【SS・クロス注意】おはよう、ウタ

  • 1◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:18:15

    「まわってみてどうだった?ウタ」

    「すごいよここ!」

    シャンクスが良いところって言ってたから期待はしてたけど、本当にすごいところだった。ここは音楽のことだったら何でもある!

    「ここで音楽の勉強出来たら、もっと歌うのが上手くなっちゃうな〜!」

    「そう思うだろう!そういえば君は歌が得意だと聞いている。是非歌ってみてくれ!」

    「良いよ!」
    .
    .

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 18:19:07

    クロスSSだと⁉︎
    釜は待ってるぞ!

  • 3◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:20:41

    ——————

    「ヤバい、奴だ」

    〈……〉

    「いつの間に入ったんだ」

    「見張りの人たちしっかりしてくれよ」

    〈……〉

    「コイツがいるとなァ」

    オギャアアアア

    「あ〜あ、せっかく寝かしつけたのに泣いちゃったよ」

    「ホント迷惑な奴だ…」

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 18:21:28

    SCPの臭いがするけど違うか

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 18:21:59

    なにとクロスなんだろ、楽しみ

  • 6◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:23:20

    〈……〉

    「表立って暴れないから邪険にもしにくいんだよなァ…」

    「長居しないでくれると良いんだけど」

    〈……〉

    「何で急に入ってきたんだ?」

    「何か企んでないだろうねェ」

    〈……〉

    「早くどっか行ってくれよ」

    〈……〉

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 18:25:21

    これポケモンじゃね?

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 18:25:25

    なんだ…?

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 18:27:05

    たぶんダークライっぽいと思った

  • 10◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:28:46

    ・彼は、かつてエレジアに現れた存在だ。その時に彼は、自身の力でエレジアを襲い、人々を苦しめた。幾度かの衝突を経て彼は敗れ、能力を人に奮うことを止めさせられた。

    〈……〉

    ・故に彼は厄介者として語り継がれ、街に入るたび、姿を見せるたびに冷たい目で見られた。彼は少し悲しかった。

    〈……〉

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 18:29:17

    ダークライだー!!

  • 12◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:33:33

    ・周囲に悪夢を見せる。それが彼の能力の本質であり、彼の意思で止めることは出来なかった。彼自身もよく理解していた。自分が嫌われているのがそれ故であるということも。

    〈……〉

    ・しかし彼はこの国の、エレジアの音楽が好きになっていた。傷が癒えたら島から出ていくつもりだったが、気がつけばかなり長い間留まっていた。

    〈……〉

    ・彼は普段、街に近づかない。人に迷惑をかけることと、演奏の邪魔になるのが嫌だからだ。それに、遠くからでも聴こえるから近づく必要も無いと彼は思っている。

    〈……〉

    ・だが、先ほどから聴こえる歌声に興味を持った彼は歌声の在処がどうしても気になり、街へ入った。

  • 13◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:36:06

    .
    .
    「素晴らしい歌声だ!こんな歌声は初めてだ!」

    「ホント!?」

    「すごいじゃないかウタ。王様に太鼓判押されちまったな」

    やっぱり私の歌ってすごいんだ♪もっとたくさんの人に聴いてもらいたいな〜!もちろんシャンクスたちと一緒にね!

    〈……〉ジ----...

    「ん?あ…」

    〈!〉

  • 14◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:38:45

    誰かいる。白い髪に赤いマフラーを巻いたみたいな、黒い誰かが。

    「ゴードンさん、あの人誰?」

    「ん?」

    ゴードンさんとシャンクスがそこに目を向けた時には、もういなくなっていた。
    .
    .
    〈……〉

    ・彼は再び街を出た。歌声の主が分かったことに満足していた。

    〈……〉

    ・あの歌声が小さな少女から出ていたことに彼は驚き、思わず見入ってしまっていた。成長したらどんな歌を歌うのだろうと、彼は想いを馳せた。

    〈…!〉

  • 15◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:43:12

    ・改めて歌が聴こえるように耳を凝らそうとした時だった。その必要が無いほどに少女の歌声が大きく響いた。よりはっきり、より大きく響く少女の歌声は、彼をより一層魅了した。





    〈♪ ♪ ♪〉フンフン

    ・気づけば、彼は歌に合わせて身体を揺すっていた。もしかしたら最初で最後の機会かもしれないこの天使の歌声を心に焼き付けようと彼は耳を集中させ、楽しんだ。

    ・しかし、その時間は長くは続かなかった。

  • 16◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:51:11

    〈!?〉


    ・突然の轟音に彼は驚いた。振り返ると、少女がいたはずの建物から巨大な怪物が姿を現していた。その怪物は、動き出すとすぐに街を破壊し、人々を襲い始めた。


    〈……!!〉


    ・彼は飛び出した。この島を、エレジアの音楽を守ろうと、怪物に向かって突っ込んでいった。


    《出テイケ!!!!》

  • 17二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 18:53:21

    ディアルガやパルキアとも渡り合うダークライだが果たして…

  • 18◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 18:54:11

    ・しかし、怪物はあまりにも強かった。彼の攻撃はまるで歯が立たず、逆に怪物の攻撃1発で彼は吹き飛ばされてしまった。

    《ウッ……》

    ・あまりの一撃に、彼は朦朧としていた。今にも倒れそうだった。

    「目を覚ましてくれ!!ウタ!!取り込まれる!!!」

    〈……!〉

    ・しかし、彼は自分以外の者が戦う声が聴こえた。

    「うおおおおおお!!!」

  • 19◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 19:01:12

    ・彼は思った。じっとしているわけにはいかないと!

    《ぐゥ………》

    ・彼は力を振り絞り、かつて悪用していた能力を怪物に放った。

    《……ンッ!!!》ドンッ!

    「……!」ガクンッ

    ・命中すると、怪物の動きは止まった。


    「ウワァアアアアアア!!!」

    ・戦っている者の攻撃を受けたからか、怪物は断末魔の叫びと共に消えた。怪物が倒れたことに安心した彼は、そのまま力尽きて眠ってしまった。

  • 20◆jTjAfv9SHdw322/12/06(火) 19:07:57

    というわけで、過去ログにあったエレジアにダークライがいたらという概念から生んだSSです
    続きはまた明日投下します

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 19:15:41

    エレジアは本編通り(?)滅んでしまったけどどうなるか…

  • 22二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 19:18:48

    ウタにダークホールを放って眠らせたのか

  • 23二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 19:20:11

    滅んだのかコレ?

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 19:22:51

    >>21

    まだ分からねェだろ!

  • 25二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 20:13:47

    ゴードンさんはダークライ知ってるのかな

  • 26二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 20:59:13

    ダークライさん頼んだ。

  • 27二次元好きの匿名さん22/12/06(火) 23:41:19

    良さそうな概念
    ところでこのタイミングで眠ったってことはシャンクスとウタの別れを見れない…?

  • 28二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 07:11:05

    保守

  • 29二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 12:05:14

    今のところ接点がほぼ無いけどどう絡めてくんだろ

  • 30◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:13:52

    .

    .

    .

