- 1二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:46:08
- 2二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:46:27
前日に発覚したのがなかったので 多分
- 3二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:46:48
これが若さか…
- 4二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:48:25
ウタが襲ってそう
- 5二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:48:53
なお、お互いなぜ子供ができたのかはわからないとします
- 6二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:50:06
- 7二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:50:22
この歳で妊娠って命にかかわったりせんか?大丈夫なん?
- 8二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:51:52
誰かがヤってるの見て真似したのか?
- 9二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:53:11
エロ本見つけて、やってみたのか
- 10二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:53:16
「ルフィ!今日の勝負はね!ベックがしてた勝負にしよう!」
こんな感じです - 11二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:53:49
- 12二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:53:51
ベックゥ!何やってんだお前ェ!
- 13二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:54:50
うむ…恐らく野外でしてるのを見て真似しちゃったんだなぁ…
- 14二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:56:03
- 15二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 16:58:48
- 16二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:00:47
誰も悪くないなこれ…
- 17122/12/19(月) 17:01:46
本当はシャンクスとマキノの真似にしようと思いましたが、違うCPも入るのでやめておきました
- 18二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:06:19
急いでドラムに行ってドクトリーヌを頼ろう。
- 19二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:14:01
仮にそれでもエレジアへ出航してトットムジカ顕現しても置いてけぼりにはしないな
1 まず一時的にとは言えそんな体で魔王に取り込まれた以上二つの命をドラムとかちゃんとした所で診てもらう必要がある
1 ゴードンに預けるという選択肢を思いついても問題全部ゴードン全部丸投げしてるだけじゃねぇかってなるのでやめる
1 「ルフィの事はどうなる?もう俺たちだけの問題じゃねぇんだ」 - 20二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:21:19
出港前日ってことは島全体にウタの歌が響く前だから妊娠発覚したら母体の安静を優先して歌わせないようにする事でトットムジカ顕現フラグ折れる…?
- 21二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:22:58
「シャンクス〜…気持ち悪いよ〜」
「はっ!?お、おれ、なんかしたか?」
「そうじゃない〜……ぐす…」
「と、とりあえず、ホンゴウのとこ行くぞ?歩けるか?」
「無理…抱っこ…」
「……これは相当きつそうだな…」
ーーーーー
「どうだ?ホンゴウ」
「……………ウタ……最近男に何かされたか?辛いことかもしれないが、正直に答えてくれ…」
「……?何もされてないよ…ルフィとしか遊んでないもん…」
「そうか……なら……こんなことを誰かとやったか?」
「……………うん、ルフィとしたけど……」
「おいおいおいおい!まさか…!」
「ああ…ウタは妊娠してる…相手は恐らくルフィだ……」
「待て待て待て!ルフィは7歳でウタは9歳だぞ!?」
「おれだってわかんねェよ!けど事実だ!」
「…………なぁ、ウタ…なんでこんなことをルフィとしたんだ?」
「外でベックが女の人としてて楽しそうだったから…でもすごく痛かった…」
「よしホンゴウ、ウタを頼む。あいつぶん殴ってくる」
「おう、行ってこい」
「???」 - 22二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:23:10
あと頼む
- 23二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:27:50
- 24二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:31:32
あと2万文字ぐらい頼む
- 25二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:33:35
珍しくベックを殴るシャンクスよw
- 26二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 17:59:24
「……流石に曾孫まで居るとワシだけじゃ面倒見きれんの。そうじゃ、久々にドラゴンと話すか」
「……は? 私に……孫!?」
とかやってエネル顔なドラゴンが居そう - 27二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:30:31
「ベック!!テメェ!!」
「何すんだシャンクス!危ねぇ!」
「お前のせいだぞ!ウタが妊娠したのは!」
「………頭イカれたのか?ホンゴウのとこ行ってこいよ」
「うるせェ!とにかく来い!他の奴らもだ!」
ーーーーー
『何やってんだ!!ベック!!!』
「あー……流石になんの言い訳もできねェ…見られてそれをやっちまうとは…」
「よし、こいつは今日の飯にすんぞ。ルウ、頼む」
「人肉は初めてだな…」
「待って待って!何しようとしてるのみんな!」
「ウタ……おれはケジメをつける…今までありがとう…」
「え、ええ!?そこま……うぇ…気持ち悪い…」
「お前ら!ウタを刺激すんな!何が起きるかわからねェ!」
『す、すまん…』
「うう……ルフィ…」 - 28二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:31:45
- 29二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:32:28
ぶっ飛ばす
- 30二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:32:48
- 31二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:34:01
そもそもエレジアどころかウタ乗せて出港できねーよ!
- 32二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:34:33
そもそも気持ち悪いって言ってるんだから歌を歌う気分じゃないよ
- 33二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:38:47
「ホンゴウ…ウタを頼む…ベック…お前はルフィとマキノさんを呼んでこい」
「ああ…」
「さて……どうする?お前ら…明日はウタが楽しみにしていたエレジアだが…」
「流石にやめとこうぜ…少なくともウタを乗せて行くのには反対だ」
「ああ…おれもその通りだ…だが、ウタがわかってくれるか…」
「ウターーーーーーー!!!大丈夫かーーーーー!!!」
「………来たか…ルフィ…」チャキ…
「やめろ!お頭!」
ーーーーー
「ウタ!………大丈夫かよ…」
「ルフィ〜……気持ち悪いよー…」
「え、ええと、どうすりゃいいんだ…?」
「あー…そばにいるだけでいい…少しあいつらのとこ行ってくるから見ててくれ」
「ううううう…手…握って…」
「おう…大丈夫だ!おれはここにいるからな…」
「うん…ありがと…」 - 34二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:40:10
もう夫婦やん
9歳と7歳だけど - 35二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:43:12
若…
- 36二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:46:02
リアルの人間もなんだかんだ耐えれてるからセーフ(アウト
- 37二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:46:43
マジレスすると流石におろさんと身体がヤバい
- 38二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:47:27
ブラックジャック読んでこい
- 39二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:47:52
ギネス記録が5歳とか聞いて驚いたよ……
- 40二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:49:38
「正座」
「いや、マキノさん…おれたち」
「正座」
「………はい」
「はぁ……流石にこんなことが起きることを予想しろなんて無茶は言いません…けど……自分達の船員の管理くらいしっかりしたらどうですか?」
「返す言葉もありません」
「女たらしさん…なぜ外でそんなことを?しかもよりにもよってウタちゃんに見られるような場所で…」
「……女の方から…」
「なぜ断らなかったんですか?……いえ、それは今はどうでもいいですね…とりあえずしばらくウタちゃんは私の酒場で預かります。今の状態で航海に行くなんてもってのほかです」
『はい…』
「ここからが最も重要な話になります……産ませますか?堕ろしますか?」
「…それは…」
「1人の女として言わせてもらいます………ふぅ……堕ろすべきです」 - 41二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:57:56
ウタがそんなこと割り切らなさそう
- 42二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:58:47
「…………」
「いくらなんでも危険すぎます。身体が出来上がっていない状態での出産なんて…」
「ああ…わかっている…マキノさんとの話が終わり次第、ウタにはおれが伝える」
「待て…シャンクス…おれが伝える。おれがきっかけで起きたことだ」
「…………わかった」
「では…ベックさんがウタちゃんに伝えるということで皆さんもいいですね?」
『おう』
「わかりました。じゃあーーー」
「ああ、ウタのところにーーー」
「お話の続きです。いいですね?何立ちあがろうとしてるんですか?座ってください」
『………はい』 - 43二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 19:00:52
最悪ローのジャンブルズだけど、
伝手がない上にまだロー自身が子供。 - 44二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 19:13:40
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 19:35:59
「はい…行きますよ?」
「ま、待ってくれ……足が…」
「い・き・ま・す・よ!」
「う……はい………?……マキノさん…少し待ってくれないか…何か話してるみたいだ…」
「………そうみたいですね…」
ーーーーー
「ねぇ…ルフィ…あんたがさ…お父さんになるって言ったらびっくりする?」
「ん?おれ父ちゃんになるのか?」
「……………うん」
「すげェ!母ちゃんは誰なんだ?」
「…………私」
「え?」
「私のお腹にね…ルフィの赤ちゃんがいるの…」
「………ええええええ!!お前!大丈夫なのかよ!」
「え?…うん、ルフィがいてくれたおかげで…」
「そっか!よかった!……でもなんで急に赤ちゃんできたんだ?」
「……前にした勝負…覚えてる?ベックがしてたのを真似したやつ…」
「…おう!覚えてるぞ!おれは気持ちよかったけど、ウタが痛そうにしてたからもうしねェからな!」
「……あの勝負はね、本当は好きな人同士が赤ちゃんを作るためにするものなんだって…」
「へぇー!じゃあ問題ねェな!」 - 46二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 19:43:00
- 47二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 22:45:45
ウタ痛かったんだなやっぱり・・・
- 48二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 05:50:13
- 49二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 12:43:23
- 50二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 15:06:39
一番安全なのはROOMでの取り出しなんだろうが使えるやつも伝手もねえ……
- 51二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 21:32:47
ドクトリーヌかガープに海軍所属の軍医連れて来てもらうしかなくない?
