【閲覧注意】『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』のサーヴァントたち

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:31:31

    征服王イスカンダルの宝具『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』にはどんな英霊がいるか、

    また軍勢のメンバーはそれぞれどんなパラメーターか、どんなスキルや宝具を持っているか考えたので投稿していきます


    軍勢メンバー選出基準は、「イスカンダルの遠征に少しでも同行したことがある人物」、

    「遠征途中でイスカンダルと出会い、友好を結んだ人物・降伏した人物」です

    イスカンダルに処刑されてしまった臣下も軍勢に選出しましたが、イスカンダルに反乱を起こした人物は選外です

    「地位の高い武将」ではなく、「宝具化しやすい逸話や属性を持っている人物」を優先的にサーヴァント化しています

    >>1が考えたわけではないサーヴァントはURLも載せます



    言うまでもないことですが、>>1以外の方も自由にレスして下さって構いません

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:32:14

    ☆参考文献

    アッリアノス『アレクサンドロス東征記』『インド誌』
    ディオドロス『歴史叢書』
    プルタルコス『対比列伝』『モラリア』
    ルフス『アレクサンドロス大王伝』
    ユスティヌス 『地中海世界史』
    ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌』
    アイリアノス『ギリシア奇談集』
    ネポス『英雄伝』
    ポリュアイノス『戦術書』
    ヘロドトス『歴史』


    伝カリステネス『アレクサンドロス大王物語』
    ガルテールス・デ カステリオーネ『アレクサンドロス大王の歌』
    橋本一郎 訳『アレクサンドロスの書』
    太田強正 訳『アレクサンダーの書」
    フェルドウスィー『王書』


    森谷公俊『王妃オリュンピアス』『アレクサンドロスの征服と神話』『図説 アレクサンドロス大王』『世界征服者の虚像と実像』
    山中由里子『アレクサンドロス変相』
    原随園『アレクサンドロス大王の父』
    ニック・セカンダ『アレクサンドロス大王の軍隊』

    岩明均『ヒストリエ』
    安彦良和『アレクサンドロス』

    その他ネット上の記事など多数

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:33:22

    【真名】プトレマイオス・ソーテール 【CLASS】アーチャー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運A+ 宝具A++
    【クラス別スキル】 対魔力:D 単独行動:B
    【固有スキル】
    カリスマ:B
     軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
     カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

    神性:B
     イスカンダルと同様に、最高神ゼウスの血を引くという伝承による神性。
     プトレマイオス朝では王の神格化が盛んにおこなわれ、初代王プトレマイオスはゼウス神を祖とし、
     ディオニュソス及びヘラクレスの血を引くと語られ、王本人もゼウスと同一視され
     『救済神(テオイ・ソテレス)』として神格化された。その神性はかつての主君イスカンダルをも上回る。

    セラピス神の加護:A++
     プトレマイオスが融和政策のために複数の古代神を習合させた神格・セラピスによる加護。
     アピスでありオシリスでありプタハでありミンでありディオニュソスでありアスクレピオスでありゼウスたるセラピス。
     伝承ではプトレマイオスの夢に現れ神託を与えたという。
     主に霊魂と豊穣と医術の神としての権能を持ってプトレマイオスに加護を与える。

    征服王の遺産:EX
     征服王の遺骸を収めた棺。自身以外の「征服王の遺産」スキルを完全に無効化する。
     また、プトレマイオスの施設型宝具はこのスキルの影響によって神秘的な強固さを誇る。
     プトレマイオスはペルディッカスよりイスカンダルの遺骸を奪い、自らが統治するエジプトに連れ去り時代の勝者となった。
     『イスカンダルの遺骸を収めた土地は、至福の地となり、永久に滅ぼされることはないであろう』とは、
     イスカンダルが最も信頼した予言者アリスタンドロスの言葉である。

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:35:57

    【プトレマイオス宝具①】
    『万邦照らす栄華の王塔(ファロス・アレクサンドリナ)』
    ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:20〜99 最大捕捉:1000人
     首都アレクサンドリアに建てられた大灯台。灯台(ファロス)の語源。
     バビロンの空中庭園やギザの大ピラミッドに並ぶ世界の七不思議の一角であり、
     この灯台より発せられる光は数十km先に到達し、戦時には光を当てて敵船を燃やしたと伝承される。
     エジプトのファラオの神威、雷神ゼウスの末裔と謳われたプトレマイオス神性が
     救済王の数多の偉業の栄光の元に収束され、雷電を纏った対城クラスの光線として放たれる。
     征服王イスカンダルによる着工のため、征服王がアーチャーで召喚された際に同じ宝具を所有する。

    『万邦冠たる叡智の王庫(ムセイオン・アレクサンドリナ&ビブリオテケ・アレクサンドリナ)』
    ランク:E〜A++ 種別:結界宝具 レンジ:− 最大捕捉:1000
     首都アレクサンドリアに設置された学術研究所および書庫に繋がる鍵。
     研究所(ムセイオン)に集った賢者たちの叡智の結集たる文献、
     世界中から収集された書物が図書館(ビブリオテケ)に収蔵され、それらから得られる知識・技術を
     学神ムーサの加護により、プトレマイオスは自らに適用することができる。
     現代では既に失われた太古の神秘や魔導についての資料も膨大な数が蔵されており、
     「書」を代償にすることで英霊の宝具やスキルをも対抗・解体・模写が可能。
     『この世全ての叡智』を集めたとも言われる偉業の具現たるこの宝具は、
     ソーテールの遺業を継いだフィラデルフォス(プトレマイオス2世)も同様に展開可能。

     ―――書庫の歴史は古代ウルクから始まり、新アッシリアのアッシュルバニパルの時代に一度完成に至ったが、
     プトレマイオスは更にそれを昇華させ、古代最大最高の学術研究所と書庫を創建した。
     そして宝具として顕現したこれは無限の収容規模を誇る人類の叡智の宝庫となっている。
     『雛型』ではないため、未来の人類の叡智まで自動で収用される機能はないが、
     王自身が体験して学問の範疇と判定した技術や事象は新たに王庫へと書物の形で収用される。

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:39:39

    【プトレマイオス解説】
    プトレマイオス朝エジプトの開祖。救済王(ソーテール)。
    後継者(ディアドイコイ)および征服王イスカンダルの臣下たちの中で最大最高の英雄。
    イスカンダルの大遠征に従っていた時は前線で武勇を奮う将軍であり、イスカンダル死後の
    後継者戦争の中で自陣営に属していたロドス島の守戦に勝利して『救済者(ソーテール)』と呼ばれた。
    そして自らが君臨したエジプトにおいて宗教改革を行うなどして統治体勢を確立し、領土を拡張して
    エジプトの繁栄を取り戻したことから『救済王(ソーテール)』の不滅の威名を歴史上に刻んだ。
    イスカンダルが築き、プトレマイオスが繁栄させたアレクサンドリアは長きに渡って
    ヘレニズム世界の中心となり「世界の結び目」「アレクサンドリアにないものは雪ばかり」とも呼ばれた。
    世界七不思議の1つである大灯台も建設やヘレニズム世界の学芸の中心となる
    王立研究所(ムセイオン)の設立を担ったのもプトレマイオスの治世であり、
    この付属機関として古代最大の図書館(ビブリオテケ)も構想され、次代王から設立された。
    イスカンダルが最果てを目指した遥かなる王ならば、プトレマイオスは世界の中心を造り上げた王である。

    後継者戦争の代表的な群雄たちはイスカンダル在世の時は目立った活躍がない者が多いが、
    プトレマイオスはイスカンダルの大遠征の時から武勇でも人格でも誉れ高かったと史料に残されている。
    これはプトレマイオス自身がイスカンダルの伝記の著者であることが大きく影響していると思われる。
    信憑性は疑問だが、フィリッポス2世の息子という伝承もあり、だとするならばイスカンダルの異母兄弟ということになる。
    アレクサンドロス・ロマンスではプトレマイオスはイスカンダルの影武者と務めたエピソードも存在する。
    fateシリーズで明らかになっているプトレマイオスの容姿は均整のとれた肉体のイケメンだが、
    「ゼウス神の子孫」「イスカンダルの異母兄弟」「イスカンダルの影武者と務めた」というエピソードを踏まえると、
    神の祝福によってイスカンダルそっくりの筋肉ゴリラと化した姿で召喚される可能性もなきしにもあらず。

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:41:16

    【真名】セレウコス・ニカトール 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】中立・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運B 宝具A+
    【クラス別スキル】  対魔力:A 騎乗:A+
    【固有スキル】
    カリスマ:B
     軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
     カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

    勇猛:B
     威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
     また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

    神性:C
     一部の伝承で、予言の神アポロンの息子と語られた。
     セレウコスはアポロン神より幾度も神託を授かったという。

    征服王の遺産:B
     征服王イスカンダルのディアデマ。
     これを額に着けたセレウコスは王気に満ち溢れ、常に最高の精神的パフォーマンスを発揮できる。

    双角王:D
     祖なる太陽神、あるいは神王イスカンダルから魔力を受信する角。
     セレウコスの姿を描いた貨幣では角付きの兜を装着した姿が見られるが、
     これ恐らくアメン神の息子を称した有角のイスカンダル肖像にあやかったものである。
     そしてアレクサンドロス・ロマンス上のセレウコスの立像は「無敵を表す角」を有している。

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:41:47

    【宝具】
    『神血輝く太陽の裔(ポイボス・ダフティリズィ)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
     太陽神アポロンの息子であることを示す指輪。
     セレウコスには不可視の陽光シールドが形成され、物理的・魔術的問わずダメージを削減するが、
     Bランク以上の太陽神系の英霊にはこのシールドは弱体化する。
     セレウコス朝に伝わるアポロンの祖神としての性質は太陽神としてよりも
     予言と託宣の神であり、この指輪を身に着けるセレウコスにはAランク以上の「啓示」効果を得る。
     
    『栄光輝く勝利の軍主(ニカトール・エレファンタルコス)』
    ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:5〜50 最大捕捉:80人
     セレウコス朝の尚武の象徴たる戦象が牽引する戦車。
     この戦象一体に象500頭分の規格外の突進力が凝縮されており、『後継者』最大軍事力の顕現である。
     セレウコスはマウリヤ朝のチャンドラグプタとの講和により500頭の戦象を譲り受け、
     これを活用して『後継者』最強と名高かったアンティゴノスを打倒したことで
     セレウコスは「戦象の軍主(エレファンタルコス)」と呼ばれ、戦象はセレウコス朝の象徴の1つとなった。
     『後継者』の王たちは競うように自らの王権正統性や神性を貨幣に刻むプロパカンダを行ったが、
     女神が象戦車に乗りながら槍を構える図像は、戦象で勝利を獲得したセレウコス独特のものであった。

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:42:09

    【解説】
    セレウコス朝シリアの開祖。勝利王(ニカトール)。
    イスカンダルの大遠征に従った将軍の1人にして、後継者の1人。
    イスカンダル存命時は少なくとも現存する史料上は影の薄い存在だったが、
    一方で、セレウコスの勇敢さはイスカンダルが嫉妬したというほどの猛将だったという説がある。
    後継者戦争の当初はペルディッカスの幕僚だったが、エジプト遠征の失敗を契機に
    彼を諸将と共に殺し、バビロン太守となって頭角を現す。
    後に王を名乗りセレウコス朝を創建し、インドに勢力を伸ばそうとしたがこれは叶わず、
    しかし領土の代わりに戦象500頭を貰い受ける。
    この戦象部隊用いてアンティゴノスを敗死させ、更にデメトリオス、リュシマコスを破って勢力を拡大させた。
    大遠征における副将格であったクラテロスを破ったのはエウメネスであり、
    そのエウメネスを破ったアンティゴノスを敗死させたセレウコスは、軍事力という意味では恐らく後継者最強である。
    セレウコスはアンティゴノスを破って領土を奪ったことで広大な旧ペルシア領をほぼ支配し、
    セレウコス朝はヘレニズム国家中で最大の国土を誇るに至った。
    彼によって築かれたセレウキアとアンティオキアの二都はバビロンに代わって繁栄を極め、
    セレウコスは勝利王(ニカトール)の尊称に相応しい栄光を手に入れた。
    しかし故国マケドニアに勢力を伸ばそうとする途中、配下に暗殺されて生涯を終えた。

    セレウコスがマウリヤ朝のチャンドラグプタから戦象を貰い受けたことが、
    ヘレニズム世界およびヨーロッパの軍事史に大きな影響を残すことになり、
    かのハンニバルやピュロス王と言った人類史に輝く名将たちが頼りとしたのも戦象部隊であった。
    なお、イスカンダルが病に倒れる前、イスカンダルのディアデマ(鉢巻き)をセレウコスが手にしたという
    伝承があり、セレウコスの王権正当化を図って作られた話と思われる。

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 20:43:25

    このレスは削除されています

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 21:33:19

    このレスは削除されています

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:20:01

    このレスは削除されています

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:20:18

    このレスは削除されています

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:23:01

    削除されるってどんなヤバい内容が書かれていたのか逆に気になる。
    実は天皇がユダヤ人で武則天のモデルが天照ですとかギリギリアウトな鯖って訳でもないだろうに。

  • 14二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:26:46

    >>13

    すみません、連続投稿規制というのに引っかかってしまい、別回線から投稿しようとしたら連続で失敗してるだけです

    すごい恥ずかしい

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:32:03

    >>14 こっちこそ早とちりしてすみません。

    どの鯖もクオリティ高いので続き楽しみに待ってます。

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:55:26

    【真名】リュシマコス 【CLASS】ランサー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力E 幸運C 宝具C++
    【クラス別スキル】  対魔力:D
    【固有スキル】 勇猛:A

    征服王の遺産:B
     征服王イスカンダルのディアデマ。
     これを額に着けたリュシマコスは王気に満ち溢れ、常に最高の精神的パフォーマンスを発揮できる。

    【宝具】
    『蛮王天衝(サモン・ビザンティンズ)』
    ランク:C 種別:対人・対獣宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:800人
     天を衝くと自称したトラキア王リュシマコスの槍。
     上方向けて槍を掲げることで天空が穿たれ――(ように見える)――、
     そこからリュシマコスの手勢となる軍団の幻影が現れる。
     その数は数百にも上るが、戦闘力も思考力もサーヴァントに比べては大きく劣るため
     諜報や斥候としての能力も高いとは言えないが、その分、幻影群の現界維持はかなり長時間に及ぶ。
     リュシマコスが槍で天を刺し己が権威を誇ったエピソードは、武勇伝というよりもむしろ、
     「征服王イスカンダルに及びもつかぬ分際で権威を誇る滑稽な男」として紹介されている

    『死中活撃・獅子吼封殺(レオン・スレイヤー)』
    ランク:C++ 種別:対人・対獣宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     リュシマコスが編み出したカウンター奥義。対獣魔拳。
     獅子と相対させられた際、その口中に腕を突き入れて獅子を殺したという逸話が昇華された宝具。
     リュシマココスを殺し得る威力が込められた攻撃の最中にあえて剛腕による一撃を突き入れることで、
     敵の防御性能を無効化した上でリュシマコスの攻撃力は三倍化判定が下される。
     更に複数の毒にまつわる逸話により、この時のリュシマコスの腕は“無痛の毒手化”が発生し、
     クリティカルに成功すれば敵対者は苦痛を感じることもなく死に至る。

  • 17二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 22:56:31

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた将軍にして後のトラキア王・マケドニア王。
    兵の統率の才に優れていたため、イスカンダルに嫉妬されていたという説があるが、
    7人しか選ばれない王の側近護衛にイスカンダルの在世通して任じられており、王から信任厚かったと思われる。
    イスカンダルの死後、リュシマコスはトラキア太守となり、時のトラキア王の反乱を抑える。
    後継者戦争中、アンティゴノスが王を名乗ると自らもトラキア王を名乗り、
    紀元前301年のイプソスの戦いでセレウコスと共同でアンティゴノスを倒し領土を広げる。
    紀元前288年には天才戦術家ピュロス王と共に攻城王デメトリオスを倒し、ピュロスも追放しマケドニア王となる。
    しかし恐るべき女傑にして毒婦、第3王妃アルシノエ2世の陰謀によって統治が揺らぎ、
    そこをセレウコスに攻められて敗死した。なお、ゲタイ王ドロミカエテスに敗北し捕虜となったこともある

    イスカンダルの在世、王の不興を買って晒し者にされていた哲学者を哀れに思ったリュシマコスが
    毒を与えて死なせたため、その勝手な行いに怒ったイスカンダルがリュシマコスをライオンの檻に入れたが、
    リュシマコスは逆に素手でライオンを殺して、イスカンダルから敬意を持たれるようになったという逸話が有名。
    (なお、イスカンダル自身も「人間の王と百獣の王のどちらが真の王か」と言って獅子と格闘して勝った伝承がある)
    特にユスティヌスの史料ではこの逸話での慈悲心と勇気を激賞されており、
    「リュシマコスは力の名声において遠征軍の中で最大であった」とまで言われている。
    トラキア族の王になったことについても「最も獰猛な者が最も獰猛な民族の王となった」と記されている。
    なお、同史料ではイスカンダルが不慮の事故でリュシマコスの額を傷つけてしまったので
    王の額飾り(ディアデマ)を巻いて止血してやったという逸話が王権予兆と解釈されている。

    日本大百科全書にはリュシマコスは後継者最強の兵力を誇ったとあるが、
    いかにトラキア兵が獰猛で名高くても、最強の兵力はアンティゴノスかセレウコスだろう。

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:02:05

    【CLASS】ランサー 【真名】アンティゴノス・モノフタルモス 【性別】男性 【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運C 宝具B
    【クラス別スキル】 対魔力:D
    【固有スキル】軍略:C

    乱世の梟雄:A+
     梟雄とは、残忍で強く荒々しいこと。
     どのような手段を取ろうとも自らの勝利と権力を獲得するための執念と欲望の強さを示し、
     それはそのまま裏切り・粛清・懐柔・武力行使の手練に繋がる。
     ただしこのスキルのランクが高いほど乱世やバトルロイヤルの舞台に於いて敵意を集めやすい。
     
    炯らかなる隻眼:A+
     アンティゴノスが乱世において頼りとした己の眼力。鑑識眼の上位スキル。
     眼で見た者の才能、重ねた鍛錬、精神性、己にとって有用になるか邪魔になるかを見極める。
     この眼力を傑出した戦術家たるアンティゴノスが活用すれば、戦術理解や戦況の予知にも活用される。
     アンティゴノス曰く「魔眼など大層な物ではなくただの才能だ」とのこと。

    【宝具】
    『君臨する王槍樹立(ドリクテートス・コーラ)』
    ランク:B 種別:対陣宝具 レンジ:0〜99 最大捕捉:1000人
     槍を大地に突き立てて王土を形成し、強制的に地脈から魔力を吸い上げて自身と同胞への能力向上に充てる。
     この能力が最大限に活かされれば、かつて後継者戦争において
     己以外の有力者全てを敵に回して尚も最優位に立った『隻眼王』の武力の再現となるだろう。
     ———『槍によって勝ち取った領土(ドリクテートス・コーラ)』とは、イスカンダルの大遠征によって
     形成されたヘレニズム世界内における「武力による領土獲得は正当である」という理念である。
     ヘレニズム諸国の王たちは、マケドニア王族ではなかったために血統による正統性を主張できず、
     軍事的功績によって征服王の後継者に相応しいことを示し、王を称することができた。
     その中でも、神性を保有せずイスカンダル縁の遺品も持たずに後継者最有力の地位に立ち、
     最初に王を名乗ったアンティゴノスはこの理念の最初の体現者と言える。
     ———かの偉大なる征服王は、トロイアの地にて槍を大地に突き立て「アジアを勝ち取った」と宣言したという

  • 19二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:02:32

    【解説】
    アンティゴノス朝マケドニアの祖。隻眼王(モノフタルモス)。
    隻眼であったためにこの真名で知られているが、異名として『一つ目巨人(キュクロプス)』とも呼ばれた。
    後代に作成された叙事詩には「城の如きアンティゴノス」と呼ばれており、巨躯だったのかもしれない。
    イスカンダル存命時には東方遠征に従い、小アジアはフリギアの太守に任じられて、現地人の反抗を幾度も鎮圧した。
    イスカンダルの没後、後継者戦争の序盤に帝国宰相アンティパトロスによって
    帝国軍総司令官に任じられ、エウメネスと3度の会戦を行なった末にこれを破る。
    後継者の中でも屈指の戦術家同士のこの2人は古くからの友人だったと言われる。
    繰り返される戦いの中でアンティゴノスは後継者たちの中で最大の勢力へと成長したが、
    これを危険視した他の有力者ほぼ全員を敵に回してしまう。
    サラミスの海戦における息子デメトリオスの戦勝を受け、
    息子と共に王を名乗るが、これに対抗するため他の有力者たちも王を名乗る。
    イプソスの戦いにてセレウコス・リュシマコス連合軍に敗死。82歳の生涯現役であった。
    孫のアンティゴノス2世が前276年にマケドニア王位につき、一般にそれをアンティゴノス朝マケドニアと言っている。

    アンティゴノスはフィリッポス2世と同年齢であり隻眼という共通点があった。
    またアレクサンドロスロマンスではイスカンダルが身分を偽って異国に潜入した際には
    アンティゴノスの名を借りたことがある。なお、アンティゴノスの父は「フィリッポス」という名前である。
    ヒストリエでフィリッポス2世がアンティゴノスと名を騙っていたのはこれらが元ネタと思われる。

  • 20二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:08:45

    【CLASS】セイバー 【真名】エウメネス 【性別】男性  【属性】中立・悪
    【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具A+
    【クラス別スキル】  対魔力:B 騎乗:B
    【固有スキル】
    征服王の遺産:A+
     第一宝具『空位の黄金玉座(メガス・スロノス)』参照。

    情報操作:B
     巧みな情報操作、あるいは情報封鎖によって敵のみならず味方すら惑わし
     最大限以上の戦果を得ることを可能とするスキル。
     「相手に真名や情報を知らせることで発動する」スキルや宝具などを無効化する。

    才気のカリスマ:B
     部下の心を掴む話術とパフォーマンス、明敏な働きぶりによって自軍の能力を向上させる。
     多くのマケドニア人からの敵視されていたことが知られるエウメネスだが、
     本人の知恵者ぶりや立ち振る舞いを身近で見た部下達からは大きな尊敬を受けていた。
     しかし理屈抜きに人を惹きつける才能(カリスマ)ではないので、嫉妬を呼び込むことも。

    拙速:B
     神速と似て非なるスキル。
     時には先手を打って敵軍を封殺し、時には逃走を完遂した逸話により霊基に刻まれた技能。
     神速とは異なり戦闘を継続せずとも敏捷値を向上させられるが、その際には「敵の戦闘データの忘却」、
     「宝具含む所有アイテムの消失」などの一時的なペナルティが発生する。

    幻術:B
     巧みな兵法で敵対した将兵を惑わした逸話により霊基に刻まれた技能。
     他者に対し「誤った予測」を強制し、行っていない行動、存在しない武具や兵士の行使を植え付ける。
     英霊エウメネスは魔術に精通していないが、その詐術ぶりは結果的に魔術と同じ効果を生む。
     ただし、エウメネスと同等以上の戦術眼の持ち主には時として見破られる。  

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:10:22

    【宝具】
    『空位の黄金玉座(メガス・スロノス)』
    ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     第一宝具。マケドニア人ではないエウメネスをマケドニア将兵の指揮官たらしめた装備。
     亡き王イスカンダルの宝物庫より取り出したディアデマ、王笏、王冠、鎧、棺などの一式である。
     王ならぬエウメネスはこれらの王権象徴物を持っていても本来は何の効果を得られないが、
     第三宝具である『王宮日誌』と併用することで恐るべき効果を発揮する。

    『実り落ちぬ穂先(テア・スピカ)』
    ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0 最大捕捉:1000人
     第二宝具。常時発動型の宝具。
     武器に穂を結ぶことで豊穣神の加護を受信し、戦闘中5ターン毎に最大HPの1/8が回復する。
     エウメネスの手によって穂が結ばれた武器の所有者のほぼ全員に加護は適用される。
     エウメネスが女神デメテルが戦女神アテナに勝利する夢を解釈して
     部下たちの武器に穂を結ばせたという逸話に由来し、実際エウメネスの戦歴の中で
     兵站補給に悩まされた様子は見受けられない。


    『長征行録・王宮日誌(アナバシス・エフェメリデス)』
    ランク:C~A+ 種別:対人、対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
     第三宝具。書記長エウメネスが管理したという征服王イスカンダルの公的日誌。
     大遠征中に征服王が経験した陸会戦・海戦・攻城戦……その他ありとあらゆる戦歴が記録されている。
     これには征服王の戦歴のみならず、その幕僚の将軍たちの戦闘記録も記されており、
     その記録からエウメネスは各武将の使った「戦術」を引き出し、自ら再現することができる。
     戦術再現に必要な兵器・兵員は『空位の黄金玉座(グレイト・スローン)』によりその都度召喚することが可能。

     征服王が将軍たちに遠征の記録の写しをエウメネスに送るように命じたエピソードと、
     エウメネスが亡き王の戦術を模倣した逸話や玉座を用いて将兵の指揮権を得た逸話がミックスされ、
     『王宮日誌』に宿る神秘を更に昇華させるに至った真の奥の手たる宝具である。

  • 22二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:12:35

    【エウメネス解説①】
    征服王イスカンダルに仕えた書記官長。
    その異色の経歴から歴史家に注目され、イスカンダルの臣下の中ではまとまった史料が最も多く現存する。
    プルタルコスによると、ケルソネソス半島のカルディア出身で、貧民層であったが自由人としての教育を受けており、
    フィリッポス2世がカルディアに滞在した際にエウメネスの武術の才能を見初めてマケドニア王国の家臣とした。
    一方でネポスによると、エウメネスは祖国では極めて高貴な家柄の出身であったという。
    エウメネスは次王イスカンダルの大遠征には書記官として随行していたが、
    智慧と信義を持っていたため尊敬を受けており、遠征終盤では王から騎兵隊指揮官としての軍務を任されている。
    イスカンダルの死後の帝国の方針を定めるバビロン会議でも将軍たちと同様の有力者として扱われており、
    史料に表れていないところで武将としての多数の功績を残していた可能性がある。
    後継者戦争当初はペルディッカス派だったエウメネスは宰相アンティパトロス派のクラテロス大将軍と戦って敗死させ、
    エウメネス自身も一騎討ちで武将ネオプトレモスを倒した。

  • 23二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:12:48

    【エウメネス解説②】
    意外に思われるがエウメネスは文官の出でありながら自らも戦闘に参加するタイプの武将であったと伺える。
    (そもそもエウメネスがフィリッポス2世にスカウトされたのは、格闘技の腕前を評価されたからと言われる)
    ―――しかし敗死したクラテロスの人望は絶大のものだったためエウメネスはマケドニア人から敵視されようになり、
    更にペルディッカスも同時期にエジプトで死んだため、孤立に近い状態で逃亡と立て篭もり生活を送ることになる。
    しかしアンティパトロスの後継者に指名されたポリュペルコンに支援されたことで
    名目上のマケドニア帝国最高軍事司令官となり、アンティゴノスと激戦を繰り広げる。
    最後はアンティゴノスの離間の計により部下の裏切りにあって捕らえられ、アンティゴノスの下で死んだ。
    イスカンダルに次ぐ大将軍だったクラテロスを敗死させ、屈指の戦術家であるアンティゴノスと
    互角以上に戦った彼だが、他の後継者とは違い、自らの野心のために他勢力に攻め入ったり
    裏切りを行ったりはしておらず、何を思って戦っていたのかは判然としない。
    マケドニア王家のためだけに仕えることを良しとし、権力を得ようとする後継者たちに与したくなかったのかもしれない。

    文官の出ではあるが誇り高く自信に満ちた性格で、「私が剣の主人である限り誰も私の目上と認めない」、
    「私は自分よりも手強い相手と戦った覚えがない」などの言葉を残している。
    その容貌は繊細で若々しく均整の取れた身体つきで感じの良いものだったという。
    なおイスカンダルの最愛の友であるヘファイスティオンとは仲が悪く何度か諍いを起こしている。
    またイスカンダルから遠征航海に必要な費用を求められた際にケチって少額の金を送ろうとしたため、
    イスカンダルに天幕を焼かれるという出来事があった。このエピソードは「エルメロイⅡ世の冒険」でも語られている。
    『後継者史』の著者である歴史家ヒエロニュモスはエウメネスと同郷で親しい仲だったと言われるが、
    エウメネスの父の名もまた「ヒエロニュモス」であったという。漫画ヒストリエの数々の設定の元ネタが見えてくる。

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:15:52

    【真名】ヘファイスティオン 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】中立・善
    【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具B+
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A+
    【固有スキル】
    神性:E
     本来は神族の血縁関係は皆無だが、神格化されたイスカンダルとの親密に過ぎる関係の伝承、
     そしてイスカンダルより英雄神として祀るように指示された伝承により獲得した神霊適正。

    耐毒:B
     猛毒を纏う宝具を使用するために発現させたスキル。
     トルコにおけるイスカンダル伝承で、猛毒の鉤戦車に乗り込む際、解毒剤を服用していたという逸話が存在する。
     インド伝承における『毒の娘』がインスカンダルを暗殺しようとした際、
     師アリストテレスから施された魔術、あるいは霊薬によって毒を防いだという伝承も語られる。
     因みに、イスカンダルの死因は病死か毒殺が有力だが、その毒はアリストテレスが調合したものという説がある。

    彼もまたイスカンダルなのだから(真):A+
     数多の臣下の中で征服王に最も寵愛され、『もう一人のイスカンダル』と称された伝承が昇華されたスキル。
     イスカンダルの保有しうる宝具やスキルを模倣することができるが、スキルは一段階ランクが低下する。
     現界時に「英霊イスカンダルが保有し得る宝具」を最大で2つ選択肢、保有することができる。
     ———イスカンダルが自らをアキレウスに、ヘファイスティオンをパトロクロスに見立てた逸話もよく知られるが、
     パトロクロスもまたアキレウスの武具を借り受けて使用していたと神話に語られている。

  • 25二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:19:04

    【宝具】
    『炎上毒牙の鉤戦車(イスケンデル・ホイール)』 
    ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:2〜40 最大捕捉:50人
     「竜の島」においてイスカンダルが竜退治を成し遂げた伝承に由来する宝具。
     トルコの伝承では千本の毒塗り鉤を牛牽き戦車に取り付けて突進して竜を殺したと語られ、
     アラブ・ペルシア伝承では毒物や硫黄・油を詰めた牡牛を竜に飲み込ませてから発火させて竜を殺したという。
     これらの伝承がミックスされ、発火する牝牛が毒塗りの鉤戦車を牽引する極めて物騒な宝具として顕現した。
     純粋な破壊力は『神威の車輪』には一歩劣るが、炎と毒が傷口から侵食する効果により
     対生物の殺傷性では『神威の車輪』を上回り、竜種をも絶命せしめる。

    『天の戒め(ポイボス・デスモス)』
    ランク:B 種別:対神宝具 レンジ:2〜10 最大捕捉:5人
     テュロス攻囲戦に勝利したイスカンダルが解いたという太陽神の像を縛り付けていた黄金の鎖。
     数少ない対神兵装であり、神性を持つ者がこの鎖に囚われると、身体の自由を奪われるばかりか、
     その者が持つ神性は鎖の所有者への加護へと変換されてしまう。
     偶然の話だが、縛られていた太陽神はイスカンダルから「イスカンダルの友」と呼ばれ、
     ヘファイスティオンもイスカンダルから「イスカンダルの友」と呼ばれていた。

    『永遠なる友の王(フィラレクサンドロス)』
    ランク:A 種別:召喚宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
     英霊ヘファイスティオンの最愛にして最大の友、征服王イスカンダルをサーヴァントとして召喚する。
     イスカンダルとヘファイスティオンの関係は「二つの体に一つの魂」とすら評された伝承があり、
     ヘファイスティオンとイスカンダルの霊基は別個でありながら繋がっている。
     自身の霊基を代償とすることで召喚が実現し、、イスカンダルの顕現の後、
     ヘファイスティオンの霊基は戦闘不能の亡霊クラスにまで劣化する。
     「彼もまたイスカンダルなのだから」というスキルは、この宝具から零れ落ちた派生であると言える。

  • 26二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:19:55

    【ヘファイスティオン解説】
    征服王イスカンダルの臣下にして戦友の将軍。
    数多い幼馴染の中でも王から最も寵愛を受けたと言われ、同性愛の関係もあったとの見方が強い。
    イスカンダル自ら「ヘファイスティオンははもう1人のイスカンダルなのだから」と称し、
    師アリストテレスから「イスカンダルとヘファイスティオン二つの体に一つの魂」と称され、
    また哲学者ディオゲネスからは「イスカンダルはヘファイスティオンの太ももに夢中になっている」と言われた。
    遠征の終盤ではイスカンダルから帝国宰相に相当する地位に任命されたが、同年に病死。
    王は大いに嘆いて医師を処刑し、ヘファイスティオンを神として祀る神殿を建てることを計画したという。

    王個人から特別な寵愛を受け、周囲の者との関係性は芳しくなかったというと無能な人物の印象を抱きやすいが、
    ヘファイスティオンは兵站管理に優れ、都市・砦・橋などの建造の監督を担い、
    進軍先の斥候および外交官としても有能であり、王の名代として征服先の新王の選考を行ったこともある。
    fateシリーズにおけるヘファイスティオンの妹が王の名代を務めたという話はこれが元ネタと思われる。
    戦闘においても無縁だったわけではなく、包囲指揮、艦隊指揮、陸軍別動隊指揮など任されており、
    乱戦の中で槍で腕を貫かれたこともあるという記録から、白兵戦もこなしていた。
    総じて目立った失敗もないため、ヘファイスティオンはどんな仕事もソツなくこなす優秀な将軍だったと思われるが、
    この時代に尊敬された武将とは物資調達や外交ではなく戦闘術や軍略に優れた将であった。
    彼が諍いが起こしたのは、そういった理由で他の武将や幕僚から尊敬を受けられなかった故と思われる。
    なお、史実に於いてのヘファイスティオンは「イスカンダルより体格がよかった」と語られているが、
    fateシリーズにおいては「小柄なイスカンダル」の記録はヘファイスティオンの妹の姿によるものなので、
    fateシリーズのヘファイスティオンの体格はゴリマッチョなのか否か不明。

  • 27二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:48:04

    【真名】クラテロス 【CLASS】アーチャー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具A
    【クラス別スキル】  対魔力:D  単独行動:A
    【固有スキル】
    カリスマ:C
     軍隊を指揮する天性の才能。
     イスカンダルに次ぐ帝国の大将軍としてマケドニア兵士から絶大な人望を誇っていたという。

