えっうそ 浜辺に誰か2人倒れてる!?

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 22:09:08

    ここだけエレジアに飛行機の訓練に失敗したラチェットと 適当に船を乗り継いでたら嵐に巻き込まれたシュライヤがエレジアに遭難した世界



  • 2二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 22:15:31

    ウタはカラクリロボに興味あるかな...

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 22:26:39

    ラチェットの前向きさはいい影響与えそうだ

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 22:34:33

    「うううぅ痛い...お母ちゃま...」
    「ゲホッ!うっ...どこだここ?廃墟の島か?そして誰だこいつ」

    (あっ起きた 2人とも大丈夫そうで良かった
    私と同じくらいの歳かなあ)

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 22:53:58


    ま、まあ機体は大破しましたがなかなかの飛距離です まずまずでしょう!所でそこの君、ここはどこです?



    いやおれも適当に船奪ってたら遭難したからよ...おい、そこの木のそばにいるやつ、ここはなんて島だ?

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:03:25

    ラチェットとシュライヤの組み合わせ自体が面白そうだ……
    期待待機

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:16:14

    こういうゲストキャラ同士の絡みはワクワクする

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:21:57

    時系列はまだトットムジカ事件の音貝見る前ってことで

    「ここはエレジア、音楽の都...だった島だよ
    あなた達は誰?なんでここに?」

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:23:12

    カッコいい賞金稼ぎのお兄ちゃんと一応ラヴァンのはずだけどいい感じにボコられるだけで済んだお坊ちゃん
    愉快なことになりそうだ

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:27:04

    このレスは削除されています

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:28:03

    画像ミスった


    https://bbs.animanch.com/storage/img/896259/1

    「おれの名はシュライヤ とある元海軍の野郎を追ってたら遭難した」



    https://bbs.animanch.com/storage/img/1109117/1


    「僕はラチェットカラクリ工作が趣味でしてね、手製の飛行機で実験していたのですが風に煽られてしまって...いたた」

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:30:38

    >>11 /storage つきっぱなしだぜ


    シュライヤとラチェットのifスレ…!?!?!?

    俺得すぎる…!!

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:32:54

    「シュライヤさんとラチェット君だね!私の名前はウタ!歌の配信をよくしてるよー
    2人ともお互いに知り合いじゃないの?」

    「ああ」 「ええ」

    「そっか、怪我してるみたいだしとりあえずお城に来なよ 手当てしてあげる」

    「悪いな 世話になるぜ」
    「すいません、お願いします」
    (エレジア?ウタ?どこかで聞いた事あるような...)

  • 14122/12/14(水) 23:34:14

    話何も考えてないのに書き出してしまった
    ほのぼのとほんのりシリアスどっちにしようかな

  • 15122/12/14(水) 23:36:01

    >>12

    ごべーーーん!

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:36:32

    シュライヤはシリアスよりでラチェットはほのぼのより
    つまりハイブリッドでいいのではないか?

  • 17122/12/14(水) 23:37:59

    とりあえず暗いオチにはしない小噺みたいな感じにしようかな

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:38:32

    質問でーす!
    シュライヤとラチェットの時系列はデッドエンド後とカラクリ後ですか!?
    それともTHE MOVIEシリーズ(FILMシリーズ以外)はなかった世界線ですか!?

  • 19122/12/14(水) 23:40:45

    >>18

    カラクリ後のデッドエンド前ってことで(実際の公開順はわからないけど)妹見つかったらシュライヤも平穏に生きてほしいからね ここでは麦わらの一味に関しては名前と顔は知ってるって感じで

  • 20122/12/14(水) 23:47:25

    ガチャッ
    「お帰りなさいウタ...ん?その2人は?」

    「ただいまゴードン なんかね2人とも遭難しちゃったんだって あっこの人がシュライヤさん、この人はラチェット君だよ 次の補給船に近くの港まで乗せてもらえないかな」

    「次に船が来るのは...3日後だね、後で連絡してみよう」

    (独特なファッションした爺さんだな...)
    (大きい城なのに静かですね...この2人しかいないのでしょうか?)

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:53:38

    このレスは削除されています

  • 22122/12/15(木) 00:01:24

    「余っている部屋は沢山ある、好きなところを使ってくれたまえ これは城の見取り図だ」

    「私ちょっと配信してくるね!2人ともゆっくり休んでて」

    バタン

    「何から何までありがとうございます...あの、一つお聞きしても?」

    「この島...少々その ひびや瓦礫が多いですが人が見当たらないんですよね、何があったんです? この城も100人単位でパーティが開けそうなほど立派ですし」

  • 23122/12/15(木) 00:09:55


    「いえ...話したくなければ結構です」


    「.....赤髪のシャンクスとその一味に、 襲撃されてしまってね...今では私とあの子の2人きりだ」


    「えっ」 「赤髪の...?!」


    「.....今では四皇として名を轟かせている彼の戦闘は 多くの犠牲を産んだ...ここに来るまでにも色々と目に入ったとは思うがね」


    「すまない、この話はこれで終わりにしてくれないか? そして...ウタにもこの話題は出さないであげてほしい 彼女にとっても辛い思い出でね、頼むよ」


    「そうでしたか...申し訳ない あの子も無理をしているようですね... 分かりましたこの話は終わりにしましょう」


    「...................」

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 00:17:55

    このレスは削除されています

  • 25122/12/15(木) 00:18:27

    みんな!今日も見てくれてありがとー!今日の曲は...あっこれ?可愛いでしょこのパーカー♡5着も買っちゃった 色違いでフードもちょっと形ちがうんだよ!」

    「子供っぽいかな 似合ってる?ありがと!よーしそれじゃこの曲...いくよ」



    •*¨*•.¸¸♬︎🎼.•*¨*•.•*¨*•.¸¸🎶🎼.•*¨*•.•*¨*•.¸¸🎶



    ウタちゃん聞いてよ


    「うん...うん 海賊に大切な家を...そっか」

    ウタちゃん苦しいよ ここから逃げたいよ

    海賊がおれの家を ウタに会いたいよ


    「うん...」

  • 26122/12/15(木) 00:30:59

    ───お兄ちゃん!! お兄ちゃーーん!!

    アデル!!待て!アデルーー!!

    「くっ.........ぐっううっ...ハッ!」

    「.......チッ夢か」

    「しけた話聞いちまったのが効いてんのかバカバカしい...今、何時だ?」

    「ベッドで寝たのも久しぶりだな 外真っ暗じゃねえか 」

    (この島は世間一般には滅んだ島として知られているらしいな おかげで海賊やそれ以外のやつらも立ち寄らねえ、ここで身体休めつつ武器でも調達しておくか)

    コンコン

    「シュライヤさん起きた?夕ご飯だよ!」

  • 27122/12/15(木) 00:39:10

    「凄い量ですね...これまさか全部ゴードンさんが?まるで一流ホテルの食事ですよ」

    「ゴードンのご飯はおいしいよ!久しぶりのお客さんだからね張り切っちゃったみたい遠慮なく沢山食べてね」

    カチャカチャ

    「シュライヤさんもいっぱい食べて!!」

    「ん...そうさせてもらうぜ」

    「うわっ美味しいですね!この海老のソテー バターの風味と変わった野菜がコクがあって」

    「エレジアには特有の植物が生えていてね、そのキャベツキャロットもそのひとつだよ」

    「ゴクッふう...ゴードンさんあんた店開いてやってけるんじゃねえかこれ」

  • 28122/12/15(木) 00:54:47

    「ふう...美味しかったです、ごちそうさま」


    「うまかった 色々珍しいもん食わせてもらったな」


    「それはよかった! ねえラチェット君 最初にカラクリ工作が得意って言ってたよね どんなのを作ってるの?あんまりロボットとか見たことなくてさ」


    「え!?✨興味あります??まずはですね...これ この簡易型飛行機は僕がここに来るまでに使った物なんですが翼の部分にゴムの動力を...」



    (ポケットからカタログ出てきた...わお)