    〈……!〉



    ・彼が目を覚ますのには時間がかかった。目が覚めた時、辺りは驚くほど静かになっていた。


    〈……〉


    ・いつでも歌や楽器の音が聴こえた音楽の島は、無音となった。

  • 31◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:17:38

    〈……〉

    ・街に入っても、追い返す人はいない。愚痴をこぼす人もいない。楽しげに話す人もいない。誰もいなくなってしまった。エレジアの音楽は消えてしまったと、彼は感じた。

    〈……〉

    ・辺りには、楽譜や楽器など人々が持っていたであろうモノが転がっていた。これを使ってくれる人もいないのだと彼は思い、また悲しくなった。

    〈……〉

    ・あの時少女がいた、つまり怪物が現れた建物は特に酷い壊れ方をしていた。これだけのことが起こったのだ。きっとあの子も巻き込まれてしまったに違いない。彼はそう思い、ますます悲しくなった。

  • 32◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:24:35

    〈……〉

    ・廃墟となった街をふらふら彷徨ううちに、彼は国王の城の前に来た。幸いにも他の建物ほど壊れ方は酷くない。徐に建物へ入ろうとした時だった。

    〈!〉

    ・声が聴こえる。それも歌声だ。彼は驚き、耳を澄ませた。

    〈……!!〉

    ・その歌声には聴き覚えがあった。あの日聴いたのと同じ声だった。

    「——————♫」

    ・建物の中を覗くと、彼は目を見張った。そこにはあの少女がいた。国王も一緒にいる。2人も助かった者がいたのだ!

  • 33◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:28:29

    〈……♪〉

    ・彼は少女の歌に耳を傾けた。しかし、もうあの少女しか歌い手はいない。少女が歌を止めると辺りはまた静かになり、彼の気分もまた沈んでしまった。
    .
    .
    ・少女の歌を待つ日々がしばらく続いた後、彼は国王と少女の住まいの中に入っていた。前は入ろうとしてもすぐに追い返されていたから、建物の中をじっくりと眺めるのは初めてだった。

    〈……〉

    ・あまり建物が壊れていないからか、無事なモノもかなりあった。その中には数多くの楽器が残っていた。

  • 34二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 21:31:30

    どうなるんだ?

  • 35◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:33:37

    〈……〉

    ・彼は徐に楽器を見つめた。少女が歌っている時、楽器の音もよく聴こえる。おそらく国王が弾いているのだろう。彼は試しに弾いてみることにした。
    .
    .
    〈……?〉

    ・彼は不思議に思った。全く思うような音が出ないのだ。いくらやってみても雑音、いや騒音のような音しか出せなかった。

    〈……〉

    ・この島の人でない自分では弾けないのか……。落胆した彼は部屋を離れようと…

    「誰?」

    〈!〉

  • 36二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 21:35:41

    待つんだ、弾けないのはエレジア人だからじゃない

  • 37二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 21:36:49

    >>36

    エレジア人だから→エレジア人じゃないから

  • 38◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:39:34

    ——————

    もう寝るような時間なのに、私とゴードンしかいないはずなのに、楽器の音がする。誰かいるのかな。

    「……」

    誰なんだろう。ちょっと怖いけど気になる。ひょっとしたら……いや、そんなわけが無い。アイツは私を捨てたんだ。楽器なんて弾く奴じゃないし。

    「誰?」

    〈!〉

    白い髪に黒い身体。そしてマフラーみたいな赤い首周り。そこにいたのは、あの時見た黒い人だった。

  • 39◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:43:31

    〈……〉スッ

    「待って…!」

    どこかへ行きそうだったから呼び止める。その人は止まった。

    「何か弾きたいの?」

    〈……〉

    その人はピアノに目をやった。やっぱりそうみたい。

    「一緒にやってみよ?」

    また座ってくれた。やる気になってくれたみたい。

  • 40二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 21:44:01

    ダークライさんがウタの支えになるのか。

  • 41◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:46:51

    「ええと……もっと簡単なのにしない?」

    〈……?〉

    その人が置いてた楽譜は、さっきゴードンが弾いてた曲だった。そりゃあ弾けないよね。

    「使い方が書いてある本ってどこだっけ?」ウロウロ

    ゴードンが音楽のことなら何でもあるって言ってたからあるはずだけど…。

    スッ

    「うわ」

    〈……〉ス---ッ

    その人は私を抱えて動き回った。探すのを手伝ってくれてるみたい。私が歩くよりずっと速い。

  • 42◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:51:01

    .
    .
    「へ〜〜、そういう事なんだ〜〜」

    〈……〉

    ・彼は少女と一緒に本を読んでいた。自分は読んでもイマイチわからないが、少女にはわかるらしい。

    「じゃ、やってみよ?」

    ・提案した少女の顔は、最初に姿を見せた時より元気そうな気がした。
    .
    .
    「右へ行くほど高い音になるってさ」

    〈……〉

    黒い人はぎこちなく順番に鍵盤を押した。もちろん本の通りに音は出る。

  • 43◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:54:24

    「これ弾いてみて」

    〈……〉

    黒い人はお題を見たけど、そのままじっとしちゃった。もしかして困ってる?

    「ほら、最初のそこだったら…」
    .
    .
    「やった!出来たじゃん!」

    〈……!〉

    時間はかかったけど、お題の通りに出来た。やったのは私じゃないけど嬉しい!

  • 44◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 21:58:51

    「上手くなれるよきっと!」

    〈……♪〉コクッ

    黒い人は頷いた。表情は変わらないけどきっと喜んでる!

    「…!ふわァ〜〜……」

    〈!〉

    眠い。そうだ、夜中だった。

    〈……〉

    スッ

    「わッ」

    また黒い人は私を抱えた。さっきもそうだったけど、すごく優しい……

  • 45◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 22:06:16

    .
    .
    ・少女は彼が抱えるとすぐに眠ってしまった。昼間は歌っていたから疲れていたのだろうと彼は思い、起こさないまましらみ潰しに建物を廻って少女の部屋を探した。

    〈……〉

    ・ようやく見つけたそれらしき部屋のベッドに、彼は少女を降ろした。

    「ス---....ス---....」

    ・少女の寝顔を見ていたいと少し考えたが、彼はすぐに部屋から離れた。

  • 46◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 22:10:23

    〜〜〜〜

    私は抱っこされていた。しているのはシャンクス。

    「どこ行くの?シャンクス」

    「………」

    返事してくれない。そういえばここはどこ?船の上じゃないし。

    「あ」

    シャンクスは私を降ろした。すると、そのままゆっくり歩き始めた。

    「ねェシャンクス!聞いてるの!……え」

    おかしい。全然追いつけない。シャンクスはすごくゆっくりに見えるのに。

    「ちょっと!待ってよ!!」

  • 47◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 22:20:17

    「………」


    止まらない。振り向きもしない。どんどん遠くへ行っちゃう!