- 52二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 21:37:59
「……ごめん……え?」
「おれ、ウタのこと好きだぞ!大好きだ!」
「え、ええ!?きゅ、急に何言ってんの!?」
「んん?おれずっと前からお前のこと好きだったのに…言ってなかったか?」
「き、聞いたことないよ!?」
「そうか!じゃあ今言った!好きだウタ!」
「え、ええと…その…」
「……もしかして…おれのこと…嫌いか…?」
「嫌いじゃないよ!だいす…き……うう…」
「顔真っ赤だぞ!大丈夫か!?」
「うん…」
「ならいいけどよ…」
「……じゃあルフィはさ…私に産んでもらいたい?」
「…………よくわかんねェけど…ウタが辛そうにしてるのは見たくねェ…」
「あ…」
「赤ちゃん産んでウタが辛い思いするなら産んでほしくねェ!」
「……ありがとう…ルフィ…私頑張るね…」
「…………?」
「頑張って…ルフィの赤ちゃん…産むよ…」 - 53二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 21:38:42
ーーーーー
「何言ってるんもがモゴモゴ…」
「そのまま押さえておいてください……ウタちゃん…」
ーーーーー
「う、産んでほしくねェって言ったぞ!」
「辛い思いをするなら……でしょ?…私、辛くないよ…今は怖くもない…」
「で、でもよぉ…」
「大丈夫!…それともルフィは私と家族になってくれないの?責任、とってくれないの?」
「……なる!ウタと家族になりてェ!せきにんもとる!」
「……まぁ、私のせいなんだけど…」
「けど、家族って何やればいいんだ?おれ、じいちゃん以外の家族知らねェぞ?」
「色々あるけど…ルフィは私のそばにいてくれるだけでいいよ」
「わかった!じゃあ絶対に離れねェ!覚悟しろよ!」
「……ぷっ…!何言ってんのよ」
「ん?そばにいてやるって言ったんだぞ?死ぬまで」
「え…?……ふふっ、ありがと………ルフィ…私、頑張るから…見守っててね…?」
「当たり前だ!一緒に家族になろう!」 - 54二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 22:19:57
- 55二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 22:28:30
比較対象の本編が地獄過ぎて感覚が狂ってるのかもしれん
- 56二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 23:54:57
沢山の愛に包まれてるからね、割とマジに
- 57二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 07:39:41
保守
- 58二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 15:56:14
子供ゆえ重大さがわかってないのである…
- 59二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 16:03:19
本編の地獄を回避でくるのがデカすぎる
- 60二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 16:04:17
- 61二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 16:32:54
- 62二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 16:34:38
- 63二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 16:34:42
...あんまこの世界気にならねえな...(色々な奴らを見ながら)
- 64二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 16:42:40
ビッグマムが元気にこどもモリモリ産んでるワンピ世界なんだから母子ともに健康!エレジア回避!皆幸せハッピー!でいいだろ少年漫画の世界だぞ(ワンピの数々の地獄から目を逸らしながら)
- 65二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 16:46:31
- 66二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 16:49:37
9歳の母……
主題歌ミスチルさんに歌ってもらいます? - 67二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:00:02
おでんみたいにサイズ普通でも0歳から超元気なパターンも有るから判断に困る
- 68二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:06:49
- 69二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:09:56
いります
- 70二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:13:13
欲しい!
- 71二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:23:18
これはガープ中将もドラゴンも、話を聞いたら宇宙猫になるやろwww
- 72二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:27:22
「説得は無理そうですね…」
「そう…だな……だとしたら……ドラム王国に行くか…」
「それしかないだろうな…あそこにはマスターオブ医者とも呼ばれる人間が存在する。その人の力を借りよう」
「よし…マキノさん、ウタを頼んでもいいか?」
「当然です。今の状態でウタちゃんを連れて行くなんて言ったらぶっ飛ばしますよ」
「お、おう……とりあえずウタと話をつけるか…」 - 73二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:27:49
ーーーーー
「あ…シャンクス…みんなも…」
「ウタ…急ですまないが、少しだけこの村で待っててもらってもいいか?」
「え…?」
「な、なんでだよ!ウタはシャンクスたちとーーー」
「聞け、ルフィ。今の状態で船旅なんかしたらウタもそうだが、お腹にいる子にも悪い影響が出る。だから少しだけ待っててもらうんだ」
「でも!私は赤髪海賊団のーーー」
「わかっている。お前はおれたちの音楽家だ。誰にも譲る気はない……だが…産みたいんだろう?」
「!!……なんで…」
「すまない…そこから話を聞かせてもらった…お前が無事に子供を産めるためにとある島に行く……いつまでかかるかはわからないが必ず帰ってくる」
「…………もしかして…ドラム王国…?」
「……知ってたか…そうだ」
「あそこ…グランドラインだよ…?無事にここまで帰ってこれるの?」
「当たり前だろ?おれたちはウタの家族だ。お前を置いてどこかに行くわけがない」
「……わかった、待ってる」
「……ルフィ…ウタを守ってくれ…頼む…!」
「………わかった…おれは父ちゃんになるんだ!絶対にウタも赤ちゃんも守ってやる!」
「その意気だ…頼むぞ」 - 74二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:28:12
ドラム王国
「やれやれ…こんなところまで来て何を言うのかと思えば…9歳の娘が妊娠したから来てくれだって?」
「冗談ではない…ウチの娘のお腹には子供がいる。そして娘は産みたいと言っている。どうか力を貸してほしい…前例がないのはわかっている…!だがあんたなら…!」
「前例はあるよ」
「……何?」
「この海の島で8歳の子が妊娠し、そして出産した。帝王切開だけどね」
「ほ、本当か!なら!ーーー」
「ただし、その子とその子の子供は10を越えれなかったよ」
「……………」
「その子は産んでしばらくしてその子の体力が尽きて亡くなった。子供は5歳までは順調に育ったが結局臓器不全で亡くなった。本当にそれでもいいんだね?」
「……少し…話させてくれ…」
「結論は今晩までにだしな…報酬は提示されたからね、一応準備はしておいてやるよ」
「どうする?お頭」
「………………」 - 75二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:29:02
「ふん…結局こうなるのかい」
「え、えっと…おばあさんだれ?」
「あたしはまだ……まあいい…医者だよ。あんたのことを少し見せてもらうよ。それと少し話そうじゃないか」
「は、はい」
「……おれが言うのもなんだが、ウタに聞かせて大丈夫なのか?シャンクス」
「ああ…報酬を上乗せしてここまで来てウタと話をしてもらう。この話はおれたちが決めていいようなものじゃない」
