CP注意 閲覧注意 「おれはもう聞かねェ。シャンクスとウタの問題だからな」2

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:01:05
  • 2二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:02:10

    立て乙!
    待ってました!

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:03:22

    立て乙

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:08:50

    立て乙。ありがとうございます。

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:33:47

    たておつ!

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:35:44

    立て乙

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:51:34

    立て乙です!SS楽しみにしてます

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 11:30:07

    立て乙!
    楽しみに待ってます

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 11:32:11

    立て乙です

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 11:39:04

    10まで保守

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 15:12:39

    立て乙です
    さああとはきっと晴れるはず

  • 12122/12/30(金) 18:12:39

    「じいちゃん!!!」


    「なんじゃ、騒がしい……む?その子は誰じゃ?」


    ルフィが慌てた様子で部屋に飛び込んでくる。

    ガープは孫の妙な雰囲気を怪訝に思うが、その目がルフィの後ろに隠れている少女に向けられる。


    「ああ!こいつがウタだ!」


    「ほう!その子がルフィの言ってた………そして、エレジアのもう1人の生き残りか…」


    ガープがボソリと呟いた言葉は2人には聞こえず、どこかへと流れていく。


    「えっと…よろしくお願いします」


    「ガープ中将、お茶が……ウタ!?」


    ゴードンが別の扉から入ってくる。

    ウタの姿を確認した瞬間飛び上がり、お茶を全て地面にぶちまけてしまう。


    「大丈夫か?ゴードン王」


    「も、申し訳ない…ウタ!なぜここに!?」


    「約束破ってごめん……どうしてもこれを見てもらいたいから来たんだ」


    ウタのその手に持っているには事件の日の全てが映っている映像電伝虫だった。

  • 13122/12/30(金) 18:15:32

    「………やはり赤髪ではなかったのか…」


    「こ、れは……一体いつから知っていたんだい……ウタ…」


    「…………1年前ぐらいから…」


    「なぜ私にーーー」


    話をするウタとゴードンを横目にルフィとガープは静かに話す。


    「なぜわしにこれを見せた。わしは海兵じゃ、あの映像声の言う通りあの娘がエレジアを滅ぼしたのであれば捕まえなければならん」


    「ちゃんと見たのかよ。ウタは何も悪くねェ…悪いのはあの変なやつだろ」

    ルフィは静かにガープを睨む。

    大切な少女がエレジアを滅ぼしたと宣う祖父に怒りをぶつける。


    「ふん、わかっとるわい……で?わしに何をして欲しいんじゃ?」

    「じいちゃんなら知ってんだろ?こいつの倒し方」


    ガープの目が見開かれる。


    「教えてくれ、あいつの倒し方。あいつがいたらウタは心から笑えねェんだ」


    「…………冷静じゃが、酷く怒っておるな……そんなにもあの娘が大事か?」


    「ああ」


    「…………いいじゃろう。あの怪物の名はトットムジカーーー

  • 14122/12/30(金) 18:22:35

    ーーーーー以上じゃ…何か質問は……なんじゃその顔は?」


    「いや…聞いといてなんだけど、じいちゃんってそういうこともちゃんと覚えていてェ!!!」


    ルフィにガープのゲンコツが落ちる。


    「失礼じゃぞ!ルフィ!!」

    「別に殴ることのほどじゃねェだろ!!」


    「ルフィ…大丈夫?」


    「ん?おう!いつものことだからな!」


    話を終えたウタとゴードンが2人に近づいてくる。

    ウタは少しだけすっきりとした顔をしている。


    「ルフィ……本当にいいの?……危ないんだよ?」


    「おれが危ないからでビビると思うか?言っただろ?おれはお前のために強くなったんだ!お前のためならなんだってしてやる!」

    「え…あ…そ、そうなんだ」

    「ん?顔赤いけどどうした?」


    動揺し、顔を赤くするウタに顔を近づけるルフィ。

    ますます顔を赤くし頭から蒸気を出し始める。

    「ルフィ、一旦離れんか。話が進まん」


    「わかった!」

  • 15122/12/30(金) 18:29:59

    「トット…ムジカ?を倒す方法はわかった……じいちゃん!助けてくれ!」


    「そう言うと思ったわい…いいじゃろう、孫とそのガールフレンドの頼みじゃ、最後まで付き合おう」


    「が、ガールフレンド……」


    呆れたような頼られて嬉しいような表情を見せてガープは了承する。

    それから作戦会議が始まった。


    「片方はともかく…ルフィ、お主は倒す自信はあるのじゃな?」


    「おう!おれはウタのためならじいちゃんだって倒してやる!」


    「ぁう…」


    「ぶわっはっはっはっ!!よく言うわい!よし!ならばもう片方はルフィに任せよう!……さて、場所だが………この島で戦うわけにはいかん……どこかいい場所はないか?」

  • 16122/12/30(金) 18:32:30

    「ここからそう遠くない場所に生き物が何もいなくなった島がある。そこで歌うのはどうだろうか?」

    「ほう、そんな島が……決まりじゃな……戦いは3日後じゃ…いいな、ルフィ?」

    「ああ!わかった!」

    その間ルフィは見聞色の共鳴についてガープから指導を受けた。共鳴を行えなければトットムジカを攻略することなど不可能。だが、ルフィとガープ…師と弟子、祖父と孫の2人にとってはその程度のことは些事でしかなかった。
    あくまで冷静でいられればだが。

    ウタはトットムジカについて調べ上げ、歌う以外に自分に何かできることはないか探り続けた。

    3日後、今回はあまりにも危険なため、ウタ以外のエレジアの人間は乗せずにルフィたちはその島を目指して出航した。
    ゴードンはそれが見えなくなっても見つめ、ウタたちの無事を祈った。

  • 17122/12/30(金) 18:32:41

    とりあえずここまで

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 20:11:37

    えー、大丈夫かな?どの程度まで強くなってるかによるけど…爺孫コンビでいけるか?

