- 1二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 22:36:42
「ゴムの数があわねェんだけど…何か知らねェか?」
「む?いや、わらわも知らぬが…ひょっとして減っておるのか?」
「ああ、そうなんだよ…うーん、じゃあ、だれか使ったのかな…」
「そういうことじゃろの、まったく…勝手に持って行くとは…見つけたら説教じゃな!」
「ししし、それは怖いなー海賊女帝の説教なんてさ」
「覇王色も使うてやるわ!…なんての、ふふふふ♪」
「ししし…」「ふふふ…」「「ははははは…」」
「「……………え?………一体誰が…!?」」
二人の関係の参考スレ
【CP・閲覧注意】ハンコックと喧嘩?何のことだ?|あにまん掲示板いやいやいや、おれらそんなことしてねェぞ!え?昨日と四日前の夜に覇王色のぶつかり合いで天が割れてたって…え、そのときって確か…え、と…………わりィ!ちょっとハンコックと相談してくる!bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 22:46:27
確認のために一旦箱から出して、その数を数え直した二人は…やはり使った分以上に減っていることを確信する。
「…気付かなかったことにしねェか…?おれ、だれかなんて正直知りたくねェよ…」
「気持ちは分からなくはないが…いや、しかし厳密には“盗み”じゃからの、説教はともかくとして注意はしないとだめじゃろう、そなたは船長なのだからなおさら…の」
「やっぱそうだよな…よしっ、わりいけど、ハンコック手伝ってくれねェか?おれひとりじゃ多分見つけられねェからよ!」
「うむ、わらわの問題でもあるからの…もちろん手伝おう!」
こうして、ルフィとハンコックによる調査と検証が始まった… - 3二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 22:49:20
サロメが遊びに使ってそう(適当)
- 4二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 22:54:28
「とりあえず、一人ずつ考えていくのが良いかな…」
「まあ、そうじゃの…とりあえず絶対にあり得ないのは」
「「ブルック」」
ここは声が揃った。肉体が無いのにそれが必要である訳がない。
「あとは、うーん…とりあえずイメージなんだけどさ、フランキーとジンベエは外して良くねェか?」
「うむ…異論はない、このふたりは何というか、“大人”じゃからの」
「アダルトってやつだな!」
「いかがわしく言い直さんで良いわ!」 - 5二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 22:56:11
そういう事に使うために持ってったんだとしたらルフィとサイズが近いやつじゃないと無理だよな
- 6二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 22:57:23
実はハンコックが犯人だったりして…😳💗
- 7二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 23:01:13
「あとは…チョッパーも外して良かろう、うむ」
「いや、でもあいつだって男だしさ…」
「………種族が違うであろう、であれば、その、何というか…形というかええと、その…ううう///」
「……ああ、そういうことか…分かった、わりィ…そんな真っ赤になってまで説明しようとしなくて良いからさ…」
内心、顔を紅潮させているハンコックをかわいいと思うルフィがそこにはいた。 - 8二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 23:11:17
「あとは、うむ、ナミとロビンも外して良かろう…」
「そう……なのか?女同士分かる、みたいなもんか?」
「まあ、そういうことじゃ…(というより、最初に女部屋に案内されたときにわらわが新品を置いて行ってしまったからの…ソニアやマリーめ…先走って何というものをわらわの荷物に紛れ込ませたのじゃ…恥ずかしくてこの部屋には持って来れなかったわ!)」
今さらながら、ルフィとハンコックは別の部屋を作ってもらっている。手狭ながら二人で仲良くするには十分な広さである。 - 9二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 23:22:27
「残ったのは、ゾロ、サンジ、ウソップ…か…」
「そうなるの…さて、このうち誰か、ということじゃが…」
「「………」」
「ゾロは、うん、まあ、ないだろ」
「サンジは…いや、自分できっちりと用意するだろうの」
「ウソップは…う~ん…無いな、故郷に幼なじみがいるしそういうことはしないはずだ」
「ということは、つまり…」
「犯人は、おれの仲間じゃないってことか…?」 - 10二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 23:27:24
やっぱルフィに内緒でハンコックが夜這いしてるのでは…?
