- 1二次元好きの匿名さん22/12/04(日) 03:29:18
…別に君に教わろうという魂胆ではないよ。それ以上に難解なものへ専ら取り組む身だし、正直解くだけならさほど造作もない…そうではなくてだね!?その退屈さからすぐに他のことに身が向いてしまうのがまずいんだ。だって古文や文学史に興味が向かないに決まってるだろう!私達が今大変重宝している暖房の開発者なんかのエピソードについてなら楽しめるというものだが…!興味の優先度的にだね、すぐに私の脳は単語から連想して新たなアイデアを模索してしまう。つまり君に頼みたいのは、私の興味を上手い具合にコントロールしてくれということだ!あっ、どこに行く、以前の君ならやる気になったとか言って感激していたものを!頼むよ〜私の学校での立場がこれ以上悪くなってもいいのかい?
……まずい。監視を頼むと言った手前言いにくいが、開始5分で飽きてきた。雅さとかいうのに共感が湧かなすぎる。…情景の美しさ?文字から景色を作り出すより、実際に自分の目で確かめた方がよくないかい。…そうだ、それだ。自分の目で見る、それこそ重要だ。よしトレーナー君、行こう!大自然へ!
あれ…?錯乱していたのか…移動の最中から思っていたんだが、私は何故こんな所に来たんだ…?こんな寒い季節に大自然?バ鹿だろ…はぁ……寒い…。ん、魔法瓶なんて持ってきていたのか。カップが二つ…?おお、でかしたぞトレーナー君、暖かいスープなんて作ってくるとは!早速いただく熱っ!やられたっ!ふー…ふー…うん、なかなか悪くない。ひたがヒリヒリふるが…。
こうやってぼんやり森を見下ろすだけだと退屈だな。トレーナー君もそう思わないかい?…そうでもなさそうだな、環境の変化は侮れないものか。現に眼球周りの筋肉が弛緩して血行の改善が見られるし。…どうだろう、退屈なのは好まないが今の状況は悪く感じないよ。退屈だが…余裕を不必要とは思わない、寧ろこうして伸び伸びと…!いや、ここは寒いなやっぱり、そろそろこたつやストーブが恋しいし帰るとしよう。だからそろそろそのカイロを渡したまえ!…一つしかないから手放したくない?なら片手ずつ握り合えばいい。どうした?早く、ほーら。