    「ええっこれで空飛んできたの?すっごい!!」


    「この部分で方向転換するんですがその際ジャイロ回転で微妙にズレるのを...」


    「これラチェット君一人で考えてるんだよね 凄いよ!初めて見た飛行機作る人!」



    「えっ... ええ!すごいでしょう!これだけじゃありませんよ 他にもメイド型お手伝いロボット、執事型応対ロボット、これはとっておきの巨大水陸両用型...」


    「わあーー!」



    (腹ごなしに島でも一周するかと思ったがロボット、ね...興味深いな 少し聞いていくか)

  • 29122/12/15(木) 00:55:44

    今日はここまで 2人ともエミュ難しいしプライムで復習しようかな

  • 30二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 01:05:05

    >>2

    最強装備のセンスからしてありそう

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 08:12:08

    そらポケットからカタログ出てきたらワオとか言うよ

  • 32二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 09:33:12

    というかウタとラチェットって世間知らずなところとか特定分野に才能があるところとか結構共通点ある?

  • 33二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 09:37:59

    ウタとラチェットとシュライヤ3人とも家族思いか・・・なんか良いな

  • 34二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 12:59:59

    シュライヤがお兄ちゃんムーブ取ってくれそう

  • 35あとは夕方から書きます22/12/15(木) 13:24:54

    「.......なのでつまり近い未来は僕が作ったロボットが世界中の人々の生活を支えるものにしたい訳なんですよ。 今までの作品を見てもらいましたかまだまだ改善の余地があります」

    「普段の生活にロボットかあ...考えたこと無かったな そうだね、一台お手伝いさんロボが出来るだけで洗濯や食事作りやお片付けしてくれたらすごく助かるよね!」

    「独学でここまで作れるもんなのか よほど
    ガキの頃から手つけてないとこんな量作れねえだろ」

    「ええ、まあ昔はあまり身体が強くはなかったのでそれで... おや随分と話し込んでいたみたいですね僕」

    「あっほんとだ なんだかあっという間だったね そろそろ寝ようかな... あっお風呂は少し離れた所にあるからね、あの赤い屋根のところだよー 私は夕ご飯の前に入ったから」

    「わかりました」

    「おれはこの島の周りを探索してくる、身体が鈍っちまいそうだからな。」

    「えっもうかなり暗いよ?足元も危ないとこあるし」

    「ああ慣れてるから平気だ じゃあな 」

    バタン

    「気をつけてね〜 じゃあ部屋に行くね おやすみなさいラチェット君」

    「ええ、おやすみなさいウタさん」

    バタン

    (もしかして彼女あの歌姫ウタでしょうか?お母ちゃまが見てた映像にあんな感じの子がいたような... 音楽の都エレジア なるほど)

  • 36二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 15:19:24

    お母ちゃまなら配信楽しんで見てくれてるな!

  • 37あとは夕方から書きます22/12/15(木) 17:07:46

    ピシッガラガラ...パキッ


    「っと...ここもか」 スタッ ザリ


    (にしてもこれが人の手で出来るような痕跡か?まるで災害そのものが暴れたような...)


    (確か赤髪海賊団に能力者はいなかったはずだ 略奪目当にここまでするか?...それにあの国王のおっさんとあの女を生かしておく理由も無い)


    (配信とやらで稼いだ金を送らせてんのか...?四皇といえど所詮は海賊、か...)


    コロン コツッ



    「ん なんだこれ...貝?なんでこんな廃墟から出てくんだ」


  • 38二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 17:11:24

  • 39二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 19:20:15

    探索が進んでいる...

  • 40二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 19:25:06

    なんか上手く言語化できないけどこの3人いいな。
    ウタがラチェットの発明見て凄い凄いやってシリアス件直接な荒事担当のシュライヤが子供二人を纏めるという光景が見える。

  • 41二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:10:13

    チュンチュン...

    バサッバサッ


    「ん...あれ?朝?いつの間に..えっと.部屋に帰ってきて 誰かの歌が聞こえてきて... 」

    (こんな倒れるように寝たのは初めてですが...そして夢の中にウタさんがいたような...?思ったより疲れていたんでしょうか とりあえず部屋から出ますか)

    ガチャッ

    「ああ、おはようラチェット君」

    「おはようございます おや、2人は?」

    「ウタは外へ散歩に、シュライヤ君は朝食をすませて外へ行ったよ ああ君の分はテーブルに置いてある なんでもトレーニングと武器などの調達だそうだ。 」

    「そうでしたか...あっゴードンさん」

    「朝食の後少し相談したいことがあるのですがよろしいですか?」

    「?ああ 構わないよ」

  • 42二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:46:05

    (今日も海キレイだなあ...あっ魚跳ねた)

    (キラキラ水面が白く光って、カモメが気持ちよさそうに飛んで)

    (打ち返す波の音、風の優しい音、木や花の小さなざわめき...)

    (そして、海賊の船はどこにも見当たらない)

    (.....今は)

  • 43二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:44:15

    (.......そういえば何年ぶりだろ?ゴードン以外の人とおしゃべりしたの)


    (.......)


    (.....シャンクス...ルフィ...)



    「おい」


    「わああ!?」


    「この島にはなにか武器は無いのか?」


    「び、びっくりした... 武器かあ 元々平和な島だったからねあまりないかも 城にある護身用のナイフと小型の銃くらいかな?補給船くらいしか来ないんだここ」


    「へえ...まあ無いよりはマシか」


    「ねえ、よかったら私の歌聞いてくれないかな?最近完成した曲でね、まだ誰にも聞いてもらってないんだ」


    「おれは助言なんかできねえぞ ろくに音楽なんか聞いてこなかった」


    「かまわないよ!今回はかなりストレートな曲だからね 思ったままに感想言ってほしいの」


    「そうかよ まあ時間つぶしに聞いてやる」



    「ありがと!」


    (あーシュライヤさん1人とはいえゴードン以外に生で聞いてもらうのちょっと緊張するなあ...)

  • 44122/12/15(木) 23:59:40

    ごめん明日朝早いからここまでで
    文長過ぎとかこんなのが見たいとかあったらボンボン言ってくれ
    ダイス使うのも検討してる

  • 45122/12/16(金) 00:01:45

    誤字画像ミスに関しては本当にごめんなさい...ss初めて書くんだ

  • 46二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:46:54

    この3人でしりとりしたら全員専門用語(シュライヤは武器の名前とか)使いまくって終わらなそう

  • 47二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 04:14:44

    保守

  • 48二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 06:28:12

    このレスは削除されています

  • 49二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 09:38:38

    この3人可愛いな 新たな扉を開いた

  • 50二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 12:48:15

    やっぱシュライヤかっこいいな ゲストキャラで一番好きだ

  • 51122/12/16(金) 19:36:18

    >>46

    時間ないからこれで小ネタ


    ウタ「しりとりしようよ!続く言葉は濁点ありのやつで」


    シュライヤ「ガキかよ?」


    ウタ 「「り」からね!り...リトルダンテ」


    ラチェット 「デ...デジタルノギス」


    シュライヤ 「.....スナイパーライフル」


    ウタ「る...ルメットル」


    ラチェット 「る...ルーター」


    シュライヤ 「アサシンナイフ」


    ウタ  「1回止まろうか」

  • 52二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:49:41

    シュライヤのワードが物騒だわ!

