ルフィ「ハンコック、何でだよ」2 【CP閲覧注意,現パロSS】

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 17:44:25

    ※バッドエンドは絶対にないということだけを予め。キャラ崩壊かも

    結末と途中は決めてますが、書いてもここのをあっさり描写せずに流していいのか?と付け足したり、ちょっとふざけた気味で書いてたらスレが足りなくなりました。
    まことに勝手ながら、新しいスレを立て書き続けたいと思います。

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 17:44:44
  • 3二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 17:46:16

    よっしゃあパート2だぁ⁉︎なんなら書きたいだけ書いてくれ‼︎供給待ってる‼︎

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 17:46:46

    よくやった

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 17:49:31

    いいのだ
    SSで残りのレスが足りなくなっても新しくスレ立てすればいいのだ

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 18:02:25

    今の所はハンコックと他の姉妹は別々に過ごしているっぽいな

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 18:12:17

    しょうがないと思い、今宵は彼女の部屋で一晩過ごすことにした。
    風呂に入る前に、今宵の寝床となる寝室に案内されたはいいが、デカいベッドが一つだけなので、珍しくルフィが気を遣う。

    ルフィ「あー...床で大丈夫だ。さっきもアスファルトの上でも平気で寝れてたし」

    ハンコック「なーにを言うか?このベッド!一つのベッド!一緒に寝るのじゃぞ!」

    ポンポン!と、ベッドを叩く。
    ここで「いやだ!」を言うわけにもいかない気がして、素直に「わかった」と応えた。
    幸い、キングサイズのベッドだ。離れて寝ることは難しくないだろう。

    ハンコック「.......」

    ルフィ「ん?どした?」

    無言に彼女は片頬に手を当て、こちらを見つめながら何を考えているのか判らない顔をしている。
    徐々に、ほんのり頬を赤く染め始め。

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 18:27:25

    足裏が床に少し張りつく歩み音。
    ジリジリトと、ルフィに迫り寄る。
    この空気と気配には覚えがある。初めて家の自分の部屋に上げた時と同じ。
    雰囲気だったり、気分だったり、そういった考えもなく唐突に。

    ルフィ「ちょっとストップ!」

    咄嗟に彼女の肩を掴んで止めてしまった。
    ハンコックは我に返ったのか、徐々に申し訳なさと哀愁の混じった表情へ。

    ハンコック「う...す、すまぬ。は、はしたなかったであろう」

    ルフィ「いや、嫌ってわけじゃないんだけどな」

    そう、嫌なわけではない。だけど、止めてしまった。何故だ?
    それを見つけることはできない。ないからだ。
    とりあえず、言い訳なり理由をつけてみる。

    ルフィ「ネクタイがずっと苦しかったんだ...」

    ネクタイを外した次の瞬間、「嫌じゃない」とい言葉に嬉しさが先行したハンコックが、ルフィに飛びかかるように抱きしめ、ベッドに押し倒し、その顔に遠慮なく唇を何度も押し当てリップ音だけが部屋の音に。

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 18:30:14

    盛り上がってきたなぁ!?

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 18:35:32

    ハンコックさん、大胆になってきてません?

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:37:22

    大胆なハンコックいい...頑張ってくれ...

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/03(土) 03:00:19

    甘くていいですねえ

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/03(土) 09:22:09

    最後に長い口づけから、彼の口内に舌を侵入させ貪るように堪能してから相手の舌を絡め捕え吸い出そうとする。
    ルフィは声が出そうで出ない、「いてててててて!」と言いたい。
    体験したこともないキスは、思考がバグりそうで、沸騰しそうで....
    ようやく放され、交換され混ざった唾液をハンコックは呑みこんだ。

    ハンコック(なんとも....////)

    ルフィは、胸から這い出てきそうなくすぐったい何かに襲われていた。
    熱を感じる。下半身が痛い。色んなところが張り裂けそうで。
    苦しむようで、そうでない息をあげる彼の表情も愛おしく。もう少し、もう少しだけこうしていたいと気持ちちょっと強めに抱きしめた時、「何か」が下腹部に当たった。

    ルフィ「っっ....!」

    その当たってしまったというだけで、とても敏感そうな反応と堪えるような顔。
    本能的に、反応してしまっている。
    そしてハンコックは、苦しそうな彼を一度解放し、立ち上がった。
    ペンダントを外し、大事にケースに納め、部屋隅にある机に置いておき、ついでに棚のとぐろを巻く蛇のぬいぐるみの顔を壁へ向かせておく。
    その間、ルフィは逃げることも、「何をする」と怒ることもなく、待っている。何故か何もしないでいようとした。

  • 14二次元好きの匿名さん22/12/03(土) 18:09:54

    ムードがいい…

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/03(土) 23:24:57

    翌朝....
    目が覚めたルフィだったが、ハンコックの姿はない。
    数秒間、頭を空っぽになっていたが一気に昨夜の記憶が呼び覚まされ身体を起こした。
    上に着るシャツのボタンは全開、下は何も履いていない。
    最後の記憶は思わず甘えるように、彼女を抱きしめて寝たこと。
    ズボンとネクタイは丁寧に畳まれ、部屋の机に置かれていた。いそいそと、それを着て部屋を出ようとしたが先に扉が開く。

    ハンコック「ルフィ♡風呂が沸いたぞ!」

    お互いさまに、風呂に入らず寝てしまった。
    だから、彼女は一緒に入れる口実になれると急いで入浴準備に向かっていたようだ。
    断る意味もないし、理由もないので着たのにまた脱ぐことになるなぁんて思いながらその足は彼女の背に付いていく。

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/04(日) 04:42:14

    風呂か・・・・
    んで?夜のシーンは?

  • 17二次元好きの匿名さん22/12/04(日) 09:53:09

    >>16

    あまりにもあれだったので、ちょっと修正してます

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/04(日) 19:10:05

  • 19二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 01:50:39

    浴槽はジャグジー付きであり、最上階から外を一望できる造りになっていた。
    一緒に風呂に入ったのち、ルフィは一宿一飯の礼を述べて帰っていってしまう。
    名残惜しかったし、もう少しとも思ったが止める真似はになかった。
    ルフィが帰ったあと、ハンコックは彼から贈られたペンダントを再び身に着ける。

    ハンコック「はぁ~~♡ルフィ♡次はいつ会えるじゃ?」

    それから翌日、ハンコックにある出来事が起きた。
    九蛇財閥が展開するコンテンツの一つであるハイブランドの新作の撮影だったのだが、モデルの1人が急病で来れなくなってしまう。
    しかも、連絡があったのは当日のついさっき。
    そこで会長代理であるシャッキーは、急遽ハンコックを雑誌撮影の現場へと呼び寄せた。

    ハンコック「開始時刻手前で唐突じゃな。朝に連絡をいれるか、現場入りしてからの体調不良ならばともかく...」

    シャッキー「どうだこうだを今から言っても、ねぇ....。他のモデルちゃん達のスケジュールもあることだし」

    ハンコック「今からもう1人、誰か....」

    シャッキー「......」

    ハンコック「??なんじゃ?わらわを見つめて?」

    シャッキー「よかった。モデルがここにいたわ」

  • 20二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 10:49:37

    というわけで、急遽モデルを務めることになった。
    次期社長が自らをモデルをしての撮影。
    ある程度の噂もあったその美貌が、初めて世間の目に出される機会となるだろう。

    サンジ「ヌオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

    ゾロ「るせーぞ!!朝っぱらから!!」

    叫び、教室に突撃してきたサンジはやけにテンションが高かった。
    今月号のファッション誌を手に、ハートを出しまくってウソップとうたた寝をしていたルフィの元へ。

    ウソップ「なんだそれ?女性向けのか?そういったブランドの興味ねぇぞ」

    サンジ「バカ野郎!たくさんのお美しいお姉さまが載るってのに手に取らない理由があるか!?いや、そうじゃなくてだな!見ろ!このページを!」

    あまりにもサンジの興奮具合に、ナミとビビも興味本位でその雑誌に目を通した。
    見るにファッション誌なので、卑猥なのではなさそうだ。

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 20:00:48

    すみません。間時間に書こうとしましたが画面左端に出てくる広告が邪魔過ぎて無理です。

  • 22二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 20:58:10

    >>21

    PCなのか携帯なのかわかりませんがどちらもメモ帳機能がある筈なのでそこでちょくちょく書いてコピーして貼り付けてやればいいと思います

    携帯であれば下の写真の矢印を消した後コピーした文を貼り付けて投稿すれば大丈夫かと思います

    正直状況がわからないですが単純にこちらの方は待てますので解決次第焦らず投稿してくれるとありがたいです

  • 23二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:41:22

    サンジ「九蛇財閥のハンコック様がなんとモデルに!」

    そのページを開いて机に押し付けた。そのページに、サンジは再びハートを出してメロメロし始める。
    可哀そうに、美しさを題としているならば他のモデルをくってしまっている気がする。

    ナミ「自分とこのブランドのモデルをやるって思い切った自信ね。まぁ、文句ないぐらいに美しいわ....きゃー♡」

    サンジ「きゃー♡」

    ウソップ「ルフィ!お前いいよな!こんな娘に時々弁当作ってもらえてるってな!」

    届けてもらったり、手にして学校に登校した日はサンジが嫉妬の炎を燃やすが、今回は思い出したように燃える。
    それを無視して、ルフィもファッション誌に目を通す。

    ルフィ「....ふふっ」

    ルフィは、その数ページを見て静かに笑った。
    ハンコックがモデルをしていることではない。撮影には身に着けるものを指示されたりするものだが、誕生日に贈ったものを身に着けてくれているのが嬉しかった。

    ナミ「夏にホテルプールに招待してもらったり、時々顔を合わす事があったりしてほんのちょっぴり、身近な人みたいになってたけどやっぱりこう改めて見ると実感しちゃうわね...」

    ウソップ「それはビビにもいえることだぜ」

    ビビ「そう、よ」エヘン

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:42:00

    >>22

    ありがとうございます!

  • 25二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 02:13:14

    ファッション誌の影響が大きかったのかここ数か月、アイオライトのアクセサリーが女性を中心に流行った。
    こういったのは来年も持ち越されるだろう。
    冬空は天気が不機嫌そうだ。だが、学校も町のどの店もクリスマス一色に染まる場所が多くどこか煌びやかだ。
    イブの日、父もサボも仕事であり、エースは慕っている男のとこで開催されるクリスマス会に参加するのでいない。せっかくだから友達を誘ってどこか遊びに行ったり、帰りに色々買ってパーティーでもしようか?と考える。
    みんなに連絡をいれてみた。

    ゾロ「わりぃ!鷹の眼が帰ってきてるみたいでこれから決闘を申し込みに行く!」

    ウソップ「じ、実はカヤから誘いがあった...頼む!サンジには内緒にしてくれ!」

    サンジ「レストランが大忙しだ」

    サンジへの電話を最後にして、あとは心当たりある人達へメッセージを入れておくことにした。
    それまでベッドでふて寝。

  • 26二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 10:00:26

    ナミとビビにしらほし、レベッカといった女子組は皆偶然にも家族で過ごすようだ。
    シャンクスら、ロビン、ブルック、ハンコックからは連絡なし。
    フランキーはイルミネーションを頼まれてサンジと似たようなもの。
    ウタはイヴからクリスマスにかけての配信予定。
    じいちゃんも仕事。
    本当にたまたま、全員がタイミング合わず。

    ルフィ「しゃあねぇか...ケーキぐらい買いに行こ」

    向こうにも向こうの都合がある。毎日の内の一日でしかないのかもしれない。
    しょうがないことだが、ちょっぴり寂しい。

  • 27二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 19:31:08

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 20:13:35

    クリスマスイヴもあってか、どこのケーキ屋も菓子屋もケーキは売り切れであった。
    夕刻に差し掛かる時間に出たが気づけば夜で、雪も降り始める。

    ルフィ「さみぃな.....」

    街はカップルや家族連れが多くなってきている。
    仕事帰りの人も多い。
    どうしてだか、急な寂しさに襲われる。
    ケーキはもうホールのでなくていい。コンビニで残っているのを数個買って帰宅。
    だが、家の敷地内へ入る庭門の前に人影の姿がそこに。

  • 29二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 20:14:10

    ルフィ「ハンコック!」

    ルフィの声が聞こえ、外灯の光で僅かにから少しずつルフィの姿が見えて、穏やかな笑みを浮かべて小さく手を振った。
    白い息が、夜に溶けていく。
    彼女は耳と鼻と頬を赤くし、髪に少し、雪がかかっていた。

    ルフィ「お前いつから!?」

    ハンコック「さぁのぉ...」

    着いたのは夕方。ケーキを買いに家を出たルフィのすぐあと。
    行違えてしまい、長くここで待っていたのだが、どのぐらいいたのかは言わない。

    ハンコック「連絡入れたかったのじゃが、昼過ぎぐらいに誤って水没させてしまって....突然に訪ねて悪かったのじゃ」

    いつも送り迎えの車で待機できたはずだ。だけど、彼女は外で待っていた。
    それは、1人で『会いにいきたかった』からである。そして、彼に渡したいが為。

    ルフィ「いや...おれの方こそ!寒い中!」

    彼女の髪につく雪を、指で優しく払い落としてやる。

  • 30二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 22:24:13

    >>29

    なんでカイドウさんなんや!

