せめて、まだ好きでいさせてっ……

  • 1◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:30:04

    ~Dober's View~

    (アタシ、なんでここにいるんだろ……)

     太陽が沈み、光源は公園内の街灯と、少し離れた場所に見える街の灯り。
     夜の空気は冷たく、空から降り注ぐ雨を防ぐものは何もなくて、ベンチに腰掛けているアタシの身体を容赦なく濡らしていく。
     寒い。寒い。寒い。
     それなのにこの場所から動く気力は湧かなくて。身体の熱が奪われていくと共に、心すら冷え切ってしまいそう。
     こんな時に、あの人なら隣で傘を差して、心に熱を燈してくれるのに。もうアタシを隣で見てくれる事はないのかもしれないという事実が、否応なく突き付けられる。

    (トレーナー……っ)

     悲嘆に暮れるアタシの瞳から、再び雫が零れ落ちた。

  • 2◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:30:15

    【雨降って恋路重なる】


    「あれって……トレーナー?」

     漫画を買いに行った帰り道。公園のベンチに座りながら、缶コーヒーを片手に何かを眺めているトレーナーの姿を見つける。視線の先は……公園で遊ぶ子供たち。

    「何してるんだろ」

     別に無視して通り過ぎても良かったんだろうけど、なんだか気になって。トレーナーの方へと歩み寄り声を掛ける。

    「ねぇトレーナー。何してるの?」
    「え? ああドーベル。偶然だね。散歩の休憩も兼ねてちょっとひと息ついてたところだよ」
    「そうなんだ」

     座っているトレーナーが少し横にずれて、ベンチの隣に座ることを促される。アタシも特にこの後用事があるわけでもないし隣に座る。

    「よくするの? お散歩」
    「うん? まあそうだね。ほら、トレーナー業ってなんだかんだデスクワークが多いだろ? 見てれば分かると思うんだけど」
    「アタシから見たら確かにそうだけど」

     アタシたちのトレーニングを見てる時はともかく。それ以外の時間は学園側へ提出する書類や出走するレースの資料、トレーニングメニューの作成など何かとPCに向かっている姿を見ることが多い。
     お昼にトレーナー室を覗きに行ったら不在だったりすることもあるから、ちゃんと息抜きもしてたりはするんだろうけどそれでもやっぱり多いとは思う。

    「だからかな。休日には身体を動かしたくなる、っていうか。後は歩きながらの方がトレーニングの事とかもまとまりやすくてさ」
    「へぇ~」

  • 3◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:30:29

     そういえばトレーナーの私生活って意外と知らない。休日の日すら何かとアタシに世話を焼いてくれてる印象が強くて、一人で行きづらいカフェとかにも付き合ってくれるから。
     特に予定のない、本当にフリーの休日として過ごしているトレーナーを見るのは珍しいかもしれない。

    「子ども、好きなの?」
    「え?」
    「だってほら。さっき遊んでる子たちの事眺めてたじゃない」
    「ああ~。まあ好きだよ。無邪気で可愛らしいし、見ていて微笑ましくなるから」

     まあ薄々子ども好きなんだろうな、とは思っていたから特に驚くことでもないか。映画館でばったりトレーナーと遭遇した時も妙に慣れた対応してたし。

    「まあそんなところ。ドーベルは?」
    「アタシ? アタシは漫画を買いに本屋さんに」

     お目当ての漫画は無事に買えた。以前ドラマ化した際には一時的に既刊、新刊共にどこも売り切れてる時期があって本当に大変だった……。今はもうブームも落ち着いてくれているから特に問題なく買えている訳だけど。

    「そっか。……ちゃんと買えたか?」

     トレーナーもどうやらその時の事を思い出したようで、神妙な面持ちで聞いてくる。

  • 4◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:30:40

    「うっ、やめてよ……あの時は悪かったって思ってるし、ちょうどその事を思い出しちゃってたんだから。ちゃんと買えたから安心して」
    「今更ネチネチ責めないよ流石に。まあびっくりはしたけど」

     その時に結果的にトレーニングをサボってしまったアタシとしてはバツが悪い。全面的に自分が悪いんだけどさ。トレーナーとしてもサボられたら困るから聞いてきただけだとは思うけど。……買えなかった、って言ったら探しに行くぞ、とか言い出してたのかな。トレーナーなら言いかねない。
     会話が途切れ、コーヒーを煽ろうとしたトレーナーが何かに気付いたように再び喋りかけてくる。

    「そうだ、俺だけ飲み物飲んでてなんか悪いし何か飲む?」
    「え? いいって、そんな気を使わなくても」
    「この後の予定は?」
    「特にないけど」

