【CP・閲覧注意】幼少期からウタの匂いを嗅ぐのが好きなルフィ

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:42:26

    幼少期のふとしたタイミングでウタに密着した時に(なんか良い匂いするな)と思ったルフィが嗅ぎ始めたことから始まる
    最初嗅がれてるのが分かった時ウタはルフィのことをシバき倒してキレてたけどまあまあ食い下がってくるから途中から半ば諦めて抵抗しなくなる

    ルフィはルフィでめっちゃウタのこと褒めるようになるし自分で石鹸の作り方とか勉強してウタにプレゼントしたりする
    ウタもだんだん満更でもなくなってきて旅先で香水とかシャンプーとか選ぶようになるし汗かいてる時にひっつかれても強く拒絶しなくなる

    そしてFILM RED当日の最初にハグした時
    ウタから良い匂いがしない(どころか無臭な)ことを疑問に思ったルフィがその時点で真相に気づく

    そんな世界はありませんか

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:43:15

    あなたが創造主となるのです

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:46:05

    >>1

    言い出しっぺの法則というのがあってだな

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:46:07

    ルフィ印の石鹸女性陣に評判よさそう
    意外な一面って部分でコーヒールフィ思い出す

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:48:00

    ルフィの洞察力がやばくねぇかな。見聞色全く使えなかった疑惑のあるREDで素の洞察力でウタの変化見抜くのはスゴすぎる

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:51:43

    ええやん?

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:52:17

    素敵やん?続けて続けて?

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:54:29

    >>2

    え…でも今ポケモンやってるし…

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:56:11

    時間かかってもいいからスレ主の想像するものを見せてほしい



    釜ならじっくり煮込んでおくから待ってるぞぃ

    >>8

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 22:57:54

    >>5

    見聞色使いまくった結果ウタの地雷全部踏んだ疑惑があるんですがそちらは…

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 23:09:13

    いぬ...?

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 23:50:57

    >>11

    ねこもこの行為するからルフィが動物っぽいんだよきっと

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 23:52:24

    異常性癖は世界を救う

  • 14二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 23:57:33

    匂いが好きなのは異常じゃねぇだろ!
    …え、異常?
    異常じゃなくない?

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/11(日) 23:59:31

    仕方ねえな

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 00:05:49
  • 17二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 09:53:37

    仕方ないから自分で書くね

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 10:28:17

    >>17

    良く言った!

  • 19二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 10:30:08

    石鹸切れたんだなと思ってサニー号に石鹸取りに行ったらサニー号が無くなってサニーくんが出てくるfilm RED?

  • 20二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 17:31:15

    ラストはめっちゃいい匂いのするウタに戻るんだと言うことは分かる

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 19:47:18

    いい匂いに戻ったウタのこと抱きしめて離さなくなりそうだな

  • 22二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 19:54:45

    匂い対決というルウタの小説があったな

  • 23二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 22:49:08

    自分>>1ではないのだけれど書いていいんだよね?

    ルフィとウタの初めての日(ルフィの癖解放)書いたんだけど投下してもいいかな

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 22:52:06

    (スレ主じゃないけど)いいよ!

  • 25二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 22:52:24

    SSスレじゃないし、他の人を狙ってめちゃくちゃ邪魔するとかじゃない限り良いと思うよ

  • 26二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 22:53:13

    それでは皆様のお言葉に甘えてぺたり

    香りフェチは一般性癖 特に好きな人の香りなら

    イイネ?


    無二の香り「ウター! さきいきすぎるなよー!」

     後ろから男の子の声がするけれど、私はそれを振り切るように……完全には振り切らないように気を付けながら走る。

    「やーだよー! ほら、ルフィー! おいついてみなよー!!」

     そうしてルフィを挑発し、彼がより一層全力でダッシュするのを見て、二人同時にゴールできるように調整する。

    「ゴー……ルっ!?」

    「わっっぷ!?」

     さすがにちょっと走りすぎたのか、ゴールと同時に二人とも足がもつれ、もみくちゃになって地面に転がってしまう。

     幸い、草が絨毯のように生い茂るこの場所では転んだところで怪我の心配はなかったけれど。

    「あははは……ちょっと危なかったね。ルフィは大丈夫?」

    「……」

     お互いを庇うように抱きしめあいながらしばらく地面を転がり、勢いがなくなって止まったところでルフィに声をかける。

     こういうときとししたを気遣うのもまたとしうえのおねーさんとしての役割なのである。が、声をかけてもルフィから返事がない。

     ……え、まさかどっかぶつけた? それで意識失ってるとか!? うそ、やだ……だれか、そうだホンゴウさんに。

    「スー…………スー…………」

     そうして最悪が頭の中を駆け巡…
    telegra.ph
  • 27二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 22:53:25

    あ……>>1も今書いてる……

    それはそれとして見たい……

  • 28二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 22:54:31

    >>27

    自分は始まりの日でせいいっぱい&他の方のSSもみたいわ!特に概念提唱者のSSは!!なのでめっっちゃお待ちしております

  • 29二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 23:13:10

    絶対パーカー良い匂いしてそう
    ウタ流石にかがれたくないだろうけど

  • 30二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 23:17:30

    >>26

    俺の心と股間に響いたぜ

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 23:19:14

    どうやら俺は素晴らしい概念の誕生に立ち会っているようだ

  • 32二次元好きの匿名さん22/12/12(月) 23:27:13

    >>26

    “ウタ吸い”

    一吸いすれば、ルフィの理性一つを跡形もなく消し飛ばすと聞く…

  • 33122/12/12(月) 23:30:13

    「おーいウタ〜」

    「ん……ルフィ?」

    「また夢ん中かよ〜、シャンクスが呼んでたぞ?もうメシだって」

    「そっか。呼びに来てくれてありがと」

    「おう!じゃあどっちが先に帰れるか勝負だ!」

    「また勝負?ホント子供なんだから……いいわ、受けて立ってあげる」

    「よーし!じゃあ行くぞー!」

    「望むところよ!」


    「「よーい!!3・2・1!!」」


    ダッ


    ガツッ

    「あっ」

  • 34122/12/12(月) 23:33:42

    「うわっ、と、とっ……!!」

    「ん?……あ!おいウタ危ねェ!」


    ガシッ

    「……!」

    「危なかったな。大丈夫かウタ?」

    「びっくりしたー……こんなところに木の根っこがあったなんて。気づかなかった……」

    「……あれ」

    「……? ルフィ?」


    スンスン

    「……え」


    「ウタ、お前いいニオイすんな!」


    「…………え ?」


    \ぎゃーーーーっ!!!/(バチーン‼︎)

  • 35122/12/12(月) 23:36:48

    「信じらんない!!ありえない!!女の子にくっついてニオイ嗅ぐとかサイテー!!」

    「だからって殴ることねーだろ……痛ェな」

    「ふん!!ビンタだけで済ませてあげてるだけありがたいと思いなさい!!エッチ!!」

    「悪かったって……そんなにイヤなんだな」

    「イヤに決まってるでしょ!ルフィにニオイ嗅がれるなんてそんなの……」


    「おいおいどうした?なかなか帰って来ないと思ったらケンカか?」

    「あっ!シャンクス聞いてよ!ルフィってば酷いの!」

    「ルフィが?一体何をされたんだ」

    「さっき私が転びそうになった時、ルフィが受け止めてくれたんだけど……

    その時ルフィがわたしにくっついてきてニオイ嗅いできたの!」

    「……ほう?」

  • 36122/12/12(月) 23:40:54

    「そんなにイヤだとは思わなかったんだよ……」

    「そりゃあよくないな。ルフィにはちょいとデリカシーが足りなかったみたいだな」

    「そうよ!ルフィは女の子に対するマナーがなってないわ!ほんと失礼しちゃうんだから!」

    「うう……」


    「それでウタ、ルフィにお礼は言ったのか?」


    「……え?」

    「引っ付くきっかけになったのはウタが転びそうになったのをルフィが助けてくれたことなんだろ?」

    「あ……」

    「たとえ気に食わないことがあったとしても、助けて貰ったんならちゃんとお礼は言わないとな」


    「……え、えと……ごめん。ちゃんとお礼言ってなかった……ありがと。

    ……あとごめん、ちょっと言い過ぎた」

    「んーん、いいんだ。ウタにケガが無くてよかった!

