- 1二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:50:07
前回のあらすじ
見えざる帝国にて密かにユーハバッハをぶち転がすことを考えていたアレクサンドラ・アロマトラットはなんやかんやあって現世の完現術者、栞山小口を仲間にし、その勢いのまま原作本編よりも強化された代償に更に拗らせたバズビーを暇潰しで引き連れ虚圏にお忍び旅行、そこでおかしな破面のルイーナ・オル・リドラゴを仲間にするのだった
ちなみに今は通りすがりのヴァストローデ、ドロネアとバズビーが初々しい会話を繰り広げているぞ
詳しくは前スレ
BLEACHのオリ組織作ってみたい|あにまん掲示板そのまんまの話ですまずは大まかにどうなのかを>>2bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:51:26
立て乙
200じゃなくて1000なんすよ…… - 3二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:51:33
バズビーがお見合いに応じてくれるなんてな
- 4二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:53:00
- 5二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:54:54
まあ「侍らせる」って意味だけなら部下を側につけてるみたいな意味とも取れるからな……ドロネアちゃんがビッチじゃない可能性も普通にある
- 6◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 00:57:20
周りの男たちの反応
①なんでドロネア様はアイツにそんなご執心なんだ……!
②まあドロネア様はそういうお人……
③自分が一番だから問題はないな!ヨシ!
dice1d3=1 (1)
- 7二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:57:53
厄介だ!!厄介ファンボだ!!
- 8二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 00:58:28
周りの奴らになんとなく男版三獣神を感じる
- 9二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:01:18
ただの厄介ファンの集まりなんじゃないスか?
- 10二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:01:57
これドロネア様は>>4としか思ってないパターンきたな……
- 11二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:03:03
清楚系サークラビッチに見せかけたただの清楚
- 12二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:03:19
男ギリアン共の脳が破壊されちまう
- 13二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:03:57
こっちのお嬢様はワイルド系が好みらしいぞ
- 14◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 01:12:34
「オイオイおかしいだろなんで俺たちみたいな虚でもない変な男がドロネア様にあんなにグイグ近づいてんだ?」
「僕だって聞きたいよ…!ドロネア様があんな乱暴そうな男に引っ掛けられちゃうなんて!」
「オレ考えたんだけどさっさとアイツぶっ殺さねー?」
「賛成。ボクたちの平穏を乱すのはさっさと仕留めたほうがいいと思う」
わちゃわちゃと遠巻きの雑魚どもがうるさい。たかがアジューカス、たかが破面でありながらよくもまあこれだけ力の差をわかっていながら騒ぐものだ。目の前にいる案外悪くない女性……もといドロネアはちゃんとこちらの力量を把握した上でいつでも身構えられるようにしているというのに。
「俺アイツらに喧嘩売られてんのか?いつでも買うが?」
「ごめんね、私に免じてちょっとだけ許してあげて。悪い子たちじゃないの。本当よ」
「………アイツら、誰だよ」
①〜②私の部下
③私の養子みたいなもの
④友達……かな?
⑤恋人です
dice1d5=1 (1)
- 15二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:13:21
セリフが一つだけなのにキャラが濃い
- 16二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:13:49
前スレの地の文的にコイツら顔はいいんだよな……
- 17二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:14:13
4バカがぁ!
- 18◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 01:21:43
- 19二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 01:23:03
- 20二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 05:57:21
- 21二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 06:07:30
- 22二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 06:57:11
あとは若い2人で…
ドロネアの手料理を食べる - 23二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 08:00:06
- 24二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 08:02:13
- 25二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 08:03:00
お見合い!
- 26二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 08:04:14
バズビーが奥手すぎんか?と思う反面、ただまあ千年前からずっと幽閉されてるバズならこんなもんかとも思う
- 27◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 08:55:37
「……お料理、しましょうか?ちょうど今、お家に色々と食材はあるので。バズビーさんがよかったら、ですけど……」
「……じ、じゃあ、ご馳走してもらっても、いいか?」
「ええ、ぜひ!」
「どうしてですか主人!?」という部下たちの響きも虚しく、とりあえず料理をするためにもドロネアの住まう場所へと向かっていくバズビー。
一瞬アレクサンドラのことが頭によぎるも、ドロネアの「そう遠くはない」という言葉と、あとはまあ、別に従う義理はそもそもないな、ということでほんの少し心をはためかせながら向かうのであった。
「なるほど……こうやって出てきたんですのね……ってあら、バズビー?」
「あの女破面たちもいねぇなぁ……」 - 28二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 08:58:20
お持ち帰りだー!
- 29二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 09:07:01
これは……あるのか……!
- 30二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 09:35:23
バズは先に大人になっちまうぞポテト
- 31二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 11:30:10
なにこの面白い展開
- 32◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 12:39:21
「バズビー……どこに行ったのかしら……死んだ、とは思えませんけど」
バズビーが負けるということに不安はない。引き分けるということはあっても彼が死ぬとは考えられない。ユーハバッハを殺すという目的がある以上、ここで全てを出し切って相討ちにも持ち込まないだろう。
ならばいったい……まさかあのドロネアという破面とやらと仲良くなったのか?あの、バズビーが?人間火薬庫、キレたゼーレシュナイダー、狂犬の?
「ありえない……がありえないのがこの世界ですわ。にしても驚きですけれど。まあそれならそれで私(わたくし)としても都合は良いので……どこに行ったかわからない以外は」
「お嬢〜、腹減った。なんか食いもんないの?」
「ありませんわよ。そもそもあなた、魂を喰らう必要性はもうないでしょう」
「そうなんだけどよ。なんか良い匂いがあっちからするから……」
「良い匂い?ふむ……」
聖文字の能力で辺り一帯の虚圏の砂から読み取る。読み取る感情は直近、何があったかで……
「………バズビー………」
なんだか、同僚に対してもの悲しくなった。 - 33二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 12:59:51
お嬢様に哀れまれてますよこの男
- 34二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 13:10:50
内気な仮面女子に料理振る舞ってもらってるだけなので、そんな悲しい物を見るような目でみないで…
- 35二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 13:13:46
許せなかった…!バザード・ブラックが破面の女といい感じになるなんて…!
- 36◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 13:58:48
「えっと……蜥蜴は嫌でしょう?話を聞く限り、滅却師の方々にとって虚は猛毒らしいし……なので、前に現世を訪れたときに獲ったお肉がちょうど余っていたので、それで作りました……」
正直言うと、舐めていた。料理が上手だと言っても、所詮は文化的な成長が乏しい虚圏の範囲だと思っていた。だからこそ、仮にひどいものが出されたとしても何も文句を言うつもりはなかったのだ。なかったのだが……
「めちゃくちゃ良い匂いする……美味そう……」
「どうぞ、召し上がれ」
「……いただきます」
香草と思わしき植物を使っていたり、霊圧放出で調理中の火力を調節していた姿は見ていた。見ていたが、まさかここまで美味しいものになるとは思わなかった。
まず感じたのは火入れが絶妙だ、ということ。血生臭さを感じさせないながらも、内側は綺麗な赤色が残る範囲を見極めている。固すぎず、柔らかすぎない。噛んでて楽しくなる食感だ。
それでも生じてしまう獣臭さは、適切な香草の使い方で打ち消されている。結果、肉の旨味だけがひたひたと舌に感じられる。美味であると、そう言える。
「美味ェ。めっちゃ美味い……!」
「ほ、本当ですか?よかった……美味しくなかったらどうしようかと」
「いや、本当に美味い。……正直、ここまで美味しいとは思わなかった」
「ありがとうございます。……ふふっ、そんなに喜んで食べてもらえて本当によかった」
「あ、っ……その、がっつきすぎたか?」
「いいえ。男の子ですものね。どうぞ、もっと食べてください」
「バズビー……あなた……」
「おーい、どうしたお嬢……ちょ、お嬢!?オレにも見せろって!何やってんだ中で!お嬢ー!!」 - 37二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:02:37
もしかしてバズビーのハピエンルートだった…?
- 38二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:07:16
ルイーナがアホ可愛い
- 39二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:08:12
こんな気立てがいい美人が破面だなんて…
- 40二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:19:46
この後ろで部下の4バカが脳破壊されてると思うと笑う
- 41二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:22:36
バズビーに対して良かったですわね…!って思う反面ハッシュにかわいそですわ……あなたの友は先を行きましたわよ……って思ってそうなお嬢様
- 42◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 14:28:01
どれだけ食事の時間を楽しんだ?(会話の弾み65の補正で+30)
dice1d100=97 (97)
- 43◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 14:28:37
97が出ましたので補正は取り消しですわ〜
- 44二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:28:53
ファーwww
- 45二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:29:27
クッソ楽しんでて草
- 46二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:29:32
抱けーっ!抱けーっ!
- 47二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 14:32:28
たかが食事で、と思うかもしれないがこのバズビーは千年間幽閉されている事実を考慮するとなんかこれぐらい楽しんでもおかしくはない気がする
- 48二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 15:11:37
もしかしたらヴァストローデがもう一体寝返るんじゃないスか?
- 49◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 15:55:29
お楽しみ、ですわね……うーんと……まあドッペルゲンガーの効果時間はまだ空きがありますし……何をしようかしら……
①ルイーナと講義ですわ〜
②なんか外でイライラしてるアジューカス四人衆とお話ですわ〜
③疲れたからルイーナに警護させて寝ますわ
④えっ!?ハッシュヴァルト!?
dice1d4=3 (3)
- 50◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 16:05:09
「……眠くなってしまいましたわ」
「っと、お嬢お嬢。こんなとこで寝たら虚の餌になっちまうぞ。寝るならちゃんと家に帰ってからだな……」
「じゃああなたが守ってくださいましー……私(わたくし)限界ですわ……」
「……アイツらどうすんだ?」
ドロネアの家と思われる館の外でギャーギャー騒いでいる見目麗しい男が四人。側から見ればふざけ倒しているようだが全員が並々ならぬ実力を備えていることは確かだ。そして、ドロネアはともかくアイツらは危険だろう。
「全員アジューカス。左から順に哺乳類、鳥類、魚類、昆虫類ですわね。まああなたなら問題はありませんでしょう?」
「気軽に言ってくれるなぁ……まあいいや。お休み、お嬢」
「ええ、おやすみなさいませ」
バザード・ブラック……頑張るんですのよ……!
乙女の叱咤激励と共に、アレクサンドラの意識は落ちていくのであった。
バズビーとドロネアは次は何をするか
>>55まで集めてダイス
- 51二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:15:30
- 52二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:17:45
食ったら寝るでしょ
添い寝 - 53二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:39:52
ドロネアのお顔を見せてもらう
- 54二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:45:57
仮面を外してもらう
- 55二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:12:58
- 56◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 17:16:19
- 57二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:28:57
初々しい…
- 58二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 21:40:06
とりあえず保守!
- 59◆rVAt.hfKLg22/12/19(月) 23:54:21
どちらから切り出した?
①ドロネア
②バズビー
dice1d2=1 (1)
- 60二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 23:56:13
バズビー!男見せな!!
- 61◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 00:08:26
「ご馳走様でした」
「お粗末さまでした」 - 62◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 00:10:32
そう言い合った後に、ドロネアは少し迷ったような顔をする。何とかお家に招待することまで出来たのだ。基本的に恥ずかしがり屋の自分が、ここでこれで終わりはいさようならで良いものか。というか、立場が違う以上、このチャンスを逃すともう2度と会えなくなってしまうのではないか。
……決断しなくてはならない。そう思ったドロネアは、そっと……バズビーの大きな男の手、その指先に、指先を置いて……
「その……手、繋いでも良いですか?」
「お………おう」 - 63◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 00:15:51
そっと、手と手を重ね合う。なんてことない行為だけど、こんなことをしたのはいつぶりか。とても暖かく、空いた孔が塞がるようで。
「その……なんだか、恥ずかしい、ですね?」
「そう、だな。……いつもはこんなに手が温かくないはずなんだが」
「あら、私は温かいのが好きですよ」
「………俺も、嫌いじゃねぇよ」
さらにさらに高まるムードで二人の関係値さらにプラス
dice1d100=60 (60)
- 64二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 00:18:39
今でもムードあれなのにそこにプラスで60!?もうこれあかんですよ
- 65◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 00:24:47
- 66二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 00:32:19
ドロネアからワンナイト
- 67二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 00:34:07
虚圏を手を繫ぎながら観光案内する
- 68二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 00:53:27
連絡先の交換
- 69二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 04:53:41
仮面を外してもらう
- 70二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 05:26:52
- 71◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 08:13:11
- 72二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 10:25:40
初心で甘々は良い…
- 73二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 10:32:17
まだ素顔知らないんだよな…
- 74◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 12:47:38
「………その、多分そろそろ帰らねぇと。騎士団の奴らが気づいちまう」
「そう、ですか。そうだよね。……でも、残念だなぁ。虚圏は広いから。次はもう会えないかも……」
仮面を被っているはずなのに、なぜか表情がわかるような気がした。きっと、それは自分も同じ気持ちだからだ。
このまま会えなくなるのは寂しい、まだしたいことができていない。顔が見たいとか、もっと知りたいとか、色々やりたいことがある。あるのだから、ここで終わるのは嫌だとバズビーは思った。
「これ、受け取ってくれねぇか」
「これは……?」
「通信機だ。互いの霊圧を通して意思の疎通が取れる。本来なら住んでる世界が違えば難しいんだが……そこは俺に任せてくれ。俺の“力”なら、どれだけ遠く離れても霊圧を吸収できる、話ができるんだ」
これでは、まるで。こちら側からナンパを仕掛けているみたいじゃないか。そんなつもりはなかったのに。ただサンドラの気まぐれに付き添って、ストレスを解消するだけして帰るつもりだったのに。
「………じゃあ、受け取らせてもらいますね?」
「ああ。………次会った時は、その仮面の中、見せてもらってもいいか」
「ぜひ。じゃあ、また会いましょうね!」
「おう」 - 75◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 12:52:02
バズビーは清々しい気持ちでドロネアの家を出た。……霊子を使って外で熟睡していたアレクサンドラを掴みながら。
「……サンドラァ!出歯亀してんじゃねぇぞォ!って寝てんじゃねぇか起きろ!」
「痛っったいですわぁ〜!!!あなたがイチャコラしているからでしょう!?」
「誰がイチャコラだコラァ!帰るぞ!」
「素直じゃありませんことね……ルイーナ!手筈通りにお願いしますわよ〜!」
「おう!お嬢ー!今度話すときは打ち合わせたアレでなー!」
影に沈み、見えざる帝国へと帰っていく。その中で、アレクサンドラは先ほどからずっと思い続けていた疑問を口にする。
「あなた、ああ言う女性がタイプでしたの?虚と仲良くなるなんて」
「……悪いかよ。というかお前だってそうだろ。ペットだなんだと言ってたが、ありゃペットに対する反応じゃねぇ」
「あらあら。……お互い様、ですわね。どちらも糾弾できない秘密ができてしまいましたわ。ドッペルゲンガー、欲しい時はまた言ってくださいましね」
「考えとく」
終 - 76二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 13:33:15
直接的に組織には入ってないって形だろうけどうまくいけば実質的に協力者2名ゲットな感じ?
- 77二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:31:10
このレスは削除されています
- 78 ◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 14:31:45
次は死神、つまり湯埜様ですわ〜〜
dice1d2=2 (2)
- 79 ◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 14:33:32
同行者募集でしてよ〜
- 80 22/12/20(火) 14:33:44
ハッシュ
- 81二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:36:19
無理やり連れて行ったなこれな
- 82◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 14:37:16
どうして……?
- 83二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:37:50
暇だったから……
- 84二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:38:17
無間の危険分子を調べに行くという名目で無理やり
- 85◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 14:42:04
ハッシュとの絆値
dice1d100=23 (23)
- 86二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:48:48
残当
- 87二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 15:30:53
クッソ仲悪くて草
- 88二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 15:48:08
もしかしなくてもお嬢様って破天荒?
- 89二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:12:46
「アレクサンドラ。今日こそは逃さんぞ」
「あらあら、お早いですわね。でも私(わたくし)には聖文字が────あら?」
「使えないだろう。溜め込んでた不運のツケが来たな」
「まぁ、なんて狡い男っ……!」
いつもの光景、いつもの追いかけっこだ。違うのは、今日は先手を打ったのはハッシュヴァルトだということ。埒外の能力を持つ彼ら二人は、先に能力を発動させた方が勝ち、というような不毛な争いをかれこれ百年ほど繰り広げている。
「私(わたくし)、やることがあるんですのよぅ。陛下のための情報(ダーテン)編纂作業という大事な大事な……」
「嘘をつけ。お前が度々、影の領域を出てふらついているのは知っている」
「視えまして?」
「そうだ」
嘘、ですわね。即答するハッシュヴァルトの様子を見て、こちらもまたそれが嘘であることを即断した。私は常に自分の能力で「視えない自分」を作っている。未来が見えないこと、正体が不明であること、それはユーハバッハにとって何よりも恐ろしいものであり、だからこそ「未来の視えない怪物」を作ることは容易い。
自力ではユーハバッハには敵わないことを知っている。しかし、負けるとは言っていない。力を奪えず弱くなること、未来が視えず操れないこと、それら全てが私にはできる。それしかできないという意味でもあるのだけれど……
だから、きっとハッシュヴァルトのこれはブラフだ。私の動きを封じるように、ユーハバッハの権威をこちらに示している。
「お可愛いこと」
「今、なんと」
「その健気な態度が可愛らしいと申しましたのよ。親友に狗と蔑まれようと、周りから奇異な目で見られようと、全てを陛下に尽くすその心意気が」 - 90二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:23:07
眉ひとつ動かさない。ああ、やはりお前は強敵だ、ハッシュヴァルト。ただユーハバッハの操り人形になるのではない、自主的な意識があるから。
それはなぜか……そう考えていたサンドラの頭によぎるのは、最近色恋に目覚めたあの男だろう。彼がもう少し、素直になれていたら。彼がもう少し、優しくなれていたら。彼がもう少し、弱かったら。
対等でなければ、あるいはこんなことにはならなかったのだろうかと思う。下手にあちらが拗れたせいでこちらがまともになってしまった。
「殺しますか?」
「お前は見えざる帝国の貴重な戦力だ」
「そう、じゃあ生かすのね」
「ああ」
「────そういうところ、詰めが甘くってよ。強者故の驕りですわね」
だがしかし、まともになってしまったこと。ユーハバッハ以外にも心の拠り所となる人物を作った甘さが、心に隙を生み出す。ユーハバッハに盲目的なままだったならば、他の全てを捨てたのならば、私を警戒し続けていただろうに。
「っ……影が、アレクサンドラ、お前」
「お忍びお出かけ企画第三弾。今回は尸魂界、無間ですわね〜」
「いい加減にしろ、アレクサンドラ・アロマトラッ─────」
「言わせませんわ、最後まで。さ、たまには息抜きいたしましょう?私(わたくし)、気づいてしまったもの」
帝国を崩すのであれば、あなたとバズビーの心を崩すのが一番ですわ。 - 91◆rVAt.hfKLg22/12/20(火) 16:24:33
絶対に笑ってはいけない無間収監24時ですわ〜(続きは夜から)
- 92二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 17:05:23
笑ったらしばきに来るのは誰だ?
- 93二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 21:43:50
期待して待機
- 94二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 21:48:56
- 95二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 04:05:57
明日かな無理せずに
- 96◆rVAt.hfKLg22/12/21(水) 10:55:29
どちゃくそ眠りこけていましたわ〜
平日の昼間ですけれど私(わたくし)はお休みですから関係ありませんわ、ゆるりと進めていきますわ〜 - 97◆rVAt.hfKLg22/12/21(水) 14:35:35
「ここが無間ですの?広くはありますけど暗いですわね〜」
「………帰るぞ、アレクサンドラ。我々の計画を考えろ、死神に見つかるわけにはいかん」
「見つかりませんわよ、あなたがいますもの」
そっと、アレクサンドラは力を使い指先に蜘蛛を作る。体の大きさはアレクサンドラの親指ほどしかないものの、しゅるしゅると糸を吐き出し続けるのだ。それらがアレクサンドラとハッシュヴァルトを常に包み続けている。まるで繭玉か何かと言わんばかりに包み込むが、別に二人の動きを阻害するような者ではないし、視界も全く悪くない。どうやら非実体のようだ。
「あなたが一番恐れることは“自分たちの存在”が死神に漏れて見えざる帝国の正体が伝わってしまうこと。それをあなたが恐れ続けているからこそ、私(わたくし)の作る怪物はずっと私(わたくし)達を隠し続けますわ」
「………陛下への反乱を試みているならば、そのようなことをせずにむしろ正体をバラせばいいだろう」
「だからバラしませんのよ。私(わたくし)、反乱など試みておりませんもの。これはただの視察。無間に存在する見えざる帝国を脅かしうる化け物たちの視察ですわ」
「影の領域からの観測でどうとでもなる」
「ならないから言っていますのよ。京楽春水の卍解の詳細すら理解しきれていないんですのよ、私(わたくし)達は。表舞台に立つ男のことすら完璧に把握していないその情報収集能力が完璧であるとは言えないと私(わたくし)は思いますわ」
どうだろうか。苦しくない言い訳であると、私は思う。いや、実際のところハッシュヴァルトの言う通りで、ここで正体を明かせばユーハバッハの力が元に戻る前に護廷十三隊、もとい山本重國の力によって見えざる帝国は完璧に崩壊するだろう。しかし、それではいけないのだ。
なぜなら、尸魂界には“アレ”がいる。ユーハバッハを殺して世界の危機をひとつ潰したところで、後に世紀の大罪人となるであろう男が潜んでいる。今ここでユーハバッハを潰すのは男の活動を促進させるための隠れ蓑にしてしまう行為だ。
それに……私が掲げているのはあくまで世界の観測、傍観だ。もちろん、それには世界を守るという意志がある。けれど同時に、私は私の心に未だ根付いている諦観を打ち払うことができず、だからこそ、積極的な活動に踏み切ることができない弱さがある。 - 98◆rVAt.hfKLg22/12/21(水) 14:35:55
結局のところ、どれもこれもたった三人の苦し紛れの策で、だからこそ、もう1人、護廷十三隊に内偵が欲しくて現れたのだ。それもこれも、ハッシュヴァルトを説得できなければ水の泡だが。
dice1d100=78 (78)
- 99二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 15:21:43
余裕やん!