    「待って……!置いてかないでよォおおおお!!!」


    〜〜〜〜



    「ッ!」


    「おはよう、ウタ」


    「………」


    朝だ。ゴードンはいるけど、シャンクスはいない。……また夢だった。

  • 48◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 22:22:47

    「うなされていたね」

    「うん……」

    シャンクスに置いてかれてからこんな夢ばっかり。あんな奴のことなんて思い出したく……なんか………。

    「朝食はもう出来ている」

    「はーい」

    黒い人はいなかった。お礼ぐらい言っとけば良かったな。

  • 49◆jTjAfv9SHdw322/12/07(水) 22:25:27

    今日はここまでです
    弾かせた楽器は何となくで選びました

  • 50二次元好きの匿名さん22/12/07(水) 22:34:13

    絶妙に踏み込んでこないゴードンとの会話よ

  • 51二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 08:06:33

    保守

  • 52二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 08:09:08

    このレスは削除されています

  • 53◆jTjAfv9SHdw322/12/08(木) 17:47:21

    ——————

    ・彼の周りには誰も寄り付かない。それは人に限ったことではなく、動物たちも彼に気がつくとその場から離れていく。

    〈……♪〉

    ・しかし、今の彼には気にならなかった。自分で演奏が出来たことに気を良くしていた。

    〈……♪〉フンフン

    ・彼はリズムを取った。好きな曲を弾けたらさぞかし楽しいだろうと空想に耽った。

    〈……!〉

    ・歌声が聴こえた気がした。彼はまた建物の近くへと向かった。

  • 54◆jTjAfv9SHdw322/12/08(木) 17:51:11

    ——————

    「やはり君の歌は素晴らしい!更に上達していけるだろう!」

    「ありがと」

    普通に振る舞えてる…はずだ。ゴードンは優しいけど、やっぱり寂しい。

    「今日はここまでだ」

    「ん」

    ずっとアイツやルフィのことが頭から離れない。ルフィにエレジアのこと、自慢したかったな〜。
    .
    .
    ・夜になり、彼は再び建物に入った。というより出来るだけ誰かと鉢合わせるのは避けたかったので、寝静まったであろう時間にしか入れなかった。

  • 55◆jTjAfv9SHdw322/12/08(木) 17:53:58

    〈……〉

    ・少女の言った通り、まずは簡単そうなのからやろう。彼はそんな楽譜を探し出し、手をつけた。

    ——————

    まただ。また音がする。今日も誰かいるんだ。



    前よりもちょっと上手かな?こんな時間に来るとしたらもしかして……

    「!」

    〈!〉

    黒い人!またいる!

  • 56◆jTjAfv9SHdw322/12/08(木) 17:57:00





    「良かった!また1曲弾けたね!」

    〈……♪〉

    上手くなって…るかは分からないや。そうすぐには変わらないだろうし。でもなんだか楽しそうでこっちも嬉しい!

    「じゃあどんどんいろんなの弾こ!次はこんなのとか…」

    「ウタ、入るぞ」

    〈!!!〉

    「!」

  • 57二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 18:03:27

    「どうしたんだ?夜更かしは身体に悪いぞ」


    「え〜〜〜〜ッと……」


    「……何かしたいのなら私に言いなさい。隠さなくて良い」


    「分かった」


    ゴードンが来た途端いなくなっちゃった。せっかく来てくれたのに……。


    ——————


    ・国王に気づかれていないだろうかと、彼は焦っていた。国王はかつて自分が暴れたことを知っているからだ。

  • 58◆jTjAfv9SHdw322/12/08(木) 18:07:14

    〈……〉

    ・自分と少女が接していると国王が知れば、少女に迷惑がかかるに違いない。毎晩来るのはよそうと彼は考えた。

    〈……♪〉

    ・とはいえ、新しい曲を弾けたのは嬉しかった。頃合いを見てまた行きたいと彼は思った。

    —————————

    あれから黒い人は来なくなった。何日も姿が見えない。毎晩行ってみるけど、音はしない。

    「……」

    ゴードンと会いたくなさそうだったけど、ゴードンにそれを言うのもなんか違うしな〜。

  • 59◆jTjAfv9SHdw322/12/08(木) 18:07:51

    >>57はトリップ忘れです

  • 60二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 18:15:04

    「ん〜〜…」


    もう良いや。何か歌って気分紛らそう。


    「🎼どうして あの日遊んだ海の ——- 」

    .

    .

    〈!〉


    ・彼は国王の城の方を向いた。歌が聴こえた気がしたからだ。


    〈……〉


    ・しかし、彼はそんなわけがないと思い直した。今日は音を立てていないのだから少女は寝ているだろう。

  • 61◆jTjAfv9SHdw322/12/08(木) 18:17:19

    続きはまた後で
    性格はなるべく公式の情報を基にしてるつもりです

  • 62二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 18:34:47

    原作でも無人島に引き篭もるぐらい根が善良な奴だったしな
    基本近寄りたくないのか

  • 63二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 18:44:06

    >>62

    ノリノリで悪夢振りかざすような精神だったら本人としては楽しかっただろうに

  • 64二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 18:45:37

    この世界は他のポケモンは居ないのかな?
    あくまでダークライだけが迷い込んでる?

  • 65◆jTjAfv9SHdw322/12/08(木) 18:50:40

    >>64

    ワンピ世界にもともとダークライが存在してるという設定です

    他のポケモンはいないつもりです

  • 66二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 19:10:25

    この設定だとポケモンっていう概念がこの世界は無さそう

  • 67二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 06:24:21

    このレスは削除されています

  • 68二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 06:43:53

    保守

  • 69二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 18:30:24

  • 70◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 20:22:29

    ・それに寝ているのなら、なおのこと近づかない方が良いだろう。少女に悪夢を見せるわけにはいかない。
    .
    .
    .
    ——————

    最近、ウタの様子が気になる。真夜中に楽器を使っているらしいところを見つけてから、いつも何かを気にしている。楽器ならいつでも使って良いと言ったが、それっきり使おうとする素振りが無い。

    「どうしたんだ……ウタ……」

    それに、ここしばらくは楽譜が数枚無くなることが多い。しかもしばらくすると戻ってくるのが不可解だ。誰かが使っているということだろうか?

    「まさか……」

    奴がいるのか?私とウタ以外の誰かだとしたら……。

  • 71◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 20:26:13

    ——————

    「……」

    何にもする気になれない。何にも考えたくない。

    「……」

    何も無い。本当に何も無い。あるのは壊れた建物だけ。

    「……」

    ずっとこんな寂しい思いしなきゃいけないのかな。私こんな目に遭うような悪いことしたかな。

    ワン!ワン!

    「…!」

    野良犬だ。結構たくさんいる。

  • 72二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 20:32:26

    グルルルルルル……


    「え?」


    うそ。すごく怒ってる。何で?


    ガルルルル....フゥウウウ....


    「ちょっと…」プルプル


    ウ!ガゥウウウ....

  • 73◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 20:41:43

    行っちゃった。何だったんだろ。


    「あ!」


    〈……〉


    「いた〜!久しぶり〜!!」


    ———


    ・珍しく騒がしいと思ったら、なんとあの少女がいた。何故こんなところにいるのだろうと彼は思った。犬たちは彼を見るなり不機嫌そうに去ってしまった。


    「どこにいたの!急に来なくなっちゃってさ…」


    〈……?〉

  • 74二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 20:42:54

    犬怖えよ…

  • 75◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 20:45:41

    ・少女は自分が来るのを期待しているらしい。彼は不思議がった。

    「そうだ、何かしようよ!好きなこととかある?」

    〈……〉

    ・彼は少し考えてから答えた。

    《……歌、音楽》

    「!」

    ・少女は驚いたようだ。そんなに意外だっただろうかと彼は思ったが……。

    「あんた喋れたの!?」

  • 76◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 20:48:35

    ———

    びっくりした。まさか返事が来るなんて!しかも声カッコいい!

    〈……〉

    また喋らなくなっちゃった。

    「もしかして喋るのって得意じゃないとか?」

    〈……〉コクッ

    頷いた。難しいみたい。

    「そっか〜。ねェ、歌が好きなら歌ったげようか?」

    〈!〉

    良いリアクション。聴きたいみたい!

