[閲覧注意?]ss書きたくなった

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 02:19:47

    なんかさここでいろんな概念にさらされてるうちにss書きたくなったんですよ
    でもかくの初めてだしエミュはいまいちできないし設定もあまい筆も遅いそんな俺でもss書いてここに投下してもいいですかね?
    だめなら自爆します

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 02:20:44

    いいよ
    SS楽しみに待ってる

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 02:20:59

    1レス目から怪文書投げてるやつ山ほどいるからへーきでしょへーき

  • 4ss書いてみる22/12/18(日) 02:24:02

    投下します温かい目で見てね
    一応
    ペパ✕アオになる予定

  • 5ss書いてみる22/12/18(日) 02:25:05

    高いところから景色を眺めるのが好き
    遠くに見える景色を見ながらあそこには何があるんだろうどんなポケモンがいるんだろうって考えるとドキドキする
    ミライドンにのって移動するのがすき
    私一人では行けないところに連れてってくれる初めて行く場所は街でも自然でもドキドキする
    ミライドンのかっくうが好き
    高い所から飛び降りてゆっくりと地面に近づいていく瞬間がドキドキする
    かっくうの終わり際が好き
    ゆっくりから急に下に落ちていく瞬間がとてもドキドキする
    ミライドンにのって高い所から飛び降りるのが好き
    下腹にヒュンとくるのがクセになる
    飛び降りる前のドキドキも好き

  • 6ss書いてみる22/12/18(日) 02:26:32

    そういった話をしたところボタンはこちらを心配するようにネモは悲しそうな顔で私を見ていた

    本日はお休み私とネモとボタンの3人でピクニックだペパーも誘ったが単位取得のために休日返上でレポート作りだそうだ
    そんなピクニックの中で最近何にはまっているか聞かれたので高い所からの景色とそこから飛び降りるときのドキドキにはまっていると答えたらシンとしてしまった
    気まずい空気のなか静寂を破ったのはネモはだった
    「ねえアオイ」
    「うん?何?」
    できる限り明るい声で答える
    飛び降りるのが趣味とかドン引きだ自分も他の人から言われたら引くだろう
    言わなければよかったが気が置けない仲である二人にはポロッと言ってしまった
    なら少しでも空気を明るくする努力をする
    「…悩みがあるなら聞くけど…もしかしていじめられてるの?」
    「ふぇっ?」
    予想外のことを言われて変な声が出る
    訂正しようとするがその前に反応したのはボタンだ

  • 7ss書いてみる22/12/18(日) 02:28:48

    「いじめ!?誰に!今すぐうちが特定して晒し上げて二度と表を歩けないように…」
    ボタンが物騒なことを言い始める
    「ちょっちょっとまってそんなことしたらボタンが…」
    スター団のことが解決しせっかくみんなで学校に通えるようになったのにそんなことしたら今度は退学になってしまうかもしれない
    「大丈夫バレないようにやるし」
    自慢げに答えるボタン早く訂正しなければ…
    「いやそもそもいじめられ…」
    「駄目だよボタン!」
    今度はネモに訂正の機会を潰される
    「アオイのためとはいえ生徒会長として流石にそれは見逃せないよ、それにいじめっ子は私がバトルでぶっ飛ばして二度とやらないように約束させるから!!
    だからアオイ、怖いかもしれないけど誰にいじめられてるか教えて」
    「だーかーらー!!いじられてないの!」
    大声を出していじめられてないと主張する
    「えっ?じゃあなんで?」
    「悩みでもあるん?」
    二人が心配しくれるのはとても嬉しい
    でも誤解なのだ私はただ飛び降りるときのドキドキと下腹に来るヒュンとした感覚を味わいたいだけなのだ
    別にいじめらてるわけでも自 殺願望があるわけでも悩みがあるわけでもない