     ただ偶然見つけたから喋りかけただけで、本来ならこのまま帰る予定だったから。

    「じゃあ折角だし近くの喫茶店でお茶でもしないか?」
    「別にいいけど……」
    「決まりだな」

     そして、しっかりお茶をご馳走されてしまい、この日は解散した。

  • 5◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:30:51

     また別の休日。

    「あっ、またいる」

     喫茶店からの帰り道。前みたいにいるかな、となんとなく公園に寄ってみると以前と同じようにベンチに腰掛けているトレーナーの姿を見つけた。
     今日は公園内に子どもたちの姿はなく、トレーナーの視線も手元のスマホの方に向いている。

    「お散歩の休憩中?」
    「ん? ああ、ドーベルか。そうだよ~」

     スマホの画面を落として、前みたいに少し横にずれる。アタシから声を掛けた訳だし座らないのもおかしな話か。
     特に話したい事がある訳じゃないけど隣に腰掛ける。

    「ドーベルは何かの帰り?」
    「ちょっと喫茶店に行ってて。期間限定メニューが気になってたから」
    「どこの?」
    「逆写真詐欺で有名なとこ」
    「あ~! 美味しかった? 俺も食べに行こうか迷ってたんだけど」
    「うん。美味しかったよ。チョコがけの部分は定番化して欲しいかも」

     コーヒー喫茶のチェーン店。その看板メニューであるデニッシュ生地にソフトクリームが乗ったデザート。その期間限定バージョンが美味しそうだったから食べてきた。カロリーを見てゾッとしたけど、美味しかったし大満足。
     おそらく手元でそのメニューを検索していたであろうトレーナーが何かに驚愕している。

    「うわっ、これカロリー1400もあるのか。凄いな」

  • 6◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:31:01

     あっ、やっぱりそう思うんだ。
     デザートにはミニとレギュラーサイズのものがあって。トレーナーが言っているカロリーが1400もあるのはレギュラーサイズの方。
     いくらウマ娘であるアタシでも流石にレギュラーサイズは頼まなかった。

    「言っとくけどアタシが食べたのはミニの方だからね?」
    「いや、別にどっち食べてても大丈夫だけどさ。君らならこれくらいのカロリーすぐ消費できるし」

     ウマ娘は全体的に普通の人よりも食べる量が多い。本格化を迎えている子達は特に。運動する量が多いわけだから当然といえば当然だけど。
     とはいえ件のメニューがカロリーの爆弾なことに変わりはない。

    「あ~……でもドーベルは今日行ってるもんな。俺はまたにするか……」
    「別にひとりで行ってくれば?」

     トレーナー、ひとりで喫茶店に入るのが苦になるタイプじゃないと思うんだけど。

    「ん〜……いや、いいや。また機会があればにするよ」
    「ふ~ん……別にいいけど」

     何故か気を遣われた気がする。別にアタシの事は気にせず行っても良かったんだけど。前ここで会った時は違う喫茶店ではあるけれど、一緒にお茶をしたからそれでなのかな?

    「…………」
    「…………」

     会話が完全に途切れた。アタシも何か話のネタがあって話し掛けた訳じゃないし、何を話せばいいか分からない。他愛もない世間話でもすればいいんだろうけど。
     トレーナーもトレーナーで、これはアタシが帰るまでここにいるつもりなんだと思う。
     だってそういう人だから。自分から帰ったら嫌がられたって取られそうだな~、とか。絶対そんなことを考えてるに違いない。
     ちなみにアタシも自分から話し掛けたのに帰るのはなぁ~、って考えてるから多分お互いに自分から帰る気がない。

  • 7◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:31:12

    「……あのさ。今から一緒に行く?」

     しょうがない。今回はアタシが折れよう。

    「え? ドーベルは行ってきたんだろ?」
    「でもトレーナー、気になってるんでしょ?」
    「まあ。機会があれば食べたいなとは思ってるけど」
    「別にアタシは飲み物だけ頼めばいい話だし。それならいいでしょ?」
    「まあドーベルがそれでいいなら。……ドーベル、一日で二回も来店するお店が大好きな人になっちゃうな」

     ……確かに!

