- 1二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:34:12
- 2二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:34:46
ええやん
期待 - 31 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 20:36:02
※ボブの仕事場は運送業者的なものを想定
※多少オリジナルの補完あり
※キャラトレスが下手くそだろうから遠慮なく指摘して - 4二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:39:49
なにやら楽しそうな設定だ
- 5二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:39:56
こういうの好きだわ
- 6二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:41:21
いいね
- 71 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 20:44:43
「どうした、何があるのか?……ああ、よく考えたらお前も高校とか行ってる年頃だしな。どうする?金持ちのボンボンどもの学校だし、居心地悪いなら無理に行かなくてもいいぞ。」
「いえ、そういう訳じゃないんです。行きます。……行かせてください。」
「おう、ならいいんだ。若い内はそれくらい積極じゃないとな。だったら今日はもう上がっていいぞ。明後日出発だし、初めての他所行きの前に残業でぶっ倒れるなんて勘弁だからな。明日も早上がりでいい。でも夜更かしすんなよ!」
「は、はい!ありがとうございます!」
(結局、俺はあそこに戻ることになるのか……なんで断らなかったんだ?未練なんてとっくに断ち切ったはずなのに。いや、だからこそ仕事として割り切らなきゃな……) - 81 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 20:55:49
先輩「いやー、やっぱベネリットの学園ってのは凄いなぁ!実は俺たちは初めて来るんだけどよ、噂にゃ聞いてたがこんなに広くて豪華だとは思わなかったぜ!これが学校かよ!」
ボブ「えぇ、本当に……」
先輩「なんだボブ、そんなに驚く訳じゃないのな。もしかして来たことあるのか?……なんてな、ここに来る前は色々点々としてたんだろ?」
ボブ「まあ、はい。広いフロントなら見たことはあります。これだけ広いところを使えるなんて、学生も贅沢ですよね、本当に……」
(いつかこの嘘も明かすことになるのか?それともその前にどこかに移ってしまうんだろうか。良い人が多い職場だけに騙してるのは心苦しい……)
先輩「で、まずお前に頼むのはdice1d3=1 (1) 宛の荷物だ。そっちにカートと台車があるだろ?それで収まるはずだから、港でもらったガイド通りに向かってくれ。俺はまずグラスレー寮ってところの大物を片付ける。分からないことがあったら連絡していいからな!」
宛先
1.株式会社ガンダム(地球寮)
2.ミオリネ・レンブラン(温室)
3.学園 データベース管理課(???)
- 9二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:57:02
誰が出るかな♪
誰が出るかな♪ - 10二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 20:59:01
よりにもよって地球寮…
- 11二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:00:04
いや、でも受け渡し相手によっては問題ない、筈…?
- 121 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 21:06:01
先輩「株式会社ガンダム……なんか医療の会社?だっけか。学生起業だったんだな。まあウチみたいな労働者もその医療を受けられるのがいつになるのか知らんけど、お前が生きてる間ならまあ何とかなるんじゃないか?じゃ、頼んだぞ。」
──移動中──
ボブ(よりによってなんであいつらのところに……!いや、ミオリネの温室用の資材とかじゃないだけまだマシか。適当に地球寮の連中相手に引き渡してさっさと戻るとするか。仕事が残ってるとでも言えばいくらでも逃げられる……逃げられる?)
学生「なあ、今の人なんか見覚えない?」
学生「ごめん、見てなかった。どんな人よ?」
学生「いや……見間違いかな。あんなことあの人がやってるはずないし。それにヘルメット被っててしっかりとは見えなかったし。」
──地球寮──
ボブ(ええい、ままよ!)
「すみませーん!荷物の搬入に来ました!」
dice1d4=4 (4) 「はい!」
1.スレッタ
2.地球寮女子
3.地球寮男子
4.ミオリネ
- 13二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:07:49
よりによって!
- 14二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:10:36
オイオイオイオイ
- 15二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:10:49
あーーー
- 161 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 21:12:30
- 17二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:12:35
よりにもよって中のよりにもよってだ…
- 18二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:13:25
グエルにまったく興味がない…
- 19二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:14:23
前髪しか覚えていない説
- 20二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:14:25
ポンコツなのか、単純に忙しすぎて相手の顔を見てないかのどちらかだな
- 21二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:14:48
手元しか見ていないありえる
- 22二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:16:19
手元しか見ていない可能性なら彼女ならあり得る
- 23二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:16:46
あんな失踪中のクソボンボンが作業員になってるわけないとか先入観もありそう
- 241 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 21:25:10
ボブ(なんでこんな時にミオリネが出てくるんだ……逃げて1つがこんな辱めとはな。まあいい、さっさと引き渡して戻るとするか……)
ミオリネ「すみませんこんな格好で。作業中でしたから。それでは荷物の確認をさせてもらってもよろしいですか?」
ボブ「あ、はい!どうぞ!」
(なんだ?こいつならてっきり気付くと思ったんだが、何も言わない……余程作業が忙しくて気にしてない?いや、元ホルダーで御三家の後継ぎ予定だった男がこんな仕事をしてるなんて誰も気付く訳はないか。分かってて言われないだけなら最高に惨めで笑うしかないけどな。)
ミオリネ「……の?あの!確認、済んだので受け取りのサインしても良いですか?」
ボブ「え、ええ、はい。こちらの端末に署名を、お願いします。」
ミオリネ「dice1d3=1 (1) 」
1.妙に仕事が辿々しいけど、もしかして新人さん?
2.……いや、まさかね。
3.スレッタ!スレッター!ちょっとこっちに来て!
