【♂トレ】トレーナーさん、自動車を買うんですか?

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:25:42

    「ん…どうしたのいきなり?」

    食堂の行列の間でフラッシュが突然、こんな事を聞いてきた。

    「本当ですか?以前のトレーナーさんは暇があれば、私のエゴサばかりでしたが、最近はそれに加えて色々な自動車会社のサイトを渡り歩いている様ですが」

    実際、フラッシュの前でその様なサイトを見ていることは事実だけど、1度も見られていない…ハズなのに何でこの子はそんな事を?

    「…うん、実は最近、今乗ってる車の調子が悪くて」

    「嘘…ですね?トレーナーさん。」

    僕が言い終わる前にフラッシュは、僕の口に人差し指を当てた。まるで、僕の言葉を遮るかの様に

    「私は知ってるんですよ。トレーナーさんは寮の駐車場の他に屋根付きの駐車場を別に借りていて、そこには大小合わせて12台の自動車を停めている事を」

  • 2二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:38:18

    お、おう?どうなるんだこれ

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:39:27

    スレ主だけど、これ続きを書いた方が良いんかな?

  • 4二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:41:01

    こちらが読む限り今んとこ起承転結の承と転の間ぐらいだし

  • 5二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:41:07

    車見てた理由も12台車持ってる理由もわからんから続きあるとばかり…

  • 6二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:41:07

    自動車買い過ぎ!!

  • 7二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:41:19

    >>3

    え?続きないの?

    ど、どういうこと?トレーナーさんが金持ちってこと?

  • 8二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 00:41:43

    (税金とんでもない事になってないか?)

  • 9◆mdBtonr1fI21/10/29(金) 00:58:54

    それでは上手く行くかどうか分かりませんが、続きます。とても短いです。

    「それで、今度買おうとしている自動車は何なんですか?」

    「え、いや…それは、ちょっと……」

    親にエロ本を買ったのを咎められた時と同じ感覚だ。反応を見る限りだと、フラッシュは僕が自動車を買うことに対して反対派の様だし、これは言わない方が良いか?

    「私の前で隠し事をしても隠し通せた試しなんて無いんですから、早く素直に言ってください」

    そうだった。3年間付き合ってきて、フラッシュは僕の隠し事を常に暴いてきた。
    誕生日サプライズの時もそう、ホワイトデーの時もそう、クリスマスの時も…若しかしたらフラッシュはエスパーなのでは?

    「分かった…正直に言うよ。これを買おうかと思ってて」

    と言いながらトレーナーさんは、自身の携帯端末を私に手渡した。画面には、1台のスポーツカーが表示されていた。メーカーは私の母国のドイツの会社。値段は………

    「2000万円もするんですか?この自動車は」

    「うん……」

    やっぱり、こうなった。大人しくこれは諦めておいた方が良さそうだ。

    「私はいいと思いますよ。トレーナーさんが欲しくて、自分で支払えるから欲しがっているんでしょうから、何も問題は無いかと。それに、私の母国の事は理解して貰いたいですからね。」

  • 10◆mdBtonr1fI21/10/29(金) 01:15:01

    意外だった。僕が14台目の自動車を持つことに何の指摘も疑問も無いことに。現に僕の自動車の税金は、年間で国産車が1台買えるくらいの値段になっている。
    それにプラスされるのにも関わらず特に何の注意も無いことに逆に不審感を覚えるくらいだ。

    「トレーナーさんの趣味は存じ上げていますし、お互いに好きな物は譲れないですからね。でも、ドイツに行く時にはある程度、減らさないと行けないかも知れませんね」

    「まぁ、確かにハンドルの位置が違うからねぇ…でも、小旅行でわざわざ車を持っていく事は、あまり無いと思うよ?」

    その瞬間、一瞬だけフラッシュの目付きが鋭くなった。

    「……それはそうとして、因みになんでこのスポーツカーを買おうと思ったんですか?」

    「あぁ、この自動車は内外装の素材や塗装をフルオーダーで作ってくれるから、コイツを白かシルバーで作ってコッチで君の応援仕様にして競バ場に乗り込んでやろうと思ってさ。」

    「私の応援仕様…ですか?すいません、少し想像がつきませんね。何か具体的な例はありますか?」

    端末をトレーナーさんに返すと彼は、また何か検索し始めた。

    「あった、コレコレ。こんな感じの」

    と渡された端末の画面には、レーシングカーのボディにキャラクターの絵が描いてある画像だった。

    「も、もしかしてトレーナーさんは、今度買う自動車でこれを……?しかも私の写真で……?」

    「勿論!これで競バ場に乗り込めば、周囲の視線や注目はコッチのもんだし、これでちょっとしたレースに出たり街を走るだけで、君の宣伝になる。それに、僕のやる気が少し上がる。得しかない。どう?いいと思わない?」

  • 11二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 01:22:12

    やべえトレーナーだ!!