    「……あっ! アタシが行ったとことは別店舗で!」
    「……ちなみにどこの?」
    「……駅前のとこ」
    「ここから一番近いとこかぁ……」

     そりゃあアタシはその喫茶店に行った帰り道な訳で。当然と言えば当然ではある。

    「ご、ごめん……」
    「まあまあ。これもいい散歩みたいなものだよ。よし、行こうか」

  • 8◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:31:23

     この日から。休日に公園でトレーナーに声を掛けてはベンチで話をして。それからどこか喫茶店でお茶をしに行くのが日常になり始めた。
     そうすると会話をすることも自然と増えて。知らなかった一面もたくさん知ることが出来た。
     得意料理は炒飯だったり。トレーナー曰く、作るの簡単だし、との事だけど。一度部屋に上がらせて貰った時に振る舞って貰ったけど凄く美味しかった。
     子ども好きだからか、歳の離れた弟と妹がいるアタシの事を羨ましがってたり。トレーナーには弟や妹がいないみたいだから余計になんだろうけど。
     喫茶店でコーヒーを頼む時はミルクは全部入れて砂糖は一本。意外と一緒に頼むデザートを楽しみにしてる節がある。可愛いところもあるんだな、って思った。
     前まではひとりになれる時間だった訳だし、アタシが入り込むのは嫌じゃないのかな、って思う事もあったけど。
     けれどそんな素振りを見せることは一切なくて。いつも朗らかに笑って受け入れてくれる優しさに。気付けば、トレーナーの事を、男の人として好きになっていた。
     レースを走るウマ娘としてのアタシではなくて。女性として、アタシの事をずっと隣で見ていて欲しいと。そう思うようになっていた。
     そんな恋心を抱いて数か月が経ち、夜の寒さが際立つ季節。募りに募った想いは、やがて一つの決心をアタシにさせる。

    (告白、するんだ。今日こそ)

     卒業するまで待つのが無難な選択だとは思う。アタシたちはまだ担当ウマ娘と、トレーナーな訳だから。そのしがらみがなくなってからの方が絶対にいい。けれど溢れ出してしまった想いは、今告白するのは無謀かもしれないという思考を覆い隠し、アタシを突き動かす。
     公園のベンチで、相変わらずひと息ついているトレーナーの姿を見つける。

    (いたっ……!)

     お誂え向きに、公園内にトレーナー以外に人はいない。

    「と、トレーナーっ!」
    「うわっ! びっくりした! 元気いいな、今日は」

     いつものように声を掛けようと思ったんだけど、自分でも驚くくらいに大きくなってしまった。
     トレーナーの方はそんな挙動が怪しいアタシを気にする様子もなく、隣の座らないのかと不思議そうな顔を向けて来る。取り合えずは心を落ち着ける為にも座ろう……。

  • 9◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:31:34

    「…………」
    「…………」

     座ったはいいものの。お互いに無言のまま。……そういえばここで話す時っていつもアタシから喋ってたんだな、と今さら気づく。

    「あのさっ、トレーナー。その……話したいことがあるの」
    「なんだ?」

     告白しようと息巻いていたものの。いざその時が来ると怖気づきそうになってしまう。だって……フられるのは怖いから。
     でも、そんな不安を抱く時期はとうに過ぎ去った。不安よりも、想いを伝えたいという感情がアタシを駆り立てる。

    「その……」

     少し息を整えて、飾りっ気のない、ありのままの想いを告げる。

    「アタシ、トレーナーの事がすきっ」

     ……言った。言ってしまった。
     アタシに出来ることは、やった。後は……トレーナーの返事を待つだけ。……少しの沈黙の後、ぽつりと言葉を零す。

    「なんて言ったらいいのかな……そこまで想ってもらえてるのは凄く嬉しい」

     その言葉に期待が高鳴り、トレーナーの顔を見る。けれどその表情は想像していたものとは違って……どう答えたものかと迷っているような困惑した、そんな表情。
     すぐに、全てを悟った。言うんじゃ、なかった。先の言葉を取り消すべく、乾いた口から言葉を絞り出す前に。

    「……けどごめん。俺にはまだ……君の言葉に答える事は出来ない」

     有り体に言ってしまえば。フられたという事実が。容赦なく突き付けられる。

  • 10◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:31:45

    「……そっ、か。……そうだよね。付き合えるわけ……ないよね」

     なんとなく、きっと受け入れてくれる。そんな楽観的な考えは脆くも崩れ落ちてしまった。
     担当ウマ娘とトレーナーなんだから。付き合うことが難しいのは分かってたはず。
     それなのにトレーナーならきっと大丈夫って、恋心を押し付けてしまって。独りよがりな告白には、あまりにも当たり前の結果。

    「ごめんっ」
    「待ってくれドーベル!」

     トレーナーの静止も振り切って、堪らず逃げ出す。どこへ行けばいいのかも分からず、無我夢中で走り続けているとやがて息も続かなくなって。
     何かをしていないと押し潰されてしまいそうで、近くにあった喫茶店へと入る。

    (美味しくない……)

     注文した紅茶は、いつもなら絶対に美味しいと思えるはずなのに。だってここは以前にもトレーナーと一緒に……。

    (……っ!)

