何で貴方達はよりにもよって今日に!私の握手会になんか来たんですかぁぁ!!

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 18:04:21

    今日は!!隣の書店で!!!シンボリルドルフ会長の握手会でしょぉぉぉ!!!

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 18:05:47

    どっちもどっちも!

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 18:07:49

    俺の!!推しは!!!お前だぁぁぁ!!!

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 18:08:25

    なぜ被らせたし

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 18:09:39

    握手会のブッキングとはそちらの陣営も悪手を打ったものだな
    ああ、いつも応援しているよ。よければこのTシャツにサインも頂けるかな。ダメ? それはかなてぃーことだな

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 18:17:06

    握手会の最後の方にルドルフがやってきそう

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 18:18:44

    (突発コラボイベントにでもすれば良いのに……)

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 18:18:48

    むしろデジたんが行きたくてソワソワしてるけど気さくな会長がデジたんの方にも顔出してくれる

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:16:20

    「何で貴方達はよりにもよって今日に!私の握手会になんか来たんですかぁぁ!!」
    「今日は!!隣の書店で!!!シンボリルドルフ会長の握手会でしょぉぉぉ!!!」

    トレーナーは担当ウマ娘、アグネスデジタルの心からの叫びを聞きながら、相変わらずだなぁと苦笑する。稀代のオールラウンダーとして有名になっても、彼女は「推される側」としての自己評価が低い。

    その謙遜は、来てくれたファン達にかえって失礼では?という懸念は、そのファンたちが杞憂と教えてくれた。
    「俺の!!推しは!!お前だぁぁぁ!!!」「デジたーん!」など、彼女に負けない声量のレスポンスが帰ってきたのだ。

    歓声のさなか、デジタルはこちらに助けを求めてくる。
    「そ、そうだ!爆速でこっちを終わらせれば会長殿の方にも並べますよね!?私も並べるなら……でも来てくれた皆様の好意はぞんざいにしてしまいますしおすしどうすればあばばばばばば」

    ……今回の握手会は、彼女の快挙のひとつである香港遠征と同じ日にと、今日に設定したのだが。それとほぼ同時に、ルドルフ会長も同じように、有馬記念の日……の一週間前に、握手会を設定したのだ。というのも彼女は有馬記念の当日は生徒会長としてそちらに出席するからで、やむない事態であるのだが。

    今の彼女の動揺を見るに、会長以上にデジタルを優先するファンの数が(あるいはその存在自体が)、彼女にとっては想定外だったらしい。心なしか、いつもよりパニクっている。今回は背を押す必要がありそうだ。

    肩に手を置き、彼女の目を見る。自分にとっての推しウマ娘の目を。
    「どこの、誰のイベントと被ってようと。ここに来た彼らにとって、主役は、キミだよ」

    デジタルはハッと目を開いたあと、ゆっくりと息を吐く。腹を括ったらしい。
    「そう……ですね!ここまで来れば、来てくれた同志に応えることが私の使命!デジたん!やったりますよー!バッチコーイ!!!!!!」

    こうして長蛇の列を相手に、デジタルの握手会が始まった。

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:17:28

    ……始める時には果たして終わるのか、と思ったほどの列に終わりが見えて来た頃。
    列の最後尾に加わった『彼女』に気づいたファンが、ひとり、またひとりとどよめく。傍らのトレーナーも気づいたようで、思わず二度見してしまった。
    当のデジタルはと言えば、ひとりひとりの握手と応対に集中していて、気づいていないらしい。

    そして、その時が来る。
    「アグネスデジタルくん、いつも応援しているよ」
    「いえいえ〜、いつもありがとうございます会長……なにっシンボリルドルフ会長!?」

    アグネスデジタルは驚いたあと、声を失ったらしい。握手の相手……シンボリルドルフは微笑みかけながら、彼女の次の言葉を待つ。

    会場の人々は、この二人のやり取りを聞き逃すまいと注目していた。

    しばしの沈黙。それを破ったのはデジタルだった。

    「なんで」

    「……何で貴方はよりにもよって今!私の握手会になんか来たんですかぁぁ!!」

    本日二度目のアグネスデジタルの叫びを聞きながら、シンボリルドルフは苦笑した。

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:18:04

    このレスは削除されています

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:18:28

    設営してきたから

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:18:38

    ルドルフが握手しに来たらヒュッてしそうだな

  • 14二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:22:14

    ありがとうございます会長……なにっシンボリルドルフ会長!?の流れるような二度見笑う

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:26:10

    シベリアンタイガーなの?

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:31:28

    見たこともないような目の見開き方してそう

  • 17二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:35:10

    デジたん育成見ると感謝祭(成功の時)とか二刀流とかで唯一無二な大立ち回りするデジたんのこと凄いいい目で見てそうだしなカイチョー

    そりゃ握手しにくる

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 20:59:24

    うまよんでバレンタインか何かにカイチョーから貰って門限過ぎまで立ち尊死してましたね…

  • 19二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 21:14:52

    >>10


    アグネスデジタルが叫び終えたタイミングを見計らって、シンボリルドルフが再び口を開く。

    「さきほど君の阿鼻叫か…いや、歓声雷動が聞こえてね」「ヒェッソレハゴメイワクヲ」

    聞こえていたとは。デジタルは凍りついた。


    「?……いや、確かに今日、私か君かの取捨選択を迫ってしまうのは本意ではない、なら一緒にしてしまえ、という結論に至ったのさ」


    デジタルは握手の感触から気をそらしながら、言葉を絞り出す。自分の現状を把握してしまえば気絶する自信があった。

    「あのっ、大変ありがた〜いお言葉なのですが、その、今からの変更となるとわたしの一存では」

    「その点は心配無用さ。既にそれぞれの会場と……それから、私の方に来てくれた皆に話はついている。快諾だったよ」


    あとは君次第だ、と返答を待つ姿を見ながら、トレーナーも舌を巻く。並んでいた時には、もう準備を済ませていたということか。トレセン生徒会長は伊達ではない。こちらを見てきたデジタルに、小さく頷く。


    「……では、ぜ、ぜ、是非!」

    先程からしていた握手が、そのまま企画成立の握手になった。こうして始まった突発合同握手会は、先程以上の大歓声を以て迎えられたのだった。


    「えー、では、早速そちらにお邪魔するのでお待ちを……」

    「ん?いやいや。むしろ 指定 した日から見れば、お邪魔 してい たのは我々の方だ。このままこちらに合流させてもらうよ」

    と隣に来るや、今日の主役は君だからね。とウインクしたシンボリルドルフを見て、デジタルは……ついに気絶した。

  • 20二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 21:16:14

    以上です。お目汚し失礼しました。
    デジタルも会長もそれぞれ別方面に完璧超人でいいですよね………こんな握手会行きたい……しゅき……

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 21:31:52

    よいものを読ませてもらった
    乙です

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