- 100二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 15:48:07
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- 101◆rVAt.hfKLg22/12/21(水) 15:48:27
「………今日のところは、お前の策略に乗っかってやろう」
「あら、ありがたいですわ」
「勘違いをするな。帝国において不都合が生じるようなことをするのであれば、私は即座にお前を処断する」
「妥当ですわね。さあ、参りましょう」
これもまた、彼の自主性が高いから出来たことだろう。彼がもう少し陛下に従順、盲目的な狗であったならば、おそらくこちらの意見は聞き届けられなかっただろうから。
自分で考えて、出した答えだからこそ、多少のリスクを背負うことも許容した。ここは、バズビーに感謝せねばなるまい。
①一人目の囚人ですわ(湯埜とは別)
②変な霊圧ですわ……(湯埜とエンカウント)
dice1d2=2 (2)
- 102二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:18:50
早速か
- 103二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:29:36
出そろってきましたね
- 104◆rVAt.hfKLg22/12/22(木) 01:52:14
「あら、これは……」
滅却師は、外部から霊子、霊圧を取り込む。だからこそ、大気中に広がる霊子の変化にも気づける滅却師はいる。かく言うアレクサンドラとハッシュヴァルトもそちら側の人間なのだが……
「敵意はありませんわね。ただこちらを撫でるような」
「ああ。……霊圧が流れている大元はあそこか。私たちを誘っているな」
「行くでしょう?どうせ見えませんし」
「最悪殺して仕舞えばいいからな」
無間にて、奥の奥の一室に、閉じ込められていた女がいた。別段、暇ではないが、やらなければいけないことがあるので暇ではないが時間が足りない。だからこそ、女は動き出した。そこに光を見出したから。そこに、可能性があったから。
「ようこそ、見知らぬ異国の方々。私は湯埜。朝凪湯埜です。少しの間、お話ししませんか?」 - 105二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 07:27:22
ほす
- 106二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 13:27:20
「……なんで姿が特定できているのかしら……」
「わたしの力は些か特殊で。そういうこともできるんです」
真っ暗な部屋から聞こえるその声は、柔らかく、優しい。そこに邪念は一つもないのに、引き寄せられてしまうような色香がある。きっと、無自覚に人を誘うタイプなのだろうなと思った。
「さて、私(わたくし)達に敵意も抱いていないようですし、ゆるりとお話を……と言いたいところなのですが。隣にいる殿方が物騒ですのよ。今も私(わたくし)の首筋に刃を突きつけておりますわ」
「話を聞くことは許すが拘束を解放することを許す、とは言っていないのでな。……そこの、朝凪と言ったか。お前に一つ聞きたいことがある。お前が私たちを誘った理由はなんだ」
「お話を聞きたいな、と思いまして。尸魂界のことはおおよそ把握していますが、そんなわたしでも知らない誰かが突然無間に現れた。ですから、お話を」
「なぜ私たちが現れたことを把握した。アレクサンドラが仕込んだことならばまだしも……」
「まだ疑ってますの?もう一度言いますけれど、手なんて抜いてませんわよ。例え瀞霊廷に意識があって敷地内の全てを観測していたとしても、感知不能ですわ」
「ええ、そこの女性は何もしておられません。やったのはわたしで、見つけたのはあなたです」
ここまでの話を聞いて、さすがと言うべきか、ハッシュヴァルトは行動が早かった。
自分にもわからない、アレクサンドラにもわからない方法で女は自分たちを見つけた。そして、そのタネを明かそうとしない。上手いことこちらをはぐらかそうとしている。
そしてそのような不穏な危険分子、帝国のためにも残しておくのは悪手だ。
「女よ、貴様の望みはなんだ」
「知れたこと。尸魂界と現世、そして虚圏……三界全域の平和です。そのためならば、わたしはわたしの身を礎にできる」
「そうか、ならば去ね」 - 107二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 13:30:48
剣を振り上げる。霊子による動血装に加え、ハッシュヴァルト自身の異能である「与える力」によって「斬り裂く力」を高められたその剣は、容易く敵を輪切りにする。
その剣を前に、湯埜と名乗った女は微笑みを絶やさず……
①→突如、ハッシュヴァルトは気絶した(卍解)
②→サンドラは割り込んだ
dice1d2=1 (1)
- 108二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 13:39:03
あー、ずっと敵意向けてたもんな
- 109二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 18:07:00
ポテトーッ
- 110二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 19:01:13
ポテトダイーンッ!
- 111二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 22:24:48
デデーン!ハッシュヴァルト、アウトー!
- 112二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 23:12:48
「……あら、ハッシュヴァルト?………息はありますわね。即死じゃないんですのね」
「極度の疲労によるものかと……わたしの能力は敵意、害意を向ける人々の霊圧、生命力を問答無用で吸い取ってしまうものなので」
「ああ、なるほど。ここに来た頃からずっと無間の囚人を、あなたを見つけてからは常にあなたのことを警戒していましたものね、彼。
私(わたくし)たちを見つけたのもその方法?こちらから干渉しない限り何があってもバレませんけれど、干渉したらバレてしまいますのよ、この子蜘蛛」
「はい。彼の敵意を察知したので……あなたからは害意を感じませんでしたから大層驚きました」
崩れ落ちるハッシュヴァルトを支え、優しく横にさせながらもアレクサンドラのその言葉に情はない。アレクサンドラにとってハッシュヴァルトは別段同情するような男ではないし、かといって憎たらしいとも思わないので殺してやろうとも思わない。むしろここで死ぬのは後の計画が破綻しかねないので面倒でもある。
「放っておいたら治るかしら」
「おそらくは……見つからないように端っこに寄せて隠蔽いたしましょうか。わたしの霊圧を受け取っていただけますか?」
「それがいいですわね。さて、教えてくださいまし。あなたの企み」
湯埜から送られる霊圧を受け入れた瞬間、意識がスッと落ちる。だがそれは不快ではなく、むしろ心地よく……頭の中が静かに洗われるように爽快さを味わった後………
「あら、温泉旅行かしら」
目が覚めたアレクサンドラは、外に露天風呂が置いてある旅館のような和室に転がっていた。 - 113二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 23:15:41
こう見るとやっぱり湯埜さんの能力も相当……
- 114二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 08:01:35
保守
- 115二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 17:24:25
保守
- 116◆rVAt.hfKLg22/12/23(金) 20:25:05
「ようこそ、迷い家へ。どうぞごゆるりとお楽しみくださいませ」
「あら、ユノ。………空間転移、ではありませんね?」
「精神だけを移動させる能力です。体感時間と現実の時間も異なりますのでご安心を」
「あらそう。……そうね、お話をいたしましょうか。まずは……」
①→私(わたくし)の身の上話とあと目的を述べましょう
②→あなたのお話を聞きますわ
③→そういえばハッシュヴァルトは……?
dice1d3=3 (3)
- 117◆rVAt.hfKLg22/12/23(金) 20:29:27
「ハッシュヴァルトはどうしましたの?彼もこちらに引きずり込めば良いのでは?」
「あなたが何かしらの計画を彼にも明かさず秘めていると思いましたので、同じ世界に入れてしまうとあなたがお困りになるかと思いまして……迷惑でしたか?」
「いいえ、配慮がありがたいですわ。それじゃあ今、彼は何をしているのかしら」
「見てみますか。外の様子も観れるので」 - 118二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 20:29:56
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- 119◆rVAt.hfKLg22/12/23(金) 20:30:28
①気持ちよさそうにスヤスヤ
②誰かが起こしてる
dice1d2=1 (1)
- 120◆rVAt.hfKLg22/12/23(金) 20:33:03
『くぅ……Zzz……バズ……』
「あら、気持ちよさそうに寝てますわね。にしても腹立つぐらい顔が良いですわ」
「わたしが奪った体力はそこまでの量ではないので……普段から疲労が溜まっていらしたんですかね?」
「かもしれませんわね。さ、彼は放っておきましょう」
①自分の身の上話
②湯埜の身の上話
dice1d2=2 (2)
- 121二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 20:34:18
この能力便利すぎるな
- 122二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 20:36:26
- 123二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 21:19:50
しかも戦闘も強いんだからそりゃ投獄待った無しだわ
- 124二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 22:41:40
わたしの生い立ちを話すと、みんなはわたしを憐れみます。わたしを労ります。わたしを不幸だと云います。
けれど、わたしはわたしが不幸だとは思いません。不幸だと思うには、わたしの辿った道筋はあまりにも温すぎるからです。
愛した人の心が離れてしまったのも、罪人だと定められてしまったのも、全てわたしの実力不足。わたしに力があれば、知恵があれば、勇気があれば、防げたことなのです。
わたしはわたしの人生を不幸だとは思いません。わたしの人生に起こった全ての良くない出来事は、全てわたしが弱かったから。弱いわたしは分不相応な世界を望んで、羽をもがれて墜ちただけです。そもそも飛び立とうとすることが間違いだったのです。
けれど、それでもわたしはこの世界が愛おしい。現世を、尸魂界を、必死に生きる人たちが、無為に喪われることは惜しい。
わたしには世界を変える力はありません。けれど、わたしに力がないのなら、なくても出来ることを探すべきだと思いました。投獄されてからずっと、わたしはただその一心で探して、探して、探して………
「そうして、あなた達を見つけました。わたしが知らないあなた。わたしが知らないあの殿方。わたしが知らない種族。教えてください、聞かせてください。あなたはなんてお名前で、なぜここにいらっしゃるのでしょう。
………そして、あなたはどうして、諦観と希望に挟まれた顔でわたしを見つめているのか、教えてください」 - 125二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 22:42:24
ちょっと光強すぎない?
- 126二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 22:43:15
これさ、お嬢は湯埜さんと話す前から湯埜さんに栞山さんに似た光を感じてない?(諦観と希望が混ざった瞳を湯埜さんに向けてる)
- 127二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 22:47:06
光強すぎて逆に怖いぞ
お嬢様は諦めてて、栞山さんだって仲間皆殺しで絶望してるのに、この人は全く諦めてない
光を信じて進んでる - 128二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 22:49:27
まあアレよね
NTR女と元恋人の間にできた子供の師匠をこなしてる時点で割とやばいっすよ - 129◆rVAt.hfKLg22/12/23(金) 23:11:45
「お一つ、聞かせていただけるかしら」
「はい、なんなりと」
「あなたは恋人を盗られたことに本当に憎しみも、嫉妬も、悔しさも抱いていないの?」
「知れたこと。わたしが単に、彼に愛されるに足りなかった女であったというだけです。彼とわたしは釣り合わない。彼には見合わない女だったんですよ、わたしが」
「あなたは怒りを感じたことがありますの?何に対してもそうなのかしら?」
「怒りを抱くのは人間として当然のことだと思いますが……。卑劣な悪意で誰かを傷つけたりする人や、悲しい別れに憤慨することはありますよ。この世界の成り立ち、霊王様の辿った結末にもわたしは些か怒っています。それでもわたしはこの世界が大好きですけれど」
………つまり、この女は。自身に対する全ての悪意、全ての不幸を悲しまず、怒らず、受け止めて。自分でない誰かの悪意、不幸を悲しみ、怒り、立ち向かう人間なのだ。
それは生き物としては欠陥、しかし人としてはあまりにも眩しい。聖人の素質、とも言って良いだろう。他者のために己の全てを投げ打つ心が備わっている。それが元来のものか、その人生にて培われたものかはわからないが………
(ああ、本当に。コグチといい、ルイーナといい。どうしてみんな、眩しいんですの?)
私は、全部諦めた弱い人間なのに。私が憧れた光は、そんな私を責めることすらしないのだ。 - 130二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 23:13:49
あまりにも眩しい
- 131◆rVAt.hfKLg22/12/23(金) 23:29:13
「あなたに敬意を表して、話して差し上げますわ。私(わたくし)の旅路、そして私(わたくし)の目指す未来。……と言っても、あなたに比べると随分と情けない話ですけれど」
話した時の湯埜の反応
①ボロ泣きですげぇ労ってくる
②涙をポロポロ流しながら抱きしめてくれる
③優しく膝枕してくれて「頑張ったね」
dice1d3=1 (1)
- 132二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 23:30:52
ママやん
- 133◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 00:20:36
「というわけですのよ。あなたとは、まあ、志を共にする同志?のようなものですわね……って何!?なんで泣いてますの!?」
どうして彼女はここまで泣いているのだろう?どうして彼女はここまで心を痛めているのだろう?そんなにおかしいことではないはずだ。確かに彼女が悲しむ不幸な出来事ではあったが、私はそれを別段苦しく思っていないのだから。
「あなたの、あなたの旅路が……わたしには、とても……」
「私(わたくし)の人生を憐んでいますの?不要ですわよ、その心遣いは」
「違う、違うのです。わたしは、あなたが……あなたが、それを……哀しいと思えないことが、悲しいのです」
泣きながら、湯埜はアレクサンドラの手を取る。ポタポタと、温かい涙がアレクサンドラの手を濡らす。不思議なことに、そこに不快感は生じなかった。心の奥がザワザワするだけだ。
「もっと、もっと泣けばよかったのです。もっと怒っていいのです。もっと、この世の不条理を叫べばいいのです。あなたは……あなたは、それすら諦めてしまった。それすら捨ててしまった。あなたの命を守るためには、その選択肢しかなかった。それが、わたしには辛くて、痛くて……!」
①ち、ちょっと、何を……と言いつつ宥めるサンドラ
②知らず知らずのうちに涙を流すサンドラ
dice1d2=1 (1)
- 134◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 01:01:13
「ち、ちょっと………落ち着いてくださいまし。私(わたくし)の生い立ちは……まあ確かに、喜ばしくはありませんけれど。けれど、悪くない人生ではありますのよ?お母様やお父様には申し訳ないけれど、別に帝国に拾われてからも不自由はありませんでしたし」
「幸せになりたいとは、思わないのですか」
「幸せ……幸せ?」
①→幸せって……なんですの?
②→そんなこと考えたこともありませんでしたわ
③→なれるなら、なってみたいですわ
dice1d3=2 (2)
- 135二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 01:04:38
お嬢様!?ここに来てお嬢様が曇るのですか!?
- 136◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 01:26:47
「考えたこともありませんわね、そんなこと」
「………」
「ち、ちょっと。別におかしい話ではないでしょう?常日頃、普段から幸せになりたい幸せになりたいと思い続けて生きている人なんていませんわよ」
「それでも、人は、幸せになりたいかと聞かれると応えるものなのですよ。なりたい、なりたくない、どちらにせよ応えるものなのです。『考えたこともない』なんてこと、そんなことは許されてはならない。人間として生きる以上、快、不快は切って離せないものだから」
「あ………」
つまり、湯埜の理論では。私は人として、大事なものが欠けていると。そして私は、それに気づかないと。
「わたしは、それが悲しい。あなたの人生のことをあなたが一切、大事なものとして認識してないのが悲しい。わたしにとっての幸福はみんなの幸福です。ですから、わたしは己を捧げることに一つの文句もありません。
けれど、あなたにとっての幸福はそういうわけではないのでしょう?あなたはそのような破滅的な精神をお持ちではない」
「で、も。私(わたくし)は、辛い物を食べて楽しんだり、旅行をして羽を伸ばしたり……」
「ならば、それを幸せの一例として挙げれば良かったのです。本当にその時が幸せならば、あのような疑問は湧き出ないはず。………あなたは、そこが、わかっていない」 - 137二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 01:28:05
辛いものが好き、ってもしかして自罰的というか……自分の命を蔑ろにしてるから……?
- 138◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 01:30:07
お嬢様の心を溶かしたい、そんな湯埜が取る行動
>>143まで募集
- 139二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 01:33:55
- 140二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 02:20:11
とりあえず癒し空間で全力で癒す
- 141二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 04:07:17
「あなたはひとりではない」
「あなたの苦しみは、あなただけで背負うものではない」 - 142二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 05:31:35
- 143二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 09:14:02
- 144◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 09:59:20
- 145二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 14:39:46
保守
- 146◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 14:46:53
涙を流しながら、湯埜は私を抱きしめる。涙で服が濡れてしまうから急いで引き剥がそうとしたけれど、私を抱きしめる腕の力は強く、引き剥がせない。……いや、もしかして、引き剥がさないのか?
「あなたはひとりではない」
「知っていますわ、そんなこと」
「いいえ、知りません。あなたはひとりで背負わなくて良い。あなたの苦しみは、あなた以外の人とも分かち合える。あなただけが苦しむ必要はない」
「私(わたくし)の仕事なんですのよ。私(わたくし)の責務なんですの。それを放り投げるわけには……」
「誰かと荷物を支えあうことは、責任の放棄ではありません。だから恐れないで。躊躇わないで。あなたはもっと、自分を愛していい。もっと、自分を諦めないでいい。もっと、幸せになりたいと思っていい。誰もそれを否定なんてしません。誰も、誰も……世界からあなたが疎まれる必要は、ないのです」
ああ、なんだろう。これほどまでに私の願望成就に私の心が惑わされたことはない。気持ちが流れ込んでくる。朝凪湯埜の優しさが、哀しみが、慈愛そのものが雨のように私に染み込んでいく。
①→泣いてますの、私(わたくし)……?
②→よくはわかりませんけれど……少し、肩の荷が降りたような気がしますわ
dice1d2=2 (2)
- 147二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 18:28:01
濡鴉ノ巫女を思い出すな
- 148◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 22:01:14
「まだ、私(わたくし)にはあなたが何を言っているかわかりませんわ。けれど……そうね、ちょっとだけ、荷物が軽くなりました」
「そう……よかった。それだけでも、わたしは嬉しいのです。あなたが己を振り返る機会さえ生まれたのならば、それに勝るほど喜ばしいことはない」
「ええ。まだ私(わたくし)が命を賭けるにはたくさんの年月がありますもの。ゆっくりと、時間をかけて見つめ直しますわ。それで……どう、かしら。お話、受けていただける?」
「是非に。わたしの始解を用いれば、会合もさらに進むでしょうし」
手と手を握り合う。彼女もまた、私には持っていない、私には勿体無いほどの光を持つ。まだ、先の未来の展望はないけれど。希望は見えないけれど。それでもきっと、いける気がするのだ。
「さあ、世界のすべてを観測し、その趨勢を見守ることこそが私(わたくし)たちの仕事です」
「ええ。………ところで、あの金髪の御方は?」
「あっ」 - 149二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:01:33
このレスは削除されています
- 150二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:01:43
このレスは削除されています
- 151◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 22:02:12
①誰かがハッシュを起こす
②普通にハッシュが起きる
dice1d2=2 (2)
- 152◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 22:14:41
「む……寝てしまったか……おそらくあの女の斬魄刀なのだろうが……」
ハッシュヴァルトは頭を押さえながらゆっくりと体を起こす。極度の疲労、それに近い状態が未だ身を襲っていて、倦怠感は変わらず存在する。しかし、その程度で折れるような男ではないのだ。
「………さて、ここからどうするか。アレクサンドラも寝ているようだしな……」
実際はアレクサンドラが寝ているのは始解の効果で半ば合意的なものなのだが、それをハッシュヴァルトが知る由もない。
というわけで>>156まで集めます
- 153二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:15:08
二人は放置して他に危険人物がいないか探索
- 154二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:15:34
まだ疲れてふらついてた所を誰かが助けてくれる
- 155二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:16:38
脱獄者とエンカウント
- 156二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:17:37
- 157◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 22:20:01
- 158◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 22:31:58
「………まあ、この二人はこのままで良いだろう。そこの女だけは殺さねばならないが……アレクサンドラも眠らせられたというのであれば、彼女が始末をつける」
己を侮る敵を許さないのがアレクサンドラ・アロマトラットだ。朝凪湯埜の真意はどうあれ、アレクサンドラを眠らせた以上は報復があると見るべきだ。ならば、自分がすべき選択は。
「………目的を果たすとしよう。この女のように危険な存在がいるならば、情報(ダーテン)に記しておかねばならぬ」
①ふらふらと歩いていたら自分を呼ぶ声が
②なんか脱獄してるやつとエンカウント
dice1d2=1 (1)
- 159◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 22:36:27
行ってみたら何が?
>>163まで
- 160二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:37:06
なんかこっちを見てニコニコしてるメスガキ
- 161二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:38:51
中性的なよくわからん囚人が外で待ってた
- 162二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:49:14
なぜかセーラー服の顔が良い人
- 163二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:56:05
- 164◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 23:08:38
- 165◆rVAt.hfKLg22/12/24(土) 23:21:17
- 166二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:21:35
両性具有
- 167二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:22:00
虚化経験がお有り
- 168二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:22:51
性格が大体うざ可愛い感じの後輩
- 169二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:23:50
人格分離が出来る(サクラファイブみたいに)
- 170二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:24:19
両刀使い
- 171二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:48:51
「……ここ、か?」
「はいは〜い!そこの冴えないお顔した、なんとなく体幹トレーニングで体幹は抜群なのに心情的な問題で片方に寄っちゃう感じが否めない、押しに弱そうなお兄さ〜ん!」
「喩えが伝わりにくい!……そうじゃないそうじゃない。誰だ?」
「え〜?私の正体なんて、知る必要ありますか〜?お兄さん、尸魂界の人間じゃないですよね?」
「………それもそうだな。帰るとしよう」
「冗談で〜す☆……冗談、冗談ですから!?ちょちょちょ、本当に帰ろうとしないでくださいよ!ちょっとだけ、ちょっとだけ話しましょうよー!!ノルマがあるんですぅ〜!」
「居酒屋のキャッチか?」 - 172◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 00:06:59
「それで、お前は何なんだ?」
「しくしく……私は世にも不幸な虚化の事故で虚と断定、この無間に幽閉された悲しい悲劇の女の子……」
「……虚化したなら断定も何も虚だろう。殺されないだけマシだと思うが」
「ひどぉい!」
何故か牢獄の中でセーラー服を着ている少女……少女?ともかく少女が自分にウザ絡みをしてくる。ほとほと困り果てたハッシュヴァルトは、さらに詳しい話を聞こうとしたが……
①→ようこそ、私の(精神)世界へ〜
②→捕まえちゃいました♡(分身たち使って牢獄の中に)
dice1d2=2 (2)
- 173◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 00:15:50
「はい、いらっしゃ〜い♡後悔と絶望の牢獄へ!もう離さない、ZOッ♡」
「殺す」
「ストップストップ!!嘘ですから!別に私はあなたを殺したりなんかしません!………あなた、バレると嫌なんでしょう?ならダメですよ暴れまわっちゃったら。私や湯埜さん以外にも無間、いや、瀞霊廷が手に取るようにわかる怪物はいるんですから。私の形成するここにいれば、ひとまずは安全です」
ふむ、なるほど。確かに一理ある。ハッシュヴァルトも歴戦の戦士。そこに敵意があるのか、もしくはないのかという点に関しては目敏く、目の前の少女に敵意が皆無なのも理解した。だがそれと同時に……
「なぜ君は私のことを見つけたんだ?能動的に私たちを見つけることは不可能だが」
なんで?