    それにウタがイヤがることやったのおれだしな!おれも悪かった!ごめん!」

    「……いいわ、許してあげる」

  • 37122/12/12(月) 23:43:51

    「……よし!ちゃんと仲直りできたな!えらいぞ2人とも」

    「シャンクス……」

    「まあアレだ、ルフィも好きな子のそういうのが気になる年頃ってヤツだ。ウタも許してやってくれ」

    「……?何言ってんだシャンクス?」

    「す、好きな子!?そんなんじゃないでしょ!?ねえルフィ!?」

    「いや、さっきから2人が何言ってるかさっぱりわかんねーぞ……」

    「何だ、ルフィにはまだそういうのは早かったか?お前もまだまだ子供だなあ!

    まあ、いくらルフィと言えどもウチの大事な音楽家はやれんがな!だっはっは!」

    「…………???」


    (……もしかして一番デリカシーないのシャンクスなんじゃ……)

  • 38122/12/12(月) 23:47:07

    「でもウタからいいニオイしたのはホントだぞ。なんでそんないいニオイすんだ?」

    「なんでと言われても……特に変わったことはしてないわよ。ちゃんと毎日お風呂に入って……」

    「へー、ウタはキレー好きなんだな!」

    「いや、それ普通だから……ちょっと待って、あんたまさか毎日入ってないの?」

    「うん」

    「もー……そんなんで引っ付くのやめてよね……

    ……そうだ!今から私があんたのことお風呂に入れてあげるわ!」

    「えー、やだよ!こないだ入ったし!」

    「だからこないだじゃなくて毎日入るもんなの!

    つべこべ言わない!ほら行くわよ!」

    「うえ〜……」


    (……風呂はよくてニオイはイヤなのか……女の子はよく分からんな……)

  • 39122/12/12(月) 23:50:57

    「ほら、キレイになったわよ」

    「うう、ひでェ目にあった……」

    「酷い目って何よ!洗ってあげただけでしょ?」

    「んー……」


    スンスン


    「……ルフィ?」

    「……おれからウタとおんなじニオイがする」

    「そりゃあ、おんなじ石鹸使ったし……」


    「……やっぱおれ、このニオイ好きだ!」

    「!」


    「んで、このニオイがするウタも好きだ!」

    「!!」

  • 40122/12/12(月) 23:55:13

    「ししし!お揃いだなウタ!」

    「ニオイにお揃いも何もないでしょ……」

    「……んー、でもやっぱり」

    「?」

    「ウタの方がいいニオイな気がするな。なんでだ?」

    「いや知らない……考えたことないそんなこと」

    「んー……ウタが女だからか?それとも毎日風呂入ってるからか……?

    もしかして、元々ウタからいいニオイするとかか……?」


    「…………ぷっ」

    「ウタ?」


    「もー、マジメな顔して何バカなこと考えてるのよ。

    しょーがないわねー。いいわ、ルフィもお風呂に入った後なら許してあげる」

    「ん?何がだ?」


    「わたしのニオイ嗅ぐの。特別に許してあげる」

  • 41122/12/12(月) 23:58:12

    「え?でもイヤなんじゃねーのか?」

    「もちろんイヤよ?イヤだけど……ルフィならまあ、別にいいわ」

    「……? イヤなのにいいのか?」

    「いいって言ってるでしょ」

    「おー……ありがとなウタ!なんか嬉しいぞおれ!

    んじゃさっそく……おりゃ!」ガシッ

    「うわっ!?」


    「んー……」スンスン

    「…………」


    「……やっぱこっちの方が好きだ、おれ」

    「…………そ」


    (……はあ、わたしってば何言ってんだろ……

    これじゃルフィのこと笑えないなあ……)

  • 42122/12/13(火) 00:01:07

    こんな感じでのんびり書いていこうと思っているよ

  • 43二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 00:03:57

    これは良スレになる予感
    応援してる、無理ない程度に続けてくれ!

  • 44二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 00:04:26

    SS中に失礼する
    今軽く石鹸の作り方調べたんだけど現代だと化学物質だったり加工された素材使うみたいね
    最古の物だと灰と油で作るみたいあくまで石鹸だから体洗うのに適してるのかは知らないけど
    匂い付けはハーブとか使うらしいよ匂い目的なら果汁使ってもいいのかな?
    色々書いたけどワンピ世界ならちょっと弄れば石鹸ができる不思議物質とかの設定でもいい気がする

  • 45二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 00:05:56

    作ろうと思えば泥でも作れるからな

  • 46二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 00:12:25

    >>1のペースでのんびり続けてくれればこんなに嬉しいことは無い!


    >>44

    ルオカスゴク花とかそれらの品種改良シリーズとかで香り問題は無理やり解決でもいいんじゃないかな

    あとはまあ普通にその島特有の香りエッセンスあるとかで

    フーシャ村周辺で言うならシロップ村は蜜系の甘い香り、ココヤシ村はココナッツミルク系の香り(お眼鏡にかなった人にはベルメール・オレンジの柑橘系も売ってくれる)、オレンジの町も柑橘系が売りだけどベルメール・オレンジとは違う柑橘系、とか

    好きになった概念で色々妄想しちゃうけど、こうしてくれ!ってんじゃなくてほんとただの妄想なんで、>>1の好きなように創作してくおくれ

  • 47122/12/13(火) 00:14:20

    完全見切り発車だから何にも決まってないけど今回は以前書いたやつみたいに長くなり過ぎないようにしたいね

    石鹸ってのも奥が深いんだなあ

  • 48二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 00:19:05

    手作りした石鹸とか匂い物を好きな人に使ってもらって匂いをつけるのってマーキングしてるみたいでエッチだよね

  • 49二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 00:21:20

    >>42

    良いのだ、のんびり続けるのだ

    とりあえず

  • 50二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 04:42:52

    保守保守

  • 51二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 05:45:17

    ひっつきすぎて自分の匂いがつくと嫌だから回数控えめになって寂しくなってモヤモヤするウタは?

  • 52二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 08:00:43

    あるかもしれないしないかもしれない

  • 53二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 09:56:12

    >>51

    追われると逃げるけど引かれると追いたくなる

    うーん恋の駆け引き

  • 54二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 15:02:29

    ルフィにもいい匂いになってもらおう

  • 55二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 15:33:59

    デデデデ!ありがとよスレ民!
    いい展開を閃き放題だ!

  • 56122/12/13(火) 20:45:57

    今日もちょっとだけ

  • 57122/12/13(火) 20:49:45

    「はいコレ」

    「ん?」

    「あげる」

    「何だコレ?」

    「わたしが使ってるせっけん。あんたこのニオイ好きなんでしょ?あげる」

    「おお、やった!ありがとうウタ!」

    「どういたしまして。

    そのかわり!ちゃんと毎日お風呂に入ること!せっかくあげたんだからちゃんと使いなさいよ!」

    「えー……」

    「ヤならいいわよ。もう冒険の話聞かせてあげないんだから」

    「え、それはイヤだ!分かった、ちゃんと入る!」

  • 58122/12/13(火) 20:53:20

    「うん、それでよし。

    あ、それから。わたし明日からまたシャンクス達といっしょに海に出るの」

    「ええ?聞いてねェぞそれ!」

    「さっき決まったの。まだしばらく会えなくなるけど……

    そのせっけんをわたしだと思ってちゃんと毎日お風呂に入ること!それなら寂しくないでしょ?」

    「ああ、それでこれくれたのか……」

    「もし帰ってきた時にルフィからいいニオイしなかったら、使った分までそのせっけん返してもらうからね!」

    「いや無茶言うなよ、どうやって使ったせっけん返すんだよ……

    それよりさ!シャンクスにおれも船に乗せてくれるようにウタからも頼んでくれよ!」

    「イヤよ!」

    「なんでだよ!」

    「あんたみたいなお子ちゃまが船に乗ったら赤髪海賊団が舐められちゃうわ!ダメなものはダーメ!」

    「なんだとー!!」

  • 59122/12/13(火) 20:56:30

    ───────

    「……結局今回も置いてかれちまった……」

    「ふふ。船長さんもきっとルフィのことが心配だからああ言ってるのよ」

    「どーだか。どうせウタと二人しておれにイジワルしてるだけだ」

    「あらあら、いじけちゃったわね」

    「…………」ギュ

    「あら、それは?」

    「せっけんだ。ウタにもらった。

    なーマキノ、風呂借りていいか?」

    「お風呂?」

    「これやるから毎日入れって言われたんだ。約束だかんな」

    (珍しいこともあるものね……)

    「ええ、勿論いいわ」

  • 60122/12/13(火) 21:00:33

    ───────

    「…………」

    「どうだった?ウタちゃんの石鹸」

    「うーん……」

    「?」

    「何か違うんだよなァ……」

    「違うって?」

    「ウタとおんなじニオイはするけど……

    ……やっぱウタじゃなきゃダメだおれ


    …………なんか変な気分だ」


    (……珍しいことって続くのね……

    ふふ、ルフィが自覚できるのはいつになるかしら?)


