不審ターボ

  • 1122/11/26(土) 09:53:33

    ある日ナイスネイチャがいつものようにチーム室に行くと、
    ツインターボがぞうきんでチーム室の掃除をしていた。
    「おいっすー。
    早めに来てチーム室の掃除とはターボさんもなかなかいい子ですなー」
    後ろから声を掛けたからだろうか、ツインターボはその声にびっくりして飛び上がった。
    「…なんだ、ネイチャか…」
    「ちょ、何だとは何だ何だとは」
    「な、何でもない…」
    「…ねぇターボ、何か…」
    「おっはよー、ネイチャー、ターボー」
    そこにマチカネタンホイザとイクノディクタスの2人もやってきた。
    カノープスとしてはこれでメンバーは揃ったわけだ。
    「…おや、今日はトレーナーさんもいる日のはずですが…?」
    「あ、う…えと…トレーナーは何か急用ができたって…」
    「そうですか。では早速始めましょう」
    「う、うん…」
    ターボはぞうきんとバケツを片付ける為、パタパタと外へ駆けていった。

    その後もターボはトレーニング中ずっと様子が変だった。
    ジョギング中彼女はいつも先頭で皆を引っ張っていくのだが、今日は一番後ろでしかも元気がない。
    3人はその様子を不審に思い、心配になった。

  • 2122/11/26(土) 09:54:20

    ジョギングが終わると
    「ねぇターボ、大丈夫?」
    「な、何でもない…」
    「その…体調が悪いのであればお休みする事をお勧めしますが」
    「だ、大丈夫…」
    「無理しないでいいんだよー?」
    「無理は、してない…」
    それでもぷるぷると震えるツインターボ。
    3人は心配しながらも自主トレを続ける事にした。

    トレーニングが終わった。
    ツインターボはその後何度か口を開いたり閉じたりしながらも結局何事もなく、終了した。
    「…ターボ、何か言いたいことでもあるの?」
    「な、ない…」
    「ふ~ん…」
    「…本当はあるんだけど、トレーナーが内緒にしとこうって…」
    「…ん?」
    「まぁまぁ、おやつでも食べながらゆっくりしましょうよ」

  • 3二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 09:55:11

    最近ドッペルターボを見たからそれかも思ったもん…

  • 4二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 09:57:27

    続けて下さいな

  • 5122/11/26(土) 09:58:25

    その瞬間だった。
    ターボの目からぽろぽろと涙があふれ出し、泣き出してしまった。
    「えっ」
    「えっ、あれっ、どうしたの?」
    「ごっ、ごめんなさ~い」
    泣き崩れるターボを何とか落ち着かせようと皆で頭をなでたりしていると、ターボはぽつぽつと話し始めた。

  • 6122/11/26(土) 09:59:08

    今日ターボは他のチームメイトよりも先にチーム室に着いた。
    「えへへっ、ターボ一番乗りっ!」
    「おや、こんにちはターボさん」
    しかし、そこには既にトレーナーがいた。
    「あれ、なんだートレーナーいたのかー…」
    がっかりと肩を落とすターボ。
    「まぁまぁ。チームメイトとしては一番乗りですよ」
    「…そっか。いえーい」
    再びポーズを取る。
    その目線の先にはドーナツが。
    「あれ?これ…」
    「あぁ、さっき買ってきたんです。
    皆さんで食べてください」
    「トレーナーは?ターボの半分あげる?」
    「…いえ、私はもう食べてしまったので…」
    「そっかー」
    ターボはトレーナーの嘘をすぐに信じた。
    「今日は暑いし、一回冷蔵庫に入れておくね」
    「あぁ、そうですね。
    ありがとうございますターボさ…」
    その時だった。
    ターボは床に足を引っ掛けて転んでしまった。
    「っ!大丈夫ですか、ターボさん…」
    「だ、大丈夫…あっ、あぁー!」
    床にはボロボロになったドーナツが落ちてしまっていた。

  • 7122/11/26(土) 10:01:34

    「それでトレーナーがこれは二人だけの秘密にしましょうって…
    ターボずっと謝りたかったんだけど、でも秘密だから言えなくて…」
    グスグスと泣き続けるターボ。
    「だ、大丈夫だよ~。私たち怒ったりしてないから…」
    ハグしたりなでたりするも全然泣きやまない。そこに。
    「おや、どうしました?」
    トレーナーが帰ってきた。
    「あ、トレ…」
    「トレーナーぁぁぁぁぁ!
    ごめんなさい!
    ターボ…秘密守れなかった…」
    グスグス泣くターボの頭をトレーナーは優しくなでた。
    「よしよーし。ターボ大丈夫だからねー。
    …してトレーナーさんや、その手にあるのは?」
    「これは今日のおやつです。
    さあ、トレーニングを頑張った皆さんにはちゃんとご褒美がありますよー」

  • 8122/11/26(土) 10:01:49

    「ほら、ターボもこっちおいでー。食べづらいよー」
    「ターボ…皆のダメにしちゃったもん…。
    食べる資格ないもん…」
    「大丈夫大丈夫。
    ちゃんとみんなの前で謝ったんだから。
    誰も怒ってないですよー」
    部屋の隅でうずくまっていたターボがゆっくりとこちらを振り向いた。
    「ほんと?ネイチャ怒ってない?」
    「怒ってない怒ってない」
    「イクノも?」
    「えぇ、大丈夫です」
    「マチタン…」
    「早く食べよー♪」
    「……」
    ターボが食卓に着く。
    「ではではーいただきます!」
    「い、いただきます…」
    おやつを食べたターボが次第に笑顔に戻る。
    「トレーナー、おいしい!」
    「良かったですね、ターボさん」

  • 9二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 10:40:18

    ターボは天使
    みんな知ってるね

  • 10二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 12:03:27

    やさしいせかい

  • 11二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 14:41:46

    心が消毒されて自我を保てねぇよ……

  • 12tousakup22/11/26(土) 23:52:03

オススメ

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