- 11二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 23:36:15
「……密航者が居るということかの」
「ゴムを持っていった、ということはもしかして二人も…?」
「いや、それよりはそなたの仲間の一人が匿っている、と見るのが自然じゃないかの?」
「飯はかなり積んであるからなぁ…一人ぐらい増えても気付かねェ…か?」
「ふふ、そちや、ウソップ…チョッパーなどがつまみ食いするぐらいだからの」
「てことは、結構誰でも匿えるってことか…」
「じゃな…問題は誰がなぜ、匿っていると言うことじゃな…別にそなたの仲間が匿うようなものであれば堂々と船に乗せても構わぬはずじゃろ?」
「そーだよなー、ん〜?」 - 12二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 23:46:12
「「………」」
「この箱を開けてから、あったことといえば」
「ドレスローザで宴会」
「クロスギルドの鷹の目とゾロの決闘…そこに海軍が乱入してきたのには驚いたがの」
「万国でのお茶会…お菓子美味かったなぁ…」
「あとは和の国での祭り…か、わらわの浴衣姿に見惚れておったの、ルフィは♡」
「それぞれ楽しかったなぁ、うん…あ!!」
「どうしたのじゃ?ルフィ…何か思いついたのか?」
「ああ、というか、ハンコック…おめェのトラブルがあったじゃねェか!あのときはおれもあせって止めたしさ…叩いちまったし…」
「………!そうか、あのとき…なるほどの…わらわもつい熱くなって…あやつに、許さぬとか、石にしてやるとか、言ってしもうたから、なるほど、それで…」 - 13二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 00:03:20
「よし、犯人はわかった!とりあえず、話をしないとだし…捕まえる作戦を考えないとな」
「海楼石は必須じゃな、あとは…そうじゃ、少しウソップに道具を借りて来ようかの…ふふふふ♪」
「悪い顔してんな〜しししし♪」
「あとは、どちらかはこの部屋にいるようにすれば良かろう、そうすればいずれ…」
「だな、そのときはまずはおれが…」
こうして、密航者を捕らえるべく作戦を整えた二人であった。それから、幾日か過ぎて…皆が寝静まったある深夜のことである。風を通したいからか窓が空いていて、そこからするりとルフィとハンコックの部屋に入っていく影があった。 - 14二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 00:20:10
(まったく、なんでわたしがこんなこと…)
静かに寝息を立てるふたりを確認して、いつものようにゴムが入っている戸棚を開ける。
(……あった、最近、こいつら部屋を空けなかったからこれをとることが出来なかったじゃねェか!…いや、まあ、盗んでるわたしが悪いんだけどよ…さっさと終わらせるか…じゃあ、箱を開けて…)
箱を開けて、中のものを取ろうとした瞬間…彼女はそれ、を見てしまった。何匹かのゴキブリが箱の中にいる様子を…絶叫しそうになったところを必死に抑えるも、そこには明確な隙が生まれた。
「……っ!」ガバッ
その瞬間を見逃さずにルフィが飛びかかり…だが、これもフェイントである。本命はその後ろ…独特のポーズを取ったハンコックが技を繰り出す。
「メロメロ甘風!」
「なっ…あ…」ガチーン…
驚いた体勢で石になってしまった彼女をルフィは倒れないように支え…そうしながら海楼石の錠を手に付けた。これで完全に捕らえることが出来て一安心である。
「ししし、上手く行ったなハンコック!」
「うむ、おもちゃのゴ……んんも役にたったの、予想通りじゃ、さて…目覚めよ…」
そうしてすぐに彼女の石化を解いた… - 15二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 00:22:24
この口調は…?
- 16二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 00:23:47
ボニー…?
- 17二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 05:50:21
「……はっ!一体何が…」
少し記憶が飛んだような感じがする…いや、それよりも問題はこの状況だ。海楼石で力が出ないのに目の前には四皇・麦わらのルフィと、モリア様やあいつと同じ元七武海・ボア・ハンコックが並んでいる。しかも、ここはこいつらの寝室…そんなところに侵入しているのであればはっきり言ってこのまま…と、絶望的な状況を認識しそこまで考えたところで麦わらが口を開いた。
「おめェ、暴れないし騒がないって約束してくれるか?」
「は…?」
約束も何も既に暴れられないし…まあ、叫んだとしても無駄な状況なので騒ぐことも出来ないのはこいつも分かっていると思うんだが…まあ、それなら別に約束しても良いか。
「……約束する、暴れないし、騒がない」
「うし、じゃあ…ちょっと待てよ…海楼石製だと触れねェから…」
「何言って…あ…」カチャリ
返事をしてすぐに麦わらは錠を解いてくれた。これで能力も使えるし、身体も自由に動く…けど、約束もあるしここで暴れるのは違うだろう。それにこいつらは、そう…話し合いを望んでいるみたいだ。
「よし、じゃあ…大体分かってるんだけどさ、一応これまでどうなってこうなったか確認して良いか?」
そう言ってこいつはわたしの名前を呼んだ。
「ベローナ」
「ペローナだ!!」
そこはすっと名前を言ってくれよ! - 18二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 06:10:40
「わりーわりー、そうだペローナだった」
「そなたはひとの名前を覚えるの苦手なのかの?わらわのことも初めはハンモックと呼んでおったし」
