あの……トレーナーさん……

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:23:30

    「カフェ?」
    私がいつも通り、業務を終わらせた時のこと。その担当ウマ娘、マンハッタンカフェが袖を掴んできた。
    「この後……すぐに帰りますか……?」
    私もマンハッタンカフェの周りで起きる怪奇現象と長く付き合ってきた。それ故に彼女が発した質問の意図を理解するのは容易かった。
    「今日も……その "よくないもの" が来るの?」
    「はい……」
    袖を掴む彼女の細腕にはトレーナーを守ろうという力強い意思が篭っていた。
    「明朝まで、ここで篭っていてください……必ず守りますから……」
    そう断言する彼女の目を見て、トレーナーは少しだけ冷や汗をかいた。確かに彼女はマンハッタンカフェと付き合う上で怪奇現象には慣れており、その危険性も理解していた。しかし、その目には今までにないような暗い光があった。
    「カフェ……だよね……?」
    「? ……そうですけど……。」
    その声色や表情は確かにマンハッタンカフェの物だ。しかし、トレーナーは担当への違和感を拭いきれず、ついつい分かりきったことを聞いてしまった。
    「大丈夫です……私が守りますから……」

  • 2二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:24:31

    どうなっちゃうんだァ⋯⋯?

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:25:22

    >>1

    そして夜になった。私はどうせ朝まで籠るのだから、という理由でコーヒーを飲みながら明日の分の作業を行っていた。すると、ガタン……と突如としてトレーナー室の電気が落ちる。

    「来たの……?」

    マンハッタンカフェはこくり、とただ頷くだけだった。

    ――――ドンドンッ! ドンドンドンッ! バンバンッ! バンッ!

    扉を激しく叩く音が部屋内に響く。

    「これは…………」

    マンハッタンカフェは焦ったようにトレーナーの方を向き、問う。

    「……トレーナーさん、最近、パワースポットや、神社などの霊験あらたかな場所に行きましたか?」

    ――――ドンドンッ! バンバンバンッ! ドンドンドンドンッ! バンバンッ! バンッ!

    「行ってないはず、だけど……」

    少しだけ古い記憶を引き出すように考え込むが、そういう類の場所へ行った記憶はなかった。

    「っ……」

    マンハッタンカフェは突如ぐい、と私を引っ張ったかと思うと、そのまま少し大きめの清掃用具用のロッカーの中へと隠れた。

    「聞いてください、トレーナーさん……。このままだとまずい、です……。」

    「それってどういう……」

    ――――ドンドンッ! バンバンバンバンッ! ドンドンドンッ! バンッ!

    先ほどよりも音が大きくなる。

    「撃退するのも耐えるのも、このままだと難しいです。これはいつものあの子じゃなく、もっと別の……もっと境界を越えやすい強い子、なんです」

    霊験あらたかな場所へ行ったか聞いたのはそのためだったのかと私は内心で納得すると同時に、どうするべきなのかという疑問をぶつけた。

    ――――ドンドンッ! ドンドンドンッ! バンバンバンッ! バンッ!

    「さすがの私でも……ここまで強い子の対処法は分かりません……。ですが……」

    そこで彼女は言葉を濁した。どうやら策があるらしいが、何かやりにくい訳でもあるのだろうか、という疑問を彼女は率直にぶつけた。

    「いわゆる "よくないもの" というのは基本的に生きていません……。なので、私たちのように生きてる者たちを羨んでいるのでは、と私は考えています。だからこそ境界を越えて、こちら側へ乗り込みたい……とも」

    「う、うん……。」

    「前置きが長くなりましたね……。だからその、いわゆる生命の神秘……そのアレとか…………をすればなんとかなるかと……」

    その瞬間、マンハッタンカフェは頬を染めてこちらから顔を逸らす。

  • 4二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:25:59

    !?

  • 5二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:26:03

    >>3

    「えっ……」

    その時点で私は固まってしまった。だが、例えどんな危機的状況でもトレーニングーとしてそれだけはダメだ。何より相手は年端も行かぬ学生であり、現役のアスリートだ。こんなところでキズをつけて良いわけが無い。

    「他の方法は?」

    「…………。」

    沈黙。つまりそれ以外に方法がないことを示していた。

    ――――ドンドンッ!バンバンッ!バンバンッ!バンッ!

    より大きな音がけたたましくなったかと思えば、扉が蹴破られるような音が響いた。そしてそれはロッカーに近付いてくる。

    このままでは……という焦燥が来る。他にないのか、とマンハッタンカフェに問いただしても首を小さく横に振るだけでそれ以外の反応は返してくれなかった。

    ――――ドンドンッ!バンッ!