     かつての思い出が過ぎり、落ち着くこともなく紅茶をすぐに飲み干してしまい、そそくさと喫茶店を後にする。
     その後は帰る気にもなれなくて。あてどもなくふらふらと街を彷徨っていると、気付けば辺りは夕暮れ色に染まっていて。無意識に、いつもの公園へと辿り着いてしまっていた。
     当然のように既にトレーナーの姿はなくて。なんとなく、いつもそうしていたようにベンチに腰掛ける。

    「……っ」

     ふたり並んで座っていたはずなのに、今はひとりで。この先、もうふたりでここに座る事はないんだと思うと、堰を切ったように涙が溢れ出す。

    「っうぅ、ぐぅ……っ!」

     さめざめと泣く少女の頭上には、今にも振り出してしまいそうな雨雲が覆い始めていた。

  • 11◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:32:02

    ~Trainer's View~

    「ドーベルまだ帰ってないんですか!?」

     ドーベルから告白を受けて自宅へと戻り、ぼーっとしていたところ。

    「はい、分かりました。こちらでも探してみます。はい、では」

     こちらにあるメジロ家のお屋敷の方から、ドーベルがまだ帰宅していないとの連絡が入った。時刻は既に20時を過ぎており、ウマ娘と言えど年頃の女の子が一人外出しているには不用心な時間だ。

    「……俺のせいだよな」

     あれからずっと考えていた。悲しい想いをさせるくらいなら受け入れるべきだったのか。
     だが俺がドーベルへと向けている感情が恋慕ではないのは確かだ。共に駆ける大切な存在ではあれど、女性として見ているかとなると話は違う。
     ……正直、担当ウマ娘がトレーナーに対して恋心を抱いてしまうというのは、事例として聞くことはよくある。
     多感な時期に親身に寄り添ってくれるトレーナーが男性ともなれば、少なからず惹かれる子が現れるのは仕方ない話だろう。
     女性トレーナーだとしても思慕の情を抱いてしまう子だっているというのに。
     担当ウマ娘とトレーナーが付き合う事自体がご法度な訳じゃない。基本的に当人同士が納得しているのであれば、周りからはあまりとやかく言われない。
     勿論、ハメを外し過ぎれば色々言われるだろうが、清い交際をする分には世間も寛容だ。
     ……だからこそ、告白を受け入れる選択肢だってあった。だけど俺はそうしなかった。……女性としてドーベルを見てあげられるかどうか、今の時点だと分からなかったから。
     確証もないのに、好きになってくれるかもしれないという期待だけ抱かせるくらいなら。ちゃんと断る方がドーベルに対して真摯だと、そう思っていたのに。

    (どうすれば良かったんだよ……)

     ……分からない。俺の選択が正しいものだったのか。……いや、こんな状況になっているんだ。
     確実に間違えてはいる。けれど正解は見つからない。ドーベルの気持ちと、どう向き合うべきだったのか……。

  • 12◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:32:12

    (いや、今はドーベルを探さないと……!)

     先程から外では雨が降り始めている。もし屋内にいるのであれば帰れず困っているかもしれない。傘を片手に、ドーベルを探しに街へと繰り出す。

    「どこに行ったんだ……!?」

     屋内に避難しているのかと、ふたりでよく行っていた喫茶店は一通り見てきた。しかしそのどこにもドーベルの姿はなく、焦りは増す。

    (ドーベルが居そうな場所……他には……)

     無意識に。ふたりで行った場所ばかり探していた自分に気づき、嫌気がさす。

    (俺はあの子をフったんだぞ……俺との事なんて思い出したくもないだろ……)

     あの瞬間、嫌われていたっておかしくない。それなのにまだ好きでいてくれるかもしれないと無意識に考えているだなんて。とんだ自惚れ野郎だ。
     しかしそうなってくるとどこにいるのか益々分からない。例え嫌われていたとしても、思い出を頼りにするしかない。どうにか手がかりを掴もうと、脳内を探っていると。

  • 13◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:32:24

    (……ある。ふたりでよく居た、まだ探していない場所)

     推測から外していた、残されたもう一つの場所。いつもふたりで話をして……そして今日、俺がドーベルをフってしまった場所。雨も降り、恐らく傘を持っていない彼女がいるはずがないと。真っ先に候補から切り捨てていた場所だが……。

    「まさかな……」

     雨に濡れている彼女の姿を想像してしまい、堪らず駆け出す。走るのに傘が邪魔で、濡れることも厭わず公園へと向かう途中で畳んでしまった。
     そして、辿り着いた、いつもの公園には。