「…………産みます…産みたいです」
「ほう…いいんだね?」
「はい!私たちのせいでできてしまったのにそれを自分勝手に死なせたくないです。それに…好きな人の赤ちゃんですから!」
「ヒーヒッヒッヒ!いいだろう!全力であんたを診てあげるよ!それにああいう話をしたが、今は医療もあの頃に比べれば進歩している。産むことに関しては安心していいよ」
「ありがとうございます!」
「産むのを選んだみたいだな」
「ああ…おれたちも全力で手助けするぞ…!」 - 76二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:29:43
時は流れ…
「お頭!無事に産まれたぞ!」
「本当か!」
ーーーーー
「ふむ…強い子だね、あんたは」
「え…?」
「出産なんて大人でも怖がるものさ…それなのにここまで泣き言一つ言わずに頑張った……人としてはその歳で子供を産ませたくなかったが…まぁよく頑張ったよ」
「ありがとうございます…くれはさん。頑張れたのはルフィが居てくれたからです」
「あの小僧かい?確かに頑張ってた方だが……ああそういうことか……」
「……………」
「ヒーヒッヒッヒ…顔を赤くして…それだけあの小僧が好きなんだね」
「………はい」
「ヒッヒッヒ…あのバカどもと話をしてくるよ。マキノ、あんたはこの子たちを見てるんだよ。ついでにあの小僧も呼んでくるとするかねェ…」 - 77二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:30:22
「ウタ!…あ、わりぃ…」
「別に大丈夫だよ?こっち来て?」
「お、おう……大丈夫なのかよ…」
「うん…今のところはね」
「ウタちゃん、ドアの前にいるから何かあったら呼んでね?」
「うん、ありがとう」
「……こいつが……おれたちの…」
「うん…私たちの子供…」
「……なんだこれ…スゲェ変な感じだ…」
「お父さんとして何か感じてるんじゃない?」
「父ちゃん…か……なぁウタ…おれ頑張るよ。ウタとこいつが幸せになれるように頑張る!」
「私も頑張る。この先何が起こるかわからないけど、この子が無事に成長できるように頑張るね?………だから…その……そばにいてね…?」
「おう…当たり前だ…!」 - 78二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:31:18
さらに時は流れーーー
「さて……寂しくなるが……本当に寂しくなるが元気でな…お前ら…」
「シャンクス……泣きすぎだよ…」
「仕方ねぇだろうが!娘と別れるんだぞ!?泣かずにいられるか!」
「大声出すなよシャンクス…こいつが起きたらどうするんだよ…」
「うぐ……悪い………だが、本当に元気でな?何かあったらすぐ呼ぶんだぞ?どこにいたってすぐに駆けつけてやるから…」
「大丈夫だよシャンクス…ルフィがそばにいてくれるから」
「おう!」
「……………ルフィ、少し聞かせてくれ…この先何があろうとウタと子供を……お前の家族を守り切るとここで誓えるか?」
「…………当たり前だ…何があってもおれはウタを守る!世界が敵になっても!シャンクスが敵になっても!じいちゃんが敵になっても!絶対におれの家族を守りきってみせる!」
「………ふっ…そうか……ならーーー」
「この帽子をお前に預ける。おれの大切な帽子だ。いつかきっと返しに来い。立派な父親になってな…」
「……おう!!!」
「……そして、ウタ。……離れていてもずっと…お前はおれの娘だ……だから…笑って別れよう!」
「う゛ん!!元気でね…シャンクス…み゛んな…」 - 79二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:32:05
レッドフォース号船上ーーー
「うおおおおおおお!!」
「泣くな!!笑って別れたくせにここで泣くな!!」
「寂しいもんは寂しいんだよ!!」
「だが、おれたちがあそこにいては三人にも村にも迷惑をかけるから出港すると言ったのはお頭だろ」
「馬鹿野郎!わかってんだよそんなこと!畜生!ルフィのやつ、娘を奪った挙句に悪魔の実まで食いやがって!!二人を泣かせたら承知しねェぞ!!」
「あいつなら大丈夫だと思ったからお前も帽子を預けたんだろう?」
「ぐず……ああ、そうだな……とはいえあいつが海賊になるかはわからないがな」
「……まあそうだな…前までのルフィならそのまま海賊になってたかもしれないが、今のルフィはもうあの二人を置いていけないだろうな…」
「……まあいいさ…海軍になろうが、一般市民だろうが立派な父親になったら会いにくるさ…もしくはおれたちが会いに行く!!」
「一般市民ならおれたちが行くべきだな…」
「うおおおおお!!野郎ども!!おれたちの新しい家族を祝して宴だぁーーー!!!」
「………さて、どういう未来になるんだろうな…」
「ベック、お前の禁欲っていつまでだっけ?」
「ウタが妊娠してた期間の三倍以上だ。最低でもそこまでやらねェとおれの気がすまねェ」 - 80二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:32:42
「る、ルフィ!?お主7歳じゃろう!?それともその見た目で20を超えておるのか!?いや、ありえんな……じゃが子供がいるなんてどういうことじゃ!!?」
「ごめんじいちゃん……」
「……………ふむ……まああまり聞かんでおこう…お主らの問題じゃからな…しかし曾孫がこんなにも早く見れるとはのう…あやつにも連絡を……」
「…………それだけじゃねェんだ、じいちゃんを呼んだのは…」
「む?これ以上の話がーーー」
「おれ、海兵になるよ」
「なに!!?」
「ウタと話して決めたんだ。おれが海賊になったらあの二人が危ねェだろ?だから…あいつらを守れる海兵になりてェ!」
「よく言った!早速お主を鍛えてやろう!厳しく……いや、週に3回は休むとするかのう…」
「え!?どうしたんだよじいちゃん!?なんか変なものでも食ったのか!?」
「親がいない辛さはお主も知っておろう」
「あ……」
「ちゃんと家族として過ごすんじゃ……それもできないようだったら海兵になんぞなれん!!明日から修行開始じゃ!!今日はゆっくりせい!」
「わかった!!おれ、頑張るよ!!」
「………海兵になってくれるとは嬉しい限りじゃ……しかし……この世界はあの子にとっては窮屈すぎるかもしれんのぉ…」 - 81二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:34:02
スレを建てておいてなんですがもう思いつかなかったので終わりになります
お目汚し失礼しました - 82二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 18:00:55
このルフィは7歳下の子供抱えて海兵ルートか……
- 83二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 19:01:07
乙!爺ちゃんの過保護ぶりがものすごくなりそうだな……
流石に曾孫を風船で飛ばそうとするとウタに怒られそうだけど - 84二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 19:09:26
逃亡海兵ルートと最終的には近いのに、まるで違うのが面白いな
- 85二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 19:11:34
どちらかといえば船長ウタルートに近い気がする
- 86二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 19:12:42
ロジャーの息子は問答無用で死刑だけどドラゴンの息子ってどうなんだろう
海岸所属のガープの庇護下って事で許されるのかね - 87二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 19:38:05
最終的に逃亡海兵にならんかコレ
チャルロス聖は人妻に手を出すやつだぞ - 88二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 19:41:20
赤犬が消しとかないかんと言ってたので死刑だと思う
- 89二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 20:47:12
原作でもガープはルフィとエースを海兵にしようとしてた訳だしなんとかなる算段があると期待しよう
何も考えてないだけ?それはそうかも - 90二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 20:51:04
なお海兵になってから殺そうとすると間違いなく海軍の英雄が裏切ります
- 91二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 20:54:11
- 92122/12/21(水) 20:54:55
一応の設定要ります?