  • 19二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 20:18:29

    爺孫だけでいくのか、海軍の将兵とかに協力を仰いだりするのだろうか

  • 20二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 23:27:12

    勝って連れ出して欲しいね

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 04:32:16

  • 22二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 09:44:40

    軍艦の上ーーー


    「………あれ?ルフィ、誰から連絡きてたの?」


    「ん?ああ、おれの兄ちゃんだ!たまーにくるんだよな。……でも今回は3日前からずっと連絡きてたな」


    「へー、ルフィってお兄さんいたんだ」


    「ああ!血は繋がってねェけど、大事な兄ちゃんだ!」


    ルフィとウタは舞台となる島に着くまで互いにあったことを話し合う。

    兄弟ができたこと、母親みたいな存在ができたこと

    歌を教えるようになったこと、歌だけでなく色んな楽器を弾けるようになったこと

    その間だけはフーシャ村の2人に戻ったかのように和気藹々と話していた。


    「ルフィも大変だったんだね…」


    「ウタのことずっと考えてたら全然平気だったぞ!」


    「もう……私ばっかり動揺してる気がする…」


    「ルフィ、ウタちゃん、見えたぞ。あの島じゃ」


    立ち上がり、ウタに手を伸ばす。

    その手を取り立ち上がった2人は前方に見える島を並んで見る。

  • 23122/12/31(土) 09:46:32

    「………あそこで………っ…!」


    「大丈夫だ!おれがついてる…」


    緊張からかそれともこれから歌うことを考えてしまったのか体が震え始めるウタ。

    ルフィは握ったままにした手を優しく握り返し、自分の体温を伝える。

    安心したのか震えがやがて収まり、ルフィに笑顔を向ける。


    「ん……ありがとう…」


    「気にすんな!しばらく握っとくか?」


    「ううん、大丈夫!ルフィたちが頑張ってくれるんだもん!負けてられないよ!」


    心配そうな顔を見せるルフィに笑顔を向け安心させようとする。

    今は楽譜を歌うことに関しての心配はない。だが、別の不安がウタを襲う。


    「ルフィ……死なないでね…ルフィがいなくなったら…わぶっ…」


    「大丈夫だ、おれは死なねェ!ちゃんとあいつに勝ってお前のとこに帰ってくる!だから、待ってろ!ウタ!」


    抱きしめ、ウタの不安を吹き飛ばすかのように明るい笑顔を向ける。

    心が晴れ、別の感情がウタの心を温める。

  • 24122/12/31(土) 09:53:58

    「……待ってるだけはいやだ、私も私なりにできることはするよ」


    「おう!じゃあ一緒に戦うか!」


    「……けど前では戦えないから……ルフィ…これ、貸してあげる…」


    「……ウタのアームカバー?……このマーク…!」


    「特別な素材でできたやつだから着けても動きの邪魔にはならないと思う…」


    「………ありがとな!こんなもんもらったんならおれは最強だ!」


    「ふふっ…なにそれ…」


    あと少しで島に着く。そうなればこんな明るく話すことはしばらくできなくなるだろう。

    島に着くギリギリまでルフィとウタはずっと話し続けた。

  • 25二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 09:57:34

    このレスは削除されています

  • 26122/12/31(土) 10:16:51

    「ルフィ、あくまで冷静にじゃぞ?見聞色が繋がらんことには倒すことなんぞできん」


    「わかってる……あ!ウタ、これ被ってろ!これの代わりだ!」


    「麦わら帽子……ありがと……じゃあルフィ…歌うね?成長した私の歌、しっかり聞きなさいよ?」


    「おう!」


    ルフィと一部の海兵を自分の世界に取り込むためにウタは歌う。

    曲名は風のゆくえ。ルフィや赤髪海賊団との思い出の歌。

    やがてルフィたちは眠りにつく。ウタワールドの中へと入っていった。


    「………あんなにカッコ良くなったのに…寝顔は変わんないんだね…」


    眠っているルフィの髪を優しく梳く。

    何も変わらない幼馴染の寝顔に思わず微笑む。

  • 27122/12/31(土) 10:20:20

    「あー…ウタちゃん…邪魔をして悪いが……」


    「す、すみません!」


    ガープが気まずそうに声をかける。

    後ろにいる海兵たちも目を逸らしたり、武器の手入れをするふりなどをして誤魔化している。


    「ごほん!……じゃあ…始めようか」


    「………はい………ルフィ…私に勇気を頂戴…!」


    楽譜を取り出す。

    その楽譜を見る。本当に素晴らしい曲だ。ゴードンが燃やすことができなかったのがはっきりと理解できるほどにこの曲は完成している。……例え燃やしたとしても魔王を滅ぼさなければこの楽譜はまた蘇るのだろう。


    だから……ここで断ち切る。


    太陽に勇気をもらった歌姫の歌によってこの島に魔王が降臨する。


    「………信じてるよ…ルフィ…!」

  • 28122/12/31(土) 10:25:19

    ウタワールドに入ったルフィたちの前に魔王が顕現する。

    海兵たちの一部が恐怖に飲まれたかのように後ずさる。

    そんな中、ルフィは魔王を静かに、怒りに飲まれないように冷静に睨みつける。


    「お前がトットムジカか……」


    睨みつけていると頭の中にトットムジカの感情のようなものが流れ込んでくる。


    寂しい、悲しい、認められたい、1人は嫌だ、歌ってほしい…さまざまな声がルフィの中に流れ込む。


    「そうか……お前も寂しかったんだな…」

    ルフィが呟く。それが聞こえたのかトットムジカが手を伸ばすかの様に動き出す。


    「おれもわかる。1人になるのは痛ェのより辛ェ……けどよ…!」


    ルフィの手が強く握りしめられる。その腕にはウタから預かったアームカバーが着けられている。


    「あいつを傷つけていい理由にはならねェ!!!」


    トットムジカに向かって全力の覇王色をぶつける。

    それに気圧されたのかトットムジカの動きが鈍る。


    「ギア……2!!」


    覇気を身に纏い、自身のギアを上げる。

    現実の祖父と見聞色が繋がる。


    「失せろ!!お前がいたら…!あいつは幸せになれねェ!!!!」

  • 29122/12/31(土) 10:25:33

    ここまで

  • 30好きだー22/12/31(土) 14:04:08

    保守だー

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 16:16:21

    盛り上がってきたー!

  • 32二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 21:47:43

    全部晴らして欲しいな

  • 33二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 02:30:24

    保守

  • 34二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 08:14:58

    太陽神だから晴らしてくれるよ

  • 35二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 15:16:20

    しゅ

  • 36二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 19:13:56

    勢いが熱い!
    助けていいとわかった時のルフィは無敵だからな

  • 37123/01/01(日) 20:56:21

    今書いてるのですがトットムジカとウタウタ能力者の独自の解釈があります

    それでもよければもう少しお待ちください

  • 38二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 21:17:33

    >>37

    何時間でも待ち続けます!