    「っ……」

     居た。雨の中、傘も刺さずに、ベンチへと力なく座っている少女が。見つける事が出来た安堵と、痛ましい様に胸が締め付けられる。
     ひとまずお屋敷の方には見つけたとだけ連絡を入れておく。
     ……俺が行くことで、再び彼女を傷つけないだろうか。なにせ俺は今日彼女をフった相手だ。そんな奴の姿なぞ、視界にすら入れたくなくてもおかしくない。

    (いや、そんなことはどうでもいい。俺は嫌われたっていいから……)

     考えはまとまらない。だけど、雨ざらしになっている彼女を誰かに託す気も毛頭なくて。俺が、行かなきゃいけない。ベンチの方へと歩み寄り、傘を差し掛ける。

    「ドーベル、風邪ひくぞ?」

  • 14◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:32:34

    ~Dober's View~

     頬を伝う雫が、雨によるものなのか、自分のものなのかさえもう分からない。
     すっかり日は沈んでしまい、雨と、夜の寒さに身体は冷える一方で。いつも来ていた知っている場所なのに、何故か迷子になってしまったように。
     どうすればいいのか分からなくて。アタシの足は動くことなく、ベンチに縫い付けられたように、ただただ雨に打たれ続ける。
     雨音のせいか、普段なら分かるはずなのに、人が近づく気配に気づく事が出来なかった。不意に、頭上から降り注いでいたはずの雨が止む。

    「ドーベル、風邪ひくぞ?」

     頭上から聞こえる、大好きな、優しい声音。すぐに誰が来てくれたのか分かった。

    「どう……して……」 
    「お屋敷の方から電話があって。まだ帰ってきてないって連絡があって。それで慌てて探しに来たんだ」

     ……ああ。心配かけちゃったな。フられて傷心しているというのに、自己嫌悪が拍車をかける。いっそこのままどこかに消えてしまいたい。

    「まだ……帰りたくないか?」
    「……っ」

     ここでこうしていても、事態は何も好転しないと分かっていても。
     それでも感情の方は、どうしても付いてこなくて。トレーナーの言葉に無言でうなずく。だって、帰ってしまったら。本当にフられた事を認めてしまう気がして。
     先延ばしにしてるだけとは分かっているけど、それでも認めてしまいたくない。俯いたままのアタシの隣に、濡れる事も厭わずトレーナーが座る。
     奇しくも、再びふたりで隣り合って座る事になってしまった。けれど、きっとこれが本当に最後になるから。

  • 15◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:32:46

    「……アタシね、トレーナーの事が好き」

     飛び出す前に聞かせた、告白と似たような言葉。

    「尊敬出来る大人だと思ってたのに気付いたら男の人として好きになっててさ」

     結果は変わらないって、分かってるけど。それでも零さずにはいられなかった。

    「もしかしたら気持ちに答えてくれるなんて淡い期待を抱いてさ」

     我ながら、あまりにも楽観的だったと思う。普通に考えたら……そんなこと、ありえないのに。

    「そんなことされたら、トレーナーだって困るよね」
    「そんなことはっ……!」
    「無理に合わせなくてもいいからっ」

     分かってる。アタシの事が嫌いだからフった訳じゃないことくらい。
     単純に……アタシを子供としてしか見られないってだけの、よくある話。だから、ちゃんとその事も覚悟して告白するべきだっただけなんだから。

    「探しに来てくれたのがどうしようもなく嬉しくて」

     それなのに。フられたっていうのに、気持ちだけは抑えきれなくて。嫌いになんか、なれなくて。

    「バカみたいだよね。さっきフラれたっていうのにさ」

     いっそのこと、嫌いになれたら良かった。それなら、まだ楽だったかもしれないのに。

    「多分今まで通り、担当トレーナーとウマ娘でもいられなくなっちゃうよね」
    「いや、君が望んでくれるなら俺はまだ君のトレーナーで」
    「いいから!」

  • 16◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:32:56

     好きでいる事がこんなにも辛いのなら。せめてこの初恋を、自分の手で終わらせてあげよう。
     もう自分で首を締めてしまわないように。あと腐れなく、トレーナーが気負わないように。