  • 53ほんへ続き22/12/17(土) 01:10:01


    ──── 「逆光よ!!」


    見えない何かをその声で吹き飛ばすような、親の仇をその手で操り、制裁するような


    ウタはそんな感情の塊のごとき歌と激しいダンスをこなし そして最後の歌詞を放ち終えた



    (.......へえ)


    「ふう...どうだった?シュライヤさん」


    「アンタ意外とタフな曲作るんだな...正直予想外だった 」


    「予想外?」



    「音楽は大して知らねえがな、もっと陽気な歌でも聞かせるかと思ったぜ それか穏やかな...」


    「うん、これは大っ嫌いな海賊へ私の心をギュッて込めたメッセージソングだからね!!これくらいじゃなきゃ私の...皆の気持ちは表せないよ」


    「皆?こないだ言ってた配信ってのを見てるやつのことか?」


    「そう、私ね特殊な電伝虫を拾ってね 世界中に私の歌やダンスを届けることができるんだよ! あっあまり遠く映像電伝虫はコードを入力しないとダメみたいだけどね」

  • 54122/12/17(土) 01:11:10

    遠く❌
    遠い

  • 55122/12/17(土) 01:19:31

    「聞いたことねえよンなの」

    「私も初めて見たんだよねー1年くらい前に海岸に打ち上げられてたの。黒くて横にSSGって書いてあるやつ」

    「この島訳が分からねえものばっかだな 森に落ちてる変な貝やら妙な野菜やら...」

  • 56二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 01:24:59

    デッドエンド前だからまだシュライヤがギラギラしててかっけえ

  • 57122/12/17(土) 01:36:34

    「変な貝?」


    「ああ、それと映像で.....」


    突然2人の視界が少し暗くなる

    それと同時に何かが羽ばたいてるような音が聞こえてくる


    バサッ バサッ カラカラカラ


    なるほど...右へのカーブはスムーズ、骨の強度は問題なし.....


    小さいがよく聞くと男の声が聞こえる、頭上から


    「あっラチェット君!なにそれ楽しそう!!」



    目を輝かせて自分への日差しを度々遮りながら飛行する物体とメモを取りながら片手で翼に繋がる紐を引く男に全力で手を振る



    「なんだアレ」

  • 58122/12/17(土) 01:48:55

    「ん?あっウタさん達!ここに来てたんですね どうです!!このスイスイ羽ばたきくん2号の出来は! 前回よりも安定してる上に翼の装飾がオシャレになりました✨✨」

    「気持ちよさそ〜 あっほんとだゴテゴテしてる」

    「名前は変えろ」

    「ゴードンさんに壊れた家屋の一部や修復不可な楽器を加工する許可をいただきましてね!!」

  • 59二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 02:07:39

    「昨日はなかったよね 私たちが外に出てる間に作ったの!?天才!達人!!」



    「フフフフフ...そうでしょうそうでしょう 流石音楽の島の楽器なだけあって質のいい木材や頑丈なピアノ線が豊富で素晴らしい!!よし次は美しい旋回をお見せします! あっ」


    「あれ」 「傾いたな」


    「ちょっ右の装飾が重くてバランスが...」


    かなり簡素な骨組みの飛行体は まあほとんどパラグライダーに近いものだが


    ラチェットが食事を終えてから1時間ほどで完成した羽ばたきくん2号は無茶な飛行とつむじ風に煽られ 右翼から転げるように島の外れへと落下していった

  • 60今日はここまで22/12/17(土) 02:16:55

    あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"



    いやっ!!この紐でなんとか


    痛い!痛っ えったすけ


    お母ちゃまぁああ!!!!


    あぁぁあああああぁぁぁあ.......





    「天才達人大工さんが!!!!!」


    「ただのアホだろ」

  • 61二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 09:02:04

    ほしゅ

  • 62二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 09:04:55

    実はスタンピードでちらっとうつってた二人がエレジア
    いいじゃないですか

  • 63二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 13:50:58

    >>59

    ラチェットもベガパンクとは別方面の天才だからな

  • 64二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:14:10

    馬鹿と天才は紙一重
    アホにみえるが天才なんだよアホにみえるが

  • 65二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 20:36:19

    シュライヤもなんだかんだ絆されてて笑うわ早く妹と再開してくれ

  • 66二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 22:01:16

    このレスは削除されています

  • 67122/12/17(土) 22:06:46

    たっ大変!!早く行かなきゃ」

    「なあアンタ、歌で新時代を作るとか言ったな」

    「え?うん」

    「.....甘いんじゃないのか この時代 海軍にも頼ってなんかいられねェんだぞ」

    「それとも何だ、海賊は全部海軍や政府が何とかしてくれると思ってんのか?奴らに任せておけば平和な時代が来るとでも」

    心なしか捲り立てるように目の前の「少女」の理想を砕くような言葉が零れ落ちる
    しかし

    「私は皆の願いを叶えるために産まれて来たんだよ」

    「私はこの歌で新時代を作ってみせる、何があってもこの歌で皆の夢を叶えてみせる」

    「約束したの 大切な友達と...皆と」

    「.....どうやらよほど甘やかされてきたみたいだな」

    「.................」

  • 68二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 02:51:52

    きっつ...

  • 69122/12/18(日) 12:34:24

    ウタの反応


    dice1d3=1 (1)


    1 かなり複雑そうな顔をした後救出に向かう

    2 なにそれ...どういう意味?

    3 シュライヤさんにもあるでしょ新時代の理想

  • 70二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 19:17:03

    「知ってるよ、海軍には悪いことする人や見て見ぬふりして何もしてくれない人もいるって 七武海とかいって強い海賊を利用してるのも知ってる」

    「私はね、皆に幸せな夢を見せるんだ 病気、いじめ、苦しいこと悲しいことがない世界」

    「.....海賊なんて... 大海賊時代はもうおしまい 。新時代を作るんだよ」

    騒がしい島の方角に身体を向け 一瞬苦しそうに顔を歪めると、すぐに頬笑みを浮かべて己の理想の世界を語る

    その横顔は どこか自嘲じみたものも感じさせる顔だった

  • 71二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:32:03

    「皆さん!昼間は大変お騒がせしました。」

    「まさか湖の中に落ちてほとんど怪我がないなんて...運がよかったねラチェット君」

    「ええ本当に...まあ羽ばたきくん2号はバラバラになりましたがね」

  • 72二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 11:08:02

    羽ばたきくん2号は犠牲になってしまったか...

  • 73122/12/19(月) 15:07:55

    (IP規制で)なかなかssが投稿できぬ...ポロッ

  • 74二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 15:14:13

    しゃーない

  • 75二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:43:27

    ウタもラチェットも洒落にならないレベルの大失敗をしようとしてルフィに止められた繋がりがあるよね。
    違うのはラチェットには反省する機会があったけどウタには与えられなかった。

  • 76二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:59:06

    やらかしてお尻ペンペンしてくれる親も傍に.....いなか.......ウッ

  • 77122/12/20(火) 01:13:03

    「まあこの島を出る頃には必ずや完成品をお渡ししますので楽しみにしていてください」

    「えっほんと?」

    「ええ、大変お世話になっていますし、大変興味深そうにしていましたし」

    「何よりカラクリ工作について女性にここまで興味を持ってもらえたのが嬉しかったんです。 中々いませんよ1時間以上僕の話についてこられる人は」

  • 78122/12/20(火) 01:31:53

    「だって空を自由に飛べるとか絶対楽しいと思ったもん!もしライブが開いたら絶対使いたいなあ...舞台全体まわって皆の顔が見れるし!!」



    「ウタさんがライブ!?もしかしてエレジアで開くんですか?」


    「うん!もうすぐ配信1周年記念でね、ファンの人がかなり増えてきたし 皆からもお願いされてるんだよね 私の歌を生で聞いてみたい、ずっと歌だけ聞いていられる場所が欲しいって! 嬉しいなあ...」