    「……んー、ウタに会いたいなァ……」

  • 61122/12/13(火) 21:04:11

    ────────

    「………………


    ……あ!帰って来た!おーい!」

    〜〜〜〜〜〜

    「ようルフィ、元気だったか?」

    「おかえりシャンクス!また冒険の話聞かせてくれよ!」

    「まったく、帰って来て早々それかァ?ルフィは本当に冒険の話が好きだなあ。

    まあ待て、ちゃんと聞かせてやるから慌てるな。ほら、ウタもちゃんと帰って来てるぞ」

    「!」

    「ふふふ、久しぶりねルフィ。どう?ちゃんと約束守って毎日……」


    「ウターー!!」ダッ

    「えっ」


    まふっ

  • 62122/12/13(火) 21:08:10

    「ちょ、ちょっとルフィ!?」

    「おお、こりゃ随分積極的だな」


    「…………」スンスン

    「……ルフィ?」

    「…………」スーッ

    「……だ、大丈夫……?」


    「……よし!」ガバッ

    「!」

    「んん、大丈夫だ!何ともねェ!」

    「ど、どうしたの急に?」

    「わりィ、ガマンできなかった!」

    「……?」

  • 63122/12/13(火) 21:11:52

    「ちゃんと約束通り毎日風呂入ったし!もらったせっけんも使ったぞ!」

    「ホント?偉いじゃない。ルフィにしては頑張ったわね」

    「……でも何か、違ったんだ」

    「?」

    「おれの身体からウタのせっけんと同じニオイするようになったけど……

    やっぱウタのニオイの方が好きだな、おれ。何か逆にウタに会いたくなっちまった」

    「………………」

    「だからさっき抱きついちまった。イヤだったならあやまる、ごめん」


    「…………はあ」

    「?」

    「お風呂入ったんなら別にいいって言ってるでしょ。いちいち謝んないで」

    「お、おお……?」

  • 64122/12/13(火) 21:15:03

    (……せっけんあげたの逆効果だったか……寂しがらせちゃったな)


    「……ふふ」

    「ん?どうしたウタ?」

    「……あんたって結構寂しがりやよね」

    「そ、そんなことねーぞ!ウタの方こそ寂しがりやだ!」

    「出た、負け惜しみ〜。


    ………………」

    「……ウタ?」


    「……んーん、なんでもない」


    (……でも、面と向かってニオイが好きとか言われたら……なんか変な気分になる……

    何なんだろうこれ……)

  • 65122/12/13(火) 21:17:11

    ところでコルボ山に放り込まれる前のルフィって風呂とかどうしてたんだろうね(今日はここまで)

  • 66二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 21:38:09

    いやあ素晴らしきSS……
    他のSSもだけど再開時の まふっ で特にめっちゃいやされました……

    ゴムゴム食う前は自分で、ゴムゴムくったあとは付添人アリか、めんどくさがってよりはいらなくなったか
    まあ、村長やマキノさん他村人がルフィ完全放置はないだろうから大丈夫でしょう(てけとー

  • 67二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 22:10:40

    二人共あまりにも可愛い…

  • 68二次元好きの匿名さん22/12/13(火) 23:23:46

    ほのぼのしてて好き

  • 69二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 07:28:05

    ほす

  • 70二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 12:40:27

    問題は石鹸の作り方を誰に教わるかって話だ

  • 71二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 15:49:01

    デデデデ!ありがとよスレ民!
    今日の展開も閃き放題だ!

  • 72二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 18:41:15

    マキノさん達村の女性人が独自にそれっぽいものつくってたとか、手先の器用なウソップの父親であるヤソップが「そういや昔寄った島で作り方教わったなァ」で教えてもいいし、今後の航海でお土産に石鹸の基本的なレシピ(香りつけ素材をかえればいいだけ)とかでもいい
    泡のようにたくさんの可能性が広がっているんだ

  • 73122/12/14(水) 20:34:38

    なので私は彼らに頼むことにしました

  • 74122/12/14(水) 20:36:57

    ───────

    「おうマキノ、久しぶりじゃな」

    「え? ……あら!お帰りになられてたんですねガープさん。お久しぶりです」

    「うむ、近くまで来る用があったからのう。村長には先に伝えとる。

    しかし何じゃ、今日も赤髪はおらんのか?」

    「ええ、ウタちゃんも連れてまた航海に出ちゃいました。つい先日ですけどね。

    もしかすると、ガープさんのこと避けてるのかもしれないですね」

    「フン、ちょこまかと。出会せばとっ捕まえてやるのにのう……」

    (……とは言え、ワシとてフーシャ村でドンパチやるのは避けたい。彼奴らを捕えるだけならワケもないが……

    もしやすると、ワシが帰ってくる前に村長が彼奴らを追っ払ってくれとるのかもしれんな)

    「……まあおらんなら仕方ないわい。

    じゃあ今日もルフィの修行と行くか!ルフィはどこじゃ?」


    「それが……」

    「?」

  • 75122/12/14(水) 20:40:08

    「んー……」ジー

    「………………?」


    「ん゛ー…………」ペラペラ


    「ルフィったら、船長さん達が出発してからずっとあんな感じなんです」

    「ルフィが……本、読んどる…………?」


    「ん゛ん゛ー………………」

    「こりゃあ、どういう風の吹き回しじゃ?」

    「どうやらルフィ、何か作りたいものがあるらしくて……

    うちにあった古い本を貸してあげたんですけど、ちょっと難しかったみたいです」

    「作りたいもの?」

  • 76122/12/14(水) 20:44:14

    「ダメだー!!分かんねェ!!どこにも書いてねェ!!

    ……というかそもそもこれキノコ図鑑だし、作り方なんて載ってるわけねェよなー……

    でも他のも全部読んじまったしなー。さてどうすっか……

    ……あれ、じいちゃん?」

    「何じゃルフィ、気づいとらんかったんか?」

    「んん、本にネッチューしてたからな」

    「何を生意気に。そんなに熱心に何を読んどったんじゃ?」

    「マキノから借りたいろんな本だ。でも見たいものが載ってねェんだ……

    ……あ、そうだ!なあじいちゃん!」

    「何じゃ?」


    「せっけんの作り方!教えてくれよ!」

    「石鹸?」

  • 77122/12/14(水) 20:49:13

    「……成る程のう。赤髪の娘に石鹸貰ったからお前もお返ししたい、と」

    「ああ!だからあいつが航海に行ってる間に自分でせっけん作って、びっくりさせてやろうと思ったんだけど……」

    「ほう、なかなか考えおったな」

    「だからじいちゃん!教えてくれ!」


    「いやワシも知らん」

    「知らねーのかよ!!」

    「確かにお前よりは長生きしとるが、石鹸なんざ自作したことないわい!ぶわっはっは!」

    「ちぇ〜、じいちゃんでもダメか……どうするかなァ」

    「ほんじゃあルフィ、諦めて大人しく特訓に……


    ……ん?いや待て、もしかすると……」

  • 78122/12/14(水) 20:53:19

    「? どうしたんだじいちゃん?」

    「あールフィ、ちょっと待っとれ。ワシの知り合いに作り方を知っとるかもしれん人間がおった」

    「ホントか!?」

    「仕方ないから聞いてみてやるわい。

    ……ただしじゃルフィ」

    「?」

    「石鹸作り1つでも大事な経験。もしやると言うんなら手先の技術や忍耐力を鍛える修行だと思って真剣に取り組む事じゃ。

    漢たるもの、一度やると言った以上は途中で投げ出すことは絶対に許さんぞ」

    「わ……分かってるよ!ぜったい途中でやめたりしねェ!ウタを喜ばせてェんだ!」

    「うむ、その心意気やよし!んじゃあちょっと待っとれ。

    ………………

    ……! あーこちらガープこちらガープ。繋がっとるか?ん、行けとるか。


    なあおつるちゃん、ちょっと相談があるんじゃが……」

  • 79122/12/14(水) 20:54:35

    んでも原作おつるさんがそういうのを知っているかは一切が謎のままだねえ

  • 80二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 21:12:49

    これはキノコに詳しいルフィの誕生では…

  • 81122/12/14(水) 21:29:46

    その頃一方

  • 82122/12/14(水) 21:30:59

    ────────

    「は……っくしゅ!