    彼はイスカンダルの命なのだから:A+
     英霊ヘファイスティオンが保有する「彼もまたイスカンダルなのだから」と似て非なるスキル。
     クラテロスは王の命も同然と称された「王の友」であり、最も敬意と信頼を寄せられた副将という逸話が昇華され、
     イスカンダル個人の武具ではなく、イスカンダルの軍団が運用した兵器・武具を活用することができる。

     
    【宝具】
    『却ける不犯の鏡盾(アスピーダ・カスレフティ)』
    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
     魔術や呪詛、毒物を斥けるのみでなく、放った者へ跳ね返す効果のある盾。
     盾が攻撃を受けた時点で条件が満たされ、距離を超えて反射効果が成立するが、
     この盾は純粋な物理攻撃に対しては宝具未満の耐久力しかない。
     イスカンダルが石化の魔眼を持つ幻想種『蛇の王』バジリスクに対抗するため、
     部下の兵たちの盾に鏡を取り付けさせた伝承に由来し、反射効果のある宝具へと昇華された。

    『将の軍兵(マケドニアス・ヘタイロイ)』
    ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:500人
     イスカンダル在世は副将格を務め、イスカンダルの死後も最も声望があった後継者という逸話に由来する宝具。
     『王の軍勢』と同じように戦友の英霊を召喚するが、召喚できるのはマケドニア人の兵卒クラスに限られる。
     後継者戦争初期において、マケドニア兵士はクラテロスの帽子を見ただけでクラテロスの味方についたという人望と、
     スキルによってイスカンダルの軍事力を借り受ける効果によって成立する能力である。
     この宝具により、運用に多数の兵員が必要な攻城兵器や多数の兵員を動員する戦術の再現が可能となる。

  • 28二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:54:41

    【宝具②】
    『超克の砲撃、英雄神へ到れ(メルカルト・カタパルト)』
    ランク:C~A 種別:対城宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:50人
     征服王イスカンダルがテュロス攻囲戦に使用した巨大な攻城用投石機。
     テュロスの城壁は特殊な防備によって射出機の威力を減退したと史料に残されるが、
     イスカンダルがテュロス征服の暁にこれをメルカルト神殿に捧げたことで、「城壁の超克兵器」として昇華された。
     よって、メルカルト神の加護もあり、この投石機から放たれる弾丸は防御系アイテムの超克の特性を有するに至り、
     例え石弾が防がれても、次弾以降は克服するために威力が向上し、新たな属性を獲得することも可能。
     因みにメルカルト神はヘラクレスと同一視されており、イスカンダルがテュロスのメルカルト神殿を詣でたいと
     言い出したのがこのテュロス攻囲戦の発端である。
     いかなる軍団、城塞、試練に対しても決して敗北を認めないイスカンダルの精神性を顕す宝具とも言える。

     インドにおいてのある戦いではクラテロスが攻城兵器を持って王の救援に現れた逸話があり、
     スキルを介さずとも英霊クラテロスの宝具は投石器などの攻城兵器となる可能性が高い。

  • 29二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:55:09

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた大将軍。
    イスカンダルの東方遠征における各地での戦では一部隊の指揮ではなく左翼全体の指揮を担ったり、
    イスカンダルとは別働隊の指揮を多々任される人物だった。
    パルメニオン大将軍が暗殺された後は、このクラテロスがイスカンダルに次ぐマケドニア軍の副将格であったと見ていい。
    イスカンダル(アレクサンドロス)は最も寵愛したへファイスティオンを「アレクサンドロスの友」と呼んだ一方、
    クラテロスを「王の友」と呼び、最も敬意を寄せていたと言われている。
    ヘファイスティオンがイスカンダルの腹心とするならば、クラテロスはイスカンダルの副官である。
    イスカンダルが獅子狩りの際に窮地に危機に瀕した時、クラテロスがイスカンダルを救ったこともあるというが、真偽は不明。
    しかしクラテロスはマケドニア第一主義であり、イスカンダルの東方融和政策にしばしば苦言を呈していたらしく、
    マケドニア兵たちからの人気も含めて、イスカンダルからは疎まれていたという説もある。
    (個人的には、イスカンダルが指輪を渡したのがクラテロスでなくペルディッカスだったのは、
    クラテロスとの意見の齟齬やクラテロスの兵士からの人気ぶりが気に食わなかった気もしないでもない)
    イスカンダルの死後の後継者戦争ではアンティパトロス勢力に属し、
    クランノンの戦いてギリシャ連合軍を破るなどしたが、「書記官」エウメネスとの戦いで敗死した。
    クラテロスはイスカンダルにも意見を言えるマケドニア主義者ということでマケドニア兵から人気が高く、
    彼を敗死させたエウメネスは勝ったにも関わらずマケドニア兵から敵視されるようになってしまった。
    このエウメネスとの戦いでは最終的には敗れたもののクラテロス自ら多くの敵兵を殺しており、
    指揮のみならず武勇にも優れていたと思われる。

  • 30二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:57:47

    【真名】ペルディッカス 【CLASS】ランサー 【性別】男性 【属性】中立・善
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A+
    【クラス別スキル】 対魔力:D
    【固有スキル】
    征服王の遺産:A++
     イスカンダル自身から託された印綬の指輪。
     これと引き換えにイスカンダルの宝具を2つまで発現し、行使できる。
     ―――イスカンダルの友たるヘファイスティオンが病没した後、ヘファイスティオンの地位に抜擢されたのは
     ペルディッカスであり、王の宝具を使用できるという共通のスキルを持ったのは必然だったのかもしれない。

    エジプトの呪い:A
     生前たどった晩年の履歴から受け継いだ呪い。
     後にエジプトの神王(ファラオ)となるプトレマイオスとの抗争において、砦攻めは嵐にあって失敗し、
     ナイルの渡河では激流に阻まれて大失敗し、死を招いたというエピソードに由来する呪い。
     エジプト神系の英霊に対しては行動判定の成功率が大幅に低下する。
     
    【宝具】
    『境界越える勝利の魁(アルメリオ・メウファトン)』
    ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:5〜40 最大捕捉:50人
     イスカンダルの遺品である指輪を媒介に顕現させる征服王の槍。
     トロイ上陸の際に「アジアを槍で勝ち取った」と宣言した逸話に由来する投槍である。
     後世、ドイツで著されたとある兵法書では、槍の穂先のみで人体を超える巨大なオーパーツにして、
     勝利の象徴として描かれており、この槍の姿はその描写に準拠されている。
     宝具としての能力は国境を侵し尽くした征服王の事業を象徴するように
     境界を突破することに特化しており、結界や城壁を破砕して大破壊を実現する。
     ペルディッカスは後世に著されたある叙事詩では巨大な槍を振るう戦士であり、
     イスカンダルの宝具を借り受けずともランサーになっていた可能性がある。

     ———なお、そのドイツの兵法書ではイスカンダルは槍のみならず
     巨大な異形戦車も開発して操った超常の王ということになっているらしい。

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 23:58:51

    【宝具②】
    『舞い墜ちし天頂王翼(ヴィア・アイテール)』
    ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:99 最大捕捉:600人
     イスカンダルの遺品である指輪を媒介に顕現させる空飛ぶ戦車。
     アレクサンドロス・ロマンスにおいてイスカンダルが天辺に至ったという
     『王威の翼輪(グリフォンズ・ホイール)』による天空からの墜落襲撃。
     神獣グリフォンの牽引する戦車が天頂――最果てまで到達しようとすると
     『世界』から弾かれ、反動として恐るべき運動エネルギーを伴って地上の獲物へと墜落する。
     この宝具は一度しか発動できず、一度の発動後にグリフォンも戦車も自壊して消滅する。
     『覇王の翼輪』をイスカンダル本人が使用すれば、このような物理自爆ではなく、別の能力を発揮するらしい。


    【解説】
    征服王イスカンダルの臣下の将軍であり、後継者の1人。
    獅子の巣穴に単身で入り、仔獅子を手に入れて帰ってきたという豪胆さを示すエピソードを持つ。
    イスカンダルの東方遠征の大きな会戦では重装歩兵部隊を指揮し、
    会戦以外での軍事行動では王の部隊とは別働隊の指揮を任されることが多かったと史料から読み取れる。
    王が最も寵愛したへファイスティオンが病没した後は、王はペルディッカスをへファイスティオンの後の
    ヘタイロイ指揮官および千人隊長(帝国宰相)に任じており、ペルディッカスは王からの信頼は非常に篤かった。
    王からの信頼を示す極めつけの逸話は、イスカンダルが病によって臨終する際、
    王の手により帝国の後継者の証とも言える印綬の指輪がペルディッカスに渡されたことである。
    イスカンダルが「最強の者が帝国を継承せよ」という遺言を残した逸話は有名だが、
    実はペルディッカスを明確に後継者として指名していた(とはいえ例の遺言は実にイスカンダルらしくはある)。
    しかしペルディッカス自身はまだ生まれていないイスカンダルの第一王妃の子を次代王とし、
    自身はその後見人および摂政となる意向を示した。
    いかに王から信任厚い将軍だったとしても、王族でもないペルディッカスが
    あれほど偉大な王の後継者としてあれほど巨大な帝国を統治するなど
    他の諸将たちが許すはずがなく、この判断はやむなしだったと言っていい。

  • 32二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:00:09

    【解説②】
    ペルディッカスは自分に反発した歩兵隊と武将メレアグロスにあわや殺される寸前までいったが、
    何とか勢力を取り戻すと歩兵隊を説き伏せ、メレアグロスを謀殺した。
    ペルディッカスはイスカンダルの第一王妃の子が育つまでイスカンダルの兄弟を王に立てて、
    摂政として帝国の実質的なトップの地位につき、カッパドキアへ遠征して勝利したまでは良かったが、
    その後、采配を間違えて運命が狂い出す。
    ペルディッカスは自身の権力を更に盤石の物とするためにマケドニア本国の重臣アンティパトロスの娘と結婚したが、
    すぐに離婚してイスカンダルの母后オリュンピアスの娘と結婚しようとしたので、
    アンティパトロスはこれに怒り、クラテロスやプトレマイオスといった有力将軍と同盟し、
    ペルディッカスを倒そうとした。後継者(ディアドコイ)戦争の始まりである。
    ペルディッカスはエジプト太守のプトレマイオスを倒すためにエジプトへ遠征したが、
    ナイル渡河に失敗して多くの兵士を失って兵たちの怒りを買い、
    これに乗じたペイトン、アンティゲネス、セレウコスらによって暗殺された。

    ペルディッカスの采配ミスが後継者戦争の幕開けではあるが、たかが結婚についての不義理騒ぎ程度で
    諸将が同調して戦乱を起こすわけがないので、遅かれ早かれ更なる権力を欲する諸将によって
    後継者戦争が起こされるの避けられなかっただろう。 

  • 33二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:03:39

    正直『王の軍勢』は設定見た時から臣下がどんな感じで英霊化してるのか気になってたからこーゆースレはめちゃくちゃ興味深い

  • 34二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:05:06

    こんだけの量のオリ鯖とか考えるだけでも大変そうだけどすげぇ…
    宝具名の言語とかよく知ってるなぁ

  • 35二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:06:19

    一旦寝ようと思ったけど感想貰ってテンション上がってきた
    批判や文句も好きに言ってね

    【真名】コイノス 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具B
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    支援攻撃:A
     自らが主攻を務めるのではなく、他者の行動を補助して最大限以上の戦果を生む戦術。
     王でありながら自ら主攻を務めたがったイスカンダルの麾下の将軍として嫌でも身についてしまったスキル。

    【宝具】
    『望郷の凱旋(カタバシス・エルピス)』
    ランク:C 種別:対王宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
     弁論宝具。征服王イスカンダルに遠征の続行を断念させた逸話が昇華された能力。
     王、あるいは将軍などの英霊の「民衆や臣下の力を顕現する」能力を無効化する。
     暴君としての逸話を持つ英雄に対しては更に成功率が上昇し、
     軍勢召喚系・建築物発現系の宝具に対してはクリティカルが発生する。

    『背後からの王援(マセドン・ジェネラル・エグザンプル)』
    ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1000人
     敵対者の宝具、あるいは必殺技の威力を半減させる能力。
     征服王イスカンダルとパウラヴァ族の巨王ポロスの決戦「ヒュダスペス河畔の戦い」において、
     敵陣に突撃するイスカンダル隊を討つべく出撃した敵部隊の背後へとコイノスは進んだ。
     これにより敵部隊は混乱し、前後に戦力を分けることとなり、イスカンダル隊は苦もなく突き進むことが出来た。
     この逸話が昇華され、敵の必殺の攻撃をバラけさせる能力として宝具化された。
     ただし発動には、「敵の前後にコイノスとその仲間を認識させる」必要があるが、
     コイノスは将として生前指揮した部隊の幻影を限定的に召喚することでこの条件をクリアする。

  • 36二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:06:42

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた将軍。主に歩兵を指揮することが多かった。
    コイノスは地位の高い将軍であったようで、遠征中の主要な戦いの殆どに
    指揮官として名を記されており、王に別働隊を任されることもしばしばあった。
    コイノスが指揮する歩兵隊は、「アステタイロイ」と呼ばれるエリート歩兵部隊であり、
    遠征終盤にはコイノスはイスカンダルから最も信頼されていた将の1人とも言われている。
    王の幼馴染である若手を除いた古参の将の中では、恐らく副将クラテロスに次ぐ存在だった。
    目立った功績としては、ソグディアナの難敵スピタメネスからの襲撃をコイノス隊が撃退したことで
    スピタメネスは仲間(妻とも)の裏切りに会い、その首級はイスカンダルに贈られたという。
    インドにおける強敵ポロス王との決戦では、イスカンダルを狙う敵部隊の背後に
    コイノスが回り込んだことが会戦の序盤の趨勢を決め、マケドニア軍が勝利した。
    しかしコイノスの逸話で最も有名なものは、王の遠征を助けたことではなく、遠征を「終わらせたこと」である。
    イスカンダルはポロス王を倒して戦友に加え、更にインドの諸都市を平定して行ったが、
    マケドニア軍はあまりに過酷な長期遠征に疲弊しきっており、
    しかもこの先にはポロス王を遥かに上回る軍事力を誇るナンダ朝があると聞かされていた。
    士気が弱まる兵たちをイスカンダルは得意の演説で鼓舞しようとしたが効果なく、
    逆に衆目が見る中でコイノスから帰郷を求める演説を受け、ついに遠征軍を反転させることになった。
    しかしその3日後コイノスは病死し、イスカンダルは盛大にその死を盛大に弔ったという。
    ただしルフスの史料によると、王はコイノスを弔いはしたが、
    「故郷に帰りたいと言っていたが、それから僅か数日間だけ生きるために帰路に着いたのか?」
    という皮肉も言い捨てたという。史実のアレクサンドロスの性格的に実に言いそうである。

    型月世界においてイスカンダルの遠征が途中で取り止めとなったのは「小利口な連中」ということになっているが、
    遠征を終わらせたコイノスはマケドニア兵たちの総意の代弁を務めたというべきであり、
    また史料上では「一度祖国マケドニアへ帰った後なら、再び遠征にお供します」と述べている。
    なにより、イスカンダル自身がコイノスには大いなる信頼をおいていたことは間違いない。

  • 37二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:12:33

    【CLASS】ランサー 【真名】黒のクレイトス 【性別】男性  【属性】中立・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力E 幸運D 宝具C
    【クラス別スキル】  対魔力:C
    【固有スキル】
    戦闘回復:B
     戦闘続行と似て非なるスキル。
     戦闘中に重大なダメージを負っても短時間で持ち直し、戦闘に復帰する。

    王業否定:A
     王の偉業は先人の業績や王に仕える臣民あっての物であり、王単独で成し遂げられるものではないという言論スキル。
     臣民の助けあっての偉業の具現化たるスキルや宝具を無効化、あるいは弱体化させる。
     皇帝特権スキル保有者や、臣民の働きによって得た建造物の宝具を有する太陽王などにとっては天敵となる能力である。


    【宝具】
    『この腕が主君を救うのだ(メラース・ソーテール)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
     常時発動型の宝具。
     征服王が関わった乱戦の中でとりわけ有名な『クレイトスは襲撃者より王の命を救った』逸話の具現。
     主と認めた者が命の危機に瀕した時、自動的にクレイトスが主の脅威の前へと瞬間移動し、
     その際のクレイトスには大幅の戦闘力ボーナスが付与される。
     脅威の程度が高ければ高いほど、ボーナス加算数値は跳ね上がる。

  • 38二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:13:09

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた武将。肌が浅黒かったため「黒の」とあだ名されていた。
    クレイトスの姉はイスカンダルの乳母であり、王家に近しい身分の家系と思われ、
    クレイトス自身は先王フィリッポス2世の在世から近衛隊長を務めており、生粋の武人であった。
    イスカンダルの遠征に従い騎兵親衛隊長に任じられ、ペルシアとのグラニコス川の戦いにおいて
    敵側の武将スピトリダテス(もしくはロイサケス)の襲撃からイスカンダルを守るという活躍を見せた。
    ガウガメラの戦いではイスカンダルとともに騎兵隊を率いて敵陣に突入する役を負った。
    その後、王からの不信により騎兵隊長フィロータスが処刑されたため、
    その後任にクレイトスとヘファイスティオンが指名された。
    ヘファイスティオンは王に個人的に寵愛されていた面がある一方、クレイトスは実力を評価されたのだと思われる。
    一方でクレイトスはイスカンダルのペルシア宮廷の風習への傾倒ぶりにも苦い思いを抱いていたとされ、
    また恐らくは元々無遠慮な性格(史料によっては粗暴と言われる)であることが災いを呼ぶことになる。

    ペルシア王ダレイオス三世の死後、イスカンダルはクレイトスをバクトリアの総督に任命したが、
    クレイトスはこれを王からの左遷宣告と受け取り不満を抱いたという。
    その時の宴で王の追従者たちはイスカンダルを神々と比較して誉めそやし、
    酒に酔った王もそれに乗じて大言を吐き、古参の将校はあまり面白くない思いでいた。
    イスカンダルがついに父フィリッポス二世を軽んじる発言するようになると、
    耐えかねたクレイトスはイスカンダルよりフィリッポスの功績が上とし、
    王の功業は兵士の働きあってのものなのに王は功績を独り占めにしていると極めて直接的な批判を投げつけ、
    更に、自らが過去に王を救った話を持ち出した。『この腕がイスカンダルよ、あの時あなたのお命を救ったのだ!』
    一連の言葉を受けたイスカンダルは当然激怒し、周囲の者が怒る王を止め、
    クレイトスを退出させようとしたが、クレイトスは尚も王への挑発をやめなかったため、
    王は護衛兵から槍を奪い、クレイトスを刺し殺した。
    酔いから覚めた王は自らの手で戦友にして命の恩人を殺してしまったことを大きく後悔し、
    三日三晩部屋に引きこもって泣き続けたという。

  • 39二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:15:18

    【真名】白のクレイトス 【CLASS】ランサー 【性別】男性 【属性】混沌・悪
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具A
    【クラス別スキル】 対魔力:C
    【固有スキル】
    衝角突撃:A
     「航海」スキルが海戦専用に変化したもの。
     このスキル保有者が乗る船を何かに衝突させても壊れにくくなる。
     クレイトスはランサーでありながら例外的に軍船を固有の武装として持ち込める。

    驕慢:B+
     己の能力に対する最大限の自信により常に最高のパフォーマンスを発揮できる。
     ただし勝てば勝つほど隙だらけになっていき、騙し討ちや暗殺などに弱くなる。

    【宝具】
    『偽・海神の三叉矛(アナリティア・トリアイナ)』
    ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
     海神ポセイドンの三叉矛と称するクレイトスの矛。
     クレイトスが馳せた海原を想起しながら三叉矛をかざし、振るうことで荒れ狂う海流を呼んで対象を粉砕する。
     ただし、この宝具を繰り返し使用するとクレイトスの精神は増長し、正常な判断力を失っていく。
     この三叉矛によって引き起こされる事象は海神ポセイドンの権能を行使している訳でも
     加護を受けている訳でもなく、海神を称する不遜なるクレイトスに対して
     怒れる真の海神が狂える波濤を送り込んでいるというのが真相である。
     ただしこの荒れ狂う海流を、クレイトスは自らの軍船を使って悠々と乗り切るのである。

     英霊・白のクレイトスは海戦勝利を祝して自らを海神と称して三叉矛を携えたというが、
     当然、神族との繋がりもないクレイトスが海神を僭称するなど妄言でしかない。
     しかしクレイトスが海戦において不敗を誇った『海の英霊』であることもまた事実である。

  • 40二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:17:09

    【白のクレイトス解説】
    征服王イスカンダルに仕えた武将。黒のクレイトスと区別のために「白の」と呼ばれていた。
    イスカンダルの大遠征には特に功績は見えないが、王の死後に起きたギリシャ諸都市の
    マケドニアに対する反乱「ラミア戦争」で海軍指揮官として活躍した。
    艦隊の数が優っていたのもあるが、ラミア戦争内のアモルゴスの戦いでもエキナデスの戦いでも、
    いずれも長きに渡ってエーゲ海を支配したアテネの海軍に勝利している。
    専門は海戦だったため、大陸を席巻した東方遠征では活躍の場がなかったのかもしれない。
    これらの功績もあってか帝国摂政ペルディッカスから艦隊指揮権を与えられるが、
    ペルディッカスはエジプトであっけなく死に、その後クレイトスは会議でリュディア太守に任じられた。
    カッサンドロスとポリュペルコンの帝国摂政(宰相?)争いではポリュペルコン派につき、
    カッサンドロスの派遣した艦隊に対して圧勝するなどやはり海戦の強さを見せるが、
    勝利に奢って敵からの奇襲はないと油断しきっているところで奇襲を受けてクレイトスの艦隊は壊滅した。
    クレイトス自身はしばらく逃げ延びたが、リュシマコスの兵に殺される最期を遂げた。

    贅沢が好きで派手な性格だったらしく、勝利に酔って自らを海神ポセイドンだと宣言したり、
    勝利に増長して油断しているところ突かれたり、有能ではあるが調子に乗りすぎる人物だったのだろう。
    ポセイドンゆかりの英霊でかつ不遜な性格であったカイニスとは気が合うのか逆に同族嫌悪するのか気になるところ。

  • 41二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:20:03
  • 42二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:25:19

    >>41

    書き溜め込んだ王の軍勢たちをそのスレ書きまくったらスレの私物化になってしまうと思ったので自分でスレ立てしました

    やっぱり眠いので一旦寝ます!

  • 43二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 08:07:34

    おねむ

  • 44二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 08:36:29

    自分の僕鯖はネット文献で終わるから大量の参考文献を参照して作った僕鯖は練り込み具合が凄いなと思った。

  • 45二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 08:46:54

    他作る予定の人物とかっているの?

  • 46二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 10:05:41

    >>45

    数えてないけど、あんまり納得してない出来のも含めたら多分50以上はある

  • 47二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 10:07:22

    【CLASS】ライダー 【真名】パルメニオン 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久A+ 敏捷C 魔力C 幸運E 宝具B+
    【クラス別スキル】  対魔力:C 騎乗:A
    【固有スキル】
    主君への忠言:C
     合理思考により戦術的・戦略的に妥当な方針を導きだし、主君へ提言する。
     あくまで妥当案であり飛躍的戦果を打ち出す作戦を考案することは得手ではない。

    老将の重み:A
     フィリッポスとイスカンダル、二代の軍王に仕えて覇業を助けた百戦錬磨の手練。
     絶体絶命の窮地にあっても敵を撃退する逆境の強さを発揮し、イスカンダルの無茶ぶりにも応えきる。

    【宝具】
    『王の左腕(マセドン・スレッジハンマー)』
    ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:5~30 最大捕捉:100人
     将としてパルメニオンが率いた重装歩兵隊を幻影の群れとして召喚し、
     これによって敵の対軍級の攻撃を受け止めると、古代ギリシャ騎兵最強を誇った
     テッサリア騎兵隊が次いで出現し、敵の側面から突撃するカウンター宝具。
     対軍級の攻撃に相対した時のみ発動可能という制限を負う代わりに、その防御性能は絶対のものとなり、
     また騎兵隊による側面攻撃の際には、敵がいかなる無敵防御の性能を備えていようと、
     それを解除した上で攻撃を与えることができる。

  • 48二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 10:11:03

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えたマケドニアの大将軍。
    イスカンダルの先王、ギリシャ世界の覇王フィリッポス2世に信頼され筆頭将軍として活躍した老将であり、
    イスカンダルの東方遠征にも従い、フィリッポスの頃と同じく王に次ぐ副将として左翼部隊の総指揮を担った。
    特にペルシア軍との最終決戦であるガウガメラの戦いにおいて、ペルシア軍の最強騎兵隊の攻撃を
    受け止める「鉄床」の役割を果たし、最終的にはペルシア騎兵隊を撃退する活躍をした。
    また王とは別働隊としてペルシア各地を制圧し、本国との連絡、後方支援、兵站業務を担うようになっていった。
    遠征軍の中にはパルメニオンの息子や縁戚の将官も多数おり、その勢力は強大なものとなっていたが、
    王であるイスカンダルにとって我が意を通すために次第に邪魔になっていったと言われている。
    イスカンダルがパルメニオンの進言を退け、英雄らしい勝利を手にするエピソードは多数あるが
    これらが征服王を引き立たせるために誇張されていたとしても、史実のアレクサンドロスの性格からして
    己に異を唱える副将を疎ましく思ったのは想像に難くない。

    ある時、パルメニオンの息子であるフィロータスが王の暗殺を企んだという疑惑が上がり
    フィロータスは処刑され、イスカンダルは離れていたパルメニオンの元にも刺客を送って処刑された。
    パルメニオンは勿論のこと、フィロータスの王暗殺計画もイスカンダルか
    その側近たちによるでっち上げ説が有力視されている。
    イスカンダルが普段からパルメニオンを邪魔に思っていなかったとしても、
    長子フィロータスを拷問して殺した事実が知られればパルメニオンの忠義が信頼できなくなるので
    いっそ消してしまおうと思ったのかもしれない。
    この通り、経歴をそのまま受け取ると王の軍勢の呼びかけに応えるはずのない英霊だが、
    まあ型月なら独自のストーリーと設定を作って何とかしそうではある。

    後世の叙事詩ではパルメニオンの息子のフィロータスやニカノールも
    やたらと戦闘能力が非常に高い勇者として描写されがちで、
    パルメニオン自身も敵の槍を受けてもビクともしなかったなど肉体の頑強さが強調されている。
    史実ではあまりに不遇な末路を辿ったこの将軍一族を叙事詩著者が同情したのかもしれない。

  • 49二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 10:12:54

    【真名】フィロータス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】混沌・善
    【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具C+
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    驕慢:A
     己の能力に対する最大限の自信により常に最高のパフォーマンスを発揮できる。
     ただし自惚れと放言を自制しないため、周囲から反感と敵意を集めやすい。
     
    【宝具】
    『泡沫の戦友騎兵(スティグミ・ヘタイロイ)』
    ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~60 最大捕捉:300人
     かつて征服王に仕えた新鋭騎兵隊の幻影を集結させる。
     この幻影群には征服王イスカンダルの影も含まれ、部隊全体に雷を纏う。
     その突撃威力は史実に語られる征服王の親衛隊のそれと遜色ないが、
     あくまで意思もたぬ幻影であるため、フィロータスが再現できるのは直線状の突撃のみとなる。

     ――例え王からの信頼を失っても、戦友たちに理解されずとも、
     王と肩を並べて戦場を駆け抜けたあの煌めきは永遠と信じている。

  • 50二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 10:13:27

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた将軍。
    マケドニア王国の大将軍パルメニオンの長男という恵まれた家系に生まれ、イスカンダルの幼馴染の1人だった。
    イスカンダルの遠征にも当然随行し、グラニコス川の戦いでは『ヘタイロイ』騎兵隊、弓兵隊、投槍隊を指揮し、
    イスカンダルと共に敵陣に突入する栄誉ある任務をつとめ、若手の武将の中では最高位の指揮権を持っていた。
    この抜擢ぶりは、フィロータスの父パルメニオンがイスカンダルの即位を支持したことに対する褒賞とも言われるが、
    フィロータスの将軍としての働きに不備があったという史料はなく、本人は自分の武勲を誇っていたという話から、
    ただの親の七光りではなく地位に見合った実力の持ち主だったと思われる。
    しかしその後、若手将校たちの間でイスカンダル暗殺計画が明らかになった時、
    フィロータスはその計画を密告者から打ち明けられていながら黙っていたとされ、
    王から暗殺者の一味と裁定され拷問を受けた末に処刑された。
    史料上ではフィロータスは暗殺計画を知っていたが黙っていたことを認めてはいるが、真相は不明。
    イスカンダルによるフィロータス処刑後のパルメニオン大将軍暗殺までの即断ぶりを見るに、
    軍内におけるパルメニオンとその息子の勢力を脅威に思った王が機を見て一掃したとも解釈できる。
    (アリアノス版ではイスカンダルはフィロータスの陰謀を耳に入れながらも戦友に対する信頼から
    疑いをかけていなかったとあるが、それが本当だとしたら父パルメニオンまで暗殺することがやや不自然となる)
    また、この事件の際にクラテロス、コイノスといった他の有力将軍たちが
    フィロータスを激しく弾劾しているため、出世争いの陰謀で濡れ衣を着せられた可能性もある。

    フィロータス個人の性格としては、奢侈を好み気前が良く勇気と忍耐力を持っていたが、
    非常に尊大で自慢話をよくしたため王含めた周囲の人間からウザがられていたという。
    プルタルコスによれば酒に酔えばイスカンダルすらもディスり出したとあるが、
    ここまでいくも信憑性はいかがなものか。
    後世に著されたとある叙事詩ではイスカンダルの将軍の中で最も強い戦士の1人として描かれている。

  • 51二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 10:18:48

    【真名】ニカノール 【CLASS】ランサー 【性別】男性 【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具A
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    乱戦の心得:B
     敵味方入り乱れての多人数戦闘に対する技術。
     軍団を指揮する能力ではなく、軍勢の中の一騎として奮戦するための戦闘技術。

    天性の肉体:B
     生まれながらに戦士として完全な肉体を持つという叙事詩由来のスキル。
     このスキルの所有者は、常に筋力がランクアップしているものとして扱われる。
     
     
    【宝具】
    『銀に輝く不敗の槍盾(ヒュパスピスタイ)』
    ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:2~40 最大捕捉:500人
     ニカノールが率いたという王の近衛歩兵部隊の幻影を集結させる。
     軽装ゆえに騎馬隊に随行するほどの敏捷性・機動性を誇り、相対する敵を攪乱した後、数の暴威で刺し殺す。 
     この歩兵部隊はニカノールの死後の遠征後半で『銀楯隊(アルギュラスピデス)』の名で呼ばれるようになり、
     遠征においても遠征後においても不敗の歩兵部隊として伝説に名を刻んだ。 

     ――古代史において最強を誇ったと名高いマケドニア王国軍の歩兵といえば
     重装歩兵によるファランクスが有名だが、マケドニア軍で最強を誇った歩兵隊は軽装歩兵隊であった。

  • 52二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 10:19:18

    【宝具】
    征服王イスカンダルに仕えた将軍。
    マケドニア王国の大将軍パルメニオンの息子だが、兄フィロータスほど情報があるわけではない。
    遠征初期から近衛歩兵部隊(ヒュパスピスタイ)の指揮官の地位に着いており、
    この抜擢はやはり父パルメニオンがイスカンダルの即位を支持したことに対する褒賞と思われる。
    ニカノールはグラニコス、イッソス、ガウガメラの3つの大きな戦いで近衛歩兵指揮の役目を果たしたが、
    王がバクトリアに至った時点で病死したという。
    彼の率いた歩兵部隊はインド遠征の頃には銀楯隊(アルギュラスピデス)と呼ばれるようになり、
    イスカンダルの大遠征の最後まで不敗の戦歴を残し、最強歩兵部隊の誉を欲しいがままにした。
    どころか、イスカンダル死後の後継者戦争においても無敵の歩兵団としてその力を存分に示したという。

    後世に著された叙事詩群ではやたらと活躍が盛られており、最もペルシア兵を殺戮した戦士、
    馬に乗って突撃すれば塔をも倒す、完璧な肉体を持つ者、ギリシャの城壁などと称されている。
    史実では病死したが、叙事詩では数多の敵兵を単騎で殺戮した後に力尽きて戦死するパターンが複数記される。

  • 53二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:11:49

    【真名】ブケファラス 【CLASS】バーサーカー 【性別】雌 【属性】混沌・狂
    【ステータス】筋力B+ 耐久C 敏捷A 魔力D 幸運B 宝具B+
    【クラス別スキル】 狂化:B
    【固有スキル】
    無辜の怪物:B
     暴れ馬、人喰い馬としての側面を顕すスキル。在り方をねじ曲げられた駻馬の名。
     死後の伝承によって人肉嗜好が強制付加され、「カニバリズム」スキルを有しており、
     人肉ごと魂を喰らうことで魔力の供給効率を飛躍的に高められる。

    稀代の駒:B
     名馬としての側面を顕すスキル。
     騎乗スキルを保有していなくとも、狂化爆走するブケファラスの背から振り落とされることはない。
     ただし、ブケファラスが騎手の望み通りに走るかは定かでない。

    千里疾走(馬):EX
     長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力。
     敏捷の一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力の上昇といった効果を発揮できる。
     ギリシャ世界のマケドニアより、遥か東方のインドまで駆け抜けたブケファラスは
     古代において最も長い旅路を駆けた馬の一頭であろう。

    【宝具】
    『彼方への蹂躙制覇(ト・フィロティモ)』
    ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
     ブケファラスが認めた主を背に乗せて始めて成立する蹂躙走法。
     かつて世界を席巻したその巨蹄で相対者を、障害物を、軍勢をも踏み砕く。
     また、“ブケファラスの背に乗った者は、世界を制覇することになる”という伝説により、
     背に乗せた主の戦場に置ける幸運値をブーストする効果もある。
     突撃時の身体に紫電が迸るのは、雷神ゼウスの裔「雷の征服者」イスカンダルの愛馬であったこと、
     そしてブケファラス自身がゼウス神の子孫が建てたテッサリア地方出身だからということらしい。
     後世に著されたある叙事詩では、ブケファラスは一度の戦いで数千の敵兵を殺したという。