>>176まで
- 174二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:18:56
- 175二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:24:35
- 176二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:29:47
- 177二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:30:48
- 178◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 00:31:41
- 179◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 00:43:20
「帰刃、という概念はご存じですか?」
「虚、特に破面に見られる技能だな。虚化した死神にも例はあるらしいが」
「はい、それですそれ。私、捕まっちゃったんでもういいや〜って、ずっと帰刃して過ごしてたんですよね。燃費よかったので」
「一応、死神ではないのか?そんなに気軽に虚の力を使っていいのか?」
「虚扱いされたんで良いんじゃないですかね?ともかく私はそれで他人の悪意や害意を勝手に蒐集、取り込んで強くなり続けていました。といっても無間で味わえる悪意なんてたかが知れて……そんなところに出会ったのがアナタです、色男さ〜ん!」
はて、私はそんなに悪意を出しながら今までの人生を生きていたのだろうかと振り返る。割と普通に生きてきた気もするし、確かにおじさんと暮らしていた時はそんな感じに鬱屈だったが。ああでも、多くの業務を1人でこなしているのはなかなかにキツい。
「え……気づいてないんですか……自分のそのドス黒いねちっこい、何週間も放置した油汚れみたいな感情……」
「は?」
「いえ、気づかないならそれで。ともかく、私はそれを辿ってあなたに会ったのです」 - 180二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:46:13
ひでぇ言われようで草
- 181◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 01:00:43
「……私を呼んだのはそれが原因か」
「はい。あ、あとですね……」 - 182二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:00:58
このレスは削除されています
- 183◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 01:01:13
dice2d100=96 89 (185)
- 184二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:13:46
うざ可愛いの後輩みたいなのにちんこついてんのか
- 185◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 01:16:06
「その……お兄さん、イケメンだったので☆」
「うん?」
「イケメンだったからお誘いしちゃいました。わざわざ牢獄に引きずり込んだのも気になっちゃったりで……えへっ」
「……帰っても?」
「そんな!お願いです、お話だけでも!誰も来なくて退屈なんですよぉ〜!」
①仕方ないな……
②まあ悪くない……
③……私と話して楽しいのかは疑問だが……
④帰る - 186◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 01:16:52
dice1d4=2 (2)
- 187二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:17:29
逆ナンに弱すぎる見えざる帝国の男たち
- 188二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:18:49
肯定的2、否定的2の選択肢があって肯定的の方、しかも割と乗り気な方引くのはもうちょろいんよ
- 189二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:29:00
どうしてハッシュもバズビーも1/4を引くのか
- 190◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 01:56:13
「……情報交換、だな。いいぞ、悪くない。他に明かさないことが前提だが」
「え!?……もしかして、私の顔が好みだったり?」
「馬鹿を言え。……私はユーグラム・ハッシュヴァルトだ。お前は?」
「嘉紙空穂です。気軽にウーちゃんでいいですよ♡」
「さて、何について話すべきか……」
「無視やめてくださぁい!!」
何について話すのだろう
>>195まで集めてダイス
- 191二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:58:59
色んな他愛ないお話や
- 192二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 02:03:28
情報交換をしつつ好きな食べ物とかなんか色々
- 193二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 02:07:06
好きなタイプとか
- 194二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 02:16:58
バズがそうだったんだからお前も日常会話から始めるべきだよなぁ?
- 195二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 02:20:38
- 196二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 02:26:08
このレスは削除されています
- 197◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 02:27:15
- 198◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 02:42:21
「………情報交換だからな。互いに剣を交えながら話せば何かわかることもあるんじゃないか?」
「……ハッシュさんってもしかしてバカなんですか?」
「失礼だな」
帝国のさまざまな運営業務に携わる程度には頭を使う、バカにしないでほしい、そのような不服そうな顔を向けるハッシュヴァルト。対して空穂は何処となく子供っぽいなぁと思いながら……まあ確かに、別に良いかと虚の爪を抜き放つ。
「一手、お願いしますね」
「ああ」 - 199◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 02:42:40
どのくらい会話が弾んだか
dice1d100=97 (97)
- 200二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 02:44:03
ハッシュさんってもしかしてバカなんですか?(褒め言葉)
- 201二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 02:46:04
この場合は空穂もバカだね()
- 202二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:28:28
お嬢ってキューピッドなの?
- 203二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:48:14
ちんこついてるのノイズすぎる
- 204◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 10:44:02
「へぇ、それで!陛下とやらにホイホイついて言っちゃったんですね、ハッシュさん!」
「ついて行ったのは私の意志だ。それからの選択も、な!だからそんな目で私を見るんじゃない!」
「でもぉ、お友達と仲悪いんでしょう?というか、強くありません!?」
「私が部屋に入ろうとするとな、まるで思春期の少年のように文句を言うんだ……あと何を言っているんだ、私は騎士団最高位だぞ」
「うわぁ、息子心を理解してないオカン!というか無茶苦茶楽しそうじゃないですか怖ぁい!」
空穂の指摘は正しい。最初は乗り気ではなかったそれが、今やハッシュヴァルトの顔には笑みを浮かばせた修練になっている。日頃の精神状態の改善を狙ったアレクサンドラの計画が、思いもよらない形で進行している。とても楽しそうに剣を振るって、剣の冴えも増していくのだ。
何のしがらみもなく思う存分力を競うことができる。普段中々訪れないその状況がハッシュヴァルトに高揚感をもたらし、また本来敵であるはずの空穂に奇妙な親近感を抱いてしまう。いつもならば絶対にしないような、後ろに倒れ込む空穂を支えながら剣を突きつける姿からもそれは顕著だ。
「私の勝ちだな」
「私の負けです。……それで?これで終わりなんですか?私としては……もう少し、色々したいなぁって思うんですけど」
「………ふむ」 - 205◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 10:45:08
>>209までこの後の行動募集
無し、なら無しでも可ですわ
- 206二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 10:53:56
なんかすごい距離感近いまままだお話続行
- 207二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 11:01:05
空穂が思いっきりハグ
- 208二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 11:09:16
ラッキースケベ
- 209二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 11:25:14
- 210◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 11:31:26
- 211◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 12:01:02
「えへへ、ハッシュさ〜ん」
「なんだ、……っ!?」
後ろに倒れ込む空穂を支えたハッシュヴァルトが体勢を元に戻す前に、空穂が彼の胸に飛び込んだ。思いっきり飛びついた結果、ハッシュヴァルトは崩れ落ちなかったが、尻餅をつく形となり、彼に若干覆い被さるように空穂が抱きついてるような光景だ。
「へぇ……お顔はとっても綺麗なのに、しっかり筋肉は付いてるんですね」
「剣が私の主武装だからな……というか離れろ、おい」
「良いじゃないですか〜♡私にもー少しぐらいはハッシュさんの胸板堪能させてくださ〜い♡」 - 212◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 12:05:52
- 213◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 12:07:22
70以上超えちゃってるので補正は半分に……
- 214二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 12:12:09
ちょろいぜユーゴー……
- 215二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 12:12:27
お前も大概だぞバズ
- 216◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 13:34:33
「全く……満足したら離れろ。暑苦しい」
「えぇ?そんな暑苦しそうな服着てるからじゃないですかぁ?私みたいに、ラフな感じにしちゃえばいいのにぃ」
「私ではなくお前がおかしいんだ。死神のくせに現世のセーラー服とはどういう了見なんだ?」
「気になります?気になっちゃいます?」
「いや、別に」
「もぅ、ハッシュさんったらツンデレ〜♡」
不思議と、不快ではない。ハッシュヴァルトはこの奇妙な状況に置かれながらもそんな感想を抱いていた。陛下やバズ以外の人間、しかも怨敵である死神を相手にこのような心持ちになるとは思っていなかった。本当に不思議な話だが、心が豊かになっている。
「……人肌に触れることがなかった故に私も血迷ったか。不思議と悪くない」
「………」
「どうした」
「いや、その……そんなど直球ストレートに言われると照れますね〜」
「…………そうか」 - 217二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 13:37:24
バズに負けず劣らず甘酸っぱいんだが?
- 218二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 13:54:04
どうして騎士団最強格の二人はこんな……
- 219◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 14:06:47
- 220二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 14:17:32
「情報(ダーテン)なんかに私のこと書いちゃダメですよ?また来てくださいね♡」とデコピン(呪い)仕込んでお別れ
- 221二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 14:26:13
そっと自分の性別について述べて「また会いに来てくださいね……?」って不安げな顔で袖掴みや
- 222二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 15:00:19
連絡先交換
- 223二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:23:03
- 224二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:34:50
このレスは削除されています
- 225◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 16:35:23
- 226◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 18:04:37
dice1d100=96 (96)
- 227◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 20:01:32
「そろそろ時間、危ないんじゃないですか?それとも、立場の危険を冒してでも私を愛してくれたり……!?」
「冗談がキツい。言われなくとも帰るから安心しろ」
「ワァ……」
泣いたような演技でさらにハッシュヴァルトを強く抱きしめる空穂。……しかしそれも足早に終わらせ、少し不安げな顔を浮かべて、ハッシュヴァルトに問いかける。
「私のこと……やっぱり情報(ダーテン)とやらに書いちゃいますか?それとも殺す?」
「殺すことはあり得ない。それでは計画が瓦解する。……正直なところ、迷っている。私が陛下にお前のことを進言するかどうかはな。ただ……」
「………?」
「いや、そのような怯えた顔もできるのかと思ってな。……決めたぞ、首を出せ。安心しろ、殺しはしない」
大人しく首を差し出す空穂。その無抵抗に見せつけられた首筋に、ハッシュヴァルトは軽く爪を立てる。横向きに一回、縦向きに一回、十字を作るように。
「私が恐れることはお前を起点にした帝国の計画の瓦解だ。だから私はお前に『監視の徴』を刻むことにする。お前が不都合なことをしようとした時、いつでも殺せるように」
「大胆なんですね?」
「言っていろ。……中々に満足した時間を楽しませてくれた礼だ。くれぐれも、私に殺させることがないように。精々無間で震えることだな」
「はい、ではそのように。……ふふっ、かーわいい♡」 - 228二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:11:39
ダイス低かったら此処でおしまいの関係だったんだろうけど96とか叩き出すから……悪い子だかわいいユーゴーや……
- 229◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 20:20:17
「あら、もう終わりですの?もっと沢山イチャつけばよかったのではなくて?」
「………アレクサンドラ………」
少々名残惜しさを覚えながら牢獄から出ると、そこには優雅にコーヒーを嗜んでいたアレクサンドラが立っていた。どうやらこちらのやっていたことを全て把握していたようだ。
「あの女は、朝凪湯埜は殺したか?」
「いいえ。記憶は奪っておきましたけれど、わざわざ殺してバレるような真似は御免ですわよ」
「そうか。………帰るぞ」
「あら、あら。……時折連れて行って差し上げましょうか?それとも、あなたの方で会話できるから良いのかしら」
「変に言いふらすなよ」
「あなたも私(わたくし)のやることにそれなりに看過するならば構いませんわ。そうでないなら残念ながら」
「……食えないヤツだ」 - 230◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 20:23:51
影に潜りながら、ふと考える。そう言えば、ユーグラム・ハッシュヴァルト、バザード・ブラック。「与える力」と「奪う力」を体現したような男たち、陛下の半身ずつとも呼べる男たちが滅却師ではない種族と良い雰囲気になるとは奇妙な話だ。何か惹かれるものがあったのだろうかと、取り留めもないことを思いつつ……
「全くもう……千年越しの思春期なんて手に負えませんわ。なんで二人とも初心な少年みたくなってるんですのよ」
「余計なお世話だ。……おい待て、今二人と言ったか。私以外にもいるのか?」
「さぁ、知りませんわ」
「バズビーか?……バズなのか?」
「知りませんと言ったでしょう!気になるならあなたの方で確認したら良いんですのよ!ほら、帰りますわよ!」
終 - 231二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:27:09
遅すぎる思春期が訪れた帝国最強の二人よ
- 232二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:52:40
お嬢様がオカン
- 233二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 21:08:16
結果的にどっちとも後々帝国を壊しかねない要因の一つになってるね
- 234二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 22:28:25
- 235二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 22:36:12
ポケットモンスター
度々ドロネアに会いに行こうとするバズビーvs度々空穂に合いに行こうとするハッシュヴァルトvsダークライ - 236二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 22:41:08
ダークライを解放しろ
- 237◆rVAt.hfKLg22/12/25(日) 23:57:06
次はこれからの展開を
なおお嬢様もとい帝国パートは暫しお休み。ちょくちょく断章としては挟まれるかもしれません
①栞山さんと黒崎家の関わり
②ルイーナの虚夜宮潜入
③湯埜さんの癒しカウンセリングルーム
dice1d3=1 (1)
- 238◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 00:00:40
栞山さんと黒崎家の関わり
一護が生まれる前から
①ある
②なかった
dice1d2=1 (1)
- 239◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 00:08:15
真咲が滅却師であることは知っていた?
①〜②→自分に襲い掛かる虚を対処していたのを見たので知っていた
③→知らなかった
dice1d3=2 (2)
一心が死神であることを知っていた?
①〜③→→知る由もないので知らなかった
④→仲良くなる上で知った
dice1d4=1 (1)
- 240二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 00:08:57
内緒かぁ
- 241◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 00:15:12
次は漂白者を作った後のお話
とりあえずみんなの情報交換をした際に湯埜さんは一心のことに
①気づく
②気づかない
dice1d2=2 (2)
- 242◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 00:16:57
お嬢様の反応
①黒崎……?ああ、そういえばそんな純血がいたような気もしますわ
②聞き覚えがありませんわね……どこかの混血かしら?
dice1d2=1 (1)
- 243◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 00:21:22
藍染の計画(ホワイト云々)は
①そういえば……藍染惣右介は……現世に……だった気がしますわ
②隙を見せないんですのよ、あの男。影から見ているのにわかりませんわ
dice1d2=1 (1)
- 244二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 00:42:48
このレスは削除されています
- 245◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 00:43:20
ここで再びダイス
ホワイト計画を聞いたことで湯埜さんは十番隊隊長志波一心が頭によぎりました
なので同じ名前である「黒崎一心」と「志波一心」に何か結びつきがあるんじゃないかと考えるアイデアロール
①何もないでしょう
②〜③何かあるのかも……
④もしかして……一心隊長……?
dice1d4=1 (1)
- 246◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 00:46:51
まあ湯埜さんがおそらく投獄された後の出来事だと思われますからね仕方ないね
それにどっちにせよ真咲の聖別でもう一度彼らも色々と振り返ることになるでしょうから
では次
栞山さんは真咲と一心、比較的どちらと親しいのか(どちらとも親しいのは前提)
①が真咲、②が一心です
dice1d2=1 (1)
- 247二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 00:49:36
聖別(とグランドフィッシャー)で死ぬやつぅ
- 248◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 00:57:57
なんで仲がいいのか
>>251まで集めます
- 249二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 01:14:15
大学の勉強のための古本探しで出会って仲良く
- 250二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 09:35:49
栞山さんが可愛くてつい可愛がってしまう
- 251二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 09:56:45
栞山さんにご近所ということで真咲がお菓子配ったらむっちゃ喜ばれたから
- 252◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 12:47:24
栞山さんの35歳って……
①聖別起きた時
②本編開始時
dice1d2=2 (2)
- 253二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:38:44
なるほど、一護が生まれる頃は大体15歳
- 254◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 14:49:18
「真、真咲殿……当方、もう20歳でありますよぉ……そんな風に撫でるのは良くないのであります」
「えー?だって小口ちゃん、子供みたいなんだもの」
「失礼であります……そ、それにほら、一心殿が当方を睨んでいるのであります……」
「あらあら、精々睨ませておけばいいのよ」
20歳。アレクサンドラと手を結んでがむしゃらに世界を見守り続けて早数年、栞山は現在、空座町にて古本屋を営んでいた。そこで出会ったのがこの黒崎真咲だ。
彼女が滅却師と呼ばれる種族、しかも純血であるというのはアレクサンドラから知らされた。純血滅却師とやらの強さを今まで知りもしなかった栞山は、こっそりと自分を襲う虚と戦っていた真咲の光景を見てあまりにも驚いたものだ。
そんな彼女と、普通の町医者である黒崎一心との間に子供が生まれる。それはとても喜ばしいものだと思った。
「もう、名前は決めたのでありますか?」
「まだ……かな。もう少しかかりそう」
「そうでありますか。お祝いに絵本をたくさん持ってくるのであります」
「あら、嬉しい。さっきも色々な本を持ってきてもらったし、どれだけ感謝しても足りないね」
「いえいえ。やはり古本屋、需要がなく余ってしまうことはあるのですよ」 - 255◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 14:57:07
「………」
滅却師に対する死神側の対応も年々きな臭くなっている、というのは同胞である湯埜の報告だ。ただ殺すだけに飽き足らず、研究材料として魂魄を捕まえようとする動きもあるらしい。
そんなこと、許されない。少なくとも、石田家や黒崎家のように安寧の日々を過ごしている人々が遭っていいような運命ではない。
だからこそ、栞山は誓う。均衡を守るためにも、重要な霊地である空座町を見守り続けよう。自分ほどの強さならば、守れるはずだ。真咲だって、石田家だって、弱くない。きっと大丈夫。
そう、あの日までは。 - 256二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 15:00:20
あっ……九年前……
- 257◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 15:06:30
九年前のあの日、栞山小口は
①別のところで虚を退治していた
②仕事をしていた
dice1d2=1 (1)
- 258◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 15:14:11
「………困るのであります。あまり派手に虚に暴れ回られては、当方が倒すしかない」
基本は死神に虚を倒すのは任せるべきだ、というのが栞山の見解だ。アレクサンドラから教えられた世界のシステムによると、自分たちや滅却師が虚を殺すのと、死神や虚が虚を殺すのはまた違う。それ故に、滅却師と死神は争いあったという話があるほどだ。
「………ほら、良い子でありますから。当方が死神のところに連れて行きますから……む?」
虚の爪が、栞山の腹を貫く。その鋭く太い一撃は、華奢で小柄な栞山の腹部など無残に砕き臓腑を撒き散らすはず……だったのだが、不思議なことに、血の一つも飛んでいない。
「どこに攻撃が来るのか。それすら把握していれば、事前にその細胞を操り回避することは自由であります」
そのまま、ギュッと拳を握りしめて。
「失せろ、虚。お前にくれてやるほど当方の、我々完現術者の肉は安くないのであります」
思いっきり、粉砕した。 - 259二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 15:15:18
アウラさんぐらいの芸当はできなくても事前に攻撃を予測さえすればその真似事はできるってわけか
- 260二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 15:16:00
つっよ……
- 261◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 15:29:06
「………あの日も雨でありましたな。本当に、忌々しい。当方が斬魄刀さえ持っていれば容赦なく斬り殺したのですが」
忌々しいのは、己の力不足だが。あの日の誓い、あの日の自分に、ひたすら雨が打ちつける。今はレインコートを着ているから冷たくないし、それどころか完現術で雨粒は弾けるけれど、あの時はそんな余裕すらなかった。
「………強い、ですね。一匹……真咲殿と一護くん?」
強い虚の気配が一匹、遠くから察知できた。強めの虚が黒崎真咲と黒崎一護の前に現れている。
しかし、強いとは言ったがそれはあくまで平均的な虚と比べたらの話。おそらく自分ならば余裕で倒せる強さ、自分でなくとも黒崎真咲ならば余裕で処理できるだろう。
「今日は町全体がうるさい。他にも活発な虚がいるのであります。………真咲殿なら、おそらくは大丈夫、でありますね」
きっと、純血滅却師である真咲ならば大丈夫だろう。そう判断した栞山は、空を駆けて他の虚の対処に行く。そう、判断してしまったのだ。 - 262二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 15:30:44
雨が降る日に大事な人を喪う男
- 263二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 15:39:21
「う、うぁぁ!!母ちゃん!!母ちゃん!!!!」
「………真咲…………」
泣き声が聞こえる。自分の怠惰で悲しませてしまった小さな子供の泣き声が。
後悔が聞こえる。自分の怠惰で要らぬ負担を背負わせてしまった男の後悔が。
いったい、どうしてこうなった?いったい、誰がこんなことを?なんで、なんで……黒崎真咲はグランドフィッシャーに敗れた?
「……当方……いや、おれの、せい………?」
自分がグランドフィッシャーをみくびったから?自分がもっと早く虚を倒して援護に行かなかったから?自分が正体を明かして真咲ともっと色んな情報を交換してなかったから?