  • 8ss書いてみる22/12/18(日) 02:29:46

    導入だけですくそ長くなったわ
    書き溜め分はこれまで続きはいまからです

  • 9ss書いてみる22/12/18(日) 02:41:28

    そう二人に懇々と説明するが納得はいってないようだ
    ネモは私の肩に手を起き真剣な顔で問いかけてくる
    …ちょっと顔が近い
    「ほんとうにほんとーうに大丈夫なんだね?ただの趣味ってことなんだね?」
    「う、うん」
    真剣なネモに気圧される
    「それならよかったけど…いや!よくないよ!なんでそんな危険なことしるの!」
    一度納得しかけたネモだったが奇行であることには代わらない私の趣味に猛然と怒り出す 
    「あんまりアオイの趣味に口出したくないけどうちも正直やめてほしい なにかあったらって思うと…」
    ボタンも悲しげな声で追従するその目元をみると少し涙ぐんでるようにみえる
    「ミライドンにだって負担かかるでしょう二人して怪我したらどうするの」
    ネモに言われてはっとする
    確かにそのとおりだ何度もあんな高い所から落下してるのだミライドンに負担がないわけではないだろうしかも必要だからではなく私の趣味で
    「心配かけてごめんふたりとも…ミライドンもごめんね…」
    「アギャ?」
    二人とミライドンに謝るミライドンはよくわかってないみたいだったが…
    その後ミライドンにのっての無茶な飛び降りはしないことを二人に誓ったのだった

    (まだまだ続く予定書ききれるかな?その前にスレ落としそう)

  • 10ss書いてみる22/12/18(日) 02:53:36

    別に今の生活に不満があるわけではない
    大事な友達はいるし
    ポケモンはかわいい
    バトルも嫌いじゃない
    ご飯も美味しく食べれている
    家に帰ればママは優しく迎えてくる
    チャンピオンとしての振る舞いを求められるのは少し重く感じるけど負担ってほどではない
    先生達含めて大人達とも上手くやってる

    ただ刺激が足りないのだ
    ネモと一緒に灯台からパルデアを眺めたとき
    初めてのポケモンをもらったとき
    バトルをしたとき見たことないポケモンを見たとき捕まえたとき
    学校に通い始めたとき
    チャンピオンを目指したときスターダスト作戦、スパイス探し
    そして…エリアゼロ
    どれもとってもドキドキしてキラキラな宝物を私にもたらしてくれた

    それと比べるとやはり今の生活にはドキドキが足りないのだ

  • 11ss書いてみる22/12/18(日) 03:05:53

    「あーあなにかないかなあ」
    スマホロトムで動画をみながら道をあるく今日は歩きたい気分だった
    動画の中では色んな人がいろんなことにチャレンジしていた しかしどれもピンとこない
    見ていたナンジャモの動画を途中でとめ別の動画を再生しようとしたとき体が前に倒れるいや落ちていく
    「えっ?」
    動画を見ていて気が付かなかったがいつの間にか道を外れていたらしい私は崖から落ちていた
    (やばっ!)
    とっさに目の前を浮いているスマホロトムを掴むすると落下速度は大幅にゆるやかになりフワフワと地面に着地する
    この間まで何度も飛び降りはしてきたが生身でしかも自分の意思とは無関係に落ちるのは刺激より恐怖がまさる
    心臓がバクバクする足に力がはいらない息が荒い
    震える手でポケモンを出し周りの警戒をお願いする
    深呼吸を何度もして息を調える心臓も少し落ち着いてきた
    (あーびっくりした…漏らしてないよね…)
    そっと下を見るが大丈夫のようだ
    刺激を求めてはいたが今回のようなのはごめんである
    (でも…少し…)

  • 12ss書いてみる22/12/18(日) 09:13:46

    崖の上に立つ高さは大体4mくらいだろうか
    何度経験しても飛び降りようとするのはドキドキする今までと違いミライドンに乗ってないのでひとしおだ
    ギュッとスマホロトムをにぎる
    (だめだよねこんなことしたら…また二人に怒られる…)
    ネモとボタンに知られたら心配されるだろう怒られるだろう泣かれるかもしれない
    (あんなに怒られたのにこんなことしてたら嫌われちゃうかな…)
    罪悪感が芽生える
    しかしその罪悪感が最後の一歩を踏み出すための背中を押した