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 23:38:46

    マフラー巻いて、夜空を見上げながら白い息を吐くハンコック様は美しい

  • 32二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 09:56:30

    家に連れ込めルフィ‼︎

  • 33二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 10:05:35

    外で話すには寒いだろうと、彼女を家に上げた。
    数か月前に一緒に食事した居間にて、こたつの電源を入れる。

    ルフィ「なんか温かいのを淹れてくる」

    ハンコック「お、お構いなく....」

    台所に行くも、本格的なお茶やコーヒー等を淹れる知識も技術もない。客人用の茶葉の場所を知るはずもない。
    お湯淹れるだけですぐできるスティックタイプのカフェオレぐらい。

    ルフィ「冬場の台所ってすげぇ寒いな」

    マグカップを二つを手に、居間に戻り座卓上に置いてからすぐこたつに足を入れる。

    ルフィ「うはぁ~~、あったかくなってら!」

    この季節になるとこたつに嫁いでもいいぐらいだ、なんてくだらないことを考えていたが、先ほど買ったケーキのことを思い出す。

    ルフィ「そうだ、ケーキあるぞ。切られてねぇでかいのじゃないけど」

    帰って座卓上に置いたコンビニのビニール袋から数個のケーキを雑に並べていく。

  • 34二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 18:02:17

    ハンコック「コンビニのケーキは...初めて食すのじゃ」

    ルフィ「そうなのか?最近のはけっこうウメぇぞ。そりゃあ、サンジの作ったケーキが一番うまかったけどさ」

    ガトーショコラにイチゴショート、モンブランにミルクレープ。クリスマスにしてはまばらだが、こういったのもよいだろう。
    ケーキだけではなく、バウムクーヘンに焼きプリンもある。
    テレビを点ければクリスマスだからと芸人が無理矢理、気になっている人に告白するといった企画番組をやっていた。

    ハンコック「むむむっ...!数百の金額を払うだけでこのクオリティを」

    ルフィ「だろ!」

    ルフィは今日、独り過ごすことになると思っていたが、内心誰かがいてくれてとても嬉しくてたまらない。
    変に、ちょっと声にテンションの高さが含まれている。
    モンブランにフォークを突き刺し、一口で食い切った。
    前振りからグラビアアイドルに告白した芸人がフラれたシーンが面白くなかったのでチャンネルを変える。
    時刻は19時と長針が6を過ぎた頃。

  • 35二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 19:39:09

    ハンコック「そうじゃ!ルフィ!そなたのとこへ今日訪ねて来たのはクリスマスのプレゼントを渡したくての!」

    渡された袋、その中の包装された小箱から現れた贈り物は腕時計であった。

    ルフィ「ここで遠慮して貰わねぇってわけにはいかねぇけどさ、おれ、何も用意してねぇ...」

    ハンコック「なーにを言うか!そなたはわらわに生誕祝いの品を贈ってくれたではないか!」

    ルフィの右頬に、そっと手を振れて優しく撫でる。

    ハンコック「出会ったのがそなたの誕生日がとっくに過ぎた頃じゃったからなぁ。来年まで持ち越しとなってどれだけもどかしく思ったことか!ま、今回のでおあいこということじゃ♪」

    ルフィ「じゃあ...ありがとう」

    ペンダントの時と同じ、身に着けて初めて意味を成すので左手首に時計を巻いた。
    喜んでくれているのがわかるので、満足感が満ちていく。それと今この空間と時間がとても身に染みていくようで、むず痒くて、ドキドキする。
    手に残る彼の頬に触れた感触によって、もっと彼の近くにいたいと求めだす。

  • 36二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 00:09:25

    そうかぁー、ルフィの誕生日過ぎて出会ってるのか

  • 37二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 10:24:27

    またドラゴンが来そうだな…

  • 38二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 16:41:09

    >>37

    うわああああああ

  • 39二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 00:56:53

    ルフィの隣へと移動し、肩にもたれかかった。
    こたつの暖かさとは別に、じんわりとした熱さが。
    ルフィの匂いがする。至極なる時間。

    ハンコック「物でなくても贈れるものはあるのじゃ」

    ルフィ「そうなのか?」

    ハンコック「そうじゃ....今、この場。よく言うが、ルフィとおれるだけでわらわにとっては最高な時間じゃ。その時間をも贈り物となる。そなたは、それをわらわにくれておる」

    ルフィ「おれも、ハンコックといれる時間は楽しくて嬉しいぞ」

    不意打ちであった。お世辞でもなんでもない返し。
    その言葉だけで今生に悔いなしとへたり込んでしまいそうだ。
    沸騰しそうなのをなんとか堪えきり...

    ハンコック「そ、そうじゃな....共有ともいうべきかの?///」

    ルフィ「え?じゃあ、おれはお前から時計だけじゃなくてその時間も貰ってるってことになるのか」

  • 40二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 01:00:09

    ドラゴンは仕事でこれない…
    ガープもおそらく仕事でこれない…筈
    クリスマスの夜に一つ屋根の下で男女が2人きり…勿論何も起きないはずもなく…

  • 41二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 01:23:23

    ルフィが悩んだ表情をしている。「今から買いに行くか?」と訊ねてきた。
    ハンコックは首を横に振り、少しルフィと距離をあけて正座の体勢から正面切って...

    ハンコック「ど、どうしても贈りたいと気持ちがあるのならばそなたから...その...うむ///」

    瞼を閉じ、少し顔を上に傾けた。

    ハンコック「ほれ...///」

    ルフィ「ほれ?」

    ハンコック「なんじゃ?知らぬわけなかろう。したことあるのに...口づけじゃ、口づけ...///」

    そういや、自分の部屋に上がらせた時にハンコックからしてきたなと思い出す。あの時は父親がきた際、何故か冷静になってしまった。
    誕生日の時は、顔中にされた。あの後は一日の疲れかハンコックもすぐに寝て、自分もすぐに爆睡した。
    あれを自分からするのか。そう思うと何故か、一気に心臓が鼓動の速度を上げる。
    腹を括ろう。「嫌だ」と断る理由もない。
    彼女の両肩に己が両手を添え、待つハンコックの顔に、ルフィは顔をゆっくりと近づかせていく。
    自分の唇が少し震えている気がする。
    ウソップなり、サンジなり、そいつらの教えから知識を得てしまったことで、緊張と恥ずかしさがこの期に及んで。

  • 42二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 10:13:57

    緊張は押し込むことができる。
    ゆっくりと唇が触れあい、改めて柔らかさを知る。

    ハンコック「ん.....///」

    色っぽい声が漏れて、聞こえた。
    どのタイミングで離せばいいのかが、わからない。
    だが、脳がトロンと溶けてしまいそうで、ふわふわする。

    ルフィ「っ!!??」

    さっき口にしたケーキだろうか?甘い味と匂いと共に、蛇の筒通りみたく彼女は舌を入れて深い深い絡みを求む。
    今の場の雰囲気だったり、寒さから暖かさを得た体温の変かわりによるものもあってテンションというか、高揚してしまって貪欲さが出てきてしまう。

  • 43二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 10:17:28

    不純な気もするが、ハンコックを抱きしめたくてたまらなくなってきた。
    綺麗な髪に気を遣うことはない。乱暴めに彼女の後頭部と背中に手をやり、自らにそれ以上を気持ち的に押し寄せようとする。
    ハンコックもまた、ルフィの頭を掴んで離さないように。
    そして、体温がオーバーヒートしそうになった時....

    サボ「ルフィーー!!待たせたな!!バカでかい七面鳥を買ってきたぜ!!」

    エース「ルフィ!!親父が弟にケーキ持っていってやんなってよ!!2ホールくれたぜ!!」

    兄が二人、帰ってきてきた。自分の部屋ではないから、ノックや確認もできず。
    後方でドラゴンが「やってしまった....」と、眉間にシワ寄せて目を逸らした。
    ルフィは、そっとハンコックを解き唇を離す。繋がる銀糸を親指で取り、それを舐め取ってから3人を睨む。

    エース「う、うっきゅきゅ~~~!」

    サボ「ちび丸ちゃんも、喜んでるみたい」

    どうしたらいいか状況判断ができず、冷静さをなくし、兄2人はあえてふざけてみた。

  • 44二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 18:20:35

    サボはマフラーちゃんかww

  • 45二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 00:03:44

    これは笑うわww

  • 46二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 05:12:20

    ドラゴンが「すまん...」と一言謝りを入れた。
    ここで「一緒にどうだ?」と聞くのは野暮だろう。
    邪魔にならないよう、外で時間を潰してくるかと考えはしたが...

    ルフィ「ちょうど、外に出ようかと思っていたところだ」

    ハンコック「ルフィのお父さま、もう少しルフィ君とお付き合いの時間をいただきます...」

    ルフィからスマートフォンを借り、迎えの連絡とレストランの予約を。
    自分の番号からかけなかったので、レストラン側は今日が日が日なので満席と対応してきたが、彼女は自分の名と財閥の名を言えば、相手は快く「お待ちしています」と返ってきた。

    ルフィ「あ、チキンとケーキ残しといてくれよ。夜中に食うから」

    何も見なかった、いいね?といった雰囲気で。
    あの時と同じだ。何もなかったかのように。

    エース「どうする?ルフィがいなくなったなら、残された野郎三人で話す話題はルフィばかりになるぞ?そもそも野郎だけって寂しいぞ」

    サボ「コアラあたりでも呼ぶか?数時間前まで一緒だったんだけどな、なーんでクリスマスイヴにって愚痴ってたし。エースも誰か呼べそうな奴いないのか?」

    エース「うーん...イスカは警察の仕事だって朝言ってたしな。自分のことをおでんと言うやつなら」

  • 47二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 06:46:37

    言い忘れてましたけど、作中で中年や老人でなければ高3だったり高2とさじかげんで
    ルフィより1歳か2歳上なり下なら同級生です。
    でもウタは高3でないと嫌なので
    例としては他にエースとヤマトも高3になりますね。

  • 48二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 09:57:37

    つまり、レベッカもしらほしも同級生ってわけなんだね。そうなんだね

  • 49二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 19:31:50

    まだハンコックは高校3年生かな?
    そうなると1年経つまでで随分と関係が進歩してるな

  • 50二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 20:17:33

    寒さが一層に増す2月のある夜のこと、「もうすぐバレンタインじゃな♪」なんて考えていたハンコックに急報が入る。
    ルフィが大怪我を負い、緊急搬送されたという報せであった。
    容態の詳しいことは不明と教えられたが聞こえておらず、頭が真っ白になってしまい呆然と立ち尽くす。
    黒服の「ハンコック様!」の一声で我に返り、すぐに車を用意するように命じ、搬送先の病院を調べそこに向かう。
    車内で彼女は、不安から溢れる涙が抑えきれない。そんな姿を見られるのは自身的によくないと思われるはずなので、運転手は見なかったことにしておいた。
    途中で、泣くのはやめておく。きっと彼は大丈夫だと信じる。
    着いたのは頃には泣いていたことすら残さず。

    ハンコック「ルフィ!!」

    面会時間など、とうに過ぎているが病院の医院長に権力を振りかざして許可を得た。
    看護婦に案内され、着いた病室に彼はいた。
    包帯が巻かれ、ガーゼが貼られた顔で退屈そうに窓から景色を眺めていた最中。

    ルフィ「よう!」

    ハンコックに気づき、いつもと変わらぬ声色で。
    割と元気そうであった。しかし、その身体には痛々しく包帯が巻かれている。

    ハンコック「ルフィ...」

    ひとまず、安堵からその場に崩れて床に座り込んだ。
    看護婦が心配の声をかけてきたが、2人にして欲しいと頼む。

  • 51二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 22:45:06

    何があったのかを訊ねた。事故か?暴漢か?もしそうなら、持てる全てのネットワークを駆使して犯人を追い詰めるつもりだ。
    しかし、ルフィは自分が悪いと返す。
    聞けば民家で火事があり、老人とその孫が取り残されてたので、消防車を待つ時間もないと判断し救い出す為に突撃したそうだ。
    辿り着くまでの間に、一部倒壊してきた瓦礫に襲われて下敷きになって負った傷。
    このまま下敷きで燃え尽きるだけかと思われたが、単にルフィは強かった。
    力ずくで抜け出し、ボロボロの身体で老人を背負い、子供を抱き上げて脱出。
    そこで気を失い、気がつけば病室だったそうだ。
    怪我の治療と煙を吸っていての検査、命に問題なく、後遺症もなく。

    ハンコック「悪いことなど、あろうものか...」

    この男は、目の前で危険な状況の者を捨て置けない性格なのである。
    初めて会った時もそうだった。

    ルフィ「ま、おれはこうして生きてるし、儲けだな。体も元気だ...のこる傷もあるけどさ」

    ハンコック「傷が...のこるのか?」

    ルフィ「あぁ、胸のところにけっこう大きくな。この部分だけは痕になるって医者に言われた」

    その胸の、包帯の先に刻まれてしまったもの。
    手で触れれば痛みが、実感させてくる。

  • 52二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 23:54:22

    命があってよかったと車内での不安とは違い、堪えきれなくなってボロボロと涙が零れ始めた。
    それにつられ、ルフィも泣き出しそうになったその瞬間に病室の扉が開く。

    エース「さぁ!いつまでもめそめそな顔してないで♡」

    サボ「笑って!笑顔は万能薬なのだから♡」

    ウタ「今日も私たち!新人ナースがお世話してあ・げ・る♡」

    ドキドキ!恋のナースコール!毎日元気にお呼びになって♡
    now on sail....

    ルフィ「うわああああ!!なんだお前ら!!??」

    ウタはともかく、エースとサボのナース姿にその口調はきついし別のダメージが。

    エース「それでは尿瓶の交換に♡」

    サボ「今日もお薬を打っちゃいますね♡」

    ウタ「ちょっとチクっとしちゃうよ♡」

    ルフィ「注射器でけぇ!!まさかそれを打つのか!?チクっじゃねぇだろ!!ドスっだろ!!」

    ドスッ!

    ルフィ「ぎゃああああああす!!」

    コアラに拳骨を落とされ、三人は回収されていった。
    まぁ、気持ち的に元気にはなれたが。

  • 53二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 09:05:37

    おい、義兄弟と幼馴染共

  • 54二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 09:59:53

    入院で月日を要してしまった。気がつけば、もう3月の後半。
    迎えるは卒業シーズンである。
    何人かの卒業する3年の生徒から第二ボタンをくれないか?と聞かれたが、何故か嫌だった。
    卒業式であったが、帰りはいつも通りで。
    バカ4人で適当な談笑なり雑談をしながら帰る。
    ゾロの第二ボタンがなくなっていたので、サンジが物凄く怒りに燃えたがいつものことだ。

    ウソップ「はぁ...2年になると進路とか聞かれ、考えなきゃならねぇことが増えるんだろうなぁ....」

    彼の言葉に、そういえば自分はどうなりたいのか考えたことはあまりなかった。
    今が楽しい、そればかりだ。
    考えてみるルフィに、ウソップが声をかける。

    ウソップ「おい!ルフィ!あそこにいるのは九蛇財閥の!」

    ルフィ「ん?」

    サンジ「ぬわにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!ハンコックおねーさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

  • 55二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 10:00:05

    リムジンをバックに、制服姿で彼の帰りルート上で待っていた。
    そういえば、彼女も卒業である。
    ルフィが見えるなり、歩み迫ってきた。

    ハンコック「第二ボタンは...あるな!」

    第二ボタンが誰にも取られていないとわかり、嬉しそうな表情から問う。

    ハンコック「第二ボタン、わらわにくれぬか?」

    ルフィ「あぁ、いいぞ」

  • 56二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 18:28:00

    誰にもあげたくないと思っていて、蛇姫にだけあげたらそれはもう、あれだね
    素敵だね

  • 57二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 01:40:16

    ルフィから貰った第二ボタンを握りしめる。
    実感するのは、彼に会ってからこの春夏秋冬がとても楽しかったこと。
    だが、それがあったゆえにとても寂しい。寂しくて、しょうがない。受け入れるつもりではいたが。
    彼女の様子のおかしさに、ルフィが声をかけてきた。

    ルフィ「どうしたんだ?」

    ハンコック「....以前に申した通り、わらわは大学へ行きながら社長業にも着手していかねばならぬ」

    ルフィ「そういやそんなこと言ってたな」

    ハンコック「これから、会えることも少なくなろう....」

    ルフィ「今生の別れってわけじゃねぇだろ。会えないってのは、おれもあまり好きな言葉じゃねぇが...だからって関係が1年2年で変わるようならその程度だったってだけだ。また、会えるだろ?」

    1年や2年で、彼との関係と向ける心境は変わるものか?とは、考えるまでもない。
    今ある向けている感情がさらに増幅することはあるかもしれないが。
    杞憂しないでおく。それが良い。

  • 58二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 01:43:45

    ハンコック「うむ、絶対に。またはくる....じゃな」

    ルフィ「あぁ....!一応おれも卒業まではあの家にいるからさ、父ちゃんまた仕事でしばらくいなくなるから碌なものは出せねぇけど、それでもいいならいつでも遊びに来いよ」

    それを聞き、力強く首を上下に振った。
    無論、そのつもりでいる。
    碌なものが出せないと言うなら、自分が土産なり持っていったり作ってあげてもいいつもりだ。
    もう少し、話をしていたいが黒服を着た女性が「お時間の方が....」と、申し訳なさそうな口調で知らせに来た。

