すごいじゃないフクキタル!!

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:12:03

    あなた「破ッ!!」が出来るのね!!
    悪霊祓いなんて占いよりよっぽd

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:12:53

    ウソでしょ…祓われてる…

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:24:34

    これ自分が既に亡くなってる事に気づいて無くて地縛霊と化してたとかいう悲しいパターン?

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:26:29

    >>3

    大欅の下に幽霊……

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:29:01

    ───だから今まで隠してたんですよ、スズカさん……

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:31:07

    沈黙の日曜日

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:32:25

    黙らせるために鯛焼きをねじ込むなんて・・・

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:34:20

    >>5

    このフクキタルは

    『この世に不思議なことなど何も無いんですよ』

    とか言いそう

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:35:55

    涙も出ないんです…
    何故でしょう…スズカさん…

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/05(月) 23:36:20
  • 11二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 00:47:13

    菊花賞の後のマチカネフクキタルは、呪われているかのような競技生活を送った
    使い慣れた蹄鉄シューズは裂け、関節炎にも悩まされ、満足にレースをできない日々

    最初に靴が裂けた時には開運グッズはどうしたとからかっていた周囲も絶句して
    さらに、親友であるサイレンススズカがレース中の転倒で亡くなってしまうと
    もはやかける言葉も見つからず、ただただフクキタルを気遣うばかりだった

    公式記録では、その後のレースで彼女は一度も勝てなかったことになっている
    誰も知らない唯一の勝利は、深夜に忍び込んだ東京レース場で挙げたものだった
    非公式のレース……否、レースと呼べるものですらないないだろう
    マチカネフクキタルはただ、一人で走っただけなのだ

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 00:47:51

    もう少しで立冬という寒空の下、左周り、2000メートル
    誰もいないコースを疾走していると前方に風が吹く
    眩く輝く才を追いかけ、一度は捉え
    されど永遠に届かなくなってしまった
    そんな蹄跡が、大欅の手前に現れる

    「行きますよー―」

    名を呼ぶ
    同期の名を
    もう二度と言葉を交わせないはずの、友の名を
    繰り出されるは閃光の如きスパート
    もう二度と見られないだろうと囁かれたあの末脚
    逃げてなお差そうとする友の背中を追い、迫り

    そして、そして……そして、無情にもゴール板を超える
    永遠に続いて欲しかった、あまりに短い526mが終わる
    それが、親友との最後のレースだった

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 00:48:55

    「教えて、フクキタル」

    消えゆく影は、問いかける

    「私の厄払いなんかに捧げなければ、もっとあなたは走れたんじゃないの?」

    意味のない問いかけ
    何もかもが過ぎ去った後の、空想にしかならない語りかけ

    「そんなことはありませんよ」

    そして証明しようのない未来を問われた本人は、逡巡すらせず全てを否定する

    「あなたが……あなたたちがいたから、走れたんですよ」
    「うん、うん」

    「でも誰にも……誰にも、届かなかった」
    「ううん、違うの」

    フロックだと言われたあの子は、実力を証明した直後に選手生命を絶たれた
    不良生活から立ち直りかけた彼女も、想い人に先立たれてやりがいを見失った
    先だった彼女にも、期待されていた未来は永遠にやってこない