「なんで……また……もう嫌だって、もう、こんなことしたくなくて、そのために必死に戦ってきたのに………」
涙は出ない。きっと、涙が出るラインを通り越すほどに今の自分の心を虚無が満たしている。ただ、後悔と、絶望と、哀しみだけが満たしている。
「…………また、間違えた…………」 - 264二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 15:40:39
これはもしかしてお葬式のシーンかしら?
こわ…… - 265二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 15:43:41
もう曇らせるのやめてやれよ!!
- 266◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 15:54:13
「報告会を始めますわ。今回は先日行われた聖別とその被害に関しても話していくつもりで……コグチは?」
「先ほど事前に来てもらいました。どうやら友人の…黒崎真咲の葬儀があって参加は遅れるそうです」
「そう……あの子、堪えているでしょうね」
「ええ。……それと、これはその時に聞いた話なのですけれど」
「何かしら?」
「黒崎真咲は、本来実力が遥かに劣っているはずの虚と戦い、戦死したようです。栞山さん曰く、絶対にあり得ないと」
「………黒崎、真咲が……?純血なはずなのに………?」
ユーハバッハの行った聖別。それは、ユーハバッハが蘇生するために必要な力を、滅却師から奪い取るための儀式。力を奪われた者はその場で即死、あるいは身体能力の極端な衰弱、または……滅却師としての能力の喪失と、さまざまな事例が挙がっている。
しかし、この対象にされたのはあくまで混血滅却師。黒崎真咲は純血滅却師である以上、無縁の話のはずだ。むしろ、それで言えば普通の人間である黒崎一心との間に生まれた黒崎一護の方が危険なはず。しかし、死んだのは真咲だと言う。
「………何が、起こってますの?」 - 267二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 15:57:52
そらそうなるわ
- 268◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 16:10:49
「……お待たせしたのであります。栞山小口、ただいま馳せ参じました」
「………帰っても良いですわよ。あなた、とても憔悴していますわ」
「そういうわけにはいかないのであります。黒崎真咲の死、聖別による空座町に住まう滅却師の被害、そのどれもを述べなくては」
今にも吐きそうな顔をしながら、栞山はつらつらとここ数日であったことを述べる。それらは全て、真咲が死んだ後に栞山が必死にこなした業務だ。精神的に相当な負担をかけながらもいつもの倍以上に動いたそれは、矜持というよりは意地だろう。
その結果、その場にいる誰が見ても心身ともにボロボロになっていたとしてもだ。
「……聖別を逃れたと思わしき純血とそうでない者の混血は、当方が確認できる範囲では四人。黒崎一護、黒崎夏梨、黒崎遊子、石田雨竜であります」
「………石田雨竜?」
「はい」
「そう………謎が多い黒崎家と違って、こちらは両家系の血筋もはっきりしていますのに……なぜかしら……」
「いや、謎が多いのは黒崎家もだろ。純血の家系だったのに黒崎真咲が聖別の対象になった。そんでもってそのガキたちはならなかった。おかしいだろ、どうなってやがる?」
「そっちはなんだかんだ屁理屈は立てられますのよ。子供たちは皆、滅却師としての素質が皆無だったとか。力は奪われたものの肉体機能的に問題はなかったとか。……ただ、やはり黒崎真咲については、疑問が残りますわね」 - 269◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 16:20:22
「考え得る想定としては一つ、黒崎真咲は純血ではなく、最初から混血滅却師であった、というものですが……」
「それこそあり得ませんわ。純血と混血の差は大きい。話を聞く限り、黒崎真咲は石田家のように本気で修練を行ってはいなかったようですし……」
「真咲殿は静血装が得意だったのであります。サンドラちゃんの話を基にすると、混血であればあり得ない……」
「じゃあ後天的に何かが入って穢れたんだろ。虚の霊圧とか。確かにお嬢が言うには虚の霊圧は猛毒だが、多量じゃなければすぐに死ぬってわけでもねぇ。入って穢れた、不浄と断定された、と見るべきだろうぜ」 - 270◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 16:23:20
アイデアロール
ホワイト計画を知っている、黒崎真咲の実情を知っている、聖別の実情を知っている、黒崎一心のことは知らない
以上から80以降はミスのアイデアロール
dice1d80=78 (78)
- 271◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 16:27:30
さらにアイデアロール
dice1d85=48 (48)
- 272二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 16:31:50
おん?
- 273◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 16:40:52
「虚……虚……そういえば、藍染惣右介の計画に寄生型虚、ホワイトの運用がありましたわね。結果は、死神ではなく人間へと寄生したという話ですけれど」
「………そういや、アレだな。栞山が聞いた話のほら、もともと石田家の許嫁だったのが婚約解消されたって話。それと同時期だったな、それ」
「つ、つまり……真咲殿はホワイトと?ですがそれこそおかしいであります。虚に滅却師の魂は耐えられない。これは逆も然り。……寄生された時点で、死ぬのであります」
「…………あっ」
「どうしましたの、ユノ」 - 274◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 17:34:54
「みなさんは志波家、という一族をご存知ですか」
「当方は……」
「オレも知らねぇ」
「五大貴族の一角……でしたわね?最後まで霊王を楔とする運命に抗おうとした」
「はい。志波家は少し前に没落していまして……以前からさまざまな理由でゆっくりとその傾向はあったのですが、何よりも大きい理由が『十三番隊副隊長志波海燕』の殉職。そして……『十番隊隊長志波一心』の失踪です」
「志波……一心……一心?」 - 275◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 17:41:40
聞けば、志波一心の失踪、ホワイト計画の実施、黒崎真咲の出奔が皆、比較的同じ時期に起きた出来事だという。そして、黒崎真咲の結婚相手は黒崎“一心”……この状況に、何の関係性もないのだろうか?
「ずっと、引っかかってはいたのです。一心という名前が。……彼は大らかで、暢気でした。わたしの情報収集の一環であった御前鬽に抵抗し得る霊圧と精神力を持っていながら、毎回わたしの誘いに応じて茶を呑み楽しむほどに。
そんな彼が、自身の立場に責任を持っていた隊長である彼がいなくなったというのは、わたしにも忘れることはできません。と言っても、結びついたのはついさっきですが……」
「黒崎一心と、志波一心……確かに、そうですわね……本来は全くおかしな話ではありませんけれど、未だなお、現世では男性側の姓に女性側が迎合するという風潮もあると聞きますわ。と考えると、黒崎家に婿入りというのも少し、ほんの少しですが、珍妙に映りますわね」
なら、残る疑問はひとつ。本来相容れない立場であるはずの一心と真咲が、互いに駆け落ちをするほどの選択を取ったのか。そして、ホワイトと真咲が関係しているとして、なぜ真咲は生きているのか。そこに因果関係はあるのか、だ。 - 276二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 18:04:40
「………一つ、聞きたいのであります」
「ええ、何かしら」
「滅却師、死神、その双方、力は子供に受け継がれるものですか?」
「………そうですわね。基本は、そうだと思いますわ。もちろん、適性が全くない子供もいるでしょうけど」
「虚は、どうなのでありますか。仮に真咲殿の中には虚がいて、それが受け継がれる可能性は」
「………ありえない、とは言い切れませんわね。謎が多いので一概にこう、とは言えませんが……親の魂魄の因子が子に影響する可能性は十分に」
「なら!!!」
縋るように、訴えるように、己の両腕を掻き抱きながら……栞山は、己の罪を思い出すように、震える口で苦悩を告げる。自分がそうした、自分がやった、そんな風に責めながら。
「なら……一護くんは……これから先、もっと辛い目に遭うのではありませんか……?だって、だって彼は……完現術者でもあるのだから」 - 277◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 18:23:18
その告白は、今まで誰も知らぬもの。誰も気づかなかったもの。誰にも言わず、誰にも明かさず、ただ一人、栞山だけが胸に秘めていた真実。完現術者であった栞山だからこそ、知っていたものだ。
「事実ですの?」
「……完現術を発現する条件の考察は、我々も行ってきたのであります。その中の一つには“家族が虚に襲われること”がありました。しかし、当方が知っている与太話に一つ……その人が、“霊王の欠片”を宿していること。それもまた一説にあるのです」
「あなたも、持っていますの?」
「……綱彌代と名乗る死神からは、当方が霊王の毛髪を持っている、と。そして、当方は……幼い頃から妙に霊感が、霊力が強かった一護くんに不思議な胸騒ぎを感じていました。当方の亡くなった教え子たちのことも頭にあったので、万が一があるなら早い方が良いと当方は綱彌代から伝えられた方法で一護くんの魂魄を探ったのです」
「結果、あったんですのね。霊王の欠片が」
そう、あったのだ。霊王の欠片を宿していた、つまり完現術者としての適正が一護にはあった。
栞山はそれでも良いと思っていた。一護がたとえ虚に襲われても、真咲なら守ることができるし、自分だって守ることができる。一護が戦う力を身につけるかどうかは、もう少し一護が育ってから決めさせれば良い。あまり早く争いに関わるようにしてしまえば、一護の幸せな生活自体が崩れてしまうかもしれないと。
だが、そうは言っていられない。彼を守る力を持っていた黒崎真咲は死に、歳を経るに連れて一護の霊力がさらに高まっていく恐れがある。死神や滅却師の息子であることからも、それは避けられないだろう。虚の因子も宿すというなら尚更だ。
きっと、これからずっと、一護は非日常の霊的存在と関わり続ける一生を送る。それに立ち向かわなければならないのは一護本人で……そうしてしまったのはあの日、グランドフィッシャーを見逃した自分だ。 - 278◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 18:41:02
「……黒崎一心は、守ってくれませんの?」
「一心殿に守る力があったならば、あの時に真っ先に守りに行ったはずであります。それほどまでに、彼は黒崎真咲を愛していた。それに、日常生活を送る一心殿の身体も、霊圧も、人間そのものでした。
当方は物の魂を知覚し司る完現術者でありますから、ただの義骸なら判別がつくのであります。……何らかの原因で、彼は死神の力を失っている、あるいは酷く衰えていると考えるのが妥当かと」
死神、虚、完現術者、滅却師。異なる四つの力を持った存在であり、幼少ながらも既に強い霊感を持っている。
「………巻き込まれる気しかしませんわね」
「当方のせい、なのです。当方が、真咲殿を見殺しにしたのです。そのせいで、一護くんは……また、ああまただ。あれだけ誓ったのに。もう負けないって言ったのに、俺は……」
「馬鹿じゃねーの?何でお前が悪いんだよそれ」 - 279◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 19:14:49
呆れた様子で、深くため息。その目線は責める物ではないが、かといって許すものでもない。ただ、何も変わらない瞳。
「お前が聖別のことを知ってたらそりゃあお前が悪いよ。黒崎真咲と聖別が結びついてなくてもそうなり得る可能性は考慮できたんだから。でも違うだろ?オレも、お前も、湯埜も、お嬢だって知らなかった。知ってて何もしなかったのは最悪の怠け者だけど、知らないことは何もできないんだよ。だって知らないから。わからないことはできないんだ」
「で、でも、当方が、当方が」
「“でも”じゃねぇ。“だって”もねぇ。オレの主観ではあるけどはっきり言うぜ。あのとき、手元にあった情報で取ったお前の判断は正しい。ちゃんと敵と自分、そして味方の戦力を測った上で取れた最適解だ。
そのおかげで、空座町で他の虚に食われる運命だった奴らを助けたのは間違いなくお前の行動だ。悪いのはユーハバッハとかいうクソジジイだろ」
「………」
「まあこれもオレの勝手な言葉だけどな。お前がそれでもと黒崎真咲を助けに行ったら助かってただろうし。他に犠牲者は出てたかもしんねぇけど。まあ、なんだ。
………気負うな。お前が気負いすぎるとオレたちも辛いし、遺された黒崎家の奴らも辛い。話だけしか聞いたことねぇけど、そういう優しい一家なのは痛いほどわかるんだから」 - 280二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 19:18:17
ルイーナニキがイケメソ
- 281二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 19:24:33
みんなチョコラテじゃねぇか!
- 282◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 19:30:46
「栞山さん」
「……湯埜殿」
「ここはわたしの迷い家です。今は会合で使用していますが、本来の意図は誰かの心を癒すものです。ですので……」
そっと、優しく。頭を撫でる。今までずっと頑張ってきた栞山を労わるように。涙さえ流せなくなってしまった栞山の心を溶かすために。
「どうぞ、泣いてかまいません。大事な友人が亡くなったのです。泣いて当然です。泣くことは人の心を和らげます。ですので……ええ。現実世界では泣けずとも、わたしのこの世界ならば、あなたは泣くことができる」
「当方は、もう泣かないって。あの子たちに誓ったのであります。だから今回も、涙を流すことは……」
「コグチ」
「……サンドラちゃん」
「泣くことは弱さではありませんわ」 - 283二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 21:56:57
温かい
- 284◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 22:25:00
「みんな……優しすぎるのであります……っ……泣きたくないのに……」
「あなたが言いますの、それ?」
「ひどいでありますよぉ゛〜!」
年甲斐もなく…といっても、他三人からしてみれば子供というべき年齢だが……泣きじゃくる栞山を撫でながら此度の会合は締められたのであった。
「………本来ならば私(わたくし)が黒崎真咲のことについて調べるべきなのでしょうけれど……ヒゲジジイが蘇生したせいで動きにくいですわ」
「………わかったのであります。当方、動くのであります」
「へぇ?どうやって?」 - 285二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:26:00
このレスは削除されています
- 286◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 22:26:18
- 287◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 22:30:00
「……一心殿、よろしいでありますか」
「お?小口か、こんな夜中にどうしたどうした」
「真咲殿のことについて、少しお話が。当方と、あなたで、二人っきりで」
「………困ったね、シングルになった途端モテモテだ」
「一心殿」
「悪ィ。……で、なんだ」
①当方は、一護くんと同じ完現術者という存在であります
②真咲殿は、純血滅却師でありますよね
③黒崎一心殿……いえ、元十番隊隊長、志波一心殿
dice1d3=3 (3)
- 288◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 22:32:46
dice1d100=81 (81)
- 289◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 22:36:38
その言葉を、まさか目の前の男から聞くとは思わなかった。今までずっと、栞山小口という人間はこちら側とは無縁の存在だと思っていたからだ。確かに霊感があるとは言っていた。でもそれだけだと思っていた。けど違った。
………取り繕おうにも、取り繕えない。目の前の男は、そこまで確信を得ている。瞳に宿る感情が、言い逃れのできない光を帯びているからだ。
「………小口。お前もしかして、死神だったのか?」
「まさか。死神は嫌い……ではありませんが好きというわけでもないのであります。なぜなら昔、当方の弟子は皆、死神によって殺されたのでありますから」
「………お前」
「そんなことはどうでも良いのであります。あなたは、あなたは本当に、元五大貴族の一角、志波家に属する死神。志波一心だったのでありますか」
「ああ。元、だけどな」
①ある程度実情を明かす(自分は完現術者で一護もそうだということ)
②真咲についても聞く
dice1d2=1 (1)
- 290◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 22:43:23
「一心殿は完現術者という存在をご存知でありますか」
「名前なら」
「完現術者。発生する要因は諸説ありますが、“全ての物に宿る魂”を使役する、完現術という異能を用いる存在だとお思いくだされ。当方は一護くんと同じ、その完現術者であります」
「………待て、一護もなのか?」
「はい。当方にはそれを確認する術があります故。一護くんは、死神、滅却師、完現術者の力を宿しているのであります」
驚いたが、今度はそこまで衝撃的ではない。自分が死神であったことを知っている男なら、真咲が滅却師であったことを知っていてもおかしくはないだろう。自分の衝撃はそれよりも、一護にそんな力が宿っていたということで。
「全く……で?お前は何が聞きたいんだ?その確証をとって終わり、じゃねぇだろ」
①真咲殿の死について、当方が知り得る事をお教えするのであります。ですので、一心殿も教えていただきたい。
②真咲殿はかつて虚化をしていた滅却師でありますよね。ならば、なぜ彼女は生きていたのでありますか?
dice1d2=1 (1)
- 291◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 22:51:04
「まずは謝罪を。あの日、当方も真咲殿と一護くんを襲っていた虚のことには気づいていたのであります。……気づいていながら、他に現れていた虚の駆除をしていたのであります。当方が、見逃しましたのです」
「………お前は悪くねぇ。俺もアレには気づいてた。気づいて……真咲ならどうにかなるだろうと放置しちまった」
「聖別を、当方は把握できなかった。ユーハバッハが蘇生することはわかっていました。けれど、それがいつかはわからなかった。そして、純血滅却師であったはずの真咲殿が、その対象に選ばれるということも」
みんなはああやって励ましてくれたけど。これは、他の何者にも代えられない自分の罪なのは事実だ。なぜなら自分は、甘えたから。もっと力があればと思う気持ちを否定できないから。みんなには申し訳ないけど、背負わせてほしい。
「石田竜弦殿からある程度は聞いていると思うのであります。ですから、一心殿は今更聞くことなどないのかもしれません。それでも当方は、当方が知る限りのことを話します。ですから、どうか……どうか、一心殿も教えてくだされ。なぜ、真咲殿は聖別されたのか。あなた方は、なんなのか」 - 292二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:53:51
一心ルートか仮面の軍勢ルートの分岐かな?
- 293二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:55:43
いきなりこんなにズケズケ言ってきたら普通は警戒するけど、一心が警戒しないのは栞山さんの人柄なんだろうな
- 294◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 23:09:45
「………なるほど、であります」
「ああ。それが、俺と、真咲の……そして一護の秘密だ」
そんな話があったとは、思わなかった。道理で納得が行った。藍染惣右介。彼は本当に天に立つつもりらしい。何と傲岸不遜。何と傍若無人。彼の欲望で、黒崎家の太陽を壊したことは許せる話ではない。
「………一護くんは、もう寝ていますか」
「ああ」
「少し、一護くんに会わせてもらっても良いでありますか。試したいことが、あるのであります」
「優しくしろよ」
「無論」 - 295◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 23:15:05
「………一護、くん………」
その寝顔はあどけない。まるで、辛いことなんて何もなかったよう。……ただ、その頬には涙の跡があり、やはりそれが、未だに母である真咲の死を受け止めきれていないのがわかるのだ。そっと頬を撫で、その柔らかな頬が傷んでいることに、ひどく哀しみを覚える。
「ごめん、なさい。ごめんなさい。当方の、せいで。あなたに、君に、辛い思いをさせてしまった。当方は、あまりにも、罪深い………」
謝罪を述べて、そっと心臓に手を置く。何と柔らかい鼓動か。何と優しい音なのか。きっと、彼もまた将来、太陽になるだろう。
「………もっと、もっと深く……」 - 296◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 23:15:18
dice1d100=93 (93)
- 297◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 23:19:36
「………死神の、因子。こっちは、滅却師の因子。そして、霊王の欠片」
………本当に、これだけだろうか。自分はもっと大事なものを、見落としているのではないか?黒崎一護の魂に込められている、さらなる彼の真価を。
「当方は、君を傷つけるつもりはないのであります。なぜなら君も黒崎一護で、当方の庇護すべき存在だから。だから、どうか──────」
赤い、黒い、鼓動が。その手に、感じ取られて。
「っっっ………はぁ!」
「おい、大丈夫か小口?……ゆっくり深呼吸しろ。何があった」
「……居たのであります。死神だけじゃなかった、滅却師や完現術者以外にも、確かに居た」
「………まさか」
「はい。……虚の……ホワイトの因子が引き継がれていた、のであります」 - 298二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:23:13
深すぎる
- 299二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:23:41
栞山さん優秀やな
- 300◆rVAt.hfKLg22/12/26(月) 23:28:44
「………皮肉なものですわね。かつて霊王と敵対していた虚が、今度はそれに匹敵する少年に入り混じったなんて」
栞山からの報告を思い返しながら、ひとり夢に浸る。なんて皮肉、なんて運命。よりによって志波家の人間に、その役目が任されるとは。いや、もしかしてこれも霊王の筋書き通りなのだろうか。自分にはわからない。きっと、ユーハバッハにだってわからないだろう。
「これで大したことない霊圧ならまだしも……コグチが魂を探った報告を基にするならば、その霊圧も規格外。潜在能力は未知数。間違いなく、これからの世界を巡る運命に巻き込まれますわ。何より、藍染惣右介が、ユーハバッハが、見逃すはずがない」
本当に、憂鬱だ。努力をする者は救われる。善人は救われるべきだというのが自分の信条なのだ。それが叶うことのない夢物語だとしても、そういう人々を見ると背中を蹴り飛ばしたくてたまらなくなるのが自分の性らしい。
「これからきっと、沢山の苦難があなたを襲いますわ。……けれど、どうか負けないで。諦めないで。立ち上がって。きっと、あなたには友達が、仲間が沢山できる。そんな彼らを信じて。……恐怖を前にしても進む、勇気を」
終 - 301二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:31:33
まあその、お嬢様は絶対に一護が好きだよね
というより漂白者はみんな好きだよね - 302二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:44:50
- 303二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 00:27:30
でも直接会ったりとかはまだしてないんだよね
- 304◆rVAt.hfKLg22/12/27(火) 02:59:50
①ルイーナの虚夜宮潜入
②湯埜さんの癒しカウンセリングルーム
dice1d2=2 (2)
- 305◆rVAt.hfKLg22/12/27(火) 03:09:27
息抜きのつもりでカウンセリングルーム定めたので同時上映でみんなが望む滅却師ネタがあるなら募集します
- 306◆rVAt.hfKLg22/12/27(火) 03:10:00
とりあえず三つぐらいまで
ではおやすみなさい - 307二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 03:11:08
ハッシュとバズビーがそれぞれ繰り広げる恋模様の詳細を……
- 308二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 03:43:08
バッハからみたお嬢の評価
- 309二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 03:45:04
半身二人以外の騎士団員との絡み
- 310二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 08:56:56
いちお保守
- 311◆rVAt.hfKLg22/12/27(火) 12:00:04
陛下→サンドラ
dice1d100=55 (55)
- 312二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:01:53
微妙!