  • 54二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:12:07

    【解説】
    マケドニアの大王・アレクサンドロス3世の愛馬。
    巨大な黒馬で、額に牛の角のような模様があった為、ブケファラス(雄牛の頭)という名になったというが、
    本当に角が生えていた、牛の形の焼印が押されていたなどの異説もある。
    元は馬商人が持ってきた馬で、王子だったアレクサンドロスだけが乗りこなして見せ、
    父王フィリッポスは王子の天才性を讃えて「自分の王国を探せ」と語ったという伝説が有名だが、
    マケドニアの客人(後に家臣)のデマラトスが王子に贈った馬だと言う史料もある。
    アレクサンドロス大王は東方遠征にもこの愛馬を連れていったが、
    この頃には既に馬としては高齢で、あまり騎乗しなかったとも言われる。
    大王との間には強い絆があったようで、ブケファラスは大王以外を背に乗せることを拒み、
    一方、大王はブケファラスが遠征中に原住民に盗まれると、愛馬を返さなければ
    周辺住民を皆殺しにするという通達を出し、怖れをなした盗人はブケファラスを返したという。
    インド王ポロスとのヒュダスペス河畔の戦いの後、ブケファラスは戦死か老衰かで死亡し、
    大王は愛馬を弔って新たに築いた都市に「アレクサンドリア・ブケファラ」と名付けたという。
    アレクサンドロス・ロマンスではキャラ付けが暴走して凄まじい設定になっており、
    象と駱駝の間の仔だの、人喰いの暴れ馬だの、乗った者は世界の王になるだのと言われている。

  • 55二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:16:17

    【真名】アレクサンドロスの子ペウケスタス 【CLASS】シールダー 【性別】男性 【属性】中立・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷B 魔力E 幸運B 宝具A
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:B 自陣防御:C
    【固有スキル】
    忠士の相:A
     主君に忠誠を誓い、同時に主君からも信頼を寄せられる。
     主君から寄せられる信頼が強いほど、ペウケスタスは最大限の能力を発揮できる。

    【宝具】
    『我が君の救い手(メガス・ソマトピュラクス)』
    ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2人
     トロイのアテナ神殿に捧げられていた聖なる楯。
     貯蔵した神代のエーテルを放ち、己と主を守護する聖域を展開する。
     イスカンダルがアテナ神殿を訪ねて以来、この盾を側近の盾持ちに保持させ、
     そしてインドの攻城戦におけるイスカンダルの危機の際、
     ペウケスタスはこの盾を使って瀕死のイスカンダルを守り抜いたという。
     ペウケスタスが主として仰ぐ者への忠義が高ければ高いほど、盾が展開する聖域は強固となる。
     効果は異なるが、「トロイア戦争ゆかりの聖なる楯」は征服王イスカンダルも所有する宝具である、

    【解説①】
    征服王イスカンダルの配下の側近護衛官。父のアレクサンドロスとは当然イスカンダルとは別人。
    遠征初期に「マカルタトスの子ペウケスタス」という人物の名も見えるが、こちらはエジプトに残留したとあり別人である。
    東方遠征における論功の第一位として賞されており、それはインド遠征においてのある戦役での功績に由来している。
    イスカンダルがマッロイ人の砦を攻めている時、何とイスカンダルは兵を置いて一人で砦内に突入してしまった。
    多数の敵兵を相手にたった1人で暴れるイスカンダルだったが、手に負えないと判断したマッロイ兵は
    王を包囲して飛び道具を浴びせた。(一部史料ではこの時イスカンダルは単騎で数千人を倒したという)。
    イスカンダルはそれでも応戦を続けていたが、しばらくすると失血から気絶してしまい、
    ここでペウケスタスとレオナントスが瀕死の王を守り、イスカンダルは何とか一命を取り留めた。

  • 56二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:16:42

    【解説②】
    この時ペウケスタスが使用した楯は、大王がトロイのアテナ神殿で手に入れたトロイア戦争伝来の聖なる楯で、
    以来、側近の楯持ちが戦に赴く大王の前方で捧持したものだったという。
    聖なる楯は近衛歩兵(ヒュパスピスタス)に持たせていたとも言われており、
    聖楯は複数あって複数の近衛歩兵に持たせていたのか、ペウケスタスは近衛歩兵の指揮官だったために
    一つしかない聖なる楯を持つことを許されていたのか、その辺の事情は不明。
    ペウケスタスはこの功績によって論功一位として賞され、ペルシス太守と側近護衛官の八人目に任命された。
    イスカンダルの臣下の者としては珍しく、王による東西融和方針を積極的に取り入れており、
    これらのことから数多の臣下の中でも、格別な忠誠の士として信頼されていた。
    東方の文化を尊重したため、太守領の住民からは評判がよかったが、マケドニア人からはウケが悪かったらしい。

    後継者戦争においては野心を燃やしたペイトンに対抗して東方太守連合リーダーとして戦い、勝利した。
    後に帝国軍司令官となったエウメネスに助力してカッサンドロス・アンティゴノス陣営と戦う時は
    エウメネスの手練手管によって全軍の指揮権が取られてしまい、しかもその後は失敗だらけで良い所がなかった。

    なお、ペウケスタスが所持した聖なる楯はギリシャ神話の大英雄アキレウスの楯だという情報が
    ネット上(フランス語版Wikipediaなど)では見られるが、史料上ではそんな記述は恐らく存在せず、
    「トロイア戦争の楯と言えばアキレウスの楯だろ」と思い込んだ人が書いたのだと思われる。
    ディオドロス版ではイスカンダル本人が「トロイア戦争ゆかりの聖なる楯」を所持して乱戦に活用している。

  • 57二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:17:58

    【真名】レオンナトス 【CLASS】ランサー 【性別】男性  【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具C+
    【クラス別スキル】  対魔力:C
    【固有スキル】
    追撃:B
     離脱行動を行う相手の動きを阻害する。
     相手が離脱しきる前に、攻撃判定を得やすい。

    自陣防御:C
     味方、ないし味方の陣営を守護する際に発揮される力。
     防御限界値以上のダメージ削減を発揮するが、自分はその対象には含まれない。

    【宝具】
    『護り抜く王の支え手(ヘロス・アスピーダ)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     かつて傷ついたイスカンダル王を盾で守った逸話の具現。
     レオンナトスが主と認めた者が傷ついてから発動する宝具。
     主を覆うように盾をかざすことで、主の負傷度を固定し、その時点以上の重篤に陥ることを防ぐ。
     また盾そのものの頑強さは主が重傷であればあるほど高まり、救命と防衛の二つの効果が発動する。

    『逃れ得ぬ復仇の槍(アドラステイア・エンコス)』
    ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人
     かつてフィリッポス王を殺した男を槍で仕留めた逸話の具現。
     レオンナトスが主と認めた者が傷ついてから発動する宝具。
     投擲した槍がホーミング機能を備えて主を傷つけた者へと飛来する。
     主の負傷が重ければ重いほどその威力は高まり、主が致命傷ならば必殺の威力となる。
     対人宝具ではあるが、主を傷つけた者が複数ならば投槍は分裂して全員の元へと確実に到達する。

  • 58二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:18:22

    【解説】
    イスカンダルに仕えた武将で、王の死後は後継者戦争にも参加した。
    マケドニア王国に面する小王国リュンケスティスの王家の血を引き、
    イスカンダルの幼少の頃からの友人の1人だった。
    東方遠征にも当然参加し、途中で側近護衛官の1人に任命されているが、
    他の多くの臣下と同じようにイスカンダルのペルシアかぶれの行動には不満を示して王の不興を買っている。
    イスカンダルはインドのマッロイ人との戦いの際に単身で敵の城塞に突入して大暴れした後に重傷を負ったが、
    他の兵に先んじて到着したペウケスタスとレオンナトスは共に王を守ったと言われている。
    この功績により、レオンナトスはペウケスタスに次ぐ東方遠征の軍功第二位に選ばれた。
    また、イスカンダルの先王フィリッポス2世を殺害したパウサニアスを仕留めたのは
    ペルディッカスとレオンナトスとアッタロス(アンドロメネスの子)だったと言われている。
    パウサニアスを決定的に仕留めたのはレオンナトスの投げた槍であるとの情報もネット上に見られるが
    これは出典史料不明の言説。とはいえレオンナトスがパウサニアスを殺した内の1人と史料にあるのは間違いない。
    漫画ヒストリエでパウサニアスを始末する任を負っていたのはこの説をアレンジしたのだろう。
    イスカンダルの死後、ギリシアによるマケドニア帝国への反乱であるラミア戦争に介入して
    帝国宰相アンティパトロスを救ったが、レオンナトス本人はこの時に戦死した。
    なお、レオンナトスはアンティパトロスの実権を奪う目論見があったと言われている。

    例によってイスカンダルのペルシア王宮風習への傾倒ぶりに否定的な態度を見せて王から激怒されたらしい。

  • 59二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:22:04

    【真名】リムナイオス 【CLASS】シールダー 【性別】男性 【属性】中立・善
    【ステータス】筋力C 耐久EX 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:B 自陣防御:C
    【固有スキル】
    仁王立ち:A
     ターゲットとして認識され攻撃集中状態に陥る。防御力と耐久力の向上。
     リムナイオスが王を守った逸話は日本に伝わるとある豪傑の「仁王立ち」・「立ち往生」の逸話と類似している。
     彼の豪傑のように立ったまま往生したわけではないのだが、主を守り切ったという功績に陰りはない。
     このスキルが更に発展し、昇華されたものがリムナイオスの宝具である。

    【宝具】
    『忠義とは往生と見つけたり(グレート・ロイヤリティー)』
    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
     我が身を使った絶対主君守るシールド。
     主君である征服王イスカンダルを庇って数千の矢の雨を受けたという逸話が昇華された宝具。
     リムナイオスが主君と認めた者が受ける筈だったダメージは自動的にリムナイオスの肉体に転移され、
     その「引き受けたダメージ」に対してのみ、リムナイオスの耐久値は規格外のEXへと跳ね上がる。
     「仁王立ち」の発展した能力で、彼の王の影武者が保有する「無銘の恩恵」スキルとも類似しているが、
     王の命を守り切って果て、忠臣としての本懐を遂げた己の方が格上だとリムナイオスは断言する。

  • 60二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:22:58

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた軍人。
    ―――と言ってもほとんど不詳の人物であり、史料によって存在したりしなかったりする。
    イスカンダルの武勇と無鉄砲さの両方を伝えるインド遠征でのマッロイ人との戦いで、
    たった1人で敵の城塞に乗り込み多数を相手に戦っていたイスカンダルだったが、
    遠くから大量の矢や槍を投げつけられ深手を負って倒れてしまった。
    この王の窮地に駆けつけ、王を守ったメンバーが史料によってまちまちなのである。
    ペウケスタスとレオンナトスがいたことは大体の史料で一致するが、
    他のメンバーはアブサレス、リムナイオス、アリストヌス、プトレマイオスなどで、一致しない。
    プルタルコスの『対比列伝』によると、リムナイオスという兵士がペウケスタスと2人で王を守り、
    ペウケスタスは生き残ったがリムナイオスはこの時に戦死したという。
    プルタルコスは『モラリア』では、リムナイオスは王の前に立ちはだかって
    敵の矢の雨から自らの身体で王を庇い、幾千もの矢を受けて倒れたのだと記している。
    また、ルフスによる大王伝ではティマイオスという兵士が王の危機に駆けつけ、
    正面から多くの傷を受けて華々しい戦いぶりを見せた後に倒れたとある。
    注釈では「このティマイオスってリムナイオスのことじゃね?」と言われている。

  • 61二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 11:25:52

    なおこのインドにおけるマッロイ人との戦いで、史料によってはイスカンダルがたった1人で数千の敵兵を倒したと書かれることもある

    どう考えても与太話だが、fateシリーズ的には「アリ」な逸話だと思う

  • 62二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 12:28:24

    【真名】ネアルコス 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷C 魔力C 幸運A 宝具B+
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:-
    【固有スキル】
    不撓不屈:B
     英霊ネアルコスの精神性、信念が形になったもの。
     艱難辛苦の航海をイスカンダルに労われ任務を解かれようとしたが、断固として最後まで航海することを主張した。
     ガッツが発動した際にその真価を発揮する。船長たるもの、窮地に陥った時こそ逆転の炎を燃やすのだ。

    嵐の航海者:A
     船と認識されるものを駆る才能。
     集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
     ネアルコスは騎兵としても活動したため、騎乗スキルを喪失していない。

    星の開拓者:B
     人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
     あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
     ネアルコスの生きた時代の文明国から見て、存在しない土地を明らかにした偉業は正に星の開拓者に相応しい。

    海神の加護:B
     ネアルコスは救済神ゼウス、厄除けの神アポロン、そして航海の神ポセイドンに祈りを捧げた。
     古代の航海者にとって海神ポセイドンは『船救う者』たる権能神であり、幸ある巡航を与えてくれる存在。
     大航海を成し遂げたからと言って海神と闘争し制覇したなどと吹聴したり、
     海戦に勝利したからと言って海神を自称するなど無知蒙昧の極みである。

  • 63二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 12:32:59

    【宝具】
    『荒天航路(アレクシカコス・トリエーレス)』
    ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:0 最大補足:1人
     ネアルコスが大航海を成し遂げた船団による邁進舟航。
     船1つ1つから大音響が発せられ、これによって各船にACが100加算される。
     速度は英霊ならば回避は難しくないが、音波アーマーを備えた船団が物量を頼みに
     幾度も突撃を繰り返すことは恐るべき脅威となる。
     大怪魚の群れに遭遇した際、船員たちに大音声を挙げさせて退散させた逸話と、
     ほぼ不可能と思われたルートを航覇した偉業により昇華された宝具である。

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた将軍。クレタ出身で、イスカンダルの幼馴染の1人。
    ネアルコスの特筆すべき功業は遠征終盤のインダス川からペルシア湾までの大航海である。
    部下の反対によって止む無く東方遠征を中断した王は引き返す軍を3つに分け、
    その内の1つに海路から進ませることにした。
    ただでは転ばぬ王は、この前人未踏の海路を征く名誉と、その沿岸各地の調査を望んだのである。
    この大任の船団の指揮を誰に任せるかネアルコスに相談し、最終的にネアルコス自身が引き受けた。
    航海は過酷を極め、食糧問題を主とした艱難辛苦にネアルコス船団は苦しみ喘ぎ、
    ある時は現地民の崇める聖地・魔境に立ち寄り、ある時は刃を向けてきた現地民を撃退し、
    またある時は大怪魚(恐らく鯨)の群れと遭遇し、この時ネアルコスは船員を鼓舞して危機を乗り切った。
    旅路の途中、王とネアルコスは偶然再会出来たが、王は船旅の余りの過酷さに
    船団が全滅したかと思って嘆いたが、船員たちが満身創痍ながらも
    健在だと知ると「アジアを征服した時よりも喜ばしい」と号泣した。
    王はネアルコスを労い航海の任を解こうとしたが、ネアルコスは最後まで任務を遂行することを臨み、王はその熱意を尊重した。
    そして、ネアルコスはその後も目的地まで無事に航海し、この大任達成が評価されて
    東方遠征論功3位として黄金の冠を授かった
    ネアルコスの航海記録が「インド誌」の参考文献となり、その功績は文化的にも大きい。
    ネアルコスは更にアラブ海域をも周航する予定だったが、王の病死により立ち消えとなった。
    後継者戦争では影が薄く、最終的にはアンティゴノス陣営に属していたようである。

  • 64二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 12:40:54

    【真名】ヘゲロコス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A+
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:A
    【固有スキル】
    航海:A
     船の操舵技術。
     ヘゲロコスは海軍提督であると同時に騎兵隊指揮官でもあり、航海技術と乗馬技術の両方を保有する。

    神性批判:B
     Bランク以下の神性を無効化する。
     人間の両親がありながら神の子を称する王や、神族であるという由来が曖昧な英霊に対しての弁論スキル。
     彼の王イスカンダルはもちろん、エジプトや東南アジアの神王たちにも適応される。

    【宝具】
    『凪払う解放艦隊(マケドニアス・ナヴァルホス)』
    ランク:D~A+ 種別:対軍宝具 レンジ:5~50 最大捕捉:800人
     英霊ヘゲロコスが率いたマケドニア艦隊。英霊アンフォテロスも同様の宝具を保有。
     エーゲ海の島々のペルシャ支配を解放し、その軍事力を自軍に取り込んでいった逸話が昇華された宝具であり、
     最初は一隻のみだった軍船が、一度発動してから時間が経過するほど二隻、三隻と展開できる数が増えていく。
     更に、ヘゲロコスが勝利した相手や、ヘゲロコスと同盟を組んだ相手の能力を艦隊に反映させていくことが可能。
     例としては、不死身の英雄と同盟を組み、その不死者を軍船に乗せれば、その船は不滅不沈の聖船となる。

  • 65二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 12:41:10

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた海軍提督。
    同じく海軍提督であるアンフォテロスと共同で任務に当たっていたが、恐らくヘゲロコスの方が総司令であった。
    ただしヘゲロコスが途中で陸軍に参加した一方、海軍指揮を続けたのはアンフォテロスである。

    東方遠征でイスカンダルはゴルディオンの神殿を詣でた後、
    背後の安全を確保するためにヘゲロコスとアンフォテロスにヘレスポント海峡に戻り、
    更にエーゲ海の島々をペルシア帝国の支配から解放して味方につけるように指示した。
    ヘレスポントに戻ったマケドニア分隊は敵将アリストメネスの艦隊を撃ち破り、
    更にヘゲロコスとアンフォテロスはエーゲ海のテネドス、キオス、レスボス、コスの島々を味方につけた。
    これらの島民は元々反ペルシア感情を持つ者も少なくなかったことや、
    イスカンダルが陸路からフェニキア諸都市を征服していった影響も大きいという事情もあるが、
    2人の提督の功績はかなり大きいと言っていいと思われる。
    ヘゲロコスはエジプトを征服していたとイスカンダルと合流すると、
    以後は陸軍に入り騎兵隊指揮官の1人となるが、ガウガメラの戦いで戦死した。
    一方アンフォテロスはマケドニア艦隊の単独の提督となり、反マケドニア派のペロポネソス半島人に向けて
    イスカンダルはフェニキア艦隊、キプロス艦隊と共にアンフォテロスを派遣したという。

    なおルフスによるとヘゲロコスはイスカンダルがゼウス神の子だと自称することを
    痛烈に批判(罵倒と言っていい)している。

  • 66二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 14:37:47

    【真名】アンティゲネス 【CLASS】ランサー 【性別】男性 【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷A 魔力E 幸運D 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:D
    【固有スキル】
    一気呵成:A
     苛烈で勇猛果敢な性格。攻撃すればするほど勢いを増す。
     ターン経過毎に命中率が増していくスキル。

    戦士の雄叫び:B
     士気向上スキル。軍神エニュアリオスの加護を恃む雄叫び「AAAALALALALALAie!!」
     猛りながらも戦闘に冷静な思考を獲得する精神調整が可能。

    老いてなお壮んなるべし:A+
     老境に至っても現役であった戦士に与えられるスキル。
     数多の戦いを経験したが故の熟達した技能と精神的境地。
     自身より「若い」と判断した相対者に対して精神的優位に立つ。

    【宝具】
    『老兵は戦場にて死せず(オールドソルジャー・ネバー・ダイ)』
    ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
     ―――「不屈者め、父に対して相済まぬぞ!!」
     相対した敵に対して宣言することで発動する能力。
     相対者が現界しているアンティゲネスの年齢(70代)より低い場合、
     対象に不可避の重圧をかけた上で自らの能力を向上させる。
     相対者がサーヴァントである場合、生前の年齢ではなく現界している肉体年齢が判定される。
     老害マウント能力に聞こえるが、アンティゲネスが率いた銀楯隊は後継者戦争時には
     全員が60代という老兵集団でありながら、不敗の誉も高い最強歩兵部隊であった。
     英霊テウタモスも同様の宝具を発動できる。

  • 67二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 14:38:05

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた武将。
    先王フィリッポス2世の時代から戦場を馳せて華々しい武勲をあげたという老兵であり、
    ある攻囲戦の時には敵の矢を片目に受けても敵を追い込む攻撃をやめなかったという。
    また、イスカンダルが主催したマケドニア一武勇会ではアンティゲネスは準優勝に輝いている。
    一方で、イスカンダルが多くの債務者の借金を自腹で支払っていた時に
    自分は債務者であると偽って金を受け取るという詐欺を働いたセコいエピソードがある。
    王への詐欺行為が発覚すると当然イスカンダルは怒って将軍職を罷免した上で追放に処したが、
    アンティゲネスが死にそうなほど悲痛に暮れているのを見ると彼を許し改めて金を譲った。
    イスカンダルの大遠征が終わった後は引退しようとしたが、王が死んだことで現役続行となる。
    当初は帝国摂政のペルディッカスに従っていたが、エジプト遠征に失敗した彼を見限り暗殺に加担。
    その後はスシアナ太守となり、銀楯隊の指揮官の一人に任命された(もう1人はテウタモス)。
    後に帝国宰相となったポリュペルコンの指示によってエウメネスの指揮下に入り、
    当初はエウメネスを悪く思っていなかったようだが、後に彼への不満を募らせていく。
    マケドニア人ではないにも関わらず名目上の帝国軍事司令となった彼に嫉妬を抱いたとも言われている。
    しかしアンティゲネスの率いる銀楯隊は歩兵隊の中では不敗にして最強の誉も高く、
    アンティゲネスはエウメネス指揮下で大きな活躍をしたのも事実である。
    ガビエネの戦いでエウメネスはアンティゴノスによって後方の輜重隊を奪われ、
    その中には銀楯隊の家族や財産も含まれていたため、アンティゲネスと銀楯隊は
    アンティゴノスの取引に応じてエウメネスを引き渡し降伏した。
    しかし自分から裏切れと言ったくせにアンティゴノスはアンティゲネスの裏切りを許さず
    アンティゲネスは穴に入れられ焼き殺され、銀楯隊は僻地へと左遷された。

  • 68二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 14:39:19

    【真名】エリギュイオス 【CLASS】ランサー 【性別】男性 【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力E 幸運C 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:D
    【固有スキル】
    老いてなお壮んなるべし:A
     老境に至っても現役であった戦士に与えられるスキル。
     数多の戦いを経験したが故の熟達した技能と精神的境地。。
     自身より「若い」と判断した相対者に対して精神的優位に立つ。

    心眼(真):B
     実戦経験によって培った洞察力。
     窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
     逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

    【宝具】
    『二の撃ち要らず(デュアル・ストライク)』
    ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
     互いの了解を得た上での一騎打ちの際に発動する能力。
     エリギュイオスの持つ槍によって与えられたダメージは二倍化の判定が強制付加される。
     敵将サティバルザネスがエリギュイオスから一撃を受けた後、サティバルザネス自身が致命傷を悟り、
     エリギュイオスの槍を掴んで自らに突き刺させたという逸話が昇華された宝具。
     英霊エリギュイオスの渾身の一撃は決闘相手を戦闘不能に追い込むため、介錯が必要なのだ。

  • 69二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 14:39:32

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた武将。ミュティレネの人。
    大遠征中には既に老人と言われているが、王子時代のイスカンダルが父王フィリッポスと喧嘩をして
    家出をした際に随行した家臣の1人でもあり、イスカンダルと年齢は離れているが親しかったと思われる。
    あるいは、オリュンピアス王妃やアンティパトロスやパルメニオン辺りの重鎮たちによって
    年長のお目付け役として王子に付いていくように命令されたのかもしれない。
    この親子喧嘩の際にイスカンダル側についたことで、イスカンダルが即位した時にギリシャ同盟軍騎兵指揮官に任じられた。
    東方遠征中では、アレイア太守サティバルザネスと戦った逸話が残る。
    一度は恭順したサティバルザネスが反乱を起こしたため王はエリギュイオスやカラノスなどの諸将に鎮圧を命じた。
    反乱軍と鎮圧軍の戦いが拮抗すると、武勇に優れた戦士であったサティバルザネスは鎮圧軍に一騎討ちを呼びかけた。
    エリギュイオスは老将でありながら気力でも体力でも若者に負けない武人であり、
    堂々と決闘に名乗りをあげた。「勝利か名誉の戦死によって王の朋友と戦士がいかなるものか示す時が来た!」
    サティバルザネスが槍を投げるとエリギュイオスは首を傾けてそれを躱し、
    馬を走らせてサティバルザネスの首に槍を突き入れて貫通させ、落馬させた。
    それでもサティバルザネスは戦おうとしたが、エリギュイオスが追撃を加えようとしているのを見ると、
    その槍を掴んで自らの身体に突き刺させた。
    サティバルザネスが討ち死にしたのを見ると反乱軍は戦意を失い、エリギュイオスに降伏したという。
    紀元前328年のバクトリア人との戦いでエリギュイオスは死んだ。

  • 70二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 14:42:05

    【真名】デマラトス 【CLASS】ランサー 【性別】男性  【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運A 宝具C
    【クラス別スキル】  対魔力:D
    【固有スキル】
    主君への忠言:C
     合理思考により戦術的・戦略的に妥当な方針を導きだし、主君へ提言する。
     慇懃にして率直なデマラトスの提言は聞きいられやすい。

    【宝具】
    『我が奉仕は王の武勲(ブケファラス・ピリグマ)』
    ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1人
     英霊馬ブケファラスに騎乗し、その突進力を乗せた槍の一撃。
     この時の槍の一撃には彼の王イスカンダルの雷撃が発生し、一撃の威力を向上させる。
     デマラトスが贈った馬が彼の王の愛馬となり、デマラトスが与えた槍が敵将を
     一撃で仕留めたという逸話がミックスされて発生した宝具。
     デマラトスの代表的な逸話の二つともがブケファラスに関連するため、
     ほんの短時間の突撃時のみ、辛うじて騎乗可能となった
     とはいえ、あくまで王の武勲に間接的に関わったという程度の逸話から発生した宝具であるため、
     ブケファラスの乗りこなし具合も、槍の威力も、征服王本人のものには及ばない。
     
    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた軍人。
    コリントスの有力市民でありフィリッポス2世の時代からマケドニアに好意を寄せ、王家の「賓客」の優待を受けた。
    一説には、王子時代のイスカンダルのために名馬ブケファラスを贈ったのはこのデマラトスだという。
    また、フィリッポスとイスカンダルが深刻な親子喧嘩をした際に、フィリッポスへ苦言を呈して仲直りをさせようとした。
    イスカンダルが新王に即位し、東方への大遠征に出発するとデマラトスは朋友ヘタイロイ騎兵の1人として随行した。
    グラニコス川の戦いでは乱戦の中でイスカンダルの槍が折れてしまうことがあったが、
    デマラトスが自分の槍を渡し、イスカンダルはそれを持って馬を駆り、敵将のミトリダテスを一撃で討ち取った。
    イスカンダルがペルシア帝国を征服し、その玉座に座っている姿を見てデマラトスは感涙したという。
    インド遠征を始める少し前にスサの地で病死したが、その遺体は故郷に届けられた。

  • 71二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 16:09:46

    【真名】ラオメドン 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】中立・善
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具B+
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:A+
    【固有スキル】
    王の銘記:C
     イスカンダルより銘記されたことにより、戦車御者としての手腕が向上している。
     ただ戦車を駆るのみではなく、戦車場からの剣槍を繰っての戦闘技術も秀でる。

    【宝具】
    『巡歴する蹂躙制覇(ブケファラス・チャリオット)』
    ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
     ブケファラスを含む三頭の馬が駆る戦車。
     ラオメドンの戦車御者としての技術により、英霊馬ブケファラス以外の二頭にも
     ブケファラスと同等の突進力・機動力が共有されている。
     ラオメドンとイスカンダルはこの戦車によって敵対者ニコラオスを殺したという。

    【解説】
    アレクサンドロス・ロマンスに登場するイスカンダルの戦車御者。
    史実にもイスカンダルの幼馴染の友人にラオメドンという名の人物は存在するが、
    アレクサンドロス・ロマンスに語られるラオメドンと史実のラオメドンはエピソードとして重なる部分は皆無のため、
    ここではロマンス上のラオメドンと史実のラオメドンは別人として扱う。

    若き日のイスカンダルがオリンピア戦車競技会に参加するエピソードにおいて、
    名馬ブケファラス、ペタシオス、無名の赤毛の馬が牽くイスカンダルの戦車の御者を務めた。
    この時の戦車競技ではイスカンダルを敵視する者がおり、聴衆は御者ラオメドンに命の危機を語ったが、
    ラオメドンはイスカンダルによって王国を与えられるという予言を授かっていたため、御者の役を降りるつもりはないと答え、
    イスカンダルはそんなラオメドンのことを「神話のオイノマオスの再来」と呼んで称賛した。
    この競技会では当然イスカンダルとラオメドンが勝利して、両者は名声を手に入れた。
    それからしばらく後、イスカンダルがローマ征服に向かった時、ラオメドンは五万の兵を率いてイスカンダルに合流し、
    ローマより西側の諸国の太守に任じられた。史実では勿論イスカンダルはローマには行っていない。

  • 72二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 16:16:28

    【真名】アンティオコス 【CLASS】ランサー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具C
    【クラス別スキル】  対魔力:D
    【固有スキル】
    神性:D
     史実上のアンティオコス1世に由来するスキル。
     アンティオコス1世の父セレウコスは明確な証拠はないがアポロン神の息子という伝承があり、
     アンティオコスはアポロン神の孫にあたる。

    【宝具】
    『王の穂先に頭を垂れるべし(アコンディオ・クレオス)』
    ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1人
     征服王イスカンダルの名代として与えられた二振りの槍。
     この槍から発せられる光を浴びた者はパラメーターをダウンさせる“重圧”の効果を受けるが、
     君主を務めたことがある者、神性の保有者には効果が低下する。
     また、ロマンス上のイスカンダルは「我が槍に触れた者には王族であれ誰であれ凶事が降りかかる」という
     槍に呪いをかける場面があり、王の名代としてアンティオコスその呪詛を槍に発動させることが出来る。

    【解説】アレクサンドロス・ロマンスに登場するイスカンダルの側近。
    史実におけるイスカンダルゆかりのアンティオコスと言えば、勝利王セレウコスの息子か父が候補に挙がるが、
    しかしどちらの人物もイスカンダルの東方遠征には同行していない。
    ロマンスに登場し東方遠征中のイスカンダルの側近を務めたアンティオコスは史実でセレウコスが築いた
    王都アンティオキアの建設者であると描かれており、また東方遠征に随行している時は13歳頃の少年だったとされる。
    よって、明言はされていないが、セレウコスの息子のアンティオコスが
    東方遠征に随行していたという設定で描かれているキャラクターと思われる。
    ロマンス上のアンティオコスは少年でありながらイスカンダルから別動隊の指揮を任されたり、
    王の槍を授かってペルシア人を跪かせたり、エジプトに建られた三人の像の1人であったり、破格の扱いを受けている。
    史実におけるセレウスコスの息子アンティオコスは、父セレウコスが戦死した後に
    セレウコス朝シリアの二代目の王として王朝を統治することに尽力した人物である。

  • 73二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 16:18:25

    【真名】ポリュペルコン 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具B
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:B
    【固有スキル】
    老いてなお壮んなるべし:C
     老境に至っても現役であった戦士に与えられるスキル。
     数多の戦いを経験したが故の熟達した技能と精神的境地。。
     自身より「若い」と判断した相対者に対して精神的優位に立つ。

    【宝具】
    『場違いな地中の爆雷(マセドン・マイン)』
    ランク:B 種別:対城宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
     場違いな工芸品(オーパーツ)。
     古代の軍事大国マケドニアが独自に開発した地雷であり、
     地に埋めることによって大地のマナを吸収し、限界点を超えると爆裂する。
     古代世界における「地雷」とは、ローマの大英雄カエサルが使用したような、
     火薬を用いない非爆発式の兵器を指す筈であるが、
     城壁を破壊したというポリュペルコンの地雷は何かおかしい。オーパーツである。
     宝具とは関係ないが、騎兵を指揮したり戦象隊を擁していたことがライダーとして召喚された理由である。

  • 74二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 16:19:25

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた将軍。
    先王フィリッポスの時代から将軍を務めた老将であり、イスカンダルの軍指揮官の中では最高齢であった。
    ペルシア帝国とのイッソス戦いのでは歩兵指揮官の1人を務め、遠征にも最後まで従った。
    イスカンダル死後の後継者戦争では宰相アンティパトロス及び大将軍クラテロスの陣営につき、
    ラミアの戦いでは名高いメノンのテッサリア騎兵隊を会戦で打ち負かしたという。
    アンティパトロスは亡くなる際、宰相およびマケドニア軍最高司令官の後継者に実子のカッサンドロスではなく
    ポリュペルコンを指名したが、これにカッサンドロスは大きな不満を抱き、
    アンティゴノスと同盟を結んでポリュペルコンを攻める姿勢を見せたため、
    ポリュペルコンはエウメネスと同盟してそれに対抗した。第二次後継者戦争の幕開けである。
    ポリュペルコンはギリシア諸都市の支配に成功していたが、アンティゴノスに海戦で敗れたことで
    カッサンドロスによってマケドニアを追われる。
    その後はイスカンダルの母后オリュンピアスと同盟したりオリュンピアスがカッサンドロスに殺されたので
    アンティゴノスと同盟したりアンティゴノスを裏切ってイスカンダルの庶子を殺したりなどしたが、
    最終的にはペロポネソス半島の大半の支配者というポジションに落ち着いたようである。
    例によってイスカンダル存命時はペルシア王宮風習への傾倒ぶりに否定的な態度を見せて王から激怒されたらしい。

  • 75二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 17:47:22

    【真名】カラス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具B+
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:A+
    【固有スキル】
    王の銘記:B
     カラス個人のスキルではなく、カラスが召喚するテッサリア騎兵団が保有するスキル。
     征服王イスカンダルより祖先を同じくする者たちと呼ばれたことにより、騎兵団の能力は更に向上している。 

    【宝具】『地を馳せる無双の翼(テッサリア・プテロン)』
    ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
     古代ギリシャ世界において最優最強を誇ったテッサリア騎兵団の幻影の召喚。
     基本陣形は菱形だが、状況に応じて散開機動・密集防御など自在に陣形を変更する。
     散開以外の陣形ならば征服王イスカンダルと同じくゼウスの「神の祝福」の顕現たる
     雷が騎兵団全体をまとい、攻撃力を向上させる。
     この能力は、イスカンダルがテッサリア人に対して、テッサリアは英雄ヘラクレスを祖とするから
     マケドニア王たる自分と血縁の誼があると演説したことに由来する。
     なお、イスカンダルの母方の祖であるアキレウスの父もテッサリア地方プティアの王であり、
     父方と母方の両方とも誼があることになる。
     余談だが、疾走したテッサリア騎兵のマントが広がる姿は「テッサリアの翼」と呼ばれていたという。