  • 12二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 01:23:38

    やめとけフラッシュ
    コイツは惚れたらダメなタイプの男だ…

  • 13二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 01:24:50

    フラッシュさん、しっかりトレーナーさんを叱っといた方がいいよ…

  • 14◆mdBtonr1fI21/10/29(金) 01:26:40

    「……トレーナーさん」

    フラッシュがボソッと何か呟いたが、小さい声でよく聞こえない。

    「トレーナーさん」

    また何か呟いた。……トレーナーさん?って言ってるのか?

    「絶対にダメです!!!!私が許しません!!そんな恥ずかしい事は、絶対にです!!この車は、絶対に買わないで下さい!!」

    「エェッ!?そりゃまた何で……?」

    「当たり前じゃ無いですか!?自分の顔が描いてある車で街の練り歩くんですよ!?恥ずかしいに決まってるじゃないですか!!」

    しかし、普段のトレーナーさんならそんな事を思いついても実際に実行はしない……それなら、誰かトレーナーさんを焚き付けた人がいるはず。

    「因みに聞きますけど、若しかしてこれって誰かから意見を得たりしたんですか?」

    どうやら図星のようだ。彼の顔が一瞬、硬直した。

    「誰なんですか?早く正直に言ってください。然もなければ、今度のバレンタインに貴方の嫌いなブラック、ビターを初めとする、所謂茶色いチョコレートをこれでもかと使ったケーキをワンホールお見舞いしますよ?」

    「……!?……ジョーダンとゴルシ………です。」

    やっぱりこの2人でしたか。普段は、あんな感じですがこう言った時だけ結託して……!!

    「分かりました、正直なトレーナーさんにはグミを上げますね。それでは、私は少し用事が出来たので失礼します」

    と言うや否やフラッシュは、食堂を後にした。その後、放課後にフラッシュを学内で探している最中に身体を荒縄でがんじがらめに縛られ、首からプレートを下げたジョーダンとゴルシが、街灯に吊るされていた。

  • 15◆mdBtonr1fI21/10/29(金) 01:27:50

    以上で終わりです。皆さん、お付き合いして下さりありがとうございます。
    今更ですが、かなりヤバいトレーナーになってましたね。反省しないと

  • 16二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 01:27:57

    グミで躾けられてる!?

  • 17二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 01:29:04

    ゴルシはともかくジョーダンは何教えてんだw

  • 18二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 01:38:59

    車二桁所持はゴルシジョーダン関係ないんだよな…

  • 19◆mdBtonr1fI21/10/29(金) 01:57:36

    おまけです。自動車を12台所有している事に関して、本文に上手く入れられなかったので、補足です。

    「そう言えば、トレーナーさんは何で12台も自動車を持っているんですか?」

    その日のトレーニングは、ウォーミングアップがトレーニング前に済んでいた事もあり、何時もより早くいい成績を出せた。しかし、そんな中でも気になるのは何でトレーナーさんは12台も自動車を所有している事なのか?である。しかし、予想は大体見当がつく

    「何でって……好きで集めてたら、12台ほどになっててさ。」

    「…なるほど、やはりそうでしたか。」

    初めて会った時から思っている事だけど、私のトレーナーさんは行動原理や思考が時々、子どもの時がある。そこが彼のチャームポイントであるのだが、流石にこれをずっと続けていたら彼は維持費で破綻する事になる。
    やはり、何処か管理できる人が面倒を見なければならないだろう。
    そして、それは彼と3年間付き合ってきてた私だけだろう。

    「分かりました、でもこれ以上車を買うと色々大変ですので、そう言った私生活に関する部分は、1度私に相談して下さい。」

    「えっ…でもフラッシュはあまり、自動車の事は知らないしょ?」

    確かにそうだ。知ってる自動車会社と自動車名は、全て片手で事足りるくらいしか知らない。けど、それは勉強すればいい事だ。運良く私はそう言った物は得意だ。けど…

    「ですが、個人的には自分で調べるよりも、私はトレーナーさんに教えて欲しいですね。」

    うーんと声に出さず少し視線を上に逸らし頭髪を前から後ろに撫でる。これは、彼が困っている時に見せる所見だ。つまり、彼は今とても困っている、それはそうだ。自分より幾つかとは言え年下の子に自分の面倒を見られるのだから。
    しかし、彼は以前から1人で生活するのは大変だし、中々趣味の話しが合う人がいないと嘆いていたので、今回の私の提案はかなり魅力的に聞こえるはず。さて…どうなるでしょうか?

    「……今日、僕が乗って来た自動車は…………」

    よし、今回は私の勝ちのようですね。思わず心の中でガッツポーズをしてしまいました。これから始まる彼の講義の冒頭を聴きながら、これから彼をどうしようか物思いにふけるのだった

  • 20二次元好きの匿名さん21/10/29(金) 03:19:42

    素晴ら……

オススメ

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