- 93二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 20:55:11
仮にルフィorウタが新時代を築けずただ仲睦まじい夫婦としてやっていくとしたらこの子供が将来海賊になって新時代築きそうだな
- 94二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 20:55:29
いる事を教える
- 95122/12/21(水) 21:02:08
あくまでも自分の中の設定なので無視しても構いません
ーーーーー
コルボ山でほぼ原作通りに進み、ウタと共に海軍に入団
Dr.くれはの腕のお陰で母子共に全く問題なく、成長
ルフィはドラゴンの息子ということで他の海兵、特に過激派から厳しい目で見られることが多かったが持ち前の明るさと17歳にして悪魔の実の能力、六式、三色の覇気を扱う実力、多くの実績を持って過激派の海兵を黙らせ、大将候補まで成長する
ウタは四皇の娘ということとその年齢で妹のような娘がいることで海兵からも民衆からも胡乱な目で見られるが、ルフィと子供と居れば最強なので特に気にせず、いずれ世界の歌姫とまで呼ばれる歌声で全ての人間を黙らせ、海軍の歌姫と呼ばれるまで成長する
シャボンディ諸島において家族を守るためにルフィによるチャルロス聖殴打事件が発生するが、最悪の悪魔の実を持った二人を失いたくない五老星と一部の天竜人の迅速な根回しによって最低までの降格と謹慎をもって事なきを得る
表には誤報と流されていて、その場にいた人間全てはさまざまな方法で口止め、CP0によって口封じをされている
麦わらの一味は原作とは違う形になるが全員がルフィに救われる - 96二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:05:45
天竜人殴打事件後は見習いor三等兵(中将クラス)になるのか、どうせ周りはルフィは嫌がるだろうけど階級通り扱わないからあんまり変わらなそうと言うか理由つけてすぐまた佐官ぐらいまでは昇進しそうだ
- 97二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:11:02
娘はサラダルフィみたいな感じかな
- 98二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:24:57
- 99二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:30:20
ほとんど同年代の母親とかエースとサボの情緒ぶっ壊れそうだな
ウタが幼いのにちゃんと母親の顔して赤ん坊愛してるんだもん - 100二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 00:22:43
倒錯的なんだけど、なんかいいな
この世界線だと、ルウタが逃亡することなく、海軍と世界政府はなんとか英雄と歌姫のダメージを最小限に抑えられた感じかな
多分チャルロス聖は秘密裡に処理されている気がする
あと子供って男の子? 女の子? - 101二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 00:26:38
ガープのジジイが7歳の男の子と9歳の女の子の子連れを連れてきた...
- 102二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 05:38:04
- 103二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 13:19:34
命をかけて2年近くエースを腹に宿して死んだルージュ。
本来なら死んでもおかしくない年齢で子供を産んだウタ。
エースにぶっささるな。 - 104122/12/22(木) 13:34:43
- 105二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 19:17:03
- 106二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 06:21:38
ほし
- 107二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 06:59:47
ウタに天竜人の血筋の可能性あるから
その子供となると五老星も守る方に動かざるを
えないでしょう - 108二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 10:11:51
- 109二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 11:28:01
海軍の英雄の孫とフィガーランドの末裔(誤情報)のカップリングによる天竜人暴行とか五老星ストレスマッハ不可避
- 110二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 20:44:12
親族がどれもビッグネームで七光りだけでもまぶしすぎる。
尚、本人もまぶしいべ。 - 111二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 06:26:46
保守したい
- 112122/12/24(土) 08:14:27
- 113二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 08:23:55
- 114二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 08:34:01
- 115二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 15:49:58
どっちも見たいけど選ぶのなら家族邂逅が見たいかも
- 116二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 16:34:57
このレスは削除されています
- 117122/12/24(土) 18:40:44
- 118二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 18:44:43
イイ…
- 119二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 18:56:41
- 120二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:41:19
ダダン…やっぱお前はカーチャンだよ…
- 121二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 07:49:35
名誉って付けるのが失礼な位
母ちゃんしてるよダダン - 122122/12/25(日) 08:28:13
「じゃ、行ってくる」
「いってきます、おじい……ガープ中将」
「いってきまーす!」
「気をつけていくんじゃぞ?あの島は危険じゃからな…」
軍艦に乗り、シャボンディ諸島に向かう孫家族を見送る。
できることならあんな島には送りたくはないが、家族として溶け込める人材に彼ら家族以上の存在はいない。
目的はヒューマンショップの調査。
海兵ではなく買い手として潜り込みその実態を調査しろとのことだ。
「……今更なぜこんな命令を下すのかのぉ…」
「あの子たちにもう少しこの世界の闇を見せておくべきだと元帥が判断したのさ…」
軍艦を見送り、疑問を口に出すガープに答えるのはおつるだった。
「闇…か…なるべくあの子らには知ってほしくはなかったんじゃがな…」
「いずれ直面する問題さ…気に病むことはない…」
「………何事もなく終わればいいのじゃが…」
若干の不安を胸に抱え、当に見えなくなった軍艦の方を見つめる。
