固まらないといいますか……。

    今はまだ結論を出すべきタイミングではないといいますか……。

    ほら、人の死体って、いかにも死体~って感じがして、どうも無理といいますか……。

    そ、そそ、その、えと、あの、マッドネスはもうしばらく先送りさせていただけると嬉しいかなーって……。

    🦔「オラァン!ヽ(`Д´#)ノ」

    痛い! 背中の針山でほっぺに体当たりしてくるのやめてください!

    🦔「うるせー! 貴様どこまで徹底的にマッドネス避ければ気が済むんじゃあ! こんなんマジで! 星喰にいる意味! ないじゃろうがあああぁぁぁっ!!!」

    その点に関しては本当におっしゃる通りで! ぐうの音も出ないですごめんなさい!

    でも、生理的にキツくてウエッてなって食事する気起きないのも、嘘偽りのない正直な気持ちでして!

    わ、わわ、私が心鍛えて、食人が平気になるまで……どうか、どうかもうしばしの猶予を! お願いします!

    🦔「ふん! ふん! もーいいもんねー。こーなったらあの新鮮なお肉2人前、わしが食ってパワーアップしちゃうもんねー。やけ食いじゃあオラァ!」

    🦔「つーかお前、どういう経緯で星喰に入ったんじゃ?」

    🦔「人食ってでもパワーアップしたいとか、そもそも人の肉の味が好きだとか……うちの組織って、そういった明確な動機があって入ってくるもんだと思うんじゃが」

    🦔「お前の星喰学派への帰属意識の高さは知っておるが、だからこそわからん……マッドネス嫌なのに、どうして星喰におる?」

    えーと……それは……。

    dice1d4=4 (4)

    1、入学時に勧誘されて入った普通っぽい部活動が、実は宗教の入り口だったみたいなあれ

    2、手軽に強くなれるって聞いて入ってみたんですけど、マッドネスが人食いの儀式だとは知らなくって

    3、違法な闇の組織で得られるコネで、将来的に儲けられそうかなって

    4、人をやめてまぞくになることに憧れがありまして

  • 73ぼっち23/01/15(日) 20:57:26

    えーと、その……動機、と言えるようなものかは自信がないのですが……。
    ……昔から。そう、子供の頃からの夢だったんです……人間をやめて、魔族になるのが……。
    (自分の気持ちを反芻して、もう一度味わい直すみたいなつもりで、私はゆっくりと思うことを話す)
    力が欲しいとか、異形の姿がカッコいいとか、そういうのも、多少はあるんですけど。
    どこが一番輝いて見えたかっていうと……とにかく、長生きなんですよね、あの人たち。
    おとぎ話や、歴史書に見られる魔族。彼らは人族の王朝なんか目じゃないくらい、長く長く歴史を刻み……個人個人も、信じられないくらい長生きしていました。
    現代に生きている魔族たちも、みんな途方もない時間を生きていた。
    星喰学派に入って、実際の魔族の皆さんにお会いして、1000年も2000年も、さらには万年も生きている方もおられるという話を聞いて、私は心から感動したんです。
    たった100年っぽっちしか生きられない人間に比べて、なんて素敵なんだろう。
    私もああなりたい。寿命がずっとずっと長い生き物になって、他の人たちよりずっとずっとずっとずっとこの世に居続けたい。
    いつまでも死なないという安心で満たされて、幸せな時間をいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでも過ごし続けたい。
    要するに何が言いたいかっていうと……あー……不老不死が欲しいんです。生まれつき、きっと、私。
    それが私の、人生における最大の目標なんでしょう。
    だから、アカデミアに魔族になった人たちの集団が隠れ潜んでいるって噂を聞いたとき……何としても見つけて、仲間に入れてもらわなきゃ、って思いました。
    星喰に入ったことは、後悔していませんし、マッドネスで魔族になれる可能性が見えたことは、今も素直に嬉しいと思ってます。
    ただ……ただ、マッドネスが人食いの儀式なのは予想外でしたが……知ったときは、マジかよド畜生、って壁を殴ったりしましたが。
    うん、でも、夢は諦めたくないんで……きっと、いつか……マッドネスはします。やってみせます。
    ……でも今はまだご勘弁ください……まずはその……人食いを気持ち悪く感じなくなるよーな手段探すところから取り組みたいと言いますか……そんな感じなので……!

  • 74ぼっち23/01/15(日) 20:58:29

    🦔「……ふーむ。なるほどなるほど。そういう理屈じゃったか……」

    🦔「お前の臆病さと、要所要所での思い切りのよさは何に由来しとるのかと気になっとったが、生への執着から来ておったか……らしいといえばらしいのう」

    🦔「ならば……」

    dice1d4=2 (2)

    1、今後は人食いへの忌避感を消す修行やるべ(魔術的な手段で)

    2、今後は人食いへの忌避感を消す修行やるべ(生肉に慣れる的な手段で)

    3、とにかく徹底的な空腹状態に置いて、人でも食わなきゃ死ぬみたいな感じにしたらイケるか……?

    4、いや、ペース配分考えると今からでも必死に食いまくらんと、死ぬまでに魔族化なんて難しいぞ(無理やり王女肉グイグイ)

  • 75ぼっち23/01/17(火) 22:55:21

    🦔「殺しに関しては言うべきことはもうない。お前がマンハントを何の感傷もなくやれる人間だということはよくわかった」

    🦔「つまりあとは、人の生肉を食えるようになるのが課題ってこっちゃな!」

    🦔「……ぶっちゃけ、これ最初にわかっとったら、パライソル行かせる必要なんかまるでなかったわけじゃが……まあもう済んだことじゃし、気にするまい」

    ……生肉……人の生肉かぁ……これ、どーゆー修行をしたら、忌避感って消せるんでしょうね……?

    🦔「方法はいくつかあるぞ。一番単純なのは、やはり慣れじゃろな。いきなり人肉からいくから、生理的に受け入れられなくなるんじゃろ」

    🦔「それに近しいものを食べまくって、『普段食ってるものに似てるからこれもセーフ!』という感覚を身に付けるのがよかろうな」

    🦔「と、いうわけで……お前にはこれから、ニツケサシミーへ飛んでもらう」

    えっ……!? ま、また旅行ですか!? ニツケサシミーって……あの海洋国家の?

    🦔「うむ。そのニツケサシミーじゃ。あそこはバリウラ王国より、生食文化が強いからの」

    🦔「もっとも、主に食われとるのは魚じゃがね。まずは生魚に慣れて、しかるのちに生肉にチャレンジしてもらう。一歩ずつ、段階を踏んで目標に近付くのじゃ」

    は、ははあ……生魚料理かぁ……。

    たまーには食べますけど、そうちょくちょくではないんで、慣れているかと言われると確かに怪しいですね。

    一番好きなのはたぶん、生牡蠣ですけど。あれもそんなに食べた記憶ないなー……。

    🦔「ニツケサシミーなら山ほど食えるぞ。腹具合が悪くなるまで食いまくってこい」

    🦔「あと、ただ新鮮な海の幸食い歩きするだけってのも面白くないんで、もう少し縛りを設けることにする」

    ……し、縛り?

    🦔「うむ。具体的には……」

    dice1d4=3 (3)

    1、レストラン禁止。自分で材料を買って、生のものを自分で調理して食べること

    2、(食事限定で)買い物禁止。自分で釣った魚や、自分で潜って拾った貝だけしか食ってはならない

    3、宿やホテル禁止。基本的に野宿して、自然の中で手に入るものだけを食え

    4、お前もいつか人を殺して食べることになる。その予行演習として、人を襲って食べるものを奪え。奪ったもの以外食べてはならない

  • 76ぼっち23/01/19(木) 18:12:01

    🦔「さっき、お前の宿泊先に寄らせてもらったんじゃが。ずいぶんいいところに泊まっとったのう」

    え、あ、その、はい。ちょっと臨時収入があったもので……。

    🦔「うむ。たまには贅沢もええもんじゃな。だが、ああいうところで食わせてもらえるいい料理を食べとったら、人肉なんぞ食う気になれんのじゃないか?」

    🦔「何を食っても目標に到達してみせる! というハングリー精神は、それじゃ身につかん。なので、ニツケサシミーでは宿に泊まることを禁止する」

    ……………………えっ?

    🦔「上げ膳据え膳の生活から脱却し、自然の中で生き、生のものを食らう野生動物の気持ちになってこい。さすれば、お前も人食いをする意思を固められるじゃろう」

    そ、そそそ、そんなー! 文明的な住生活と食生活は、人生の特別大きな彩りですよ!? それを奪われたら、あとは衣生活……ファッションしか残らない!

    あまりにも、人の心のない試験だっ! なぜこんな仕打ちを……はっ!? さては、私が旅行を満喫してるのを見て、ちょっとムカッときてますね!?

    自分はアカデミアでお仕事してるのに、弟子が旅行していいところに泊まって美味しいもの食べてるのが妬ましいんですね!? そうでしょう、きっとそうだ!

    🦔「そんなわけあるかい。徹頭徹尾お前の成長を願ってのことだとも」

    (なお、実際の先生の嫉妬心の大きさ:dice1d100=60 (60)  )

    🦔「まあ何にせよ、この命令が覆されることはないぞー。あそこのふたつの死体はわしが片付けとくから、お前は宿をチェックアウトして、ニツケサシミーに向かえ」

    ううう……宿無し……火の通った食事なし……これはパライソルにいたときより過酷な旅行生活になりそう……。

    海鮮の宝庫、ニツケサシミーに行けるのに……なぜだ……なぜこんな、その土地の良さを完全に殺す生き方を……おおおお……。

    (涙ながらにとぼとぼと、ロス・サントスを出発し、ニツケサシミーに向かう私)

    (以下、到着した街の様子)

    発展度(高いほど都会、低いほど田舎):dice1d100=74 (74)

    土地の特徴(※海固定。1、着脱が楽な小さい筏の群れ 2、鋼鉄製貨物船の群れ 3、巨大な一隻の都市船 4、くじら):dice1d4=1 (1)

    治安(高いほど平和そう、低いほどヒャッハー):dice1d100=56 (56)

    到着時間:dice1d24=18 (18)  時

  • 77ぼっち23/01/20(金) 22:02:16

    🦔(正直わしも貴族御用達の宿でゆっくりしたい。というかそもそもここ最近わしが忙しかったのってこいつのせいだし、多少ではあるがムカつく!)

    🦔(まあそれはそれとして、弟子にはどんどん成長してほしい……というわけで行くのじゃ……やや理不尽な試練で心を鍛えるため、ニツケサシミーに……!)

    ……そんな、フリーラックス先生の心の声が聞こえたような気がする……たぶん気のせいだけど。

    そして、やってきましたニツケサシミー……うん……事前知識はいくらか持っていたけれど……奇妙な国だな、これは……。

    広い海岸から、長い桟橋が海に向かって何本も伸びていて……そこに、たくさんの船がもやってある……。

    10や20じゃない……100……いや、200あってもおかしくないな……小ぶりな船が、びっしりと敷き詰められてて……まるで海の上に広がるカーペットだ……。

    ほとんどは、浮くだけで移動させることを想定していない筏のような形だな……その「国土」の上に、小屋のような建物がいくつも乗っかっている……。

    うわっ、あそこ、2階建ての豪邸もあるぞ……あっちにある緑色は……野菜? 果物の樹もある!? う、海に浮いた、畑だ……マジかこれ……!

    ニツケサシミー人は、こうやって海の上で暮らしているのか……なんていうか、すごい文化だ……。

    ……………………さて。

    そんな興味深いニツケサシミーの住居を目の当たりにした私ですが……フリーラックス先生の課題のせいで、旅行客向けの宿には泊まれません……!

    ボートハウス宿泊とか、絶対面白そうなのに……! 船の上の建物の中身は、船室寄りなのか普通の家寄りなのか、覗いてみたい気持ちが多々あったのに……!

    フリーラックス先生のことお怨み申さずにはいられないね……くそう……ちくしょう……!

    ……でも、うん、くよくよしてもいられない……。

    今は午後6時。早く今日眠る場所を見つけないと、すぐ真っ暗になっちゃうぞ……。

    (こんな感じで、ニツケサシミーに足を踏み入れた私)

    (この日の私のねぐらはどこかな?)

    dice1d4=2 (2)

    1、桟橋の手前、海岸でキャンプします

    2、ちょうどいい廃船を見つけたので潜り込む

    3、鉄魔法で船を自作、勝手に他の船に連結する

    4、樽

  • 78ぼっち23/01/21(土) 18:15:54

    国土の全部が船なわけだから……空き地だとか、共有の森だとか、山の中の洞窟だとかは……ないんだよね、ここ……。

    じゃあいったい、どこに寝泊まりすればいいんだろう……?

    宿に泊まるな、って……もしかしてニツケサシミーにおいては、ものすっごい無茶振りなのでは……?

    ……と、そんなことを思いながら、海岸をうろついていたら……打ち上げられた廃船を見つけたぞ……!

    塗装が剥げて……船底に穴も空いてて、ボロボロだ……かなり長いこと、ここに放置されていたんだろうな……所有者がいる船だとは、とても思えないね……。

    よし、これを私の当面の住居として、パクらせていただくことにしよう……!

    まあ、住むにしても、修復しないとさすがに無理だな……鉄魔法で、穴を埋めたり……表面をコーティングしたりして、いい感じにしていこう……。

    一度死んだ古き船よ……海にそびえるくろがねのおうちとして、よみがえるのだー……!

    (トンテンカンテントンテンカンテン。お船修理中……)

    修理にかかった時間:dice1d6=2 (2)  時間

    船の大きさ:dice1d100=7 (7)

    (1ほど公園の1人乗りボート。100ほど豪華客船)

    船の中のくつろげる感:dice1d100=8 (8)

    (1ほど横になるのも困難。100ほど高級ホテルの寝室)

    船の動力:dice1d4=1 (1)

    (1、手こぎのみ 2、風帆 3、蒸気機関 4、知性持ちゴーレムが魔法で動かしてくれます)


    これでしばらくは……寝起きするには困らないね……。

    ニツケサシミーに、住所という概念があるのかはわからないけど……適当に桟橋の端っこに、堂々ともやっておけば……たぶん文句は言われないだろう……。

  • 79二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:51:41

    カヌー……かな

  • 80ぼっち23/01/23(月) 18:36:51

    (キーコ……キーコキーコ……)

    ……うん。実に、こう……小さなボートだ……。

    脚を伸ばすと……上半身を寝かせることができないぐらいのサイズだな……常に、オールで漕いで移動することを前提に作られているようだ……。

    荷物を載せるスペースもない……少なくとも、この上で眠ることは想定されていないな……間違いない……。

    まあ、小さくて簡単な構造してる分、直すのも楽だったな……2時間もかかったのが不思議なくらいだ……すっかりあたりは真っ暗になってしまったぞ……。

    ハハハ、ハハハ……アハハハハ……。

    ……どうしよう……。

    寝泊まりする場所として確保したものが、寝泊まり不可能なものだったなんて……無理やり横になって、眠ろうとしたら……たぶん、転覆するよね……。

    今から別の船を探す……? 無理だ、真っ暗だ……そもそも、他に廃船があるかどうかも怪しい……。

    それに、うう、お腹も空いてきた……食事も何とかしないと、飢えながら眠ることになる……。

    いや、眠る場所ないから、飢えながら徹夜することになるのか……。

    ……ふー……ひっどい、ピンチ……。

    文明的な生活ができないって、こんなにみじめなんだな……。

    どうする、どうする……? この暗闇で、空きっ腹を抱えて……小さなカヌーだけで、どうやって生き延びるつもりなんだ、エメラチェリー・ラダー……?

    考える時間自体もほとんどないぞ……? 何しろ、夜はどんどん更けていくんだから……!

    ……うーん、うーん……。

    ……………………よし。

    (けつろーん)

    dice1d4=3 (3)

    1、今夜は住居は諦めて、食料調達を開始する(魚釣りだー)

    2、今夜は食事は諦めて、住居の拡張を試みる(鉄魔法でカヌー巨大化)

    3、これはもう、やるしかないな……「船泥棒」!

    4、これはもう、やるしかないな……「メシ泥棒」!

  • 81ぼっち23/01/24(火) 17:57:35

    育ち盛りの若者として……夕飯抜き、という地獄だけは回避したい……。

    なので、食料の確保は優先的に行なう……恐らくは、魚釣りをすることになるな……。

    だが、それをしてると……この木っ端のようなカヌーを、寝床として使えるほどに改造する時間はなくなる……。

    では、今夜は寝床を諦めて……徹夜するべきか……?

    否……断じて否……!

    おしゃれに気を使う若者として……肌荒れの原因となる徹夜なんて御免被る……! 寝床も絶対に確保する……!

    時間をかけて釣りをし、短時間で寝床を手に入れる……このふたつを両立させるには、ちょっとした裏技を使うしかない……。

    はい。やります……船泥棒っ……!

    こう、あれだ……ニツケサシミー……国を構成するぐらい、山のように船があるんだ……そのうちの1隻や2隻がなくなったところで……わかんないよきっと……!

    というわけで……夜闇に紛れて、適当な船をパクりに行くぞ……!

    狙うべきは、船窓に明かりが見えない船だ……光がないってことは、少なくとも、現在進行形で人が乗ってないってことだからな……。

    さすがに、人のいる船に手を出すほど、私も無謀ではないっ……! どれどれ、桟橋の上から品定めさせていただきますよ~……ちょうどいい獲物はあるかな~……?

    ……ん、この船なんかよさそうだな……真っ暗で、人の気配がない……さらに、賑やかな区画からは離れた場所にあるから、私が怪しいことしてもバレにくい……。

    よし、キミに決めた……静かに船に近付き……乗り込んで……もやい綱をほどいて……スタコラサッサだ……。

    帆を張ったりしてる余裕はないので……《浮遊(レビテート)》を使って、船を無理やり移動させる……!

    見えにくい海岸の端に姿を隠してから、火を焚いて、どんな船か確かめよう……今度こそは、寝れるサイズの船を手に入れたと思うんだけど……!

    (カヌーに次ぐ、私の2隻目の相棒はどんなやつ?)

    dice1d4=4 (4)

    1、レジャー用の小型ヨット(小さい船室あり)

    2、中型の漁船(船室と倉庫あり)

    3、蒸気動力で動く大型貨物船(船室複数、大きな倉庫あり)

    4、帆と蒸気動力両方使える快速船。船室と倉庫があり、倉庫には違法そうなお宝がいっぱい! ……ははーん、さてはこれ海賊船だな?

  • 82ぼっち23/01/25(水) 21:13:12

    (しゅぼっ)

    さすがに……ランプを使うことまでは、フリーラックス先生も禁じはすまい……。

    月もない真っ黒い夜空の下……ガラスの覆いの中で、オレンジ色に輝く炎が眩しいや……。

    しかし……適当に盗んできた船だが……これはなかなか、ステキなものじゃないか……?

    大きさはほどほど……シルエットはしゅっとしている……スマートでカッコいいね……。

    この高いポールに帆を張って、風を受けて走らせるんだろうな……でも、この後ろの装置は……?

    うわ、もしかして蒸気機関……? 風がなくても、燃料さえあれば動かせるってこと……この船の持ち主、奮発したなあ……!

    もしかして、お金持ちの船を持ってきちゃったか……? これは、船室にも期待が持てるぞ……。

    おお、内装はシンプルだけど、寝起きするベッドはあるね……。壁には……よく研いだ槍や剣が飾ってある……持ち主は、武具にロマンを感じるお人かな……?

    こっちの倉庫は……おおっと、いろいろモノが満載だな……!

    この木箱には……金貨が山盛りだ……3、4万枚はあるぞ……。

    このケースの中身は……宝石だ……アーモンドみたいなサイズのルビーやサファイア、ダイヤモンドが……キレイに種類と大きさごとに分けられて、並べられてる……。

    こっちの樽は……? 植物の種が、たんまり入ってる……何の種だ? 不気味な虹色をしているけど……。

    虹色の植物と言えば……汎種の魔物「オタネ」だな……極彩色のヒマワリの姿をした魔物で……その種は向精神薬の材料になるから、流通が規制されているんだ……。

    ……………………。

    ……この船、キナ臭すぎない……?

    少なくとも持ち主は、真面目なお金持ちってわけじゃなさそうだぞ……もしかしてだけど……海賊の船とかだったり……?

    (何の非もない不幸な偶然から、ちょっとヤバいものに手を出してしまったらしいぞ、私)

    (今後の方針次第では、面倒なことになるかもしれない。どうする?)

    dice1d4=1 (1)

    1、お腹が空いてたら頭が回らない。とりあえずこの船で沖に出て魚釣りしよう

    2、もらったもんは返さない。船の外装をフル改造して、見た目を完全に変えてしまおう

    3、寝るスペースだけあればいいから……船の外装も積み荷も捨てて、シンプルな筏にしてしまおう

    4、1隻の船を盗んで逃げたらすぐに見つかるでしょう。でも、10隻盗めば、追いかけるのに10倍の時間がかかります

  • 83ぼっち23/01/26(木) 19:32:21

    (グルルルルルル……)

    ……狼の唸り声みたいな感じで、お腹が鳴ってしまった……。

    今の私、空腹です……寝床の確保に時間をかけすぎた……早く何か胃に入れないと、フラッとして倒れちゃうかもしれない……。

    なので……うん……倉庫の財宝とか薬物とかについて考えるのは……後回しにしよう……。

    可及的速やかに……この海賊船(?)で沖に出て……釣りをしようと思います……!

    外見を擬装する時間は……ない……船の持ち主が、盗まれたことに気づいて追ってきたら不味いけど……今は夜……明日の朝まで、バレないことに……賭ける……!

    帆を上げるぞ……風を孕め……! 波を越えて、お魚天国の海へゴーゴゴー……!

    (①船をどれくらい沖まで出したか:dice1d100=87 (87)  )

    (↑数字がでかいほど岸から離れる)

    (②海賊さんたちの気づき力:dice1d100=55 (55)  )

    (↑どれくらい早く船の盗難に気づき、追いかけてくるか)

    (②が①より大きいと、追っ手に発見されます)

    ……さて……釣り道具は、鉄魔法で作る……。

    竿に……ワイヤー……針……どれも、そんなに難しくはない……エサは……今回は、疑似餌を使うことにしよう……。

    とにかく……生で食べることができて……さばくのが難しくない魚が釣れてほしい……!

    毒がある系は勘弁……! 鱗や小骨が多いのもノーグッドだ……! 場合によっては……食えるなら、魔物系でも許す……!

    あと、なるべく早く釣れてっ……ホント、空腹が限界近い……! 神よ……飢餓の悪魔を退散させる加護をどうか、この私に……!

    (③お魚が釣れた時間:dice1d100=3 (3)  )

    (↑数字が小さいほど早く釣れた。80を越える、もしくは②よりも大きいと何も釣れなかった)

  • 84二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 01:01:31

    神は言っている
    ここで餓え死ぬ運命ではないと

  • 85ぼっち23/01/27(金) 17:54:24

    釣りのことはあんまりわかんないけど……岸に近すぎると、小魚しかかからないような気がする……。

    やっぱりたくさん食べたいから……大物が釣りたいから……思いっきり沖に出るよ……!

    おっ、今は風向きもいいぞ……! 帆がパンパンに張って、すごい速さで船が進んでいく……。

    岸が……ニツケサシミーの船群が、もうあんなに遠いや……ここまで離れれば、きっと大きなお魚もいっぱいいるよね……!


    ~~ちなみにその頃、ニツケサシミーでは~~

    海賊1( ; ゚Д゚)「おい、大変だ! 俺たちの船がねえ!」

    海賊2( ;´・ω・`)「嘘だろ!? ちょっとメシ食べに陸に上がっただけだぜ!? たった1、2時間しか留守にしてねーぞ!」

    海賊1(´;ω;`)「でも実際、影も形もねえもん。流されたか……それとも誰かに盗まれたか……」

    海賊2ヽ(`Д´#)ノ「こうしちゃいられねえ! 急いで探すぞ! あの船の中には、ここ半年の稼ぎがつまってるんだ!」

    (数時間後)

    海賊1(´;ω;`)「どこにも見当たらない……」

    海賊2( ;´・ω・`)「嘘やん……明日からどうすんべ……?」

    ~~~~~~~


    ……どこかで誰かが困ってる予感がするけど、まあろくな手合いじゃなさそうだし、気にしないことにしよう……。

    それより釣りだ……私の渾身の疑似餌……うまく魚を誘ってくれよ……!

    ていっ……水面に、投下っ……!

    ──って、えっ!? 入れてすぐ、アタリが来たっ!?

    す、すすす、すごい私! 魚のいるポイントにドンピシャしたみたいだっ! しかもいい引きだ……これは大きいぞ!

    よし、よし、よし、速やかなるお食事タイムにありつける……! 慎重に引き上げるぞ……さてさて、何が釣れたんだ……!?

    (即ヒットしてくれたステキなお魚さん。その正体は……?)

    dice1d10=7 (7)

    1、アジ 2、サバ 3、ニシン 4、ハマチ 5、タイ

    6、ヒラメ 7、スズキ 8、マグロ 9、サメ 10、フグ

  • 86ぼっち23/01/28(土) 18:11:24

    お、おおおっ……すごい引きっ……!

    めっちゃ暴れてる……これは、これはなんだ……?

    ……おっし……! きれいな銀色の、トゲトゲしたヒレのついたお魚釣れた……!

    鮭……じゃないな……なんだっけ……?

    あ、そうだ、思い出した……スズキだ……焼き物で食べたことある……かなり美味しい食用魚だぞ……!

    大きさは……90cmはあるかな……? よく太ってて、食いでがありそうだ……。

    おおお……ビッタンビッタン暴れるっ……は、早く締めないと……! ひいっ、鋭い感じのヒレが怖い……!

    (──お魚殺害中──)

    ……はー……はー……よ、よし。なんとか締めて……血も抜いたぞ……。

    あとは、こいつを捌いて、料理して食べるわけだけど……先生の余計な試練のせいで……生でしか食べちゃいけないんだよね……。

    やり方、めっちゃくちゃ限られるなー……どうするのがいいかなー……?

    (ウロコ取って、三枚におろして)

    (きれいな白身肉を皮から削ぐ感じで、ひと口サイズの刺身にしていく)

    ……そういえば先生、「生で食え」以外に指示ってくれてたっけ……?

    何か言ってたような、言ってなかったような……ちょっと思い出してみよう……。

    (フリーラックス先生曰く……)

    dice1d4=2 (2)

    1、「味ないのはさすがになぁ。調味料の使用は自由とする」

    2、「生のものは寄生虫が怖いからな。それを回避するキツい風味のハーブなら使ってよし」

    3、「甘ったれるなぁ! 味付け全般禁止じゃあ!」

    4、「どんな魚でも美味しく食える万能の調味料だけくれてやるわい」( ^ω^)っ【超激辛ソース】

  • 87ぼっち23/01/30(月) 19:13:14

    ……あ。そういえば。

    先生から、乾燥ハーブもらったんだった……。

    確か、生の魚は……かなりの確率で……寄生虫がいるとかで……それの対策をせずに食べたら、危ないとか言ってたな……。

    ……や、ヤバッ……けっこう大事なこと、忘れたまま食事するところだったぞ、私……!

    このスズキの身……透明感があって、きれいで美味しそうだけど……それでも、寄生虫はいるかもしれない……油断せず口に入れた方がいいだろうな……。

    えーと、このハーブの使い方は……砕いて、粉にして、魚の身にまぶせばいいって話だった……。

    ハーブと魚を、一緒に噛んで……口の中で混ぜ合わせれば……殺虫、殺菌効果が発揮されるとか……なんとか……。

    (預かった巾着袋から、乾いたハーブを取り出し、スズキの刺身の上で揉みほぐして、砕いた粉をたっぷりまぶす)

    ……なんか、独特の臭いがするハーブだな……。

    刺激的というか……辛みと苦みと酸っぱさを、鼻腔で感じられるというか……大丈夫なやつか? ホントにこれ……?

    とりあえず、ひと口……いただきまーす……。

    (パクッ)

    ……………………………………!!!!?!?!?

    ……病院の、診察室が……口の中に生まれた感じがする……。

    異様な香りと味わい……消毒されてるのはとても実感できるが……スズキの美味しさ……殺されてないかな……これっ……!?

    で、でもまあ、空腹には勝てない……この風味には目をつぶって……残りもモシャモシャと、食べさせてもらうッ……!

    ……モグモグ……モグモグ……モグモグ……。

    ……明日からは、このハーブ以外で寄生虫どうにかする方法を考えた方が良さそうだな……。

    (ゴチソウサマー)

    ……さて、お腹もいっぱいになったし……寝るか……。

    問題は、この船をどこに固定するかだ……。

    盗難船だし……怪しい積み荷もあるし……ニツケサシミーの桟橋にもやうのは考えられない……。

    かといって、他に目立たない停泊場所はあるだろうか……? うーん……。

    (安全のために、しっかり考えないといけない問題だ……どうする?)

    dice1d4=1 (1)

    1、このまま沖に留まる。錨下ろしとけば大丈夫だろう

    2、ニツケサシミーから離れたひと気のない海岸に行く

    3、近くに小さな無人島っぽいの見つけた! あそこに隠れよう

    4、いや待て……あえてニツケサシミーに舞い戻って……さらに別な船に乗り換えて寝るというのは……!?