  • 39二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 00:49:47

    ほしゅ

  • 40二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 06:50:16

    楽しみにして待つ

  • 41123/01/02(月) 10:03:15

    ここのルフィは実力はあっても心が成長しきってないので見聞色は他に比べたら少し苦手です
    戦闘描写とかあまり書いたことないので読みづらいかもしれませんがどうぞ

  • 42123/01/02(月) 10:03:50

    魔王との戦いは熾烈を極めた。
    だが、際限なく溢れる音符の兵士はともかく、魔王による攻撃はウタが抑え込んでいた。
    ウタが調べ上げた今の自分が出来ること…それがウタウタの能力によって魔王の力を抑え込むことだった。
    それでもかなりの激しさを持つ魔王の攻撃だったが、今のルフィでもまともに戦える程度の激しさとなっていた。

    「鷲バズーカ!!」

    『ルフィ!!次は右腕を破壊する!』

    身体の一部を破壊し、ガープの指示通り右腕を狙う。
    それを邪魔するかのように音符の戦士が集まるが、ボガードたちによって防がれる。
    順調に魔王の身体が破壊されていく。

  • 43123/01/02(月) 10:05:24

    「鷹ライフル!!………!!?」


    そんな矢先、攻撃の激しさが止んだ……魔王が目の前に存在しているというのに思わず動きを止めてしまうほどの不気味な静けさがウタワールドの中を包む。

    瞬間、ルフィの極まった見聞色が黒い音符に取り込まれるウタの姿を写す。

    こちら側のウタに目をやるとウタを取り込もうとする黒い音符が目に入る。

    右腕がその姿を隠すかのようにウタに近づく。


    「……っ!!……ウタに近づくなあああああああ!!!!」


    渾身の一撃を魔王の右腕に同時に叩き込む。

    凄まじい金切り声と共に魔王の右腕とウタを包み込んでいた音符が消滅する。


    「うし!!こっから………がぁ!!?」


    『!?ルフ』


    完全な死角から魔王の攻撃が叩き込まれる。

    その一撃によりガープとの見聞色の共鳴が途切れてしまう。

    右腕を囮にした魔王の策略に嵌ってしまった。

  • 44123/01/02(月) 10:07:12

    「クソっ!?やべェ!」


    執拗にルフィを狙う魔王。残った腕で、目や口から放つ砲撃で、さらに増え始めた音符の戦士で冷静さを奪うかの如く攻撃を重ねていく。

    まるで覇気の存在を知っているかのように畳み掛ける。


    「ル……うぁ…!」


    今まで魔王を抑え込んでいたウタワールド内のウタが思わず叫ぶ。だが突然ひどい頭痛に襲われてその場にうずくまってしまう。

    そんな二人を嘲笑うかのようにウタを取り込もうとする力が増す。

    現実から、さらにこの世界から同時にウタを侵略する。


    「だ、め……いま、たおれたら……がくしょうが…すすんじゃう…!」


    ここでウタが取り込まれればその瞬間、敗北は濃厚となる。

    相手は突然のことだったとはいえ、あの赤髪海賊団ですら一人を除いて守り切ることができなかったほどの存在だ。


    この世界で魔王とまともに戦えてた理由はウタとの共闘だったからだ。

  • 45二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 10:11:40

    このレスは削除されています

  • 46123/01/02(月) 10:13:36

    「ウタ!!ぎっ…!があっ…!」


    「こ、っちは、いい……そいつを…!……え…?」


    ウタを傷つけられ、激しい攻撃を受け、冷静さを欠いてしまうルフィ。

    ルフィのところだけでなく海兵たちの相手取る音符の戦士も増え、救助がままならない。

    徐々に勝ち筋が消えていく。


    「───ルフィ!?」


    「やべェ、どけろ!邪魔だ!!……く、そ…!」

  • 47二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 10:13:54

    来た!!

  • 48123/01/02(月) 10:15:49

    かつてエレジアを滅ぼした魔王最大の砲撃がルフィのみを照準に捉えて放たれようとしている。

    音符の戦士によって身動きを封じられ、どうすることもできなくなる。

    そしてウタの周りの黒い音符が脈動する。


    魔王によって太陽と歌姫は飲み込まれる─────






















    「火拳!!!!」


    瞬間、闇をかき消す炎の拳が魔王を襲った。

  • 49123/01/02(月) 10:16:00

    ここまで

  • 50二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 15:29:52

    火拳!
    頼れる兄貴の登場だ

  • 51二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 19:28:44

    うおおおおおお!兄ちゃん来たあ! …どうやって来たかは聞かないのがお約束

  • 52123/01/02(月) 19:41:01

    現実世界────


    「ガープ中将!!報告!報告です!!」


    「なんじゃ!!今は忙しい!後に───」


    見聞色の共鳴が切れてしまった直後、その男は現れた。


    「スペード海賊団船長、ポートガス・D・エースが現れました!!」


    「なんじゃと!?」


    動揺したガープの元に魔王の攻撃が来る。

    しかし、炎によってそれがかき消された。


    「久しぶりだな、じじい」


    「何をしにきた!エース!」


    「弟を……助けにきた!」


    さも当然のことのように攻撃に参加し、ガープと共に攻撃を仕掛ける。

    だが一切傷がつかないことにエースが疑問符を浮かべる。

    それを横目にガープは叫ぶ。

  • 53123/01/02(月) 19:44:03

    「ここではない…!ルフィを助けに行け!!あの子の元に行き、ウタちゃんの世界に入れ!こやつは内と外の同時攻撃でしか倒せん!」


    「なんだそりゃ…行ってくる!」


    ーーーーー


    「あんたがウタか…」


    「誰…!邪魔しない────」


    「ルフィの兄貴だ。ルフィとじじいから話を聞いた。おれにお前たちを助けさせてくれ」


    「……でも…………迷ってる暇はない!ルフィが危ないんです!ルフィを助けてください!」


    「任せろ!!」

  • 54123/01/02(月) 19:46:09

    短いですがここまで

    エースが来れたのは3日前から兄の意地でストライカーをかっ飛ばし続けたからです
    ストライカーがいつエースの元にきたのかわかりませんがここではもう既に手に入れてます

  • 55二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 20:57:34

    熱い展開!

  • 56二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 03:37:46

  • 57二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 05:04:04

    ストライカーはメラメラの実を食ったあとに副船長のマスクド・デュースと一緒に作った船

  • 58二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:56:10

    続き期待

  • 59二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:18:04

    ストライカー…デュースはスパディル号か?

  • 60二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 22:02:17

    熱い展開だエースかっこよ!

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 07:50:49

    続きが気になる。
    楽しみだ

  • 62二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:49:15

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 22:22:36

  • 64二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 07:48:49

    展開が楽しみだ

  • 65123/01/05(木) 09:16:07

    「はっ…?だれ、だ?」


    炎がルフィの周りにいる音符の戦士を消し飛ばす。

    ルフィは戸惑いを隠せない顔でその男を見つめる。


    「間一髪ってところだったな…間に合ってよかった!こうやって会うのは久しぶりだな!ルフィ!!」


    「!!!?……エース!!?」


    ルフィたちの窮地を救ったのは兄、エースだった。


    「なんでここにいんだよ!?」


    「ずっと連絡してただろ?今何してるのかとかどこにいるのかとか」


    「そうだけどよ!?」


    「いやー!能力全開で来たんだけどよ!間に合わないかと思ったぜ!」


    ルフィのここ最近の電伝虫の相手とはエースだった。

    偶然、今何をしているのか連絡してきていたエースが単独でルフィたちを助けにきてくれたのだ。


    「あの海に入る前に連絡して正解だったな……おかげでお前を……お前らを兄貴として助けることができる」


    「!!………ありがとう!!エース!!……ウタ!今度こそ倒す!!もう一回力を貸してくれ!!」


    「うん!」

  • 66123/01/05(木) 09:17:23

    エースと共に魔王に向き合い、同時に覇王色を放つ。
    魔王が不愉快そうに叫ぶ。
    自分を滅ぼす存在に怯えを見せる。

    「戦えるな!!!ルフィ!!!」

    「勿論だ!!!」

  • 67123/01/05(木) 09:17:50

    短いですがここまで
    続きは夜に上げます

  • 68二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 09:19:15

    ゾクゾクしてきた!