    「……っ!」

    大きな音が、ひときわ近くで鳴り響いた。もうダメだ……という思いに支配される。ギュッとマンハッタンカフェを抱きしめる。

    「ごめん……カフェ……」

    ――――ドンドンッ! バンッ!

    私は服を脱ぎはじめ、そして音が大きくなっていく……。

    ――――ドンドンッ! バンッ!

  • 6二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:28:02

    >>5

    ――――ドンドンッ! バンッ!

    ――――ドンドンッ! バンッ!

    ――――ドンドンッ! バンッ!

    ――――ドンドンッ! バンッ!



    Buddy you’re a boy Make a big noise playing in the street Gonna be a big man someday

    You got blood in your face, big disgrace Kicking your can all over the place

    Singing!!

    WE WILL, WE WILL ROCK YOU!!

    YEAHHHHHHHH! Sing out!!

    WE WILL, WE WILL ROCK YOU!!


    Queen - We Will Rock You (Official Video)

    「あれは……」

    「通りすがりのフレディ・マーキュリーです……凄い歌声ですね……」



    少し恐ろしい思いをしたが、通りすがりのフレディ・マーキュリーのおかげで、穏やかな気持ちで朝を迎えられそうだった。

  • 7二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:28:24

    SPCじゃねーか!

  • 8二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:28:35

    しっ
    てた

  • 9二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:28:37

    (なんでこんな長くなっちゃったんだろうなぁ……最後やりたかっただけなのに……)

  • 10二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:29:07

    >>7

    サメを殴るな

  • 11二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:29:25

    誰でも伝説のロックバンドのメンバーになれる曲
    悪霊退治はこれに限る

  • 12二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:29:56

    フレディこそ幽霊じゃねぇか!!

  • 13二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:30:21

    >>6

    いちばんヤバい怪異がとおりすがってるじゃねえか!!

    誰か突っ込め!!!

    カフェもトレーナーさんもフレディご存知ない?ソスカ

  • 14二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:30:33

    幽霊増えてる増えてる!

  • 15二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:30:38

    実際フレディみたいなSCPもあったはず
    何番かは忘れたが

  • 16二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:30:46

    三番まで歌ってけ

  • 17二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:31:21

    >>12

    お、お友だち側だから⋯⋯

  • 18二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:31:23

    すごい歌声ですね……じゃねぇよ!
    もっとすごいこと起きてるだろ?!

  • 19二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:31:29
  • 20二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:31:36

    >>15

    飛行機内で唐突に始まるヤツやろ

  • 21二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:32:37

    マルゼンスキーがサイン色紙持ってそっち行ったぞ

  • 22二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:33:16

    >>15

    みたいなというかまんまフレディが出てくる

    しかも複数

  • 23二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:33:39

    クイーンは生命の神秘の結晶だった...?

  • 24二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:34:28

    このレスは削除されています

  • 25二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:34:45

    >>23

    ロックは生命の根源だからな!

  • 26二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:35:25

    Killer Queenとanother one bites the dustもすこれ

  • 27二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:35:28

    (カフェのライホウシャイベントのドンドンッ!からWe will rock you 行けるなって書いたら長引いて閉まった、そしてこれは誤字って消した。すまない……)

  • 28二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:35:45

    >>23

    少なくともそういうの探求出来るくらいにメンバー全員インテリだよ

  • 29二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:38:41

    >>26

    ジョジョから入ったくちやろ?

  • 30二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:42:04

    二人の披露宴の余興でteo torriatteを披露してくれる謎の変態シンガー

  • 31二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:42:38

    >>26

    show must go on とI was born to love you とDon't stop me now も追加で

  • 32二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:45:01

    ボヘミアンラプソディは名曲だけどクセが強すぎて初めて聴いた時は投げた

  • 33二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:46:46

    本当に釣られたわ

  • 34二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:47:55

    カフェトレがロック好きだったら興奮して召されない?

  • 35二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:54:19

    このレスは削除されています

  • 36二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:54:50

    この系統はまた書くと思います。
    突如現れるフレディ・マーキュリーに震えて眠れ

  • 37二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:56:53

    気持ちよく釣られた。
    フレディじゃねーか!→いやまてフレディこそ幽霊じゃねーか!の二段落ちには唸らされたね

  • 38二次元好きの匿名さん21/10/28(木) 23:57:55

    カフェのうまぴょいが始まる…!!と思ったらそんなことは無かった。

  • 39二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:45:44

    読み返したら5レス目の時点でドンドンッ!バンッ!のリズムに移行しててダメだった。初見全く気付かなかったよ…

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