    【解説】征服王イスカンダルに仕えた将軍。上部マケドニアのエミリオーティス地方の貴族と推測される。
    イスカンダルの大遠征では、王より先に大将軍パルメニオンと共に小アジアに渡り、
    王と合流すると、グラニコス川の戦いでテッサリア騎兵を率いてペルシア軍と戦った。
    テッサリア騎兵は古代ギリシャ世界において最優最強と名高く、
    この戦いでも「武勇の練達ぶりで他の者たちを遥かに凌駕した」、
    「目覚ましい戦いぶり、勇敢さ故に大きな名声を獲得した」などと大活躍した。
    この戦いの後、ヘレスポントス・フリギュアの総督を任され、フリギュア総督アンティゴノスと共に
    反抗軍と戦い続けていたが、ビテュニア地方で戦死した。
    テッサリア騎兵はイッソスの戦いでもガウガメラの戦いでも大きな活躍をし、特にガウガメラの戦いでは、
    大将軍パルメニオンの指揮下でペルシア側の最大最強騎兵団と激突し、最終的には撃退したという。

  • 76二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 17:48:36

    【真名】ポレモクラテスの子クレアンドロス 【CLASS】アサシン 【性別】男性 【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B+ 魔力D 幸運C 宝具D
    【クラス別スキル】 気配遮断:C
    【固有スキル】
    抑制:B+
     殺害対象に殺気を悟らせない精神性。
     悪意・敵意・害意を悟らせないまま正面から攻撃を行ったり、コミュニケーションを交わすことに優れている。
     クレアンドロスの場合は悪意や敵意を悟らせない演技力を持っていると言うよりも、
     悪意や敵意を持たないまま他者を害することができるサイコパスとしての資質を持っている。

    【宝具】
    『死の書簡(ポリュダマス・エピストリ)』
    ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     大将軍パルメニオンを殺害する際に読ませた手紙(書簡)。
     これを殺害対象に読ませることによって、対象の意識は強制的に手紙に集中されてしまい、
     その間はいかなる優れた武人であっても無防備となる。その隙にクレアンドロスの剣が閃く。
     手紙そのものはクレアンドロスではなく、クレアンドロスのマスターがしたためる必要があり、
     その手紙をクレアンドロスが「騙し討ち」スキルを活用して対象に渡すことによって初めて発動する。
     手紙の内容が虚偽であれ真実であれ、殺害対象の関心を突く内容であれば
     クリティカル判定が発生し、対象が不死や無敵の加護を身体にまとっていた場合、それを解除できる。
     ただし、肉体や鎧の頑強さにまでは干渉できない。英霊ポリュダマスも同様の宝具を所有。

  • 77二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 17:48:50

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた軍人。コイノス将軍の兄弟。
    イッソスの戦いの前にペロポネソス半島から傭兵を募るため王に派遣された人物。
    そのしばらく後、王がテュロス攻囲に苦戦してる時にギリシャ人傭兵4000人を連れて王軍に加わった。
    その後イスカンダルが朋友フィロータスを処刑し、更にはフィロータスの父パルメニオンをも
    暗殺しようとした時にクレアンドロスの名が再び見える。
    王に遣わされたパルメニオンの友であるポリュダマスがパルマニオンのいるメディアに着くと、
    ポリュダマスはクレアンドロスとその他の者たちに手紙を渡して王からの暗殺任務を伝えた。
    夜が明けるとポリュダマス一同はパルメニオンに会いに行き、パルメニオンは友との再会に喜び、
    王からの手紙を読んでる最中にクレアンドロスによって脇腹と喉を剣で抉られ死んだ。
    この描写の部分はパルメニオンが可哀想すぎるので読んでて辛い。
    当然パルメニオンの部下たちは怒ったが、クレアンドロスがパルメニオン暗殺は王からの命令であることを説明した。
    パルメニオンの部下たちはせめてパルメニオンの遺体を埋葬したいと懇願したが、
    裏切り者という名目のパルメニオンを埋葬することは王が怒る懸念があり、クレアンドロスは当初は拒絶していた。
    しかし部下たちが粘り強く嘆願するのを見て拒絶を続けたら争乱の火種になると考え、
    パルメニオンの遺体の胴体を埋葬することは許し、切り離した頭部は王の元に届けられた。
    数年後、イスカンダルがインド遠征からスーサに戻る途中のカルマニアにて、
    メディアに駐留し続けていたクレアンドロスとその他諸将もカルマニアで王を迎えたが、
    しかしこの諸将たちはイスカンダルから遠くにいた間に神殿や廟墓から略奪を働いたり
    従属民を虐げたなどの振る舞いをしていたため、その罪を王に向けて告発された。
    中でもクレアンドロスの狂気は名家の乙女を陵辱して自らの奴隷にしたと言われている。
    イスカンダルはクレアンドロスたち諸将と、その手先となって働いた者たちを容赦なく処刑した。
    クレアンドロスたちは自分達はかつてパルメニオン暗殺の功績があったから
    蛮族ごときに横暴な振る舞いをした程度なら王は許すだろうと思っていたのかもしれない。

  • 78二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 17:49:46

    【真名】クラテロスの子ペイトン 【CLASS】ランサー 【性別】男性 【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具C+
    【クラス別スキル】 対魔力:D
    【固有スキル】
    巨獣狩り:C
     英霊エウメネスの擁する戦象部隊と戦ったことにより獲得したスキル。
     巨大な敵性生物を相対した際、その弱点を見抜いて対処できる。

    乱世の梟雄:C
     梟雄とは、残忍で強く荒々しいこと。
     どのような手段を取ろうとも自らの勝利と権力を獲得するための執念と欲望の強さを示し、
     それはそのまま裏切り・粛清・懐柔・武力行使の手練に繋がる。
     ただしこのスキルのランクが高いほど乱世やバトルロイヤルの舞台に於いて敵意を集めやすい。

    【宝具】
    『襲い来る鏖殺の槍(マッサカー・スロウィング)』
    ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~30 最大捕捉:400人
     バクトリアにて反乱を起こしたギリシャ人を皆殺しにしたエピソードの具現たる宝具。
     ペイトンが槍を投擲すると数百に分裂し、ホーミング機能が付加されて範囲内にいる生物に襲い掛かる。
     槍を投擲した時点で自動発動してしまう能力であり、敵味方関係なく範囲内に存在する全てを
     殺傷しようとするある種の呪いでもあり、しかも魔力消費は甚大なものとなる

     ―――ペイトン自身は反乱軍のギリシャ人たちを殺さず自陣営に加えようと思っていたが、
     部下の兵士たちがそれを無視して投槍で投降兵を皆殺しにしてしまったという。
     

  • 79二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 17:50:07

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた武将。王の側近護衛官。
    クラテロスと言う名の男の子だが、イスカンダルの副将のクラテロスとは無関係。
    長期間、護衛官に選ばれ続けているためイスカンダルからや信頼は厚かったと思われ、
    ディオドロスによると思慮に満ち軍の指揮に長け、兵からの名声を得ていたという。
    しかしイスカンダルの大遠征ではこれといった功績は少ない。
    (もう1人ペイトンという名の武将がおり、こちらは遠征中にエリート歩兵隊を指揮したり
    反乱を起こしたムシカノス王を捕らえるなどの功が見える)

    この元護衛官ペイトンは王の死後、バビロン会議にてメディア太守に任じられる。
    帝国摂政となったペルディッカスにより、僻地バクトリアに入植させられた
    ギリシャ人たちの反乱の鎮圧に派遣され、反乱軍を撃破した。
    この様に最初はペルディッカスの陣営下で働いていたが、
    ペルディッカスがエジプト遠征に失敗すると多数の将官と共に彼を暗殺する。
    ペルディッカスと敵対していたプトレマイオスからは新摂政に推されるがこれは実現しなかった。
    ペイトンは弟エウダモスをパルティア太守にするために太守フィリッポスを殺すが、
    この行いが危険視され、ペルシス太守ペウケスタスなどによる東方太守連合軍と戦うことになり敗戦。
    以後はアンティゴノス陣営に属し、彼の副将のような地位という高待遇を受けて活動するが、
    アンティゴノスのライバルであるエウメネスの死後、ペイトンの野心を邪魔に思ったアンティゴノスに処刑された。
    因みにエウメネス軍にはエウダモスが加入しており、なりゆきで兄弟は敵陣営にわかれていた。

  • 80二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 19:11:40

    【真名】クラテロスの子エウダモス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】混沌・悪
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具C+
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    騙し討ち:B
     標的の油断を誘い、後ろから致命傷を与える技能。
     本来は『暗殺者』クラスのサーヴァントが保有するスキル。

    【宝具】
    『不倒の巨雄(ファエトン・アイアース)』
    ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:5〜30 最大捕捉:100人
     陽炎を身にまとう英霊象アイアース。
     征服王イスカンダルは巧みな戦術でポロス王の戦象部隊を打ち負かしたが、
     ポロス軍の中にひときわ勇敢に戦った戦象がおり、イスカンダルを感嘆させた。
     イスカンダルはポロス軍を下した後、この戦象にアイアースと名付け、太陽神ヘリオスに捧げたため、
     アイアースは陽炎を身にまとう擬似神象として昇華された。
     簒奪者エウダモスよりも、ポロス王とイスカンダルの方がこの戦象の所有者として正当であり、
     エウダモスが操るこれは本来より宝具としてのランクが低下している。(本来はB+ランク以上)。

  • 81二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 19:13:03

    【解説】
    イスカンダルに仕えた武将。クラテロスと言う名の男の子だが、イスカンダルの副将のクラテロスとは無関係。
    イスカンダルの側近護衛官を務めあげ、王の死後にメディア太守となったペイトンの弟。
    遠征中は特に功績は見えないが、イスカンダル死後の後継者戦争では活動が明らかになっている。
    エウダモスの兄ペイトンはパルティア太守を殺して弟をその地位につけ、
    時期は不明だがエウダモス自身はイスカンダルの戦友にしてインド王のポロスを殺してその戦象隊を奪っていた。
    紀元前317年のエウメネスとアンティゴノスの戦いであるガビエネの戦いの際には、
    エウダモスは500騎兵と300の歩兵、そして120の戦象を連れてエウメネス側に参戦した。
    エウダモスはエウメネスに金を貸しており、エウメネスに死なれては金が帰ってこないため味方としてた言われている。
    なお、兄ペイトンもインド領から引き払っており、インドはマケドニア人の手から離れたことになり、
    そのペイトンはアンティゴノス側の副将格として参戦しており、兄弟は敵同士になった。
    この戦いでエウダモスの連れてきた戦象は役立ったが、騎兵を率いていたエウダモス自身は大した活躍はなく、
    アンティゴノスの戦術によって窮地に陥ったところをエウメネスが差し向けた部隊によって救われている。
    戦いの結果としてはエウメネスが優勢で終わったが、エウメネス軍の主力である銀楯隊の財産や家族が
    アンティゴノス軍に奪われていたため、銀楯隊指揮官はエウメネスをアンティゴノスに売り渡した。
    アンティゴノスは銀楯隊指揮官を殺し、更にエウダモスやケルバノスといった
    エウメネスに組して自身の敵となった将たちも殺した。

    イスカンダルの部下で後に後継者戦争にも参加した武将のペイトンとエウダモスはそれぞれ二人ずついて
    非常にややこしくてウィキペディアですらこの四人をごっちゃにしてる部分があるので注意。

  • 82二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 20:28:22

    【真名】プロテアス 【CLASS】アサシン 【性別】男性 【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具B
    【クラス別スキル】 気配遮断:B
    【固有スキル】
    衝角突撃:A
     「航海」スキルが海戦専用に変化したもの。
     このスキル保有者が乗る船を何かに衝突させても壊れにくくなる。
     このスキルにより、プロテアスはアサシンでありながら例外的に軍船を固有の武具として持ち込んでいる。

    【宝具】
    『未明の衝角群(スコターディ・エンボロス)』
    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:5~30 最大捕捉:50人
     ペルシア側の艦隊を闇討ちした逸話が昇華された宝具。
     夜間に限り、プロテアスの操舵する軍船は世界と同化し、その存在は悟られなくなり、
     攻撃態勢に移る際にも気配遮断スキルのランク低下も発生しない。
     軍船は一隻のみだが、衝角が敵に触れた瞬間、15隻分の衝突衝撃が怒涛の勢いで対象に襲い掛かる。
     ただし、この宝具を発動する際にはプロテアス本人の視界も薄い闇に覆われ、衝角突撃の命中率が低下する。

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた軍人。
    遠征初期、イスカンダルはペルシア側の強敵メムノンの戦術に苦戦するが、メムノンはあえなく病死。
    マケドニアはこれを機にエーゲ海の制海権を狙い、解散させていた艦隊を集結させ、
    更にペルシア川の船も押収する必要があった。
    プロテアスはこの時点ではマケドニア本国にいたが、重臣アンティパトロスの命令を受け
    エウボイア島やペロポネソスの軍船を集める任務にかかっていた。
    プロテアスはペルシア側のダタメスという男がシナプス島に10隻の艦隊と共に
    投錨しているという情報を得て、15隻の自分の艦隊を率いて襲いかかり、ダタメスの軍船8隻を拿捕した。
    その後しばらくして、イスカンダル本体がテュロス市の攻囲に苦戦している時、
    プロテアスは50隻の艦隊を率いて王の元へ援軍にやってきたという。
    プロテアスは周辺地域は軍船押収の任務を継続しおり、成功していたことが伺える。

  • 83二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 20:28:59

    【真名】アリダイオス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運C 宝具A
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    征服王の遺産:EX
     征服王の遺骸を収めた棺。
     自身以外の「征服王の遺産」スキルを完全に無効化するが、
     遺骸の「運び手」でしかないアリダイオスは宝具の完全解放時にしかこのスキルが発動しない。
     

    【宝具】
    『永遠に燦たる黄金車輪(クリューソス・テトリッポス)』
    ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:2~30 最大捕捉:100人
     アリダイオスが製作した征服王イスカンダルの遺骸を乗せる車両。
     征服王の栄光の生涯をそのまま形にしたかのような煌びやかな造形と装飾に彩られ、
     黄金色の太陽光を放ちながら疾走して立ちはだかる者を焼き砕く。
     過度なまでの輝きは人々の視線を誘引して釘づけにする効果があり、
     この車両による突撃の回避へマイナス補正がかかる。
     また、予言者がイスカンダルの遺骸を指して言った永久不滅の託宣の逸話により、
     真名解放時には車両と騎乗者に敵からの攻撃への回避補正とAC効果が付与される。

     征服王イスカンダルの神性と言えば、母オリュンピアスの胎に宿った際に雷が落ちた伝承や、
     ゴルディアスの結び目を断ち切った際に雷鳴が轟いた逸話のように、祖神ゼウスの雷と思われる。
     しかしマケドニア王国の祖は陽光を切り取った伝承があり、王国の紋章は太陽であった。
     エジプトの地において太陽神アメンの息子と呼ばれたイスカンダルを、
     再びエジプトの地へと運び込んだ車こそ、この宝具である。

  • 84二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 20:29:15

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた将軍。
    イスカンダルの異母兄弟であるアリダイオス(フィリッポス3世)とは別人。
    イスカンダル存命時には特に名前は見えないが、イスカンダルの死後、プトレマイオスからの依頼により
    彼の王の遺体を運ぶ壮麗な車両を作り上げ、エジプトへ運んだことで歴史に残る最初の活躍と言える。
    この逸話はディオドロスが記すところであり、他の史料による説ではイスカンダルの遺体は
    プトレマイオスの計略によってペルディッカスなどから隠されて輸送されたが、
    ディオドロス版では特に遺体の輸送を隠している様子はない。
    後継者戦争最初期の摂政であったペルディッカスの後任にプトレマイオスはアリダイオスとペイトンを推したが
    この地位に留まることはできず、ヘレスポントス・フリュギアの太守となる。
    アリダイオスは大フリュギアを持つアンティゴノスの勢力拡大に備えて諸都市の守りを固めようとし、
    それを拒んだキュジコス市に攻撃をかけたが住民に戦略で出し抜かれ失敗した。
    アリダイオスは罪のないキュジコス市を攻撃したという口実のもとアンティゴノスから軍を差し向けられ、キアノイ市へ逃亡した。
    その後、白のクレイトスと合流したが、そのクレイトスも間もなく死んだのでアリダイオスがどうなったのかは不明である。

  • 85二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 20:29:46

    【真名】アリストン 【CLASS】セイバー 【性別】男性 【属性】混沌・善
    【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具D
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    片剣片槍:B
     片手に剣を、片手に槍を持ち白兵戦を行う技法。
     槍で遠間の相手を崩し、剣は懐に入られた場合のカウンターにも槍で崩した相手へのトドメにも使える。
     因みに英霊ディルムッド・オディナがこのスキルの最高峰の使い手である。

    【宝具】
    『満ちたりし黄金杯(メガス・クリューソス・リュトン)』
    ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
     征服王イスカンダルより賜された、酒が注がれた金の杯。
     これを飲むことによって筋力・敏捷値が上昇し、頑健スキルが発現するドーピング宝具。
     杯を空にしてしまった後、再び杯を酒で満たすためには、将官クラスの敵の首級を挙げなければならない。
     聖杯戦争の場合、サーヴァントか令呪を持つマスターのいずれかが将官と認定される。

    【解説】
    マケドニア王国の北部に住んでいた民族パイオニア人の王子。
    イスカンダルの東方遠征に従い、ガウガメラの戦いの時にその名が見える。
    ガウガメラの戦いの前哨となる、イスカンダルの軍団の渡河をペルシア先遣隊は見過ごしてしまい、
    イスカンダルは敵部隊がわずか千騎しか待ち構えていないのを見るとパイオニア人騎兵指揮官アリストンに突撃を命じた。
    パイオニア人騎兵隊の活躍は華々しく、特にアリストンは敵部隊の指揮官サトロパテスを自ら討ち取った。
    槍で敵の喉を貫いたとも、馬から突き落としてから剣で首級を挙げたとも言われる。
    アリストンはサトロパテスの首級をイスカンダルの御前に持ち、
    「我が祖国ではこのような贈り物をした者は金の角杯で報いられます」と褒美を求めると、
    イスカンダルは「余は空の角杯ではなく、貴様の壮健を祝して酒を注いだ金杯を遣わす」と応じたという。
    アリストンの息子は後のパイオニア王オードレオンであるといわれている。

  • 86二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 20:30:15

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  • 87二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 21:55:40

    【真名】ネオプトレモス 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷B 魔力E 幸運D 宝具C
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    彗星走法:D
     エペイロス王族の血に連なる戦士に発現するスキル。
     騎乗物から降り立つことで一時的に敏捷値を向上させる。持続時間はランクによって変動する。

    全ての力:B
     古代ギリシャにおける総合格闘技パンクラティオン。
     優れたパンクラティオンの使い手であったエウメネスと戦場で激しく格闘を行ったネオプトレモスもまた
     パンクラティアストであったと解釈できる。

    武装解除:C
     白兵戦の際に相手に持つ武具を奪い取る技能。
     ネオプトレモスはエウメネスとの決闘で互いの兜を引きちぎり、胸当てを引きむしったとあるが、
     一騎打ちの決着の際にはエウメネスは胸当てを装着してあるので、上手くいかなかったのかもしれない。

    【宝具】
    『我が最憎なる君へ(グラッジ・アゲインスト・ユー)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     ネオプトレモスが死に際に対象へ攻撃を行うことで発動する能力。死後強まる念。
     その一撃は物理的なダメージとはならず、ネオプトレモスの憎しみが呪いとなり残留し、
     対象のLUKをE-へ固定し、敵意を集めやすくするなどの効果となる。
     呪われた対象はいわば「反カリスマ」状態となり、綴る言葉は他者に信用されず、
     それどころか反感と不信を募らせいつの間にか関わる者から殺すべき敵と認識されるようになる。
     物理的現象としては、狙いを定めず放たれた矢の雨が対象に集中して降り注がれるなども発生する。

  • 88二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 21:56:10

    【宝具】
    征服王イスカンダルに仕えた武将。
    ヘタイロイの一員であり、イスカンダルの遠征中ではガザ包囲戦で城内への一番乗りの武功を挙げた。
    王の死後のバビロン会議ではアルメニア太守に任じられたが、失政し反乱を起こされている。
    後継者戦争では最初期の摂政ペルディッカス陣営に属し、小アジアに配置され「書記官」エウメネスの指揮下に入る。
    しかしネオプトレモスのエウメネスへの裏切りが発覚し、両者は軍を率いて戦い、惨敗したネオプトレモスは
    エウメネスに誓いを交わさせられたが、これも破棄して反ペルディッカスのアンティパトロスとクラテロス元に逃げた。
    ネオプトレモスは「自分は剣で王に仕えたがエウメネスはペンで仕えた」と語っており、両者は憎み合っていたと言われる。
    ネオプトレモスはクラテロスに訴えてエウメネス討伐軍を差し向けさせ、当然自身も参戦した。
    このヘレスポントスの会戦で両者は互いの姿を確認すると激しい一騎討ちを行った。
    両者は軍艦のごとく強烈に騎馬を衝突させると、馬上で掴み合って
    兜を引きちぎり、胸当てを引きむしり、馬から落ちると格闘戦を行った。
    激しく傷つけ合う格闘戦の末、ネオプトレモスはエウメネスに喉を撃たれて倒れたが、
    最後の力を振り絞ってエウメネスの尻を剣で突いた。
    しかし既に死に体だったネオプトレモスの一撃はエウメネスを驚かすにとどまったという。
    この会戦自体もクラテロスが討たれたことでエウメネスの完全勝利となったが、
    しかしエウメネスの受難の戦歴はここから始まるのだった。

    ネオプトレモスはエペイロス王家の家系に属する人物と言われており、
    これが漫画ヒストリエでエペイロス出身のオリュンピアスと親密な設定の元となっていると思われる。

  • 89二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 21:59:51

    【真名】アレテス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】中立・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷D 魔力E 幸運C 宝具D
    【クラス別スキル】 対魔力:E 騎乗:A
    【固有スキル】
    投擲(槍):A
     槍を弾丸として放つ能力。
     効率的な身体操作により、上半身のみ、あるいは手首のみの動きによる投擲で充分な殺傷力を生む。

    仕切り直し:C+
     戦闘から離脱する能力。不利になる前に戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。
     アレテスは「先駆者」と呼ばれた斥候と遊撃に長けた部隊の指揮官であり、ヒット&アウェイ戦法はお手の物。
     不利な戦況や窮地に陥る前に戦いから離脱することが可能。

    『馬上より投げ撃つ穂先(サリッポロイ・キシストン)』
    ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:30人
     弓による遠距離攻撃で古代最強を誇ったスキタイ族を倒した馬上からの投槍。
     投擲武器を扱いづらい筈の馬上において、馬の推進力を自らの遠投力に加える技術によって
     ミサイルの如き破壊力を生み出すことが可能。次元の壁を突き破ったりはできない。
     ―――マケドニア軍とは無関係だが、古代において投槍騎兵といえばハンニバルの下で戦った
     ヌミディア騎兵が有名だが、やはり彼らも馬上投槍によって絶大な働きをしたという。
     
    【解説】征服王イスカンダルに仕えた武将。
    ガウガメラの戦いにおいて、ペルシア軍はマケドニア軍の輜重部隊を狙い撃ちし掠奪していた。
    イスカンダルは輜重部隊の損害が甚大だと報せを聞くと救援部隊を差し向けた。
    この部隊はサリッポロイ(長槍騎兵)と呼ばれる投槍部隊であり、アレテスという男が指揮官だった。
    サリッポロイはプロドロモイ(先駆者)の別名で、斥候や遊撃任務を行っていたとも言われる。
    アレテスは輜重の略奪を行っていたペルシア軍内のスキタイ人部隊の指揮官を殺すことに成功し、
    更に追撃をかけようとしたが、ペルシア軍バクトリア人部隊がやってきたので形跡は逆転してしまった。
    以上はルフスの記すところだが、アッリアノスによると、アレテス(アレタス)はスキタイ指揮官を討ち取った武功ではなく、
    マケドニア軍を迂回包囲しようとするペルシア騎兵隊に対して部隊を率いて激しく攻めて立てて敗走させた武功が記されている。

  • 90二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:01:01

    【真名】バラクロス 【CLASS】ランサー 【性別】男性 【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運C 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:D
    【固有スキル】
    武装解除:B
     白兵戦の際に相手に持つ武具を奪い取る技能。
     槍で動きを止め、襲い掛かって武具を奪い、然る後めった斬りにするのがバラクロスの戦法である。

    【宝具】
    『車輪殺しの飛槍(ブレイカー・チャリオット)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2~30 最大捕捉:1人
     ペルシア帝国の誇る鎌戦車の動きを封じた槍。
     同時に複数の槍を投擲することで対象のを縫い止める技能であり、
     槍の殺傷能力は低いが、引き換えとして動きを封じる効果に特化している。
     更に対象が騎乗物に乗っている際には効果が高まる、ライダー殺しの宝具。

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた武将。護衛官バラクロスとは別人。
    ペルシア帝国とのガウガメラの戦いで投槍部隊を指揮し、
    スキタイ族とのヤクサルテス川の戦いでは軽装兵部隊を指揮しているのが記録に残る。
    ガウガメラの戦いでバラクロス率いる部隊は、ペルシア軍自慢の大鎌付き戦車隊の突撃に対して
    投槍を浴びせかけて機動力を封殺し、手綱を奪って御者を引き摺り落とし馬の周りを取り囲んで斬り殺したという。

    イッソスの戦いの論功行賞にもバラクロスという王の護衛官の名が見えるが、
    こちら護衛官バラクロスはイッソスの戦いの後はキリキア太守に任命されているので、
    恐らくイッソス以後の遠征戦であるガウガメラやヤクサルテス川には参戦してないと思われる。

  • 91二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:03:37

    【真名】メネデモス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運C 宝具B
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    頑健:B
     愛馬に騎乗している時のみ発動するスキル。
     メネデモスが愛馬に乗って戦闘することは即ち馬と共に死ぬことを覚悟した捨て身の戦いであり、
     この時人馬は一心同体の狂戦士のごとくとなり、頑健なる愛馬の性質が騎手にも適用される。

    特攻:A
     被ダメージを度外視し、攻撃のみに注力した戦闘法。
     このスキルを発動した際にSTR、HP、AGIなどが上昇するが、回避や防御といった行動ができなくなる。

    【宝具】
    『受け継がれる戦志(ヒュプシデス)』
    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:-
     メネデモスが戦闘によって消滅した際に発動する。
     生前、死したメネデモスの戦いを引き継いだ友ヒュプシデスが
     新たなるライダーとして現界し、マスターとの契約もそのまま引き継がれる。
     メネデモス存命時に愛馬が破壊されていたとしても、ヒュプシデスはその馬の負傷をリセットした状態から使用できる。

    【解説】征服王イスカンダルに仕えた武将。イスカンダルの強敵となったスピタメネスとの戦いで名前が見える。
    イスカンダルはスピタメネスを包囲するためにメネデモスに歩兵三千、騎兵八百を預けて派遣したが
    ゲリラ戦術に優れ、地の利と地元民の協力という優位性を持つスピタメネスによって待ち伏せを受けた。
    スピタメネスの指揮の下でメネデモスの部隊を待ち伏せたダアイ人たちは
    馬の速さに劣らないという恐るべき身体能力で四方から多勢でメネデモス隊を襲い続けた。
    メネデモスは死を覚悟して抗戦し、頑強な愛馬を駆って敵を殺戮したが、一斉に攻撃されて全身に傷を受けて戦闘不能となった。
    メネデモスは死ぬ前に戦友のヒュプシデスに愛馬を託し、脱出するように言ったが、ヒュプシデスは最期まで戦い抜く道を選んだ。
    ヒュプシデスは託された馬に跨り敵兵へ特攻し、目覚ましい戦いぶりを見せた後、戦死した。
    この戦闘はマケドニア兵は歩兵二千、騎兵三百が倒れるという惨敗となり、王は結果を隠蔽せざるを得なかった。

  • 92二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:12:49

    【真名】カロス&アレクサンドロス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】混沌・善
    【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:B
    【固有スキル】
    片剣片槍:B
     カロンの保有スキル。片手に剣を、片手に槍を持ち白兵戦を行う技法。
     攻防のバランスを取らず、より多くの敵を屠るための両刃である。

    王の銘記:B
     アレクサンドロスの保有スキル。筋力・耐久・敏捷のいずれかを任意で倍化できる。
     征服王イスカンダルに「余と同じ名を持つ貴様には特に期待しておる」と声をかけられたという。

    【宝具】
    『重なる戦友(ブラザーズ・イン・アームズ)』
    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:-
     カロスとアレクサンドロス、どちらかが倒れることで発動する強化能力。
     狂化に類する状態だが、倒れた相棒の霊基を源とするため、マスターからの過剰な魔力の吸い上げも発動しない。
     二人一組として召喚されるサーヴァントは、片方が倒れればもう片方も消滅するのが通例だが、
     カロスとアレクサンドロスは片方が倒れれば残った者が消滅するどころか更に力を増す。
     相棒が倒れたことにより、力を増して猛り狂ったという逸話を持つ戦士の英霊に付加され得る能力である。

    【解説】征服王イスカンダルに仕えた軍人。イスカンダルによるアオルノス山の砦攻めの際にその名が見える。
    王自らに率先して土木作業を行い七日で谷を埋め立てると、最も勇猛果敢な若者30名を選び、
    その指揮をカロスとアレクサンドロスの2人に任せた。王は同名のアレクサンドロスの方は特に激励した。
    この30名は断崖を懸命によじ登ったが、崖から滑り落ちたり、砦の守備兵に巨岩を転がされたりして死んでいった。
    カロスとアレクサンドロスは断崖を登り切り、守備兵と白兵戦を行ったが上方から矢も浴びせてきたので、不利は明らかだった。
    そうしてアレクサンドロスは勇猛に戦う内に四方から刺し貫かれて倒れ、残ったカロスは復讐のために怒り狂って
    槍と剣で多くの敵を殺したが、多くの敵に襲われて戦友アレクサンドロスの屍の上に倒れた。
    この部隊は全滅し王は悲しみ退却したが、後に王は英雄ヘラクレスですら攻略できないと言われたこのアオルノス砦も攻略した。

  • 93二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:15:00

    【真名】アガトクレスの子フィリッポス 【CLASS】バーサーカー 【性別】男性 【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B+ 魔力E 幸運C 宝具C
    【クラス別スキル】 狂化:D
    【固有スキル】
    千里疾走:A
     長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力。
     また、敏捷の一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力の上昇、といった効果を発揮できる。

    健脚:A+
     恐るべき機能を宿す脚力を示すスキル。フィリッポスが繰り出した蹴撃はダメージ数値が倍化判定され、
     「大地を蹴る」ことによって殴打・剣撃・槍撃といった上半身を活用する攻撃の威力も向上させる。

    【宝具】
    『一死報王(デスパレート・ソルジャー)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     生命存続を度外視したフィリッポスの戦いぶりが宝具となったもの。
     戦闘期間中、肉体がダメージを受け付けない無敵状態となり、筋力・敏捷値が向上し、戦闘技能も冴えわたる。
     ただし戦闘終了後に、戦闘中に受けた筈のダメージが一挙に発現するため、耐えきれず死に至る場合がある。
     無敵状態の持続時間は5分~3時間と大きく揺れ幅があり、それはマスターからの魔力供給量ではなく
     フィリッポスがどれほど主君に強い忠義の心を持っているかで決定される。

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた軍人。後にトラキア王となるリュシマコスの弟。
    歩兵の1人であり、ゾグディアナ・バクトリア地方で王が自らに恭順しない地元民を追跡している時に名が見える。
    険しく岩に妨げられた道(砂漠とも)を、イスカンダルは何度も馬を替えながら進んだが
    大半の者は着いていけず、王に付き従う貴族の若者は1人を除いて全員脱落していた。
    この唯一残った若者がフィリッポスであり、成年に達したばかりの若さだが驚くべき体力の持ち主だった。
    王が馬を何度も替える必要があった約90キロメートルの道筋を、鎧と武具を身につけながら王に最後まで着いて行ったという。
    イスカンダルが追跡していたゾグディアナ人が隠れた森の中の戦闘ではフィリッポスは白兵戦で敵と戦う王を守り切ったが、
    戦闘が終わると精魂尽き果て、イスカンダルの腕に抱き抱えられながら息絶えたという。

  • 94二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:57:40

    自分もナポレオンの元帥とか将軍とかの僕鯖書きたかったけど、資料集めで挫折したからこれだけ読み込んで設定練れるのは素直に脱帽

  • 95二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:18:54

    【真名】オンブリオン 【CLASS】アーチャー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運C 宝具B
    【クラス別スキル】対魔力:D  単独行動:C
    【固有スキル】
    弓矢作成:B+
     クレタ流弓術心得。
     クレタの弓兵は旅の中で矢が尽きても敵兵の矢を再利用し、必要ならば材料を集めて新たな弓を作ったという。
     弓には物質的な材料が必要だが、矢であれば自らの魔力を削ることで作成可能。
     更に、敵サーヴァントの装備や宝具を手にすることが出来た場合、物によってはそれを自らの矢として撃ちだせる。

    【宝具】
    『逆巻く矢嵐(トクサーチ・シエラ)』
    ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:5~60 最大捕捉:300人
     クレタ流弓術究極奥義。「弓矢作成」を活用して無数の矢を断続的に放ち、
     その弾幕を荒れ狂わせることで局所的な嵐の如き様相を生み出す。
     一度嵐に飲み込まれれば、抜け出そうとするほど矢は更に襲い掛かる。
     本来は数百人からなる弓兵隊全員で行う作戦だが、サーヴァントとして得た「弓矢作成」によって
     単体で発動可能となった。英霊エウリュタボスも同様の宝具を所有している。
     (クレタ弓兵による射撃が嵐と例えられたのはオンブリオンより後の時代である)
     
    【解説】征服王イスカンダルに仕えた武将。クレタ人。
    弓兵部隊の隊長であるクレタ人エウリュボタスがテーバイ戦で倒れたのでその後任を務め、
    弓兵隊を統括する地位と思われる将軍アンティオコスがエジプトのメンフィスで亡くなると
    オンブリオンがその地位へと昇進した。オンブリオンの具体的な武勲などは伝わっていない。
    というか弓兵はイスカンダルの軍団の中で史料上ではかなり影が薄い。
    イスカンダルに関わる弓兵で逸話らしい逸話を持つのはソグディアナのカタネスくらいのものだが、
    このカタネスは一度はイスカンダルに恭順したが、後に反乱を起こしてるので王の軍勢には入らないだろう。
    なおクレタの弓兵は古代地中海世界において最優の弓兵であったと言われており、
    イスカンダルのマケドニア軍には傭兵のようなポジションで参加していたと思われる。

  • 96二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:20:18

    【真名】ダミス 【CLASS】ランサー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力D 幸運B 宝具C+
    【クラス別スキル】  対魔力:D
    【固有スキル】
    巨獣狩り:B
     戦象部隊を戦術的に完封した逸話により獲得したスキル。
     巨大な敵性生物を相対した際、その弱点を見抜き実行可能な作戦を生み出せる。