- 313二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:06:12
まあまともに働かないからね
- 314◆rVAt.hfKLg22/12/27(火) 12:06:38
何でこんな微妙?以下三つ
- 315二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:06:53
未来が読めないし力も与えられない奪えないから
- 316二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:07:25
働かないけど手元から放逐するのも面倒な絶妙に邪魔なやつ
- 317二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:17:53
蘇生したらバズビーも比較的大人しくなってて本当にサンドラのいる意義が見出せなくなったから
- 318二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:49:22
陛下からしたらお嬢様の未来は全く見えないし奪おうと思ってもなぜか奪えないもんな……
- 319◆rVAt.hfKLg22/12/27(火) 13:32:28
サンドラから見たユーハバッハ
以下三つ - 320二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:35:49
哀れな生き物
- 321二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:52:42
どうにかしてコイツを楔に使えないかなと考えている
- 322二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 14:05:38
恨みもなにも枯れ果てたが、世界を守るためにコイツは邪魔
- 323二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 14:26:45
なんて言うかお互いの評価が残当すぎる
- 324二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 14:32:25
互いに邪魔だな死なねぇかなとは思ってるんだけど互いに殺せる決定打がないっていう
まあ実際、全知全能が完全解放できてない状態の陛下だとお嬢様よりも強くてもお嬢様の能力で陛下、ひいては帝国にとっての最悪の出来事を引き起こし続けられたらたまったもんじゃねぇからな……
- 325二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 20:49:37
このレスは削除されています
- 326◆rVAt.hfKLg22/12/27(火) 20:52:53
ミス
C→dice1d100=88 (88)
D→dice1d100=29 (29)
E→dice1d100=65 (65)
F→dice1d100=41 (41)
G→dice1d100=47 (47)
I→dice1d100=69 (69)
J→dice1d100=41 (41)
K→dice1d100=47 (47)
L→dice1d100=80 (80)
M→dice1d100=97 (97)
N→dice1d100=8 (8)
O→dice1d100=46 (46)
P→dice1d100=46 (46)
Q→dice1d100=66 (66)
R→dice1d100=52 (52)
S→dice1d100=80 (80)
T→dice1d100=21 (21)
U→dice1d100=58 (58)
V→dice1d100=70 (70)
W→dice1d100=92 (92)
X→dice1d100=96 (96)
Y→dice1d100=77 (77)
Z→dice1d100=27 (27)
- 327二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 20:54:32
霊王パーツと仲良し
- 328二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 00:02:05
ぽしゅ
- 329◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 00:47:49
関係性の掘り下げはまた今度滅却師編で。とりあえず湯埜のカウンセリングルームと半身二人のラブコメを進めていきます
湯埜のカウンセリングルームに呼びたいやつを募集します、五つぐらい - 330二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 00:50:06
砕蜂
- 331二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 00:50:20
卯ノ花さん
- 332二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 01:16:15
ギン
- 333二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 01:17:00
乱菊
- 334二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 01:22:36
檜佐木
- 335◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 01:24:39
①砕蜂
②卯ノ花
③ギン
④乱菊
⑤檜佐木
dice1d5=4 (4)
- 336◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 01:32:14
「………ようこそ、迷い家においで下さいました。あなたは……」
「え?ここどこ?あたし普通に自分の部屋にいたわよね?」
「……初めてでしたか。何度目かのお客さまは以前の記憶をここで思い出すのですが」 - 337◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 01:35:30
「それで……へぇ、あたしはここの景色、起きたら忘れちゃうんだ」
「はい。……どうも地上の事情に疎いので、どうぞご教授いただければと」
「………いつもなら警戒するんでしょうけれど……そうね、全くそんな気が起きないものねぇ……いいわ、色々お話ししましょう!お悩み相談!」
「ええ、是非に」
①日番谷隊長のこと
②ギンのこと
③斬魄刀のこと - 338◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 01:35:45
dice1d3=1 (1)
- 339◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 01:40:27
「隊長がねぇ……とっても頑張ってて……まだ若い、若いというよりかまだ子供なのに……」
「そうお思いならば、いくらか仕事をしてはいかがでしょう」
「それとこれとは別じゃない?」
「左様で」
落ち着く空間、落ち着くお茶、落ち着くお菓子。なんともリラックスづくしだと思う。それだけに飽き足らず、脚や肩のマッサージすらしてもらってるのだからまさに破格だ。普段の休日ならこんなことは絶対に味わえないと思うほどの至福。
「そうですね。日番谷隊長はとても力をお持ちですから。あなたが強くなったとしても、それは出来ることが増えるだけで、荷物を背負うのは難しいでしょうね。何よりあなたの性分もありますし」
「そうなんですよねぇ……って考えると、あとは心身の問題なんですけど」
「それこそ杞憂というものです。まだ若く、幼い。成長の余地はいくらでもございましょう」
「そうね……」
①ギンのこと
②斬魄刀のこと
dice1d2=2 (2)
- 340◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 01:52:30
「それはともかく。乱菊さんも強くなるに越したことはありませんね」
「そうよね……あ、湯埜さんはあたしの斬魄刀知ってるんでしたっけ」
「灰猫。刀を灰にして操り、自在に斬撃を繰り出す能力ですね。存じていますよ」
非常に強い斬魄刀であると思う。何より、敵に能力を明かさなければ敵の頭の回り次第では一方的に叩きのめせるのが良い。とても悪くない。湯埜は争いに沸き立つタイプではないが、便利だとか便利でないとかは割と判断がつく女だ。最適解を常に叩き出す生まれながらの戦闘のセンスがある。
「どうやら乱菊さんは能力を相手に漏らしてしまう癖がある様子。それを抑えれば、凶悪性は増すかと」
「そう言われれば確かに。考えたことなかったわー!」
「それと、卍解ですね。今、進捗はどの程度でいらっしゃるので?」
「じゃじゃ馬で、気分屋で、ムラがあるのよね、この子。だからその……あまり進んでなくて」
「おや、持ち主ととても似通っておられる」
「湯埜さん!?」 - 341◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 02:01:18
楽しい談笑を続けていた最中、ふと、乱菊の顔が曇る。はて、自分は何か気に障ることをしただろうかと考え……いや、これはわたしに向けられたものではなく、かといって乱菊自身に向けられたものでもなく、どこか遠くに向けられたものだということを理解する。
「想い人、でいらっしゃいますか?」
「ち、違うわよ!そんなんじゃない!……ただ、その……様子がおかしいのよね、アイツ。ここ最近のことじゃなくて、ずっと昔からだけど。でも最近は、もっと顕著になってる。だから思うのよ、あたしがもっと違ったら、実力が違ったら、あの寄せ付けない態度を打破できたのかしらって」
「ふむ……その殿方のお名前をお伺いしても?」
「だからそんなのじゃないってば!いや、男なのは合ってるけど!………ギン。市丸ギンってヤツ」
「ほう、三番隊隊長の。そういうご関係でいらしたのですね」
「流魂街時代からの幼馴染よ。それ以上でも、それ以外でもないわよ。………それ以上でも、それ以外でもないの」
なんとも、なんともだ。あの藍染惣右介に与している市丸ギンと松本乱菊がそのような仲であったとは。やはり情報収集は大事であると心得る。実益的な意味でも、護廷十三隊の死神のケアの意味でも。
「あちらから、逃げられていますね。乱菊さんの焦る気持ちは十二分に伝わります。もたもたしているとさらに逃げられてしまう」
「ええ……はぁ、どうすれば良いんだろ」
「追い続けるしかありますまい。追って、追って、その心を砕くしか。迷いがあれば、敗れましょう」
「そう、よね。そう。きっとそう。………ありがとう、何も解決はしてないけれど、楽になった。そろそろ起きるわ」
「ここはそういう場です。どうぞ、またのご来店をお待ちしております」 - 342二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 02:02:20
このレスは削除されています
- 343◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 02:02:46
「それにしても……そう、ですか。市丸ギンですか」
(両方80以下で成功、お呼び出し)
dice2d100=36 79 (115)
- 344◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 02:10:13
「いらっしゃいませ、市丸ギン様。まさか、引っかかるとは思いませんでした」
「………ここ、どこや?」
続きは明日 - 345二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 06:54:23
超ギリギリだったな
- 346◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 08:10:59
「はぁ。つまりボクは無間の罪人の始解の能力に影響を受けたわけやね。こないな変な場所に連れてこられてしもたはずなのにこんなに警戒心が湧いてないのもそれが理由」
「はい。わたしの御前鬽は精神力と霊圧で抵抗の判定をします。ギンさんは霊圧はともかく、精神力の抵抗で来るかどうかは怪しかったのですが……どうやら来てくださったようで」
「そうやね。ボクもビックリしてるわ。……ま、しゃあないなぁ。色々ともてなしてくれるんやろ?相談事もしよか」
「ええ、是非に」
①イヅルのこと
②藍染暗殺計画のこと
③乱菊のこと
dice1d3=3 (3)
- 347◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 10:20:24
「………なんか………むっちゃ心地ええわ」
「そうですか?喜んでいただけてよかった」
ありとあらゆる癒しを堪能している気がする。生まれからして自分はそんなに大層な娯楽を味わったことはないけれど、貴族出身の部下が話していた貴族の娯楽の内容にもここまで至れり尽くせりのものはなかった。
………この空間に敷かれたルールと、湯埜に与えられる安らぎが、絶対不変の蛇の在り方に、変化を及ぼす。あくまでこの空間に限定された話だが。
「ボク……なんで死神になったんかって言うとやね……取り返したかったんよ、大事なもん」
「………物、ではありませんね。人、でしょうか」
「そやね、似たような感じ。正確にはその人やなくて、その人の一部……魂魄なんやけど。ともかく、それを奪った相手が許せんくて……」
「その人のことが好きなんですか?」
「まさか。ボクは蛇や。冷たくて、怖くて、悪ぅい悪ぅい蛇。蛇は気に入った相手をゆっくり、時間をかけて呑み込んで愉しむんやで。だから、そうやね。そないなことないよ」
「………あなたは、自分のことが嫌いなのですか」
「それは違うなぁ。蛇やから、寄り添えない。蛇を愛してもらおうなんて思わない。寄り添わない。ボクやったらそうで、それは他の人も変わらんやろって話なだけ」 - 348二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 10:22:23
クソボケがー!!
- 349◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 10:29:27
「ボクはね、なぁんも遺したくないんよ。きっと最後はどうしようもない終わりなんやろうなって思う。ボクの悲願が叶っても、叶わなくて殺されても、どっちにせよ、ボクの命はそこでお終い。大罪を犯した蛇が、のうのうと世界を生きていられるわけがない。どうせ、ボクは処刑やね」
「生きよう、とは?」
「そんなん、その人の迷惑になってしまうやん。あの子、とっても優しいから。きっとボクが生きてるだけで、気にしてしまう。悪辣な蛇のボクを気にかけてしまう優しい子なんや。だから、何も遺さない。遺さず、死ぬ。何もあげない、言葉も、身体も、声も、干し柿も。全部あげたりなんかせぇへんよ」
蛇が好きな人だって、いるでしょうに。 - 350二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 10:34:47
そうなのよね……ナユラの見解だと仮にギンが生き残っても大罪人として定められるぐらいには蛇としてやってきたことが重くのしかかってるのよね……
- 351二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 10:39:25
- 352二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 12:03:09
しかしユーハバッハとの戦いを見据えるならギンは死なせたくないんだよな
メタ視点でしかないのが厳しいが - 353◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 12:16:30
「そんなあなただからこそ、その人はあなたを好きになったんでしょうね」
「………そんなわけないやん。ボクのこと好きとか」
「自惚れだと断じますか?それも結構。ですが覚えておいてください。人の色は十人十色。あなたは蛇を愛さなくとも、それでもと蛇を愛する小鳥はいるのです。嫌われ者は愛されない、というのは些か狭すぎる視点ですね」
「そんなん言われてもなぁ……」
「調べてみればよろしい。彼女を穢したくないという思いには理解を示しますが、あちらがあなたに望んでいることを探るためにあえて近づくのも一計ですよ。だってあなた、蛇である前に、その人のことが大事な男なんでしょう」
「………はぁ」 - 354◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 12:24:06
「まあ、その人以外にもあなたのことを想ってくれる人はいるんでしょうけど。いないんですか?あなたを引きずりそうな人」
「……イヅル、とか?知ってる?イヅル」
「吉良イヅル。三番隊副隊長でしたね。あら、彼もあなたを気にかけて?」
「あの子、色々人情深いからなぁ。ボクのこと引き摺っちゃうかどうかって言われると……」
「あら、愛されてるんですね」
「そんなんとちゃうよ。ただ上司と部下の関係を重んじる子ってだけや」
「あら、まぁ」 - 355◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 12:33:35
「その大事なもの……魂魄が混ぜ込まれたものを奪い取って、その上で藍染惣右介を殺す。その為にずっと策を練り続けたわけですか」
「そやねぇ。………ボクなら行けると思うとるんやけど」
「率直な意見、宜しいですか?」
「うん、ここまで来たら聞かせてほしいわ」
「わたしは、あなたの力では打倒も簒奪も不可能であると考えます。それは、藍染惣右介の計画が成功し完璧な崩玉を手に入れた時点で、彼がどれほどの怪物になるかわからないから」
「………ボクの卍解でも、殺し切れんぐらい強うなるって?」
「可能性としては、なくはないでしょう。そも、虚の最たる特徴は他の種と比べても圧倒的なまでの進化速度、適応速度です。人と虚の境を壊す崩玉を手に入れた藍染に、それがないとは思えない」
「ああ……ボクの、本当の卍解のせいでってことか」
「ええ。ですがこれはあくまで杞憂です。あなたの卍解の方が強いかもしれない。あくまで気負わず、ただそれを念頭に置いて動けば良いのではないでしょうか」 - 356◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 12:45:26
「はぁ……あ、もう終わりかな?なんとなくわかってきたわ」
「そうですね。ここでの出来事は記憶に蓋をしてしまいますが……それでもどうか、お忘れなきよう。蛇を愛する人はいるということと、寄らなければわからないことはあるのですよ」
「うん。そうか……そういう意見もあるのは、確かにそうやね」
「では、また。藍染惣右介が謀反を起こした時、嫌でもわたしとあなたはまた関わるでしょうから。先に言っておきますが、わたしはあなたを死なせる気はありませんよ」
「………手厳しいなぁ」 - 357二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 12:48:25
地味に奥手な乱菊とゴリゴリに奥手なギンのどっちともに「自分から歩み寄れ」と促す湯埜さん……
- 358◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 13:25:41
①砕蜂
②卯ノ花
③檜佐木
dice1d3=2 (2)
- 359◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 13:31:03
「あら………ここは」
「ご無沙汰しております、卯ノ花隊長」
床に就いたと思えば、一眼開ければ広がるのは青々とした木々と、整備された庭。川の清流と鹿威しの音が心地いい、そんな冷涼感を感じる空間にいて。聞き覚えのある女の声を、しかりと耳に聞き入れた。
「………息災ですか、朝凪湯埜」
「朝凪とお呼びください。ええ、元気にしております。……刀は抜かないのですか」
「この空間では全ての攻撃行為は意味を成しません。あなたの許可がない限りは。そうでしょう?」
「ええ、全く」 - 360◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 13:41:43
「ああ、思い出しました。あなたは収監されてからも、何度も私をここに呼びましたね」
「はい。今回もまた、それにございます」
「そう。それで?何をお話しすると」
①回道研究
②更木剣八について
dice1d2=2 (2)
- 361◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 14:46:56
「更木の剣八。どうお考えですか、初代剣八殿」
「………あなたはいつ私の……いえ、そうですね。あなたなら特定は可能ですか、朝凪さん」
「はい。そしてそれと同時に思い当たったのです。あなたの彼を見る目が他の剣八とは違う、と」
瀞霊廷に存在するのであれば、その全て、万象一切は知ることができる……とまでは言わないが、多くの情報は耳に入るのだ。それは更木剣八と卯ノ花烈も例外ではなく。
「見つけたのですね、剣八を」
「………はぁ。私の真意は歴代副隊長や山本総隊長、浮竹隊長や京楽隊長しか知らないと思っていましたのに」
「今更です。………そうですね、ひとつ言うことがあるとすれば」
「あら、なんでしょう?」
「来ますよ。すぐに来ます。あなたが、更木剣八と死合う瞬間は必ず」
「………心に留めておきましょう」 - 362◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 15:00:06
「と、そうではないのです。確かに卯ノ花隊長と斬術について語り合うのも趣深いですが、わたしが語りたいのはそうではなく」
「あら、ではいったい……これは」
「回道の技法です。色々と、学ぶことはありますでしょう?手持ち無沙汰な時にわたしなりに考えた新たな施術法です。……最新の回道とどのくらい剥離しているかの示し合わせを行いたく存じます」
「まぁ、その状態でもなお、護廷のために修練を重ねるのですか?」
「いいえ、違いますよ卯ノ花隊長。わたしは、あなたの部下だった。だからこそ、あなたならわかるはずです」
思えば、とても不思議な子であった。あらゆる死神の道に適性がありながら、選んだのは四番隊。自身の体力が保つ限りの全てを他者への献身に充てた娘。そこに自己の勘定はなく、自己保存への意識もない。
前に広報で自分が「生粋の優」と記されたことを思い出す。今考えると、私よりも目の前の女に似合う言葉だ。ただひたすらに、世界を守る方法を探し続けた女なのだから。
「まだ、探しているのですか」
「はい」
「何もできないはずですのに」
「出来ることはありますよ。今だって出来てます」
「………見せなさい。付き合って差し上げます」 - 363◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 15:06:51
「では、修練はこれにて終いとします。今後も励むように」
「ありがとうございます。………その、卯ノ花隊長」
「何でしょう」
「わたしは大罪人のはずですが……なぜ、卯ノ花隊長はわたしに教導を?ダメ元で頼んだのですが」
「あらあら。あなたは大罪人ですが、わたしも大罪人ですよ」
「………そうでした」 - 364◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 15:07:18
①砕蜂
②檜佐木
dice1d2=2 (2)
- 365◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 15:34:32
「あら、珍しい方が釣れました」
「……え!?俺は確か生活費に困窮して居酒屋で奢ってもらって酔い潰れて眠ってたはず……!?」
「まぁ……」
檜佐木修平は大層驚いた。自分が住んでる家とは似ても似つかないぐらい豪勢な宿にいたからだ。まさか酔った勢いで高級旅館にでも泊まったのだろうか?まずい、それはまずい、お金がないのだ今の自分は。本当にまずい。
目の前にいる、眼帯をつけた美女が困りげな顔でこちらを見ているのもまた心が苦しい。檜佐木修平はそういうのに弱いのだ。残念なことに。
「す、すいませんっ!その、俺お金なくて……」
「大丈夫ですよ。お金なんて取りません。……どこか疲れていらっしゃいますか?」
「あ、はい……恥ずかしながら、ついさっきまで編集作業してまして……」
「大変ですね。……そうだ、按摩をいたしましょう。湯に浸かりながらの按摩です」
「え゛っ!?……そ、それは、つまりその、アンタも……」
「……?はい。ひとりでも按摩はできますが、効能に限界がありますから。わたしが施術しようと思いまして。……嫌でしたか?」
「いや、嫌ではない、ですけど……」
嫌なわけがない。このような美しい造形の顔と肢体の美女に己の体を揉み解してもらう機会など絶対にないからだ。だからありがたい、とてもありがたい……が、お湯に浸かりながらの、というのはつまり“そういうこと”ではないのか、そういう宿ではないのか、そんな不埒な考えもまた檜佐木の頭の中にはあって……… - 366◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 15:55:10
「お湯加減はいかがですか〜」
「超イイっす……揉み加減も最高です……」
「それは良うございました」
何もなかった。すげぇ真っ当な按摩だった。透けない湯浴衣(男性用)を着せられて、あちらも透けない湯浴衣(女性用)を着て、見事に最高級の腕前の按摩をされている。温泉のお湯加減も絶妙で、日頃の疲れを癒してくれるようだ。
「お目々が疲れていらっしゃるでしょう。この目尻を……」
「うっわ……そこグニグニされるのやべぇっす……効く」
「ふふ、喜んでいただけてよかった」
①東仙隊長のこと
②戦うことに対して
dice1d2=2 (2)
- 367二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 16:16:12
檜佐木はさあ…
- 368◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 16:23:45
「……戦いは、お嫌いですか」
「……え?」
優しく肩を揉まれているとき、不意に後ろからそう囁かれた。その内容に動揺しただけであって、その柔らかい声色に少し背筋がぞくりとしたというわけではない。
「先程お話しました通り、わたしは元四番隊ですから。多くの人に寄り添ってきました。だからこそ、わたしには何となくですけれど……あなたが争いを疎んでいると思ったのです」
「………そう、ですね。俺は、死ぬのが怖いです。殺されるのが怖い。刀を持つのが、どうしようもなく」
「そうですか。………では、敵は怖いですか?怖いから、殺すのですか?」
「いいや、それは違います。俺は、俺は……本当は、殺したくもないんです。殺すのは嫌で、死ぬのも嫌。命を奪うのが、奪われるのが、怖いんです」
「ならばなぜ、立つのですか?死神にならずとも、人を助く仕事はあるはずです」
「………恐怖から逃げるのではなく、恐怖を呑み込むのではなく、恐怖の中にありながら戦うこと。それが大事だと、教えていただきましたから。それに、以前助けてもらった憧れの人も死神で、それが忘れられないっていう……そんな話です」 - 369◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 16:35:52
「あら、可愛らしい。でも素敵なお考えですね。そういう殿方は好きですよ」
「すっ……そ、その……湯埜さんはいないんですか、良い感じの人。そんなに綺麗な人を放っておくわけないと思うんすけど」
「昔は居ましたね……ふられちゃいましたけど」
「あ……すいません」
「良いんですよ気にしなくて。生涯添い遂げる恋仲もあれば、そうでないのもあるというだけの話です。……ところで、檜佐木さんにその教えを教授したのは誰なんですか?」
「うちの隊長です。東仙隊長」
「東仙隊長……そうですか」
東仙要。藍染惣右介に与する護廷十三隊の裏切り者のひとりで、絶望に沈んだ男。……なんとも温い話だが、ギンも、東仙も、護廷十三隊で培った縁を断ち切ることはできないようだ。無論、それはコネを作るとか外面を良く見せるとか、そういう意味もあるのだろうが、それだけではないと思う。生粋の良さというのが隠せていないのだとも。
「あなたは……そうですね、もし。もしもです。東仙さんが悪であったならば、どうしますか」
「悪……悪って?」
「例えば死神の矜持にそぐわない悪事を行っていたとか、そういうものです。簡単な思考実験だとお思いください」
「………………えっ、と……………」
「申し訳ありません。そんなに悩ませるつもりはなかったのです。不躾な質問でしたね」
「いや、大丈夫です。ただ……考えたこと、なかったな」 - 370◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 16:40:34
それはつまり、その思想を東仙要が抱くはずはないと周りに思われるほど、高潔な人物であったということだ。本人も正義を掲げているし、実際自分も、真実を知らなければそう思っていただろう。
「そうですか。あり得ない話ですものね。けれど、もしもに目を向けるのは大事ですよ。目の前の出来事が変わるわけではないですけれど、目の前の出来事を見つめ直すきっかけになりますから」
