- 1二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:20:24
「チョコレートのCM?」
「うん。この明昭製菓からの依頼だけど」
トゥインクルシリーズを終えてマルゼンスキーが八冠ウマ娘に輝いてからしばらく経ったころ
彼女とトレーナーの元には取材やCM出演の話がいくつか舞い込んでいた。
「これならトレーニングの時間に食い込まないし、撮影の時間も手間も少なさそうだしさ」
彼女は日本レース史上初の無敗の八冠ウマ娘となり、一躍時の人となって取材を何個か受けていた。そんな彼女をCMに出せば今以上に売れるかもしれないと、大手製菓企業の明昭製菓からもCMの依頼が来たのである。
「詳しく教えて」
「いいよ。これがその資料」
宣伝する商品は、戦前から発売が始まったロングセラー商品の板チョコだった。今回は一番最初に売り出されたモデルをリバイバルする。そのため、撮影は戦前に建てられた洋館で行われ、全体的に古風な雰囲気のCMになる。衣装は時代を感じるものの、彼女の雰囲気に合いそうな白い服だった。
「なるへそ~。ちょっと古い感じなのねえ」
君も結構古い気が…と突っ込みたい心を秘めて彼は資料に目を落とす。確かにバブル期よりもさらに古い1950年代の映画のようだった。
「どう…かな?」
「そうねえ…」
ページをめくる彼女の雰囲気が変わった。彼女の顔に笑顔が浮かぶ。
「うん、受けてみるわ」
「分かった。担当者に電話するね」
こうして明昭製菓の新商品のCMに、彼女が登場する事になった。 - 2二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:21:04
- 3二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:21:28
(やはりお嬢様だなあマルゼンは…)
出来上がったCMを見てマルトレはそう思った。
高等部所属とは言え、とても学生とは思えない風格を彼は感じるのだった。
「やっぱ画面越しで見ると違うわねえ」
「画面挟んでるからかなあ。あ、楽しそうに味わってる」
「さすが大手ね。ビターチョコだけどまろやかな食感で美味しかったわよ」
完成したCMを見ながら、トレーナーはマルゼンスキーの自宅で彼女ととともに製菓から貰った試作品のチョコレートを食べていた。
「ねえ、トレーナー君。アタシの演技はどうだったかしら?」
そう言う彼女の眼はちょっと期待した感じだった。前から文句なしとトレーナーは思っていたが、何度褒めても良い物なので思ったことをそのまま口にした。
「激マブだったよ」
そう言って親指を立てて、素晴らしかったと伝えた。
「ふふっ、ありがとう。トレーナー君」 - 4二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:21:32
これは期待
- 5二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:22:11
- 6122/11/29(火) 18:23:47
- 7122/11/29(火) 18:30:35
- 8二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 19:01:42
たまにあにまんで見るふざけたスレタイとSSが本文のスレしばらくぶりに見た
- 9二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 19:04:05
- 10二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 19:05:22
こういうの好き
- 11122/11/29(火) 19:05:38
- 12122/11/29(火) 19:11:12
ありがとう
- 13二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 19:27:11
無敗のハ冠はアプリだと普通に出来ちゃうよな…