    「...........!」


    「それはもう席をいくつ用意しても足りないでしょう...しかし、本当にこの島で?」


    「うん!この島はね今はもうあちこちボロボロになってしまったけど、本当はすごく綺麗で自然いっぱいの島なんだよ」


    「...........」


  • 79122/12/20(火) 02:03:09

    「.....?」

    先程から腕を組み俯くシュライヤをチラリと横目で見るがその表情は伺えない

    ──海軍や政府が何とかしてくれるとでも
    ──どうやらよほど甘やかされてきたみたいだな

    昼間の言葉が未だにしぶとく響く。

    しかし彼の言葉には大きく頷ける部分がある、それにバカにするような意図では無かったこともわかっている。そんな人間ならわざわざ歌の発表に付き合ってくれる訳もない

    初めに彼は行くあてがないと話していた。おそらく彼も海賊や海軍に辛い目に合わされたのかもしれない 疑問に思うのも当然だ

    今は話を続けようとラチェットに向き直り辺りを見回してから少し声を落として話す

  • 80122/12/20(火) 02:04:19

    「実はゴードンには内緒にしてるんだよね、今チケットのデザイン考えてるんだけどさ完成したやつ見せてビックリさせようと思って」

    「ああだから食事の時は話さなかったんですね」

    「サプライズ好きなんだよねー私」

    「おやシュライヤさん、どちらに」

    「部屋で寝る」

  • 81122/12/20(火) 02:16:35

    ラチェットの問いを半ば遮って答えると足早に席から離れ広間を出ていった


    「彼、昼間からなんだか様子が変ですね先日よりも食が進んでないみたいですし」

    (ホームシックのストレスでしょうか、わかりますその気持ち)


    「....そうだね、疲れてるのかも そうだラチェット君も私の歌聞いてくれる?最近完成したんだ」

    「もちろん!プリンセスウタの歌がこんな近くで聞けるなんて光栄です」

    「お母さんと同じくらいのファンになってくれたら嬉しいな 感想もよろしくねーじゃあ、いくよ」

  • 82二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 10:42:46

    ほしゅ

  • 83二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 19:16:29

    「ラチェット君?おーい大丈夫?」

    「.....ハッ!」

    「いえ、すいません余りの迫力で意識が...素晴らしかったです!」

    「特に〝悪党ぶっ飛ばして〟の部分、まるでウタさんから波動が出ていると錯覚しましたよ。海賊や勝手で理不尽なこの時代そのものへの怒りを感じました!」

    「タイトルが逆光なのもいいですね この世界を大きく分ける海賊、海軍、政府に振り回される光の当たらぬ立場の人への激励にも思えます」

  • 84二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 19:20:45

    一度メガネのワイパーを動かし、一呼吸置いたあとつらつらと しかしやや興奮気味に感想を述べられる

    思った通りでいいとお願いしたがまさか初めて聞いただけでここまで切り込んだ反応が帰ってくるとは思わずウタは目を丸くした

  • 85二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 19:29:46

    「しかし気になった所があって...所々に出てくる眠くはないや、と愛ある罰とは?」

    「.....ああ!この時代に振り回されるファンのことを思うと考えるほど眠気なんて無くなってしまうよって感じかな?もう一つはね...秘密だよ」

    「なるほど 謎めいた部分もまたこの歌の魅力ですね」

    「ビックリしたよ、初めて聞いてもらった曲ですぐにこんな沢山考察も入れて返してくれるなんて さすがだね」

    「いえ、まあそれほどでも...」

    「それにしても実に素晴らしい歌でした!ライブ楽しみですね きっとファンの皆さんも大喜びですよ」

    「ウタさんの歌なら〝新時代〟を作るのも可能だと思いますよ、僕は」

    「!ほんと?」

  • 86二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 19:35:21

    このレスは削除されています

  • 87122/12/20(火) 19:36:16

    これから夜勤なので一旦ここまで
    二年前の時系列はぐちゃぐちゃだけどパラレルワールドってことで...

  • 88二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 01:00:56

    おつかれさまです
    ここ読んで映画キャラに興味出たんですが、この三人が出る映画ってどういう順番で見るのがオススメですかね?

  • 89122/12/21(水) 01:47:48

    シリアスになってきたので寝る前に小ネタ



    「揺れてるよな」

    「揺れてますね」

    「上がったり下がったりしてるのは錯覚じゃねェよな」


    「僕の目に間違いはありませんし僕のメガネにも狂いはありません」

    「硬くはなさそうだな」

    「柔らかそうですよね、触ってませんが」


    ((なんだ(なんなんですか)あの髪の毛))


    「私の特技だよー あっちなみにヘッドフォンは関係ないよ」ピョコピョコ



    ((思考読んできた!?!?))



  • 90二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 10:07:56

    >>88

    デッドエンドとからくり島は2年前の話だし両方スッキリとした結末だからどっちから見ても大丈夫そう

    デッドエンドはシリアスめで緊迫感あるしからくりはギャグ多めで思い過去話はないから気楽に見れると思う

    REDはもう色々と重めだから心の準備して最後に見るのがおすすめ

  • 91二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:31:22

    >>89

    このウタってまさか見聞色覚醒している……?

  • 92二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:15:09

    シュライヤが190cmなんだっけか
    ラチェットはゾロサンジと同じくらいかな

  • 93二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:20:03

    >>88

    ただREDに関しては公開終了が近いから急いだ方がいいかも。

    個人的には是非劇場で見て欲しい作品だから。

  • 94二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 00:52:13

    ラチェットはあのあともメカ島に篭もりっぱなしなのかな シュライヤの親が船大工で造船島育ちだから案外話合いそう

  • 95二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 06:42:57

    このレスは削除されています

  • 96二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 11:55:21

    からくり島はのんびりだらだら見れる映画だからREDでぐったりしたらからくり島見てもええな...

  • 97二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 20:19:49

    デッドエンドの最初の島ってハンニバルだったかな あのいかにも風紀乱れてる感じ好きだ

  • 98二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 23:47:52

    デッドエンドのボスのガスパーデって能力がカタクリと同じ特殊な超人系っぽいし、ルフィに打撃でダメージ与えてたりで覇気使える疑惑があるし、海軍時代は異名からして最低でも将校クラスはあったっぽいからFILM以前の映画ボスの中でも中々に強い敵なんよな。
    ルフィも弱点突かなきゃ負けてただろうし。

  • 99二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 09:57:54

    歴代劇場ボスの中じゃ影薄いけど強いよねガスパーデ

  • 100二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 20:52:56

    保守

  • 101122/12/24(土) 01:38:47

    停電と規制のコンボで全然来れなくて本当にごめん 落ち着いたから明日の昼から本編進めます!

