【SS】独占力

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 20:17:06

    エイシンフラッシュは見事、トゥインクル・シリーズで結果を残すことが出来た。
    とても大事な『最初の3年間』を共に乗り切ることが出来たのだ────が、
    ここ最近フラッシュの様子がおかしい。
    いつになく距離感が近い。今日に至っては尻尾ハグまでしている。
    「ねえフラッシュ」
    「?」
    「どうかしましたか、トレーナーさん」
    「最近距離感が近いなと思って」
    「そうでしょうか……?」
    「今日は尻尾ハグまでしてるし」
    「へっ?尻尾?」
    「…………っ!」
    無意識のうちに尻尾ハグをしていた事に気づいたフラッシュは目に見えて顔が真っ赤になり、うまく言葉が出ないようだ。

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 20:17:20

    「その…………申し訳ありませんでした……」
    「ご迷惑をおかけしてしまって……」
    「迷惑なんかじゃないよ」
    「ただ…一つだけ教えて欲しい」
    「最近距離感が近いのはどうしてかな?」
    「はい……。」
    「トレーナーさんが私の担当になってから3年が経ちました」
    「それで…ある事が頭をよぎったのです」
    「トレーナーさんが他のウマ娘の担当をする事になったら私と一緒にいる時間が減ってしまう…と」
    「…わがままなのは分かっています」
    「ですが……愛する人と過ごせる時間が減ってしまうのは耐えがたくて……」
    「Ich brauche dich, weil ich dich liebe.」
    「…………!」
    「自分も同じ気持ちだよ、フラッシュ」
    「だから……君を悲しませるような事はしない」
    「トレーナーさん…………」
    「ありがとう、ございます」
    その後フラッシュのトレセン卒業と共にドイツに移住する事になるのだがそれはまた別の話

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