ここだけ…ウタに仲間を攻撃された後に…

1二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:25:42

「いくらウタでも"それ"は許せねぇよ…お前のことなんて嫌いだ…顔も見たくねぇ」とルフィが激怒した世界線

2二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:29:41

楽譜に磔にするだけじゃなく、それこそ血を流させるようならこうなった可能性もなくはない

3二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:30:58

それでこそとか思ってるエアプウタが居そう。

4二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:35:01

怒った辺りで思惑通りで喜んで
嫌いだって言われて一気に曇って
顔も見たくないでたぶんギャン泣きする

5二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:37:28

そこまで吐き捨てておいてなおウタを殴れなかったらルフィのお労しさがアップする

6二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:41:13

拘束した後に見せつけの為だけに痛めつけるような真似をしたらルフィでも怒ったろうけど性根が優しいウタにそんな事出来なかったな

>>7

7二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:45:14

>>6

っていうのもルフィは分かってたんだろうな

8二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:47:03

線にくっついてるだけだから許した。
兵士でガチ目のリンチにして来たら分からん。ただそれをウタは出来ない

9二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:49:27

まぁ仮に映画で仲間に本気レベルで攻撃したとしても「どうしてだよ！？ウタァー！！」って叫んで項垂れて終わると思う

10二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:50:02

「…え？」

何を言われたのかすぐには理解できなかった。

海賊やめなよって言っても怒らず、適当にあしらうように背を向けたルフィが許せなくて。
私の知ってるガキンチョルフィとは違う姿に、置いてけぼりにされたようで恐くなって。
だからルフィの仲間を捕まえて音にした。
こうすればすぐに突っかかって来る、子どもの頃みたいに喧嘩するはず。

私の思惑通りになったのは最初だけだ。
顔色を変え、睨み付けるルフィを挑発的に笑ってやった。

でも、笑えていたのはそこまで。

「な…んで…」

嫌い。顔も見たくない。
ルフィの口から聞きたくない言葉が出てしまった。
フーシャ村にいた頃は喧嘩もしょっちゅうだったけど、本気で彼を怒らせた事は無い。
だけど今、私の目の前にいるルフィは…

「やだ……やだよ……」

そんな目で見ないで
嫌われたくてやったんじゃないの。再会できたのが本当に嬉しくて、だから離れて欲しくなかっただけなの。
また昔みたいに二人で楽しく勝負していたいって、そう思っただけなの。

こんなはずじゃなかったのに

11二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:51:16

やめろ…やめろ

12二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:55:44

ワァ...ァ...

13二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:56:45

もっとやるえ

14二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 01:56:45

(吐血)

15二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:00:58

ちょっと思い付いたんだが
このスレの概念＋別のスレにあった「ウタは助かったけど代わりにルフィが死んだIF」で書いても良い？
1～2レスくらいの短いのになるけど

>>16 >>17

16二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:01:33

>>15

いいのだ

書いてほしいのだ

17二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:01:54

>>15

とりあえず釜は用意しておいた

181522/11/23(水) 02:02:29

サンキュー。書くからちょっと待ってて

19二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:12:32

見たこともないルフィの視線にたじろぐ。

「仲間をはなせ」
「違う…違うのルフィ……」

ルフィの聞いたこともない冷たい声、それに対し私は必死に溢れそうになる涙をこらえ弁明をしようとする。

「わた、私は昔みたいに…」
「もういい…」

瞬間、ルフィの瞳に残っていた最後の熱も無くなったのがわかった。
その瞳が、もう私を映すことのなくなったのが嫌でも理解できてしまった。
もう涙は止まることもなく流れ始めたが、彼は興味もなさそうに宙に浮く五線譜へと飛んで行った。

「ごめんなさい。ごめんなさい」

私は会場の特等席の浮島で、一人うずくまって泣き続けた。

20二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:13:42

会場ひえっひえだろこれ…

21二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:21:51

もうネズキノコどうこうじゃなくて自殺しそう
シャンクスはやくきて

221522/11/23(水) 02:43:17

計画は失敗に終わった。
ウタワールドは閉じ、私が新時代に連れて行こうとした人々も解放される。
嘗てエレジアを滅ぼした魔王は絶叫と共に消滅した。
あとは魔王を倒した海賊たちが笑って島を後にすれば、文句なしのハッピーエンド。

でも現実は違う。
魔王を呼び出した張本人はのうのうと助かって、魔王を倒した私の幼馴染が死にそうになっている。

どうして？
だってルフィは私なんかのよりもずっと凄い新時代を創るはずでしょ？
海賊だけじゃなく海軍にも沢山友達がいて、皆の太陽みたいな奴なんだよ？
だからシャンクスだって、ルフィに帽子を託したじゃないの？