「……見つめ直す、きっかけ」
「はい。……時間のようです、檜佐木さん。どうか、今回の言葉を胸に秘めていてくださいね。忘れるとしても、忘れていても、きっと」
「………はい!」
「あ、ご友人が檜佐木さんの自室に檜佐木さんを置いて行ってくださってるみたいですよ。あとアルコールの摂取量的に目が覚ましたら強烈な吐き気が襲いますでしょうから、厠に駆け込む準備はなさっておいた方がよろしいかと」
「えっなんですかそれ」
「ではさようなら。またのお越しをお待ちしております」
「いやちょっと湯埜さ──────」 - 371二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 16:48:45
檜佐木……
- 372◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 17:14:57
「いらっしゃいませ……あら?初めてのご利用ですか?」
「なんだ貴様は。……ここはどこだ?」
「迷い家という場所です。わたしはこの精神空間の支配人である朝凪湯埜で……ええと、あなたのお名前は?」
「朝凪……無間に収監されている囚人ではないか!そんなものに名を明かす必要がどこにあるという!」
「まぁまぁ。とりあえず怒りは和らげてくださいな。ちょうど夜食ができたところですのでご一緒にいかがですか?鰆の西京焼きです」
「………鰆だと?」
「はい、鰆。………お魚お好きなんです?」
「そう、というわけではないが……まあ、なんだ。ここが貴様の世界であるというなら私が能動的に出る確証もなし。いただいてやろう」
「ええ、是非是非」
砕蜂の名誉のために言うと、御前鬽によって展開される精神空間は敵意や害意を削ぐため、仕方ないことなのである。砕蜂が無警戒なのではなく、無警戒な状態にされていると言った方が正しい。 - 373◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 17:23:54
「砕蜂さん、ですか。ええ、存じています。二番隊隊長、隠密機動統括の」
「ああ。……貴様の能力、現実世界の全てを見通せると言うわけではないのだな」
「はい。ですのでこのように情報を集めているのです」
和やかな話をしながら、夜食を戴く。何とも言い難い空間だが、外が暗闇に星々と月が照らす静寂かつ清廉な夜空であるのもあって、不思議と嫌な感じはしない。
1→四楓院夜一について
2→自分の仕事について
dice1d2=1 (1)
- 374◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 17:35:24
「先代の後をお継ぎになったこと、大変ご立派であると思います」
「ふん、当然の結果だ。私は四楓院夜一よりも優れているのだからな。かつては知らぬが、今の私はあの女よりも強い」
「おや、親しい間柄だったのでは?」
「親しい間柄だったからこそ、だ。あのような女、今は尊敬の念など一つもないわ。私が捕まえ、私の手で、直々に処刑してやろう」
嘘、だというのはすぐにわかった。今の彼女は夜一を心の底から恨んでいるわけではないと。確かに愛情と憎悪の反転は存在する概念だ。今まで抱いていた愛情が、全く似ても似つかない憎悪へと転じることはあり得なくもない。
だが、砕蜂の瞳に映されたそれはあまりにも違う。護廷十三隊を、自分を裏切った存在への怒り、憎悪、復讐心というよりは……むしろ見捨てられた仔犬の哀しみに近いものだ。 - 375二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 17:40:40
このレスは削除されています
- 376◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 17:46:50
「そうですか。では、夜一さんを見つけた時はあなたの手で殺すのですね」
「無論だ。百年の月日は大きい。常に研鑽を重ね続けた私と、現世にて衰えた夜一との間では埋めようがない差があるのだ」
「はぁ。それで、殺す時と殺した後はどうするので?」
「………殺す時と殺した後は、だと?」
「はい。あなたはとても夜一さんを憎んでいらっしゃる様子。それこそ、殺しても殺し足りないほどに。ならば必然、ただ武人として上回るだけで満足するとは思えないのですが……?」
「………死体を辱めるなどという下劣なことはできないし、惨く醜い処刑方法を行うということも私は私の誇りにかけて行わない。隊長としての沽券に関わるし、何より私はそこまで堕落していない。……死した後は然るべき場に埋葬せず、そのまま私に敗北したその土地に埋めてやろうとは思っているが」
「そうですか。………殺した後のことは考えるのに、殺す時は考えないのですね、あなたは」
「何だ?」
「いいえ、何でも」 - 377◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 18:07:26
「お仕事、大変でいらっしゃるのですね。隠密機動と二番隊、兼任してさぞかし大変でしょうに」
「問題ない。それが私の仕事だ。その程度で根を上げるようならば、私も、私の部下たちも、とっくに辞めている」
「やはり、命は軽いのですか?」
「そうだな。目的の遂行のために命は消費する。それが手塩にかけて育てた部下であろうと、任務のためならば迷わず殺す。それが私たちだ」
「では……あなたもそのように」
「ああ。だがな、私は同時にこうも思う。無理に死なす必要はないと。これはどうしようもない時の話であり、ただ処理するだけならば私や優秀な存在が対処し、生きて帰れば良いのだ。私の信頼する部下たちだからこそ安心して死.ねと言えるが、信頼する部下たちだからこそ無為に命は消費させない」
「………」
以前、隠密機動の隊士から話を聞いた。砕蜂は確かに厳しく、時に非情な言葉をかけるが、基本は人望に厚く、優しく、率先して己の身を投じる人間なのだと。
以前、任務の途中に大虚が現れた際も、本来ならば捨て石にして時間を稼ぐべき役目を背負ったものを押し退け、鮮やかな手つきで見事に殺してみせたというのだ。その結果、任務も大虚討伐も成し遂げたという。
「本質的には……いや、どうでしょう。成長する余地はまだたくさんありますからね」
「さっきからどうしたブツブツと。言いたいことがあるなら言え」
「いえいえ。……さ、じき夜明けです。この夢も終わりです。お疲れ様でした、砕蜂」
「ああ。……それと、馳走になった」 - 378◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 18:07:44
「おや、記憶には残りませんよ?」
「残らずともだ。……ではな。脱獄はするなよ」
そう言って消え去る砕蜂。どうやら眠りが浅いらしい。隠密機動の職務柄だろうか。
「やっぱり優しいお方なんですね」
終 - 379二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:37:24
次はラブコメ時空か?
- 380二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:45:28
ギンと乱菊のアレはちょっと期待できそうな終わり方したな
- 381◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 21:53:12
ラブコメ行きましょうか
ところで皆さんはWデート(あくまでデートする場所が三界の同じ場所なだけ)と別々の世界でデートのどちらがお好みですか - 382二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:58:02
Wデート!
- 383二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:04:56
W!!!
- 384二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:13:57
倍プッシュでW
- 385◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 22:18:41
ではWデートを
①〜②→現世
③〜④→虚圏
⑤→見えざる帝国マ?
⑥→尸魂界マ?
dice1d6=1 (1)
- 386◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 22:23:12
秘匿方法
①→サンドラお嬢様のワンオペ
②→彼女側が頑張った
③→彼氏側が頑張った
dice1d3=3 (3)
- 387二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:27:32
まだ付き合ってないけどな!!まあ彼氏みたいなもんか
- 388◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 22:38:41
お前ら陛下はどうした陛下は
バズビー
①→従う義理ねぇだろ
②→まだ力が万全じゃねぇからな
③→うるせぇ!!デートしたいんだ!!
ハッシュ
①→これはこの囚人の戦力を確かめるのと現世の危険分子を調べるためであってデートではない
②→まだ万全ではない陛下のために世界を視察しているだけで別にデートというわけでは(ry
③→空穂に会いたかったからだが……悪いのか?
dice2d3=1 1 (2)
- 389二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:43:02
草
- 390◆rVAt.hfKLg22/12/28(水) 22:56:26
ちなみにお前らどうやってお忍びで?
バズビー
①→自分と寸分違わぬ分身を霊子で構成、感知しようとするやつから能力を奪う力を発動させながら出国
②→安価
ハッシュ
①→与える力で最大限自分に隠蔽する力を与えた上で今までずっと帝国にいたのを「不幸」として帝国以外を自由に歩く権利を「幸運」と定めて釣り合いとった
②→安価
dice2d2=2 2 (4)
- 391二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:58:52
- 392二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:00:12
1以外に思いつかないんで1
- 393二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:01:17
奪う力を応用して能力無効化(自分に影響する前に力として奪い尽くす)を発動させながら出た
- 394二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:07:32
1で
- 395二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:17:31
まあ1でいいのでは
- 396二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:03:46
このレスは削除されています
- 397二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:04:01
このレスは削除されています
- 398◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 00:38:43
「……バズビー?ハッシュヴァルト?」
いない。どこにもいない。確かに私は、ハッシュヴァルトに頼まれて、今日、ユーハバッハの半身としての役目を引き受けた。それは事実だ、間違いない。だから、ハッシュヴァルトは自由である。
バズビーがいないのも、わかる。アレが寸分違わぬ分身だとわかるのは、基礎能力を極めた自分だからだろう。下手に踏み込めば力を奪われそうな気がするからそれ以上はしなかったが。
………けれど、どこにもいない。この城のどこか全てにいない。
「……まだ、眠りに就くまでじかんがありますわね。流石に私(わたくし)も、未来視を発現させたらあの二人にまで気を配る余裕はありませんわよ」
ならば、と。融通が効く二人に頼むしかなかった。 - 399二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:43:14
与える力の使い方がガチなんだよなハッシュ
- 400二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:59:35
もう好きじゃん
- 401◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 01:24:55
「おぉ、ここが現世。オレが生きてた時と全然違うわこれ」
「そうでありますか?……そういえばいつの時代の生まれなのでありますか」
「だいたい幕府」
「なるほどぉ」
アレクサンドラの手札として切り出されたのはルイーナと栞山である。ルイーナの方は虚だからとか危険な云々というのはあったが、そこは栞山の腕の見せ所なのである。
「タイトルは“桜路地”。長い長い時を生きた桜の木が、自分の下を通っていく人たちを見て『人間になりたい!』と思ったら人間になってしまった……というお話であります」
「………すげぇな、これ。マジで霊圧が人間みてぇだ」
「疑似的な義骸の創造でありますよ。戦闘する際は容赦なく脱ぎ捨てて構いません」 - 402二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 01:42:15
栞山さんそういやそんな能力だったな
「物語を具現化する」って - 403◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 02:06:30
ハッシュとバズビーがいるところ
①空座町
②別の街(東京都内)
dice1d2=1 (1)
- 404◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 02:19:46
バズとユーゴーの位置
①だいたい真逆
②遠い
③近め
dice1d3=3 (3)
- 405◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 02:32:43
役割分担
地点Aを1、地点Bを2と定める
ダイスを四回振る
一回目→1でハッシュが、2でバズビーが三回目のダイスで何処に行くか決まる
二回目→1で栞山が、2でルイーナが四回目のダイスで何処に行くか決まる
選ばれなかった方は残った方
dice1d2=1 (1)
dice1d2=1 (1)
dice1d2=1 (1)
dice1d2=2 (2)
- 406◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 02:34:18
ハッシュ&空穂はルイーナが付き添い(内緒)でAに、バズビー&ドロネアは栞山が付き添い(内緒)でBに
- 407二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 10:30:48
捕手
- 408◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 10:48:33
「………よ、よう!」
「あ、バズビーさん。………カッコいい、ね」
「そうか?……そう言ってくれるなら俺も嬉しい。その、ドロネアも、綺麗だ」
「ありがとうございます」
本当に、美しいとバズビーは思っている。仮面を外したドロネアがここまで美しいとは思わなかった。どうしてそんなに顔を隠したがるのだろうと思えるほどに、美しく、素晴らしい。元来、そういう女への色恋のものへの興味が皆無だったバズビーも思わず引き寄せられるほどに。
「その……なんでアンタは顔隠してたんだ?」
「えっと……」
①→顔を晒すと、男の虚が襲ってくるんです
②→あまり、顔に自信が持てなくて……
dice1d2=2 (2)
- 409◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 11:38:01
「あんまり、顔に自信がなくて……」
「えっマジで?嘘だろ、アンタすげぇ美人だぞ」
「そうなのかなぁ……?部下の子たちは私に『仮面をつけたほうがいいかと』って言いますよ?それぐらい見るに堪えないのではなく?」
実際のところは、主人の美しすぎる顔に見惚れるあまり、主人に劣情を見出す不埒な輩を減らすため、という名目でつけることを進言しているだけに過ぎないのだが。つまるところ、醜い感情である。
「いや、自信は持っていい。俺は好きだぜ」
「そう、かなぁ。ならそれでも……うん」
恥ずかしそうに微笑む姿がまた眩しい。いつもとは違った、現世に生きる人間のような装いはバズビーにとっても眩しく映り……と、考えを巡らせた時点でバズビーには一つ疑問が生じていた。
「なんで実体化できてるんだ……?」
①私の能力で……
②あなたと一緒に来てた親切な女性が……
dice1d2=2 (2)
- 410◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 12:15:23
「その、以前バズビーさんと一緒に来てた人がそれとはまた別の日に来てくれて……私にくれたの。虚用の義骸?なんだって」
「そうか。………いや、アイツはマジでなんでもできるな………」
奪う力、与える力、その二つにどちらも最上位の存在がいるから侮られがちだが、アレクサンドラは本来その両方を高水準で有している存在だ。努力さえすれば大体何でもできる、そんな女だからこそそういう奇妙な物を作ることも長けていたのだろう。
「えっと……じゃあとりあえず、行くか」
「はい!」
「………甘酸っぱいでありますな、男女の色恋沙汰というのは。当方は……」
そんなことを呟きながら、レインコートをはためかせ、可愛らしい少年(?)がひょこひょこと。密かにスニーキングミッションを発令していた。 - 411◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 12:16:05
そういや栞山さんって恋愛関係どうなの
①クソ雑魚
②普通だけどちゃんと貞操観念はある
③つよつよでドスケベ
dice1d3=1 (1)
- 412◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 12:16:43
ルイーナも回しておきます
①クソ雑魚
②普通だけどちゃんと貞操観念はある
③つよつよでドスケベ
dice1d3=3 (3)
- 413◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 12:19:46
この場合のドスケベはセクハラ野郎とかそういう奴ではなくそういう意味でもつよつよだとお考えください
- 414二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 12:20:44
栞山さんはもう狙ってるだろってぐらいあざといしルイーナは武人のくせにお前……スケベが!
- 415二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:14:31
このロリショタおじさんさぁ…主要メンバーの誰よりもヒロイン属性強いんだけど?
- 416二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:14:52
戦い楽しい!!学ぶの楽しい!!みたいな純粋な感じかと思ったら普通に気に入ったヤツはアプローチするし食っちまうのかルイーナ……
栞山さんはぶっちゃけ前々からそんな感じはしてた - 417二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:16:25
湯埜さんは過去の経歴(死神になるまで身体売って生き延びてた&彼氏いた)からしてつよつよ確定
お嬢様も弱くはなさそう - 418二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:16:26
ルイーナはお嬢に反応しなかったしお淑やかな感じがタイプなのかな?
- 419◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 14:18:01
- 420二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:19:23
まぁ…なるわな
- 421二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:20:56
正直お嬢様は初見だとマジで怖いと思う
お嬢様言葉を使いながらお嬢様とは思えないぐらい肉体言語と冷徹な戦法してくるんだもの
好みとはまあうん - 422二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:21:57
お嬢には守ってあげたくなるタイプの光みたいな人じゃないとね…
- 423◆rVAt.hfKLg22/12/29(木) 14:23:51
栞山さん、ルイーナ、どういうタイプが好みかの要素を下三つから集めます
致命的な矛盾があればダイスはしますがそうでなければ統合します - 424二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:24:33
栞山
優しい人なら男女どっちでも
ルイーナ
強ければ男女どっちでも - 425二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:28:16
ルイーナ→シンプルな見た目が良い
栞山→本を読む人(本のジャンルはなんでも良い) - 426二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 15:38:08
ルイーナ
戦うことが好きな人、趣味・価値観の共有ができる相手
栞山
優しさ・強さ(精神面)を併せ持つ人 - 427二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 15:59:42
好みなら男女問わず食うルイーナvs好みなら男女問わず食べられちゃう栞山さんvsダークライ
- 428二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 17:48:47
ルイーナの好きなタイプって剣八では?
- 429二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 00:35:18
ダークライかわいそう
- 430二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 01:02:12
ルイーナに食われる栞山さんとかいう怪電波受信したわ
- 431二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 01:20:47
真面目に多少無理矢理にでも誰かに貰われないと死にそうな危うさがあるよ栞山さん
- 432二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 01:22:15
誰かが栞山さんをバチクソに抱いてやるしかねぇのか
- 433二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 08:05:12
保
- 434◆rVAt.hfKLg22/12/30(金) 12:02:09
「久しいな、空穂」
「あ、ハッシュさーん♪そんな明らかに空気読めてない外人さんな金髪碧眼イケメンスタイルでどこからどうみても美少女の僕に近寄ってくるなんて、だ・い・た・ん♡」
「帰るか」
「調子乗りましたごめんなさぁい!」
いつもの星十字騎士団の制服から現世の装いに姿を変えたハッシュヴァルトは、まさに最高域の美しさ。実際、空座町を歩くだけでも多くの人が思わず目が惹きつけられてしまうほどに異色を放っている。いつものセーラー服の装いから一転、中性的な装いに変えた空穂もまた美しいが、彼とハッシュヴァルトは美しさの方向性が違うものだ。
「………お前はセーラー服じゃないんだな」
「目立っちゃいますし!どうです?僕の格好!いつもは可愛い罪深き美少女ですけど、今回はカッコいい無垢な美少年って感じでしょう?」
「……お前はそれで良いのか」
「良いんですよ。だって僕……」
ハッシュヴァルトの頭を下げさせて、そっと耳元で。優しく、小悪魔に、彼は自分よりも背の高い男に秘密を打ち明けた。
「僕、両性具有なんです。オトコノコだし、オンナノコ、なんですよ?」 - 435◆rVAt.hfKLg22/12/30(金) 12:02:32
①ああ、知っていた
②………なに? - 436◆rVAt.hfKLg22/12/30(金) 12:02:46
dice1d2=2 (2)
- 437二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 12:06:00
ワフワフ
- 438◆rVAt.hfKLg22/12/30(金) 12:29:51
「………なに?男だと?」
「違いますよー?男、女、どっちか片方じゃなくて、どっちとも、なんです。……ちょ〜っと、右腕お借りしますね〜」
「なっ、おいっ……」
ハッシュヴァルトに身体を密着させて、そのまま右腕を取ってさらにピタリとくっつけさせる。……するとどうだろう、二の腕には空穂の上半身にある膨らみが、掌には空穂の下半身にある膨らみの感触がある。
「へへ、わかります?性別という垣根を超越した存在が僕なのです☆」
「………」
「………やっぱり、気持ち悪い、ですか?」 - 439二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 12:32:11
このレスは削除されています
- 440二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 12:32:38
このレスは削除されています
- 441◆rVAt.hfKLg22/12/30(金) 12:34:00
①……私もどちらにもなれるから別にどうとは思わんな
②それがどうした。星十字騎士団にはもっと悍ましいものたちがいるぞ
③いや、少し驚いただけだ。気にするな
dice1d3=1 (1)
- 442二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 12:43:54
おいおいおい
- 443◆rVAt.hfKLg22/12/30(金) 13:09:48
「……別にどうとも思わんな」
「本当ですか?」
「ああ。私もなろうと思えばどちらにもなれるからな」
「えっ?」
ハッシュヴァルトの「与える力」は規格外だ。アレクサンドラ曰く、「千年前のバズビーの奪う力の覚醒に魂魄が引きずられたのではないか」とのことだが、ともかくそれにより覚醒したハッシュヴァルトの与える力は凄まじい。何せ、見えざる帝国から誰にも感知されずここまできたこと自体が自身に「隠す力」を与えたものなのだから。
ハッシュヴァルトにとって、自身に「女性の身体機能」を付与して女性となることは容易い。というか以前、自分の力がどこまで及ぶかの検証で試してみたことがあるほどだ。
「男女どちらでもあるお前が悍ましいのなら、男女どちらにもなれる私も悍ましいだろう。全くおかしいとは思わん」
「………ハッシュさん……その、それはそれでちょっとズレてませんか?」
「そうか?まあいい。……それで、どうする空穂。今日出かけるのはやめるのか?」
「そんなわけないです!ちゃんと行きますよぉ!」
ちなみに空穂はどうやって脱獄したか
①能力で♡
②お嬢様がやりました
dice1d2=1 (1)
- 444二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 15:03:33
お似合いじゃん
- 445二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 16:14:51
「それにしても……まさか本当に脱獄してみせるとは」
「そういう手段が“ある”とお考えください。僕もまだ教えるわけにはいかないので!」
食えない態度を取る空穂にため息をつき、それならば今回で明かしてやろうと意気込むハッシュヴァルト。そう、今回は娯楽ではない。この得体の知れない死神の正体を暴くためにあるのだ。無間にいながらも脱獄出来るような危険分子なのだから、自分が直接見張っていなければならない。別にストレス発散とかではない。断じて。
「それで?どこに行きたいんだ」
「えっとですね〜〜」
「えぇ……なんかもどかしいなアイツら……とりあえず後ろから追ってくか……」
いつもの異形から一転、ただの和服の儚げな美青年の風貌のまま、自分ならさっさと距離を詰めるのになと思いながら、ルイーナは二人を追って行った。 - 446二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 16:55:33
精一杯言い訳するハッシュヴァルト草
ルイーナは……お前……和服 - 447◆rVAt.hfKLg22/12/30(金) 23:56:32
バズビーたちとハッシュたちのデート先募集
>>452まで
- 448二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 00:07:23
とりあえず腹ごしらえでバズビーはクレープ!ハッシュはハンバーガー!