  • 77二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 20:49:34

    モロまでいるのかよ…

  • 78◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 20:52:52

    「じゃあ歌うね!」





    「あ、もう戻らなくちゃ」

    黒い人は私が歌ってる時ずっとリズムに乗ったり身体を揺すったりと楽しそうだった。

    「ありがと!いつもこの辺にいるの?」

    〈……〉コク

    「じゃあ時間あったら来る!あんたもたまにはおいでよ!またね〜♪」タッタッタッ

    〈……〉フルフル

    黒い人は手を振ってくれた。

  • 79二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 20:55:58

    >>77

    きっと他人の空似だろう


    モロの空似がいるってそれはそれでヤバいな?

  • 80◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 20:57:23

    ——————

    この頃ウタが少し元気になって良かった。私としても活き活きしてくれる方が嬉しい。外へ出る時間がかなり増えたのが気になるが、上手く気分転換してくれているようだ。私の悪夢も減った。きっと少し安心しているか、奴がここから離れてくれたのだろう。

    ——————

    〈……♪〉

    ・今日も彼は少女の歌を聴く。いくら聴いても飽きなかった。

    〈……〉

    ・しかし、この日は風が強かった。時々歌声が遮られるので、彼は少し気が散っていた。

    パサッ

  • 81◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 21:02:06

    〈……?〉


    ・枝に何かが引っかかった。拾ってみると、それは手配書だった。


    〈……〉


    ・シャンクスと記されたその男は、麦わら帽子を被った赤い髪をしていた。


    〈……?〉


    ・見覚えがある気がした。確かあの日、少女と一緒にいたような…?彼は少女に、次会ったら聞いてみることにした。

  • 82◆jTjAfv9SHdw322/12/09(金) 21:03:22

    続きは後ほどに
    筆が速くなりたいです……

  • 83二次元好きの匿名さん22/12/09(金) 21:07:58

    それは多分見せちゃいけないヤツだ

  • 84二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 05:36:48

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 16:52:59

  • 86◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:16:28

    ——————

    「〜〜♪〜〜♪」

    最近は黒い人とよく遊ぶ!全然喋らないけど私のしたいことに付き合ってくれて嬉しい。

    〈……〉

    それに、喋らないなりに気持ちを伝えようって様子が少し可愛い。喋れば良いのに。

    〈……!〉

    「何?」

    何か思い出したみたい。

    「わッ」

    〈……〉ス-----ッ

    私を抱えてどこへ行くんだろ。見せたいものがあるみたい。

  • 87◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:19:47

    「ここ?」

    島の反対側に来た。あっちと違って建物がもともと無さげ。

    「いつもここにいるの?」

    〈……〉コクッ

    ずっと1人で寂しくないのかな?

    〈……〉カサッ

    何か持ってきた。紙?

    〈……〉ピラ

    「……!」ゾクッ

  • 88◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:24:09

    ———

    ・彼は少女にシャンクスの手配書を見せた。人違いでなければ少しは安心するはずだと思った。しかし、少女の顔は青ざめた。

    〈……?〉

    「やめて……見せないで……!」

    ・少女の様子が変わったことに彼は少し焦った。

    「そいつの顔を見せないで!!!」

    〈!?〉

    ・突然少女が叫び、彼は驚いた。

    「ふーーーッ……ッ!あ……」

  • 89◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:27:29

    ・少女は叫んだと思ったらしおらしくなってしまった。余程シャンクスという男が嫌いだったらしい。彼は申し訳ない気持ちになった。


    「その…ごめんなさい…」


    〈!!〉


    ・少女は、謝ってきた。自分に謝った。彼にとってその行為は初めてのことで、衝撃的だった。


    「分かってる。分かってるよ。嫌がらせするつもりじゃなかったんだよね?でもそいつはどうしても嫌なの…」

  • 90◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:31:48

    〈……〉サ--..

    ・彼はシャンクスの手配書を閉まった。この男の話は、少女にしない方が良さそうだと思った。

    ———

    「…ありがと」クシクシ

    びっくりさせちゃったかな。変な風に思われたかな。

    〈……〉

    見た感じ、様子は変わらない。少しほっとした。

  • 91◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:34:37

    〈……〉クイッ

    黒い人は街の方に目をやった。そっか、そろそろ戻らなきゃな。

    「ねェ、一緒に歩いて帰ろ?」

    〈……〉ピタッ

    止まった。また抱えるつもりだったっぽい。
    .
    .
    歩いたら思ったより遠かった。まァ疲れるほどじゃないけど。

    「この辺には来る?」

    〈……〉コクッ

  • 92◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:36:44

    「そうなんだ。もっと近くに来たって良いよ?私に見えるぐらい。あ、ゴードン」

    「おかえり、ウt……」

    〈!!〉

    ———

    ・国王だ。遂に鉢合わせてしまった。

    〈……ッ〉

    「……」

    「?どうしたの2人とも」

    「………離れるんだ」

  • 93◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:39:39

    〈……〉

    ・国王の言う通りだ。その方が少女のためにもなる。もうこの島から出ようと彼は思い、その場から離れようとした。

    グッ

    〈……?〉

    ・少女は彼の手を掴んだ。彼は理由が分からなかった。

    「やめてよゴードン」

    「?」

    「追い出さないで…ここにいさせてよ…」

    「……聞きなさい、その者は危険な存在だ。周囲の人間に悪夢を見せ、心を蝕むのだ」

  • 94◆jTjAfv9SHdw322/12/10(土) 23:44:14

    「悪夢?」

    「悪夢に心当たりは無いかい?」

    ・国王は少女に彼とその能力のことを教えた。やはり国王は自分のことを知っていた。このまま少女を説得してくれればと彼は思った。

    「じゃあ、悪い夢はこの人のせいだっていうの?」

    「そうだ。だから奴は近寄らせない方が良い。これ以上苦しまないためにも」

    〈……〉ウム

    ・彼も頷いた。少女は賢いようだから分かってくれただろうと思い、彼は改めて去ろうとした。

  • 95二次元好きの匿名さん22/12/10(土) 23:52:15

    ぐいぐい離れようとしてるというかそうあるべきと思ってる節があるの悲しい

  • 96二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 00:05:29

    やっぱ体質って辛いわな…

  • 97二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 01:27:09

    都合よくみかづきのはねとか落ちてませんかね…

  • 98◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 06:03:20

    「……」ググ...