  • 88ぼっち23/01/31(火) 23:00:29

    かなり沖まで出てきたし……今からまた海岸に近付いてたんじゃ、寝る頃には朝になっちゃう……。

    錨を下ろして、この広い海のど真ん中で寝るとしよう……。

    (ドボンッ)

    (デッキから、重い鉄の錨を海に投下。とぐろを巻いている鎖が、じゃらじゃらいいながら水面に吸い込まれていく)

    よしよし、沈んでいけ錨よ……明日、起きて移動する頃になったら、引き上げてやるからな……。

    ……ん……待てよ……?

    ここの水の深さって、どれくらいだ……?

    そして、この錨と船をつなぐ鎖の長さは……?

    錨って、爪を海底にがっちり食い込ませることで、船を流されないようにする道具だよな……。

    もし、海の深さより鎖が短くて……海底に錨が届かなかったら……それでも、船は流されないで、この場に留まってくれるのか……?

    ……………………。

    (じゃらじゃらじゃらじゃらと沈んでいく鎖は、やがて、ピン、と張りつめた。これ以上、錨が落下していくことはない)

    ……ま、まあ、ちょっと不安はあるけど……今日は風もなさそうだし……流されたりもあまり、しないだろう……た、た、たぶん……。

    そ、それより、睡眠だ……もうすっかり、おねむ……まぶたが、ストーンと落ちてきそうな気分になってる……。

    船室のベッドで、朝までおやすみなさいするっ……明日のことは……明日考えることにしよう……。

    面倒なことは後回し……それが一番、ストレス少ない……!

    (ふぁ、とあくびをして、船室に降りていく私)

    (備え付けのベッドはなかなか柔らかく、私は気持ちよく、深い眠りに就くことができた)

    (……がっつり深めに寝たので、ちょっとやそっと船が流されても、うん、気付かないだろうとは思う)

    (実際は、どうだった……? 船、流されずに済んだのかな……?)

    船の流され度:dice1d100=48 (48)

    (40以上で流された。数字が大きいほど、停泊していた場所より遠く離れてしまう)

    (95を越えると……?)

  • 89ぼっち23/02/02(木) 20:13:26

    (アサダヨー アタラシイアサダヨー)

    ……ん。

    ふあ……よく寝たぁ……。

    さてと……外の様子は……。

    (船室からデッキに上がり、大海原を見渡す)

    んー、少し動いたかな……? 海岸線の形が、昨日の夜と変わってる……。

    いや、向きが違うのか……昨日左手に見えた山が、今は背後にある……距離感に、あまり変化はないな……。

    どうやら、錨はちゃんと機能してくれたらしい……波で流されはしたようだけど……微々たるものだ……。

    風の具合は……よし、よし、岸に向かって吹いている……帆を広げれば、放っておいても……ニツケサシミーに戻れるね……。

    とりあえず、昨日のスズキの残りで朝食にして……そのあとは、どうするか……?

    まずはやっぱり、船の外装をリニューアルして……別の船であるように見せかけた方がいいだろうな……。

    もとの船主にも……ニツケサシミーの警察にも……見破れないぐらい……徹底的に改造しよう……。

    それでいて……これからも気持ちよく乗り回せるぐらい……素敵なデザインにするんだ……。

    蒼玉寮の生徒らしく……クリエイターとしての私の一面を……全力で引き出して、表現してみせる……!

    (そんな感じで、トングを振り上げ、お船のリノベーション開始)

    (その結果は……?)

    かかった時間:dice1d10=6 (6)  時間

    デザインの傾向:dice1d100=6 (6)

    (1ほど可愛く、100ほどカッコよく)

    色合い:dice1d100=21 (21)

    (1ほど暗めで色数少なめ。100ほど明るく色数多め)

    サイズ感:dice1d100=44 (44)

    (1ほどもとより小さくなったように見える。100ほどもとより大きくなったように見える)

    船の性能への影響:dice1d100=18 (18)

    (50前後で変化無し。1ほどスピードや操作性が落ちた。100ほど最初より動かしやすい船になった)

  • 90ぼっち23/02/03(金) 22:45:17

    (トンテンカンテン トンテンカンテン)

    ……ふ、ふふ、半日ほどかかったが……出来上がったぞ……!

    フグをモチーフにした、ぽってりと丸っこいシルエットのお船だ……!

    色合いもフグに似せて、白黒をベースに、わずかに草色と黄色を混ぜてみた……。

    仕上げに、目や口を描いてみてと……うん、なんとも可愛らしいぞ……子供向けコミックに、こういうマスコットキャラクターいるよね……。

    何も知らない人たちは、これをどこかの海鮮料理レストランの宣伝船に思ってくれるんではなかろうか……?

    まあ、あんまりにも形を弄りすぎたものだから……帆も張りにくくなったし……小回りも利かなくなっちゃったけど……。

    別に、この船で海戦とかやるわけじゃないしね……へーきへーき……。

    ……さて、姿形も大いに変わって……完全に私の船になってしまったこの子にも……名前をつけてあげないと……。

    いつも使ってる多脚ゴーレムは、力強さゆえにロースティッド・アーモンド号という名前にしたが……こいつはどうするか……?

    ……よし、決めた。暗い夜に出会って盗んだから、『キス・イン・ザ・ダーク』号と名付けよう……。

    では、一度ニツケサシミーに戻ろうか……キス・イン・ザ・ダーク……。

    せっかく知らない国に来たんだから……ひとりで海の上にいるだけじゃできないあれこれ……楽しみたいもんね……!

    (そして、操作性の悪い船を何とか操って、賑やかな船の群れの国へ戻ってきた私)

    (船泥棒の容疑で勾留されたり──なんてこともなかった。もとの船とはあまりに形が違いすぎるもんね! バレッこないね!)

    (まったく問題なく桟橋に停泊させて、無事ニツケサシミーに上陸……乗船? 完了)

    (この国で、さて、まず何をする?)

    dice1d4=3 (3)

    1、昼過ぎたからまた魚釣りを……あ、あそこに見えるのは生牡蠣食べ放題の看板!?

    2、入浴したい。宿には泊まらないから体だけでも洗いたい。不潔さだけは許容できない

    3、魚人たちが素潜り漁体験をさせてくれるツアーをやってるっぽいぞ! 興味津々ンンン!

    4、キス・イン・ザ・ダークの内装をととのえたい……船室用の家具とか湯沸し器とか欲しい……金はあるし、買いにいくか……!

  • 91ぼっち23/02/05(日) 21:18:10

    魚( ´∀`)「素潜り~素潜り~。素潜り漁体験ツアーがこちらの船で開催されるよ~」

    魚(*゚ω゚)ノ「レクチャーのあと、自分で潜って獲った魚介類は食べ放題だ! みんなこぞって参加してね~」

    む、むむむっ……! 素潜り漁体験だって……?

    そういえば、未知の国を訪れたというのに、生きるための作業ばかりで、遊ぶことを全然やっていない……。

    私としたことが……これは不覚……せっかく来たからには、遊ばなきゃ……! 若さとは遊び心っ……!

    それに、魚介類食べ放題というのも魅力的だ……どうせ生きるために魚を獲らないといけないんだから……遊びながら、お腹を膨らませよう……!

    おっちゃん……わ、私も参加しまーす……! お船、乗せてくださーい……!

    魚( ´∀` )b「あいよー。1名様ごあんなーい!」

    (魚人のおじさんの船に乗って、沖へぶいーんと運ばれる)

    (私以外のツアー参加者は……dice1d50=21 (21)  人といったところか……当たり前だが、みんな観光客っぽい)

    魚(*ノ´∀`*)ノ「はーい皆さん、今日はこのツアーに参加してくれてありがとうございまーす」

    魚(*ゝω・*)「皆さんは魚人ではないようなので、エラがなくても水中に長く潜れる初歩的な素潜り術をお教えしますね! まずは左足の小指を……」

    ふむふむ……ふむふむ……なるほど、素潜りってそんな風にやるのか……。

    まばたきのタイミングがそんなにも重要だなんてね……これは、学校じゃまず習えない知識だ……いいこと聞いたなぁ……。

    魚( ^ω^ )「皆さん、わかりましたか? それじゃ、今教えたことを守りながら、海に潜ってみましょう!」

    魚(*゚ω゚)ノ「今、この船がいるのは、海底までdice1d20=20 (20)  メートルの深さの場所です! ここで皆さんに水に入っていただいて……」

    dice1d4=2 (2)

    1、海底の貝やウニを拾ってみましょう!!

    2、海底を這い回るエビやカニを捕まえてみましょう!

    3、モリを使って、魚を突いて捕まえてみましょう!

    4、海底の貝を息継ぎなしで食べまくってみましょう!

  • 92二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 21:59:47

    深いって!

  • 93ぼっち23/02/06(月) 23:06:38

    魚( ^ω^ )「とりあえず、まあ軽めに……20メートルの深さ、いってみましょうか~」

    ………………ん?

    き、聞き間違いかな……? 20メートルとかいう、トンチキな数字が聞こえた気がするが……?

    ビルで言うと……6階ぐらいの高さにならないか……?

    もちろん、水に潜る深さとしては……ドあからさまにキッツい……水泳経験者でも……それを軽々こなすのは……骨なんじゃないかな……?

    わ、わ、私はもちろん、やったことないぞ……水泳の授業でも……20メートルどころか……2メートル潜ったことすら、ないッ……!

    さては魚人ども……自分たちの感覚と、他の人間の感覚を……ごっちゃにしているな……!?

    エラを持たない族の気持ちを、理解せずにこの商売やってるものと見た……! くそっ、起業する前にもっとちゃんとやれ……リサーチッ……!

    (ちなみに、まわりのツアー参加者たちの反応:dice1d100=78 (78)  )

    (1ほど冷静で受け入れてる。100ほど動揺)

    魚( ´∀` )b「ちなみに、この辺の海底には、高級食材のエビとかカニとかがいっぱいいまーす! 獲ったら生で食べていただいて、甘みを堪能してほしいですね!」

    む、むむっ……エビや、カニか……!

    昨日食べたのが、魚だったから……今日は甲殻類で、味の変化を楽しみたくはある……。

    でも……でも、やれるかっ……? 私に……20メートル……!?

    魚(*ノ´∀`*)ノ「さあさあ、時間押してますよー。みなさーん、飛び込めー」

    (──ちなみに、結果どうなったか)

    dice1d4=2 (2)

    1、楽々いけた……教えてもらった素潜り術、すげぇ……!

    2、人間の限界を知る魚人さんがアドバイス。もっと浅い場所で素潜りさせてもらえた

    3、くそぉ……私じゃdice1d19=11 (11)  メートル潜るのが限界だ……!

    4、魚( ´∀` )b「うまく潜れない人のために、潜水補助アイテム貸し出しますよー」(足に鎖付き鉄球を取り付けられる)

  • 94ぼっち23/02/07(火) 22:32:55

    ( ;´・ω・`)「ま、待ったー!」

    魚案内人( ゚ε゚;)「むむっ、あなたは!?」

    有識魚(;`・ω・)ノ「私は偶然このツアー船の近くを通りかかった、人間式素潜り術の有識者!」

    有識魚( ; ゚Д゚)「考え直せ! 我々魚人にとっては20メートルの潜水なんて子供のおつかいレベルだが、魚人以外の人間にとっては自殺も同然なんだ!」

    魚案内人Σ( ゚Д゚)「な、なんだってー!?」

    有識魚(。・`з・)ノ「よく見たまえ! お客さん、8割方が恐怖と不安でブルッてるじゃないか! 素潜りさせるなら、もっと浅いところですることをおすすめするよ!」

    魚案内人。゚(゚´Д`゚)゚。「な、なんてこった……エラのない人は水中呼吸できないことが頭から抜けていた……俺としたことが、危うく大量殺人を犯すところだったのか……!」

    ……よ、よかった……有識者さんのおかげで、潜水20メートルなんてルナティックレベルなチャレンジをやらされずに済んだぞ……。

    無理ない潜水深度を相談した結果……2~5メートルの深さのポイントに移動して、エビ・カニ漁を行なうことになった……。

    そのくらいなら……まあ、なんとか、イケると思う……さっき、潜り方は教えてもらったしな……。

    ……ちょっと前にお高い値段で買った水着姿で……海にダイブする……この水着のお披露目が、まさか、海水浴でなく素潜り漁になるとは……思いもしなかった……。

    とにかく……今はエビとカニだ……でかいのいっぱい、獲れるといいけど……。

    (どぼーん、と、水晶のように透明な海に飛び込む私)

    (果たして、戦果は……?)

    dice1d4=4 (4)

    1、大漁! でかいエビやカニを魚籠にたっぷり詰め込んだぞ!

    2、エビは速くて無理だったけど、座布団みたいな大きいカニをゲット!

    3、ぐわああああ! エビの群れの体当たりを食らった! 痛いけど何匹か捕まえたぞ……

    4、ダミアンに捕まりました(´・ω・`)

  • 95ぼっち23/02/08(水) 22:10:24

    ◇ダミアン

    自力で泳ぎ回っている昆布の魔物。

    ネバネバした粘液を常に出している。

    お互いの粘液でくっつきあい、巨大な浮き島を形成する。

    この浮き島が流れてたまに運河を詰まらせる事がある。

    (魔物図鑑:汎種の巻より)

    …………ふー。

    ……生き物って、自然の中だと物陰に潜むことが多いんだよね……。

    エビやカニも……岩の隙間とか……海草の繁ってるところとか……そういう場所に多くいるんじゃないか、と思ってさ……。

    ほどよく、昆布の森っぽいもの(サイズ:dice1d100=69 (69)  )を見つけたから……その中を調べるべく、手を突っ込んでみたんだけど……。

    ……うん、獲物になって捕まってしまったのは……私の方でしたアァ~ッ……いつの間にかアアァァ~ッ……!

    めっちゃネバネバしてる……風呂桶いっぱいの洗濯糊に、腕を突っ込んだみたいな感じだ……。

    あわてて、引き抜こうとして……踏ん張ったら……脚まで昆布の中にめり込んじゃいました……ははは……。

    しかも……こいつ、意思があるのか……それとも、ただの生理的な反応なのか……昆布の一本一本がピクピクと蠕動して、絡みついてきているように見える……。

    これ、ほっといたら、私……この昆布塊の中に、完全に取り込まれちゃうのでは……?

    ……さらに言うと……ここ、海の底……。

    息をしないでいるの……そろそろ……限界が近いんですが……。

    ごえぁ……ヤバ……溺れる……! は、早く何とかして、水面に出て呼吸しないと……!

    (地味に命の危機だ。どうする、どうする!?)

    dice1d4=3 (3)

    1、持っててよかったトング! 魔法で昆布をぶっちぎる!

    2、あ、ダミアンの塊が自分から水面に浮上してくれてる……息できるようになったけど根本的な解決になっていないな!?

    3、魚案内人Σ( ゚Д゚)「ウワーッお客様が死にかけてるー!!! 助けなきゃ助けなきゃー!!!」

    4、なんか水着の紐がほどけて、昆布が全部そっちに絡みついてくれたおかげで私は助かった

  • 96ぼっち23/02/09(木) 21:35:11

    魚案内人(*´ω`*)「ふんふんふーん♪ お客様みんな楽しそうに素潜りしてる……水深浅いところに変えて正解だったなぁ」

    魚案内人( ;´・ω・`)「……ん? あれ? お客様の人数、ひとり足りないような……?」

    <タスケテー

    魚案内人Σ(; ゚Д゚)「ウワーッ人の足が水面から真上にニョキッと生えてるううぅぅっ!?」

    魚案内人( ゚ε゚;)「な、何てこった! ダミアンに絡まっちゃったのか! あれじゃ呼吸ができない……早く助け出さないと!」

    魚案内人(;`・ω・)ノ「お客様ー! 今からお助けしますので、力を抜いて楽にしていてくださーい!」

    <オネガイシマース

    魚案内人( ;´・ω・`)「しっかし、こりゃあ……かなり大きなコロニーに、かなり深く取り込まれてるぞ……引っ張り出すにも、骨が折れるな……」

    魚案内人(ノ`Д´)ノ「だが、手段は選んでいられない! 力ずくでもよし、とにかく速攻で解決するんだ……このツアーで死人など出すわけにはいかない!」

    (てなわけで)

    dice1d4=1 (1)

    1、(*ノ´∀`*)ノ「他のお客様方ー! 一緒に引っ張るの手伝ってくださーい!」

    2、(;`・ω・)「私はこれでも魔法使い! 攻撃魔法で昆布を吹き飛ばす!」

    3、(*´ω`*)「私はこれでも剣術の達人! 剣で昆布だけを斬り開いてみせる!」

    4、( ´∀` )b「やった、幸運だ! 海草を大量に食うカイギュウの群れがやって来たぞ!」

  • 97ぼっち23/02/10(金) 17:54:28

    魚案内人(ノ;`Д´)ノ「うんとこしょ、どっこいしょ」

    (ツアー案内人はいっしょうけんめいエメラチェリーをひっぱります。しかしエメラチェリーはなかなか抜けません)

    客1(´・ω・`)「インストラクターさん何してんの?」

    魚案内人(;`・ω・)ノ「あ! お客様、ちょうどいい! このダミアンに捕まったお客様を助け出すの手伝って下さい!」

    客1( ; ゚Д゚)「ややっ、これは大変だ! よーし、力を合わせよう!」

    ( ;`Д´);`Д´)「「うんとこしょ、どっこいしょ」」

    (ふたりはいっしょうけんめいエメラチェリーをひっぱります。しかしエメラチェリーはまだまだ抜けません)

    客2(´・ω・`)「お前らいったい何してるのん?」

    魚案内人(;`・ω・)ノ「あ! お客様、ちょうどい(以下同文)」

    客2( ; ゚Д゚)「ややっ、これは大(以下同文)」

    客1( ´∀` )b「これは頼もしい! ふたりならダメでも、3人ならいけるかもしれねえ!」

    ( ;゚皿゚) ;゚皿゚) ;゚皿゚)「「「うんとこしょ、どっこいしょ」」」

    (3人はいっしょうけんめいエメラチェリーをひっぱります。しかしエメラチェリーはしつこいぐらい抜けません)

    魚案内人( ;´・ω・`)「くっそぉお~ッ! このダミアンの粘着力ヤッバい!」

    客3(*ノ´∀`*)ノ「何か騒がしげだけど、どうかしたんー?」

    魚案内人(;`・ω・)ノ「あ! お客様、ちょう(以下同文)」

    (……こんな調子で、どんどん引っ張り力が追加されていくわけだが)

    (私をダミアンから救出するために、いったい何人が協力してくれたのか……? というか、何人の協力が必要だったのか……?)

    エメラチェリー引きに参加した人の数:dice1d22=18 (18)  (最低保証3)人

  • 98ぼっち23/02/11(土) 22:00:58

    魚案内人(; ・`ω・´)「みーんなでひっぱるえーんやこらー」

    客1(;`・ω・)ノ「呼吸を合わせてー、いっせーのーせー」

    客2( ;`Д´)「大勢集まりー、どっこいせー」

    客3(*゚ω゚)ノ「ひとり増えー、またひとり加わってー、今ではおどろき、18人もが数珠つなぎー」

    (*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)ノ「「「「「「「「「「「「「「「「「「またしても踏ん張るぞー。えいえいやっさー、おんどりゃさー」」」」」」」」」」」」」」」」」」

    うおあああああ痛い痛い痛い! 18人ものパワー! 私の脆い足首がちぎれちゃう!

    ついでに言うとダミアンにへばりついてる部分も痛い! 強力なテープを肌に貼って、それを力ずくで剥がそうと試みてるようなもんだからね!

    あ、でも、剥がれる感触がある……も、もも、もう少し……!

    (べりべりべり~)

    魚案内人(*ノ´∀`*)ノ「うおおっ、やった! お客様がダミアンからとれた!」

    客1( ´∀` )b「よっしゃあ! 頑張ったかいがあったっ!船に引っ張り上げろ!」

    客2( ・∀・)「お嬢さん、無事か!? 息はちゃんとできる?」

    は、はい、ゲホッゴホッ……も、問題、ないです……。

    あ、ありがとうございます……本当に、死ぬかと思った……。

    客3(*´ω`*)「よしよし、その様子なら問題なさそうやね。でも、念のためもう素潜りはやめて、休んどき?」

    は、はい……残念ですが、そうします……。

    うう、エビ……カニ……新鮮なやつ、食べたかった……。

    魚案内人(*ノ´∀`*)ノ「さすがにこの事故で食べられないのはツラいだろうから、私が獲っておいたぶん差し上げますねー」

    えっ、ほんとに!? や、やったあ……ラッキー!

    (こうして、何とかその日のごはんにありつくことができた私)

    (そのメニューは……)

    dice1d4=4 (4)

    1、エビ、カニの刺身食べ放題

    2、エビ、カニの刺身に、ダミアンで作ったもずく酢

    3、エビ、カニのタルタル(ハーブたっぷり混ぜ)

    4、魚案内人(*ノ´∀`*)ノ「さぁ! 生きたエビとカニの殻を剥いて! ガブッといってください!」

  • 99二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 12:01:51

    修行の内容には合ってるなヨシ!

  • 100ぼっち23/02/13(月) 23:17:01

    (素潜り体験終了後……)

    魚案内人( *´ω`)「はーい、皆さんお疲れさまでした~。それじゃ、ゲットしたエビとカニをさっそく食べちゃいましょう!」

    魚案内人(*ノ´∀`*)ノ「そこのあなたにはこれです! ダミアンに捕まっちゃった運の悪さを取り返せるよう、やや多めにご用意しました!」

    わぁい……わぁい……! カゴいっぱいの、生きたおっきなエビカニだぁ……!

    わしゃわしゃ動いてる……ぴちぴち跳ねてる……ひと目で新鮮だってわかるぞ……素晴らしい……!

    これは、ワタリガニだな……こっちは、ロブスター……どちらも3、40センチはある……すごい迫力だ……!

    さーて、それじゃ調理していただくとするか……あれ? インストラクターさーん……包丁とか……まな板は……?

    魚案内人( ・∀・)「ホウチョウ……? マナイタ……? そんなもの……ウチにはないよ」

    ……………………?

    魚案内人(*゚ω゚)ノ「新鮮な甲殻類はねー、指で解体するのが一番美味しいの! たとえば、エビさんはこう!」

    (ぴちぴち動いてるロブスターを、真ん中からバキィ! とへし折る)

    魚案内人(*ノ´∀`*)ノ「こーして、殻の下に指先を差し込んで、バリバリっと引き剥がして……バナナみたいに身を露出させて、かぶりつく!」

    ……………………。

    魚案内人( ´∀` )b「カニさんもこう! お腹のフンドシから殻をベリっと剥がして、中のミソをすする! もちろん身も美味しいけど、先に生のミソは鉄板だね!」

    …………………………………………。

    魚案内人( ^ω^ )「大丈夫、初心者でも意外と簡単にやれるから! さあ、レッツトライ!」

    …………あ、はい。

    (ばるんばるん動きまくるエビカニを渡されて、私は……)

    私の甲殻類解体の手際:dice1d100=41 (41)

    (1ほど怖くてもたもた。100ほど無心でてきぱき)

    私が食えたエビカニの可食部の量:dice1d100=81 (81)

    (1ほど殻に身が残ってる。100ほどしゃぶり尽くす)

    作業中にエビカニにハサミで挟まれた回数:dice1d100=58 (58)

    (そのまんま。100ほどアイタタタタ)

  • 101ぼっち23/02/14(火) 18:15:24

    ……えーと……ふんっ。

    (ぐぎぎぎ……バキンッ)

    よ、よし、ロブスターの胴体をまっぷたつに折ったぞ……。

    ってうわぁまだ脚とかわさわさ動いてる! ハサミもブンブン振り回してる! 怖い!

    魚案内人(*ノ´∀`*)ノ「そこで手を止めず、ちゃっちゃと動いてる部分をむしり取るのがコツなのです」

    な、なるほど、そういうもの……んぎゃあ! 指挟まれたぁ!

    こ、これは、とろとろしていたら反撃もされるということ……本当に手早くやるのが一番の冴えたやり方なのかも……!

    よ、よし、なら、この大振りなハサミをちぎり取って……身の詰まった胴体の殻も剥ぎ取っ(びちびちびちっ)うわあああんやっぱり怖いいぃぃっ!

    (生きたものを解体するという作業に、おののきながらも、根気よく取り組んで)

    (どうにかこうにか、新鮮なエビカニの身を取り出すことに成功した)

    ……ふー……口に入れるまでに、これだけ苦労すると……ただ買って料理するより、1段2段美味しそうに見えてくるものだね……。

    どれどれ、味は……(ぱくっ)……もむもむ……むぐむぐ……。

    うーん、とろっと甘い……♪ 塩気もほのかにあるけど、それがまた旨味を引き立てているね……。

    歯ごたえがまた、ぷりっぷりでたまらない……歯と歯の間で、ピクピクと動くのが感じられる……命をいただいてるって感じがするね……。

    昨日の夜のスズキも悪くなかったけど、これもうん、すごくいい……ハーブ臭くないのが実にいい……。

    生モノ料理、けっこう私好みかもしれないな……もぐもぐ。

    魚案内人( ´∀` )b「あ、お客様、エビカニの殻剥き上手ですね~。捨てるところにほとんど身が残ってない! 手先がかなり器用と見ました」

    んむ……じっくり丁寧にやりましたんで……もぐもぐ。

    (こうして首尾よく、お腹を満たした私)

    (このあとは何をしよう?)

    dice1d4=4 (4)

    1、栄養バランスを考えたい。夕食用の野菜をゲットしたいな

    2、魚介類ばかり食べてるし、獣の生肉も食べてみたいな……

    3、ノド乾いたな……自然界の美味しいドリンクって何かないかな……?

    4、私女の子オオオォォォッ! スイーツ食べたぁあぁぁぁーいっ!!!

  • 102ぼっち23/02/15(水) 20:56:34

    ふぅ……美味しかった……♪

    素潜りの仕方は覚えたし、また今度適当な浅瀬で潜って、エビやカニを捕まえてみよう……。

    船もあるから……魚釣りもいつでもできる……魚介類は多種多様だからな……いろんな味を楽しめるぞ……。

    フリーラックス先生に、生モノ以外食べるなと命令されたときは……どうなることかと思ったが……。

    この調子なら……このニツケサシミーで何日暮らしても、食に飽きたりせずに済みそうだ……。

    ふ、ふふ、ふふふふふふふ……。

    ………………。

    ……ごめんなさい……エメラチェリー、うそついた……。

    まだ2日目だというのに……早くも脳が……味のバリエーションを欲している……!

    というか……というか……! 今すっごく……甘いものが食べたぁい……!

    生の魚介類とは、微塵も縁のない味覚……これを満足させたくて、体がうずいている……!

    きっと、この潮風のせいだ……24時間鼻腔をくすぐる海の香りが……それと真逆の属性であるスイーツを欲しがるよう、中枢神経を刺激しているんだ……!

    うう、こうなったらもうたまらない……食後のデザート、探し出して口に入れてやろうじゃないか……。

    でも……あるのかな……? このニツケサシミーに、スイーツ……?

    無数の船の集合体で、陸地をほとんど持たないこの国で……甘いものを作るのは難易度高そうだぞ……?

    しかも私、今は生のものしか食べられないし……。

    ……と、とりあえず、何をするにしても……まずは情報を集めてからだ……。

    (私、聞き込み開始)

    (その結果、わかったことは……)

    dice1d4=4 (4)

    1、ニツケサシミーに甘いものはない。海岸の向こうの山の中になら野生の木の実ぐらいあるかも

    2、すごい! フルーツを育てる農業船団があるんだって!

    3、沖に漂っている特定の海草が、糖分を溜め込んでいて甘いらしい

    4、ちゃんとあるんですよ……甘い「魚」!

  • 103ぼっち23/02/16(木) 23:09:00

    ニツケサシミーの古老(*´ω`*)「この国の甘味といえば……やはり、アレをおいて他にはあるまい……」

    ……アレ、とは……?

    古老(*´ω`*)「『カスタードカワハギ』。カワハギの仲間で、非常に大きく発達した肝を持っておるんじゃが……ここに、とんでもない量の糖を溜め込んでおるのよ」

    古老(*´ω`*)「その味はまろやかで濃厚。さらに言うと、香りまでバニラじみていて、本当にカスタードプリンそっくりなんじゃ」

    古老(*´ω`*)「魚ばかりの食生活で甘いものが恋しくなった漁師は、狙ってカスタードカワハギを釣り上げては、この肝を食べてスウィーツ欲を満たすという」

    古老(*´ω`*)「あ、ちなみに肝以外の部分は、普通のカワハギと何も変わらん味だそうで、食事として問題なくいただけるぞい」

    ……カスタード、カワハギ……。

    なんというか……まさか、そんなトンチキな海の幸が存在するなんて……世界は本当に広いなぁ……。

    ちなみに……こう、フルーツとか、生クリーム菓子とか……そういう普通のスイーツが、この国のどこかに売ってたりは……?