    【宝具】
    『巨獣殺しの鋭鋒(ジャイアントキリング・カルトロップ)』
    ランク:C+ 種別:対人・対獣宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100人
     戦象部隊を壊滅させた戦術が昇華された宝具。
     真名解放と共にレンジ内に無数の杭の如き鋲を出現させ、
     鋲に刺されずとも標的が動きを止めた時点で無数の槍が全方位から降り注ぐ。
     巨大な獣や騎乗物に対しては効果が跳ね上がるギミック宝具である。

    【解説】征服王イスカンダルに仕えた軍人。
    イスカンダルの在世では特に名は記されていないが、王の死後の後継者戦争で僅かながら名前が見える。
    長きに渡ってマケドニア本国を統治していた重臣アンティパトロスが死に際に
    実子カッサンドロスではなくポリュペルコンを後継者に指名したため、
    不満を抱いたカッサンドロスはアンティゴノスと組んでポリュペルコンと戦う姿勢を見せた。
    ペロポネソス半島の都市は多くがポリュペルコン派だったが、有力都市であるメガロポリスは
    カッサンドロス派だったため、ポリュペルコン自らメガロポリスを包囲した。
    この時、メガロポリスの守備の指揮を取っていたのがダミスである。
    ポリュペルコンは地雷(!?)を使ってメガロポリスの城壁に裂け目を作り、
    そこから戦象部隊を突入させようとしたが、しかしダミスはイスカンダルのインド遠征に
    従軍した経験から戦象の弱点を知っていた。
    城壁の裂け目を通ってくる戦象の足元に棘のついた鋲の資材を置いておくことで象の動きを封じ、
    更に道の両翼に潜ませていた兵たちに投擲武器を戦象に投げつけさせることによって戦象部隊の城内突入を阻止し、
    この戦術的勝利が決定的となってポリュペルコンは数週間後にメガロポリスから撤退した。

  • 97二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:22:38

    【真名】メディオス 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:B
    【固有スキル】
    情報操作:D
     征服王イスカンダルの死因を喧伝したことによって与えられたスキル。
     敵対者の醜聞を増幅させ、大衆の敵意を煽ることができる。

    【宝具】
    『英雄致命の大杯(ヘラクレス・キュリクス)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
     征服王イスカンダルが飲み干した後に倒れたという酒杯。
     この杯に注がれた液体は何であれ「英雄を殺す火酒」と化す。
     これを飲んで即死を免れたとしても、戦闘不能状態は続き
     魔力補給や治癒スキルを施されても回復は困難という非常に悪質な宝具。
     しかしその分、味は神々により醸造されたかの如く美味となる。
     効果は凶悪なのだが、標的に飲ますまでが非常に大変。
     酒神に縁のある英霊、酒豪としての逸話を持つ英霊ならば対抗可能。

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた軍人。テッサリアの有力都市ラリサの貴族。
    イスカンダルの大遠征に参加し、インダス川下りの艦隊で三段櫂船奉仕者として名前が見える。
    特に軍功があったとは伝えられてないが、一説ではある意味イスカンダルの死に関わっている。
    イスカンダルが命を落とすほど体調を崩した発端の宴は、このメディオスが開いたものだったという。
    イスカンダルはしこたま酒を飲んだ後、更に「ヘラクレスの大杯」なる物に満たされた酒を一気飲みし、
    その直後、強力な一撃を受けたかのように呻いて倒れ、それから体調が回復することなく死んだと言われる。
    メディオスは王の死後、「アレクサンドロス最後の日々と遺言」という政治パンフレットを作成し、
    王は自分が開いた宴で毒を盛られたと主張した。
    後継者戦争ではアンティゴノスの下で海軍指揮官として活動したらしい。
    プルタルコスによるとイスカンダルを過剰に礼賛する追従者の1人だったという。

  • 98二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:26:25

    【真名】ディオクシッポス 【CLASS】セイバー 【性別】男性 【属性】中立・善
    【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B+ 魔力E 幸運D 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:C
    【固有スキル】
    後の先:A
     相手の殺気、闘志、敵意などを感じ取った上でそれに逆らわず、
     攻撃をさせた上でその隙を突く攻撃を仕掛ける。

    頑健:C
     英雄神ヘラクレスのごとき頑健な肉体を誇る。
     生来の素質と鍛錬によって鍛えられた肉体は耐久をランクアップさせ、攻撃を受けた際の被ダメージを減少させる。

    全ての力:A++
     古代ギリシャにおける総合格闘技パンクラティオン。
     殴打・蹴り技・組技・寝技といったあらゆる闘争を想定した実戦武術である。
     ディオクシッポスに至っては飛び道具も含めた対武器にも優れた「超」実戦派であり、
     まさしく『全ての力を使う者(パンクラティアスト』を名乗るに相応しい。

    【宝具】
    『埃知らずの勝利者(アコニティ)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     ディオクシッポスの武の真髄。
     究極に迫る身体操作によって生み出される打擲や投げ技は対象の「芯」を喰い、内外に甚大なダメージを与える。
     仮に投げ技を喰らえば、その衝撃にもはや武器を握ってはいられない。
     この技術は槍・剣・盾・鎧など相手が身に帯びている武具の上からでも有効であり、
     彼の棍棒による一撃は、防御していても相手をスタン状態に落とすか、動きを鈍化させる。
     宝具以外の武具であれば一撃で破壊するが、宝具は破壊出来ない代わりに
     宝具を持つ者の動きを止める効果として発現するのである。
     自害する際に剣を使ったという理由でセイバークラスに召喚されたが、ディオクシッポスは刃など使わない。
     自らの肉体と身に着けた武術、そして一振りの棍棒が頼りとする武器である。

  • 99二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:26:48

    【解説】
    紀元前336年のオリンピック・パンクラティオン競技の優勝者。アテナイ人。
    並外れた腕力の持ち主であり、ある大会ではディオクシッポスが出場するからという理由で
    他の競技者たちは試合をすることを諦め、ディオクシッポスは不戦のまま優勝し
    「アコニティ(埃なし)」の称号で呼ばれたという。
    どういう経緯かは不明だが征服王イスカンダルの大遠征にも従い、
    ディオクシッポスは王が負傷した際に流れる血を神々の霊血(イコール)に例えるなど、王の追従者の1人だった。
    しかしディオクシッポスは兵士たちからは揶揄されていたらしく、恐らく戦場で働くことはなかったと思われる。

    イスカンダルがインドのマッロイ人との戦いで負った傷から回復して饗宴を開いた時、
    強健な肉体を持ち戦場でもよく活躍するマケドニア兵のコラゴスという男が、
    酒に酔った勢いでディオクシッポスを嘲笑い、一騎討ちを持ちかけた。
    ディオクシッポスはこれを受け、日を改め、王と衆目の見る中で決闘の準備が整えられた。
    王を含めたマケドニア人はコラゴスを、ギリシャ人たちはディオクシッポスを応援していた。
    コラゴスは青銅の盾と長槍、投槍、剣を身につけた完全武装の一方、
    ディオクシッポスは裸体に香油を塗って冠を被り、武器は棍棒のみだった。
    コラゴスは肉体と武具で軍神アレスの如し、更に頑健さで上回るディオクシッポスは英雄神ヘラクレスの如しだった。
    決闘が始まるとコラゴスは槍を投擲したがディオクシッポスはこれを躱し、
    コラゴスが次に長槍を繰り出そうとすると、それを棍棒で打ち折った。
    コラゴスが剣を抜こうとすると、ディオクシッポスは組み打ちの技術で
    コラゴスを地面に投げつけ、剣を奪い取って体の自由を奪った。
    棍棒を振り上げてトドメを刺す寸前にイスカンダルの待ったが入り、死者は出ずに勝敗が決まった。
    この結果は王を含めたマケドニア人たちにとって不愉快なものであり、
    一部の卑劣なマケドニア人たちは召使いを抱き込んでディオクシッポスに黄金の杯を盗んだという濡れ衣を着せた。
    ディオクシッポスはこの恥辱に対して、王への冤罪を訴える手紙を残すと自ら剣で命を絶った。
    イスカンダルはディオクシッポスの手紙を読んだことと、彼の死を喜ぶ者たちを見て
    冤罪であることを認識し、ディオクシッポスの生き様に思いを馳せてその死を悲しんだ。

  • 100二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:36:51

    【真名】クレイトマコス 【CLASS】バーサーカー 【性別】男性 【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力E 幸運B 宝具B+
    【クラス別スキル】 狂化:E-
    【固有スキル】
    全ての力:A+
     古代ギリシャにおける総合格闘技パンクラティオン。
     殴打・蹴り技・組技・寝技といったあらゆる闘争を想定した実戦武術である。

    【宝具】
    『闘神降臨(ゴッド・アーツ)』
    ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     祖国復興の神託に選ばれた勇者に発現した特殊能力。
     体育技能の神ヘルメスのパンクラティオンの技術、英雄神ヘラクレスのレスリングの技術、
     そして航海の守護神ポリュデウケスの拳闘の技術を自らに宿す能力である。
     厳密にはクレイトマコスの肉体と脳に宿るのは技術ではなく三柱の神の格闘経験であり、
     その経験を自らのものとして扱うには『器』であるクレイトマコス自身に相応の格闘技術がなくては成立しない。

  • 101二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:37:05

    【解説】
    アレクサンドロス・ロマンスに登場するテバイ出身の格闘技者クレイトマコス。
    クレイトマコスは史実に存在したイストミア競技大会のレスリング・パンクラティオン・ボクシングの三冠制覇者だが、
    活動した年代は紀元前200年代であり、イスカンダルより100年近く後の人物である。
    しかしアレクサンドロス・ロマンス上ではイスカンダルと同時代の人物として語られている。

    イスカンダルがコリントスに立ち寄った際に当地ではイストミア競技大会が開催されており、
    クレイトマコスはレスリング競技において多彩な技を駆使しして優勝し、イスカンダルから優勝の冠を授けられた。
    その際にイスカンダルはクレイトマコスがパンクラティオンとボクシングの二種目にも優勝すれば、
    彼のどんな要求にも応じることを約束した。
    そしてクレイトマコスはパンクラティオンとボクシングにも優勝して三冠を制覇すると、
    イスカンダルは彼を称賛し、そしてクレイトマコスの故郷がかつて自分が滅ぼしたテバイであることを知ると、
    クレイトマコスのためにテバイを再建することを決めた。

    この競技会の前に、聖地デルフォイからテバイ人たちに向けて
    「ヘルメス、アルケイデス、ポリュデウケスの三柱の神々が戦った後、テバイは再建される」と神託が下されており、
    この三柱の神々の戦いとはクレイトマコスによる三冠制覇の比喩であった。

  • 102二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:38:25

    【真名】カリステネス 【CLASS】キャスター 【性別】男性  【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具A+
    【クラス別スキル】 道具作成:- 陣地作成:E
    【固有スキル】
    反骨の相:B
     偉大なる王の下命に反しても己が信念を貫く気性。

    エンチャント:B++
     概念付与。他者や他者の持つ物品に、強力な機能を追加する。
     史実・伝承、あるいは物語を綴って英雄の名と業績を広めた者が獲得するスキル。
     英雄とは語り継ぐ者があってこそ伝説が残るのであり、文筆家と口承者はある意味では英雄の作成者と言える。
     キャスターは本来は歴史家であるため装飾性が不足しているはずなのだが、
     宝具である『偽典』の影響によって生物や王に奇想天外な属性や能力を付与することが可能となっている。
     
    【宝具】
    『偽典・冒険王伝奇(スードゥ・カリステネス・アレクサンドロス・ロマンス)』
    ランク:C~A+ 種別:対軍宝具 レンジ: 最大捕捉:
     カリステネスが著したと伝承される伝奇書。
     この書はカリステネスが著したとされる書以外の伝承も含むアレクサンドロス・ロマンスという
     1つの幻想世界への『門』であり、頁を開くことで、ロマンス譚に登場する幻想種や猛獣を召喚する。 
     『人喰い馬』ブケファラス、『牙の王』オドントティラヌス、『蛇の王』バジリスク、天頂へと至ったグリフォン、
     メロエの女王によりもたらされたスフィンクス、人間並みの知能を持つ巨猿の軍団、
     イスカンダルに退治された竜種、幻想兎アルミラージ、イスカンダル軍が捕虜としたケンタウロス族、
     渦を生む象よりも巨大な河馬、恐るべき力を持つ奇形の獅子、鉄よりも硬い怪物蟹、
     種々の猛獣の群れなど、イスカンダルの軍団が遭遇した奇異なる生物は枚挙に暇がない。
     
     これらの猛獣はキャスターが狙いを付けた標的に襲いかかるが、存在の維持は最大でも3ターンまでしか持たない。
     実際にはカリステネスはこの書を著していないことが判明しているためである。その分、魔力消費の効率はいい。

  • 103二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:38:58

    【解説】
    征服王イスカンダルの遠征に随行した哲学者、歴史家。
    イスカンダルの師として最も有名な『万学の祖』アリストテレスの弟子にして親戚。
    彼の王の伝記の著者として有名な1人だが、彼の著作は既に失われている。
    一方、古代および中世に一大ジャンルとなっていたイスカンダルにまつわる幻想物語の
    アレクサンドロス・ロマンス流行の火付けとも言うべき書の著者として彼の名が使われた。
    遠征前半ではカリステネスはイスカンダルを賛美していたが、
    王がペルシア王宮の風習を導入するにつれ、王への態度は批判的になっていった。
    イスカンダルを現人神のようにおべっかを使う追従者へ真っ向から反論し、
    イスカンダルが臣下たちへ跪拝を強要するのに対して拒絶を示した。
    こうしたカリステネスの独立不羈な性格は同胞たるマケドニア人たちからは支持されていたが、
    当然イスカンダルからすれば不愉快なもので、ある時カリステネスの関係者(弟子とも)が
    王の暗殺を企てたという容疑が上がった際には、王はカリステネスも暗殺加担の容疑で凄惨な拷問を与えた上で処刑した。
    かつて王に批判的だったクレイトスを殺した後に我にかえって悲嘆に暮れた王を励ました者の中に
    カリステネスも含まれていたが、カリステネス自身もクレイトスと同じように王への批判が元で死んだのである。
    なお、カリステネスは後のトラキア王リュシマコスと親しくしており、
    カリステネスが拷問を受けて晒し者にされていたのに心を痛めたリュシマコスは
    毒薬でカリステネスを殺してやったという説がある。

    後のイスカンダルの死因については古代より多くの言説が流出したが、
    その一つにはアリストテレスが自らの弟子(甥)であるカリステネスが
    イスカンダルに殺されたことでアリストテレスは王を恐れるようになって特別な毒薬を調合し、
    アンティパトロス父子を経由してイスカンダルの元に送り届けられたというものがある。

    漫画ヒストリエでは凡俗っぽい人物、安彦版ではブサイクに描かれるなど
    フィクションにおいてやたら扱いが悪いが、個人的には気骨のある人物だと思う。

  • 104二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:40:32

    【真名】アリスタンドロス 【CLASS】キャスター 【性別】男性  【属性】混沌・善
    【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運B 宝具A
    【クラス別スキル】 道具作成:C 陣地作成:B+
    【固有スキル】
    霊媒体質:B
     神霊(ダイモニオン)や魔霊を肉体に取り憑かせてしまう体質。
     アリスタンドロスの神官としての修行により、憑依するタイミングを制御することが可能となっている。

    千里眼:A+
     未来予知を可能とする視覚能力。アリスタンドロスのそれは霊媒体質と深い関係にある。
     占術の儀式を挟むことで“世界を見通す眼”に近い水準の予知を行うことができる。
     ただし、『予兆』を見ることができれば術を介さずとも未来図が脳に流れ込んでくるという。

    言霊:A+
     高名な魔術師・占術師が紡ぐ言の葉による現実変動。Bランク相当の「エンチャント」スキルも兼ねている。
     史実において未来を見たと称するアリスタンドロスの言葉を聞いた信じた者たちがその未来の実現のために行動したのだ。 
     一見無関係な複数の事柄に意味を見出すことで現実に影響を及ぼす。これこそまさしく魔術の原理であり言霊である。
     
    【宝具】
    『勝兆王翼(アエトス・ディオス)』
    ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
     ガウガメラの戦いに於いて現れた神鷲の召喚。
     翼から拡散した雷撃が敵対者に降りかかり、ダメージに追加してにスタン判定が付与される。
     またこの雷は自軍には逆にバフを与える効果がある。
     ただしこの神鷲はアリスタンドロスが千里眼を通して「勝機あり」と見た際にしか発現できない。

     鷲は古代ギリシャ世界において勝利の象徴であると同時に最高神ゼウスの聖鳥であり、
     戦場のイスカンダルの元に鷲が現れたことをアリスタンドロスは勝利の予兆であると宣言した。
     宣言を聞いた征服王の軍勢は士気を上げて劣勢を覆してペルシャ軍に勝利したという。

  • 105二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:40:54

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた神官、予言者、占い師。
    リュキア地方のテルメッソス出身で、先王フィリッポスの時代からマケドニア王国に仕えていた。
    プルタルコスによると、フィリッポスが王妃オリュンピアスの腹に獅子の封印がある夢を見たことを聞かされ、
    生まれてくる者は獅子のような勇ましいと予言した。
    イスカンダルの大遠征にも当然従い、予言者や占い師の中で最も王からの信頼を受けていた。
    大まかに言ってアリスタンドロスの予言の手法は、珍しい夢や出来事など何かしらの予兆となりうるものを
    「王が試練を乗り越えること意味する」と解釈することで、王のやる気を強めるものと言える。
    一方で予兆なしに王に請われて占いの儀式を行うこともあり、テュロス攻囲戦中に今月中に陥落できると占ったが、
    その日が月の最後の日であったのでアリスタンドロスは将兵たちから嘲笑を受けてしまった。
    しかしその占いを見た王がテュロスを激しく攻めさせたことで占いの結果が実現した。
    アリスタンドロスの予言の逸話で最も劇的なものは、ガウガメラの戦いの最中に鷲が現れたことを指して
    マケドニア軍の勝利を宣言し、兵たちは士気を強めてペルシア王ダレイオスを敗走させたというものである。

    イスカンダルの死後、ある時アリスタンドロスは神霊に憑依され、
    「イスカンダルの遺骸を収めた土地は至福の地となり、永久に滅ぼされることはないであろう」と予言した。
    それを聞いた将軍たちは、己の支配地の安全を保障するために
    大王の遺体を自分の土地に運んでいこうと願い、激しく争うことになったという。
    一方でアリスタンドロスは紀元前327年というイスカンダルの没年より早く亡くなっていたとする説もある。

    なお、イスカンダルはダレイオス打倒後は占いに頼ることをやめていたが、
    ある時こっそりアリスタンドロスに占いを頼んだことが部下の将軍(クラテロス)にバレて
    恥ずかしさのあまりアリスタンドロスに逆ギレしたというエピソードがある。

  • 106二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:42:54

    今日はここまで
    コメントとイイネありがたいです

    1人で連投してると規制かかるので、そういう意味でもコメントはありがたいw

  • 107二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:03:00

    1日ぶりに覗いたけどまだ終わんないのか……
    層厚すぎだろ……

  • 108二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:07:06

    >>107

    設定上は数万の英霊軍団だからなぁ

    現実に名前が残ってるアレクサンドロスの部下は多分500人もいないけど

  • 109二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:15:35

    流石にイスカンダルガチアンチのカッサンドロスは来ないのかな

  • 110二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 00:17:31

    >>109

    一番最初に遠征に同行してない臣下は選出してないって書いてあるしね

  • 111二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 09:42:14

    軍勢有名な人多いから数日後覗こうと思って覗いたら
    層がやっぱり分厚いですねえ

  • 112二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:21:05

    ポロス王見てみたい

  • 113二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:44:37

    【真名】医師フィリッポス 【CLASS】キャスター 【性別】男性  【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力B 幸運B 宝具D
    【クラス別スキル】 道具作成:A 陣地作成:C
    【固有スキル】
    医術:A
     王の御殿医として優れた医術を習得。特に薬物調合に優れる。
     このスキルは現代の基準で比較するのではなく、サーヴァントの生きた時代の基準で判断するものとする。
     
    【宝具】
    『信頼に優る良薬なし(バシリアス・ファルマコン)』
    ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
     征服王イスカンダルを救った医薬が昇華された宝具。
     材料を集められる環境にもよるが、フィリッポスは不治の病や
     死に至る負傷などの進行を止め、ほぼ確実に三日後には快復できる薬物を調合できる。
     ただし二つ条件があり、服薬者がフィリッポスを心から信頼すること、
     そして快復までの三日間には恐ろしい苦痛が服薬者を襲うことである。

    【解説】征服王イスカンダルの侍医の1人。アカルナニア出身。
    イスカンダルが少年の頃から護衛を務め、イスカンダルの友であると同時に親の愛情を持っていたとされる。
    季節は夏、イスカンダルは恐らく体力を消耗していた時に冷たい川に入ると痙攣を起こして倒れてしまった。
    ペルシア軍との会敵が迫る中で王は焦り、緩慢な治療ではなく性急な治療を求めてたが、
    フィリッポスは即効ではないが強力な薬を調合すると早る王を説得した。
    しかし当時ペルシア王ダレイオスはイスカンダルの命に高額の懸賞金をかけており、
    マケドニア将パルメニオンはフィリッポスは王を殺して懸賞金を受け取るつもりだという手紙を王に送った。
    王はフィリッポスから薬を受け取って目の前で飲んで見せた上で、パルメニオンからの手紙をフィリッポスに読ませた。
    そしてフィリッポスは自分に弑逆の疑いがかけられていることに怒りの表情を浮かべ、
    「王よ、私にかけられた疑いはあなたの病が治ることにより消えるでしょう」と宣言し、王を満足させた。
    その後、強力な薬という前口上に違わず、王は意識を失い、呼吸も弱くなったが、
    三日かけて薬が全身に行き渡ると心身共に快復した。この間、フィリッポスは王を看護し続けた。
    そして兵士たちは王を救った医師フィリッポスに神に対するように感謝したという。

  • 114二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:46:32

    【真名】ディノクラティス 【CLASS】キャスター 【性別】男性  【属性】混沌・善
    【ステータス】筋力C 耐久E 敏捷E 魔力A++ 幸運B 宝具A+
    【クラス別スキル】 道具作成:A 陣地作成:EX
    【固有スキル】
    地形適応:A
     特殊な地形に対する適応力。
     ディノクラティスの場合、どのような地形であってもそれぞれに適した建造物を建てることができる。
     
    【宝具】
    『仰ぎ見る不滅の大王(アレクサンドロス・オロス・アトス)』
    ランク:A+ 種別:対都宝具 レンジ:8~80 最大捕捉:800
     英霊建築家ディノクラティスが夢想した征服王を模した巨大機巧人形。
     この巨大なイスカンダル像が自然と人間の営みと一体化することを理想とした宝具であり、
     発動と同時に地脈と接続され、起動状態を維持するための魔力負担が発生しなくなる。
     動けば動くほど接続する地域が増えていき、破損しても自動修復されるなど手が付けられなくなっていく。
     ――ある時代において世界最高都市と呼ばれたアレクサンドリア、世界七不思議アルテミス神殿、
     英霊ヘファイスティオンを神霊へと昇華する大霊廟など、ディノクラティスが手掛けた『作品』は
     いずれも高ランク宝具として成立し得るものばかりだが、ディノクラティスが真に己の宝具としたのは、
     現実には着工されず、ディノクラティスの夢想の中にのみ存在した『都市と一体化した巨大なイスカンダル』であった。
     

    【解説】征服王イスカンダルに仕えた建築家。ロードス島出身と言われる。
    エジプトを征服したイスカンダルがアレクサンドリア建設を思いつき、
    ディノクラティスにその都市計画を任し、後にヘレニズム時代における世界最高の都市が造り上げられた。
    またディノクラティスは世界七不思議の一つのアルテミス神殿の再建、王の最愛の友ヘファイスティオンの黄金の霊廟を造営したという。
    (イスカンダルの指示ではヘファイスティオンの霊廟はアレクサンドリアに建てるべしと言っていた筈だが、実際にはバビロンに建てられたらしい。)
    また、これは企画段階で取り下げられたが、アトス半島のアトス山に都市を築くことをディノクラティスが王に提案したらしいのだが、
    その企画は巨大なイスカンダル像を造って都市と一体化させるという代物で、何だかとんでもなくて驚嘆すべきなのか笑うべきなのかわからない。

  • 115二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:47:16

    【真名】アペレス 【CLASS】キャスター 【性別】男性  【属性】中立・善
    【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力EX 幸運B 宝具B+
    【クラス別スキル】 道具作成:A 陣地作成:D
    【固有スキル】
    エンチャント:A
     概念付与。他者や他者の持つ大切な物品に、強力な機能を追加する。
     アペレス曰く、モデルの中に宿る性質を目覚めさせ表現しているだけであり、
     外部から概念を付与しているわけではないとのこと。

    人間観察:A++
     人々を観察し、理解する技術。
     至高の画家としてモデルの内面的精神性や存在の由来まで看破することが出来る。
     アペレス本人が脳で理解せずとも、そのモデルを絵に書く時にモデルの本性が顕れる。
     それどころか、アペレスが描いた絵にはモデルに起こる未来の予兆すら現れる。

    【宝具】
    『雷霆を擲つ征服王(アレクサンドロス・ケラウノフォロス)』
    ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:30人
     英霊画家アペレスの代表作の1つ《稲妻を持つアレクサンドロス》。
     人間観察と概念付与の掛け合わせにより、征服王イスカンダルの中に宿る
     祖神ゼウスの雷霆を呼び覚まし、イスカンダル本人ですらが
     持ちえない雷気を発し、作成者であるアペレスを守護する。
     真名解放により、一時的に絵の中からイスカンダルが飛び出して
     雷霆(ケラウノス)を投擲することができる。
     アペレスはイスカンダルが関係ない絵でも稲妻や雷霆を描くことを好んでいたという。

  • 116二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:49:54

    【解説】
    ギリシャ文明圏に留まらず古代世界最高の画家と謳われる人物。
    彼が描いた肖像画を見て占い師がモデルの運勢を計ったというほどの神域の画家。
    自らを嵌めようとした謀略家の似顔絵を描いて陰謀を暴いたり、
    ただ線を引くだけで同時代の実力者の画家に負けを認めさせるなどの逸話があり、
    数々のエピソードから、性格は謙虚で気前が良かった思われる。
    イオニアのコロフォン出身で各地で修業を積んだ後、フィリッポス2世に招かれ、マケドニア王国の宮廷画家となる。
    フィリッポスが没した後も次王イスカンダルに仕え、彼の王の有名な肖像画「稲妻を持つアレクサンドロス」を描いた。
    この肖像画は既に失われているが、描かれたイスカンダルの手は
    まるで絵の中から飛び出しているように見えたと伝承される。
    アペレスは王位に着く前の時代のイスカンダルからは嫌われていたとされるが、
    イスカンダルの治世中は王の肖像画を描くことが唯一許されており、関係は良好になっていたと思われる。
    また、アペレスはイスカンダルの有名な愛人カンパスペに横恋慕をしてしまったが、
    彼の王は「アペレスは余よりもカンパスペを理解し、そして愛している」とし、
    偉大なる画家への敬意を示して彼女をアペレスに譲ったという。
    一方で、イスカンダルがアペレスの描いた王の肖像画に見合った賞賛を与えなかったので、
    アペレスは「馬の方が絵を見る目がありますな」と王に皮肉を言った伝承もある。
    アペレスがイスカンダルの大遠征に随行したという確たる歴史記述は存在しないが、
    王の遠征に随行しながら画を描いていたと推測する説もある。

    父親もギリシャ文化圏史上最強の王、教師は古代最高の大賢者、宮廷芸術家も古代最高峰が集まり、
    本人も古代最強の軍事指導者と調べれば調べるイスカンダルは世界に祝福された英雄だったと思わざるを得ない。
    しかし歴史家プルタルコスは、「偉大なるイスカンダスに仕えたからこそ、
    芸術家たちは史上最高という評価を得られることができたのだ」と語る。

  • 117二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:53:10

    【真名】リュシッポス 【CLASS】キャスター 【性別】男性  【属性】中立・善
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷D 魔力A++ 幸運B 宝具B
    【クラス別スキル】 道具作成:A+ 陣地作成:C
    【固有スキル】
    人間観察:A+
     人々を観察し、理解する技術。
     最高クラスの彫刻家として、特に生物の「運動」についての観察力に特化しており、
     リュシッポスは一瞥しただけで対象の肉体的能力を全て看破する。
     
    投影:A
     グラデーション・エア。 自己のイメージから真作の鏡像を魔力によって複製する魔術。
     英霊となったことで与えられたスキルであり、観察した生物の彫像を複製できる。
     しかしリュシッポスはこんなインチキみたいな魔術よりも自らの手でノミとハンマーを掴み像を刻む。

    名将の記録:B
     リュシッポス作品『卓上のヘラクレス(ヘラクレス・エピトラペジオス)』による加護。
     自らの対軍宝具の行使や、 逆に相手の対軍宝具に対処する場合に像が助言を与えてくれる。
     嘘か真か、この像は征服王イスカンダルが自らの守護神として戦場にも持ち込み、
     征服王の死後は“雷光”ハンニバルや“幸運者”スッラといった名将たちの手に渡ったという。

    【宝具】
    『真の王は眼で殺す(リュシッピアン・ゲイズ)』
    ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:30人
     英霊彫刻家リュシッポスの刻んだ征服王の彫像の両目から放たれる炎の光線。
     リュシッポスの作品への賛辞として「リュシッポスの刻んだイスカンダル像の両目の視線は炎であり、
     ペルシア人が逃げるのも無理はない」という旨の詩が捧げられたことは有名であり、
     その逸話が昇華され、イスカンダル像の両目から炎のビームが放たれる宝具となった。
     炎の光線の動力源はマケドニア王家に宿る太陽の加護であり、王自身が無自覚だったこれを、
     リュシッポスは人間観察と投影技術によって像に投射し、恐るべき目力として発現させたのだ。
     ―――征服王曰く「リュシッポスといいディノクラティスといいアペレスといい、貴様ら余のことなんだと思っておるのだ?」とのこと。

  • 118二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:53:23

    【解説】
    古代ギリシア最高の彫刻家の1人と言われた人物。
    諸説あるがブロンズ細工師として活動しながら彫刻は独学で覚え、生涯で1500以上のブロンズ作品を製作したという。
    征服王イスカンダルに雇われた宮廷彫刻家でもあり、やはり最高の宝石彫刻家と言われたピュルゴテレスと
    このリュシッポスの二人だけが彫刻でイスカンダルの姿を象ることを許されていた。
    運動学校の校長でもあったためか、彼の象る彫刻の肉体美には革新的ですらあった。
    イスカンダルの遠征先でのグラニコス川の戦いでの戦没者たちの像や、
    王の配下の将軍の彫像も製作したことから、東方遠征にも少なくとも途中までは随行していたと思われる。

  • 119二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:54:40

    【真名】アリストニコス 【CLASS】ランサー 【性別】男性  【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:C
    【固有スキル】
    鼓舞の竪琴:B
     アリストニコスのキタラ演奏は聞く者の心を癒し慰めるのではなく、行動意欲を奮い立たせる。
     別に癒し系の演奏だって出来ないわけではないが、主君イスカンダルが好むのは
     人を鼓舞するような演奏だったから仕方ない、とのこと。
     ―――イスカンダルはとある音楽家の笛演奏を聴いた時に精神が燃え立ち、
     武器を手に取らずにはいられなかったという伝承があり、どういうタイプの音楽が好みか充分伺える。


    【宝具】
    『竪琴を弾ずれば鉄の刃に匹敵する(キタラ・ブレード)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:10人
     『巧みに竪琴を弾ずれば鉄の刃に匹敵する』とはスパルタの抒情詩人が残した言葉であり、
     音楽が人の精神に働きかける力は武器に劣らない価値があるという意味だが、
     アリストニコスの場合はキタラより発した音を本当に鉄以上の殺傷力を持った刃として発することが可能。
     目に見える投げ槍の対処に負われた敵の隙を、不可視の音の刃が襲うのである。

     後世、ギターを打撃武器のように振り回す者は多く現れたが、
     ギター(キタラ)を最初に武器としたのはこのアリストニコスに他ならない。
     ―――というのは何の史料的根拠もない与太話だが、少なくとも音楽家にして優れた戦士という経歴は確かである。

  • 120二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:54:50

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えていた音楽家、あるいは軍人。
    イスカンダルが東方遠征の中でバクトラからゾグディアナへ更に進出する計画を進めていた時、
    巧みなゲリラ戦術を使うスピタメネスはイスカンダルの不在を狙って
    マッサゲタイ人(スキタイ部族)を率いてバクトリア各地の駐屯地を襲撃・略奪していた。
    ザリアスパという地には病気のために残留していたヘタイロイ騎兵、傭兵、少年兵、
    従者監督官、そしてキタラ奏者アリストニコスといった人員がおり、
    自分たちのいる場所にマッサゲタイ人が近づいていると知ると、出撃して戦利品を取り返した。
    しかし指揮官らしい指揮官が不在のこの寄せ集め部隊は戦列を乱したまま退却し、
    スピタメネスは待ち伏せ戦術でこの部隊をほぼ壊滅に追いやった。
    この時、アリストニコスは音楽家だというのに天晴れな武者ぶりを見せて討ち死にし、
    それを後に知ったイスカンダルはデルフォイの聖域にアリストテレスのブロンズ像の建立を命じた。
    完成したそれは竪琴を握りながら槍を投げんと構えている像だったという。

    歴史家プルタルコスはイスカンダルがアリストニコスの死を悼んだエピソードの紹介と合わせて
    イスカンダルが音楽好きであったことに触れ、『巧みに竪琴を弾ずれば鉄の刃に匹敵する』という言葉で結んでいる。

  • 121二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:56:20

    【真名】イオラオス 【CLASS】アサシン 【性別】男性 【属性】中立・悪
    【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力D 幸運C 宝具A
    【クラス別スキル】 気配遮断:C+
    【固有スキル】
    無力の殻:A
     サーヴァントとして感知され難くなる。
     戦士としての経歴、肉体的に優れていたなどの逸話が全くない英霊に与えられるスキル。

    【宝具】
    『冥府の雫は氷となる(ノナクリス・スタゴーン)』
    ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     第一宝具。征服王イスカンダルを殺したと伝承される毒薬。
     無辜の怪物スキルが宝具化したようなもので、イオラオスが触れた液体は全て猛毒と化す。
     この毒を生物に触れさせた場合、対象の生命を凍てつかせ、停止させる。
     非生物の物体に振りかけた場合、それが宝剣宝槍の類であっても腐食させる。
     一説にはイオラオスがイスカンダルを飲ませた毒はアルカディア地方の
     崖から流れ落ちる冥府の河水であり、それは氷のように冷たかったという。