  • 13ss書いてみる22/12/18(日) 09:14:41

    ミライドンに乗ってたときよりは低いところからの飛び降りしかし生身で飛び降りるのはよりドキドキした
    不意に落ちたときよりはドキドキしないでも二人の心配を裏切る罪悪感がドキドキを加速させる
    (もうやめなきゃ)(あと一回だけ)(こんなのいつかバレちゃう)(バレなきゃいいよね…)(怪我しちゃうかも)(怪我くらい大丈夫)(ミライドンに負担はかからないからいいよね)
    やめようとする気持ちに言い訳をして私は何度も繰り返す
    高さをかえて スマホロトムをポケットやカバンにしまい込んで 街中で
    飛び終わってドキドキがおさまると心配そうに私を見ていた二人の顔が浮かびあがる
    (ごめん二人共 でも二人に心配はかけさせないから 絶対に二人にバレないようにするから)
    間違ってるのはわかっている 

    でも

    やめられなかった

  • 14ss書いてみる22/12/18(日) 09:40:07

    家に帰り休日を過ごす次の日の早朝学校に向かってコサジの小道をゆく
    灯台がみえてくる
    (時間に余裕もあるし久しぶりに上ってみようかな)
    初めて登ったときと違う景色が見えるかもしれないそうお思い灯台に登る
    (ネモの家だ…私の家は見えないな…ああここからポケモンリーグの建物ごとみえたんだ)
    最初に登ったときと違いどこも見覚えのある場所一つ一つ思い出が蘇る
    「登ってよかったな」
    少しだけ最初の気持ちを思い出せた
    そろそろ行こうそう思いふと下を覗いたときうずいてしまった
    家に近いところでは控えていたもちろん今回もするつもりで登ったわけではない
    悩む、今なら誰も周りにいないでも家が近い
    この三か月一回も誰にもバレていない怪我だってしてない
    スマホロトムを片手に柵の前でウロウロする
    (…誰も来ないうちに飛んじゃおうどのみち降りなきゃ行けないし)
    そう決めると柵に登る上手くバランスをとり柵の上にのるとスマホロトムを両手にもち飛び降りようとする
    「うわっ!」
    その瞬間後ろから服を引っ張られ後に倒れる目を瞑りくるべき衝撃に身体を強張らせるが衝撃は思いの外少なかった

  • 15ss書いてみる22/12/18(日) 10:19:46

    (?)
    ゆっくりと目を開けるどうやら柵から後ろ向きに落ちた私は誰かに受け止められたらしい
    顔を上げて見てみるとそこには見知った顔があった
    「ペパー?」
    ここ数ヶ月単位を取るために奔走していたためまともに会うのは久しぶりだが大事な友人だ
    今私の状況は後ろからペパーに抱きしめられその前に座っている
    私とペパーが倒れていないのは現在ペパーの後ろにいるマフィティフが倒れる彼を支えたからだろう
    立ち上がったペパーに抱き上げられて立つ
    腕をひかれ下に降りるはしごまで引っ張られる
    「ペパーあのさ久しぶりだね」
    私の問いかけにペパーは答えない
    ただ…見上げたその横顔は今まで見たことないくらい険しかった
    はしごを降りたあと再び手を握られそのまま灯台横の部屋に連れて行かれる
    中に入ると無言で奥のソファに座るように促される
    ペパーは私の前にたったままだ手も握られたままだ
    薄暗い部屋 光源はモニターだけそのモニターも今はペパーに遮られているペパーの顔はくらくて見えない
    (なんだか、怖いな…)
    しかし声をかけられる雰囲気ではない
    そのまま待つことにした

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 11:05:14

    支援
    個人的には句読点つけてくれた方がもっと読みやすい

  • 17ss書いてみる22/12/18(日) 11:36:35

    >>16

    支援ありがとうございます

    句点、句読点ちょっと意識してみます

  • 18SS書いてみる22/12/18(日) 14:43:05

    「何してたんだ…」(ボソッ
    ペパーが何かをつぶやく、聞き取れなかった私は聞き返す。
    「えっと…ごめん、聞こえなかったもう一回お願いできるかな?」
    私の言葉に伏せていた顔を少しだけ上げると、先程よりはっきりした声で問いかけてくる。
    「さっき灯台の上で何してたんだ…柵の上に乗ってただろう何するつもりだったんだ」
    今度は聞こえた すぐに答える。
    「えっと飛び降りるつもりだったんだけど…」
    そう答えたあとしまったと思ったがもう遅い。
    ペパーは私の両肩に手を置くと、しゃがみ込み顔の位置を合わせてくるその顔は悲痛に歪んでいた。
    「なんで…なんでそんなことを…」
    ペパーの口から絞り出すような声が聞こえる、こんな声は初めて聞いた 聞いてるこちらが胸を締め付けられるような声だった
    (どうしよう…たぶん身投げしようとしたと勘違いされてる…)
    でも趣味ですなんていえない、口ごもってしまう。

