尊鷹昔ばなし「わらしべちょうじゃ」

1二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 17:53:07

むかしむかし、ある所に正直者ですが運の悪い男が住んでいました。
朝から晩まで働いたのに、野蛮人に絡まれてカツアゲされるので、貧乏でいいことがありませんでした。

ある日、男は最後の手段として、飲まず食わずで観音さまにお祈りしました。
すると、夕方暗くなった時………ﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯ

2二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 17:54:55

「あなたはこのお寺を出るとき、転がって何かをつかみます。それを持って西に行きなさい。」
確かに、男はお寺を出ようとしたとき、転がって何かをつかみました。
それは、一本のわらでした。

「何の役にもたたないじゃねぇか！？なめてんじゃねぇぞ！ｺﾞｯ」と思いましたが、男は、わらを持って西に歩いて行きました。
歩いていると、メ蚊が飛んできたので、男はメ蚊をつかまえるとわらの先に縛りつけ、また歩いて行きました。

3二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 17:57:11

しばらく歩くと、向こうから田代さんとトオルがやってきて、トオルが、男のもっているわらを見て田代さんに言いました。
「あのメ蚊がほしいな。あれがあれば……ムフフ」

男は、トオルにメ蚊のついたわらをあげたところ、田代さんはお礼にブタマンを三つくれました。
ブタマンを三つ持ち、男はさらに西に歩いて行きました。

>>19

4二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 17:59:43

しばらく行くと、ダンプ松木が道端で苦しんでいるのを目にしました。
「もう、腹が減って一歩も歩けない。どこかに食料はないのか。」

そういって、飯を欲しがっていたので仕方なく、男はブタマンをあげたところ、じきに松木の体調はよくなりました。
お礼に、松木はきれいな絹の布をあげました。
絹の布を持って、男はさらに西に歩いて行きました。

5二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:00:33

タフキャラが昔ばなしを練り歩いてるっ

6二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:04:22

しばらくすると、ゴア博士と元気のない犬に出会いました。
「困った。急にデゴイチがフリーズしてしまった。急いでいるのにどうしよう。」

そして、美しい布を見てゴア博士は男に、デゴイチと持っていた絹の布を交換してほしいと言いました。
男は、布と犬を交換してあげました。
男が、夜通しでデゴイチの検査をして治してやると、デゴイチは生き返ったかのように、元気になっていました。

7二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:07:20

デゴイチを連れて、男はさらに西に歩いて行くと、そこで引っ越しをしている家がありました。

すると、門の中から…………鬼龍！が出てきました。
「おいこらそこの男。俺はこれから東の国へ行かねばならない。その犬をゆずってくれ。荷物を運ぶ動物がたりないんだ。代わりとして俺が帰ってくるまで、この家と裏にある畑をお前にやるよ。」

男はデゴイチと家を交換しました。
この家の持ち主である鬼龍は、結局、帰ってきませんでした。