    ハンコック「わかっておる!」

    強めな口調で返したが、黒服の者は慣れている様子である。昔からのことなので。
    ハンコックはルフィの手を取り、名残惜しそうに。だが、そうもいかない。

    ハンコック「時間を作って絶対にまたそなたのもとを訪ねるゆえ...」

    最後に抱き寄せるように彼の頬にキスをして、リムジンへと戻っていった。
    その視線は、ルフィにずっと向けながら。
    発つまで見届けた彼は、ふと唇の感触が残る頬の箇所に手で触れ、静かに笑った。
    その始終を見ていたウソップは飛び出しそうなほどに目を見開き、サンジは人とはならざぬ者へと変身し始めている。

  • 59二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 07:38:24

    まんざらでもないルフィはいい

  • 60二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 18:45:32

    結婚すんのか?おまえら

  • 61二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 01:19:29

    割とルフィの方も無意識だけど結構惚れてるっぽいな

  • 62二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 09:12:43

    次に会えたのは、二年生になってからの自身の誕生日であった。
    ようやく祝えると張り切ったのか、クリスマスの時に行ったとこよりさらにグレードの上がるホテルレストランの予約をいれるはずだったが、ルフィからの希望でバラティエに変更。
    ちょうどサンジがバイト中だったので、予約をしてないにも関わらず気を利かせてか個室を用意してくれた。
    プレゼントを渡し、それを受け取り、立場とかそういったのを忘れてくだらないことから
    その日以降の半年近く、会えない日が続く。週末あたりに連絡がくるぐらい。

    ハンコック「ううぅ...ルフィ、そなたに会いたいのじゃ」

    電話の終わり際、いつもこんな感じである。
    彼女の誕生日にも会うことができず、用意しておいたプレゼントをどうすればいいのか悩んだ。お前の誕生日プレゼントを何処に送ればいい?と聞くのも何か違う気がする。
    九蛇財閥のサイトから、載ってある住所へと発送してみた。これを悪戯と思われたらどうしようかとも不安もあったが、後日に彼女から礼の電話が届く。
    届いた当初は、誕生日のこともあって数ある贈り物の中に紛れる1つでしかなかったのだが、シャッキーが目を通してくれていて、ルフィの贈り物だけがハンコックの元へ直接届けられたそうなのだが、それを知ることはない。
    そして、次にやっと会えたのは正月の2日。家に訪ねてきたハンコックが、ついに爆発する。

  • 63二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 16:59:51

    我慢は良くないねぇ(ゲス顔)

  • 64二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 22:20:30

    ニヤニヤがとまらねぇ

  • 65二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 22:47:42

    庭門を通り、雪を踏むブーツの音は玄関へと足は進む。
    インターホンを押し、内心ずっとバクバクのままであり。
    聞き覚えのある引き戸の音から、何か食してる最中だったのか口をもごもごさせたままのルフィが姿を現した。
    考えも、描くこともなく、挨拶も前に、彼を抱きしめてしまう。

    ルフィ「うっ....と!ひっさしぶりだなぁ!ハンコック!」

    不意に抱きしめられた驚きもあったが、久しぶりに会えたことがとても嬉しい。
    そして、彼女からとても良い匂いがする。

    ハンコック「会いたかった!会いたかったのじゃ~~~!!」

    抱きしめたまま、おいおい泣く彼女の後頭部あたりを優しく撫でる。
    その様子を義兄弟である兄二人と振り袖姿の幼馴染がのぞき見していた。

    エース「えーい!抱き返すぐらいしろよまどろっこしい!おれが背中を押して!ルフィから押し倒させでもするか?」

    サボ「いや!ここは流れに任せようぜ!手を加えるより自然が一番だ!」

    ウタ「そんなことよりおせちよ!」

  • 66二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 23:09:59

    居間のテレビには正月のバラエティーが流れ、座卓の上に3段の重箱が計15個、他料理に、転がる酒瓶と缶。
    茶を淹れるドラゴンの他に、朝っぱらから酒飲んで寝てるエースに似た男と赤髪の男がいた。

    ウタ「あー、寝てる馬鹿親父どもは気にしなくていいからね」

    ハンコック「う、うむ....ルフィのお父様、あけましておめでとうございます。今年もまた、息子様と仲を良く...」

    ドラゴン「あ、どうもこれはご丁寧に。おめでとうございます。いつも倅がお世話に...」

    挨拶を済ませ、茶でもどうだ?と尋ねようとしたが、ルフィが切り出す。

    ルフィ「父ちゃん、おれら初詣に行ってくる」

    ドラゴン「そうか...気をつけてな」

    サボ「車お借りしますね」

    ドラゴン「なんだと!?ダメだ!以前、おれの車に傷をつけおって」

    サボ「今度は大丈夫ですよ!」

    エースは勝手についてきた父親の鼻に銀杏を詰めていた。

  • 67二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 07:31:04

    おやじどもめ

  • 68二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 16:05:52

    この中で車の免許を持っているのはエースとサボとハンコックの3名。サボは中学から家出同然だったので18になってすぐに取ったぞ。
    エースとハンコックは高校卒業後に取りにいったので、1年未満なので一応は新人ドライバーである。

    ウタ「あんた達、せっかくの初詣だったってのに屋台巡りしかしてなかったじゃないの!」

    義理の三兄弟、「いやぁ、つい」と口を揃えて照れる。へたな血の繋がりより息ぴったりである。

    ウタ「あのぉ...ハンコックさん、もう少しあたしの方によっていいですよ。狭くないですか?」

    ハンコック「心遣い、感謝する。じゃが、これでけっこう」

    後部座席にて、右となりに座るルフィに限界まで寄っている。もう抱き着いているぞ。
    ルフィはちょっと苦しそうである。

    エース「あ!おい!前のやつ!あれ煽ってやがるぞ!!」

    サボ「なにぃ!?上等だ!!ぶっ飛ばしてやるぜ!!」

    車はスクラップになったが、気にしない気にしない!

  • 69二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 16:15:55

    家に帰るとルフィのじいさんがいたが、エースの父親と揉めて殴り合いをしていた。
    良い歳した大人の殴り合いはきついものがある。

    ガープ「なーにがちょっと日にちは近いが食えるじゃあ!!完全に腐っとったではないか!!」

    ロジャー「お前まーだこの前の鮭のこと言ってんのか!!?」

    ガープ「この前つってもあれ以来お前に会っとらんではないか!!」

    ロジャー「過去のことは水に流せ!!トイレみたくな!!」

    ガープ「貴様はぼっとん便所じゃーーーーー!!」

    このままではヒートアップしてしまう。客も来ているのになと両者は思った。それを口に出せばいいだけなのだが。

    ガープ「こうなれば!親子餅つき大会で決着をつけるぞ!」

    ロジャー「いいだろう!吠え面を地面にめり込ませてやる!」

    シャンクス「なんで?」

  • 70二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 16:28:23

    急遽、行われることとなった親子餅つき大会であるが、何で決着になるのかよくわからない。味か?味なのか?
    ルフィは参加しようにも、ガープが出るのでその子であるドラゴンが出なきゃならないので、サボとハンコックと一緒に平和的に餅を食っていよう。

    ガープ「よっしゃ!いくぞドラゴン!タイミング合わせて返し手を頼むぞ!そりゃあ!」

    ドラゴン「おう!!」

    まだ手水の途中なのに振り下ろされた。ドラゴンの手が真っ赤に腫れあがる。

    ガープ「すまん!じゃが遅れを取るわけにはいかん!どんどん行くぞ!」

    ゴスッ!

    ドラゴン「うお!!」

    バゴッ!!

    ドラゴン「ぐえ!!」

    グシャッ!!

    ドラゴン「ぬごぉ!!」

    ガープ「あれ?おかしの?」

    ドラゴン「わざとやってるだろ親父!!」

  • 71二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 16:35:43

    ウタ「ちょっとシャンクス、あたしが返し手なんてしてミスって手が粉砕骨折なんてしたらシャレにならないから、シャンクスがやってよ」

    シャンクス「まぁ、そっちのがまだ安全か」

    巻き込まれはしたが、なんだか少し嬉しそうなシャンクスである。
    手水をしっかりやってから、ウタに杵を下ろすように合図を出す。

    ウタ「そーれっ...!!って、うわ!!」

    杵を振り上げる反動でバランスを崩し、臼の餅ではなくシャンクスの頭に振り下ろしてしてしまった。
    面白いように鼻血を吹き出し、のたうちまわる。

    シャンク「ぬがあああああああ!!」

    ウタ「ご、ごめんシャンクス」

  • 72二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 16:41:43

    二組の惨状を見て、ロジャーは勝ち誇ったかのように笑った。
    これは買ったなと。

    ロジャー「よーし!じゃあエース!おれたちもいっちょや....」

    ゴスッ!!

    息子の方を振り返った瞬間、顔面に杵を振り落とされた。
    事故ではない、故意である。
    杵を手でどかし、餅に水をつけたが今度は頭にワザと振り落とされた。
    ここからロジャーとエースの殴り合いが始まる。

  • 73二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 21:35:42

    エースはわざとじゃないからよけいにたち悪っ!!

  • 74二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:57:38

    餅つき大会のはずだったのに、ボロボロになっている者が数名。
    日が暮れ始め、寒さが厳しくなってきた時刻。
    家に入り、中年ジジイ共が酒盛りをし始めたせいで、騒がしくなった。

    ガープ「ゲェェフッ!!ルフィ!!貴様は次で3年か!?早いもんじゃのぉ!!んで!?将来のことは決めておるのか!?////」

    ロジャー「やーめろガープ!楽しい場で将来とか不安になる話してんじゃねぇよ!////」

    ガープ「じゃかぁしぃわ!!これはわしら家族内での問題じゃ!!んで?どうすんじゃ?もちろん、警察試験は受けてはみるじゃろ?」

    祖父に尋ねられ、食う手を止めた。
    呑み込むまでの数秒、考えてはいるがそれを言うべきか悩む。
    いや、教える必要はないだろう。

  • 75二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:57:55

    ルフィ「警察試験はうけるつもりはねぇが、おれはおれで考えてるさ。ま、この家からは出るだろうけど....」

    ドラゴン「そうか...お前がいなくなれば、この家も空きになることが多くなるな。だが、何をしようが夢を持とうが父は否定も止めもせぬ。とにかく元気でいてくれればいい...」

    ガープ「うーむ、それがやはり一番か...わし的には警察になって欲しいのじゃがな」

    ドラゴン「親父...おれとルフィが小さい頃からそればかりだな。諦めろ」

    ガープ「わからんぞ!この1年で考えが変わるかも知れぬからな!」

    ルフィはどのような進路をすすむのか、聞いていたハンコックは気になりはするができることはそれを知った時に応援し、邪魔しないことだけ。
    「あること」をもしかしたら言い出すかもと思い、ソワソワする彼女に酔ったロジャーが絡む。

    ロジャー「美しいレイリーの義娘さんよ、おれに酌してくれんか?////」

    ハンコック「お断りじゃ....って、レイリーを知っておるのか!?」

    ロジャー「わははははははは!!あいつとは悪友だったし相棒だからな!////」

    義父の交友関係相手がこうも身近にいたとは。
    過去のことなんて、全然話してもらったことがなかったので。
    その傍らでエースは、親父が若い娘を口説いていると母に写真付きでメッセージを送る。

  • 76二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 09:04:52

    もっと話したい、一緒にいたいと思うも彼女にもリミットがある。
    迎えが来たという報せが、忌々しい。
    ルフィは「またな」と言っていたが、次はいつだろう?
    それが楽しみなのか、不安であるのか。
    バレンタインも、ホワイトデーも直接会うことは叶わず。
    また桜の季節を迎え、日とは望まなくとも過ぎていくものだ。
    3年生になったルフィは、いつもと変わらず。
    ただ今日は、ウソップとサンジの覗きに付き合わされていた。よいこは真似するなよ。
    バレる前に撤退し、目と頭に記憶を焼き付けたので2人はウハウハである。

    サンジ「ヌオーーーーー!!鼻血が止まらん!!」

    ウソップ「最近のやつらはいいもん食ってるからな!」

    ルフィ「ハンコックの方がでかかったぞ」ホジホジ

    とんでもないことを投下してきたので、ウソップが渇いた声で「はぁぁっ!?」とひねる出す声が出たが、ホテルプールに招待された時の水着の時かと冷静に考える。
    サンジはルフィの胸倉を掴み、揺さぶり「どこで!?」と訊ねてきた。ウソップが、まぁ落ち着きたまえと宥めようとしたが....

    ルフィ「いや、一緒に風呂に入った時に」

    まさかの直視であった。

  • 77二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 16:33:51

    サンジ!変身しろ!

  • 78二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:12:58

    ハンコックは、少し暗くなっている。
    ルフィの誕生日に直接会ってプレゼントを渡したかったのに、当日には帰れなかった。
    そして、ようやく会えたのが1週間後。
    ルフィの家にて....

    ハンコック「す、すまぬ...誕生日から日が経ってしまって」

    ルフィ「いや、忙しいのにわざわざ私にきてくれてありがとな」

    正直、誕生日にあまり執着はしていないのであるが、今更それを言ったらハンコックに失礼である。

    ルフィ「送るって方法でもよかったんじゃねぇのか?」

    ハンコック「イ、イヤじゃ!イヤじゃ!ルフィにこうして会い、渡したいのじゃ!」

    寂しいこと言わないでと訴えるかのように、抱き着いて頬ずりしてきた。
    長くはせず、フとしたタイミングで真剣な表情に変え、一度間を置く。

    ハンコック「それに電話とかではなく、ちょ、直接に話しておきたいこともあったのでの....」

    ルフィの隣に座っていたが、座卓を挟んで向かい合う位置に移動。
    何やら切り出そうとしているが、口がなかなか開かずにいる。
    一度顔を下に向け、ぐっと力を入れ、緊張のままでもいいから勇気を絞り出すしかない。

  • 79二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 07:55:46

    ルフィも18か・・・

  • 80二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 19:19:30

    ※まだ付き合ってません

  • 81二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 19:28:38

    このレスは削除されています

  • 82二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 19:29:26

    ハンコック「あ、あの...ルフィ!そなた、そ、卒業したら....!け、けけけ!!」

    ルフィ「毛?」

    ハンコック「わ、わらわと結婚....!せ、籍をいれぬか!?////」

    言った。言ってやった。息が荒くなる。
    固まった。両者固まってしまった。
    言った反動と、言われての驚愕で。
    「結婚」まだ頭に片隅にもなかった。

    ルフィ「んー....」

    どう、返せばいいのかわからない。承諾か断わり、どちらも出ない。
    困惑する彼の表情を見て、ハンコックは思わず涙が零れそうになるが、それだと訴えてるみたいになるので押しころす。

    ハンコック「う...!す、すまぬ。唐突すぎるし、まだ高校生の身にしてはあまりにも呑み込みにくいことじゃったな....忘れてくれてよい」

    ルフィ「いや、するかしないかじゃなくて、今のおれを考えていた。進路は決めているけど、まだ稼ぎもねぇし、責任能力も自分では持っているつもりでも伴っていないかもしれねぇ...」

    ハンコックも社長業をしているが、身分は学生である。
    法律上は良くても、それで片付けられないのは当然のこと。

  • 83二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:43:49

    ハンコック「そうじゃな....ルフィにはまだ高校生活もあるし、進路に本腰もいれなくてはならぬ時期....ちゃんと残りの青春もおくりたいじゃろうしな....卒業すれば結婚するというのが頭に引っ付いて、ふとした時に思い出してしまうのも嫌じゃろうし....」

    そもそも、付き合っているという真柄でもない。
    結婚を前提に...なんて間を挟めなかった。恋はいつでもハリケーンなので、ハンコックからすればもうこの人しかいないと思っているからゆえに直球なことをしれしまう。

    ルフィ「そんなので気負うおれじゃねぇ....」

    仮にそうなっても、その時はその時という考えである。
    夢に向かって留学すると決意して、でも友達と離ればなれになるのかとその場で悲しみだすやつはそういない。

    ルフィ「それによ....責任がどうこうとか、今することや、周りの眼とかを抜きにして考えても....お前といるのは.....その....す、好きというか....良いなとは思えている////」

    顔を真っ赤にし、少し視線を逸らして、口下手ながらなんとかこれまでの時間を含んで言った。
    言ってしまった、これまでに芽生えた本心を。
    それを聞いてハンコックは嬉しさで胸が張り裂けそうだ。

  • 84二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:19:40

    嬉しさで可愛らしく左右にくねくね動くハンコックを前に、ルフィは思い返していた。
    この3年近く彼女がしてくれたこと、一緒に遊んだりした日々のことを。
    それが、夫婦となったとしてこの先、どう変わってしまうのだろうと考えるが、何故か大丈夫だろうと根拠のない信頼が彼女にはある。

    ルフィ(あれ?なんでおれ、ちょっと嬉しいんだ?)