  • 102122/12/24(土) 01:39:24

    今まで保守レスしてくれた人達ありがとう

  • 103二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 02:31:19

    このレスは削除されています

  • 104二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 02:33:29

    このレスは削除されています

  • 105誤字気づいたので再投稿22/12/24(土) 02:37:30

    「ええ 僕はこの時代に必要なのは〝目に見える希望〟だと思うんです」

    「前にも話しましたが僕の生まれ育った所は特性上海賊が滅多に来ない平和な島です。念を入れて海岸に対策マシンを設置してはいますが。」

    「しかし新聞の中身の半分以上を占めるのはあちこちのクーデターや海賊の被害情報」

    「最近ではなんとあの大国アラバスタが七武海の一人に支配されかけていたとか!」

  • 106122/12/24(土) 13:29:19

    「名君コブラ王と20年間共に居た人間が海賊だったなんて…世も末ですよ」


    知らなかった 七武海と海軍の繋がりは配信で聞いてはいたがそんな規模の乗っ取り事件がつい最近起きていたなんて


    「僕は〝神様〟などこの世にいないと考えています」

    「信じていいのは自分と家族、信頼出来る友人 それ以外は味方にはならない人達と思う方がいいかもしれません。」

  • 107122/12/24(土) 13:49:48

    私にもいた、心から信頼できる人 かけがえのない友達 ……もう会えないけど



    今は、私の歌を楽しみにしてくれる人が沢山いる。世界から私を見つけてくれた人が



    「そんな世界でも貴方の歌は人々に生きる楽しみ、希望を与えてくれます。ウタさんが元気に歌う姿を見ることで明日を生きようとする人がいる」


    「これは誰にでも出来ることじゃありませんよ」

  • 108二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 14:04:24

    なんかいいなこのSS…
    うまく言葉に出来ないけどこの三人が穏やかに会話してるのが凄く癒やされる

  • 109122/12/24(土) 14:17:17

    「ありがとう、ラチェット君…あれ、なんだろ…なんか、胸が詰まって うっ うぅ…」

    熱い何かが勝手に頬を伝う それはとめどなく押し寄せて視界を滲ませる

    自分のやっていることは間違いじゃないと、画面越しではなく目の前の人間に自分の新時代を肯定されたことが 孤独が染み付いたウタの心にじんと響いた

    「えっあのウ、ウタさんなんで泣いてるんです!?ちょっと!えっ ご、ごめんなさい」

    対するラチェットは顔を覆って震えるウタに慌てふためき行き場のない手を空中に忙しなく動かした。

  • 110二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 14:19:40

    ラチェット君好きなんだよな。映画にある、ルフィとウソップとラチェット君の掛け合いがマジ好き

  • 111122/12/24(土) 14:27:54

    ───カツ カツ
    城の廊下から硬いブーツの音が響く

    その足音は城の主の自室の前で止まった

    「おっさん、今いいか……あんたに見せる物がある。」

    構わない、と中から返事を聞いた瞬間扉が開くのを待たずシュライヤは部屋に乗り込んだ


    ──右手に1つの電伝虫を握って

  • 112122/12/24(土) 14:40:34


    「こ、れは……」


    ゴードンの自室に〝あの日〟の映像が映し出される 皮肉にも高性能なそれは凄惨たる地獄のような光景を鮮明に映し出していた


    逃げ惑う人々 焼け落ちる家屋 止まらない悲鳴


    そして、上空で熱光線を放つ〝何か〟を操る正体を察知した人間の声もゴードンの耳に届いてしまう


    ──これを聞いている人達に告げる


    ──ウタという少女は危険だ!!あの子の歌は世界を


    ブツリ、 最後のメッセージの途中で荒々しく映像を切った



    映像電伝虫のボタンに手を伸ばしていたのはシュライヤだった

  • 113二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:49:20

    このシュライヤのぶっきらぼうな優しさ好きだ

  • 114122/12/25(日) 02:15:29

    突如部屋の中に耳が痛くなりそうな程の静寂が広がる

    「森の中で拾ったんだ 一日目の夜に」


    「ただの映像電伝虫かと思っていたんだがな…何かに使えないかと再生したらこれだ」

    淡々と話すシュライヤの表情は深く被った帽子で確認できない

    「っ!!君はこれを 「安心しろ見せてねえよ」

    最悪の事態の想像に勢いよく振り向いたゴードンにすぐさま答えを返す。近くにあの二人がいないとも考えられないからだ

    まあ危うく渡しちまうところだったがな、

    電伝虫を再び拾い上げる

    「君は…そうか知ってしまったのかこのエレジアの秘密を」

    「12年前のウタに何が起きたのかを」


    「………………」

  • 115122/12/25(日) 02:33:05

    「正直、アレが現実とは考えられねェな…だが全て納得がいったぜ。この島の荒れ方も、国王のアンタとあの女だけが生き残っているのもな」


    「この島にはウタの能力で発動する〝何か〟がいた きっと歌うことがきっかけだったんだろ」


    「映像を見るに…赤髪海賊団はあのバケモノを倒そうと奔走したが、力及ばずこの国は全て焼き尽くされた…そして全ての罪を被りこの国を出た こんな所か」


    10年以上前の事だろうか 赤髪のシャンクスの懸賞金が跳ね上がった大ニュースは幼い頃の自分でも記憶に残るものだった。

  • 116122/12/25(日) 02:42:57

    「君は本当に鋭いな……そうだ、ウタは赤髪海賊団の娘だった、彼らの家族なんだ。」


    「あの忌まわしき魔王が…トットムジカの存在がウタの人生を狂わせたんだ。」



    ゴードンの言葉にピタリと身体の動きを止めるシュライヤ



    ──家族


    シュライヤの脳裏に8年前の記憶がよぎる


    造船島で忙しなく動き回っていた船大工の父、優しい母、お転婆だが可愛い妹




    それら全てを奪うように焼ける故郷、卑劣にも幼い自分と妹に猛威を振るった海軍の男

  • 117122/12/25(日) 02:53:27

    「…あの女は本当に何も知らねェのか」


    「……ずっと考えていた…だが、現実を知らせるにはあまりにも酷だ」


    「彼女は、ただこの島で歌を歌っただけなのだ 彼女の歌声に罪は無い、…罪はトットムジカとこの私にある!!」



    「それがアンタの答えか、なら」



    右手の電伝虫をゴードンに突きつける



    「コレはおれが貰っていくぞ」


    「なっ…」


    「通報なんざしねェ、だがアンタはこんな物を使わず アンタの言葉で説明するべきだ。たからこれは貰っていく」

  • 118122/12/25(日) 03:13:02

    「本人から聞いたがな、ウタの配信の影響力はもはや世界クラスだ。海軍も政府も目を付けるだろう」

    「…この島の真実が外部から発覚するのも時間の問題じゃねェのか そうなりゃあいつはどうなる?」


    「……!!」

    盲点だった 後ろめたさからウタと向き合う時間を少なくしていたが 〝世界の歌姫〟に近づく程に彼女の首元には世間の目と権力というナイフが突きつけられていくことをようやく実感した。


    シュライヤの手には動かぬ証拠の映像がある、もし彼より先にウタが見ていたら?
    いや 海軍の船が来て能力を調べられたら


    「ありがとう…シュライヤ君」

    「君のおかげで私は…やっと、やっと勇気が出たよ」

  • 119122/12/25(日) 03:18:43

    ──そうだ、今私がまずやるべきことは部屋に篭もり今は亡き国民に祈りを捧げることでも、ピアノの手入れでもなかった



    あの日何が起きたか、この国を焼いたのは悪魔は何者なのかと真実をウタに伝え、共に向き合うことだったのだ


    1人ではなく、ウタと2人でだ。

  • 120122/12/25(日) 03:26:10

    「へえ……あっそ、じゃあな」

    「ま、待ってくれ なぜ君はそれを?」

    「コイツは中々高性能のやつだ、中身を消せば高く売れそうだしな…それにアンタはこの映像を消せそうにない」

    懐に映像電伝虫をしまうと同時にゴードン部屋から立ち去っていった

  • 121122/12/25(日) 03:29:39

    今日はここまで

  • 122二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 12:17:35

    シュライヤもラチェットも良い奴だな....
    ウタとゴードンさん救われてくれ

  • 123二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 12:35:48

    RED本編ルートは回避成功したな

  • 124二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 12:39:22
  • 125122/12/25(日) 18:33:31

    カツ カツ

    (……おれはなぜ他所の島の他人の事情にここまで首突っ込んだんだ?ここを出ればもう会うこともないやつらに)


    (海賊も賞金稼ぎもいない島にいる間にふぬけちまったのか いやそんなはずはねェな)


    (あの平和ボケしたメガネにも会うことは無いな)

  • 126122/12/25(日) 22:18:14

    シュライヤとラチェットの年齢ってわかる人いる?