  • 19ss書いてみる22/12/18(日) 19:53:47

    「なぁなんでだ…悩みがあるなら言ってくれよ」
    (やっぱりだ、誤解されてる早くなにか言わないと)
    しかしそう都合よく思いつかない。
    私が黙ったままいると、
    「もしかして俺のせいか?だから俺には何も言えないのか?」
    「違う!違うよペパー!ペパーのせいじゃない!」
    予想外のことを言われ弾かれたように声を張り上げ否定する。
    「じゃあ!なんで言ってくれねぇんだ!」
    つられてペパーも声が大きくなる
    「それは…」
    しかし答えられない、ペパーが私の事を心配してくれるのがわかるからこそ馬鹿な事をしてたなんて言えない、言い訳も…思いつかない。
    口籠る私を見てペパーも黙ってしまう。
    そのまま時間だけが過ぎる。
    手が置かれたままの両肩がじんわり熱い。
    伏せていた顔を少し上げてペパーをみると…
    ペパーは泣いていた。

  • 20ss書いてみる22/12/18(日) 21:49:27

    ペパーが泣いている。
    私の肩に手をおき下を向いたまま静かに涙を零している。
    「ペパー?」
    何故ペパーが泣くのだろう…
    「俺は…俺は…マフィティフの時も父ちゃんのこともアオイがいてくれたから…だからできる限りの力に…なりたいってなるって決めてたのに…アオイが身投げする程に悩んでることにも気付けなくて……
    つらいのはアオイなのになんの手助けもできずにいっちょ前に泣いて…なんの役にも立たなくて
    俺は自分が…無さけねぇ」
    ペパーが言葉に詰まりながら、それでも必死に胸の内を語る。
    ペパーは悪くない、
    そう言いたかった
    でも、声がでない。
    ピクニックのときの二人の顔が重なる。

    ああ…なんで気づかなかったんだろう、違う気づいてたのに気づかないふりをしてたんだ…

    私は…なんて大馬鹿者なんだろう…
    ペパーはこんなにも私の事を思って涙まで流しているのに、私は言い訳をして誤魔化そうとしていた
    ペパーだけじゃない、ネモもボタンも私の事を心配してくれていたのに…こんなに大事に思われているのに
    大事な友人達を裏切ってあんな馬鹿な遊びを繰り返して
    私は最低だ…

  • 21ss書いてみる22/12/18(日) 23:13:53

    涙がこぼれる。
    泣いている場合じゃない、何をしてたか説明して謝るべきだ。
    怒られるかもしれない呆れられるかもしれない……嫌われる……かもしれない。
    謝りたい、でも涙が次から次へとあふれでる声も震えて言葉にならない。
    ごめん…ごめん…ごめんなさい…
    震える声で謝る。
    上手く言葉になっているか怪しい、それでも謝り続ける。
    肩に置かれていた手がはなれる。さっきまで熱いくらいだったのに離れた今はとても寒く感じる。
    それが恐ろしかった。
    ソファが軋む。
    気付けば横から抱きしめられていた。
    「大丈夫…大丈夫だ…俺もネモもボタンもお前の味方だ…だから謝らなくていい」
    違うの…全部わたしが悪いの…
    「つらかったな…気付けなくてゴメンな」
    早く泣き止まなければ、謝るのは私であってペパーじゃない。
    でも涙が止まらない。
    彼の服にしがみつきわんわん泣く。
    ごめんなさい泣き止んだら全部話すから謝るから…今はもう少しだけ…

    貴方の優しさに甘えさせてください。

  • 22ss書いてみる22/12/18(日) 23:16:24

    次からしばらくペパー視点
    三人称視点で書きたかったんだけど無理だったので一人称視点でコロコロ変わります
    句読点の扱いが難しい…

  • 23二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 23:19:28

    すき

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 23:21:07

    いい!いい!
    素晴らしい!