がらにもなく、何かを祈るような表情で… - 123122/12/25(日) 08:29:25
「………胸糞悪ィ…」
「ミラ…大丈夫?」
「うん…でも…ぐす…」
この世界の闇を垣間見た3人はなるべく離れたところにある場所で休憩を行なっていた。
理由はミライ…今はミラという偽名だが…の強すぎる見聞色によってミライが大泣きしてしまったからだ。
「あの人たち…泣いてた…辛そうだった…なんで…誰も…」
「……おっちゃんはあれをおれたちに見せたかったんだろうな…」
「…そうだね…調査なんてただの建前…あれを見せておくべきだと判断したんじゃないかな…元帥は…」
着いた時と全く違い、すっかり意気消沈してしまった3人。
暗い雰囲気を漂わせていたが、ルフィの一言で雰囲気が少しだけ軽くなる。
「……おれたちの仕事は終わったよな…?……遊ぶぞ!」
「え…?…あっ!ちょっとルフ…ルーシー!」
「わ、わっ!お父さん!」
2人を抱き抱え、一気に走る。
初めは困惑していた2人だが、徐々にその顔に笑顔が戻ってくる。
「お父さん!もっと早く!」
「任せろ!しっかり捕まっとけよ!」
「はやいはやいはやい!!ルフィ!ちょ、目、回る!」
ルフィの行動で笑顔を取り戻した2人とルフィはそのままシャボンディ諸島にあるさまざまな場所に行った。
ここでしか食べられないようなものを食べ、ガープたちにお土産を買い、最後は遊園地で遊ぶ。久しぶりにただの家族としての時間が過ごせた。 - 124122/12/25(日) 08:30:50
「楽しかったなー!」
「うん!すごかったね!お父さん!お母さん!」
「そうだね、ふふっ!楽しかったね!」
2人の間に立ち左右から手を繋ぎ歩くミライ。
その姿は誰がどう見ても幸せな家族の姿であった。
「ん?……わり!ちょっとトイレ!」
「いってらっしゃい!」
「ここで待ってようか?」
2人で並んで樹の根に座り、ルフィが帰ってくるのを待つ。
帰ったら何をしたいなどの話をしながら待っていると…
この世界の神が歩いてくるのが見えた。
「……!…なんで…今日はいないはずじゃ……ミライ…これから何があっても顔を上げちゃダメだよ…絶対に…!」
「………?……わかった…」
いつのまにか周りの人間も同じように地面に頭を擦り付け、天竜人が去るのを待っていた。
変装をしているが、どうかこっちを見ないでと必死に願いながら、頭を地面につける。
その願いも虚しく、天竜人の足が目の前で止まる。 - 125122/12/25(日) 08:32:14
「む?……こいつは歌姫じゃないかえ?」
「女、顔を上げろ」
「…………は、い」
手を握りしめ、歯を食いしばり、顔を上げる。
ウタの顔を見た天竜人…チャルロスの顔が喜色に染まる。
「やっぱりそうだえー!お前の歌はわちしたちの間でも素晴らしいとの評判だえー!」
「……あ、ありがとう、ございます…」
なんとかして感謝の言葉を絞り出す。
下手な言葉を言い、娘に危害が加わらないように視線を自分に固定させる。
「………こう見るとお前も中々に可愛いえ!決めたえ!お前をわちしの妻にしてやるえ!!」
「ひっ…!」
恐れていたことの一つが起きてしまう。
手の震えが止まらない。このまま連れていかれればもう人間としてなんて生きていけないだろう。
「ご厚意に感謝するんだな、女」
黒服の男が近寄り、そんなことを言う。
………お前らに…!感謝なんか…! - 126122/12/25(日) 08:33:49
「………いやです…あなたの妻には…なりません…!」
「ああーん?」
チャルロスが不機嫌そうに顔を歪める。
僅かながらに黒服の男が動揺する。その隙をついて、歌を歌おうとするが……
「……しむぐ!?」
後ろにいたもう1人の黒服の男によって口を塞がれる。
「そのまま押さえておくえ!この女!わちしの妻になることを拒否したえ!」
チャルロスが押さえられたウタの体を蹴りつける。
六式の鉄塊を使おうとするが、いつのまにか海楼石の錠をかけられ、力が抜けていく。
「(………ミライ…耐えてね…)」
せめて自分の娘だけでも巻き込まないようにするために、必死に言葉を送る。
見聞色によって届いたのかミライの体が跳ねる。
「(そのままだよ…お母さんとの約束…守ってーーー)」
ミライが立ち上がり、自分の母親を押さえる男を蹴り飛ばす。
「な、何するえ!!下々民のくせに!!」
「……はぁ…!…はぁ…!……お母さんに…!近づくな!!!!」
ミライの体から初めて覚醒した覇王色が放たれる。
が、コントロールなどできるはずもなくチャルロスの軍勢には当たらなかった。その覇気はあらぬ方向に飛んでいくがその場の空気を変えるのには十分だった。 - 127122/12/25(日) 08:43:22
「お母さん…!怪我…!」
「大丈夫…大丈夫だよ…ミライ…」
抱きしめようとするが、腕を折られたのか右腕がいうことをきかない。
左腕でミライの頬を撫でる。
「ありがとう…お母さんを守ってくれて…」
「血が…!お母さん…!」
「ぬううううぁああああ!!何してるえ!そいつらを殺すえ!もう妻なんてどうでもいいえ!殺せ!!」
いつのまにか増えていた黒服の男たちが銃を構える。
せめて、娘だけは守ろうとミライに覆いかぶさる。
痛みと衝撃に備えたその時…
シャボンディ諸島を覆い尽くすほどの絶大な覇気が放たれる。 - 128122/12/25(日) 08:44:30
「おい…………おれの家族に……何してんだ…」
黒服の男たちは何故かその男の前で立てていた。
いや、立たされていた。覇気の威力を調節し、気絶することすら許さなかったのだ。
現れた男の姿がかき消えたと思った瞬間、全員の意識が刈り取られた。
「…………ごめん………ごめん…!」
「あやまらないで…助けてくれてありがとう…」
「お父さん…!おとうさん……!」
男…ルフィはすぐさま2人の元に駆ける。
縋り付き大粒の涙を流すミライを抱きしめ、ウタの髪に触れる。
そしてその体の惨状をあらためて確認する。
全身に打撲のあと、右腕に関しては酷く腫れており、まず確実にヒビは入っている。
そんな2人を見たルフィの感情は怒りに染まる。
こんなことをしでかしたあの天竜人に…何より…他の人間の元に行き、2人を守れなかった自分自身に激しい怒りを覚える。
「お前の顔も知ってるえ!!海兵ならさっさとその女を殺すだえ!!生意気なそのガキもだえ!!」
「………………………」
ルフィは静かに歩む。
その腕が黒く染まり、黒い雷を纏う。
「お前も生意気だえ!!」
「…………っ!うおおおおおおおおお!!!!!!」
「ヴォゲァア!!!!」 - 129122/12/25(日) 08:45:49
無意識に覇王色を纏った一撃がチャルロスを吹き飛ばす。
初めて人を殺すという意志が込められた一撃が放たれる。
凄まじい勢いで吹き飛び、樹の根元にぶつかってもなお勢いは止まらなかった。
そんなチャルロスに一瞥もすることなく、2人の元に走る。
「……ごめんな…おれがもっとしっかりしてれば…」
「謝んないでよ…私が…私のせいで…!」
「………ミライ、しっかり捕まってろ」
大切な家族を抱え、海軍の英雄はその場から逃げ出した。 - 130122/12/25(日) 08:46:22
書きあがったのはここまで
どうしても逃海の二番煎じになりますがご了承ください - 131二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 08:55:58
これが逃海別ルートか…
大丈夫、多分五老星とミョズガルド聖が胃に穴を開けながら頑張ってくれる…はず!! - 132二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 08:57:52
これセンゴク直々にそこに行けって命令下したからもう逃亡海兵の所以上にヤバいだろ……
おまけに子連れだし下手すりゃガープが海軍抜けるぞ - 133二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:03:33
乙、救いがあるとすれば逃海と違って、
ウタがシャンクスを信じられる点かな?