    山ほど買い込んだ開運グッズは、効果がなかったのではない
    全く、足りなかったのだ

  • 14二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 00:49:36

    「私たちも、あなたがいたから……きっと、ここまで走れたのよ」

    意味のない語りかけ
    何もかもが過ぎ去った後の、慰めにしかならない言の葉
    でも、告げてから逝けるのは幸せだと薄まりきった影は微笑む

    「だから、ありがとう。フクキタル」

    それが、因果を超えることを許された最後の一言だった

    「何故でしょう……スズカさん……」

    返答を待つ間もなく完全に消滅した気配へ、マチカネフクキタルは手を伸ばす

    「涙も出ないんです……」

    意味のない問いかけ
    何もかもが過ぎ去った後の、虚空への呼びかけに

    答える者は、いなかった

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 00:51:55

    素晴らしい

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 01:32:52

    涙も出んのだは笑いそうになるからやめろ

  • 17二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 02:08:56

    それがないと素材の味が強すぎるからやめなくていいぞ

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 05:18:31

    俺はターフデビルを絶対に許さない

  • 19二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 05:30:44

    何故かなペルよ…

  • 20二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 08:00:50

    実馬の多くは亡くなってるのだから破ァ!で消えるのはスズカに限った話ではないのでは? なんならフク自身も消える

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 08:53:02

    >>20

    オペの秋天前の話なんやろ。大欅の呪いと化したスズカを府中にこっそり忍び込んだフクキタルが真夜中に撃破したんや

  • 22二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 20:50:12

    フクが更に重い物背負う感じになってる……

  • 23二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 20:58:06

    仲間の凶兆だけは占いで全部当ててただけど、いつ何が起こるかはその時にならないとわからなかったんだよね
    だから開運グッズやお守りに縋るくらいしかできなかったんだ……

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 21:00:33

    >>21

    アキツテイオーさんの頃は誰が消えたんやろな…

  • 25二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 21:06:42

    「あ゛ぁ? 凶だなんだ訳わかんねーこと言ってんじゃねえよ、走っぞ」
    「ごめんねフクちゃん、シルクったら愛しのエリーと走りたくてたまんないんだよ」
    「サニーてめえ!」
    「あははははっ」
    「あわ、そんな……い、愛しのって、あう」
    「ほらフクキタル、そんな占いくらいでこんな子たちを止めるなんて無理よ。行きましょう?」



    待って……

    待って、行かないで……

  • 26二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 21:27:59

    台詞ひとつオマージュするだけで数人のウマ娘を蘇生するアラバスタの守護神

  • 27二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 21:40:55

    危なかった
    もう少しでフクが完全におかしくなるところだった
    サンキューチャッカ

  • 28二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 21:53:06

    ちょっとワンピカテ民混じってない?

  • 29二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 23:00:25

    >>25 >>26

    阪神レース場で迎えた宝塚記念

    人気投票では10番目、本番でも勢いを見せられず惨敗だった

    スタンドに響く後輩への歓声、どこからか聞こえる「完全に世代交代だな」の声

    ウイニングライブを終えて帰り始める選手達の中、かつての菊花賞ウマ娘マチカネフクキタルは俯いていた

    菊花賞で手にした栄光、喜び、感動、そして何よりもうどこにもいない同期の親友たち・・・

    それを今の因果で得ることは殆ど不可能と言ってよかった

    「どうすればよかったんでしょうね・・・」フクキタルは何故だか涙も出なかった

    どれくらい経っただろうか、フクキタルははっと目覚めた

    どうやらそのまま眠ってしまったようだ、冷たい柵の感覚が現実に引き戻した

    「やれやれ、帰ってシラオキ様にお祈りしないと」フクキタルは苦笑しながら呟いた

    立ち上がって伸びをした時、フクキタルはふと気付いた


    「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」

    パドックから飛び出したフクキタルが目にしたのは、スタンドを埋めつくさんばかりの観客だった

    千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにトランペットが響いていた

    どういうことか分からずに呆然とするフクキタルの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた

    「フクちゃん、返し行こうよ」声の方に振り返ったフクキタルは目を疑った

    「さ・・・サニーさん?」 「どうしたのフクちゃん、居眠りしてたの?」

    「え・・・エリーさん、どうしてここに」 「何だ、フク。エリーがいちゃいけないのか?」

    「シルクさん・・・」「フクキタル、もうすぐレースよ。しっかりしなきゃ」

    「・・・スズカ、さん」 フクキタルは半分パニックになりながら掲示板を見上げた

    1枠1番サイレンススズカ 2枠4番ウチカワセイイチ 5枠9番エリモダンディー 7枠14番シルクジャスティス 8枠18番サニーブライアン

    暫時、唖然としていたフクキタルだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった

    「走れる・・・みんなと走れるんだ!」

    チャカ様からにゃーさんを受け取り、ターフへ全力疾走するフクキタル、その目には初めて涙が光っていた・・・

    その後、阪神レース場では夢の第11Rが開催され、吉村と村田とアグネスデジタルはスタンドで静かに息を引き取った

  • 30二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 23:04:46

    ちゃんと厳守してるの好き

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 23:13:19

    よく見るとアラバスタの守護神さんの名前がありますね……

  • 32二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 23:18:56

    内川は無事なのに吉村と村田は死ぬのか……

  • 33二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 23:25:47

    隣をよく見るんだ
    こいつらは単にデジたんの同類だ

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