    ハンコック「ルフィ?」

    自覚のない、この湧きだすもの。
    いや、もうだいたい察している。

    ルフィ「.....昔、じいちゃんが結婚するなら勢いでと言ってきたことがあったな。歳重ねてだと周りが見えやすくなってしまって知ってしまうことが多くなるからってよ」

    初見と知ってからでは捉え方は違ってくるものだ。

    ルフィ「おれは、まだハンコックについて知らないことが多い」

    ハンコック「ふふふ♪それはわらわとて同じじゃ♡」

    同級生どころか、同じ学校ですらなかったし、住む世界も違いすぎる。だから頻繁に会うことはできなかった関係。
    だけど、それでもイベントとかではハンコックはわざわざ会いに来てくれた。
    時間よりもお互いのフィーリングと直感、そしてタイミングが物を言う。もし、そうだというのならば....
    いや、そう理由を探してみるのはやめよう。自分は、なにを遠回しに色々並べだしているのだろうと、己にまどろっこしくなる。

    ルフィ「知らないことが多くてもさ、お、おれは...おれも、好き....なんだろうな....。ああ!もう!だろうなじゃねぇんだよ!数年前にお前が部屋で言ってくれた方の好きがおれにもある!」

    一度冷静になろうとしたが、つい口からずっと心底にあったものが溢れてきた。

  • 85二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:19:52

    ルフィ「安心してんだよ!お前といると!ちょっとただ顔が合っただけで見せてくれる笑顔とか!この居間で一緒飯食ったりした時間とか!寄ってきた時にした匂いとかが好きだった!」

    ハンコック「え!?え!?////」

    校門前や、雪の中で待っていてくれたこと。入院した時に駆けつけてくれたこと。時々作って持ってきてくれた弁当。なにより、彼女に贈るプレゼントに真剣になっているこれまでとは違う自分。
    体温の熱が上がり、今度は自分の息が荒くなりそうだ。
    一度、間を置き落ち着いて深く息を吸ってから出し切るように....

    ルフィ「じゃあ...結婚するか」

    ハンコック「うむ....///」

  • 86二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:22:27

    ※ついで

    ルフィ「じゃあ...結婚するか」

    ハンコック「うむ....///」

    書き始めた時からずっと、これがやりたかっただけです。ドラゴンボールのあれですね。
    同じ黒髪キャラがこの二人だったので。

  • 87二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:43:03

    健気に尽くすハンコックと彼女に惹かれていくルフィ
    いいのだ
    ルハンはこれでいいのだ

  • 88二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 08:15:58

    高校卒業後に籍を入れることにした。
    不安がないかといえば噓になる。
    祖父と父に、真剣な面持ちで伝えておく。
    反対されたり、色々言われるかと思ったがそんなことはなかった。特に祖父から。
    伝えた後に、父にこっそりと呼び出される。

    ドラゴン「これを....」

    1つの指輪ケースを渡された。
    こういうのはちゃんと自分で用意するつもりだと断ろうとしたが。

    ドラゴン「母のだ....お前の選んだ相手ならば大丈夫だろうからな、ぜひ受け取って欲しい」

    渡す手は、初めて知ったがとてもやさしい手であった。

    ドラゴン「お前が指輪を用意するにあたり、ひとつ忠告するならば...給料何か月分とかは言わぬことだ」

    その忠告は胸奥に閉まっておき、ルフィは試験勉強と学校生活の中で時間を見つけて、作り、バイトを始める。
    決めたことには直進する男である。

  • 89二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 19:41:29

    放課後はフランキーの紹介でアイスバーグという男が経営する建設、造船の会社で働く。ご厚意か給料が良い分、短時間内での重労働は多いが。
    今日も疲れたなと、夜道を歩く前方で誰か待ち構えている
    カツアゲにしては、堂々としている気がする。
    いたのは老人の男が一人、女性が二人。

    レイリー「君がルフィ君かね?」

    何故か自分の名前を知っていたようだ。余計に怪しさを増すが、変な奴らが周りにいるので慣れたもので取り乱すこともなく。

    ルフィ「あぁ、そうだけど?カツアゲにしちゃあ、この歳でか?」

    レイリー「はっはっはっ!確かに懐は寒いがカツアゲするなら相手を選んでするさ」

    親しみやすそうな雰囲気に見えて、どこか油断のない気配が漂っている。
    ルフィは、どう逃げようかと考えていた。

    レイリー「おっと、そう慄かないでくれ。君には少し話があってきたんだ」

    ルフィ「話?」

    レイリー「いやぁ、なに。義娘の相手の顔を見に来ただけさ」

  • 90二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 20:00:54

    話によると彼はレイリーという名で、ハンコックの形式上は義父であり後見人でもあるようだ。
    そして伴に連れてきた二人の女性は彼女の妹であり、話に聞いてはいたが初めましてである。

    サンダーソニア「あねさまは結婚は絶対にしないと昔は宣っていたのに、まさかこのような男に虜となるとはね....」

    マリーゴールド「だが、彼のおかげであねさまは明るくなられた。あのような乙女な姿は見たことなく....」

    レイリー「ふふふ....シャッキーがかっこいい良い男だと言っていただけはあるな。見た目ではなく、君に漂うものが...」

    ルフィ「シャッキーって誰だ?」

    どこかでそういった人と出会った記憶がない。

    レイリー「私の内縁の妻であり、現九蛇財閥の元締め。といっても、会長代理であるがな。君とも話をしたことあるようだが、いずれ誰かわかるだろう」

    誕生日のプレゼントを買いに来たルフィに接客をした者である。当然そんなの、今は思い出すはずもなく。

    レイリー「さて、色々話すつもりできたが...彼女の見る目は確かで安心した。長話はいらず、妹たちと私含め、祝福を贈りたい」

    3人揃って、ルフィに深く頭を下げた。
    これは、ハンコックをよろしく頼むというのも含まれている。
    ルフィもまた、頭を下げた。

  • 91二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 01:10:35

    保守

  • 92二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 01:21:19

    夏の暑い夜のことである。縁側でぐうたらしてたら突然ハンコックが訪ねてきた。
    今から出かけるにも時間が時間なので、近くの公園か神社辺りを散歩する程度にしておく。
    ハンコックにとっては、それだけでも十分である。

    ハンコック「きーっ!やっぱりあのドフラミンゴって男!わらわは大っ嫌いじゃ!」

    以前、7つの財閥が一堂に会する催しがあったのだが、まぁー楽しくなかった。
    その日の夜はルフィに電話した。声を聞いて癒されたかったが、つい愚痴ってしまう。
    皮肉るわ、自社の服のモデルをしたことを馬鹿にして揶揄ってくるわで顔を見るだけで嫌。
    なので、あえて人がいる前で彼の足をワザと踏んでやったのだ。
    踏んだだけではあのひきつった顔は崩さないので、痛みを伴わせるようにハイヒールの底を押し付け、抉るように動かせば、強がりのつもりで額から滲みだした脂汗から徐々に顔に余裕がなくなっていく。
    ここで、何をしやがる!と怒鳴ってキレることもできるがそうもいかない。
    ハンコックを口説こうと近づいてきた男として、断りに拒否のサインとして女性側が誤って踏んでしまったということに映されるからだ。
    ちょっとスッキリはしたし、ドフラミンゴが内心好ましく思っていないクロコダイルとくまがこっそり笑っていた。
    その際の話を、電話の時にできなかったより細かに内容を話す。
    くまという男はルフィも知っている。昔、今いる公園で遊んでもらったことがあり、父とは友人である人だ。

  • 93二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 08:34:22

    ※刃牙ネタあり

    ルフィ「静かだな....」

    ハンコック「うん?....うむ」

    何気ない一言なはずだが、珍しい気もする。
    じっと彼女の顔を見つめ、その頬に手を添えてきた。

    ハンコック「え...?////」

    ルフィ「なぁ...ハンコック」

    不意打ちに近い。彼から口づけを行ってきた。
    自分からか、クリスマスの時に言ってさせたことしかなかったのに。
    テンパってしまいそうだ。沸騰して膝から崩れそうだ。だけど、嬉しくて、受け入れてしまう。
    そんなルフィの視線は、ハンコック越しに後方に睨む。
    そこにはサングラスをかけ、頬にハンバーグが付いた男が立っていた。
    ルフィの眼から語るは、やれるものならやってみろである。

  • 94二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 11:44:22

    このレスは削除されています

  • 95二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 18:52:47

    ほしゅ

  • 96二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 23:27:25

    自分とこの頭があのような、大衆の場で、ドフラミンゴが気にしていなくとも独断で報復にでもきたのか?
    彼はその眼に反応を示すことなく。袖から落とし握られた竹竿を振り下ろそうとした次の瞬間。
    ゾロが男の口を抑え、拘束し、音を出さずして何処かへと連れ去っていった。
    その後のこと、この時の様子を一時事態が終わり、ゾロを送迎してやろうとしたモモンガはこう語っている。

    モモンガ「あの事件の時のことか?えぇ、覚えている。何もかも」

    モモンガ「空間を作ったのだ。アスファルトと頭の間にこう10センチぐらいの、これぐらいの。空手の試し割で使われるトリックと一緒だ。石と下の鉄床の間を少しだけ空けておく。そうして叩くと素人でも割れるのだ。結局鉄で叩いてることになるからな。しかしそれを、アスファルトと人間の頭でやるのだ」

    モモンガ「凄い音がした。グシャっていうのか、ドチャッっていうのか?」

    モモンガ「え?ころされると思ったかだと?いやぁ、やっぱりあなた達は解かってない。ロロノア・ゾロという人物を。そりゃあ、ああなってしまわれては普通は勝負ありだ。普通は。だけどこれはロロノア・ゾロの話だろ?」

    モモンガ「まぁ、あとは酷いものでな。試し割のトリックを今度は自分がやられるわけだ。彼の噂は耳にしている。しかし見ると聞くではな。鬼気迫るっていうのか?」

    モモンガ「警察官の私が言うのもあれだが、ちょっと憧れるな、男として」

  • 97二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 02:07:28

    翌日、ゾロは包帯姿で学校に登校してきた。
    当然、何があったのかは聞かれるも答えるつもりはない。
    その日の帰り、ルフィは財布を落としてしまう。
    割と落ち込んで家に帰ると、義兄2人と幼馴染が遊びに来ていた。
    珍しく暗いので、訳を聞く。
    隠す事でもないので、財布を紛失したことを教えた。

    サボ「お、おれまた新聞配達するから元気だしてよあんちゃん!」

    ウタ「あたいも家の家事とかするから!食事なら任せて!あんちゃん」

    エース「おら、1人で...くそ、するぞ....!」

    ルフィ「お前ら全員!おれより歳上なくせして何があんちゃんだぁーーーー!!」

  • 98二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 09:18:35

    財布は次の日の朝、教室の自分のロッカーに入っていた。
    中身も抜かれておらず、一安心だがロッカーに置いた記憶はない。
    実はの話、落ちていたのは校庭であり、それをキッドが拾ったのだが直接渡すと礼を言われるのが嫌なのでルフィのロッカーに入れておいた。
    鍵をかけていないだろうと思っていたので。

    ルフィ「おぉぉ!!よかった!」

    今日はゾロに飯でも奢ってやろう。
    あいつはそんなつもりはないと言ってきそうだが、ご厚意は受け取るやつだ。

  • 99二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:51:45

    ゾロのご厚意は受け取る姿勢好きだを

  • 100二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 19:03:50

    キッドはそういう奴だよな…いい男だ

  • 101二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 19:07:49

    >>100

    キッドになら抱かれてもいい

  • 102二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 23:26:56

    秋の終幕。冬へと変わり始める季節。
    あるジュエリーショップの店長と従業員は、ここ最近は精神が削られる思いでいた。
    何故ならば、ずっと上の方である会長代理が数ある展開された店の中でここによく訪れるからだ。
    店のダメだしとかではなく、時折接客したり宝石商らに話をつけて非常に希少価値の高い物を仕入れたりしてくれてはいるのだが。
    そんなことが何度かあり、ついにその時が来た。

    ルフィ「あ!どうも!誕生日の時はお世話に...」

    シャッキー「あら♪いらっしゃいませ、お客様」

    今回は1人での来店である。
    運に任せた賭けでもあったが、シャッキーの運命が勝ったのだ。
    何を買いに来たのかは見当がつくが、あえて聞く。

    シャッキー「今日は何をお探しで?お誕生日の品ですか?」

    ルフィ「あ....いや、今回はちげぇんだ。お、おれこんな未熟者だけどよ、そんなおれでも一緒になりたいと言ってくれたもったいねぇぐらいできた女性と卒業したら結婚すんだけど....こ、婚約指輪を買いに来ました、はい...///」

    シャッキー「ふふふ♪それはおめでとうございます。エンゲージメントリングですね」

    シャッキーは内心、ウッヒョーーーーー!!と思っている。
    今回は前みたいな高校生が頑張って誕生日プレゼントを買いに来た扱いはしない。
    数十万円する物を何点か。
    ルフィは迷いはせず、直感でビビッときたのか伝統的な花菱の意匠を取り巻きリングを選んだ。

  • 103二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 00:08:37

    指輪は盛大に!ロマンティックに!素敵な場所で!なんてことはなく。
    ルフィの家で、座卓を挟んで、向かい合い、渡した。
    そして、母の指輪も。

    ハンコック「そ、そのような大切な物をわらわが受け取るわけには!」

    ルフィ「いや、受け取って欲しい...父ちゃんもそう望んだ」

    ここで断れば、彼と彼の父の想いを蹴ってしまうことになる。
    今、託される。手にした指輪ケースをぐっと胸に添えるように寄せ当てた。

    ルフィ「....なぁ、ハンコック」

    ハンコック「どうしたのじゃ?」

    ルフィ「....だ、抱きしめてもいいか?///」

    なんだか、湧いてくるものがあった。
    顔を真っ赤にし、顔を逸らしながら問う。

    ハンコック「ふふ♪無論...」

    彼女の元に行き、そっとではなく、ちょっと勢い加えて強めに抱きしめる。
    言葉も何もいらない。
    ハンコックもまた、ルフィを受け止めるように。そして腕を身体にまわして。

  • 104二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 10:11:22

    結婚式はどうするという話であるが、大きな会場で盛大にってことをハンコックは望んでいなかった。
    ルフィも特に希望はない。
    呼びたいのは、本当に来て欲しい人達だけ。財閥関係や媚売ってくるやつらは呼びたくもないし、人が多すぎるのも嫌である。
    だから、ハンコックは提案する。この家で行うことを。
    解りやすく言うと戦争映画でよくある見合いから嫁ぐまでのシーンである。昔風のあれ。
    それを父と祖父に話し、許可は得た。
    あとは当日までである。日を跨ぐごとに実感が湧かなくなってくるもの。
    その前に卒業式なり、色々あるが....