- 25二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:26:17
そもそもグエルが行方不明なことさえ知らなさそう
- 26二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:31:05
まあこれくらいの時期のミオリネ激烈忙しくて学園の話とか耳に入れる余裕無かっただろうしなぁ
- 271 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 21:38:54
ミオリネ「妙に仕事が辿々しいけど、もしかして新人さん?別に仕事が悪いとかって言いたいわけではないんですけど、なんとなく気になったので。」
ボブ「そうですね、1ヶ月くらい前にこの会社に入って、お客さんの方に届ける仕事は初めてなんです。その、何か粗相をしていたらすみません。」
(ってなんで俺はこいつと世間話してるんだ!ミオリネもミオリネだ、自分で言うのもなんだが俺の容姿は流石にやや特徴的だと自負してるぞ、ヘルメット被ってるとはいえなんで気づかないんだよ!)
ミオリネ「じゃあ、これからもお世話になるかもしれないので、今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。」
ミオリネ「……台車からは降ろせたけどこれ中に運び入れるの、1人じゃきついわね。寮のモビルクラフトは確かニカがメカニック科の実習で持ち出してるしウチの台車は一昨日オジェロとチュチュが壊して使えないし……誰か!荷物運び入れるの手伝ってもらえる?」
dice1d3=2 (2)
1.スレッタ「分かりました、ミオリネさん!」
2.ヌーノ「りょーかーい。」
3.(誰も出てこない……)「あの」
- 28二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:39:57
なんか微妙に鋭そうなやつが来るぞ
- 291 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 21:54:00
ヌーノ「それで社長?運ぶのってこれで……あ」
ボブ「……あ」
ボブとヌーノの目線が合い、ヌーノはなんとなく得意気な表情になり、ボブはちょっと恥ずかしそうにする。
ミオリネ「……?どうしたのよ?さ、早くそっち持って。」
ヌーノ「オッケー、しっかし相変わらず社長人使い荒いんだから……」
(この前メール届いたけどまさかここでグエル先輩に会うなんてなぁ。ま、スレッタに秘密にしろって言われてるし社長にも言う必要ないか。)
ボブ(バレなくてよかった……、じゃないな。あれば完全に分かってるだろ。まあいい、騒ぎ立てられないで良かった。さて、戻って次の荷物運びに行くか……)
ボブが受け取った台車は大きくない。その割に荷物はそこそこあるので何度か往復が必要になってしまった。ヌーノに軽く会釈だけしつつ、地球寮を後にした……
というわけでヌーノが出たからスレ主の過去作宣伝の時間だ!
ここだけグエルが|あにまん掲示板ボブになったことをdice1d24=@9 (9)@ だけが知っている世界bbs.animanch.comヌーノとボブの反応はここを下地にしてるけど興味なかったら単に「ヌーノが気付いたけど何事もなく終わった!」でこのレスは読み飛ばして良いです!
- 30二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:54:36
あのスレの人だったか……
- 31二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:59:05
良作SSの作者か…
- 32二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 21:59:42
ヌーノであのスレのことを思い出してたら本人様かい!?
- 33二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:04:35
あのスレめちゃくちゃ好きだったから繋がってて嬉しい
- 34二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:07:46
唯一保存していたヌーノSS!!
実質続編やんけ!!!やったー!! - 351 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 22:08:46
先輩「おおボブ、そっちも一つ終わったか。こっちはグラスレーの寮長ってのに荷物引き渡したんだけどよ。あの色男、なんか女の生徒5人も囲ってやがるんだよ。流石大企業の御曹司は我ら庶民とは格が違うよなぁ。」
ボブ「へえ、こっちは女社長が色んな作業や荷物の受け取りまでやってましたよ。」
先輩「あぁー、そういや前に番組出てた女の子社長ってそこの子かぁ。……ボブ、お前にあの会社宛の仕事回してやるから逆玉の輿でも狙ってみるか?あの子結構な美人だけど、お前も顔はイケてるし」
ボブ「冗談はやめてくださいよ!俺なんかがそういう関係になれる訳ないでしょう!」
(流石にマジでこれは断らないと駄目だ。でも水星女に会う口実になるなら……って何考えてる!)
先輩「いやぁすまんすまん!でもお前結構モテそうだしさ、今度女の子紹介してやろうか?ってそれより仕事だ仕事、次はdice1d4=2 (2) に行ってくれ!」
1.ジェターク寮
2.決闘委員会
3.データベース管理課
4.食堂
- 36二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:16:55
わーお
- 37二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:17:53
まーた知り合いが多いところに
- 381 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 22:35:42
先輩「決闘委員会……ねぇ。なんかここって決闘っていって、モビルスーツでドンパチやって色々決めたりするんだろ?野蛮だよなあ、この前、お前が来る前にマイクが決闘の配信やってるって言って見せられたけど、学生の戦いでもすげえ怖いんだよな。本物の兵隊や宙賊に襲われたらどうしようもねえよ。」
ボブ「そういえばウチの会社は護衛とか雇わないんですか?」
先輩「基本的に安全な航路選んでるし料金も高いから依頼主からオプション注文がなきゃ頼んでねえな。ま、そんなに金かけられる奴はウチなんかに頼むことは少ないんだよ。今回の仕事だって他所の船がトラブル起こして使えなくなったから棚ボタで回ってきたんだよ。それで、次の荷物は本当に小物だから手で運べるくらいだ。そのまま持っていってくれ。」
──決闘委員会 ラウンジ──
ボブ(また知り合いの多いところに……特にラウダに会ったら本当にまずいことになる。シャディクは寮にいるはずだし、今度こそ早々に帰らないとまずいな。)
「すいませーん!荷物のお届けに参りました!」
応対に出たのはdice1d4=1 (1)
1.セセリア
2.ロウジ
3.ラウダ
4.誰もいない
- 39二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:38:15
気付かれたらマズイやつ…!