    『叡智の雫は毒となる(アリストテレス・ディリティーリオ)』
    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     第二宝具。征服王イスカンダルを殺したと伝承されるもう1つの毒薬。
     “万学の祖”と呼ばれるアリストテレスが調合した毒であり。。
     こちらは「耐毒」スキルすら貫通して、服飲した者を確実に殺害する。
     飲んだ者は即死はせず落命するまでいくらかの時間が必要とするが
     古代の大賢者が調合した王殺の猛毒を解毒する手段など存在しない。
     これらの宝具は父アンティパトロス、兄弟のカッサンドロスとフィリッポスも保有する。

  • 122二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:56:35

    【解説】
    征服王イスカンダルに仕えた献酒係。イスカンダルを殺した者として伝承される内の1人。
    王の遠征中マケドニア本国に残留して国を取り仕切っていた重臣アンティパトロスの息子にして、
    後にマケドニア王となる「あの」カッサンドロスの兄弟である。
    一説にはイオラオスはイスカンダルを殺害した実行犯とも言われる。
    イスカンダルの死因は現代では病死説が有力だが、古くから毒による暗殺説も取り沙汰されてきた。
    中でも有名なのが、王が有罪と判断した臣下を処刑しているのを知ったアンティパトロスが
    王母オリュンピアスと不仲の自分も処刑されるのではないかと恐れて
    自分の息子であるカッサンドロスを遣わせて王の献酒係を務めていたイオラオスに毒薬を届け、
    イオラオスはその毒を王の酒に混ぜて殺したというものである。
    この毒はアルカディア地方産の物で、あまりに強力な毒のため、鉄や青銅の陶器では運べなかったという。
    プルタルコスによるとアルカディア地方のノナクリスという場所の崖から採れる氷のように冷たい水であったというが、
    ノナクリスの崖は冥界の河スティクスの水が流れ落ちる場所だったという伝承が語られている。
    あるいは、自分の甥カリステネスが処刑されたことで王を恐れたアリストテレスが
    王を殺すために特別に調合した毒薬であったとも言われる。
    なお、ユスティヌスによればフィリッポスというイオラオスの兄弟も共犯の一味だという。

    いずれにせよイスカンダルの死がアンティパトロス父子(とアリストテレス)の陰謀だという説は
    現在では信憑性が低いとされており、恐らく後にカッサンドロスと対立した王母オリュンピアスが
    カッサンドロス家を誹謗するためにでっち上げたプロパガンダだと思われる。
    とはいえ、カッサンドロスによるイスカンダルへの憎悪を思えば、この暗殺説を信じてしまうのも無理はない。

    イオラオスは後継者戦争期に死んでいたようで、オリュンピアスがカッサンドロスと対立を激しくしていた頃に、
    オリュンピアスがイオラオスの墓を暴いて侮辱したという。

  • 123二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:57:39

    【真名】タイス 【CLASS】バーサーカー 【性別】女性 【属性】混沌・悪
    【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運A 宝具A+
    【クラス別スキル】 狂化:C
    【固有スキル】
    扇動:C
     ある方向に進みだした群衆を急き立てる言葉や身振り。
     特に個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。
     タイスのそれは堕落や退廃、狂乱や破壊といった負の行動への扇動に特化している。

    【宝具】
    『燃え滅ぼす娼妃の戯言(ペルセ・ポリス)』
    ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
     ペルシア帝国の壮麗なる大王宮『タフテ・ジャムシード』を炎上させ、破壊しつくした煽惑の言の葉。
     バーサーカーの囁くような言葉は発火して炎となり、対象に燃え移る。
     初期の段階ならば魔術や宝具で消化は可能だが、炎が燃え盛ると消化は困難となり、
     対象を焼き尽くすまで炎上は止まらない。……対象物ごと消し飛ばすならば話は別だが。
     遊女の戯言が荘厳なる大王宮を滅ぼしたというあまりに皮肉な伝承により、
     炎上対象が神殿・王宮・城塞などの「偉大なるもの建築物」だった場合、特攻効果が発生する。

     ペルセポリスという名称はあくまでギリシャ文化側からの「王宮が破壊された後の呼び方」であり、
     「ペルシア人の都」と「都市を破壊する」の二つの意味を重ねて生まれた名称という説がある。

  • 124二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 11:58:01

    【解説】
    イスカンダルの遠征に同行していた遊女。アテネ出身。
    後にファラオとなる武将プトレマイオスの恋人であり、イスカンダルの死後に2人は結婚して子をもうけている。
    タイスはイスカンダルの蛮行の中でも特に有名なペルセポリス炎上のきっかけを作ったと言われている。
    イスカンダルはダレイオス三世を二度敗走させ、壮麗なる大王宮ペルセポリスを我が物としたが、
    酒宴の中でタイスがイスカンダルにペルセポリスを燃やしてしまおうと唆した。

    「王が私たちと行列を組んで宮殿に火を放ち、女たちの手でペルシア人の栄華を
    一瞬のうちに消してしまったら、それは最高の偉業になるでしょう」

    そして一番目にイスカンダルが、二番目にタイスが火のついた松明を宮殿に投げ込み、
    他の者も次々と火を投げ込んでペルセポリスは焼け落ちて歴史から姿を消した。

  • 125二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 13:50:33

    >>120

    ×それを後に知ったイスカンダルはデルフォイの聖域にアリストテレスのブロンズ像の建立を命じた。

    ○それを後に知ったイスカンダルはデルフォイの聖域にアリストニコスのブロンズ像の建立を命じた。

  • 126二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:01:59

    >征服王曰く「リュシッポスといいディノクラティスといいアペレスといい、貴様ら余のことなんだと思っておるのだ?」とのこと。

    芸術家勢がトンチキ集団過ぎて草

  • 127二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:23:45

    【真名】ラゴスの子メネラオス 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具B
    【クラス別スキル】  対魔力:B 騎乗:-
    【固有スキル】
    高速神言:C
     呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
     エジプト神に捧げる祝詞(呪文)をイスカンダル神に向けたものへとアレンジしたメネラオス独自のもの。

    衝角突撃:B
     「航海」スキルが海戦専用に変化したもの。
     軍船操作に特化しているため、馬や戦車は乗りこなせない。
     このスキル保有者が乗る船を何かに衝突させても壊れにくくなる。

    【宝具】
    『不朽なる征服王の神威(ヒエロス・ナウスマクラー)』
    ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:5~30 最大捕捉:100人
     メネラオスが海軍指揮官として率いた戦艦に、イスカンダル神の加護を上乗せした宝具。
     プトレマイオス朝においてイスカンダルは国家に永遠不朽をもたらす存在であり、
     イスカンダル神の司祭たるメネラオスが彼の英雄神の加護を祈れば不壊の戦艦となる。
     真名解放によって、戦艦は雷霆神ゼウスの裔たるイスカンダルの雷を纏う。
     プトレマイオス朝においてイスカンダル神は至高なるオリュンポス十二神と同列の存在とされていた。

  • 128二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:23:56

    【解説】
    プトレマイオス朝の開祖プトレマイオス一世の弟。
    イスカンダルの時代には名は出ないが、初めて歴史に名を現したB.C.315年の時点で既に海軍指揮官として
    高い地位に立っており、これがイスカンダルの治世から功績を積んでいたのか、
    イスカンダルの死後から兄プトレマイオスの下で功績を立てていたのかは不明。
    315年に、エジプトの支配者たる兄からキプロスに派遣され、セレウコスやサラミス王と協力して
    キプロスのほぼ全ての都市を手中に収め、メネラオスが支配者となった。
    メネラオスによるキプロス支配はかなり強権的であったらしく、キプロス諸都市の王子たちが
    少しでも反抗的な態度を見せたと思ったら投獄するか暗殺したという。
    306年、後継者の中で最大の勢力を誇っていたアンティゴノスの息子デメトリオスがキプロスに進軍し、
    「キプロスのサラミス海戦」が勃発したが、戦上手なデメトリオスにプトレマイオス軍は敗れ、
    将の1人として戦っていたメネラオスも捕らえられ、キプロス支配はアンティゴノス父子のものとなった。
    285年から二年間、メネラオスはプトレマイオス朝において国家神となっていたイスカンダル神の司祭を務めたという。
    メネラオスは先述の通りイスカンダルの大遠征に同行していたかは不明だが、イスカンダル神の司祭となったことで
    イスカンダルと通じ合い、心象風景を共有することに至った。ということにしておこう。

  • 129二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:26:07

    【真名】ミトリネス 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力D 耐久B 敏捷D 魔力D 幸運B 宝具C+
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:B
    【固有スキル】
    自己保存:C
     正確には自己保身というべき能力。
     戦乱においてより強き者を見極めて率先して帰順することで延命する。

    【宝具】
    『雷殿囲う三重周壁(サルディス・オリュンピオス)』
    ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~40 最大捕捉:100人
     ミトリネスが守備を務めたサルディス城砦の城壁。
     ミトリネスがこの城砦を征服王イスカンダルに明け渡した後、
     王がこの城砦内にゼウス神のための神殿を建てさせたという逸話の具現として、
     城壁内に神殿が出現し、神殿から迸るゼウスの雷撃が城壁を強化する。
     ―――なお、ミトリネスはイスカンダルに城砦を明け渡した後は城砦から離れたため、
     城壁そのものはともかく、ゼウス神殿とは殆ど関係がない。
     イスカンダルによって新たに城砦の指揮官に任じられたパウサニアス、
     監督官に任じられたニキアスの方がまだ関係があると言っていい。
     よって、ミトリネスが神殿まで発現できるのは雨天時のみという運任せの限定条件が設けられている。
     
    【解説】ダレイオス三世時代のペルシア帝国の将軍であり、後にマケドニアの征服王イスカンダルに仕える。
    イスカンダルの率いるマケドニア軍はグラニコス川の戦いでペルシア軍を破った後、
    サルディスの方へ向かったが、到着する前にサルディス砦の守備隊長ミトリネスがイスカンダルに降伏を申し出た。
    イスカンダルは降伏を受け入れた上でサルディス市民とその他のリュディア人に自由と古来の慣習を守ることを認めた。
    イスカンダルは城砦に自ら登るとその要害堅固さを認め、ゼウス神の神殿と祭壇を建てることを思いつき、実地検分を始めた。
    にわかに嵐が吹き起こって雷鳴が轟きはじめ、リュディア王宮殿跡地に豪雨が降り注いだので、神意と思いそこに神殿を建てると決めた。
    イスカンダルはミトリネスを地位に相応しい待遇を与えた上で遠征に同行させ、ガウガメラの戦いの後、アルメニア太守に任じた。
    なおルフス版ではダレイオス三世から裏切り者としてディスられている。

  • 130二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:28:08

    【真名】アダ 【CLASS】シールダー 【性別】女性  【属性】中立・善
    【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具B
    【クラス別スキル】  対魔力:B 騎乗:C 自陣防御:C+
    【固有スキル】
    逆襲の女傑:A
     自らを追放した者たちに逆襲し、女王としての地位を取り戻した逸話に由来するスキル。
     一度アダを敗走させた敵と再戦する際、アダには戦闘ボーナスが加算される。
     また、アダの個人的な性格として、自分を敗走させた敵に対して執念を燃やして敵の弱点を見つけ出す。

    城砦の将:B
     攻城戦、守城戦のどちらにも優れている英霊であることを示すスキル。
     城砦を知り尽くし、堅牢なる城壁の綻びを見つけ出し、そこを効果的に攻め崩すことが可能。
     このスキルのより高位ランク保有者は、『攻城王』デメトリオスなど。 

    【宝具】
    『来たるべき逆襲の砦(アリンダ・アクロポリス)』
    ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~40 最大捕捉:100人
     アダが逃げ込み、最後の砦とした城塞都市の周壁。
     カリア国(地方)において最も堅固と言われ、攻撃・反撃を禁ずることで絶対的な防御力を実現する。
     アダがこれに引きこもられたら手に負えないが、しかし当然守っているだけでは戦は勝てないので、
     アダはこの城壁内に引きこもりながら敵の弱点を思案し、逆襲の機会を見計らうのである。

  • 131二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:28:33

    【解説】
    ヘカトムノス朝カリアの女王アダ。
    ペルシャ王朝からカリア太守に任じられた一族の女であり、一族内の権力争いに負けて
    一時期は太守の座から追われ、カリアで最も堅固な土地のアリンダを所有するのみだった。
    しかし征服王イスカンダルがハリカルナッソスを手中に収めるためカリアに赴いた時、
    アダはイスカンダルのハリカルナッソス攻略に助力を申しでて、そして攻略した後には
    カリアの支配権を自分に与えてくれるように頼んだ。
    イスカンダルはこの申し出を快諾し、アダの助けを受けてハリカルナッソスを攻略し、
    アダはイスカンダルにカリアの「女王」として認められた。
    これらの交流あってアダはイスカンダルを息子と呼び、イスカンダルもそれを受け入れたという。
    遠征先で出会った女王がイスカンダルを息子と呼ぶこのエピソードは、アレクサンドロス・ロマンス上に登場する
    メロエの女王カンダケとの交流の元ネタになっていると思われる。アダの名は母を意味するLadaに由来するらしい。

    関係ない話だが、イスカンダルがペルシャ大王ダレイオスの母シシュガンビスを捕虜とした時、
    イスカンダルがシシュガンビスを丁重に扱ったため彼女は感激してイスカンダルを我が子と呼んだという。
    後世、滅ぼされたペルシャ側が言い訳気味に、イスカンダルはペルシャ王族だったという伝承をマジで流した。

    カリアの英雄と言えば「サラミスの海戦」に参戦した女王にして海軍指揮官のアルテミシア1世が有名だが、
    イスカンダルと友誼を結んだアダもまた、ハリカルナッソス攻略戦の際に指揮の一部を担い、
    二重城塞をたやすく攻略してみせたと言われている。カリア王族の女性は軍事的教育を受けていたと思われる。

  • 132二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:30:42

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  • 133二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 14:34:28

    軍人ばかりでなく格闘家に芸術家に学者に神官に、層が厚い…

  • 134二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 15:55:58

    【CLASS】セイバー 【真名】アブダロニュモス 【性別】男性  【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷E 魔力D 幸運A++ 宝具A
    【クラス別スキル】  対魔力:E 騎乗:E
    【固有スキル】
    無力の殻:A
     サーヴァントとして感知され難くなる。
     戦士としての経歴、肉体的に優れていたなどの逸話が全くない英霊に与えられるスキル。
     宝具である『棺』を発動した際はこのスキルは消失する。

    貧者の見識:B
     征服王イスカンダルより認められた無欲・高潔な人格に由来する眼力。 
     世俗に全く興味を持たない生涯を送ってきたが故に純粋な感受性を持ち、言葉による弁明、欺瞞に騙されない。

    【宝具】
    『夢想の中、征服王の元へ(アレクサンダー・サルコファガス)』
    ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
     アブダロニュモスによって造られたという征服王イスカンダルへの報恩の証たる棺。
     真名解放によって、棺に刻まれた『王の軍勢』とアブダロニュモスが接続され、
     ただの庭師、農家でしかないアブダロニュモスの中に一端の英霊としての
     戦闘技能・戦闘経験が流れ込み、筋力・耐久・敏捷値もCへと向上する。
     隠された効果として、英霊ならざる身の第三者でも征服王イスカンダルと直に関わり、
     忠義を誓ったという条件が成立すればこの棺による「英霊化」は適用される。

  • 135二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 15:56:20

    【解説】
    フェニキア都市の1つ、シドン市の王となった庭師。
    イスカンダルはイッソスの戦いでペルシア帝国のダレイオス3世を敗走させたが、
    ペルシアの国力はまだ健在であったため、ペルシアに従属していたフェニキア諸都市を陥しにかかった。
    シドン市は戦うことなくイスカンダルに降伏したが、イスカンダルはシドン王のストラトンが
    王に相応しくないとして、親友であるヘファイスティオンに新たな王を選考する役目を任せた。
    ヘファイスティオンはシドン市の少数の住民から推薦を聞き、新たな王にはアブダロニュモスという男が選ばれた。
    アブダロニュモスはシドン王家の遠縁に当たるものの、郊外で菜園を作り貧しく暮らしており、
    日々の労働に没頭していたので世界を揺るがすマケドニアとペルシアの大戦争のことも知らなかった。
    この話を受けたアブダロニュモス本人は夢でも見てるのかと疑ったが、
    イスカンダルとの面談により、無欲で高潔な人格を認められ、
    イスカンダルは彼にペルシアから押収した戦利品を与えた上で隣接する他の地域も領地に加えさせたという。
    現代に残るイスカンダルの時代の美術品に「アブダロニュモスの石棺」というものがあり、
    これはアブダロニュモスがイスカンダルへの恩義のために
    自身の棺にイスカンダルと兵士たち(と自分)の勇姿を刻んだのだという説がある。
    が、史学的にはこの棺はアブダロニュモスによって作成されたわけではないと証明されているらしい。
    とはいえ、この棺には『王の軍勢』と轡を並べるアブダロニュモスの姿が刻まれていることは事実であり、
    アブダロニュモス王へ捧げられた棺であることは確かであろう。

  • 136二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 15:57:54

    【真名】スタサノル 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:A
    【固有スキル】
    徳性の誉:B
     優れた人徳とそれを表す立ち振る舞いによって他者から信頼され、敵意を向けられにくい。
     アンティゴノスでさえスタサノルの善政を認め彼の所領の自治を認めた。

    【宝具】
    『咎人連座の縛鎖(アレスティング・チェーン)』
    ランク:C 種別:対罪宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
     征服王イスカンダルに叛いた者たちを縛り付けた鎖。
     標的の罪を読み上げながら鎖を投げつけることで、鎖は標的を追って絡みつく。
     更に、標的と罪を同じくする仲間も、位置関係すらも無視して鎖が出現して動きを封じる。
     罪人(とスタサノルが判断した相手)に対しては絶対的な拘束力を発揮するが、
     無罪の者に対しては多少頑丈な鎖に過ぎない。英霊プラタペルネスも同様の宝具を所有。
     
    【解説】征服王イスカンダルに仕えた軍人。
    キプロス人であり、キプロス島がイスカンダルに恭順した時期に王の軍団に加わったものと思われる。
    イスカンダルの遠征に途中参加した臣下の中では遠征後半まで王に随伴し、
    太守として地位を与えられているスタサノルは珍しい部類であり、それだけに王からの評価は高かったと思われる。
    イスカンダルが征服したアレイア人の土地の太守アルサケスが王に二心ありと判断したイスカンダルは
    親衛騎兵(ヘタイロイ)のスタサノルとパルティア太守プラタペルネスにアルサケスの逮捕を命じた。
    スタサノルとプラタペルネスはアルサケスを鎖に繋いで王の元へ連行したが、
    それのみならずペルシア王を僭称したベッソスと繋がりがある多数の反乱者も連行した。
    これらの功績が評価されたのか、スタサノルはアルサケスの後任としてアレイア太守となり、
    その後ドランギアナを太守領として追加された。
    イスカンダル死後の後継者戦争期にはより重要なバクトリアとソグディアナの太守に任命され、エウメネス側についていた。
    スタサノルは所領で善政を敷き住民から評判が良かったため、エウメネスがアンティゴノスに倒された後も
    太守領の維持を許された。その後、セレウコスにバクトリアは侵攻されたがスタサノルの進退は不明。

  • 137二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 16:29:49

    【真名】プニュタゴラス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】混沌・善
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力B 幸運B 宝具A-
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:-
    【固有スキル】
    航海:A
     船の操舵技術。
     船のみに特化しているため、馬や戦車は乗りこなせない。

    戦略:C
     外交や兵站など大局的に物事をとらえ、最小限の消耗で勝ち馬に乗る。

    【宝具】
    『世界を飲み込む王への艦隊(キプロス・ビッグウェーブ)』
    ランク:A- 種別:対軍宝具 レンジ:20~60 最大捕捉:700人
     征服王イスカンダルという世界を覆う“波”に乗じたエピソードが昇華された宝具。
     アラドス王ゲロストラトス、ビュブロス王エニュロス、アマトゥス王アンドロクレス、
     ソロイ王パシクラテスといったキプロス島の諸王たちは挙って彼の征服王の援軍として参陣したという。
     サラミス王プニュタゴラスはその諸王たちの艦隊を指揮する代表のように史料に記されており、
     それ故に、――僅か1ターンのみだが――、英霊プニュタゴラスは諸王の艦隊を召喚することが可能。
     大帝国ペルシアを飲み込む若き征服王イスカンダルという“波”と、それに乗じたキプロス諸王という概念が
     そのまま具象化し、波濤を乗りこなす数多の軍船が敵対者を飲み込み、踏みつぶす。
     しかしテュロス市の守備には撃退されており、城壁系の宝具に対しては威力が減退する。

  • 138二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 16:30:02

    【解説】
    古代キプロス島の都市国家サラミスの王。
    キプロスの諸王たちはアケメネス朝ペルシアに対して反乱を起こしたことがあり、
    その内の1人のプニュタゴラスも反ペルシア派であった。
    しかしアテネの英雄フォーキオンと追放されていたサラミス前王エウアゴラス2世によって包囲され、
    プニュタゴラスは親ペルシア派の王として姿勢を改めることになった。
    時は流れ、マケドニア王位を継いだ若王イスカンダルがアケメネス朝ペルシアに対して
    侵略戦争をしかけて快進撃を続ける激動の時代に突入した。
    イスカンダルはペルシア領で地中海に面する諸都市を次々と陥落させて
    ペルシアの力を削ごうとしていたが、テュロス市の攻略には苦戦していた。
    そしてかつてペルシアに対して反乱を起こした反ペルシアのキプロスの諸王たちは
    世界的ですもんね、乗るしかない、このイスカンダルというビッグウェーブに!とでも言うように
    自ら艦隊を率いてマケドニア軍の援軍に現れ、テュロス攻略に協力した。
    イスカンダルが右翼に位置を占めた一方、プニュタゴラスはマケドニア軍副将クラテロスと共に
    全艦隊左翼指揮を担っており、キプロス諸王の中でリーダー格だったと思われる。
    やはりテュロス市は強く、キプロス諸王の艦隊も多数沈められたが最終的に攻略され
    プニュタゴラスは援軍の報酬としてタマソスの街をイスカンダルに与えられたという。

  • 139二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 16:30:50

    【真名】アゼミルカス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運D 宝具A+
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:-
    【固有スキル】
    航海:A+
     船の操舵技術。
     船のみに特化しているため、馬や戦車は乗りこなせない。

    英雄神の加護:C
     テュロスの守護神であるメルカルトからの加護。海上戦や海での戦いで戦闘ボーナスを得る。
     メルカルトは英雄神ヘラクレスと同一視されており、ヘラクレス縁の英霊と相対した時は加護は働かない。

    防弾の盾:A++
     宝具『孤高城壁』から取り出した対投擲兵器装置を盾のように使用する。
     車輪によって矢や弾丸をはじき、矢以上の高威力の投擲兵器に対しては緩衝装置で威力を減殺する。
     宝具を発動しない通常戦闘時おいても投擲武具・兵器に対しては絶対的な防御性能を誇る。

    【宝具】
    『万全にして孤高の城壁(テュール・アクロポリス)』
    ランク:A+ 種別:対軍宝具(自身) レンジ:1 最大捕捉:500人
     征服王イスカンダルを苦戦させたテュロス市の城壁。
     テュロス市が抱えた兵器製造技術者によって都市の周囲全域に
     あらゆる種類の新兵器が設置され、マケドニア軍の接近を許さなかった。
     射出機によって遠方から放たれる攻撃に対しては、
     特殊な車輪を回転させて飛び道具を破壊し、軌道を逸らした。
     投石機による弾丸も柔らかい素材で受け止め衝撃力を殺したという。
     あらゆる攻撃に対して隙のない万全の城壁であるが、問題は魔力消費が凄まじいこと。
     なにせ城壁に設置された多種多様な守城兵器全てが宝具に相当するのである。

  • 140二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 16:31:46

    【宝具②】
    『奪われし不沈の聖船(メルカルト・トリエーレス)』
    ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:5~30 最大捕捉:100人
     英雄神ヘラクレスに献じられたテュロスの聖船。
     ここでいうヘラクレスとはテュロスの守護神であるメルカルトを指しており、
     真名解放によってこの船は巨大な木造の海馬(ヒッポカムポス)へと変身し、
     海上、海中を恐るべき速度で駆け巡る。海馬はメルカルト神の聖獣である。
     ―――伝承に曰く、イスカンダルがテュロス市を攻撃している正にその時、
     見た者が信じられない様な海の怪物が現れたという。
     テュロス軍もマケドニア軍も海神の援助だとそれぞれ自軍に都合の良い解釈をしたが、
     結果から見るに、神の化身たる海獣はマケドニア軍のイスカンダルに味方したようである。

    【解説】
    古代フェニキア都市の内、最も名高い都市テュロス(テュール)市の王。
    イスカンダルはペルシア帝国の国力を削ぐために従属する諸都市を順調に陥していったが、
    テュロス市の攻略には大苦戦することになった。
    イスカンダルは当初はテュロス市の使節と和やかに接していたが、
    テュロス市のメルカルト神の(ヘラクレス神と同一視される)神殿を詣でたいという願い
    (町を明け渡せという隠喩と思われる)が丁重に断られると激怒し、テュロス攻囲戦が開幕した。
    テュロス市の攻めにくさ、強固さにはイスカンダルも大いに苦戦したが、
    他のフェニキア諸都市の王たちが戦艦を率いて援軍にやってきたのもあり
    テュロスは最後には陥落し、城壁内ではマケドニア兵による壮絶な大虐殺が行われた。
    この時、神殿に逃げ込んだアゼミルカス王と少数の者は助かったと言われる。
    こうして偉大な歴史を誇るテュロスは滅び、その後のアゼミルカスはどうなったのか不明だし、
    アゼミルカス王が戦争中テュロス軍の指揮を執っていたという記録もないし、
    そもそもイスカンダルに市民を虐殺されたという経歴では王の軍勢に参加しないのではと思うが、
    「失位した王たち」もイスカンダルの幕僚に加わったというので彼も軍勢入りということにした。
    というか、テュロス攻囲戦は神秘的な出来事や劇的な展開続きなのでテュロス英霊は是非入れたかった。
    なお、攻囲戦が始まった当初はアゼミルカス王はテュロスの外にいたらしいが、
    どのタイミングでどうやってテュロス市内に戻ったのかは不明。

  • 141二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:00:17

    【真名】アルサメスの子オクサトレス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    忠士の相:B
     主君に忠誠を誓い、同時に主君からも信頼を寄せられる。

    アケメネスの誇り:B
     戦闘を続行する為の能力。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

    【宝具】
    『人馬奮起し、砦を成す(アーヘル・ルーク)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
     攻撃のためではなく、主君を守るための馬術の奥義。
     騎乗する馬に蹄を踏み鳴らさせてエネルギーを発生させ、
     あえて前進しないことでそのエネルギーを溜め込んで防衛戦闘に充てる。
     防衛戦闘に徹する限り、オクサトレスと愛馬は筋力がランクアップ、ACが+50される。

    【解説】ペルシア帝国のダレイオス三世の弟。
    イスカンダル率いるマケドニア軍とペルシア軍の戦いであるイッソスの戦いに騎兵隊指揮官として参戦し、
    イスカンダルがダレイオスに迫った時、騎兵隊を率いて兄王の戦車の前で立ちはだかった。
    オクサトレス武具と体力に抜きん出て優れた剛勇の戦士であり、数多のマケドニア兵を倒し、敗走させたという。
    しかしそれでもイスカンダルの騎兵隊の勢いが優り、ダレイオスは敗走、オクサトレスは捕虜となった。
    その後、ダレイオスが死ぬとオクサトレスはイスカンダルの朋友にして護衛官に取り立てられている。
    血筋と武勇のみならず精神的素養も名高い人物だったと言われており、イスカンダルに気に入られたのだと思われる。
    因みに、彼の兄であるダレイオス三世は軍事面では有能と言い難いと見られている。
    しかし信憑性の足りないいくつかの伝承によると、ダレイオスは敗走する直前までは
    戦士と勇戦していたり、イスカンダルとも直接刃を交えた武闘派の王としての逸話も存在する。
    そして極め付けは、ダレイオス三世は即位する前はコドマンノスという名で
    ペルシア帝国随一の勇者として武名を馳せた戦士だったとする伝承も残っている。

  • 142二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:01:16

    【真名】マザイオス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具A
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    仕切り直し:B+
     戦闘から離脱する能力。
     撤退のみに注力するならば、どこからともなく砂塵が巻き起こりマザイオスとマスターの姿を晦ませてしまう。

    【宝具】
    『斬り砕き、そして焼き焦がす(シャター&スコーチ・ラッシュ)』
    ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:300人
     アケメネス朝ペルシア最後の大将軍としての軍事的威光の顕現。
     大量の『鎌付き車輪』を呼び出してフィールドを爆走させ、地均しを行い、
     討ち漏らした標的をペルシア最強最大と言われたマザイオスの騎兵隊の幻影で殲滅する。
     この際の騎馬の蹄には火焔が宿っており、この火焔に触れた者は内在魔力を“焼費”される。
     物理ダメージとしてはCランクの魔力放出(炎)に相当する。

    【解説】
    ペルシア帝国のダレイオス3世に仕えた将軍。
    キリキア、シリア、メソポタミアの総督を歴任している名門貴族であり、
    マケドニアの「天下の大将軍」パルメニオンに相対するペルシアの「天下の大将軍」と言える。
    ガウガメラの戦いが始まる前、マザイオスはティグリス川でイスカンダル王が率いるマケドニア軍の侵攻を防ぎ、
    更に焦土作戦を実行するようダレイオス3世に命じられたが、マザイオスは焦土作戦の任は果たした後、
    水流の早いティグリス川をマケドニア軍が渡ることは不可能と判断し、渡河を防ぐ策を怠った。
    それを知ってか知らずかイスカンダルは軍団に渡河を強行して成功し、
    一応様子を見に来ていたマザイオスの部隊の千人の兵はイスカンダルの配下のアリストンに撃破された。
    その後もマザイオスは道路の封鎖と焦土作戦や偵察の任務を続けなければならなかったが、
    マケドニア軍が接近するとすぐに撤退し、イスカンダルの進軍を阻むことは出来なかった。

  • 143二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:01:50

    【解説②】
    ここまでなら無能の一言だが、マザイオスはガウガメラの戦い本番では右翼全体の指揮を任されて大きな活躍をした。
    マザイオスの率いるペルシア最強の騎兵部隊の前には鎌戦車が並べられており、
    ルフスやディオドロスによると送り出された鎌戦車は凶悪な破壊力で
    マケドニア兵を殺戮したというが、アッリアノスによるとイスカンダルの戦術で鎌戦車は無力化されたという。
    しかしどの史料でもマザイオスの騎兵隊がマケドニアの大将軍パルメニオンを苦しめたことは一致している。
    パルメニオンが率いる部隊はギリシャ世界において最強を誇ったテッサリア騎兵であり、
    数の利があったとは言え、パルメニオン軍を圧倒したマザイオスの騎兵隊の強力さが伺える。
    しかしペルシア軍総大将であるダレイオスがイスカンダルの突撃によって敗走したことが伝わって
    ペルシア軍は戦意が下がり、マザイオスの部隊も最終的にパルメニオンに撃退された。
    ディオドロスはこの際のマザイオスの砂塵を利用し被害を最小限に抑えた撤退の巧さも賞賛している。
    この敗戦の後マザイオスはバビロニアに逃れ、バビロニアに近づいたイスカンダルに降伏し、
    王からバビロニア総督に任命されたが、軍事権と徴税権はマケドニア人に移された。
    なおマザイオスの三人の息子の内2人はイスカンダルの騎兵親衛隊(ヘタイロイ)に参入している。

  • 144二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:04:40

    【真名】アトロパテス 【CLASS】シールダー 【性別】男性  【属性】混沌・善
    【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運A 宝具B
    【クラス別スキル】 道具作成:C 陣地作成:C
    【固有スキル】 対魔力:A 騎乗:C 自陣防御:B
    護国の鬼将:C
     己の所属する国土を守護した英霊に発現するスキル。
     あらかじめ地脈を確保しておくことにより、特定の範囲を"自らの領土"とし、
     この領土内の戦闘において、高い戦闘力ボーナスを獲得できる。
     『侵されざる炎の守護者』はこのスキルで形成した領土内においてのみ、行使可能な宝具である。

    王道踏破:C
     何かしらの主義を貫くことにより、ステータスの向上を行う自戒系のスキル。
     遥か彼方よりペルシアへ到来した征服王は既存の文化を尊重しようとはしたが、
     それでもペルシアが滅んだことによって及んだ文化・信仰の被害は甚だしく、多くの民が迷うことになった。
     アトロパテスは「守護者」の名を持つ者として、迷い惑う民を保護し守り抜くことが己の王としての務めと課したのだ。
     ちなみにアレクサンドロスという名は「人民の守護者」という意味だが、彼の征服王が全然人民を守ってないのはご愛嬌。

    【宝具】
    『侵されざる炎の守護者(アドルバドール)』
    ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:3~20 最大捕捉:100
     清浄なる聖火の城壁を発現し、立ち入ろうとする者を焼きつくす。
     英霊アトロパテスが独立を保とうとした自領にまつわる伝承に由来する宝具。
     征服王イスカンダルの到来によって切り裂かれ分裂した後、迫害されるようにまでなった
     拝火教徒たちの避難地域としてアトロパテスの領土は重要であったという。
     「アトロパテス」という名は「炎の守護者」を意味しており、拝火教徒たちを守護した王国の開祖である
     英霊に守護者としての炎の宝具が顕現したことは必然であったと言える。

  • 145二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:04:58

    【解説】
    アトロパテネ王国の開祖。その名は「炎の守護者」を意味することから、ゾロアスター教徒であったと思われる。
    ダレイオス3世時代のペルシア帝国のメディア地方の総督であり、ガウガメラの戦いの時に召集を受け、
    指揮官の一人としてマケドニアのイスカンダルの軍団と戦った。
    この戦いで敗走したダレイオスはエクタバナに向かい、アトロパテスはそこでダレイオスを迎えたという。
    その後しばらくしてダレイオスが重臣ベッソスの裏切りによって死ぬと、
    アトロパテスはイスカンダルに降伏し、一度総督から外されるが、後に再び総督に任命されている。
    また、アトロパテスはペルシアとメディアの王を僭称したバリュアクセスを捕らえており、
    この功績もあってか、後にスーサで行われた合同結婚式では、アトロパテスの娘は
    マケドニアの有力将軍ペルディッカスと妻された(多分ペルディッカス本人は嫌がった)。
    同じ年に、アトロパテスは伝説の女戦士族のアマゾネス百人をイスカンダルに提示したという。
    ルフスやディオドロスによるイスカンダル伝でもイスカンダルとアマゾン族の
    交流は記されているが、時期も内容もかなり異なっている。
    イスカンダルの死後、メディアは二分に分かれ、アトロパテスの所領は
    メディア・アトロパテネと呼ばれ、後に単にアトロパテネ王国と呼ばれた。
    アトロパテスは初代国王としてマケドニア勢力の支配を遮り、所領を独立王国として保とうとした。
    アトロパテネ王国は当初はセレウコス朝に属し、後にパルティアに属したがいずれも半独立の姿勢を守ったという。
    これには歴代の王たちが周辺所属の王族と婚姻関係を結ぶなどの努力の結果でもあった。
    現代のイラン北部の州であるアゼルバイジャンは、アトロパテネ王国が由来であるという。