  • 69二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 19:27:55

    ほしゅ!

  • 70123/01/05(木) 19:35:42

    同時に魔王に攻撃を仕掛ける。

    凄まじい息の合い様にその場にいる海兵たちが戦慄する。

    魔王の攻撃にかすりもせず一気に最深部まで肉薄する。


    「同時攻撃が必要なんだろ?どうしたらいい!」


    「あっちにいるじいちゃんと見聞色を繋げるんだ!そうすりゃあタイミングは合わせられる!」


    「なるほどな!どっかで聞いたことはあるが、こういう時に使うのか!」


    一糸乱れぬ動きで互いの死角を潰し、迎撃を行う2人。

    だが魔王の特性上、未だに攻撃は当たっていなかった。


    「おれは多分まだできねェな、今日初耳だからな。ルフィ!任せるぞ!」


    「ああ!とりあえず集中しねェと……やべっ!?」


    魔王の攻撃がルフィを襲う。


    「鏡火炎!!!」


    その一撃は炎の壁によって阻まれる。


    「じゃあ、今はおれが守ろう、安心して集中しろ!」


    「ありがとう!………見えた」


    『やっと繋がったわい!ルフィ!エース!一気に畳み掛けるぞ!』

  • 71123/01/05(木) 19:40:59

    ガープの指示によって3人の攻撃が激しくなる。

    絶え間ない攻撃によって、魔王の身体が削れていく。

    思うように動かない自分の体とその原因となる自分の傀儡となるはずだった歌姫を魔王は忌々しげに睨みつける。


    「エース!左腕!」


    「神火不知火!!!」

    『拳骨隕石!!!!』


    そんな隙をルフィたちが見逃すはずがなかった。

    エースの炎の槍とガープの放つ砲弾によって魔王の左腕は破壊された。

    残った脅威は目や口から放たれる砲撃のみだ。


    「………ギア………2!!!!」


    再びギアを上げる。先ほどまで魔王に打たれ続けていた身体が限界だと悲鳴を上げる。

    だが、それがどうした。

    ウタを救うためなら、限界なんていくらでも超えてやる。


    「おおおおおおおおおお!!!!」

    「もういっちょ…!火拳!!!!」


    祖父から教わったある体術を活用し、魔王に突貫する。

    そんなルフィを撃ち落とそうと魔王による攻撃が始まるが、再び放たれた炎によって阻まれる。空中に炎のトンネルが生まれる。


    「行け!!ルフィ!!!」

    「………っ!!!」

  • 72123/01/05(木) 19:46:16

    兄の声によって後押しされ、魔王の正面にたどり着く。

    大切なマークの刻まれたアームカバーに包まれた右腕が熱を帯びる。

    ルフィの脳裏に様々なことがよぎる。


    『この帽子をお前に預ける。おれの大切な帽子だ。いつかきっと返しに来い。立派な海賊になってな………ウタを…おれの娘を頼むぞ』


    『1人は寂しいの…!押し潰されそうなの…!怖くて怖くて仕方がないの…!ま、またあの楽譜が現れて、歌っちゃうんじゃないかって思ったら……』


    自分に大切な帽子を預け、大切な娘の運命を預けてくれた恩人の姿。

    寂しいと、みんなに会いたいと泣きながら本心を叫んだ恩人の娘の姿。


    そして────


    『………ルフィ……………助けて…!』


    涙を流し、自分に助けを求めてくれた最愛の少女の姿。


    「おおおおおおおおおお!!!!」


    目を大きく見開く。

    ウタを悪夢から……魔王から“解放”するべく構える。

  • 73123/01/05(木) 19:49:37

    瞬間、その身体は白く染まる。

    心臓が不思議な音色を奏で、その身は覚醒へと至る。

    ウタの世界だからこそ…ウタと繋がっているからこそ……たった一つの強い想いを持ったからこそできた覚醒の前借り。


    「ゴムゴムの……!」


    限界まで引き伸ばされた腕がエースが放った周囲の炎を纏う。

    赤い炎に白が混ざり、その熱量を上げる。

    魔王が最後の悪あがきと言わんばかりに砲撃を放つ。


    「火拳銃!!!!!」


    太陽を纏った拳が砲撃を貫き、魔王を射抜く。

    同時に現実の世界でも島を砕く一撃が放たれる。

    その一撃に魔王はついに力尽き、悍ましいほどの悲鳴をあげながら黒い音符となり散っていった。

  • 74123/01/05(木) 19:50:17

    ここまで

    戦闘描写はあまり書いたことがないので拙いものでしたがどうか最後までお付き合いいただけると幸いです

  • 75二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 19:58:00

    迫力があって素晴らしい…

  • 76二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 21:34:54

    燃える展開だわ

  • 77二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 00:54:55

    好きな女の子のために頑張る男の子
    めっちゃ王道で熱い展開

  • 78二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 07:46:38

    王道が一番いいね。

  • 79二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 12:48:35

  • 80二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 16:21:48

    兄弟爺孫共闘は胸熱なんだわ!!

  • 81二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 20:28:25

    いいねいいねえ!!

  • 82二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 05:13:08

  • 83二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 13:35:11

    ちょっとはやいけど保守!
    続きが気になる!

  • 84二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 20:26:15

    素晴らしい

  • 85保守だ23/01/07(土) 21:50:19

    ギア5キター

  • 86二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 07:26:25

    キャーニカサーン!!!!