  • 25ss書いてみる22/12/19(月) 00:03:01

      少し時間を遡りペパー視点
    足りない単位を取りもどすために、この数ヶ月授業を受けれるだけ受け、それでも足りない単位を埋めるためにレポートをまとめる。
    あとは、いま書いてるレポートを書き上げれば一息つく。
    もちろんこれからも単位は必要だが、アオイ達とまともに顔を合わせる暇もないほど奔走する必要もなくなる。
    コサジの灯台にある部屋 
    レポートをきりのいいところで止めると、両手を上げて伸びをする。
    バキバキという音と自分の口から妙な声が出た。
    二徹して正直眠くて仕方がないし、提出期限にはまだ余裕がある。
    だが今日中には仕上げるつもりだ。
    脳裏に友人達が思い浮かびあがる、ポケモン達ともろくに遊んでやれてない。
    眠気を覚まそうと外に出ると見飽きたはずの灯台がやたら気になる。
    (少し身体を動かすか、上なら誰もいないだろうし)
    上に登ってストレッチでもすれば眠気も取れるだろう、そう思いはしごを登る、何度も登ったはしごは多少眠くてもスルスルと登れる。
    難なく上につくと、扉が開いていた。
    (誰かいるのか?)
    なんとなく身を潜めて外をのぞきみる。
    そこには見知った少女がいた。

  • 26ss書いてみる22/12/19(月) 01:05:26

       ペパー視点2
    (あいつ何してんだ?)
    アオイは柵の前でスマホロトムを両手にもちウロウロしている…まるで不審者だ。
    いや…
    (声もかけず覗いてる俺のほうが不審者ちゃんだぜ)
    隠れるのをやめ声をかけようと近づく。
    すると、アオイは予想もしてなかった行動にでる。
    柵に手をかけ柵の上に登ろうとする。
    「は?」
    自分の口から間抜けな声がでる。
    最悪の想像が頭をよぎった。
    そこからは自分でも驚くくらい迅速に動けた。
    マフィティフを呼び出す、優秀な相棒はすぐさまアオイのもとに走り出すと服に噛みつきを引っ張る、少し遅れてアオイのもとにたどり着く、
    倒れてくるアオイを受け止めた。
    受け止めた拍子に後ろに倒れる。
    (アオイだけでも…)
    アオイを抱きしめ衝撃にそなえた。
    しかし、後ろにまわったマフィティフのお陰で尻もちをついただけで済む。
    無事アオイを助けられたことに一息つくが、
    先程までの行動に頭が混乱する。
    唐突に大怪我を負った時のマフィティフと自分の父の事が頭をよぎる。
    まだ頭は混乱してる。
    けど
    (アオイがいなくなるのは…嫌だ!)
    それだけははっきりしている。
    懐に抱いた少女がどこかに消えてしまわないように強く抱きしめた。
    (温かい…生きてる…)
    何故あんなことをしてたのかはわからない。
    ただ、今はその温もりに安堵するのだった。

  • 27ss書いてみる22/12/19(月) 01:37:36

    >>23

    >>24

    褒めてもらえてうれしい ありがとう

    ハート押してくれた人も読んでくれた人もありがとう

    まだ続きます

    思いのほか長くなりそう…

    削り方がわからない

  • 28ss書いてみる22/12/19(月) 02:51:28

      ペパー視点3
    「ペパー?」
    自分を見上げるアオイと目が合う。
    その声色も、見た目も、数ヶ月前の記憶と変わらないように見えた。ならばこそ何故あのような…
    立ち上がりアオイを立たせたあとも不審な様子はない、それどころかこちらを気遣うように見ている。
    その様子に無性に腹がたった。
    マフィティフをボールに戻し、アオイの手を取ると何も言わず強引に引っ張る。
    はしごを降りたあとは再び手を握り、部屋に上げる、マフィティフを再び呼び出し誰か来たら呼ぶように頼んだ。
    奥の部屋にアオイを連れて行きソファに座らせるとその前に陣取る。
    (勢いに任せてここまで来たが…)
    何を言えばいいのだろう。
    今までとかわらないように見えるが、
    目の前の少女は灯台から飛び降りようとしたのだ。
    いや、もしかしたら俺の早とちりかもしれない。
    (まずは事実確認しよう。)
    会話をしなければ始まらないのだ。