- 449二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 00:17:16
- 450二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 01:00:47
- 451二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 10:26:44
- 452二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 11:37:21
とりあえずこの四つから抽選したらいかがか
- 453二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 12:30:18
- 454二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 20:37:17
クレープ!?
- 455二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 21:31:49
「……腹、空かねぇか?」
「そう、ですね。実を言うと私、朝から何も食べてなくて。けど義骸で現世にいたから、お腹は空いちゃってるんです」
「そうか、俺もだ。……どこか食いにいくか?ハンバーガーとか……」
「そう、ですね。お金もサンドラさんに貰ったし……って、あれ?なんか甘い匂いしません?」
腹ごなしに何かを食べようとしたその時、彼らの目の前に映ったのはクレープのキッチンカーだ。クレープの生地特有の甘い香りが鼻腔をくすぐり、思わずドロネアの食欲は刺激される。甘いものなど、虚圏に住んでいると食べる機会はそうそう無い。
「あの……バズビーさんがいいなら、私、クレープ食べたいかも」
「クレープ……クレープか……」
………どうしようか、と考える。クレープなるものを食べたことはないし、自分みたいなガサツな男に似合うような食べ物でもなく……けれど、ドロネアは食べたいと言うし、何より自分自身も気になるので……
「よし、食うか」 - 456◆rVAt.hfKLg22/12/31(土) 21:36:20
ドロネア
①割とたくさん食べる
②少食
dice1d2=2 (2)
- 457◆rVAt.hfKLg22/12/31(土) 21:45:51
「思ったよりデケェ……」
「そ、そうですね……調子に乗ってヴァストローデ盛りクレープなんて頼まない方がよかったかも……?」
それはまさに生クリームとチョコの山。所々に散りばめられたフルーツがなければ踏破することのできない甘味の塊。砂糖という名の魂魄が寄り集まった大虚(メノスグランデ)とも言えるべきこの化け物が、二つ。きっとこれが10個あれば尸魂界が終わるだろう。
「そ、その……お腹空いたって言っちゃったけど……私、これだけ食べられるかは怪しくて……」
自分も怪しい。おそらく一つはいける。しかし、一つで限界だ。それ以上となるとこのクレープの霊圧(糖分)に自分の魂は耐えられない。大虚(クレープ)の霊圧(糖分)は滅却師(人間)にとって猛毒なのだ。
だが、バズビーはそれ以前に漢である。共に寄り添い歩く女が困ったように、申し訳ないように、今にも泣きそうな顔でこちらを見つめているのにそんな言葉をかけて良いのだろうか。それではまるで人の心がないユーハバッハのようではないか?そう決めたバズビーの行動は早かった。
「食べれるだけ食べていいぞ。残ったら俺が食うからよ」
「そ、そうですか?大丈夫?」
「ああ。………後は任せろ」
「じゃあ……あっ、とても美味しいですこれ」
「えっ?……うわマジだ、思ってたより繊細な味がする」
「あのクレープのように甘々がすぎる二人でありますね……一日の必要糖分が余裕であの二人で摂取できるのであります……あ、店員さーん!当方にもそのヴァストローデ盛りクレープを二つ!……?ご安心くだされ!ちゃんと食べれるのであります!(魂の操作で口に運べば)片手ずつでも余裕なのであります!」 - 458二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 21:48:12
ヴァストローデ盛りで草
- 459二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 21:52:18
さすが甘党
- 460◆rVAt.hfKLg22/12/31(土) 22:18:07
「ハッシュさん、僕に何か奢ってくれませんか?」
「お前は金を用意していないのか?」
「脱獄してきたんですもん。ないですよそりゃあ」
「………仕方ない………」
こんな時のためにアレクサンドラから現世の貨幣を徴収しておいてよかった。あくまで罰則として取り上げただけで別に金が欲しかったわけではない。「まるで色々と言い訳をしてお金をせびろうとする子供ですわね」と言われたことがあるがそんなわけではないはずだ。断じて。
「あ、でもでも!何を食べるかはぜーんぶハッシュさんに任せちゃいますので!ハッシュさんが食べたいものを食べてください♡」
「………なんでも、か?」
「はい、なんでも!」
「そうか……」 - 461◆rVAt.hfKLg22/12/31(土) 22:28:09
「だからってファストフード店連れて行きますかね?デートですよ?恋人への理解力を黒腔に落としちゃいました?」
「人によってどこで昼食を摂るかは千差万別だろう。それと、デートではない」
「むぅ」
色々とおしゃれな感じのお店に連れて行ってくれることを期待していた空穂にとっては、少し期待とはそれた場所だ。別にジャンクな味が嫌いというわけではないのだが、ハッシュヴァルトならばと思っていたイメージが崩れた感じだ。
「………でも、そうだなぁ。そういう抜けてる天然さんですよね」
「何か言ったか?」
「なんでも☆」 - 462◆rVAt.hfKLg22/12/31(土) 22:28:31
①割と食べる
②そんな食べない
dice1d2=1 (1)
- 463◆rVAt.hfKLg22/12/31(土) 22:47:51
「美味しいですねぇ」
「………そうだな」
「なんですかぁ、そのお顔?……僕がこれだけ食べるとは思いませんでしたぁ?」
「ああ」
「もう!……でも、本当にここまで食べるわけじゃなかったんですよ。虚化してからです」
虚化をしたことで摂取する必要のあるエネルギー量が増したのだろうか?それともただの言い訳だろうか?それはともかく、空穂はもうすでにハンバーガーを三種類平らげている。彼のその薄い腹のどこに収まっているのかわからないほどの大食いだ。
「しかしまあ、それほど食べているのを見ると見ていて気分はいい」
「むっ……失礼ですよ、年頃の男の子の食べるシーンをまじまじ見つめるなんて。……あっ、ハッシュさん、口にレタス付いてます」
指で拭き取り、口に運ぶ空穂。相手が割と鈍感なハッシュヴァルトでなければ照れていたかもしれないが、何せ相手はハッシュヴァルト。そんなことはないのだ。しかし、二人には関係なく。和やかでほのぼのとした食事が続いていくのであった。
「あっちのナヨっとした感じの方は大胆だなぁ。……それにしてもやっぱりもどかしいけど。あ、店員さん、オレはサラダで。……味がわかんねぇからなに頼んでも意味ないんだよな……食べたいのに……」 - 464二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 23:12:52
あざといぞこの死神
- 465二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 23:32:29
このレスは削除されています
- 466◆rVAt.hfKLg22/12/31(土) 23:33:29
- 467二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 23:34:54
不慮の事故で死んだ妊婦
- 468二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 23:35:56
生贄風習で捧げられた女性
- 469二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 23:41:13
藍染の虚化実験の被害者
- 470二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 23:41:44
虚を憐れんで食らって取り込み続けた結果虚化した湯埜の弟子
- 471二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 00:47:31
湯埜さんのNTRれた彼氏との子の弟子伏線がここで?
- 472◆rVAt.hfKLg23/01/01(日) 01:49:45
- 473二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 09:24:13
あけおめ保守
- 474二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 16:29:10
ほ
- 475二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 21:22:44
保守
- 476二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 06:48:49
保守
- 477二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 10:36:14
公園でまったりとアスレチックか
- 478二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 18:10:24
ぽぽ
- 479二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 23:10:36
。
- 480二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 00:35:56
このレスは削除されています
- 481◆rVAt.hfKLg23/01/03(火) 00:36:23
バズビーたちとハッシュたちの距離
①だんだん近づいている
②変わらず
dice1d2=2 (2)
- 482◆rVAt.hfKLg23/01/03(火) 01:20:26
公園イベント
①色々眺めてるだけ
②モブと会話があったりなかったり
dice1d2=1 (1)
アスレチックイベント
①激ムズアスレチック
②仲良く普通にアスレチック
dice1d2=1 (1)
- 483二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 08:00:14
保守
- 484二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 15:21:42
ほす
- 485二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:31:25
激ムズとは
- 486◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 00:20:47
「………あ、バズビーさん。見てくださいアレ、子供たちが鬼ごっこしてますよ」
「そうだなぁ。……なぁ、ずっと前から思ってたんだが……食欲、湧かねぇの?」
「湧きません。ただのヴァストローデの頃からそうだよ。アジューカスでもなければ食べる必要性なんて薄いんだから。……可愛いなぁって思うだけ」
物寂しそうに見つめるドロネア。その顔は何か失くしたものを見つめるようで、何だか、こちらも何かを失くしたような焦りが生まれる。
「子供、好きなのか?」
「虚圏ではあまり見ないんです。強い子供の虚はいるそんなの少ないし。……弱い子は、すぐに食べられて死んじゃう。将来的には赤ちゃん欲しいのになぁ」
「そうだな……良い男が見つかるといいな」
「………むぅ。バズビーさんへのお誘い、だよ?」 - 487◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 00:35:44
「………ハッ!?」
「もう。……嘘です。嘘じゃないけど。けれど、ね?ゆっくりでも良いから……考えてくれる?」
………やばい、考えが纏まらない。なんか、すごいことを言われている気がする。いや、言われている。これはやばい。どうしよう。
「お、おう。……ただ、その、答え出すのは……もうちょっと……」
「うん、待ってるからね」
「何でありますかあの2人……互いに距離感測っててとっても甘酸っぱいのでありますよ〜〜〜!!!」
35歳のこの男も大概である。 - 488◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 00:41:10
くそっ……じれったい……俺ちょっと(ryダイス
dice1d100=68 (68)
- 489◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 00:57:42
「わぁ………ハッシュさん」
「言うな、言いたいことはわかる。まさか現世にこのような……」
それは人知未踏、天蓋を覆う要塞。おおよそ人の手で造られたとは思えないほどの高さ、そして内部構造の複雑さがそれを物語っている。
「ソウルキングアスレチック(霊王宮)」と名付けられたその巨大な施設は一種の世界そのもの。一度中に踏み入れば、踏破するのには勇気がいる。恐怖の中を進む勇気が。そうでなければ、到底この怪物を踏破などできないのだ。
「………行きましょう!」
「ああ……!」 - 490◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 00:58:17
80以上で成功
それ以下でラッキースケベ
dice1d100=69 (69)
- 491二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 01:05:34
バズビーも実年齢は相当いってるんだよな
- 492二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 02:19:33
このレスは削除されています
- 493◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 02:20:22
削除
「ハッシュさん!退いてくださ〜い!!」
「いきなり言われても困っ……ぐぅっ!?」
ダメだ、倒せない。この怪物は倒せない。確かに死神や滅却師としての力は封じていた。封じた上でこの怪物と戦った。それは事実だ。だが、それでも我らは肉体を鍛え上げた歴戦の猛者。この程度なら踏み越えられると思ったのだ。
しかし、この要塞はその上を行く。恐らくきっと、向こう数十年はこの魔境を踏み越えられるものはいない。時代が違えば難攻不落の要塞にもなっただろう。いったいどういう意図でこれを作ったのか。
「………あっ、ハッシュ、さん。動かないでくださいね。絶対」
「なんだ、また私に覆い被さったのか……む」
「ひゃんっ♡……う、動かないでって言いました!!やめてください!!セクハラ反対!!!」
どうやら、ハッシュヴァルトの脚が空穂の当たってはいけないところに当たっているらしい。確かに、空穂の体勢はただ覆い被さるような体勢ではなく、かなり辛そうな体勢だ。二人が落ちて来た空間が狭いのもあって、抜け出すには至難の業である。……必然、ハッシュヴァルトが体を捩れば不要で不埒な刺激が襲い来るわけである。
「動かないでくださいよ?そーっと……そーっと……」
「………顔が真っ赤だぞ」
「う、うるさいですよ!ひゃぅ……♡」 - 494◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 02:21:44
「えぇ………あれでシないのか………初心だなぁ………」
初心なのではない。この虚が肉食系すぎるのである。
くそっ……じれったい……俺ちょっと(ryダイス
dice1d100=99 (99)
- 495二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 02:30:25
ハッシュが天然すぎる……
- 496二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 05:39:38
SASUKEかな
- 497二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 12:00:51
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- 498二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:48:45
滅却師すら手こずるアスレチックだと
- 499◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 22:51:46
じれったいダイスが合計150以上なので
①〜③→2カップルがエンカウント
④→すれ違い
dice1d4=3 (3)
- 500◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 22:57:19
- 501◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 22:58:14
- 502二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:17:17
ゲーセン
- 503二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:28:04
本屋さん?
- 504二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:32:39
SASUKE並みのアスレチックの公園
- 505二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:37:13
- 506◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 23:53:29
- 507◆rVAt.hfKLg23/01/04(水) 23:57:18
どういう本を買いに来たか
バズビー側
①恋愛漫画、小説
②お料理とか生活系の諸々
③ミステリーやホラー系の小説、漫画
dice1d3=1 (1)
ハッシュ側
①ゴリゴリのバトル漫画、小説
②伝記物とか科学系の論文
③ギャグ漫画、エッセイ
dice1d3=2 (2)
- 508◆rVAt.hfKLg23/01/05(木) 01:46:41
「ルイーナくん?どうしてここにいるのでありますか」
「あ?そりゃお前、ユーグラム・ハッシュヴァルトを追って……まさかあれか?デートスポット被ったか?」
「そうっぽいのであります。……しかもショッピングモールなのに入って行く場所も一緒なのであります!?」
互いに互いの観測対象を見守るために別れたはずが、まさかの同じデートスポット、しかも同じ場所での再会である。流石にびっくりした。
しかしまあ、折角ならと互いにどんなデートスポットを巡って来たのかの情報交換を行うチャンスでもある。実益はないが、他人の恋路は見て、聞いて、楽しい物だからだ。
「へぇー……公園でねぇ。……バズビーとかいうヤツ、ヘタレてんなぁ。さっさと押し倒して抱いてやれば良いのに」
「周りに子供がいましたし、野外でありますし、何よりその……破廉恥なのであります!ちゃんと互いの告白からのお付き合い、そこから色々と順序をですね……あと婚前交渉はいけないと思うのであります」
「堅いなぁ。オレはそういうのあんまり好きじゃねぇし……あのアスレチックでのラッキースケベもなぁ、アレ絶対行けたぞ」
「そ、そういうことはしちゃダメなのであります!そんな、いたいけな少年の身体が偶然の不幸で辱められるだなんて、そんな……!」
性に奔放、恋愛に寛容なルイーナに対して、栞山のそれはあまりにも堅すぎる。彼がこの歳にもなって良い相手が居ない原因はもしやそれか?と一瞬思ってしまうほどに。実のところはやることが多すぎて自分の恋愛など考える暇がないだけなのだが。しかし、それほどにお堅く……ハッシュヴァルトが体験したラッキースケベの話を聞いて、顔を真っ赤にするほどに初心だ。ルイーナの顔がつい綻ぶぐらいに面白く可愛らしい反応。
「へぇ……栞山、お前そういうのに耐性ないのか?可愛いねぇ。………確かあの時、ハッシュヴァルトの右足が……」
「わ、わぁ〜!!!ダメ、ダメでありますよぉ!そんな、そんなエッチなこと……うぅ〜〜……」
「本当にクソ雑魚じゃねぇかよ。……あざとい……」 - 509◆rVAt.hfKLg23/01/05(木) 01:52:56
こんな男をよく世の中のそういう性癖の奴らが見逃したものだと思う。今でさえ35歳には見えない顔つきと幼さなのだから、もっと昔であれば色んなスキモノの奴らの引く手数多であっただろうに。何なら、今も色々なお誘いを受けてもおかしくない。
「そ、そんな目で見ないでください……当方、そういうイジリは慣れてないのであります」
「うーん、クソ雑魚。よく今まで食われなかったな。オレがちょっとつまみ食いしてぇ気分だわ。……そうじゃねぇそうじゃねぇ。ほら見ろ、それぞれ別のコーナーに行ったぞ」
「うん?……ほう……バズビー殿たちが少女マンガ&小説コーナーで……ハッシュヴァルト殿たちが学術書……」 - 510二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 07:50:52
実況と解説かな?
- 511二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 08:39:36
栞山さんがあざとい
- 512二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 09:36:41
ルイーナにつまみ食いされる栞山さんはちょっと見たいかも
- 513◆rVAt.hfKLg23/01/05(木) 12:40:05
「………凄いよねぇ、沢山の男の子に好かれるだなんて」
「アンタだって何人も男に好かれてるじゃねぇか」
「あの子たちのこと?部下だよ、部下。そういう感情はあっちは向けてませーん」
「どうだか……」
「意外だな。お前はてっきり、このような本は好かないかと」
「そうですか?知らないことを知ること、知識をつけることは大事ですよ。自分が予期せぬ事態に置かれた時、立ち止まらなくて良い。どうするかを考える糧になるから」
「……誰かの受け売りか?」
「はい。僕の信頼する師の教えです」
とても穏やかな時間であった。主に滅却師側の男二人は眺める側で、彼らの相手が心躍らせながら本を手に取り、表紙や試し読みから内容を吟味し、時に本棚に戻し、時に選び取りながら楽しむ光景を彼らが見るのが主ではあったが、それでも楽しいものはあった。
日頃が重苦しく、殺伐とした空気とそれに伴う業務の続きばかりであったから、このような朗らかな空気は彼らにとっても多大な癒しとなり……些かほっこりとした雰囲気のまま、買いたい本を持ったままレジに赴き……
「「は?」」
彼らは、巡り合った。 - 514◆rVAt.hfKLg23/01/05(木) 12:44:00
①困惑で考えが纏まらない
②言い合い
③そんなことよく知らないデート相手二人により展開させる親友の前で繰り広げられる濃厚なイチャイチャ
dice1d3=1 (1)
- 515二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 12:56:22
草
- 516◆rVAt.hfKLg23/01/05(木) 13:14:19
「あ……えっと……バズ……?」
「おま……ユー……ハッシュ、ヴァルト……なんでここに……」
本来存在しないはずの男がいる。見えざる帝国に幽閉されている/従事しているはずの男が目の前にいる。しかも、まるでデート……いや、もうほぼデートなのだが、そんな光景をみられてしまう。そのショックは如何程か。
「は……?その、仕事は……」
「バズこそ……幽閉……」
「「あ、あぁ……?」」
思考停止。あまりのショックに体が動かない。そのショックの内容は驚愕、羞恥、困惑、と様々な感情が内包されているものであるが、一つ言えることはとても大きすぎる感情が渦巻いているということだ。 - 517◆rVAt.hfKLg23/01/05(木) 13:20:45
①とりあえず空穂とドロネアが二人を連れてカフェでお茶、落ち着かせる
②通りすがりの男の娘と和装美青年の誘導でショッピングモールを脱出、冷たい空気を吸わせる
dice1d2=2 (2)
- 518◆rVAt.hfKLg23/01/05(木) 16:00:04
「はいはい、そこのお兄さん方。そんなところであなた方のようなイケメンさんが固まっていたら他の人の迷惑になるのであります。とりあえず店の外に。ささ、どうぞどうぞ。向こうのフードコートにテラスがありますから」
「そこのお嬢さんたちもだぞ。アイツら頭パンクしてるみてぇだから、取り敢えず冷えたところに連れて行って頭冷やしてやんな、物理的に。詳しく話を聞くのはその後でも遅くねぇよ、多分。ほら、こっちだこっち」
晴れの日、しかも屋内なのにレインコートを着たショートヘアーの少女が、思考がパンクしているハッシュヴァルトとバズビーの手を引いてフードコートの外のテラスに押しやっている。
そして何が何だかよくわかっていないドロネアと空穂には、ゆったりとした普段使い用の和装を纏った黒髪切れ目の美青年がその見た目とは裏腹に快活な声で発破をかけ、同じく外へ連れ出している。
外野からしてみれば、とんでもない顔面偏差値の暴力である。 - 519二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:11:30
さっきまで落ちてたぞ
- 520◆rVAt.hfKLg23/01/06(金) 02:30:13
冷たい空気を吸った二人
①落ち着いた後にとりあえず「なぜここに?」と聞き合う
②落ち着かないまま「そちらの女性/男性(?)は!?」ってなる
③未だにパンク。デート相手の二人が話す
dice1d3=3 (3)
- 521二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 07:43:33
デート相手の方がしっかりしてた
- 522二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 15:42:57
このレスは削除されています
- 523◆rVAt.hfKLg23/01/06(金) 23:40:49
「バズビーさん?私の声聞こえます?」
「ハッシュさーん!僕の方向いてー!」
「………バズ、なんでぇ……?」
「そっちこそ……なんで……?」
「……ダメみたいですね」
「そうだね」
ダメだ、脳が完全にパンクしている。ポンコツになっている。二人ともポカンとした顔で、焦点がよく合ってないまま、互いに互いを見つめ合い続けている。あまりにも滑稽だ。
「えっと……ハッシュ、さん?とバズビーさんが知り合いなのを考えると……あなたも滅却師?」
「違います☆僕は尸魂界における、(無間の中でなら)トップアイドルの俺は無実だ系ラスボス後輩、空穂ちゃんなのです♪気軽にウーちゃん、ウーくんって呼んでくださいね♡」
「そう、死神なんだ。……私はドロネア。ヴァストローデの破面だよ」
「ドロネアちゃんっていうんですね、よろしくお願いします!あ、そうだ!実は僕も虚化習得してるんですよ〜!」
「ウーくんも?親近感湧くね!」 - 524◆rVAt.hfKLg23/01/06(金) 23:56:35
かなり図太い者同士であるからか、本来相容れない死神と虚の立場でありながらも仲良く楽しくお話をしてしまっているドロネアと空穂。帝国ではいつも微妙な空気感を漂わせ、現世では互いに思考がパンクしているハッシュヴァルトとバズビーにも見習ってほしいものである。
「へぇー、そっちもお忍びデートなんですか?僕もです♪」
「あら、そっちも?なかなか楽しいものよね、こういうのも。………けれどそろそろ起こさないと……」
「ですよねぇ……あ!ショックを与えてこちらに引き戻すのです!」
①ハグ、してみましょう!
