(ss)ハロウィンパーティの後に(ドトオペ+アヤベ)

  • 1二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:52:26

    「ふぅぅ~~~…………つ、疲れました……。」

    「お疲れ様、ドトウ。」

    「アヤベさん……。お疲れ様ですぅ。」

     メイショウドトウはカフェテリアで机にへたり込んでいた。
    今日はハロウィン。多くの生徒が仮装に身を包みこの日を満喫していた。ドトウも例外ではなく、日付を間違えお菓子を用意し忘れる痛恨のミスをしたものの、何処からかタヌキさんがお菓子を持ってきてくれたことで事無きを経た。
     ……とはいえ、それで1日中もつ筈もなく。昼頃からは体中をくすぐられたり投薬されるなどのイタズラを受けていたようだが。

  • 2二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:53:09

     ドトウが疲れているのは別の理由もあった。

    「パーティの片付け、手伝ってたんだって?盛り上がりすぎてゴミ拾いも人手が足りなかったとか……。」

    「はいぃ。タマモクロス先輩達が困っていましたから……。」

    「実行委員でもないんだから、そこまでしなくてよかったでしょうに。」

    「私なんかが迷惑かなぁ、とも思ったんですが…。」

     口元がドトッと緩む。

    「皆さん、ありがとうって言ってくれました。助かったって。嬉しかったなぁ……。」

    「……まったく。」

  • 3二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:53:42

     ドトウがこういう性格なのはアドマイヤベガも解っていた。誰かの不安を見過ごせない、心優しく純朴な子。
     いつかの初詣の時に自分を気にかけてくれたのが、ドトウのそんな性格を知るきっかけだった。だからこそドトウが行き詰った時には積極的に支えた。彼女のように優しいウマ娘が、自信を持てないまま終わってしまうなんて嫌だったから。ドトウの事を、友人として助けたいと思ったから。
     友人。そう、アドマイヤベガは気付いた時にはドトウに友愛を抱いていた。

    「……。」

    なんとなく、机にもたれかかったドトウの頭をなでる。

  • 4二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:54:12

    「ひょえっ!?あ、アヤベさん!??」

    「……よく頑張ったわね。お疲れ様、ドトウ。」

    「ふえぇ~~~~~~…………。」

     困惑しながらもされるがままなのも愛らしい。思わず微笑んでしまった。

    「これからまた手伝いなの?」

    「あ……いえ、今日はトレーニングお休みなので、もう帰ろうと思ってましたけど……。」

    「そっか……。」

    「……あ、あの~、アヤベさん?」

    「ドトウ、それなら……。」

  • 5二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:54:49

    「ハーーーーーーッハッハッハ!二人共!ハッピーハロウィン!!!」

    「うわ」

    「お、オペラオーさん!」

     突然出現したのはテイエムオペラオー。ドトウの憧れにして好敵手。
     ドトウは疲れてるんだから来てほしくなかったなぁ、とアヤベは思った。

    「やあやあドトウ、聞いたよ、君の頑張り!さすがはボクの終生のライバル!」

    「お、オペラオーさんに褒めて貰えるなんて……ありがとうございますぅ~~~!」

     ああ、ほら、慌ててオペラオーの隣に駆けよっちゃって。

  • 6二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:55:14

    「これから覇王主催のパーティで今日のフィナーレを飾ろうと思うんだが、二人は来るかい?」

    「……場所は?」

    「僕の部屋さ!」

    「参加者は?」

    「ボク!ドトウ!アヤベさん!withメイド!」

    「……みんなで打ち上げしようってことね。」

     アヤベは深いため息をつく。本音を言えばドトウと二人でゆっくり星空でも見ようと誘うつもりだったが、オペラオーがこう言っている以上ドトウはそっちに行くだろう。

    「……いいわ。ドトウも来るんでしょ?」

    「えっ……えと、アヤベさんさっき何か……。」

    「いいのよ。オペラオーとの打ち上げ、行きたいんでしょ?」

    「それは……えっと、はい。」

    「私も参加することになってるらしいし、ならどっちにしても一緒よ。」

     立ち上がり、ドトウとオペラオーの間に立つ。

    「ようし!では行こうか諸君!ボク達のパーティ会場へ!!!ハーーーーーーッハッハッハ!」

  • 7二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:55:38

     やかましい声を上げながら歩き出すオペラオーと並び歩く。ドトウもいそいそと後ろから付いて来る。
     こういう所だなぁ、とアヤベは思った。
     オペラオーはいつでも変わらない。溢れんばかりの自信と芝居がかった挙動でいつも場を自分色に染め上げる。
     ドトウはその姿に憧れているようだが、アヤベは正直苦手だった。
     ずっと付き合うのはきつい。適度な距離を保っていたい。
     などと考えていると、ふいに、オペラオーがアヤベに顔を近付け、囁いた。
     

  • 8二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:56:15

    「______ドトウはボクの、だよ。」

  • 9二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:56:35

    「――――――っ。」

     驚く。
     こいつ、ドトウを独占する気なのか。
     芝居がかった態度はどこに行ったんだ、そんな顔できたのか。

    「オペ……」

    「こらこらドトウ!そんな後ろにいないで並びたまえ!置いていってしまうぞ!」

    「ま、待ってください~~~!」

    「……。」

     アヤベは少し立ち止まり、考え、___溜め息をついた。
     オペラオーの傍ならドトウは幸せそうだし、別にいいか。
     なんだか悔しかったので、少し突っついてやることにした。

    「___そういうことは本人に隠さず言いなさいよ。」

    「なッ!?何のことだい!?さっぱりわからないな~~~(ワカラナイヨー)」

    「おどけて……。」

    「オペラオーさん……?アヤベさんも、何のお話ですかぁ?」

  • 10二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:57:20

    「ドトウ、オペラオーが貴女を……。」

    「オペラオーさんが?私を……?」

    「待て!待って!ストップ!ストップだ!」

    3人、じゃれ合いながら寮へと歩く。
    街灯で伸びた影は、ずっと並んでいた。

  • 11二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 00:57:35

    異常になります

  • 12二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 01:07:02

    これだとオペドトになる気がするけどすき
    また書いて♡

  • 13二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 01:08:22

    すこだぁ…

  • 14二次元好きの匿名さん21/11/01(月) 01:12:18

    オペドドオペ最近多くてイイぞぉ!

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