    うー……さむい……」

    「うーん、こりゃ完全に風邪だな。しばらくは暖かくして安静にすること。

    出航する前に分かったのが幸いだったな。ルフィには悪いが、治るまでこの島で療養していこう」

    「ごめんなさいホンゴウさん……」

    「謝る事ないさ。寒い島に行くことは分かってたのに対策をしてなかったおれ達にも責任はある。

    じゃあちょっと待ってろ、今薬を作ってやるからな。なるべく苦くないやつをな」

    「うん、ありがとう……


    ………………」

  • 83122/12/14(水) 21:35:40

    「…………はあ……」


    コンコン

    「!」

    「ウタ、体調はどうだ?」

    「シャンクス……

    ……うん、だいぶましになった。薬のおかげかな……」

    「そうか、そりゃよかった。慌てなくていいからな、ゆっくり治してから帰ろう」

    「うん……

    …………ねえシャンクス」

    「ん?どうしたウタ」

    「……もうちょっと、ここにいて。


    ………………さみしいの、いや」

  • 84122/12/14(水) 21:42:26

    「ウタ……」

    「わがまま言ってごめん……でも……」


    「……………」

    「……シャンクス?」


    (……体調が悪いとどうしても不安になるって言うしな……)

    「……ああ、いいぞ。いつまでだってここにいてやる。何なら一緒に寝てやろうか?なんてな」


    「…………うん、寝てほしい」


    「…….おお、そう来たか……

    うーん、どうするかな……ベックなら持ってるか……?

    あー悪いウタ、ちょっとだけ待っててくれ」ガチャ

    「あ……」

  • 85122/12/14(水) 21:47:16

    「………………

    …………シャンクス……」ギュッ


    ガチャ

    「!」

    「悪かったなウタ、待たせた」

    「何してたの?」

    「ちょっとな。よし寝るか、横を空けてくれ」

    「ん……」スス

    「よっこいせっと。狭くないか?」

    「うん、大丈夫。シャンクスありが……?」

    「……? どうした?」


    「……シャンクス、いいにおいする」

  • 86122/12/14(水) 21:52:23

    「ああ、これか?ベックに香水を借りたんだ。

    一緒に寝てくれって言うなら、おれも身だしなみに気をつけないとな。

    ……ん、もしかして気になるか?ニオイがキツいとか……」

    「……ううん、おちつく。

    ……このにおい、すき」

    「……そうか、それならよかった」


    「…………シャンクス」

    「ん、どうした」


    「…………ありがとう」

    「……おう、どういたしまして」

  • 87122/12/14(水) 21:55:31

    風邪引くと妙に心細くなったりするよね(本日はここまで)

  • 88二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 22:22:02

    そーか、ウォシュウォシュのおつるさんか……!ってなったよ
    あとウタと赤髪海賊団っつーかシャンクスとの親子の交流も書いてくれてほんと嬉しい!
    毎日更新って書置きつくってないと結構しんどいので無理なさらずにね……

  • 89二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 05:45:07

    ほす

  • 90二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 07:52:09

    お鶴さんが知らなくても本部なら誰かしら知ってる人も居るやろ。たぶん

    >>79

  • 91二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 09:38:50

    ウタちゃんにも匂い好きになってもらおうねェ

  • 92二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 16:22:03

    保守するよ

  • 93122/12/15(木) 21:00:37

    なーんか長くなりそうな気がしてきたなぁ

  • 94二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 21:01:43

    頑張ってください
    めっちゃ癖に刺さります

  • 95122/12/15(木) 21:02:18

    ───────

    「すまんなおつるちゃん、わざわざこんなところまで来てもらって。ルフィのやつ生意気じゃったろ?」

    「普段のアンタの尻拭いのほうがよっぽど面倒だよ。

    それに生意気と言っても可愛いもんだ、あのくらいの男の子はみんなあんなもんさね」

    「ん、そうじゃったか」

    「まあ頑固さだけはアンタにも負けちゃあいなかったがね。一度やると言い始めたら聞きゃしない、こっちが折れちまったよ」

    「そりゃあワシが一度決めたら意地でも曲げるなと吹き込んどいたからのう」

    「アンタのせいかい!血は争えないね全く……

    まあ、その方がこっちも教え甲斐はあったがね。教えたことをどんどん吸収していく、子供の成長ってのは末恐ろしいねえ」

    「何せワシの孫じゃからな!ぶわっはっはっは!!」

  • 96122/12/15(木) 21:04:24

    「……あの子は海兵になるのかい」

    「無論じゃ!ワシが最強の海兵に育て上げてやる!そのために日々厳しい修行を課しとるんじゃ!

    だと言うのにあいつと来たら……赤髪なんざに唆されおって!海賊になるなんて言い始める始末じゃ!」

    「赤髪ねえ……最近よく名を聞くね。元々ロジャーの船に乗ってたんなら、遅かれ早かれ出てきてただろうが……

    今回あの子があたしに頼んできたのもその赤髪の娘に贈ってやりたいかららしいじゃないか。アンタはその娘とやらに会ったことはあるのかい?」

    「いや、ちゃんと見たことはない。彼奴らワシを避けとるかのように航海に出てしまうからの」

    「まあ考えることは同じさね。村でばったり出会せば、その場で戦わざるを得なくなる。赤髪達もそのぐらいの分別はつくんだろうよ」

    「うーむ、やはりそうなんかのう……

    いやしかし、今心配なのはルフィの方じゃ。もしその赤髪の娘とやらに靡くようなことがあれば尚更……」


    「……そわそわせんでも、石鹸の贈り物にそんなロマンチックな意味は無いよ」

    「えっ、そうなの!?」

  • 97122/12/15(木) 21:07:58

    ────────

    「……シャンクス達帰って来ねーなー……」

    「何かあったのかしら……」

    「んー……まあいいや!そのおかげでいっぱい作れたしな!」

    「ふふ、頑張って作ってたものね」

    「うん!マキノもどれかいるか?」

    「あらいいの?それじゃあ一つ頂こうかな。

    いろんな色があるみたいだけど、何か違うのかしら?」


    「ニオイだ!」

    「匂い?」

  • 98122/12/15(木) 21:10:16

    「たとえばこの黄色いのなら……ほら!」

    「……いい匂いね。これは……レモンかしら?