②耳元で囁きましょう
③キス、どうです?
dice1d3=1 (1)
- 525二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 08:04:18
強いヒロインたちだ
- 526二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 17:34:03
さ
- 527二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 22:43:07
し
- 528◆rVAt.hfKLg23/01/07(土) 23:39:54
「ねぇねぇ、ハッシュさん。僕の方、ちゃんと見てくださいよ」
「だって……バズはこんな所にいちゃ……陛下にバレたら……」
「………はぁ。無視、ですかぁ??デート相手を放って?別の男に懸想ですか。そーですかそーですか、知りませんからね!」
この人とバズビーさんの関係はよく知らないが、何も話さない時点でギルティだ。彼が今日、現世に来ているのは僕のためであって、他の誰のためでもない。だから、他の人に気を取られるだけならまだしも、心の全てを奪われるのは気に食わない。腹が立つ。許せない。
「今は、僕だけを見てくださいね?背伸びまでさせたの許さないんですから」
無駄に背が高い男を懲らしめるために、しっかり背伸びして抱きついた。耳元でしっかり囁いて、無理やりこちら側に引き戻すために。もしこれでも意識が戻らなかったら、その時は思いっきりキスでもしてやろうという想いを込めて、強く、強く。 - 529◆rVAt.hfKLg23/01/07(土) 23:47:13
「バズビーさん……」
「お前は……ユーハバッハの狗で、だからお前は見えざる帝国に居なくちゃ……」
「他の人によそ見しないでくださいね、って。私、言ったのになぁ。あーあ、ちょっと許せないかもなぁ……」
今まで恋人というものが出来なかったから周りからは勘違いされがちだが、本来の私はかなり独占欲が強い。私のものは誰にも渡したくない。離したくない。生前は奪われ続けて、虚になったあとは弱肉強食の世界に生きてきたから、その気持ちはなおさらだ。私は、私の男は、たとえその男との深い仲であっても渡したくなどない。
「お仕置きだよ。意識が戻った後にせいぜい悶え苦しんでくださいね」
しっかりと、抱きしめる。自分の背丈が高くてよかった。身体をピッタリ密着させて、余裕ある状態で彼を抱きしめられるのだから。私と約束したのに、それを忘れる体たらく。許さない、絶対に。たくさんたくさん解らせてあげないといけない。 - 530◆rVAt.hfKLg23/01/07(土) 23:59:17
ポンコツ二人の様子
①〜③→流石に元に戻るが動揺しまくり
④→元に戻って冷静
dice1d4=3 (3)
- 531◆rVAt.hfKLg23/01/08(日) 01:18:33
「………う、あ?」
「あっ、やっと気づいた!ハッシュさん、こっち見てくださいこっち!下向いて!」
「俺は……何を……っ、てドロネア!?」
「………遅い。もう少しで指齧っちゃうとこでした」
甘い香りがする。それは自分からするものではなく、他者の香り。精一杯おめかしをしてきた、健気な少女たちのもの。それが、ふんわりと自分に漂っているということは、それ相応に近い距離に……というかよく見たら抱きつかれていて……
「なっ、空穂、お前」
「今更ですよ?アスレチックであんなことしたんですから……でもハッシュさんの顔がと〜っても面白いので、しばらくこのままです☆」
「あの、俺が悪かったから、いい加減離してもらえると……」
「あなたにそんな権利はありません。大人しく捕まっててね」
「「うっ………」」 - 532◆rVAt.hfKLg23/01/08(日) 01:29:00
ハッシュヴァルトもバズビーも、相手にしっかりと力を込めて抱きしめられていることで何も出来ていない。いつもの調子は何処へやら、あたふたしている様子はとても面白いものである。アレクサンドラ辺りが見ていたら無言で写真を撮るだろう。
①→落ち着いたのでとりあえずお話
②→気まずいし動揺も残ってるけどお話
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- 533二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 07:52:58
貴重な光景だからね
- 534二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 07:56:20
帝国最強格二人がこんな姿を晒すなんて……
- 535二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 13:41:55
このレスは削除されています
- 536二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 20:20:58
ちょくちょく落ちるね
- 537二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 23:10:56
また落ちた
- 538◆rVAt.hfKLg23/01/08(日) 23:35:57
「「………落ち着きました?」」
「「ああ」」
というわけで色々とお話
互いにどんだけしっかり話したか
dice1d100=53 (53)
- 539◆rVAt.hfKLg23/01/08(日) 23:46:52
①〜③本音は話さないが取り繕った内容は話す
④ちょっとバッドなコミニュケーション
dice1d4=4 (4)
- 540二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 07:55:44
おっと
- 541二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 08:54:40
らしいっちゃらしい
- 542◆rVAt.hfKLg23/01/09(月) 11:49:26
「………何故だ、バズ。お前はこんな所にいていい筈ではないだろう」
「うるせぇよ。……アンタこそなんだ、今はユーハバッハの代わりを果たさなきゃならねぇ筈だろ」
「お前には関係ない。私はただ空穂……無間の囚人の危険分子の監視をしていただけだ」
「監視?そんな風にやってる相手が?」
監視というのは現世に出てきてお出かけをする行為ではない、なるほど、至極真っ当だ。バズビーのそれは正しい。バズビーの糾弾も正しい。ユーハバッハの側近となった以上、ハッシュヴァルトには責任があるからだ。
「………お前も、だろう。牢獄を抜け出す手段があるのなら、そのまま私や陛下と戦えば良い。なのにそのようなことをせず、女との逢瀬に現を抜かしている。お前も人のことは言えないな」
ハッシュヴァルトの述べた言葉もまた正しい。バズビーにとって大事なことはユーハバッハ、そして自分を裏切ったハッシュヴァルトを殺すことだったはずだ。それが、牙を抜かれたように蕩けているのはかつて誓った己を裏切る行為と同義。
「………何だよ、やるのか?」
「私は構わないが」
「後悔するぞ」 - 543◆rVAt.hfKLg23/01/09(月) 18:24:12
①若干険悪にはなるものの互いに手打ちということで収める
②デート相手が仲裁する
③通りすがりの男の娘と和装男子が静止する
dice1d3=1 (1)
- 544二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:39:19
おーっと
- 545◆rVAt.hfKLg23/01/10(火) 01:53:11
「………埒が、開かないな」
「ああ。……で、どうすんだ」
「一つ聞く。お前のそれは、帝国を崩壊させるために弄した策か?」
「いいや、個人的な事情だ。帝国がどうのなんざちっとも考えちゃいねぇ」
「………痛み分けだ。互いに今回の件は、今回だけは不問とする」
「お前は、それでいいんだな?」
「ああ」
「………わかった」 - 546二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 08:36:08
こいつらはさぁ……
- 547◆rVAt.hfKLg23/01/10(火) 11:00:11
これから先の彼らの行動を四つ募集してダイス
- 548二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 11:34:24
Wデートお開き
- 549二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:51:25
彼女'sが意気投合して長話してるため物凄く気まずい空気のまま会話を続ける
- 550二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 21:45:40
- 551二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 06:26:47
ポテト 気を取り直してスイーツバイキング
バズ 映画 - 552◆rVAt.hfKLg23/01/11(水) 08:03:52
- 553二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 16:31:18
- 554二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 00:17:02
ほ
- 555◆rVAt.hfKLg23/01/12(木) 11:59:09
「バズビーさん」
「ハッシュさん?」
「「っ……」」
とてつもない圧力を横から感じる。自分たち二人を責めるような圧力を感じる。あまりの強さにそのまま押し潰されるんじゃないかと危惧してしまうほどのそれが……
「どうしてハッシュさんは一言足りないんですか?自分の気持ちを素直に表現するくせに相手に伝えたいことを伝えるあと一歩が足りてないんです」
「そんな顔して……まるで威嚇みたいだよ、バズビーさん。変に怖がってるだけでしょ」 - 556二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 17:16:40
正論!
- 557◆rVAt.hfKLg23/01/12(木) 23:02:16
「……私はいつも伝えている。バズに伝えようとしない言葉なんて一つもないぞ、伝えたいことを伝えたいまま言葉にしているだけだ」
「本当にそうなら牢獄は大爆発しませんし、今にも殺してやる、みたいな目でバズビーさんから見られたりなんてしませ〜ん!………いつかわかってくれるはず、いつか振り向いてくれるはず、って大事なところの判断を相手に任せてるのに自分はいつも変に前向きなの、気づいてます?」
「何も怖くなんかねぇに決まってるだろ。俺は最初から何も変わらねぇ。ユーハバッハも殺すしハッシュヴァルトも殺す。何も変わってねぇんだよ」
「じゃあ私の顔を見て。本当にそう思ってるなら、何もやましいことがないはずなら、私の顔を見て文句を言えるはずだよ。……変なところが子供っぽいんだから。バズビーさんの経歴を聞く限り、それも仕方ないなって思うんだけどね」 - 558◆rVAt.hfKLg23/01/13(金) 03:57:10
「「………」」
男二人にはクリーンヒットである。なぜなら、彼らはわかっているからだ。言葉ではどうとでも言える。行動でもどうとでも示せる。ただ、己の心自体は誤魔化せない。自分のことを一番わかっているのは自分だから。 - 559二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 07:49:52
クリティカルヒット
- 560◆rVAt.hfKLg23/01/13(金) 14:09:07
凹み具合(補正35)
dice1d100=94 (94)
- 561二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 15:39:46
まさにクリティカル
- 562◆rVAt.hfKLg23/01/13(金) 15:46:13
補正はなしで進めていきます
- 563二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 17:43:35
ここのダイスバスポテト周りは結構極端で補正無視ばっかだね
- 564二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 17:53:12
35も足したら精神が死んじゃうからね
- 565二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 23:12:30
正論は時にどんな暴言よりも人を傷つける
- 566二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 07:29:36
このレスは削除されています
- 567二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 16:03:44
このレスは削除されています
- 568二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 22:31:46
ぽぽぽ
- 569◆rVAt.hfKLg23/01/15(日) 03:22:16
凹んでる様子
①モロに顔に出てる
②声がなんかすごい沈んでる
③声に顔にも
dice1d3=3 (3)
- 570二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 11:43:20
hoe
- 571二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 18:27:42
あ
- 572二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:37:35
い
- 573◆rVAt.hfKLg23/01/16(月) 00:20:15
「………私だってわかっている」
「俺は……いや……あぁ」
明らかに心にキているようだ。かなり、かなりの大ダメージ。顔も沈んで、声も暗い。いつもの彼らはどうしたのだろう。いや、本当に。なんかもう、可哀想になるぐらい。図星を突かれて抉られたからこその、あまりにも哀れな様子。
そして、空穂も、ドロネアも、このままで終わらせる気なんて毛頭ないのだ。
「でも、そうですね。僕はそういうところもハッシュさんの良いところだとは思いますよ。可愛らしい、とは違いますけど。不器用で見てて応援したくなるぐらい好きです」
「そんないじらしいところ、私は可愛いと思うよ、バズビーさん。だから、その頑固さは無くさないで……でも、そうだね。もう少しだけ変えてみてほしいかも」
優しく手を取ったり、頭を撫でたり、そんな感じで各々が労わる。事情を全く知らないわけではないし、ハッシュヴァルト、もしくはバズビーのどちらか一人にだけ責任がのしかかるわけでもないというのはわかっているから。だから、二人とも、それ以上は責めない。それ以上は、あとは、きっと今はどうにも出来ないからだ。
「さ、帰りましょう。そろそろお時間でしょう?」
「ハッシュさんも。さ、行きましょ〜☆」 - 574二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 07:38:49
落としてから上げる
- 575◆rVAt.hfKLg23/01/16(月) 09:53:43
「解散のようでありますな」
「いやー、ヒヤッとしたわ。まさかなぁ」
「サンドラちゃんにも後で事の顛末を伝えておくのであります。……あの子、面倒見がいいから。きっとハッシュヴァルト殿とバズビー殿のことを気にするでありますよ」
「だろうなぁ……」 - 576二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 18:49:04
良かった
- 577◆rVAt.hfKLg23/01/16(月) 21:00:33
「はい、お帰りなさい二人とも。正座なさって?」
「………なんでサンドラが知ってんだよ」
「さて、なんででしょうね?……ハッシュヴァルト、あなたもですわよ。お座りなさい」
「…………仕事が」
「まだ私(わたくし)がやっていますわ。あなたの出る幕はありませんことよ」
圧力。とてつもない圧力を目の前から感じる。目の前の女から放たれるそれは霊圧ですらないただの気迫だが、それでも驚くほどに強い。強く、重く、大きい。だが怒り、とも違うような気もする。いや、怒ってはいるのだが、何か、仕事をサボったことへの怒りとは違うような……
「サボりのことで怒っていると思いましたの?そんなことしませんわよ。私(わたくし)が怒っているのは一つ。現世に行ってまでいがみ合うことへの叱咤ですわ」
「それは」
「言い訳無用。あなた方の事情はなんとなく聞いていますし、仲良しになれとは申しません。けれど、売り言葉に買い言葉を交わしあう必要はありませんでしょう?……変に子供っぽいんですのよ」
「「ぅ……」」
言い返せない。なぜならそれは、彼らとデートをした二人にも別れ際に言われた言葉だからだ。“子供っぽい”というその言葉を聞いて、ふと、彼らは……自分たちが千年前から何も変わってないのではないかとも……
「ま、いいですわ。ともかく、今度は私(わたくし)に相談なさい。デートの融通も私(わたくし)がつけてあげますから。……まさか、自分もデートしておきながら相手のデートだけを糾弾するつもり、ありませんわよね?」
「「………」」
「………今日のところは解散、と言いたいところですが延長ですわね。みっちりと教えて差し上げませんと……!」 - 578◆rVAt.hfKLg23/01/16(月) 21:06:42
『けれど、良かった。真人間計画はなかなかに上手く行っているようですわ』
星十字騎士団を崩すのであれば、彼らをまず崩すのが良い、というのはアレクサンドラが仲間を作ったことで得た結論だ。
しかし、無闇矢鱈に二人を殺して仕舞えばいいわけではない。むしろ、これほどの戦力となり得る存在は適度に生かしてこちらの駒にするべきだとも思う。誰にも従わないバズビーとユーハバッハの狗であるハッシュヴァルトを崩すのは至難の業だが、崩して陥落さえ成功させれば強力な戦力だ。
仮に手駒にすることができなくとも、二人のその強固な子供っぽい信念にヒビを入れ、そこを中心に叩き割ってしまえばいいだけなのだ。それだけで、事はスムーズに運ぶようになる。
『本音を言うと、幸せにはなってほしいのですけれど、ね?』 - 579◆rVAt.hfKLg23/01/16(月) 22:47:51
大体これでデート編は終わり
次回からブリーチ本編へと片足突っ込んでいきます - 580◆rVAt.hfKLg23/01/16(月) 22:48:51
あ、その前にルイーナの虚夜宮突撃案件があった
- 581二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 00:55:35
別名初めてのお使い
- 582◆rVAt.hfKLg23/01/17(火) 07:48:33
どうやって虚夜宮に潜り込むか……
①突撃
②突撃
③突撃
dice1d3=2 (2)
- 583二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 09:01:56
ダイスの意味www
- 584二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 18:11:03
とつげきー
- 585◆rVAt.hfKLg23/01/17(火) 21:53:03
「虚夜宮に潜入しろ、そこで内偵を行え、か……」
今更ながら、あのお嬢様の要望に頭を抱えた。自分のような馬鹿がそのような演技を行えるのか。というか、そもそもどうやって潜入するのか。
「いつの間にか紛れ込む……みてぇな能力はオレは持ってねぇし。八重桜を使っての潜入……も霊圧に気づかれたらアウトだしそもそも不法侵入か。かと言って、オレは他の破面との縁もねぇからなぁ……あのドロネアっつー女ぐらいしか……」
ダメだ、考えても纏まらない。どうしようもないと頭が結論づけているためそれ以上回らない。なら、どうしようか。どうなるのだろうか。
「迷っても仕方ねぇか……よし!真正面から行ってみよう!」
こうなるのである。 - 586二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 22:04:42
バカ!
- 587二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:33:30
でも実際そうするしかないんだ
- 588二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 02:26:27
真正面から!?
- 589二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 07:18:07
まあもう破面化してるしな……
- 590二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 17:40:46
隠れて行ってもどうせ見つかる品
- 591二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 00:07:10
藍染なら気付くだろうしな
- 592二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 08:09:22
☆
- 593二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 17:40:19
このレスは削除されています
- 594◆rVAt.hfKLg23/01/19(木) 18:53:06
「当たり前の話ではあるけどよ、オレのこの姿は怪しいよな。……虚夜宮に着いたとして、やっぱり門番には警戒されちまうかなぁ」
詳細不明かつ独特な見た目をした破面が訪れる、というのはそれだけで警戒されるに値する事柄だろう。ルヌガンガ、と呼ばれるそれなりに虚圏に居る虚が門番を務めているようだし、彼らは馬鹿ではないことをルイーナは知っている。必然、怪しまれるのは避けられない。
「けどよ、オレのこの異常さが武器になることだってあるんだぜ。少なくともオレの破面としての発生経緯を知れば、藍染?とかいうやつもオレのことは無視できねぇだろ。あと、オレは強いしな」
それに、何より。
「オレと、多分似てるだろ。全部がとは言わねぇけど。何となくそう思う」 - 595二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 19:04:33
このレスは削除されています
- 596二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 23:31:04
ワンチャンまだスタークが部下になってない頃かな
- 597二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 07:43:37
ほしゆー
- 598二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 09:24:04
このレスは削除されています
- 599◆rVAt.hfKLg23/01/20(金) 11:08:09
「たのもー!!!」
- 600◆rVAt.hfKLg23/01/20(金) 11:08:44
1〜2→ルヌガンガ
3→破面
4→ネームド破面
5→藍染!?
dice1d5=3 (3)
- 601二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 12:06:29
可哀想なモブ破面
- 602二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 13:59:59
道場破り方式で草
- 603二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 23:03:51
カチコミじゃー
- 604二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 08:26:03
いっけー
- 605二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 15:11:38
☆
- 606二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 23:42:51
早めに
- 607二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 06:35:35
このレスは削除されています
- 608二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 13:36:12
ほす
- 609◆rVAt.hfKLg23/01/23(月) 00:21:21
「………何だ、お前」
「虚圏で破面たちが集う場所だと聞いて!ここにはその王がいらっしゃる、って話らしいから一度伺ってみたくてな。ほら、オレも破面なんだ」
「にしては奇怪な見た目……」
「それも含めて、だ。その王様とやらならオレの事についても何か知ってるんじゃねぇかってな」 - 610◆rVAt.hfKLg23/01/23(月) 00:22:50
①〜②→信用できねぇ〜〜
③→………とりあえずもっと上の方々に指示を仰ぐか……
④→まあいい、来い
dice1d4=1 (1)
- 611二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 08:16:44
残当
- 612二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 14:10:56
あげ
- 613二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:35:24
ですよね
- 614二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 07:23:51
保守
- 615二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 12:36:17
これ以上なく潜入に不向き
- 616二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:52:27
だね
- 617二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 22:47:39
ほしゅ
- 618二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 01:16:10
ほし
- 619二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:38:00
ほ
- 620二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 17:41:33
ちょっと早いけど保守
- 621二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 22:53:22
ぽ
- 622二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 07:37:44
ぽ
- 623二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 17:26:36
ぽ
- 624◆rVAt.hfKLg23/01/26(木) 22:30:00
「信用出来ねぇよ」
「やっぱり?」
「おう」
「だよなぁ」
どうしようか………
①〜②→とりあえず力を示してみよう!
③→そこを何とか出来ないか?
④〜⑤→ネームドキャラが
dice1d5=5 (5)
- 625◆rVAt.hfKLg23/01/26(木) 22:31:36
誰が来たんだ!?安価4つまで集めてダイス
- 626二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 22:32:57
藍染
- 627二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 22:33:44
ハリベル
- 628二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 22:57:30
東仙
- 629二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 22:57:48
グリムジョー
- 630◆rVAt.hfKLg23/01/26(木) 23:32:06
- 631二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 07:39:29
グリムジョーか
- 632二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 15:13:32
☆
- 633二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 21:04:14
ほし
- 634二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 00:37:29
星
- 635二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 07:59:11
このレスは削除されています
- 636二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 18:11:37
ほ
- 637二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 00:29:09
首
- 638二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:31:08
首
- 639二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 18:24:30
保守
- 640二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 22:54:57
鯖落ちしてた
- 641◆rVAt.hfKLg23/01/30(月) 02:42:05
(最近顔出さなくて申し訳ないです)
(仕事が忙しいのと、あと出先だと規制かかって更新ができないのです) - 642二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 07:59:36
外だとよく規制かかるよね
- 643二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 15:21:05
ほしゆ
- 644二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 22:41:46
上げ
- 645二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 07:42:19
る
- 646二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 10:20:19
ほすほす
- 647二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 14:59:21
生存確認助かります、待ってるぜ
- 648二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 22:37:41
hosyu