    古老(*´ω`*)「ない」

    バッサリ……断言された……。

    となると……もう、釣るしかないな……カスタードカワハギ……。

    魚由来の甘味とか、正直不安もあるけれど……甘いもの欲は抑えきれないし……何より、好奇心が刺激されて……たまらない……。

    好きになれるかどうかはともかく、実地に味わってみなくては……!

    キス・イン・ザ・ダーク号……再び船出だ……沖に行って、カスタードカワハギを狙うぞ……!

    (丸っこいフグ型船を動かして、夜になる前にまたひと釣りだ)

    (今回は釣りたい魚が決まっているが……はて、勝率は?)

    dice1d4=1 (1)

    1、ここは勘! ここぞって感じた場所で適当に釣り糸を垂らす!(成功率10%。10以下でフィッシュ!)dice1d100=50 (50)

    2、古老からカスタードカワハギの好むエサを教わってきたぞ(成功率50%。50以下でフィッシュ!)dice1d100=7 (7)

    3、漁師にカスタードカワハギの連れるポイントを聞いた。エサも分けてもらったぞ(成功率80%。80以下でフィッシュ!)dice1d100=2 (2)

    4、やったぁ! カスタードカワハギ爆釣れだぞぉ!→普通のカワハギとカスタードカワハギの区別がつかないんですがそれは

  • 104ぼっち23/02/18(土) 19:01:19

    ……なんだか的確に……釣れる選択肢を外した気がする……。

    まあ、うん、そのね……拙速を尊びすぎた気はするよ……。

    カスタードカワハギについて、名前と肝臓が甘いってことしか知らない状態で釣りにかかったのは……無謀だと思ったよ……。

    でも、時間が惜しかったんだ……カスタードカワハギばかりにかまけていたら、夕食の準備とかができなくなりそうだったから……。

    もちろん……後悔先に立たずだけど……。

    (広い海原の真ん中で、カスタードカワハギを得ることもできず、ぼんやりと糸を垂らし続ける私)

    (お空の具合は……真っ暗な中に、星が瞬いてる……今日はこれもう、釣れそうにありませんね……)

    ……おやつ時は……とっくに過ぎ去った……。

    今や確実に夕飯時……仮に、これからカスタードカワハギが釣れたとしても……まずは晩ごはんを食べてからってことになるだろうな……。

    はあ……今日は諦めるか……スイーツ……。

    食べたかったなぁ……スイーツ……。

    (ため息をついて、針を引き上げる)

    (……ちなみに、カスタードカワハギ以外の……普通に夕食にできるお魚は釣れたかな?)

    (まあ、さすがに1匹や2匹は釣れたと思いたいけど……)

    釣果:dice1d10=9 (9)

    1、アジ 2、サバ 3、ニシン 4、ハマチ 5、タイ

    6、ヒラメ 7、スズキ 8、マグロ 9、サメ 10、フグ

    11、釣れなかったので、水面に浮いてた海草食べます……

  • 105ぼっち23/02/20(月) 17:34:08

    晩ごはん用に……サメが釣れたから……少なくとも、飢えはしないな……。

    うん、サメだ……針にかかったのがこの軟骨魚類だと気付いたときは……そこそこビビったね……。

    歯は鋭いし……びったんびったん跳ねるし……しかも大きさはdice1d300=84 (84)  (最低保証80)cmときたもんだ……。

    船に引き上げたあとでも、ちょっと油断したら手首ぐらい噛みちぎられてもおかしくなかったな……。

    ……陸上では、よく似た見た目のグボログボロたんを何度かハントしているが……あの不格好な生物と比べると、やはり危険オーラが違うね……。

    さて……それじゃ、さっそく調理といくか……。

    まあ、やっぱり生の刺身で食うしかないんだが……サメって生でも美味いのかな……?

    加熱した状態では、食べたことあるんだ……特にフィッシュアンドチップスは、身がふわふわで美味しかった……。

    でも、生は……うーん……時間が経ちすぎると、臭みが出てくると聞いたことがある……。

    私の包丁さばきで、何とか臭くなる前にばらせるかな……?

    仮に臭みが出たとして……フリーラックス先生からもらったハーブで、臭い消しできたりするかな……?

    (とりあえずデッキで、サメばらし開始)

    (星明かりの下で唸る包丁! 出来映えは──?)

    旨み:dice1d100=16 (16)

    (100ほどこってり脂の乗った旨み! 1ほどさっぱりクセのない淡白な味わい)

    臭み:dice1d100=34 (34)

    (100ほどアンモニア臭……1ほどノースメルでいい感じ!)

    ハーブパワー:dice1d100=97 (97)

    (臭みの数値からこの数値分をマイナスする。0以下にできれば美味しく食べられる。ただしマイナス50以下になるとハーブ臭の方がキツい)

  • 106ぼっち23/02/22(水) 21:41:36

    比較的……小ぶりのサメだからかな……?

    脂少なめで……さっぱりとした味わいの……白身だ……。

    臭みもあまり……ないな……刺身として食べるのに、支障はない……。

    ……そう……臭み、なかったんだよ……。

    だからこそ……うぐおおお……ハーブ香が……フリーラックス先生にもらった、寄生虫対策のハーブの香りが……キツすぎる……!

    弾力のある、魚の身を噛んでるはずなのに……口内が、とってもとっても花壇なんだ……!

    実家の庭で草むしりをして……いろんな雑草をいっぱいゴミ袋に放り込んだ記憶が蘇る……あの青い臭い……そこに土の香りも加わってたっけ……。

    ううう……いけない……精神状態が、もうこれ、食事をしてる感じじゃない……。

    お残しは、散っていったサメの命に申し訳ないから……全部食うけど……異臭を我慢しながら口に詰め込むというのも……死を冒涜してる感がモリモリあるな……。

    ……寄生虫とか気にせず……ハーブなしで食えていたら……どんだけ美味しかっただろう……こいつ……。

    もぐもぐ……んむんむ……もっちもっち……。

    ……ふー……ごちそうさま……。

    食後の水が……実に美味しい……。

    ……………………。

    ……このハーブあると、生魚食べるのが、けっこうツラいんだが……。

    人食いに慣れる訓練に、なっているんだろうか……? 果たして……?

    (ふとした疑問……単に美味しいごはん食べられなくなってるだけという可能性の恐怖にうち震える私……!)

    (ちょっといろいろ考えた方がいいかもしれない……修行や訓練って、効果があるからこそするものなのだ……効率……効率を求めなくては……!)

    dice1d4=3 (3)

    1、こう、ハーブなしでも、魚細かく切り刻んだら寄生虫は殺せるはずだが……

    2、釣った魚、人に頼んで冷凍してもらって寄生虫どうにかしよう!

    3、根本的に、ハーブの臭いを何とか消せないものか……?

    4、もう普通に生魚食う! お腹痛くなってからそれを治療するスタイルにする!!

  • 107ぼっち23/02/23(木) 21:29:05

    明らかにこのハーブが……私の修行の足を引っ張ってる……!

    生魚に慣れるとか、人食いへの苦手意識を克服するとか、そういうこと以前に何とかしないといけない問題だ……まず、このひどすぎる香りを改善しなくては……!

    ……しかし、実際どうすればいいんだろう……?

    フリーラックス先生にもらったのは、乾燥ハーブの入った袋だ……。

    何種類ものハーブが混ざって変な臭いになっている、とかじゃない……1種類の植物で、悪魔的な香気を放ちまくっている……調合が悪いとかじゃあないんだ……。

    なら、シンプルに、使うハーブの種類を変えるか……?

    先生にもらったやつは廃棄して……もっと臭わなくて、寄生虫避けの効果もある別の薬草を探す……。

    陸に行って……野山の中を探せば……そういう草もあることはあるはずだ……!

    ……イケるかな……? うーん……?

    (私の薬草学の知識:dice1d100=84 (84)  )

    (70以上で野山から適切なハーブを見つけ出せる自信がある)

  • 108ぼっち23/02/23(木) 21:50:35

    ……ふ、ふふ……。

    アカデミアではぼっちで……かなりの頻度で図書室に入り浸っていた私……あの孤独な時間も、きっと無駄ではなかった……!

    自然の薬草図鑑は、かなり読み込んでたから……どんな薬草なら魚の寄生虫を殺せるのか……はっきりわかるぞ……!

    ちなみに……先生がくれたこの草は……乾燥していてわかりにくいけど、まず間違いなくリエルヴァ水晶草……。

    薬草としての質をステータス化するなら……殺虫力:100、健康への良さ:80、味:30、臭い:-150、ぐらいのシロモノ……!

    ……実用一直線で……メンタルへの影響を度外視した選択と言えるね……フリーラックス先生のどちくしょうめ……!

    とりあえず、明日の朝一番で、岸に船を戻して……陸のどこかに、いい感じの薬草が自生してないか、探すぞ……。

    明日は、かなり歩き回ることになりそうだな……。


    (──そして翌朝──)


    はい、やってきました……ニツケサシミーの桟橋の接する……陸地……!

    ニツケサシミーの外縁部というか……もうほぼ、国の外だ……もちろん、植物の採取行為に、税金がかかったりもしないぞ……。

    それじゃ、お腹が空かないうちに……ハーブ探し、頑張ろうかな……。

    ちなみに……歩いていける範囲の土地の……大雑把な環境的特徴は……。

    dice1d4=4 (4)

    1、背の低い草花ばかりで樹木はない草原

    2、鬱蒼とした背の高い木々の生い茂る森

    3、きれいな川が流れ、池も多くある湿地帯

    4、きのこの山

  • 109ぼっち23/02/25(土) 19:22:37

    ……遠目からはわからなかったが……この山……すごいな……。

    木や草より……キノコ類が多く生えてる……。

    地面に……草むらみたいに、小ぶりなキノコがみっちり生えてるだけじゃない……。

    樹木の代わりかのように……私の背丈より大きなキノコも……たくさん生えてる……。

    色も……形も……多種多様……まさにきのこの山だ……。

    まさかとは思うが、この山(標高:100+dice1d4900=4584 (4584)  m)全体がこうなのか……?

    自然は時として……人の理解の及ばない挙動を取るものだけど……これはその中でもとりわけ、変なモノだな……。

    …………さて。

    問題は……この山で、フリーラックス先生の激臭ハーブの代わりを見つけられるのか……? ということだ……。

    そもそも植物がやたら少ない……悪臭、無臭関係なく……ハーブが生えているか、怪しい……。

    図鑑を読み込んでるから……薬効のあるキノコも、ある程度はわかるけど……キノコはなー……判断が難しいんだよな……。

    しかも、先生の指示にあくまで従うなら……キノコも生で食べないといけないし……。

    ……考えれば考えるほど……めっちゃくちゃ、危険だな……判断は……可能な限り慎重に下さないと……ヤバそうだ……。

    (かつてない緊張感を持って、きのこの山を探索する私)

    (そこで発見したのは……)

    dice1d6=5 (5)

    1、大量の食用キノコ! 生でも食えるやつ!

    2、大量の食用キノコ! 生でも食えるやつ!(判断ミスで毒キノコ混じり)

    3、見つけたぞ、消毒・解毒キノコ!

    4、見つけたぞ、消毒・解毒キノコ!(判断ミスで毒キノコ混じり)

    5、ドゥンヴェヴェがいっぱい生えてる……怖……

    6、チョコレートの傘とビスケットの軸を持つキノコを発見してしまった……

  • 110ぼっち23/02/26(日) 23:03:41

    4700m近くある……めちゃくちゃ高い山だな……。

    面積も……相応に広い……。

    全体を調べ尽くすのは……1日、2日じゃ無理だな……。

    ……今回は、裾野のあたりを探索するとしよう……目的は……登山じゃないからな……。

    殺虫効果のあるハーブ……あるいはキノコ……。

    ひと束程度でもいいから、見つかれば……食生活が助かるんだけど……。

    <タスケテー

    ……ん? 今、誰かの声が聞こえたような……?

    助けて、って言ってたな……だとしたら、遭難者か……?

    とりあえず様子を見に行こう……確か、声はこっちの方から……うおっ……!?

    \タスケテー/\タベラレチャウー/\ダレカキテー/

    じ、地面から、青白い人間の腕が……ワシャワシャ生えてる……。

    しかも、その手の群れが声を出してる……助けを求めるような意味の言葉を……。

    ま、魔物図鑑で、見たことあるぞ、これ……ドゥンヴェヴェだ……!

    人の腕のような見た目をしたキノコの魔物で……哀れっぽい声で人をおびき寄せて……最後は地中に引きずり込んで養分にするっていう、凶悪なやつだ……!

    しかもそれが、ひー、ふー、みー……か、数えきれないほど生えてる……。

    どうしよう……魔物だし、駆除すべきか……? でも、この数はちょっとキツい……。攻撃魔法を撃ち込んでたら、すぐ魔力が尽きちゃいそう……。

    ……でも、スルーするにも数が多すぎて……これをいちいち避けてたら、まともに地面を調べられないぞ……。

    (私のハーブ探しは、初っ端からめんどくさい魔物に阻まれた……どうしよう……?)

    dice1d4=1 (1)

    1、進行方向にいるやつだけ、銃撃魔法で撃ち殺して進む

    2、丁寧に避けて進もう……遠回りになるけど(1でヘタこいて捕まる:dice1d2=2 (2)  )

    3、\コッチニトテモイイハーブガアルヨー/ うわぁすごい罠っぽいこと言ってる!(1で本当にハーブがある:dice1d3=2 (2)  )

    4、全部のドゥンヴェヴェがめっちゃ私のこと指差してくる……

  • 111ぼっち23/02/28(火) 00:13:43

    \ヒッパッテー/\コッチキテヨー/\ミステナイデー/\カモンッ,イェイッ,カモォン!/

    ……………………。

    …………よし。

    《拳銃(ショット)》……。

    (ガゥンッ! ガガゥンッ! ガガーンッッッ……!)

    \ギャー/\ウギャー/\ギャー/\オアアァーッ/

    しょせんは……キノコ……鉄の銃弾をぶち込めば……フツーにバラバラになって、死ぬな……。

    進行の邪魔になるやつだけ……やつらの手の届かない距離から、銃魔法で処理していこう……。

    \ヤメロー/\ヒトデナシー/\オムネツルペター/\ノロワレロー/

    (バァン! バンバンバン! ガギュウゥ──ンンン……)

    ふ、ふふふ……こいつら、地面に根付いてて動かないから、楽に狙える……いくらでも射殺し放題だ……。

    自分が安全な状態で、一方的に敵を狩れるのって……ちょっと言葉にできない爽快感があるよね……。

    ……と、いけないいけない……私の目的はあくまで、ハーブ探しだ……魔物退治じゃない……。

    ドゥンヴェヴェ撃ちは最低限にして……有用な植物やキノコを探すのに集中しないと……。

    (わさわさ蠢く腕キノコを撃ち殺しながら、山の中をじっくり見て回る私)

    (果たして、使えるものはあったのか……?)

    探索に費やした時間:dice1d15=10 (10)  時間

    (10時間を越えると船に戻る前に日が暮れた。山の中で野宿)

    キノコ探索の成果:dice1d100=77 (77)

    ハーブ探索の成果:dice1d100=44 (44)

    その他の成果:dice1d100=54 (54)

    (100ほどいいものが見つかる。数字が小さいほどくっだらないものが見つかる。10以下で毒や危険物)

  • 112ぼっち23/02/28(火) 22:02:37

    うーん、植物は本当に……数えるほどしかないな……。

    いちおう……生でも食べられる野草をいくらかは採取したけど……寄生虫に効く種類のものは見つからなかった……。

    あと……野生のじゃがいも公爵を見つけた……。

    小ぶりだけど……普通に食べられそう……最近、魚介類ばかりで、炭水化物が足りてなかったから……ありがたい……。

    ……そして、大量にあるキノコだけれど……。

    ふふ、やはり母数が多いだけあって……当たりもそこそこ見つかったよ……。

    普通の食用キノコ……ちょっと貴重で、売るといいカネになる薬用キノコ……護身用にも使える、ちょっとヤバめな毒キノコ……。

    そして……臭いが少なく……殺菌、殺虫効果のあるキノコ……! 難しい条件ではあったが……無事にゲットだ……!

    これでもう、フリーラックス先生の病院臭いハーブを使わなくても済む……あ、嬉しさでちょっと目頭が熱くなってきた……。

    さて、目的も果たしたし下山……と、いきたいところだけど……。

    ちょっと探索に夢中になりすぎて、日が暮れてしまった……今から暗い山道を歩いて帰るのは、危険なように思える……。

    仕方ないので、今夜はこの山で野宿だ……。

    夕食は野草とじゃがいも……そして、食用キノコにしよう……たまには、ベジタリアンなメニューもいいさ……。

    そして、住居は……。

    dice1d4=3 (3)

    1、あなをほる

    2、例によって鉄魔法で作るよ!

    3、テントと寝袋を携帯しております

    4、家屋サイズのでっかいキノコがある……その胴に、人の入れるぐらいのウロがあるぞ!


    ちなみに今夜の天気:dice1d100=92 (92)

    (1ほど澄み渡る星空。100ほどお空のご機嫌斜め)

  • 113ぼっち23/03/01(水) 18:07:19

    (ドザ──────────────ッッッ)

    ……………………。

    (ドドドドドドドドドドドドザサザザザ────)

    ……とてつもない豪雨だ……。

    こう……なんというか……異教の僧侶になって、滝に打たれる修行をしてる気分……。

    さっきまで晴れてたのに……テント設置して、中に入った途端にこれなんだもん……運がいいのか……悪いのか……。

    少なくとも……穴を掘って、そこに入って夜を明かすとか……そういう選択をしてなくて、本当によかった……。

    今後も……外で寝る可能性のあるときは……テント含めたキャンプ道具、持ち歩くことにしよう……転ばぬ先の杖……実際、大事……!

    ……さて。とりあえず、しっかりしたテントのおかげで……濡れる心配はないから……ゆっくり、夕食を摂るとしようか……。

    材料は、野草と、キノコと、じゃがいも公爵……。

    縛りによって……これらも生で食べなければいけないことは確定している……でも、それでも工夫によって味のバリエーションは用意できるはずだ……。

    そのまま食べるだけでなく……薄く削いだり……みじん切りにしたり……違うもの同士を混ぜてみたりと……いろいろ、やりようはあるはずなんだ……。

    今回は────。

    dice1d4=3 (3)

    1、キノコをすり潰してディップにし、じゃがいもと野草につけて食べる

    2、野草をソースにして、肉厚なキノコとスライスしたじゃがいもにかけて食べる

    3、全部みじん切りにして混ぜ合わせ、タルタルサラダにしていただく

    4、……生肉への抵抗をなくするための生食訓練なんだから、野菜やキノコはよくない? コイツらぐらい火を通しても問題なくない?

  • 114ぼっち23/03/02(木) 19:31:35

    ここは……それほど凝ることなく……シンプルなレシピでいこう……。

    まず、鉄の包丁と、鉄のまな板をバーンと用意……やはり鉄魔法、便利……。

    そこに、野草もキノコもじゃがいも公爵も並べて……細かく、刻んでいく……。

    この野草は……みじん切りにすると、粘りが出てくる系のやつだ……。

    オクラとか……モロヘイヤに近い感触だな……。

    キノコは、肉厚で……弾力性がある……。

    ぶりっとしてて……貝を思わせるな……これはやや粗めに切ろう……。

    じゃがいも公爵は……シャクシャク感を味わいたいな……。

    細切りにして……これまた鉄魔法で作ったボウルに、雨水を汲んで、そこに少しさらしてと……。

    ……ほどよく細かく刻まれたこいつらを……混ぜ合わせて……塩で味をととのえれば……。

    よしっ、完全天然素材の……タルタルサラダの、出来上がりだ……。

    それじゃ、いただきまーす……あむっ。

    ……むぐむぐ……もぎゅもぎゅ……。

    うん、うん、いろんな食感が口の中でハーモニーしてる……。

    キノコのプリプリとじゃがいものシャクシャクが、野草の粘りでまとまっているな……。

    有り合わせの材料で作ったにしては、なかなか美味いじゃないか……普段の自炊のメニューに加えてもいいかも……。

    (外の雨音を聞きながら、満足のいく夕食を楽しんだ私)

    (あとはまあ……寝るぐらいだけど。この日はもう、何事もなく終えられるかな?)

    今夜のトラブル度:dice1d100=70 (70)

    (40超えると何かある。数字が大きいほどやべートラブル発生)

  • 115ぼっち23/03/03(金) 21:54:42

    (規模70相当のトラブル……)

    (いろいろ考えられるが……どういうジャンルのものだ……?)

    dice1d6=4 (4)

    1、水系

    2、地滑り

    3、毒キノコ

    4、まもの

    5、山賊

    6、死体発見

  • 116ぼっち23/03/03(金) 22:20:45

    すぴよすぴよ……すやすや……。

    寝袋というのは……正直、窮屈なんじゃないかって偏見があったんだが……なかなかどうして、心地よいものだね……。

    テントの布を……雨が叩く音も……慣れてくると、落ち着ける……。

    これは……朝まで、ぐっすり眠れそう……。

    ……………………。

    …………ん?

    気のせいかな……? 外に……妙な気配が……。

    いや、よく考えてみたら……この山、ドゥンヴェヴェが山ほどいるような場所なんだ……他の魔物も、いてもおかしくない……。

    ……寝ずに朝まで過ごす、というのは嫌だけど……さっき感じた気配を無視して寝るのも、危なそうだな……。

    とりあえず、確認だけでもしておくか……テントの出入り口から、ちょっとだけ表をチラ見するぞ……。

    ……チラッ……何かいるかな……?

    dice1d18=3 (3)

    1、ライムピッグ 2、ババンバ 3、ペルタン 4、バンサンカン 5、オドロワシ

    6、アングー 7、ドジルバル 8、シャボンテン 9、ガーバード 10、バスタ

    11、スライム 12、ヤフェト 13、ボドボド 14、観念の亡霊 15、レ・ヴェルス

    16、ワイバーン 17、ドラゴン 18、プセウドオーシャン

  • 117ぼっち23/03/04(土) 17:57:51

    ◇ペルタン

    まんまるお目目のペンギンの魔物

    その可愛さで人のやる気を奪う

    近くに居すぎると2日間は何の気力も起きなくなる

    たまに鋭いビンタをかます

    (魔物図鑑:汎種の巻より)


    ……………………。

    ……なんか……お目々くりくりで……ずんぐりしたシルエットの、妙にかわいい生き物がいる……。

    ペンギンっぽいが……微妙に違う……もしかして、これが噂に聞く……ペルタンという魔物か……?

    ま、まずい……こいつの危険性は知ってる……かわいいからついつい見入ってしまって……それと連動して、気力を奪われてしまうんだ……。

    おそらくは、精神影響魔法の一種だろう……物理的に傷つけられるとかより、場合によっては恐ろしいぞ……!

    だが、かわいさに夢中になることをキーに魔法がスタートするんなら……見なければ問題ないわけだ……早く、目を逸らして……テントに閉じこもらなければ……。

    (じー)

    ……うおお……うおお……かわいい……抱っこしたい……♪

    ……まずい……見るのをやめられない……術中にハマッている……!

    どうしよう、このままでは……このままではぁ……!

    (雨の中、ヨチヨチとこっちに近付いてくるペルタン)

    (目を逸らすことも、逃げることも、防御することもできない私……このあと、どうなる……?)

    dice1d4=4 (4)

    1、何もせず去っていくペルタン。私はやる気を奪われ行動できない……

    2、テントの中に入ってくるペルタン。私の収穫した野草やキノコ目当てだコイツ!

    3、テントの中に入ってくるペルタン。ただ雨宿りしたいだけみたい……うおおおモフモフさせろー!!!!

    4、(ペルタンの腰の入った往復ビンタ)

  • 118ぼっち23/03/05(日) 18:12:14

    おおお……キュートなペンギン型魔物が目の前に……!

    お、おいで、おいでおいで……ナデナデしたい……モフモフしたい……!

    ……おっ、かわいいな、お辞儀してる……。

    というか……腰を屈めて、重心を低くしてる……? あれ、上半身をひねって何を……?

    (べちぃん! べちーん!)

    !?!?!? ……!?

    え……何? えっ……え?

    ヒレで……思いっきり、ほっぺた叩かれた……。

    しかも、振り抜いたヒレを返す動きで……反対の頬も……。

    「右の頬を叩かれたら、左の頬も差し出しなさい」どころの話じゃない……そんなことする暇さえないほどの……電光石火……往復ビンタ……!

    し、し、しかも、このヒレ、意外と硬い……叩かれた頬がジンジンと痛い……こいつ……かわいい見た目しときながら……なんだこの容赦のなさ……!?

    あっ! ま、またヒレを振り上げて……。

    ちょ、やめ、叩かないでちょっと……むにゅっ!?

    (べちぃん! べちぃん! べちーん! べちーん!)

    (無言でビンタを繰り返してくるペンギン)

    (なんだこいつ。なんだこいつ。自然の掟に従って、私を獲物として狩るつもりか? それとも単に知らない生き物を痛めつけるのが趣味なだけか?)

    (どっちにしろ叩かれっぱなしは望ましくない! どうにかして、どうにかして反撃をしなければ……!)

    dice1d4=2 (2)

    1、フツーに銃撃魔法で射殺

    2、魔法で檻を作って閉じ込めてやるのだ

    3、こんなずんぐりした生き物にフィジカルで負けるものか! 組み伏せてやる!

    4、あっ、やば、寝袋から腕が抜けな(べちーん! べちーん! べちーん! べちーん!)

  • 119ぼっち23/03/06(月) 23:49:20

    くっ、こいつ、まだまだ私を叩き続けるつもりか……!

    このままでは、ほっぺたが真っ赤に腫れて、丸パンみたいになってしまう……!

    痛いし、見た目はよくないし、何より、ことによると口の中が切れて、食事がしにくくなるかもしれない……!

    それだけは絶対に避けなくてはならないッ!

    ペルタンッ! 私はお前の攻勢から逃れる……いや! 反撃を食らわせてやるぞッ!

    (ペルタンがビンタを放とうとした瞬間、私は後ろに転がって、テントの奥に逃れる)

    (固く鋭いヒレが空を切り、びゅおん、と物騒な音を響かせた。こんな速度のものを無抵抗に食らっていたのだと思うとぞっとする)

    (寝袋の枕元に置いていたトングに手を伸ばし、つかむ。それを構えながら振り向く)

    (ヨチヨチと、ペルタンがテントに侵入してきていた。攻撃を確実に当てるため、距離を詰めようという意思がこいつにはあった)

    (しかし、その動きはやはり遅い)

    私がトングを構えて、魔法の呪文を唱える方がずっと速いぞッ……!

    均一化(ホモジナイズ)……! 成型(モルディング)ッ……!

    (外の土から鉄分を取り出し、瞬間的に檻を作る)

    (ペルタンの周囲に。うまく、この魔物を内部に閉じ込めるように)

    (してやられたことに気付いたペルタンは、クエーッ! と激しく鳴いた)

    ……よし……ふふふ、かわいいペンギン型魔物、ゲットだ……!

    朝になったら、ニツケサシミーに持っていって……売り払ってやる……。

    見た目はいいし、それほど危険性高くないし……愛玩動物として、欲しがる人はけっこういるんじゃないかな……?

    (檻の中でガタガタ暴れるペルタンを眺めて、ほくそ笑む私)

    (とりあえず危機は去ったし、今度こそ寝袋にくるまってゆっくり寝よう……)

    (ちなみに、ペルタンを売却した場合の値段は以下の通り)

    dice1d100=71 (71)

    (1ほど安く、100ほど高い。20以下だと駆除対象の害獣扱い)

  • 120ぼっち23/03/07(火) 23:22:39

    (翌朝、山を降りた私は、捕まえたペルタンをニツケサシミーのギルドに持ち込んだ)

    すみませーん……こ、こ、この魔物の買い取り、お願いできますかー……?

    ギルド員(*´ω`*)「はいはーい……あ、これペルタンですね! 珍しい~」

    ギルド員(*ノ´∀`*)ノ「若い個体だし、元気そうだし……うん、これなら71相当の資金で買い取らせていただきますよ」

    おっ、なかなかのお値段……ちょっと予想外だ……いい方向に……。

    ギルド員( ´∀` )b「ペルタンはお金持ちの皆さんに人気が高いんですよー。なにしろかわいいから」

    ギルド員( ・∀・)「しかも寒い地方に多い生き物だから、この辺ではあまり見ないし。希少性もあってちょっと色をつけさせてもらいました」

    なるほど……それはありがたい……。

    ふふふ、思いがけない臨時収入、ゲットだ……なんか私、旅を始めてから……お金がガンガン増えている気がする……。

    今の私の貯金総額、いくらだっけ……覚えてないな……そういえば、ニツケサシミーについてから、まともにお金使ってないから……財布の中身も記憶にない……。

    ……一度、パーッと散財した方がいいのかも……ね……?

    食事と宿泊は……制限ついてるから……それ以外のジャンルで……ふへ、ふへへ……。

    一時でもいい……立ち戻ってやるぞ……文明人に……!