「なんでよ…」

馬鹿みたいに震えた声しか出ない。
言いたいことはいっぱいあるのに、なんでなんでって壊れた玩具みたいに繰り返すだけ。
そんな私を、地面に横たわったままのルフィが見つめている。
これから死ぬとは思えないくらいに優しい顔に、申し訳なさのようなものが宿っているのは気のせいじゃないだろう。

231522/11/23(水) 02:43:56

「ごめんな」

…？
ルフィが口にした四文字の意味が理解できない。
だってルフィは何にも悪いことはしてないじゃない。
むしろ私の方が謝らないといけないのに。

「おれ、お前に酷いこと言っちまった」

酷いこと。
それが何を指すのかは分かるけど、正直思い出すだけで苦しい。
でも言われるだけのことをした私が悪いんだ。
だからルフィがそんな風に言う必要なんてないんだよ。

「ウタを泣かせたくなかったのに…ほんとにごめん」

私の方こそごめん。
大切な仲間を傷つけて、ルフィのこともいっぱい傷つけてごめんなさい。
ああ駄目だ、ちゃんと謝りたいのに言葉が上手く話せない。
泣き声ばっかり聞かせるんじゃなくて、言いたいことを伝えなくちゃいけないのに。

「ウタにはいつも、笑ってて欲しかったのになぁ…ほんとに…ごめんなぁ…」

申し訳なさそうに、悔しそうに言って。
涙が一つだけ零れて、それっきりピクリとも動かなくなった。

241522/11/23(水) 02:44:25

「ルフィ…？」

揺さぶってみる。起きない。
揺さぶってみる。起きない。
揺さぶってみる。起きない。

「ルフィ」

名前を呼んでも、あの輝くような笑みを返してはくれない。
あんなに温かかった手が、急に冷たくなっていった。

「ル…フィ…！」

こんなに近くにいるのに、もうどこにもルフィを感じられ無い。

「やだ、やだ、こんなのっ、やだよぉ……！」

こんなはずじゃなかった。
昔みたいに勝負をしたかった。
冒険の話を聞きたかった。
もっといっぱい、私の歌を聞いて欲しかった。

どれだけ泣いても、どれだけ懇願しても、
ルフィの声は聞こえなかった。

251522/11/23(水) 02:45:00

終わり。じゃあ俺、イチャラブルウタSS見て脳を回復して来るから…

>>28 >>29

26二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:46:46

おいこんなモノ残して逃げるなァ!!

27二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:50:31

シャンクスの目が死んでそう

28二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:50:53

よくやった>>25お前が生み出したSS はよくかわるくおれを興奮で眠れなくさせた

29二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:51:29

>>25

あわよくば両方生き残ったifルートも見せろ！

それはそれとしてお前は語り継がれる

30二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 02:51:32

続きは無いのんか〜〜♡

311522/11/23(水) 03:01:35

クハハハハ！そこまで言うなら二人とも助かったifを書くしかねえよな？
また2～3レスくらいだろうけど、早ければ今日の昼には書き上げとく

32二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 06:49:14

保守するぜェ。おれ達は山賊だ。が、別にスレを荒らしに来たわけじゃねぇ

33二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 08:15:27

お前は語りつがれr（（
語り継ぎたいけどダメージが酷いな（）

34二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 08:32:13

ルフィのウタに対する感情が本編ほど重くなくて昔遊んだ同年代の女の子程度だったらこうなってもおかしくなかったんだよな…

35二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 09:52:01

自業自得とはいえボロ泣きしてるウタ見たら、一味もめちゃくちゃ気まずくなってそう
ウソップ辺りは「俺らは大丈夫だからプリンセスウタの話も聞いてやれ」って言いそうだが

36二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 09:55:21

よく考えると大の男を相手に子供の時みたいに喧嘩してほしいから挑発するとか危ないことしてるな
それだけルフィを信頼してるんだろうけど

371522/11/23(水) 12:21:08

ルフィが目を覚ました。
その言葉を聞いた途端、私は脇目も振らずに駆け出していた。
すれ違う見知った大人達やルフィの仲間が驚いたように私を見たけど、今は気にしている余裕がない。
今の私はピストルよりも速いんじゃないか、頭の片隅に馬鹿みたいな考えが浮かぶ。
ここ数日はほとんど眠れぬ夜を過ごし、食事も満足に喉を取らなかったのに、こんな体力が残っていたのは自分でも驚きだ。