    それに何だか、気分が明るくなってきたような……?」

    「ししし、すげーだろ!それからこっちのピンクは……」

    「これは……バラかしら。こっちもいい香り……

    これは聞いたことがあるわ。バラの香りには気持ちを落ち着かせる効果があるとか……」

    「な?つるのばあちゃんすげーんだ!いろんなこと教えてくれたぞ!」

    「一口に石鹸と言ってもいろんな効果があるのね……ふふ、これならきっとウタちゃんも喜ぶわよ」

    「うん!早く帰ってこねーかな……


    …………あ!シャンクス達の船だ!!」

    「あら、噂をすればね」

  • 99122/12/15(木) 21:14:15

    ────────

    「おかえりー!!遅かったな!」

    「ようルフィ、遅くなって悪かった。行き先でウタが熱を出しちまってな」

    「えっ!?そうなのか!?」

    「海の上だと何かと不便なこともあるからな。それで熱が引くまで出航を先延ばしにしてたんだ。

    なあに、心配しなくていいぞ。ホンゴウのおかげでもうすっかりよくなってるからな」

    「そっか、よかった!」


    「ルフィ……」

    「ん?……あ、ウタ!おかえり!」

    「ただいま……ごめんね。私のせいで遅くなっちゃった」

    「何言ってんだ、ビョーキなら仕方ねェ!何ともなくて良かった!」

  • 100122/12/15(木) 21:18:56

    「なあウタ、これやるよ!」

    「何これ?」

    「せっけんだ!おれが作った!」

    「せっけん……あ、ありが……

    ……ってちょっと待って、今ルフィが作ったって言った?」

    「うん!」

    「……大丈夫なの使って?変なもの入ってない?」

    「ねーよそんなの!お前失敬だな!」

    「ならいいんだけど……一体どういう風の吹き回し」

    「いやお前失敬だな!」

    「分かったから2回言うな!」

  • 101122/12/15(木) 21:22:57

    「この前ウタに石鹸もらっただろ?そのお返しだ!」

    「お返しって……それでわざわざ作ったの?」

    「おう!ウタをびっくりさせてやりたかったからな!」

    「……ん、ありがと。ありがたく頂いておくわ。

    へー、本格的じゃない。こんなのどうやって作ったの?」

    「じいちゃんの知り合いのばあちゃんに教えてもらった!」

    「じいちゃんって……ガープおじいちゃんのこと?それなら海兵さんなの?」

    「たぶん」

    「何て人?」

    「おつるって言ってた」

    「おつる……聞いたことないわね。後でシャンクスに聞いてみよっと」

  • 102122/12/15(木) 21:27:04

    「ウタも作ってみるか?つるのばあちゃんが材料いっぱいくれたんだ」

    「面白そうじゃない、ちゃんと教えなさいよね。

    その後はどっちが上手く作れるか勝負よ!」

    「おう!望むところだ!

    あ、でもその前に……」

    「どうし……」


    ばふっ


    「うわ!ちょっと!」

    「ししし、久しぶりに会えたからな!やっぱウタはいいニオイだ!」

    「……もー、しょうがないわね……」


    「……ん?でもちょっと汗のニオイするな?」

    「うるさい!」

  • 103122/12/15(木) 21:33:15

    ────────

    「……英雄だけじゃなくて大参謀まで来てたのか……つくづく命拾いしたな」

    「こんな言い方は良くないかもですが、ウタちゃんは何か持ってるのかもしれないですね」

    「かもな」


    「シャンクスー!見てこれ……あれ?シャンクスは?」

    「今はいないぞ。船に戻ってる」

    「そっか……」

    「それは何だ?」

    「ルフィに貰ったの!ルフィが作ったせっけんよ!」

    「……ほう、石鹸か。ルフィが作ったって?大したもんだな」

    「今私も作り方教わってるの!ベック達にも作ってあげるね!」

    「おっ、そりゃ楽しみだな」

  • 104122/12/15(木) 21:40:45

    「しかし石鹸か。まあ偶然だろうが……」

    「? どうしたのベック?」

    「よしウタ、折角だから教えてやる。石鹸のプレゼントにはな、告白とか好きだとかそういう意味合いはないが……」

    「んな!?な、無いに決まってるでしょそんなの!だってあのルフィだよ!?」

    「まあ落ち着け。そういう意味はないが、石鹸ってのは快気祝いに贈られることがある」

    「かいき……何?」

    「快気祝い。まあ簡単に言えば『病気が治ってよかったね』のお祝いだ」

    「!」

    「お前が熱出してたことをルフィが知るわけもないし単なる偶然だろうが……

    まあ、悪い気はしないだろ?プレゼントってのはいいもんだな」

    「……うん、そうね!」

    ────────


    「ん?どうしたウタ、随分ご機嫌だな」

    「んーん、何でもなーい♪」

  • 105122/12/15(木) 21:44:48

    今日はここまで

  • 106122/12/15(木) 22:17:44

    何だか当初思い描いてたのと違う方向に進みそうですがきっとウタちゃんは幸せにしてみせます

  • 107二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:19:04

    幸せならOKです

  • 108二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:57:40

    >>106 終わったら初期プロットを放流してくれると喜ぶことを教える

  • 109二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:01:19

    スレ主を信じて鍋を煮込んどくぜ

  • 110二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:03:31

    ほのぼので読んでて癒される…

  • 111二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:36:42

    今日もありがとう!
    書いてるうちにあ、このシーン追加できるなあそれならこういう描写もしたい……とか、キャラが勝手に動き出してどんどこ交流シーン増えてくとかあるあるなのでお好きなように書いてくだされ

  • 112二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 06:05:43

    ほしゆ

  • 113二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:56:12

    プロットって何すか

  • 114二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 14:05:40

    プロットを知らない人にプロットを説明する難易度の高さよ…


    「物語の進行予定表」って表現で伝わると嬉しい。

    ワンピース本誌で言えば初期プロットはグランドラインに入って4皇を倒して海賊王になって終わり、で連載5年くらいで完結の予定だったらしい。

    今回の >>108 の場合はたぶんスレ建てたときの予定ではどうなってたかを聞いてるんだと思う。



    >>113

  • 115二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:00:48

    ほのぼのルウタは良いぞ

  • 116122/12/16(金) 23:18:18

    基本ノリとなんとなくで書いてるのでそんな大したものはありませんが終わった後覚えてたら出すます

  • 117122/12/16(金) 23:19:43

    ───────

    『……んあ?

    あれ?ここどこだ?おれさっきまで村の中にいたのに……』


    『あらルフィ、気がついた?』

    『ん、ウタ?

    ってことはここは……』


    『そ、わたしの夢の中。たまにはいいでしょ?』

    『えー、勝手なヤツだなー……まあいいけど。

    んで今日は?ここで何すんだ?』

    『ふふふ、今日はねー……』


    『……あれ?』

    『?』

  • 118122/12/16(金) 23:24:28

    『ちょっと待てウタ、動くな……』

    『な、何よ……』


    ガシッ
    スンスン

    『んー……』

    『って、またそれ……もう慣れちゃったわ』

    『……ん?……』フンフン

    『………………』

    『…………んー?』

    『……もういいでしょ、くすぐったいんだけど……』


    『……ニオイしねェぞ?』

    『え?』

  • 119122/12/16(金) 23:28:03

    『ウタからいつものいいニオイしねェ。というか何のニオイもしねェぞ?夢ん中だからか?』

    『え、しないの?わたしも初めて知った』

    『ウタも知らなかったのか?』

    『うん。お花とかお肉とか、そういうののいいニオイはちゃんと分かるのにね。なんでだろ……』

    『んー……なんでだ?』

    『……ま、しないものはしないんだし、考えても仕方ないわ。

    それより今日はここで勝負するわよ!』

    『えー、やだよ!夢ん中だとお前ズルばっかするじゃねーか!夢じゃなくてもするけど!

    そもそもおれ来たいなんて言ってねーだろ!勝手に連れ込むなよな!』

    『何よ!あんたいっつも嫌がって入ってこないじゃない!たまにはいいでしょ!

    それにズルとは失礼ね!全部れっきとした【せんりゃく】よ!』

    『うるせェ!ズルだズル!ズルウタ!』

    『なんですってー!』

  • 120122/12/16(金) 23:31:55

    ────────

    「あー楽しかった!あんたが言うから外で勝負してあげたけど、やっぱり全部わたしの勝ちだったわね!」

    「全部ズルだ!お前卑怯な手ばっか使ってたじゃねェか!」

    「何度も言うけどわたしは海賊!ズルいも何もないの!

