- 1ですのでエアプSSを出します22/12/14(水) 12:08:44
「トレーナーさん、好きな宝石はありますか?どんな色ですか?どんな形ですかっ?」
不意に、担当のサトノダイヤモンドにそう声をかけられる。
『………どうしていきなり、そんなことを聞くんだ?』
「…なんとなく、ではダメでしょうか」
『いいや、もちろん良いんだけどな。単純に気になったんだ』
一呼吸置いて、ともすれば甘いセリフになってしまいそうなその答えを口に出す。
『………ダイヤモンド、だ』
「…!ふふ、嬉しいです♪」
『…ダイヤは、どんなダイヤモンドが好きなんだ?』
「私、ですか?」
彼女は道ゆく人々を眺める。
そしてふと、とある二人組で視線を止める。
新婚夫婦だろうか。
「…ああいうダイヤモンド、です」
『………あの夫婦がどうかしたのか?』
「…大きくなくても、世間から見たら価値がなくても。ささやかに、日々の幸せを彩ってくれる。そんな存在はきっと貴重なんです。世間が認めなくても、自分達が価値を認められるダイヤモンド。…あの方達の、結婚指輪のような」
ふと見れば、その夫婦の指輪には小さな…とてもとてもささやかな、ダイヤモンドが嵌まっていた。 - 2続きです22/12/14(水) 12:09:04
「…私も、そうありたい。もし、私がG1を取れて。いえ、きっととって見せるのですが………もしその後、そのG1の価値を認めてもらえなくても。サトノ家にG1を届けられれば。ささやかに、みんなの幸せを彩ってもらえれば。私はそういう存在にも、少し憧れます…」
そこまで語り、彼女はハッとした顔をする。
「もちろん、理想は大きく輝くダイヤモンドです!………でも、思うんです。私がいつか、輝けたとして。その輝きを、世界が見てくれなくても。たった少しの人が見ていてくれたら、幸せなことだって」
『俺が見ているよ』
「…トレーナーさん」
『ダイヤの輝きは、俺がずっと見ている。君は、俺にとっての指輪のダイヤモンドだよ。いつでも、俺を勇気づけてくれる輝きを放っている』
「…口説き上手ですね」
『あっ!?いや、そんなつもりじゃ…』
「ふふ、冗談です」
…彼女は”照れ隠し”をした。
「では、私はもっと頑張りますね」
「私以外が見えなくなるほどに、眩しすぎる輝きを放って見せます。…その光が世界に届かなくても。あなたには届くでんすよね?」
『___ああ』 - 3おしまいです22/12/14(水) 12:09:24
ダイヤちゃん欲しいなぁ…というSS
- 4二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 12:10:35
本当に神SSだった
- 5二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 12:10:53
ふむ
続けたまへ - 6二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 12:31:55
破らん方がええジンクスもあるんやで
ともあれ短いが良いものを読ませてもらった - 7二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 13:02:22
可愛らしくて良いじゃない
- 8二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 14:01:35
破れてない…
- 9二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 14:04:58
スレタイ通りとは恐れ入った
- 10二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 14:07:50
いいジンクスにはのっかるからこれでいいのさ
- 11二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 14:12:58
ダイヤちゃんは都合のいいジンクスに関しては破らないであやかるからな…コイツ無敵か?
- 12二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 14:37:16
ふつくしい……
- 13二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 16:53:24
エアプでこのクオリティを書いたんですか…
自分も持ってないので正確性はアレですが、すげえ