    ナミ「最近、ゾロの様子がおかしいのよ」

    ある日のこと、学校でナミがふと呟いた。
    おかしいのはいつものことだろとサンジが言うが、それとはまた違うみたいで。

    ナミ「放課後にコソコソと、なーにしてんのかしら?」

    ルフィ「秘密の特訓か!?」

    ナミ「あいつは特訓にあんな周りを気にするようなやつじゃないでしょ」

    それはそうだなと、ルフィとサンジは同時に頷いた。

  • 105二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 20:49:17

    だからといって追うつもりはない。見られたくないものだったなら尚更。
    多感な時期でもあるからだ。
    その日の帰りは、ちょっと遅くなってしまった。生徒会の人らが大量の荷物運びをしていて大変そうだったので見かねたので手伝っていたからである。
    最近、めっきり寒くなったし、この帰りも残り数回かと思うと寂しくなってきてしまう。
    校門を通過したところで、待っていたかのようにローとキッドがいた。

    キッド「ちょっと付き合え....」

    ロー「ふん...」

    別に2人してルフィを誘おうとか話を打ち合わせていたわけではない。
    ついたまたま、ルフィより先に偶然鉢合わせたところだった。
    ただ3人、本当に「この帰りもあと数回か」と同時に思っていただけ。
    それのせいか、特に意味なく誘ってしまったのである。
    こうして3人して仲良く?、学校帰りにラーメン屋に寄った。
    カウンター席に並び、注文した品が来るまでは無言のつもりでいたが、ローが黙ってたらわざわざ3人で来る意味ねぇなと思い、口を開く。

  • 106二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 20:53:13

    ロー「お前らは進路どうするんだ?」

    キッド「あぁ?んでおれが貴様に教えなきゃならねぇ?そんな義理もねぇだろ」

    ロー「ごもっともだ」

    また無言に戻るなと思われたが、続けてルフィが語り出した。

    ルフィ「おれは消防士になるつもりだ」

    ロー「意外だな」

    ルフィ「そうか?」

    キッド「どちらかというと火を点けそうなやつだからな」

    ロー「それはお前もだろ、ユースタス屋」

    キッド「あぁ?」

    ルフィ「人のこと言えねぇな、ここの3人」

    いつもなら争い、言い合いになるのだが、今日は3人とも静かに笑う。
    の、はずだったのだが、来たラーメンのサイズがローだけ並だったので馬鹿にしたせいで、くだらねぇ口争いが始まってしまった。
    けっきょく3人は、本来に注文した品にプラス特盛を何杯か注文したせいでカウンターテーブルがぎっちぎちである。

  • 107二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 00:30:37

    ロー「おれは医大に行く....父の病院を継ぐつもりはねぇが、尊敬はしてるのでな。同じ道を志す」

    キッド「おれは工学の道だ。いずれ世界も腰を抜かすでっけぇもんを作ってやらぁ!!」

    ルフィ「当然っちゃ当然だけどよ、おれら3人道は違えるな....そうだ、おれもうすぐ結婚すんだけどよ」

    ローとキッドは同時に吹き出してしまった。
    いつ?いやルフィだが、どこで?誰と?

    キッド「あぁっ!!?お前!籍入れるのかよ!」

    ルフィ「高校を卒業したらな」

    ロー「結婚どうこうより!おれは麦わら屋にそんな気がちゃんとあったことに驚いている!相手はおれらに教えても大丈夫なのか?」

    ルフィ「お前らも会ったことあるだろ。1年の時によ....校門前にいただろ」

    それを言われ、一気にあの日の記憶が蘇る。いや、相手よりもこいつの幼馴染にされたことに腹が立ってきた。

    ルフィ「本当はまだ誰にも報せるつもりはなかったけどよ。ゾロにはバレたし、そろそろのタイミングかなと思っていた。招待してぇやつらにはぼちぼち声をかけていくよ」

    ロー「おい。それだとまるで、おれらもぜひみたいな言い草だな」

    ルフィ「あぁ!こいよ!そんな盛大じゃねぇけどよ」

    キッド「ちぃっ!なぜおれが!」

    ここで「ふざけんな!」と声を大にして拒否するのも違う気がした。
    仲が良いわけでも、悪いわけでもない。
    自分らは3人でライバルと思っているつもりだったのだが....

  • 108二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 08:35:49

    三馬鹿でバカしてるのは良いよね。それ以外でも学生らしいことしてるとか。

  • 109二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 20:16:45

    三馬鹿が解散し、翌日。ルフィは学校で始めて卒業後に結婚することを親しき者達に告げた。
    ゾロ以外に驚かれた。それはもう驚かれた。
    相手は誰なのかを教えると、サンジは燃え盛って悪魔へと姿が変貌してしまう。
    誰かが言った、逆玉の輿であると。

    ルフィ「日とかは追って連絡いれるからな」

    この歳で?というよりも、あのルフィが結婚かぁとしみじみ思う。
    昔から知っていると余計に。
    日と待ちがあると一日一日が長く感じられてしまうものだ。
    だが、返ってみればあっという間なのである。
    卒業式までの日の流れは、まだだなと思っていても迎えてしまう。
    寂しくもある。だが思い出に後悔はなく。
    今度はルフィが旅立つ側である。彼の第二ボタンを欲しいと同級生や後輩に呼び出されているが、行くことはなかった。
    相手がおり、その女性と結婚する。第二ボタンで呼び出されたってことは告白もされるだろう。
    それに結婚するからって告げてやることはできない。
    ゾロはまた第二ボタンが無くなっていると思われたが、ちゃんと付いていた。
    それをサンジに揶揄われる。

  • 110二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 00:17:55

    ゾロ、お前誰かに渡す約束でもしたのかい?行かなくてええのんか~♡

  • 111二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 09:11:52

    桜が木々から僅かな間だけ地に彩を染める季節。
    ある一軒の家では本日、婚礼が行われていた。
    今日は扉も襖もすべて取っ払い、広々と感じる家内にて。
    到着した白無垢姿のハンコックは玄関先で水合わせから花嫁のれんをくぐり、色々あった居間から、仏壇のある和室へと足を進めた。
    婚礼の袴姿である夫となる者の隣へ。
    静寂から、坊主が仏壇前で経を読み始め、新郎新婦と親族共々、手を合わせる。
    経を読み終えた坊主が去ってから、開口一番はガープであった。

    ガープ「ぬふおおぉい!!ルフィにはもったいないぐらい綺麗な花嫁じゃのぉ!!晴れ着もよぉ似合っとるわい!!」

    ドラゴン「親父....」

    ものすごくテンションの高いガープである。ずっとウズウズしていたのだろう。
    ガープのそういったとこを昔から知っているレイリーは声をあげて笑っていた。
    やけにテンションの高い老人共のことは置いといて、妹らは姉の晴れ着姿にこれまで自分らの為に苦労して、青春まで犠牲にしかけたことへの罪悪感も含めて、溢れ出そうである。

    ソニア「あねさま....」

    マリーゴールド「あねさま、綺麗....」

  • 112二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 13:22:05

    ふたりとも黒髪だから和装は映えそう。アニオリみたいな洋装も素敵だけど

  • 113二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 14:51:35

    なんで俺も泣きそうになってんだよ。っていうか、あれか。結婚式は平安とか戦前中によくあった家のやつか。

  • 114二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 22:40:32

    新郎新婦、親に親族、そして今回招待した数名で列次を整え、近くの神社へと赴く。
    神職は小さい頃からの顔見知りな為、ここで行ってくれることを嬉しく思い、心からルフィとその奥方となる両方へ祝福と修祓を行った。
    斎主一拝から、祝詩奏上の流れから三三九度で盃を交わすことで、夫婦として契りが結ばれる。
    指輪交換を行い、誓詞奉読で近いの言葉を奏上。
    玉串拝礼は新郎新婦の後、ドラゴンとレイリーが代表として拝礼。
    金弊拝戴から親族固めの盃なのだが、ガープとレイリーは相変わらず因縁か、でも場が場なので堪えてはいるがピクピクと目尻を動かしていた。
    最後に斎主一拝をして式は終了。

    ルフィ「これより、めおとだな」

    ハンコック「えぇ...あ、あなた。きゃ♡///」

    ずっと緊張で張りつめていたルフィだったが、ここで肩が少し軽くなった気がした。

    ルフィ「よーし!ここから予定通りに!サンジ!」

    サンジ「あぁ!飯の用意はできてるぜ!」

    婚礼でルフィが唯一、求めたこと。披露宴を行うのだが、会場は結婚式場ではない。
    祖父のコネで公民館のホールを貸切っての披露宴。喰って飲んで、騒ぎたい。
    披露宴というか、ほぼ宴みたいなものであるが。

    エース「では、ルフィの義兄として乾杯の挨拶を!!」

    赤の毛氈に並び座る夫婦を、義兄弟、幼馴染、友達、知人らが乾杯の挨拶と共に祝福を。馬鹿トリオのメンバーらは静かに祝う。

  • 115二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 23:47:39

    綺麗な嫁さん貰って羨ましいぞとウソップに揶揄われ、お前もあのお嬢様とどうなんだよ?と反撃したら、話を逸らすように勢いよく、ウソップが宣う。

    ウソップ「この漢ウソップ!歌わせていただきます!!」

    ルフィ「おおお!!!いいぞ!!!」

    ここで一曲と思ったが、ブルックが止めに入った。
    有名なミュージシャンの身であり、多忙なスケジュールの中、よく来てくれたなぁと誰もが思う。

    ブルック「申し訳ありませんが、お出し物に先客がありまして」

    ルフィ、ウソップ「「先客?」」

    2人して首を傾げる。
    それが誰なのか。

    ブルック「ゾロさん....」

    ゾロ「いつでもいい....」

    ゾロはいつの間にかタキシードに着替えていた。
    知り合いに用意してもらい、気慣れない服でぎこちなく思いながらも、ホールの備えで置かれていたと思われていたピアノへと向かう。

    ゾロ「ふぅ....」

    彼の意外な行動に、古い付き合いだろう者達ですら固まってしまう。
    出し物をするなら、剣技なりできたはずだが、それは得意を見せているだけ。
    だから慣れないことをすることにした。
    ゾロの、ピアノの演奏が始まる。

  • 116二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 09:22:41

    静かな曲調から、時折激しくなり、音程を外してしまうこともあるが関係ない。
    音楽はハートである。
    ルフィは煽ても歓声も入れず、しっかりと最後まで聴いていた。
    何故だか知らないが、同じく聴いていた者らは物凄く感動してしまう。
    演奏の終わりは蓋を閉めるまで。
    同時に、心からの拍手が巻き起こる。

    ルフィ「ゾロ....」

    ゾロ「へ...らしくねぇことしちまったな」

    首のネクタイを緩め、改めてルフィとその奥方に祝いの言葉を述べた。

  • 117二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 18:48:32

    盛り上がる披露宴という名の宴、それが行われている公民館の外で新聞記者であるモルガンズが不敵な笑みを浮かべながらスマホのメモ機能に記事文の下書きを打っていた。

    モルガンズ「クワッハッハッハ!九蛇財閥の跡取りが秘密裏で婚礼だと!?こいつは記事になる!」

    ゴシップは売れるものだ。しかもあの男嫌いで有名であった女がある。
    記事に書きたいことが多すぎる。経歴に考察などを。
    続きは社に戻ってからにしようと、ウキウキで帰ろうとしたが、その前にピンクの羽が舞うファーコートを着た男が立ちふさがる。
    そのスマホを取り上げ、握りつぶした。

    ドフラミンゴ「フッフッフッフ!ボア・ハンコック...これでおれの部下がした無礼の詫びはなしだな」

    助けたわけじゃない。弟と取引したからだ。
    その弟が、モルガンズを組み伏す。

    ロシナンテ「今日の起こったことは忘れろ新聞社の野郎。こちとら拷問は得意だぞ。ローの友達の結婚に、ゴシップはいらねぇ!」

    「わかった」という言葉が出るまで、締め上げる。
    悪乗りしたドフラミンゴが、モルガンズの頭に突き刺す勢いで指を立てて弄り押した。

  • 118二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 21:29:47

    このレスは削除されています

  • 119二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 21:30:53

    最後に記念撮影を。思い出に残るとはこのことだろう。良い1日であった。
    ジュエリーショップで世話になった女性が義母になったことには驚いた。
    新婚となった2人は家に帰り、ここもまたハンコックの家となる。
    ハンコックが向こうに行くまでの猶予は5日、それまではルフィの実家で過ごす。
    先に風呂をいただきニョン婆が用意した白い装束に身を包んだハンコックは、入浴後に居間で独り物思いにふけりながら吞んでいた義父に改めて挨拶を行う。

    ハンコック「末永く、よろしくお願いいたします。お義父さま」

    ドラゴン「うむ....こちらこそ、ルフィのことをよろしく頼む」

    ルフィの部屋では狭いので、和室に敷かれた布団でこの数日は寝る。
    ガープとレイリーが帰る前に、ご丁寧にも枕を二つ並べておいてくれていた。余計なお世話である。
    ルフィが風呂からあがるまですることもなく、布団の上でずっとドキドキしながら待機。

    ハンコック「しょ、初夜か....////」

    結婚したんだ!という呑み込みと、初夜というこれからに頭が沸騰しそうだ。
    そうこうしていたら、風呂からあがったルフィがこの部屋に。
    慌てて姿勢を正せば、ジャージ姿の彼は布団の上で向かい合うように胡坐をかく。

    ハンコック「不束者ですが....////」

    深く、頭を下げた。

    ルフィ「よろしくな!」

    ルフィもまた、返すように頭を下げた。
    会話がなくなってしまう。モジモジするハンコックは考える。
    どうする?どうすればいい?自分から誘うべきか?
    いや、ここは男からというプライドを尊重すべきか?

  • 120二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 01:08:46

    ルフィ「腹減ったなぁ....」

    悩んでいる最中、そう言った夫は仏壇の供えられていた和菓子の箱を勝手にあけた。
    中はモナカであり、9個入り。先に1つをハンコックに渡し、まずは1個を食べてみる。

    ルフィ「祖父ちゃんが供えたのだけあってうめぇな!」

    勢いそのまま、6つを平らげた。
    せっかく貰ったものをいらないと無下にはできないので、ハンコックもまたモナカをいただく。

    ルフィ「正直言うと...まだめおと....夫婦になった実感が湧かねぇ」

    ハンコック「えっ...!?」モグッ

    先ほどの空腹の訴えは、本当だったのか、それとも自分を誤魔化しと気を紛らわせようとしたのか...

    ルフィ「でも、それじゃあダメなんだよな。そうだよな。もうちょっと、しっかりしないとな」

  • 121二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 01:10:20

    決意改めるも、重い面持ちとなった夫の両頬を優しく妻の手が触れ添え、互いの目線をしっかりと合わせあう。

    ハンコック「少し...怖がっておるか?」

    ルフィ「違うと言えば嘘になるな。おれは....」

    ハンコック「今となって、結婚したことに後悔してきたか?」

    ルフィ「それはない。決めたのはおれ自身だ」

    否定は、即答で返ってきた。

    ハンコック「ふふ♪先のことなど誰にもわからぬ。責任なり自覚を意識するのは悪い事ではないが、元のそなたを忘れてはならぬ....いつものそなたでおればよい」

    ルフィ「ハンコック....」

    頬から伝わっていた妻の柔らかい手の感触が、そっと離れる。
    そしてすぐ、今度はルフィの右手がハンコックの頬と髪に触れ、そっと彼女の顔を己へと誘導させるように....
    夜の更けは、ただ静かでもあり....