  • 87二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 18:19:07

    保守

  • 88二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 18:20:39

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 18:22:38

    >>88

    1分しか経ってないから保守はいらんぞ

    12時間は保つから

  • 90二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 00:10:57

    ニカ出て来るのめちゃくちゃ熱いな

  • 91二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 00:50:18

    このレスは削除されています

  • 92二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:27:36

    ほしゅ

  • 93二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:41:15

    ほしゅ

  • 94二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 02:08:53

    保険

  • 95二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 10:31:32

    ほっしゅ

  • 96123/01/10(火) 16:21:00

    「ルフィ!!」


    「ウタ!!」


    戦闘が終わり、ウタワールド内で抱きしめあう。

    互いの存在を確かめ合う。ちゃんとそこにいると心臓の音が伝えてくる。


    「無事でよかった…!」


    「あれくらいなんてことねェ!」


    勢いよく抱きついてしまったがルフィの体は思わず目を逸らしてしまいそうなほどひどい状態だった。

    けれどもそんなことまるで堪えてないと言わんばかりにウタに笑顔を見せる。


    「おら」


    「イッッッッッッッテェ!!!」


    「る、ルフィ!?」


    「痩せ我慢すんじゃねェよ…ったく…」


    だがエースに軽く背中を叩かれ、急な刺激に耐え切れずうずくまる。

    やはりルフィは抱きしめ合う時も今までもずっと痛みを堪えていたようだ。

  • 97123/01/10(火) 16:35:03

    「きゅう、に……触んな!エース!」


    うずくまった状態でエースを軽く睨みつける。

    そんなエースは呆れたような表情でルフィを見ていた。


    「ほら見ろ、無理矢理あれまで使うからこうなるんだ……見た感じ3まで使いやがったな?……4を使わなかっただけマシだけどよ」


    「あれ使わなきゃ勝てねェって思ったんだよ!」


    「そこだよ、あんな化け物一人で対処しようとしやがって……他のやつがサポートして、お嬢さんが抑え込んでいたとはいえいくらなんでも無謀だと思わなかったのか?」


    「無謀だろうがなんだろうがやんなきゃウタは幸せになれねェんだ!だったらやるしかないだろ!いつまたあれがウタのとこに現れるかわかんねェんだ!!」


    強い覚悟が込められた言葉がルフィの口から吐き出される。

    ルフィ自身もこの戦いは無謀であると少なからず思っていたようだ。

  • 98123/01/10(火) 16:41:35

    「…そうか……覚悟は決まってたんだな……そっちのお嬢さんも……か……悪かった、せっかく倒せたっていうのに水を差すようなこと言って」


    「別に気にしてねェ。結局あれ使ってもエースがいなかったら負けてたかもしれねェからな」


    下を向き、手を握り締めるルフィ。

    守るために強くなったのに兄に守られてしまった自分の弱さが憎い。

    エースがいなかったらウタが死んでいたかもしれない事実を痛感する。


    「……言っといてなんだが考えるのはその辺にしておけ。とりあえずそのお嬢さんとも話は色々したいだろうから戻ろうぜ?外のお前の体がどうなってるか気になるしな」


    「……それもそうだな」


    「ああ、けどおれはさっさと仲間たちのとこに帰るからな。外に出たらおれは“海賊”ポートガス・D・エースだ。またどっかで会おうぜ」


    「………ああ、わかった!本当に助けてくれてありがとう!!」


    「あ、ありがとうございます!」


    「気にすんな!楽に行こう!……じゃあ帰るか」


    「……………はい、じゃあ歌います」


    澄んだ歌声がウタワールド内に響く。

    ウタの持ち歌の一つ、『世界のつづき』

    のちに世界の歌姫と呼ばれることとなる歌声がウタワールド内にいた人々を包んでいく。やがて、その歌に聞き惚れた人々は穏やかな気持ちのまま眠りにつく。


    魔王によって黒く染まっていたウタワールドは白い光に包まれ消滅していった。

  • 99123/01/10(火) 16:42:29

    遅くなった割には短いですががここまで

    あと少しで終わりますのでもう少しお付き合いください

  • 100二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 21:31:59

    素晴らしい

  • 101二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 02:38:21

    保険

  • 102二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 09:48:30

    待ってるよ!
    ハッピーエンドが見えてきたなー

  • 103二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 20:24:51

    ほし

  • 104123/01/11(水) 21:12:39

    「んぁ…?……出てきたのか…」


    眠っていたエースが目を覚ます。

    周囲を見渡すとそこかしこに激戦の跡が残っているが人死には見受けられない。


    「……流石だな、じじい…」


    「何が流石じゃ、何が」


    「のわ!」


    いつの間にか隣にガープが座っていた。

    思わず飛び退く。


    「赤髪とその一味が何年も前に魔王を退けたんじゃ、わしとルフィ……そしてエースがいてできぬはずがなかろう」


    「や、おれはその戦いについては詳しく知らねェんだけど……まぁそうだな……」


    「……さっさと行け、今お前を捕まえるほどの余裕はないわい」


    「………ありがとな、じじい」

  • 105123/01/11(水) 21:15:16

    「ルフィに何か言っておくことはあるか?」


    「………特にねェな、生きてりゃまた会えるだろうしな!」


    「……ならさっさと行け」


    「おう、じゃあな」


    エースは自分が乗ってきたストライカーに乗り込み水平線の彼方に消えていく。

    これから仲間と合流し、あの海に挑むことになるのは彼の海賊団しか知らない。


    「………………」


    眠るルフィを膝に乗せ、戦いの前のように髪を撫でる。

    自分の髪とは全く違う感触だが、無性に触りたくなる。


    「…………んぁ…?……ウタ!?」


    「わっ!……ここにいるよ?」


    「あっ…よかったァー!!」


    「きゃあ!」


    「ルフィ!!起きていきなり抱きつくな!危ないじゃろうが!!」


    「痛ェ!!!」

  • 106123/01/11(水) 21:15:42

    短いですがここまで

    次は少しでも長めに出せるようにします

  • 107二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 21:23:26

    エースとじいちゃんの会話良いな

  • 108二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 22:19:34

    よかったよかった
    ウタちゃん救われたのが嬉しい

  • 109二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 07:12:40

    ほし

  • 110二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 07:14:53

    保守

  • 111二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 15:09:32

    幸せになぁれ!!!

  • 112二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:06:14

    ギア5は前借りとしても2~4は代償があるにしろ普通に使えるのか。

  • 113二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 07:04:42

    ほし

  • 114二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 17:03:00

    ほし

  • 115二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 23:10:05

  • 116二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 09:31:04

    救われた。

  • 117二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 20:23:54

  • 118二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 20:31:16

    ルウタ万歳!

  • 119二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 08:11:06

    保守

  • 120二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 18:39:01

  • 121二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 05:01:35

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 09:09:45

    みんな無事で良かった!