    (お金でずっしりの財布を手に、ニツケサシミーの船の上を行く私)

    (贅沢をしたい私の、お金の使い方は……?)

    dice1d4=2 (2)

    1、服! オシャレな服買いたい!

    2、髪の毛伸びたな……プロにカットしてもらおう

    3、暇潰し用に、本や絵の道具を買いたいな

    4、私のカネの使い方なんか決まってるだろっ……ギャンブルッ……それしかないっ……!

  • 121ぼっち23/03/08(水) 23:19:02

    ……はい。というわけで……ニツケサシミーのヘアサロン『ギョジン・ラ・ビューティフォー』にお邪魔しております……。

    魚人スタイリスト(*ノ´∀`*)ノ「はい、よろしくねー」

    ……頭が、ほぼ完全なハンマーヘッドシャークの美容師さんだ……。

    もちろん、頭髪なんて1本もない……でも、カットの腕はいいらしい……。

    魚人スタイリスト(*´ω`*)「それで、今日はどんな感じに?」

    えーと、ちょっと伸びてきたんで……全体的に短くして欲しいですね……。

    後ろは段をつけてもらって……横は長めの前下がりスタイルで……。

    潮風で傷みが気になるんで……トリートメントも……。

    魚人スタイリスト( =^ω^)「ふむふむ。カラーやパーマはしておきます?」

    魚人スタイリスト(*´ω`*)「お客様はきれいなバージンヘアですね。深いグリーンでツヤもある。うねるクセがかなり強いですが、それがいい個性になってもいる」

    魚人スタイリスト(*ノ´∀`*)ノ「でも、たまにはちょっと変えてみても面白いかも……ストレートにしたり、メッシュ入れてみたり。どうでしょ?」

    あー、どうしよ……?

    ここしばらくは、学校行ってたから、派手に髪いじることってやってなかったんだよなぁ……。

    でも、今は長期旅行中だし……冒険してもいい気はしてる……。

    うーん……これは悩む……。

    (さて、本日のご注文は?)

    dice1d4=4 (4)

    1、試しにかけてみようか……ストレートパーマ……!

    2、髪に立体感が欲しいな。メッシュ入れます

    3、前髪、目にかかるのが気になるな。ちょっと短くしてみるか?

    4、全部乗せ

  • 122二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 12:10:54

    かなり変わるなこれ

  • 123ぼっち23/03/09(木) 21:18:48

    人が冒険に出るとしたら……それはこれまでの日常と縁のない場所であるべきだ……。

    魚人スタイリスト(*゚ω゚)「ほほう」

    中途半端な冒険は……変わりすぎることを恐れての妥協は、物事をつまらなくする……!

    ファッションは楽しく……心の向くまま、望むがまま、大胆なものであるべきだっ……!

    というわけで……オーダーッ……全部乗せ、やりますっ……!

    ストパーかけて、メッシュも入れて、前髪も短くしちゃってください……! 新しい私、発見伝っ……!

    魚人スタイリスト( ^ω^ )「よくぞ言われた。ならば私も、持てる限りの技術を注ぎ込みましょうッ!」

    (ぬりぬり……まきまき……ざばざば……ちょきちょき……ぬりぬり……じゃばじゃば……)

    魚人スタイリスト(*ノ´∀`*)ノ「お客さん、背が高くてスタイルいいから、マニッシュな雰囲気似合うと思うんですよ」

    魚人スタイリスト(*´ω`*)「短めのショートボブで……シャギー入れて……メッシュだけでなくインナーカラーも入れちゃう? パンキッシュになるよ」

    ううっ、私の髪がノリノリで加工……いや、改造されていく……!

    いったいどうなってしまうのか……不安なような……ワクワクするような……どっちにしろ、心臓がドキドキするぞ……。

    (2+dice1d3=1 (1)  時間後)

    魚人スタイリスト(*´ω`*)「こんな感じになりました」

    ……おお、思いきった変わりようだ……鏡を見てるのに……本当に私なのか、疑わしいぐらい……!

    で、でも、たまにはこういう変化もいいな……自分が違って見えると……気持ちも違ってくる……新しい服を買って、新しい自分に合わせたくなる……。

    魚人スタイリスト( ^ω^ )「ちなみに中の人、描き慣れた髪型がいきなり全然違うのに変わったから、描くのめっちゃ困ったって言ってます」

    ……メタい……。

  • 124ぼっち23/03/11(土) 00:12:45

    ふー……ついでにヘッドスパまでしてもらっちゃった……。

    髪は軽やか……頭皮もスッキリ……実に気持ちいいな、美容院……!

    目に映る世界も……違って見えるぞ……これまで片目を隠してた前髪が、どんなに邪魔だったか……実感できてしまったね……。

    …………さて。

    見た目をととのえたが……これでおしまい、さあまた生魚を必死に捕まえて食べる暮らしに戻りましょう……ってのも、寂しいものがあるよね……。

    まだ、お金はたんまりあるんだ……もうしばらく遊んでも……バチは当たらないさ……。

    なーにをしようかな……髪、セットしてもらったばかりだから……素潜り体験みたいな、水に入る系はナシで……。

    それでいて……海洋都市国家ニツケサシミーらしい……カルチャー&アクティビティを……体験したい……。

    まだ、太陽は高い……しばらく散歩でもして……何があるのか見て回ろう……。

    ……っと、おっとっと……船と船をつなぐ浮き通路が揺れるのが……ちょっと怖いな……。

    (網の目のような桟橋と、無数の船の甲板を散歩道に、ニツケサシミーを観光する私)

    (その中で興味を引かれたのは……)

    dice1d4=4 (4)

    1、魚人競艇

    2、魔法潜水艦ツアー

    3、螺鈿細工!? 何これスッゴい綺麗!!!

    4、うーん、いい景色だ……描くか、絵!!!

  • 125ぼっち23/03/12(日) 22:55:28

    ……この船、おっきいなぁ……。

    ガレオン船ってやつかな……ニツケサシミーに停泊している船の中でも……トップクラスだ……。

    おっ。ここ、はしごがついてて、上に登れそうだな……。ちょっとお邪魔しまーす……。

    ……ううっ、マストの上の見張り台……軽い気持ちで登ってはみたけど……めちゃくちゃ高くて、ちょっと怖いな……。

    でも、でも……ここから見下ろす景色は、とてもいい……。

    色とりどりの船が密集した、海の上の国土……それが波に揺られて……たわみ……まるで呼吸をしているかのようだ……。

    奥には遠く、どこまでも遠く、海原が広がり……水平線で空と接している……。

    海の深い碧と……空の透き通るような蒼……どちらも青でありながら、違った美しさがある……この単純さが、じーん、と心に染みるなぁ……。

    ……ふぅ……この景色……記憶だけにとどめておくのは、もったいない……。

    私も、趣味でとはいえ、絵を描く者……この感動を、紙の上に……何とかして、残したいなぁ……!

    と、いうわけで、はい。お絵描きタイム、スタートです……。

    絵を描くのに必要な道具……カバンに入れて、持ち歩いててよかった……ふと、こうして描きたくなることがあるからなあ……賢い判断だった……。

    さて。ロス・サントスでもやったように……水彩画、いってみようか……!

    今回はどんな作品になるかな……心のおもむくまま……絵筆を滑らせてやるぜー……!

    (というわけで、ニツケサシミーの一番高いところで創作活動を始めた私)

    (今回のクオリティは……)

    描くのにかけた時間(80以上で日が暮れる):dice1d100=15 (15)

    絵の方向性(100ほど繊細に。1ほどダイナミックに):dice1d100=71 (71)

    出来映えに自分はどれくらい満足できたか:dice1d100=76 (76)

    仮に売ったらどれくらい評価されるか(最低保証30):dice1d100=85 (85)

  • 126ぼっち23/03/14(火) 00:14:15

    (びゅう──びゅううぅ──)

    …………う。

    この見張り台……景色は最高だけど……か、風が強い……。

    あまり、長居はできないな……スピーディーに……一気に描きあげないと……!

    どんなイメージでいこうかな……雄大な景色だから……やはり、力強いタッチで……。

    ……いや。もともと力強いものを、力強く描いても……それはただの「写し」だ……。

    どうせなら、私の個性を織り込みたい……技術的な意味での個性ではなく、感情を混ぜ込んでいきたい……。

    よし……決めた。この見張り台の雰囲気を……寂寥感を表現しよう……!

    この広い風景の中に、ひとりきりでいるもの寂しさ……過去からも未来からも取り残されたような孤独……。

    この胸締めつけられるような気持ちを、細筆で繊細に描き込んでいくぞ……色も、淡くにじむように……儚く……儚く……。

    ……………………。

    …………。

    ……できた……。

    めちゃくちゃ短時間で描いたわりには……いい出来じゃないか、これ……。

    景色の美しさを表現した上で……じっと見ていると悲しくなってくる……魔性の絵だ……うん、うん……悪くないな……。

    これは大事に取っておこう……帰ったら、部屋に飾ってもいいかもしれない……。

    (完成した絵をよく乾かして、丁寧に丸めて保存)

    (実際、うぬぼれでなく、この絵の出来はよかった。もしこの場に画商がいたら、1年ぐらいは余裕で生活できる値段で購入したいと言っただろう)

    (もちろん、そんな人はこの孤独な見張り台にはいないので、絵はいつかアカデミアの私の寝室にかけられることになるだろう)

    ……さーて、思ったより絵が早くできたから、時間が余ってしまった……。

    別の行動をもうひとつできそうだけど……どうしよう……?

    dice1d4=3 (3)

    1、魚人競艇

    2、魔法潜水艦ツアー

    3、螺鈿細工!? 何これスッゴい綺麗!!!

    4、ギルドに行ったら、きのこの山で魔物狩りの依頼があったでござる

  • 127ぼっち23/03/15(水) 19:39:17

    ニツケサシミーにも……ブティックや、ジュエリーショップがあるんだな……当たり前と言えば、当たり前だけど……。

    ぶらり、ウインドウショッピングと洒落込もうか……ふふ、その土地独特のデザインの洋服やアクセサリーがあったりしたら……私、喜んじゃうよ……!

    ふむ、ふむ……やはり海の国らしく、海産素材の民芸品が多いね……。魚の鱗のネックレスやヒトデのブローチ……大きな珊瑚の置物もある……。

    まあ珍しくはあるが、食指が動くほどでは…………ん?

    な、なんだこれ……?

    この店のショーウインドウに飾られているこれ……不思議な色合い……すごい綺麗……!

    明るい白が……見る角度によって虹色の光沢を放つぞ……? それも月光を浴びた湖のような、上品な輝きだ……。

    神秘的な光が……黒い土台の上に敷き詰められて、幾何学模様を描いている……なにこれ、なにこれ……気に入りました……!

    雑貨屋のご主人……こ、これ、なんですか……!?

    店主( ´∀`)「お客さん、お目が高い。これは螺鈿細工という工芸品で、カットしたヤコウガイの真珠層を土台に嵌め込んで模様を作っているんですよ」

    ヤコウガイ……! な、なるほど……この質感は貝殻が由来だったか……。

    それを削って嵌め込んで組み合わせる……ステンドグラスみたいな技法ってことかな……? すごい手間暇かかってるのが見てとれる……!

    ううん、綺麗だなぁ……これはもう、工芸品というより芸術品だよ……下手な宝石より魅了されるぞ……。

    か、か、か、買いたいなぁ……この……。

    dice1d5=2 (2)

    1、印籠

    2、文箱

    3、壺

    4、懐中時計

    5、これまでに持ち主が5人ほど死んでいるキャビネット

  • 128ぼっち23/03/17(金) 17:54:09

    きらっきらの……文箱ー……!

    光沢のある黒地に……貝の真珠層を嵌め込んで、何頭もの蝶が飛ぶさまを描いている……!

    う、美しい……大きさもテーブルの片隅に置ける程度で手頃だし……普段使いとしても便利そう……!

    文箱ってことは……手紙を入れる箱ってことだけど……それ以外にも、ちょっとしたメモをしまったり……いろいろ使いようはあるよね……!

    手紙……手紙は……人付き合いの少ない私は……そんなにもらったり送ったりしないけど……。

    まあ、もしかしたらいつか……どさっと束にして入れる日も……来るかもしれない……将来的に……。

    …………こほん。

    とにかく……買う……買います、これ……!

    お金はうなるほどあるんだ……これまでの、妙にじゃんじゃか入ってきたあぶく銭は……ここでパーッと使われるために、私の懐に入ってきたのかもしれない……!

    店主( ;^ω^)「剛毅ですねお客さん! もちろんお売りしますよ……適正な値段で!」

    店主(*ノ´∀`*)ノ「ついでに鑑定書とかもお渡しします。これを見れば、この文箱がどういう来歴のものかお分かりになるでしょう」

    ふむ……? 鑑定書……確かに、この箱のパーソナリティーは知っておきたいところだ……どれどれ……?

    (鑑定書オープン)

    値段(1ほどお安い。100ほどクソ高い):dice1d100=83 (83)

    古さ(1ほど最近作られた。100ほど古い):dice1d100=58 (58)

    産地(1~3でニツケサシミー。4でバリウラ。5でそれ以外の国。6でこの大陸産じゃない):dice1d6=2 (2)

    作者(1ほど無名の職人。100ほど有名な芸術家。90以上で名前がつく):dice1d100=16 (16)

    特殊性(1ほど普通の文箱。100ほど何かある。80以上で特殊能力のあるマジックアイテム。95以上で厄ネタ):dice1d100=17 (17)

  • 129ぼっち23/03/18(土) 23:47:12

    店主( =^ω^)「作られたのは5、60年ほど前ですね。ニツケサシミーの名もなき細工職人の手によるものです」

    店主(*ノ´∀`*)ノ「それ以外には特に際立った情報はありません。魔法の力もなく、怪しい儀式に使われたこともなく、乾燥した人体が入ってたってこともないです」

    店主( ´∀` )b「ただただ、凝った細工で、最高の品質の芸術品ですよ! むしろ質がいいので、フツーにお値段が高めなのが玉に瑕ですかね」

    ふむ……? で、具体的にいくらぐらい……?

    店主(*゚ω゚)ノ「値札はこちらになりまーす」

    ……お、おおう。確かに、すごい金額だ……。

    ちょっと前までの私なら、買うのをためらっていただろう……でも、今の私は……財布がずっしりだ……!

    女に二言はなし……この文箱、いただきますッ……!

    店主((o(*゚∀゚*)o))「イェア! まいどありぃっ!」

    ……ふ、ふふふ、買っちゃったぞ……高くてきれいな、文箱……!

    さて、これをどうしよう……?

    芸術品と割り切って、ただ眺めて楽しむという手もあるが……やはり道具として作られているからには……ちゃんと使ってやりたい……。

    さしあたっては……今、寝泊まりしている『キス・イン・ザ・ダーク』の船室の……書き物机の上に置いておくか……。

    ……これに入れておくような手紙とか書類とか……あったかな……?

    ちょっと調べてみよう……。

    (旅の空なのでそうそうあるとは思えないけど、自分の荷物をあさって確認してみるよ)

    (その結果、見つかったのは……)

    dice1d4=3 (3)

    1、フリーラックス先生からの手紙しかあらへん

    2、なんか昔書いたラブレター発掘してしまった

    3、開発中の「オリジナルスペル」に関するメモ

    4、あれ? 机の引き出しに、宝の地図が入ってるぞ?

  • 130ぼっち23/03/20(月) 20:43:56

    あ! ちょうどよくメモがたまってたから……これをしまっておこう……。

    何のメモかって? ふふふ……魔法使いなら誰でも憧れる、ロマン中のロマン……「オリジナルスペル」の開発メモだよ!

    こう……なんていうか……カッコいいよね……自分で編み出した、自分だけのマジックって……!

    フリーラックス先生の、クソ凶悪電磁狙撃には痺れたね……撃ったら勝ち確な魔法……ああいうのを作ってみたい……!

    ……いや、あそこまでのガチな「必殺技」でなくてもいいな……私のドング量的に、あの威力の魔法は、術式を組んでも運用できないし……。

    でも、こう、私の代名詞になるみたいな……将来的に、この魔法の開発者として、私の名前が有名になるみたいな……。

    そんな、すごくて強くて実用的で、個性的な魔法を……考え出してみたい……。

    ……まあもちろん、できたらいいなー、レベルだけどね……まだ。

    魔法開発って、そんなポンポンできるような簡単なものじゃないし……試行錯誤しながら、ゆっくりじっくり進めていくしかないわけだ……。

    ……いちおう、完成までの大雑把な見積もりはできてるけどね……。

    どういうものを作りたいか? という明確なビジョンがあるなら、どれくらいの道のりを進めばゴールできるかも、想像はつかないではないから……。

    今んとこ、進行度は……dice1d100=7 (7)  %ぐらいかな……。

    ……そんな、私の開発中の魔法が、どんなものかというと……。

    dice1d4=3 (3)

    1、ワイヤーで敵を拘束することに特化した魔法

    2、鉄の重量で敵の速度を落とすことに特化した魔法

    3、鉄のバネを利用した攻撃的なトラップ

    4、自律行動型ゴーレムの作成(1でスピード重視、2で攻撃力重視):dice1d2=2 (2)

  • 131ぼっち23/03/22(水) 19:54:05

    ……ま、まあ、オリジナルスペル開発中とはいっても……コンセプトの時点で足踏みしてるんだけどね……。

    こう……なんというか……私は、鉄属性で、直接的な殺傷力のある魔法を作りたいんだけど……。

    大抵の場合……アイデアかぶり、という壁に阻まれるの……。

    たとえば……鉄のバネを製造して、その瞬発力を攻撃に活かそうと考えるよね……。

    でも、バネで矢や弾を発射するとなると……既存の銃撃魔法の『拳銃(ショット)』の方が強いし……使用ドングも少なくて済むわけだ……。

    じゃあ、設置型のトラップの部品として……バネを組み込むのはどうかと考えると……これも、既存の魔法にあるんだよね……ワイヤーや、トラバサミの魔法が……。

    他にも……いくつか、アイデアを思いつきはしたんだけど……よくよく調べると……どれもこれも、先人がすでに形にしてるものなんだ……。

    私だけでなく……これから先に、新魔法を作ろうと試みる人たちも……みんなみんな……アイデアが掘り尽くされてるという現実に、悩むんだろうな……。

    ……はぁ……。

    それでも……考え続けてれば、本当に前例がないものも思いつくかもしれないし……。

    気軽に、無理せず、腐ったりせず……研究は続けていくことにしよう……うん。

    とりあえず、髪もととのえたし……ステキな文箱も買ったし……今日は充分楽しんだから……船に戻るか……。

    ……あ。夕食……夕食どうしよう……。

    山で、癖のない寄生虫殺しのきのこを手に入れたから……美味しく生魚を食べられるのは確定しているが……楽しんだ気分のまま、また沖で釣りをするのか……?

    (たまには、この流れのまま楽をしてもいいような気もする……どうしよう……?)

    dice1d4=4 (4)

    1、お魚屋さんで楽して新鮮なお魚ゲットするぜ!

    2、いやいや、これも試練。今日も釣りを頑張るよ

    3、え!? 海上牧場で新鮮な牛レバ刺しを食わせてくれるところがあるって!?

    4、え!? ギルドのハンターが狩った新鮮な魔物の肉が特売中!?

  • 132ぼっち23/03/23(木) 17:57:59

    (カーン……カンカーン……カンカンカーン……)

    む……? どこかで鐘が鳴っている……。

    火事を報せる警鐘……みたいな、緊迫した調子じゃないな……単純に、大勢の注目を集めたいみたいなリズムだ……。

    気になるし……ちょっと様子を見に行くか……。

    あっちは確か……ギルドハウス(船)のある方角だっけ……?

    ギルド員(*ノ´∀`*)ノ「はいはいみなさん、寄ってらっしゃい見てらっしゃーい! こちらはハンターギルド直営の精肉店!」

    ギルド員( ´∀` )b「うちのハンターが狩りを終えて帰ってきた! これすなわち、新鮮な魔物のお肉がたっぷり入荷したということを意味します!」

    ギルド員(((o(*゚∀゚*)o)))「栄養満点、味も最高の魔物肉! どうぞ買っていって下さいな! 充分な量があるんで、お値段もお安くしときますよ!」

    おお……おおお……肉……お肉だと……!?

    魔物肉は……牧場で増やしたりすることがなかなかできないから……ほぼ100%天然もの……なので、市場に出てきても、質にはかなりばらつきがある……。

    でも、ハンターギルドが狩りから解体まで監督してる肉なら、かなり信用できる……。

    ここしばらく、魚介類が続いてたし……久しぶりに、肉料理を堪能するのもいいかもしれない……!

    お、お肉屋さん……! 今日の仕入れは……何のお肉かな……!?

    刺身とか、生で食える系の種類のお肉なら……もらいたいんだけど……!

    ギルド員( ´∀` )b「魔物肉を生でとは、通だねお客さん! もちろん大丈夫! とびきり新鮮なやつだから、刺身でも美味しくいただけるよ!」

    ギルド員( =^ω^)「今日入ってるのは──」

    dice3d20=17 14 16 (47)

    1、グボたん 2、怪鳥 3、ライムピッグ 4、セクテルム 5、ババンバ

    6、ラバーシューズ 7、エゾマロ 8、バンサンカン 9、アガッチャ 10、マルヂカル

    11、コカーホン 12、チッチペッチ 13、マークス 14、ダッツッツ 15、ベベルゲゲロ

    16、獣龍 17、チョコレート・バッジョ 18、ミソラ 19、イモスタンコ 20、魔天狼

  • 133ぼっち23/03/25(土) 18:00:05

    ギルド員(*ノ´∀`*)ノ「今日はすごいよ! なんと、魔種の肉が3種類も入ったんだ!」

    ええっ、魔種……!?

    広く大陸中に分布していて、一般ハンターが相手取れる汎種より……危険度が一段上の魔物に与えられる分類……!

    もちろん、その肉を食べられる機会なんて滅多にない……なのに、一度に3種類もゲットできるなんて……今日の私はなんて運がいいんだろう……!

    ギルド員(*゚ω゚)ノ「まず、これは獣龍の肉ね。四つ足の龍族で、大きな動物を襲って食べる危険な肉食生物だけど、肉質は食用としてなかなかいい」

    ギルド員( ´∀` )b「こいつの肉はひと言で言うとdice1d100=89 (89)  (1ほどさっぱりした赤身。100ほど脂ののった霜降り肉)って感じかなー」

    ギルド員(*゚ω゚)ノ「次に、チョコレート・バッジョ。超巨大なカバだよ。爆発性の汗をかくから危険だけど、ちゃんと解体の時点で無害にしてあるからご安心めされ」

    ギルド員( ´∀` )b「味としてはdice1d4=1 (1)  (1、牛 2、豚 3、鶏 4、人)肉に近いよ! もちろん生でも大丈夫!」

    ギルド員(*゚ω゚)ノ「最後に、ダッツッツなんだけど……こいつは肉というか……」

    ……タッパーに入ってる白いペースト……そして甘い香り……思いっきり、バニラアイスクリームに見えるんですが……。

    ギルド員(〃´ω`〃)「うん、スッゴくバニラアイスそっくりな生き物なの。しかも低温系の熱魔法に長けていてね、解体されてなおその体は氷点下を保ってる」

    ギルド員(´・ω・`)「だから味もバニラアイス……と、言いたいところなんだけど……こいつら、食生活によって、肉の味が変わるのね」

    ギルド員(*ノ´∀`*)ノ「草食ってると草味に、魚食ってると魚味に。フルーツ食ってるとフルーツ味。麦とか米食べてたら……普通にバニラアイスになるのかなあ……」

    ギルド員( =^ω^)「で、試食してみたところ、こいつの味は……」

    草度:dice1d100=44 (44)

    獣肉度:dice1d100=57 (57)

    魚度:dice1d100=85 (85)

    フルーツ度:dice1d100=65 (65)

    (一番高い数値がメインフレーバー。どれも50以下だと、普通のバニラアイスクリームだ!)

  • 134ぼっち23/03/26(日) 23:16:42

    ギルド員(〃´ω`〃)「スッゴく脂の乗った、トロットロの獣龍の肉に~……旨味の濃い牛肉そっくりのチョコレート・バッジョの肉……」

    ギルド員( =^ω^)「そして……アイスクリームそっくりの見た目で、バニラの香りもする……でも、味がどー考えても魚のすり身な、ダッツッツのお肉をどうぞ……!」

    やだー!!! 嫌だあああぁぁぁ──ッ!!!

    前2つはいいッ……! でも……最後のは……ダメだろッ……! 精肉業者として……販売していいものじゃないだろッ……!

    バニラの臭いがする魚のすり身ってなんだよッ……! 絶対それ……口に入れたら……グエッてなるじゃんッ……!

    ギルド員(〃´ω`〃)「ほんのちょっとだけども、魚の海っぽい旨味の中にフルーツのフレーバーも混ざってるよ」

    余計ダメになった!!!

    ギルド員(*´ω`*)「さすがに味が味だから、買ってくれる人少なくて、在庫余ってるんで」

    ギルド員( =^ω^)「腐らせてもアレだし……ぜひ持ってってくださいなー。他の肉もサービスしとくから!」

    うわああああ!! うわあああああぁぁぁぁぁッ!!!

    ……け、結局押しつけられちゃった……。

    正直、あまり味わいたくないけど……もらっちゃったもんは仕方ない……。

    案外、食べてみたら……クセがあるけどイケる、みたいなことになるかもしれない……パクチーとか……セロリみたいに……そこに、期待するしか……。

    ……と、いうわけで……船に戻ってきたので、お食事タイムにしようと思います……!

    今日は生肉3連打なので……寄生虫殺しのキノコをしっかり刻んで、1品1品に包みながら……いただきましょう……。

    ……獣龍とチョコレート・バッジョに関しては、不味いわけがないな……こいつらに関しては、何も心配してない……。

    問題は完全に……ダッツッツだ……いけるか、私の舌……? 受け入れるのか……この味と香りの不協和音を……?

    (おそるおそる……そのとろとろの白いクリームを口に入れてみる)

    (感想は……)

    dice1d4=3 (3)

    1、えっ、意外とイケるじゃん!(好み度:50+dice1d100=95 (95)  )

    2、ん、美味しくはないが食えなくはない(好み度:50)

    3、や、野菜と混ぜて食べればギリギリ大丈夫(好み度:20)

    4、エメラチェリーを経て海へ還る

  • 135ぼっち23/03/28(火) 17:55:59

    ……………………。

    フリーラックス先生のくれた……寄生虫避けのハーブが不味くて……山登りしてまで、同じ効果のあるクセのないキノコを取ってきたというのに……。

    今度は、そのクセのないキノコを混ぜて食べる肉が……フツーに不味い……。

    ひんやり冷たくて……クリームみたいに滑らかな舌触りの、ダッツッツのお肉……。

    香りは強めの、甘ったるいバニラ……それでいて……味は完全にお魚だ……それも、イワシとかアジみたいな……クセの強い青魚系……!

    こういう風に……味覚と嗅覚の情報に不一致があると……脳にはストレスがかかる……。

    何の遠慮もなく……何度だって言うぞ……このお肉マッッッズい……!!!

    うえええん……獣龍とチョコレート・バッジョが美味しいだけに……ダッツッツのダメさが際立つ……!

    でも、だからといって……食べずに捨てるとかはしたくないっ……栄養は貴重だ……食えるときにしっかり食っておく……それが健康にはきっと必要……!

    ……大きめのタッパー1杯分の、バニラ臭のする魚のすり身を完食するのは……わりと苦行だが……や、や、やり遂げてみせるぞ……。

    ……山で拾った野草とか混ぜて食ったら……臭い、気にならなくなったりするかな……? ……焼け石に水、かな……?

    (あーむあーむ、もーぐもーぐ)

    ……な、な、何とか……2時間ほどかけて……全部食べたぞ……。

    今夜はもう、何も口に入れたくない……許せるとしたら、せいぜい……口直しになるような濃いめのお茶とかコーヒーぐらいかな……。

    ……私がいつか食べるであろう人肉って、これに比べて不味いのかな……美味しいのかな……?

    今回のダッツッツほど不味いものって、そうそうない気がするな……だとしたら……今なら特に嫌悪感なく、人が食えてしまうかもしれない……。

    今度、フリーラックス先生に手紙を出すときに、聞いてみよう……「人間ってどんな味なんですか」って。

    ……マッッッズいぞって言われたら、どうしよう。ホントにどうしよう……?