いやロウジくん以外ほぼマズイんだが - 401 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 22:43:47
- 41二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:46:42
セセリアは本編でなんだかんでクソ女じゃないって判明したからな
気づいても状況知っているなら煽らなさそう - 42二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:47:01
流石セセリア
- 43二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:48:29
このセセリア、堕ちろォ!を見てるんだよな……
- 44二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:53:11
- 451 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 23:05:34
セセリア(え、グエル先輩じゃん。ジェタークの寮生の噂でいなくなったとか聞いたけど、いや、え、なんでこんなことしてんの?これはラウダ先輩がおかしくなるわけだわ……ま、それはさておき久しぶりに面白くなりそうな訳だし)
「荷物はそっちの椅子の上にでも置いといてくださーい。そ・れ・で、あなた、どうも初対面な気がしないんですけど、もしかして、どこかで会ったこととかありますかぁ?」
ボブ「ん゛?ゴホン、え、いや、自分ここに来るのは初めてなので……それに、こんな良い学校に通えるような人と知り合う機会なんてありませんから。それじゃあ荷物、ここに」
(とにかく面倒なことになる前になんとかして取り繕ってさっさと戻らないと……!それこそラウダとかが来る前に!)
セセリア(いい感じに受け答えしてるけど今の「ん゛?」が完全にグエル先輩じゃん!それにしても、dice1d3=2 (2) )
1.あのグエル先輩がねぇ……なんか見てて可哀想だし流石に程々にしておくかぁ。
2.なんか面白そうだし、もっとグイグイ押してみる?
3.え、グエル先輩ってこんなにカッコよかったっけ。ヤバい凄いイイじゃん!
- 46二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:14:07
セセリア嬢が楽しそうでなによりです
- 471 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 23:16:16
セセリア「だってぇ、あなた、私の知り合いにそっくりなんですよ?顔とかドスの効いた声とか、ピンクの前髪とか右眼の泣き黒子とか、体格だって瓜二つじゃないですか、先輩?」
ボブ「あの、本当に、関係ないんです!初対面のはずですから、こっちにサインお願いします!」
セセリア「ああ、そうそう。決闘委員会は学園の管轄で備品管理とか厳しいんで、そっちもこのファイルにサインしてもらえますか?ま、先輩ならそれくらい知ってるはずですよね?」
ボブ「そ、そうなんですか……」
(ああ、絶対バレてるな、これは。どうする、いっそバラした上で内密にしてもらうよう頼むか、それともこのままシラを切るか……)
dice1d2=1 (1)
1.グエルとしてセセリアに耳打ちして秘密にしてもらう
2.あくまでボブとして振る舞い切り抜ける
- 48二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:17:04
面白いな
- 49二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:18:14
やったなセセリア!
- 501 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 23:37:21
セセリア「うわ、筆跡まで先輩そっくり。しかも自分の名前なのに書き慣れてないのはなんでですかぁ、ボブさん?」
ボブ「なんで自分の名前を……あ、名札か。じゃあすみませんがこっちにサインをお願いします。」
セセリアが手渡された端末に自筆で署名をしている間に、ボブはセセリアの隣に行き、顔を近づける。そして
グエル「色々あって底値どころか破産になった。悪いがラウダや他の生徒には内緒にしてくれないか?」
久しぶりにグエルとして発した言葉。
どこかボブとしての優しさが抜けきっていないが、それでもしっかりと誇り高きグエル・ジェタークの声。そんなものを耳元で囁かれれば、好意の有無に関わらず年頃の女子の鼓動をざわつかせるには十分であった。もちろんグエルはそんなことを意図してないが。
セセリア「え!?……あっ!?ええと、グエル先輩?」
(うーわ、あんなキザなことする人だっけ先輩……でも……最近色々きな臭いしむしろこっちの方が落ち着くかも。引き止める、のは流石に無理か。あー、ラウダ先輩にも聞かせたいなぁ。)
ボブ「それでは、これにて失礼します。」
グエル「今後ともよろしくお願いします、セセリア・ドートさん」
(こうやって言っておけばなんとかなるだろ)
セセリア「dice1d2=2 (2) 」
1.あ、はい……お疲れ様です……
2.待ってくださいよ先輩!
- 51二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:38:59
おっセセリアちゃんどうするのかな?
- 52二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:39:57
年頃の女のやっている彼女可愛い。あとボブはさ顔はイケメンなの知ってそうだけど声がイケメンは自覚してなさそう。
- 53二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:42:44
あのイケボで囁かれたらその気がなくても年頃の女子はもうダメですダメダメ
- 541 ◆ZrONIBKxMk22/12/24(土) 23:56:04
ボブ「あの、自分は先輩じゃないんですけど……どうかしましたか?」
セセリア「あー……ボブさんでもいいや、実はその先輩が最近どっか行っちゃって、決闘委員会にいる弟さんが荒れてて大変なんですよ。だから筆跡も似てるし、代わりに先輩になりすまして、直筆でメッセージでも書いてくれたらなぁ〜とか思って。じゃなきゃ、約束守れないですよ?」
グエル「……分かった。ただし現状や居所は書けん。」
『ラウダへ 訳あって学園を去ることになったが元気でやっている。心配するな。寮のみんなを頼む。』という旨のメッセージを、あえて紙に直筆で書き記すグエ……ボブ。紙とペンなどこの時代のスペーシアンには嗜好品に近いが、だからこそ手紙には有効なのかもしれない。
名前が会話に出てないのにしれっとラウダと書いたのも不用意だったが、お互いそれに気がつく様子はなかった。
グエル(すまんなラウダ……弟を心配させて、セセリアにも気を遣わせる、か。結局今でも自分勝手をやり通してるだけかもな。だが、今の俺にはこうするしかないんだ……分かってくれ)
(>>44のアイデアを頂いてみたよ、ありがとうねぇ!)