  • 127122/12/26(月) 02:04:16

    この映像電伝虫はSSG製品のやつじゃないけどコンサートやオペラの録画用で普通のより質が高いものってことで

    映画では黒いやつだったけど色決まってたかな

  • 128二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 11:09:49

    保守あげ

  • 129二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 11:20:11

    年齢どこかで発表されてたかなぁ...?わらかぬ..

  • 130二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 21:24:07

    「わあ…こうやって組み立てるんだ初めて見たよ」



    「使い慣れた道具がないのでだいぶ簡易式ですがね、あっそこ機材気をつけてください」


    コンコンコン…ガチッ ビーッ


    手慣れた様子で床に散らばる木材に釘を打ち込み、ポケットから取り出したカップから何やら特殊な粘液を関節部に塗っていく


    仕上げに透明なテープを上から貼り付けるとそっとシートの上に部品を並べ始めた


    (ポケットからなんかたくさん出てくるなあ前から思ってたけど)


    「ふう…金属の溶接は既に終わったのであとは乾燥させて固定させます。残りは羽の部分をはめ込んでテスト動作をするのみです」


    「おつかれ!見ててすごい楽しかったよ!ほんとに昔から工作してたんだね」

  • 131二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 01:42:34

    ゴードンさんの分も作ってたらどうしよう

  • 132二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 09:22:27

    あげ

  • 133二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 17:11:04

    保守

  • 134122/12/27(火) 19:28:46

    「ええ、昔は趣味でやっていましたが今ではもう生きがいですよ。いずれは世界一の技師にだってなってやります」

    「…まあそれもこれもある海賊の一味のせいですがね」

    「海賊?」

    ピクリ、とウタの髪が逆立つ

    一度メガネのワイパーを動作させた後 大きく溜息をつき苦々しい表情で話を続ける

    「はい …僕の島に麦わらの一味がやって来ましてね 島に代々伝わる金の冠、お宝を持って行ったんですよ」

  • 135二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 00:47:24

    「……ひどいね」



    目の前にいる青年も略奪の被害にあったのかと想像し顔がこわばる

    やっぱり、海賊なんて──





    「ええ全く、彼らは僕のカラクリによる世界征服計画を滅茶苦茶にしたんです!!」



    「へ?」



    「せっかく島亀の手足全体を拘束するほどの強力な物ができたのに!!操作性も歴代最高の物ですよ?それを!!」



    「えっえっラチェット君カラクリで世界征服しようとしてたの…?」

  • 136二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 09:09:42

    ラチェットは性根は悪人じゃないんだよなぁ
    ただちょっとばかり性格に難があるのと世間知らずと自分の才能と行動力が悪い方向に行っただけで(どっかで似た人見たな…)

  • 137二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 17:03:20


    「そうです!僕はこの世界のトップになり僕中心の世界を作りたかったんです。」



    「そうなの!?ええええ…じゃあ海賊にそれを無理やり止められて略奪に…?」



    「いえお宝の存在に関しては僕も探ってたんですよカラクリ製作の資金として、ですが先に謎を解かれてしまいましてね」



    「……実は母が僕の計画を止めるようその海賊に手引きしたんです。そのお礼に渡したようなので略奪ではないですね非っっっ常に癪ですが」

  • 138二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 17:18:38

    私がポカンとしてる間も恨み節たっぷりに自信作がだの野蛮だのと語ってはいるが不思議と憎しみは感じられなかった。




    「えーっと…言いたいことはいっぱいあるけど 絶対世界征服なんてダメだよ?二度と考えないでね?」



    「ええ、十分に反省してますよ…はぁ」


    大きくため息をつく様子をみて安心した。彼は二度同じ過ちをしない人だろう


    そう思っていた矢先とんでもない言葉が耳に入ってきた



    「感謝しなければならないかも知れませんね僕を殴り飛ばした男 モンキー・D・ルフィには」



    「そうかもね!海賊だったのがルフィでよかっ……え?」

  • 139122/12/28(水) 17:37:02

    ちょっと一旦ここまで

  • 140二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:03:46

    続き楽しみにしてるよー

  • 141二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 01:49:05

    保守

  • 142二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 10:31:49

    待機

  • 143122/12/29(木) 16:19:21

    今ルフィって言った?えっ聞き間違い?いやしっかりフルネームだったね なんでラチェット君とルフィが?海賊になってた?いつから?

    「おや…今彼のことルフィって言いましたね 麦わらのルフィではなく」

    中途半端な笑顔から固まったままの私に容赦なく次の衝撃ワードが振ってくる

    「麦わらの…ルフィ?」

  • 144122/12/29(木) 16:38:04

    「?ええ 麦わら帽子を被った僕より年下…位のルーキーですよ 最近話題の」



    「……!!!!」



    「ウタさん?えっうわ!!!」



    次の瞬間、私は信じられないほどの速さでラチェット君に距離を詰めていた



    「ルフィ海賊になってたの!?知らなかった!今どこにいるの!?仲間はいた?!」



    彼のだいぶ細い肩をガッチリ掴み感情のままに思い切り揺さぶりながら叫ぶ



    「痛い!痛いですウタさん!!なんで、彼と何の関係が」



    「今ルフィはどこにいるの!ねえ!!」


    首をガクガク揺らされラチェットのメガネがずり落ちる 白い肩はそろそろ指の跡が付きそうなほど強く握られているが切羽詰まったウタは全く目に入っていない



    (部屋にでも戻ろうかと思ったらどんな状況だよこれ)

  • 145122/12/29(木) 16:49:15

    「そっかあ…麦わらの一味ってルフィの海賊団のことだったんだね…」

    「知らなかったのか 最近じゃ新聞でも出ずっぱりだろ」

    「エレジアは新聞が届かなくて…この島にずっといたから最近のニュースよく知らないんだ」

    「まさかウタさんとあの麦わらが子供の頃親友だったなんて…とんでもないこと聞いちゃいましたね僕ら」

    「もはや驚かねェよ この島に来てからそんなのばっかりだ」


    「そっか、仲間も5人連れて……ねえラチェット君」

    「はい」

    「ルフィは麦わら帽子…似合ってた?」

    「え?」

  • 146122/12/29(木) 17:02:13

    質問を口に出してから私はなんて意味のわからないことを聞いてるんだろうと思った

    でも聞きたかった

    信じたかった ルフィは他の海賊とは違って平和な島へ略奪や人殺し…なんかしないと

    逆らった村に火を付けたり、人の大切な物を平気で奪って生きてなんかないと



    「すいません、質問の意図がよく分かりませんが…んー似合ってはいましたよ」

    「子供みたいに笑って、カラクリに目輝かせて、僕のことを思いっ切り殴って…全く 子供みたいな人でしたよ」

  • 147122/12/29(木) 17:14:23

    そう言って苦笑する彼の表情を見て 私はようやく上手く息ができるようになった


    胸のざわめきが少しずつおさまっていく



    「会いたいな」


    「ん?」


    「ううんなんでもないよ、久しぶりに友達の話が聞けてよかった!ありがとうラチェット君 私時間だから配信してくるね!!」



    タタッ


    「あっはい ……なんだったんでしょう」


    「さあな それよりお前手が空いてるんだったらナイフ投げ付き合えよ」



    「なんで!?僕体力は自信が…」


    「身体動かしてえんだよ おれに向かって投げるだけだ簡単だろ それとも銃の方がいいか」


    「どんな練習してるんですか?!」

  • 148122/12/29(木) 17:22:20

    >>21

    ここだけ訂正






    「そうか嵐に...災難だったね ここは定期的に補給船が来るから次の港まで乗せてもらうといい それはそうと君たちどこから来たんだね?」



    「ぼくはメカ島、巨大な亀の上にある島です そこから来ました」



    「…なんだその島?聞いた事ねえな おれは近くの適当な島から来た」

  • 149122/12/29(木) 18:19:26

    続きは深夜で

  • 150二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 21:26:48

    こうしてみるとラチェットはウタのいい反面教師だなぁ

  • 151122/12/30(金) 02:18:37

    ごめんなさい頭が痛いので昼から再開します

  • 152二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 09:33:14

    >>151

    お大事に。

    無理はしないでね。

  • 153二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:00:08

    >>151

    体調にはお気をつけて!