  • 122二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 04:48:12

    甘い初夜だ

  • 123二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 09:24:48
  • 124二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:33:54

    いい初夜だ…

  • 125二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:20:52
    初夜の鐘2一呼吸吐いてから、あの時と同じく己が生殖器を指先で掴み、挿入に至ろうとする。ムずりとした感触から少し押すが、先端が引っかかり中になかなか入りにくいので、ちょっとした力技で根元まで半ば無理矢理にして押し込んだ。

    すんなりといかなかったのは、この数年でサイズに僅かなり成長してしまっていたからであろう。

    生温かく、人の体内へ入ったという事実はこうも興奮を搔き立ててくる。


    ルフィ「う...し、締まる...」


    もう少し、もう少しこうしていたい。

    その数秒間は何も考えられず、そしてゆっくりめにだが繁殖行為が開始される。

    お腹が苦しいが、気を遣って欲しくない思いからハンコックは必死で声を殺そうと、その反動からか力強めに夫を腕と脚でホールドし、抱きしめてしまった。

    刺激は脳に容赦のなさを与え、伝達し、このメスを喰らえと洗脳してくるようで。

    獣が如く、乳房に顔を埋め、一心不乱に。


    ルフィ「邪魔だ...!」


    自身を抱きしめる腕を退けさせ、左の乳房の乳輪に舌を立て、円を描くようになぞる。

    母性を求め、自然にやってしまった行為。

    ビクリと少しのけぞりそうになる妻の口へ、喰らいつくように唇を奪い、互いの舌を蛇の交尾が如く激しく絡めさせ合う。…
    telegra.ph


    初夜の終わりまで

    閲覧注意

  • 126二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:41:19

    何か飲み物でも取ってこようと襖を開けたら、盆にグラスが二つと緑茶にミネラルウォーターにオレンジジュースのペットボトルが計3本。
    父が置いていってくれたのだろう。余計なお世話である。

    ハンコック「ふぅ....////」

    ようやく体のほてりが落ち着いてきた。
    体を起こし、腹部をさする。下腹部の奥がとても熱い。

    ルフィ「あっちいな」

    グラスとペットボトルを持って、布団の上に腰を下ろす。
    痒くなったのか、痛々しいクロス傷痕の残る胸を搔きながら、グラスに茶を注いでいく。
    この傷痕は、火事で刻まれたものである。

    ハンコック「はふ...ルフィ、その....隣にいってもよいか?」

    ルフィ「聞くまでもないんじゃねぇのか?」

    ハンコック「そうじゃの」

    ルフィからグラスを受け取り、隣に座ると夫の肩にもたれかかって身を任せた。
    あぁ...なんとも尊い時間である。
    できるなら、夫婦として当たり前の日常とあってほしい。
    だが、そうはいかないのだ。
    せめて今は...

  • 127二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:08:24

    あっという間の5日間、彼女は仕事の都合で立たなければならない。
    空港まで見送りに来ていたルフィとドラゴンであるが、父の方は空気を読んでか挨拶を済ませてコーヒーでも飲んで時間を潰そうとその場から離れた。
    サングラスをかけ、最低限の変装をしているハンコックは名残惜しくてたまらなく、なかなか手を離そうとしない。

    ハンコック「本来の夫婦ならば、新婚旅行の話とかをしておるのであろうな....」

    ルフィ「ま、時期がきて時間を作れたら行こう。本来ってのは結局は誰かが決めたことだからさ」

    まず、この1ヵ月2ヵ月はスケジュールがぎっちりである。
    遠くからこっそりと覗いていた黒服の女性らはお労しやと悲しい顔でその光景を見届けていた。
    最後に夫婦は抱擁し、妻の方から夫の顔中に数回のキスを。
    寂しくてたまらなくも、ハンコックは自家用機のある飛行場へ。
    大きく手を振り、笑顔で送り出してくれる夫の顔は太陽の如く。

  • 128二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 19:43:48

    妻が仕事と学業の都合でいなくなり、「その」日常となったある日のこと。
    初任給で買った高級ワインが、今日届いた。
    自分が飲むわけではない。そもそもまだ19だ。初任給は親に贈り物をすると決めていたのだ。
    居間の座卓上に置いておき、暇なのでなんとなくコンビニへと向かう最中、偶然にも義兄2人と幼馴染に出くわす。
    せっかくなので飲もう飲もう!とコンビニであれこれ買いまくって帰宅。

    ルフィ「おーう!ただいまぁ!」

    まだ父は帰らぬだろうと思っていたが、返事があった。
    どう聞いても祖父であり、思わず「げっ!」と言ってしまった。
    そして声主はもう1人、その声にエースは嫌そうな顔をする。

    ロジャー「よーう!ガキ共!邪魔してるぜ!」

    エース「帰れ...!」

    ガープとロジャーは昼間っから飲み、何故かここで続きをすることになった。

    ガープ「お!つまみか!気が利くのぉ!」

    サボ「あんたのじゃねぇよ爺さん!」

    ロジャー「いいじゃねぇか!!目の前にある欲しいものに手をせずなにが人生だ!」

    ウタ「シャンクスが言ってたけど、とんでもなく滅茶苦茶な人ね」

    そう褒めるなと笑うロジャーは、座卓に置かれていた箱を勝手に空けてしまった。
    中に入っていたワインに目を輝かせる。

  • 129二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:49:46

    ロジャー「お!いい酒じゃねぇか!おい倅、栓抜きもってこい!」

    エース「知るか!」

    ルフィ「あ、それ初任給で買った父ちゃんへのプレゼンだぞ」

    エース、サボ、ウタ「「「なにぃ!!?」」」

    それを聞き、あれをあいつらの手に渡らせてたまるかと頷きあう。
    エース、サボ、ウタ、ルフィの4人は指で鼻の右穴を押さえると、同時に「ふん!」という掛け声と共に勢いよく鼻汁を発射した。

    ロジャー「うわああああああ!!!きたねーーーーー!!!!」

    エース「よっしゃああああああ!!」

    隙ができたと、エースは容赦なく追撃として自分の父に延髄蹴りをくらわせた。漫画みたいに鼻血が噴き出す。
    うるさくなってきた中、ルフィのスマホが鳴る。相手は女房からであった。
    周りが騒がしい中、片耳に指を突っ込んで通話を開始。
    元気かどうかの聞き合いから、会いたいという惚気混じりな会話。
    騒ぎを中断した5人は聞き耳をたてだした。
    そして、妻から妊娠したことを告げられる。唐突であり、「えっ」と一言を溢してから、固まってしまう。

    ガープ「どうしたルフィ!!鳩に豆鉄砲な顔しおって!?」

    ルフィ「.....かみさんが妊娠した」

  • 130二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:50:11

    その報告を聞いたルフィ本人は不思議と冷静であった。
    目ん玉飛び出しそうになって驚くガープは徐々に嬉しさへと変化していき、「ひまごーーーーーーーー!!!!」と叫ぶ。

    エース「お前結婚して、かみさんがこの家に居ることができたの5日間だけだったんだろ?その間に必死に仕込んだのか?ジョナサン・ジョースターみたいによ」

    ルフィ「いや、初夜の時にしかやってねぇな」

    ロジャー「じゃあ初夜での一発か!このホームラン打者め!!」

    なんてことを言うのだと、お前だって一夜の愛でエース作ったくせにとガープは言いたかったが、それよりも曾孫である。

  • 131二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 00:14:48

    妻の妊娠を知ってから、改めて気を引き締める。
    消防学校を卒業し、出動が無ければ新人なので雑用ばかりなものの気持ちとしては精が出るものだ。
    同期が自分以外、全員が大学を出ての採用だったので必然的に歳下になるので最初は馬鹿にされもしたが、ルフィのキャラというか、自然と先輩や上司含めて可愛がられるようになっていくものである。
    そしてある日、既婚者であることに驚かれた。
    そんな毎日を過ごし、時折くる経過の連絡がハンコックと話せるという理由もあって嬉しくてしょうがない。
    性別が判ったという話で、男でも女でも嬉しいものであるのだが、妻からの返答は「どっちも」という首を傾げるものであった。
    察せれずにいたら彼女は優しく笑い、お腹に双子がいることを教えられる。

    ルフィ「双子か....!にししし!」

    それを最近タオルで抱っこの練習をし始めた父に報告すれば、予めに気が早く用意しておいたベビー用品の追加を買いに家を飛び出した。
    一気に2人の孫を持つことになったからである。

  • 132二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 09:01:04

    在胎週数36週を迎えた。臨月となったので、しばらくはルフィの実家で過ごす。
    初めて見る命が宿る妻の腹部に、込み上げてくるものがあるが、仕方がないとはいえ今日まで何もできず、近くにいてやれなかったことに申し訳のなさが滲む。
    元は住む世界も違い、それを承知で夫婦になったのだから受け入れてはいるが....

    ハンコック「すまぬが、夫と二人きりにさせてくれぬか?」

    いつも以上に黒服の方々が多い。ハンコックの身が身なので厳重体制で勤しんでいた。
    彼女らにルフィは「ご苦労様」と労う。

    ハンコック「ルフィ....♡」

    2人きりとなった途端、彼女は目の色を変えて夫を抱きしめた。

    ハンコック「会いたかった...!」

    女房を受け止め、その髪を撫でる。何も変わっちゃいない、互いの匂い。
    積もる話もあるが、今はこれでいい。

  • 133二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 20:17:27

    居間で妊婦のお腹にそっと触れてみた。ここに確かに2つの命が宿っている。
    なにやら、ルフィが触れた瞬間に右側の方が強く震えた。

    ルフィ「ぬお!動いた!」

    ハンコック「そりゃあ、もう臨月じゃからな。しかし、こうも大きく動いたのはこれまでになかったのじゃ」

    ルフィ「はは~ん...!じゃあ、この元気に動いた方が男か?」

    ハンコック「いや、右側だったのでおなごじゃ。おなごの方は時折がた動くのじゃが、おのこの方は大人しゅうての」

    今度は耳を当ててみる。するとまた動いた。
    やはり、反応があったのは女の子の方。

    ルフィ「名前はどうするか考えてみたりしてるか?」

    ハンコック「いくつか候補はあるのじゃが、レイリーとシャッキーも意気揚々と名前の提案をしてきてのぉ....」

    ルフィ「お前のとこもそうか...じいちゃんは参加してくるだろうなとは思ってたけど、まさか父ちゃんまで名前を考えて提案してくるなんてな」

    ハンコック「お義父様が?」

    ルフィ「初孫でだいぶ浮かれてんだ。職場で自慢しまくってるみたいだし」

  • 134二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 00:06:05

    まさか、女版ルフィ?

  • 135二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 07:31:21

    ハンコックが来て2日目、今日はルフィが昔世話になった母親代わりと慕っている?ダダンというえらくゴツイ体つきをしている女性が訪ねてきた。
    婚礼の挨拶時、大号泣していた人であったのは覚えている。

    ダダン「結婚式がついこないだと思っていたのに、もう臨月かい....」

    エースとサボと常に一緒だった末っ子みたいな悪ガキが親か....と、感慨深いものがあるものだ。
    ルフィの幼少時の話をしてもらい、ハンコックは興味津々で聞くが突然...

    ハンコック「いたっ!!」

    ダダン「!!?どうしたんだい!?」

    お腹に痛みが走る。何度かあることで、子が腹を蹴ったのだ。

    ハンコック「だ、大丈夫です....!さっきみたいにわらわが楽しいと思える話をしていたり、外に出ていると時折お腹を蹴ってくるんです。まるで早く外に出せと訴えてくるみたいに」

    ダダン「そんなルフィみたいな...ルフィの子だったねぇ、そういやぁ」

    落ち着いたところで、茶だけでなくこの家に帰る際に土産として買った菓子を御茶請けとして出そうと立ち上がった次の瞬間、急激な激痛が走り、蹲ってしまった。

    ダダン「おいちょっと!」

    ハンコック「ご、ご心配なく....予定日まではまだ...!」

    しかし、破水が始まってしまう。
    困惑の中、一気にというか、急速に起きた続いての異変に気が付いた。
    本能でわかる。赤子の頭が出てきているということに。
    あまりにも唐突。もう我慢の限界と言わんばかりに。

  • 136二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 18:50:59

    主の異変に気付き、交代制ではあるがずっと外で待機をしていた黒服の女性たちは焦り、大慌てだったが、ダダンの一括と指示で綺麗な拭き物や桶に湯を入れ、ルフィやドラゴンに連絡をいれる。
    急いで近くの病院へと運ぼうにも、赤子は止まってやらんぞ言わんばかりにズズッ...と頭から始まり、徐々にその姿が出てきており、爆誕する気満々であった。
    こうなったら仕方ないと、今ここで出産をさせることにしたのだ。

    ダダン「しっかりおし!母親になるんだよ!」

    励ましの言葉をかけ、時折様子を見ながら助産を行う。
    格闘すること34分、第一期(開口期)も第二期(娩出期)も、一般平均からすれば異常ともいう速さで最初の子が出てきた。自ら出てきたような感じがする。
    最初に産声をあげるは男の子であった。
    双子だと聞いていたのでもう1人続けてなのだが、なんともうとっくに出てきていた。
    最初の男の子よりも早く、より大きな産声の持ち主は女の子である。

    ドラゴン「息子嫁が産気づいただと!」

    もの凄い音と共に、連絡を受けたドラゴンが玄関の引き戸を突撃して急ぎ、帰ってきた。
    それに続いて、ルフィはトイレの窓を突き破って帰宅。

    ダダン「静かにおし!うるさくていいのは赤子の産声だけさね!」

    もう、生まれたことを告げられ、急ぎ居間へ。
    出産を終えてすぐのハンコックはくたりと力が抜けたような感覚のまま、天井を眺めていた。天井の景色を遮るようにルフィが顔を覗かせる。
    その手を取り、労いの言葉をかけてやった。

  • 137二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 22:14:38

    ようやく、落ち着いた。
    おくるみに包まれる双子の兄妹は、母の隣で寝かされ、寝息を立てる。

    ハンコック「我が子らよ。ようこそ、この世界に.....」

    ルフィ「これからたくさん、いいことあるぞ」

    息子が父になり、その光景を見てドラゴンは込み上げてくるものに我慢できずに涙が溢れてしまう。
    黒服の女性たちもつられて大号泣。
    ダダンも、もちろん大号泣。
    そんな感動的な中、床を突き破ってガープが現れた。

    ガープ「ルフィのかみさんが産気ずいたじゃと!!?」

    もう生まれたと教えながら、ルフィとドラゴンがその頭を踏み押して、床下へと帰らせてあげる。
    のだが、猛スピードで先ほどドラゴンが突きやぶった玄関からちゃんと入り、戻ってきた。

    ガープ「ぬおおおおおおおおお!!!珠の如くなかわいさじゃ!!!!」

    曾孫をその眼で見てテンションが上がりまくり「祝い品を買いに行く!」と言葉を残して猛スピードで家を飛び出した。
    嵐のようなじいさんである。

  • 138二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 09:06:04

    母体や赤子の経過や検査の為、1週間病院で過ごし、今日改めて生まれた子らのお披露目が行われた。
    ドラゴンと駆けつけたレイリーは先ほど、我先にと何処かへ出かけてしまったが。
    義母のシャッキーも今日だけはタバコを吸わず。