    「トレーナーだってやりにくいでしょ? フった相手を担当として持ち続けるの」
    「っ!」

     お互い、辛い思いをするのは、これで最後。

    「だから」

     胸の奥が、続く言葉を拒むように、軋み、悲鳴を上げる。この先の言葉を言ってしまえば、全てが終わる。終わらせなきゃ、いけないのに。

    「だから……」

     それなのに、口から出てくる言葉は、未練がましいもので。

    「だからっ、卒業するまでにはちゃんと吹っ切るから」

     だって、こんなにも好きになれる人なんて、一生かかっても会える気がしない。アンタが、運命の相手であって欲しい。……あって欲しかった。

    「それまではっ」

     この恋が叶うことがないとしても。それでもアタシは、この初恋をまだ、終わらせたくない。

    「せめて、まだ好きでいさせてっ……」

     どうか、この想いを抱えてしまうことだけは、許して欲しい……。

  • 17◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:33:06

    ~Trainer's View~

    「せめて、まだ好きでいさせてっ……」

     絞り出したように。震え混じりの小さな声はあまりにもか細く、重くのしかかる。
     すんすん、と啜り泣く彼女に何か声を掛けるべきだとは分かっている。それなのに俺の中には掛けられる言葉を持ち合わせていない。
     いや、違う。掛けてあげる言葉は持っていたはずなんだ。それを俺は、手放してしまっただけで。
     フった分際で、この期に及んでこの子に何を語り掛けてあげるというのか。こんなにも、目の前で悲しんでいるのに。
     やろうと思えばすぐにでも抱き寄せてあげられる距離にいるというのに、何故だか彼女の姿が遠く感じる。

    (君が俺の事を嫌いになったとしても、俺は君の担当でありたいのに……)

     好きでいることさえ許しが必要だと。好きでいることすら迷惑になってしまうと。そんな勘違いをしてしまう程に、袋小路に迷い込んでしまったのだろうか。

    (そうさせたのは、俺じゃないか……!)

     奥歯を噛み締め、血が出てしまいそうな程に、拳を強く握りしめる。自身の不甲斐なさに腹わたが煮えくり返りそうだ。
     何がドーベルに対して真摯、だ。大切な人を己の手で深く傷つけないと、自身の想いにすら気付けない愚か者じゃないか、俺は。
     こんな想いをする相手を好きにならないと言うのなら。俺は二度と、誰かを好きになる事はないだろう。

    「俺の気持ちは、まだ好きじゃないのかもしれない」

     やっと、掛けるべき言葉が見つかった。
     傘を放り、彼女の肩を抱き寄せる。雨に打たれ続けていた身体はすっかり冷えきっていて、己がそうさせてしまったという事実に、抱き締める腕に思わず力がこもる。
     本当は、見つけた時すぐにでもこうしてあげるべきだったんだ。……いや、こうならないようにするべきだった。

  • 18◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:33:16

    「でも……君を悲しませた自分自身が許せない、この気持ちは本物だから」

     好きと呼ぶにはまだ遠いのかもしれない。だけどこの想いは、決して、偽りなんかじゃない。

    「フった分際で、今更なにをって思うかもしれないけど。許してくれなくてもいいから」

     我ながら虫が良すぎる。自身の言葉に反吐が出そうだ。けれどそんなものは無視してでも、届けなければいけない言葉がある。

    「二度と、君を悲しませないから」

     彼女の悲しみを振り払わんと、覚悟を決めて、言葉を紡ぐ。

    「だからドーベル、俺と付き合って欲しい」
    「だったらっ……! 最初っから、フラないでよっ、ばかぁ……!」

     頬を伝う雫はきっと雨のせいだろう。今の俺に、涙を流す資格はないのだから。
     声を上げて胸の中で泣く少女を強く抱き締めながら。二度と、俺のせいで涙は流させないと胸に誓った。

  • 19◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:33:26

    ~Dober's View~

     あの日以降。一応は付き合い始めたはずなんだけど。学園で会ってもお互いなんとなくそのことには触れていない。
     別にギクシャクしてる訳でもなくて、普通にいつも通りではあるんだけど。
     アタシは泣き落としのような事をしてしまった手前、あんまり図々しく甘える事も出来ず。元々甘えるのは苦手ではあるけど。
     トレーナーもトレーナーで、一度フってしまった負い目があるからか切り出しづらいんだと思う。
     そうして迎えた、告白をして、フられて。そして付き合い始めてから初めての休日。
     特にお出掛けの約束をしているわけでもないんだけど、アタシの足は公園へと向かっていた。今日は帰り道とかじゃなくて、真っ直ぐに。

    (……いた)

     やっぱり。思っていた通り、いつものようにベンチに缶コーヒーを片手に座っているトレーナーの姿を見つける。
     今日は入り口付近……つまりはアタシの方を見ていて、手をひらひらと振っている。……アタシの事待ってたのかな。ひとまず声を掛けに行く。