  • 29二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 03:46:45

    支援age

  • 30ss書いてみる22/12/19(月) 09:20:24

       ペパー視点4
    「飛び降りるつもりだった」
    そんなアオイの言葉を聞いたあとは何を言ったかよく覚えていない。
    とても恥ずかしい事を言った気がする。
    気づくとアオイが泣いていた。よく聞き取れないが恐らくは謝っているのだろう ごめんと
    やってしまった。
    かわらないように見えるが、彼女は身投げするほど思い詰めていたのだ。そんな彼女を泣かせて謝らせるのはどう考えても違う。
    どうしたらいいか、オロオロしてるといつの間にか足元に来ていたマフィティフに押される。
    「おい、ちょっとまて」
    しかし止まらないグイグイと押されアオイの横に座る。
    マフィティフをみるとこちらを責めてるように見つめてくる… あくまで気がするだけだが
    (ええい!ままよ!)
    こういうときは泣き止むまで胸を貸すものだ、 どこかでききかじった知識が思い出される。
    身体をアオイの方に向け抱き寄せる、少しびくりと震えるが跳ね除けられてないのなら拒否はされてないのだろう。
    服にしがみつき泣きながら謝る彼女の背中をポンポンと叩きながら声をかける。
    何故飛び降りようとしたか、何を抱え込んでいるのかはわからない。
    (それでも俺達は…俺だけでも味方でいてやる)
    そう心に決めた。

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 12:53:11

    このレスは削除されています

  • 32ss書いてみる22/12/19(月) 12:58:25

       ペパー視点5
    どれほど時間がたったのだろう…
    胸元からすぅすぅと寝息が聞こえる。
    (泣きつかれて寝ちまったか)
    ソファに寝せようとするが、しっかりと服を握られている。
    彼女を寝かしといてやりたかった。
    起きるまでこのままにしておこう。
    一息ついたことで忘れていた眠気が戻ってくる。
    (やばい…限界ちゃんだぜ)
    マフィティフをみると扉の方にむかうのが見えた。先程頼んだ仕事に戻るのだろう。
    (なら…あとは)
    アオイを起さないようにボールに手を伸ばす。
    ヨクバリスを呼び出し、アオイが落ちそうになったら支えるように頼む。
    自分よりも優先でだ。
    ヨクバリスが「任せときいや!」と答えた。  ……気がした。 
    ヤバい…眠気のせいで幻聴まで聞こえだした。
    …しかし大丈夫だろうか?尻尾を使えばできそうだが…
    思考がまとまらない…
    するとアオイの荷物からミライドンが飛び出す。
    こちらを心配そうに見ている、珍しく静かだ…
    正直狭いがこいつに頼もう。
    もう考えるのも億劫だ…
    「頼んだ」
    それだけいうと俺は意識を手放した。

  • 33ss書いてみる22/12/19(月) 15:01:31

      ペパー視点6
    なんだか胸元が温かい…柔らかくて…ずっと抱きしめていたい…
    昔オラチフを抱いて寝ていたときを思い出す。
    「んっ」
    胸元から声が聞こえる。
    目を開けるとソファが目に入る、胸元の心地よい温もりを不思議に思い視線を胸下に落とすと
    アオイがいた……
    …………
    は?
    寝ぼけていた頭がじょじょに覚醒し、寝る前の事を思い出す。
    (アオイが身投げしようとして…止めて、泣いて…俺も寝ちまったのか)
    彼女がいる理由は思い出したが、
    今の状況はなんだ?
    ソファと俺でアオイをサンドイッチだ。
    間近で見る寝顔には涙の跡が残っている。
    俺が覆いかぶさっているからか息苦しいのだろう、少し息が荒い。
    そんな彼女をみて…少し邪な気持ちが芽生える。
    (って何考えてるんだ俺!変態ちゃんかよ!)
    アオイは恩人で大事な友人だ。そんなこと考えてはいけない。
    このままでは色々まずい…離れなければ!
    抱きしめていた腕を放し身体を起こそうとしたとき…
    「お、おはよう…ペパー」