  • 154122/12/30(金) 16:44:05

    「ごちゃごちゃ言うな、行くぞ ここじゃ色々邪魔だ」



    「ちょっ…!ここどれだけ高さあると思ってるんです!」



    ラチェットの制止の声も聞かずひらりと身を投げ出したかと思うとあっという間に地上に降り立ち、じっと目でついてこいとばかりに睨む。



    (怖い!)

    「わ、分かりましたよ…行くのでそこで待っててください!」






    (この部屋使うのももうすぐ10年目になるのかぁ)


    レッド・フォース号よりも慣れ親しんだベッドに身を沈め、1人ぼうっと黄昏れる

  • 155122/12/30(金) 17:11:40

    (この2日だけで色んな事があったな)

    私の夢と外の世界について厳しいことを言われたのも、十分に世界を救っていると言われたのも初めてだった。


    そもそも男の子と話したのも本当に久しぶりで、まさかルフィの今を知ってる人に会えるとも思ってなかった


    いっつも元気で、太陽のように笑う自分よりも小さな負けず嫌いの男の子 それが私の知ってるルフィの全て

    夕暮れの柔らかな光が部屋を暖かく照らす

    「……もう自分の船も、仲間も手に入れて立派に船長やってるんだね ルフィ」

    〝約束〟を刻んだ左手をじっと見つめ
    そのまま目を閉じた

    「この風は…どこから 来たのと」

    少し眠ろう、気持ちを落ち着けるにはそれが一番だから

  • 156122/12/30(金) 17:36:14

    ガッ カラン!!


    「だから遅せえって もうまとめて投げろ」


    ガッ カラン カラン


    「ぜぇー…だっ…から僕は、貴方みたいに…ハァ…体は鍛えて…ゲホッ! ハァ…」


    手の大きさ程度のナイフは自分の右肩、左脇腹の辺りに浅く刺さったもの以外はほぼ的を大きくそれたか足元に散らばっている


    こんなの動くまでもない 少し身体を捻る程度だ


    「そんなんでよく世界征服なんて思いついたな」


    「!聞いて…いたんですか」



    「お母ちゃまとか言ってる割には大それた事やったなと」



    「聞いてたんですか!!?」

  • 157122/12/30(金) 18:07:23

    「ったくまさか銃の一つも撃てねえとはな」


    「カ、カラクリを使ってなら沢山ありますよ大量の矢もレーザーも出せます!」


    「それでも最後は自分の身体一つだ 使えるもんはなんでも使え。」


    「う…」


    岩壁に刺さったナイフを1本適当にラチェットの左腰辺りに括り付ける



    「次はこれをおれに取られないように走れ」



    「ええええええ!?」


    「世界一の技師になるんだろ?2分やるからさっさと逃げろよ…元はおれが身体動かしたくて始めたんだ」



    突如として始まったトレーニングだが幼い頃から大人相手に立ち回れるほど鍛えた男が適度な調節などできる訳もなく


    この後、気絶したラチェットを右手に抱えて帰る羽目になるとは思ってもいなかった

  • 158122/12/30(金) 19:33:39

    続きは夜勤後で

  • 159122/12/31(土) 01:38:18


    「全身が痛いんですが」



    「まだ言ってんのか…悪かったつったろ」


    「普通岩山まで追いかけてきます?それでなんであの足元で普通に飛んでくるんです」


    「鍛えてんだよ」


    最後の食事ということもあってかより一層豪華に振る舞われた料理を口にしながら横目で睨む


    当の本人は気にせず骨付き肉にかぶりつき逆にラチェットを睨み返す


    勝手に岩に足を取られて転んだ挙句、疲労で失神していた所を運んできてやったのだ

    身構えたゴードンに説明するのも手間だった



    「いや本当に焦ったよ……まあ大きな怪我でなくてよかった」

  • 160122/12/31(土) 01:57:57

    「ほら2人とも最後の日なんだから喧嘩しないで!もっといっぱい食べなよ」




    「だとよガリガリ野郎」




    「ガリガリじゃない!!食べてますよ!そもそも君が──」



    再び口論を始めようと開いた口ににもう分かったとばかりに骨付き肉を押し込んだ

    目を見開いて固まるのを無視して尋ねる


    「明日の朝、9時に東の海岸でいいんだな」



    そう 明日の朝には2人はこの島を出るのだ

  • 161122/12/31(土) 02:03:38

    寂しくなるなあ

    そう言いたいのをぐっとこらえた

    もともと本当に偶然出会ったのだ、こうして食事を一緒にしてること自体奇跡的な組み合わせなんだ

    どうやら顔と髪の向きに出ていたらしく、ゴードンが複雑そうな顔で私を見る。

    大丈夫だよゴードン、もう泣かないよ私

    あっそうだ

    「ねえ2人とも…食べ終わったらさ」


    まだ聞いてもらってない曲があるのだ

    初めて私とファンが通じ合った曲が

  • 162二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 02:35:23

    このレスは削除されています

  • 163ここまで22/12/31(土) 02:38:10

    翌朝

    風はやや吹いてはいるが雲ひとつない快晴 まさに旅立ち日和を迎えた。

    目視できる距離に見慣れた補給船も見える。 よかった、いつもの朝だ

    ……でも船出の見送りにはまだ慣れない

    伸びた水平線を遮る背中には、まだ

  • 164二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 11:15:52

    保守

  • 165二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 18:01:45

    「それではゴードンさん、ウタさん 短い間でしたが本当にお世話になりました。こちら約束していた羽ばたきくん3号・ピンクマ丸スペシャルです」



    (どんどん名前ダサくなるな…)



