- 1二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 12:26:58
- 2二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 12:29:13
「…はっ……」「？」
ヒシアマゾンが何か言おうとしたらしい。上手く声が出なかったようだが、やむを得ないかもしれない
口を開きっぱなしにしたまま黙り続けるというのは普段の彼女からすれば珍しく、その状態から急に発声するとなれば若干調子が違うだろう。
加えて今の姿勢は椅子に腰掛けて両脇とトモをぴったりと閉じ、顔をこちらに差し出すように前傾になっている。皆がよく知る“ヒシアマ姐さん”ならば、言いたいコトがあれば胸を張って背筋を伸ばすに違いない。恐らく両目もキリッと開かれて、…今にも閉じそうなほど細まりながら、どこか潤んだような瞳など断じて思い浮かばない。そう、まさに現実でそれらと直面するまでは。
事の始まりとしては、週末にトレーナー室で仕事を片付けていたらヒシアマゾンから見つかって、ちゃんと休むよう注意を受けたのが切っ掛けだった。家にいても落ち着かないから…と言い訳をしたのが良くなかったのか、余計に心配をかけてしまった。リラックスできていないのが原因かもしれない、何かアタシにできることはあるかと言われて――最初は確かに断ったのだ、でも彼女が悲しそうに下唇を噛む仕草をした時に「それ」が目に入り、思わず口を衝いて出てしまった。
つまり…八重歯を触らせて貰いたい。と
果たしてそれからもう何分が過ぎたか。お互い向かい合ってはいるが目を合わせるのも気まずくて、しかもヒシアマゾンは口に指を突っ込まれているわけだからおいそれと声も出せない。となるとこちらが一方的に捲し立てるのもおかしいだろう。いや別に捲し立てる必要はないのだが、とにかく無言の時間が過ぎた。
勿論事前に入念に手を洗ったし、爪も短く切っている。時計の針と、ヒシアマゾンの手が椅子の縁を撫でる音だけが聞こえる中で、指先に神経を集中させた。
ヒシアマゾンは歯並びがいい。そして丁寧に磨かれているのだろう、いずれも真っ白な歯である。4つの犬歯は、予想通りちょっとだけ大きかった。 - 3二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 12:29:36
上の2本が一通りなぞられたところで、彼女はゆっくりと…溜まった唾液を嚥下した。口を閉じきらないよう慎重に、主に喉と舌の動きだけで。人差し指にはほんの微かに唇と、上下の歯に挟まれた感触が残り…僅かな逡巡の末、下の犬歯にも手を伸ばしてしまった。表面と先端に指を這わせる。こちらも実に手入れが行き届いており、裏側に至るまでがツルツルとした陶器のようで、性格がよく現れ――「はっ」――？――ッ！？
没入しかけていたら目の前の口から声が発せられた。思わず手を止める。調子に乗りすぎた、それとも何か痛かった？というか固まってないでさっさと手を引き抜いた方が…
考えていたら彼女の両腕が順番に伸びてきて、手首を拘束された。こうなると最早自分の意志では動かせない
ヒシアマゾンは目を閉じ改めて唾液を飲み込む。先程よりもやや遠慮がなく、人差し指には軽い痛みと様々な感触が走った。再び開いた彼女の両目は、まだ水気を湛えながらも下から睨み上げるようだった。
「…は。」「……歯？」ヒシアマゾンは小さく頷くと、2、3回息を整えてから言葉を続けた。
それは彼女にしてはとても小さな声で、なおかつ口を開閉する度に指が挟まれるので、とても聞きやすくはなかったが。不思議と脳に直接響く台詞であった。
「歯だけで………満足なのかい……………？」 - 4二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 12:30:59
以上です。
申し込み期間終わっちゃったみたいなんですけどまだ入部できますかね - 5二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 12:41:18
うわぁ……えっちだ……
- 6二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 12:50:27
歯並び及び口腔環境はアスリートにとって生命線だからね
それはそうとして
そういうプレイなん？ - 7二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 12:52:56
- 8二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 13:39:25