皆さーん!!!!【補修院のスポーツ外傷4】

  • 1補修院 葵21/11/04(木) 22:36:53

    今日もスポーツ外傷の補修をやっていきましょう!

    今日のテーマは「擦過傷と湿潤療法」です!

  • 2二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:37:05

    待ってた

  • 3補修院 葵21/11/04(木) 22:37:47

     擦過傷(さっかしょう)。
     読んで字のごとく、擦れ過ぎてできた傷。
    つまりは「すり傷」です。

     浅く広く表皮がめくれたり傷ついたりする損傷で、基本的には軽症ですね。

  • 4補修院 葵21/11/04(木) 22:38:17

     ただし、他の出血を伴うケガに共通して傷口への細菌感染には注意です。
     特に土の中で出血した場合や木釘・錆びた釘・鉄条網による傷は破傷風菌の感染リスクが高いため万全を喫してください。

  • 5補修院 葵21/11/04(木) 22:38:54

    破傷風は☆2/SR排出率ぐらいの確率で死にます。

  • 6補修院 葵21/11/04(木) 22:40:02

     また、傷口に混入した砂やゴミ、アスファルトの粉が分解されないまま皮下に残る「外傷性刺青」は黒く目立つため、注意したいですね。

  • 7二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:40:28

    グワーッ!コワイ!

  • 8補修院 葵21/11/04(木) 22:40:38

     どちらの注意点も対処法は基本的に同じ。
     清潔な流水で洗い流すことです。

     そんな事常識、という方も多いでしょうが、複雑に削れてデコボコになった損傷部からはそう簡単に異物と細菌は流れていきません。
     もう十分、と思ったらその倍は流すといいですね。

     スポーツ現場では選手は競技への復帰を焦りがちなので、一度流して戻ってきた選手を追い返すことも少なくなかったり。

  • 9二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:40:41

    >>5

    シンプルだが力強い言葉だ…

  • 10補修院 葵21/11/04(木) 22:41:20

     あ、「唾つけとけば治る」というのは唾液の抗菌作用と細胞増殖作用を根拠に肯定的な意見が出ています。

     ただし舐める事による力学的な刺激が治癒を遅らせる事があるのであまり頼り過ぎないよう。

     また、他人の唾液を血液に触れさせる事はB型肝炎やHIVなどのウイルス性感染症を起こすリスクがあるのでNGです。

  • 11補修院 葵21/11/04(木) 22:42:16

     さて、ここから続いて湿潤療法について説明していきます。

     ここ数年で定着してきた考え方で、ハイドロコロイド絆創膏などの呼び名で全国のドラッグストアで対応した絆創膏が買えますね。

  • 12二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:42:23

    助かる
    ぶしゃーっと切り傷の薬かけまくるけどそれでいいのかな?

  • 13補修院 葵21/11/04(木) 22:42:56

     なお、既に傷口が感染して傷周辺の皮下組織が既に赤くなったり腫れていたり、毒が含まれている可能性があるため虫刺されによる傷には対応しておりません。このレベルは医科を頼りましょう。

  • 14補修院 葵21/11/04(木) 22:43:31

     簡単に要点を挙げると

    ・外気に触れさせないように。
    ・傷口を乾かさない!
    ・カサブタを作らない!
    ・消毒しない!

     と、なります。意外でしょうか。

  • 15二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:45:05

    なんかテレビでワセリンとラップ使う方法見た記憶が

  • 16補修院 葵21/11/04(木) 22:46:24

     まず、傷口を外気に晒すことは、道端に生肉を放り出すようなもの。当然雑菌ウイルス寄生虫が殺到します。

     これを避けるため、身体はカサブタを作って傷口を外気から守るのですが。同時に出口を塞いで出血を減らしてしまうのです。
     ……出血が減るのはいいこと?

  • 17補修院 葵21/11/04(木) 22:47:16

     実はこのとき、出血に伴って出てくる滲出液に傷口を治す機能があるんです。なので濡らしたまま湿潤絆創膏で広く覆うことで、傷口を保護しながら滲出液量を稼いでいるんですね。

     消毒液を使うとこの滲出液も破壊してしまうので使わないんです。

     雑菌が残っている状態で傷口を覆ってしまうと逆に滲出液を栄養分にして爆発的に増殖し身体を攻撃します。
     感染の有無が確認できない状態だとハイリスクですね。従来の乾燥療法は最悪を避ける意味では今でも無価値ではありません。

  • 18補修院 葵21/11/04(木) 22:48:28

     まず、先程の通り清潔な流水でよーく流してから、傷口が濡れたまま被覆します。

     ハイドロコロイド絆創膏がなければワセリンをたっぷり塗ったガーゼを被せ、被覆用フィルムで覆ってしまいましょう。

     

    >>15

     ラップを使う民間療法をよく聞きますが、ラップを隙間なく圧迫し過ぎず巻くのはそんなに簡単じゃないのであまりオススメしません。


     傷口を覆う被覆材は1日一回交換します。

     おおむね、この様に行います。

  • 19二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:50:26

    最近はあんまり乾かさないほうがキレイに直ると動物の話してる時に聞いた

  • 20二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:51:28

    キズパ○ーパッドとか2、3日に一回貼り替えだった気がするけど毎日やるに越したことはないんですかね
    それともキ○パワーパッドが製品として完成されてるからかな

  • 21補修院 葵21/11/04(木) 22:52:00

     ただし傷口が感染していないかどうかの判断は難しいので、傷の化膿が始まっていたり、傷周辺が腫れたり痛みが強くなったり。妙に肩周りが酷く凝ったり口がうまく動かない時はやっぱり医科へ。

     医療従事者の技術を民間である程度再現している訳ですが、本来は「この技法を使用してよいか」を前段階での診察による慎重な判断のもとで行っていることを忘れないように。

  • 22補修院 葵21/11/04(木) 22:53:13

    >>20

    製品の効能で言えばそれで大丈夫ですが、傷口周辺の状態を確認する意味では1日1回剥がしたいところです。

  • 23二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:53:28

    なるほど~

  • 24補修院 葵21/11/04(木) 22:54:14

     この湿潤療法が提唱されたのは1996年。医療現場で使われるまで約10年、民間に浸透するまで更に10年。
     研究室と現場との距離はなかなか遠いですね。

     はい、今日はここまで!お疲れ様でした!

  • 25二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:55:35

    (お疲れ様でした。リクエストありがとうございます。)
    (次回はたぶんアイシングのアレコレ...)

  • 26二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:56:27

    実用的で助かる

  • 27二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:56:42

    ありがとうございましたー!
    提唱されても十分に広まって安全や効果が保証されてからじゃないとヤダっていうのも気持ちはわかるよね、一歩間違えたら破傷風だし。。。

  • 28二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:58:08
  • 29二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 23:00:52

    昨日このテーマをリクエストした者ですが、とても実用的で為になりました!
    最近甥っ子を預かることがあり、よくコケる子だったのでリクエストさせてもらいました。
    活用させていただきます!

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