    わたしの【さくりゃく】に引っかかったあんたが鈍臭いだけよ!」

    「くっそー……」

    「ふー、でも疲れちゃった。汗かいちゃったなー……お風呂入ろっと。

    じゃあねルフィ、わたしに勝つ方法考えときなさいよね!ま、無理だと思うけど!」

    「うー……」

    「……もー、そんなに落ち込まなくても……」


    「……スキあり!」ガバッ

    「えっ!?」

  • 121122/12/16(金) 23:35:16

    「よォーし!つかまえた!」

    「ちょ、ちょっと待って!今はダメ!」

    「ん?なんでだ?」

    「汗かいちゃったって言ってるでしょ!きたないし、く……くさいかもしれないから!だから今は……」


    「ん、分かった、ごめん」パッ


    「……あ、あれ?すごいあっさり……」

    「だってイヤなんだろ?おれウタのイヤがることしたくねェもん」

    「そ、それはそう……だけど……」

    「……んん?何だよハッキリしねーな、イヤじゃねーのか?」

    「イヤよ!でも……イヤだけど……ルフィなら、別にいいっていうか……」

  • 122122/12/16(金) 23:40:16

    「ワケ分かんねェ。お前がイヤだって言ったんじゃねーか」

    「わたしだってよくわかんないわよ……何なのよこれ……」

    「変なヤツだなー、ウタに分かんねェのにおれに分かるワケねーじゃん」

    「うー……」

    「……ん? あ、もしかして」

    「?」

    「夢ん中でお前からニオイしないの、くせェのイヤだって思ってるからじゃねーか?」

    「……あー、そうかも。無意識にそうなってるのかも……」

    「大丈夫だ!ウタは全然くさくなんてねェ!いいニオイだ!」

    「さっきからくさいくさい言わないで!失礼よ!」

    「いや言ってねェよ!なんで褒めてんのに怒るんだよ!」

  • 123122/12/16(金) 23:42:33

    この後二人でお風呂に入りました(本日は過去まで)

    そろそろエレジアに行くそうです

  • 124二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 07:02:29

    保守なのさ

  • 125二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 12:19:54

  • 126二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 12:20:50

    エレジア…いけるか?

  • 127122/12/17(土) 18:03:16

    ああ
    辛いなあ

  • 128122/12/17(土) 18:05:57

    ワイワイ
    ガヤガヤ
    エッサッサ


    「うわぁ〜!すごい…!」

    「いい島だなエレジア。世界一の音楽の都の名は伊達じゃないみたいだな」

    「うん!連れてきてくれてありがとうシャンクス!」

    「それだけ喜んでくれるなら連れてきた甲斐もあったってもんだ。好きなだけ遊ぶといい。

    ……ん?このチラシは……」

    「何それ?」

    「ほう、この後あの大聖堂でイベントがあるみたいだな。

    折角の機会だ、あんな凄いステージで歌ってみたくないか?おれが偉い人に口を利いてやろう」

  • 129122/12/17(土) 18:11:08

    「大丈夫?わたし達海賊なのに追い出されたりしない?」

    「こうやって街中を彷徨いてるのに誰にも邪険にされないしまあ大丈夫だろ。来た時に歓迎もされたしな」

    「そっか……それもそうだね!うん、わたし歌いたい!」

    「よし来た、じゃあ早速行くか」

    「……でも、ちょっと怖いなぁ……」

    「なあに、もし断られそうになったら一曲歌ってみてやれ。きっと偉い人も考えを改めるはずだ」

    「そ、そうじゃなくて……ここ音楽の島だし、わたしよりすごい人も多分いっぱいいるし……

    もし下手だとか言われちゃったりしたら、わたし……」

    「おいおいどうした、いつになく弱気だな。まあ、あんな場所で歌うのは初めてだから緊張もするか?

    大丈夫だ、お前の歌は最高なんだ。毎日聞いてきたおれ達が保証する」

    「……うん、ありがとうシャンクス」

  • 130122/12/17(土) 18:14:48

    「……もし緊張が治らないなら、ポケットに手を入れてみるといい」

    「ポケット?」

    「出港前にルフィからいいもの貰ってたじゃないか。忘れたのか?」

    「あ……」


    〜〜〜〜〜〜


    『ウタ〜!!あっかんべー!!』

    『まったく……帰って来たら少しは強くなったか試してあげる!!じゃあねルフィ〜!!』


    『……全く、仲がいいなお前らは』

    『別に仲良くなんかないもん。ルフィってばいっつも突っかかってくるんだから』

    『その割にはいつも一緒にいるじゃないか。それで仲良くないはちょっと無理が……ん?』

  • 131122/12/17(土) 18:21:18

    『ウタ、その包みはどうしたんだ?』

    『ん、これ?またルフィにもらったの』

    『ああ、前に作ってたって言う石鹸か』

    『うん。今回は長旅になるって言ったら持ってけって』

    『ハハ、ルフィのやつすっかりハマっちまったな。今回はどんなのを貰ったんだ?』

    『えーっと……前とおんなじ元気が出るやつと落ちつくやつと……

    それから、お腹が空くやつと前向きになれるやつだって。お腹が空くのはいらないんだけどなぁ……』

    『色んな種類があるんだな。もしかしたら腹が減るのはルフィ用なんじゃないか?』

    『えー、自分の間違えて渡したってこと?もールフィったらー……帰ったらちゃんと返してあげないと……』

    『ハハハ、やっぱりお前らは仲がいいな!』

    『だからよくないってばー!!』

  • 132122/12/17(土) 18:26:14

    ────────

    「………………ふふ」

    「よし、じゃあそろそろ行くか?」

    「あ……待ってシャンクス。行く前にあのお店行きたい」

    「ん? ……ああ、化粧品屋か。いかにも観光地らしいな。

    何か欲しいものがあるのか?買ってやってもいいぞ」

    「え、いいの?じゃあ……えーっと……」キョロキョロ

    「何が欲しいんだ?」

    「んー、どれにしようかな……」


    「……香水を選んでるのか? なんでまた……」

    「うん……ちょっとね。うーん……」

    「…………」

    「こっちかな……いや、こっちかも……」


    「………………なるほどなァ」

  • 133122/12/17(土) 18:30:35

    「?」

    「よし、おれも選んでやろう。ウタにピッタリなのを探してやる」

    「……シャンクスこういうの分かるの?」

    「本当はベック辺り連れて来た方がいいんだろうがな。なに任せろ、おれにも知識ぐらいは……

    ん、これなんてどうだ?」

    「これ? ……あ、いいにおい」

    「だろ?ルフィも好きそうな匂いだ」

    「そうだね、これに……



    ……ん?ルフィ?」

  • 134122/12/17(土) 18:35:45

    「どうした?」ニヤニヤ

    「な……なんで今ルフィの名前が出てくるのよ!今関係ないでしょ!?」

    「だっはっは!なーにが『関係ないでしょ!?』だ!大アリも大アリだろ!

    大方『ルフィはどんな匂いが好きかなー』とか考えながら選んでたんだろ!顔に書いてあるぞこのマセガキめ!」

    「う、ゔー……!!」

    「まあいいじゃないか!買ってやるから持って帰ってルフィに自慢してやれ!」

    「だからそんなんじゃないって言ってるでしょ!!」

    「ま、いくらルフィと言えどまだまだウタはやれんがな!!だっはっはっは!!」

    「もーうるさい!!シャンクスのバカー!!」

  • 135二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 18:38:41

    これから起こる事のこと思うと既に胃が痛い

  • 136122/12/17(土) 18:40:04

    ───────

    むー、やっぱりルフィよりシャンクスの方がデリカシーない気がする……

    でも、このエレジアに連れて来てくれたことは本当に嬉しかった。

    あんなに凄いステージで歌えて、王様にもみんなにも褒められて……楽しかったな。


    ……でも、シャンクスはなんであんなこと聞いて来たんだろう。

    「いいんだぞ、ここに残っても」って……


    そりゃあこの島はすごく素敵な島だし、世界一の歌い手にだってなりたいけど……

    私は赤髪海賊団の音楽家だよ。なんでそんなひどいこと言うのよ……

    「やだ」って言うだけでよかったのになぜか泣いちゃって……ちょっと恥ずかしいや。

    ……まあ、シャンクスもそれですぐにそんなこと言わなくなったし、まあいっか!

  • 137122/12/17(土) 18:44:57

    だから今日がエレジアで過ごす最後の日。

    王様のゴードンさんが、わたしの歌声が島中に聞こえるようにしてくれたんだって。

    ふふ、嬉しいなあ。みーんながわたしの歌を聴いて幸せになってくれてる。

    ちょっと喉が疲れてきたけど……まだまだ歌っちゃおーっと!


    ……あれ?こんなところに楽譜なんてあったっけ?