  • 146二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:05:44

    >>139

    アゼミルカス本人の画像でこんなのもあった

    中々凛々しい

  • 147二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:35:47

    【真名】ナバルザネス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具C
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:B
    【固有スキル】
    自己保存:A
     正確には自己保身というべき能力。
     仕える主君を見込みなしと判断すればあっさり裏切り、
     圧倒的強者に対しては弁解と世辞を連ね、可能な限り贈り物を送って仲間として取り入る。

    【宝具】
    『廃位の黄金桎梏(ゴールデン・ラバー)』
    ランク:C 種別:対王宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
     ダレイオス三世を縛り付けた黄金の鎖。
     王侯に対して、その地位や権力に相応しくない理由を読み上げながら放つことで
     対象を縛り上げて身体の動きと「権威」の行使を封じる。
     のみならず、その王侯の持っていたスキル・宝具などをランダムで奪うことが出来る。
     ただし、英霊ナバルザネスに「王の宝具」「王の技能」を使いこなせるかは別の話。
     反英霊ベッソスも同様の宝具を持ち、ベッソスであればBランクの向上する。

  • 148二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:36:39

    【解説】
    ペルシア帝国のダレイオス3世に仕えた大宰相(キリアルコス)。
    イッソスの戦いでは投石隊及び弓兵隊と共に騎兵隊を率いていた。
    後、イッソスでもガウガメラの戦いでも敗れたダレイオスを見限り、
    裏切り者として有名なベッソスと共謀し、ダレイオスを拘束し、ベッソスを新王に担ごうとした。
    しかし元からダレイオスを執拗に追跡していたイスカンダルの軍に追われ、
    ベッソス軍はダレイオスを傷つけた上で置き去りにし、ベッソスはバクトラへ、ナバルザネスはヒュルカニアへ逃亡した。
    イスカンダルがヒュルカニアに迫るとナバルザネスはイスカンダルへ恭順の書簡を送ってから
    膨大な献上品を持ってイスカンダルを出迎え、降伏を許可された。
    この時ナバルザネスはダレイオスの宦官であった美青年バコアスをイスカンダルに贈り、
    イスカンダルのお気に入りとなったバコアスの嘆願があったからナバルザネスは許されたのだという。
    ダレイオスを裏切った共謀者のベッソスが拷問を受けた上で処刑された末路と比較すれば、
    ナバルザネスの立ち回りの上手さと幸運が際立つ。

    その後、ナバルザネスは何らかの罪でプラタペルネスに捕らえられたとする情報もあるが、
    史料で確認できるプラタペルネスが逮捕した反乱者はブラザネスやプラダテス(アウトプラダテス)であるので、
    その辺をごちゃごちゃにして勘違いして情報を発信しているのかもしれない。

    因みに画像はナバルザネスの助命を乞うバゴアス

  • 149二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:37:54

    【真名】オルクシネス 【CLASS】アヴェンジャー 【性別】男性 【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力D 幸運E 宝具B
    【クラス別スキル】 復讐者:B 忘却補正:C 自己回復(魔力):C
    【固有スキル】
    黄金律:B
     人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
     ダレイオス三世亡き後、全異民族で最大の財産を所有していたと言われる。

    燎原の火:C
     呪わしいほどに広まっていった風聞。
     アヴェンジャー・オルクシネスは、自らを生み出したに等しい人々の悪意、流言飛語を自らの力とする。
     対象とした集団の精神をたちまち弱体化させる他、精神攻撃としても機能する。

    無辜の怪物:C
     本人の意思や実態とは関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。
     あまりに豊かな財を持ちすぎたオルクシネスは同じペルシア人達からの嫉妬を集め、
     神殿破壊者、墓場荒らしとしての風評を広められた。この影響で属性が悪にされてしまっている。

    【宝具】
    『影染まる祖王の剣(トレジャー・オブ・キュロス)』
    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:5人
     アケメネス朝開祖たる大英雄キュロス二世の剣。
     オルクシネスの富豪ぶりはキュロス二世の家系であることが大きな要因であることは確かだが、
     宦官バゴアスによって「オルクシネスはキュロスの財宝を奪った」とまで言われたことにより、
     簒奪者の反英霊として現界したオルクシネスは、キュロスの剣を保有するに至った。
     彼の王キュロスの剣は旧約聖書において『この人の剣は敵軍を塵のように散らす』と語られたが、
     オルクシネスでは対軍宝具として剣を使用することはできない。それでもその威力は恐るべきもの。
     なお、イスカンダルがキュロスの墓を見た時、キュロスのものと思われる弓は残っていたという。

  • 150二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:38:09

    【解説】
    アケメネス朝ペルシアの貴族。イスカンダルも尊敬した古の英雄キュロス2世の子孫と言われる。
    イスカンダルがインド遠征から戻る途中にペルシアの都パルサガタに到着すると、
    その地の総督プラサオルテスが病死しており、代わりにオルシネスという男がペルシスを統治していた。
    しかしペルシア人たちはイスカンダルに対してオルクシネスが神殿や王墓をいくつも荒らし、
    また、多くのペルシャ人を不法に殺した罪があると訴え、オルクシネスは絞首刑の刑に処せられた。
    ここまではアッリアノスの記すところであり、ルフスによるとかなり事情が異なる。
    イスカンダルがパルサガタに到着すると、オルシネスがあらゆる種類の贈り物を携えて王を迎えた。
    オルシネスは全異民族の中で最も家柄と財産で抜きん出た男であり、
    イスカンダルとその朋友たちへの振る舞いも極めて気前が良かった。
    しかしイスカンダルの男娼である宦官バゴアスは自分が何も貰えなかったことを恨み、
    イスカンダルに繰り返しオルシネスが強欲で謀反心もあると讒言し、
    更に彼の大英雄キュロス2世の墓が荒れている理由は、オルシネスたちが墓の中の宝を奪ったから語り、
    それを信じてしまったイスカンダルはオルシネスを処刑してしまった。
    オルシネスは今際の際に「宦官が支配者とは前代未聞だ」と皮肉を吐き捨てたという。

  • 151二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:38:45

    【真名】ロクサネ 【CLASS】アサシン 【性別】女性 【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力C 幸運D 宝具D
    【クラス別スキル】 気配遮断:D
    【固有スキル】
    抑制:C
     殺害対象に殺気を悟らせない精神性。
     その麗しい風貌からは想像もつかない残虐さを秘めている。

    プランニング:C
     対象を暗殺するまでの戦術思考。
     軍略とは異なり、少数での暗殺任務のみに絞られる。

    麗しの姫君:A+
     統率力としてではなく、周囲の人を惹き付けるカリスマ性。
     A+ランクのスキルを有するロクサネは、ただ存在するだけで殺意に滾る者も味方につける。
     征服王イスカンダルはソグディアナ岩砦の中にいた者たちを処刑したというが、
     ロクサネには恐らく一目惚れし、その身を助けるどころか自らの正妻とした。
     ギリシャ文化人以外は蛮族として見下すマケドニア人たちも、王の子を身籠ったロクサネには敬意を持ったという。

    【宝具】
    『底知れぬ美妃の悪意(デッド・ホール)』
    ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
     罠(トラップ)宝具。
     予めある地点に「穴」を掘って用意しておき、その地点に対象を手紙で呼び出すことで発動する。
     穴の発現と共に対象は地中に埋もれていくが、その間に一切の肉体的抵抗は封じられる。
     「穴」と「手紙」の二つの条件が満たされてしまった状態でこのトラップに対抗するには、
     「ロクサネの殺意を知った上で誘いに乗る」か「殺意を知らずともこの災厄を予期している」状態で
     あとはMGI値とLUC値で対抗する他にない。

  • 152二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:39:05

    【解説】
    征服王イスカンダルの最初の正妻。
    イスカンダルがソグディアナ岩砦を攻め落とした時、そこにはバクトリア豪族の
    オクシュアルテスの妻と娘も避難しており、王はその娘ロクサネの美しさを見初めた。
    オクシュアルテス自身もイスカンダルに降伏し、ロクサネはイスカンダルの最初の結婚相手となった。
    因みにイスカンダルがロクサネと結婚した同年に、王の側室バルシネが王の第一子を産んでいる。
    3年後の集団結婚式では、ロクサネの姉妹アマトリスはイスカンダルの親友ヘファイスティオンと結婚した。
    インド遠征から戻ったイスカンダルがバビロニアで死去した時には
    ロクサネの腹にはまだ生まれぬ王の子がいた(後のアレクサンドロス四世)。
    イスカンダルの死後、ロクサネは変貌したのか生来の気性故か、
    王の別の妃であるスタテイラとその姉妹を手紙で呼び出して殺して埋めたという。
    イスカンダル亡きマケドニア帝国の中で、「王の子を持つ唯一の正妻」という
    己の立場を確固たるものにするためと思えば理解できなくもない行動だが、
    その殺害のやり方はかなり悪辣でロクサネ本人の気性も伺い知れる。
    しかし後継者戦争が巻き起こり数年後、権力の座とイスカンダルへの憎悪を燃やすカッサンドロスにより
    ロクサネも息子アレクサンドロス四世も殺害されることになる。

    なお、ロクサネの父オクシュアルテスが妻と娘が身を寄せていたソグディアナ岩砦の守将を
    務めていたという情報がネット上にはよく見られるが、これは正確ではない。
    確かにアッリアノスの史料の目次にはオクシュアルテスが守備を務めるとあるが、
    肝心の本文にはオクシュアルテスがどこで何をしていたか全く書いておらず、
    素直に読み解けばオクシュアルテスは娘ロクサネのいたソグディアナ岩砦とは別の場所にいたように見える。

  • 153二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:41:37

    用事あるので今日はここまで

    1レスで収まるのか微妙になってきた…


    >>126

    ディノクラティスが史実からして巨大なイスカンダル都市を作ろうと知って、それから悪ノリが始まったw

  • 154二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 21:20:41

    保守

  • 155二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 07:32:41

    ほしゅ

  • 156二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:18:15

    >>112 お待たせしました

    【真名】パルヴァータカ 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】中立・善

    【ステータス】筋力A 耐久A+ 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具B

    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A

    【固有スキル】

    戦闘続行:B

     瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。


    カリスマ:B

     軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。

     彼の征服王すらも感服させる王者の気風を誇る。


    英雄神の加護:C

     英雄神ヘラクレスの加護。一説に、ポロス王の軍団はヘラクレス神の像を掲げることで自軍に対する檄とした。

     ヘラクレスより戦闘ボーナスと不屈の精神を与えられているがヘラクレス縁の英霊と相対した時は加護は働かない。

     なお、ポロス軍が掲げた神像をヘラクレスではなくクリシュナ神のものだと解釈する学者もいるようだ。


    【宝具】

    『不退の巨王(ポーロス・カヴァーチャ)』

    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1人

     ポロス王が身に纏っていた金と銀に彩られた鎧。

     王者の鎧に相応しく豪奢な装いであるが、実用性も極めて高く、

     ポロスは既に瀕死の状態で、四方八方から矢を射かけられても、この鎧によって生き残った。

     物理ダメージを4割削減し、ポロスの耐久値を超えるダメージを受けても、

     即死判定を免れる効果がある。ただし、露わになっている右肩一ヵ所はその限りでない。


    【Weapon】

     ポロス王が騎乗していた戦象。数百の戦象の中で最大にして最強の戦象であったと言われる。 

     瀕死の王を守る為に最期まで奮戦し、王の体に刺さった槍を鼻で抜くなどの忠節を見せた。

     宝具にはカウントされていないが、パルヴァータカが操縦することでその戦闘力は幻獣、あるいは英霊に匹敵する。

  • 157二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:18:48

    【解説】
    古代インド・パンジャブ地域東部のパウラヴァ族の王。ポロスとは王の称号であり個人名は不明。
    後世に作成された戯曲にパルヴァータカという名の王が登場するが、これがポロス王に比定されている。
    ポロス王は恐らくイスカンダルが遠征中で出会った人間の中で最高の勇者であり、
    ディオドロス版のイスカンダルはポロスとその軍団と対峙した時、
    「ようやく余が全力を持って戦うに相応しい敵と巡り合ったぞ!(意訳)」と謳いあげた。。
    彼を友情を結んだことはイスカンダルの数ある逸話の中で最も英雄らしい逸話と言える。

    イスカンダルとの「ヒュダスペス河畔の戦い」において、ポロスは騎兵4千、歩兵5万、
    戦車300、戦象200の戦力を擁しており、更にイスカンダルは川に進軍を阻まれるという地の不利があった。
    イスカンダルは遥か離れた地点から渡河を果たしてポロス軍と会戦するに至り、
    天才的な用兵術と戦象の弱点を突く作戦を実行してポロス軍に完勝した。
    ポロス王は敗勢となっても巨大な戦象に乗ったまま武勇を奮って戦い続け、
    これを見たイスカンダルはポロスを殺すには惜しいと思い、使者を送って降伏させることに成功した。
    降伏したポロスを近くで見た大王は、その容貌の美しさと身長2m20cmにも達する偉丈夫ぶり、
    そして堂々たる態度にまず驚き、どの様な待遇を望むかを問うた。
    その問いに対してポロスは「私を王者として扱って欲しい」と答え、イスカンダルはこの答えに大いに感服し、
    ポロスにそれまで以上の領土と支配権を与えて二人は固い友情で結ばれた。
    その後、ポロスは別動隊としてイスカンダルの進軍に参加し、イスカンダルは他の部族の王たちと
    ポロスの仲違いを修復したという。遠征先で出会った王族たちの仲違いを修復させる逸話は、
    アレクサンドロス・ロマンスにおけるカンダケ女王とのエピソードにも転用されたと思われる。
    イスカンダルの死後、正確な時期は不明だがマケドニア武将エウダモスの裏切りにあってポロスは殺されて
    軍事力を奪われ、彼の王国は消滅したと思われる。

    巨漢・武勇の王・戦象使いなどの特徴は、FGOのダレイオスよりも寧ろポロスに当てはまる。
    史実の小柄なアレクサンドロスが巨王ポロスを戦友として肩を並べるシーンはとても絵になっただろう。

  • 158二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:21:59

    【真名】アンビ 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運A 宝具C+
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:A
    【固有スキル】
    神性:E
     明確な証拠はないが、タクシラ王族の祖は最高神の化身である英雄ラーマの弟バラタという説がある。

    友誼の証明:A
     敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意を抑制し、話し合いに持ち込むことができる。

    【宝具】
    『彼方からの雷鳴(グレート・ハーネス)』
    ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜40 最大捕捉:50人
     征服王イスカンダルから贈られた馬具。
     イスカンダルは自分の馬に使っていた馬具と同じ物をタクシレス王に贈っており、
     タクシレスへの最大限の友好の証を示そうとしていたと読み取れる。
     そしてタクシレスは地元の国々の争いにイスカンダルを巻き込み、
     その軍事力を存分に利用して、自らの王権を維持しながら平定地を統治した。
     このエピソードが昇華され、イスカンダルの力を借り受ける宝具として発現し、
     『雷の征服者』たる彼の王威・神威の顕現である雷撃を人馬に纏わせ、攻防一体の突撃を行う。

    『王の贈呈品(タクシレス・アライアンス)』
    ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1000人
     征服王イスカンダルと友誼を結び、贈り物を送りあった逸話が昇華された宝具。
     「友誼の証明」によって両者合意の同盟関係を結んだ相手に発動する能力であり、
     アンビが何かしらの贈り物を相手に与えると、相手側がその贈り物と
     同等の価値があると思う物がアンビ側に転移する。等価交換の縛りであり強制(ギアス)。
     更に、両者合意の上での同盟破棄が成立していない時点で元同盟者が
     アンビとそのマスターに意図的に危害を与えたら、アンビ陣営が被った
     肉体的ダメージや装備の物損などの倍以上の損失が元同盟者に降りかかる。

  • 159二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:27:37

    【解説】
    古代インド・タクシラ王国の王。ギリシャ語名ではオンフィスあるいはモーフィス。
    タクシラはインダス川とヒュダスペス川の間の国の中で最も繁栄し、肥沃で、法律も整っていたという。
    ラーマーヤナやマハーバーラタにもこのタクシラは語られている。
    征服王イスカンダルがゾグディアナに滞在している時点でタクシラの王子であったアンビは
    イスカンダルに友好の使者を送っており、父王を説得しイスカンダルに王国を譲ることすら了承させていた。
    父王が死去した頃、アンビはイスカンダルの軍団を迎えたがこの時、アンビは大軍を率いていたため
    イスカンダルを警戒させたが、アンビが軍を停止させて自らが進み出たので
    イスカンダルもまた同じように進み出るとアンビから改めて王国を譲り渡すという言葉を送られた。
    イスカンダルはアンビを友として認めて彼の王権とタクシラ王国の自由権利を認め、
    アンビはタクシラ王の伝統的王名「タクシレス」と称されるようになった。

    タクシレスは膨大な数の兵站と宝物と家畜をイスカンダルに贈ったが、
    イスカンダルの方もまた「この戦い、余は貴様に負けるわけにはいかぬな!」と膨大な数の宝物を
    タクシレスに贈ったり、タクシラ王国の領土を更に増やしてやったという。
    このようにイスカンダルは降伏や恭順の意を示す相手には強い友好の意を示すが、
    王の臣下たちは、東方の蛮族を王の友として厚遇することは気に食わなかった。
    タクシレスの一連の対応は異常にも映るが、自国と対立する他国の王ポロスとアビサレスに対抗するため、
    イスカンダルの軍事力を味方に付けたかったのだと思われる。
    イスカンダルはタクシラとその他周辺地域のインド人兵五千を軍に加えてポロス王と戦い、
    これを破って捕虜としたが、ポロス王を気に入って戦友として迎え入れ、
    タクシレスとポロス(とついでにアビサレス)の仲違いを修復させたという。
    タクシラ王国はイスカンダルの死後に創建されたマウリヤ帝国の支配下におかれたようだが
    完全に服従していたわけではなく、後世、度々反乱を起こしていた。

    余談だが、イスカンダルの軍勢がインドの地にて、人間並みの知能を持ちながら
    桁外れにに巨大な猿の軍団と相対した際、猿軍の隊列に攻撃を加えようとしたイスカンダル軍に
    攻撃をやめるべきとタクシレスが助言した伝承がある。

  • 160二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:29:19

    【真名】アビサレス 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具A-
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:B
    【固有スキル】
    日和見気質:A+
     生前の行状より受け継いだ呪い。
     アビサレスは誰に対しても先制攻撃を行うことができない。
     先に攻撃をされたと認識されてからようやく戦闘に移行できる。

    【宝具】
    『自縄自縛の無傷の王(コイルド・ナーガ)』
    ランク:A- 種別:対軍宝具 レンジ:5〜30 最大捕捉:40人
     アビサレス王が手元に置いていたという二匹の大蛇(ドラゴン)。
     一匹は36メートル、もう一匹は62メートルあったという恐るべきサイズであり、
     この二匹がアビサレスを中心に蜷局を巻いて主を守護し、その防御力は非常に高い。
     しかしこの蜷局状態を解除することができないという制限を負ってしまっている。
     アビサレス王が「日和見気質」の呪いを解除して攻撃を行う際には、
     この大蛇ではなく征服王イスカンダルに贈った戦象に騎乗する。故にライダーとして現界した。
     征服王イスカンダルの軍団はインド遠征において野生の蛇に悩まされたことは有名だが、
     ストラボンによるとアビサレスの王国は特に蛇が多く生息していたらしく、
     それが「アビサレス王は巨大な大蛇(ドラゴン)を持っている」などという伝承を生んだのだと思われる。

  • 161二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:29:32

    【宝具】
    征服王イスカンダルに帰順したインドの王の1人。アビサレスは歴代王の称号で個人名は不明。
    インダス川とヒュダスペス川の間の山地帯、現在のカシミール地方に彼の王国は位置していた。
    インダス川西のスワート地方にも影響力を持ち、イスカンダルがスワート河畔の
    オラの城塞を攻めた時に現地住民が支援したのは、アビサレスの指示によるものだった
    アビサレスは東部パンジャブのポロス王と同盟してタクシラ王国と敵対しており、
    そしてタクシラ王国はイスカンダルのマケドニア軍を盟友として味方につけていた。
    アビサレスはイスカンダルがタクシレスの王国に滞在している時に
    イスカンダルへ使者を送って臣従を申し出るも、この時はまだ本気ではなく、
    ポロス王がイスカンダルと戦う時はポロスを支援すると取り決めていた。
    しかしいざイスカンダルとポロスの軍が戦っても、アビサレスはポロスへの支援をせず、
    明らかに戦の勝者側に着こうとする日和見の姿勢が見え見えだった。
    結局イスカンダルが勝利したのでイスカンダルに脅されたアビサレスは正式に臣従した。

    ハッキリ言ってアビサレス王は「特に何もしていない」人物だが、
    恐るべき軍事力を誇ったポロス王にそれほど劣らない軍事力を保有していたとも言われており、
    もしアビサレスがポロスに加勢してイスカンダルと戦っていたら、勝敗はわからなかっただろう。

  • 162二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:33:51

    【真名】クレオフィス 【CLASS】ヴァンプ 【性別】女性 【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具D
    【クラス別スキル】 フェロモン:A
    【固有スキル】
    黄金律(美):A 
     一国の価値に匹敵する美しき肢体。
     固有スキル「フェロモン」との相乗効果により、例え直前まで敵対していた相手でも、
     クレオフィスに誘惑されれば脳が蕩け、全てを許してしまうだろう。

    【宝具】
    『王の娼婦(ロイヤル・ハーロット)』
    ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
     征服王イスカンダルを篭絡したという伝説の具現化、洗脳宝具。
     「フェロモン」、「黄金律(美)」を併せてクレオフィスは敵対した相手とも同衾に持ち込める。
     そして一度クレオフィスと契りを結んだ者は、クレオフィスを害なすことは絶対に出来なくなる契約が結ばれる。
     ただし傷つけることが出来ないのはクレオフィス個人であり、クレオフィスの仲間などは対象外。

  • 163二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:34:16

    【解説】
    イスカンダルのインド遠征初期に征服したマザガエ人、あるいはアッサケノイ人の国の女王。
    クルティウス・ルフスによるとクレオフィスは夫のアッサカノス王が逝去していたため女王として国を治めており、
    イスカンダルに敗北して降伏した際に、その美貌ゆえに引き続き女王の地位を認められた。
    その後にクレオフィスが生んだ息子はアレクサンドロスという名であり、
    イスカンダルとの間の息子であることが示唆されている。
    西洋古典業書によると、この国の女王クレオフィスはイスカンダルに敗北した後、
    色香でイスカンダルを誘惑して自国の自治権を獲得し、
    王との間に息子までもうけ、その子も成長すると王になったのだという。
    ある意味偉業だとは思うが、貞節を投げ捨てて国を買う行為からインド人からは王の娼婦と呼ばれた。
    しかしアッリアノスによるとイスカンダルはこの地域の城市であるマッサガを攻める際に傷を負うなどしたが
    最終的に攻略し、この地域の王と見られるアッサケネスの母を捕虜にしたとあり、
    そもそもアッサケネス(アッサカノス)が存命という時点で大きく内容が食い違っている。
    なお、ディオドロスが伝えるところによるとイスカンダルは女王との和議によって
    アッサケノイ人の町から撤退したが、アッサケノイ人の町から退去するインド人傭兵たちに
    追撃と殺戮を行うという騙し討ち同然の行いをしている。

    ―――マラッカ王国などのいくつかの東南アジアの王国の建国神話では、
    征服王イスカンダルがインドの姫君との間に儲けた子の子孫が海を渡り東南アジアに王国を築いたと語られる。
    イスカンダルがインドの女王であるクレオフィスと子を儲けたという伝承が本当ならば、
    東南アジアの王祖はその子なのかもしれない。

  • 164二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:42:44

    【真名】ソピテス 【CLASS】ゴージャズ 【性別】男性 【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具C
    【クラス別スキル】 黄金律:B
    【固有スキル】
    黄金律(体):A
     全ての異民族の中で最も優れていたと言われる容貌を表すスキル。
     美しき容貌に華やかな衣装をまとい、振る舞いも謙虚優美たるソピテスに話しかけられれば
     理性ある者ならばまずは一聴しようという気になる、一種のカリスマも兼ねる。
     
    【宝具】
    『喰らい付く狂執の牙(ダイイング・ハウンド)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:4人
     ソピテスの王国が誇ったという勇猛なる猟犬の召喚と使役。
     完璧な調教がなされており、どのような巨大な猛獣と対峙しても全くひるまず、
     一度喰らいつけば死ぬまで―――否、死んでもその牙を離すことはない。
     この逸話が昇華され、「獲物に喰らい付いたまま猟犬が死んだ場合」、
     死後強まる念となり、獲物が負った噛み傷は不治となり、時間が経過で傷が深まっていく。
     魔獣ランクに昇華されているが、あくまで魔獣どまり。一級の英霊の脅威にはならない。
     しかし恐るべきはその数で、ソピテスは150頭の猟犬のストックを保有する。
     
    【解説】征服王イスカンダルがインド遠征で出会った王の1人。
    イスカンダルはポロス王を倒した後も諸都市を陥落させ、無敵の神々の軍団とインド人から恐れられていた。
    イスカンダルがソピテスの王国に到着すると、ソピテスは息子を連れてイスカンダルを迎えた。
    ソピテスは豪奢な宝石に彩られた衣服を纏い、容姿は全ての異民族を凌駕していたという。
    ソピテスの王国は山から全インドを賄えるほどの塩が出るし、金銀の鉱脈も有していた。
    ソピテスは黄金の王笏をイスカンダルに渡して王国の全権を譲ると申し出たが、イスカンダルはソピテス王国の
    自由を奪う真似はせずに遠征を続け、次に辿り着いた国の王ペウゲスもまたイスカンダルに恭順したという。
    ソピテスの王国は猟犬が名高く、ソピテスはイスカンダルへの見せ物とし巨大な獅子と猟犬四頭を戦わせた。
    猟犬は四頭で獅子と互角に戦い、一度喰らいつくと四肢を切断されて死んでしまっても喰いつくのをやめなかった。
    イスカンダルも勇猛な犬の死を惜しんだ。ソピテス王は猟犬150頭をイスカンダルへ贈ったという。

  • 165二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:48:25

    【真名】スピネス 【CLASS】キャスター 【性別】男性  【属性】中立・中庸
    【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷E 魔力A 幸運B 宝具A
    【クラス別スキル】 道具作成:E 陣地作成:B
    【固有スキル】
    対英雄:B
     英雄を相手にした際、そのパラメーターをダウンさせる。
     ランクBの場合、相手のパラメーターをすべて1ランク下のものに変換する。

    貧者の見識:A
     相手の性格・属性を見抜く眼力。言葉による欺瞞・誘惑・脅しに一切動じない。
     スピネスは何一つ財産を持たない「裸の哲学者」の一団であり
     何も持たぬが故に生ける者と世の理の本質を見ることができる。
     スピネスほどになると、ある人物をじっくり見ると何となくその者の未来まで見えるという。
     しかし、Aランクのスピネスですら他の「裸の哲学者」たちから見れば未熟らしい。
     
    【宝具】
    『解き放つ浄滅の炎(アーグ・ビムクティ)』
    ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:10人
     浄化の炎を発現し、自らの肉体を焼き尽くす自己解脱宝具。
     スピネスは肉体の衰えを悟ると、征服王イスカンダルが止めるのも構わず自らを火葬したという。
     この火葬の意味は諸説あるが、己の魂を解放するためというのが一般的な見解であり、
     スピネス以外の者もこの炎に触れるとその時点で強制解脱が決定する。

  • 166二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:48:53

    【解説】
    征服王イスカンダルがインドで出会い、遠征に加えたバラモン僧。「裸の哲学者」として知られる。
    インドにおける本名はスピネスだが、ギリシャ人からはカラノスと呼ばれた。
    古代インドの深遠な思想をギリシャ文化人たちに僅かなりとも伝えた歴史的人物だが、
    複数の伝承では、行者仲間からは評判は良くなかったと伝えられる。
    カラノスがイスカンダルに随行した歴史家アリストブロスに対し、
    私の話を聞きたいのなら貴方も裸になりなさいと言ったことを、
    行者の長マンダニス(ダンダミス)は思い上がりだと諌めたという。
    このダンダミスはイスカンダルが大国を治めながら知恵を欲している姿勢を讃え、
    武具に身を包みながら哲学を探究している人は彼以外に見たことがないと言った。
    (このダンダミス行者一団が、タクシラ国のアンビ王子にイスカンダルを迎え入れるよう助言したとも)
    また、行者仲間たちはスピネスのことを自制心がなく、
    神ならぬ身であるイスカンダルに従うなどけしからんと思っていたとも伝わる。
    カラノスの逸話で特に有名なのは、身体の衰弱を悟ったカラノスが自らを生きたまま火葬したことだが、
    これについてもメガステネスによると、火に飛び込んで命を絶つ者は未熟者であり、
    カラノスは王に従って以降、美食の奴隷となったから正に未熟者であったと散々な言われ方をしている。
    この様にあまりロクな言い方をされてないが、焼身自殺については病の身となった行者は
    火によって自らの魂を解放するとも伝えられており、イスカンダルは自分が止めたにも関わらず
    断固として焼身自殺を実行したカラノスに敬意を示したという。
    他にも、イスカンダルがカラノスを贈り物や暴力で従わせることを仄めかした時に
    毅然と断った逸話(同様の逸話はむしろダンダミスの方が有名)から、
    イスカンダルはカラノスを東方における師として敬意を抱いていたという。
    カラノスは自らを火葬にする前、交流のあったリュシマコス(後のトラキア王)に
    自分の馬を贈り、またイスカンダルがバビロンにて没することを予言した。

  • 167二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:51:38

    【真名】アクピス 【CLASS】バーサーカー 【性別】男性 【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷E 魔力C 幸運B 宝具C+
    【クラス別スキル】 狂化:C
    【固有スキル】
    酒神の加護:B
     酒神ディオニュソスに縁のある英霊としてのスキル。いかなる火酒を飲み干そうとも、酔うも酔わざるも本人の自由自在。
     酒と関係なくとも狂乱付加系のスキルや宝具に耐性を持ち、この加護によってアクピスは通常時は正気を保っている。
     アクピス本人は狂った逸話などないが、狂神と縁があることでバーサーカークラスを得て召喚された。

    【宝具】
    『酩酊の神林浴(メロス・マダ)』
    ランク:C+ 種別:対人・対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:700人
     狂神ディオニュソスに由来する一握りの木蔦の枝。
     征服王イスカンダルが率いるマケドニア軍を狂乱させたというメロス山から
     採れる木蔦であり、間近でその香りを嗅いだ者は戦闘不能の酩酊状態に陥る。
     真名解放と共にこの枝を大地に突き刺すことにより、瞬く間に木蔦と葡萄の樹が生い茂る
     豊かな森が出現し、数百のサーヴァントを戦闘不能に陥れることが可能。
     現代の一般人なら、一つの都市の人口を丸ごと酩酊地獄に包む。
     ただしあらかじめ地脈を確保していなければ対軍宝具としては発動不可。

    【解説】イスカンダルのインド遠征時に入った町ニュサの代表者。
    イスカンダルがニュサの町に近づくと、アクピスは町の使節30人と共にイスカンダルに謁見した。
    アクピスは武具を纏うイスカンダルの姿を恐れてへたり込んでしまったが、
    王から勇気を出すように言われてニュサの町が酒神ディオニュソスが創建したものだという由来を語り、
    ニュサの市民は自由自治の民として認めて欲しいと願いを述べた。
    イスカンダルは恭順の意志を示した者には寛大なのでこれを認め、ニュサの町の騎兵三百人と政治家百人を
    従軍させることを求めたが、アクピスは兵や庶民は連れて行っていくことを許諾したが、政治家を従軍させることは断った。
    その後、イスカンダルと兵たちはニュサ市民が誇りとする樹林豊富なメロス山に入り、
    ディオニュソス神のための祝宴を催し、皆がディオニュソスの神懸かりにあい狂乱状態になったという。
    つまり酔っ払ったのだと思われるが、山に近づいただけで兵たちが狂乱したという伝承もある。

  • 168二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:53:56

    【真名】サンドロコットス 【CLASS】ライダー 【性別】男性 【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運A 宝具A++
    【クラス別スキル】 対魔力:D 騎乗:A+
    【固有スキル】
    カリスマ:B
     軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
     カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

    戦略:A
     外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
     インド史最高のキングメーカーにして軍師であるカウティリヤから戦略眼と政治手腕を学び、
     まるで未来を見通しているかの如き冷徹な立ち回りをするが、サンドロコットス本人の心に安寧はない。
     故にただ純粋に夢を追うイスカンダルからの召喚には喜んで応じるのである。

    女神の寵愛:EX
     ガンジス川を神格化した女神ガンガーからの寵愛。
     マウリヤ朝は灌漑事業によって偉大なる大河の恩恵を効率的に民に行き渡らせたことから
     女神の無限の寵愛を一身に受け止めてから民に分配するスキルとして昇華された。
     サンドロコットスと陣営を同じくする者にはあらゆる補正と強力な回復効果が与えられ、
     召喚される軍団を維持するのにも魔力は消費されない。

  • 169二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:54:40

    【宝具】
    『王の軍象(ヴリシャラ・ハスティカヤ)』
    ランク:A++ 種別:対軍宝具 レンジ:5〜80 最大捕捉:1000人
     マウリヤ帝国の軍事力の象徴たる戦象部隊を召喚する。
     万にも迫る巨獣の群れをヴリシャラ(賎民の子にして最高の王)たるサンドロコットスが統率し、
     突撃せずとも居並ぶだけで相対する者の心を挫く。当然、突撃威力も計り知れない。
     破壊力は高いながらも統率は難しいと言われた戦象を完全に制御できるのは、
     野生の象が自らサンドロコットスに恭順したという王権予兆の伝承に由来している。