目当ての場所が見えて来て、心臓の音が一段と大きくなる。
何十回も訪れた部屋。
祈るような思いで話しかけては、眠り続ける彼の姿に涙を流した。
でも今日は違う。

「ルフィ！！！」

扉を開ける手に力を込め、壊れるんじゃないかってくらいの勢いで開いた。

「ウタ？」

彼が、そこにいた。
いつもはベッド上で身動ぎもせず、私の言葉に何の反応も見せない彼が。
私の方を見て、私の名前を口にしてくれる。
それだけでもう、堪えるなんて出来る筈が無かった。

「ルフィ…ルフィ…！ルフィ…！！！」

起きたばかりの相手にして良いことじゃないとは分かってるけど、でも止められない。
彼の胸に飛び込んで、思いっきり抱きしめる。
ルフィの匂いがする、ルフィの温もりを感じる。
ややあってルフィの方からも私の背中に手を回してくれた。
その行為が、ウタワールドで作り出した幻想なんかじゃなく本物のルフィがここにいるとより実感させてくれて。
彼をもっと強く抱きしめたくなった。

381522/11/23(水) 12:22:08

「絶対安静だっつってんだろ」
「まーまートラ男」

隈のあるルフィの友達を、小さな船医さんが窘める声が聞こえた。
ポンと私の肩に軽く手が置かれ、視線をずらすとホンゴウさんが笑っている。
言葉を返す前に二人を連れて部屋を出て行き、私とルフィの二人だけが残された。
気を遣ってくれたのかな、後でちゃんとお礼を言わないと。

でも今は、ルフィに言いたいことがたくさんあった。

「ごめん…！たくさん酷い事して…ルフィも、ルフィの仲間も、いっぱい傷つけて…本当に…ごめんなさい…！！ごめん！ごめんねルフィ…！！」

12年振りの再会を私が台無しにした。
彼の大切な仲間を傷付け本気で怒らせた。
何もかも私が悪いのに謝ろうともせず、彼にずっと酷いことをした。
それでも、決別されて当然の事をした私を一度も殴ろうとはせず、命の危機に瀕してまで助けようとしてくれた。

謝罪を繰り返す私の頭を、ゴツゴツした手が撫でる。

「おれの方こそごめん…お前に酷いこと言って、泣かせちまって…」

沈んだ声色で告げられた言葉に胸が締め付けられるような思いだった。

「違うよ！！ルフィはなんにも悪くない！悪いのは全部っ…私なの…！私が…」

ギュッと、私を抱きしめる力が強くなる。
でも頭を撫でてくれる手は相変わらず優しいままで。
嬉しいのと悲しいのが混じって、自分でももう何を言えば分からなくなり、ルフィの胸に顔をうずめてわんわん泣いた。

391522/11/23(水) 12:23:27

「なぁウタ」

少しだけ落ち着いて来た時、顔を上げると真剣な顔のルフィが見えた。

「聞いて欲しい事があるんだけどよ…良いか？」

何を話すんだろう。
少しの不安を滲ませながら頷くと、ルフィはゆっくりと口を開いた。

「おれさ、お前とまた会えて嬉しかった。おれのこと覚えてくれて、昔みたいに勝負できたのもだって本当に嬉しかったんだ。
　だけどよ、お前に何があったのかとか聞かないで酷いこと言って、それでお前を泣かせたの後悔してたんだ。
　お前と仲直りもできねェまま、泣かせたままで終わるのなんて絶対に嫌だった」

だから、言葉を切ったルフィの瞳が私を捉えて離さない。

「おれのせいで悲しませといて何言ってんだって怒られるかもしんねェけど…
　ウタ、おれはお前に一緒に居て欲しいって思ってる。
　昔みたいに勝負したい。
　俺の冒険の話を聞いて欲しい。
　もっとお前の歌を聞きたい。
　お前が笑ってるとこを、また見たいんだ」

401522/11/23(水) 12:24:08

…………。
まったくこいつは、本当に酷い男だ。
折角少し泣き止んだのに、また涙が溢れるような事を言って。
望んじゃダメだ、そんな資格が無いと言い聞かせる私の強情さをいとも簡単に壊して。

「いい、の…？わたし…るふぃといっしょにいて…いいの…？」

「しししっ！良いに決まってんだろ！」

私がずっと欲しかった言葉をくれるんだから。

もう二度と見れないと思っていた、お日様みたいな笑顔。
それを見たら、ただただ嬉しくて。

「っ！う゛ん゛っ！わたしもっ、ルフィと一緒が良い！一緒にいたいっ！！」

涙と鼻水でぐしゃぐしゃになり、女の子がしていい顔ではないと思う。
それでも、ようやく私は心の底から笑えたような気がした。