    ガープ「うおおおおおおおお!!!!!わしに抱っこさせておくれぇぇぇぇーーーーー!!!!!」

    家に着くなり突撃してきたガープをルフィとエースが横やりに蹴り飛ばした。
    まず、抱っこさせてあげたのはシャッキーである。

    シャッキー「ふふふ♪どっちもお母さん似みたいね」

    サボが指で赤子の頬を突こうとしたが、女の子の方が彼の髪を掴み引っ張りだす。
    新しいおもちゃをもらったみたいに。

    サボ「お、この子はルフィ似だな!っていてててて!」

    一方、男の子の方は物静かである。
    気のせいかもしれないが、見据えてるような眼をしているのだ。
    そんなことはお構いなしに、ついに限界を迎えたガープはおのこを抱き上げる。

    ガープ「ほーら!ひい祖父ちゃんじゃぞ!!」

    続けておなごの方もたかいたかいをしてやった。女の子の方はもの凄く喜んでいるのに、やっぱり男の子の方は反応が薄い。
    ルフィは、普段は恐い祖父だが自分が生まれた時もあんな感じだったのかな?と考えてしまう。

  • 139二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 16:23:00

    ※パロ注意

    一方で、ドラゴンとレイリーはショッピングモールのおもちゃ売り場にいた。
    男の子への贈り物はだいたい見当はつくが、問題は女の子の方である。

    ドラゴン「子供というのは大きなぬいぐるみがあると安心するものだからな」

    くまのぬいぐるみを手に、5歳ぐらいになった孫を想像してニヤける。

    レイリー「うむ、こういった着せ替え人形なんかいいんじゃないのか?」

    だいぶ色っぽい大人になった孫を想像してニヤける。
    各々、会計の為にレジへと向かったのだがドラゴンのぬいぐるみを見てレイリーは

    レイリー(む?あっちの方がデカいな)

    ドールハウス付きの着せ替え人形に変更。
    それをされ、ドラゴンもまた負けじと大人サイズぐらいのくまのぬいぐるみを持ってきた。

    レイリー「負けてなるものか!」

    今度はドール高層マンション付きの着せ替え人形セットを持ってきて、さらに過熱したドラゴンがヒグマの剥製をどこから持ってきて店内は大騒動である。

  • 140二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:47:13

    全て買って帰ってきた祖父2人であるが正直な話、邪魔である。
    ヒグマの剥製は公民館にでも設置しておこう。迷惑である。
    ガープはらしくない息子の行いに大爆笑していた。孫ができるとこうも変わるかと。
    レイリーはシャッキーに怒られ、正座しているが。

    ハンコック「ルフィ、この子達の名前はどうするのじゃ?わらわも考えていた候補から決めてはきたが....」

    それを聞きいたルフィ以外の者らが、次々と各々らが考えていた名前を言っていく。
    非情にうるさいし、餌をねだる子鳥どもみたいな光景である。

    ハンコック「ええい!多いしうるさいぞ!」

    しかし、名前がきまってないというのは本当のところ。出生届の期限もあるので、ガープが提案する。
    箱を2つ用意し、片方はおのこの名を、もう片方にはおなごの名前が書かれた紙を入れ、クジで決めようと。
    それでいいのか?と思うが、普通にはいかないのがこの一家である。

  • 141二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 01:19:39

    >>139

    こういうジジバカほんと好き

  • 142二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 09:21:09

    ※ダイス要素


    ルフィにハンコックの両親はもちろんのこと、ドラゴンにガープ、レイリーとシャッキーが名前の書かれた紙を2つの箱にそれぞれ投入。

    ルフィの義兄とハンコックの妹達は、親である二人はともかく、祖父さん祖母さんに位置するこの人らは我が出まくってるなぁと思いながら双子ちゃんの相手をしていた。

    エースは、もしこの場に父がいたら参加していただろうなと、こっそり抜け出してきてよかったと自分を褒める。


    ガープ「恨みっこなしじゃぞ!!こい!!わしの考えた名前!!」


    男の子の名前 dice1d6=3 (3)

    1.ファレクサ(ルフィ案。海という意味)

    2.キセロ(ハンコック案。プランツの王より)

    3.アレキサンダー(ドラゴン案)

    4.バジリスク(ガープ案)

    5.プラチナ(レイリー案。自分がシルバーつくから)

    6.プロテア(シャッキー案。花の王様より)


    女の子の名前 dice1d6=2 (2)

    1.レベルタ (ルフィ案。自由という意味)

    2.シニンギア(ハンコック案。自由の花。花の女王)

    3.ヴェーラ(ドラゴン案。帝政打倒の女性から)

    4.ペガサス(ガープ案)

    5.テルル(レイリー案。自分がシルバーつくから)

    6.コチョウラン(シャッキー案)

  • 143二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 09:26:20

    ガープじゃなくて本当によかった!

  • 144二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 21:02:18

    保守

  • 145二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 21:39:21

    保守

  • 146二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 23:52:37

    ガープ「何故じゃああああああ!!!わしの考えた名前はかっこいいじゃろうが!!!!」

    ドラゴン「なにが恨みっこなしだ!せいぜい吠えてろ親父!」

    ドラゴンの顔は、すごくニッコリしていた。孫に自分の考えた名前が付けられるのは、嬉しものである。

    ルフィ「じゃあ、父ちゃん。名前をいただくぞ」

    ドラゴン「おう!」

    女の子の方はシニンギアと名付けられた。ルフィの娘らしく、自由の花である。
    レイリーは、ドラゴンに先を越されたというおかしな感覚に陥り、体育座りで落ち込んでいた。

    ドラゴン「どーんまい♪」

    完全にドラゴンはキャラ崩壊しているが、孫という存在でおかしくなるのはどの世でも一緒である。

  • 147二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 09:47:42

    初めての寝返り、初めてのはいはい、初めて立った時。どれも鮮明に覚えている。
    今日は、その頃の夢を見ていた。
    だが、誰かが呼ぶ。ペしぺしと頬を叩かれ、意識が現実に戻される。

    「父ちゃん!ほら!もう昼よ!」

    娘にたたき起こされた。顔は女房に似てるので、思わず「ハンコック?」と言ってしまったが、髪質は長くも自分譲りなのですぐに娘のシニンギアだと気づく。

    シニンギア「その母ちゃんを迎えにいくんでしょ!」

    そうだった。今日は久々に、妻が帰ってくるので飛行場へ迎えに....
    昼か、昼.....

    ルフィ「やっべ!!朝飯を食いそびれた!!」

    飛び起きて台所へ直行するが、ルフィの分の朝食は、次女に全部食われてしまっていた。
    積まれた皿に囲まれ、ご満足げな顔で次女はテーブルに伏して眠っている。
    ルフィはその娘の頬を痛くないように優しくつねる。
    しょうがないので、外へ食いに行く。

    ルフィ「サンダーは?」

    シニンギア「兄ちゃんは花道教室に行っちゃったよ。もうすぐ帰ってくるとおもうけど」

    ルフィ「んじゃあ、途中で見かけたら拾うか!」

    着替え、長女に次女のことを頼もうとしたが、2人ともついてくる気満々である。
    というか、いつ起きた?

  • 148二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 15:54:18

    おお、話がすごい進んでいる。しかも、子どもが増えてる。どうなるのか楽しみです。

  • 149二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 19:35:25

    アレキサンダーは花道教室に通っているのではない。わずか16にしてボランティアで教えに行っているのである。
    風で靡くふつくしい長髪に、その容姿は「美」が相応しき男であった。
    今日も、彼目的で講義を受けにきたお姉さまやマダム達がたくさん。
    もちろん、ちゃんと花道を学びたい目的で来ている者もいるが....

    アレキサンダー「では、本日はここまで。次は季節の花々を個人の好みを持って生けてみましょう....」

    「はい!」と、女共の返事は良いのだが、大半は自分目的な為、内心呆れて蔑んでいる。
    裏で溜め息を漏らしながら、着ている着物のよれ等を整えて帰路に就く。
    途中、本日授業を受けに来た方数名に
    作った優しい笑みと、指先での投げキッスを贈ってやった。うるさい黄色い声に、軽く舌打ちを残してそそくさと去っていった。
    昼前の時刻、腹は減るので帰りにどこかで昼食でもと考えていると聞き覚えのある声が自分を呼ぶ。

    ルフィ「おーーーい!サンダー!飯食いにいくぞ!」

    父と、妹が2人、3人揃って大きく手を振っていた。
    食事の誘いで迎えに来るなら、せめて車だと目立ちはしないのに。あいつらは徒歩で来やがる。

    アレキサンダー「はぁ...父様、私は個人で食事をとるつもりだったのだが....」

    ルフィ「そんな寂しいこと言うなよぉ!」

    妹2人も「言うなよぉ!」と続く。ここで断れば、より面倒なことになりそうなので、しょうがなく同行。
    行きつけのバラティエに来たのだが、ルフィは朝飯を食いそびれたせいか、暴飲暴食をしている。娘2人も同様に。
    一嵐の災害が来たと扱うしかないが、バラティエのシェフやウェイターは慣れたものである。
    ここのサンジというシェフは、来ればいつも自分と妹2人に一品サービスをしてくれる。
    それを父が食おうとすれば蹴りをいれているが、長年の付き合いから成せることだろう。

  • 150二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 00:34:14

    ルフィ「んばぼっ!ばんばびびびぶ!?(そういや!便は何時だっけ?)」

    アレキサンダー「15時20分の便だ....」

    何故、わかったのだろう?それはいいとして、食事を済ませた親子は家に一度帰宅し、長男以外ぐぅたらしてから車に搭乗し空港へと走らせる。
    この親子は空港に着くなり土産屋で商品を買ってまた食ってやがる。母、到着予定まで残り30分。
    鼻唄混じりで、再会の時が嬉しく待ち遠しいルフィの膝を枕に、次女のテルルは眠る。
    長男は円柱にもたれ、静かに佇んでいた。キャビンアテンダントや行き交う女性らから見とれてられているが、無視。
    お土産売り場を見て回っていた長女が戻ってきた時が、ちょうどいい時間帯。

    ルフィ「よっし!行くか!」

    眠る次女をおぶり、ロビーにて妻を待つ。
    飛行機の乗客らが行き交う中で家族やカップルが再会している中、長男以外が人混み内に目を配らせる。
    彼女は、いた。存在感というか、オーラが違う。
    高級そうな毛皮のコートに身を包み、サングラスとつばの広い帽子を身につけてはいるが判る。

    ルフィ「おーい!」

  • 151二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 00:39:45

    手を振る夫を見つけ、嬉しさと勢いでサングラスと帽子を外して駆け寄ってきた。
    おんぶしていた次女を長男に任せ、走ってきた妻を抱きしめる。
    会長兼、世界スーパーモデルであるのだが、こう人も多い空港で堂々としていたら案外にもバレにくいし、バレたとしても今の状況で写真を撮らせてくださいと聞いたり、声をかけにくいものだ。

    ハンコック「ふえ~~ん、ずっと会いたかったぞルフィ!あなた!旦那様!ダーリン!」

    ルフィ「にししし!なんだそのオンパレードは?は、置いといて....おれもだ」

    長女と起きた次女も母に抱きしめてもらい、額にキスを貰う。
    で、次は長男だと思ったが。

    ハンコック「どうしたのじゃ?ほれ」

    腕を広げて待つが、拒否されてしまう。

    アレキサンダー「はぁ.....!母様、私もさすがにこの歳ではしませんよ!」

    ハンコック「えー...うぅっ!寂しいがこれが親離れというやつじゃな....」

    シニンギア「母ちゃん可哀そう!兄ちゃんサイテー!」

    テルル「さいてー!」

    妹2人に攻められ、母の悲しそうな顔に良心が痛んでしまい、腹を括って照れながら抱きしめてもらい、額にキスを妹らと同様に貰う。
    そして、再び夫を抱きしめると子達の額とは違ってその口に。
    長女と次女は「ヒュー!ヒュー!」と煽てるが、長男は物凄く嫌そうな顔である。

  • 152二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 11:35:17

    いつの間にか次女ちゃんが増えてるけどいつまでもラブラブな夫婦はいいよね…長男くんはルフィに似てるからかなのかモヤモヤしてるっぽいけど

  • 153二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 21:54:30

    次女ちゃんの生まれる時の話はないんですか!?

  • 154二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 22:11:44

    あとからになって黒服の女性らが、滞在期間の再確認を行って家族水入らずをこれ以上は邪魔しないようにそそくさと消えた。
    現九蛇財閥会長のハンコックが結婚していて子もいることを公表したのは、双子の誕生から2年後のこと。
    隠していたわけではない。だが、ルフィが独身だと思っていたオペレーターの方や、仕事関係で知り合った女性から想いを寄せられ始めて、ちらほらモテ始めたのがきっかけ。
    ようするに、嫉妬である。
    あと、指輪をしておけば馬鹿な男に声を掛けられることも減るので。
    モデルをしているがあくまでも兼業。子はいるが、ダシや仕事に使う真似は絶対にしない。
    子供を使っているモデルを何人か見てきたが、そうしなければ見いだせないモデルの寿命なんてないも等しい。
    そういった業界で女帝なりと美しくも怖いイメージを持たれているとこがあるハンコックであるが、夫の前では乙女である。

    ハンコック「ルフィ~~♡」

    再会の瞬間を噛みしめるように、ずっと頬ずりしている。
    父がちょっと苦笑いを覗かしたので、長男が止めの言葉を入れてきた。

    アレキサンダー「いつまでやってんだ!さっさと行くぞ!」

  • 155二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 08:13:11

    帰りに夕食をとって帰宅。久しぶりに家族でのってことで、ハンコックは他では見ることのできないご機嫌顔であった。
    家に着いて、まずはほとんど寝床から動かず、寝ている時間が多くなったサロメの様子見である。
    彼女が撫でてやれば、舌を出してチロリと動かし、反応を返してくれる。とても愛い、まだ愛い.....