     サンドロコットスが打倒し飲み込んだナンダ朝は、全盛期には20万の歩兵と4千の戦象を擁しており、 
     イスカンダルの軍団はナンダ朝の恐軍王ウグラセーナ軍団を恐れ戦争を避けたと伝承される。
     サンドロコットスが王となり手に入れた軍事力は恐軍王のそれの更に数倍規模なのである。


    【解説】
    インド史上最初の統一帝国マウリヤ朝の創建者チャンドラグプタ。
    ギリシア側の文献では、征服王イスカンダルがインドに訪れた際に
    道案内役を務めたサンドロコットスという青年が、挙兵前のチャンドラグプタであったとされる。
    この伝承を元に、チャンドラグプタはイスカンダルより兵制や軍略について学んだというマイナーな説もあり、
    これが「王の軍勢の中にマハラジャが存在する」という部分の根拠になっていると思われる。
    いずれにせよ、チャンドラグプタはイスカンダルがインドから去った後に挙兵して大国ナンダ朝を打倒して
    マウリヤ朝を創建し、ディアドイコイ戦争中にインドに迫ったセレウコスを押し返して統治を揺るぎないものにした。
    当時の大陸を席巻したディアドイコイ戦争の決め手となったのが
    セレウコスがチャンドラグプタから貰い受けた500頭の戦象であったが、
    そのチャンドラグプタは9千という桁違いの戦象を擁していたと言われており、
    チャンドラグプタの軍事力はイスカンダル亡き当時、恐らく世界最大であったと思われる。
    チャンドラグプタは中国史でいうところの始皇帝に相当する大英雄であり(しかも卑賎の身分出身)、
    『王の軍勢』内に召喚される英霊の中では最大最強の英霊である。

  • 170二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:01:10

    【真名】メロエのカンダケ 【CLASS】ライダー 【性別】女性  【属性】中立・悪
    【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具B++
    【クラス別スキル】 対魔力:B 騎乗:A+
    【固有スキル】
    鑑識眼:A
     人間観察を更に狭くした技術。
     対象となる人間が将来的にどのような形で有用性を獲得するかの目利きに極めて優れている。
     部下の名を借りて謁見したイスカンダル王の正体を苦もなく見破った。

    女帝のカリスマ:B-
     伝説に名高い武勇の女王カンダケの偶像的イメージが集約されたスキル。
     アマニトレを筆頭に、「女王カンダケ」は確かに歴史上複数存在したが、
     アレクサンドロス・ロマンスに登場するカンダケはあくまで架空の存在であり、
     輝かしい彼女のカリスマ性は見る者が見ればどこか透けて見える。
     
    【宝具】
    『砂上の空中楼閣(ハンギングガーデンズ・オブ・メロエ)』
    ランク:B++ 種別:対陣宝具 レンジ:50、100 最大捕捉:1000人
     アレクサンドロス・ロマンス上のメロエの女王カンダケが所有していたという『セミラミスの空中庭園』。
     メロエ王国はアフリカ大陸内であるため、カンダケが空中庭園を所有した伝承は地理的あり得ないが、
     カンダケ自身はバビロンから庭園を浮遊移動させてメロエに持ち込んだと言い張っている。
     二画以上の令呪の消費と引き換えに英霊セミラミスが宝具として所有し得る『虚栄の空中庭園』を発現し、
     カンダケのステータスは全ランクアップ。知名度も最高クラスに向上させる。
     ただし伝承根拠の薄さ故に防御機能に関しては極めて希薄。虚栄よりも脆き砂上の楼閣である。
     ―――なお、クルティウス・ルフスによる史料アレクサンドロス大王伝では、
     イスカンダルは未だ壮麗さを保つバビロンの空中庭園を手に入れた様子が記されている。

  • 171二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:04:04

    【宝具②】
    『羊頭の獅身獣(クリオス・スフィンクス)』
    ランク:A- 種別:対軍宝具 レンジ:2〜50 最大補足:100人
     アレクサンドロス・ロマンス上のメロエ女王カンダケが所有していたという神獣の一体。
     伝承によればカンダケは数百体のスフィンクスをイスカンダルに惜しみなく贈呈したとあるが、
     サーヴァントの騎乗宝具としてカンダケが持ち込めるのは一体のみである。
     メロエ(クシュ王国=ヌビア)は古代よりエジプトとも関わり深く、史上のカンダケ女王たちも
     エジプト由来の宗教を信仰していたが、この獅身獣は真正のファラオが使役するよりも性能は低い。
     クシュ遺跡にはアメン神の聖獣である雄羊のスフィンクス象が多数残るため、羊頭の聖獣の姿となった。
     なお、イスカンダルはアメン神の息子を称し、彼の図像に表される二本角はアメンの羊の角だという説もある。

    【聖杯への願い】
    イスカンダルを息子にしたい
     
    【解説】
    アレクサンドロス・ロマンスに語られるメロエ(クシュ)王国の女王カンダケ。
    古くはエジプト以南のことはエチオピアとも呼ばれており、エチオピアの女王とも。
    ペルシアに続きインドをも征服したイスカンダルがメロエの名高い女王に興味を抱き、
    自らの名を偽り女王に面会することで二人は出会うが、カンダケは知性に優れる女王で
    イスカンダルの正体を見破るが、イスカンダルもまたカンダケの息子たちの諍いを和解させる活躍を見せた。
    征服王と女王は認め合って友誼を結び、カンダケは「イスカンダルが私の息子であれば
    私は世界の女王となれたのに(要約)」と語った。この女傑もまた世界を制覇する心象を有していたのだろう。

    ―――『カンダケ』とは個人の名前ではなく、一時期のクシュ王国における女王か王太后の称号だが、
    アレクサンドロス・ロマンスにおけるカンダケは、「歴代メロエ王国の女王たち」、
    「アッシリアの女帝セミラミス」、「エチオピアの国母たるシバの女王」
    「古代エジプトの女性ファラオ・ニトクリス」といったギリシャ世界から見た南方の
    伝説的女王たちのイメージをつめこんだ架空の存在と思われる。
    歴史上のカンダケには弓矢や槍を持ち戦場を馳せた戦士女王も存在しており、
    アレクサンドロス・ロマンスのカンダケもまた、戦象に騎乗してイスカンダルを威圧した伝承も存在する。

  • 172二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:05:58

    「我が勇武を見るがいい征服王、そして惚れ直せイスカンダル!
    今生にてこそ強き子を成そうではないか!!」

    【聖杯への願い】
    イスカンダルとの子が欲しい

    【真名】タレストリス 【CLASS】アーチャー 【性別】女性 【属性】混沌・中庸
    【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運B 宝具C+
    【クラス別スキル】 対魔力:C 単独行動:B
    【固有スキル】
    神性:D
     軍神アレスを祖に持つ女戦士族の末裔の王であり神霊適正を持つ。
     
    黄金律(美):A
     どのように育とうとも、女神の如き美貌を有する存在へと成長する宿命を指す。

    軍神咆哮:B
     身体に流れる軍神アレスの血を呼び起こす咆哮。
     戦士として共に立つ味方は、その叫びに勇猛さを与えられる。

    【宝具】
    『咲き誇る我が戦血(プラウド・アマゾーン)』
    ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜3 最大捕捉:1人
     軍神アレスの血を引くという自己認識により血脈を励起し、自らの能力を増幅する。
     ごく短時間だが、「アレスから授かった武器で身を固めたペンテシレイア」、
     「アレスの軍帯を身に着けたヒッポリュテ」と言った神話上の女傑に匹敵する力を発揮できる。
     征服王への面会を求め友誼を結んだタレストリスは、「当代における最高の女」という自負に満ちていた。

  • 173二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:06:31

    【解説】
    イスカンダルの伝承に登場する女戦士族アマゾンの女王。ミニュテュイアとも。
    歴史家ユスティヌスによれば、タレストリスは神話の女戦士ヒッポリュテやペンテシレイアたちの末裔である。
    イスカンダルが盗まれた愛馬を取り戻した後、ヒュルカニア地方に滞在していた際、
    アマゾン族の女王が300人の武装した女戦士を引き連れてマケドニア軍を訪問した。
    ファシスとテルモドンを治めるこの女王はタレストリスといい、その美貌と強健さは抜きんでていた。
    イスカンダルは女戦士たちの威厳に満ちた姿に驚き、何の用件で訪ねてきたか問うと、
    女王は精力と勇気で他の女に優る自分と、最も優れた功業を成し遂げた征服王との子を成すために
    訪問したと語り、イスカンダルは喜んでタレストリスの申し出を受け入れ、
    13日間に渡って懇ろに過ごした後、タレストリスに贈り物を与えたという。
    タレストリスはイスカンダルの子を孕むことには成功したらしいが、
    しかしアマゾン族の血統はタレストリスの代で途絶えたとも言われる。

    そもそもアマゾン族というのは遊牧民族スキタイの女性騎兵が神話化したものと言われるが、
    イスカンダルに面会を求めたタレストリスも、イスカンダルに臣従を申し出た遊牧民族の中に
    女性騎兵が混じっていたものが大袈裟に伝説化したと思われる。

  • 174二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:09:01

    【真名】セソストリス 【CLASS】ランサー 【性別】女性 【属性】中立・善
    【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具A++
    【クラス別スキル】 対魔力:C
    【固有スキル】
    カリスマ:B
     軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
     カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

    神性:B+
     神たる王ファラオとしての神性。 
     歴史上のセンウセレト三世はヌビアにて神そのものとして信仰され、
     アレクサンドロス・ロマンスに登場するセソンコシス(セソストリス)も神となっている。

    皇帝特権:A
     本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できる。
     該当するのは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、と多岐に渡る。
     Aランク以上の皇帝特権は、肉体面での負荷(神性など)すら獲得が可能。

    【宝具】
    『怯懦刻む威光の柱(セソオーシス・オベリスク)』
    ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:3〜7 最大捕捉:5人
     英霊セソストリスとしての宝具。 
     セソストリスが平定した諸国に打ち立てた柱を巨大な槍に見立てて戦闘を行う。
     征服した民族を“怯懦”と断じた傲慢性を象徴し、この柱槍に打たれた者は能力が低下していく。
     クリティカル判定が下ると勇敢性と不屈性が奪われ、全パラメーターがセソストリス未満に固定となる。
     己が全てを持っていると誇るのではなく、全ての他者が己未満であるとする傲慢なる皇帝特権の顕れであるが、
     隠された能力として、セソストリスが真に認めた者の能力を逆に向上させる力も存在する。
     実は対人ではなく対陣地宝具としての使い方が本来の使用法。

  • 175二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:09:23

    【宝具②】
    『蛮夷束ねし九弓の神権(ペセジェト・セティ)』
    ランク:A++ 種別:対国宝具 レンジ:2〜99 最大捕捉:1000人
     英霊センウセレト三世としての宝具。アーチャーとして召喚された際に保有。
     異民族を征服した少数の神王のみが所有し得る九つの弓による陽炎を纏った九連射撃。
     行使できるのはジョセル・ラムセス二世・トトメス三世といった名だたる至高の神王たちだが、
     女神セクメトの如き矢をいる王であり、『弓の国(タ・セティ)』にて神として信仰された
     センウセレト三世も当然この宝具を保有し、行使する資格を持つ。
     真名解放時には、神王の王権擁護者たるネクベト女神の加護によって九つの弓を束ね、
     一条の対国レーザー砲として神王に歯向かう蛮族を焼き払う。
     
    【解説】
    アレクサンドロス・ロマンスに登場する世界征服者たるファラオ。
    ロマンス内ではセソンコシスと記されるが、明らかに西洋で語り継がれた伝説の王セソストリスを指しており、
    このセソストリスはラムセス二世やセンウセレト三世などをモデルに創造された架空のファラオである。
    ロマンスにおいては、メロエの女王カンダケと友誼を結んだ後のイスカンダルが
    神々の住まう土地(恐らくヌビア)に辿り着くと、神となっていたセソンコシス(セソストリス)に親しく語りかけられ、
    世界を征服した先達として助言を与えられながらイスカンダルの業績は自らを上回ることを暗に認められる。

    センウセレト三世はエジプト中王国時代に最盛期をもたらした古代エジプト屈指の大英雄であり、
    ヌビア地方では神そのものとして信仰された。
    センウセレト三世の武勇は戦女神セクメトに例えられており、三世本人は戦神メンチュを信仰していたという。
    これらの伝承をミックス解釈し、「王の軍勢内の軍神」はこのセソストリス=センウセレト三世だと主張したい。
    世界の果てを夢見て覇道を突き進んだ者同士で語り合い友誼を結び、
    セソストリスとイスカンダルは心象風景を共有するに至ったのだ!
    ちなみに、戦女神に例えられたところを拾って実は女性だったという設定。

  • 176二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:14:12

    とりあえず完!
    200までに収まりました!

    スレ埋めに作ってみたけどあんまり納得いってない奴らも投稿していきます

    【真名】バゴアス 【CLASS】ヴァンプ 【性別】男性 【属性】秩序・悪
    【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力D 幸運B 宝具E
    【クラス別スキル】 フェロモン(男):B+
    【固有スキル】
    色上手(男):A
     褥を共にした相手を虜にする性技の手練。
     バゴアスの場合は男相手の性技に特化している。

    魔性の貌(男):B
     周囲の人間に影響を及ぼすほどの魔性の美貌。
     男色趣味のある男に特攻効果が発生し、男色趣味でないものも目覚めさせる可能性がある。

    【宝具】
    『奸佞邪智なる囁き(イユネック・スランダー)』
    ランク:E 種別:対王宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
     王を堕落させる色香と讒言による洗脳宝具。
     バゴアスと褥を共にした男が思考が蕩けた状態でバゴアスの讒言を聞かされると、
     その言を真に受けてしまい、それどころか普段の思考も邪智に侵されていく。
     「男色趣味がある」「王侯である」「バゴアスと褥を共にしたことがある」相手に対してが
     最も成功率が高まり、バゴアスの保有する全てのスキルをかけ合わせて成立する宝具だが、
     褥を共にしてない男相手でも、相手がバゴアスに惹かれているなら一定の効果は期待できる。
     
     バゴアスの固有の能力というよりも、ルフス版史料における
     「遠征終盤のイスカンダルは正常な判断力を失っていた」という
     『王の堕落』の事象・概念が宦官バゴアスに与えられたと言った方が正確である。

  • 177二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:14:31

    【解説】
    ルフスの史料に現れるアケメネス朝ペルシアのダレイオス三世の男娼だった宦官。
    ペルシアの大宰相ナバルザネスがイスカンダルに許しを乞うて
    降伏した際にイスカンダルへこの宦官を贈ったという。
    相当な美男だったらしく、イスカンダルはバゴアスを大いに気に入り、
    バゴアスの説得でナバルザネスを許したという。
    後にペルシアの大貴族オルシネスがイスカンダルとその朋友たちに贈り物をした時、
    バゴアスは自分が何も貰えなかったことを恨んでイスカンダルにオルシネスが強欲で謀反心もあると吹き込み、
    更に彼の大英雄キュロス2世の墓が荒れている理由は、オルシネスたちが墓の中の宝を奪ったからと語り、
    それを信じてしまったイスカンダルはオルシネスを処刑してしまった。

    イスカンダルは別伝で、自分に男娼を贈ろうとした臣従者に激怒したエピソードがあるが、
    男娼を与えられて喜び、あまつさえ讒言のままに男娼に操られてしまうこのエピソードの
    イスカンダルとは大きな隔たりがある。どちらを信じるかは人それぞれだろう。
    ルフス的には、インド遠征が終わった頃のイスカンダルはもう正常な判断力を失っていたと描写したかったのだろう。

  • 178二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:20:37

    【真名】メダテス 【CLASS】アーチャー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具D
    【クラス別スキル】 対魔力:D 単独行動:C
    【固有スキル】
    地形適応:C
     正しくは地形利用というべき技能。
     地形や遮蔽物を利用して敵からは見えない位置に身を隠し、一方的に矢を打ち込む。
      
    【宝具】
    『無法の行人は嵌め殺す(ウクシオン・ロード)』
    ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:5~30 最大捕捉:100人
     予め部分的に地脈を確保して地点に敵を誘いこむことで発動し、
     地面が盛り上がり、建造物を強引に捻じ曲げて「狭路」を形成する。
     この狭路を形成する「壁」は魔力を帯びているため、生半な攻撃では破壊するのは困難。
     あくまで路(みち)であり、対象を閉じ込めるわけではないので前進も後退も不可能ではないが、
     隘路に迷い込んだ敵軍の動向をコントロールし、嵌め殺すのがメダテスの得意戦術である。
     
    【解説】ペルシア帝国内のウクシオイ人が住む地方の総督。行政長官的地位とも。
    ガウガメラの戦いでダレイオスを敗走させたイスカンダルはペルセポリスへ向かったが、
    その道中は山脈の隘路を通らなければならなかった。
    この地方に住むウクシオイ人は平地に住む者はペルシアに服属していたが、山地に住む者は
    ペルシアにも通行料を貰っており、イスカンダルの軍団が通行する際にも通行料を要求した。
    イスカンダルがこんな要求を飲むはずがなく、王の軍団とウクシオイ人の戦いが始まった。
    ルフスによるとメダテスは(恐らくペルシア帝国への)忠義のために抗戦した気骨ある男ということになっている。
    イスカンダルは夜間に集落を急襲をしたり、クラテロス(あるいはタウロン)の別働隊を放って
    高地の占拠するなど、機先を制する戦術によって敵の地の利を封殺した。
    アッリアノスによるとイスカンダルはウクシオイ人に膨大な数の家畜を年貢として差し出させる約束を決めて許してやったという。
    ルフスによると、メダテスはイスカンダルの軍中にいたダレイオスの母の縁者であり、
    イスカンダルはダレイオスの母からの懇願を聞いたことで、メダテスと降伏兵を許し、更に自由と税の免除を許してやったという。
    ルフス版では隘路での戦いで王の軍もかなり苦戦しており、王自らが第一線で戦って兵を叱咤したという。

  • 179二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:22:18

    【真名】コリエネス 【CLASS】シールダー 【性別】男性  【属性】秩序・中庸
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具B
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:C 自陣防御:C
    【固有スキル】
    友誼の証明:C
     敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、
     相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。
     聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。

    【宝具】
    『険阻難路の雪砦(シシミトレス)』
    ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:45 最大捕捉:200人
     首長コリエネスが守備を務めた巨大な山砦を結界として作りだす。
     彼の征服王の軍団がこの砦を攻めている時に大雪が降り出したというエピソードの再現として、
     侵入者を検知すると吹雪が吹き荒れて進行を阻む。
     その性質上、侵入を拒絶する結界ではなく、侵入した者を蝕む類の結界と言える。

    【解説】
    ソグディアナ南東部のパレイタカイ人の首長の1人。
    マケドニアの征服王イスカンダルがこの地方に赴いた時、コリエネスとその他首長たちは
    「コリエネスの岩」と呼ばれる巨大な山(標高約3680m)に険阻な拠点を確保していた。
    イスカンダルは当然この岩砦の攻略に乗り出し、王自ら率先して土木工事の監督をして
    梯子を作り、山壁を登る為の杭を打ち込み、渡橋を編み込んで行った。
    最初はマケドニア軍を小馬鹿にしていたコリエネスたちだったが、自分たちの元へ矢が飛んでくると狼狽して、
    先にイスカンダルに降伏していた首長オクシュアルテスを使者として遣わすように求めた。
    オクシュアルテスはコリエネスたちに対し、イスカンダル王にかかれば
    どんな砦でも必ず攻略されてしまうこと、王は降伏して友好と信義を示した者を厚遇することを説明した。
    そしてイスカンダルは降伏したコリエネスに対し友好を示し、その地域の首長権を認めた。
    この冬、イスカンダルは食糧の補給に悩まされていたが、コリエネスはマケドニア軍への
    2ヶ月分の食糧提供を申し出て王はコリエネスに更に敬意を持ったという。

  • 180二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:36:40

    【真名】アルタバゾス2世 【CLASS】ライダー 【性別】男性  【属性】秩序・善
    【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具C  
    【クラス別スキル】 対魔力:C 騎乗:B
    【固有スキル】
    徳性の誉:B
     優れた人徳とそれを表す立ち振る舞いによって他者から信頼され、敵意を向けられにくい。

    【宝具】
    『大いなる冠雪の堅砦(フォート・オブ・アリマゼス)』
    ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:50 最大捕捉:300人
     征服王によってアルタバゾスに任されたソグディアナ最大の砦。
     半実体の巨大な山砦を作りだし、登ろうとする者には冷気による能力低下や、落石や射撃が加えられる。
     地脈を確保すれば、その規模に反して魔力消費の負担は低いが、巨大な結界を発動するだけで負担は甚大。
     この砦の真の所有者は英霊アリマゼスであり、アルタバゾスはこの砦と関係性が薄く、
     ランクが低下しており、具現力も低いため半実体の砦となっている。

    【解説】ペルシア帝国に仕えた廷臣。後にマケドニアの征服王イスカンダル王に娶られるバルシネの実父
    アルタクセルクセス2世の時代に将軍として反乱者のカッパドキア太守ダタメスの討伐に向かったが、これに敗北
    次代アルタクセルクセス3世の時には王への反乱者として活動するようになる(3世は暴君と言われていた為かもしれない)
    アルタバゾスはアルタクセルクセス3世側の太守たちを戦いを続けていたが、娘の夫であるロードス島のメントル、
    メムノン(後のイスカンダルの好敵手)と共にマケドニア王国へ亡命し、フィリッポス2世の王宮で生活する
    つまりアルタバゾスも娘バルシネも王子時代のイスカンダルと面識がある
    アルタバゾス達がペルシアに戻った後にダレイオス3世には忠誠を尽くし、イスカンダルとの戦いにも随行する
    ペルシア帝国は三度に渡る戦いでイスカンダルに敗北し、敗走中のダレイオス3世は
    重臣ベッソスとナバルザネスによって見限られつつあり、この頃にアルタバゾスはダレイオスと袂をわかっている
    この時のやり取りはやや感動的に創作的すぎるので、実際にどんなやり取りがあったかはわからない
    アルタバゾスはイスカンダルに降伏すると喜んで迎え入れられ、王は90才を越えるこの老臣を丁重に扱った
    アルタバゾスはバクトリア太守に任命されたが、その後まもなく老齢のため辞職している

  • 181二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:45:54

    【真名】シシコットス 【CLASS】シールダー 【性別】男性  【属性】中立・善
    【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具A
    【クラス別スキル】  対魔力:D 騎乗:C 自陣防御:C
    【固有スキル】
    自己保存:C
     正確には自己保身というべき能力。
     戦乱においてより強き者を見極めて率先して帰順することで延命する。

    【宝具】
    『超えるべき未踏の山領(アオルノス)』
    ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:40 最大捕捉:300人
     征服王イスカンダルによってシシコットスに任された巨大な山砦の結界。
     「鳥さえ行けない場所」という伝承の具現として、飛行能力者は山頂に近づけない法則が働くため、
     砦内に入るには山を昇るしかないがこの山道は極めて悪路の上、侵入者を阻む落石が襲い掛かる。
     奥の手として「ヘラクレスですら攻略できなかった」という伝承の再現として、地割れが発生し、侵入者を飲み込み圧死させる。
     しかしこれは英霊シシコットスの能力を超えているため、発動すればシシコットスの霊基は軋み、大ダメージを受ける。
     元々シシコットスに「岩砦」は明らかに身に余るため、展開するだけでもシシコットスとそのマスターに多大な負担がかかるが、
     砦は展開時に地脈と接続するため、その規模に反して発動後の魔力の消費による負担は低い。
     
    【解説】
    イスカンダルに仕えたインド人のある部族の首長。
    一時はイスカンダルの敵対者であるベッソスの下にいたが、ベッソスが捕らえられた後はイスカンダルに投降した。
    特にこれといって功績が記されている人物ではないが、王からは信頼されていたようで、
    王が苦戦した末に攻略した「アオルノス岩砦」の守備隊の指揮官を任されている。
    アオルノス岩砦はバジラ町の住民がイスカンダル軍の襲撃から逃げ込んだ岩山であり、
    標高は2千mを超える天然の要害で、頂上は作物を育てやすいようになっており、降伏させる事はできなかった。
    王の伝記には、「アオルノス岩砦はギリシャ最大の英雄ヘラクレスですら攻略はできなかった」という伝承が記されているが、
    本当にそう言った伝承が流れていたのか、山の威容を見た兵たちが勝手に「ヘラクレスでも無理」と言ったのか定かでない。
    ヘラクレスを超えんとする王は奮起し、工事監督をした後、自ら率先して岩山を登って敵を殺戮して攻略したのだという。

  • 182二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:53:28

    以上です!
    砦宝具はみんな似たり寄ったりの能力になるしかないし、そもそも英霊と砦の関係性があんまりない奴らだったりするので何だかなぁと思うけどせっかく作ったのでついでに投稿しときました。

  • 183二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 14:56:25

    >>109

    カッサンドロスとアンティパトロスとアリストテレスもイスカンダルの有名な関係者だけど、彼らは遠征に同行していないので作ってないですね




    因みに以下は>>1がイスカンダル関連のサーヴァントを投稿した別スレ


    ここだけクラス適性が7つ全部の征服王|あにまん掲示板bbs.animanch.com

    イスカンダルの家族です|あにまん掲示板bbs.animanch.com
  • 184二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:03:17

    >>182

    大作乙でした!

    イスカンダルの軍勢の威力が改めて感じられる顔ぶれで読み応えが凄い…

  • 185二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:10:07

    こういうスレがまとめられなかったらもったいない

  • 186二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:28:07

    乙です
    何人かジャンヌキラーになれそうな人がいるな
    この歴々足る面々は二世をどう評するか...

  • 187二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:30:29
  • 188二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:31:35

    数えてみたら軽く20人以上「王」がいることになるな
    まさに『王の軍勢』

  • 189二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:39:32

    こういう感じの英雄軍団を紹介するスレってもしかしたら需要ある?僕鯖とかじゃないかもしれないけど、自分もやってみようかなって。

  • 190二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:41:48

    >>1です

    「サーヴァントにしたかったけど宝具となる逸話不足だった人たち」もついでに載せておきます


    ●アグリアネス人の王ランガルス

    東方遠征開始前からのイスカンダルの戦友であり、イスカンダルは自分の異母姉キュンナを

    ランガルスに娶せようとしたが、ランガルスが病死したためこの縁談は立ち消えになった。


    ●哲学者アナクサルコス

    東方遠征に随行した哲学者。大賢者デモクリトスの孫弟子にあたる。

    イスカンダルの自己神格化や蛮行を肯定する追従者であると同時に、

    イスカンダルの神格化を皮肉った冗談を言ったとも言われる。

    王の死後、ペルシア人ニコクレオンによる凄惨な処刑を受ける直前、全く臆さなかったとも。


    ●アルガイオスの子ヘラクレイデス

    カスピ海やヒュルカニア海を調査したいと願ったイスカンダルがヘラクレイデスに

    ヒュルカニアの山中から木材を伐採し、軍船を作るように命令し、船大工を同行させた。


    ●占術師ペイタゴラス

    親衛騎兵のアポッロドロスの兄弟の占術師。

    インドからペルシアに戻ってきたイスカンダルが各地に残留した任務怠慢の太守たちを

    処刑していく様子を恐れて、アポッロドロスはペイタゴラスに占いを頼んだ。

    そしてペイタゴラスはヘファイスティオンとイスカンダルの死を占い、

    それを伝え聞いたイスカンダルもペイタゴラスが占いの結果を誤魔化さずに教えてくれたことで評価した。

    イスカンダルの死後、ペイタゴラスはペルディッカスやアンティゴノスといった有力な後継者たちの死も占ったという。


    ●操舵手ヒエロン

    イスカンダルによってアラビア沿岸の調査のために派遣された航海者。

    イスカンダルが派遣した調査隊の中で最も遠方までの航海を行い、三十人木堯船でアラビア半島をおおよそ巡って戻り、

    アラビア半島の驚くべき大きさをイスカンダルに報告した。ネアルコス同様に嵐の航海者と星の開拓者持ち。

  • 191二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:43:11

    ●コバレス

    ダレイオス三世を裏切りペルシアの王を僭称したベッソスの下にいた魔術師。、ディオドロス史料ではバゴダロスの名。

    ベッソスに対してイスカンダルに降伏するよう進言するが、激怒されたのでコバレスは個人でイスカンダルの側へと身を投じた。


    ●アルタケス

    ペルディッカスの弟。

    後継者戦争ではアンティゴノスと戦ったが敗北し、その遺体は3日間痛ぶられた。

    アルタケスは非常に勇猛で、また所領の住民を味方として繋ぎ止めるために

    並々ならぬ敬意を住民たちに示し、若者たちからは心酔されていたという。


    ●アッタロス

    イスカンダルの最期を看取った将の1人。

    後継者戦争ではペルディッカス派の海軍司令官となるが、ペルディッカスはエジプトで死に、

    アッタロス本人もアンティゴノスに破られて捕らえられる。

    強固な要塞の中でアンティゴノス軍に監視されていたが、アンティゴノスの不在時に

    ポレモンやドキモスといった八人の仲間で反乱を起こし、守備兵400に守られていた要塞を乗っとる。

    しかしその後ドキモスと仲間割れしてグダグダしてる内に集まってきた新手のアンティゴノス軍に

    攻められてしまい、アッタロスは数日間強固に抵抗したが最後には捕らえられた。


    ●アンドレアスとカレ

    アンドレアスはアレクサンドロス・ロマンスに登場する料理人で、イスカンダルを差し置いて

    「闇の世界の生命の水」を飲んで不死となり、イスカンダルの怒りを買って海に捨てられた。

    カレはイスカンダルと側女の間に生まれた娘で、アンドレアスに懸想されて生命の水を与えられて不死となるが、

    やはりイスカンダルに嫉妬されて遠征軍から追放される、

    カレは「水(ネロ)」から不死を得たのだからネライダと呼ばれるようになった。



    >>186

    ジャンヌキラーになれそうなのってどのキャラのことですか?自分で作ったのに言われてもわからないw

  • 192二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:46:53

    >>189

    フィニアンサイクルは日本語の資料不足で他の僕鯖サイトでも滅多に見かけない逸材だから需要あると思うぞ。

  • 193二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:49:29

    >>192

    いや、ナポレオンの大陸軍にいた元帥とか将軍なんだよね。ただでさえマイナーなのでどうしようかと迷ってる

  • 194二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:58:09

    色々なイスカンダル(アレクサンドロス大王)の史料・資料を読み込んで面白かったこと、意外だったこと


    イスカンダルは自身に友好的ならばギリシャ人もペルシャ人もインド人も対等に扱ったため、ギリシャ人優生思想の殆どの臣下たちから文句を言われている。
    教師アリストテレスも「ギリシャ人以外は人間と思うな」と言われているほどであり、当時のギリシャ人たちの差別思想はハンパでなかったと思われるが、逆にイスカンダルの人種平等思想はどこに由来するのか謎。
    「世界の王たる余の下ではギリシャ人だろうが東方人だろうが全て同列」と思っていたのだろうか。


    イスカンダルは最初から友好と恭順の意思を示した相手には異常なほど寛大。ただし抗戦の姿勢を示した相手には異常なほど残酷。
    徹底抗戦したにも関わらず戦友として迎え入れたポロス王は希少例で、それほどポロスが傑物だったのだろう。


    イスカンダルがペルシア人を自軍に登用したことでマケドニア兵が拗ねてしまったので、イスカンダルはマケドニア人たちにキスをして仲直りしたことがある


    イスカンダルが怪我をした時、歩兵と騎兵のどっちがイスカンダルの身を護るかで言い争い、殺し合いに発展しかけたことがある


    どの資料も基本的にイスカンダルを主役として書いているので、個人的武勇面でもイスカンダルが一番強く見える


    遠征が終盤になるにつれて兵士たちの意欲が下がりまくっていったのは有名だが、
    マケドニア兵はイスカンダルを嫌ったが、東方人はイスカンダルを愛したという記述まである

  • 195二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 15:59:24

    >>191

    手紙の人とか前半の防御突破してくる人達とか冤罪で自刃した武道家の人とかです

    後動画貼り忘れて2レス消費してすいません

  • 196二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 16:01:12

    >>193

    最近、型月板は僕鯖スレブームだからマイナー問わず需要あると思うぞ。

  • 197>>122/12/18(日) 16:15:00

    よく言われる「イスカンダルより強い軍勢の英霊」についてですが、史実伝承含めて判断するなら

    ポロス、リュシマコス、クレイトマコス、アンティゲネス、ディオクシッポス、オクサトレス、黒のクレイトス、

    エウメネス、クラテロス、ニカノール、アリストン、エリギュイオス、健脚のフィリッポス辺りが個人武勇の高い英霊ですかね


    宝具ありの戦いでイスカンダルに勝ち目があるのはチャンドラグプタ、プトレマイオス、セソストリス、エウメネスくらいだと思います

    「王の軍勢の中にいる軍神」は未だに公式では謎ですが、個人的にはセソストリスと思うことにしました


    因みにサーヴァント化できそうだったけど逸話が被ってるので残念ながら選外となった人達は以下

    ・海軍提督アンティフォロスは>>64ヘゲロコスと丸被り

    ・銀楯隊指揮官テウタモスは>>66アンティゲネスと丸被り

    ・パルティア太守プラタペルネス>>136スタサノルと丸被り

    ・パルメニオン暗殺班ポリュダマスは>>76クレアンドロスと丸被り




    >>195

    なるほど、ジャンヌキラーと聞いてシェイクスピアみたいな能力者を想像してましたw

  • 198122/12/18(日) 16:47:41

    いや、エウメネスがいかに戦上手でも肝心の宝具がイスカンダルの威光を借り受ける系の能力だから本家のイスカンダルには勝ち目ないかな…


    「後継者」たちの中で

    戦術に優れるのはエウメネスとアンティゴノス

    戦略に優れるのはアンティゴノスとセレウコス

    保有する軍事力の強大さはセレウコス

    王として後世への影響が大きいのはプトレマイオス

    カッサンドロスは意外と戦争も強いし王としても功績が結構ある



    >>189

    個人的なことを言うと、自分は需要とかを考えずに書き溜めてスレ立てしました

    需要(反応)を求めると、反応が薄かった時に気持ちがめげる

    でも他スレに迷惑をかけるわけではないから自分1人しかレスしないとしてもいいじゃんやっちゃえ、みたいな

  • 199二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 16:48:55

    埋め

  • 200二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 16:49:05

    ────見よ我が無双の軍勢を!

    肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、
    それでも尚余に忠義する伝説の勇者たち

    時空を超えて我が召還に応じる永遠の朋友たち

    彼らとの絆こそ我が至宝!我が王道!

    イスカンダルたる余が誇る最強宝具───


    『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』なり!!

オススメ

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