    「お散歩の休憩中?」

     言いながら促されるまでもなく、トレーナーの隣に座る。

    「いや。待ってたんだ、ドーベルの事」
    「そ、そうなんだ……」

     もしかしたらそうなのかも、とは思っていたけど。いざ口に出されると頬が緩みそうになる。
     ある意味では。恋人同士としての初会話なのかもしれないと思うと、何を喋ればいいのか分からない。
     世間話? それなら前までと変わらなくない? でもこういう時ってどんな話をすればいいんだろう。
     ……いや、アタシから話しておかなきゃいけない事が一つある。

  • 20◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:33:36

    「あのさ」
    「なんだ?」
    「あの日の事。謝っておこうと思って」
    「謝る? なんで?」
    「ほら、なんだか泣き落としみたいになっちゃったじゃない? アタシとしては本意じゃなかったというか……なんか無理やり答えを引き出したみたいに思えちゃって……」

     ずっと、その事が引っ掛かっていた。卑怯な事をしたような気がして。
     もしそれでトレーナーが無理をしてるんだとしたら、今ここでもう一度フってもらったって構わない。……やっぱりフって欲しくはない。

    「あっ! 付き合えた事自体は嬉しいから! そこのところは勘違いしないで!」
    「そこを否定されてたら今度は俺が傷つく番だったかな……」

     アタシの必死の弁明にトレーナーが苦笑を零す。

    「……うん。無理はしてないよ」
    「そう……良かった」

     思わずほっと安堵の吐息が零れる。もう一度フられるような事にならなくて良かった。

    「俺からも、謝らせて欲しい事がある」
    「トレーナーから? 何を?」

     アタシはともかく、トレーナーが謝らなきゃいけない事なんて何も思い浮かばない。
     フった事だって正直トレーナーという立場を考えれば当たり前の話で。アタシが恨み言を言うことじゃない。

  • 21◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:33:46

    「……正直さ。今でもドーベルの事を女性として見ているかと言われると自信がない。大切な人ではあるんだけど、それが異性として大切な事に結びつかないというかさ」

     無理もない話だと思う。アタシが告白したのは一週間くらい前で。
     そこからすぐにアタシを担当ウマ娘としてではなく女性として見ろ、というのは酷な話だと思う。……そう考えるとやっぱりアタシの告白は無謀にも程があったな。

    「けどさ。これからはちゃんと担当ウマ娘としてだけじゃなくて一人の女の子としても見るから。だから、もう少し待ってて欲しい」
    「うん。待ってる」

     今は、その言葉だけで十分すぎる。

    「……怒ってないんだな?」
    「怒る? どうして?」
    「いや、だって君の事をフるわ女の子として見てないって宣言してくるわで最悪な男じゃないか? ドーベルからしたら」
    「だってどっちもアタシに魅力がないのが悪い話だし……」
    「あ、ああ~……そういう事を言いたい訳じゃ……」

     この言い方はちょっと卑屈すぎたかな……。事実だとも思うけど。アタシに魅力があったら最初っからフられてないわけだし。ここまで話は拗れてないはず。

  • 22◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:34:05

    「……どうしたら許してくれる?」
    「アタシ別に怒ってないんだけど……あっ、じゃあ甘いもの食べに連れて行って」
    「それだけでいいのか? それくらいならお安い御用だけど」
    「だから怒ってないんだってば」

     トレーナーはなんでそこまでアタシの機嫌を気にしてるんだろう?
     いつも気遣い上手だから気にする必要ないなのに。……もしかしてあの時泣かせた事を気にしてる?

    「……いつもと変わらないな、これじゃあ」
    「いいんじゃない? いきなり特別な事をしなくても」

     焦って関係を進めてしまったんだから、これからはゆっくりでもいい。それで悲しい思いをするのはもう沢山だから。

    「じゃあ行こうか、ドーベル」

     先に立ちあがったトレーナーから手を差し出される。

    (……女性としてはまだ見れないかもしれない、って言ってたくせに)

     今までとは違うって。大切にされてるって伝わってるよ、ちゃんと。


     道行を照らす暖かな日差しが作るふたつの影が、寄り添うように重なった。

  • 23◆y6O8WzjYAE22/11/30(水) 22:34:21

    みたいな話が読みたいので誰か書いてください。

  • 24二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 22:34:44

    22レスに渡ったお話を我々に書けと!?

  • 25二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 22:35:01

    そこにありますね

  • 26二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 22:35:12

    Bravo……

  • 27二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 22:35:49

    >>23

    無理だよ!もうお腹いっぱいだよ!

  • 28二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 22:35:49

    これ以上のクオリティ求められても…

  • 29二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 22:35:55

    お久〜

  • 30二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 22:40:05

    この長さとクオリティをお出ししておいて、それと同等のものを要求するのはさすがに酷いwww

    ハードルが上がり過ぎるってレベルじゃないんだよ!
    棒高跳びでももう少し望みある高さだわ!