- 55二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:57:05
いい流れだ
- 56二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:01:32
よっしゃ、ナイスダイス
- 571 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 00:06:46
──このやりとりのしばらく後、ラウンジ──
ラウダ「なんだあれは、紙?……何か書いてある。これは……この筆跡は、兄さん!?そんなまさか、学園中片っ端から探しているのに。今までどこかにいたというのか!?」
「……いや、よく見れば兄さんの筆跡より少しブレがある。そういえばさっきまでここにいたのはセセリアだったな。もしかしたら彼女が悪戯のつもりで作った偽物かもしれない。信じるのも馬鹿らしい、か。」
実際それはグエルの前の筆跡と比べると、少し堅さが抜けている文字であった。それが本当にセセリアの悪戯の産物なのか、それともグエルの心情の変化が反映された結果なのか、ラウダは知る由もない。
言葉とは裏腹に、彼はその手紙を丁寧にポケットにしまうのであった。 - 58二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:12:51
もっと澄んだ瞳でご覧よ、ラウダ……
- 591 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 00:28:54
ボブ「ん、先輩から着信…?何かあったのか?」
先輩『ボブ、大変なことになった。そっちのは終わったか?急がなくていいから、とりあえず港の方に来てくれ。ノーマルスーツ着用でな!』
──学園フロント 宇宙船ドック──
ボブ「これは、派手に壊れてますね……」
先輩「だろ?学生の宙域操縦訓練で無茶やって、港のハッチにぶつかったらしいぜ。んで、MSが刺さって開かなくなっちまったとさ。しかも修理が完了するのは今日の夜らしい。」
ボブ「そんな……じゃあ俺たちはどうすれば?」
先輩「本社に連絡したんだが、開くようになってからすぐ出ると他の船との航路の兼ね合いもあるし、何より時間的に操船スタッフの活動時間と睡眠時間の規則に引っかかる。そこまで長くならないで帰れる予定だったから交代のスタッフはいないし、今から寝ても時間は足りないからな……多分、今日はここで泊まることになる。」 - 601 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 00:50:31
- 61二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:51:41
展開が気になる
- 621 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 01:06:28
※データベース管理課と資料棟は本編シーンを適当に解釈しただけなので要注意
この資料棟は、戦術教本や機械の設計図など、あらゆる教材・資料・書籍などを収めた、いわば図書館的な場所である。……ただし、紙の現存数は少ない。
多数の生徒がいるこの学園では、一冊の本では足りない。しかしたくさんの本を用意すれば物理的な量が大変なことになる。それゆえに、基本的には端末を利用して、データとして読むことが基本になっている。
この資料棟はすなわち、データ化された資料のデータサーバー室と言うべき場所であり、別にここに来なくても、学生は様々な資料を、学園内であればいつでもどこでも閲覧が可能、という訳である。
ただ、一応ここに来る学生がいないわけではない。一部の書籍や論文は権利関係の問題からデータ化が行えず、紙の物を閲覧する必要がある(もっとも、実際には極秘裏にデータ化は済ませており後は閲覧権限付与の問題だとか)。それらの大半は旧世紀の資料ばかりで役に立つかは微妙だが、稀にそういうものを求めてやってくる学生のためにこの施設は開放されている。
また、そういう学生用に資料の閲覧用個室もいくつかはある。……あまり人が寄り付かないのをいいことに、他の用途に使う人間がいないではないが。
そんな訳で、ボブもここに来るまでにはあまり人に会わなかった。近づくにつれて人は減り、施設の周りには誰もいない。
そして、資料棟の中にいるのが、この資料のサーバーと少ない紙の資料の点検などを行う、データベース管理課である。
※10話の連絡シーンの施設にそれらしい設定を適当に与えてみただけです。まあ、あくまで中のビジュアル的なイメージがココと同じのオリジナル設定ということで…… - 631 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 01:17:03
- 64二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:27:18
うわあ
真打が - 651 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 01:27:26
やあ、>>1の代弁者、謎の仮面の君4号だよ。どうせ僕はここでは出番がないからね。
スレッタ・マーキュリーが出てきた良いところで悪いけど今日はここまでだ。
悲しいことにクリスマスでも暇があるから11話放送の前にはガーッと書き上げて終わらせる予定らしいよ。
もし落ちそうになっても1が現れないようなら、心優しい方がいれば軽く保守してくれるとありがたいな。
それじゃあおやすみ。
- 66二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:29:51
おけ!
保守は任せろ - 67二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 07:10:09
楽しみすぎてさっそく保守なんだぜ
- 681 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 09:45:55
──時は遡り、数日前の地球寮──
スレッタ「という訳で、今度そのレポートと実習に合格しないといけなくて……」
ニカ「対狙撃戦術論、かぁ。そうだ、狙撃といえば私たちにはチュチュがいるけど。」
チュチュ「さっき課題とか資料とか少し見たけど、あーしは撃たれる方じゃなくて撃つ方だし、そもそも2年の課題見せられても1年にわかる訳ないだろニカ姉。」
リリッケ「じゃあ、他の同級生か先輩に聞いてみたらどうですか?同じ課題をやってる人かやったことある人なら色々教えてもらえると思います!」
チュチュ「このスレッタに、あーしら以外でそんなやついると思うか?」
…………
アリヤ「思い出した。その課題、確か去年ちょっとした騒ぎがあったな。資料棟にその課題にうってつけの古い本があるのを誰かが見つけたとかで、人が集まっていたのを覚えている。結局その話が本当だったのかは分からないけど……行ってみたらどうだ?」
- 691 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 10:01:20
──現在に戻り、資料棟──
スレッタ「あの本、面白かったなぁ……そうだ、エランさんに勧めたら読んでくれるかな?でもエランさんならこれくらい、読んだことあるのかな?」
──今のスレッタは、本探し中に肝心の目的を忘れて他の本の読書に夢中になってしまっていた。
ボブ(あ゛!!!……いや、落ち着け、落ち着けボブ。あんなのただのくしゃくしゃ頭の、他人。そう他人だ。割り切れ、割り切れ。)
「すみません!ちょっといいですか!」
スレッタ「はい!……え?」
スレッタはボブのことをdice1d2=1 (1)
1.断定はできないがもしやグエルじゃないかと考える
2.なんとなく、あの人に似てると思う
そしてスレッタの反応はdice1d3=2 (2)
1.咄嗟に隠れる場所を探してしまう(ただしない)
2.混乱して受け答えがしどろもどろになる
3.特に目立った変化は見せず、普通に対応する
- 701 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 11:01:48
スレッタ「え……えっ?ええ!?あの、ええと、うえぇ!?」
ボブ「あの……どうかしましたか?」
(もしかして、バレたか?)