    (しばらくのち。フリーラックス先生との手紙のやり取りで、この疑問の答えを私は受け取った)

    (先生曰く、人の肉は──)

    味(1ほどマッッッズい。100ほど美味):dice1d100=56 (56)

    先生の味覚が頼りになるか(1ほどバカ舌で↑の情報が役に立たない。100ほどグルメで一般的な味覚基準で評価してくれる):dice1d100=99 (99)

  • 136ぼっち23/03/29(水) 18:14:51

    ──フリーラックス先生からのお手紙──

    🦔「バカ弟子へ。ニツケサシミーで元気に生魚生活頑張っとるかな? わしはエーブリエタースの最高級レストランで子羊背肉のグリルを食っておるよ」

    🦔「肉汁たっぷりの柔らかい肉に、リンゴソースの甘酸っぱさがマッチしてめちゃくちゃ美味い。赤ワインがグイグイすすむというものじゃ」

    🦔「で、質問があるんじゃったな? 人肉がどんな味か、か……ふむ、これは難しい問題じゃぞ」

    🦔「それというのも、古今東西の美味いものを食べ歩いてきたわしをして、『あんま特徴ない』としか言いようがないんじゃもん」

    🦔「不味いもんではないが、丁寧に育てられた高級肉ほどの旨みはない。個人の生活によって臭みがあったり筋ばったりはするが、微々たるもんじゃ」

    🦔「普通に日常的に食べるには、ちょうどいい感じかもしれんのー。例えるなら、安物の豚肉みたいな?」

    🦔「わしはどんな料理にされていても見分ける自信があるが、お前だと濃いめの味付けで『豚肉のトマト煮です』って言われて食わされたら、たぶん気付かんな」

    🦔「なので、マッドネスをやるとき、不味さで諦めるような展開を恐れておるんなら、その心配は無用と言ってやろう」

    🦔「なんなら人肉料理のとびきり美味いレシピを紹介してやってもいい。特におすすめは杏とヨーグルトを使ったもので──」

    ……ふむふむ。

    ハリネズミのくせに……やたら美食家なことで有名なフリーラックス先生がそう言うなら、信用できる……。

    少なくとも、マッドネスにあたって……例のダッツッツを食べたときみたいな苦痛は味わわなくて済む、ということだね……。

    ……というかこのレシピ、普通に美味そうだな……修行が終わったら……豚肉か何かで作ってみようかな……?

    (先生おすすめの人肉料理の作り方を読みながら、ヨダレずびっとなる私である)

    (ちなみに……この国での生食修行は、あとどれくらい続けないとダメですかね?)

    dice1d4=1 (1)

    1、「もう1ヵ月は続けろ。第2王女が死んで混乱が大きいからしばらく帰るな」

    2、「さすがにもう料理したもん食っていいぞ。そういえば野宿生活は平気か?」……あ。(←船の中暮らしを満喫していた女)

    3、「次は別の国で、生の獣肉食に親しめ」

    4、「そろそろアカデミアに帰ってきてもいいぞ。というかすまん、お前の授業の出席率調整忘れとった」うおおぉぉぉい!?!?

  • 137ぼっち23/03/30(木) 23:00:53

    🦔「あ、そうそう。今のうちにクギ刺しとくが、お前まだバリウラに帰ってくるな」

    🦔「第2王女がロス・サントスでおっ死んだことが世間様に知られた。こっちじゃそのニュースが新聞の号外に載って、かなりの騒ぎになっとる」

    🦔「どうやら、情報源はdice1d4=3 (3)  (1、時の王 2、腕利きの新聞記者 3、目撃者がいた 4、わしのミス)のようじゃ」

    🦔「パライソルの殺戮にも関わったお前が、『ロス・サントスにも寄った上で』帰ってきたとなったら、絶対注目を浴びる。特に星喰の中でな」

    🦔「何とか騒ぎを落ち着かせるよう働きかけてみるが、急いでも1ヵ月はかかるじゃろうな。なので、まだしばらくニツケサシミーで生食修行を続けておけ」

    🦔「もちろん派手な行動は控えろよ。こっちの火消し完了してすぐそっちで火の手が上がるとか嫌じゃぞ。すでに1回起きとるから、なおさらマジ勘弁じゃからな」

    🦔「というわけで、また1ヵ月後に。……そんときまでに人喰う決心が固まることを祈っておるぞ」

    ……うわあ……あの事件が発覚しちゃうなんて……本気でマズいな……。

    生魚生活が続くのは不満だけど……そんなこと言ってる場合じゃない……王女殺しが私たちのしわざだってところまで突きとめられたら、普通に処刑モノだ……!

    これは確かに、目立たない生活をするよう心がけないといけないな……。誰か殺したり、何か盗んだり、破壊工作したりなんかは……絶対禁止で……!

    ……今、私が住んでるキス・イン・ザ・ダーク号……思いっきり盗品だけど……バレないように一層気を付けよう……うん。

    (それからの1ヵ月、私の暮らしぶりはどれくらい静かかな?)

    dice1d4=3 (3)

    1、生肉、生魚食への嫌悪感完全克服! 食人も今ならやれるかも……!

    2、やっべキス・イン・ザ・ダーク号が盗品だってdice1d2=2 (2)  (1、警察 2、海賊)にバレた!

    3、バリウラの王女殺しの犯人がニツケサシミーにいるという噂が……。

    4、……バレなきゃへーき……! 我慢の限界に達した私、ついに加熱した料理に手を出す

  • 138ぼっち23/03/31(金) 23:10:56

    目撃者がいた……だって……!?

    あの狙撃殺人を、あの人のだだっ広いロス・サントスの農村のどこかで、見ていた人がいる……ってコト!?

    見られた……見られた……どこまで、どの程度見られた!? 情報量によっては、私も先生もめちゃくちゃ危険だぞ……?

    あ、フリーラックス先生……手紙に、新聞の切り抜きを張りつけてくれてる……第2王女の殺人についての記事だ……。

    具体的な話は、これを読めってことか……!

    えーと、なになに……。

    (目撃者の見たものは以下のような感じらしい……数字がでかいほど、正確に証言できているようだ……)

    王女についての事前知識:dice1d100=12 (12)

    青ロリと王女が撃たれて死んだところ(最低保証50):dice1d100=37 (37)

    ふたりを撃った犯人の姿:dice1d100=26 (26)

    撃ち殺された死体を処分した犯人の姿:dice1d100=38 (38)

    犯人たちの会話(見たんじゃなくて聞いた):dice1d100=35 (35)

  • 139ぼっち23/03/31(金) 23:30:06

    む、む、むむむ……?

    あれ、わりと曖昧な情報だな、これ……?

    王女たちが撃たれて死んだところは見たみたいだけど、犯人については遠くてあまり見えなかったみたい……?

    死体に近付いたのは「ふたり組」で、声から「若い女」と「年老いた男」なのはわかったけど、顔は正面から見てないし、何を話してたのかもよくわからないと……。

    「肉料理についての話をしていたようだけど、例え話かもしれなくてハッキリしない」か……。

    ……しかも、この目撃者の人、撃たれたのが第2王女だってことにも気付いてなかったみたいだな……。

    王女の行方不明のニュースを聞いて、人相書きを見て、やっとあの被害者がそうだったか、と思い当たったってレベル……。

    ……うん、これならあまりビクビクしなくてもよさそうかな……。

    仮に、この目撃者本人と引き会わされても、撃った犯人が私だと断言できるとは……ちょっと思えない……。

    ……先生がこの騒ぎの火消しを済ませるまで、気にせずのんびり過ごすとしようか……。

    (ホッと胸を撫で下ろして、螺鈿細工の文箱に手紙と切り抜きを片付け、それっきりこのニュースのことを頭から追い出した私)

    (だけど、数日後……恐ろしい噂が私の耳に入ってきた……)

    ……どういうことだ……? 王女殺しの犯人が、ニツケサシミーにいるって話が飛び交ってるぞ……?

    あの曖昧な新聞記事が……バリウラからこの国まで流れてくる間に、変質したのか……? それとも、捜査に新たな展開があったのか……?

    私はどうすべきだ……? 隠密、隠棲を継続するか?

    それとも、足と首を突っ込んで、この噂のもとをたどるべきか……?

    ま、迷う……どうする……!?

    (私の気持ち↓)

    1ほど隠れてたい、関わりたくない。100ほど調べたい、真相を知りたい:dice1d100=23 (23)


    (なお、噂の影響)

    dice1d4=2 (2)

    1、特にない

    2、ニツケサシミーの記者が調べて回ってる

    3、バリウラから調査員がやってきた……

    4、「目撃者」がニツケサシミーで死体で発見される

  • 140ぼっち23/04/01(土) 17:59:24

    ……フリーラックス先生も、派手な動きをするなって言ってたしな……。

    それでなくても、私は積極的に物事を解決しようというタイプではない……。

    ロス・サントスでは……自分の気質に反して首を突っ込んで……王女暗殺という大事に発展してしまった……ああいうのは……もうゴメンだ……。

    というわけで……私は何もしないで……心穏やかに暮らします……!

    毎日、魚釣りしたり……キノコ取りに行ったり……ゴロゴロしたりして……噂が自然に落ち着くのを待ってやる……!

    今日はマグロとか……クジラとか釣りたいなぁ……沖に行って、でっかい釣り針を下げてみようか……!

    (そんな感じで、世間の噂からあえて目を背けて、今日ものんびりゆったりお魚生活をする私だった)

    (もちろん、そうしていればボロなんて出ようもない。新聞に出ていた目撃証言も弱いものだし、どのような名探偵でもこの状況から私に迫ることはできないだろう)

    (変わらない暮らしが続く……食事は魚、魚、魚、キノコ、野草、魚、たまにギルドの魔物肉)

    (街の噂を聞くのは、この魔物肉を買いにギルドに行ったときぐらいだ)

    ギルド員(*´ω`*)「そういえばお客さんご存じ? 例のバリウラの王女殺し、このニツケサシミーの腕利き新聞記者が調べ始めたらしいよ」

    ……へー……あ、このレバー下さい……ダッツッツはいらないです……。

    ギルド員(*ノ´∀`*)ノ「はい、生レバーねー。……王女殺しの犯人の噂、広がってるからねー。あれ、もし本当に犯人がこの国に来てたら面白いよねー」

    そうですねー……ダッツッツいらないですって……こっそり冷たいタッパー滑り込ますのやめてくださいって……。

    ギルド員( =^ω^)「お安くしとくし今日のはそこそこ食えるのにー。……で、その記者さんから聞いたんだけどね。調査の進展は……」

    dice1d4=2 (2)

    1、ニツケサシミーに滞在している外国人に片っ端からインタビューしてる

    2、海賊船の盗難事件に目を付けている。未登録の船に乗る外国人に片っ端からインタビューしてる

    3、手段を選ばないことで有名な記者さんらしい。魂魔法使いを雇って、外国人の記憶を片っ端から読んで回ってる(やべえ)

    4、記者自身が優れた魂魔術師で、狙撃地点の残留思念から犯人の声をわずかに聞き取ることに成功。顔はわからないが声を聞けば犯人がわかると断言(やべえやべえやべえ)

  • 141ぼっち23/04/03(月) 14:32:42

    記者(*´ω`*)「私は新進気鋭の新聞記者。ロス・サントスで起きたバリウラ王女殺しについて深掘りしてるよ!」

    記者(*゚ω゚)ノ「なぜニツケサシミーでそんな調査をしてるかというと、犯人がこの国に潜伏してるという噂があるから!」

    記者( ;´・ω・`)「もちろんそれだけじゃ本腰入れるには弱いけど……つい最近、この辺を荒らし回っていた海賊たちが逮捕されてね」

    記者( =^ω^)「そいつらはお笑いなことに、戦利品をどっさり貯め込んだ船を何者かに盗まれて、慌ててたところを捕まったんだけど」

    記者( ・д・)「盗まれた海賊船が、どこにも見つからないの。蒸気機関も搭載してる、かなり目立つ船なのに……」

    記者(;゚д゚)「盗品が使われた痕跡もなし。外国への航路検問にも引っ掛からない。まるで神隠しに遭ったみたいに完全に消えちまってる」

    記者(*゚ω゚)ノ「ただの船泥棒なら、こんなことにはならない! おそらく犯人は海賊の宝じゃない、別な目的があって船を盗んだんだ!」

    記者( ´∀` )b「そこで私が思いついたのは、隠れ住むための家として船を欲したというもの! おそらく鉄か地系の魔法で、船の姿を変えて住み家として使ってるんだ!」

    記者(^Д^)「そんなことをしそうなのは、ニツケサシミーの国民じゃない……観光客でもない……身分を隠して暮らしたい、外国から来た犯罪者だ!」

    記者(*ノ´∀`*)ノ「そこで最初の、王女殺人犯の噂に戻ってくる! もしそいつがこの国に隠れ住みたいのなら、リフォームした盗難船はうってつけだろう!」

    記者(〃´ω`〃)「そんなわけで、未登録の船で暮らしてる外国人の皆さんにインタビューして回ってるんです。お船の中、見せていただいてもOK?」

    …………。

    (船に帰ったら、すごいグイグイくる人が訪ねてきた……)

    (断ることはできるけど、それすると余計に怪しまれるのは必至……どうする、私、どうする……?)

    dice1d4=4 (4)

    1、中に入れる(中のリフォーム完璧)

    2、しぶしぶ中に入れる(中のリフォームあんまりできてないし、財宝も隠す余裕なかったけどバレんやろ!)

    3、ち、散らかってるので外で……どこか適当な生魚料理の店ででも……!

    4、記者( =^ω^)「お邪魔しますよー(ズカズカ)あれ、このきれいな箱はなんですか? ステキですねえ!(先生の手紙が入った文箱パカー)」

  • 142ぼっち23/04/04(火) 23:16:12

    えっと、えーっと、どうしよう……あの、その、船の中散らかってるんで、お話ならどこか別の場所ででも……。

    記者( =^ω^)「いえいえ私は気にしませんから! ……おや、言うほど散らかってなんかないじゃないですか! うちの編集部より断然綺麗ですよ!」ズカズカ

    うわぁ! 招き入れてもないのに、私の横をすり抜けるみたいにして船の中に潜り込んできた!

    ちょ、ちょっと、い、いい、いくらなんでも困ります……! は、早く外に出て……!

    記者(*ノ´∀`*)ノ「はいとももちろん出ますとも! 船の中の様子をつぶさに確認してから!」

    記者(〃´ω`〃)「……おお~、壁紙もベッドもテーブルもピカピカだ……最近ペンキ塗り直したかのよう! 素敵ですねえ!」キョロキョロ

    じ、じ、じろじろ見ないで……ていうか……好き放題すぎる……! 新聞記者って、みんなこんな感じなの……!?

    記者( ´∀` )b「ニツケサシミーの報道マンで、私ほど根性据わってるのは、100人中dice1d100=50 (50)  人ぐらいですかねー」

    記者(*´ω`*)「火中の栗を拾うぐらいの度胸がないと、一人前にはなれない世界です。……あ、この箱なんですか? 宝石みたいでめちゃくちゃ煌びやか!」パカー

    ────あっ!?

    記者( ´∀`)「あ、なるほど手紙箱……ん、んん~?」

    (螺鈿細工の文箱の中には、フリーラックス先生から受け取った手紙が、封筒から出されて広げられた状態でおさめられていた)

    (勝手にもふたを開けたこの記者の目に、その内容が映り込んでしまうことは不可避であった)

    (……というかこいつ、ジーッと手紙凝視して読んでやがるね。手紙と気付いて目を逸らすような人間性は最初から期待できないというわけだね。知ってた)

    記者( ; ゚Д゚)「こ、これは……この手紙の内容は!」

    記者(゚∀゚ 三 ゚∀゚)「とんでもない特ダネをつかんだぞ! 星喰学派……こんなに早く! 王女殺しの犯人に巡り会えるだなんて! 今日は最高にツイてる日だ!」

    ……………………。

    dice1d4=1 (1)

    1、逃げる

    2、縛る

    3、殴る

    4、撃つ

  • 143ぼっち23/04/05(水) 17:53:41

    (このとき、私が取った行動は正しかったのか? それとも間違っていたのか?)
    (まったくスマートではなかったし、論理的でもなかった。冷静に考えを巡らせれば、もっと穏当で高い効果を出せる手段も思いついただろう)
    (でも、真っ先に頭に浮かんだやり方はこれだったし、トロトロ思い悩んでいる時間もないと思ったので、即座に実行に移した。うまくいったのは……まあ結果論だ)
    ──《拳銃(ショット)》。
    (新聞記者が嬉しそうに持ち上げていた螺鈿細工の文箱に、銃撃魔法を立て続けに5発、撃ち込んだ)
    (普通の《拳銃(ショット)》とは少しだけ構成を変えてある。弾丸をただの鉄ではなく、火薬を内包したものにしたのだ)
    (射程距離は減るが、弾丸は命中した場所で発火する効果を持つ。……文箱とその中の手紙が、着弾と同時に赤い火を噴き、小さな太陽のように輝いた)
    記者( ; ゚Д゚)「うわ熱っち! 何を……って、オアアァァ──ッ! 証拠の手紙が! 特ダネの星喰学派の手紙が燃えるうぅ!!!」
    (ごめんね文箱。気に入ってたのに……短い付き合いだったね……)
    (記者が慌てて、上着を被せて火を消そうとしてるけど、魔法でついた火はそんなに甘くない)
    (そして、私は踵を返し、船の外へ逃げ出す。……キス・イン・ザ・ダーク号もごめん。証拠隠滅と、時間稼ぎのために、キミも処理させてもらう)
    ──《狙撃弾(スナイプ)》。
    (貫通力の高い狙撃魔法を、船体の喫水線の少し下を狙って撃ち込む)
    (ごぼごぼと音を立てて、穴から海水が船の中に満ちていく。船首が沈み、船尾が上がる)
    (意外なほど短い時間で、キス・イン・ザ・ダーク号は、水面に巨大な生き物の口のような渦巻きを作りながら、海の底へ沈んでいった)
    記者( ; ゚Д゚)「オアアァァ──ッ! オアァ──ッ! 死ぬかと思った! 死ぬかと思ったあぁ──ッ!」
    (……数十秒後、記者が浮いてきた。うん……あのバイタリティの持ち主が、船ごと沈んだ程度で死ぬわけないと思ったよ)
    (でもまあ、服着て泳いでるし、桟橋に上がってくるには、まだしばらくかかるだろうな……ふー……)
    よし、逃げるか……。

  • 144ぼっち23/04/05(水) 18:46:01

    (ぶっちゃけ、あの場で記者を殺してもよかった)

    (しかし……うーん、何となくその気にならなかった。その方が確実だし、死体隠蔽も完全にやり遂げる自信はあったのに)

    (ニツケサシミーの記者のふたりにひとりがあのレベルだと聞いたから、ひとり殺してもふたりめ3人めがすぐに来て際限がない、と思ったのかもしれない)

    ……何にせよ、もうすでに私は行動したんだ……こうなったからには、速攻でニツケサシミーから出る以外ないな……。

    あの記者が見た手紙は……私の名前も、フリーラックス先生の名前も書いてなかった……「星喰学派」という所属はバレても、個人特定は不可能なはずだ……。

    そして、私の容姿……つい最近、ヘアスタイルを大幅に変えてる……これがすごく役に立ちそう……。

    あの記者が見たのは、今の私の顔だけだ……しばらくの間、ウィッグでもかぶって、元の髪型に戻せば……たぶんもう、見た目での追跡はできないはず……。

    むしろ、実在しない外見の女を、今後も追い続けてくれれば……私は完全に容疑から外れることができて、助かるな……。

    (船から離れたところに置いていたロースティッド・アーモンド号に乗り込み、スタコラサッサとニツケサシミーをあとにする)

    さらば、生魚の思い出ばかりの国よ……ほとぼりが冷めたら、修行関係なく、焼き魚とか煮魚とか食べに来たいな……。

    あ、そういえば……フリーラックス先生に、今回のことと……ニツケサシミーから移動することを、連絡しておかなくちゃ……。

    騒ぎ起こすなって言われた直後に……これ……怒られるかなぁ……怖いなー……。

    まあ、不可抗力……今回は本当に不可抗力にもほどがあるから……あまり口うるさくは言われないと信じたい……。

    (それから、すぐに近くの村でことの顛末を手紙にしたためて、先生に送った)

    (それに対する先生からの返信の内容は……)

    お腹痛い(´;ω;`):dice1d100=4 (4)

    その記者ぶっ殺さなかったのは甘いぞお前(ノ`Д´)ノ:dice1d100=34 (34)

    逃げの手際は悪くないぞ( ´∀` )b:dice1d100=15 (15)

    ニツケサシミーのマスコミ連中ヤバすぎひん?( ;´・ω・`):dice1d100=43 (43)

  • 145ぼっち23/04/07(金) 18:10:49

    🦔「またアクシデントに巻き込まれたようじゃなバカ弟子。じゃが、それで今までのようにわしがストレスに苦しむと思ったなら大間違いじゃ」

    🦔「ぶっちゃけお前のことだから、気を付けててもなんか面倒ごと持ってくるじゃろーなーってのは想像がついておったわい! 覚悟できとったからノーダメじゃ!」

    🦔「……しかし、まさかそんな経緯で王女殺しの真相がバレそうになるとは。その点に関してだけは驚き桃の木山椒の木じゃ」

    🦔「ニツケサシミーのマスコミどもの、頭部のネジの外れ方は並大抵ではないな。今後、問題起こした星喰の避難場所に、ニツケサシミーは選ばんようにしよう」

    🦔「その突撃脳全振りの記者は、できれば殺しておいてくれた方がありがたかったが……お前もいきなり過ぎて余裕なかったみたいじゃし、贅沢は言うまい」

    🦔「とりあえず今後、手紙は読んだらすぐ焼くなりして処分すること! 箱に入れて保存しておくとか、わりとお前不用心じゃぞ!」

    🦔「次、どこに行くつもりなのかは知らんが、新しい滞在場所ではもう少し身のまわりに気をつけて、目立たぬように過ごすといい」

    🦔「さしあたっては、ナマモノ喰いの修行はしばらく中止な。普通の観光客として生きろ。変な縛り入れると、それだけまわりの注目を引きかねんからな」

    🦔「今回の件は、そこそこ大きなニュースになるじゃろうが……お前は完全ノータッチでおれ。わしの方で情報をチェックしておこう」

    🦔「とにかく遠くに、静かに、興味なさそうなツラして移動しろ。動きがあれば、こちらから連絡する」

    ……よし。

    縛りプレイ……しなくてよくなったぞ……今回の事件で、この点だけはあの記者に感謝しないといけないな……!

    新しい国に着いたら……きちんと調理された美味しいもの食べて……ちゃんとした宿に泊まるんだ……文明的な暮らし、しちゃうぞ……!

    (ロースティッド・アーモンド号の上で、先生からの手紙を読みながらガッツポーズ)

    (ただ当たり前に料理されたものが食べられるというだけで、テンション爆上がりである。次の国への期待も高まるというものだ)

    (ニツケサシミーを去った私が、これから行くのは……)

    dice1d7=6 (6)

    1、ゴオド 2、アオトハルト 3、ムートン 4、ヘロウィン

    5、スタァライト共和国 6、ヴワットジナー 7、ラロマディラ

  • 146ぼっち23/04/08(土) 18:32:04

    海に接した……水の国のニツケサシミーとは、真逆の場所にやってきてしまった……。

    太陽と砂漠の国……ヴワットジナー……!

    ……予想はしてたが……気温、めちゃくちゃ高いな……。

    ダイアグナルっていう……超強力燃料の産地ということもあって……他の土地より、ふた回りぐらい暑く感じる……。

    特に、じりじりと照りつける日差しがキツい……ううう……これは、帽子とサングラスが必要かもしれない……。

    あと……日焼け止め……! しっかり塗っておかないと……あっという間に小麦色の肌になるぞ……!

    国の中心部には、オアシスがあるらしいから……そこまで行けば、少しは涼しいかな……?

    さしあたっては……木陰か……屋内に入って……冷たい飲み物、飲みたい……! 甘くて爽やかな味のやつ……!

    あと、美味しい食べ物も欲しいな……こういう土地は……お肉のグリル系が優れてそうなイメージがあるが……どうなんだろう……?

    (暑さにとろける私を乗せたロースティッド・アーモンド号は、ジャリジャリとした砂の大地を踏みしめて進み、ヴワットジナーの国境をまたぐ)

    (額に浮かぶ汗をぬぐいながら、私が目にしたその国の様子は……)

    発展度(高いほど都会、低いほど田舎):dice1d100=48 (48)

    土地の特徴(※砂漠固定。1、石造りの頑丈そうな建物が多い 2、金属パイプの絡み合う工場の群れ 3、高床式の風通しのいい木造住宅が並ぶ 4、きのこオアシス):dice1d4=1 (1)

    治安(高いほど平和そう、低いほどヒャッハー):dice1d100=26 (26)

  • 147ぼっち23/04/09(日) 17:51:34

    はい……こんにちはー……ヴワットジナーにお邪魔しまーす……。

    これは……なかなか、どっしりした感じの……石造りの街だな……。

    街のぐるりを囲む城壁も……地面の石畳も……綺麗にカットされた石材の組み合わせだ……風にも雨にも、火事にも強そう……優れた石工がいると見える……。

    高層建築はないようだが……建物の数はそこそこ……お店も種類は少なくないし、賑わいがある……。

    都会ではないけど……根を下ろして、暮らしていくぶんには心地良さそうな人の多さ、ってところかな……?

    ……でも……気のせいか……けっこうな頻度で、武器を携帯した人を見かけるな……?

    筋肉の盛り上がり具合からして、戦いなれてるタイプだ……しかも、みんな、エモノを隠さず、見せびらかすように腰に下げている……。

    雰囲気が……剣呑……ギャングが暴れていた、パライソルを思い出す……。

    それに……なんか……なんだか……さっきから、見られているような……警戒の視線が、どこからともなく刺さってくるのを感じるぞ……。

    よそ者の私……隙を見せるのは……あまり、よろしくないかもしれない……。

    ……………………。

    ……まあ、うん……何はともあれ……まずは、グルメだ……。

    食事とドリンクをいただいて……食の面から、ヴワットジナーを評価したい……!

    しばらく、ここで暮らすんだからな……味が舌に合うかどうかは、極めて重要……!

    いざ……行かん……!

    (私の選んだ、ヴワットジナーの第1お食事処は……?)

    dice1d4=4 (4)

    1、豪快な肉料理専門店

    2、素朴な家庭料理のレストラン

    3、どっちかというとお酒メインの賑やかな店

    4、屋台


    味:dice1d100=40 (40)

    (100ほど美味いぞ!)

  • 148ぼっち23/04/11(火) 18:06:10

    ……タイミング良く……道端に屋台が出ているのを見つけたので……おひとつ、注文してみたよ……。

    dice1d5=4 (4)  (1、肉 2、魚 3、野菜 4、卵 5、フルーツ)の……dice1d4=3 (3)  (1、串焼き 2、煮込み 3、揚げ物 4、サンドイッチ)だ……。

    あ、もちろん、飲み物も買ったぞ……dice1d4=1 (1)  (1、アイスコーヒー 2、フルーツジュース 3、ヨーグルトドリンク 4、アルコール入り麦芽ジュース)だ……。

    さっそく……いただきまぁす……!

    ……むぐむぐもぐもぐ……ごく、ごく、ごく、ごく……。

    味は……んー……相応……?

    いかにも……屋台の出来合いの料理ですって感じ……。不味いとは言わないけど……雑、かな……。

    うーん……微妙すぎて、ヴワットジナーの食のレベルがこのくらいと考えていいのか、迷うな……。

    これは、他の食べ物屋さんをいくつか回って……美味しさの平均値を算出するしかないね……。

    ……あ、そうだ、屋台のご主人……。

    私、この国には最近来たんだけど……どうも、武器を持って歩いてる人が多いみたいだね……?

    まるで、戦争中みたいな空気感だ……何でこんなことになってるのか……教えてくれないかな……?

    店主(´・ω・`)「あー、やっぱり旅行者さんには、恐ろしく見えちゃうかなー」

    店主( ;´・ω・`)「あれはねえ、要するにこういう事情があるんだよ」

    dice1d4=2 (2)

    1、バンブドラがしばしば襲ってくるので、みんなで街を守らないといけない

    2、ダイアグナル製造工場を狙って、他国のスパイがたびたび侵入してきている

    3、世界最大のカジノをめぐって、ギャングが争っている(ギャングに縁がある女エメラチェリー)

    4、謎の無差別連続殺人事件が起きている

  • 149ぼっち23/04/13(木) 00:09:03

    店主(*´ω`*)「我が国の主幹産業がダイアグナル製造なのは有名な話だけど、これが利益としてでかすぎるみたいでねえ」

    店主。゚(゚´Д`゚)゚。「ヴワットジナーの独り勝ちを快く思わない外国の人たちが、ちょくちょく工場にちょっかい出してくるんだよ」

    店主( ;´・ω・`)「侵入して情報を盗む……ぐらいなら大人しい方。工場に爆発物を仕掛けたり、技術者の誘拐や暗殺を試みたりと、ヤバイこともたびたび試みられてる」

    店主(´;ω;`)「場合によっては、工場関係ない市街地に被害が出ることもあるのさ。それでみんな、いざというときに自分で対処できるよう、武装してるってわけ」

    ……なるほど……そんなことが。

    経済的に豊かな国という印象があったが……豊かすぎるのも危険なものなんだなぁ……。

    となると、私みたいな外人は……やっぱり印象悪い……?