あと、その場にガープ、おつるがいるから口裏合わせてくれそうなのが安心できる - 134122/12/25(日) 09:04:26
- 135二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:04:48
センゴク「将来のために新世代の英雄を闇に触れさせたらそのまま闇に飲まれてしまった件について……」
- 136二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:10:46
これは速攻でシャンクスのところへ逃げるな。
- 137二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:15:30
実質姪っ子とその母親に手を出そうとしたとかサボエースもガチギレする奴
- 138二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:19:34
まぁ、上の設定通りなら五老星と推定ミョスガルド聖ががんばるみたいだし
それならミョスガルドと直接対面してもらいたいなぁ - 139二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 11:27:22
さすがのセンゴクもガープに頭下げるレベルの案件
- 140122/12/25(日) 11:56:43
海軍本部ーーー
「報告!!報告!!」
「なんじゃい、騒がしい。四皇でも現れーーー」
「シャボンディ諸島において天竜人暴行事件が発生!!は、犯人は……ル、ルフィ中将…です…!」
部屋の空気が凍りつく。
誰もが予想だにしていないその事件に動揺を隠しきれない。
まず初めに怒りをあらわにしたのは赤犬だった。
「何をふざけたことを抜かしちょる!あの小僧がそんな真似をするわけがなかろう!!」
「事実です!チャルロス聖によってウタ准将を連れ攫われそうになり……それを…!」
「………なんてことだよ…ルフィが…!」
「………サカズ……赤犬…青キジ…ここはわっしが行くよ…元帥、いいかい?」
「…………ああ…今回ばかりはお前に託そう…捕らえてきてくれ…」
「………………」 - 141122/12/25(日) 11:57:48
無言で部屋を出ようとする黄猿。
それをただ黙って見ていることしかできない2人の大将。
青キジは顔を片手で覆い、歯を食いしばっている。赤犬は誰も見たことがないほどに動揺している。それほどまでにあの少年に対する期待は高かったのだ。
だが黄猿の正義はどっちつかずの正義。例え、2人の大将と同じく彼らに期待していたとしても一切の情もなく、動揺することもなく冷酷に、確実に、その任務を達成するだろう。
見送るしかできないと思ったその時、白い服を着た仮面の男が入ってくる
「海軍元帥センゴク…五老星及びとある天竜人より通達だ……ルフィ中将が巻き起こした今回の天竜人暴行事件は誤報とする…以上だ」
「なっ…!?」
衝撃的なことを口走る男に赤犬が詰め寄る。
「どういうことじゃあ!!もうちっと説明せんかい!」
「言葉通りだ。今回の事件は無かったこととする。そもそも今回は護衛もあまり連れず、予定外にあの島を歩いていたチャルロス聖に責任がある……これが五老星の考えだ。口止め、口封じはこちらでやろう。万が一外に漏れ出たら貴殿らは今回のことは誤報であるという記事を発行してくれたまえ…」 - 142122/12/25(日) 11:58:34
それだけを告げ、さっさといなくなる仮面の男。
誰もがその例外に驚愕して口を開けない。
「……………元帥!わしがルフィ中将とウタ准将を迎えに行く。いいな?」
「……ああ…頼む…ガープ中将」
了承を得て、急いで軍艦へ向かうガープ。
それを見届けたのちに指示を出す。
「我々はまず海軍本部の混乱を収める!全員の力を貸してくれ!」
元帥と三大将の迅速な対応によってその日のうちにマリンフォードの混乱は鎮まった。
そして、その日のうちに帰ってこれるはずのなかったあの家族は帰ってくることとなった。 - 143122/12/25(日) 11:59:23
「ウタ、少し痛むぞ」
「ぐっ…!……ありがと…」
「お母さん…」
あの場から逃げ出し、なんとかして誰もいないような場所に身を隠す。
偶然誰も使っていない小屋があったため、そこでウタの治療を行う。
「…………ごめん…おれが離れたせいで…!」
「ルフィは悪くないよ…悪いのは全部…」
「そうだよ!あの白豚が全部悪いんだよ!」
「し、白豚?」
ミライの名付けたあの男のあだ名を聞き、思わず笑みがこぼれる。
だがそれはほんの一瞬だった。
「………正直に言うぞ…捕まるのは時間の問題だ…じいちゃんはおれたち全員のビブルカードを持ってる…どうやっても逃げ切れねェ…」
改めて自分の無力さを痛感する。
家族を守るために強くなった。強さだけでは守れないこともあると知ったため、入隊してから必死で地位を得た。だが、それら全てはこの世界の神の手によって簡単に握りつぶされた。 - 144122/12/25(日) 12:00:04
「……ちくしょう…!」
「ルフィ…」
「お父さん…」
ルフィの中にあるには後悔の念だけだった。
何故あのとき2人のそばを離れたのか、何故他の人間の喧嘩の仲裁をしてしまったのか、何故もっと早く戻ってこれなかったのか…
今はそんなことを考えてる場合ではないのにその思いだけが心を支配する。
「………ルフィ…少しここで休もう…」
「……けど…すぐに…!」
「大丈夫…少しだけ休んで心を落ち着かせよ…?」
「………わかった…」
3人は寄り添って少しだけ眠りにつく。
ルフィは全力で見聞色を張り、少しでも敵に襲われるような危険がないように心がける。 - 145122/12/25(日) 12:01:48
ーーーーー
見聞色に覚えのある気配を察知し、ルフィは目を覚ます。
2人は深く眠りについている。
ウタに関しては腕の影響か若干の熱がある。
「…………どこに…逃げれば…」
遊園地?レストラン?それともヒューマンショップの近く?それとも無理にでもこの島から出る?色々思案するがどこに行こうが確実に捕まると本能が言っている。
そうこうしているうちに気配がとんでもない速度で小屋に近づいてきた。
やがて小屋の扉がゆっくりと開かれる。
「………………じいちゃん…」
「……ルフィ…ここにおったのか…」
そこにいたのは最愛の祖父…ガープ。今絶対に会いたくない人間の1人だった。
顔を俯かせているため浮かべている表情は見えない。
その顔があげられる。浮かべていた表情は……貼り付けたような満面の笑みだった。
「ルフィ!ウタちゃん!ミライ!帰るぞ!」
「……………はっ?」 - 146122/12/25(日) 12:02:33
もはや逃げる術はなかったので大人しく軍艦に乗り込む。
待っていたのは手錠……ではなく手厚い治療だった。
全員の感情を見聞色で察知するが、誰一人として怒りや悲しみの感情一つない。
それにルフィが困惑してるとガープが喋りかける。
「なんじゃ、鳩が大砲受けたような顔をしよって」
「………なんで誰も何も言わないんだよ…」
「……お主…何を言っておるのじゃ?わしはシャボンディ諸島でルフィたちが事件に巻き込まれ大怪我をしたと聞いたから軍艦を引っ張ってきただけじゃぞ?」
「おれは!!!」
「落ち着けルフィ。話はセンゴクたちのところに向かってからじゃ」
肩に手を置き耳元で呟き、どこかへ歩き去っていくガープ。
ルフィは迷子になった子供のような表情を浮かべるが、表情を引き締め、家族の元に向かう。
医務室に入り、眠り続けるウタとミライのベッドの下に座り込む。
そして、到着するまでひたすらに一つの入り口を睨みつけはじめた。 - 147122/12/25(日) 12:03:00
ここまで
海兵たちのエミュが難しい - 148二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 14:48:32
こうなると逆に民衆からの逆恨みがありそうだな。
何も知らない人からすると祖父の七光りにも見えるし。
かといって誰もが納得する解決法が思い浮かばないけれど。 - 149二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 15:13:52
そこはCP0の口止め。口封じがうまくいって少なくとも民衆には広がらなかったでなんとか…
- 150二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 18:09:20
海軍本部ーーー
「ご苦労だった、ルフィ中将。家族であのような場所に送ってしまいすまなかったな」
「……………」
労いの言葉をかけてくるセンゴクに困惑する。
今この場には三大将、元帥、英雄が揃っている。
その誰からも負の感情は感じ取れない。
「…類い稀な強さを持った君とその家族たちにはなるべく早くこの世界の闇に触れてほしかったのだ…危険な目に合わせてすまなかった」
「……………なんで…」
ルフィが思わず呟く。
あの事件は耳に入っているはずなのに何も言わない彼らが気持ち悪く感じる。
「なんで何も言わないんだよ!おれは…!」
「その話はこれからだ…ルフィ中将…いや、ルフィ…コートをここに置きなさい」
センゴクの指示に従い、コートを指定された位置に置く。
ルフィが置くとこの場にいる人間の全てが帽子とコートを脱ぐ。
「……さて、これでここにいるのはただのおっさんとジジイと青年だけだ…」
「……!」
「話を聞こうか…」
「…………おれはーーー」 - 151二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 18:10:10
このレスは削除されています
- 152122/12/25(日) 18:10:44
あの事件の話をする。
一度話をすると止まらなかった。
「ーーーこれで全部だ…」
「………よりにもよってチャルロス聖が来るとは…」
「なぁ…なんでおれを捕まえないんだ…?」