スレッタ「いっいえ!そのっあの、なんでも、ない、ですっ!」
ボブ「はぁ……それで、ここの、データベース管理課の担当者の方って今どこにいるか分かりませんか?荷物の搬入に来たんですけど、下の受付に誰もいなかったもんですから。」
スレッタ「えと、そっ、それならさっき、呼び出しがあったので、出て行ってくるって、言われまし て……」
ボブ「ああ、そうなんですか。いつ戻るかとか、聞いてませんか?じゃなければその人の連絡先とか……」
スレッタ「は、はい!ええと、えとっ、あれ、その……」
ボブ(dice1d2=1 (1) )
1.仕方ない……とりあえずは退散するか
2.混乱してるのか?いっそ『横恋慕さん』だとでも明かした方が楽になるか?
- 711 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 11:13:04
ボブ「いえ、分からなければ大丈夫です。ここで待つか、じゃなければ学園の職員に聞いてきます。……お騒がせしてすみません。」ペコリ
スレッタ「いえ!……ここの人、今からあと10分くらいしたら、戻るって、言ってました!」
ボブ「そうですか、ありがとうございます。じゃあ俺は外で待ってるのでこれで。」
(我ながらこいつ相手によく冷静にボブとして対応してられるな……にしても、やっぱり俺と目を合わせるとまともに話せないのは相変わらずかよ……)
スレッタ「……あああああああ!!あ、アリヤ先輩が言ってた本、探すの、忘れてた……あの!もしかして、職員さんが戻ってくるまで、お暇、だったりしますか?もし良ければ、ちょっと、本を探すのを手伝っていただけると……」
「あ、いや、いいです!いきなり、知らない人に手伝って欲しいなんて、失礼、でしたよね……」
dice1d2=2 (2)
1.ボブ「役に立てるか分かりませんが、自分で良ければ手伝いましょうか?」
2.グエル「……どんな本だ。」
- 72二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 11:15:54
ダイス神ん〜やはり神であった
- 73二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 11:20:41
庇護欲が出るとグエルが出てきちゃうのかな?
- 741 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 11:24:29
グエル「……どんな本だ。言ってみろ。」
スレッタ「ひぃっ!?え、ええと、今度、課題のレポートを書くのに、使う、本です!」
グエル「ならどんな課題だ。それが分からなきゃ探し様がない。」
(……あああ゛!馬鹿野郎、俺はボブだ!セセリア以外にもバレるようなことをしてどうする!……こういう時は、とにかくこいつを直視するな。じゃないとまともに話せないな、こいつは。)
スレッタ「ええと、モビルスーツの狙撃戦に関する課題で、それに役立つ本があるかもって噂を先輩から聞いて、だから、ここに探しにきたんです。でも、探してる内に他に面白い本があって、おお、思わず読んじゃって……」
グエル(狙撃戦に関する本……もしかして、あの本か?) - 75二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 11:47:53
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- 761 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 11:50:49
『対狙撃戦術の要点を見事に押さえた古い戦術教本がある』
そんな噂が広まったのは昨年の同時期であった。
最初は「資料棟などという僻地に、似合わない人物がいた」というだけの話だった。しかしその噂の人物は直後に対狙撃戦術論の課題を最高評価でクリアするに至る。
そういえばあの人、なんか珍しく本なんか持ってたよな。
氷の君ならともかく、あの人が?
でも見た感じ、趣味というよりはなんか実用の本じゃないっけ?
あそこの寮の人に頼んで、何の本か聞いてもらおうかな?
そんなやり取りがされたのかは分からないが、ある1人の生徒が、渦中の人に尋ねてみた。
「あの、あなたが前に持ってた本……あれってなんですか?」
「ああ、『用兵・戦術概論』のことか。アレの中に狙撃手の戦術論があったから前の試験に使っただけだ。」
その本の名前が広まるのに大した時間は要さなかった。この学園は噂が大好きなのだ。
こうして、その本の存在は対狙撃戦術論の課題対策に有用な資料として、追試や再試験の生徒と、カリキュラムが違い遅れて試験を受ける生徒の間で広まった。もっとも、少しすれば他の噂に塗り替えられ、忘れられてしまったのだが。
渦中の人、グエル・ジェタークは既に試験に合格していたので、その噂を知ることはなかったのであった。
(ちょっとしたミスがあったから再投稿) - 771 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 12:01:17
スレッタ「あの、どこ行くんですか!?」
グエル「こっちだ……」
ボブ「と、思います。分かりませんが、なんとなく。」
(まずい、ボブに戻らないと。ボブに。自分はスレッタ・マーキュリーとは初対面の人間だ。)
──資料棟 書庫B──
ボブ「じゃあ、自分は向こうから探すので、それらしい本があったら教えます。多分戦術関係の本ですよね?」
スレッタ「は、はい!そうだと、思います。そういう名前の本があったら、内容を確かめてみてください。」
グエル(水星女と課題のために資料探しか、これじゃまるで旧世紀の恋愛もの……馬鹿馬鹿しい。それより、この部屋にあるのは覚えてるが場所までは覚えてないな。なんとなく奥の方な気はしたから俺がこっちに来たが……)
先に件の本を見つけたのはdice1d3=2 (2)
1.グエル
2.同時にその本に触れて「あっ」
3.スレッタ
- 78二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 12:02:26
ラブコメやんけー
- 79二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 12:06:34
図書館で勉強というやりたいことリストの項目埋まるー?