    〈?〉

    ・少女は手を離さなかった。

    「悪い夢を見せるから何?だからここにいちゃダメだって言うの?」

    「……そうだ。このまま近くにいたら…」

    「この人がいないからって悪い夢を見なくなるわけない!私ここに来てから悪い夢しか見たことない!!」

    「だから、その状態こそが…」

    ・少女が自分を庇うのを、彼は理解しかねた。国王は間違ってないというのに。

  • 99◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 06:10:54

    「この人に会う前からそうだもん!それにこの人は悪いことしたがる人じゃない!アイツとは違うから!」グイッ

    〈……!〉

    ・少女は彼を自分の部屋へ引っ張っていった。彼は振り払えなかった。

    ———

    勢いで黒い人を部屋に連れて来ちゃった。後でゴードンに謝らなくちゃ。

    〈……〉キョロキョロ

    「あ、どこに座っても良いよ」

    戸惑ってる。急にごめんね。

  • 100◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 06:23:28

    「ねェ、悪い夢を見せるって本当なの?」


    悪いことしたがる人じゃないってテキトーに言ったけど、ホントはどうなんだろ。


    《………ソレガ能力ダ》


    遠くを見つめながら喋った。悪い夢を見せるのは本当なんだ…。


    「……でも、悪気があるんじゃないんだよね?だって、近くにいたって良いのにいつもあんなところに1人でいるし」


    黒い人は頷いた。やっぱり。


    「あんたにさ、してほしいことがあるの」


    〈?〉

  • 101◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 06:31:38

    目がこっちを向いた。

    「ここにいてよ。夜になっても離れないでくれる?」

    《……良イノカ?》

    ———

    「私寂しいの。アイツに置いてかれてから……捨てられたから……」

    ・少女の声は、どんどん涙を含んでいった。

    「アイツ……最初から私を利用して捨てる気だったんだ……!ゴードンもそう言ってた……!私本当にお父さんだって思ってたのに……!!」

  • 102◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 06:46:26

    〈……〉


    「だってそうじゃなきゃ何だって言うのさ!!アイツらここから出る時楽しそうにしてたんだよ!!財宝までいっぱい積んでた!!街が燃えて大変だったのに!!だからアイツらがエレジアをこんな風にしたんだ!!!」


    ・とても辛そうに話す少女を彼は気の毒だと思った。少女はシャンクスに、望まずにここへ取り残されたようだ。


    「アイツ……アイツらなんか……!大好きだったのにいい……!!うああああああ!!!」

  • 103◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 06:52:44

    〈……!〉


    ・とうとう少女は泣き出してしまった。彼は戸惑った。


    「何であんなこと聞いたんだよぉ…!私いっしょが良いって言ったのにぃ…!!」


    ・どうしたら良いのか分からなかった。縋りついて泣きつく少女を前に、彼は動けなかった。


    「行かないでよぉ…!悪い夢なんか平気だからぁ…!1人の方が怖いよぉ…!!」

  • 104◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 06:59:16

    ・ただ宥めるように撫でることしか、彼は思いつかなかった。
    .
    .
    ——————

    「ん……」

    もう朝?ってことはあのまま寝ちゃったのか。良かった、また酷い夢だったし。

    「!」

    私、誰かにしがみついてる。

    「あ……!」

    〈……〉チラッ

    いてくれたんだ。離れないでくれたんだ…!

  • 105◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 07:02:04

    「おはよう。……私ウタ」

    そういえば、まだ名前言ってなかった。

    〈………〉




    《おはよう、ウタ》

  • 106二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 09:01:41

    分からなかっただけだとしてもその対応は正解に近いぞ

  • 107二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 17:42:51

    このレスは削除されています

  • 108二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 17:44:12

    良い話相手になってくれ。

  • 109◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 23:37:13

    ——————

    ・その日以来、彼は少女の…ウタの部屋に住み着くことになった。やはり国王は納得していなかったが、悪夢以外の悪事を働かないという条件付きで許された。

    「どうだった今の?」

    〈……〉ウンウン

    パチパチパチ

    「へへ〜♪」

    「彼は満足しているようだね。次はこういった曲に挑戦してみようか」

    ・国王曰く、ウタは目に見えて元気になったらしい。どうやら自分の見えていないところだとこんな調子ではなかったようだ。

  • 110◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 23:39:27

    .
    .
    「うぅ……」プルプル

    ・ウタは寝ている時はいつも魘されている。毎晩毎晩、辛そうに自分の腕にしがみつく様子は、彼にとっても少し辛かった。

    〈……〉

    ・彼はふと考えた。そういえば、ウタはシャンクスがエレジアを滅ぼしたと国王から聞かされていた。ということは直接見ていないのだろうか。

    「ヒック...」ギュッ

  • 111◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 23:43:29

    ・自分が見たのは怪物だけで、シャンクスたちがどうしていたかは知らない。しかし、国王は誠実な人間だ。嘘をつくとは思えない。

    〈……!〉

    ・とすると、シャンクスがあの怪物を呼び出したということか。それならば怪物が暴れている隙に財宝を奪うことだって出来るだろう。考えながら腹が立ったものの、彼はひとまず納得した。
    .
    .
    「……ん」

    〈…!〉

    ・寝ている時はいつも辛そうだ。その分なのか目が覚めると、ウタはいつもとても嬉しそうに彼を見つめてきた。

    「おはよう…!」

  • 112◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 23:48:57

    《おはよう、ウタ》


    ——————


    「そうだ、勝負しようよ!」


    〈?〉


    ・勝負とは何のことだろうか?戦いは怪我をさせたくないからやりたくないのだがと彼は思った。


    「え〜〜っと……じゃああの崖を先に登った方が勝ち!飛んだらダメだよ!」ピョンピョン


    〈……!?〉


    ・彼は目を見開いた。ウタが登ると言った崖はかなり高かった。途中で落ちたら危ないではないか。

  • 113二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 23:51:22

    >>111

    シャンクスがムジカを呼び出したって…

    それっぽい話だけどさぁ…

  • 114◆jTjAfv9SHdw322/12/11(日) 23:54:08

    「じゃあ始めるよ!321!!」ガッ

    ・ウタはそう言うなり、スイスイと崖を上がっていった。彼も言われるがまま登ろうとした。
    .
    .
    「私の勝ち〜〜♪あれ?登れないの?」

    〈………〉

    ・彼は崖下でノビていた。そもそも腕っ節が強くない上に飛ぶのを禁止されたので、お手上げだった。

  • 115二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 23:56:52

    ゴードンが言ったってなると説得力が違うもんな
    なかなか疑うのは難しい

  • 116二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 00:17:11

    今は寂しさを埋めてやって欲しいんだ
    悪夢を見るなんてそれに比べたらどうでもいいのだ

  • 117二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 07:08:52

    ゴードンとの当時の話の食い違いに気付くかな、ダークライ

  • 118二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 17:09:15

    保守

  • 119◆jTjAfv9SHdw322/12/12(月) 23:21:09

    「ん〜〜、ルフィなら登って来れたのにな〜」

    〈…?〉フワ----...

    「どうしたの?」

    《ルフィ?》

    ・知らない名前が出てきたので、彼は気になった。

    「そっか知らないか。ルフィはね……」

    ・ウタはルフィという少年の話をし始めた。彼は不思議とその話に、少年に惹きつけられた。


    「——————、こんなところかな。ルフィはこういう奴なの」

  • 120◆jTjAfv9SHdw322/12/12(月) 23:24:10

    〈……〉

    ・彼はルフィに魅力を感じた。一目見たい、会いたいと思った。

    「ルフィに会ってみたい?」

    〈…〉コクッ

    ・言い当てられた。最近はこういうことが増えてきた気がする。

    「私もすごく会いたいよ。また一緒に遊びたいな〜」

    ・そういえば、ここに置いていかれたということは、ルフィと会う機会も無くなってしまったのか。彼はまた、ウタが気の毒だと思った。

  • 121◆jTjAfv9SHdw322/12/12(月) 23:33:01

    「でもルフィも、きっとアイツの船に乗ってる。アイツに懐いてたし、私みたいに…捨てられないと良いな……」

    〈……〉

    「でも、捨てられなくてもイヤだな…何で私はってなっちゃうかも……」

    ・ウタはシャンクスの話が絡むとすぐに落ち込んでしまう。余程深く傷ついているのだろうと感じた。

    「ルフィは私を覚えてるかな……アイツの船で楽しくやってるn……ん?」

    〈……〉ポンポン

  • 122◆jTjAfv9SHdw322/12/12(月) 23:40:12

    ———


    「…!」


    慰めようとしてくれてる。よく落ち込んじゃって迷惑に決まってるのに、同じ態度で接してくれるのが嬉しい。


    「そうだよね。ゴードンもあんたもいるもん。ありがとう、大丈夫だよ」


    〈……〉


    こんなに優しいのに嫌われてたなんてかわいそう。


    「あんたはさ、1人で寂しくなかった?」

  • 123◆jTjAfv9SHdw322/12/12(月) 23:51:37

    〈……〉

    考えてるのかな。遠くを見つめ出した。

    「じゃあ今とどっちが楽しい?」

    〈……〉スッ

    横に座ってる黒い人はこっちを見ながら少し近づいた。

    「…!今の方が楽しいってこと?」

    〈……〉ウム

    「ありがと♪なんか歌いたくなってきた」

  • 124◆jTjAfv9SHdw322/12/12(月) 23:53:23

    〈……〉クイ

    身体をこっちに向けた。良いよってことかな?