「………五老星より通達があったからじゃ…今回の件は誤報…つまり何も起こらなかったことにするとな…」
「……なんでだ…?」
「さぁな…あの人たちの考えることなんざおれらにわかるかよ」
「…………おれは…」
「そこまでにしておきなよォ〜…今回の件は何も起こらなかった…わっしたちはそう聞いたねェ…君の話もヒューマンショップ…ああ、職業安定所についての話以外は聞こえなかったねェ…それとも君は何かの事件を起こしてしまったのかねェ…家族を巻き込んでしまうような事件を…」
「……っ!………」
黄猿から家族の話をされ、何も言えなくなる。 - 153122/12/25(日) 18:11:17
「………何も事件は起こっていないが…君たち家族にはしばらく謹慎をしてもらう。期間は後ほど伝える。……家族のとこに行ってやりなさい…」
「………わかっ……わかりました…」
いつの間にかコートと帽子を被ったセンゴクに指示を出される。
自分のコートを手に取り、部屋から出ようとする。
一度だけ振り返り、その場にいる全員に問う。
「………なぁ……正義って…何なんだ…?」
この世界の闇をその目で見て、その身で体感した青年のその言葉に誰一人として何も返すことが出来なかった。 - 154122/12/25(日) 18:12:29
「ふーむ……」
「どうしますか?社長」
「こんな面白いニュース、消させねェ!……と言いたいところだが、あの家族なら別だ。世紀の大犯罪者として追われるよりもこのまま海兵として生きていた方が面白いことになりそうだ!おれの勘が叫んでいる!次はこの新聞を世界中に送れ!急げ急げ!!」
「………聡明な判断に感謝するよ…」
「のわっ!政府の使いだったのか…ん?なんだそれは?」
「口止め料だ。受け取れ」
「………ほう…これはとんでもない金額だな…」
「そのまま何も話さないのであればその倍は差し上げよう」
「いらねェよ、これで充分だ。それに話す気もねェからとっとと帰れ!」
「わかった。上にはそう伝えておこう……それからもう一つ…」
「ああ?なんだよ?」
「チャルロス聖は“事故死”したそうだ」
「…………クワハハハハハ!!!そりゃいいニュースだ!おい!これも流せ!どんどん持っていけ!」 - 155122/12/25(日) 18:13:31
「すまなかった…ガープ…時期が早すぎたようだ…」
「気にするなセンゴク…あんなもん例外中の例外じゃ…」
「だが…!」
「わしもそれを了承した。あの子たちも任務を受けた。………あんなもんは天災にあったとしか思うしかないんじゃ……そう思わせてくれ…!」
ガープの手は血が出るほどの強さで握りしめられている。
「じゃが……!………あの子たちが何をしたというんじゃ…!必死であそこまで頑張ったんじゃ…冷たい目で見られ、面白がるような目で見られてもなお、自分達の存在を示したんじゃ…!何故あのような目に合わんといけん…!」
「…………ガープ」
そこにいるのは海軍の英雄なんて大それたものではなかった。
ただの孫の家族の幸せを願っている1人の老人でしかなかった。
「…………すまん、センゴク…この世界ではよくあることじゃ…今のわしの話は聞かなかったことにしてくれ…」
「ああ…おれは何も聞いていない…お前も何も話していない…それでいいな?」
「ああ………ルフィたちの元に行ってくる…与える罰の内容はそれでいいんじゃな?」
「…………罰などとは言いたくはないがな…」
「ふん…仕方のないことじゃろう…」 - 156122/12/25(日) 18:14:36
「………あ、れ…ここは…」
「起きたか…ウタ」
「ルフィ……はっ!…いっ、た…!」
「無理すんな…腕折れてんだぞ」
慌てたように起き上がるウタをもう一度ベッドに寝かせる。
不思議そうな表情でルフィを見つめ、部屋を見回すウタ。
「……ここ、私たちの部屋…なんで…?」
「………あの事件は無かったことになった。元帥が上から指示を受けたらしい…」
固い口調で告げる。
「そう…なんだ……よかった…?でいいのかな…」
「いいに決まってるだろ…!」
傷に触れないように抱きしめるのではなく頬に触れる。
今のウタにはそれが心地よかった。
ルフィの手に顔を擦り寄せる。
「……ミライは……隣にいるね…」
「見聞色を使いすぎたんだ…単純に疲労もある。しばらくは目を覚まさないだろうな…」
「そっか……じゃあさ……今は……ただのウタに戻ってもいい…?」 - 157122/12/25(日) 18:15:10
「!……いいぞ…」
「………ルフィ…!……怖かった…こわかったよぉ…」
「ああ…」
子を産んでからほとんど泣くことのなかったウタが泣きはじめる。
今はただのウタだ。海軍の歌姫でも1人の母親でもなく、まだ20すら超えてないただの少女だ。
それを優しく受け止める。
「も、もう会えなくなると思って…もう終わりなんだって思って…でも……ルフィが助けに来てくれてぇ…」
「………大丈夫…大丈夫だ…」
「る、ルフィが……私を守るために…傷つくのが怖くて…不安で……ごめんなさい…ごめーーー」
「……安心しろ…おれはここにいる…ちゃんとお前のそばにいる…」
「ルフィ…!」
今度は極力傷に当たらないように優しく抱きしめる。
その涙が落ち着くまで、ウタが安心できるまで抱きしめ続ける。
やがて、声が消え、穏やかな寝息が聞こえ始める。
「…………ウタ…ミライ…」
「………入るぞ…」
扉がノックされ、中にガープが入ってくる。 - 158122/12/25(日) 18:16:31
「………じいちゃん…」
「2人の容態はどうじゃ?」
「今、ウタが少し起きて、泣き疲れて眠ったところだ。ミライはずっと眠り続けてる」
「そうか……ルフィ…すまなかった…わしも一緒に行くべきじゃった…」
「じいちゃんが謝んなよ…悪いのは全部あの白豚だ」
「……くくっ…白豚…か」
「あんなの白豚で十分だ。ミライが名付けたんだから光栄に思え」
「お前さんも随分と親バカになったものじゃな…」
「……じいちゃんには敵わねェよ…」
「当たり前じゃ、何十年お前よりも生き、お前を愛してると思っておるんじゃ」
そしてガープから今回の騒ぎの件についての罰の説明を受ける。
何も起こらなかったはずだが、海軍本部の大荒れを防ぐための特別措置だ。
「無期限の謹慎と中将から三等兵までの格下げじゃ…あくまで一時的なものじゃが、それまではほとんどの権限はお主にはない…理解したか?」
「……それで済むんなら別にいいよ…」
「そうか……謹慎が明けるときには追って連絡をする。今はゆっくりと休め…」
そう告げ、ガープは部屋から出ようとする。
その背中にルフィの声がかかる。 - 159122/12/25(日) 18:17:05
「……………なあ…じいちゃん…」
「なんじゃ?」
今まで振り返らなかったルフィがガープの目を見つめる。
「じいちゃんは…おれに自分だけの正義を見つけろって言ってきたよな?」
「……ああ、言った」
「……今回のことでおれの正義が見つかった…」
「………なんじゃ?」
ウタとミライに目を向ける。
その頭に優しく触れる。
「おれの正義は……奪わせない正義だ…」
「奪わせない…正義…」
ルフィの目がガープを射抜く。
その目に込められた意志の強さにガープは瞠目する。 - 160122/12/25(日) 18:17:41
「絶対におれの家族は奪わせねェ…じいちゃんには海兵失格だって言われるかもしれねェ…けど、もう決めた…おれの命は民衆のためじゃねェ、おれの家族にために使う。相手が海賊だろうが革命軍だろうが海軍だろうが政府だろうが…天竜人だろうが…!絶対に奪わせねェ…!これがおれの正義だ!」
「…………そうか…お主が見つけた正義ならわしは何も言わん…期待しておるぞ」
ガープが部屋を出ていく。
穏やかな寝息しか聞こえない静かな部屋に残される。
眠るウタとミライの手を握り、宣言する。
「おれがお前たちを守る…おれは…お前たちだけの英雄になってみせる」
後に海軍の英雄……ではなく、麦わらの英雄とも呼ばれることになる男が今ここに誕生した。 - 161二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 18:19:32
このレスは削除されています
- 162122/12/25(日) 18:20:28
これで天竜人殴打事件の話はおしまいです。
この事件を経てこの世界のルフィは自分の正義を見つけ、覚悟を決めました。 - 163122/12/25(日) 18:22:36
民衆には一度事件の新聞が配られますが、すぐさまそれは誤報だという新聞も配られたためことなきを得ます。
当時その場にいた民衆はCP0によって賄賂などで口止め、それでも口止めできなければ闇に葬られました。 - 164122/12/25(日) 18:33:09
この世界のルフィは優先順位があり、家族とそれ以外でカテゴリを行なっているのに加え、家族だけでいる時以外一切の笑顔を見せなくなったため、民衆の評価は少し悪くなります。
それでも圧倒的な強さと多くの実績を持って誰もが文句の言えなくなるような英雄へと成長していきます。 - 165122/12/25(日) 18:33:34
とりあえずこんな感じでした
ここまで見ていただきありがとうございました - 166二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 18:53:15
おお、なんかすごいな
こっからどうなるんだろ
めっちゃ気になる - 167二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 19:28:49
そうか、この事件揉み消すってことは当事者で黙ってるわけがないチャルロスは消さざるをえないのか
- 168二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:56:53
どの世界にいてもモルガンズはモルガンズだな
- 169二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 03:25:22
続きを期待して保守!