    店主(*゚ω゚)ノ「いやいや、お嬢ちゃんはスパイにしては年若すぎるよ! ああいうのはもっと経験豊富なベテランがやるもんさ」

    店主( =^ω^)「ま、変に疑いをかけられたくないなら、工場地帯には近寄らないようにすることをおすすめするよ! 観光、観光を楽しむのだ」

    ふーむ、確かにそれはおっしゃるとおり……私も平和に暮らしたいし、工場地帯は行動範囲から除くようにしよう……。

    店主(*´ω`*)「グルメやレジャーもいろいろあるからね! うちの茹で玉子フライもまた食べに来てくれていいんだよ?」

    ……ははは……うん、気が向いたら、また来ます……次は……もっとソースの味が濃いと……嬉しいかな……。

    ……さて、腹ごしらえはできたし、国の事情も知れた……これからどうしよう……?

    dice1d4=1 (1)

    1、まずは腰を落ち着けたい。ホテルにチェックイン

    2、ヴワットジナーのもうひとつの名物……行くしかない、世界最大のカジノに!

    3、オアシス見たいなあ。きっと涼しくて落ち着けると思うの

    4、道に迷った……あれ、なんだこの揮発燃料の臭いがするメカメカしい建物は……?

  • 150ぼっち23/04/14(金) 22:05:48

    ……まあ、外国人に警戒しているとはいっても……さっきの屋台の人みたいに、気にしないって人も多いだろうし……。

    ホテルだって、普通に泊めてくれるだろう……少なくとも……追い返されたりは、しないはず……。

    さて、問題は……どこに泊まるか、だな……。

    ロス・サントスでは……高級ホテルに泊まった……ニツケサシミーでは……船暮らしを体験した……。

    ヴワットジナーでも……個性的な宿泊体験をしたいものだ……普段は味わえない経験を……私に……!

    ……あ、でも、トイレとお風呂はちゃんとあるところがいいな……。

    特にお風呂……ニツケサシミーでは、あまり縁がなかったから……! この国では、毎日しっかり入って……清潔になりたい……!

    (そんな切実な思いを抱えながら、宿探しを始めた私)

    (その結果……ヴワットジナーで、私が滞在することになったのは……)

    dice1d4=3 (3)

    1、工場地帯のそばの立派なホテル

    2、オアシスのほとりのかわいらしいロッジ

    3、でかいテント。……グランピングっていうの?

    4、どこのホテルからも門前払いされた(´;ω;`)

  • 151ぼっち23/04/14(金) 22:38:38

    宿泊所の人(*´ω`*)「外国のお客様! 今、このヴワットジナーでは、グランピングが流行りなんでございますよ」

    グランピング……? なにそれ……?

    宿泊所の人(*゚ω゚)ノ「百聞は一見にしかず。はい、こちらをご覧ください。こーいった施設に泊まるのがグランピングなのです」

    えっ……ただのテントに見えるんだけど……?

    あ、いや、違うな……? テントにしては、妙にでかいぞ……? 中にベッドもあるし……お風呂もある……!

    宿泊所の人(*ノ´∀`*)ノ「ホテルの高級感と、キャンプの解放感とを併せ持つ大型テント宿泊プランが、グランピングと呼ばれております」

    宿泊所の人( ´∀` )b「爽やかな空気と、のびのびできる感覚は、石の建物では味わえません! お食事もこちらでご用意いたします。きっと長旅の疲れを癒せますよ!」

    ほほう……ほほほう、興味深ぁい……!

    よし、決まり……ヴワットジナーではグランピング生活だ……!

    ディナーは当然……注文できるよね……? この土地の名物、食べさせてほしいな……! できれば、火の通ったタイプのやつで……!

    宿泊所の人( =^ω^)「チェックインありがとうございまーす! お食事のご注文も、お望みのままにー!」

    (ちょっとしたバンガローのような大きさのテントにおさまり、ゆったりくつろぐ私)

    (修行もないし、ニツケサシミーからマスコミが追ってくる気配もない。本当に久しぶりに、完全に何もない気が休まる時間だ)

    (しばらくはこうして、ダラダラ暮らしていきたいところだけども……)

    dice1d4=1 (1)

    1、幸運イベント発生(幸運度:dice1d100=86 (86)  )

    2、不幸イベント発生(不幸度:dice1d100=80 (80)  )

    3、……何もないのも、それはそれで退屈だな……勉強しよ……。

    4、……何もないのも、それはそれで退屈だな……お金稼ぐか……。

  • 152ぼっち23/04/15(土) 23:58:04

    (これは……かなりのラッキーイベント……!)

    (どういう種類のものか、はい、ドン!)

    dice1d4=3 (3)

    1、グランピング施設の料理がめちゃくちゃ美味い

    2、カジノで大儲け

    3、くつろげる環境で、オリジナルスペルの研究が一気に進む

    4、英雄になるチャンス到来( ^ω^ )

  • 153ぼっち23/04/16(日) 00:30:31

    あー……。

    そよ風の入ってくる、テントの中……清潔なシーツの敷かれた、柔らかいベッドに横になる……。

    これいい……すごく、気持ちが落ち着くー……。

    急ぎの用事もない……心配事や面倒事は、フリーラックス先生に全部丸投げしてある……。

    ストレスのまったくない時間を、私は生きてる……素晴らしいね……。

    ……気のせいか……今は頭の中身も、かなりクリアに思える……お勉強とかしたら、かなり能率上がるんじゃないか……?

    うん、やりたい気分の時にやるのは、いいことだ……進めてみようか……私の研究……オリジナルスペルの開発……。

    ちょーっとスタートから行き詰まってて……進行度はせいぜい7%ってところだけど(※>>130参照)……。

    今なら何か……面白げなアイデア、思いつくだろうか……?

    鉄魔法で……バネみたいな機構を作って、強力な攻撃につなげたいというのがスタート地点だが……。

    既存魔法と被っていたり……威力が弱かったりで……オリジナルスペルとして、実用に足りない……という壁にぶつかっていたんだよなぁ……。

    これを、どう越えるか……?

    何も思いつかなかったら……私は、魔法使いに必要な創造性に欠けるということになっちゃうぞ……。

    いや、そんなことはないはずだ……私、いろいろ作るの得意だし……!

    パン焼くの自信あるし……靴だって自作できるし……絵も得意だし……なんなら、ゴーレムだって作れちゃうんだ……。

    そういうのと同じ要領で、魔法のひとつやふたつ、作れて当然……………………。

    ……ふむ。靴とか、ゴーレム、か……この方向で、もしかするといけるか……?

    (固まりゆくアイデアの、大雑把な形は──)

    dice1d2=2 (2)

    1、靴

    2、ゴーレム

  • 154ぼっち23/04/17(月) 20:52:28

    よし……ゴーレム魔法の応用で……いこう……。

    あくまで……ゴーレム魔法であり……ゴーレムそのものじゃないところが、ミソだ……。

    ゴーレムとして作っておけば、ドング消費少なくて済むけど……必要なときにパッと出せるもんじゃなくなるからな……。

    ドングを込めて、呪文を唱えたら出てくる……そういうものが望ましい……。

    ……となると、設計図を完璧に呪文に組み込まないといけないから……けっこう大変な作業になるな……。

    テントの中のベッドで……ゴロゴロしながら……スペル、組もう……。

    (そうして、長く複雑なシンフォニーを作曲するような作業をdice1d10=3 (3)  時間ほど続けて)

    (夕食の時間が来る前に、なんとか骨組みを作り上げることに成功した)

    ……よし、よし……それじゃ、ちょっと外に出て、試し撃ちしてみるか……。

    名前は……呪文本体が長いからな……固有名は短めにしよう……。

    (トングを振り、呪文を早口で、しかし間違えることなく唱え……最後に、それの名前を宣言する)

    ──《跳ね馬(スプリッツァー)》。

    (すると、地面が盛り上がり、鉄のパーツが飛び出して、私の目の前で組み上がっていく)

    (ほんの2秒ほどの間に、無数のバネでできた、馬ともバイクとも呼べるような騎乗用ゴーレムが完成。私はそれを満足げに眺めて、ヒラリと飛び乗った)

    コンセプトは……立体的な高速移動だ……。

    攻撃においても……逃走においても……大きなアドバンテージを持つだろう……。

    持続力特化のロースティッド・アーモンド号とは、真逆の狙いになるな……。

    問題は、私がこいつをどの程度乗りこなせるかだ……私のレベルによって、運用方法はかなり変わってくるからな……。

    とにかく……やってみるぞ……スプリッツァー、GO……!

    (バン! というバネの弾ける音とともに、大地を蹴るスプリッツァー)

    (この走行実験でわかった、私の乗馬術レベルは……dice1d100=88 (88)  )

  • 155ぼっち23/04/19(水) 20:03:38

    (ダカッ、ダカッ、ダカッ、ダカッ、ダカッ)

    (ヴワットジナー郊外の荒れ地を、スプリッツァーの蹄が一定のリズムで叩く)

    (スピードは上等。競馬場で、レース用の馬が走るのを見たことがある。もしかしたらあれより速いかもしれない)

    (バランスも悪くない……左右に体が揺れたりしない。上下、前後の揺れも許容範囲)

    (よく考えると、乗り心地のいいのは当たり前だ。スプリッツァーは全身がサスペンションでできた馬なのだから)

    (いや、それ以前に、私のドングでできた馬だ。私を不快にさせないようにふるまい、私の手足のように言うことを聞いてくれるのも自然なこと)

    ……どれくらいのことができるのか……もう少し、試すかな……。

    (私は腰を浮かし、上体を前傾させ、スプリッツァーに更なる加速を命じる)

    (鉄の馬はそれに応え、矢のように疾る)

    (視界の端に、切り立った崖を積み重ねたような岩山が見えた。ちょうどいい。手綱を操り、そこに向かって突進する)

    足場は……あそこと、あそこと、あそこ……。

    (私の指示に従い、スプリッツァーは跳んだ。ゴムまりが跳ねるよりも軽快に、連続した弧を描いて、崖からわずかに突き出した足場を捉え、上へ、上へと駆ける)

    (その姿は、自画自賛になるが……野生の鹿のように俊敏で美しかっただろう)

    (少なくとも普通の馬には、こんな切り立った崖を登り降りはできないはずだ。岩山の頂上に到った私は、荒野を見下ろして大きく息を吐いた)

    …………ふう。

    ……乗馬……スッゴい楽しい……♪

    (正確には馬じゃないけど、その気分は充分味わえたと思う)

    このスピード感……思い通りに大地を駆け抜ける爽快さ……クセになりそうだ……!

    戦闘用魔法としても、悪くない……これだけの機動力があるなら、戦術の幅はぐっと広がるからな……。

    ……もし、私が乗馬ヘタクソだったら……こいつの胴体に火薬を詰めて、敵に突撃させるという使い方をせざるを得なかっただろう……。

    そうならなくて、本当によかった……。

    (私の乗馬術と、バネの馬ゴーレムを作り出す魔法。そのふたつが噛み合って最強に見える!)

    (魔法の発明に成功して気分がいい私。このあとは……)

    dice1d4=1 (1)

    1、テントに帰って夕食だー!

    2、荒野を駆け回ってホコリまみれだ。入浴したいね

    3、やっべ荒野広すぎ迷った

    4、なんかこそこそしてる砂漠の盗賊団みたいなの見つけた……

  • 156ぼっち23/04/21(金) 01:26:45

    かなりエキサイトして走り回ったけど……なんとか、ディナータイムには、間に合った……。

    宿泊所の人(*´ω`*)「ごはんの準備してたら、でかい鉄の馬が猛スピードで突撃してきて、頭の上を飛び越してテントの前に着地したのにはマジでビビりました」

    ……ごめんて。

    宿泊所の人(*ノ´∀`*)ノ「まあそれでも、腰を抜かさずに踏ん張るのがヴワットジナーっ子の心意気。夕食もつつがなく準備できましたよー」

    でかした……でかした……! すごいよ、ヴワットジナーっ子……!

    それで、その根性で作り上げた料理って……どんなもの……!?

    宿泊所の人( ´∀` )b「コース料理になっておりますので、一品ずつお持ちしまーす」

    宿泊所の人( =^ω^)「こちらの夜空がよく見えるテーブルで、ナプキンをつけてお待ちくださーい」

    おお……星の下で食べるのか……ホントにキャンプみたいだ……。

    テーブルの上の明かりは……ランタンの炎のみ……これもまたオシャレな雰囲気……いいね、いいね……!

    (そうしてワクワクしていると、お皿か運ばれてくる)

    (グランピング・ディナー。その内容は……)

    前菜:dice1d4=2 (2)  (1、豆 2、卵 3、野菜 4、チーズ)のdice1d4=3 (3)  (1、サラダ 2、ディップ 3、マリネ 4、カナッペ)

    スープ:dice1d4=2 (2)  (1、鶏 2、野菜 3、キノコ 4、ヨーグルト)のdice1d4=1 (1)  (1、温かい 2、冷製 3、具だくさん 4、さらっとした)スープ

    メイン:dice1d5=2 (2)  (1、牛肉 2、豚肉 3、羊肉 4、鶏肉 5、魚)のdice1d5=5 (5)  (1、グリル 2、煮込み 3、揚げ物 4、ハンバーグ 5、激辛焼き)

    デザート:dice1d4=1 (1)  (1、プリン 2、フレッシュフルーツ 3、パンケーキ 4、焼きフルーツ)

  • 157ぼっち23/04/21(金) 17:58:40

    宿泊所の人(*ノ´∀`*)ノ「まず前菜は卵のマリネー。茹で卵をお酢とオリーブオイルに漬け込んだものです。マヨネーズが好きな人なら絶対ガッツポーズする味ですよ」

    へー……卵をこんな風に味付けするのは初めて食べるな……。

    よく考えたら、確かにマヨネーズに近い材料だ……マイルドな酸味に、ハーブの香り……隠し味はマスタードかな……。

    うんうん、クリーミーなのにさっぱりしてて、いくらでも食べられそうだ……♪

    宿泊所の人( ´∀` )b「スープはたくさんの野菜を、しっかり煮込んで旨味を出したものです。味付けは塩コショウのみ。植物の秘めたるポテンシャルをご堪能あれ」

    あ、これ、優しい味……! キャベツやタマネギの甘みがドンと染み出してるし、ニンジンや大根の根菜も存在感ある……!

    崩れそうで崩れてないほくほくのジャガイモが、またいいんだ……他の野菜ダシを吸ってて……くぅ、これだけでも満足感すごいな……!

    宿泊所の人( =^ω^)「さて、メインディッシュは豚肉になります。ヴワットジナーの自慢の調理法を体験していただきたい」

    ふぅん? 前菜とスープもよかったが、それをさらに越えてきてくれるのかな……?

    焼き物か、煮込みか……はてさてどんな…………なんかすごく真っ赤なものが出て来たんだけど。

    宿泊所の人(*ノ´∀`*)ノ「これぞヴワットジナーに古くから伝わる『激辛焼き』!」

    宿泊所の人( ^ω^ )「香辛料に漬け込んだ豚肉を香辛料まみれにしてグリルし、皿に盛るときにさらに香辛料をまぶしたものです! 全重量の1割はトウガラシ!」

    宿泊所の人( ´∀` )b「もちろん、トウガラシ一辺倒の単純な味付けではありません。シェフが厳選した32種類のスパイスで、奥行きのある辛さを実現しています」

    えっ……えっ、えっ、えええ……!?

    そ、その、私、大の甘党なんだが……? そんな私が、こんな見た目も香りも刺すような激辛物体、食えるわけ……!

    ……いや、どうだ?

    甘党と辛党が両立しないとは限らない……スイーツもカレーも好きな人とか、普通にいそうだしな……。

    これまで、あまり試す機会がなかっただけで……私も、もしかしたら、激辛……いけるのかもしれない……。

    ……よし、この際だ……舌に合うか、挑戦してやるぞ……! 勝負だ、激辛焼き……!

    (私の辛いの好き度:dice1d100=70 (70)  )

  • 158ぼっち23/04/23(日) 00:49:06

    そういえば出し忘れていた激辛焼きの辛さ度:50+dice1d70=67 (67)

    (私の辛いの好き度70を越えていると……)

  • 159ぼっち23/04/23(日) 01:12:42

    (真っ赤な塊を…………パクッ)

    ……………………。

    …………。

    (私、けっこう辛いのいける子だと思ってました)

    (甘いのはもちろん好きだけど、スパイス効いた料理も大好きなんだよね。ウインナーにはケチャップとマスタードたっぷりつけるし)

    (ハンバーガーには生タマネギや青トウガラシのピクルスが挟んであると嬉しいタイプ。刺激にはそこそこ強いはず……だったんだけど)

    (井の中の蛙だったね! うん! ヴワットジナーの激辛焼きという大海を知らなかったよ!)

    げはあっ……!!!

    (アゴが落ちるかってぐらい、口を開けて息をする)

    (火ィ吐きそう。舌が、頬の内側の粘膜が、ノドが焼けてる。ジュージュー音してない? 真っ赤に焼けた鉄板に押しつけたみたいな状態になってない?)

    (私の耐えられる辛さの限界レベルが70くらいとしたら、この豚肉はレベル117ぐらいあるよ! 限界ラインをぴょんって飛び越してるよ!)

    ひあっ、ひっ、あふっ、み、みみ、みずっ、みずっ。

    宿泊所の人(*´ω`*)「辛いの食べたときに水飲むと、あとがキツいですよ。これをどうぞ、ラッシーです」

    ふおっ……あ、ふああ……ヨーグルトのまろやかさが……辛みを抑えていく……。旱天の慈雨……!

    宿泊所の人(*ノ´∀`*)ノ「激辛焼きで口の中を瀕死にして、ラッシーで癒してを繰り返す。これが伝統的な激辛焼きの食べ方です」

    ヴワットジナーは地獄か何か?

    (メインがこのありさまだったから、デザートのプリンはめちゃくちゃ美味しく感じた……甘いってやっぱり正義だね)

    (そして、この辛さでいっぱい汗をかいたのがよかったのか、その晩はすごく深く、ぐっすりと寝られた)

    (翌朝の私の行動は……?)

    dice1d4=2 (2)

    1、スプリッツァーで遠出! お弁当持っていくよ!

    2、ヴワットジナーの街で遊びたい。買い物買い物

    3、ダイアグナル製造工場見学ツアーだッ!

    4、なんかする前に拐われた

  • 160ぼっち23/04/23(日) 23:39:08

    おっかいものー、おっかいものー♪

    女の子は……どこの土地に滞在していても……ショッピングが大好きなものなのです……!

    ファッション……雑貨……便利アイテム……。

    何でもかんでも……価値あるものを見つけて……お金を放流してゲットしたいものなのです……!

    ……今さらだけど、これわりと矯正した方がいい性格的特徴なのでは……?

    いや! 今は気にしない……!

    自分に素直に……欲しくなるような何らかのものを探すために……街に繰り出すのだ……!

    街は……相変わらず、ピリピリした空気が流れてるけど……これも、特産品のダイアグナルの価値ゆえ……。

    ダイアグナルがある限り……ヴワットジナーの経済は潤う……それ即ち、お店に並ぶ商品も、良いもの揃いになるってことだ……!

    さてと、どこに、何を買いにいこうかなー……?

    ブラついて、ショーウインドウ見ながら、ダラダラ買い物するのは確定してるけど……大雑把な方向性ぐらいは、先に決めておきたい……。

    欲しいのは……。

    dice1d4=2 (2)

    1、衣服、アクセサリー

    2、本

    3、アイテム

    4、ダイアグナル


    行くお店は……。

    dice1d4=4 (4)

    1、青空市場

    2、専門店通り

    3、オークション会場

    4、ショッピングモールという概念

  • 161ぼっち23/04/25(火) 00:19:23

    ニツケサシミーでは、アウトドアで活動することが多かったし……。

    このヴワットジナーは、日差しが強い土地柄だ……。

    しばらくの間は、インドアでのんびり過ごしたい……。

    と、いうわけで……テントの中でゴロゴロしながら楽しめる、本を買いに行くとしよう……。

    お店も、すでに目星をつけている……。

    この近くに、ショッピングモールという……たくさんのお店が収容された、いわゆる巨大商業施設があるらしい……。

    そこに、品揃えのいい本屋さんもあるとのこと……さっそく、行ってみるとしよう……。

    (ワクワクドキドキGOING GOING)

    ……はい、着きました……ショッピングモール……。

    そ、そ、想像の……4、5倍ぐらいでかいな……これ……。

    ちょっとしたお城くらいのサイズの建物だ……これも、ダイアグナルマネーで建設されたんだろうか……?

    服屋に……雑貨屋……レストランに、カフェ……食料品店、食器店、家具屋、玩具屋、マジックアイテム屋、ジュエリー工房もある……。

    これ、特に目的なく入ったら……一日中ぶらぶらできるやつだ……!

    き、きき、興味はつきないが……今は、本だ……本……。

    こんな施設の中にある本屋さんなんだ……きっと、バリウラの王公貴族がご用に使ってる本屋並みに……スゴいに違いないぞ……。

    どこかなー、本屋さん……どんな本があるのかなー……!

    (そうしてフラフラ入店する私)

    (発見した本屋さんの様子は……!)

    品揃え:dice1d100=44 (44)

    (100ほど商品が多い。1ほど少ないがディープ)

    私の注目ジャンル:dice1d8=1 (1)

    (1、純文学 2、推理小説 3、歴史小説 4、ホラー小説 5、冒険マンガ 6、恋愛マンガ 7、ファッション誌 8、えっちなほん)

  • 162ぼっち23/04/25(火) 17:53:58

    ……ふむ、ここの本屋は……わりかしフツーだな……。

    バリウラの一般的な書店と、そう変わりない……商店集合施設の一角だから、やや小規模に見える、といった程度か……。

    あー、でも、バリウラでは見たことない本がいくつかあるな……棚を見ていて、退屈するということはなくて済みそうだ……。

    ……さて。

    今日の狙いは……純文学系のコーナーだ……。

    おそらく、私は……ヴワットジナーにいる間……2、3冊程度の本を繰り返し読む形で、暇を紛らせることになるだろう……。

    本は優れた娯楽だが……かさばるから、あまり旅行中に、数を持ちたくないんだよね……。

    で、何度も同じ内容を味わうなら……どんな本がいいか、という話になる……。

    初見の驚きが命の、推理小説やホラーは望ましくない……。

    冒険ものは悪くないが、飛んだり跳ねたりのドキドキワクワクも、やはり、初めて読むときが一番大きいもの……。

    その点……純文学は、読み返すという楽しみ方に向いている……。

    しっとりとした情感……じっくり考えたくなる問題提起……心の追体験……美しく選ばれた言葉……。

    繰り返し噛み締めて、そのたびに喜びがある……これこそが、穏やかな時間にそばにあるべき書であろう……!

    というわけで、この……。

    dice1d1000=184 (184)  年前の文豪が書いた……dice1d4=4 (4)  (1、詩的なやつ 2、社会問題に踏み込むやつ 3、めっちゃ悩むやつ 4、幻想の塊)を1冊、買おう……。

    これが気に入ったら……似た傾向のを、また買いにくるんだ……ふふふ、今から読むのが楽しみ……。

    書店員(*ノ´∀`*)ノ「ありあとやしたー」

    ──さて、買うものは買ったけど。せっかくショッピングモールに来たのに、これだけで帰っていいものか?

    もうちょっと何かしてもいい気はする……時間はあるんだし……。

    dice1d4=3 (3)

    1、カフェでくつろぐかー

    2、無目的にうろついて、お店を見て回ろう

    3、グッドイベント! 嬉しい度:dice1d100=60 (60)

    4、バッドイベント! やべー度:dice1d100=60 (60)

  • 163ぼっち23/04/27(木) 00:03:08

    ……なんか……ヴワットジナーに来てから……妙に、幸運に恵まれているな……?

    60レベルくらいの幸せ……何が、あったんだ……?

    dice1d4=4 (4)

    1、カフェでスイーツ食べ放題がやってるぅ!!!

    2、買ったこの本……めちゃくちゃ私の好みだ……!

    3、高性能爆弾が安く売ってる! ……えっ?

    4、国際スパイ発見

  • 164ぼっち23/04/27(木) 00:28:57

    ふんふふーんふんふふーん♪

    このショッピングモールというやつ……ただうろうろして、店を眺めてるだけでも楽しいな……!

    他の客たちも……同じようにあっちいったりこっちいったり、たまにそこら辺のベンチで休んだりして……心底自由に遊んでる……。

    このフリーダムに時間を使える感じが……普通のお店とは違う、ショッピングモールだけの良さかもしれないな……。

    ???( =^ω^)(^ω^= )「……………………」

    おや、あそこにいるお客さんたち……カフェの前で、妙に顔を寄せ合って、ヒソヒソ話をしているぞ……。

    さては、あのカフェの隠しメニューについて、内緒話をしているな……?

    常連さんしか知らないような、特別メニュー……一部のお店には、ホントにあるらしいからな……。

    うーん、気になる……好奇心が抑えられない……! あまり行儀のいいことではないが……耳をすませて、盗み聞きしちゃおう……!

    ???( =^ω^)「……このカフェの横の、太い柱……」

    ???(*゚ω゚)ノ「これが要よ。何しろこのショッピングモールは大きな建物だからな……」

    ……ん? 何の話だ、これ……?

    スパイ1( =^ω^)「充分な量の爆薬を仕掛けた。一発の大きな爆発が柱を折り、天井を落とし、このショッピングモールをぺっちゃんこにしてしまうだろうさ」

    スパイ2(*ノ´∀`*)ノ「我々がこんな白昼堂々、こんな賑やかな商業施設で破壊工作をするだなんて、ヴワットジナーのやつら思いもするまい」

    ……………………!?

    スパイ1、2( ゚∀゚)人(゚∀゚ )「「それじゃ、爆発が起きる前に逃げようかー」」

    ウワー!!!! ヤバいこと聞いたあああああ!!!!!

    でも聞けてよかったああああ!!! 知らずにお買い物楽しんでたら、思いがけず突然に死んでたぞこれ!!!!!

    (で、どうする私?)

    dice1d4=3 (3)

    1、ショッピングモールの警備員に通報

    2、とりあえずホントかどうか、爆弾のある柱とやらをチェック

    3、逃がすかぁ! スパイどもを追う

    4、( =^ω^)「ここの客が逃げられないように、先んじて建物の出入り口爆破して潰しとくね!!!」

  • 165二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 09:03:47

    幸運というか不幸中の幸いというか

  • 166ぼっち23/04/28(金) 17:56:45

    わっ、あ、い、行ってしまう……追いかけないと……で、ででででも爆弾! あれも無視できないし……ど、どうすれば……うーわー!
    通りすがりのおじさん( ;´・ω・`)「外国人のお嬢ちゃん、急に騒いでどうしたん? 話聞こか?」
    あっ! いいタイミング! そこのカフェの柱のとこ! 爆弾! スパイっぽい人たちが! 設置したって!
    通りすがりのおじさん( ; ゚Д゚)「えっ。……え、なんて!?」
    だから爆弾が仕掛けられたんですって! 取り除くかみんな避難させるかお願いします助けて!
    通りすがりのおじさん((゚□゚;))「ちょ、物騒なことを言わないで……ってうわああああマジで柱の影にゴツいもんがあるううう!!!」
    見ましたね!? 確認しましたね!? 対処よろしくです! 私は他のことしないとですんでここは失礼!
    通りすがりのおじさん( ; ゚Д゚)「あっ、ちょ、どこに……!? ただのおっちゃんにはこれ荷が重いよ!? 誰か……警備員さんとか来て! 助けてー!」
    ……よし……現場のことは、とりあえず人に伝えた……これで少なくとも、何もしなかった時ほどの被害は出ないはずだ……。
    爆弾の解除とか、避難者の誘導とかは……私には難しい……だから……他のできることをする……逃げたスパイたちを、追う……!
    あのふたり組が、どれくらい足が速いかは知らないが……追いかけっこなら……私の新しい魔法が、この上なく役立つはずだ……。
    ──《跳ね馬(スプリッツァー)》ッ!
    (ショッピングモールの建物から出ると同時に呪文を唱え、作り出したバネ仕掛けの馬に飛び乗る)
    (スパイたちが建物を出て、まだそんなに時間は経っていない。今なら見つけられるし、追いつける)
    (──いた。ふたり組の後ろ姿)
    ……そこのふたりィィッ! 待てえええぇぇぇぇーッ!
    スパイ1( ;´・ω・`)「え、なに」
    スパイ2(゚□゚;)「まさか、気付かれた!? やっべ、急いで逃げるべ」

  • 167ぼっち23/04/28(金) 17:58:59

    (私の声に、駆け出すスパイたち。その行き先は……)

    dice1d4=3 (3)

    1、街の賑やかな方に

    2、オアシスの方に

    3、郊外の荒野に

    4、ダイアグナル生産工場区画に


    (ついでに、スパイたちの個性)

    dice2d4=1 1 (2)

    1、爆弾技術者

    2、逃走プロフェッショナル

    3、攻撃型魔法使い。属性:dice1d7=3 (3)  (闇、魂、血、熱、鉄、地、時)

    4、Ninja

  • 168ぼっち23/04/29(土) 17:51:41

    スパイ1( ;´・ω・`)「追ってくるやつの迫力がスゴい件」

    スパイ2( ; ゚Д゚)「なんだあれ。馬かと思ったけど鉄々しい。ゴーレムの一種か?」

    スパイ1(ノ`Д´)ノ「何にしろ、このままじゃ追いつかれる! 俺ら徒歩だぞ! しかも身体能力に優れてもない、ただの爆弾技術屋!」

    スパイ2( ;`Д´)「たぶんあれ、魔法使いだよな……追いつかれたら普通に負けそう……」

    スパイ1(´・ω・`)「よし! 戦えないなら戦えないなりのやり方で、アイツどうにかしよう!」

    スパイ2(*ノ´∀`*)ノ「そうだな! フツーに捕まったり降参したりの選択肢はねぇ! スパイの底力見せてやろうぜ!」

    ……む! アイツら、街を出て荒野に向かってるな!