    胸元から照れたような戸惑っているような少女の声が聞こえた。

  • 34ss書いてみる22/12/19(月) 15:02:46

    次からアオイ視点に戻ります。
    なんだかどんどん長くなっていく…
    きれいに短くまとめられるひと尊敬するわ

  • 35二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 15:22:42

    唐突に出てきたおっちゃんでちょっと笑ってしまった

  • 36ss書いてみる22/12/19(月) 18:38:44

    トクントクンと音がする
    とても安心する音
    このままずっとこうしていたい
    あったかくて…気持ちがいい
    ………………

    目を開ける、ちらりと視線を上に向けるとペパーの顔が見える。
    (それにしてもこの状況はなにかな?)
    ソファとペパーに挟まれていた。
    泣いてしまったのは覚えている。
    恐らくそのまま寝てしまったのだろう。
    (恥ずかしい…いや、今さらか…)
    そう自嘲する。
    寝ている間も掴んでいた彼の服を離した。
    それに反応したのかペパーが身じろぎをする、
    身体が近づく 覆いかぶさるようにペパーがせまる
    少しだけあった隙間はゼロになり、押しつぶされるような形になる。
    「んっ」
    強く抱きしめられ声がもれる。
    (少し苦しい でも…)

    もう少しだけ…このままで…

  • 37二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 01:33:43

    保守

  • 38ss書いてみる22/12/20(火) 02:21:53

    抱きしめられていた腕がはなれる。
    ペパーが起きたのだろう。
    「おっ、おはよう…ペパー」
    ペパーの動きが慌ただしくなる。
    「ちっ違うまだ!」
    そこまで言うとペパーは、ソファの下に落ちていった。
    「ペパー!?」
    落ちた彼に驚き身体をずらしソファの縁へ移動する。
    身体を起こそうとするが腕に力がはいらない
    バランスを崩し、落ちる。
    「きゃっ」「うおっ」
    ペパーに受け止められ再び抱きしめられる。
    先程より顔が近い…
    「大丈夫か?」
    「うん…ごめんね。ペパーは大丈夫?」
    「このぐらいへっちゃらちゃんだぜ」
    体を起こし床に座るとペパーも続いて上半身を起こす。
    近い距離で見つめ合う。
    先程から騒がしい胸を押さえる。
    「あのね…」「あのよ」
    声が重なりお互いに黙ってしまう。
    再び口を開こうとすると
    「アギャ!」
    ミライドンの声が聞こえた。見回すとソファの向こうからこちらを覗いている。
    視線を落とすと先程まで寝ていたソファにはヨクバリスがいて「ワイらに気にせず続きをどうぞ」といった……気がした。
    ……いやそんなわけない寝起きでまだ頭がはっきりしないのだろう。
    その証拠にペパーは無反応だ。
    ペパーはヨクバリス一撫でしボールに戻すとキッチンに向かってあるき出す。
    「とりあえず、話の続きの前に飯にしよう」

  • 39ss書いてみる22/12/20(火) 02:22:25

    >>37

    保守ありがてえ…

    筆が遅くてすまないです

  • 40ss書いてみる22/12/20(火) 10:14:41

    「とりあえず話の続きの前に飯にしよう」
    (久々だなペパーの料理…)
    お互い黙って食事をする。
    食事が終わってしばらくすると、ペパーが口火を切る。
    「あのよ…」
    それを遮るように声をだす。
    「ごめんペパー、まずは私の話を聞いて」
    「…おう」
    それから私は身投げをしようとしたわけではないこと。
    馬鹿な遊びをしていたこと、すでに二人に怒られているのに言い訳を重ねてそれを続けて二人の信頼を裏切ったことを全て話す。
    「ごめんなさい…私…ペパーにみんなに心配される資格も優しくされる資格もない…」
    ちゃんと謝れているだろうか…わからない。
    ただ思ったことをすべて話し頭を下げる。
    怖い…ペパーはどう思ってるんだろう。
    怒ったかな呆れてるのかな嫌われちゃったかな…ふたたび涙が滲んでくる。
    (駄目だ泣くな!)
    涙をこらえるためにギュッと太ももを掴む。

