- 1二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:40:36
- 2二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:43:33
長い時間が経った。
船の上で微睡む間際、ふと、懐かしい歌を思い出す。
昔話をしよう。少年の今に至るまでの軌跡を。 - 3二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:44:07
煮込んで待つ!
- 4二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:46:09
少年は自由が好きでした。
友達の海賊に憧れ、海に出ました。
仲間を増やし気に入らないやつはぶっとばしてきました。 - 5二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:46:33
釜を煮込んでるれす!
- 6二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:49:00
- 7二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:49:49
あの…もしかしてローさん???
- 8二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:52:30
何やってんだお前…
- 9二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:52:56
全てを知った少年と仲間は今まで出会った友達や利害が一致する者たちと一緒に世界政府に戦いを挑みました。
戦いは激しく、敵味方入り乱れましたが遂に少年達が勝ち世界はひっくり返りました。 - 10二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:55:15
そして、終わりが訪れます。
それぞれが夢を叶えて遂に一味を解散する時が来たのです。 - 11二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 22:57:08
少年は旅を続けることを仲間に伝えました。
自分はやりたいことがある。自分の考えすぎならいいが、そうでないなら一人でいるかもしれないあいつの元に行きたいと。一人でいる辛さは自分には痛いほどわかるからと言いました。
仲間達は苦笑すると少年に着いていくと言いました。少年は喜び、旅は続くことになりました。 - 12二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:00:09
しかし、なんの手がかりも得られないまま時間だけが過ぎていきました。
これ以上は無理だと少年は思い自分一人で探すことにしました。
小舟に食料と換金用の財宝を積み少年は旅立ちました。
仲間達は誰も涙を流さずに笑って見送りました。海賊王の船員は涙など流さないのです。 - 13二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:01:40
- 14二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:04:16
長い時間が経ちました。
少年の元に仲間達の訃報が届きます。けれど少年は泣きません。
なぜなら仲間達と過ごした日々の思い出が少年の心には残っているのですから。
けれど少年はその思い出を無くしたくないので自分の心の中の宝箱にそっと仕舞い込みました。 - 15二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:07:43
長い年月が経ちました。
時代は進み、海賊王の名は世間から忘れられても少年のやることは変わりません。
島に上陸し、気に入ったやつと友達になり、気に入らないやつはぶっ飛ばし、みんなで宴をし、また海に出ました。
目的を果たすまで少年の旅は終わりません。 - 16二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:10:52
長い年月が経ちました。友達が治めていた国は滅び、また新しい国ができ、また滅びを繰り返しています。
けれど少年は大丈夫です。彼の心の宝箱の中には思い出がたくさんあるのですから。けれど、だんだん色褪せていきます。
なので必要のないものから忘れていくことにしました。 - 17二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:14:19
長い年月が経ちました。
少年はもう使うことのない技の名前を忘れました。
なぜなら技を出さずとも少年の覇気は過去現在において最も強大になっていたのですから。
そうしてさまざまないらない記憶から忘れていき、最後に少年はもう誰も呼ぶことのない自分の名前を忘れました。 - 18二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:16:51
見てるぞ
- 19二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:17:41
何、この後味最悪エンド
- 20二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:17:50
長い年月が経ちました。
いつものように船で眠っていると歌が聞こえました。
その歌に惹かれたので少年は歌が聞こえてきた島に上陸しました。
そこにはトーンダイアルを聴いている少女がいました。
少年は少女に聞きます。その歌は何だ?
少女は答えます。これはウタっていう人の歌だよ。
少年は自分の心の宝箱にその名前を大事にしまい込むと、少女にお願いをしてそのトーンダイアルと食料の半分を交換してもらいました。 - 21二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:18:18
やっぱ不老ってロクなもんじゃない。
- 22二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:19:46
ロー…
何やってんだ、お前…(切実) - 23二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:20:08
長い年月が経ちました。
少年が毎日聴き続けていたトーンダイアルは壊れてしまいました。
けれど大丈夫。もう少しだけ頑張れると少年は笑顔でした。 - 24二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:20:56
長い年月が経ちました。
長い年月が経ちました。
長い年月が経ちました。
長い年月が経ちました… - 25二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:23:10
長い年月が経ちました。
少年が船の上で微睡んでいると、とある小島に辿り着きました。
その大きい化石がある島は不思議な島でした。
世界全部を覆えるほど巨大になった少年の見聞色の覇気でもこの島以外の島の存在が見つからないのですから。
少年は不思議がった後気にせず上陸することにしました。
例え敵が出てきてもぶっ飛ばせばいいと。
少年はいつだって前向きで進み続け、何より冒険が大好きでしたから。 - 26二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:25:06
なんとなくMOTHER3を思い出すな
長い旅に果に島にたどり着くって - 27二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:26:04
少年が歩いていると声が聞こえました。
少年が歩いていると歌が聞こえました。
少年は走り出すといつのまにか少年の服装は昔仲間と別れる前の服装に戻っていました。
少年が走った先では少女が歌っていました。 - 28二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:28:11
あれ?死んだ
- 29二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:28:34
少年は少女に声をかけようとします。
けれど口を開いては閉じ、開いては閉じの繰り返しです。
少年にはこういう時何と言えばいいのかわからなかったのです。
なので宝箱に仕舞っていた言葉を言うことにしました。 - 30二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:29:03
「ウタ…お前ウタだろう…?」
- 31二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:29:28
少女は振り向くと走り出し少年に向かって飛びつきました。
- 32二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:32:06
長い間、少年と少女は今まで会えなかった時間を埋めるように自分達のこれまでを話し続けました。
そしてだんだんこの世界が消えていっていることに気付きました。
ここまでだねと笑う少女に対して少年は自分に新しい夢ができたと告げます。 - 33二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:32:51
「次はずっとお前の隣にいる」
- 34二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:35:15
それを聞いた少女は笑い泣きすると少年に抱きつきました。
そして二人の影は重なり、そのまま世界は白い光に包まれました。 - 35二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:35:46
少年の旅路は終わり、また新しい物語が始まる。
それは夜空に輝く星のように。 - 36二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:36:30
これで終わりです。
インスピレーション元はタイトルを別の言語に翻訳したものからもらいました。 - 37二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:37:28
しんみりした気分になれた
- 38二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 23:45:32
夢のつづきで 共に生きよう 暁の輝く今日に
- 39二次元好きの匿名さん22/12/03(土) 09:57:48
面白かった!
お疲れ様です - 40二次元好きの匿名さん22/12/03(土) 21:32:33
救いがあって良かった
素敵なssをありがとう