    ※いったん、テストのつもりで少し書きました。
    何故かIP規制によくなるので、書けなくなったらそれまでです。

  • 156二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 20:00:43

    サロメェ…

  • 157二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 00:56:57

    自分もなんとか書き込める時に。
    こんな素敵な家族に、これから何か起きてしまうのか不安でたまらない・・・。

  • 158二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 08:15:30

    テルル「サーロメッ♪」

    蛇はヒンヤリしていて気持ち良いのだ。娘たちは、嫌がらない負担にならない程度にサロメにくっついて横になるのが大好きだ。
    長男の方は、昔はしていたのだが....本当は今でもやりたくてウズウズはしている。
    だから、誰もいない時を見計らってたまにサロメを抱き枕にしている。その事実を知っているのは自分と蛇だけ。

    ハンコック「ほれ、ルフィ。わらわの膝、使ってもよいぞ」

    ぽんぽんと膝を叩き、催促する。
    よいぞとは言うが、本心は膝枕をしてやりたいのだ。
    長い付き合いだ。してやりたいのだろうと解っているルフィは、妻の膝に頭を置いた。
    変わらぬ夫の髪を撫で、鼻唄を奏でる。

    シニンギア「先にお風呂もらうね~~!」

    テルル「あ!私も!兄ちゃんも一緒に入る?」

    アレキサンダー「入るわけねぇだろ!」

  • 159二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 10:54:11

    晩酌の時間は夫婦の時間。グラスは2つ、注がれるは白酒。
    ハンコックの好きな酒であるが、ルフィはそもそも酒自体が得意ではない。今も変わらずに。
    だが、付き合いでは呑む。
    きついのでチビチビ、口に入れ流していたら妻がすり寄ってきた。

    ハンコック「ぬふ~~♪///」

    もの凄く機嫌がよさそうである。呑むスペースも早い。帰ってきた日の夜はいつもこんな感じだ。
    さっきのお返しという形だが、今度はルフィの膝を枕に横にさせてあげる。
    夫の匂いとは、いつも癒されるものだ。
    日頃の疲れが抜けていくようで、眠気が出てきてしまい、そのまま夫の膝を枕にソファーで眠りついた。

  • 160二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 21:57:55

    ほしゅ

  • 161二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 23:44:11

    手が暇だったので自分の膝を枕に眠るハンコックの頭を撫で、テレビを観ながら時を過ごしていたルフィだったが、息子が数枚の資料か何かに目を通しながらやってきた。

    アレキサンダー「母様、以前にメールを送っておいた発展途上国の労働場所問題における鉱山を買い取り、労働場所として.....」

    父が指を唇前で立て、静かにとサインを送る。
    こんな油断だらけの母を見るのは久しぶりのことだ。

    アレキサンダー「失礼....また時間のある時に」

    ルフィ「あぁ、そうしてやってくれ。わりぃけど何か掛けるものを持ってきてやってくれねぇか?」

    そう言われ毛布を持ってきて、眠る母に掛けてやった。母はにやけ顔で「ルフィ....♡」と寝言を呟く。
    正直、心のどこかではいい歳して何をやってんだかとおもうとこもある。

    アレキサンダー「では、おやすみなさい」

    ルフィ「おう!ちゃんと暖かくして寝ろよ」

  • 162二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 09:39:22

    アレキサンダー 現16歳
    名付け親 ドラゴン
    顔 母ゆずり
    髪質 母ゆずり
    性格 昔のハンコックが覗く完璧主義者

    シニンギア 現16歳
    名付け親 ハンコック
    顔 母譲り(キレるとルフィに似る)
    髪質 父譲り
    性格 ルフィだけど世間知らず過ぎではない

    テルル 現7歳
    名付け親 レイリー
    顔 母ゆずり
    髪質 母ゆずり
    性格 ルフィ


    ※IPの規制なりでいつ書き込めたりできるかわかえあないので子達の簡単な設定だけでも残しとく

  • 163二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:30:25

    てことはルフィが19でハンコックが20(21?)の時に長男と長女の2人が産まれてるし
    今の夫婦の年齢はルフィ35歳でハンコック37歳ってことだな
    いつまでもラブラブなのは仲悪いよりはめちゃくちゃマシだけど子供としては複雑かもな

  • 164二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 23:19:41

    陽も昇らぬ朝方。ルフィの膝でハンコックは半分寝ぼけが入ったまま目を覚ました。
    夫は横にならず、妻に膝を枕させたまま、そのまま腕を組んで眠っている。
    なんてことだ、悪いことをしたと体を起こした際に、彼もまた目を覚ます。

    ルフィ「んあ....zzz」

    ハンコック「起こしたか?」

    ルフィ「いや.....」

    ハンコック「すまぬのぉ.....つい眠りに入ってしまい、朝まで....」

    ルフィ「だけど、よかっただろ?」

    ハンコック「うむ....////」

    毛布を広げ、ルフィを捕えて2人して包まり、二度寝に入る。
    ああ、ただ暖かいだけではない。
    そこへ誰よりも遅くに寝て、誰よりも早く起きてきた長男は邪魔をしないようにこっそりと通過して自分の部屋へ戻っていった。

  • 165二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 09:36:27

    妻は一ヵ月、こちらにいる。彼女が支社の方に出向いている最中、キッドが家を訪ねてきた。
    どうやら、ゴルフにいこうというお誘い。
    断る理由もないので、ついでにローも誘いの電話をいれる。
    ローは医学界のお偉いさん方が見届ける中、24か所に手にした悪性腫瘍を取り除く大手術を終えて仮眠をとっていた。
    そんな時にスマホが鳴る。
    表記された名前に、嫌な顔をしながらしぶしぶ出た。

    ロー「なんだ?」

    キッド「よぉっ!ヤブ医者!これからゴルフだ!行くぞ!」

    ロー「ふっざけんな!!こちとら仕事あけだ!!」

    キッド「はは~ん?さては、スコアで負けんのがこえぇんだろ?いいぞ、別に。負け犬のままでな」

    全開のゴルフで最下位になったのを煽ってきやがる。
    ローの中で何かが切れて、今いる居場所お教え、迎えにこいと電話越しに怒鳴りつけた。

  • 166二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 20:30:10

    キッド君、買い替えたばかりの車とゴルフクラブを自慢したくてしょうがないみたいです。
    参加者は三馬鹿とその相棒たるかつての問題児メンバーのゾロとキラー、そしてまだ到着してないウルージ。
    他の問題児だったやつらも誘ったが、予定が合わなかった。

    キッド「どうだ!!このクラブとアイアンは!?」

    ルフィ「違いは何かあるのか?」

    ロー「腕に自信がない奴ほど形から入るもんだ」

    ルフィ「そうなのか?」

    キッド「聞こえてるぞ馬鹿どもが!それに前回の最下位がぬかしてんじゃねぇ!!」

    学生の頃からちっとも変わらない関係。駐車場ではた迷惑である。

    キラー「キッド、ウルージのやつが到着した」

  • 167二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 20:30:21

    キラーのスマホに連絡が入り、これで揃ったなと紳士には程遠いメンバーでいざゴルフといきますかと意気揚々の矢先、到着したウルージは何故か自転車できやがった。
    そのままキッドの新車に突撃!
    ゴンッ!

    キッド「てめぇ!なにやってんだ!!?」

    止めようと突っかかってきたキッドからゴルフクラブを奪い取り、素振りを行う。
    また、車にぶつけた。
    ガンッ!

    キッド「おい!やつを止めろ!やつを止めろーーーー!!」

    キラー「ファーーーwwww」

    いつの間にかゾロはいなくなってしまっていた。きっと、迷子だろう。

  • 168二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:03:11

    ゾロも見つかったし、コースへと向かう。
    今日はいい天気だが、絵図はやっぱり紳士とかけ離れた者どもだ。

    キッド「おい!この前アイアンじゃなくてアイロンを持ってきた馬鹿2人!今日は大丈夫だろうな!?逆になんでアイロンで最下位にならず済んだんだ!?」

    ルフィ「大丈夫だ!」

    ゾロ「2人で買いに行ったからな」

    そう言って、2人の手にはゲートボールのグラブが握られていた。

    キッド「あ、ちがーう!ちょっと惜しいけどちがーう!」

    ウルージ「おーおー!ずいぶんと老骨なグラブ趣味をお持ちで!では、ぜひその得物で最初のホールの一打席目を!」

    ルフィ「おう!まかせろ!今回はおれが優勝するからな!」

    何度か付き合いで経験はあるが、本当はまだゴルフなんてチンプンカンプンである。
    センスでのみ、行っている。
    ゴルフなのにゲートボールクラブを振り被った次の瞬間。

  • 169二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:03:25

    ウルージ「あの乳で挟んでもらったことはおありかな?」

    唐突な下ネタ。さすがのルフィでも、体のバランスを崩してしまいすっぽ抜けたクラブはゾロの顔面に直撃した。

    ルフィ「お前いきなりなに言ってんだ!?」

    ウルージ「おや?誰かとは言っておらぬのだがな?」

    こいつ、ペースを崩させて勝ちを狙うつもりだ。
    謝れ。ゴルフの歴史をつくった人たちに謝れ!

    キッド「さすがキャバクラを幾つも経営してるやろうだ....いや、そういった風俗じゃねぇだろ!」

    ウルージ「はてさて、どうだか?」

    まさか、手を出したりしてないだろうな?と疑う。
    色事に関してはお任せあれのやつだからな。

  • 170二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 09:09:27

    一方で、子達は祖父であるドラゴンに連れられて公民館に赴いていた。
    理由は聞かされてないが、ある集まりがあるそうで。
    会場となるホールには、初老だったり、かなり年老いた爺さん共が小さい子供を連れて十数名いた。
    アレキサンダーが訊ねる。

    アレキサンダー「これは....?」

    ドラゴン「今日は孫上げの大会がここで....」

    男孫に頭をはたかれる。
    こんなくだらないことに付き合わせる為に連れてきたのかと!

    ドラゴン「くだらなくはない!孫パワーという未知なる力に....!!」

    アレキサンダー「なにが孫パワーじゃああああ!!」

    妹2人は楽しそうにキャッキャッしていた。すぐ場に馴染めるのは良いことだ。
    一番下の子は同級生がいるようだし。

    アレキサンダー「この中で16のおれとシニンギアは浮くぞ!」

    つい、素が出てしまった。

  • 171二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 20:06:42

    保守

  • 172二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 23:48:14

    一応保守

  • 173二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 08:40:32

    とても恥ずかしい目にあった。孫を三人持ち上げるってなんだよと思い返しながらサロメを枕に横になっていたら父が帰宅。
    今日はゴルフだったはずだが、何故か黒焦げである。
    どうやらただで終わるのは面白みがないので手榴弾でゴルフをしたようだ。
    栓を抜き、爆発前に深い穴に入れるゲームをしたのだが間に合わなかった。

    ルフィ「いやぁ、死ぬかと思った」プスプス

    いちいち、こういったことにツッコんでいては身が持たないだろう。

    ルフィ「おう、夕方からちょっと用事あんだけどよ」

    長男は「知ってる....」と、一言返してから、仮眠に入る。
    妹らは祖父に家にいる。あとで自分もそこに赴くのだが、片付けたいことがあったのでいったん帰ってきた。
    それが終わり、休憩中。
    父の用事は単なるデートである。

  • 174二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 19:54:48

    季節が季節なので入れはしないが全面ガラス貼り越しにナイトプールはライトアップされ、水面と織りなす色とりどりの光の彩を景色に2人での食事。
    周りの客らが、世界的スーパーモデルでもあるハンコックがいることにざわめきを隠せないでいるが気にも留めず。
    グラスに注がれるワインはそんなに高いものではない。ハンコックが払えば、この店で一番高い酒なんて些細な値段なのだが、今日はルフィが払うつもりでいるので彼のお財布事情から。
    そもそもルフィと食事できるなら料理はなんでもよいのだ。

    ハンコック「近況とかは電話等で知ってはおるが、実は...みたいなのはあったのか?」

    ルフィ「アレキサンダーが一時期、へこんでたな」

    ハンコック「なんじゃと!?初耳じゃな!あの子はちょっとやそっとでは....いや、多感な歳頃であるから、嫌なことでもあったのかのぉ?」

    ルフィ「あいつ、めちゃくちゃ勉強できるだろ。小学生の頃は言わずもがな、中学生になってもぶっちぎりでトップで、高校に入ってからも上半期まではトップだったのにさ」

    ハンコック「だった?」

    ルフィ「シニンギアが珍しく勉強教えてときたもんだから教えてやったら、期末であいつがトップになっちまってな」

    ハンコック「おぉ....」

  • 175二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:44:27

    ルフィ「ま、たとえバカでも元気ならそれでいい...」

    それにはハンコックも同意であると頷いた。

    ハンコック「娘らはそなたそっくりで我が道を行くなのじゃが、あの子はそなたに出会う前のわらわに似ておる。一人勝手に抱え込もうとして、根も出せず....」

    ルフィ「あー...うん」

    そういえば、出会った当初はそんな感じだったなと懐かしく思う。

    ルフィ「ま、なにをして、なにを求めて、成したいかは好きにすればいい...」

    酒は得意ではないが、なんだか飲みたい気分だと自分のグラスにもワインを注いだ。
    ぐいっと一気に一杯を飲み干し、また注ぐ。
    顔がほんのり赤くなってきた。

    ルフィ「できた子供らだよ...本当にな。元気に生まれてきてくれた時に、もう親孝行はしてもらっている」

    ハンコック「ふふふ♪すぐ酔うんじゃから♪」

    ルフィ「にししし!」

  • 176二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:46:09

    笑い声を挟んで、じっと妻の顔を見つめる。
    変わらぬ視線に見つめられれば、夫婦であろうと照れてくるもので....

    ハンコック「ど、どうしたのじゃ?///」

    ルフィ「いや....」

    静かな微笑みを返す。
    得意ではない酒のせいでもあるのかもしれない、いや単に本心からきたのかもしれない、込み上げてくるものがあった。

    ルフィ「なんか、結婚記念日でも年始めでもねぇし、ちょっと照れくさいけどよ」

    グラスを、妻に向けて出し

    ルフィ「これからもよろしくな」

    ハンコック「うむ♡」

    静かに、乾杯をした。
    ハンコックは今、無性に夫に飛び掛かりたく抱きしめたくてしょうがない。

  • 177二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:52:25

    これにて、終わりです。
    オリキャラ出てきて喋らせない方がいいと思いましたけど、まぁいいやとなって、喋らせるなよと思われたなら申し訳ありません。
    ここまで長くお付き合いいただきありがとうございました。

    子は3人で終わるわけないのですがもう数年先なので。

    次はゾロと誰かので書きたいですね。
    この世界で。

  • 178二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 00:22:40

    お疲れ様です!
    楽しく読まさせていただきました。ルフィやハンコック、結婚式など、いろんな描写が丁寧で分かりやすく、物書きとして参考にしたいくらいでした。もしかしたら結婚後に何かあるのかと不安でしたが、杞憂だったようで安心しました。
    また一から読もうと思います!そういえば、ゾロも卒業式の時に誰かに第2ボタンあげてましたね。そちらの話も楽しみにしています!!

  • 179二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 09:09:46

    昨年の10月後半から今年に渡って長い間楽しみませてくれてありがとうございました‼︎
    中々無いルハンのSSで出会いから結婚、そしてその後の結婚後もエピソード盛り沢山で読んでて毎日続きを楽しみにしてました
    書いてくれて本当にありがとうございます‼︎お疲れ様でした‼︎

  • 180二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 09:18:09

    ※ついでに子達の設定

    長男:アレキサンダー
    夢:世界の経済基準を上げることと、世界の恵まれない子供らの為に綺麗な水の提供や井戸造りに、医療技術の発展
    戦闘力:とてつもなく高い。脱げばワの国ルフィ。同級生が暴走族にカバン取られたと泣いているのを見て壊滅させる
    女嫌いであるが嫌でもきゃーきゃー言われてる。勉強もスポーツもトップで顔も美形なので一部の男子に嫉妬されることもあったが、異常なるカリスマ性と何故なら私が美しいからで惹かれさせた。

    長女:シニンギア
    夢:人の未来を守りたいので警察官。ひいじいちゃん大喜び
    戦闘力:化け物。真正面から殴り合うな
    女子からめちゃくちゃモテる。部活の助っ人をよく頼まれる。兄と違って接しやすい。勘違いさせられてる男共多数。勉学は興味あることしか答えれないので極端な点数ばかりだが一度教えてもらえばトップの成績になれる。

    次女:テルル
    夢:まだ小学一年生。持つって言うならば獣医か生物学者
    戦闘能力:父と祖父に頭突きする
    父と姉の影響を受けまくって天真爛漫である。ガキ大将。でも甘え方を知っているので叔父の2人にたくさん貢がせることができる。恐ろしい子。
    ルフィが大火災の現場にあたった際、救助が間に合わず、十数名の犠牲者が出てしまい、どうしようもなかったとはいえ失意に呑まれそうになっている最中に生まれた子である。

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