  • 41ss書いてみる22/12/20(火) 19:11:20

    「顔あげろよ」
    そのペパーの声はなんだか…冷たく聞こえた。
    (いやだな…でも逃げちゃだめだよね…)
    のろのろと顔を上げる、目に入ったペパーの顔は…
    安堵の表情だった。
    ペパーが膝を落とし、目を合わせてくる。
    「本当に身投げじゃないんだな?」
    「うん…」
    「そっかなら良かった」
    そう言って頭をポンポンと撫でられる
    「良くないよペパーは本気で心配してくれたのに私は…私は…」
    「俺が勝手に勘違いしただけだろ?アオイはちょっと危険な遊びをしてただけだ
    あっでももうやめろよスマホロトムだって絶対に安全じゃないんだからな」
    「でも…でも」
    なお言いつのろうとする私の頬をペパーがつまむ
    「ふぇふぁー?」
    「あのなアオイお前は悩みないって言ってたけど悩んでる…いや焦ってるんだと俺は思う。
    あーうん上手く言葉にできるかわかんないけど聞いてくれるか?」

  • 42二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 00:19:14

    応援してるぞ、がんばれ

  • 43二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 08:20:10

    ゆっくりでええんやで

  • 44ss書いてみる22/12/21(水) 11:40:05

    応援ありがとうございます!
    書いててイロイロ課題がみえて来たような気がします…
    SS書くの難しい…
    とりあえず今はこの話をなんとか終わらせようと思います。次につながると信じて!
    あともうちょっとで着地できるかな?

  • 45ss書いてみる22/12/21(水) 11:40:53

    「お前はすげえやつだよ、
    学校に入ってすぐにチャンピオンになって、俺のことを助けてくれて、よく知らねぇけどボタンのことも助けたんだろ?」
    頬から手が離れ再び頭に移動する。
    「頑張ったな…
    そんな慌ただしい毎日を過ごしてきたお前からすると今は退屈なのかもしれねえ」
    それには、心当たりがあった。
    「ボタンのやつはリーグの手伝いしたりSTCだったか?それで忙しくしてる。ネモはバトル馬鹿に見えるけど生徒会長の仕事がある。俺は…単位のためにここ最近まともに会えなかったもんな。
    周りが忙しくしてた中、自分だけすることがなくなって置いていかれた気持ちになったんじゃないか?」
    のせられ手が頭を優しく撫でる。
    「ずっと忙しくしてたせいで、なにかしなきゃいけないって、焦ったんだと思うぜ。
    ただそれが変な方向に向いちまっただけでさ、
    だから、あんま自分をせめんなよ。」
    ペパーが笑顔を浮かべる。
    「相談ならいくらでものるからさ、俺にならいくら迷惑かけてもいい。いくらでもチカラになるぜ、そんだけお前には助けられたんだ」
    いつの間にまた涙がこぼれていた…

  • 46ss書いてみる22/12/21(水) 20:01:59

    その後私はペパーに付き添われてネモとボタンに謝りにいった。
    全部説明したあと、二人にとっても叱られた。
    とっても心配されて、泣かれて…

    不謹慎だけど心配してくれるみんなの気持ちがとっても嬉しかった。

    まだ、やりたいことは見つからない。
    時に焦ってしまうことも、悩んでしまうこともある。
    でも…
    私には素敵な友人達がいる、頼れる人達がいる。心配してくれる人がいる。
    それを思うだけで胸が暖かくなる。
    この胸の温もりがあれば、
    きっと大丈夫。

    「アオイ!行こうぜ!」
    ペパーに名前を呼ばれる。
    それだけで胸がドキドキする。
    この胸のドキドキがまだ何かはわからない。
    でも、いつか…
    このドキドキに名前をつけられたら…

    素敵な未来が待ってる予感がした

  • 47ss書いてみる22/12/21(水) 20:03:55

    とりあえずしゅーりょー
    ss書くのきっつい…
    課題山盛り…

    読んでくれた人ありがとう
    長々と駄文を垂れ流してすまないのです…

    次からはもう少し短くまとめられたらいいな

  • 48二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 20:19:10

    乙!
    完結させるのが一番大事っていろんな小説家さんも言ってるしちょっとずつできるようになればええんやで 素敵なSS感謝

オススメ

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