『湿気ったお煎餅』という二次SSタイトルがあったときに

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:20:55

    主役を張ってそうなウマ娘は誰スネイチャ?

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:21:40

    ワンダーアキュート

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:21:41

    ワンダーアキュート

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:21:41

    メイショウドトウ

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:21:43

    ワンダーアキュートに一票

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:21:46

    ネイチャかな、でもアキュートでも良さそう

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:21:54

    パマスネイチャ

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:22:16

    グラス

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:23:05

    ここにマルゼンスキーをひとつまみ

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:24:40

    あえてのエアグルーヴはいかがか たわけの部屋に掃除に行ったら出しっぱなしの煎餅が湿気ってて……みたいな

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 14:56:40

    >>10

    それは普通に捨てておしまいだろ…

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:17:07

    「あっ」
    「……どうかしましたか?」

     ドアを開けて広がるトレーナー室の光景を見て、思わず声を上げる。
     その声に来る途中で合流したヤマニンゼファーも後ろからひょっこり中を覗き込んだ。
     若干の散らかりよう、しかし一番目立つのはテーブルの上の、皿にのった煎餅だった。

    「……昨日ちょっと知り合いのトレーナー話があって、その時出したんだけど」
    「浚いの風の忘れ物ですか、トレーナーさんにしては珍しいですね」
    「忙しかったから来てもらうのが時間ギリギリでね、だらしないところを見せてごめん」
    「いえ、私のために櫛風沐雨頑張ってくださっているんですから」

     そう微笑むと、ゼファーはトレーナー室に入り、片付けを始める。
     悪いとは思ったが、片付ける終わるまで待ってもらうのもアレなので二人で片付け始める。
     数分後、最後に残った煎餅を彼女は見つめていた。

    「これは、完全にしたゆらべに吹かれてしまっていますね」
    「この時期に出しっぱなしだとね、それをすぐ片付けるよ」
    「いえ、少し懐かしくて」

     彼女はソファーに腰かけて、煎餅を一枚手に取る。
     俺が声をかけるまもなく彼女はその煎餅を口にする、割れる音は殆ど聞こえてこない。

    「ふふっ、こうなると緑風が恐ろしくなってしまいますね」
    「……ペットボトルでいいならすぐ出せるよ。でも懐かしいっていうのはどういうことなんだ?」
    「家風に吹かれていた頃、良く食べたもので」
    「湿気た煎餅ってそんな日常的に出るものなのか……?」
    「いえ、そのまま出されたわけではないんです。少し、話すのが恥ずかしいんですが――――」

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:17:26

     小さい頃は、庭で風待ちをしていると母がおやつを用意してくれるのが常風でした。
     理由はわかりませんが、薫風の時期にはお煎餅が出ることが多かったんです。
     ですが、小さい頃の私は風に夢中になって、おやつをそっちのけで、歌い踊ってました。
     気づいた頃には煎餅は、ながしに吹かれた状態。
     子供ながらに残したらもう出してもらえない、って思って後になって必死に食べるんです。

  • 14二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:18:03

    「というわけで、私にとっては思い出深い味になっています」
    「……」
    「……トレーナーさん、肩が風に揺られているみたいですよ」
    「いや……ふふ、す、すまない……はは、想像したらちょっとね……!」

     小さなゼファーが踊った後に湿気た煎餅を発見して慌てて食べ始める様子を想像してしまった。
     いかん、かなりツボだ。
     彼女はその様子に唇を尖らせて、そっぽを向く。

    「……今日のトレーナーさんは、悪風です」
    「いや、ごめんごめん……ゼファー、良かったらこれから風待ちをしに行かないか?」
    「トレーナーさんから風を向けて来るのは、珍しいですね」
    「これも一緒に持っていこう、今の話聞いてたらさ、気になっちゃった」
    「お煎餅、ですか?」
    「ああ、風待ちしながら食べれば、当時のキミの気持ちもわかるかなって」

     俺は煎餅を入れられそうなものを探しながら、彼女に告げた。

    「ゼファーのこと、もっと知りたいからさ」
    「……っ、本当に、おかしな人です」

     一瞬ピンと耳を立てた後、ゼファーは柔らかく微笑んだ。

     ちなみに風待ち中ゼファーが踊り始めたので煎餅は殆ど俺が食べた。
     三つ子の魂百までとはいうが、ゼファーは仮に千年経っても変わりなさそうだ、せんべいだけに。

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:33:46

    ウワーッ!風の人!
    なかなか情景が想像できてすごいと思った

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:39:50

    突然の風使いの登場は助かる

  • 17二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:43:38

    叩き潰されて伸されて焼かれて、しっとりと湿るライスシャワー以外浮かばない

    世間からさらに噛み潰されようが、歯にひっつく煎餅の様にトレーナー共々食い下がるんだ

    そして最後は幸せになるSSを書いてあげて欲しいですね(他人任せ)

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 02:14:56

    すみません、セルフサービスなんですよ

オススメ

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