- 801 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 12:24:57
グエル(見つからない……というより、意外に興味深い本があって、つい手に取ってしまう。MS戦のことなんて、今更知ったって役に立つ機会はないはずなのにな。……そうだ、思い出した。この辺りだ)
スレッタ(戦術系の本はあるけど、狙撃手に関する本はあまりないなぁ……チュチュ先輩と一緒に来た方がよかったかな?あ、この本なんかどうだろう)
「これだ」
「これかな?」
「「あっ」」
グエル「その、悪かった。多分、多分それだ、と思う。」
(あの時と同じだ、決して華奢なわけではないが、あの強さを秘めてるには少し細くて柔らかい手。素手は初めて……いや、屈辱的だが、あれに尻を叩かれたか)
スレッタ「い、いえ!私も考え事しながら、探してましたから!それで、この本、どうでしょう。ちょっと読んでみますね」 - 811 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 12:44:40
ドタドタドタ……ガチャン!
職員「あー、ごめんなさい!ここにいたんですね!業者さん来る約束だったのにすみません!本部からなんか呼び出し食らって、不在の札出すのも忘れてました!荷物の受け取り済ませてもいいですか!」
ボブ「こちらこそすみません、ちょっと彼女の探し物手伝ってたら時間忘れてて……すぐ行きます!」
(そうだ、仕事中だ。……この空間に居心地の良さを覚えた自分が情けない。戻れはしないのに。)
──資料棟 廊下──
職員「待たせてしまったのに、中まで運ぶのまで手伝ってもらって、本当になんと言ったら……あっそこの部屋の前でお願いします。そこの中の棚が壊れちゃって、交換しなきゃいけなかったんですよね。」
ボブ「いえ、こちらこそわざわざ探させてしまいましたし、これくらいならなんてことありませんから。」
職員「いや、気にしないでくださいよ。ウチの学生、そういう謙虚な人少ないし、あなたのこと見習ってほしいもんですよ……よし!とりあえずここで大丈夫です。サインはさっき済ませたし、これでOKですね。本当にありがとうございました!」
ボブ「はい、では失礼します……あ」
スレッタ「あ、あの! dice1d2=2 (2) 」
1.一緒に本を探してくれて、あ、ありがとう、ございます!
2.も、もし良ければ、もう少しだけ、手伝ってくれませんか……?
- 821 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 13:30:42
ボブ「自分も、出来るなら手伝いたいんですけど、確かこの後も仕事が残ってて……すみません、着信が」
先輩『ボブ!さっきお前に何個か荷物頼んだけどよ、俺の方の連絡が早く済んだからこっちでやっておくことにした。あと泊まりになって、必要な範囲で学園内通行していいって言われたから、適当に散歩でもして来ていいぞ。お前も学校行くのは無理でも、見るぐらいなら罰当たらんだろうしな。じゃあまた後でな!』
ボブ「えぇ……あの、この後の仕事無くなって、今日はトラブルでもう出航出来なくて泊まりなので、俺で良ければ。」
スレッタ「ありがとう、ございます。じゃあ、立って読む訳にも行きませんし、あっちの閲覧室、行きましょう。」
職員(ホルダー様も珍しい青春があるんだな……あのスタッフさん若いし、もしかしたらもしかするのかな?というかあの子、グエルくんに似てない?いや、流石に思い違いかな……あんな良い子って感じじゃなかったし。) - 83二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 13:45:26
尊すぎてドキドキしてきたわ
- 841 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 13:51:12
閲覧室は基本的に1人、せいぜい2人かギリギリ3人くらいを想定した部屋であり、簡素なデスクと普通の椅子が1つ、折り畳みの椅子が1つというようなものしかなかった。
グエル(……狭いな。1人で使ってた時はそうでもなかったが、その、近い……それに個室だぞ。せいぜい気を違えないように自制しろ。俺はこいつのことなんて好きでもなんでもないんだからな。)
スレッタ「ここの本、持ち出し禁止なので、必要なことを端末の方に書き写して、まとめていきます。もし間違ってるところがあったら、言ってください。」
グエル「ああ、分かった。……早速だが著者の名前、入力ミスしてるぞ」
スレッタ「うぇえ!?本当です!」
この辺りって、どうやって解釈すればいいんでしょうか?って聞いてもわかりませんよね──この本は生身の歩兵用だから、MSの大きさと機動性を考慮すれば──ここ、数値間違えてるな──あ、本当です!ありがとうございます!──
──いろんなやり取りをしながら、しばらくして──
スレッタ「……よし!いい感じです!これなら、レポートも演習も大丈夫だと思います。あの!あっ」
ボブ「……?どうかしましたか?」
スレッタ「手伝ってもらって、ありがとうございました!それで、dice1d2=2 (2) 」
1.ボブさん、もし良ければ、その、友達に…なってくれませんか?
2.間違ってたら申し訳ないんですけど、もしかして、あなたって、ボブさんじゃなくて本当は……グエル・ジェタークさん……だったり、しませんか?