    んー、古くて汚いし、見たことない変な文字……何て書いてあるんだろ……どれどれ……

    わ、すっごい素敵な曲。ちょっと怖いけど、これ歌ってみたいな……

    ……あれ?なんでわたしこの文字読めるんだろう?初めて見たのに……


    んー……ま、いいか!


    よーし!次はこの曲にしよう!

  • 138122/12/17(土) 18:53:08

    ────────

    「おかえりー!!今日はどんな冒険して来たんだ?」


    「………………」


    「……あれ?」


    「………………」


    「な、なんだよ……いいよ!!ウタに聞くから!!

    ウター!!また冒険の話聞いてやるよ!!どこだよウター!!


    …………ウタ?」

  • 139122/12/17(土) 18:57:12

    「………………」


    「……シャンクス?」


    「……ルフィか」


    「ウタは、どこ行ったの?


    ……もしかして……


    ウタに、何かあったのか……?」

  • 140122/12/17(土) 18:59:32

    「……心配するなルフィ。


    ウタはな、歌手になるために船を降りた。



    ……ただ、それだけだ」

  • 141122/12/17(土) 19:01:27

    んでもこっからどうやって晴らしていくかは一切が謎のままだねえ(本日はここまで)

  • 142二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 19:19:00

    >>141

    おっほっほほホオーウホッホアアー!!!(ウタもルフィもかわいそう)

  • 143122/12/17(土) 19:28:42

    おっほっほほホオーウホッホアアー!!!(あとウタの一人称がわたしと私でバラバラなのに投稿してから気づくの何とかしたい)

  • 144二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 00:36:05

    おつるさん印は世界を救う

    ハズ

  • 145二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 01:24:20

    FILM RED当日のウタ吸いからの無臭で即バレ展開が待ち遠しい

  • 146二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 11:25:27

    じあげ

  • 147122/12/18(日) 19:29:57

    書いてて辛いので早めに晴らしていこうと思います

  • 148122/12/18(日) 19:31:15

    ────────

    「………………」

    あんなにたくさんの音楽で溢れていたエレジア。

    今はもう何も聞こえない。


    何が起こったのか分からなかった。

    ううん、今も分かってない。

    分かっているのは、1つ目は今のエレジアにいるのが、わたしとゴードンさんの2人だけということ。

    もう1つは、このエレジアを滅ぼしたのがシャンクス達赤髪海賊団だってこと。

    そしてもう1つは、わたしはそのシャンクス達赤髪海賊団に


    赤髪海賊団に…………


    ……分かっているのは、その2つだけ。

    あとは知らない。



    知らない。

  • 149122/12/18(日) 19:36:49

    あれからどれくらい経ったんだろう。

    一週間ぐらいかもしれないし、一ヶ月は経っているかもしれない。


    そんなことさえも分からなかった。

    何も考える気になれなかった。


    お腹が空いたら、きっと料理なんてあんまりしたことがないはずのゴードンさんが作ってくれたご飯を食べる。

    美味しくなかった……わけじゃないけど、どうしてもルウやマキノさんが作ってくれた料理と比べてしまう。

    それに、食べていてもほとんど味がしなかった。

    でもきっと、それはゴードンさんの料理のせいじゃない。


    それ以外の時間はほとんど寝て過ごしてた。

    たまに起きてみても、お城の中をうろうろするだけ。

    お城の外には、ゴードンさんが「危ないから」って言って出してもらえなかった。

  • 150122/12/18(日) 19:41:53

    お城の中もまだまだ瓦礫や割れたガラスが散らばっている部屋も多かったけど、よく使う廊下とか食堂なんかはだいぶ片付いていた。

    これ全部ゴードンさんが片付けたのかな。


    最後のパーティがあった広間へ行ってみた。

    照明も割れちゃって、昼間なのに薄暗い。


    「う……」


    入った途端に、焦げたお肉みたいな臭いと、錆びた鉄と生臭さが混ざったようなよく分からない臭いが鼻をつく。

    一歩目で来たことを後悔して、それ以上中に入るのはやめておいた。

    まだまだ部屋が散らかっていたのでどっちにしろそれ以上奥には進めなかったけど。

  • 151122/12/18(日) 19:47:38

    「……っ」


    一度気になり出すともうどうしようもない。

    パーティの部屋から出ても、その臭いがお城中に充満してることに気がついてしまった。

    途端に気分が悪くなってきて、わたしは洗面所に駆け込んだ。


    「……ゔ、うぇ……」


    今日は食欲が無くてお昼ご飯を食べてないから、大して出なかった。

    それでも、こういうことは今日に始まったことじゃない。


    あの日壊れるぐらい叫んでしまった私の喉は、そのダメージも癒えないまま何度も逆流する胃酸を通したせいでボロボロになっていた。

    喋るだけで喉が痛くて、声もガラガラ。

    ゴードンさん以外と話す機会もないから別に困らないんだけど……

    でも、大好きな歌もちゃんと歌えないのは……ちょっと嫌かな。

  • 152122/12/18(日) 19:55:07

    鏡に映ったわたしの顔。

    あまりにもあんまりで、ちょっとだけ笑っちゃった。

    顔色は悪くて、毎日泣いてるから目は真っ赤で、髪もボサボサ。


    そういえば、しばらくお風呂入ってなかったかな……

    服もずっと同じまんまだ。


    今ルフィに抱きつかれたら、「くせェ!」って言われちゃうかもなあ……

    ………………


    「…………ルフィ……」


    ……なんでそんなこと考えちゃったんだろう。

    寂しくなるだけなのに。

  • 153122/12/18(日) 20:00:37

    もういいや。部屋に戻ろう。

    やることないし寝よう。


    ……寝るの嫌だけど。


    わたしも乗るはずの赤髪海賊団の船が。

    わたしを1人乗せないまま。

    ご機嫌な赤髪海賊団だけを乗せて海を走って行く。

    どれだけ走っても、どれだけ叫んでも、だーれもわたしのことを気にかけもしない。

    そのままシャンクス達が見えなくなるまで、見ていることしかできない。


    そんな光景が、目を瞑る度に甦ってくる。

    無理やり眠っても、夢の中で同じ光景が繰り返される。

  • 154122/12/18(日) 20:05:48

    ……もうやだ。



    どこかに何か、眠れなくなる薬とか無いかな。



    それともいっそ、心なんて壊れちゃった方が楽なのかな。

  • 155122/12/18(日) 20:11:59

    「…………なんで……!


    なんでだよぉ…………!!」


    わたしはその場にへたり込んで、また大声で泣いてしまった。


    昼間はゴードンさんはお城を留守にする。

    外で何かをやっているらしい。

    だからわたしの泣き声を聞かれる心配はない。


    それだけはよかった。

    こんな潰れた喉の汚い泣き声、誰にも聞かれたくないもん。

  • 156122/12/18(日) 20:15:59

    「………………」


    無理やり止めても仕方がないから、いつもわたしは涙が自然に止まるまで泣いてしまう。

    今回は洗面所の前だったからラッキーだった。顔だけ洗って、部屋に戻ろう。

    ハンカチ持ってきてたかな……


    「……?」


    ハンカチを探してポケットに手を突っ込むと、何かの包みが手に当たった。

    取り出してその何かを見てみる。


    「…………これ、は」



    『長旅になるのかー。んじゃあこれやるよ、持ってけ!』


    ルフィがくれた、せっけんの包み紙。

    顔に近づけると、包み紙を貫通した優しい香りが鼻をくすぐった。

  • 157122/12/18(日) 20:20:35

    「入れっぱなしだったっけ……」


    どうやらずっとポケットに入れていたらしい。

    裏側を見てみると、ルフィの汚い字で『げんきになるやつ』って書いてあった。

    前に使った時はどうだったかな……ちょっとだけ元気が出た、ような気がする。

    でも気のせいだったような気もする。


    「………………」


    せっけんなんかで何かが変わるとは思えない。

    でも、ちょっとでもあの楽しかった思い出に近づけるなら何でもいい。

    何でもよかった。



    「…………お風呂入ろう」

  • 158122/12/18(日) 20:22:40

    実際歌の勉強出来るぐらいまでにメンタル回復するのどれぐらいかかったんだろうね(本日はここまで)

  • 159二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 20:24:42

    乙です
    この辺りの展開本当に心がしんどい…

  • 160二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 20:50:48

    ルフィの石鹸が少しでもウタの支えになってくれ……

  • 161二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 20:55:10

    RED時点のウタのルフィへの執着が原作より強くなりそうだな…

  • 162二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 23:02:16

    焦げた肉の匂い
    錆びた鉄と生臭さの混ざった匂い

    あっ(察し)

  • 163二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:44:25

    一人で全部片づけなきゃいけなくなったゴードンさん……
    やっぱ色々考えても、崩壊したエレジアにウタをおいていくんじゃないよシャンクス!