    私のスプリッツァーじゃ、荒野は走れないとたかをくくったか……? 確かに……普通の馬だと、凹凸の激しい地面を走らせるのは困難だからな……。

    ──だとしたら、甘い! もうすでに、荒野での走行は実践済みだ! 私の手綱捌き、見せてやるッ……!

    スパイ1( ; ゚Д゚)「うわ、やべえ! アイツ、岩だらけなのに構わず突っ込んできた!」

    スパイ2( ;゚皿゚)「岩と岩の隙間を縫うように……あるいは飛び越したり駆け上がったり……高地の鹿か何かか!?」

    スパイ1(ノ`Д´)ノ「だが! それでも平地より少しはスピード落ちてる!」

    スパイ2(*ゝω・)ノ「わずかな差だが、俺たちにとっちゃ充分な攻撃チャンスよ! くらえィ!」

    (ふたり組が、振りかぶって何かを投擲する姿勢を見せる)

    (何か、と思って見ていると、突然、私の目の前で、地面が赤い火を吹いて、無数の瓦礫を飛び散らせた)

    うわわっ!? ま、まさか、手投げ爆弾か……!? さすがテロリスト……派手なことをしてくる……!

    だけど、投げのモーションが見えてるなら……避けるのは不可能じゃない……!

    スプリッツァーの速度と、あなたたちの破壊……どちらが勝つか、勝負といこうじゃないか……!

    (遠ざかろうとする側と、近づこうとする側のしのぎを削る戦い)

    (その結末は──)

    スプリッツァーの回避:dice1d100=43 (43)

    スパイたちの爆弾:dice1d100=25 (25)

    私の接近:dice1d100=96 (96)

  • 169ぼっち23/05/01(月) 17:52:50

    (やはり、この敵はテロリストではあっても、戦士ではないのだろう)

    (手投げ爆弾は広い範囲に破壊を撒き散らす、恐ろしい武器だが……それを投げる彼らの動きは、お世辞にもキレがいいとは言えず)

    (モーションから、どこに投げてくるのか、どんなタイミングで爆発が起きるのか……簡単に予測できた)

    (知覚からの反応も充分に間に合うし、安全に接近できるルートを見出すことも難しくない)

    (つまるところ──)

    私を止めようと言うのなら……あまりにも、力不足……ッ!

    (バゴォン! と空気が震えるのに先んじて、私は叫んだ)

    (赤い爆発を背後に置き去りにして、駆ける。駆ける。駆ける。スプリッツァーの鉄の蹄が砂礫を蹴り上げて、反動で前へ、前へ、前へ)

    スパイ1( ; ゚Д゚)「うわあああ! ダメだ、手投げ爆弾じゃ仕留められねぇ! あの馬の脚が速すぎる!」

    スパイ2(´;ω;)「ジグザクに走ってくるのキモいよぉ! あ、あ、もうあんなに近くまで来て──」

    (スプリッツァーに乗ったまま、私はスパイたちの足元に《拳銃(ショット)》の弾を数発、撃ち込む)

    動くな……抵抗をするなら……次はお前たちの目と目の間に、弾をぶち込む……。

    おとなしく捕まるなら……怪我はさせない……どうする……?

    スパイ1、2(´;ω;(´;ω;)「「……降参しまぁす……」」

    ──よし……。

    (こうして、私の愉快な買い物タイムを恐怖に陥れたスパイは、お縄になったのだった)

    (……いや、ホントに恐怖だったな……! こいつらの内緒話聞いてなかったら、わけもわからず突然に爆死してたわけだからな……!)

    (まぞくになって、永遠に生きるという夢を持つ私が、予測もできない事故で死ぬ可能性があった。寒気がするほど恐ろしい事実だ)

    (今回は無事に切り抜けられたが……こんなことが、二度とないとは言い切れない)

    ……マジで一刻も早く、まぞくになる努力をすべきだな……もう、人喰いをためらってる場合じゃないぞ……私……!


    (ところで、犯人は捕まったけど……ショッピングモールに仕掛けられた爆弾はどうなったかな?)

    dice1d4=1 (1)

    1、通報が早かったので無事に解体できました

    2、特殊部隊による解体処理中

    3、解体困難なので、荒野に持ってきて爆破処理するって! ……え、こっちに近づいてきてるあの人たちがそうなの?

    4、……ボカアアァァァ──ンンンン……

  • 170ぼっち23/05/02(火) 21:54:52

    通りすがりのおじさん(*´ω`*)「迷いなく警備員の人に通報したんやで」

    警備員のおじさん(*ノ´∀`*)ノ「明らかに手に余るんで、お客さんたちを避難させつつ警察に通報したんやで」

    警察のおじさん(*ゝω・)ノ「爆弾だって言うから、あらかじめ組織してあった爆発物処理班を向かわせたんやで」

    爆発物処理班のおじさんヽ(´∀`ヽ)「なかなか凝った爆弾だったけど、丁寧に解体して無力化することに成功したんやで」

    (*´ω`*)(*ノ´∀`*)ノ(*ゝω・)ノヽ(´∀`ヽ)「「「「見たか! 我々ヴワットジナーっ子たちの底力アアアァァァ──ッ!!!」」」」バアァアァ──ン!

    す、すごい……スパイたちを拘束して帰ってきたら……完璧な手際で、爆弾が解除されてた……。

    外国からの脅威に……街の空気がピリピリするぐらい、過剰に身構えてたヴワットジナーだけど……。

    だからこそ……いざ、ことが起きてみれば……冷静に、力を合わせて危機に対処できたってわけだ……。

    警察のおじさん( ・∀・)「あ、キミが最初の通報者のお嬢さんやね。知らせてくれて助かったわー、ありがとなー」

    い、いえ、どういたしまして……。

    あの、ところで、私の後ろにいるこのふたり……その爆弾仕掛けた、スパイらしいんですけど……。

    警察のおじさん( ; ゚Д゚)「え!? ウソやん、捕まえたん!? お、お手柄……お手柄やけど危ないで? 次からはウチら警察に任せてな?」

    は、はい……今回はその、ほっとくと逃げちゃいそうだったんで、つい……と、とりあえず、お引き渡ししますね……?

    警察のおじさん( ´∀` )b「ありがとさんやー。あとでお礼するかんね。……よし、スパイども、来い! ねっとり尋問してやる!」

    スパイ1、2(´;ω;`)(´;ω;`)「「うえぇ~ん」」

    (こうして、私を脅かした爆弾事件は解決した)

    (その後、お礼を言いに来た警察の人が、スパイたちへの尋問の結果を教えてくれた)

    (この事件の黒幕は……)

    dice1d4=4 (4)

    1、ダイアグナル取引業者

    2、dice1d9=3 (3)  (1、ゴオド 2、アオトハルト 3、ニツケサシミー 4、パライソル 5、ムートン 6、ヘロウィン 7、スタァライト共和国 8、ラロマディラ 9、ロス・サントス)

    3、バリウラ王国やんけ!

    4、尋問前にスパイたちが暗殺された……(捕まってない仲間がいたみたい)

  • 171ぼっち23/05/04(木) 18:03:10

    警察のおじさん(*´ω`*)「よーし、尋問のための道具いろいろ用意したぞー。エイのしっぽに、すりおろしたトロロイモに、ヤギと岩塩などなど……!」

    警察のおじさん(*ノ´∀`*)ノ「これらを使って脅しをかければ、あのスパイたちも雇い主を白状するに違いない。よーし、さっそく尋問するぞー!」

    (……ドゴオオォォォンンンン……)

    警察のおじさんΣ( ゚Д゚)「わ、わああーっ! り、留置所がー!? スパイたちを収容してる部屋が爆発したー!?」

    警察のおじさん( ; ゚Д゚)「ま、まさか、口封じ……!? しまった……! と、とりあえず、火を消さないと……大失態だ……大変だ大変だぁ……!」

    (大騒ぎになった警察署を、目立たないところから不審な影が観察していた)

    ???( =^ω^)「ふっふっふ、捕まったドジッ子たちの始末は無事に完了した」

    ???(´・ω・`)「やはり、ただの技術者にテロの実行まで任せたのは間違いだった……次からは、私が責任を持ってヴワットジナーへの攻撃を行わねばな」

    ???(。・`з・)「失敗したショッピングモール爆破を、明日にでももう一度……」

    ???( ´∀`)「いや、その前に、先の爆破計画を見破り、技術者たちを捕まえた外国人旅行者の少女に報復せねば、収まりがつかない!」

    ???( =^ω^)「相手の居場所はわかっている! 速やかにぶち殺してスカッとしてから、ショッピングモール爆破に再チャレンジだ!」

    (このテロリストのタイプは……?)

    dice1d4=1 (1)

    1、攻撃型魔法使い。属性:dice1d7=5 (5)  (闇、魂、血、熱、鉄、地、時)

    2、非魔法使い暗殺者。メインウェポン:dice1d5=5 (5)  (1、拳銃 2、狙撃銃 3、罠 4、爆弾 5、パンチとキック)

    3、ゴーレム使い。dice1d2=2 (2)  (1、でかいの一匹 2、小型を複数)

    4、モンスター使い。dice1d5=5 (5)  (1、ワイバーン 2、ミソラ 3、ブブズベ 4、アルヘルム 5、バンブドラ)

  • 172ぼっち23/05/05(金) 23:58:43

    (ショッピングモールの爆弾騒ぎのあと、グランピング施設に戻った私は、テントの外のデッキチェアでくつろいで本を読んでいた)

    ……うぅーん、これは……これは不思議な内容の本だ……。

    具合の悪いときに見る悪夢を、そのまま文字に置き換えて吐き出したみたいな……あるいは、宇宙の果てを巨大な望遠鏡で覗いたかのような……。

    こういうのを、幻想文学っていうんだろうな……油断すると、向こう側に引きずり込まれそうなパワーを感じる……。

    ……ついさっき、命の危機という……これ以上ないシビアなリアルを体験したから……こういう夢の世界に没入するのは、いい気分転換になるな……。

    (ちなみに、そういう気分を除いてのお気に入り度:dice1d100=98 (98)  )

    時間はたっぷりあるし……少しずつ、少しずつ、噛み締めるように読み進めるとしよう……。

    …………ん?

    (顔を上げる)

    (気のせいか? 今、一瞬、妙な臭いがしたような)

    (砂漠の砂の香り……いや、ちょっと違う。さっき、スパイたちを追いかけていたときに嗅いだ臭いだ)

    (爆発する手投げ弾の……火薬が燃えるときに漂う臭い……)

    (私は、とっさにその場を飛び退いた)

    (と、その瞬間、何かが凄まじいスピードで空から落ちてきて、目の前で赤い炎の花を咲かせた)

    (ズドンッ! という、腹に響く音とともに、デッキチェアが粉々に破壊される。熱い風が、私の頬を撫でる)

    (爆弾……また……!?)

    (スパイは、私が捕まえたふたりだけじゃなかった、ってことか!?)


    ────────────────


    魔法スパイ( ´∀`)「ふふふ……爆破については、私も爆弾技術者に勝るとも劣らない自信があるのだ」

    魔法スパイ(*ノ´∀`*)ノ「金属加工や爆薬製造に向いた鉄属性魔法を使う私が、あらためて貴様を爆殺してくれよう。覚悟しろー」

  • 173ぼっち23/05/06(土) 00:07:47

    (この鉄属性魔法スパイのプロフィールは?)

    性別:dice1d2=2 (2)

    (1、男 2、女)

    年齢:dice1d100=65 (65)  (最低保証18)

    ドング許容量:dice1d1000=334 (334)

    (最低保証100。666を越えると魔族化している)

    スペック

    パワー:dice1d5=4 (4)

    スピード:dice1d5=3 (3)

    精密動作性:dice1d5=2 (2)

    射程距離:dice1d5=4 (4)

    持続力:dice1d5=4 (4)

    成長性:dice1d5=5 (5)

    思考力(最低保証3):dice1d5=5 (5)

    (1で超ニガテ、3で普通、5で超スゴイ)

    精神的傾向:dice1d4=1 (1)

    (1、魔法を思いきり振るいたい 2、ビジネス 3、国への忠誠心 4、秩序とかフッ飛ばしたいよね!)

  • 174ぼっち23/05/06(土) 17:55:07

    スパイおばあちゃん( ´∀`)「鍛え上げた我が魔法の力。遠慮加減なく好き放題振るうには、スパイという職業はうってつけだね」
    スパイおばあちゃん( =^ω^)「お嬢ちゃんには、生きた的になってもらう。今の攻撃は運良く避けられたみたいだけど、それなら2度、3度と撃てばいいだけ」
    スパイおばあちゃん(*ノ´∀`*)ノ「むしろ頑張って逃げ回ってくれた方が、何発も魔法撃ててスカッとできるね! さあ、追いかけっこの開始といこう!」

    ────────────────

    ……くっ、今の……どこからの攻撃だ……?
    ぐるっとまわりを見たけど、敵の姿が見当たらない……。
    どこか、見えない程度に遠くから撃ってきてる……手投げ爆弾じゃない……魔法だ……殺意満点の、攻撃魔法……!
    この場所に留まってたら、狙い撃ちされるっ……《跳ね馬(スプリッツァー)》!
    (走りながら鉄の馬を作り出し、飛び乗る)
    (全体のバネを最大限に使い、急加速。グランピング施設から、全力で離脱する)
    (持ってこれたのは……読んでる途中だった幻想小説だけ。これめちゃくちゃいい本なので、手放すことにならなくてマジでよかった)
    (しかし……このあと、どうする?)
    (敵は攻撃魔法の使い手……しかも、向こうが一方的にこちらを捕捉しているシチュエーション。はっきり言ってめちゃくちゃ不利だ)
    (有利な点があるとすれば、それは速度だ。スプリッツァーに乗った私はかなり速い。逃げ切る自信は充分ある)
    (だが……ここで逃げ切っても、また見つけられて襲われたらアウトだ……問題の先送りにしかならない可能性が高い)
    (ならば、敵を見つけ出して倒すか? ……非常に魅力的な選択肢だが、こいつがそれほど簡単な相手かどうか……?)
    (悩んでいると、背後から──ヒュルルルルルルゥ──という、すすり泣きのような音が聞こえてきた)
    (振り向くと……何か、ランタンのように赤く光るものが、こちらに向かって飛んできているのが見えた)
    ……ほ、炎の玉……?
    (いや、よく見ると違う。何か、金属的な筒状の物体だ。背後から炎が勢いよく噴射していて、それを推進力として飛翔してきている……)
    (恐らくは、推進用と爆発用の、2種類の火薬を詰めた爆弾! 鳥のように空を飛び、着弾した瞬間に爆発する……手投げ爆弾より射程の長い遠距離兵器!)

  • 175ぼっち23/05/06(土) 17:57:59

    スパイおばあちゃん(〃´ω`〃)「私の開発したこの魔法の名は、シンプルに《火龍槍(ミサイル)》!」

    スパイおばあちゃん(*ノ´∀`*)ノ「おかしな鉄の馬で逃げようが関係ない! 飛ぶ火の龍の牙が、お嬢ちゃんをいつか必ず捕えるッ!」


    ────────────────


    (猛烈な勢いで接近する金属筒。それはまるで、大きく口を開けて食らいつこうとしている肉食獣のようだった)

    や、やばっ……スプリッツァーッ、回避ッ!

    (ドンッ、ドン、ドドドンッ!!!)

    (とっさの手綱捌きで、何とか回避する)

    (直撃は免れたが、爆風の衝撃や熱い空気が私の体にぶつかってくる。内臓がぶるぶる揺れるみたいで気持ち悪い)

    (着弾した地面は大きくえぐれ、土も砂も黒く焦げていた。あれは……避けずにくらってたら、即死だな……)

    (そして、敵がこれほど容赦ないんだとしたら、街方向に逃げるのは明らかに不味い! 被害が確実に大きくなる!)

    (取れる選択肢は少ない……どうする、どうする……?)

    dice1d4=3 (3)

    1、戦闘しやすい荒野の方に逃げる

    2、Uターンして、敵本体を探す

    3、あえて速度を落として、敵の接近を誘う

    4、あえてヴワットジナーの皆さんを巻き込む

  • 176ぼっち23/05/08(月) 21:50:59

    (ヴワットジナーの空を、赤い輝きが切り裂いていく。煙のリボンを細長くたなびかせて)

    (その数は、ひとつやふたつじゃない。軽く振り向いて確認しただけでも、10以上。まるで渡り鳥の群れだ)

    (耳の後ろがチリチリとするような威圧感。危機感。焦燥感。迫っている。距離がどんどん縮まる。避けろ、避け──)

    (ドゴゥンッ!)

    (スプリッツァーを右に跳ねさせた瞬間、すぐ左で火が花開く)

    (ドゴンッ! ゴバンッ! ボグシャアァーッ!)

    (ああ、もう、飛んでくる数も、威力も衰えない! この点だけ見ても、敵が魔法使いとして私より断然格上だということは確実だ!)

    (──だが、100%私が不利で勝ち目がない、ってわけでもない)

    (有利な要素もある。たとえば、あの飛翔体は今、逃走する私の背後からだけ飛んできている。これはつまり、敵が後ろにいるということを意味している)

    (そしてもうひとつ。この飛翔爆弾、速度も破壊力もとんでもないが、精密さという点ではやや弱いようだ)

    (数でごり押しされているから普通に危険ではあるが、私からかなり離れた位置に落下しているものも多くある)

    (……あ。今ちょうど、私の左側、20メートルぐらい離れた場所に、3発ぐらい落ちて爆発した)

    (真剣に狙ってこれなら、エイム力はかなり低めと評価せざるを得ない)

    (…………ふと思った)

    (もし、敵が私に逃げられたくないのなら。私にあの爆弾を当てて殺したいのなら。取れる手段はふたつだ)

    (飛翔爆弾の数をもっと増やすか。あるいは、自信を持って狙い撃ちできる距離まで近付いてくるかだ)

    (私が逃げ切ろうとするなら、敵の取る手は前者になるが……後者をするように誘えれば……私が逆転できる目もあるかもしれない)

    ──賭ける、かっ!

    (あえて、スプリッツァーの速度を落とした。いや、ジグザグに走って、あまり距離を稼げていない……ように見せかけた)

    (爆弾を避ける上でも、この動きは有効だ。敵がしびれを切らしてくれれば、もっとしっかり狙うために接近してきてくれるはず)

    (釣れてくれ、頼む……!)

    現時点での彼我の距離:dice1d100=8 (8)

    おばあちゃんの接近力:dice1d100=36 (36)

    周辺環境(1ほど見通しがいい。100ほど遮蔽物が多く見通しがきかない):dice1d100=98 (98)

  • 177ぼっち23/05/10(水) 17:56:01

    (──実際のところ、そこから先の展開は、私にとっても敵にとっても意外な方向に流れた)

    (そうなった一番の原因は、私がヴワットジナー郊外の奇岩地帯に飛び込んだことだ)

    (荒野のはずれの、特に高低差が激しい場所。背が高い岩が林立し、自然の迷路のようになっている空間に、私は飛び込んでしまったのだ)

    わ、わ、わわっ、や、やばっ、なんだここ……!?

    ジグザグに走って、スピードを落としたいとは、思ったけど……。

    こ、こ、こんな、ちょっと手綱捌きを間違えたら、岩に激突するような場所に……来たかったわけじゃないんだよ……!?

    (必死で、岩を避けて進む。小さな針の穴に糸を通すような、緊張感のあるドライブだった。もちろん、背後から飛翔爆弾は飛んできていたが、それを気にする余裕などない)

    (──私は知らなかったが、余裕がなくなったのは、敵も同じだった)

    (岩の迷路に私が飛び込んだことで、向こうも私を見ることができなくなった。ただでさえ爆弾のコントロールが悪かったのに、もう完璧狙えなくなったわけだ)

    スパイおばあちゃん( ;´・ω・`)「うーん、さすがに見えない場所にいる相手には当てられないねえ」

    スパイおばあちゃん( ;`Д´)「奇岩地帯ごと全部吹っ飛ばすか……いやいや、私のドングも無限じゃない……そんなことしてたらこっちがガス欠でまいっちゃう」

    スパイおばあちゃん(#`皿´)「近付くしかない! あの岩の森に入って、お嬢ちゃんを見つけ出して、外さない距離で撃ち殺すしか……!」

    (その結果……)

    あ。(←岩の迷路をぐるぐる回ってて、いつの間にかUターンして迷路の入り口に出てきた私)

    (゚□゚ ;)「あ」(←いざ、岩の迷路に突入しようとしてたおばあちゃん。手にはミサイルを抱えている)

    私←(距離、8メートルぐらい)→おばあちゃん

    ………………。

    おばあちゃん( ;´・ω・`)「………………」

    (結末は……)

    dice1d4=2 (2)

    1、私の《拳銃(ショット)》が速い。眉間に弾丸をブチ込む

    2、止まってる意味はねえ! そのままスプリッツァーでおばあちゃんを轢く

    3、おばあちゃん( ;`Д´)「うおおおくらええええ!」私「なんの負けるかぁああっ!」拳銃魔法で撃ち合い開始

    4、おばあちゃん( ;`Д´)「うおおおくらええええ!」至近距離にも関わらず撃つんですか飛翔爆弾!? そっちも巻き込まれませんか!?

  • 178ぼっち23/05/12(金) 17:56:22

    (やっべ方向見失った)(開けたところに出たと思ったらここさっき通った場所だ)(なんか変なおばあちゃんいる)
    (何でこんな辺鄙な岩場にいるの)(あの抱えてる円筒is何)(ん? 気のせいかな、私を襲ってきてた飛翔爆弾に似てる)
    (あ! もしかしてこのおばあちゃんが敵本体!?)(釣り成功!? やったーわーい)(ていうか嬉しいけど近い近い近い)
    (ヤバくない? 格上の魔法使いに何の準備もなくこの距離って)(ジリジリ近付いてもらう間に心構えがしたかった)
    (てゆーか向こうもビックリしてるな?)(まあそりゃそうだよねこの遭遇はサプライズだね)(撃ってこないな飛翔爆弾)
    (あ、そっか、距離が近すぎるから、爆弾使ったら向こうも巻き込まれるんだ)(となると次は爆弾置いて、拳銃魔法とか使うの?)
    (撃ち合いになったら、私、プロのテロリストには勝てないのでは)(その前に何とかしないと)(……今、千載一遇のチャンスか?)
    (うわ、マジで考えてる場合じゃない! こっちが先に拳銃魔法……いやダメだ今から唱えたんじゃ間に合わな──)
    スパイおばあちゃん( ;´・ω・`)「し、《拳銃(ショット)》……」
    オラァッ!
    (私は、魔法を追加詠唱する選択はしなかった)
    (スプリッツァーを全速力で駆けさせ、おばあちゃんとの間を隔てていた8メートルの距離をゼロにする)
    (強靭な鋼鉄のバネの力をもってすれば、相手のところにたどり着くまで0.1秒もかからない)
    (鉄の馬の蹄が、矢よりも速く飛び、おばあちゃんの額に死のスタンプを押す)
    スパイおばあちゃん(´゚д゚`)「オバアアァアァッ!?」
    (おばあちゃんの──私を殺そうとしていた恐るべきスパイの頭部は、グシャッ、という音とともに叩き潰された)
    (あまりにもあっけない、そしてあまりにも思いがけない形での、死闘の決着であった)

  • 179ぼっち23/05/12(金) 17:57:57

    とりあえず……うん。や、やったか……? 勝ったのか……?

    わ、わーい……わーい……? ざまーみろ……?

    (突然すぎて、本当に勝てたのか不安極まるので、しばらくスプリッツァーに乗ったまま死体のまわりをうろうろして、様子をうかがう私)

    (倒れたおばあちゃんは、ぴくりとも動かない)

    (……どうやら、本当に死んだらしい……よし、よし、よし)

    ……さて、どうしようかな、この死体……?

    本当なら……ヴワットジナーの警察に引き渡すべきなんだろうけど……んー……この人、優れた魔法使いみたいなんだよね……。

    そして、私は、星喰学派だ……。

    ……今回のことで……死は、マジでそこら辺にいくらでも転がってるんだって……わかった……。

    世の中って、そんな感じで……本質的にシビアで、恐ろしい原理に、支配されている場所だ……。

    その恐怖から逃れるために……私は可能な限り早く……まぞくになって……不老不死を手に入れないといけない……。

    そのために……………………。

    ……………………。

    (このおばあちゃんの死体で、私は、マッドネスを……)

    dice1d5=3 (3)

    (1~4、する 5、ヤダァ!)

  • 180ぼっち23/05/14(日) 21:54:26

    ……時間が、惜しい……。

    今の私は、有限だ……早く……無限を手に入れないと……いつ、命が尽きるか、わからない……。

    そのために……う、うう……け、け、決断は、必要だ……。

    (息絶えたおばあちゃんの横でひざまづき、しばしお祈り)

    (謝りはしない。でも、あなたのお体、最大限に活用させていただきます)

    ……よし。やるぞ……マッドネス……!

    (星喰学派に伝わる、人食いの儀式。魔法使いの肉を食べることで、ドング許容量上限を増やせるステキな禁断魔法)

    (単純に強くなれるし……ドング許容量が666に達すると、人の身からまぞくに生まれ変われる可能性が開ける)

    (これから私、それをやる。今まで、人肉を喰らう気持ち悪さから手を出せないでいたけど、もう迷いはない)

    ……………………さて。

    今まで、一度もマッドネスやったことないけど……やり方自体は、フリーラックス先生から教えてもらったから……問題なく実行できるはずだ……。

    でも、念のため手順をしっかり思い出しておこう……人の死体をひとつ消費するんだ……失敗は許されない……。

    まず、必要なものは……魔法使いの死体……OK……。

    食べる量は……dice1d4=3 (3)

    1、新鮮な筋肉を100g程度でよし

    2、内臓をdice1d6=1 (1)  種類、150gずつ

    3、脳と心臓をまるごと、あと新鮮な血液を搾れるだけ搾って飲もう

    4、死体の体重の50%以上は食わないとダメ(その量を食べるための魔法が存在する)


    儀式のスタイルは……dice1d4=3 (3)

    1、長い呪文を唱えて、祈りを捧げてから食えばよし

    2、複雑な魔法陣を描き、その中に座って長い呪文を唱えて、祈りを捧げて食べる

    3、複雑な魔法陣を描き、その中で1時間ほど踊り、長い呪文を唱えて、祈りを捧げて食べる

    4、チェックポイントがdice1d100=40 (40)  個ぐらいあり、それを全部クリアーしながら食べる。失敗したらその都度、お尻をぶっ叩かれるような激痛に襲われる(失敗があってもそのまま続ければ普通に儀式は成立する)

  • 181ぼっち23/05/16(火) 17:45:49

    ……ちょーっとばかし、手順がめんどくさいんだよな……マッドネス……。

    私がそこそこ勉強できる子でなかったら……たぶん、覚えきれなかったぞ……。

    えーと、まず……地面に魔法陣を描かないといけないんだ……。

    図面は……頭に入ってる……魔法陣を構成する、魔術文字の意味も、魔術図形の意味も理解してるから……描き間違いは……しないぞ……!

    平らな岩場に……チョークでガリガリ描いていこう……。

    ……うん、こういうとき……絵を描くのが趣味でよかったって思える……迷いなく、きれいな円が描けると、嬉しいよね……。

    次に……踊りだ……!

    手足にドングを込めて踊ることで……魔法陣の術式構造が励起し……マッドネスが発動する……!

    これが……難しい……! 振り付けは覚えてるけど……私、そんなにダンス、得意じゃないんだよね……!

    あと……音楽もないのに踊るというのが……シンプルにやりにくい……! ノリが……踊るなら、ノリノリになれるミュージックが欲しいです……!

    (わっしょい、わっしょい、わっしょい、わっしょい)

    (荒野に描かれた魔法陣の中で、真顔で踊ることdice1d4=2 (2)  時間)

    ぜー……はー……ぜー……はー……いい汗、かいた……。

    次は……次は……うん、マッドネスの本領……人食いの儀式だ……。

    とうとう、来るべきときが、来たって感じだな……。

    ええと……死体から、脳と心臓をえぐり出して……食べるんだ……。

    そのときに、ワインみたいに……血も、飲めるだけ、飲む……。

    うう、ううう……過酷……やっぱりめちゃくちゃ過酷だよ……これ……!