    「じゃあ歌うよ?」

    「🎼この風は —————— 」





    「——————♫」

    〈……〉

  • 125◆jTjAfv9SHdw322/12/12(月) 23:58:49

    黒い人の雰囲気はなんだか穏やかだった。…眠たいだけかもだけど。

    「へへッ」ニッ

    〈……〉

    ザザ-ン...

    波の音がよく聞こえるな〜。

    「…あ、もう帰ろ?そろそろ夜だよ」

    〈……〉スクッ

    「うわッ」

    また抱っこした。私だって歩けるってば。速いから良いけど。

  • 126二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 00:45:41

    聞き手がいるのといないのとじゃ絶対違うよな…

  • 127二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 01:24:06

    ウタとダークライの交流にほのぼのしちまうかわいい

  • 128二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 01:25:43

    スレ主が言ってたスレってあれかな
    ちょっと二人のこの先が不安

  • 129二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 12:44:00

    保守

  • 130二次元好きの匿名さ22/12/13(火) 12:55:26

    保守

  • 131◆jTjAfv9SHdw322/12/13(火) 22:53:51

    ——————


    「ウゥ...」


    ・彼は、ある時から気づいたことがある。


    「シャンクス...!シャンクスッテバ...!」キュッ


    ・うなされている時、ウタは時々シャンクスの名を口にする。


    「オイテカナイデヨ...!!」


    〈……〉サスサス


    ・涙まで流して辛そうだ。最初は夢にも出てくるシャンクスが許せないのだろうと思っていたが、最近は違う気がしてきた。

  • 132◆jTjAfv9SHdw322/12/13(火) 22:58:28

    「ヒトリハヤァ...!」

    ・ひょっとして、ウタは今もシャンクスが好きなのでは?と彼は思い始めた。

    「ヒック!ヒッ...」キュ-ッ

    ・捨てられてもまだ、諦めきれないのかもしれない。シャンクスにはルフィが懐いていたと言っていたが、ウタはそれ以上に……。

    《……何故ダ》

    ・それだけ懐かせたのも、ウタを騙すためだったのだろうか。そう思い、つい言葉が漏れる。が、いくら考えても真意はシャンクス自身にしか分からない。彼はこの事を考えるのをやめた。

  • 133◆jTjAfv9SHdw322/12/13(火) 23:05:11

    .

    .

    「ん……!」ニコッ


    ・目が覚めたウタは、いつものように救われたような笑顔で笑いかける。


    《おはよう、ウタ》


    「おはよう。ねェ聞いてよ。またアイツらが夢に出てさ〜〜、もうホント嫌!」プンッ!


    〈……〉


    ・起きるとまた、いつもの『シャンクス嫌い』に戻った。やはり今もシャンクスが好きだというのは気のせいか、と彼は思った。

  • 134◆jTjAfv9SHdw322/12/13(火) 23:09:07

    ——————

    ・ある時、彼は国王に呼び出された。ウタは歌の練習の最中だ。

    〈……〉

    ・彼は緊張していた。同じ屋根の下で暮らしてからそれなりに経つが、彼にとってのゴードンは偉大なるエレジア国王なのに変わりは無かったからだ。

    「君に伝えたいことがあってね。ああ、そんなに気を引き締めなくて良い。軽い話だ」

    ・国王も慣れたからか、彼との交流は円滑になっていた。彼はこう言われたものの、緊張は解せなかった。

  • 135◆jTjAfv9SHdw322/12/13(火) 23:12:43

    「君には本当に感謝している。ウタがこうして元気になれているのは君のおかげだ。私1人では出来なかった」

    〈……〉

    ・彼は買い被り過ぎだと思った。何しろウタの身の回りをしているのはもっぱら国王である。ほとんど横で歌や話を聞いてるだけの自分が感謝される筋合いなど無いと感じた。

    「納得していないようだね。しかし君があの子の話を聞いたり側にいることは、きっとあの子の寂しさを埋めてくれているはずだ。君が住み着くまでは私の前で無理のない笑顔を見せることは無かった」

    〈……〉

  • 136◆jTjAfv9SHdw322/12/13(火) 23:17:33

    ・どうやら、自分の行いがウタを元気づけているらしい。彼は少し嬉しかった。

    「いつも寄り添ってくれてありがとう。それから……今まですまなかった…」

    〈?〉

    「かつて君の起こした事件ばかりを意識して君自身を見つめようとしなかったばかりに、長い間君をエレジアの街から遠ざけ、ウタの元気を取り戻すきっかけを逃しかけた。本当に申し訳ない…」

    〈……〉

    ・何故国王が謝るのだろうか。自分には実際に人を苦しめる力がある。遠ざけて当然だと彼は思った。

  • 137二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 01:29:15

    横で立ってるだけなんて言ってるけど遠慮なく何かを話せる相手になれてるのは充分良いことよ

  • 138二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 06:25:14

  • 139二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 09:08:02

  • 140二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 19:48:47

  • 141◆jTjAfv9SHdw322/12/14(水) 19:54:43

    ちょっとFNS見てたので今進めてます…
    あといつも閲覧&保守をありがとうございます

  • 142◆jTjAfv9SHdw322/12/14(水) 21:43:48

    「とにかく、私の独り善がりかもしれないが、この気持ちは伝えておきたかった。ありがとう」

    〈……〉ウム

    ・国王は本当に誠意のある人だ。彼は改めて国王に敬意を抱いた。

    「ねェ!ちょっと歌を聴いてよ!」

    「ああ分かった。じゃあ戻ろうか」

    〈……〉

    ・その歌が素晴らしかったのは言うまでもない。彼はその後しばらく、その歌のリズムを刻んだ。

  • 143◆jTjAfv9SHdw322/12/14(水) 21:58:01

    ——————

    「ねェ聞いてよ!すっごく良いことが頭に浮かんだの」

    〈……?〉

    「たくさんの歌手が集まって自分の歌を披露し合うの!こんなことがあったら楽しそうじゃない!?」

    〈……〉ウンウン

    「あ〜、いろんな人の歌聴きたいな〜!私の歌を聴かせたいな〜!」

    〈……〉

    ・そんな機会があればどれほど喜ばしいだろう。彼はそう思い、少し期待した。

  • 144◆jTjAfv9SHdw322/12/14(水) 22:01:48

    「そうだ、何か合図してよ!出来るだけそれっぽく!合図貰ったら歌うから!」

    ・それっぽくと言われても。と彼は思ったが、ウタが楽しそうなので頑張って合わせることにした。

    《………頼ム》

    「は〜い♪」

    —————————

    何年も月日が経った。私は今まで病気も無く生きてこれたし、ゴードンもそう。

    「おはよう」

    《おはよう、ウタ》

  • 145◆jTjAfv9SHdw322/12/14(水) 22:26:42

    それにこの人もいる。悪夢は相変わらずだけど、側にいてくれるからそんなに辛くない。

    〈……〉

    それにしても変わらないな〜。多分見た目は出会った頃からずっと同じ?どのくらい昔からいるんだろ。でもおかげで目線が近くなったのが分かりやすい。

    ———

    ・大きくなったな、と彼は思う。目線はかなり近くなった。1人で出来ることも増えていき、歌も姿もより一層綺麗になっていた。

  • 146二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 22:28:09

    >>143

    FNSネタ…!?