- 851 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 14:10:25
スレッタ「噂で、聞いたんです。その人……グエル、さんが、少し前からいなくなっちゃったって。学校の皆は、噂が好きな人が多いんです。それも、その人から聞いたんです、けど。」
ボブ「……その人と、貴女は、どんな関係なんですか?」
スレッタ「よく、わかりません。最初は乱暴な人で、かと思ったらいきなり私に『結婚してくれ』なんて言ってきて、そしたら後から『全然好きじゃない』なんて言われて……本当に、訳わかんない人です。」
ボブ「じゃあ、なんでそんな人のことをわざわざ自分に訊くんです?」
スレッタ「見た目が、似ているんです、ボブさんに。だから、もしかしたら〜って思ったんですけど……違い、ますよね。変な事を言ってすみませんでした。」
「でも、悪い人じゃ、ないと思うんです。強くて、周りのみんなに慕われてて、お父さんのことが好きで……逃げない、人でしたから。」
「dice1d2=1 (1) 」
1.本当に、よくわからない人ですね。
2.よくわからない奴で悪かったな、水星女。
- 861 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 14:21:38
- 87二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 14:28:11
かわいいねぇかわいいねぇ
- 881 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 14:28:51
- 89二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 14:29:36
グエルくんまた脳焼かれてる…
- 90二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 14:31:41
ほわーこの空気感好きです
- 91二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 14:33:55
この二人が話すとなんかしっとりしちゃうのいい…
- 921 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 14:45:22
(結局、曖昧なままで別れたな……いや、曖昧でいいんだ。俺はボブだ、グエルなんて訳分からない男はもういない。だが……友達、『また会いましょう』か)
──そのあと、地球寮にて──
スレッタ「そういえばこの前アリヤさんから教えてもらった本、資料棟にあったんですよ!」
ミオリネ「それで、その課題とやらはどうにかなるの?」
スレッタ「それがですねミオリネさん、その場にいた運送業者の人が、時間が空いたからってことで手伝ってくれたんです!ボブさんって方なんですけど、すごい丁寧に手伝ってくれて、データベース管理課の人にも優しくて……」
ミオリネ「ふーん、じゃあ楽しかったんだ。そのボブってやつとの勉強」
スレッタ「はい!やりたいことリストの、図書館で勉強も埋められました!」
ミオリネ「……浮気者。ま、別にいいけどね」
スレッタ「えぇっ!?」 - 931 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 14:54:05
──夕食後──
先輩「なかなか美味かったなー。飯の1つとっても、金持ち学園としがない労働者じゃ結構違うってことか?」
ボブ「そうですか?ここのも美味しいけど、俺はいつもの食事も好きですよ。」
先輩「へぇ?今度弁当の業者に言っといてやるよ。んで、これからどうする?もう夜だし俺たちの仕事は終わったから帰りの便が出せるようになるのを待つだけだがよ。もう寝るか?」
ボブ「少し外を歩いてきます。この時間なら生徒もあまりいないはずですし……もちろん、変なところには行きませんよ。」
先輩「おう、そうか。ま、入校証持ってるとはいえ夜に見慣れない顔があったら疑われるだろうから遅くならんようにな。俺たちは向こうが用意してくれた寝床の方に先に行くわ。場所分かるか?お前は仮眠室Cだからな。」 - 941 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 15:16:26
- 95二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 15:18:40
回避!
- 96二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 15:25:43
- 971 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 15:26:30
(名前入れ忘れたけど>>96もちゃんと自分)
- 98二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 15:36:10
なかよし度と回避率が比例してるな…
- 99二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 15:41:30
んお〜!もどかしくも甘酸っぺえ!!青春ドラマやんけ!
- 1001 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 15:45:41
──翌日、港にて──
操舵スタッフ「いやー、昨日はとんだアクシデントに出くわしちまったなぁ。おかげで俺たちは今後のスケジュール組み直しだぜ。」
先輩「ま、逆にそれで良い飯と長めの休憩にありつけたけどな。そうだ、ボブ。昨日は初めての外回りお疲れさん。ま、まだ帰ってないから終わっちゃいないんだけどよ……」
ボブ「ありがとうございます。ただ、何かミスしてないかは今でも心配で……」
先輩「それなら心配すんな。俺が早起きしてお前の届け先に挨拶回りしたけどよ、どこも問題なかったぜ?ま、次からはもう少し時間気にして欲しいけど、ささやかなお前の高校生活ってことで今回は大目に見てやるよ。」
ボブ「すみません、次は気をつけます!」
先輩「ま、次がいつになるかわからんけどな。そうだ、データベース管理課って所の人がやけにお前のこと気に入ってたな。なんかあったらボブに頼みたいって言ってたぞ。良かったな、こういう縁は大事にしていけよ?」
dice1d3=3 (3)
1.スレッタとミオリネ(とティル)が通りかかる
2.遠くから眺めているセセリア
3.「まだあの馬鹿息子は見つからんのか!」「申し訳ありません!ですが……」
- 101二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 15:52:55
あ…
- 1021 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 15:59:05
ヴィム「全く、あの馬鹿め。わざわざ俺から隠れて何をこそこそやっているんだ、無駄なことを……」
側近「しかしCEO、もう1ヶ月にもなります。おそらく御子息は、グエル様はこの学園にはいないのでは……?」
ヴィム「あんな奴に様などと付けなくていい。それよりあいつがそんな大それたことを出来る奴だと思うか?それが出来るような奴なら、決闘で負けることもないだろう。……もういい、あいつの捜索は打ち切りだ!あんなやつ、何処へでも行ってくたばってしまえば良い!」
側近「は、はぁ……とにかく、それではこちらへ。ラウダ様と寮のスタッフがお待ちです。面会が済んだら、今日の予定は……ヴィム様?どうかしましたか?」