  • 31二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 23:07:05

    ドーベルにはいじらしい台詞を言わせたくなるんですよこのタイトルみたいな!!!

  • 32二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 23:13:08

    胸が苦しくなったりちょっと甘酸っぱい感じもあり…

    まぁ何が言いたいかというと至高の逸品ですよね

    そんなものホイホイお出しできるわけないじゃないですか

  • 33二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 23:22:36

    素敵なSSだ…素晴らしい

    だが個人的にはドーベルを女として見れないこのトレーナーは不能かホ◯なんじゃないかとちょっと、いやかなーりビキっときちゃいましたねぇ!

  • 34二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 23:33:13

    感謝します

  • 35◆y6O8WzjYAE22/12/01(木) 00:01:06

    という訳でもしドーベルが告白した時点でベルトレが恋愛感情を持っていなかった場合ネタでした。
    なんだかんだこの二人はドーベルが焦って掛かったらアウトな気がします。

    今回は書き始めが起承転結における転の部分だったのでどうやって告白させるまで持っていくか。
    最後はハッピーエンドにするけどどういう風にするかで非常に悩みましたね……。
    特に今回はベルトレはドーベルに対して恋愛感情を持っていない、という前提があるので軽率に幸せなキスをして終了、みたいな力業が使えませんし。
    最終的にはこの部分を書く頃にはタイトルも決めてたので、福引2等ネタを意識した締め方になりました。
    曇らせちゃってる以上明確にハッピーエンドですよー、と明言するのは苦労しますね、本当に。
    なんだかこのベルトレは悲しませたくない想いが強すぎて過保護になる予感がします。

    タイトルはお話の内容的に「雨降って地固まる」だなぁ……と思ったので、割とそのまんまそれに近い音になるようにしました。
    恋路が重なった瞬間がトレーナーが傘を差し掛けた時なのか、手を差し出した時なのかは……ご想像にお任せします。
    ここまで読んでいただきありがとうございました。

  • 36二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 05:47:04

    すげえ神スレに出会ったもんだ

  • 37二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 06:47:01

    Q:神を見たことがありますか?
    A:このスレで見た

  • 38二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 16:51:05

    はえ〜
    すっごい上質…

  • 39◆y6O8WzjYAE22/12/01(木) 20:25:55
  • 40二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:32:27

    美しい…

  • 41◆y6O8WzjYAE22/12/01(木) 23:37:14

    蛇足にならないかちょっと不安なんですが若干の補足を。

    ・このベルトレは本当に女性としてドーベルの事を好きになるのか
    書いていて自分も不安になった部分なんですけど最終的な結論は「なる」になりました。
    この話の場合悲しませて泣かせた負い目があるのでそういった部分で自分の感情を捻じ曲げて付き合う事を決めてない?というか私自身がそう思ったのでそれだとドーベル本当に幸せになれるのかな……と不安になったのですが。
    「憐れみは恋の始まり」「恋と哀れは種一つ」という言葉があるくらいですし、最終的には悲しませたくないという感情からも恋慕に発展していくんだろう、という確信が持てたのでお出ししました。

    ・話の構成
    取り合えず転から書き始めた、というのはもう書いたんですけど。
    最初は冒頭の雨に降られているドーベルの描写がなく、2レス以降からの始まりでした。
    ただこれだとひたすら掴みが弱くて肝心のフラれる部分まで辿り着いて貰えない、と思ったので先に既にフラれた状態を開幕に持ってくることにしました。
    上手くハマってくれてたら嬉しいですね。
    最後の締め方は日差しの描写で晴れた事とふたりの雰囲気、くっ付くまでに悲しい思いはしたけど幸せが待ってるような未来を想起してもらえてたら幸いです。

    ・サボり癖ネタ
    ドーベルが漫画を買いに行ってトレーニングをサボった、という育成イベントネタを放り込んでおいたんですが……。
    気付いていただけましたかね?

    ・タイトル
    あとがきでも触れましたが「雨降って地固まる」の文字りです。
    それとフラれたお話なので雨の要素と、音として傘という部分を入れたかった点。
    物語を通じて恋路が重なった事と、ふたりの仲がより親密になったという両方の意味を受け取って貰えたら嬉しいです。

  • 42二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 11:31:09

    あげ

  • 43二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 15:53:44

    保存

  • 44二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:41:24

    ドーベル持ってないから小ネタがわからない悲しみ…
    はやく…はやく来てくれ…

  • 45二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:46:53

    話の展開作りがお上手い…

オススメ

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