  • 147◆jTjAfv9SHdw322/12/14(水) 22:34:53

    「眠い…部屋行こう?」クイ


    〈……〉


    「ふぅ……おやすみ」ギュッ


    ・ただ、寝るのは1人じゃ出来ない。いつも彼にしがみつく。


    〈……〉


    ・もっとも、彼にとっては手間でもないので気にはしていなかった。

  • 148二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 06:51:06

    保守

  • 149二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 06:54:29

    h

  • 150二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 18:05:10

    保守

  • 151二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 18:06:35

    ほし

  • 152二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 21:20:22

    スレ主にお伺いしたのですけど拙いですが描いてもいいですか

  • 153◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 21:31:27

    >>152

    もちろんです

    ものすごく嬉しいです

  • 154二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:11:00

    >>153

    ありがとうございます

    ウタとダークライの物語の続き楽しみにしています

  • 155二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:12:13

    >>154

    ふたりとも可愛い…!!

  • 156二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:13:56
  • 157◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 22:37:52

    >>154

    なんて可愛い2人…

    本当にありがとうございます!



    ——————


    「風が気持ちいいね」


    〈……〉


    何も考えないで散歩する。風や波とか鳥や木々とかいろんな音が聴こえてくる。


    「そういえばさ、あんたの名前って何だっけ?」


    今更だけど、黒い人の名前知らないや。


    〈………〉


    空を見上げ出した。名前ぐらい考えなくても出てくると思うけどな。

  • 158◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 22:42:36

    「もしかして、名前が分からない?」

    〈……〉コクッ

    頷いた。自分の名前を知らないんだ。

    「そっか〜…だったら名前考えてあげよっか?」

    《……良イ》

    「じゃあこれまで通りあんたって呼ぶね」

    気にしてないか。それなら良いんだけど。

    〈……!〉

    「あ、船が来る」

  • 159◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 22:52:05

    何の船だろ?いつも来る船と雰囲気がなんか違う。どっちかというと……。


    「!」


    〈……?〉


    「…海賊の船」


    ———


    ・海賊船を見るなり、ウタの雰囲気が変わった。シャンクスを思い出したのだろうか。


    「無人島に来ちまったか〜?」


    「何も無さそうだな」

  • 160◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 23:02:39

    「おい、誰かいるぞ!」


    ・典型的な海賊だ。ウタを見るなり武器を構えてこっちへ近づいてきた。


    「おいおい、良い女がいるじゃあねェか〜」


    「売れば金になるぜ〜〜」


    「待て待て、売り飛ばす前によォ〜…」


    〈……!!〉ゴゴゴゴ...


    ・ウタを攫う気か。彼は追い払おうとした。

  • 161◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 23:06:42

    《出テイ…》

    「待って、私に任せて?」

    〈!?〉

    ・彼は焦った。海賊の狙いはウタだというのに何故だと戸惑った。

    「大丈夫…!」

    ———
    .
    .
    「」

    「」

    「」

    「はァ、海賊ってこんな奴等しかいないのかな」

  • 162◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 23:12:50

    〈……!〉ポカ-ン

    黒い人、立ったまま動かない。びっくりした?

    「ほら、私だって強いでしょ?これでもちっちゃい頃はルフィと一緒に山賊に喧嘩売ったことあるんだよ!」

    〈……〉

    いつもより目が丸い気がする。すごいでしょ〜♪

    「ヒィイイ...!!」

    「ヤメテクレェエエ...!」

    「!」

    海賊たちがうなされ始めた。黒い人の悪夢かな。ちょっとかわいそう。

  • 163二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:13:48

  • 164◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 23:16:56

    〈……〉ジ--

    「ん?」

    〈……〉スウッ

    あ、この海賊何か持ってたのか。

    ピラッ

    「それって海賊の手配書でしょ?誰が載ってるの?」

    〈……〉ジ----...

    「私にも見して!え〜っと…?」

  • 165◆jTjAfv9SHdw322/12/15(木) 23:23:23

    ———


    「!」パアッ


    「……」シュン


    ・ウタは手配書を見ると、一瞬笑顔になったと思ったらすぐ悲しい顔になってしまった。手配書の顔と名前の綴りに彼は覚えがあった。


    《…ルフィ?》


    「うん、ルフィだよ。私の言ってたルフィ」


    その男は、とても眩しい笑顔をしていた。なるほど、話に聞いていた通りの雰囲気だと彼は感じた。

  • 166二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 06:29:21

    このレスは削除されています

  • 167二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 15:20:43

    保守

  • 168◆jTjAfv9SHdw322/12/16(金) 20:55:13

    失礼します
    ちょっと公式の発表を解釈する時間が欲しいです

  • 169二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 21:05:54

    >>154

    一瞬ウタがヒカリに見えたのは自分だけですかね

  • 170二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:12:07

    >>169

    154ですがポケ絵に近づくように意識して描いてるのでそう見えたならうれしいです

  • 171二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 08:22:26

    保守

  • 172二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 12:03:15

    この感じだと映像電伝虫は拾ってないか配信やってなさそう
    心の支えにダークライいるし

  • 173二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 18:40:22

    ダークライいる分寂しくはないが夢の中で
    シャンクス達に置いて行かれるのを繰り返している可能性があるから
    夢の内容をはっきり覚えていなくても感情ドロドロになってそうな気がしてきたぞ