ヴィム「……いや、あの馬鹿息子に似た見た目と声のやつがいた気がしたが、ただの運送会社のガキだな。もういい、行くぞ!」 - 103二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:12:33
よくないぞ
- 1041 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 16:16:56
ボブ(まさか父さんがいるなんてそうか、なんだかんだで父さんにも手間かけさせたのか。……もし、あそこで名乗り出てたらどうなってたんだろうな。何やってるんだって怒られるか、それともどうでもいいって無視されるか。……本当は父さんとだって色々話はしたいけど、それにはあと、どれだけかかるんだろうか。)
──出航後、ブリッジ──
ボブ(本当は、ラウダ達も見たかったが流石になぁ……また仕事で行く機会でもあれば別だが、今回のは単発の仕事らしいし、当面は会えないか。だが……)
先輩「……はい。はい。本当ですか?ウチの社長にも今すぐ伝えます。はい、もちろん彼にも。では失礼します。」
「おいボブ!やったなお前!お前の持って行ったところからウチの評価が高かったからってことで、来月か再来月辺りから、関連の会社が輸送にウチを使ってくれるかもしれないとよ!あくまで端くれ程度だって話だけど、いやぁ大手柄だぜボブ!」
操舵「マジっすか!稼ぎ良くなりますかね!」
通信「帰ったら祝勝会やろうぜボブ!」
艦長「まあ、あまり付け上がるなよ。お前に限ってそんなことないって分かってるけどよ。」
ボブ「……本当に、俺なんかにこんなに良くしてもらってありがとうございます。これからも、よろしくお願いします!」
先輩「そんなに卑下するなよ、お前は若いのに1人で頑張ってきたんだろ?十分偉いだろ。あんなボンボン学生どもやその親玉なんかより、お前の方がよっぽど胸張って生きられるぜ。」 - 1051 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 16:28:03
ボブ「そんなことありませんよ、学生たちはみんな頑張ってると思います。ほら、あの学生の会社の……」
先輩「おぉ?もしかしてやっぱあの女社長か?」
ボブ「それは違います!ただ、あの会社の人で、真面目に頑張ってる、強い奴がいたんです。……友達になれたかもしれない女、です。」
操舵「やっぱ女かよ!じゃ、こいつにどんどんあの学校の仕事回してやろうぜ!」
通信「ヒュー!若いっていいねぇ!」
艦長「ウチは女っ気ないからなぁ……本当、お前もっと華やかなところにいればモテてるだろうによ。」
「「「「ワハハハハハハ!!」」」」
ボブ「笑わないでくださいよ、もう!」
──こうして、俺の初めての外回りの仕事は終わった。……今の俺は、やっぱり逃げてるのかもしれない。でもささやかな祝福があった。
ミオリネや地球寮の連中は株式会社ガンダムなんてので上手くやってるようだし、セセリアとは2人だけの秘密を共有している。いや、これはヌーノもか。そして、スレッタ・マーキュリー。
もう少しだけ、目の前の道を進んでみることにする。進めば2つ。あと少しで、それが掴めそうな気がする。
だから、ここからはもう逃げない。あとは進むだけ、それが俺の戦いだ。
ひとまず、おわり - 1061 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 16:29:04
- 107二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:30:33
お疲れ様でしたー
前作に続き、めっちゃ良いお話でした。
…と思ったら最後ぉ - 108二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:31:55
凄く良い話で楽しかった!
- 1091 ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 16:40:23
エクストラ『伝統を継ぐ者』
学生A「そういえば2年の対狙撃戦術論の試験、最高評価だったのはあのホルダー様らしいよ?」
学生B「マジかよ!そりゃ御三家も倒せる訳だ……」
学生C「そうでもないんだよ。あの女、それ以外の試験は平凡らしいぜ?なんなら追試になりそうなのまであったって噂だ」
A「へえ、そうなの……じゃあなんでそれだけ成績良かったんだろうな?なんか秘訣あるんじゃないの?」
B「普通に考えたらさ、あの狂犬女いるだろ?ボンボン2つの。あれが狙撃タイプだし教えてもらったんじゃないのか?」
A「あれは1年だよ?2年の試験に口出しできるほどじゃないと思うけどなぁ……」
C「そういや去年の最高評価はグエル先輩らしいぜ。でもグエル先輩ってしばらく姿が見えないらしいんだよな。」
A・B・C「「「いっそあのホルダー様に聞きに行ってみよう」」」
スレッタ「ボブさんって人と一緒に勉強したんです!見た目がグエルさんにそっくりで、でも、あの人と違って、優しい、人でした!元気にしてるかなぁ、ボブさん。それで、教えてもらった本は……』
こうして『用兵・戦術概論』の本は今年もまた、試験対策の噂になるのであった。……今度は「謎の狙撃戦術のエキスパート・ボブ」という、訳の分からない人物と共に。 - 110あとがき ◆ZrONIBKxMk22/12/25(日) 16:43:28
脳内アムロさんが「今のうちに書かないと一生後悔するぞ>>1!」と言ったので昨晩から一気に書いてました。
ボブくんに何があるかわからないので、今のうちにささやかな祝福を彼に……と思って、粗雑な文章でお見苦しいところをお見せしましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
ボブ、生きろよ。グエルも。
- 111二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:51:01
楽しい作品をありがとう!次回作もあったら是非とも読みたいな
- 112二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:54:24
駆け込み完結乙です
また後でじっくり読ませてもらう - 113二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:59:54
11話前に素晴らしい話を読ませていただきました。ありがとう
- 114二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 18:45:43
楽しかったー!
いいもの書いてくれてありがとう! - 115二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:00:04
乙です。ボブは癒し。
- 116二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:13:42
乙でした!満足度高い
- 117二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:41:14
またしても保存SSが増えてしまった
近づきすぎない本編準拠の距離感と青春ドラマ感が唯一無二でドストライクっす
馴れ合い系も好きだけどこういうのも読みたいんだわ〜 - 118二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 20:43:33
ええもん読ませてもろうた
- 119二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 21:38:33
良かったで
乙