「おまえ、海賊女帝のことさえそんなふうに呼んでたのかよ!」
何となく空気がゆるんで話しやすくなった。これを狙ったわけではないだろうが、でも、まあ、こいつが慕われている理由は何となく分かった気がする。なんというか、暖かいんだよな麦わら…
「その、えっと…悪かったな…あれを盗んで」
「ししし、まあ、気にすんな!それはもう良いんだ」
「それに、そなたをそのように追い込んだのは…わらわじゃからの、こちらこそ済まなかった」
頭こそ下げなかったがあのボア・ハンコックが謝罪の言葉を口にしたのは意外だった。謝り合って禍根は無くなったところで…これまでの経緯を確認していくことにした。
「えっと、サニー号に乗っちまったのはゾロと鷹の目の決闘のときに海軍が割り込んで来ちまったときだよな?」
「ああ、それで合ってる…あのときは大分場がごちゃついてたからな…逃げてたらいつの間にかこの船に乗ってしまってたんだよ」
「で、そのまま密航していた、と…正直に出れなかったのは、うむ、わらわのせい、じゃの」
「…それも、わたしがふざけてあんたにネガティブ・ホロウをぶつけたからだから、その、ごめん…」
「あれだって、ハンコックが“わらわはそのような軟弱な精神はしておらぬは!”とか言って煽ってたし、まあ、色々噛み合わなかったってことだろ、だから誰も悪くねェよ」
「麦わら…」
やばい、ちょっと泣きそう…ううう、これならさっさと乗ってたことバラせば良かったな… - 19二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 06:24:31
回想、これはゾロと鷹の目の決闘中に起こったことである。鷹の目と一緒にいたペローナは暇つぶしに自身の能力を披露というか悪ふざけしていた。ネガティブになる仲間たちを見て笑ったりしていたので、これ自体は和気藹々としたやり取りであった。そんな中でハンコックに対してネガティブ・ホロウをしたときに…事件は起こった。
「わらわなんて…わらわなんて…」
精神力を試すためなので覇気を使わないでそのまま食らったために普通にネガティブになるハンコック…後で慰めてあげようかと思ったところで、ルフィは未来視する。
『わらわなんて、元奴隷なのに…生きていて、ごめんなさい…』
ルフィは焦った、考える前に身体が動いた…
「わらわなんて、元…」
そこまで言ったところでルフィはハンコックの頬を叩いて正気を取り戻させた。いきなりの暴力に場が硬直し…さらにとんでもないことを言いかけたことを自覚したハンコックがペローナに対して激高してしまった。「おのれ、そなた生かしてはおけぬ!」「石にしてやるからそこでじっとしていろ!」「ルフィに手を挙げさせたことを償え!」…そんな言葉を言っていたような気がする。ここまで言われたら、それはもう…ペローナとしてはもはや密航するしか選択肢が残されて無かったのである。 - 20二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 06:47:28
「で、そのあとはゾロに頼ったんだよな?」
「まあ、あいつしかちゃんとした知り合い居ないし…心細かったし…」
「トレーニングルームであればとりあえず隠れられるしの」
ちなみにだが、ゴムの件においてもゾロならば納得がいく。盗ることはないが、用意はしていなさそう…というところで、密航者が盗ることになったのだろうということをルフィとハンコックは予想して…その通りであった。
「そのあとさ、寂しくて心細くて…一緒に寝て欲しいって言って…盛り上がっちゃって…そのときはわたしが持っていた、あの、あれでしたんだけど…でも、足りなくなっちゃって…ゾロのやつが買ったらわたしの密航がバレるかもしれないから…だから、その…盗っちゃったの…」
恥ずかしいのと申し訳ないので顔を赤らめるながらそんな告白をするペローナは、でも、どことなく嬉しそうというか…そんな雰囲気も見られた。
「秘密とかやっちゃいけない、みたいな状況も後押ししたのかの…まあ、とりあえず、明日にでもそなたが船に乗っていたことをちゃんと公表しようぞ」
「だな、仲直りも出来たし…あとはゾロに口裏を合わせてもらえば、まあ何とかなるだろ」
「ありがとう…麦わら、ハンコックさん…ホロホロホロ…♪」
ここに来て安心したのか笑うペローナ…。この笑顔をもってこの一件は解決したと言って良いだろう。ちなみに、ゴムはいつでも持って行って良い、ということになった。 - 21二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 08:01:56
「いやー、良かった良かった、これで安心して冒険が続けられるな!」
「そう、じゃの…うむ…」
「ん?どうしたんだ、ハンコック…まだ何か気にしてんのか?」
「いや、元はと言えばわらわが…わらわの秘密を秘密のままにしているのが原因だったからの…そなたの仲間や友人を信じることが出来ていれば…」
「そんなことねェよ、言いたくないことはそのままで良いじゃねェか」
「じゃが…!」
「それによ、ハンコックも言ってたじゃねェか」
「………?」
「秘密っていうのは、後押しするもんなんだろ?だから、このままふたりの秘密にしておきてェんだ…」
一旦言葉を切ってルフィはこう言った。
「大好きなハンコックの秘密はおれだけが知っておきたい、あれだ独占欲ってやつだな!」
屈託のない笑顔でそう言うルフィを見てハンコックの心は暖かくなる、これで良いんだ、という思いが胸に広がっていく。
「ルフィ………ふふ、ありがとう、わらわもそなたのことが…大好きじゃ!」 - 22二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 12:01:03
- 23二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 20:22:46
シリアス要素もあったとは…