  • 123123/01/16(月) 19:37:26

    「宴だァーーーーー!!!」


    「…………いきなりだね」


    エレジアに戻りゴードンに報告した途端宴が始まった。

    必ず無事に帰ってくると信じて、準備を進めてくれていたらしい。

    色んな島の人々が集まってくれていた。


    「ウダ!!本当に…ほんどうによがっだ!!」


    「ゴードン…お酒飲み過ぎだよ…」


    「ご、ゴードン王…こちらへ…」


    「うぉおおおおお…!」


    大声を上げて泣くゴードンにちょっと動揺する。同時にそんなに泣くほど自分のことを大事にしてくれたんだなと心があったまる。

  • 124123/01/16(月) 19:42:28

    「ウタ先生!!」


    「あ!みんなも来てくれたんだ!」


    次にウタの周りに集まってきたのは歌を教えていた子供達だった。


    「ウタ先生!よくわかんないけどよかったね!」


    「なんかいいことあったのー?」


    「ふふっ…うん、すっごいいいことがあったんだよ?だからゴードン先生も張り切っちゃってね」


    無邪気にウタに色々なことを聞いてくる子供たち。

    その中で……

  • 125123/01/16(月) 19:43:41

    「な、なぁ!ウタ先生!」

    「ん?なぁに?」

    「ウタ先生は何か困ってたのか?」

    「………うん」

    「そうだったんだ……知らなかった…」

    「まぁ、誰にも言ってなかったからね……ほら、そんな顔しないの!せっかくの宴なんだから!」

    「……おれ強くなる!ウタ先生が困ってたら助けられるぐらい強くなれたら……お、おれと結婚してください!!」

  • 126123/01/16(月) 19:45:07

    「え?」


    「お前ぬけがけすんなよ!」


    「急に言いたくなったんだよ!!仕方ないだろ!」


    「………結婚かぁ…」


    顔を赤くしながらそんなことを言ってきた男の子たちを見つめ、微笑む。

    そんなことを言ってくれたことを嬉しく感じながらも少しだけ申し訳ないと思う。


    「そうだなぁ……麦わら帽子がすごい似合って、私のことを守るためだけに強くなってくれる男の人になれたら考えてあげてもいいよ?でも……まずはお父さんとかお母さんを大事にしてあげるんだよ?……がんばってね」


    顔を真っ赤にした子供たちを背にウタはルフィの元へと歩いて行った。

    後日、エレジアとエレジア近海の島々で麦わら帽子が流行ったのはまた別の話……

  • 127123/01/16(月) 19:47:41

    「ルフィ!楽しんでる?」


    「んぉ…?………ごくん……おう!楽しんでるぞ!それにどれもすっげェうめェぞ!」


    「そ、よかった!ゴードンも喜んでくれるよ!」


    ルフィはあっちこっちから料理をとってきてはいるが大人しく座って食べていた。外から見たら吸い込んでいる様にしか見えないが、しっかりと味わって食べている様だ。

    そんなルフィの隣に座る。


    「もぐもぐ……そうだ!」


    「?」


    食べるのをやめ、汚れた手を拭きズボンのポケットから大切そうに畳まれたアームカバーが取り出される。


    「うし!……ウタ!これ返すよ!ありがとな!」


    「あ……私のアームカバー…」


    「これがあったおかげで頑張れたぞ!」


    「力になれたならよかった…」


    返してもらったアームカバーをつけた左腕を胸に抱き、ほっと一息をつく。

  • 128123/01/16(月) 19:52:11

    「なぁ、ウタ…そのマーク……」


    「……ルフィからもらった新時代のマークだよ」


    「あ!やっぱりそうだったんだな!覚えててくれてありがとう!」


    「……忘れるわけないよ…これがどれだけ私のことを支えてくれたか…」


    「………そっか」


    「うん……これがあったから…私はここまで生きてこれたんだよ?……本当にありがとう…」


    自分を救ってくれた、魔王という闇を祓ってくれた太陽の様な大切な少年に心からの感謝を告げる。

    一瞬惚けた様な顔をしたルフィだが、すぐに満面の笑みを浮かべる。

  • 129123/01/16(月) 19:55:55

    「シシシ!気にすんな!」


    「………よし!今から一曲歌うよ!ルフィたちへの感謝を込めて!!……その後にさ……大事な話があるから私の部屋に来てくれない?」


    「……おう、わかった」


    「ありがとう……みんな!今から一曲歌わせてもらうよ!!」


    城に集まった人々が口々に歓声をあげる。

    こういったステージで歌うのはかなり久々のため若干の緊張があるが、それでもあの少年に感謝を伝えたいため、大切な思い出の曲を披露する。


    「こういう会場の雰囲気には合わないけど、私の大切な思い出なんだ!聞いてくれると嬉しいな!……曲名は『風のゆくえ』」


    美しい歌声が会場に流れる。

    誰もが聞き惚れる様な歌を歌う。

    それに込められる想いは彼女しか知らない。例え誰であろうとこの歌に込めたもう一つの想いは話さない。

    そんな歌を聞きながらフーシャ村の少年は静かに微笑んだ。

  • 130123/01/16(月) 19:56:27

    お待たせしました。今日はここまでとなります
    もう少しだけ続きます

  • 131二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 20:11:22

    ほひ

  • 132二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 00:23:29

    幼い男の子が年上の美人な先生を好きになるのは自然の摂理だからな、麦わら帽子が流行るのも納得
    まあすでに麦わら帽子がぶっちぎりで似合ってしまう男がウタの隣にいるんですがね

  • 133二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 07:06:49

    子供たちにとっての淡い初恋だぁ

  • 134二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 14:33:23

    大事な話とは一体...!!!