  • 174二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 18:42:10

    問題はあの映像電伝虫だな。

  • 175◆jTjAfv9SHdw322/12/17(土) 21:01:24

    「……」

    ・確か、ルフィはウタの友達だった。数年ぶりに顔を見れて嬉しいだろうと彼は思った。

    「ルフィ……」

    〈……?〉

    「ルフィなら……なるよね。海賊に。ずっとアイツの船に乗りたがってたもんね」

    〈……〉

    ・ウタは独り言を呟き始めた。しかも、嬉しそうではない。

  • 176◆jTjAfv9SHdw322/12/17(土) 21:06:51

    「アイツの船には乗ってなかったんだ。でもその麦わら帽子……アイツのなんでしょ?」ウルウル


    ・よく見ると、ルフィと一緒に麦わら帽子が写っていた。どうやらシャンクスが被っていたのと同じ帽子らしい。


    「何で……何でルフィにそれ渡してんの…!私のことは捨てたのに!あたしには何にも残してくれなかったくせにッ!!!」


    〈……〉サスサス


    ・ウタは泣いてしまった。ルフィがシャンクスの麦わら帽子を託されたのが……どういう感情なのだろうか。彼には分からなかった。

  • 177◆jTjAfv9SHdw322/12/17(土) 21:11:27

    「〜〜〜〜!!」ボロボロ

    〈……〉ジ---

    ・彼は見ていた。ウタのヘッドホンを。初めて目にした時から付けているそれは、きっとシャンクスからの……。

    〈……〉

    ・見せない方が良かっただろうか。彼はルフィの手配書をしまおうとした。

    「ねェ、それ私にくれる?」

  • 178◆jTjAfv9SHdw322/12/17(土) 21:15:38

    ———

    〈……?〉

    黒い人は不思議に思ってる気がする。友達だって言ってたルフィの顔を見たらこんな風になったから。

    「海賊になったのはその……でもルフィが元気そうなのは嬉しいから持ってたいの」

    〈……〉ピラ

    ごめんね。困らせちゃって。

    「ありがと」

  • 179◆jTjAfv9SHdw322/12/17(土) 21:23:06

    海賊になったってことは、ルフィも今頃冒険してるんだろうね。アイツみたいに、この広い海の向こうで。


    「……良いなァ」


    ザーーー……


    「!」


    雨が降ってきた。


    〈……〉グッ


    「そうだね、早くお城に…」


    「わッ」


    〈……〉ス----...


    急ぎたい時に黒い人は私を抱き抱える。風邪なんかひかないから大丈夫なのに…。

  • 180二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 08:22:18

    保守

  • 181二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 19:30:53

  • 182◆jTjAfv9SHdw322/12/18(日) 20:16:02

    ———
    .
    .
    「おかえりなさい2人とも。……ウタはどうしたんだい?」

    ・国王は悲しそうなウタを見て心配そうだ。

    〈……〉ピラッ

    「その手配書は…ルフィとあるが、その男のことで?」

    〈……〉ウム

    「そうか……ウタにも思うところがあるのだろう」

    「心配しないで。……大丈夫だから」

    ・今のウタは海賊嫌いだ。きっと友達のルフィがシャンクスと同じ海賊になってしまったことが辛いのかもしれない。

  • 183◆jTjAfv9SHdw322/12/18(日) 20:21:22

    〜〜〜〜

    ここは……きっとまた夢。いつものように悪い夢。

    「……」

    薄暗い。これじゃ人がいても顔がよく見えない。

    「!」

    人がいる。顔は見えないけど、きっと赤髪海賊団のみんなと……。

    「——————-」ワイワイ

    みんな楽しそうに話してる。帽子を被ってるのがシャンクスで……。

  • 184◆jTjAfv9SHdw322/12/18(日) 20:24:28

    「——————」スッ

    ポスッ

    「——————」ニシシ

    帽子を被せた。じゃああれはルフィなんだ。

    ワイワイワイワイ

    私も混ぜてよ。どんな話してるの?

    「——————」

    ワイワイガヤガヤ

    「……ねェ、シャンクス!」

  • 185◆jTjAfv9SHdw322/12/18(日) 20:27:17

    振り向いてくれない。聞こえてないの?

    「——————」

    「みんな!!」

    「——————」

    こっち向いてよ!

    「ルフィ!!!」

    ああ、みんな行っちゃう。レッド・フォース号に…ルフィも自分の船と仲間たちのところに…

    「待ってってば!!」

  • 186◆jTjAfv9SHdw322/12/18(日) 20:34:08

    〜〜〜〜

    「ッ!!」パチッ

    朝が来た。多分ルフィが出てきた夢は初めて。やっぱり悪夢だったけど。

    「……」フゥ...フゥ...

    〈……〉

    黒い人はいつも通り、側にいてくれてる。すごい汗。よっぽど強くしがみついてたみたい。

    《おはよう、ウタ》

    こっちを向いてくれてる。私に話しかけてくれてる…!

  • 187◆jTjAfv9SHdw322/12/18(日) 20:48:11

    ———

    「〜〜〜〜〜〜!!!!」ポロポロ

    ・目が覚めたウタは、自分を見るなり涙を流した。どんな悪夢を見ていたのだろうか。

    「………おはよッ!」ニッ

    〈……〉

    ・どうやら安心したらしい。……もし自分に悪夢の能力が無かったら、この子は夢の中でぐらいなら休めたのだろうか。答えなどありもしない疑問が彼に浮かんだ。

  • 188◆jTjAfv9SHdw322/12/18(日) 20:53:09

    .
    .
    「おはよう2人とも」

    〈……〉チラッ

    ・見慣れない料理が並んでいた。彼は国王を見た。

    「気になったのかい?実は久しぶりに新しい品を試してみたんだ!是非食べて楽しんでくれないか?」

    ・国王は時々新しいことを試す。特に料理は最初のうちは片手で収まるほどしか無かったのが、気がつけばかなり豊富になっていた。あの日より前に料理をやっていたという話は聞かなかったから、多分ウタのために覚えたのだろう。

  • 189二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 06:26:40

  • 190二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:49:50

    保守

  • 191二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 20:34:43

    そろそろ次スレやね

  • 192◆jTjAfv9SHdw322/12/19(月) 23:01:59

    そうですね

    >>154の方がいれば返事がほしいのですが、あなたの絵を次のスレ画にしても大丈夫でしょうか?

  • 193二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 00:44:51

    >>192

    スレ主に差し上げたようなものなので全然OKです

  • 194◆jTjAfv9SHdw322/12/20(火) 01:06:42

    >>193

    ありがとうございます!

    次スレでは使わせて頂きます!

    が、もう時間も遅いのでスレ立ては明日にします

  • 195二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 07:42:10

    大切に保守

  • 196二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 18:01:12

    キーーープ

  • 197◆jTjAfv9SHdw322/12/20(火) 18:45:37
  • 198◆jTjAfv9SHdw322/12/20(火) 18:48:24

    〈……?〉

    「もちろん君の分も並べてある!食材には余裕があるんだ!」

    ・いつ頃からか、国王は彼の分の食事も用意するようになった。彼は頼んだわけでもないのにと不思議がっているが、国王の厚意なので受け取っている。それに美味しい。

    〈……♪〉ムグムグ

    「ありがとうゴードン!すっごく美味しいよ!」

    「…それは良かった!」

  • 199◆jTjAfv9SHdw322/12/20(火) 18:50:27

    ・ウタは元気そうに返事をした。……その声が無理をしていたことに彼はすぐ気づいた。それは国王も同じだろう。

    「ごちそうさまでした!ちょっと散歩してくるね!」

    ・ウタはそう言うと城から出て行った。

    〈……〉カタン

    「食べ終わったかい?」

    〈……〉ウム

    ・テーブルマナーというものにも、随分と慣れた。国王の見様見真似だが、手掴みで食べていた最初の頃よりは様になっているはずだ。

  • 200◆jTjAfv9SHdw322/12/20(火) 18:53:21

    「ルフィという男のことが気になるのだろうか」

    〈……〉

    ・国王の考えていることは自分と同じなようだ。ルフィの手配書を見てから落ち込んでいる気がする。

    「……あの子は強がるところがあるから、なかなか私には話をしてくれない」

    ・ウタはそういう子だ。国王の前ではいつも気丈に振る舞おうとする。

    〈……〉ス----...

    ・彼は様子を見に行くことにした。なんだか心配だったのだ。

    「……」

    「すまない……。私は卑怯者だ……」

    〈……?〉

    ・城から国王の声が聞こえた気がした。が、何と言っていたかまでは彼には聞き取れなかった。

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