はぁ〜…｜あにまん掲示板

副隊長などでも無く、席官に名を連ねるものでもない自分にとって、不老不死隊長とお会い出来るのは瀞霊廷内で偶然出会えた時。もしくは自分の役目であった任を終え、その結果を不老不死隊長に報告するべく隊長室を訪れる時だけだった。

恐らくは苦手や嫌いであろう護廷十三隊の長としての務め。それをしなければならない時の不老不死隊長は見るからに不機嫌そうな雰囲気を隠そうともしておられない。しかし、その姿を見て私の中の愛おしさは更に募り、より深いものへと変わっていく。ほんの刹那としか思えぬほど短い報告の時間は、俺をもっと上の立場へ。もっと不老不死隊長へと近づける席官、副隊長の座を望む心を更に滾らせるには充分すぎた。

…そんなある日のことだ。
「不老不死隊長。先日の調査の報告に…ん？」
今日も今日とて隊長室へと報告に上がったが、そこに不老不死隊長と副隊長の姿は無い。今日は特別休みというわけではないはずなのに、だ。

不老不死隊長を探して六番隊の隊舎を駆け巡っていた最中に見つけたのは第4席だった。自分よりも不老不死隊長と近い場所にいるのはどうしても気に食わないが、こういう時にはより不老不死隊長の居場所を知っているであろう相手だ。
「あの、不老不死隊長がどこにいらっしゃるかご存知ありませんか？」
「隊長かい？どこにいらっしゃるかって…今日は隊首会の日だろう。聞いていなかったのかい？」
「……隊首会」
「そうだよ。…あぁ、隊長に報告があったのか。だったら私が代わりに隊長に報告しておこうかい？」
「いえ、結構です。後日自分で」
「そうか、分かった。まあ今日は休日みたいなものだと思ってゆっくりするといいよ。お疲れ様」
そう言葉をかけて離れていく第4席を見送ったあと、足早に住居の自室へと戻ると報告書を丁寧に整理し、斬魄刀を手に取る。
「隊首会だかなんだか知らんが…俺が不老不死隊長とお会い出来る貴重な時間を奪っただと…？」
そのまま勢いよく部屋を飛び出した。
「許さん！！！」