  • 135二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:51:05

  • 136二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 11:25:59

    続き期待待機

  • 137二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 20:29:16

    ほしゅ

  • 138二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 01:09:32

    保守

  • 139二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 07:01:24

    期待保守

  • 140二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 16:33:19

    ほっしゅ

  • 141二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 00:06:10

    続きが楽しみだなぁ…………

  • 142二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 07:07:34

    ほっしゅ

  • 143二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 16:10:57

    ほしゅ

  • 144123/01/20(金) 23:32:16

    「楽しかったなー!!飯もいっぱい食ったし!」


    「私も一曲だけのつもりだったのにいっぱい歌っちゃったけど楽しかったなぁ…」


    あれからアンコールを受け、たくさんの曲を歌った。

    魔王との戦いで少しばかり疲れていたが、隣にルフィが来てくれたため疲れは吹き飛び、逆に調子に乗ってたくさん歌ってしまった。


    「ウタの世界に入る前にも思ったけどよ、すっげェ上手くなったんだなぁ…」


    「当然でしょ!昔の私とは思わないことね!」


    ウタの部屋のベッドに二人並んで座り、船の上で話した様に他愛のない話を重ねる。

    今この城で起きている人間は二人を除いて誰もいない。ガープでさえも飲みつぶれ眠りについている。

    そんな話を続けていた時、ウタの方から本命である大事な話を切り出される。


    「……ルフィ…これからのことについてなんだけど…」


    「………おう」









    「私……エレジアに残るよ」

  • 145123/01/20(金) 23:34:15

    「……そうか」


    ルフィに助けられた時から決めていたことだ。

    ルフィもそれを予想していたのか動揺は見せず、少しだけ悲しそうな表情をしてそれに返事をした。


    「あれ?意外に驚かないんだね?」


    「予想はできてたからな……おれが誘ってもお前はおれの船に乗らないかもしれないって……だってお前は────」


    あまり見たことがない優しい微笑みを浮かべてウタに告げる。


    「赤髪海賊団の音楽家だもんな」


    「…………うん」


    本当はルフィのそばにいたい。

    そばにいてルフィを支えてあげたい。

    でも───


    「私は……赤髪海賊団の音楽家だからね」


    ルフィの強さを知った。私を救うためだけにあれほどまで強くなってくれた。

    そんなルフィの邪魔になりたくない。こんな私じゃあルフィの足手まといになってしまう。

    ルフィの夢の邪魔だけはこれ以上したくない。

    それに……今でも私はシャンクスの船の船員なんだ。

  • 146123/01/20(金) 23:36:46

    「……ウタがいたらすっげェ楽しいと思ったんだけどな!」


    「ごめんね?……というか全然悲しそうじゃないけど?それはそれでムカつく」


    「悪ィ、覚悟はしてたからな!……でもよ」


    ルフィの腕がウタの背に伸びる。

    そのまま引き寄せウタを抱きしめる。


    「お前は足手まといでも、邪魔にもならねェ……お前がいてくれるだけで……生きててくれるだけで……おれはどこにだっていけるんだ」


    「………ルフィ、人の心読むのやめなよ……でも、ありがと……そう言ってもらえるだけですごい嬉しい…」


    ルフィの抱擁に答える。

    明日にはもういなくなってしまうルフィを自分に刻み込む様に強く抱きしめる。

  • 147123/01/20(金) 23:40:27

    「………ルフィ…もっと強く抱きしめて…」


    「おう………寂しいのか?」


    「………うん……いざとなるとやっぱり寂しいし不安だよ……」


    「…………おれもさびしい…」


    より強く、深くルフィに抱きしめられる。

    ルフィの心臓の音がよく聞こえる。


    「ねぇルフィ……ルフィはさ、みんなに色んなことを教えてもらったんだよね?……特にベックに…」


    「ん?そうだな、それがどうかしたのか?」


    「………ルフィ……キスして欲しい……」


    「…………ウタ」


    「……うう……ちょっといきなりすぎたね……ごめん、今のな────」


    二人の影が重なる。

    あの時のように言葉を紡がせないキスではなく、顔を赤くして恥ずかしそうに……そして不安そうにこちらを見る少女が心の底から愛おしくなりその唇を奪う。

  • 148123/01/20(金) 23:43:47

    「………どうだ?寂しくなくなったか?」


    「……まだ…もっとしてほしい……もっと安心させて……もっとルフィがほしい……」


    「おれもウタともっとしたい……ウタが欲しい……ウタを愛したい……!」


    「………うん……きて……もっと愛して……あなたの愛をいっぱいちょうだい?」


    目を蕩けさせ涙を浮かべながらルフィを見る。

    そういった欲が薄いルフィにとってもその表情は非常に魅力的なものだった。

    もう一度二人の影が重なった。より強く、より深く、互いの存在を刻み込むために……


    月明かりに照らされる部屋で2人は心から繋がった。

  • 149123/01/20(金) 23:45:54

    ここまで
    あれ?と思うところもあるかもしれませんが最後まで付き合いいただくと幸いです
    一応前スレにも書いたのですがここのルフィは精神年齢が上がっています

  • 150二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 08:43:16

    新時代だ! こいつら新時代したんだ!
    ひゃー……!!!
    ありがとうイッチ、いくらでも付き合うぜ

  • 151二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 19:45:01

    2人の想いが繋がったことに感無量です

  • 152二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 05:14:18

    最高かよォ!!

  • 153二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 13:27:45

    ひゃー

  • 154二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 21:51:25

    ルフィの精神的成長も早いし、ウタも精神年齢はREDに比べてだいぶ健康的に成長してる

  • 155二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 02:20:45

    出航する3年前だから次会った時子供いてもおかしくない

  • 156二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 07:10:35

    ひゃー

  • 157二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 18:01:38

    ひゃー

  • 158二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 02:48:24

    保守

  • 159二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 12:12:31

    保守 

  • 160二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 21:10:04

    待つ

  • 161二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:16:42

    待つ

  • 162123/01/25(水) 07:53:34

    「じゃあまたな!ウタ!」


    「うん!また会おうね!!」


    昼を少し過ぎた時間帯、この島を去るためにルフィは船に乗り込もうとした。

    その右腕には私のアームカバーと同じものを身につけている。


    「にしてもよ、これホントにもらっていいのか?」


    「うん!私のものと同じ素材でできてるから絶対に邪魔にはならないよ!……だからさ、それを私だと思って一緒に連れてってほしいな」


    「……おう!」


    そろそろ出港の時間が近づいている。他の人間はもうすでに乗り込んだ。

    あとはルフィが乗り込めば船はこの島を去るだろう。

    もう一度だけ抱きしめ、名残惜しそうな表情をしながらルフィが船に乗り込もうとする。


    「あ……ごめん、ちょっと待って!」


    「ん?どうした、ウタ?」


    「やりたいことがあるんだけど……いいかな?」


    「おう!いいぞ!」


    ルフィと目線を合わせる。ルフィの方が背が高いので見上げる形になる。

    ルフィが頭にかぶった帽子を胸に抱え、少しだけ下を向き、祈りを込める。

  • 163123/01/25(水) 07:56:04

    「………………………よし」


    長く感じる数分間が終わった。

    ルフィにとってもシャンクスにとっても……そして自分にとっても大切な帽子をもう一度だけ強く抱きしめる。


    「………今更だけどルフィの方が背が高くなっちゃったんだね……」


    「子供ん時はウタの方が背が高かったのにな!」


    「ふふっ……ね、少し屈んでくれない?」


    ルフィが少しだけ屈む。

    自分よりも下にルフィの頭がくる。その頭にまた会えるように、無事でいてくれるようにと願いを込めて帽子を託す。


    「私にとっても大事な帽子……いつかきっと、これが似合う……ううん……これが“もっと”似合う男になるんだぞ」


    「…………っ!………当たり前だ!!」

  • 164123/01/25(水) 08:07:22

    最後に最高の笑顔を見せてルフィは船に乗った。

    ルフィを乗せて船が出航する。

    少しずつ、けれども着実に船は離れていく。

    涙が浮かんできそうになる。どうしようもない寂しさが襲ってくる。

    けれども───


    「ルフィーーーーーー!!!!!」


    大声を出してルフィを呼ぶ。既に遠く離れてしまっているというのに驚いたルフィの顔が見えた気がした。


    「今度会ったらどれだけ強くなったか試してあげる!!だから……!!頑張れ!ルフィ!!!」


    「おう!!!待ってろよウタ!!……見てろよ、ウタ!!!」


    ウタは左腕を、ルフィは右腕を掲げる。

    互いの掲げられた腕には揃いのアームカバーが付けられている。そこには新時代のマークが刻まれていた。


    ウタはあの日の果たせなかった約束を、ルフィは今一度大切な少女を守るために強くなるとそのマークに誓う。


    そして……必ず新しい時代を作ってみせると二人は心の中で誓い合った。

  • 165123/01/25(水) 08:09:23

    船の上、もうすっかり見えなくなってしまったウタの姿を探す。

    行きは船の部屋に閉じ籠り海すら見ようとしなかったルフィだが今はただひたすらエレジアの方を見つめ続けている。


    「そろそろ部屋に入らんと楽しみがなくなってしまうぞ?」


    「……なぁじいちゃん、少し話してェんだけどいいか?」


    「………ま、ええじゃろう。先に部屋で待っておれ。話をつけてこよう」


    ーーーーー


    「話とはなんじゃ……ルフィ?」


    「お願いします…おれを鍛え直してくれ…!」


    頭を深く下げ祖父に懇願する。

    その内心に渦巻いているのは悔しさだけだった。


    「あいつとの戦いでおれはまだまだ弱いってわかった。結局エースに頼ったおれじゃあまたウタを失っちまう。だから、おれを鍛え直してくれ」


    「……言っておくがお主は今でも十分強い。これは世辞でもなんでもない、ただの事実を述べただけじゃ。今急いで鍛え直さずに地道に今の力を鍛えていくのも悪くはないと思うが…」