  • 164二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:22:18

    メンタル回復してないのに勉強続けたからREDになったのでは

  • 165二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 02:37:44

    ここのウタちゃんは作った曲に石鹸だったりとか匂いに関するワードを使ったものがありそう

  • 166二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 10:02:33

    保守

  • 167二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 12:00:01

    匂いって風で運ばれるよね
    風のゆくえはつまり匂いのゆくえってことになるのでは

  • 168二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:24:44

    ヒィィ早く晴らしてくれ…

  • 169二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:29:20

    ルウタからちょっとズレるけどナミやロビンがルフィ印の石鹸使ってると良いよね
    なんで石鹸なんて作れるのか聞かれたら懐かしそうな寂しそうな顔をするルフィを見て何か察するとか

  • 170二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:05:21

    わりい (多分)今日書けねえ

  • 171二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 19:03:51

    無理せずにね

  • 172122/12/19(月) 22:39:13

    なははは
    やっぱ書く

  • 173122/12/19(月) 22:40:47

    ゴードンさんが「使っていい」と渡してくれたままほったらかしにしてた着替えを部屋から持ってくる。

    ゴードンさんのじゃないと思うけど……誰のなんだろう。

    そういえば、あの時お城にいた子の中にも丁度このぐらいの大きさの子がいたような……


    「…………」


    脱衣所にはあの嫌な臭いも血もなかった。

    あの時ここに人はいなかったのかな?

    それにすごく広い。本当なら普段はここも賑やかだったんだろうなあ……


    「………………」


    余計なこと考えるのやめよ。

  • 174122/12/19(月) 22:44:04

    元々お城なだけあって、お風呂もすごく広かった。

    ……こんなに嬉しくない貸切のお風呂もなかなかない。

    そもそも一人でお風呂に入るようになったのもつい最近のことだった。

    泳げないし水に浸かり過ぎると危ないわたしはお風呂に入るだけでも一苦労。

    昔はよくみんなに入れてもらってたっけ……


    「…………はあ」


    ……やめようと思えば思うほどこんなくだらない考えが次々浮かんでくる。

    考えたって仕方ないのに。


    ……いっそシャンクス達のこと、ちゃんと嫌いになれればよかったのに。

  • 175122/12/19(月) 22:49:13

    「…………」

    包み紙を開けると、黄色い小さなせっけんがポロっと出てきた。

    素人の手作りだから流石に売り物みたいには綺麗じゃないけど、それでも一番最初にくれたものより見栄えも幾らか良くなっていた。

    包み紙に入ってたってことは、これもわたしにくれる用に作ってたのかな……

    だとしたら、ちょっと嬉しいな。


    「…………」スン

    顔に近づけたら、当然だけど包み紙越しだったさっきよりもいい香りが強くなった。

    さっぱりしたレモンの香りがする。ルフィもこれがお気に入りって言ってたっけ……


    『おれこれ好きだ!なんか元気が出た気がするからな!』


    気がするって言っちゃってる時点でどうなんだって思わなくもないけど……

    それでも、単純にいいニオイだからわたしもレモンのせっけんは好きだった。

  • 176122/12/19(月) 22:53:17

    身体を洗って、ボサボサだった髪も洗った。

    本来せっけんで髪なんか洗ったらガシガシになるはずだけど、このせっけんは不思議とそういうのとは無縁だった。

    もしかしてルフィって意外とすごい?

    ……いや違うか、おつるって海兵さんがすごいんだよねきっと。


    洗っている間、わたしはずっとそのせっけんのいい香りに包まれていた。

    本当なら「ああ、いいニオイ」で済むはずなのに、わたしの頭の中にはまた余計なことが浮かんできていた。


    いつもちょっと汗のニオイがしたのに、いつの間にか随分といいニオイがするようになっていたアイツ。

    わたしのニオイばっか嗅いでくる、ちょっとエッチでおバカだけど、わたしの友達。


    「…………ルフィ……」



    寂しくなった。

  • 177122/12/19(月) 22:56:40

    洗い終わって広い湯船に浸かる。

    せっけんの香りはさっきより薄くなった。

    でも、一度思い出してしまったものはもう止められなかった。


    「……また、会いたいな……

    ……あいたいなあ……っ」


    水滴が水面に落ちる音がぽちゃぽちゃと響く。

    その音もわたしの寂しさを加速させた。


    「みんなに……会いたいよ……

    ……あいたいよぉ……ルフィ…………!!」


    ……なんでこんなことになっちゃったんだろう。


    わたし、何か悪いことしたかなあ……

  • 178122/12/19(月) 22:59:27

    「………………」


    晩ご飯を食べて、わたしはまた自分の部屋のベッドに寝転がっていた。

    ポケットに入っていた他のせっけんが机の上に散らばっている。


    ……ルフィには悪いけど、もうこのせっけん使うのやめるね。

    いいニオイはするけど、このニオイのせいでルフィのことを思い出して、もっと寂しくなっちゃう。


    これ以上寂しくなったら……多分わたし、もう壊れちゃう。心が死んじゃう。


    ごめんねルフィ。せっかくくれたのに。



    ……ほんとにごめんね。

  • 179122/12/19(月) 23:03:55

    今日は普段よりたくさん泣いたせいか何だか疲れた。

    これならすぐに寝られるかな。あのこわい光景も見ずに済むかも……

    でもどうせ夢で同じものを見るんだ。どうせ何も変わらないよね。


    明日は何しようかな。ゴードンさんもそろそろ外に出してほしいなあ。

    いつも外で何してるんだろう。お城の中と同じように片付けしてるのかな。


    直接頼んでみようかな?

    ちょっと海が見たいなあ。わたし海好きだもん。

    気をつけて歩くから、許してくれないかなあ。


    ……大丈夫だよ、飛び込んだりはしないから。

    …………しないから……


    ……………………

  • 180122/12/19(月) 23:06:27

    いつの間にか、わたしは眠りに落ちていた。


    その日わたしは、久しぶりに悪夢を見なかった。

  • 181122/12/19(月) 23:29:37

    今日はここまで(忘れてた)

  • 182二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 05:11:29

  • 183二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 12:10:59

    信じられる
    信じられるかい

  • 184二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 21:22:55

    保守

  • 185122/12/20(火) 21:39:18

    雪かき終わんねえ

  • 186二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 21:58:29

    >>185

    雪かきくっそつかれるし普段使わない筋肉使うから変なところ筋肉痛になるしで……

    雪かき終わったら無理せず暖かくしてぐっすり寝ていいんだぜ?

  • 187二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 06:22:05

    ほしゆ

  • 188二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 15:27:08

    今日は雪かき大丈夫ですか?

  • 189122/12/21(水) 15:54:13

    今日は書くっちゃ
    スレ埋まりそうだけど

  • 190二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:13:48

    帰宅者が増える頃に次スレ立ててそちらでってのもありかもねい

  • 191二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:33:49
  • 192二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:57:31

    うめうめ

  • 193二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 22:38:17

  • 194122/12/21(水) 22:39:34

    やっぱ毎日更新しないと何か不安になるな

  • 195二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 22:53:51

    >>194

    その気持ちはわかる

    が毎日SS書ける気力体力時間が確保できるとは限らないからね……気負わずマイペースでやってもらえればこちらも嬉しい

    そして埋め

  • 196二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 00:21:28

    うめ
    超期待してるのでのんびりやってください

  • 197二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 00:22:16

    ありがとう御座いました

  • 198二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 09:58:44

    埋めとけ

  • 199二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 10:43:44

    埋め

  • 200二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 10:44:42

    良い匂いしそう

オススメ

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