- 170二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 04:19:43
ゲルニカおじさんが頑張ったんだろうな…
- 171二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 06:34:57
チャルロスは覇王色パンチに耐えられず臨終したのか、それとも天竜人のスーパータフネスで耐えていたが結局ちゃんと始末されたのか地味に気になる
- 172二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 11:56:47
これ多分ウタが20未満だからミライちゃん9歳かそこらだよね?
覇王色と見聞色のレベル高くて笑う - 173二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:54:18
この若さで海軍中将って事は原作ルフィやガープより相当落ち着いてるんだろうな
子供が居るから無茶苦茶出来なかったか - 174二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 19:40:27
この歳で中将ってことは、多分逃亡海兵みたいに何度も降格とかはなかっただろうから、かなり真面目に海兵してたんだろうね
妻と子供のために必死こいて自分を鍛えてそうだし功績を得るために強敵とも闘いまくってそうで、他の概念と同じ年齢で考えたらかなり最強に近いルフィかもね
- 175二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 19:46:02
爺ちゃんどころからセンゴク初め三大将やおつるさんやゼファー先生からも可愛がられていただろうに……
- 176二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 20:49:17
ゼファー先生の闇落ちの原因のひとつになってそうだな。
- 177二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:03:07
将来的には真面目なガープみたいになる可能性があったんだからそら可愛がる
特にセンゴク - 178二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 10:03:35
チャルロスってゴキブリみたいにしぶといイメージあるからこれでもなんか生きてそう
- 179122/12/27(火) 10:10:12
こちらの設定も要りますか?
- 180二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 10:11:02
いります
- 181122/12/27(火) 11:11:48
とりあえずの設定です。あくまで自分の中の設定なので前回同様無視しても構いません
正直勢いで書いた部分もあるのでご了承ください
ーーーーー
この世界のルフィは自分ならともかく家族が冷たい目や酷い目に遭うのを防ぐために真面目に努力し、功績を積み重ね異例の速さで中将まで辿り着きました。
中将になるきっかけは金獅子のシキの討伐です。それをもって大将全員の推薦を受け、中将へと昇格します。
三大将は自分の後釜にルフィを据えようと虎視眈々と狙っていました。
天竜人暴行事件の後は民衆の間だけでなく、海賊や革命軍の間でも大騒ぎになります。
四皇全員がそれそれの思惑で動き出し、革命軍はこの勢いに乗ろうとする人間とそれを止める人間の二つに分かれるなど、海が大きく荒れます。
チャルロスは殴られた後もしぶとく生き残り、ルフィたちを捕まえるように指示しますが、CP0の手によってあの場にいた部下もろとも迅速に“事故死”され、遺体は海王類の餌になりました。
事件後のルフィは戦闘スタイルが大きく変わり、なるべく殺さないように六式は使ってこなかったが能力と六式の合わせ技を多用し、確実に家族の敵になりそうな奴の息の根を止めにかかるようになります。例:ブレットの勢いで手銃を放ち、心臓を貫くなど
実力は未完成の覇王纏い、数秒の未来視、流桜、ギア4までの修得、六式。 - 182122/12/27(火) 11:12:05
とりあえずはこんな感じです
- 183二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 11:36:52
>例:ブレットの勢いで手銃を放ち、心臓を貫くなど
これふたつ名が「血に濡れた英雄」とか「赤腕」とかに変わるパターンじゃないですか。
ルフィが家族を抱きしめたり、子供の頭を頭なでる際に血に濡れた自分の手の幻覚が見えて
血に濡れた手で家族を抱きしめることにだんだん抵抗が出てくるやつ。
- 184二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:41:51
ここのルフィ総合力は本編より上だし寿命も減ってなさそうだけど、良くも悪くもギア5だけはどうやっても修得無理そう
- 185二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 19:04:11
- 186122/12/27(火) 19:17:19
- 187二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 19:26:24
事件後のウタとミライの設定とかあったりしますか?
- 188122/12/27(火) 19:44:20
一応こんな感じです
ーーーーー
ウタは事件前と同じような状態ですが、家族以外と極力触れ合うのをやめます。それでも歌声は凄まじいため、そんな状態でもファンがどんどんと増えていきます。
天竜人事件を経験したため、思想が若干反政府になっています。
また、いつあんなことが起きるかはわからないのでルフィがいない時は常に見聞色を広げていた結果、マリンフォード全域をはるかに超える範囲の見聞色に成長します。エネルのような見聞色をです。未来視はできません
ミライは幼いながら覇王色に覚醒。ルフィに教わりました。センスは凄まじく数ヶ月後には自在にコントロールまでできるように成長します。
見聞色もあの事件を経て、とある海賊と同じ記憶を読み取ることができるようになります。その覇気を使い、幼いながらも尋問などの役割につけるように直談判します。
普段は歌が好きなただの女の子として海軍本部全ての海兵から可愛がられています。
ルフィやウタも自衛の手段は教えはするものの海兵にさせる気は一切なく、自分達が作り上げた平和な“未来”で生きていってほしいと願っています。 - 189二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 20:03:18
- 190二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 02:31:07
この世界の原作麦わらメンバーの救済ルートは
ナミはベルメールとガープの繋がりからかな? - 191二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 08:38:10
- 192二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 16:52:43
まあ赤犬自身も天竜人は嫌いっぽいし叱るとしたら手を出しちゃった部分かな
手を引っ張って逃げるだけなら何も言えんと思う - 193二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 18:43:17
次スレどうするか
- 194二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:40:47
感想スレとか有ったら嬉しいかも
- 195二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:49:24
エレジアにいた方がましとはどういうことだよ
どっちも地獄だけどさあ・・ - 196二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 03:18:50
ルフィが海兵になると――いやウタが海兵になるとどうしても天竜人問題がつきまとうな……
- 197二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 06:07:39
これ結果的に新時代を作るのはルフィでもウタでもなくミライになる世界線なのかも
- 198二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 14:26:12
保守
- 199二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 16:36:05
このレスは削除されています
- 200二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 16:45:42