  • 166123/01/25(水) 08:11:02

    「……………」


    強い意思が込められた瞳がガープを射抜く。

    この目をしているルフィには何を言っても聞かないことはわかっている。


    「言っても無駄なようじゃな。いいじゃろう、ただし期間は多くても一年じゃ。良いな?」


    「ああ!ありがとう!じいちゃん!」


    「時間は短いからのぅ……より厳しくいくがしっかりとついてくるんじゃぞ?」


    「おう!!!」


    これから先多くの人と出会い、多くの人をこの少年は救う。

    だが、今の少年にそんなこと知る由もなくただひたすらに最愛の少女を守るために、誓いを果たすために自らを鍛え上げる。


    これから先どんな困難が立ち塞がろうともその全てを乗り越えるために、少年は3年後の出港の日まで厳しい鍛錬へと身を投じるのであった。

  • 167123/01/25(水) 08:12:50

    「……………」


    「ウタ……そろそろ戻ろう」


    「………………うん」


    ルフィが去った方を見つめ続けるウタにゴードンが話しかける。

    寂しそうな声音が今は二人しかいない港に消えていく。

    ようやく再会できた少年との別れの辛さを癒そうとゴードンは色々考えるが何も思いつかない。


    「(ど、どうしたらいい…?慰める方法など私に───)」


    「ねぇゴードン」


    「……な、なんだい?」


    「………私にもう一回歌とかを教えてほしい……」


    「何……?」


    突然のウタの提案に困惑する。

    確かにここ最近は歌のレッスンや楽器のレッスンなどはできていないが既にその腕前は世界でもトップクラスに入るであろう実力を持っている。ゆえに新しい経験として歌の授業の教師などをしてもらっていたのだ。


    「……君の腕前は既に世界でも通用するほどだ。私がこれ以上教えても───」


    「これじゃあダメなの。こんな私じゃあルフィのそばにいる資格はない。……あいつは資格なんていらないって言うと思うけどね」


    「……そうだろうな……ルフィくんならばそう言うだろう。だが、それに甘えるつもりはないということだな?」

  • 168123/01/25(水) 08:14:48

    「うん」


    力強い眼差しでゴードンを見つめる。

    見てるだけはいやだ。待ってるだけはもうたくさんだ。

    必ずルフィの隣に相応しい女になってみせる。

    それに……ルフィには負けたくない。


    だから───


    「お願いします。私に音楽を教えてください」


    「………顔をあげなさい。……明日からもう一度授業を始めよう」


    「!!!」


    「音楽だけではない……この世界のさまざまなことを教えていこう。君が幸せに生きていくためにも……ルフィくんと笑顔で再会するためにも」


    「よろしくお願いします!!ゴードン先生!!」


    「いつも通りゴードンで構わない。普段通りの方がウタも上達しやすいだろう」


    「わかった!よろしくね、ゴードン!!」


    再び歌姫は歌い始める。

    どこまでもあなたへ届くように歌う。

    あなたの夢の続きで……あなたの隣で共に生きるために……

  • 169二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 08:16:51

    このレスは削除されています

  • 170123/01/25(水) 08:19:25

    3年後、フーシャ村の港


    ダダンたちとの別れを済ませてフーシャ村の村人たちに見送られ、ルフィは出港しようとしていた。


    「おい!!ウチの古い漁船使えよルフィ!!」


    「いいんだこれで!!ここから始めるんだおれは!!」


    「ボートってお前〜〜〜〜!!」


    そんな声を背に空を見上げる。

    空は快晴。出港日和のいい天気だ。

    そんな空を見上げ、先に行った2人の兄と1人の少女を思う。


    「サボ〜〜〜〜〜!!!見ててくれ!!!おれも海に出るぞォ〜〜〜〜!!!!」


    「サボが1番…!!エースが2番目!!おれは3番目だけど負けねェぞ!!!待ってろよエース!!すぐに追いつくぞ!!!………そんで」


    右腕を高く掲げそこにある誓いのマークを見つめる。


    「見てろよ!!!ウタ!!!!」

  • 171123/01/25(水) 08:23:58

    ーーーーー

    フーシャ村を出港し、海より現れた因縁の近海の主を吹き飛ばす。
    10年前の自分の弱さの象徴を打ち払う。

    「思い知ったか魚め!!」

    「んん…!!まずは仲間集めだ。10人はほしいなァ!!そして海賊旗!!あいつがちゃんとおれだってわかるようにしねェとな!!」

    これからの未知の冒険とまだ見ぬ仲間たちに思いを馳せ、そして誓いを胸に高らかに宣言する。

    「よっしゃいくぞ!!!」





    「海賊王に……おれはなる!!!!」

  • 172123/01/25(水) 08:25:05

    これで終わりとなります
    長々と続いてしまいましたがここまで見てくださった方々ありがとうございました

  • 173二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 08:28:23

    ルフィは原作よりも遥かに強くなってそうだけど、敵も同じぐらいで決して楽にはいかないんでしょうね
    すごく良きお話でした!ありがとうございました!

  • 174二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 08:29:53

    おお…語り継がれる

  • 175二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 08:51:09

    再会の時はきっと近い

  • 176二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 10:04:09

    良い、すごく良い
    この二人の再会がすごく楽しみだ
    素晴らしいSSをどうもありがとうイッチ
    ところでレスはまだ余ってるから、おまけとか書いてくれてもいいのよ?
    遠慮しなくて、いいのよ?

  • 177二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 10:20:40

    素晴らしいお話でした…スレ主ありがとう!!

  • 178二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 20:44:37

    保守

  • 179二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 04:45:07

    良いssだった...!

  • 180二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 16:13:59

    保守

  • 181二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 23:26:05

    ずっと読んでたぞ…… 完結ありがとう……

  • 182二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 06:24:05

    保守

  • 183二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 17:55:25

  • 184二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:21:27

    どんな旗になるのかしら

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