    でも、やると決めたからには! やるぞ……! 決意は、翻さないッ……!

    (おばあちゃんの死体に一礼して)

    (鉄魔法で作ったナイフを、その皮膚に刺し込んでいく……)

    (……………………)

    (…………)

    (マッドネス、無事に完了)

    (ドング許容量……dice1d4=1 (1)  上昇)

    (私の感想は……)

    1ほど「何てことないな」↔️100ほど「あと引く気持ち悪さ!」:dice1d100=21 (21)

    1ほど「舌に合わない」↔️100ほど「味はいいな」:dice1d100=55 (55)

    1ほど「先は遠い……キツい……」↔️100ほど「大望への第一歩を踏み出した!」:dice1d100=8 (8)

  • 182ぼっち23/05/17(水) 23:20:36

    【ドング許容量:146→147】
    す、少な……なんていうか、少なぁい……!
    2時間踊って……増えるドング、これだけかぁ……!
    人脳や心臓を食べたり……血を飲んだりするのは……やってみたら、意外とすんなり受け入れられたし……。
    味も、フリーラックス先生が言ってたみたいに……フツーのお肉って感じで、不味くなかったのは……よかったけど……。
    それでも……この労力に対して、このドング許容量の増え方というのは……うーん……ゴールが遠く感じられる……。
    ドング許容量666でまぞくになれるとして……えーと、マッドネスで毎回、1しか増えないとなると……。
    ……あと、519人食べないといけない話に……なるな……。
    1月にひとり食べたとしたら……43年……毎週ひとり食べたとしても……10年かかる計算になるな……。
    ……………………。
    まぞくになった星喰学派の先輩方……どんだけのペースで食いまくってたんだ……!?
    ……いや……それだけハイペースで食いまくったからこそ……なれたのか……?
    彼らにあったのは……暴飲暴食をしてでもまぞくになるという……強い意思と……行動力だったと……そういうことか……?
    い、今更ながら、尊敬の気持ちがわいてきた……。
    わ、わ、私も、頑張らないとな……マッドネス、1回、やった以上……もう、後戻りするって選択肢はないんだ……!
    これから……もっと、食人に……積極的になるぞ……! おー……!
    (決意も新たに、荒野に吼える私)
    (それから、おばあちゃんの死体の残りを片付けて、グランピング施設に戻ったんだけど……)

  • 183ぼっち23/05/17(水) 23:21:56

    宿泊所の人( ;´・ω・`)「お客様、ご無事でしたか! テントやその周囲が爆破されたみたいなんで、心配しておりました!」

    宿泊所の人( ;`Д´)「おそらくは、ショッピングモールで爆弾事件を起こしたテロリストの仲間でしょう……この国も本当に物騒になって……」

    宿泊所の人(´;ω;`)「で、さすがに丸焦げのテントに泊まっていただくわけにはいきませんので……残念ですが、他の宿泊施設に移っていただけませんか?」

    宿泊所の人(。>д<)「もちろん、いいところを紹介いたしますし、宿泊費も負担させていただきます」

    ……あー……そうだった、あの飛翔爆弾、私のテントのそばに着弾してた……。

    確かに、爆発で煤だらけ、穴だらけになった場所に泊まるのは無理だね……うん、素直に場所を移動しよう……。

    ……で、どんなところを紹介してくれるのかな……?

    dice1d4=1 (1)

    1、オアシスのそばのコテージ

    2、オアシスに浮かぶボートハウス

    3、工業地帯の立派なホテル

    4、最高級ホテルタワー

  • 184ぼっち23/05/18(木) 23:20:09

    砂と岩の国の真ん中の……巨大な湖……ヴワットジナーの水がめ……。

    オアシスのほとりの、すてきなコテージを紹介してもらった……。

    こじんまりした建物だが……ひとりで泊まるには充分な広さだ……。

    シャワールームも、小さいキッチンもある……ベッドもそこそこ大きいぞ……これはのんびり、くつろいで過ごせそうだ……。

    さらに言うと……景色も、実に、素晴らしい……。

    窓から、湖が見える……なんてレベルじゃない……。

    建物自体が、岸から少しせり出すように建てられているんだ……デッキ部分は、完全に水の上にあるな……。

    ……水上での寝泊まりは……ニツケサシミーでさんざんやったが……。

    桟橋に係留された船と……湖の上とはいえ、しっかりした土台のあるコテージとでは……また、感覚が違うというものだ……。

    ……ちょっと、デッキに椅子を出して……休憩するか……。

    陽も、暮れつつある……オレンジ色に染まる湖面に……風に揺れる、ナツメヤシの真っ黒なシルエット……遠くには、砂丘も見える……。

    なんというか……エキゾチックな美しさだぁ……心に染みる何かがあるな……この景色……。

    ……大人なら、こんなときに……ビールでも飲みながら……さらに深く、雰囲気に浸るんだろうけども……私、未成年なんだよね……残念……。

    ……………………。

    (ざざざー……ざわ……ざわわ……)

    月が、ぽっかりと浮かんだ……。

    夕食……夕食は……肉と血をさっき、しこたま食べたから……今日はいいかな……。

    疲れたし、少し早めにベッドに入って、ぐっすり眠るのもいいかもしれない……。

    (体の疲れと、初めてのマットネスをした達成感が、きっと私を心地よい眠りに誘ってくれるだろう)

    (眠りに落ちるまで、私は何を思うだろうか?)

    dice1d4=3 (3)

    1、人を積極的に食べていく計画:広範囲食べ歩き編

    2、人を積極的に食べていく計画:高品質な人肉厳選編

    3、そろそろアカデミアが恋しくなってきた

    4、そういえば私の貯金、まだ大丈夫かな……かなり目減りしてるんじゃないか……?

  • 185ぼっち23/05/19(金) 23:34:37

    ふとん……もふもふ……心地いいなあ……落ち着くなあ……。

    こうして……寝る前の一番、穏やかな気分のときは……やっぱりふるさとのことが思い浮かぶなあ……。

    アカデミアのある……首都エーブリエタース……。

    あちこちにある神殿や教会……定規で線を引いて区切ったような、ぱりっとした街並み……。

    緑の並木道……おしゃれなカフェやレストラン……老舗ブティックの多いファッション・ストリート……あそこでまた買い物したいな……。

    孤独ではあったが……居心地のよかった学び舎……あそこともご無沙汰だ……実習でも座学でも……アカデミアのレペルの高い授業をまた受けたい……。

    ……ここしばらく、旅続きだ……住み慣れた街に帰って……本当の、いつもの生活をしたいという気持ちも、たまに首をもたげる……。

    …………帰りたいなぁ…………。

    ……でもなぁ……まだ難しいよなぁ……。

    いろいろあり過ぎたもの……ギャング抗争とか……王女殺しとか……マスコミの凸とか……。

    ……冷静に考えて私……世界的に指名手配されててもおかしくないことしてるな……? 今も自由の身であることが……不思議なレベル……。

    多種多様な揉み消しに奔走してくれている……フリーラックス先生には、本当に頭が上がらない……。

    コネってわりと強い力だな……持っててよかった……面倒見のいい先生とのつながり……!

    ……でも……いつその火消しが完全に終わって……私、国に帰れるんだろ……?

    永久に帰れないんじゃないかな? ……まさか!

    ……ううん、こういう考えに取りつかれると……先生からの手紙が待ち遠しくなる……とにかく進捗が……あっちの状況が知りたいぞ……。

    (こういうことは、いざ思い悩み始めると長いもの)

    (寝つくまでにしばらく、ふとんの中でもぞもぞと寝返りを繰り返す私だった)

    (で、結局、フリーラックス先生……火消しの方はどんな感じですか? うまくいってますか?)

    dice1d4=2 (2)

    1、だいぶうまくいっとるぞ! もう少しで帰ってきて大丈夫そうじゃ

    2、星喰学派の興味はだいぶ静まったが、マスコミの方はなかなか手強い

    3、マスコミはかなり抑えつけたが、星喰の厄介なのがお前に興味津々で困っとる……

    4、新聞で連日特集記事が組まれたり事件についての考察本が出たりするぐらい大フィーバー( ;´∀`)

  • 186ぼっち23/05/21(日) 21:39:43

    記者1( ゚∀゚)ノシ「王族殺しとかいう、なかなか見ない大事件! 人の興味をツンツン刺激するスクープ性の塊!」

    記者2( ´∀` )b「こんなん、情熱のある報道人なら、飢えた犬のように追いかけるしかないじゃんッ……!」

    記者3( =^ω^)「どっかから圧力かかってる? 知ったこっちゃねえ! 俺たちは調べたいから調べるんだぁ!」

    記者4(*ノ´∀`*)ノ「ロス・サントスを嗅ぎ回れッ! 犯人の目撃情報が上がったニツケサシミーもだ! 髪の毛一本、香辛料の粒ひとつ見逃すな!」

    記者1、2、3、4(*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)八(´∀`*)「「「「俺たちで、私たちで! 犯人をどこまでも追い詰めるんだァ―ッ!!!」」」」


    🦔「……報道業界の熱がこんな感じ。わしも頑張ってはおるけど……わりと焼け石に水じゃ……」

    🦔「こりゃもう、繋がりの見えそうな証拠隠滅しまくって、徹底的に闇に隠れて息を潜めて、やつらが飽きるのを待つしかないかも知れんね」

    🦔「アカデミアのあるエーブリエタースは王家のお膝元じゃし、マスコミの数もやる気もデカいぞ。今はマジで帰るのやめとけ」

    🦔「バリウラ以外にも美味いメシを食わせる国はいっぱいあるし、しばらくそういったことを楽しんで、ホームシックを抑えとけ」

    🦔「そういや、メシといえば、マッドネスしたんじゃってな? おめでとう、おめでとう! これで貴様も真に我々の仲間じゃ。歓迎するぞ!」

    🦔「でも、ひとりふたり食った程度じゃ目に見えた違いは出てきはせん。これからは継続的に、数を食っていくことが重要になるぞ! 頑張れ!」

    ──ふう。

    (読み終わったフリーラックス先生からの手紙を細かく裂き、火をつける)

    やっぱり……あの王女殺しの爪痕は大きい、か……。

    うん、まあ、わかってた。気持ちを切り換えて……バリウラの外での……旅行生活を充実させることを考えないとな……。

    ここは……。

    dice1d4=4 (4)

    1、マッドネスで自分磨きだ!

    2、美味いもん食って幸福感高めたい

    3、芸術活動に没頭するのもいいな

    4、……このオアシス、魚とか釣れるかな……?

  • 187ぼっち23/05/22(月) 22:27:30

    んーッ……。

    朝陽が昇るより早く起き……デッキに出て、深呼吸をする……。

    オアシスのほとりの、冷たくて清浄な空気を、思いっきり肺に吸い込んで……頭にこびりついてる眠気を飛ばすぞ……。

    すひー……はぁーっ……うん、何とも気持ちのいい瞬間だ……。

    (ぱしゃん)

    ……ん?

    どこかで……水音……? 魚の跳ねたような……。

    こんなに広い湖だもんな……そりゃ、魚ぐらいいるよな……。

    ……………………。

    ニツケサシミーで、釣りはさんざんやったが……ヴワットジナーに来てからは、一度も釣り竿を握ってないな……。

    ちょっとまた、やりたくなってきたぞ……魚との格闘を……!

    よし……決めた。今日は、日がな一日……釣りをして過ごすぞ……!

    竿と針と糸は……前みたいに、鉄魔法で作ろう……。

    何が釣れるかわからないから……糸の太さも……ルアーの種類も変えて……何本も竿を用意して、デッキにずらっと並べてみたぞ……!

    この水の中にいるのが、大きい魚だろうと……小さい魚だろうと……どれかの竿には、かかるだろ……!

    さて……それじゃ……フィッシングタイム、スタートだ……!

    食える種類の魚が釣れたら……今日の食事は、それを食べるぞぉ……うひひ、楽しみ……♪

    (そんな感じで、釣りに費やす今日という時間)

    (釣果はどんな感じかな?)

    釣れた数:dice1d20=6 (6)

    主に釣れたもの:dice1d10=7 (7)

    1、ナマズ 2、ニジマス 3、コイ 4、ウナギ 5、コクレン

    6、ティラピア 7、ブラックバス 8、ピラニア 9、ピラルク 10、スッポン

  • 188ぼっち23/05/23(火) 22:34:16

    (ビンッ! グ、ググーッ……バチャッ、バチャバチャッ!)

    おっ、おおっ、これは……なかなか激しい当たり……! 相当に元気のいい魚だぞ……!

    わ、私の経験から言わせてもらえば……めっちゃ暴れる魚は、身がしっかりしてて……美味しいんだ……!

    うおお……竿が、竿が、ほぼ180°まで湾曲している……糸も、竿も、丈夫に作っといてホントによかった……!

    よし、よしっ、よし……! デッキそばまで引き寄せたっ……あとは、網でサッとすくい取れば……!

    ……よしっ、ゲット……! 黒くて、銀色の……口のでかいお魚だ……!

    えーと、なんだっけこれ……図鑑で見た気はするけど……。

    ……あ、そうだ……ブラックバスだ……バリウラの田舎でも、釣り大会が開かれてたぐらい……人気の魚だ……。

    ……でも、あくまでスポーツフィッシング用の魚として人気なのであって……食用としてお魚屋さんに並んでるのは……見たことないな……。

    確か、臭みがあって調理が難しいから……あまり食う人いないんだっけ……。

    ……いや、でも、私は食うぞ……! ニツケサシミーでやれなかった、しっかり加熱した魚料理を……今日は何としても、やりたい気分だから……!

    (それから、しばらく釣りを続けて、丸々太ったブラックバスを6匹釣り上げることに成功した)

    (コテージのキッチンに魚を運び、まな板の上にどさり、と横たえる)

    ……ふ、ふふ、数としては普通だけど……1匹1匹が大きいから、食いごたえがあるぞ……。

    とりあえずは……定番の、フライにするかな……。臭みのある皮や、腹腔の脂を取り除いてと……。

    ううむ、三枚おろしにすると、身の分厚さがよくわかる……きれいな白身で美味しそう……。

    これに衣をつけて……熱した油に、ポーン……! きつね色になったら……できあがりだ……。

    中が2割ほどレアな状態で……油から上げる……そこから、余熱で最後まで火が通ると……一番、身がフワフワになって……美味しいんだよな……!

    (さて、このブラックバスのフライ、最終的にはどういう料理としていただく?)

    dice1d4=4 (4)

    1、フィッシュ&チップス

    2、フィッシュサンドイッチ

    3、甘酢あんかけ

    4、ライスの上に乗せる……だって……!?

  • 189ぼっち23/05/24(水) 23:57:47

    熱々の、白身魚のフライ……どんな風に食べるか……?
    まあ、オーソドックスなのは……フライドポテトと一緒にとか……パンに挟むとか……そんな感じだよね……。
    ……でも……今日は、あえて……冒険をしてみようと思います……!
    ここに取り出したるは……炊き立ての……ライス……!
    ヴワットジナーは……意外と、米食文化も根付いている国だった……市場でも安く売ってたので……つい、買っちゃったのだ……。
    ……チキンブイヨンや、バターと一緒に炊き込んで、ピラフにして食べるのが一般的だが……私はあえて、水だけで……ホワイトライスを、炊いてやったよ……!
    この……ホカホカの白い米の上に……これまた熱々の……ブラックバスのフライを、デーンと……乗っける……!
    そこに……両者を繋ぐように……魚醤をベースにした、甘辛いタレをかけるんだ……!
    フライの衣に、ソースがしみしみ……ライスにも、同じものがしみしみ……。
    できあがりだ……エメラチェリー流……フィッシュフライ・オン・ライス(白身魚天丼)……!
    ……かなり、豪快な見た目になったが……フライからもライスからも……美味そうな香りが立ち昇ってきて……こ、これは、なかなか辛抱たまらないね……!
    で、では、さっそくですが、いただきまーす……。
    (フライとライスをまとめて、大きめのスプーンですくい取って……大きく口を開けて、ぱくっ)
    (もぐ、もぐ、もぐもぐ……もぐもぐもぐもぐ……)
    (がつがつ! がっつがっつ! もぐもぐ……がぶがぶがぶ!)
    こ、これは……これは思ってたより、ずっといいな……!
    もっちりとした淡白なライスに……白身魚の旨味と……魚醤の濃い塩気が……ばっちりマッチしている……!
    衣のザクザクとした歯応えもいい……う、うまっ、うまうま……つ、次々に、口に運びたくなるタイプの味だ……!
    デートだとか、かしこまった場で食べるには向いてないけど……ひとりで気がねなく、がっつりしたものを食べたい気分のときには……最高かもしれない……!

  • 190ぼっち23/05/25(木) 00:01:17

    こ、これは、私のレパートリーにぜひ加えよう……たぶん、ブラックバス以外の白身魚で作っても、めちゃくちゃ美味いぞ……!

    エビとか……野菜のフライとか、一緒に乗せると……より、ゴージャスになるかもしれない……。

    タレの種類も……改良の余地がある……タルタルソースを使ったり……あるいは、魚醤にレモンやライムといった柑橘を混ぜたり……香辛料も合うかも……ゆ、ゆ、夢が、膨らむ……!

    (そんな感じで、フライ・ライスをかき込むようにいただいた私。お腹も心も大満足だ)

    (幸せ夢気分の食後に、お腹をさすりながら思うことは……)

    dice1d4=1 (1)

    1、これ、売ったらそこそこ儲かるんじゃないかな?

    2、ライスの可能性に目覚めた! 米を使った他の料理も試してみたい

    3、美味しいけど、ブラックバス1匹2匹でお腹いっぱい……残りは干し魚にしようか

    4、揚げ油がもったいないな。……隠し持っていたおばあちゃん肉揚げてみるか

  • 191ぼっち23/05/26(金) 00:14:46

    パライソルの……2匹目のドジョウを、狙う……!

    あの国では……基本的な食事のレベルが低くて……私が屋台を出したら大儲けできた……!

    あのときと同じように……屋台で食べ物屋さんをするっ……!

    売るのは……先ほどの私の大発明……ブラックバスの、フライ・ライスだ……!

    こいつを、深底の容器に入れて……お弁当として販売する……!

    魚はオアシスで釣れる……あとは油と衣とライスとタレさえ仕入れればいいから……原材料費も安く抑えられて……商売としても、旨味がある……!

    売る場所は……ダイアグナル工場のそばがいいな……工員さんのランチとして、需要があるはずだ……。

    よし、考えはまとまった……ロースティッド・アーモンド号……カモンッ……! 後ろに引いている屋台を、今こそ活用するとき……!

    魚を多めに釣って……さばいて、揚げて……!

    ライスを多めに炊いて、容器に詰めて……売る直前にフライと合わせて……タレをかける……!

    温度が下がっても美味しいように……タレは少し塩気を濃くしておくか……。

    ……よし、準備万端……! さっそく……売るぞ、売るぞ……!

    らっしゃい……いらっしゃい……美味しい、白身魚のフライ・ライスだよっ……!

    オアシスの新鮮な魚をフライにして……甘辛く味付けして、ホカホカのライスと合わせたよっ……!

    これは味覚のステキな革命……かき込む手が止まらないよっ……ぜひ試してみて……マジで美味しいからっ……!

    今なら、大盛りでも同じ値段だっ……お財布にも優しい……買うっきゃないね……さあさあおいでっ……!

    (ダイアグナル工場前の大通りで、販売開始)

    (他にも屋台はあるが、少なくとも気持ちでは負けてない……はず)

    (あとはお客さん次第だ。さて、どうなるか)

    売り上げ:dice1d100=1 (1)

    (100ほど大儲け。1ほど閑古バード)

  • 192ぼっち23/05/26(金) 00:15:33

    【やっべ】

  • 193ぼっち23/05/26(金) 00:21:42

    (な、な、なぜ……なぜ、どうしてこんなことに……?)

    dice1d4=4 (4)

    1、フライ・ライスがこの国ではありふれた料理だった

    2、この国の人、宗教的理由で魚食べやがらねえ!

    3、ちょうどこの前日に、魚フライの大規模な食中毒事件が起きてた……

    4、ちょうどこの前日に、他国のスパイが魚フライ屋の屋台を装って破壊工作をしてた

  • 194ぼっち23/05/27(土) 00:13:09

    よぅし、商品も並べて……販売開始だー……!

    警官( ^ω^ )「もしもーし、そこの屋台の人、すいません。今、お話よろしいでしょうか」

    え? ……あ、はい、何でしょう……?

    警官( ^ω^ )「実は昨日、ここから少し離れた通りで、テロがありましてね」

    えっ……ま、またテロ……!? や、やっぱりこの国、物騒だなぁ……。

    警官( ^ω^ )「はい、おっしゃる通りで。……ちなみにどんなテロだったかというと、毒物テロと爆弾テロの合わせ技でしてね」

    警官( ^ω^ )「弱めの……食中毒ぐらいの症状を出す毒を仕込んだ料理を屋台で売って、大勢が苦しみ始めて混乱に陥った隙に、工場の外壁に爆弾を仕掛けるという手口で」

    警官( ^ω^ )「運良く、毒料理を食べなかった工員が冷静に病院や警察に通報してくれたので、毒料理でも爆弾でも死者は出ずに済んだのですが」

    ほほう、そ、それはよかった……でも、そのことがいったい、私と何の関係が……?

    警官( ^ω^ )「そのテロリストが売っていたのが、魚のフライだったもんで。……あなたが売っておられるのは魚のフライ・ライスですか。珍しい料理ですね?」

    ……………………。

    警官( ^ω^ )「間違っていたら申し訳ないですが、あなた外国人ですね?」

    警官( ^ω^ )「お名前と出身国と、現在の滞在先と……昨日の昼頃、どこで何をしておられたか、うかがってもよろしいでしょうか?」

    (ヤバい)

    (やましいことは何にもないけど、今はあまり、本名とか出身国とか正直に言いたくない)

    (いろいろな面倒ごとに追い立てられるようにして、私はここまで来た)

    (星喰学派……ロス・サントスの殺人……ニツケサシミーの逃走……万が一にでも、それらと本当の私が結び付いてしまったら困る)

    (可能なら、煙にまいてうやむやに終わらせたいが……)

    私の態度の自然さ(高いほど警官に怪しまれない):dice1d100=45 (45)

    私の情報の隠蔽度(高いほど嘘っぱちだらけ):dice1d100=64 (64)

    警官の拘束時間(高いほど長く、いろいろ突っ込んで聞かれる):dice1d100=12 (12)


    テロリストの動き(2が出たら今日も元気に活動するよ!):dice1d2=1 (1)

  • 195ぼっち23/05/28(日) 22:46:57

    え、えっと……な、名前はルビー・ステアーといいます……。
    バリウラの生まれですが……親の代から屋台を引いて……あちこち旅をして暮らしてきましたので……故郷という感じはしておりません……。
    今、滞在しているのは……オアシスのほとりの、ビーバーハウスというコテージで……昨日の昼は、そこで釣りをしていました……。
    こ、こ、この屋台で売る……フライにするための、魚を……気合い入れて、釣りまくったのですが……。
    警官( ^ω^ )「ふーむふむふむ。……なるほど、ありがとうございます。とりあえず今、聞きたいことはそれくらいです」
    え……こ、こ、これだけ、ですか? 職務質問にしては、ずいぶん、早く終わって……ビックリしたというか、拍子抜けしたというか……そんな気分なんですが……?
    警官( ^ω^ )「はい。ホントに形式的な質問がしたかっただけですんで」
    警官( ^ω^ )「昨日の魚フライテロの犯人の容貌は、あなたと似ても似つかないものですんで、最初からそれほど疑いとかはなかったんですよ。ご安心あれ」
    ま、マジですか……そうですか……。
    (よ、よかった……けど、く、くそっ……! 無駄にビビらされた……!)
    (いや、普通に仕事をしてるだけのこのお巡りさんにムカついても仕方ない……わ、わ、悪いのはテロリストだ……!)
    (魚フライの屋台を利用して、悪事をはたらくなんて……その事件のニュースが広まってるなら、今日ここで魚フライ・ライスを取り扱っても、売れるわけがない……!)
    (商売のできる状況じゃない……今日はもう、屋台を引っ込めるしかない……くそ、大赤字だ……)
    (魚フライ・ライス……自信あるメニューだったのに……売れる商品を思いついたと思ったのに……テロリストのせいでっ……!)
    (可能ならとっちめてやりたい……! テロリストを……その大元まで突き止めて一網打尽にしてやりたい……!)

  • 196ぼっち23/05/28(日) 22:48:27

    ……と、ところでお巡りさん……テロとは穏やかではありませんが……どこの誰が、そんな恐ろしいことを仕掛けてきているんでしょうね……?

    こないだも、ショッピングモールで騒ぎがありましたし……こうもしょっちゅう破壊工作が起きるなんてことは……尋常じゃない……。

    よほど大きな組織が、大きな利益のためにやらかしているのだろうと、素人考えしてしまうのですが……?

    警官( ^ω^ )「あー、わかります。気になりますよね」

    警官( ^ω^ )「我々も捜査中ですが……諸々の状況証拠から推測するに、特に黒幕である可能性が高いと思われるのは……」

    dice1d4=3 (3)

    1、ダイアグナル取引業者

    2、カジノ・ギャング

    3、dice1d9=9 (9)  (1、ゴオド 2、アオトハルト 3、ニツケサシミー 4、パライソル 5、ムートン 6、ヘロウィン 7、スタァライト共和国 8、ラロマディラ 9、ロス・サントス)

    4、バリウラ王国やんけ!

  • 197ぼっち23/05/30(火) 17:50:12

    警官( ;^ω^ )「世界情勢を鑑みるに……可能性が一番高いのは、ロス・サントスからの工作員でしょうね……」

    えっ、ロス・サントス……? あののどかな、芸術と農業の国が……? とてもそんな風な陰謀を巡らす国のようには……。

    警官( ^ω^ )「ああ、そうおっしゃるってことは、あそこにも行ったことがあるんですね。さすがは旅の食べ物屋さんだ」

    警官( ;^ω^ )「確かに、普通なら考えにくいことですが。ここ数年……いや、数ヵ月で、かなり変化が起きてましてね」

    警官( ^ω^ )「有名な話なので、ご存知かもしれませんが。少し前にあの国で、バリウラの王女様が暗殺されたというニュースが流れたことがあったでしょう?」

    !? ……え、ええ、新聞や雑誌に、大きく取り上げられてました、ね……。

    警官( ^ω^ )「噂は広まっているものの、あれの真贋がいまだもって不明で。それでいて、当の王女様が行方不明のまままったく見つからなくて」

    警官( ^ω^ )「その件で、バリウラの宮廷とロス・サントスのdice1d4=2 (2)  (1、王 2、大統領 3、議会 4、大将軍)が、かなり揉めてるようなんです」

    警官( ^ω^ )「その事件は事実だ、いや事実でない、とか。調査を受け入れる、いや受け入れない、とかって感じで」

    警官( ^ω^ )「敵対とは言わないまでも、これまでにない緊張状態になっているわけですな」

    ……………………へ、へ~ぇ。

    警官( ^ω^ )「で、そんな状況で、ロス・サントスの商人がダイアグナルをやたらと買い漁り始めた。ここ最近、急にですよ」

    警官( ^ω^ )「あれは生活維持に必須の燃料ではありますが、兵器の爆薬としても使えます。もしかすると……ということが、遠からず起こるのかも知れません」

    警官( ^ω^ )「もちろん、たくさん買うからには、向こうさんとしては商品の値段は安い方がいい。当たり前ですね」

    警官( ^ω^ )「だからこそ、テロでヴワットジナーの治安を悪くしている……という可能性が、かなり本気で疑われているんですわ」

    警官( ^ω^ )「治安の悪い国まで危険を冒して商品を買いに来ているんだから、値段を安くしろと……そういう理屈がつけられるってわけですな」

  • 198ぼっち23/05/30(火) 17:51:23

    警官( ^ω^ )「まあ、確定ではないですが。我が国でのテロによって明確に変化があるとしたら、あの国ということで……どうしました、少し顔色がよくないですね?」

    い、いいい、いえなんでも……ちょ、ちょっと疲れましたので、はい……今日はもう、コテージに戻って休もうかと……し、失礼します……。

    ……………………。

    …………。

    あ、あの王女暗殺が……巡り巡って、ここまで影響してくるのか……。

    ど、どどど、どうしよう……私にも責任の一端があるやつか……? 私、巻き込まれた側じゃなく、巻き込んだ側か……? 何をするべきか……?

    dice1d4=4 (4)

    1、私悪くない……誰も悪くない……商売しくじった損失とか忘れて、寝よう……。

    2、王女事件を沈静化させる何らかの情報を流して、情勢を落ち着かせることができないものか?

    3、シンプルな責任放棄策! ヴワットジナーから立ち去ってしまおう!

    4、1+数日後のニュース「バリウラとロス・サントスの戦争が始まりました」

  • 199ぼっち23/05/30(火) 18:07:34
  • 200ぼっち23/05/30(火) 18:08:19

    最後に……200……げっと……!
    次スレでも、よろしくね……!

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