ブライアンにはこんな事言えないな…

1二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 15:44:09

ブライアンのトレーナーとたまに会ってブライアンの写真を交換し合ってるなんて…
あっ、その君の膝の上で眠っているブライアンの寝顔の写真とてもいいな
七五三の時のブライアンの写真と交換してくれ

2二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 15:44:58

なんで家族になって一緒にアルバムを見ないんだ…？

ボブは訝しんだ

>>3

3二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 15:46:01

>>2

まだ早い♤

4二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 15:48:40

おい

>>6

5二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 15:50:09

姉貴とトレーナーがコソコソ出かけている…
これは…私に野菜を食わすか会議でもしてるのか？

6二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 15:54:01

>>4

この疑うことを知らない瞳好き

7二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 15:57:04

実はもう彼から貰った写真が3桁いきそうだなんてとても言えない

>>8

8二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 16:07:28

>>7

最早ヤバい人の域なのでは？

9二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 16:12:20

姉貴からもらった子供の頃のスナップ写真と同じ構図で、今のブライアンを撮ろうとするブラトレはアリか？

>>10

10二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 16:14:28

>>9

問題はブライアンが昔と同じ構図取ってくれるかどうか

11二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 16:22:31

ブライアン、写真とか撮られるの嫌がりそうだし本当に油断した時ぐらいにしか撮れなさそう

>>33

12二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 16:36:58

今も可愛いけどちっちゃい頃のブライアンの写真とか絶対可愛いよね…
人見知りだったらしいしお姉ちゃんの周りにいる写真ばっかりなんだろうな

13二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 17:49:08

「おい、知ってるのか？」
「ん、何を？」
　ナリタブライアンは怪訝な表情で担当トレーナーを見る。クラシック三冠を制覇し、強豪たちとの戦いを共に乗り越えた今でも、時々考えが読めない時がある。
　もしかして、前にこの公園に来たことも、その時に遊んだことも…あのことも知ってるのか。そう聞きかけたが。

「…いや、いい、次はどうする」
　確証もない、もし本当に知らなかったなら、少しだけ恥ずかしい思いをすることになる。家族でなければ知る由もないだろう。

「どこかに腰掛けて……そうだ、あそこのブランコの前はどうだ？」
　露骨にピンポイントな指示に、忘れようとした疑惑が再び湧いてきた。

〜🕛〜

　ナリタブライアンのトレーナーと、ウマ娘、ビワハヤヒデとの間にはちょっとした秘密がある。
それは時々、トレーナーの担当ウマ娘にして、彼女の妹……ナリタブライアンの写真を交換することだ。トレーナーは日常のふとした姿を、姉は幼い頃の妹を、それぞれ持ち寄る。どちらからともなく始まったこの密会は、「相手の知らない彼女のよさ、可愛さを共有したい」という目的のもと、本人の知らぬところで続いていた。

　何度目かの会で、ビワハヤヒデが見せてくれたのは、公園でのスナップ写真だった。幼いブライアンは、公園のブランコの前にある柵に腰掛け、笑顔でピースをしている。

「ピースをしようと片手を離したからか、この直後に後ろに倒れてしまったんだ」あのときは大騒ぎだった。幸い大きい怪我はなかったが……ハヤヒデは懐かしそうに振り返ると、はたとトレーナーの目を見る。

「これは提案なんだが、今のブライアンを、これと同じ構図で撮ることはできないだろうか？」
……子供の頃の写真と同じ構図を、大きくなってから再び撮る、聞けば海外のSNSでは「Now and then」と名付けられ、流行したコンセプトらしい。
　同条件での、同対象の、成長前後の比較。
…要は子供の頃と今の可愛さの比較、という(不毛な)検証のため、トレーナーは一芝居うつことにした。

14二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 17:54:13

〜🕛〜
怪しい。ブランコの前の柵、このアングル。あまりにも、だ。

「今度の休みは、写真に「撮られる」練習をするのはどうだろう」
　ことの始まりはトレーナーからの提案だった。生徒会副会長を務め、トゥインクルシリーズを駆け抜ける中、メディアでの露出も増えてきた。今後も増える取材に向けて……だとか言っていた。最終的には、夕飯に焼肉屋に行こう、という提案が決め手となり、渋々頷いたのだった。
　撮影場所をこの公園にしたのも、焼肉屋に近いから、と言っていたが、思えばあの時から少し強引で周到だった気もする。

……とっくに確信に変わった疑惑を胸に、あの手この手の指示でピースをさせようとするトレーナーを睨む。

「……姉貴か？」
「…えっと……うーん、上手くやったつもりだったんだけど」
どこがだ。指摘は飲み込んでそのまま睨むと、やがて観念したようにカメラを下ろした。

「……ごめん、嫌だったよな」
隠して撮ろうとしたことへの謝罪。
そして、昔と今のブライアンを通して、成長を見たかった。自分から提案したんだ、とまで話すと、肩を落とした。下手な嘘から目を瞑り考える。恥……というほどでも無いが、それを勝手に話した姉の思惑通りに行くのは、なんだか癪だ。
……だが。

「……あんたなら、いい」

「えっ」

「誰にも、姉貴にも、見せない。約束できるか？」

「それって」

「…一回しかやらないからな」

トレーナーは驚きながら、慌ててカメラを構えた。

15二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 17:56:16

うーん可愛らしい…

16二次元好きの匿名さん22/12/08(木) 17:56:26

〜🕛〜

「…で、私には見せるな、と？」
ビワハヤヒデはうなだれる。
「まぁ……秘密という程ではないにせよ、プライベートを勝手に明かしたのは事実か…」

それにしても。トレーナーからその日の経緯を聞いたが、あまりにもあからさまではないか。この密会はまだバレてないよ、とは話しているが、正直それも怪しいかもしれないと思い直す。

沈黙を機と見たか、上機嫌なトレーナーが切り出した。
「これは自分と、それからブライアンもいいと言ってくれたんだけど」
ブライアンも？耳がぴくりと動いた。

「次は姉妹二人で、より徹底して再現するのはどうだろう」
耳を疑った。

「……徹底、とは」
まさか。

ブライアンのトレーナーは笑顔で続ける。
「場所、構図……それから、表情も服も、なるべく再現するのはどうだ、って」
服、も。

二人が映ってるのはたくさんあるから、それだけ候補もあるんだってね……と無邪気に続けるトレーナーを前にしながら、姉は、妹の捨て身の提案に頭を抱えた。