    「わぁー可愛い!!私が着てたパーカーと同じデザインじゃん!さすが!」



    「フフフもちろんテスト飛行もバッチリですよ」



    「ほんとありがとう!大事に使うよ!」



    「よかったねウタ ありがとうラチェット君」

  • 166二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 18:20:07

    「ゴードンさんにはお料理用ぐるぐる超ミックスEXとミニお掃除ロボ君です。人間大サイズをお渡しできず申し訳ない。」



    「!…私にもあるのかい? よくこの日数で…素晴らしい才能だ どうもありがとう。」



    目がついていたり手足がキラキラ光っていたりとやや奇抜なデザインのカラクリを受け取りながらも心はぐらついていた



    〝彼らを見送ったその日のうちにウタに真相を打ち明ける〟


    そう決意していたからだ


    今日ここで踏ん切りをつけなければもう二度とウタと向き合えない。そんな気がしてならない

  • 167二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 18:38:19

    「……ようやく着いたようだね」



    ザザ… ザパン ガラガラガラ


    障害なく補給船は無事エレジアへ着き、錨を下ろし荷物の搬入作業に入った


    乗員が漂流者2人に確認のサインを書かせる


    「っ!?」


    ぼんやりと眺めていると突然何かを投げ渡された 慌てて頭上で受け止めるとそれが音貝であることに気づく



    「……3日間世話になったな、おっさん。 」

  • 168122/12/31(土) 23:32:37

    ウタは羽ばたきくんの話に集中してるのかゴードン達のやり取りに気づいていない


    「これは…」



    「同じ場所に落ちてた 中にやたら騒がしい歌が入ってたがおれの知らねえ曲だ…とりあえずアンタが持っとけ」


    それだけ話すとじゃあな、と手を軽く振りウタ達の元へ歩き始める


    「シュライヤ君!」


    「あいつと…ウタと仲良くな」



    もう船の搬出作業も済んだようだ、長話してる時間はない 船員が乗り込むよう指示する声が聞こえてくる

  • 169二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 23:48:51

    平和に終わってくれ…

  • 170122/12/31(土) 23:48:54

    「乗るならさっさと乗れ、ガリメガネ」


    ウタへの説明に熱の入ってきたラチェットを雑にどかし 会話を中断させる まあ後半は今作品の自慢話も入っていたようだが


    「あっちょっと!」


    「お前はこの先もここでずっと歌ってるのか」


    「え?……うん、ここに残るよ 何?」


    「あっそ…やっばおれには音楽なんざよく分からないがよ、まあアンタの歌は覚えとく」



    「っ!シュライヤ君」



    「ズルいですよ!ウタさん、僕も貴方の歌はずっと いえ一生忘れません。ここで聞いた曲全て!!」

    「元気でやれよ、じゃあな」


    桟橋から足を離し 船に乗り込む


    しばし待たされた船はゆっくりとエレジアを離れていく

  • 171123/01/01(日) 00:05:46

    「シュライヤ君ラチェット君!!」


    ギリギリまで橋から身を乗り出し、大きく手を振る


    「また会おうよ!また私の歌聞きに来て!絶対だよー!!」


    まるで幼い子供の挨拶だ それに応えようとラチェットも船から同様に手を振り返す


    「お二人ともお元気で!!また!!」


    そう広くはない船内では両方の声が充分過ぎるほど響き渡る 大声こそ上げなかったが少し離れていたシュライヤも結局岸が見えなくなるまでエレジアを眺め続けていた


  • 172123/01/01(日) 00:38:13

    天を突くように上げた腕をゆっくりと下ろす

    「行っちゃったね」

    「ああ…楽しい二人だったね」

  • 173123/01/01(日) 00:57:43

    「ん?ゴードンそれ何?音貝だよね、」


    「!あ、ああこれは…拾ったんだ ちょっと待ってくれ壊れてないか見てみるよ」



    慌ててウタから離れ 耳元で再生する


    まだ中身は分からないが、万が一にもあの日の事件の証拠を直接触れさせるわけにはいかない。


    慎重に頭頂部分を押す

    するとウタと距離を置いたことが意味をなさないほどの大きな音で伴奏が流れ始める




    しかしゴードンはこの音に青ざめることはなかった。


    対照的に桟橋に立つウタは目を見開きその歌声に立ち尽くしている


  • 174二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 01:03:03

    このレスは削除されています

  • 175123/01/01(日) 01:06:21

    毅然とした顔で向き直り ウタの元へ近づくゴードン


    彼が持つ音貝からは 12年前〝故郷〟で彼女が己の家族と共に歌った海賊の歌




    ───「ビンクスの酒」 が賑やかに流れていた




    end

  • 176123/01/01(日) 01:25:04

    シュライヤとラチェットのエレジア漂着物語はこれで終わりです
    初ssでしたがまあ話が長いわ更新遅いで申し訳ない…次はもっとギャグ系の話にしたい

    今まで読んでくれた人本当にありがとうございました!!近いうちにまたこの3人でなんか書こうと思います

  • 177二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 05:56:32

    正月から良いものを読ませて貰った
    楽しかったですありがとう!

  • 178二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 08:17:51

    ジンと来た⋯⋯
    やっぱりウタに必要だったのは生身の人間との生きた交流だったんやなって

  • 179123/01/01(日) 13:19:35

    最後のあの音貝はフーシャ村じゃなくレッド・フォース号で録音した物です
    エレジアに一週間停泊してコンサート開く位打ち解けてたら何か形に残るものを記念にあげてそうだなってことで

  • 180二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 18:40:17

    この時系列だとウタ19歳シュライヤ16~18歳ラチェット20歳位なのかな
    フィルム前の映画キャラの資料もっと欲しい

  • 181二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 19:35:06

    おつかれー!
    初期映画好きだからこのスレ見てすごくうれしかった!
    楽しませてもらいました!

  • 182123/01/02(月) 00:27:33

    この後なんやかんやでハンニバルに到着したシュライヤが一味に出会いガスパーデぶっ飛ばした後話聞いたルフィが物凄い速さでエレジアに出航したとか

  • 183二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 00:49:46

    お疲れ様でした!
    このスレきっかけにシュライヤの映画を見ました。残りの二本も近いうちに見る予定です!

  • 184123/01/02(月) 02:10:04

    感想ありがとう!からくり島とデッドエンドはいいぞ…というかこの映画を宣伝したくてss始めたみたいなとこもあるんだ


    primeならいつでも見放題だしゲスト声優さんも良い味出してる。ラチェットは稲垣吾郎さんで神経質そうな喋り方が癖になるしなんだかんだ育ちが良い、シュライヤは宮本充さんでクールで色気がある エース好きな人は特に刺さりそう

    ほんと良いキャラしてるからぜひ確かめてみてくださいお願いします


  • 185二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 02:19:39

    ウタ→ルフィシャンクス達とゴードン以外ほぼ知らない
    シュライヤ→幼くして復讐のため賞金稼ぎの道を選ぶ
    ラチェット→子分いるけど父が他界してからはずっとカラクリに集中

    こんな感じで三人とも多感な時期に人との関わりが少なそうだからこれを機に少し精神が成長してたら嬉しいな

  • 186二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 11:38:59

    保守あげ

  • 187二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 23:31:54

    >>182

    てことはこの世界の時系列はカラクリ→デッドエンドなのか

    最初シュライヤがガスパーデっぽいの追ってたり、でもラチェットがルフィと面識あったりでよく分かってなかった

  • 188二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 00:36:00

    >>187

    多分映画の事件がそれぞれほぼ同時に起きてる世界線で先にカラクリ島行ったんだと思う。もしかしたらオマツリ島とかも多分ある

  • 189二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:12:41

    ほしゅ

  • 190二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 23:47:32
  • 191二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 11:18:10

    ラチェットを初めて知ったスレだ、懐かしいな

  • 192二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 22:56:53

    ほし

  • 193二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 09:43:35

    >>190

    このスレ見てラチェットの印象変わったなぁ

  • 194二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 10:02:23

    >>190

    これとこのスレでカラクリ見るきっかけになりました

  • 195二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 12:15:33

    アデルちゃんと一緒にライブに来るシュライヤや、舞台演出に貢献するラチェットは存在する……?

  • 196二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 12:31:35

    >>195

    デッドエンド後エレジアあてに手紙が届いたと思ったら悪いがチケット3枚くれって書いてあるルート?

  • 197二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:38:32

    >>196

    「しょーがないなー」なんて言いながらニコニコで贈ってそう。

  • 198二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 01:57:26

    このスレまだ残ってて驚いたありがとう

    エレジア編これで終わりと言ったけど船出したあとのシュライヤ達のやり取りやルフィが駆けつけるまでの流れも書きたいなと思ってます

  • 199二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 08:21:34

    >>198

    楽しみにしています!

  • 200二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 08:32:46

    200で続きを待つ

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