尊鷹昔ばなし「北風と太陽」

1二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:16:47

むかしむかし、ある日のこと、北風が太陽にちからじまんをしています。
北風がいいました。
「ムフフ。ぼくはどんなものでも、簡単にふきとばすことができるよ。世界で1番強いのはやっぱりワシだね。」
すると太陽はいいました。
「それジョークかい？たしかに君はちからもちだ。でも、1番っていうのはどうかな？」
そこでふたりは、ちからくらべをすることにしました。
「よし、それではちからくらべをしてみよう。あそこを練り歩いているﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯ

2二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:17:24

あうっ　いきなり始まるのかあっ

3二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:19:46

たびびとの着ている服をぬがせたほうが勝ちだよ。」
「よし、いいだろう。さいしょは北風くん。君のばんだよ。」

北風はちからをこめて尊鷹に、風をふきかけます。
尊鷹の服をふきとばそうと考えたのですが、尊鷹のふくはぬげません。
「おや。今日はやけに風が強い日だな。」
北風はさらにちからをこめて、風をふきつけます。

「ぶうぉー！ぶうぉー！」
ところが……服をふきとばすどころか、尊鷹は
「灘神影流、弾丸すべり」

>>5

4二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:21:46

なんと、尊鷹は“弾丸すべり“で風と冷気を捻じ曲げたのです。
「よし。しばらくのあいだなら寒さに耐えれるな。」

尊鷹の人知を超えた技に、北風はとうとうあきらめました。
「北風くん。どうやらダメダメェなようだね。さ、こんどはワシのばんだよ。見ていてごらん」

5二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:22:13

>>3

その技でどうにかなる話ではないと思われるが……

6二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:25:24

太陽はそう言うと、さんさんとかがやき初めたのです。
ひえきったその場所は、みるみると暖かくなっていったのでした。
「今度は暑くなってきたな……どうなっているんだ？」

「よしっこれでたびびとも終わりだ」
太陽は自分の勝ちを確信していました。

すると、尊鷹は前かがみになり……ｯｷﾊﾞｯｷﾊﾞｯｷﾊﾞｯｷﾊﾞ

7二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:28:35

「フェッフェッフェッ。この程度の暑さ、山の蒸し暑い環境にくらべればたいしたことはないわ。」
なんと、暑さに強い土竜さんに変身してのりこえたのでした。

「なにっ」
「なんだあっ」
北風と太陽は驚きました。
「どうなってるんだ！？これじゃあちからくらべが終わらないよ。」
「うぅんどういうことだ」

このままでは勝負は終わりません。

「気温がおかしくなっていたのは君たちが原因か。」

2人の後ろから声がしました。

その正体は……(Sだ Sが正体を現すぞ)
ﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯ

>>10

8二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:30:51

出たな異常童話制作者
今日こそお前の正体暴いたる

9二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 19:32:18

「なんだあっ」
「ど、どうしてここにっ」

「土竜さんが活動中、私の魂は天に移動するんだ。それよりもなぜこんなことをしたのか説明してくれないか。」

北風と太陽はちからくらべのことを“正直“に話しました。

「ふむ。そういうことか。しかし……北風には北風の強みが、太陽には太陽の強みがあるじゃないか。争う必要はないだろう。」

2人は尊鷹に説得されて仲直りしました。
こうして、北風と太陽と尊鷹は、鬼龍にイタズラをしながらも、仲良く過ごしました。

めでたし、めでたし。